JP3085950B1

JP3085950B1 - 写真自販機

Info

Publication number: JP3085950B1
Application number: JP11211243A
Authority: JP
Inventors: 彰宏赤松
Original assignee: 株式会社メイクソフトウェア
Priority date: 1999-07-26
Filing date: 1999-07-26
Publication date: 2000-09-11
Anticipated expiration: 2019-07-26
Also published as: JP2001042416A

Abstract

【要約】【課題】自然で見栄えのよい全身写真を撮影することが
でき、しかも安価な写真自販機を提供する。【解決手段】被写体２の写真を撮影して販売するプリン
ト自販機であって、被写体２の全身を撮影するカメラ６
が設けられ、上記カメラ６の光軸を、被写体２を斜め下
から見上げる方向に沿うように設けたことにより、自然
で見栄えのよい全身写真を撮影することができ、しかも
安価なプリント自販機が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ゲームセンター等
に設置され、硬貨等が投入されて被写体を撮影し、シー
ル，カード，紙類，フィルム等にプリントアウトする写
真自販機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、ゲームセンター等において、写真
を撮影してシールプリント等にする写真自販機が数多く
設置されている。このような写真自販機としては、一般
に、図８に示すようなものが用いられている。このもの
は、本体５２の内部に、略４５°の角度をもってハーフ
ミラー５３が設けられている。このハーフミラー５３の
奥に、被写体を撮影するカメラ５５が設けられ、ハーフ
ミラー５３の下方には、上記カメラ５５で撮影された画
像を表示するモニタ５６が設けられている。図において
５１はコントローラ、５７は写真プリント５８を印刷す
るプリンタである。

【０００３】上記写真自販機では、ハーフミラー５３を
透してカメラ５５で撮影された画像がモニタ５６に表示
され、このモニタ５６に表示された画像がハーフミラー
５３に反射して被写体５４によって確認できるようにな
っている。そして、被写体は、モニタ５６に映った自分
の姿を確認しながら所望のポーズをとり、好みのところ
でコントローラ５１を操作して静止画を撮影することが
行われる。そして、この静止画は、適当なフレームや前
景の画像と合成されて写真プリント５８として印刷され
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
写真自販機では、被写体の顔写真やせいぜいバストアッ
プ程度の写真しか撮ることができない。特に最近は、写
真自販機利用者の増加とともにそのニーズも多様化し、
被写体の画像に合成されるフレームや前景として各種の
趣向を凝らしたものも数多く提供されているが、単に顔
写真等を撮影するだけの画一的なものではもう満足され
なくなってきている。

【０００５】そこで、被写体５４の顔写真だけでなく、
全身を撮影できるものとして、図９に示すような写真自
販機が発明され実施されている。このものは、基本的に
は図８に示すものと同様であるが、カメラ５５がハーフ
ミラー５３の奥上方に取り付けられている。このように
することにより、被写体５４を斜め上から見下ろすよう
に、その全身を撮影することができるようになってい
る。

【０００６】しかしながら、上記写真自販機では、カメ
ラ５５を上方に取り付け、被写体５４を斜め上から見下
ろすように撮影することから、全身を写したときに、レ
ンズの歪の影響を受けて極端に足が短く写ってしまうと
いう欠点がある。また、装置自体のサイズにも制約があ
ることから、カメラ５５と被写体５４との距離もそれほ
ど長くとれないために広角系のレンズを用いなければな
らず、足が短く写ってしまうことが避けられない。

【０００７】そこで、カメラ５５で撮影された被写体５
４の画像をコンピュータによる画像処理を行うことによ
り、レンズの歪の影響を修正し、被写体の下半身だけを
引き伸ばした画像をモニタ５６に表示したり写真プリン
ト５８に印刷することが行われている。

【０００８】ところが、画像処理によって下半身が引き
伸ばされた画像は、被写体５４のとるポーズによっては
手が長くなってしまう等、どうしても不自然さが残るの
が実情である。しかも、上記のように複雑な画像処理が
必要で、装置自体も高価なものになっている。

【０００９】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、自然で見栄えのよい全身写真を撮影することが
でき、しかも安価な写真自販機の提供を目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の写真自販機は、被写体の写真を撮影して販
売する写真自販機であって、被写体の全身を撮影する撮
影装置が設けられ、上記撮影装置の光軸が、被写体を斜
め下から見上げる方向に沿うように設けられていること
を要旨とする。

【００１１】すなわち、本発明の写真自販機は、被写体
の全身を撮影する撮影装置が設けられ、上記撮影装置の
光軸が、被写体を斜め下から見上げる方向に沿うように
設けられている。このように、被写体を斜め下から見上
げるように撮影できることから、足が長く見えるように
撮影でき、自然で見栄えのよい全身写真を撮影すること
ができる。しかも、従来のように足が短く映らないこと
から、下半身だけを引き伸ばすような複雑な画像処理も
不要となり、装置自体も安価になる。

【００１２】本発明の写真自販機において、被写体の斜
め下にミラーが設けられ、撮影装置が上記ミラーに向か
って設けられることにより、上記撮影装置の光軸が、被
写体を斜め下から見上げる方向に沿うようになっている
場合には、一旦ミラーに映った被写体を撮影装置で撮影
することから、被写体と撮影装置との見かけの距離を長
くとることができる。このため、撮影装置のレンズも、
広角系のものではなく、より焦点距離の長いレンズを使
用できる。このため、レンズの歪が少なくなり、より自
然な全身写真を撮影することができるようになる。

【００１３】本発明の写真自販機において、被写体の斜
め下に、ハーフミラーが設けられ、撮影装置の光軸が、
上記ハーフミラーを透して被写体を斜め下から見上げる
方向に沿うように設けられている場合には、被写体は、
ハーフミラーに映る自分の像を見ながら好みのポーズを
とることができるうえ、撮影装置の光軸と被写体の視線
とが略一致することから、より自然で見栄えのよい写真
を撮影できるようになる。

【００１４】本発明の写真自販機において、撮影装置で
撮影した画像を被写体が確認しうる画像表示装が設けら
れてる場合には、被写体は、画像表示装に映る自分の画
像を見ながら好みのポーズをとることができる。また、
上記画像表示装の光軸と撮影装置の光軸を略一致させた
場合には、撮影装置の光軸と被写体の視線とが略一致す
ることから、より自然で見栄えのよい写真を撮影できる
ようになる。

【００１５】本発明の写真自販機において、複数の撮影
装置を設け、それぞれの撮影装置の間で光軸をずらせて
被写体を撮影する角度を変更しうるようにした場合や、
撮影装置をスライド可能もしくは揺動可能に設けること
により、被写体を撮影する角度を変更しうるようにした
場合には、被写体は、自分の好みのアングルで撮影され
た画像を選択でき、選択できる画像のバリエーションが
増加する。

【００１６】

【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。

【００１７】図１は、本発明の写真自販機の一実施の形
態を示す図である。このものは、本発明をプリント自販
機に適用した例を示す。このプリント自販機は、筐体１
の内部および表面に各種の装置が設けられている。ここ
で、説明の便宜上、筐体１において、使用者(被写体)２
と対面する側（図示の左側）を筐体１の前側とし、反対
側（図示の右側）を筐体１の後側とする。

【００１８】上記被写体２の背後には、外部からの光を
遮断するカーテン３が配設されている。このカーテン３
は、筐体１の前面の上部および下部から突出された支持
フレーム４，５によって支持される。上記カーテン３の
内面には、画像の合成手法に応じた色彩が施される。例
えば、クロマキー合成であれば、カーテン３の内面全体
に緑，青等のクロマキー合成に適当なの着色が施され
る。

【００１９】上記プリント自販機の筐体１内には、仕切
り壁１４が設けられ、上部空間１２と下部空間１３に仕
切られている。この仕切り壁１４には開口部が設けら
れ、この開口部にガラス・プラスチック等の透明板１９
が嵌めこまれている。

【００２０】上記筐体１の上部空間１２には、被写体２
を撮影するカメラ６と、上記カメラ６から画像信号を受
信して画像を合成する制御部７と、この制御部７から送
信された合成画像等の画像信号を受信して画像を表示す
るディスプレイ８とが設けられている。上記カメラ６お
よびディスプレイ８は、その光軸が、透明板１９を透し
て筐体１の下部空間１３に向かうように配置されてい
る。

【００２１】上記筐体１の下部空間１２の下側部（被写
体２の斜め下に位置する箇所）には、上記カメラ６およ
びディスプレイ８の光軸を反射するミラー１０が設けら
れている。このミラー１０は、所定角度をもって傾斜状
に設けられている。そして、このミラー１０の前側に対
応する筐体１の部分に開口部が形成され、この開口部に
ガラス・プラスチック等の透明板１１が嵌めこまれてい
る。

【００２２】上記カメラ６は、ミラー１０に映った被写
体２の全身を撮影するようになっている。また、上記カ
メラ６の光軸は、上記ミラー１０の位置ならびに角度に
より、ミラー１０で反射して被写体２を斜め下から見上
げる方向に沿うように設定されている。したがって、こ
の例では、カメラ６は、被写体２の鏡像を撮影して制御
部７に画像信号を送信することになる。

【００２３】また、ディスプレイ８に表示された画像
は、上記ミラー１０に反射して、使用者２に目視される
ようになっている。このように、

【００２４】また、上記筐体１の下部空間１３には、制
御部７から送信された合成画像の信号を受信し、この合
成画像を記録媒体１５に印刷するプリンタ９が設けられ
ている。このプリンタ９で印刷された記録媒体１５は、
筐体１前面に形成された送出口（図示せず）から送出さ
れるようになっている。

【００２５】さらに、上記筐体１の前面には、操作部１
６が設けられている。この操作部１６は、使用者２が各
種の操作を行なうボタン・レバー等を有し、制御部７に
操作信号を送信する。また、筐体１の前面には、コイン
投入口（図示せず）が設けられ、筐体１内部のコイン投
入口に隣接した位置に、投入したコインを検出して制御
部７に検出信号を送信するコイン検出部１７（図２参
照）が設けられる。また、筐体１前面の適所には、制御
部７からサウンド信号を受信して、サウンド出力するス
ピーカ１８（図２参照）が設けられる。

【００２６】この例において、使用者２がディスプレイ
８から見る合成画像およびプリンタ９から印刷される合
成画像は、被写体２の像と、制御部７に予め記憶された
記憶画像（所定のフレームや前景等）とが合成されたも
のである。

【００２７】つぎに、上記制御部７のシステム構成につ
いて詳しく説明する。図２に示すように、上記制御部７
は、各種制御を実行するコンピュータ３０を備えてい
る。このコンピュータ３０は、操作部１６から使用者２
の操作に基づく操作信号を受信し、コイン検出部１７か
ら検出信号を受信する。

【００２８】また、上記コンピュータ３０は、複数の画
像データおよびサウンドデータを記憶する記憶装置３１
を有している。このコンピュータ３０は、指定した画像
データを記憶装置３１から読み出してグラフィックＩ／
Ｆ（インターフェース）回路２２に転送するとともに、
指定したサウンドデータを記憶装置３１から読み出して
サウンドＩ／Ｆ回路３３に転送する。

【００２９】上記グラフィックＩ／Ｆ回路３２は、コン
ピュータ３０から受け取った記憶画像データを所定の記
憶画像信号に変換して画像合成装置３４および表示選択
回路３５に送信する。一方、サウンドＩ／Ｆ回路３３
は、コンピュータ３０から受け取ったサウンドデータを
所定のサウンド信号に変換してスピーカ１８に送信し、
スピーカ１８からサウンド出力させる。

【００３０】カメラ６からの被写体２の画像信号は、画
像合成装置３４に送信される。画像合成装置３４は、カ
メラ６からの被写体２の画像信号を第１画像信号として
受信し、グラフィックＩ／Ｆ回路３２からの記憶画像の
画像信号を第２画像信号として受信して、第１画像と第
２画像を合成する。

【００３１】合成画像信号は、表示選択回路３５および
プリンタ９に送信される。表示選択回路３５は、画像合
成装置３４からの合成画像信号と、グラフィックＩ／Ｆ
回路３２からの記憶画像信号を受信し、コンピュータ３
０からの制御信号に基づいて一方の画像信号を選択し
て、ディスプレイ８に送信することにより、ディスプレ
イ８上に画像が表示される。

【００３２】また、制御部７は、コンピュータ３０から
の制御信号に基づいて、プリンタ９を制御するプリンタ
コントローラ３６を備えている。プリンタ９は、プリン
タコントローラ３６の制御により、画像合成装置３４か
ら合成画像信号を受信し、プリンタ９に内蔵の記憶装置
３７において合成画像のデータを記憶し、合成画像デー
タに基づいて印刷画像を生成し、この印刷画像を所定寸
法の記録媒体１５に印刷する。また、制御部７には、コ
イン投入数等をカウント表示する各種のカウンタ３８を
備えている。

【００３３】つぎに、上記プリント自販機の動作につい
て、図３に示すフローチャートをもとに説明する。な
お、図において「Ｓ」は、ステップを意味する。

【００３４】まず、使用者２がコインを投入するまで
は、コンピュータ３０からの指示により、表示選択回路
３５は、グラフィックＩ／Ｆ回路３２側を選択してお
り、コンピュータ３０は、記憶装置３１に予め記憶され
たデモンストレーション画像（以下、「デモ画像」とい
う）のデータを読み出してグラフィックＩ／Ｆ回路３２
に転送する。これにより、デモ画面がディスプレイ８に
表示される。また、記憶装置３１にあらかじめ記憶され
たＢＧＭ（バックグラウンドミュージック）データを読
み出してサウンドＩ／Ｆ回路３３に転送することによ
り、スピーカ１８からＢＧＭが流される。

【００３５】ついで、使用者２がコインを投入して、コ
イン検出部１７からの検出信号をコンピュータ３０が受
信すると、コンピュータ３０は、適当なタイミングで、
記憶装置３１に予め記憶された画像データおよびサウン
ドデータを読み出し、読み出した画像データを、グラフ
ィックＩ／Ｆ回路３２および表示選択回路３５を介して
ディスプレイ８に送信するとともに、読み出したサウン
ドデータを、サウンドＩ／Ｆ回路３３を介してスピーカ
１８に送信して、ディスプレイ８上の画像およびスピー
カ１８からの音声により使用者２に適宜指示を与える。

【００３６】つぎに、記憶装置３１に記憶された複数の
記憶画像データを順次読み出し、グラフィックＩ／Ｆ回
路３２および表示選択回路３５を介してディスプレイ８
に表示させ、操作部１６を操作して所望の記憶画像を選
択するよう使用者２に指示する（Ｓ１）。それから、使
用者２が選択した記憶画像データをグラフィックＩ／Ｆ
回路３２に転送し続ける。

【００３７】ついで、コンピュータ３０は、画像合成装
置３４において、被写体２の画像と記憶画像をリアルタ
イムに合成するように指示すると共に、表示選択回路３
５を画像合成装置３４側に切り替えて、画像合成装置３
４からの合成画像をディスプレイ８にリアルタイムに表
示させる（Ｓ２）。次に、使用者２が、ディスプレイ
８の表示画像を見ながら被写体２の位置調整を完了した
後に、操作部１６の調整完了ボタンを押すと（Ｓ３）、
コンピュータ３０は、使用者２にポーズをとるように指
示し、それから画像合成装置３４に画像合成の停止を指
示する（Ｓ４）。このとき、ディスプレイ８には、停止
直前の合成画像が静止画像として表示される。

【００３８】次に、使用者２は、前記静止画像を印刷す
るか否かを判断し（Ｓ５）、印刷せずに撮り直す場合に
は、操作部１６の撮直しボタンを押し、印刷する場合に
は、操作部１６の印刷ボタンを押す。撮直しボタンが押
されると、コンピュータ３０は、ステップ２に戻って上
記動作を繰り返す。印刷ボタンが押されると、コンピュ
ータ３０は、印刷画像を生成し、この印刷画像を記録媒
体１５に印刷するように、プリンタコントローラ３６に
指示する（Ｓ６）。そして、次にコインが投入されるま
で、上記のコイン投入前と同様に、ＢＧＭを流して、デ
モ画像を表示する。

【００３９】そして、上記プリント自販機によれば、被
写体２を斜め下から見上げるように撮影できることか
ら、足が長く見えるように撮影でき、自然で見栄えのよ
い全身写真を撮影することができる。しかも、従来のよ
うに足が短く映らないことから、下半身だけを引き伸ば
すような複雑な画像処理も不要となり、装置自体も安価
になる。

【００４０】また、上記カメラ６の光軸は、一旦ミラー
１０に反射して被写体２を撮影するようになっているた
め、被写体２とカメラとの見かけの距離を長くとること
ができる。このため、カメラ６のレンズも、広角系のも
のではなく、より焦点距離の長いレンズを使用できる。
このため、レンズの歪が少なくなり、より自然な全身写
真を撮影することができるようになる。

【００４１】さらに、被写体２は、ディスプレイ８に映
る自分の画像をリアルタイムで見ながら好みのポーズを
とることができる。しかも、上記ディスプレイ８の光軸
とカメラ６の光軸を略一致させているため、カメラ６の
光軸と被写体の視線とが略一致し、より自然で見栄えの
よい写真を撮影できるようになる。

【００４２】図４は、本発明の第２の実施の形態の写真
自販機を示す。このものでは、筐体１の上部空間１２の
前側に開口部が形成され、この開口部にガラス・プラス
チック等の透明板２０が嵌めこまれている。そして、デ
ィスプレイ８は、上記透明板２０を透して直接使用者２
が目視できるように配設されている。それ以外は、上記
第１の実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符
号を付している。このものでも上記第１の実施の形態と
同様の作用効果を奏する。

【００４３】図５は、本発明の第３の実施の形態の写真
自販機を示す。このものでは、ミラー１０に換えてハー
フミラー２１が用いられている。そして、カメラ６は、
上記ハーフミラー２１の後側に配設され、カメラ６の光
軸は、上記ハーフミラー２１を透して被写体２を斜め下
から見上げる方向に沿うように設定されている。それ以
外は、上記第１の実施の形態と同様であり、同様の部分
には同じ符号を付している。このものでも、上記第１の
実施の形態と同様の作用効果を奏する。

【００４４】図６は、本発明の第４の実施の形態の写真
自販機を示す。このものでは、ミラー１０に換えてハー
フミラー２１が用いられている。そして、カメラ６は、
上記ハーフミラー２１の後側に配設され、カメラ６の光
軸は、上記ハーフミラー２１を透して被写体２を斜め下
から見上げる方向に沿うように設定されている。また、
筐体１の上部空間１２の前側に開口部が形成され、この
開口部にガラス・プラスチック等の透明板２０が嵌めこ
まれている。そして、ディスプレイ８は、上記透明板２
０を透して直接使用者２が目視できるように配設されて
いる。それ以外は、上記第１の実施の形態と同様であ
り、同様の部分には同じ符号を付している。

【００４５】このものでは、使用者２は、自分の画像を
ディスプレイ８で目視できるとともに、ハーフミラー２
１に映る自分の像を見ながら好みのポーズをとることが
できる。これにより、カメラ６の光軸と被写体２の視線
とが略一致することから、より自然で見栄えのよい写真
を撮影できるようになる。それ以外は、上記第１の実施
の形態と同様の作用効果を奏する。

【００４６】図７は、本発明の第５の実施の形態の写真
自販機を示す。このものでは、カメラ６の隣に第２のカ
メラ６ａが設けられている。それ以外は、上記第１の実
施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付し
ている。

【００４７】このようにすることにより、上記２台のカ
メラ６，６ａの間で光軸にずれが生じ、被写体２を撮影
する角度に変化が生じる。そして、２台のカメラ６，６
ａの画像を切り換えることにより、使用者２の好みのア
ングルで撮影された画像を選択できるようになってい
る。

【００４８】なお、カメラは３台以上設けてもよいし、
１台のカメラ６をレール上にスライド可能にセットする
ことにより、カメラ６をスライド移動させながら好みの
アングルを選択できるようにしてもよい。それ以外は、
上記第１の実施の形態と同様の作用効果を奏する。

【００４９】なお、上記実施の形態では、本発明を、プ
リント自販機に適用した例を示したが、これに限定する
ものではなく、撮影された被写体の画像を含む原画像に
基づいて印刷画像を生成し、この印刷画像を所定寸法の
印刷用紙に印刷する電子写真自販機にも適用できるし、
銀塩写真の撮影装置にも適用することができる。また、
上記各実施の形態において、カメラはデジタルカメラや
ビデオカメラ等各種のものを用いることができ、特に限
定するものではない。

【００５０】また、上記実施の形態において、記録媒体
１５としては、特に限定するものではなく、例えば、紙
類，シール，プラスチックフィルム，カード類，布，不
織布，ガラス板，樹脂板等各種のものを用いることがで
きる。

【００５１】

【発明の効果】以上のように、本発明の写真自販機によ
れば、被写体を斜め下から見上げるように撮影できるこ
とから、足が長く見えるように撮影でき、自然で見栄え
のよい全身写真を撮影することができる。しかも、従来
のように足が短く映らないことから、下半身だけを引き
伸ばすような複雑な画像処理も不要となり、装置自体も
安価になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の写真自販機の一実施の形態を示す説明
図である。

【図２】上記写真自販機の制御部を示すシステム構成図
である。

【図３】上記写真自販機の動作を説明するフローチャー
ト図である。

【図４】本発明の写真自販機の第２の実施の形態を示す
説明図である。

【図５】本発明の写真自販機の第３の実施の形態を示す
説明図である。

【図６】本発明の写真自販機の第４の実施の形態を示す
説明図である。

【図７】本発明の写真自販機の第５の実施の形態を示す
説明図である。

【図８】従来の写真自販機を示す説明図である。

【図９】他の従来例を示す説明図である。

【符号の説明】

２被写体６カメラ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開平10−243386（ＪＰ，Ａ) 特開平10−224778（ＪＰ，Ａ) 特開平10−309727（ＪＰ，Ａ) 特開2000−137284（ＪＰ，Ａ) 実開平３−39711（ＪＰ，Ｕ) 登録実用新案3062192（ＪＰ，Ｕ) 特表平５−505473（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G03B 17/53

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】被写体の写真を撮影して販売する写真自
販機であって、被写体の全身を撮影する撮影装置が設け
られ、上記撮影装置の光軸が、被写体を斜め下から見上
げる方向に沿うように設けられるとともに、被写体を撮
影する角度を、被写体を斜め下から見上げながら変更し
うるようになっており、上記撮影装置で撮影した画像を
被写体が確認しうる画像表示装置が設けられ、被写体
が、自分の好みの撮影画像を選択しうるようになってい
ることを特徴とする写真自販機。
【請求項２】被写体の斜め下にミラーが設けられ、撮
影装置が上記ミラーに向かって設けられ、上記撮影装置
の光軸をミラーに反射させて被写体を撮影することによ
り、上記撮影装置の光軸を被写体を斜め下から見上げる
方向に沿わせるとともに、被写体と撮影装置との見かけ
の距離を長くとるようにした請求項１記載の写真自販
機。
【請求項３】被写体の斜め下に、ハーフミラーが設け
られ、撮影装置の光軸が、上記ハーフミラーを透して被
写体を斜め下から見上げる方向に沿うように設けられて
いる請求項１記載の写真自販機。