JP2001040937A - パワーウインドウスイッチ回路 - Google Patents

パワーウインドウスイッチ回路

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JP2001040937A JP11219248A JP21924899A JP2001040937A JP 2001040937 A JP2001040937 A JP 2001040937A JP 11219248 A JP11219248 A JP 11219248A JP 21924899 A JP21924899 A JP 21924899A JP 2001040937 A JP2001040937 A JP 2001040937A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パワーウインドウスイッチ回路が浸水したと
き、下降スイッチ回路又は上昇スイッチ回路のオン作動
に基づいて、確実にウインドウガラスを下降又は上昇さ
せることができるパワーウインドウスイッチ回路を提供
する。 【解決手段】パワーウインドウスイッチ回路10が浸水
すると、リーク検出回路15、トランジスタTR6、T
R1がオン作動する。すると、リレーコイル21、23
は、各+端子の電位がそれぞれHI電位となるととも
に、各−端子の電位がそれぞれLO電位となり、そのい
ずれもが励磁するため、駆動モータMは駆動されず、ウ
インドウガラスは下降も上昇もしない。この状態のとき
に、下降スイッチ128をオン操作すると、第1可動接
点131及びトランジスタTR4を介してリレーコイル
23の−端子にHI電位が供給されて、リレーコイル2
3が消磁し、リレーコイル21のみの励磁によって、ウ
インドウガラスは下降する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーウインドウ
スイッチ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両のサイドドア等のウインド
ウガラスを自動的に開閉させるためにパワーウインドウ
装置が用いられている。そして、搭乗者が前記パワーウ
インドウ装置に設けられた、マニュアルのアップスイッ
チ(上昇スイッチ)又はダウンスイッチ(下降スイッ
チ)をオン操作することにより、ウインドウガラスがア
ップ側又はダウン側に駆動されるようにされている。
【0003】図2は、従来のパワーウインドウ装置にお
けるパワーウインドウスイッチ回路10の電気回路図で
ある。パワーウインドウスイッチ回路10の駆動回路2
0は、制御回路12、下降スイッチ28、上昇スイッチ
29、オートスイッチ30及び駆動モータMに対して設
けられている。下降スイッチ28、上昇スイッチ29
は、例えば2段クリック式のスイッチであってタンブラ
型とされており、一側側(以下、ダウン側という)を一
段押圧すると下降スイッチ28として機能し、即ち、下
降スイッチ28の可動接点31が固定接点DNに接続さ
れる。又、他側側(以下、アップ側という)を一段押圧
すると上昇スイッチ29として機能し、即ち、上昇スイ
ッチ29の可動接点32が固定接点UPに接続される。
【0004】又、ダウン側を2段押圧すると、下降スイ
ッチ28及びオートスイッチ30がともにオン作動す
る。又、アップ側を2段押圧すると、上昇スイッチ29
及びオートスイッチ30がともにオン作動する。尚、オ
ートで操作する場合は、2段押圧した後、下降スイッチ
28、上昇スイッチ29の押圧を解除する。従って、下
降スイッチ28、上昇スイッチ29は図2に示すよう
に、可動接点がともにオフ位置となる。尚、下降スイッ
チ28、上昇スイッチ29はオン操作されていない非操
作時には、図示しないバネにより付勢されて、オフ状態
とされている。駆動モータMは、図示しない車両のウイ
ンドウガラスを上昇又は下降駆動する直流モータからな
る。
【0005】次に駆動回路20について説明する。前記
オートスイッチ30が下降スイッチ28の操作にともな
ってダウン側にオン作動されると、制御回路12は、そ
のオン操作に基づいて、下降スイッチ28の押圧操作を
解除しても、ウインドウガラスが全開位置に達するま
で、トランジスタTR3のベースにハイ(H)レベルの
リレー駆動信号を出力するとともに、トランジスタTR
1のベースにオン信号(制御信号)を出力する。トラン
ジスタTR3は、前記リレー駆動信号に基づいて、オン
作動し、又、トランジスタTR1がオン作動されること
により、第1リレー22のリレーコイル21に励磁電流
を流すようにされている。
【0006】この結果、リレーコイル21の励磁によっ
て、第1リレー22のリレー接点25の可動接点25c
が接地側固定接点25aから電源側固定接点25bに切
換接続されるため、駆動モータMに駆動電流が供給さ
れ、同駆動モータMが正転される。この正転により、ワ
イヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しない)が前
記駆動モータMにより駆動されてウインドウガラスが下
降する。そして、ウインドウガラスが全開位置に位置す
ると、全開位置リミットスイッチ(図示しない)が検出
作動し、その検出に基づいて、制御回路12は、リレー
駆動信号の印加を停止して駆動モータMの駆動を停止さ
せ、ウインドウガラスを全開位置に保持するようにされ
ている。
【0007】又、制御回路12は、オートスイッチ30
が上昇スイッチ29の操作にともなってアップ側にオン
作動されると、そのオン操作に基づいて、上昇スイッチ
29の押圧操作を解除しても、ウインドウガラスが全閉
位置に達するまで、トランジスタTR2のベースにハイ
(H)レベルのリレー駆動信号を出力するとともに、ト
ランジスタTR1のベースにオン信号(制御信号)を出
力する。トランジスタTR2は、前記リレー駆動信号に
基づいて、オン作動し、又、トランジスタTR1がオン
作動されることにより、第2リレー24のリレーコイル
23に励磁電流を流すようにされている。
【0008】この結果、リレーコイル23の励磁によっ
て、第2リレー24のリレー接点26の可動接点26c
が接地側固定接点26aから電源側固定接点26bに切
換接続されるため、駆動モータMに駆動電流が供給さ
れ、同駆動モータMが逆転される。この逆転により、ワ
イヤ式又はアーム式のレギュレータ(図示しない)が前
記駆動モータMにより駆動されてウインドウガラスが上
昇する。そして、ウインドウガラスが全閉位置に位置す
ると、全閉位置リミットスイッチ(図示しない)が検出
作動し、その検出に基づいて、制御回路12は、リレー
駆動信号の印加を停止して駆動モータMの駆動を停止さ
せ、ウインドウガラスを全閉位置に保持するようにされ
ている。
【0009】又、手動操作により、ウインドウガラスを
下降させたい場合、下降スイッチ28を1段ダウン側に
オン操作する。この操作に基づいて、制御回路12は、
トランジスタTR3のベースにハイ(H)レベルのリレ
ー駆動信号を出力するとともに、トランジスタTR1の
ベースにオン信号(制御信号)を出力する。トランジス
タTR3は、前記リレー駆動信号に基づいて、オン作動
し、又、トランジスタTR1がオン作動されることによ
り、下降スイッチ28がオン操作されている間、リレー
コイル21に励磁電流を流すようにされている。このた
め、下降スイッチ28がオン操作されている間、駆動モ
ータMが正転され、ウインドウガラスが下降する。
【0010】又、手動操作により、ウインドウガラスを
上昇させたい場合、上昇スイッチ29を1段アップ側に
オン操作する。この操作に基づいて、制御回路12は、
トランジスタTR2のベースにハイ(H)レベルのリレ
ー駆動信号を出力するとともに、トランジスタTR1の
ベースにオン信号(制御信号)を出力する。トランジス
タTR2は、前記リレー駆動信号に基づいて、オン作動
し、又、トランジスタTR1がオン作動されることによ
り、上昇スイッチ29がオン操作されている間、リレー
コイル23に励磁電流を流すようにされている。このた
め、上昇スイッチ29がオン操作されている間、駆動モ
ータMが逆転され、ウインドウガラスが上昇する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなパワーウ
インドウスイッチ回路10においては、第1及び第2リ
レー22、24、制御回路12等が雨水等の電解質の液
にて濡れた場合、図2に点線で示すように、リーク抵抗
R11〜R15が発生する虞がある。
【0012】例えば、下降スイッチ28がオフ状態であ
って、制御回路12からトランジスタTR3にHレベル
のリレー駆動信号が出力されず、且つ、制御回路12か
らトランジスタTR1にオン信号が出力されない場合で
も、リーク抵抗R11、R13が発生すると、トランジ
スタTR1、TR3がオン作動する。すると、リレーコ
イル21が励磁されて、可動接点25cが電源側固定接
点25bに接続されるため、駆動モータMが正転され、
不用意にウインドウガラスが下降してしまう問題があ
る。
【0013】又、上昇スイッチ29がオフ状態であっ
て、制御回路12からトランジスタTR2にHレベルの
リレー駆動信号が出力されず、且つ、制御回路12から
トランジスタTR1にオン信号が出力されない場合で
も、リーク抵抗R11、R12が発生すると、トランジ
スタTR1、TR2がオン作動する。すると、リレーコ
イル23が励磁されて、可動接点26cが電源側固定接
点26bに接続されるため、駆動モータMが逆転され、
不用意にウインドウガラスが上昇してしまう問題があ
る。
【0014】さらに、トランジスタTR3がオフ状態で
あっても、リーク抵抗R11、R15が発生すると、リ
レーコイル21が励磁されて、可動接点25cが電源側
固定接点25bに接続されるため、駆動モータMが正転
され、不用意にウインドウガラスが下降してしまう問題
がある。さらに又、トランジスタTR2がオフ状態であ
っても、リーク抵抗R11、R14が発生すると、リレ
ーコイル23が励磁されて、可動接点26cが電源側固
定接点26bに接続されるため、駆動モータMが逆転さ
れ、不用意にウインドウガラスが上昇してしまう問題が
ある。
【0015】又、リーク抵抗R11〜R13が発生する
と、トランジスタTR1〜TR3がそれぞれオン作動す
る。すると、リレーコイル21、23のいずれもが励磁
して、リレー接点25、26が同時にオン(可動接点2
5c、26cが電源側固定接点25b、26bに接続)
するため、駆動モータMの両端子は同じ電位(共にHI
電位)となり、駆動モータMは駆動しない。このため、
この状態のときに、下降スイッチ28をオン操作して
も、駆動モータMの両端子は同じ電位のまま変化しない
ため、駆動モータMは駆動されず、ウインドウガラスが
下降しない問題がある。一方、駆動モータMの両端子が
同じ電位となった状態のときに、上昇スイッチ29をオ
ン操作しても、同様に、ウインドウガラスが上昇しない
問題がある。
【0016】上記のような不用意にウインドウガラスが
上昇又は下降してしまう問題や、ウインドウガラスが上
昇又は下降しない問題は、リーク抵抗が発生する箇所に
よって異なる。即ち、(a)リレーコイル23(アップ
側)のみ励磁する、(b)リレーコイル21(ダウン
側)のみ励磁する、(c)両リレーコイル21、23が
励磁する、(d)両リレーコイル21、23は励磁され
ない、のいずれの状態になるのかが不確定である。従っ
て、ウインドウガラスが上昇するか、或は下降するかは
不確定である。その結果、搭乗者による下降スイッチ2
8、上昇スイッチ29の操作に基づいて、パワーウイン
ドウスイッチ回路10の確実な制御が行えなくなる問題
がある。
【0017】本発明の第1の目的は、パワーウインドウ
スイッチ回路が浸水したとき、下降スイッチ回路又は上
昇スイッチ回路のオン作動に基づいて、確実にウインド
ウガラスを下降又は上昇させることができるパワーウイ
ンドウスイッチ回路を提供することにある。又、第2の
目的は、パワーウインドウスイッチ回路が浸水したと
き、不用意にウインドウガラスが下降又は上昇すること
を回避することができるパワーウインドウスイッチ回路
を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、下降スイッチ回路と、上昇スイ
ッチ回路と、前記各スイッチ回路のオン作動に基づい
て、ウインドウガラス下降用の第1リレーコイル及びウ
インドウガラス上昇用の第2リレーコイルを各々励消磁
制御する制御回路とを備え、前記各リレーコイルの一方
の端子にHI電位を供給するように構成されたパワーウ
インドウスイッチ回路において、前記下降スイッチ回路
は、電源側端子に接続される第1接点と、前記第2リレ
ーコイルの他方の端子に接続される第2接点と、前記第
1接点に対して常開接点であって、オン作動時に制御回
路に第1リレーコイル励磁用入力信号を入力する第1可
動接点と、前記第1可動接点と連動するとともに、第2
接点に対して常閉接点である第2可動接点とを含み、前
記上昇スイッチ回路は、電源側端子に接続される第1接
点と、前記第1リレーコイルの他方の端子に接続される
第2接点と、前記第1接点に対して常開接点であって、
オン作動時に制御回路に第2リレーコイル励磁用入力信
号を入力する第1可動接点と、前記第1可動接点と連動
するとともに、第2接点に対して常閉接点である第2可
動接点とを含み、前記下降スイッチ回路の第1可動接点
と第2リレーコイルの他方の端子間には第1スイッチン
グ手段を接続し、前記上昇スイッチ回路の第1可動接点
と第1リレーコイルの他方の端子間には第2スイッチン
グ手段を接続し、オン作動時に、前記下降スイッチ回路
及び前記上昇スイッチ回路の各第2可動接点を接地し、
前記第1スイッチング手段又は第2スイッチング手段を
オン作動する第3スイッチング手段を設け、浸水を検出
した際に前記第3スイッチング手段をオン作動する浸水
検出手段を設けたことを要旨としている。
【0019】従って、請求項1の発明では、パワーウイ
ンドウスイッチ回路が浸水し、且つ、下降スイッチ回路
及び上昇スイッチ回路のオフ作動時には、浸水が浸水検
出手段によって検出され、その検出に基づいて第3スイ
ッチング手段がオン作動する。すると、各スイッチ回路
の第2可動接点及び第2接点を介して各リレーコイルの
他方の端子が接地されるとともに、各リレーコイルの一
方の端子にHI電位が供給される。このため、両リレー
コイルがいずれも励磁して、ウインドウガラスは下降も
上昇もしない。
【0020】上記のように、パワーウインドウスイッチ
回路が浸水した際に下降スイッチ回路がオン作動される
と、下降スイッチ回路の第1可動接点が第1接点に接続
されて、電源側端子を介して第1スイッチング手段がオ
ン作動し、第2リレーコイルの他方の端子にHI電位が
供給される。このため、第2リレーコイルは消磁され、
第1リレーコイルのみの励磁によって、ウインドウガラ
スは下降する。
【0021】又、パワーウインドウスイッチ回路が浸水
した状態で上昇スイッチ回路がオン作動されると、上昇
スイッチ回路の第1可動接点が第1接点に接続されて、
電源側端子を介して第2スイッチング手段がオン作動
し、第1リレーコイルの他方の端子にHI電位が供給さ
れる。このため、第1リレーコイルは消磁され、第2リ
レーコイルのみの励磁によって、ウインドウガラスは上
昇する。
【0022】請求項2の発明は、請求項1に記載の発明
において、前記第3スイッチング手段は、オン作動時
に、前記制御回路に電力を供給する回路を接地すること
を要旨としている。
【0023】従って、請求項2の発明では、前記請求項
1の発明の作用に加えて、パワーウインドウスイッチ回
路が浸水して、浸水検出手段のオン作動に基づいて、第
3スイッチング手段がオン作動すると、制御回路に電力
を供給する回路が接地される。従って、浸水時に何らか
の理由により制御回路から出力される可能性のある、各
リレーコイルを励消磁制御し得る信号による回路の誤動
作(各リレーコイルの励消磁制御)が回避される。
【0024】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の発明において、前記制御回路は、入力した第1
リレーコイル励磁用入力信号又は第2リレーコイル励磁
用入力信号に基づいて、制御信号を出力するものであ
り、前記制御信号及び第3スイッチング手段のオン作動
に基づいて、前記各リレーコイルの一方の端子にHI電
位を供給するための第4スイッチング手段を設けたこと
を要旨としている。
【0025】従って、請求項3の発明では、前記請求項
1又は請求項2の発明の作用に加えて、第1又は第2リ
レーコイル励磁用入力信号の入力に基づいて制御回路か
ら出力される制御信号と、第3スイッチング手段のオン
作動とに基づいて、第4スイッチング手段は、各リレー
コイルの一方の端子にHI電位を供給する。すると、各
リレーコイルは、他方の端子がLO電位であればそのリ
レーコイルは励磁され、又、他方の端子がHI電位であ
ればそのリレーコイルは消磁される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面に従って説明する。図1は自動車のパワーウ
インドウ装置におけるパワーウインドウスイッチ回路1
0の電気回路図である。尚、図2に示す前記従来例と同
一構成又は相当する構成については、同一符号が付して
ある。本実施形態のパワーウインドウ装置は、自動車の
運転席側のサイドドアに設けられている。パワーウイン
ドウスイッチ回路10の駆動回路20は、制御回路1
2、下降スイッチ128、上昇スイッチ129、オート
スイッチ30及び駆動モータMに対して設けられてい
る。この駆動回路20について説明する。
【0027】バッテリ電源(以下、電源という)の+端
子(図1では符号IGで図示)と−端子(図1ではグラ
ウンドの図記号で図示)との間には、トランジスタTR
1のエミッタ・コレクタ、ダイオードD1、第1のリレ
ー22のリレーコイル21(ウインドウガラス下降
用)、トランジスタTR3のコレクタ・エミッタが直列
に接続されている。又、前記ダイオードD1のカソード
端子と接地線間には、第2のリレー24のリレーコイル
23(ウインドウガラス上昇用)、トランジスタTR2
のコレクタ・エミッタが直列に接続されている。電源の
+端子とトランジスタTR1のベース間には抵抗R6が
接続され、トランジスタTR1のベースは抵抗R7を介
して制御回路12の出力端子に接続されている。トラン
ジスタTR2、TR3のコレクタはそれぞれ制御回路1
2の出力端子に接続されている。
【0028】下降スイッチ回路としての下降スイッチ1
28は双極単投スイッチであって、第1固定接点DN1
が電源の+端子に接続されている。下降スイッチ128
は非操作時には、第2可動接点133が第2固定接点D
N2に接続されているとともに、第1可動接点131は
第1固定接点DN1には接続されていない。即ち、第1
可動接点131は第1固定接点DN1に対して常開接点
として構成され、第2可動接点133は第2固定接点D
N2に対して常閉接点として構成されている。第1可動
接点131は抵抗R10を介して制御回路12の入力端
子に接続され、第2可動接点133はダイオードD5の
アノード端子に接続され、第2固定接点DN2はリレー
コイル23の−端子(他方の端子を構成する)に接続さ
れている。
【0029】上昇スイッチ回路としての上昇スイッチ1
29は双極単投スイッチであって、第1固定接点UP1
が電源の+端子に接続されている。上昇スイッチ129
は非操作時には、第2可動接点134が第2固定接点U
P2に接続されているとともに、第1可動接点132は
第1固定接点UP1には接続されていない。即ち、第1
可動接点132は第1固定接点UP1に対して常開接点
として構成され、第2可動接点134は第2固定接点U
P2に対して常閉接点として構成されている。第1可動
接点132は抵抗R9を介して制御回路12の入力端子
に接続され、第2可動接点134はダイオードD5のア
ノード端子に接続され、第2固定接点UP2はリレーコ
イル21の−端子(他方の端子を構成する)に接続され
ている。
【0030】オートスイッチ30の固定接点は電源の+
端子に接続され、可動接点は抵抗R8を介して制御回路
12の入力端子に接続されている。又、電源の+端子
と、駆動モータMの一方の端子間には、第1のリレー2
2のリレー接点25が設けられている。リレー接点25
の可動接点25cは、駆動モータMの一方の端子に接続
され、電源側固定接点25bは電源の+端子に接続さ
れ、接地側固定接点25aは接地されている。リレー接
点25は、リレーコイル21が消磁時には、可動接点2
5cが接地側固定接点25aに接続されている。又、可
動接点25cは、リレーコイル21が励磁されると、電
源側固定接点25bに接続される。
【0031】一方、電源の+端子と、駆動モータMの他
方の端子間には、第2のリレー24のリレー接点26が
設けられている。リレー接点26の可動接点26cは、
駆動モータMの他方の端子に接続され、電源側固定接点
26bは電源の+端子に接続され、接地側固定接点26
aは接地されている。リレー接点26は、リレーコイル
23が消磁時には、可動接点26cが接地側固定接点2
6aに接続されている。又、可動接点26cは、リレー
コイル23が励磁されると、電源側固定接点26bに接
続される。
【0032】又、パワーウインドウスイッチ回路10
は、リーク検出回路15、トランジスタTR4〜TR
6、ダイオードD2〜D8、抵抗R1〜R5、R16を
備えている。前記ダイオードD1を含むダイオードD1
〜D8は、それぞれ回り込み防止用のダイオードであ
る。
【0033】浸水検出回路としてのリーク検出回路15
は、電源の+端子に接続された電極16と、ベース抵抗
R5を介してトランジスタTR6のベースに接続された
電極17とからなり、両電極16、17は、互いに若干
離間して配置されている。リーク検出回路15の電極1
6、17間がリークしたとき、電極16、17間にはリ
ーク抵抗が発生してリーク検出回路15はオン作動し、
電極16、17間がリークしていないときにはリーク検
出回路15はオフ作動する。このリーク検出回路15
は、制御回路12等が設けられた場所と同じところ又は
近接した位置に設けるのが好ましい。
【0034】前記トランジスタTR6のベースと接地線
間には抵抗R4が接続され、トランジスタTR6のエミ
ッタは接地され、トランジスタTR6のコレクタにはダ
イオードD4〜D8の各カソード端子が接続されてい
る。ダイオードD4のアノード端子は制御回路12の電
源ラインに接続され、電源の+端子と前記電源ラインと
の間には抵抗R16が接続されている。ダイオードD6
のアノード端子は抵抗R1を介してトランジスタTR1
のベースに接続され、ダイオードD7のアノード端子は
抵抗R2を介してトランジスタTR4のベースに接続さ
れ、ダイオードD8のアノード端子は抵抗R3を介して
トランジスタTR5のベースに接続されている。
【0035】前記トランジスタTR4のエミッタは前記
下降スイッチ128の第1可動接点131に接続され、
トランジスタTR4のコレクタはダイオードD2を介し
てリレーコイル23の−端子に接続されている。前記ト
ランジスタTR5のエミッタは前記上昇スイッチ129
の第1可動接点132に接続され、トランジスタTR5
のコレクタはダイオードD3を介してリレーコイル21
の−端子に接続されている。
【0036】本実施形態では、リレーコイル21は第1
リレーコイルを構成し、リレーコイル23は第2リレー
コイルを構成している。トランジスタTR4は第1スイ
ッチング手段を構成し、トランジスタTR5は第2スイ
ッチング手段を構成し、トランジスタTR6は第3スイ
ッチング手段を構成し、トランジスタTR1は第4スイ
ッチング手段を構成している。第1固定接点DN1、U
P1はそれぞれ第1接点を構成し、第2固定接点DN
2、UP2はそれぞれ第2接点を構成している。電源の
+端子(図1において符号IGで図示)は電源側端子を
構成している。リレーコイル21、23の各+端子はそ
れぞれ一方の端子を構成している。
【0037】次に、上記のように構成したパワーウイン
ドウスイッチ回路10の作用について説明する。さて、
パワーウインドウスイッチ回路10が雨水等の電解質の
液にて濡れておらず、且つ、下降スイッチ128及び上
昇スイッチ129が共にオフ状態(オフ作動時)である
ときの作用を説明する。前記オフ作動時には、下降スイ
ッチ128及び上昇スイッチ129の第2可動接点13
3、134が第2固定接点DN2、UP2に接続される
とともに、第1可動接点131、132は第1固定接点
DN1、UP1には接続されない。従って、リレーコイ
ル21、23の各−端子には電源の+端子からHI電位
は供給されず、又、各+端子にもHI電位は供給されな
いため、リレーコイル21、23はいずれも励磁しな
い。従って、駆動モータMは駆動されず、ウインドウガ
ラスは下降も上昇もしない。
【0038】次に、パワーウインドウスイッチ回路10
が雨水等の電解質の液にて濡れていない状態で下降スイ
ッチ128がオン操作(オン作動)されると、第2可動
接点133が第2固定接点DN2から離れた(オフ作
動)後、若干遅れて第1可動接点131が第1固定接点
DN1に切換接続(オン作動)される。すると、前記下
降スイッチ128のオン作動(第1可動接点131は制
御回路12に第1リレーコイル励磁用入力信号を入力す
る)に基づいて、前記従来例と同様に、トランジスタT
R1、TR3のオン作動によってリレーコイル21が励
磁される(リレーコイル21の+端子にはトランジスタ
TR1のオン作動に基づいて、HI電位が供給され
る)。その結果、駆動モータMが正転され、ウインドウ
ガラスが下降する。
【0039】次に、パワーウインドウスイッチ回路10
が雨水等の電解質の液にて濡れていない状態で上昇スイ
ッチ129がオン操作(オン作動)されると、第2可動
接点134が第2固定接点UP2から離れた(オフ作
動)後、若干遅れて第1可動接点132が第1固定接点
UP1に切換接続(オン作動)される。すると、前記上
昇スイッチ129のオン作動(第1可動接点132は制
御回路12に第2リレーコイル励磁用入力信号を入力す
る)に基づいて、前記従来例と同様に、トランジスタT
R1、TR2のオン作動によってリレーコイル23が励
磁される(リレーコイル23の+端子にはトランジスタ
TR1のオン作動に基づいて、HI電位が供給され
る)。その結果、駆動モータMが逆転され、ウインドウ
ガラスが上昇する。
【0040】次に、パワーウインドウスイッチ回路10
が雨水等の電解質の液にて濡れ、且つ、下降スイッチ1
28及び上昇スイッチ129が共にオフ状態(オフ作動
時)であるときの作用を説明する。本実施形態では、リ
ーク検出回路15を設けたため、パワーウインドウスイ
ッチ回路10が雨水等の電解質の液にて濡れた場合、即
ち、浸水した場合、リーク検出回路15の電極16、1
7間がリークし、リーク検出回路15がオン作動する。
【0041】すると、トランジスタTR6がオン作動
し、トランジスタTR6のオン作動に基づいて、トラン
ジスタTR1がオン作動するとともに、トランジスタT
R4、TR5がオン可能状態となる。そして、トランジ
スタTR1のオン作動に基づいて、リレーコイル21の
+端子の電位及びリレーコイル23の+端子の電位がそ
れぞれダイオードD1を介してHI電位となる。又、ト
ランジスタTR6のオン作動に基づいて、リレーコイル
21の−端子の電位及びリレーコイル23の−端子の電
位がそれぞれダイオードD5を介してLO電位(接地に
相当)となる。すると、リレーコイル21、23のいず
れもが励磁(励磁電流が供給される)して、リレー接点
25、26が同時にオン(可動接点25c、26cが電
源側固定接点25b、26bに接続)するため、駆動モ
ータMの両端子は同じ電位(共にHI電位)となり、駆
動モータMは駆動しない。
【0042】尚、トランジスタTR6のオン作動に基づ
いて、トランジスタTR4、TR5はそれぞれオン可能
状態となるが、各スイッチ128、129はオフ作動さ
れているため、それぞれのエミッタにはHI電位は供給
されず、その結果、それぞれのエミッタ、コレクタ間に
は電流は流れない。
【0043】ここで、パワーウインドウスイッチ回路1
0内にリーク抵抗が発生したとしても、リレーコイル2
1、23の各+端子の電位は、トランジスタTR1のオ
ン作動によってそれぞれHI電位とされ、又、各−端子
の電位は、トランジスタTR6のオン作動によってそれ
ぞれLO電位とされている。従って、両リレーコイル2
1、23が共に励磁されているため、駆動モータMは駆
動されず、不用意にウインドウガラスが下降又は上昇す
ることはない。
【0044】又、制御回路12の電源ライン(制御回路
12に電力を供給する回路)は、ダイオードD4を介し
て、トランジスタTR6のコレクタに接続されているた
め、同電源ラインは、トランジスタTR6のオン作動に
基づいて、LO電位(接地に相当)となる。そのため、
パワーウインドウスイッチ回路10の水没時には、制御
回路12には回路作動に必要な所定の電源電圧が供給さ
れなくなり、制御回路12からの出力信号による駆動回
路20の誤作動(何らかの理由によるトランジスタTR
1〜TR3のオン作動によるリレーコイル21、23の
励磁等)が防止される。
【0045】次に、パワーウインドウスイッチ回路10
が雨水等の電解質の液にて濡れた状態で、下降スイッチ
128がオン作動されると、第2可動接点133が第2
固定接点DN2から離れた(オフ作動)後、若干遅れて
第2可動接点133と連動された第1可動接点131が
第1固定接点DN1に切換接続(オン作動)される。す
ると、第1可動接点131とリレーコイル23の−端子
間にはトランジスタTR4が接続されているため、電源
の+端子から固定接点DN1を介して、トランジスタT
R4のエミッタにHI電位が供給される。
【0046】すると、トランジスタTR4のエミッタ、
コレクタ間に電流が流れ、リレーコイル23の−端子の
電位がダイオードD2を介してLO電位からHI電位に
変化する。すると、リレーコイル23の両端子は同じ電
位(共にHI電位)となり、リレーコイル23は消磁す
る。この結果、リレーコイル21のみが励磁された状態
となるため、即ち、リレー接点26の可動接点26cが
電源側固定接点26bから接地側固定接点26aに切換
接続されるため、駆動モータMに駆動電流が供給され
て、同駆動モータMが正転され、ウインドウガラスが下
降作動する。
【0047】次に、パワーウインドウスイッチ回路10
が雨水等の電解質の液にて濡れた状態で、上昇スイッチ
129がオン作動されると、第2可動接点134が第2
固定接点UP2から離れた(オフ作動)後、若干遅れて
第2可動接点134と連動された第1可動接点132が
第1固定接点UP1に切換接続(オン作動)される。す
ると、第1可動接点132とリレーコイル21の−端子
間にはトランジスタTR5が接続されているため、電源
の+端子から固定接点UP1を介して、トランジスタT
R5のエミッタにHI電位が供給される。
【0048】すると、トランジスタTR5のエミッタ、
コレクタ間に電流が流れ、リレーコイル21の−端子の
電位がダイオードD3を介してLO電位からHI電位に
変化する。すると、リレーコイル21の両端子は同じ電
位(共にHI電位)となり、リレーコイル21は消磁す
る。この結果、リレーコイル23のみが励磁された状態
となるため、即ち、リレー接点25の可動接点25cが
電源側固定接点25bから接地側固定接点25aに切換
接続されるため、駆動モータMに駆動電流が供給され
て、同駆動モータMが逆転され、ウインドウガラスが上
昇作動する。
【0049】従って、本実施形態によれば、以下のよう
な効果を得ることができる。 (1)本実施形態では、パワーウインドウスイッチ回路
10が浸水したとき、下降スイッチ128又は上昇スイ
ッチ129のオン作動に基づいて、確実にウインドウガ
ラスを下降又は上昇させることができる。
【0050】(2)本実施形態では、パワーウインドウ
スイッチ回路10が浸水したとき、下降スイッチ128
又は上昇スイッチ129のオフ作動時に、不用意にウイ
ンドウガラスが下降又は上昇することを回避することが
できる。
【0051】(3)本実施形態では、パワーウインドウ
スイッチ回路10が浸水して、リーク検出回路15のオ
ン作動に基づいて、トランジスタTR6がオン作動する
と、制御回路12の電源ラインが接地されるようにし
た。従って、浸水時に何らかの理由により制御回路12
から出力される可能性のある、各リレーコイル21、2
3を励消磁制御し得る信号による駆動回路20の誤動作
(各リレーコイル21、23の励消磁制御等)を回避す
ることができる。
【0052】(4)本実施形態では、パワーウインドウ
スイッチ回路10が浸水し、且つ、下降スイッチ128
のオン作動時には、リーク検出回路15のオン作動に基
づいて、トランジスタTR6がオン作動し、トランジス
タTR4のエミッタ、コレクタ間に電流が流れる。する
と、リレーコイル23には励磁電流が供給されなくな
り、リレーコイル21のみが励磁して、ウインドウガラ
スは下降する。即ち、パワーウインドウスイッチ回路1
0が浸水したときでも、下降スイッチ128のオン作動
に基づいて、確実にウインドウガラスを下降させること
ができる。
【0053】(5)本実施形態では、パワーウインドウ
スイッチ回路10が浸水し、且つ、上昇スイッチ129
のオン作動時には、リーク検出回路15のオン作動に基
づいて、トランジスタTR6がオン作動し、トランジス
タTR5のエミッタ、コレクタ間に電流が流れる。する
と、リレーコイル21には励磁電流が供給されなくな
り、リレーコイル23のみが励磁して、ウインドウガラ
スは上昇する。即ち、パワーウインドウスイッチ回路1
0が浸水したときでも、上昇スイッチ129のオン作動
に基づいて、確実にウインドウガラスを上昇させること
ができる。
【0054】(6)本実施形態では、下降スイッチ12
8又は上昇スイッチ129が操作されると、まず、その
操作されたスイッチの第2可動接点(符号133や13
4)が第2固定接点(符号DN2やUP2)からオフ作
動され、その後、第1可動接点(符号131や132)
が第1固定接点(符号DN1やUP1)に対してオン作
動されるようにした。このため、第2可動接点のオフ作
動と第1可動接点のオン作動とが同時に行われた場合
や、第2可動接点のオフ作動よりも第1可動接点のオン
作動が先に行われた場合のデッドショート(本実施形態
では、電源の+端子とダイオードD5のアノード端子と
の短絡)を回避することができる。
【0055】なお、前記実施形態は以下のように変更し
てもよい。 ・前記実施形態では、トランジスタTR1、TR4、T
R5にそれぞれPNP型トランジスタを用いたが、NP
N型トランジスタを用いてもよい。この場合、トランジ
スタTR1のコレクタを電源の+端子に接続するととも
に、エミッタをダイオードD1のアノードに接続する。
又、トランジスタTR4のコレクタを下降スイッチ12
8の第1可動接点131に接続するとともに、エミッタ
をダイオードD2のアノードに接続する。さらに、トラ
ンジスタTR5のコレクタを上昇スイッチ129の第1
可動接点132に接続するとともに、エミッタをダイオ
ードD3のアノードに接続する。
【0056】・前記実施形態では、トランジスタTR
2、TR3、TR6にそれぞれNPN型トランジスタを
用いたが、PNP型トランジスタを用いてもよい。この
場合、トランジスタTR2のエミッタをリレーコイル2
3の−端子に接続するとともに、コレクタを接地する。
又、トランジスタTR3のエミッタをリレーコイル21
の−端子に接続するとともに、コレクタを接地する。さ
らに、トランジスタTR6のエミッタをダイオードD4
〜D8のカソードに接続するとともに、コレクタを接地
する。
【0057】・前記実施形態では、トランジスタTR
2、TR3を用いたが、2つのトランジスタ素子を有す
るトランジスタアレーを用いてもよい。このようにした
場合には、パワーウインドウ装置を小型化できる。
【0058】・前記実施形態では、トランジスタTR
4、TR5を用いたが、2つのトランジスタ素子を有す
るトランジスタアレーを用いてもよい。このようにした
場合には、パワーウインドウ装置を小型化できる。
【0059】・前記実施形態では、2つのリレー(第1
及び第2リレー22、24)を用いたが、2つのリレー
を同一パッケージしたものを用いてもよい。このように
した場合には、パワーウインドウ装置を小型化できる。
【0060】次に、前記各実施形態から把握できる請求
項に記載した発明以外の技術的思想について、それらの
効果と共に以下に記載する。 (イ)前記各スイッチ回路の第1可動接点は、第2可動
接点が第2接点からオフ作動した後に、第1接点に対し
てオン作動するように構成したものである請求項1〜請
求項3のうち何れか一項に記載のパワーウインドウスイ
ッチ回路。
【0061】従って、この(イ)に記載の発明によれ
ば、下降スイッチ回路又は上昇スイッチ回路がオン作動
されると、まず、そのオン作動されたスイッチ回路の第
2可動接点が第2接点からオフ作動され、その後、第1
可動接点が第1接点に対してオン作動される。このた
め、第2可動接点のオフ作動と第1可動接点のオン作動
とが同時に行われた場合や、第2可動接点のオフ作動よ
りも第1可動接点のオン作動が先に行われた場合のデッ
ドショートを回避することができる。
【0062】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、パワー
ウインドウスイッチ回路が浸水したとき、下降スイッチ
回路又は上昇スイッチ回路のオン作動に基づいて、確実
にウインドウガラスを下降又は上昇させることができ
る。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、前記請求
項1に記載の発明の効果に加えて、パワーウインドウス
イッチ回路が浸水したとき、不用意にウインドウガラス
が下降又は上昇することを回避することができる。
【0064】請求項3に記載の発明によれば、前記請求
項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、制御回
路から出力される制御信号と、第3スイッチング手段の
オン作動とに基づく第4スイッチング手段の作用(各リ
レーコイルの一方の端子へのHI電位の供給)に基づい
て、各リレーコイルの励消磁を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のパワーウインドウスイッチ回路
の電気回路図。
【図2】 従来のパワーウインドウスイッチ回路の電気
回路図。
【符号の説明】
10…パワーウインドウスイッチ回路、12…制御回
路、15…浸水検出手段としてのリーク検出回路、21
…第1リレーコイルとしてのリレーコイル、23…第2
リレーコイルとしてのリレーコイル、128…下降スイ
ッチ回路としての下降スイッチ、129…上昇スイッチ
回路としての上昇スイッチ、131…第1可動接点、1
32…第1可動接点、133…第2可動接点、134…
第2可動接点、TR1…第4スイッチング手段としての
トランジスタ、TR4…第1スイッチング手段としての
トランジスタ、TR5…第2スイッチング手段としての
トランジスタ、TR6…第3スイッチング手段としての
トランジスタ、DN1…第1接点としての第1固定接
点、DN2…第2接点としての第2固定接点、UP1…
第1接点としての第1固定接点、UP2…第2接点とし
ての第2固定接点。
フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA09 BA02 CA06 EA14 EB01 EC01 GA00 GB00 GD00 KA12 KA13 LA08 3D127 AA07 BB01 CB05 CC05 DF04 DF34 DF36 FF06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下降スイッチ回路と、上昇スイッチ回路
    と、前記各スイッチ回路のオン作動に基づいて、ウイン
    ドウガラス下降用の第1リレーコイル及びウインドウガ
    ラス上昇用の第2リレーコイルを各々励消磁制御する制
    御回路とを備え、前記各リレーコイルの一方の端子にH
    I電位を供給するように構成されたパワーウインドウス
    イッチ回路において、 前記下降スイッチ回路は、電源側端子に接続される第1
    接点と、前記第2リレーコイルの他方の端子に接続され
    る第2接点と、前記第1接点に対して常開接点であっ
    て、オン作動時に制御回路に第1リレーコイル励磁用入
    力信号を入力する第1可動接点と、前記第1可動接点と
    連動するとともに、第2接点に対して常閉接点である第
    2可動接点とを含み、 前記上昇スイッチ回路は、電源側端子に接続される第1
    接点と、前記第1リレーコイルの他方の端子に接続され
    る第2接点と、前記第1接点に対して常開接点であっ
    て、オン作動時に制御回路に第2リレーコイル励磁用入
    力信号を入力する第1可動接点と、前記第1可動接点と
    連動するとともに、第2接点に対して常閉接点である第
    2可動接点とを含み、 前記下降スイッチ回路の第1可動接点と第2リレーコイ
    ルの他方の端子間には第1スイッチング手段を接続し、 前記上昇スイッチ回路の第1可動接点と第1リレーコイ
    ルの他方の端子間には第2スイッチング手段を接続し、 オン作動時に、前記下降スイッチ回路及び前記上昇スイ
    ッチ回路の各第2可動接点を接地し、前記第1スイッチ
    ング手段又は第2スイッチング手段をオン作動する第3
    スイッチング手段を設け、 浸水を検出した際に前記第3スイッチング手段をオン作
    動する浸水検出手段を設けたことを特徴とするパワーウ
    インドウスイッチ回路。
  2. 【請求項2】 前記第3スイッチング手段は、オン作動
    時に、前記制御回路に電力を供給する回路を接地するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のパワーウインドウスイ
    ッチ回路。
  3. 【請求項3】 前記制御回路は、入力した第1リレーコ
    イル励磁用入力信号又は第2リレーコイル励磁用入力信
    号に基づいて、制御信号を出力するものであり、 前記制御信号及び第3スイッチング手段のオン作動に基
    づいて、前記各リレーコイルの一方の端子にHI電位を
    供給するための第4スイッチング手段を設けた請求項1
    又は請求項2に記載のパワーウインドウスイッチ回路。
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