JP2001040317A - カバーレイフィルム及び接着剤シートならびにフレキシブル印刷回路基板 - Google Patents

カバーレイフィルム及び接着剤シートならびにフレキシブル印刷回路基板

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JP2001040317A
JP2001040317A JP11220903A JP22090399A JP2001040317A JP 2001040317 A JP2001040317 A JP 2001040317A JP 11220903 A JP11220903 A JP 11220903A JP 22090399 A JP22090399 A JP 22090399A JP 2001040317 A JP2001040317 A JP 2001040317A
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Akihiro Tabata
昭弘 田畑
Hideki Shinohara
英樹 篠原
Shoji Kigoshi
将次 木越
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半田耐熱性、接着性、保存安定性に優れた新規
なカバーレイフィルム、及び接着剤シート及びフレキシ
ブル印刷回路基板を工業的に提供する。 【解決手段】下記(A)〜(D)を必須成分として含
み、熱硬化型の接着剤層を塗布した絶縁性プラスチック
フィルム層および離型フィルム層の積層体より構成され
るカバーレイフィルムにおいて、(D)のアミノシラン
量が無機粒子に対して1.2〜10重量%であることを
特徴とするカバーレイフィルム。 (A)エポキシ樹脂100重量部 (B)カルボキシル基含有アクリロニトリルブタジエン
ゴム20〜200重量部 (C)硬化剤 0.01〜50重量部 (D)アミノシランを表面に含有する無機粒子 10〜
100重量部

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリント回路用基板
の保護に用いられる、半田耐熱性、接着性、保存安定性
に優れた新規なカバーレイフィルム、接着剤シート、フ
レキシブル印刷回路基板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年電子機器はますます小型化、高密度
化が進行しており、狭い空間内での部品の実装にフレキ
シブル印刷回路基板の役割が重要となっている。また、
近年フレキシブル印刷回路基板のファインパターン化、
高性能化の要求が強くなっており、特に、半田耐熱性、
接着性、電気絶縁性の一層の向上が必要となってきてい
る。
【0003】従来よりフレキシブル印刷回路基板は絶縁
性のプラスチックフィルムと、銅箔との少なくともいず
れか一方に接着剤溶液を塗工乾燥したのち、加熱プレス
または加熱ロール装置を使用して両者を貼り合わせ、さ
らに加熱硬化させて製造されている。またカバーレイフ
ィルムはポリイミドあるいはポリエステルのような絶縁
性プラスチックフィルムの片面に接着剤を塗布しこれを
半硬化状態とした後、離型フィルム層を貼り合わせて製
造される。接着剤としては、エポキシ樹脂および/また
はフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂に、変性により熱硬
化性樹脂と化学結合できるようにした熱可塑性樹脂を混
合した熱硬化型のタイプのものが一般的に使用される。
【0004】接着剤の熱可塑性樹脂としては、アクリロ
ニトリルブタジエンゴム(以下NBRと称する)系、ポ
リアミド系、ポリエステル系、ポリアクリル系等数多く
提案されている。しかし、これらの接着剤には一長一短
がある。たとえば ポリアミド系は、吸湿性がやや多
く、ポリエステル系はポリイミドフィルムに対し接着力
が弱いという欠点がある。ポリアクリル系は加熱成形に
高温度、かつ長時間を要し、成形温度を下げ時間を短縮
すると耐湿性に劣る欠点がある。エポキシ樹脂およびN
BR系の接着剤は比較的上述の諸特性のバランスに優れ
るため最も良く用いられている。半田耐熱性を向上する
手段として無機粒子に表面処理を施す方法(特許第25
20497号公報)があったが半田耐熱性向上の程度は
不十分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解決し、半田耐熱性、接着性、保存安定性に優れ
た新規なカバーレイフィルム、及び接着剤シートならび
にフレキシブル印刷回路基板を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明下記(A)〜(D)を必須成分と
して含み、熱硬化型の接着剤層を塗布した絶縁性プラス
チックフィルム層および離型フィルム層の積層体より構
成されるカバーレイフィルムにおいて、(D)のアミノ
シラン量が無機粒子に対して1.2〜10重量%である
ことを特徴とするカバーレイフィルム及び接着剤シート
ならびにフレキシブル印刷回路基板である。 (A)エポキシ樹脂100重量部 (B)カルボキシル基含有アクリロニトリルブタジエン
ゴム20〜200重量部 (C)硬化剤 0.01〜50重量部 (D)アミノシランを表面に含有する無機粒子 10〜
100重量部。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の(A)において使用されるエポキシ樹脂はエポ
キシ基を分子中に少なくとも2個以上含むものであれば
特に限定されないが、例えばビスフェノールA型エポキ
シ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、あるいはビ
フェノール型エポキシ樹脂あるいはノボラック型エポキ
シ樹脂などが挙げられる。また、難燃性付与のために、
ハロゲン化エポキシ樹脂、特に臭素化エポキシ樹脂を用
いることが有効である。この際、臭素化エポキシ樹脂の
みでは難燃性の付与はできるものの接着剤の耐熱性の低
下が大きくなるため非臭素化エポキシ樹脂との混合系と
することがさらに有効である。臭素含有量およびエポキ
シ当量を考慮して2種類以上混合して用いても良い。
【0008】本発明の(B)で使用されるカルボキシル
基含有アクリロニトリルブタジエンゴム(以下NBR−
Cと称する)としては、例えばアクリロニトリルとブタ
ジエンを約10/90〜50/50のモル比で共重合さ
せた共重合ゴムの末端基をカルボキシル化したもの、あ
るいはアクリロニトリル、ブタジエンとアクリル酸、マ
レイン酸などのカルボキシル基含有重合性単量体の三元
共重合ゴムなどが挙げられる。アクリロニトリル量は1
0〜50モル%が必要であり、10%未満では硬化物の
耐薬品性が悪くなる。一方、50モル%を越えると通常
の溶剤に溶解しにくくなるので作業性の低下につなが
る。
【0009】カルボキシル基含有量は0.01〜0.1
5ephrが望ましい。ただしephrとはequivalent parts p
er hundred rubberの略でありNBR−C100重量部
あたりのカルボキシル基の当量を意味する。0.01ep
hr未満ではエポキシ樹脂との反応点が少なく、最終的に
得られる硬化物の耐熱性が劣る。一方、0.15ephrを
越えると、塗布の際に接着剤溶液とした場合の粘度増加
および安定性の低下を招く。さらには0.03〜0.1
ephrのものが好適である。
【0010】上記のエポキシ樹脂とNBR−Cとの配合
割合は、エポキシ樹脂が100重量部に対してNBR−
Cが20〜200重量部、好ましくは30〜100重量
部である。20重量部未満では接着性の低下を招く。ま
た、200重量部を越えると半田耐熱性が低下するので
好ましくない本発明の(C)において使用される硬化剤
としてはジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニ
ルスルフィド、ジアミノベンゾフェノン、ジアミノジフ
ェニルスルホン、ジエチルトリアミンなどのアミン系化
合物、2−アルキル−4−メチルイミダゾール、2−フ
ェニル−4−アルキルイミダゾール等のイミダゾール誘
導体、無水フタル酸、無水トリメリット酸等の有機酸、
三フッ化ホウ素トリエチルアミン錯体等の三フッ化ホウ
素のアミン錯体、ジシアンジアミド等が挙げられ、これ
らを単独または2種以上混合して用いても良い。
【0011】硬化剤としてレゾール型、ノボラック型フ
ェノール樹脂等のフェノール樹脂を用いてもよい。フェ
ノール樹脂としてはたとえばフェノール、クレゾール、
p−t−ブチルフェノール等のアルキル置換フェノー
ル、テルペン、ジシクロペンタジエン等の環状アルキル
変性フェノール、ニトロ基、ハロゲン基、アミノ基、シ
アノ基等のヘテロ原子を含む官能基を有するもの、ナフ
タレン、アントラセン等の骨格を有するもの等が挙げら
れる。
【0012】硬化剤の添加量は0.01〜50重量部が
好ましい。0.01重量部未満では硬化が不十分となり
十分な耐熱性がえられない。また50重量部を越えると
室温での保存安定性が低下して好ましくない。
【0013】(D)において使用される無機粒子として
は、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、カルシ
ウム・アルミネート水和物等の金属水酸化物、シリカ、
アルミナ、酸化亜鉛、三酸化アンチモン、五酸化アンチ
モン、酸化マグネシウム、酸化チタン等の金属酸化物、
炭酸カルシウム等の無機塩、カーボンブラック等が挙げ
られ、これらを単独または2種以上混合して用いても良
い。
【0014】無機粒子の熱分解開始温度は230℃以上
であることが特に好ましい。熱分解開始温度とは高温で
脱水を開始する温度のことをいい、示差熱分析において
重量減少が開始する温度と定義される。熱分解開始温度
が230℃未満では半田温度にて脱水が始まり半田耐熱
性が低下する。
【0015】近年、フレキシブル印刷回路基板がファイ
ン化しているため、接着剤の流動性が良好でかつ、粒子
の粒径が小さくパターンの埋り込み性に優れていること
が好ましい。したがって無機粒子としては粒径5μm以
下の球状シリカが特に好ましく使用される。
【0016】これらの無機粒子の表面に含有するアミノ
シランとしては3−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミ
ノプロピルジエトキシメチルシラン、3−フェニルアミ
ノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチ
ルアミノプロピル)トリメトキシシラン、3−(2−ア
ミノエチルアミノプロピル)ジトキシメチルシラン等が
挙げられ、3−プロピルトリエトキシシラン、3−プロ
ピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルジエトキ
シメチルシラン等の1級アミンが特に好ましく使用され
る。
【0017】無機粒子の表面に含有するアミノシラン量
が重要であり、無機粒子に対して1.2〜10wt%で
あることが好ましい。1.2wt%未満では半田耐熱性
向上効果が不十分であり、10wt%を超えると接着剤
の保存寿命が低下するので好ましくない。さらに好まし
くはアミノシラン量は1.8〜4wt%が良い。
【0018】無機粒子の表面にアミノシランを含有させ
る方法としてはアミノシランを水またはアルコール等の
溶剤に溶解した後無機粒子に添加する湿式法と、アミノ
シラン原液を直接無機粒子に添加する乾式法がありいず
れの方法も適用できるが、乾式法の方が半田耐熱性向上
効果が高くより好ましい。
【0019】表面にアミノシランを含有する無機粒子の
配合量はエポキシ樹脂100重量部に対して、10〜1
00重量部が適当であり、より好ましくは20〜60重
量部が良い。10重量部未満では半田耐熱性向上効果が
不十分であり、100重量部を超えると接着剤の保存寿
命が低下するので好ましくない。
【0020】また請求項1の(A)〜(D)成分に加え
(E)の熱可塑性飽和共重合ポリエステルを含有してい
ることが保存安定性向上の点からより好ましい。熱可塑
性飽和共重合ポリエステルとはポリマー主鎖中にエステ
ル結合を有し多塩基酸、特に二塩基酸と多価アルコー
ル、特にジオールとの重縮合反応により製造される樹脂
のうち分子量が大きく炭素−炭素不飽和結合をふくまな
いものをいう。
【0021】代表的な酸成分としてテレフタル酸、イソ
フタル酸、ビフェニルジカルボン酸等の芳香族ジカルボ
ン酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸等の脂肪族ジカルボン酸と、ジオール成分としてエ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチ
ルグリコール等があげられ、これらを単独または2種以
上混合して用いてもよい。また本発明に用いるポリエス
テルの分子量は特に制限されないが10000〜250
00程度のものが特に好ましく使用される。
【0022】本発明のポリエステルの添加量は2〜19
重量部が好ましい。2重量部未満では保存安定性向上の
効果が十分でなく19重量部を超えると半田耐熱性が低
下する。ポリエステルの酸成分としてはテレフタル酸、
イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸の含有量が100
モル%以下が好ましく、40〜80モル%が特に好まし
い。芳香族ジカルボン酸が40モル%未満ではトルエン
/メチルエチルケトン等通常の溶剤への溶解性が小さく
なり、80モル%をこえると軟化点が高くなり接着性が
小さくなる。ジオール成分としてネオペンチルグリコー
ルの含有量が30〜70モル%であるものが特に好適に
用いられる。またジオール成分中、ネオペンチルグリコ
ールが30モル%未満では通常の溶剤への溶解性が低下
し80モル%をこえると耐熱性が低下する。本ポリエス
テルのガラス転移点は5〜40℃であることが特に好ま
しい。ガラス転移点が5℃未満では耐熱性が低下し40
℃を超えると接着剤膜が硬くなり接着性が低下する。
【0023】以上の成分以外に、接着剤の特性を損なわ
ない範囲で酸化防止剤、イオン捕捉剤などの有機、無機
成分を添加することは何ら制限されるものではない。
【0024】本発明でいう絶縁性プラスチックフィルム
とは、ポリイミド、ポリエステル、ポリフェニレンスル
フィド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテル
ケトン、アラミド、ポリカーボネート、ポリアリレー
ト、等のプラスチックからなる厚さ10〜200μmの
フィルムであり、これらから選ばれる複数のフィルムを
積層して用いても良い。また必要に応じて、加水分解、
コロナ放電、低温プラズマ、物理的粗面化、易接着コー
ティング処理等の表面処理を施す事ができる。
【0025】本発明でいう離型フィルム層とは、接着剤
層の形態を損なうことなく剥離できれば特に限定されな
いが、たとえばシリコーンあるいはフッ素化合物等のコ
ーティング処理を施したポリエステル、ポリオレフィ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリフェ
ニレンスルフィド、等のプラスチックフィルムおよびこ
れらをラミネートした紙、離型性のある樹脂を含浸ある
いはコーティングした紙等が挙げられる。
【0026】上記のようにして得られたカバーレイフィ
ルムは、絶縁性プラスチック層/接着剤層/離型フィル
ム層の構成であるが、接着剤層の両面を離型フィルム層
として接着剤シートの形態としても利用できる。この場
合、絶縁性プラスチック層以外に金属、セラミックス、
あるいは耐溶剤性の問題でコーティング基材に適さない
有機フィルム等も用いることが可能であり、表面の絶縁
性、耐環境性の目的での保護のみならず、放熱、電磁的
シールド、補強、識別等の新たな機能を付与できる利点
がある。
【0027】本発明の接着剤層はフレキシブル印刷回路
基板としても利用できる。フレキシブル印刷回路基板
は、絶縁性フィルムあるいは銅箔の少なくともいずれか
一方に接着剤溶液を塗工乾燥したのち、加熱プレス、ま
たは加熱ロール装置を使用して両者を貼り合わせ、さら
に加熱硬化させることにより製造できる。
【0028】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実
施例の説明に入る前に評価方法について述べる。
【0029】評価方法 (1)評価用サンプル作成方法 カバーレイフィルムを35μmの電解銅箔(ジャパンエ
ナジー(株)製、JTC箔)の光沢面に、160℃、3
0kg/cm2、30分のプレス条件で積層し、評価用
サンプルを作成した。なおカバーレイフィルムの接着剤
厚みは30μmのものを用いた。 (2)剥離強度 上記(1)の方法で電解銅箔にプレスしたサンプルを用
いて、JIS−C6481に準拠して行った。 (3)半田耐熱性 JIS−C6481に準拠した方法で行なった。上記
(1)の方法で電解銅箔にプレスした25mm角のサン
プルを、40℃、90%RHの雰囲気下で24時間調湿
した後、すみやかに半田浴上に30秒間浮かべ、膨れお
よび剥がれのない最高温度を測定した。 (4)23℃しみだし量半減期 JPCA−BM02に準拠した方法で行なった。しみだ
し量はカバーレイフィルムに6mmφの穴を開け、上記
(1)の方法で電解銅箔にプレスした後、万能投影機V
−16型(日本光学(株)製)およびリニアスケールA
T−11−FN200型(ミツトヨ(株)製)を用いて
測定した。次に、しみだし量が200μmのカバーレイ
を23℃の室温に放置し、しみ出し量が初期値の半分に
なる時間をしみだし量半減期とした。接着剤シートの場
合はカバーレイフィルムと同一の構成となるように、片
面をポリイミドフィルムにラミネートして測定した。
【0030】実施例1 アドマファインSO25R(粒径0.5μm球状シリカ
アドマテックス社製)をミキサーに入れ攪拌しなが
ら、表1記載の含有量になるように所定量の3−アミノ
プロピルトリエトキシシラン原液を噴霧し、20分間攪
拌混合した。
【0031】こうしてできたアミノシラン含有シリカを
トルエン分散液とした後、サンドミル処理してシリカ分
散液を作成する。この分散液に、NBR−C(日本ゼオ
ン(株)製、”ニポール”1072)、臭素化エポキシ
樹脂(油化シェル(株)製、”エピコート”505
0)、非臭素化エポキシ樹脂(油化シェル(株)製、”
エピコート”834)、熱可塑性飽和共重合ポリエステ
ル(東洋紡績(株)製 バイロン300)、3,3’−
ジアミノジフェニルスルホン、三フッ化ホウ素モノエチ
ルアミン錯体、および分散液と等重量のメチルエチルケ
トンをそれぞれ表1の組成比となるように加え、30℃
で撹拌、混合して接着剤溶液を作成した。
【0032】この接着剤をバーコータで、厚さ25μm
のポリイミドフィルム(東レデュポン(株)製”カプト
ン”100H)に約30μmの乾燥厚さとなるように塗
布し、150℃で5分間乾燥し、シリコーン離型剤付き
の離型紙をラミネートしてカバーレイフィルムを得た。
【0033】実施例2〜6および比較例1〜3 実施例1と同一の方法で、それぞれ表1に示した原料お
よび組成比で調合した接着剤を用いてカバーレイフィル
ムを得た。表1の実施例および比較例から本発明により
得られるカバーレイフィルムは、接着性、半田耐熱性、
保存安定性のいずれの特性について優れている。
【0034】
【表1】
【0035】表中、Ep828は”エピコート”828
(油化シェル(株)製)、Ep834は”エピコート”
834(油化シェル(株)製)、Ep1001は”エピ
コート”1001(油化シェル(株)製)、Ep505
0は”エピコート”5050(油化シェル(株)製)、
3,3’−DDSは3,3’−ジアミノジフェニルスル
ホンを示す。
【0036】実施例7 実施例1と同様にしてバーコータで、シリコーン離型剤
付きの厚さ25μmのポリエステルフィルムに約30μ
mの乾燥厚さとなるように塗布して、150℃で5分間
乾燥した後、もう片面にもシリコーン離型剤付きの厚さ
25μmのポリエステルフィルムをラミネートして、接
着剤シートを得た。本発明の接着剤を用いて接着剤シー
トを得ることができた。
【0037】実施例8 実施例1と同様にしてバーコータで厚さ25μmのポリ
イミドフィルム(東レデュポン(株)製”カプトン”1
00H)に約18μmの乾燥厚さとなるように本発明の
接着剤溶液を塗布して、120℃で10分間乾燥した
後、厚さ35μmの電解銅箔マット面に130℃の熱ロ
ールを使用してラミネートした。次いで150℃で4時
間加熱硬化してフレキシブル印刷回路基板を得ることが
できた。
【0038】
【発明の効果】本発明により半田耐熱性、接着性、保存
安定性に優れた新規カバーレイフィルム、及び接着剤シ
ートならびにフレキシブル印刷回路基板を得ることがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA05 AA06 AA13 AA15 AA17 AA18 AA19 AB05 BA02 CA06 CC02 CC03 DA02 DA04 DB02 EA05 FA04 FA05 4J040 CA071 CA072 DF081 DF082 EB042 EB052 EB072 EC061 EC062 EC071 EC072 EC081 EC082 EC151 EC152 ED022 GA01 GA03 GA07 GA13 GA21 HA026 HA136 HA156 HA176 HA196 HA306 HB22 HC04 HC05 HC16 HC24 HD05 HD16 HD17 HD36 HD43 JA09 JB02 KA03 KA07 KA16 KA42 LA01 LA03 LA05 LA06 LA08 MA02 MA10 NA20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(A)〜(D)を必須成分として含
    み、熱硬化型の接着剤層を塗布した絶縁性プラスチック
    フィルム層および離型フィルム層の積層体より構成され
    るカバーレイフィルムにおいて、(D)のアミノシラン
    量が無機粒子に対して1.2〜10重量%であることを
    特徴とするカバーレイフィルム。 (A)エポキシ樹脂100重量部 (B)カルボキシル基含有アクリロニトリルブタジエン
    ゴム20〜200重量部 (C)硬化剤 0.01〜50重量部 (D)アミノシランを表面に含有する無機粒子 10〜
    100重量部。
  2. 【請求項2】(D)の無機粒子の熱分解開始温度が23
    0℃以上であることを特徴とする請求項1記載のカバー
    レイフィルム。
  3. 【請求項3】(D)の無機粒子が粒径5μm以下の球状
    シリカであることを特徴とする請求項2記載のカバーレ
    イフィルム。
  4. 【請求項4】(D)のアミノシランが1級アミンである
    ことを特徴とする請求項3記載のカバーレイフィルム。
  5. 【請求項5】(A)〜(D)に加え必須成分として
    (E)熱可塑性飽和共重合ポリエステルを2〜19重量
    部含むことを特徴とする請求項4記載のカバーレイフィ
    ルム。
  6. 【請求項6】(D)の無機粒子にアミノシランを表面に
    含有させる方法についてアミノシランを乾式法にて処理
    することを特徴とする請求項5記載のカバーレイフィル
    ム。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか記載の接着剤層の
    両面に離型フィルム層を有する接着剤シート。
  8. 【請求項8】請求項1〜6のいずれか記載の接着剤層を
    介して絶縁性プラスチックフィルムと銅箔とを接着して
    成るフレキシブル印刷回路基板。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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