JP2002146310A - 半導体装置用接着剤組成物およびそれを用いたカバーレイフィルム及び接着剤シート並びにフレキシブル印刷回路基板 - Google Patents

半導体装置用接着剤組成物およびそれを用いたカバーレイフィルム及び接着剤シート並びにフレキシブル印刷回路基板

Info

Publication number
JP2002146310A
JP2002146310A JP2001234906A JP2001234906A JP2002146310A JP 2002146310 A JP2002146310 A JP 2002146310A JP 2001234906 A JP2001234906 A JP 2001234906A JP 2001234906 A JP2001234906 A JP 2001234906A JP 2002146310 A JP2002146310 A JP 2002146310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive composition
semiconductor device
adhesive
phosphorus
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001234906A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
Yoshio Suzuki
祥生 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2001234906A priority Critical patent/JP2002146310A/ja
Publication of JP2002146310A publication Critical patent/JP2002146310A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fireproofing Substances (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】難燃性、半田耐熱性、接着性、取り扱い性に優
れた新規な半導体装置用接着剤組成物及びそれを用いた
カバーレイフィルム及び接着剤シート並びにフレキシブ
ル印刷回路基板を工業的に提供する。 【解決手段】接着剤組成物がリン系難燃剤を含有し、か
つ必須成分として熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂をそれぞ
れ少なくとも1種類以上含むことを特徴とする半導体装
置用接着剤組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は難燃化手法としてハ
ロゲンを用いず、燃焼時に有害ガスである臭化水素を発
生することのない非ハロゲン系難燃性半導体用接着剤組
成物、並びにそれを含有するプリント回路用基板の保護
に用いられる難燃性、半田耐熱性、接着性に優れたカバ
ーレイフィルム、接着剤シート、フレキシブル印刷回路
基板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年電子機器はますます小型化、高密度
化が進行しており、狭い空間内での部品の実装にフレキ
シブル印刷回路基板の役割が重要となっている。また、
近年フレキシブル印刷回路基板のファインパターン化、
高性能化の要求が強くなっており、特に、半田耐熱性、
接着性、電気絶縁性の一層の向上が必要となってきてい
る。
【0003】従来よりフレキシブル印刷回路基板は絶縁
性のプラスチックフィルムと、銅箔との少なくともいず
れか一方に接着剤溶液を塗工乾燥したのち、加熱プレス
または加熱ロール装置を使用して両者を貼り合わせ、さ
らに加熱硬化させて製造されている。またカバーレイフ
ィルムはポリイミドあるいはポリエステルのような絶縁
性プラスチックフィルムの片面に接着剤を塗布しこれを
半硬化状態とした後、離型フィルム層を貼り合わせて製
造される。接着剤としては、エポキシ樹脂および/また
はフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂に、変性により熱硬
化性樹脂と化学結合できるようにした熱可塑性樹脂を混
合した熱硬化型のタイプのものが一般的に使用される。
【0004】接着剤の熱可塑性樹脂としては、アクリロ
ニトリルブタジエンゴム(以下NBRと称する)系、ポ
リアミド系、ポリエステル系、ポリアクリル系等数多く
提案されている。しかし、これらの接着剤には一長一短
がある。たとえば ポリアミド系は、吸湿性がやや多
く、ポリエステル系はポリイミドフィルムに対し接着力
が弱いという欠点がある。ポリアクリル系は加熱成形に
高温度、かつ長時間を要し、成形温度を下げ時間を短縮
すると耐湿性に劣る欠点がある。エポキシ樹脂およびN
BR系の接着剤は比較的上述の諸特性のバランスに優れ
るため最も良く用いられている。
【0005】一方環境への影響が社会問題として重要視
される中、電子機器に要求される難燃性規制は人体に対
する安全性を考慮したより高い安全性に移行しつつあ
る。すなわち単に燃えにくいだけでなく有害ガスや発煙
が少ないことが要望されている。
【0006】従来、難燃処方を施したフレキシブル印刷
回路基板、カバーレイフィルムの接着剤には特にテトラ
ブロモビスフェノールAを中心とする誘導体(臭素化エ
ポキシ樹脂等)が広く一般に使用されている。そしてこ
のような用途に使用する難燃性接着剤としては、例えば
飽和共重合ポリエステル樹脂を主成分とし、これに臭素
化有機難燃剤及び無機充填剤を加えたもの(特開昭62
−96580号公報)や同様に臭素化エポキシ樹脂、臭
素化ポリビニルフェノールを用いた難燃性接着剤シート
(特開平06−177520号公報)等が知られてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な臭素化エポキシ樹脂は良好な難燃性を有するものの接
着後の時間経過に伴い腐食性を有するハロゲン化水素
(臭化水素)ガスを発生することが有り、特に燃焼時に
同様なガス、ダイオキシン等が発生することからその使
用が抑制されつつある。そして従来このガスによりプリ
ント回路において腐食や曇りが発生するといった不具合
も発生していた。さらに無機系難燃剤は樹脂の流動性不
良、ガラスクロスへの含浸不良等の問題を引き起こし、
実用化が困難な状況にある。
【0008】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、難燃化の手法としてハロゲンを含ま
ず、リン系難燃剤を用いることによって良好な難燃性を
示すとともに、半田耐熱性、接着性、取り扱い性にも優
れた新規な半導体装置用接着剤組成物並びにそれを含有
するカバーレイフィルム、及び接着剤シートならびにフ
レキシブル印刷回路基板を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は接着
剤組成物がリン系難燃剤を含有し、かつ必須成分として
熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂をそれぞれ少なくとも1種
類以上含むことを特徴とする半導体装置用接着剤組成物
である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の接着剤組成物は熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂を
必須成分としてそれぞれ1種類以上含むことが必須であ
るが、その種類は特に限定されない。熱可塑性樹脂は接
着性、可とう性、熱応力の緩和、低吸水性による絶縁性
の向上等の機能を有し、熱硬化性樹脂は耐熱性、高温で
の絶縁性、耐薬品性、接着剤層の強度等の物性バランス
を実現するために必要である。
【0011】熱可塑性樹脂としては、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体(NBR)、アクリロニトリル−
ブタジエンゴム−スチレン樹脂(ABS)、スチレン−
ブタジエン−エチレン樹脂(SEBS)、アクリル、ポ
リビニルブチラール、ポリアミド、ポリエステル、ポリ
イミド、ポリアミドイミド、ポリウレタン、等公知のも
のが例示される。また、これらの熱可塑性樹脂は後述の
熱硬化性樹脂との反応が可能な官能基を有していてもよ
い。具体的には、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ
基、水酸基、メチロール基、イソシアネート基、ビニル
基、シラノール基等である。これらの官能基により熱硬
化性樹脂との結合が強固になり、耐熱性が向上するので
好ましい。熱可塑性樹脂として導体パターンが形成され
ていない素材との接着性、可撓性、熱応力の緩和効果の
点からブタジエンを必須共重合成分とする共重合体は特
に好ましく、種々のものが使用できる。特に、金属との
接着性、耐薬品性等の観点からアクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合体(NBR)およびスチレン−ブタジエン
−エチレン樹脂(SEBS)、スチレン−ブタジエン樹
脂(SBS)等は好ましい。さらにブタジエンを必須共
重合成分としかつカルボキシル基を有する共重合体はよ
り好ましく、たとえばNBR(NBR−C)およびSE
BS(SEBS−C)、SBS(SBS−C)等が挙げ
られる。NBR−Cとしては、例えばアクリロニトリル
とブタジエンを約10/90〜50/50のモル比で共
重合させた共重合ゴムの末端基をカルボキシル化したも
の、あるいはアクリロニトリル、ブタジエンとアクリル
酸、マレイン酸などのカルボキシル基含有重合性単量体
の三元共重合ゴムなどが挙げられる。具体的には、PN
R−1H(日本合成ゴム(株)製)、”ニポール”10
72J、”ニポール”DN612、”ニポール”DN6
31(以上日本ゼオン(株)製)、”ハイカー”CTB
N(BFグッドリッチ社製)等がある。また、SEBS
−CとしてはMX−073(旭化成(株)製)が、SBS
−CとしてはD1300X(シェルジャパン(株)製)
が例示できる。
【0012】熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、フラン樹
脂、シアン酸エステル樹脂、等公知のものが例示され
る。特に、エポキシ樹脂およびフェノール樹脂は絶縁性
に優れるので好適である。
【0013】エポキシ樹脂は1分子内に2個以上のエポ
キシ基を有するものであれば特に制限されないが、ビス
フェノールF、ビスフェノールA、ビスフェノールS、
レゾルシノール、ジヒドロキシナフタレン、ジシクロペ
ンタジエンジフェノール等のジグリシジルエーテル、エ
ポキシ化フェノールノボラック、エポキシ化クレゾール
ノボラック、エポキシ化トリスフェニロールメタン、エ
ポキシ化テトラフェニロールエタン、エポキシ化メタキ
シレンジアミン、シクロヘキサンエポキサイド等の脂環
式エポキシ、等が挙げられる。フェノール樹脂として
は、ノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フェノー
ル樹脂等の公知のフェノール樹脂がいずれも使用でき
る。たとえば、フェノール、クレゾール、p−t−ブチ
ルフェノール、ノニルフェノール、p−フェニルフェノ
ール等のアルキル置換フェノール、テルペン、ジシクロ
ペンタジエン等の環状アルキル変性フェノール、ニトロ
基、ハロゲン基、シアノ基、アミノ基等のヘテロ原子を
含む官能基を有するもの、ナフタレン、アントラセン等
の骨格を有するもの、ビスフェノールF、ビスフェノー
ルA、ビスフェノールS、レゾルシノール、ピロガロー
ル等の多官能性フェノールメラミン変性又はトリアジン
変性フェノール等の窒素含有フェノールからなる樹脂が
挙げられる。
【0014】熱硬化性樹脂の添加量は熱可塑性樹脂10
0重量部に対して5〜400重量部、好ましくは50〜
200重量部である。熱硬化性樹脂の添加量が5重量部
未満であると、高温での弾性率低下が著しく、半導体装
置を実装した機器の使用中に半導体集積回路接続用基板
の変形が生じるとともに加工工程において取り扱いの作
業性に欠けるので好ましくない。熱硬化性樹脂の添加量
が400重量部を越えると弾性率が高く、線膨張係数が
小さくなり熱応力の緩和効果が小さいので好ましくな
い。
【0015】また、難燃性付与のために本発明で使用さ
れるリン系難燃剤はエポキシ樹脂と直接反応する反応
型、エポキシ樹脂と直接は反応しない非反応型のいずれ
でもよい。
【0016】反応型リン系難燃剤においては、エポキシ
樹脂と反応し重付加が可能な活性水素を持った官能基
(アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、水酸基、メ
チロール基、イソシアネート基、ビニル基、シラノール
基等)を有するもの又はそれらの反応型リン系難燃剤と
エポキシ樹脂とを反応させたリン含有エポキシ樹脂であ
れば特に限定されないが、特に一般式(1)で示される
反応型リン系難燃剤が耐熱性、耐湿性、プリント基板製
造におけるウェット処理工程や廃棄物からのリン化合物
の溶出がほとんどない等の点からより好ましい。また反
応型リン系難燃剤を用いた場合、硬化物のTgが高く機
械特性(屈曲特性)が良好なカバーレイ等が得られる。
【0017】
【化3】
【0018】ここで、一般式(1)で表されるRは水素
原子または脂肪族基、もしくは芳香族基であり同一であ
っても異なっていても良い。
【0019】一方、非反応型リン系難燃剤においては、
赤燐、リン酸エステル、縮合リン酸エステル、ポリリン
酸等特に限定されないが、特に一般式(2)で示される
リン酸エステル化合物が耐熱性、耐湿性の点からより好
ましい。
【0020】
【化4】
【0021】一方、非反応型リン系難燃剤においては、
赤燐、リン酸エステル、縮合リン酸エステル、ポリリン
酸等特に限定されないが、特に一般式(2)で示される
リン酸エステル化合物が耐熱性、耐湿性の点からより好
ましい。
【0022】また接着剤樹脂組成物中のリン含有量とし
ては0.3重量%から40重量%が好ましく、0.5重
量%から40重量%がより好ましく、1.2重量%から
20重量%がさらに好ましい。0.3重量%未満では十
分な難燃性が得られず、30重量%より多くなると硬化
後のエポキシ樹脂の架橋密度が低下すること等により耐
熱性、接着性などの物性が低下する。リン含有量につい
ては、一般的には元素分析等の方法で測定することがで
きる。
【0023】本接着剤組成物から形成される接着剤層
は、積層前あるいは積層後に30〜200℃の温度で適
当な時間予備硬化反応を行なわせて硬化度を調節するこ
とができ、加熱硬化後に、−50〜150℃の温度範囲
において、貯蔵弾性率が好ましくは0.1〜10000
MPa、さらに好ましくは1〜5000MPaであり、
かつ線膨張係数が好ましくは0.1×10-5〜50×1
-5-1、さらに好ましくは1〜30×10-5-1であ
る。貯蔵弾性率が0.1MPa未満の場合、接着剤の強
度が低く、半導体装置を実装した機器の使用中に半導体
集積回路接続用基板の変形が生じるとともに加工工程に
おいて取り扱いの作業性に欠けるので好ましくない。1
0000MPaを越える場合、熱応力の緩和効果が小さ
く、半導体集積回路接続用基板の反り、各層間の剥離、
半田ボールクラックが生じるので好ましくない。線膨張
係数が0.1×10-5-1未満の場合、熱応力の緩和効
果が小さく好ましくない。50×10-5-1を越える場
合、接着剤自身が熱応力を生じる原因となり、一層好ま
しくない。
【0024】接着剤層の厚みは、弾性率および線膨張係
数との関係で適宜選択できるが、2〜500μmが好ま
しく、より好ましくは20〜200μmである。
【0025】また、該接着剤組成物は、加熱硬化後に2
5℃における単位面積あたりの破壊エネルギー(以下破
壊エネルギーと称する)が5×105Nm-1以上、好ま
しくは8×105Nm-1以上、さらに好ましくは10×
105Nm-1以上であると好適である。破壊エネルギー
は接着剤層の凝集破壊モードにおいて接着力と相関があ
ると考えられる。破壊エネルギーは引張り試験において
応力−ひずみ曲線の下部面積で求められる。破壊エネル
ギーが5×104Nm-1より低いと接着力が低下するの
で好ましくない。
【0026】さらに該接着剤組成物は加熱硬化後に25
℃において25℃において破断強度が1×102Ncm
-2以上、好ましくは5×102Ncm-2以上、さらに好ま
しくは1×103Ncm-2以上であり、かつ破断伸度が
50%以上、好ましくは100%以上、さらに好ましく
は150%以上であると好適である。破断強度及び破断
伸度は引っ張り試験においてサンプルが破断したときの
応力及び伸びから求められる。破断強度は破断時の応力
に等しい。破断伸度は初期サンプル長L、破断時の伸び
ΔLのとき、破断伸度=((ΔL/L)×100)とな
る。破断強度が1×102Ncm-2より低い場合または
破断伸度が50%より低い場合、接着力の低下とともに
熱応力緩和効果が低下するので好ましくない。
【0027】本発明の接着剤層にエポキシ樹脂およびフ
ェノール樹脂の硬化剤および硬化促進剤を添加すること
は何等制限されない。たとえば、3,3´,5,5´−
テトラメチル−4,4´−ジアミノジフェニルメタン、
3,3´,5,5´−テトラエチル−4,4´−ジアミ
ノジフェニルメタン、3,3´−ジメチル−5,5´−
ジエチル−4,4´−ジアミノジフェニルメタン、3,
3´−ジクロロ−4,4´−ジアミノジフェニルメタ
ン、2,2´,3,3´−テトラクロロ−4,4´−ジ
アミノジフェニルメタン、4,4´−ジアミノジフェニ
ルスルフィド、3,3´−ジアミノベンゾフェノン、
3,3´−ジアミノジフェニルスルホン、4,4´−ジ
アミノジフェニルスルホン、3,4´−ジアミノジフェ
ニルスルホン、4,4´−ジアミノベンゾフェノン、
3,4,4´−トリアミノジフェニルスルホン等の芳香
族ポリアミン、三フッ化ホウ素トリエチルアミン錯体等
の三フッ化ホウ素のアミン錯体、2−アルキル−4−メ
チルイミダゾール、2−フェニル−4−アルキルイミダ
ゾール等のイミダゾール誘導体、無水フタル酸、無水ト
リメリット酸等の有機酸、ジシアンジアミド、トリフェ
ニルフォスフィン等公知のものが使用できる。これらを
単独または2種以上混合して用いても良い。添加量は接
着剤組成物100重量部に対して0.1〜50重量部で
あると好ましい。
【0028】以上の成分以外に、接着剤の特性を損なわ
ない範囲で酸化防止剤、イオン捕捉剤、窒素系難燃剤
(メラミン変性フェノール樹脂等)などの有機、無機成
分を添加することは何ら制限されるものではない。微粒
子状の無機成分としては水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム、カルシウム・アルミネート水和物等の金属
水酸化物、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化
亜鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化鉄、酸化コ
バルト、酸化クロム、タルク等の金属酸化物、炭酸カル
シウム等の無機塩、アルミニウム、金、銀、ニッケル、
鉄、等の金属微粒子、あるいはカーボンブラック、ガラ
スが挙げられ、有機成分としてはスチレン、NBRゴ
ム、アクリルゴム、ポリアミド、ポリイミド、シリコー
ン等の架橋ポリマが例示される。これらを単独または2
種以上混合して用いても良い。微粒子状の成分の平均粒
子径は分散安定性を考慮すると、0.2〜5μが好まし
い。また、配合量は接着剤組成物全体の2〜50重量部
が適当である。
【0029】本発明の半導体装置用接着剤シートとは、
本発明の半導体装置用接着剤組成物を接着剤層とし、か
つ少なくとも1層以上の剥離可能な保護フィルム層を有
する構成のものをいう。例えば、保護フィルム層/接着
剤層の2層構成、あるいは保護フィルム層/接着剤層/
保護フィルム層の3層構成がこれに該当する。ここでい
う保護フィルム層とはとは、接着剤層の形態を損なうこ
となく剥離できれば特に限定されないが、たとえばシリ
コーンあるいはフッ素化合物等のコーティング処理を施
したポリエステル、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、
ポリフッ化ビニリデン、ポリフェニレンスルフィド、等
のプラスチックフィルムおよびこれらをラミネートした
紙、離型性のある樹脂を含浸あるいはコーティングした
紙等が挙げられる。また金属、セラミックス、あるいは
耐溶剤性の問題でコーティング基材に適さない有機フィ
ルム等も用いることが可能であり、表面の絶縁性、耐環
境性の目的での保護のみならず、放熱、電磁的シール
ド、補強、識別等の新たな機能を付与できる利点があ
る。また、絶縁性プラスチック層/接着剤層/離型フィ
ルム層の構成であるカバーレイフィルムも接着剤シート
の一形態として利用できる。絶縁性プラスチックフィル
ムとは、ポリイミド、ポリエステル、ポリフェニレンス
ルフィド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテ
ルケトン、アラミド、ポリカーボネート、ポリアリレー
ト、等のプラスチックからなる厚さ5〜200μmのフ
ィルムであり、これらから選ばれる複数のフィルムを積
層して用いても良い。また必要に応じて、加水分解、コ
ロナ放電、低温プラズマ、物理的粗面化、易接着コーテ
ィング処理等の表面処理を施す事ができる。
【0030】接着剤層の両面に保護フィルム層を有する
場合、それぞれの保護フィルム層の接着剤層に対する剥
離力をF1、F2(F1>F2)とした時、F1−F2
は好ましくは5Nm-1以上 、さらに好ましくは15N
-1以上が必要である。F1−F2が5Nm-1より小さ
い場合、剥離面がいずれの保護フィルム側になるか安定
せず、使用上重大な問題になるので好ましくない。また
剥離力F1、F2はいずれも好ましくは1〜200Nm
-1、さらに好ましくは3〜100Nm-1である。1Nm
-1より低い場合は保護フィルムの脱落が生じ、200N
-1を越えると剥離が不安定であり、接着剤層が損傷す
る場合があり、いずれも好ましくない。次に本発明の接
着剤組成物を用いた半導体装置用接着剤シートの製造方
法について説明する。
【0031】(a)接着剤組成物を溶剤に溶解した塗料
を、離型性を有するポリエステルフィルム上に塗布、乾
燥する。接着剤層の膜厚は10〜100μmとなるよう
に塗布することが好ましい。乾燥条件は、100〜20
0℃、1〜5分である。溶剤は特に限定されないが、ト
ルエン、キシレン、クロルベンゼン等の芳香族系、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン
系、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N
メチルピロリドン等の非プロトン系極性溶剤単独あるい
は混合物が好適である。
【0032】(b)(a)のフィルムに上記よりさらに
剥離強度の弱い離型性を有するポリエステルあるいはポ
リオレフィン系の保護フィルムをラミネートして本発明
の接着剤シートを得る。さらに接着剤厚みを増す場合
は、該接着剤シートを複数回積層すればよい。たとえば
40〜70℃で20〜400時間程度熱処理して半硬化
状態における硬化度を調節してもよい。
【0033】本発明の接着剤層はフレキシブル印刷回路
基板としても利用できる。フレキシブル印刷回路基板
は、絶縁性フィルムあるいは銅箔の少なくともいずれか
一方に接着剤溶液を塗工乾燥したのち、加熱プレス、ま
たは加熱ロール装置を使用して両者を貼り合わせ、さら
に加熱硬化させることにより製造できる。
【0034】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実
施例の説明に入る前に評価方法について述べる。
【0035】評価方法 (1)評価用サンプル作成方法 カバーレイフィルムを35μmの電解銅箔(ジャパンエ
ナジー(株)製、JTC箔)の光沢面に、160℃、3
0kg/cm2、30分のプレス条件で積層し、評価用
サンプルを作成した。なおカバーレイフィルムの接着剤
厚みは30μmのものを用いた。
【0036】(2)剥離強度 上記(1)の方法で電解銅箔にプレスしたサンプルを用
いて、JIS−C6481に準拠して行った。
【0037】(3)半田耐熱性 JIS−C6481に準拠した方法で行なった。上記
(1)の方法で電解銅箔にプレスした25mm角のサン
プルを、40℃、90%RHの雰囲気下で24時間調湿
した後、すみやかに半田浴上に30秒間浮かべ、膨れお
よび剥がれのない最高温度を測定した。
【0038】(4)熱サイクル試験 厚さ100μmの接着剤シートをラミネートした接着剤
層付きの、厚さ0.1mmの純銅板を、ポリイミドフィ
ルム(宇部興産(株)製”ユーピレックス”75S)に
130℃、0.1MPaの条件でラミネートした後、エ
アオーブン中で150℃、2時間加熱キュア処理を行な
った。その後30mm角になるよう切断したサンプルを
熱サイクル試験器(タバイエスペック(株)製、PL−3
型)中で、−20℃〜100℃、最低および最高温度で
各1時間保持の条件で600サイクル処理し、剥がれの
発生を評価した。
【0039】(5)貯蔵弾性率測定:接着剤シートを積
層し、500μmの厚みとした後、150℃、2時間の
ポストキュアを行い、サンプルを作成した。これを引張
りモードの動的粘弾性測定装置(RHEOVIBRON
−DDV−II/III−EA、(株)オリエンテック
製)にて周波数35Hz、昇温速度2℃/min.で測
定した。
【0040】(6)線膨張係数 (5)と同様の500μm厚みサンプルを3枚積層し
た。これを微小定荷重熱膨張計(理学電機(株)製)に
て圧縮モードで速度2℃/minで昇温し、基準温度2
5℃の線膨張率から線膨張係数を求めた。
【0041】(7)引張り試験 (5)と同様にして作成した100μmの厚みでサンプ
ル長40mmのサンプルを、引張り試験器(UCT−1
00型(株)オリエンテック製)にて50mm/min
の速度で引張り試験を行い、破断にいたるまでの応力−
ひずみ曲線を記録し、その曲線下の面積から破壊エネル
ギーを求めた。
【0042】(8)保護フィルム剥離力 剥離力の低い保護層の場合は幅30mmの接着剤シート
を両面テープによりステンレス板に貼り合わせ、90°
方向に300mm/minの速度で剥離し、その剥離力
を測定した。一方剥離力が高い保護層の場合は、幅30
mmの接着剤シートから剥離力の低い保護フィルムを剥
がし、接着剤層側を両面テープによりステンレス板に張
り合わせ、90°方向に300mm/minの速度で剥
離し、その剥離力を測定した。
【0043】(9)難燃性 銅張ポリイミドフィルム(1F2−EG44、東レ
(株)製)を両面エッチングし、その両面に本発明で得
られた接着剤厚み30μmのカバーレイフィルムを16
0℃、30kg/cm2、30分のプレス条件で積層
し、評価用サンプルを作成した。評価方法はUL94に
準拠して測定した。
【0044】実施例1 水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製、H−42I)
をトルエンと混合した後、サンドミル処理して水酸化ア
ルミニウム分散液を作成した。この分散液に、NBR−
C(日本合成ゴム(株)製、PNR−1H)、反応型リ
ン系難燃剤を含む難燃性エポキシ樹脂(東都化成(株)
製、FX−279BEK75、リン含有率2.0%)、
非臭素化エポキシ樹脂(油化シェル(株)製、”エピコ
ート”834、エポキシ当量250)、4,4’−ジア
ミノジフェニルスルホン、3,3´,5,5´−テトラ
メチル−4,4´−ジアミノジフェニルメタンおよび分
散液と等重量のメチルエチルケトンをそれぞれ表1の組
成比となるように加え、30℃で撹拌、混合して接着剤
溶液を作成した。
【0045】この接着剤をバーコータで、厚さ25μm
のポリイミドフィルム(東レデュポン(株)製”カプト
ン”100H)に約30μmの乾燥厚さとなるように塗
布し、150℃で5分間乾燥し、シリコーン離型剤付き
の離型紙をラミネートしてカバーレイフィルムを得た。
【0046】一方、この接着剤溶液をバーコータで、シ
リコーン離型剤付きの厚さ25μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルム(藤森工業(株)製 ”フィルムバ
イナ”NCS)に約50μmの乾燥厚さとなるよう塗布
し、170℃で5分乾燥した。一方、剥離力の低いシリ
コーン離型剤付きの厚さ25μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルム(藤森工業(株)製 ”フィルムバイ
ナ”GT)を用いた以外は上記と同一の方法で約50μ
mの乾燥厚さとなるよう接着剤層を作成した。剥離力は
NSC(F1)>GT(F2)であった。ついで、これ
らを接着剤面どうしをあわせて2枚積層し、厚み100
μmの接着剤シートを作成した。さらにこの接着剤シー
トを厚さ0.1mmの純銅板に100℃、0.1MPa
の条件でラミネートし、接着剤層付き純銅板を得た。
【0047】実施例2〜5および比較例1〜2 実施例1と同一の方法で、それぞれ表1に示した原料お
よび組成比で調合した接着剤を用いて接着剤シート及び
カバーレイフィルムを得た。表1の実施例および比較例
から本発明により得られるカバーレイフィルムは、難燃
性、接着性、半田耐熱性、耐久性のいずれの特性につい
て優れている。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】表1中、Ep828は”エピコート”82
8(油化シェル(株)製)、Ep834は”エピコー
ト”834(油化シェル(株)製)、FX−279BE
K75は反応型リン系難燃剤(東都化成(株)製)、D
DSは4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、TPP
はトリフェニルホスフィン、HEXAはヘキサメチレン
テトラミン、H42Iは水酸化アルミニウム(昭和電工
(株)製)を示す。またMX−073は旭化成(製)S
EBS−Cを、1300X13はBFグッドリッチ社
製”ハイカーCTBN”NBR−Cを、D1300Xは
シェルジャパン(株)製SBS−Cを表す。球状シリカ
はトクヤマ(株)製、”エクセリカ”を用いた。またP
SM4261は群栄化学工業(株)製フェノールノボラ
ック樹脂を示し、NBR−C調合時に加えて接着剤溶液
とした。樹脂組成はいずれも重量部である。なおFX−
279BEK75は下記に示した構造である。
【0051】
【化5】
【0052】実施例6 水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製、H−42I)
をトルエンと混合した後、サンドミル処理して水酸化ア
ルミニウム分散液を作成した。
【0053】この分散液に、非反応型リン酸エステル
(旭電化工業(株)製、”アデカスタブ”FB−50
0、リン含有率9%)、NBR−C(日本ゼオン(株)
製、”ニポール”1072)、非臭素化エポキシ樹脂
(油化シェル(株)製、”エピコート”834)、3,
3’−ジアミノジフェニルスルホン、三フッ化ホウ素モ
ノエチルアミン錯体、および分散液と等重量のメチルエ
チルケトンを以下の組成比となるように加え、30℃で
撹拌、混合して接着剤溶液を作成した。
【0054】<組成>エポキシ樹脂 Ep834 :2
5重量部、Ep1001(”エピコート”1001(油
化シェル(株)製):75重量部、リン系難燃剤(FB
−500):20重量部、NBR−C(Nipol1072):
50重量部、硬化剤(3,3'-DDS):8重量部、三フッ化
ホウ素:0.4重量部、球状シリカ(SO25R):4
0重量部 この接着剤をバーコータで、厚さ25μmのポリイミド
フィルム(東レデュポン(株)製”カプトン”100
H)に約30μmの乾燥厚さとなるように塗布し、15
0℃で5分間乾燥し、シリコーン離型剤付きの離型紙を
ラミネートしてカバーレイフィルムを得た。得られたカ
バーレイフィルムについて評価を行った結果半田耐熱性
250℃、剥離強度12N/cm-1、難燃性V−0と良
好であった。
【0055】実施例7 実施例1と同様にしてバーコータで、シリコーン離型剤
付きの厚さ25μmのポリエステルフィルムに約30μ
mの乾燥厚さとなるように接着剤を塗布して、150℃
で5分間乾燥した後、もう片面にもシリコーン離型剤付
きの厚さ25μmのポリエステルフィルムをラミネート
して、接着剤シートを得た。本発明の接着剤を用いて接
着剤シートを得ることができた。
【0056】実施例8 実施例1と同様にしてバーコータで厚さ25μmのポリ
イミドフィルム(東レデュポン(株)製”カプトン”1
00H)に約18μmの乾燥厚さとなるように本発明の
接着剤溶液を塗布して、120℃で10分間乾燥した
後、厚さ35μmの電解銅箔マット面に130℃の熱ロ
ールを使用してラミネートした。次いで150℃で4時
間加熱硬化してフレキシブル印刷回路基板を得ることが
できた。
【0057】
【発明の効果】本発明によりハロゲンを含むことなく、
難燃性、半田耐熱性、接着性、取り扱い性に優れたカバ
ーレイフィルム、及び接着剤シートならびにフレキシブ
ル印刷回路基板を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 21/12 C09K 21/12 H01L 21/60 311 H01L 21/60 311W H05K 1/03 670 H05K 1/03 670Z Fターム(参考) 4H028 AA07 AA35 AA46 BA04 4J004 AA02 AA05 AA08 AA10 AA12 AA13 AA14 AA15 AA16 AA17 AB05 CA03 CA04 CA06 CC02 CC03 DA02 DA03 DB03 DB04 FA05 GA01 4J040 CA061 DB051 DD071 DF081 DM011 EB031 EB081 EB131 EC061 EC071 EC121 EC171 EC261 EF001 EG001 EH031 GA07 GA13 GA17 GA24 HD23 JA09 JB02 KA36 LA06 LA08 MA02 MA10 MB03 NA20 5F044 KK03 MM11

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接着剤組成物がリン系難燃剤を含有し、か
    つ必須成分として熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂をそれぞ
    れ少なくとも1種類以上含むことを特徴とする半導体装
    置用接着剤組成物。
  2. 【請求項2】リン系難燃剤が反応型であることを特徴と
    する請求項1記載の半導体装置用接着剤組成物。
  3. 【請求項3】反応型リン系難燃剤が一般式(1)で示さ
    れるリン化合物であることを特徴とする請求項2記載の
    接着剤組成物。 【化1】 (一般式(1)において、Rは水素原子または脂肪族
    基、もしくは芳香族基であり、同一であっても異なって
    いてもよい。nは0から4の整数を表す。)
  4. 【請求項4】リン系難燃剤が一般式(2)で示されるリ
    ン酸エステル化合物であることを特徴とする請求項1記
    載の半導体装置用接着剤組成物。 【化2】
  5. 【請求項5】加熱硬化後の貯蔵弾性率及び線膨張係数が
    −50〜150℃の温度範囲において、それぞれ0.1
    〜10000MPa及び0.1×10-5〜50×10-5
    -1 の範囲にあることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか記載の半導体装置用接着剤組成物。
  6. 【請求項6】加熱硬化後に25℃において破壊エネルギ
    ーが5×105 Nm -1 以上であることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか記載の半導体装置用接着剤組成
    物。
  7. 【請求項7】加熱硬化後に25℃において破断強度が1
    ×102Ncm-2以上であり、かつ破断伸度が50%以
    上であるを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の半
    導体装置用接着剤組成物。
  8. 【請求項8】接着剤組成物がブタジエンを必須共重合成
    分とする共重合体を含むことを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか記載の半導体装置用接着剤組成物。
  9. 【請求項9】接着剤組成物がブタジエンを必須共重合成
    分とし、かつカルボキシル基を有する共重合体を含むこ
    とを特徴とする請求項8記載の半導体装置用接着剤組成
    物。
  10. 【請求項10】接着剤組成物がエポキシ樹脂および/ま
    たはフェノール樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか記載の半導体装置用接着剤組成物。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれか記載の半導体
    装置用接着剤組成物を接着剤層とし、かつ少なくとも1
    層以上の剥離可能な保護フィルム層を有する半導体装置
    用接着剤シート。
  12. 【請求項12】保護フィルム層が離型処理されているこ
    とを特徴とする請求項11記載の半導体装置用接着剤シ
    ート。
  13. 【請求項13】接着剤層の両面に保護フィルム層を有
    し、それぞれの保護フィルム層の接着剤層に対する剥離
    力をF1、F2(F1>F2)としたとき、F1−F2
    ≧5Nm-1であることを特徴とする請求項11記載の半
    導体装置用接着剤シート。
  14. 【請求項14】請求項1〜4のいずれか記載の接着剤組
    成物を用いたことを特徴とするカバーレイフィルム。
  15. 【請求項15】請求項1〜4のいずれか記載の接着剤層
    を介して絶縁性プラスチックフィルムと銅箔とを接着し
    てなることを特徴とするフレキシブル印刷回路基板。
JP2001234906A 2000-08-07 2001-08-02 半導体装置用接着剤組成物およびそれを用いたカバーレイフィルム及び接着剤シート並びにフレキシブル印刷回路基板 Pending JP2002146310A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001234906A JP2002146310A (ja) 2000-08-07 2001-08-02 半導体装置用接着剤組成物およびそれを用いたカバーレイフィルム及び接着剤シート並びにフレキシブル印刷回路基板

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-238498 2000-08-07
JP2000238498 2000-08-07
JP2001234906A JP2002146310A (ja) 2000-08-07 2001-08-02 半導体装置用接着剤組成物およびそれを用いたカバーレイフィルム及び接着剤シート並びにフレキシブル印刷回路基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002146310A true JP2002146310A (ja) 2002-05-22

Family

ID=26597483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001234906A Pending JP2002146310A (ja) 2000-08-07 2001-08-02 半導体装置用接着剤組成物およびそれを用いたカバーレイフィルム及び接着剤シート並びにフレキシブル印刷回路基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002146310A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004087923A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Shin Etsu Chem Co Ltd カバーレイ
JP2005015773A (ja) * 2003-06-05 2005-01-20 Omron Corp 端子のシール構造およびそれに用いるシール材
JP2007254659A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Tokai Rubber Ind Ltd 難燃性接着剤組成物およびそれを用いたフレキシブル印刷配線板
JP2009200500A (ja) * 2009-03-06 2009-09-03 Hitachi Chem Co Ltd 多層配線板の製造方法
CN106992133A (zh) * 2015-10-08 2017-07-28 信越化学工业株式会社 暂时粘着方法以及薄型晶片的制造方法
JP2018048279A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 日立化成株式会社 配線板用樹脂組成物、プリプレグ、積層板及び配線板
CN108456492A (zh) * 2017-12-29 2018-08-28 江西合力泰科技有限公司 一种整版式fpc双面胶及其使用方法
WO2022202427A1 (ja) * 2021-03-24 2022-09-29 太陽インキ製造株式会社 熱硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物、プリント配線板および電気電子部品

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004087923A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Shin Etsu Chem Co Ltd カバーレイ
JP2005015773A (ja) * 2003-06-05 2005-01-20 Omron Corp 端子のシール構造およびそれに用いるシール材
JP4525153B2 (ja) * 2003-06-05 2010-08-18 オムロン株式会社 端子のシール構造およびそれに用いるシール材
JP2007254659A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Tokai Rubber Ind Ltd 難燃性接着剤組成物およびそれを用いたフレキシブル印刷配線板
JP2009200500A (ja) * 2009-03-06 2009-09-03 Hitachi Chem Co Ltd 多層配線板の製造方法
CN106992133A (zh) * 2015-10-08 2017-07-28 信越化学工业株式会社 暂时粘着方法以及薄型晶片的制造方法
CN106992133B (zh) * 2015-10-08 2022-02-01 信越化学工业株式会社 暂时粘着方法以及薄型晶片的制造方法
JP2018048279A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 日立化成株式会社 配線板用樹脂組成物、プリプレグ、積層板及び配線板
CN108456492A (zh) * 2017-12-29 2018-08-28 江西合力泰科技有限公司 一种整版式fpc双面胶及其使用方法
CN108456492B (zh) * 2017-12-29 2020-11-24 江西合力泰科技有限公司 一种整版式fpc双面胶及其使用方法
WO2022202427A1 (ja) * 2021-03-24 2022-09-29 太陽インキ製造株式会社 熱硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物、プリント配線板および電気電子部品
JP7417008B2 (ja) 2021-03-24 2024-01-17 太陽ホールディングス株式会社 熱硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物、プリント配線板および電気電子部品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6303219B1 (en) Adhesive sheet for semiconductor connecting substrate, adhesive-backed tape for tab, adhesive-backed tape for wire-bonding connection, semiconductor connecting substrate, and semiconductor device
JP2012039021A (ja) 積層板の製造方法
JP5200386B2 (ja) 電子材料用接着剤シート
JP2006176764A (ja) 電子機器用接着剤組成物、電子機器用接着剤シート、およびそれを用いた電子部品ならびに電子機器
JP2009167396A (ja) 接着剤組成物、それを用いた銅張り積層板、カバーレイフィルムおよび接着剤シート
JP2002146310A (ja) 半導体装置用接着剤組成物およびそれを用いたカバーレイフィルム及び接着剤シート並びにフレキシブル印刷回路基板
JP2003105167A (ja) 難燃性樹脂組成物とそれを用いた半導体装置用接着剤シート、カバーレイフィルム並びにフレキシブルプリント配線基板
JP2008201884A (ja) 難燃性接着剤組成物、フレキシブル銅張積層板、カバーレイおよび接着剤シート
JP2008231235A (ja) 半導体装置用接着剤組成物、それを用いた半導体装置用接着剤シート、カバーレイフィルムおよび銅張積層板
JP4411876B2 (ja) 半導体装置用接着剤組成物およびそれを用いた接着剤シート及びカバーレイフィルム並びに銅張りポリイミドフィルム
JP2006169446A (ja) 接着剤組成物およびカバーレイフィルム
JP2010144081A (ja) 接着剤組成物、並びにそれを用いた接着シート及びカバーレイフィルム
JPH10178065A (ja) 半導体装置用接着剤組成物およびそれを用いた半導体装置用接着剤シート
JP2008231286A (ja) 半導体装置用接着剤組成物、それを用いた銅張り積層板、カバーレイフィルムおよび接着剤シート
JP2002249753A (ja) 半導体装置用接着剤組成物およびそれを用いた半導体装置用接着剤シート、半導体接続用基板ならびに半導体装置
JP2001164226A (ja) フレキシブル印刷配線板用接着剤
JP2002053833A (ja) 半導体装置用接着剤組成物及びそれを用いたカバーレイフィルム及び接着剤シートならびにフレキシブル印刷回路基板
JP3067512B2 (ja) 金属箔張り積層板の製造法およびその製造に用いる金属箔
JP2003119392A (ja) 難燃性樹脂組成物及びそれを用いたフレキシブル印刷回路基板並びにカバーレイフィルム
JPH10178053A (ja) 半導体装置用接着剤組成物およびそれを用いた半導体装置用接着剤シート
JP2007169469A (ja) 電子機器用接着剤組成物、その製造方法、およびそれを用いた電子機器用接着剤シート
JPH10178054A (ja) 半導体集積回路接続用基板およびそれを構成する部品ならびに半導体装置
JP2002188065A (ja) 半導体装置用接着剤組成物及びそれを用いた半導体装置用接着剤シート並びにカバ−レイフィルム
JP2002020715A (ja) 難燃性接着剤組成物およびフレキシブルプリント配線板関連製品
JP2002194310A (ja) 半導体装置用接着剤組成物及びそれを用いた半導体装置用接着剤シート並びにカバーレイフィルム