JP2001030945A - ホイールアライメント調整装置 - Google Patents

ホイールアライメント調整装置

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JP2001030945A
JP2001030945A JP11203385A JP20338599A JP2001030945A JP 2001030945 A JP2001030945 A JP 2001030945A JP 11203385 A JP11203385 A JP 11203385A JP 20338599 A JP20338599 A JP 20338599A JP 2001030945 A JP2001030945 A JP 2001030945A
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wheel
base
arrow
plate
vehicle
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JP11203385A
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Yutaka Naruse
豊 成瀬
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Bridgestone Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B5/00Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques
    • G01B5/24Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques for measuring angles or tapers; for testing the alignment of axes
    • G01B5/255Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques for measuring angles or tapers; for testing the alignment of axes for testing wheel alignment
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B7/00Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques
    • G01B7/30Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques for measuring angles or tapers; for testing the alignment of axes
    • G01B7/315Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques for measuring angles or tapers; for testing the alignment of axes for testing wheel alignment

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単にかつ短時間でトー角の調整を正確かつ
精密に行う。 【解決手段】 無限軌道で車輪を回転させたきに生じる
力を測定して演算を行い、横力の1次微分値のデータを
時間軸に沿ってプロットする。これを無限軌道の向きは
基準位置から所定角度づつずらして行い、左右のデータ
の比較を行い、左後輪と右後輪をバランスできる波形の
組み合わせを見つけ出し、該波形の得られた無限軌道の
循環方向の基準位置からの角度分だけ各車輪のトー角の
変更を行うことで高い直進安定性が得られる。トー角の
調整は1回で済むので作業が簡単になる。無限軌道を設
けた支持フレーム148に係止されたワイヤー424の
中間部がロータリエンコーダ414のプーリー416に
巻き掛けられており、支持フレーム148の回転角度が
拡大されてロータリエンコーダ414に伝達されて、微
小角度を正確に計測可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のホイールア
ライメント調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の車輪には車両の走行安
定性を確保するためにキャンバー角が付与され、このキ
ャンバー角付与による片摩耗を防止するためにトー角が
付与されている。
【0003】または、逆に、車両のフロントタイヤ及び
リアタイヤで発生する力をバランスさせ、車両の走行安
定性確保するためにトー角を付与したり、トー角及びキ
ャンバー角を組み合わせて、車両の構造寸法等の制限条
件の下で車両の走行安定性とタイヤの片摩耗を最小化す
る調整が行われている。
【0004】従って、車両が走行する場合の走行安定性
及びタイヤの耐片摩耗性を向上するには、各車輪に付与
されている姿勢角であるトー角及びキャンバー角を調整
することが重要になる。
【0005】上記トー角及びキャンバー角の調整は、ホ
イールアライメント調整装置を用いて行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年では高速道路が拡
充され、微小舵角での車両安定性の向上が望まれてい
る。
【0007】一方、前記微小舵角における車両安定性
は、アライメントの影響も大きい。
【0008】従来、車輪のトー角は種々の測定機器で測
定され、例えば、車両製造メーカー指定の調整値に調整
されていた。
【0009】しかし、微小タイヤ角における角度測定が
できる測定機器は、秒単位の角度を測定するためにはレ
ーザ(一例として、特開平9−280843号、特開平
9−329433号等)、ポテンショメーター(特開平
7−35652号)またはダイヤルゲージにて車輪の姿
勢を詳細に測定して算出するしかなく、装置が高価であ
り、かつ、測定に時間もかかった。
【0010】他方、メーカーの設定値にアライメントを
調整したとしても、車両の製造時の製造誤差や経年変化
によるブッシュやダンパの劣化、車体の捩じれや車輪の
セットバック(ホイールベースの左右の相違)、さらに
は、タイヤの特性の誤差等が生じているため、アライメ
ントを左右車輪で設定値に調整しても車両を直進走行さ
せることが出来ない場合がある。
【0011】このため、メーカーの設定値にこだわら
ず、上記の車体の製造誤差等も含めてアライメントを調
整する方法が、例えば特開平7−5076号に記載され
ている。
【0012】特開平7−5076号に記載されている方
法では、例えば、後輪のトー角の調整では、載置台のロ
ーラ上に後輪を載せて回転させ、ローラに生じる回転軸
方向の力が最小となるように後輪の姿勢角を調整するも
のである。
【0013】しかしながら、車輪の姿勢角を種々変更し
てデータを採取して最良点を見いだす必要があり、トー
角の調整を複数回行わなければならず、作業の煩雑さは
解消されていない。
【0014】本発明は、上記事実を考慮し、簡単にかつ
短時間でアライメント、中でもトー角の調整を正確かつ
精密に行うことが可能となるホイールアライメント調整
装置を提供することが目的である。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のホイー
ルアライメント調整装置は、搭載した車両の車輪を回転
させるタイヤ回転手段を備える複数のユニットと、前記
ユニットを水平面内で回転可能に支持するベースと、前
記ユニット及び前記ベースの何れか一方に取り付けら
れ、回転軸を回転させることによって回転角度を検出す
る回転角度検出手段と、前記ユニット及び前記ベースの
何れか他方に取り付けられ、一部が前記回転軸に巻きか
けられ、他の一部が前記ユニットの回転中心から半径方
向に前記回転軸の半径寸法よりも大きな寸法離れた位置
に係止されるワイヤーと、前記ユニットから前記ベース
へ伝達される力を測定する力センサと、を備えたことを
特徴としている。
【0016】次に、請求項1に記載のホイールアライメ
ント調整装置の作用を説明する。
【0017】例えば、ユニットに回転角度検出手段を取
り付け、一部を回転角度検出手段の回転軸に巻き掛けた
ワイヤーの他の一部をベースに係止し、ベースに対して
ユニットを回転させると、ワイヤーが回転角度検出手段
の回転軸を回転させる。
【0018】ここで、ワイヤーは、ユニットの回転中心
から半径方向に、回転角度検出手段の回転軸の半径寸法
よりも大きな寸法離れた位置に係止されているので、ユ
ニットの回転角度に対して回転軸の回転角度は大きくな
る(角度の拡大率=回転中心からワイヤーの係止位置ま
での距離/回転軸の半径)。
【0019】このため、ユニットの回転角度を回転角度
検出手段に1対1で直接伝達するよりも精密かつ正確に
角度を計測することが可能となる。
【0020】なお、拡大率を大きくするほど、ユニット
の微小な回転角度を測定できることは言うまでもない。
【0021】また、ユニットに搭載した車輪はタイヤ回
転手段で回転させることができ、このときに車輪側から
タイヤ回転手段側へ作用する力は、力センサによって測
定することができる。
【0022】次に、このホイールアライメント調整装置
を用いたアライメント調整方法、例えば後輪のトー角の
調整方法の一例を説明する。
【0023】ユニットに後輪を載せてタイヤ回転手段に
て後輪を回転させ、このときにユニットに作用する回転
軸方向の力を、力センサにて車輪一回転分測定し、測定
データを採取する。なお、データの採取は、左右別々に
行う。
【0024】また、上記測定データの採取は、タイヤ回
転手段の回転方向を全て平行(車両の前後方向に対し
て)にした位置を基準位置として採取すると共に、ユニ
ットを基準位置から所定角度づつ変更して採取する。
【0025】そして、ローラの回転軸方向の力の変動が
最小となるデータが得られたユニットの位置が、基準位
置から何度ずれているかを算出し、算出された角度分だ
け後輪のトー角を調整する。これによって、車両の安定
走行が可能となる。
【0026】なお、右後輪のデータと、左後輪のデータ
の比較を行い、左車輪が発生する回転軸方向の力と、右
車輪が発生する回転軸方向の力とが互いに打ち消し合う
ように左右のトー角を各々調整しても良く、このように
しても車両の安定走行が可能となる。
【0027】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のホイールアライメント調整装置において、前記回転角
度検出手段に連結され、前記ベースに対する前記ユニッ
トの回転角度を表示する表示装置を有することを特徴と
している。
【0028】次に、請求項2に記載のホイールアライメ
ント調整装置の作用を説明する。
【0029】請求項2に記載のホイールアライメント調
整装置では、ユニットを回転したときの回転角度が表示
装置に表示される。
【0030】このため、作業者は、ユニットを回転させ
たときに、ユニットが何度回転したかを正確に判断する
ことができる。
【0031】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のホイールアライメント調整装置において、前記ユニッ
トの前記ベースに対する回転方向の基準位置を検出する
基準位置検出手段を備え、前記表示装置は前記基準位置
を基準とした前記ユニットの回転角度を表示することを
特徴としている。
【0032】次に、請求項3に記載のホイールアライメ
ント調整装置の作用を説明する。
【0033】請求項3に記載のホイールアライメント調
整装置では、ユニットを回転させたときに、基準位置を
基準としたユニットに回転角度が表示装置に表示され
る。
【0034】このため、作業は、ユニットが基準位置か
ら何度回転したか正確に判断することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明のホイールアライメント調
整装置の一実施形態を図1乃至図28にしたがって説明
する。
【0036】図1及び図4に示すように、本実施形態の
ホイールアライメント調整装置10は、床面12に垂直
に立設される4本の支柱14を備えている。
【0037】図2に示すように、各支柱14には、各々
上下送りねじ16が上部より吊り下げられた状態で固定
されている。
【0038】図3に示すように、矢印R方向側の2本の
支柱14と、矢印L方向側の2本の支柱14との間に
は、載置台18が配置されている。
【0039】載置台18は、枠部材18F,18B,1
8R,18L,18M,18Nから構成された略長方形
のメインフレーム19を備えている。
【0040】図2に示すように、メインフレーム19の
側面には、支柱14と対向する位置に軸受20が取り付
けられている。
【0041】軸受20には、雌ねじ(図示せず)の形成
された回転部材22がベアリング(図示せず)を介して
回転可能に支持されている。
【0042】回転部材22の雌ねじは上下送りねじ16
に螺合しており、回転部材22の軸方向上端部にはスプ
ロケット24が同軸的に固定されている。
【0043】図2乃至図4に示すように、メインフレー
ム19は、スプロケット24と噛み合う無端のチェーン
26(図2では図示せず)を備えており、このチェーン
26はメインフレーム19に回転可能に支持された複数
のスプロケット28に支持されている。
【0044】図3に示すように、メインフレーム19に
は、チェーン26を駆動するモータユニット30が取り
付けられており、チェーン26はこのモータユニット3
0により回転するスプロケット32に噛み合っている。
【0045】チェーン26は、各支柱14のスプロケッ
ト24を同時に回転させるので、チェーン26を所定の
方向に駆動すると各回転部材22が同時に回転して載置
台18は上下送りねじ16に沿って上昇し、チェーン2
6を所定の方向と反対方向に駆動すると載置台18は上
下送りねじ16に沿って下降する。
【0046】図3に示すように、メインフレーム19の
上部には、矢印F方向及び矢印B方向に延びる第1のサ
ブベース34R及び第1のサブベース34Lが設けられ
ている。
【0047】矢印L方向側の第1のサブベース34L
は、メインフレーム19に対して固定金具35等で固定
されている。
【0048】メインフレーム19には、矢印F方向側と
矢印B方向側とに、矢印R方向及び矢印L方向に沿って
延びるガイドレール36が取り付けられている。
【0049】第1のサブベース34Rの長手方向両端部
には、ガイドレール36に沿ってスライド自在に係合し
たリニア軸受37が取り付けられており、第1のサブベ
ース34Rはメインフレーム19に対して矢印R方向及
び矢印L方向にスライド可能となっている。
【0050】なお、第1のサブベース34Rの下面に
は、矢印R方向及び矢印L方向に延びる枠部材18M,
18Nの上面に沿って転がる荷重受けローラ(図示せ
ず)が回転自在に支持されている。
【0051】メインフレーム19の長手方向中間部には
一対のプーリー38が回転可能に支持されており、この
一対のプーリー38には無端のワイヤロープ40が掛け
渡されている。
【0052】一方のプーリー38には、プーリー38を
回転させるハンドル42が取り付けられている。
【0053】移動可能に支持されている第1のサブベー
ス34Rには、ワイヤロープ40を把持可能な把持爪4
4が設けられている。
【0054】把持爪44は第1のサブベース34Rに設
けられたソレノイド46に連結されており、ソレノイド
46が通電状態となると把持爪44がワイヤロープ40
を把持し、ソレノイド46が非通電状態となると把持爪
44がワイヤロープ40を離すようになっている。
【0055】したがって、把持爪44がワイヤロープ4
0を把持した状態でハンドル42を回すことにより、移
動可能に支持されている第1のサブベース34Rを矢印
R方向及び矢印L方向に移動させることができる。
【0056】図5に示すように、メインフレーム19に
は、矢印F方向側の枠部材18F及び矢印B方向側の枠
部材18Bに各々ラック48が固定されている。
【0057】移動可能に支持されている第1のサブベー
ス34Rには、矢印F方向側の端部及び矢印B方向側の
端部に各々ロック装置50を備えている。
【0058】ロック装置50はソレノイド52により駆
動されてメインフレーム19のラック48と接離する方
向に移動する楔状の歯54備えており、この歯54がラ
ック48の歯と歯の間(即ち、谷)に挿入されることに
より、移動可能に支持された第1のサブベース34Rが
メインフレーム19に固定された他方の第1のスライド
ベース34Lに対して平行かつ高精度に位置決め固定さ
れる。
【0059】通常、ロック装置50のソレノイド52は
非通電状態であり、このときには、図5に示すように歯
54がラック48の谷に挿入されている(ロック状
態)。一方、ソレノイド52に通電を行うと、歯54が
ラック48から離れる(ロック解除状態)。
【0060】図3に示すように、第1のサブベース34
R及び第1のサブベース34Lには、矢印F方向側の端
部付近と矢印B方向側の端部付近とに各々タイヤ駆動装
置118が設けられている。なお、タイヤ駆動装置11
8の内部構造に関しては後述する。
【0061】第1のサブベース34Rの矢印B方向側の
タイヤ駆動装置118は第1のサブベース34Rに対し
て矢印F方向及び矢印B方向に後述する機構によりスラ
イド可能に支持されており、矢印F方向側のタイヤ駆動
装置118は第1のサブベース34Rに対して矢印F方
向及び矢印B方向にはスライドしないように固定されて
いる。
【0062】同様に、第1のサブベース34Lの矢印B
方向側のタイヤ駆動装置118は第1のサブベース34
Lに対して矢印F方向及び矢印B方向に後述する機構に
よりスライド可能に支持されており、矢印F方向側のタ
イヤ駆動装置118は第1のサブベース34Lに対して
矢印F方向及び矢印B方向にはスライドしないように固
定されている。
【0063】移動可能に支持された第1のサブベース3
4Rには、スライド可能に支持されたタイヤ駆動装置1
18の移動方向に沿って延びる送りねじ56が回転可能
に支持されている。
【0064】スライド可能に支持されたタイヤ駆動装置
118には、図12に示すように、この送りねじ56に
螺合する雌ねじ(図示せず)を備えたナット58が固定
されており、送りねじ56を回転することによりナット
58の取り付けられたタイヤ駆動装置118を矢印F方
向及び矢印B方向に移動することができる。
【0065】図5に示すように、送りねじ56の矢印B
方向側の端部には、ギア60が固定されている。
【0066】なお、第1のサブベース34Lは、メイン
フレーム19に固定されている点を除いては第1のサブ
ベース34Rと同様の構成であるので説明は省略する。
【0067】図5に示すように、メインフレーム19に
は、矢印B方向側に、矢印R方向及び矢印L方向に沿っ
て延びるシャフト62が回転可能に支持されている。
【0068】シャフト62は、径の異なる2つのシャフ
トから構成されており、細径のシャフトには外面にスプ
ライン軸部分を備え、大径のシャフトには前記スプライ
ン軸部分が係合するスプライン孔部分を有しており、一
方のシャフトと他方のシャフトは軸方向の相対移動とト
ルク伝達を可能に係合している。
【0069】シャフト62には、矢印R方向に第1のサ
ブベース34Rに設けられた送りねじ56のギア60が
噛み合うギア64Rが固定され、矢印L方向に第1のサ
ブベース34Lに設けられた送りねじ56のギア60が
噛み合うギア64Lとが固定されており、シャフト62
を回転させることにより2つの送りねじ56を同時に回
転させてスライド可能に支持された2つのタイヤ駆動装
置118を同時に同方向に同量移動することができる。
【0070】なお、シャフト62には、メインフレーム
19に設けられたモータユニット66からの回転駆動力
がチェーン(図示せず)を介して伝達される。
【0071】図6及び図7に示すように、矢印B方向側
のタイヤ駆動装置118には、略コ字状とされた複数枚
の板材から構成されて矢印F方向及び矢印B方向に伸縮
可能な第1の渡り板68の一端が固定されており、この
第1の渡り板68の他端はメインフレーム19の矢印B
方向側の枠部材18Bに固定されている。
【0072】なお、タイヤ駆動装置118の上面及び第
1の渡り板68の上面は、図8に示すように略同じ高さ
に設定されている。
【0073】したがって、スライド可能に支持されたタ
イヤ駆動装置118を矢印F方向に移動しても第1の渡
り板68が伸びるので、タイヤ駆動装置118が何れの
位置にあっても載置台18の矢印B方向側からタイヤ駆
動装置118へと車両300(車輪302)を移動する
とができる。 (第2のサブベース)図6及び図8に示すように、載置
台18の上部には、第2のサブベース70が搭載され
る。
【0074】図6に示すように、第2のサブベース70
は、矢印F方向側の2本の支柱14を橋渡すように水平
に延びる水平部材72を備えている。
【0075】水平部材72の矢印R方向の端部及び矢印
L方向の端部には、支柱14の3側面を取り囲むように
形成された支持部74が設けられている。
【0076】図9に示すように、支持部74には、支柱
14の3側面に当接するように複数のガイドローラ76
が回転可能に支持されており、第2のサブベース70は
支柱14に案内されて上下動可能となっている。
【0077】図6に示すように、第2のサブベース70
の上部には、矢印R方向側と矢印L方向側に、第2の渡
り板78が設けられている。
【0078】第2の渡り板78は複数枚の板材から構成
され、第2のサブベース70から矢印B方向に伸長可能
に構成されている。
【0079】また、第2の渡り板78の上面と矢印F方
向側のタイヤ駆動装置118の上面とは、図8に示すよ
うに略同じ高さに設定されている。
【0080】図12及び図21に示すように、この第2
の渡り板78の矢印B方向側の端部には、上下方向に貫
通する孔(図示せず)の形成された板材82が設けられ
ている。
【0081】矢印B方向側の移動可能に支持されたタイ
ヤ駆動装置118に設けられている支持台246(後述
する)には、各々矢印F方向側の上端近傍に軸方向を鉛
直方向としたピン84が設けられている。
【0082】ピン84は板材82の孔に対して下側から
挿入可能とされ、ピン84を板材82の孔に挿入した状
態で移動可能なタイヤ駆動装置118を矢印B方向に移
動すると、第2の渡り板78は、第2のサブベース70
と移動可能に支持されたタイヤ駆動装置118とを掛け
渡した状態で伸び(図3及び図9参照)、移動可能なタ
イヤ駆動装置118を矢印F方向に移動すると第2の渡
り板78は短くなる(図6参照)。
【0083】ここで、矢印L方向側の第2の渡り板78
は、矢印R方向及び矢印L方向には動かないように水平
部材72に対して固定されている。
【0084】図3に示すように、矢印R方向側の第2の
渡り板78には、複数のガイドローラ(図示せず)が回
転可能に支持されており、これらのガイドローラが水平
部材72に設けられた矢印R方向及び矢印L方向に延び
る複数のガイドレール88に係合している。このため、
矢印R方向側の第2の渡り板78は、水平部材72に対
して矢印R方向及び矢印L方向側にスライド可能であ
り、ピン84を板材82の孔に挿入した状態(図8参
照)で、第1のサブベース34Rを矢印R方向または矢
印L方向に移動すると、これに伴って第2の渡り板78
も矢印R方向または矢印L方向に移動され、第1のサブ
ベース34R上の2つのタイヤ駆動装置118と矢印R
方向側の第2の渡り板78とは常に一直線上に配置され
た関係を保つ。
【0085】図9及び図10に示すように、第2のサブ
ベース70は、各支持部74にロック装置90を備えて
おり、支持部74と対応する支柱14には各々ロックプ
レート92が設けられている。
【0086】ロックプレート92は上下方向に長く形成
されており、上下方向に複数の角孔94が一定の間隔で
形成されている。
【0087】一方、ロック装置90は、角孔94に係合
するロックレバー96を備えている。
【0088】ロックレバー96は、中間部が支持部74
に固定された軸受98に支持されて揺動可能となってお
り、下端96A付近が角孔94に挿入可能となってい
る。
【0089】角孔94の下端94Aは開口側から奥側
(支柱14側)へ向かうにしたがって下方へ若干傾斜し
ており、ロックレバー96の下端96付近の下面はロッ
クレバー96の下端96Aが角孔94に挿入された状態
で角孔94の下端96Aに対して平行に接するように形
成されており、ロックレバー96は荷重が作用した際に
下端96Aが角孔94へ挿入される方向に力を受けるよ
うになっている。
【0090】ロック装置90には、複動式(ピストンの
両側に空気を出入りさせる空気室を各々有するタイプ)
のエアシリンダ102を備えている。
【0091】エアシリンダ102は、本体が支持部74
の支持部材103にピン105を介して支持され、揺動
可能となっている。
【0092】エアシリンダ102のピストンロッド10
4は、先端がロックレバー96の上端96Bにピン10
7を介して連結されている。
【0093】なお、このエアシリンダ102には、図示
しない電磁弁、圧力調整弁、エアコンプレッサ等が連結
されており、電磁弁及びエアコンプレッサの作動は図2
2に示す制御装置126によって制御されるようになっ
ている。
【0094】なお、制御装置126は、例えばマイクロ
コンピュータ等により構成することができる。制御装置
126には、後述する力センサ152による測定値や車
輪302の姿勢角の調整方向等を表示するためのCRT
等からなる表示装置126Aが接続されている。
【0095】通常、エアシリンダ102は、空気圧によ
ってロックレバー96の下端96Aがロックプレート9
2へ接近する方向にロックレバー96を付勢している。
【0096】したがって、載置台18を上昇させて第2
のサブベース70を持ち上げると、ロックレバー96の
下端96Aはロックプレート92または支柱14の側面
を摺動しながら複数の角孔94に順次係合し、載置台1
8を下降させるとロックレバー96の下端96Aが角孔
94に挿入されて下端96Aに引っ掛かり(図10の状
態)、第2のサブベース70の下降が停止し、載置台1
8のみが下降するようになっている。
【0097】なお、第2のサブベース70を載置台18
と共に下降させる場合には、先ず、載置台18で第2の
サブベース70を下から支持して若干持ち上げてロック
レバー96の下端96Aがロックプレート92の角孔9
4の下端94Aから上方へ離れてロックレバー96が揺
動可能な状態とし、その状態でエアシリンダ102を作
動させて下端96Aが角孔94から抜け出るようにロッ
クレバー96を回転させる。
【0098】次に、ロックレバー96の下端96Aが角
孔94から抜け出た状態を維持して載置台18を下降さ
せると、第2のサブベース70を載置台18の上部に搭
載した状態で載置台18と共に降下させることが出来
る。 (タイヤ駆動装置)図11乃至図14に示すように、タ
イヤ駆動装置118は、所定間隔隔てて互いに平行に配
置された一対の主フレーム122Aと、一対の主フレー
ム122Aの各々の両端部の間に掛け渡された側板12
2Bと、から成るフレーム122を備えている。
【0099】フレーム122は、主フレーム122Aの
長手方向が矢印F方向及び矢印B方向に沿うように配置
されている。
【0100】一対の主フレーム122Aの間には、各々
側板122Bの近傍に相当する位置に一対の駆動軸12
4が掛け渡されており、この一対の駆動軸124は軸受
125を介して回転可能に主フレーム122Aに軸支さ
れている。
【0101】矢印B方向側の駆動軸124の一端側は、
制御装置126(図22参照)によって駆動が制御され
るモータ127の回転軸に連結されている。なお、モー
タ127は、取付金具129を介してフレーム122に
取り付けられている。
【0102】一対の駆動軸124には、各々2個のスプ
ロケット128が、他方の駆動軸124上のスプロケッ
ト128と相互に対向する位置に取付けられている。
【0103】一対の駆動軸124間には無端のチェーン
130が2組掛け渡されている。
【0104】図14に示すように、この2組の無端のチ
ェーン130は、対向する一対のスプロケット128に
各々巻掛けられている(図14では一組のみ図示)。
【0105】これにより、モータ127で発生した駆動
力が矢印B方向側の駆動軸124に伝達され、矢印B方
向側の駆動軸124が回転するとスプロケット128を
介して2組のチェーン130が各々回転され、一対の駆
動軸124が各々回転されるようになっている。
【0106】図12及び図14に示すように、タイヤ駆
動装置118は、長さがタイヤの幅を十分に越える長さ
でかつタイヤのトレッドパターンの溝に入り込まない程
度の幅の細長いアルミニウム製の板片132を多数備え
ている。
【0107】多数の板片132は、各々側板122Bと
平行でかつチェーン130の長手方向に沿って連続的に
配置されており、図13乃至図15に示すように、両端
部が連結材133を介して2組のチェーン130に各々
取付けられている。
【0108】したがって、図16(A)に示すように、
チェーン130及び連結材133により、板片132が
板片132の幅方向に沿って多数連結されて無限軌道1
34が構成されており、この無限軌道134は、板片1
32の長手方向が車両300の左右方向を向くように一
対の駆動軸124の間に掛け渡されている。
【0109】一対の駆動軸124は、フレーム122に
支持されているので、無限軌道134は循環駆動可能に
フレーム122に支持されることになる。
【0110】なお、以下では、タイヤ駆動装置118を
上方から見て、複数の板片132の上面によって形成さ
れる面をタイヤ駆動面136と称する。
【0111】図12及び図16(A),(B)に示すよ
うに、無限軌道134の外面には、所定高さの平板状の
突起138が、無限軌道134の循環方向に沿って複数
形成されている。
【0112】各突起138は、無限軌道134の循環方
向に沿って連続するように、複数の板片132の上面に
形成されている。
【0113】図12に示すように、各突起138の無限
軌道134の幅方向(循環軸方向、矢印R方向及び矢印
L方向))に沿った長さL1 は、タイヤの幅よりも長く
設定され、かつ板片132の長さL0 よりも短く設定さ
れており、無限軌道134の幅方向両側には、循環方向
に板片132の表面が連続して露出している。
【0114】無限軌道134が循環駆動されると、各板
片132は循環方向に沿って移動するが、各々突起13
8が形成された複数個の板片132が、図16(A),
(B)に示すようにタイヤ駆動面136に相当する位置
に各々移動された状態では、複数個の板片132の上面
が互いに面一となるので、複数個の突起138の上面も
面一になると共に連続した状態となり、無限軌道134
の循環方向に沿って所定長さ(一例として、タイヤ駆動
面136に載置される車輪302のタイヤの接地部分の
循環方向に沿った長さ(接地長)の略2〜3倍の長さ)
に亘って連続する1個の突起部が形成される。
【0115】なお、以下では、この突起部(複数個の突
起138から成る突起部)の無限軌道134の循環方向
に沿った両端のエッジのうち、タイヤ駆動面136上で
車輪302が乗り上げるエッジ(無限軌道134のタイ
ヤ駆動面136における循環方向(矢印A方向))のエ
ッジを上り段差138A、該エッジと反対側のエッジを
下り段差138Bと称する。
【0116】上記構成により、タイヤ駆動面136に車
両300の車輪302が載置された状態で無限軌道13
4が循環駆動されると、図8に示すように、車輪302
はタイヤ駆動面136上で矢印B方向に転動し、板片1
32の上面から上り段差138Aを通過して突起部の上
面(突出面)に乗り上げ、次に突起部の上面から下り段
差138Bを通過して板片132の上面(基準面)に乗
り下げることが繰り返されることになる。
【0117】図13、図15及び図16に示すように、
各板片132の無限軌道134の内側に相当する面に
は、平板ガイド140が取り付けられており、この平板
ガイド140には、無限軌道134の循環方向に沿って
V字状の係合溝140Aが刻設されている。
【0118】また、一対の主フレーム122Aの内側面
には、一対の主フレーム122Aを跨ぐように配置され
た荷重受け板部材142の端部が固定されており、この
荷重受け板部材142の上面には、平板ガイド140と
対向する位置にガイド材144が固定されている。
【0119】ガイド材144の上面の位置には、係合溝
140Aと対向する位置に、無限軌道134の循環方向
に沿ってV字状の受け溝144Aが各々刻設されてい
る。
【0120】これら係合溝140Aと受け溝144Aと
の間には、大きさが同一の鋼球146が多数個配置され
ている。
【0121】したがって、タイヤ駆動面に車両300の
車輪302が載置され、無限軌道134を形成している
板片132に荷重が加わっても、タイヤ駆動面136を
形成している複数枚の板片132は、鋼球146を介し
ガイド材144、荷重受け板部材142により上面が同
一平面となるように支持される。
【0122】また、後述するように無限軌道134が駆
動されて前記車輪302が転動することにより、タイヤ
駆動面136に無限軌道134の循環軸方向の力が作用
すると、この力は平板ガイド140、鋼球146、ガイ
ド板144、荷重受け板部材142を介してフレーム1
22に伝達される。
【0123】また、荷重受け板部材142の上面のガイ
ド材144に覆われた部分には、無限軌道134の循環
方向に沿って鋼球146が通過し得る大きさの矩形状の
矩形溝142Aが形成されている。
【0124】図16(B)に示すように、無限軌道13
4の循環方向に沿った荷重受け板部材142の両端部に
は、係合溝140Aと受け溝144Aとの間の通路と、
矩形溝142Aによる通路の間をU字状に繋ぐU字溝1
47Aの形成された通路形成材147が設けられてい
る。
【0125】鋼球146は、無限軌道134が循環する
と、係合溝140Aと受け溝144Aとの間の通路及び
矩形溝142Aによる通路を、前記U字溝147Aを介
して循環する。 (支持フレーム)図11及び図13に示すように、フレ
ーム122の下側には支持フレーム148が配置されて
いる。
【0126】支持フレーム148は、水平に配置されか
つ無限軌道134の循環方向に沿って長く形成された底
部148Aと、底部148Aの矢印R方向及び矢印L方
向の両端部に立設された一対の支持部148Bと、底部
148Aの上方に位置して一対の支持部148Bを掛け
渡す水平に配置された棚板部148Cと、底部148A
の上部の前後両側に各々配置され左右に延びる補強14
8Dとを備えている。
【0127】図11に示すように、支持フレーム148
には、力センサ152(詳細は後述)を介して前述した
フレーム122が搭載されている。
【0128】力センサ152は歪みゲージやロードセル
等の力検出素子を備えている。この力センサ152は、
無限軌道134を介してフレーム122に作用する車両
前後方向(矢印F方向及び矢印B方向)、車両左右方向
(矢印R方向及び矢印L方向)の力を検出可能とされて
いる。
【0129】したがって、無限軌道134が循環駆動さ
れ、無限軌道134上を車輪302が転動することによ
って無限軌道134に循環方向の力(前後力)が作用す
ると、この力は無限軌道134等を介してフレーム12
2に伝達され、フレーム122が支持フレーム148に
対して循環方向に変位し、力センサ152によって循環
方向の力の大きさが測定される。
【0130】また、無限軌道134上を車輪302が転
動することによって無限軌道134に循環軸方向の力
(横力)が作用すると、この力は平板ガイド140、鋼
球146、ガイド板144、及び荷重受け板部材142
を介してフレーム122に伝達され、フレーム122が
支持フレーム148に対して循環軸方向に変位し、力セ
ンサ152によって循環軸方向の力の大きさが測定され
る。
【0131】力センサ152は制御装置126に接続さ
れており、測定結果を制御装置126へ出力する。
【0132】図13に示すように、底部148Aの中央
下面には軸方向を鉛直としたベアリング154の外輪1
54Aが固定され、ベアリング154の内輪154Bが
底部148Aの下方に水平に配置される車幅方向移動ベ
ース板156の上面に固定されており、これにより支持
フレーム148は車幅方向移動ベース板156に対して
回転可能となっている。
【0133】図11、図17及び図18に示すように、
車幅方向移動ベース板156の上面には、軸受158で
支持された送りねじ160が設けられている。
【0134】支持フレーム148の底部148Aには、
取付金具161を介して雌ねじ(図示せず)の形成され
たナット162が連結されており、このナット162の
雌ねじに車幅方向移動ベース板156の送りねじ160
が螺合している。
【0135】送りねじ160の一端には、ジョイント1
63を介してハンドル164が取り付けられており、こ
のハンドル164を回転させるとナット162が送りね
じ160の長手方向に沿って移動し、支持フレーム14
8及びフレーム122が回転するようになっている。 (回転角度検出手段及び基準位置検出装置)ここで、タ
イヤ駆動装置118には、車幅方向移動ベース板156
に対する支持フレーム148の回転角度(相対的な角
度)を検出する回転角度検出手段400が設けられてい
ると共に、車幅方向移動ベース板156と支持フレーム
148との回転方向の基準位置を示す基準位置検出手段
402とが設けられている。
【0136】図28に示すように、基準位置検出手段4
02は、センサユニット404と、マグネットユニット
406とを備えている。
【0137】センサユニット404には、2つのセンサ
(ホール素子)404Aが間隔を開けて設けられてい
る。
【0138】本実施形態では、センサ404Aにアサ電
子工業株式会社製のAH−002−S、マグネットユニ
ット406にアサ電子工業株式会社製のAG−001G
を用いている。
【0139】なお、センサ404Aには、LED408
が一体的に設けられており、センサ404A及びLED
408は制御装置126に接続されている。
【0140】図13及び図17に示すように、センサユ
ニット404は取付金具161の先端に車幅方向移動ベ
ース板156と平行に取付られている。
【0141】一方、マグネットユニット406は、セン
サユニット404と対向するように車幅方向移動ベース
板156に取り付けられている。
【0142】図28に示すように、マグネットユニット
406には、長短3個のマグネット406A、406
B、406Cが間隔を於いて設けられており、マグネッ
ト406Aとマグネット406Bとの間及びマグネット
406Bとマグネット406Cとの間には、磁束の等垂
直成分410(aガウス)がある。
【0143】LED408は、磁束の等垂直成分410
(aガウス)を検出した際に点灯するようになってい
る。
【0144】また、磁束の等垂直成分410の間隔に併
せてセンサ404Aの配置が決められており、本実施形
態では、一方のセンサ404Aが一方の磁束の等垂直成
分410を検出し、他方のセンサ404Aが他方の磁束
の等垂直成分410を検出した時(即ち、2つのLED
408が同時に点灯した時。)を支持フレーム148の
基準位置(零点。なお、このときに、無限軌道134の
循環方向は車両前後方向(矢印f方向及び矢印b方向)
に対して平行。)としている。
【0145】図13及び図17に示すように、回転角度
検出手段400は、ロータリエンコーダ414を備えて
いる。ロータリエンコーダ414は支持フレーム148
の底部148Aの下面に取り付けられており、ロータリ
エンコーダ414の回転軸(図示せず)にプーリー41
6が取り付けられている。
【0146】本実施形態のロータリエンコーダ414
は、回転軸が1周(360°回転)すると5000パル
スを発生するタイプのものを使用しているが、回転角度
を精密に測定可能であれば他の形式のものであっても良
い。
【0147】また、底部148Aの下面には、ロータリ
エンコーダ414の近傍に一対のプーリー418がロー
タリエンコーダ414を中央にして矢印F方向及び矢印
B方向に間隔をあけて取り付けられており、さらに、ロ
ータリエンコーダ414から離れて位置に一対のプーリ
ー420がロータリエンコーダ414を中央にして矢印
F方向及び矢印B方向に間隔をあけて取り付けられてい
る。
【0148】また、車幅方向移動ベース板156には、
ロータリエンコーダ414を中央にして矢印F方向及び
矢印B方向に間隔をあけて一対のワイヤー係止ピン42
2が取り付けられている。
【0149】ワイヤー係止ピン422にはワイヤー42
4が係止されており、ワイヤー424の中間部分が、プ
ーリー420、プーリー418、ロータリエンコーダ4
14のプーリー416、プーリー418及びプーリー4
20に巻き掛けられている。なお、ワイヤー424はロ
ータリエンコーダ414のプーリー416には1周巻き
付けられている。
【0150】このため、車幅方向移動ベース板156に
対して支持フレーム148を回転させると、ロータリエ
ンコーダ414のプーリー416が回転するようになっ
ている。
【0151】ここで、ベアリング154の回転中心から
ワイヤー係止ピン422までの距離(R)に対してロー
タリエンコーダ414のプーリー416の半径(r)は
非常に小さく設定されているため、支持フレーム148
が車幅方向移動ベース板156に対して回転したとき
に、支持フレーム148の回転角度に対してプーリー4
16の回転角度は非常に大きくなり(即ち、回転角度が
拡大される。)、支持フレーム148の僅かな角度変化
でも正確かつ精密に計測することができる(本実施形態
では、支持フレーム148の回転角度を5秒まで計測可
能である。) また、前述した基準位置(零点:2つのLED408が
同時に点灯した時。)から支持フレーム148が何れの
方向に何度回転したかが表示装置126Aに表示される
(例えば、右回転ではプラス表示、左回転ではマイナス
表示)。
【0152】車幅方向移動ベース板156の下方には、
前後方向移動ベース板166が水平に配置されている。
【0153】図11及び図12に示すように、前後方向
移動ベース板166の上面には、矢印R方向及び矢印L
方向(車両左右方向)に沿って延びる一対の左右スライ
ド用ガイドレール168が取付けられている。
【0154】左右スライド用ガイドレール168には、
リニア軸受170がスライド可能に支持されており、こ
のリニア軸受170に車幅方向移動ベース板156が取
り付けられている。
【0155】従って、車幅方向移動ベース板156は前
後方向移動ベース板166に対し、左右スライドガイド
レール168に沿って車両左右方向に移動可能に支持さ
れている。
【0156】図17に示すように、幅方向移動ベース板
156には、矢印B方向側に突出するようにブラケット
172が取付けられており、ブラケット172の先端部
には車両左右方向に沿って貫通する雌ねじ(図示せず)
が形成されたナット174が取り付けられている。
【0157】前後方向移動ベース板166には、軸受1
76によって回転可能に支持された送りねじ178が設
けられており、この送りねじ178にナット174の雌
ねじが螺合している。
【0158】前後方向移動ベース板166には、ブラケ
ット180に取り付けられたモータ182を備えてい
る。
【0159】モータ182の回転軸(図示せず)にはプ
ーリー184が取り付けられており、このプーリー18
4に対向する送りねじ178の一端にはプーリー186
が取り付けられている。
【0160】プーリー184とプーリー186には無端
のタイミングベルト188が掛け渡されている。
【0161】モータ182は制御装置126(図22参
照)に接続されており、制御装置126によって駆動が
制御される。
【0162】これにより、モータ182が駆動されて送
りねじ178が回転されると、車幅方向移動ベース板1
56、フレーム122、支持フレーム148等は一体と
なって、前後方向移動ベース板166に対して車両左右
方向に移動する。
【0163】また、モータ182の駆動が停止されてい
る状態では、送りねじ178とナット174との作用に
より前後方向移動ベース板166に対する車幅方向移動
ベース板156等の車両左右方向への移動は阻止される
(ロック状態)。
【0164】図11及び図18に示すように、第1のサ
ブベース34R及び第1のサブベース34Lの矢印B方
向側の上面には、無限軌道134の矢印F方向及び矢印
B方向に沿って互いに平行に延びる一対の前後スライド
用ガイドレール190が取り付けられている。
【0165】前後方向移動ベース板166の下面には、
前後スライド用ガイドレール190に嵌合するリニア軸
受192が複数個取り付けられており、矢印B方向側の
タイヤ駆動装置118は第1のサブベース34L乃至第
1のサブベース34Rに対して車両前後方向に移動可能
に支持されている。
【0166】移動可能に支持されたタイヤ駆動装置11
8の前後方向移動ベース板166には、送りねじ56と
螺合するナット58が取り付けられている。このため、
前述した様に送りねじ56を回転させることにより、移
動可能に支持されたタイヤ駆動装置118を前後方向に
移動することができる。
【0167】なお、通常は、4つのタイヤ駆動装置11
8のうち、車両300の前輪が載置される矢印F方向側
の一対のタイヤ駆動装置118の無限軌道134の循環
進行方向は互いに平行とされていると共に、車両300
の後輪が載置される矢印B方向側の一対のタイヤ駆動装
置についても無限軌道134の循環進行方向が互いに平
行とされており、前輪が載置されるタイヤ駆動装置11
8と後輪が載置されるタイヤ駆動装置118の無限軌道
134の循環進行方向は同一方向とされている。 (車輪止め)図16、図19及び図20に示すように、
フレーム122には、タイヤ駆動装置118を挟んで矢
印F方向側に車輪止め板194Fが、矢印B方向側に車
輪止め板194Bが設けられている。
【0168】車輪止め板194F及び車輪止め板194
Bには、各々車両幅方向両側に幅狭の側板196が一体
的に形成されている。これらの側板196には、各々長
孔198とピン孔200が形成されている。
【0169】車輪止め板194Fのピン孔200には、
フレーム122の上端に設けられたピン202が挿入さ
れている。これにより車輪止め板194Fはピン202
を支点として揺動可能となっている。
【0170】また、車輪止め板194Fには、車輪止め
板194B側の端部に、蝶番204Fを介して補助プレ
ート206Fが車輪止め板194Fと平行に連結されて
いる。
【0171】補助プレート206Fは蝶番204Fを支
点として揺動可能となっている。
【0172】補助プレート206Fの裏面(水平に配置
された場合の下面)には、屈曲した板ばね208Fが無
限軌道134の板片132の車両幅方向両側の端部付近
で、かつ突起138と対向しない位置に取り付けられて
いる。
【0173】板ばね208Fは、一端側が補助プレート
206Fにねじ等により固定されている。
【0174】板ばね208Fは、他端側が補助プレート
206Fの裏面から所定寸法(突起138の高さ寸法よ
りも大)離間しており、他端側が板片132の上面に当
接することによって図15に示すように、補助プレート
206Fは無限軌道134の突起138と離間した状態
で支持される。このため、無限軌道134を駆動した際
に突起138が補助プレート206Fに当接することが
ない。
【0175】また、支持フレーム148には、矢印F方
向側に車両左右方向に沿って延びる軸210Fが支持さ
れ、矢印B方向側に車両左右方向に沿って延びる軸21
0Bが支持されている。
【0176】図19及び図20に示すように、支持フレ
ーム148の車両左右方向両側には、各々リンク212
が配置されている。
【0177】軸210Fはリンク212の中間部に形成
された孔(図示せず)に挿入されており、これによりリ
ンク212は支持フレーム148に対して揺動可能に支
持されている。
【0178】ここで、矢印R方向側のリンク212の上
端と矢印L方向側のリンク212の上端とは連結軸21
4Fで連結されており、この連結軸214Fは車輪止め
板194Fの長孔198にスライド可能に貫通してい
る。
【0179】図11、図13及び図19に示すように、
支持フレーム148には、矢印L方向側に第1のシリン
ダ216が車両前後方向に沿って配置されており、矢印
R方向側に第2のシリンダ218が車両前後方向に沿っ
て配置されている。
【0180】第1のシリンダ216は、シリンダ本体の
端部がピン220を介して支持フレーム148の棚板部
148Cに取り付けられたブラケット222に揺動可能
に支持されている。
【0181】第1のシリンダ216のピストンロッド2
16Bの先端には、軸受224が取り付けられている。
【0182】軸受224には、車両左右方向に沿って延
びるスライド軸226が取り付けられている。
【0183】スライド軸226の両端付近は、支持フレ
ーム148の側面に形成された車両前後方向に長く形成
された長孔228を貫通して支持フレーム148の側面
よりも外側へ突出しており、この突出した部分にショー
トリンク230の下端が連結されている。
【0184】ショートリンク230の上端は、ピン23
2を介してリンク212の下端に連結している。
【0185】このため、第1のシリンダ216のピスト
ンロッド216Aが引き込まれ、図11に示すように、
スライド軸226が長孔228の矢印B方向側の端部に
位置した状態では、リンク212の上端に連結された連
結軸214Fがフレーム122の上端に当接し、車輪止
め板194Fは略水平に配置される。
【0186】なお、車両300の車輪302が水平状態
の車輪止め板194Fを通過する場合、車両300の荷
重は、車輪止め板194F、連結軸214F及びピン2
02を介してフレーム122、支持フレーム148へと
支持される(車輪止め板194Bも同様)。
【0187】次に、車両300の車輪302が水平状態
の補助プレート206Fを通過する場合、補助プレート
206Fが荷重を受けて板ばね208Fが変形し、補助
プレート206Fの蝶番204Fとは反対側の端部が無
限軌道134上に接触し、荷重は車輪止め板194Fと
無限軌道134とに支持される。なお、補助プレート2
06Fの蝶番204Fとは反対側の端部の直下には、図
16(B)に示すように荷重受け板部材142が配置さ
れているので、補助プレート206Fの蝶番204Fと
は反対側の端部に伝達された荷重は、無限軌道134、
鋼球146、ガイド板144を介して荷重受け板部材1
42を介してフレーム122、支持フレーム148へと
支持される。
【0188】このため、車両300の荷重がチェーン1
30を駆動するためのスプロケット128及び駆動軸1
24に作用せず、スプロケット128及び駆動軸124
を損傷する虞れがない。
【0189】次に、第1のシリンダ216のピストンロ
ッド216Bが突出し、図19に示すように、スライド
軸226が長孔228の矢印F方向側の端部に位置した
状態では、リンク212の上端に連結された連結軸21
4Fがフレーム122の上端から上方へ離間し、これに
よって車輪止め板194Fは起き上がって傾斜する。
【0190】一方、車輪止め板194Bのピン孔200
は、車輪止め板194Bの車輪止め板194F側に形成
されており、フレーム122の上端に設けられたピン2
34が挿入されている。これにより車輪止め板194B
はピン234を支点として揺動可能となっている。
【0191】また、車輪止め板194Bの車輪止め板1
94F側の端部に、蝶番204Bを介して補助プレート
206Bが車輪止め板194Bと平行に連結されてい
る。
【0192】図示はしないが、この補助プレート206
Bの下面にも、補助プレート206Fと同形状の屈曲し
た板ばね208Bが取り付けられている。
【0193】支持フレーム148の軸210Bはリンク
238の中間部に形成された孔(図示せず)に挿入され
ており、これによりリンク238は支持フレーム148
に対して揺動可能に支持されている。
【0194】ここで、矢印R方向側のリンク238の上
端と矢印L方向側のリンク238の上端とは連結軸21
4Bで連結されており、この連結軸214Bは車輪止め
板194Bの長孔198にスライド可能に貫通してい
る。
【0195】支持フレーム148に配置された第2のシ
リンダ218は、シリンダ本体の端部がピン(図示せ
ず)を介して支持フレーム148の棚板部148Cに取
り付けられたブラケット244に揺動可能に支持されて
いる。
【0196】第2のシリンダ218のピストンロッド2
18Bの先端には軸受247が取り付けられている。
【0197】軸受247には、車両左右方向に沿って延
びる軸248が取り付けられている。
【0198】軸248の両端付近は、支持フレーム14
8の側面よりも外側へ突出しており、この突出した部分
にリンク238の下端が連結されている。
【0199】このため、第2のシリンダ218のピスト
ンロッド218Bが引き込まれた状態では、図11に示
すようにリンク238の上端に連結された連結軸214
Bがフレーム122の上端に載り、車輪止め板194B
は略水平に配置される。
【0200】次に、第2のシリンダ218のピストンロ
ッド218Bが突出した状態では、図19及び図20に
示すようにリンク238の上端に連結された連結軸21
4Bがフレーム122の上端から上方へ離間し、これに
よって車輪止め板194Bは起き上がって傾斜する。
【0201】第1のシリンダ216及び第2のシリンダ
218は、制御装置126(図22参照)によって駆動
が制御される。
【0202】ここで、図19に想像線で示すようにタイ
ヤ駆動装置118のタイヤ駆動面136上に車輪302
が載置されていた場合、第1のシリンダ216のピスト
ンロッド216B及び第2のシリンダ218のピストン
ロッド218Bが突出されると、車輪止め板194F及
び車輪止め板194Bが各々回動して車輪302を前後
から挟み込み、車両前後方向への車輪302の転動を阻
止することができる。
【0203】図21に示すように、各タイヤ駆動装置1
18には、距離測定器240が設けられている。
【0204】距離測定器240は、2つの部材からなる
伸縮自在なロッド501を備えている。ロッド501
は、タイヤ駆動装置118の前後方向移動ベース板16
6に立設された支持台246の側部に回動自在に支持さ
れており、ホイールに取り付けられ車輪302の回転軸
中心を指示する治具304の指示点306までの距離を
測定するための距離測定手段(図示せず)を備えてい
る。
【0205】この距離測定手段は、ロッド501の先端
付近の側面に形成された孔から送り出し可能なワイヤー
308と、このワイヤー308の送り出し量を測定する
エンコーダー等から構成され、エンコーダーはワイヤー
308の送り出し量を電気信号に変換し、測定結果を制
御装置126へ出力する。
【0206】なお、矢印B方向側の2つのタイヤ駆動装
置118には、左右連結装置310が設けられている。
左右連結装置310は、矢印L方向側のタイヤ駆動装置
118に一端が固定されて矢印R方向側に延びる平鋼3
12と、矢印R方向側のタイヤ駆動装置118に設けら
れ、平鋼312を挟持して固定可能な挟持装置314と
から構成されている。 (作用)次に、上記ホイールアライメント調整装置10
を用いてホイールアライメントを調整する方法の一例を
説明する。 (1) ホイールアライメント調整装置10の初期状態
は、図8に示すように、載置台18が一番下側に下降し
ており、この載置台18の上部に第2のサブベース70
が載置されている。
【0207】この状態では、第2の渡り板78の端部に
設けられた板材82の孔80に矢印B方向側の移動可能
に支持されたタイヤ駆動装置118のピン84が挿入さ
れており、第2の渡り板78が矢印F方向側のタイヤ駆
動装置118と矢印B方向側のタイヤ駆動装置118と
を連結し、第2の渡り板78及び前後のタイヤ駆動装置
118の各上面が略一致している。
【0208】また、第1の渡り板68が載置台18の矢
印B方向側の端部と矢印B方向側のタイヤ駆動装置11
8とを連結しているため、第1の渡り板68、第2の渡
り板78及び前後のタイヤ駆動装置118の各上面が略
一致している。 (2) 作業者は、調整対象の車両300のホイールベ
ース、前後のトレッドベースを測定し、ホイールベース
に合わせて左右のタイヤ駆動装置118の距離の変更を
行い、トレッドベースに合わせて前後のタイヤ駆動装置
118の距離の変更を行う。
【0209】左右のタイヤ駆動装置118の距離の変更
は以下の様に行う。 ロック装置50のソレノイド52に通電し、歯54
をラック48から離間させ、第1のサブベース34Rを
移動可能な状態(ロック解除状態)とする。 ソレノイド46に通電し、ワイヤロープ40を把持
爪44で把持させる。 ハンドル42を回してワイヤロープ40を循環さ
せ、トレッドベースに合わせて第1のサブベース34R
の左右の位置調整を行う。 ソレノイド46を非通電状態とし、把持爪44をワ
イヤロープ40から離間させる。 ロック装置50のソレノイド52を非通電状態とし
て歯54をラック48に係合させ、第1のサブベース3
4Rを矢印F方向側と矢印B方向側の両端部分でロック
する。
【0210】以上で左右のタイヤ駆動装置118の距離
の変更が終了する。
【0211】ここで、本実施形態のホイールアライメン
ト調整装置10では、左右の一方のタイヤ駆動装置11
8(第1のサブベース34Lに設けられている側)を固
定し、他方のタイヤ駆動装置118(第1のサブベース
34Rに設けられている側)を左右方向に移動する構成
のため、左右両方を移動する場合に比較してタイヤ駆動
装置118を精度良く位置決めすることができる。
【0212】また、第1のサブベース34Rを矢印F方
向側と矢印B方向側の両端部分でロック装置50によっ
て載置台18のメインフレーム19(ラック48)に固
定するので、第1のサブベース34Rに搭載されたタイ
ヤ駆動装置118の位置が外力等により移動することが
無い。
【0213】一方、前後のタイヤ駆動装置118の距離
の変更は以下の様に行う。
【0214】モータユニット66を駆動して矢印B方向
側の2つのタイヤ駆動装置118を前または後に移動
し、矢印F方向側のタイヤ駆動装置118と矢印B方向
側のタイヤ駆動装置118との距離をホイールベースに
合わせて調整する。
【0215】なお、モータユニット66の駆動を停止す
ると、ナットと送りねじの作用によりタイヤ駆動装置1
18は前後方向に移動しないようにロックされる。 (3) トレッドベース及びホイールベースに合わせて
各タイヤ駆動装置118の位置が決められたら、次に、
車両300の各車輪302がタイヤ駆動装置118のタ
イヤ駆動面136上に位置し、かつ車体の中心線がタイ
ヤ駆動装置118の無限軌道134の循環方向と略平行
となるように、車両300の操舵輪を直進状態としたま
ま矢印B方向側から載置台18上に車両300を移動す
る。
【0216】なお、各車輪302が各タイヤ駆動装置1
18のタイヤ駆動面136に対応すると、第2のサブベ
ース70の第2の渡り板78は車体の下方に位置する。 (4) ロッド501のワイヤー308が送り出される
孔が各車輪302の中心に対向するように、各ロッド5
01を手動により回動及び伸縮させる。そして、ワイヤ
ー308を引き出して先端を治具304の指示点306
に係止する。 (5) 上記の作業が終了すると、作業者は制御装置1
26に対し、ホイールアライメントの測定を指示する。
【0217】これにより、制御装置126は、図23に
示すホイールアライメント測定処理の各ステップを順に
実行すると共に、図24に示す車体の向き調整処理を所
定時間毎に周期的に実行する。
【0218】以下では、まず図24を参照し、車体の向
き調整処理について説明する。
【0219】ステップ100では、4個の距離測定手段
により、車両300の各車輪302の中心(治具の)と
の距離(図25に示す距離a,b,A,B)を各々測定
する。
【0220】ステップ102では車両300の左前輪の
中心(車輪302の回転軸中心を指示する治具304の
指示点。)とロッド501との距離aから車両300の
左後輪の中心とロッド501との距離bを減算した値
(a−b)と、車両300の右前輪の中心とロッド50
1との距離Aから車両300の右後輪の中心とロッド5
01との距離Bを減算した値(A−B)と、を比較し、
比較結果に基づいて車体が正しい向きとなっているか否
か判定する。
【0221】ステップ102において(a−b)=(A
−B)であった場合には、車両300の前輪のトレッド
ベースと後輪のトレッドベースとが相違していたとして
も、車体の中心線CL1 がホイールアライメント測定装
置の各タイヤ駆動装置118の循環方向と平行になって
いると判断できるので、判定が肯定され、何ら処理を行
うことなく車体の向き調整処理を終了する。
【0222】一方、ステップ102において(a−b)
≠(A−B)であった場合には、判定が否定されてステ
ップ104へ移行し、(a−b)=(A−B)を成立さ
せるためのタイヤ駆動装置118の移動距離を演算し、
演算結果に基づいてモータ182を駆動し、タイヤ駆動
装置118を循環軸方向に移動させて位置を調整する。
【0223】なお、本実施形態では、矢印F方向側の2
つのタイヤ駆動装置118は動かさず、矢印B方向側の
2つのタイヤ駆動装置118を左右連結装置310によ
って相対移動不能に固定し、互いに固定した矢印B方向
側の2つのタイヤ駆動装置118のみを循環軸方向に移
動させて位置調整を行っている。
【0224】なお、これに限らず、矢印B方向側の2つ
のタイヤ駆動装置118は動かさず、矢印F方向側の2
つのタイヤ駆動装置118のみを移動しても良く、前後
4つのタイヤ駆動装置118を移動させて位置調整を行
っても良い。
【0225】これにより、車体の中心線CL1 がホイー
ルアライメント測定装置の各タイヤ駆動装置118の循
環方向と平行になるように車体の向きが調整される。
【0226】上記処理により、載置台18上に移動した
車両300の車体の中心線CL1 が、各タイヤ駆動装置
118の循環方向に対して非平行であったとしても、平
行となるように車体の向きが修正されることになる。
【0227】また、後述するホイールアライメント測定
処理(図23)では、タイヤ駆動装置118により車両
300の車輪302を1輪ずつ転動させる。
【0228】車両300の車輪302を1輪ずつ転動さ
せると、転動している車輪302で発生した循環軸方向
の力により、転動していないタイヤに歪みが生じて車体
が微妙に変位し、タイヤ駆動面136に対し転動してい
る車輪302の姿勢角が変化するが、上述した車体の向
き調整処理は、車輪302を転動させているときにも周
期的に実行され、転動していないタイヤの歪みによっ
て、車体の姿勢が変位し、転動している車輪302のタ
イヤ駆動面136に対する姿勢角が車体の姿勢が変位し
なかったときと同様の状態を保つようにタイヤ駆動装置
118が移動されるので、タイヤ駆動面136に対する
転動している車輪302の姿勢角が一定となり、ホイー
ルアライメント測定処理による測定の精度が向上する。
【0229】次に図23のフローチャートを参照し、車
両300の後輪のトー角の調整について説明する。
【0230】先ず、ハンドル164を回転させて支持フ
レーム148を基準位置に設定し、左右の無限軌道13
4の循環方向を平行にする。なお、基準位置では、2つ
のLED408が同時に点灯するので、作業者による基
準位置の設定は容易である。
【0231】ステップ120では、測定対象の車輪30
2(例えば、左の後輪)以外の3つの車輪302につい
て、対応する車輪止め板194F,194Bを回動する
ことにより、前記測定対象でない3輪が車両前後方向に
移動しないようにロックする。
【0232】次のステップ122では測定対象の車輪3
02に対応するタイヤ駆動装置118を循環駆動する。
【0233】これにより、測定対象の車輪302がタイ
ヤ駆動面136上を転動し、測定対象の車輪302が板
片132の上面から突起部の上面に乗り上げ、次に突起
部の上面から板片132の上面に乗り下げることが繰り
返されることになる。
【0234】この突起部への乗り上げ及び突起部からの
乗り下げにより、測定対象の車輪302のタイヤには前
後力Fx(循環方向の力)、横力Fy(循環軸方向の
力)及び荷重Fz(タイヤ駆動面に垂直な方向の力)が
各々発生するが、本実施形態では、上記3方向の力のう
ち前後力Fx及び横力Fyが力センサ152によって測
定される。
【0235】このため、ステップ124では力センサ1
52からの出力(前後力Fx及び横力Fyの測定値)を
サンプリングし、サンプリングによって得られた前後力
Fx及び横力Fyの測定値をメモリ等の記憶手段に記憶
する。
【0236】次のステップ126では、測定対象の車輪
302に対する測定が終了したか否か判定する。
【0237】判定が否定された場合にはステップ122
へ戻り、ステップ122〜126を比較的短い周期で繰
り返す。
【0238】これにより、ステップ126の判定が肯定
される迄の間は、タイヤ駆動面136上を転動している
測定対象の車輪302によって発生される前後力Fx及
び横力Fyが比較的短い周期で繰り返し測定され、測定
結果が順次記憶されることになる。
【0239】所定時間が経過した、又はタイヤが所定回
回転した、又はメモリに記憶した測定データのデータ量
が所定量に達した等の条件(これらの条件は、突起部へ
の車輪の乗り上げから突起部からの車輪の乗り下げに至
る期間、前後力Fx及び横力Fyを連続的に測定するこ
とが、少なくとも1回以上行われるように設定されてい
る)を満足すると、ステップ126の判定が肯定されて
ステップ128へ移行する。
【0240】ステップ128では左右両輪に対して上記
の測定処理を行ったか否か判定する。
【0241】判定が否定された場合にはステップ120
に戻り、他の車輪302を測定対象車輪として上記処理
を繰り返す。
【0242】両後輪について測定処理を行い各車輪のデ
ータを全て収集すると、ステップ130へ移行し、各々
の車輪のデータに基づき以下のように演算を行う。
【0243】単一の車輪についての演算は以下のように
して行われる。
【0244】まず、記憶手段に蓄積記憶されている前後
力Fx及び横力Fyの測定値から、処理対象の車輪の前
後力Fx及び横力Fyの多数の測定値を取り込む。
【0245】次に、前後力Fxの多数の測定値につい
て、時間に関する1次微分値(dFx/dt:前後力F
xの変化率)を各々演算する。
【0246】なお、演算によって得られた前後力の1次
微分値(dFx/dt)のデータを時間軸に沿ってプロ
ットしたとすると、例として図26に細い実線で示すよ
うな波形となる。
【0247】次に、前後力の1次微分値(dFx/d
t)の一連のデータから、車輪の段差(上り段差及び下
り段差)通過時に対応する一連のデータを各々抽出す
る。
【0248】図26からも明らかなように、車輪の段差
通過時には、タイヤが大きく変形されることにより、前
後力の一次微分値(dFx/dt)に、各々所定値以上
の振幅で正負の符号が異なる2つの大きな変動が連続す
る特有の変化パターンが生ずる。
【0249】また、上り段差通過時には負方向への変動
の後に正方向への変動が生じ、下り段差通過時には正方
向への変動の後に負方向への変動が生じる。
【0250】従って、上り段差通過時及び下り段差通過
時に対応するデータの抽出は、例えば前後力の1次微分
値(dFx/dt)のデータから絶対値が所定値以上の
データを抽出し、抽出したデータを、車輪の段差通過に
よる生ずる変動のピーク又はピーク付近のデータとみな
し、該データを含む所定時間内の測定によって得られた
一連のデータに、上り段差通過時に特有の変化パターン
又は下り段差通過時に特有の変化パターンが生じていれ
ば、該一連のデータを車輪の上り段差通過時のデータ又
は下り段差通過時のデータとして抽出することにより実
現できる。
【0251】次に、上記処理によって抽出した車輪の上
り段差通過時のデータから、前記特有の変化パターンを
形成する2つの大きな変動のうち、1つ目の変動が生じ
た後に前後力の一次微分値(の絶対値)が最小になった
タイミング(すなわち前後力の絶対値が最大となったタ
イミング:図26のP1 点に相当するタイミング)を判
断する。
【0252】具体的には、例えば前記抽出した一連のデ
ータから、前後力の1次微分値の符号の変化の境界とな
っているデータ(時系列的に前のデータと後のデータの
符号が異なっているデータ)を抽出し、該データの測定
タイミングを、前後力の一次微分値(の絶対値)が最小
になったタイミングと判断する。
【0253】続いて、車輪の下り段差通過時のデータか
ら、前記特有の変化パターンを形成する2つの大きな変
動のうち、1つ目の変動が生じた後に前後力の一次微分
値(の絶対値)が最小になったタイミング(すなわち前
後力の絶対値が最大となったタイミング:図26のP2
点に相当するタイミング)を、前述の第1のタイミング
と同様にして判断する。
【0254】次に、記憶手段から取り込んだ横力Fyの
測定値から、前述の第1のタイミングから第2のタイミ
ングに至る期間内に測定された横力Fyの測定値を抽出
し、時間に関する1次微分値(dFy/dt:横力Fy
の変化率)を各々演算する。
【0255】ここで、演算によって得られた横力の1次
微分値(dFy/dt)のデータを時間軸に沿ってプロ
ットしたとすると、例として図26に太い実線で示すよ
うな波形となる。
【0256】この波形は、基準位置の波形として記憶さ
れる(または、装置にプリンタを接続し、記録用紙に波
形をプリントしても良い。) このように、支持フレーム148が基準位置に設定され
たときのデータを記憶した後、同様の処理を、例えば、
無限軌道134の循環方向を0.1度づつ変えて(例え
ば、基準位置を含めて5つの回転位置で)同様にデータ
の採取をおこない記憶する。
【0257】左後輪について複数の回転位置の波形を記
憶したら、続いて、右後輪についても同様の処理を行い
複数の回転位置の波形を記憶する。
【0258】なお、本実施形態のホイールアライメント
調整装置10の回転角度検出手段400は、前述したよ
うに支持フレーム148の回転角度を拡大してロータリ
エンコーダ414に伝達し、支持フレーム148の回転
角度(無限軌道134の循環方向の向き)を表示装置1
26Aに5秒まで表示されるので、無限軌道134の循
環方向を0.1度づつ正確に変更することができる。
【0259】その後、左後輪の横力の変化率を示す波形
と、右後輪の横力の変化率を示す波形とを比較し、車両
が直進するよう左後輪と右後輪とをバランスさせること
のできる波形の組み合わせ(即ち、右後輪で生じる横力
と左後輪で生じる横力とが互いに打ち消し合う組み合わ
せ。)を見つけ出し、該波形の得られた無限軌道134
の循環方向の基準位置からの角度を記憶し、記憶した角
度分だけ各車輪のトー角の変更を行う。これによって、
車両は実走行時に高い直進安定性が得られる。
【0260】本実施形態では、無限軌道134に突起部
が設けられており、車輪が突起部を乗り越えた際の力の
変動も考慮に入れて左右の車輪のトー角を調整できるの
で、平坦な道路の直進安定性のみならず、安定して高速
道路の突起(例えば、道路の継ぎ目等)を乗り越えるよ
うに調整できる。
【0261】また、本実施形態では、トー角の調整が1
回で済むので、従来よりも簡単にトー角の調整を行うこ
とができる。
【0262】なお、上記実施形態では、左右の波形の比
較を行って左右がバランスするようにトー角の調整を行
う方法を説明したが、例えば、変動の一番少ない波形が
得られた角度に合わせて各車輪のトー角を調整しても良
い。この場合、タイヤの偏摩耗を防止することも可能と
なる。 (6) なお、車両300の調整等を行うために車両3
00を持ち上げる場合には、モータユニット30を駆動
させる。
【0263】モータユニット30が駆動してチェーン2
6が所定方向に駆動されると、各支柱14のスプロケッ
ト24及び回転部材22が同時に回転し、載置台18と
載置台18の上部に搭載された第2のサブベース70と
が一体となって上下送りねじ16に沿って上昇する。こ
れにより、図27に示すように、載置台18の下方に作
業員の作業スペースが確保される。 (7) 車両のタイヤ交換を行う場合には、以下の手順
で行う。 上記のように載置台18と第2のサブベース70と
を上昇させた後、第2のサブベース70をロック装置9
0により支柱14にロックさせた状態で載置台18を下
降させる(図1参照)。
【0264】通常、エアシリンダ102は、空気圧によ
ってロックレバー96の下端96Aがロックプレート9
2へ接触する方向にロックレバー96を付勢しているの
で、載置台18を下降させるとロックレバー96の下端
96Aが角孔94に挿入されて下端96Aに引っ掛かり
(図10の状態)、第2のサブベース70の下降が停止
し、載置台18のみが下降する。
【0265】なお、下端96Aが角孔94に挿入されて
いれば下端96Aはその角孔94の下端に引っ掛かり、
ロックレバー96の下端96A角孔94に挿入されてい
ない場合には、その下方の角孔94に挿入された後に角
孔94の下端に引っ掛かり、これにより第2のサブベー
ス70の下降が阻止される。 そして、モータユニット30を更に駆動し続けると
載置台18のみが下降し、第2のサブベース70の第2
の渡り板78上面に車両300の車体下面が当接して車
両300が第2のサブベース70上に搭載された状態で
支持され、図1の想像線で示すようにタイヤ駆動装置1
18が車輪302から離間し、タイヤ交換可能な状態と
なる。
【0266】このように、本実施形態のホイールアライ
メント調整装置10では、上記のように第2のサブベー
ス70をロックして載置台18を下降させるのみで第2
の渡り板78を載置台18に搭載した状態から第2の渡
り板78と載置台18とを離間させた状態に変更できる
ので、タイヤ交換をする際に別途ジャッキやリジッドラ
ックを必要とせず、タイヤ交換を容易に行うことができ
る。
【0267】なお、タイヤ交換後に車両300のアライ
メント調整を行う場合や、車両300を装置より下ろす
場合には、載置台18を上昇させて第2のサブベース7
0を若干持ち上げ(ロックレバー96の下端96Aが角
孔94の下端から上方に離れるまで)、エアシリンダ1
02を作動させてロックレバー96の下端96Aをロッ
クプレート92から一旦離間させる。これにより、車両
300の車輪がタイヤ駆動装置118に載って第2のサ
ブベース70から車体が離間する。
【0268】そしてロックレバー96の下端96Aをロ
ックプレート92から離間させた状態で載置台18を下
降させると、第2のサブベース70は載置台18の上面
に搭載された状態で載置台18と共に下降する。
【0269】なお、下降終了後には、エアシリンダ10
2を作動させてロックレバー96の下端96Aがロック
プレート92へ接触する方向にロックレバー96を付勢
した状態とする。 (8) また、タイヤ駆動装置118の向きを変える場
合(車幅方向移動ベース板156に対する支持フレーム
148の回転角度)には、ハンドル164を回転させ
る。これによりナット162が送りねじ160の長手方
向に沿って移動し、支持フレーム148及びこれに連結
されている部分が回転する。なお、支持フレーム148
の回転角度は、表示装置126Aに表示される。
【0270】また、タイヤ駆動装置118の向きを元に
戻す(基準位置に戻す。)場合には、2つのLED40
8が同時に点灯する位置までハンドル164を逆回転さ
せれば良い。 (他の実施形態)なお、上記実施形態では、ロータリエ
ンコーダ414を支持フレーム148に取り付け、ワイ
ヤー424を車幅方向移動ベース板156に係止した
が、ロータリエンコーダ414を車幅方向移動ベース板
156に取り付け、ワイヤー424を支持フレーム14
8に係止しても良い。
【0271】また、センサユニット404を支持フレー
ム148に取り付け、マグネットユニット406を車幅
方向移動ベース板156に取り付けたが、センサユニッ
ト404を車幅方向移動ベース板156に取り付け、マ
グネットユニット406を支持フレーム148に取り付
けても良い。
【0272】また、上記実施形態では、回転角度検出手
段400のワイヤー424を車幅方向移動ベース板15
6のワイヤー係止ピン422に係止したが、本発明はこ
れに限らずワイヤー424を車幅方向移動ベース板15
6の他の部位や、例えば、車幅方向移動ベース板156
に連結されているベアリング154等に係止しても良
い。
【0273】また、上記実施形態では、基準位置検出手
段402のセンサ404Aにアサ電子工業株式会社製の
AH−002−S、マグネットユニット406にアサ電
子工業株式会社製のAG−001Gを用いていたが、本
発明はこれに限らず、基準位置検出手段402に光学式
のセンサ等を用いても良く、基準位置を正確に把握でき
るものであれば、センサの形式は問わない。
【0274】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
ホイールアライメント調整装置によれば、簡単にかつ短
時間でアライメント、特にトー角の調整を正確、かつ精
密に行うことができるようになる、という優れた効果を
有する。
【0275】請求項2に記載のホイールアライメント調
整装置によれば、ユニットが何度回転したかを正確に判
断できる、という優れた効果を有する。
【0276】請求項3に記載のホイールアライメント調
整装置によれば、ユニットが基準位置から何度回転した
かを正確に判断できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】載置台と第2のサブベースとが上下に分離した
状態を示すホイールアライメント調整装置の左側から見
た側面図である。
【図2】支柱の垂直断面図である。
【図3】車両後輪用の載置台が最も後方に位置している
状態を示すホイールアライメント調整装置の平面図であ
る。
【図4】支柱付近の水平断面図である。
【図5】ホイールアライメント調整装置の前後端付近の
拡大平面図である。
【図6】車両後輪用の載置台を若干前方に移動した状態
を示すホイールアライメント調整装置の平面図である。
【図7】後方から見たホイールアライメント調整装置の
側面図である。
【図8】載置台と第2のサブベースとを一番下方に下ろ
した状態を示すホイールアライメント調整装置の左側か
ら見た側面図である。
【図9】第2のサブベースの支持部付近の左側から見た
側面図である。
【図10】第2のサブベースの支持部付近の後方から見
た側面図である。
【図11】タイヤ駆動装置の左側から見た側面図であ
る。
【図12】タイヤ駆動装置の平面図である。
【図13】タイヤ駆動装置の断面図である。
【図14】タイヤ駆動装置の一部断面図である。
【図15】タイヤ駆動装置の一部断面図である。
【図16】(A)はタイヤ駆動装置の無限軌道のスプロ
ケット付近の断面図であり、(B)はタイヤ駆動装置の
無限軌道の鋼球循環経路に沿った断面図である。
【図17】タイヤ駆動装置の移動機構を示す平面図であ
る。
【図18】タイヤ駆動装置の後方から見た側面図であ
る。
【図19】車輪止め板を傾斜させた状態を示すタイヤ駆
動装置の左側から見た側面図である。
【図20】車輪止め板を傾斜させた状態を示すタイヤ駆
動装置の斜視図である。
【図21】車輪を固定した状態を示すタイヤ駆動装置の
斜視図である。
【図22】ホイールアライメント調整装置の制御系の概
略構成図である。
【図23】ホイールアライメント測定処理を示すフロー
チャトである。
【図24】車体の向き調整処理を示すフローチャートで
ある。
【図25】車体の向きをどのように調整するかを示す説
明図である。
【図26】車輪が上がり段差及び下り段差を順に通過し
た際の、タイヤに発生する荷重の一次微分値及び横力の
一次微分値の推移の一例を各々示す線図である。
【図27】車体を持ち上げた状態を示すホイールアライ
メント調整装置の左側から見た側面図である。
【図28】基準位置検出手段の要部の斜視図である。
【符号の説明】
10 ホイールアライメント調整装置 118 タイヤ駆動装置 122 フレーム(ユニット) 124 駆動軸(タイヤ回転手段) 126A 表示装置 127 モータ(タイヤ回転手段) 128 スプロケット(タイヤ回転手段) 130 チェーン(タイヤ回転手段) 134 無限軌道(タイヤ回転手段) 148 支持フレーム(ユニット) 152 力センサ 154 ベアリング(ベース) 156 車幅方向移動ベース板(ベース) 400 回転角度検出手段 402 基準位置検出手段 424 ワイヤー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭載した車両の車輪を回転させるタイヤ
    回転手段を備える複数のユニットと、 前記ユニットを水平面内で回転可能に支持するベース
    と、 前記ユニット及び前記ベースの何れか一方に取り付けら
    れ、回転軸を回転させることによって回転角度を検出す
    る回転角度検出手段と、 前記ユニット及び前記ベースの何れか他方に取り付けら
    れ、一部が前記回転軸に巻きかけられ、他の一部が前記
    ユニットの回転中心から半径方向に前記回転軸の半径寸
    法よりも大きな寸法離れた位置に係止されるワイヤー
    と、 前記ユニットから前記ベースへ伝達される力を測定する
    力センサと、 を備えたことを特徴とするホイールアライメント調整装
    置。
  2. 【請求項2】 前記回転角度検出手段に連結され、前記
    ベースに対する前記ユニットの回転角度を表示する表示
    装置を有することを特徴とする請求項1に記載のホイー
    ルアライメント調整装置。
  3. 【請求項3】 前記ユニットの前記ベースに対する回転
    方向の基準位置を検出する基準位置検出手段を備え、 前記表示装置は、前記基準位置を基準とした前記ユニッ
    トの回転角度を表示することを特徴とする請求項2に記
    載のホイールアライメント調整装置。
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