JP3857358B2 - 車両のホイールアライメント調整方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両のホイールアライメント調整方法に係り、特に、タイヤ駆動面を循環駆動することによりタイヤ駆動面上に載置された車輪を転動させてタイヤが発生する力を測定し、測定結果に基づいて姿勢角を調整することにより、車両の走行安定性の向上及びタイヤの片磨耗の低減を図る車両のホイールアライメント調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
一般に車輪には、車両の走行安定性を確保するためにキャンバー角が付与されており、このキャンバー角の付与による片磨耗(磨耗タイヤの磨耗状態を観察すると、一方のトレッド肩部から他方のトレッド肩部にかけての磨耗量がテーパ状に変化しており、換言すれば、片方のトレッド肩部がトレッド中央部並びに反対側のトレッド肩部よりも磨耗量が多い状態の偏磨耗を、本明細書では「片磨耗」と称している)を防止するためにトー角が付与されている。
【0003】
また逆に、車両のフロントタイヤ及びリアタイヤで発生する力をバランスさせ、車両の走行安定性を確保するためにトー角を付与し、付与したトー角による片磨耗を防止するためにキャンバー角を付与したり、或いはトー角及びキャンバー角を組み合わせて、車両の構造寸法等の制約の下で車両の走行安定性とタイヤの片磨耗を最小化する調整が行われている。
【0004】
従って、車両走行時の走行安定性及びタイヤの耐片磨耗性を向上させるには、各車輪に付与されている姿勢角であるトー角及びキャンバー角を調整することが重要になる。従来のトー角及びキャンバー角の調整方法は、各車輪毎に角度や寸法を測定し、測定した角度や寸法が車両設計時に設定された目標値に一致するように、トー角及びキャンバー角を調整することが一般的であった。
【0005】
しかしながら、タイヤは、タイヤの内部構造に起因して発生するプライステアー、車輪の回転方向と車両の進行方向とが異なることでタイヤが進行方向に対し角度を持つことにより発生するトーの力、接地面内で進行方向と力の作用点がずれることにより発生するセルフアライニングトルク、車輪に付与されたキャンバー角によりタイヤが変形しタイヤの内部構造によるタイヤの剛性との関係で発生するキャンバースラスト、並びに接地面の左右の長さの違いにより発生するキャンバーモーメント、工業製品として本来的に有している形状上の製造誤差から生じるコニシティー、内部の構造及びゴム等の部材によって異なる転がり抵抗等の特性があるが、これらの特性は車輪に加わる荷重に依存して各々変化する特性を有しており、かつタイヤの種類によってもその特性が異なっている。
【0006】
つまり、前述した力はタイヤの変形によって発生しており、タイヤが進路を制御しながら車両を走行させるために発生している力は、前述した力の総和であるので、タイヤの種類のみならず、そのタイヤが取付けられている車両の荷重分布や車輪の姿勢角によって異なってくることになる。従って、車両の高速化並びに高度の直進安定性の要求に応えるには、より高い走行安定性と耐片磨耗性が得られる姿勢角の調整方法が必要になるが、これを実現するためにはタイヤの特性に基づく調整方法を確立する必要がある。
【0007】
タイヤの特性に着目した従来の調整方法としては、複数本のローラを用いて車輪を駆動し、ローラに発生する力を各々測定し、測定した力の向きと大きさに基づいてトー角及びキャンバー角を測定する技術が知られている(特公昭 51-1868号公報参照)。しかしながら、タイヤと路面とが接触したときに発生する力は、タイヤと路面との接触形状によって異なることが確認されている。これに対し、タイヤとローラとの接触形状は、タイヤと実路面との接触形状と大きく異なるため、発生する力の特性もローラ上と路面上では大きく異なっている。
【0008】
すなわち、ローラ上で発生する力は、プライステアーとトー角付与による横力については類似するものの、姿勢角と力の大きさとが大きく異なっており、またキャンバースラストは殆ど検出できない。加えて実路面上に無数に存在する凹凸による外乱によってタイヤが受ける変形に起因してタイヤが発生する力は検出できない。
【0009】
従って、上記の従来技術では、測定した力が実路面上における値とは異なった値を示し、測定値を実路面上における値に修正するには、個々のタイヤの実路面上での特性を示すデータが必要となるため、現実的には汎用性に乏しい。また、姿勢角をどのような角度に調整すれば最適になるかに関する技術的提示はなされていない。
【0010】
また、複数のローラによって車輪を駆動し、発生する横力を略0とすることによって高い走行安定性を得ようとする技術が知られている(特開平7-5076号公報参照)。この技術では、発生する横力を0にする場合、キャンバー角が付与された車輪ではキャンバースラストの方向と逆方向の力を発生させるような姿勢角を車輪に与えることになる。
【0011】
当該技術においても、ローラとタイヤの接触面は前述の場合と同様に実路面上とは異なるためキャンバースラストの検出は殆どできない。加えて、横力を0とするためには、車輪が転動することによって発生する力を相殺するために、車両が走行することによって発生する路面からの力を、車輪が発生する力と反対の方向に加える必要がある。この場合、タイヤの接地面の変形は静止状態よりも更に大きくなるため、タイヤの片磨耗を発生させる原因となる。
【0012】
また、ベルト等を用いた略平面上で車輪を転動させ、車輪が発生する力を検出してその力に基づき車輪の姿勢角を調整する方法(特願平7-139506号)も提案されているが、実路面は無数の凹凸により形成されており、タイヤは常に変形を受け、路面との接触により発生する力及び変形による力の影響を受けながら走行しているため、ベルト等により形成された略平面上で検出できる力は前者の力のみであって、実路面走行時に発生している力の一部しか検出できない。従って、略平面上で検出した力に基づいて車輪の姿勢角を調整したとしても、平面性が非常に高い路面を直進する際の走行安定性の向上には寄与するが、その他の走行特性並びに片磨耗に対しては対応できない。
【0013】
すなわち、実路面を走行中のタイヤには発生メカニズムが異なる力が発生し、この力はタイヤの特性によって異なっているにも拘らず、従来は、▲1▼特定のタイヤを使用して車両を実際に走行させ、片磨耗が少なくかつ走行安定性を損なわない角度を経験的に求め、そこで得られた角度に調整する、▲2▼平面上で測定された力が相殺されて最小(略0)となるように調整する、▲3▼平面又はローラ上で測定された特定の力のみを最小(略0)にする、又は、▲4▼何等かの方法により得られた角度に調整する方法であるため、多様な車両と多様なタイヤの組み合わせに使用できる方法ではなかった。
【0014】
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、タイヤの特性に応じた車輪の姿勢角の設定を容易に行うことができ、実路面に適合した走行安定性が得られると共に片磨耗の低減を実現できる車両のホイールアライメント調整方法を得ることが目的である。
【0015】
【課題を解決するための手段】
タイヤは、凹凸のある路面上で接地転動する際に、接地面がタイヤに対して相対的に上下に運動することによって発生する荷重変動により変形し、この変形により、タイヤの構造的な要因によるプライステアーと称する横力、製造上の理由によって発生するコニシティーと称する横力の荷重依存性による横力、及び車輪にスリップ角(トー角)が付与されていることにより発生する横力が変動する。また、タイヤの凸部への乗り上げ時には凸部を進行方向に押し、タイヤの凸部からの乗り下げ時には凸部を進行方向と逆方向に押す力(前後力)が発生する。
【0016】
本願発明者等は、凹凸のある路面上で接地転動するタイヤの振舞いを模擬するために、循環駆動による循環方向に沿ってタイヤ駆動面上の少なくとも1箇所に、循環方向に沿った長さがタイヤが完全に乗り上げる長さで、かつ循環方向に直交する循環軸方向に沿った長さがタイヤの幅よりも大きい平板状の突起を設けた(これにより、循環方向に沿って突起の前後に段差が形成される)。そして、車輪の姿勢角を種々の値に調整した状態で、突起を形成した箇所を車輪が通過するときにタイヤで発生する前後力及び横力の変化を各々測定する実験を行った。車輪の姿勢角としてトー角を変化させた実験の結果を図1及び図2に示す。
【0017】
図1は、トー角をα1 、α2 、α3 と変化させたときの前後力及び横力の変化を示しており、トー角が各値のときの横力の変化については、相互の比較が容易なように、前後力が発生した時点における横力が同レベルとなるように重ね合わせて示している。なお図1において、前後力の変化が上に凸となっている部分は突起へのタイヤの乗り上げに対応しており、前後力の変化が下に凸となっている部分は突起からのタイヤの乗り下げに対応している。図1より、トー角を変化させても前後力の変化の仕方は一定しているものの、横力の変化の仕方(特に突起へのタイヤの乗り上げの際の横力の変化の仕方)についてはトー角によって異なっていることが理解できる。
【0018】
図2には、突起にタイヤが乗り上げるときの前後力と横力の関係を散布図として示す。図2より、前後力の変動、すなわち突起へのタイヤの乗り上げが始まりタイヤの変形が進行するに伴って横力が変動している点、及びトー角を変化させることにより横力の変化の仕方(変化幅及び変化方向)が異なっていることが明らかである。また、上記の結果に基づき、タイヤが凹凸のある路面を接地転動することによる前後力の変動があっても、トー角の値によっては横力の変化を小さく抑制できることも理解できる(図2の例ではトー角=α2 のときに、前後力の変動に伴う横力の変動が最も小さくなっている(なお、トー角=α3 については横力の変化の軌跡が途中で交差しており、横力の変化幅はトー角=α2 よりも大きい))。
【0019】
また、図3には種類や構造の異なるタイヤに対して上記の実験を各々行った結果を示し(図3(A)はタイヤA、図3(B)はタイヤBの実験結果を示す)、図4にはキャンバー角を調整可能な車両を用い、キャンバー角が異なっている状態で上記の実験を各々行った結果を示す(図4(A)はキャンバー角を-0.2度、図4(B)はキャンバー角を-2.2度に調整して行った実験の結果を示す)。図3及び図4から明らかなように、横力の変化の仕方は、タイヤの種類や構造等に応じて定まるタイヤの特性によって異なると共に、車輪の姿勢角としてのキャンバー角によっても異なっており、横力の変動を最も小さく抑制できるトー角の値についてもタイヤの特性やキャンバー角によって異なっている。
【0020】
なお、図3及び図4には参考までに、車両のトー角を、横力の変動を最も小さく抑制できる角度に調整したときに、波形のピークが生ずると推定される位置を矢印A、Bで示している。
【0021】
更に、本願発明者等は、複数種類の車両(車両1〜車両5)について、車輪の姿勢角を、上述した実験で得られた横力の変動を最も小さく抑制できる角度に調整した場合と、車両設計時に定められた角度に調整した場合の走行安定性を各々比較・評価する実験を行った。なお、車両1〜車両5としては排気量が1200cc〜3000ccで駆動方式がFF又はFRの車両を用い、タイヤとしては車両出荷時に装着されているタイヤと同サイズでかつ種類の異なるタイヤを用いた。実験結果を次の表1に示し、評価値設定の基準を表2に示す。なお表1では、車輪の姿勢角を、実験で得られた横力の変動を最も小さく抑制できる角度に調整した場合を「本方式」と表記している。
【0022】
【表1】
Figure 0003857358
【0023】
【表2】
Figure 0003857358
【0024】
表1より明らかなように、上記実験により、車輪が突起(より詳しくは段差)を通過する際の横力の変動が小さくなるように車輪の姿勢角を調整することにより、タイヤの種類に拘らず、車両の走行安定性が大幅に向上すると共に、片磨耗性が大幅に低減されることが確認された。
【0025】
そして、上述した実験より本願発明者等は、段差を形成したタイヤ駆動面上で車輪を接地転動させたときのタイヤが発生する前後力及び横力の変動を測定することにより、測定結果に基づいてタイヤの特性に応じた最適な車輪の姿勢角を求めることができ、車輪の姿勢角を前記求めた最適な姿勢角に調整すれば、実路面に適合した走行安定性が得られると共に、片磨耗の低減を実現できるとの知見を得た。
【0026】
上記に基づき請求項1記載の発明は、循環駆動による循環方向に沿って少なくとも1箇所に所定高さの段差が形成されたタイヤ駆動面上に調整対象の車両のタイヤ付き車輪を載置し、前記タイヤ駆動面を循環駆動し前記車輪を車両の進行方向に向かって転動させたときに、前記車輪が前記段差を通過する過程でタイヤ駆動面の循環方向及び循環方向に直交する循環軸方向の各々に作用する力を測定し、前記車輪が前記段差を通過する過程でのタイヤ駆動面の循環方向及び前記循環軸方向の各々に作用する力の変化に基づき、前記車輪が前記段差を通過するときに発生するタイヤ駆動面の循環軸方向の力の変化幅が最小となるように車輪の姿勢角を調整する。
【0027】
請求項1の発明では、循環駆動による循環方向に沿って少なくとも1箇所に所定高さの段差が形成されたタイヤ駆動面上に調整対象の車両のタイヤ付き車輪を載置し、タイヤ駆動面を循環駆動し車輪を車両の進行方向に向かって転動させたときに、車輪が前記段差を通過する過程でタイヤ駆動面の循環方向及び循環軸方向の各々に作用する力を測定している。
【0028】
ここで、タイヤ駆動面の循環方向に作用する力はタイヤが発生する前後力に対応し、タイヤ駆動面の循環軸方向に作用する力はタイヤが発生する横力に対応している。従って、タイヤ駆動面の循環方向及び循環軸方向に作用する力を測定した結果に基づいて、車輪が段差を通過するときのタイヤが発生する前後力及び横力の変化を判断することができる。
【0029】
そして請求項1の発明では、車輪が段差を通過する過程でのタイヤ駆動面の循環方向及び循環軸方向の各々に作用する力の変化に基づき、車輪が前記段差を通過するときに発生するタイヤ駆動面の循環軸方向の力の変化幅が最小となるように車輪の姿勢角を調整するので、タイヤの特性に応じた車輪の姿勢角を、実路面を走行させることなく容易に設定することができ、実路面に適合した走行安定性が得られると共に片磨耗の低減を実現することができる。
【0030】
請求項2記載の発明は、循環駆動による循環方向に沿って少なくとも1箇所に所定高さの段差が各々形成され、前記循環方向が互いに平行で、かつ略同一の水平面上に位置するように配置された少なくとも一対のタイヤ駆動面上に調整対象の車両のタイヤ付き車輪の各々を載置し、前記タイヤ駆動面を循環駆動し前記車輪を車両の進行方向に向かって転動させたときに、前記車輪が前記段差を通過する過程でタイヤ駆動面の循環方向及び循環方向に直交する循環軸方向の各々に作用する力を各タイヤ駆動面毎に測定し、前記各タイヤ駆動面を転動された各車輪が前記段差を通過する過程での各タイヤ駆動面の循環方向に作用する力の変化に基づいて前記各車輪が前記段差を通過した期間を判断し、判断した期間内における各タイヤ駆動面の循環軸方向に作用する力の変化に基づいて車輪の姿勢角を調整する。
【0031】
請求項2記載の発明では、循環駆動による循環方向に沿って少なくとも1箇所に所定高さの段差が各々形成された一対のタイヤ駆動面が、前記循環方向が互いに平行でかつ略同一の水平面上に位置するように配置されており、該一対のタイヤ駆動面上に調整対象の車両のタイヤ付き車輪の各々を載置する。次に、前記タイヤ駆動面を循環駆動し前記車輪を車両の進行方向に向かって転動させたときに、前記車輪が前記段差を通過する過程でタイヤ駆動面の循環方向及び循環軸方向の各々に作用する力を前記一対のタイヤ駆動面毎に測定する。
【0032】
また、車輪が段差を通過するタイミングは、タイヤ駆動面の循環方向に作用する力の変化に基づいて判断できるので、請求項2の発明では、各タイヤ駆動面を転動された各車輪が段差を通過する過程での各タイヤ駆動面の循環方向に作用する力の変化に基づいて各車輪が段差を通過した期間を判断し、判断した期間内における各タイヤ駆動面の循環軸方向に作用する力の変化に基づいて車輪の姿勢角を調整する。なお前記期間は、例えばタイヤ駆動面の循環方向に作用する力が最大又は最大に近い値となっている期間内とすることができる。これにより、調整対象の車両の車輪の各々に対し、請求項1の発明と同様に、タイヤの特性に応じた車輪の姿勢角を、実路面を走行させることなく容易に設定することができ、実路面に適合した走行安定性が得られると共に片磨耗の低減を実現することができる。
【0033】
請求項3記載の発明は、循環駆動による循環方向に沿って少なくとも1箇所に所定高さの段差が各々形成され、前記循環方向が互いに平行で、かつ略同一の水平面上に位置するように配置された少なくとも一対のタイヤ駆動面上に調整対象の車両のタイヤ付き車輪の各々を載置し、前記タイヤ駆動面を循環駆動し前記車輪を車両の進行方向に向かって転動させたときに、前記車輪が前記段差を通過する過程でタイヤ駆動面の循環方向及び循環方向に直交する循環軸方向の各々に作用する力を各タイヤ駆動面毎に測定し、前記各タイヤ駆動面を転動された各車輪が前記段差を通過することで、各タイヤ駆動面の循環方向に作用する力が最大又は最大に近い値となるときの各タイヤ駆動面の循環軸方向に作用する力の変化が最小となるように、車輪の姿勢角を調整する。
【0034】
請求項3記載の発明では、各タイヤ駆動面を転動された各車輪が段差を通過することで、各タイヤ駆動面の循環方向に作用する力が最大又は最大に近い値となるときの各タイヤ駆動面の循環軸方向に作用する力の変化が最小となるように車輪の姿勢角を調整するので、調整対象の車両の車輪の各々に対し、請求項1及び請求項2の発明と同様に、タイヤの特性に応じた車輪の姿勢角を、実路面を走行させることなく容易に設定することができ、実路面に適合した走行安定性が得られると共に片磨耗の低減を実現することができる。
【0035】
なお、請求項1乃至請求項3の発明において、タイヤ駆動面は、循環方向に沿って連続的に循環駆動される複数の板片を連結して形成することができる。タイヤ駆動面を上記のように形成した場合の段差の形成は、例えば請求項4に記載したように、複数の板片の一部の、循環方向及び循環軸方向に各々直交する方向に沿った高さを他の板片と異ならせるか、又は循環方向及び循環軸方向に各々直交する方向に突出する突出部を設けることで実現できる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。図5及び図6には、本発明を適用可能な車両のホイールアライメント測定装置が示されている。
【0037】
このホイールアライメント測定装置は、主昇降装置10によって昇降される載置台12、副昇降装置14により載置台12を基準として昇降される車両受け台16を備えている。載置台12には、車両20の各車輪を回転駆動させるための4つのタイヤ駆動装置18が取り付けられている。この4つのタイヤ駆動装置18は各々同一構成であるので、以下、単一のタイヤ駆動装置18についてのみ説明する。
【0038】
図7に示すように、タイヤ駆動装置18は、所定間隔隔てて互いに平行に配置された一対の主フレーム22Aと、一対の主フレーム22Aの各々の両端部の間に掛け渡された側板22Bと、から成るフレーム22を備えている。フレーム22は、主フレーム22Aの長手方向が車両20の前後方向に沿うように配置されている。一対の主フレーム22Aの間には、各々側板22Bの近傍に相当する位置に一対の駆動軸24が掛け渡されており、この一対の駆動軸24は回転可能に主フレーム22Aに軸支されている。
【0039】
駆動軸24の一端側には各々歯車26が取付けられている。この歯車26は、図示しない駆動力伝達機構を介し、制御装置80(図6参照)によって駆動が制御されるモータ(図示省略)の回転軸に連結されている。従って、前記モータが駆動されると、モータで発生した駆動力が駆動力伝達機構、歯車26を介して駆動軸24に伝達され、一対の駆動軸24が各々回転されるようになっている。
【0040】
一対の駆動軸24には、各々2個のスプロケット28が、他方の駆動軸24上のスプロケット28と相互に対向する位置に取付けられている。一対の駆動軸24間には無端のチェーン30が2組掛け渡されている。この2組の無端のチェーン30は、対向する一対のスプロケット28に各々巻掛けられている(図8(B)も参照)。これにより、駆動軸24が回転するとスプロケット28を介して2組のチェーン30が各々回転される。
【0041】
またタイヤ駆動装置18は、長さがタイヤの幅を十分に越える長さでかつタイヤのトレッドパターンの溝に入り込まない程度の幅の細長いアルミニウム製の板片32を多数備えている。多数の板片32は、各々側板22Bと平行でかつチェーン30の長手方向に沿って連続的に配置されており、両端部が図示しない連結材を介して2組のチェーン140に各々取付けられている。
【0042】
従って図7及び図8(B)に示すように、チェーン30及び連結材により、板片32が板片32の幅方向に沿って多数連結されて無限軌道34が構成されており、この無限軌道34は、板片32の長手方向が車両20の左右方向を向くように一対の駆動軸24の間に掛け渡されている。一対の駆動軸24はフレーム22に支持されているので、無限軌道34は循環駆動可能にフレーム22に支持されている。なお以下では、タイヤ駆動装置18を上方から見て、複数の板片32の上面によって形成される面をタイヤ駆動面36と称する。
【0043】
また、図8(A)及び(B)に示すように無限軌道34の外面には、所定高さの平板状の突起38が、無限軌道34の循環方向に沿って所定間隔毎に複数形成されている。各突起38は、無限軌道34の循環方向に沿って隣合う2個の板片32に亘って連続するように、無限軌道34の外側に相当する前記2個の板片32の上面に形成されている。また各突起38の無限軌道の幅方向(循環軸方向)に沿った長さは、タイヤの幅よりも長くされている。なお、無限軌道34の循環方向に沿って突起38の両端のエッジは、本発明の段差に対応している。
【0044】
従って、タイヤ駆動面36に車両20の車輪が載置された状態で無限軌道34が循環駆動されると、タイヤはタイヤ駆動面36上を転動され、板片32の上面から段差を通過して突起38の上面に乗り上げ、次に突起38の上面から段差を通過して板片32の上面に乗り下げることが繰り返されることになる。
【0045】
図8(A)に示すように、各板片32の無限軌道34の内側に相当する面の両側部には、平板ガイド40が各々取り付けられており、この平板ガイド40には、無限軌道34の循環方向に沿ってV字状の係合溝40Aが刻設されている。また、一対の主フレーム22Aの内側面には、一対の主フレーム22Aを跨ぐように配置された荷重受け板部材42の端部が固定されており、この荷重受け板部材42の上面には、平板ガイド40と対向する位置にガイド材44が固定されている。
【0046】
ガイド材44の上面の位置には、係合溝40Aと対向する位置に、無限軌道34の循環方向に沿ってV字状の受け溝44Aが各々刻設されている。これら係合溝40Aと受け溝44Aとの間には、鋼製で大きさが同一のボール46が多数個配置されている。
【0047】
従って、タイヤ駆動面に車両20の車輪が載置され、無限軌道34を形成している板片32に荷重が加わっても、タイヤ駆動面36を形成している複数枚の板片32は、ボール46を介しガイド材44、荷重受け板部材42により上面が同一平面となるように支持される。また、後述するように無限軌道34が駆動されて前記車輪が転動することにより、タイヤ駆動面に無限軌道34の循環軸方向の力が作用すると、この力は平板ガイド40、ボール46、ガイド板44、荷重受け板部材42を介してフレーム22に伝達される。
【0048】
また、荷重受け板部材42の上面のガイド材44に覆われた部分には、無限軌道34の循環方向に沿ってボール46が通過し得る大きさの矩形状の矩形溝42Aが形成されている。図示は省略するが、無限軌道34の循環方向に沿った荷重受け板部材42の両端部には、係合溝40Aと受け溝44Aとの間の通路と、矩形溝42Aによる通路の間をU字状に繋ぐU字溝が形成されている。ボール46は、係合溝40Aと受け溝44Aとの間の通路及び矩形溝42Aによる通路を、前記U字溝を介して循環する。
【0049】
また、フレーム22の外側には支持フレーム48が配置されている。支持フレーム48は、フレーム22の下側に位置し無限軌道34の循環方向に沿って延設された底部48Aと、側面がフレーム22の側板22Bと所定間隔隔てて対向するように底部48Aの両端部に立設された一対の支持部48Bと、から構成されており、略コ字状とされている。一対の支持部48Bの側面には、無限軌道34の循環軸方向(車両左右方向)に沿って延びる左右スライド用ガイドレール50が各々取付けられている。
【0050】
フレーム22の側板22Bには、力センサ52(詳細は後述)を介して移動ブロック54が取付けられている。移動ブロック54には、左右スライド用ガイドレール50に嵌合する溝が側面に穿設されており、この溝を介して左右スライドレール50に嵌合している。従って、フレーム22(及び無限軌道34)は左右スライドガイドレール50に沿って車両左右方向に移動可能とされている。
【0051】
一対の側板22Bの一方には、支持フレーム48の支持部48B側に突出するようにブラケット56が取付けられている。ブラケット56の先端部には、車両左右方向に沿って貫通する雌ねじ孔が形成されている。雌ねじ孔には雄ねじが形成された回転軸58が螺合しており、ボールねじ機構が形成されている。回転軸58の一端は支持フレーム48の支持部48Bに取付けられたモータ60の回転軸に同軸に連結されている。モータ60は制御装置80(図6参照)に接続されており(図示省略)、制御装置80によって駆動が制御される。
【0052】
これにより、モータ60が駆動されて回転軸58が回転されると、ブラケット56、フレーム22、無限軌道34等は一体となって、支持フレーム48に対して車両左右方向に移動される。また、モータ60の駆動が停止されている状態では、ボールねじ機構の作用により、支持フレーム48に対するフレーム22等の車両左右方向への移動は阻止される。
【0053】
図9(A)及び(B)に示すように、力センサ52は歪みゲージやロードセル等の力検出素子を備えた一対の力測定用梁52Aを備えている。この力測定用梁52Aは、両端部が矩形枠52Cの内部に固定されていると共に、中間部が連結板52Bによって相互に連結されている。この力センサ52は、力測定用梁52Aの長さ方向に各々直交する2方向(図9(A)の紙面に直交する方向、及び図9(B)の紙面に直交する方向)の力を検出可能とされている。
【0054】
矩形枠52Cには側板22Bへの取付用の4つのネジ孔が穿設されており、連結板52Bには移動ブロック54への取付用の4つのネジ孔が穿設されている。力センサ52は、力測定用梁52Aの長さ方向が車両上下方向を向くように、ネジにより側板22B及び移動ブロック54の側面に各々固定されている。
【0055】
従って、無限軌道34が循環駆動され、無限軌道34上を車輪が転動することによって無限軌道34に循環方向の力が作用すると、この力はスプロケット28を介してフレーム22に伝達され、フレーム22の側板22Bが循環方向に移動する。これにより、力センサ52の力測定用梁52Aが循環方向に変形し、力センサ52によって循環方向の力の大きさが測定される。
【0056】
また、無限軌道34上を車輪が転動することによって無限軌道34に循環軸方向の力が作用すると、この力は平板ガイド40、ボール46、ガイド板44、及び荷重受け板部材42を介してフレーム22に伝達され、フレーム22の側板22Bが循環軸方向に移動する。これにより、力センサ52の力測定用梁52Aが循環軸方向に変形し、力センサ52によって循環軸方向の力の大きさが測定される。力センサ52は制御装置80に接続されており(図6参照)、測定結果を制御装置80へ出力する。
【0057】
一方、支持フレーム48の底部48Aの下側には、載置台12に取付けられ無限軌道34の循環方向(車両前後方向)に沿って互いに平行に延びる一対の前後スライド用ガイドレール62が配置されている。底部48Aの底面には、前後スライド用ガイドレール62に嵌合する一対の溝が穿設されており、この溝を介して前後スライド用ガイドレール62に嵌合している。従って、支持フレーム48は前後スライド用ガイドレール62に沿って車両前後方向に移動可能とされている。
【0058】
なお図示は省略するが、支持フレーム48は、前記と同様の駆動機構(ボールねじ機構とモータ)により、載置台12に対して車両前後方向に移動されるようになっている。
【0059】
なお、4つのタイヤ駆動装置18のうち、車両20の前輪が載置される一対のタイヤ駆動装置18の無限軌道34の循環進行方向は平行とされていると共に、車両20の後輪が載置される一対のタイヤ駆動装置についても無限軌道34の循環進行方向が平行とされており、前輪が載置されるタイヤ駆動装置18と後輪が載置されるタイヤ駆動装置18の無限軌道34の循環進行方向は同一方向とされている。
【0060】
また、図5に示すように載置台12には、タイヤ駆動装置18を挟んで車両前後方向前側及び後側に車輪止め板64が一対配設されており、この一対の車輪止め板64に対応して、図10に示す駆動機構が各々設けられている。一対の車輪止め板64は、収納状態(図10に実線で示す状態)では載置台12の上面と各々略面一とされており、車両前後方向に沿ってタイヤ駆動装置18に近い側の端部が回動可能に載置台12に軸支されている。
【0061】
また、一対の車輪止め板64に対応してレバー66が一対設けられている。車輪止め板64の側面には、車両前後方向に沿った中間部に長孔64Aが各々穿設されており、この長孔64Aには、対応するレバー66の上側端部がピン68により各々遊嵌されている。一対のレバー66は、各々の下側端部が、車輪止め板64の収納状態において、下側へ向かうに従って互いの距離が小さくなるように(逆ハ字状となるように)、回動可能に載置台12に軸支されている。
【0062】
また、一対のレバー66の中間部は、油圧シリンダ70を介して互いに連結されていると共に、一方のレバー66の中間部には、一端が載置台12に取付けられた引張コイルばね72の他端も連結されている。
【0063】
油圧シリンダ70は制御装置80(図6参照)に接続されており、制御装置80によって伸縮が制御される。制御装置80により、油圧シリンダ70の長さが図10に示す長さよりも徐々に短くされると、一対のレバー66が引張コイルばね72の付勢力に抗して徐々に直立状態に近づき、レバー66の上側端部の間隔は徐々に小さくされる。これに伴って一対の車輪止め板64が各々回動し、図10に想像線で示すように、タイヤ駆動装置18上に車輪が載置されていた場合には、一対の車輪止め板64の先端部が各々車輪に接触することにより、車両前後方向への車輪の転動が阻止される。
【0064】
また載置台12の側部には、4つのタイヤ駆動装置18に対応して4箇所に、ロッド74が取付けられている。図11に示すように、ロッド74は図11矢印A方向に沿って回動自在に軸支されていると共に、伸縮自在とされており、先端部には距離センサ76が取付けられている。距離センサ76としては、例えば対象物にレーザ光を射出し、対象物で反射されたレーザ光を受光することにより対象物との距離を検出する非接触型のセンサを適用することができる。
【0065】
ロッド74は、タイヤ駆動装置18上に車輪が載置された状態で、距離センサ76が車輪の中心に対向するように、手動により回動及び伸縮される。これにより、距離センサ76がタイヤ駆動装置18上に載置されている車輪との距離を検出することが可能となる。距離センサ76は制御装置(図6参照)に接続されており、車輪との距離を検出した結果を制御装置80へ出力する。
【0066】
図6に示す制御装置80は、例えばマイクロコンピュータで構成することができる。制御装置80には、力センサ52による測定値や車輪の姿勢角の調整方向等を表示するためのCRT等から成る表示装置82が接続されている。
【0067】
次に本実施形態の作用として、上記ホイールアライメント測定装置を用いてホイールアライメントを調整する方法について説明する。
【0068】
まず、作業者は、調整対象車両のホイールベース、前後のトレッドベースに応じて、4つのタイヤ駆動装置18が調整対象車両の4つの車輪に対応する位置に各々位置するように、各タイヤ駆動装置18の支持フレーム48を前後スライド用ガイドレール62に沿って車両前後方向に移動させると共に、フレーム22を左右スライド用ガイドレールに沿って車両左右方向に移動させ、載置台12上における各タイヤ駆動装置18の位置を調整する。
【0069】
なお、上記の移動はモータの駆動力によりボールねじ機構を介して行われるので、モータの駆動を停止すると、ボールねじ機構の作用によりタイヤ駆動装置18は調整後の位置にロックされる。
【0070】
次に車両20の各車輪がタイヤ駆動装置18のタイヤ駆動面36上に位置し、かつ車体の中心線がタイヤ駆動装置18の無限軌道34の循環方向と略平行となるように、車両20の操舵輪を直進状態としたまま載置台12上に車両20を移動する。そして、距離センサ76が各車輪の中心に対向するように、各ロッド74を手動により回動及び伸縮させる。
【0071】
上記の作業が終了すると、作業者は制御装置80に対し、ホイールアライメントの測定を指示する。これにより、制御装置80では、図12に示すホイールアライメント測定処理を順に実行すると共に、図13に示す車体の向き調整処理を所定時間毎に周期的に実行する。以下では、まず図13を参照し、車体の向き調整処理について説明する。
【0072】
ステップ100では、4個の距離センサ76により、車両の各車輪の中心との距離(図14に示す距離a,b,A,B)を各々測定する。ステップ102では車両の左前輪の中心と距離センサ76との距離aから車両の左後輪の中心と距離センサ76との距離bを減算した値(a−b)と、車両の右前輪の中心と距離センサ76との距離Aから車両の右後輪の中心と距離センサ76との距離Bを減算した値(A−B)と、を比較し、比較結果に基づいて車体が正しい向きとなっているか否か判定する。
【0073】
ステップ102において(a−b)=(A−B)であった場合には、車両20の前輪のトレッドベースと後輪のトレッドベースとが相違していたとしても、車体の中心線がホイールアライメント測定装置の各タイヤ駆動装置18の循環方向と平行になっていると判断できるので、判定が肯定され、何ら処理を行うことなく車体の向き調整処理を終了する。
【0074】
一方、ステップ102において(a−b)≠(A−B)であった場合には、判定が否定されてステップ104へ移行し、(a−b)=(A−B)を成立させるためのタイヤ駆動装置18の移動距離を演算し、演算結果に基づいてモータ60を駆動し、タイヤ駆動装置18を循環軸方向に移動させて位置を調整する。これにより、車体の中心線がホイールアライメント測定装置の各タイヤ駆動装置18の循環方向と平行になるように車体の向きが調整される。上記処理により、載置台12上に移動した車両の車体の中心線が、各タイヤ駆動装置18の循環方向に対して非平行であったとしても、平行となるように車体の向きが修正されることになる。
【0075】
また、後述するホイールアライメント測定処理(図12)では、タイヤ駆動装置18により車両20の車輪を1輪ずつ転動させる。車両20の車輪を1輪ずつ転動させると、転動している車輪で発生した循環軸方向の力により、転動していないタイヤに歪みが生じて車体が微妙に変位し、タイヤ駆動面36に対し転動している車輪の姿勢角が変化するが、上述した車体の向き調整処理は、車輪を転動させているときにも周期的に実行され、転動していないタイヤの歪みが解消され車体の変位が修正されるようにタイヤ駆動装置18が移動されるので、タイヤ駆動面36に対する転動している車輪の姿勢角が一定となり、ホイールアライメント測定処理による測定の精度が向上する。
【0076】
次に図12にフローチャートを参照し、ホイールアライメント測定処理について説明する。ステップ120では、測定対象の車輪以外の3つの車輪について、対応する車輪止め板64を油圧シリンダ70によって回動することにより、前記測定対象でない3輪が車両前後方向に移動しないようにロックする。なお、車輪止め板64によるロックに代えて、車両20に設けられているジャッキングポイント等を利用し、車体を固定することにより車両20の車両前後方向への移動を阻止するようにしてもよい。但しこの場合、車体を固定することによって車輪の駆動による力以外の力が車体に作用しないようにする必要がある。
【0077】
次のステップ122では測定対象の車輪に対応するタイヤ駆動装置18を循環駆動する。これにより、測定対象車輪がタイヤ駆動面36上を転動し、測定対象車輪が板片32の上面から突起38の上面に乗り上げ、次に突起38の上面から板片32の上面に乗り下げることが繰り返されることになる。この突起38への乗り上げ及び突起38からの乗り下げにより、測定対象車輪のタイヤには循環方向の力及び循環軸方向の力が発生し、発生した力は力センサ52によって測定される。このため、ステップ124では力センサ52からの出力(測定結果)を取込み、取り込んだ測定結果をメモリ等の記憶手段に一時的に記憶する。
【0078】
次のステップ126では、測定対象車輪に対する測定が終了したか否か判定する。判定が否定された場合にはステップ122へ戻り、ステップ122〜126を繰り返す。これにより、ステップ126の判定が肯定される迄の間は、タイヤ駆動面36上を転動している測定対象車輪によって発生される車両前後方向の力(前後力)及び車両左右方向の力(横力)が繰り返し測定され、測定結果が記憶されることになる。
【0079】
所定時間が経過した、又はタイヤが所定回回転した、又はメモリに記憶した測定データのデータ量が所定量に達した等の条件を満足すると、ステップ126の判定が肯定され、ステップ128へ移行する。ステップ128では車両20の全ての車輪に対して上記の測定処理を行ったか否か判定する。判定が否定された場合にはステップ120に戻り、他の車輪を測定対象車輪として上記処理を繰り返す。
【0080】
車両の全ての車輪について測定処理を行い各車輪のデータを全て収集すると、ステップ128の判定が肯定されてステップ130へ移行する。ステップ130ではメモリ等に一時的に記憶した測定結果を取り込み、各車輪の突起38への乗り上げ、突起38からの乗り下げの際の前後力及び横力の変化を演算する。そして、各車輪において前後力が最大又は最大に近い値となっている期間における横力の変化幅及び変化方向(増加方向/減少方向)に基づいて、トー角の調整方向(トーイン方向及びトーアウト方向の何れに調整すべきか)を各車輪毎に演算する。
【0081】
次のステップ132では、表示装置82に、突起38への乗り上げ及び突起38からの乗り下げの際の前後力が最大又は最大に近い値となっている期間における横力の変化幅、トー角の調整方向を各車輪毎に表示し、処理を一旦終了する。これにより作業員は、表示装置82に表示された情報に基づいて、各車輪のトー角を調整する必要があるか否か、トー角を調整する必要がある場合に何れの調整方向にどの程度調整すれば良いかを容易に判断することができる。
【0082】
また、作業員が車両20の各車輪のトー角を調整した後に、再度確認する必要があれば、上述したホイールアライメント測定処理の実行が再度指示され、上記と同様にして、トー角調整後のホイールアライメントが適正か否かが前後力及び横力に基づいて再度判定される。これにより、車両20に装着されているタイヤの種類に拘らず、該タイヤの特性に応じて実路面において高い走行安定性が得られ、かつ耐片磨耗性が向上するように、車両20の各車輪の姿勢角を適正に調整することができる。
【0083】
また、上記ではホイールアライメント測定装置として、タイヤ駆動装置18、車両20を水平にリフトアップする主昇降装置10及び車体のみをリフトアップする副昇降装置14を組み合わせた装置を用いたので、タイヤの交換や車両の整備についても簡便に行うことができる。
【0084】
なお、上記では表示装置82に表示されたトー角の調整方向に基づいて、作業員が各車輪毎にトー角を調整する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。一般に、車両の操舵輪はトー角が調整できる構造となっているが、非操舵輪については車輪毎のトー角が調整できない構造の車両や、車軸単位であってもトー角が調整ができない構造の車両もある。このような場合には、当該車軸に取り付けられた一対の車輪について、突起38への乗り上げ及び突起38からの乗り下げの際の前後力が最大又は最大に近い値となっている期間における横力の変化幅が等しくなるように、表示装置82に表示された情報に基づいて車軸と車体との角度を調整するようにしてもよい。
【0085】
また、ホイールアライメント測定装置の主昇降装置10及び副昇降装置14は一体に構成してもよい。またタイヤ駆動装置18を、鉛直軸回りに旋回可能でかつ旋回角度を表示又は信号として出力可能な旋回装置上に載置して、ホイールアライメント測定装置を構成してもよい。この場合、タイヤ駆動装置18によって車輪を転動させてデータを収集することと、前記旋回装置を旋回させる(車輪のトー角を変化させたことに相当する)ことを交互に繰り返し行えば、収集したデータに基づいて、トー角の調整方向のみならず最適なトー角の値を導出することが可能となる。
【0086】
更に、調整対象車両がキャンバー角の調整が可能な車両である場合には、キャンバー角についても設計値の許容範囲内で調整するようにしてもよい。キャンバー角を調整する場合には、上記で説明したホイールアライメント測定装置に、従来から存在しているアライメント測定装置又は角度計等の角度測定装置を併用して行えば、作業効率が向上するので好ましい。
【0087】
また、上記では板片32を連結して構成した無限軌道34によりタイヤ駆動面を形成し、板片32上に突起32を設けた例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば図15(A)に示すように大径のローラ86の外周面をタイヤ駆動面とし、このローラ86の外周面上に平板状の突起88を取付けて段差を形成してもよいし、図15(B)に示すように無端ベルト90の外周面をタイヤ駆動面とし、無端ベルト90の外周面に平板状の突起92を取付けて段差を形成してもよい。
【0088】
更に、上記では無限軌道に突起を取付けることにより段差を形成していたが、これに限定されるのではなく、例えば図15(C)に示すように、周方向に沿って肉厚が略一定の変化率で増加又は減少され周方向に沿った所定箇所の外周面に肉厚が急激に変化している部分が生ずるように無端ベルト94を形成することにより、タイヤ駆動面と段差96(肉厚が急激に変化している部分)を一体的に形成するようにしてもよい。本発明者等が行った実験によれば、姿勢角の変化に伴う横力の変化の仕方の相違度が高いのは段差の乗り上げ時であることが確認されているので、図15(C)の構成のタイヤ駆動装置によって車輪を駆動する場合には、車輪の転動に伴い、車輪が段差96を乗り上げて通過する向きにタイヤ駆動装置を配置すればよい。なお、突起或いは段差の数や形状等については、上記で説明した例に限定されるものではなく、本発明に支障の無い範囲内で適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0089】
また、上記ではタイヤ駆動装置の外側にモータを取り付けた例について説明したが、駆動ローラーの内部にモータを組み込んだビルトインタイプのローラーを使用してもよい。
【0090】
更に、上記では2対のタイヤ駆動面を用いた例について説明したが、1対のタイヤ駆動面を用いて操舵輪のアライメントのみを調整したり、前軸、後軸毎に調整してもよい。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、タイヤの特性に応じた車輪の姿勢角の設定を容易に行うことができ、実路面に適合した走行安定性が得られると共に片磨耗の低減を実現できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】トー角を種々の角度に変化させ、平板状の突起を設けたタイヤ駆動面上でタイヤを転動させたときの、タイヤが発生する前後力及び横力の変化の推移の一例を示す線図である。
【図2】トー角を種々の角度に変化させ、平板状の突起を設けたタイヤ駆動面上でタイヤを転動させたときの、タイヤが発生する前後力と横力との関係の一例を示す線図である。
【図3】(A)及び(B)は、タイヤの種類を互いに異ならせ、トー角を種々の角度に変化させ、平板状の突起を設けたタイヤ駆動面上でタイヤを転動させたときの、タイヤが発生する前後力と横力との関係の一例を各々示す線図である。
【図4】(A)及び(B)は、キャンバー角を互いに異ならせ、トー角を種々の角度に変化させ、平板状の突起を設けたタイヤ駆動面上でタイヤを転動させたときの、タイヤが発生する前後力と横力との関係の一例を各々示す線図である。
【図5】本実施形態に係るホイールアライメント測定装置の側面図である。
【図6】ホイールアライメント測定装置の概略平面図である。
【図7】タイヤ駆動装置の平面図である。
【図8】(A)は図7の8A線に沿った断面図、(B)は図7の8B線に沿った断面図である。
【図9】(A)は力センサの正面図、(B)は力センサの側面図である。
【図10】車輪止め板駆動機構の概略構成図である。
【図11】距離センサ及びタイヤ駆動装置の位置調整機構を示す概略図である。
【図12】ホイールアライメント測定処理を示すフローチャートである。
【図13】車体の向き調整処理を示すフローチャートである。
【図14】車体の向きをどのように調整するかを示す説明図である。
【図15】(A)乃至(C)は、タイヤ駆動装置の他の例を示す概略図である。
【符号の説明】
18 タイヤ駆動装置
34 無限軌道
36 タイヤ駆動面
38 突起
52 力センサ
80 制御装置
82 表示装置

Claims (4)

  1. 循環駆動による循環方向に沿って少なくとも1箇所に所定高さの段差が形成されたタイヤ駆動面上に調整対象の車両のタイヤ付き車輪を載置し、
    前記タイヤ駆動面を循環駆動し前記車輪を車両の進行方向に向かって転動させたときに、前記車輪が前記段差を通過する過程でタイヤ駆動面の循環方向及び循環方向に直交する循環軸方向の各々に作用する力を測定し、
    前記車輪が前記段差を通過する過程でのタイヤ駆動面の循環方向及び前記循環軸方向の各々に作用する力の変化に基づき、前記車輪が前記段差を通過するときに発生するタイヤ駆動面の循環軸方向の力の変化幅が最小となるように車輪の姿勢角を調整する
    車両のホイールアライメント調整方法。
  2. 循環駆動による循環方向に沿って少なくとも1箇所に所定高さの段差が各々形成され、前記循環方向が互いに平行で、かつ略同一の水平面上に位置するように配置された少なくとも一対のタイヤ駆動面上に調整対象の車両のタイヤ付き車輪の各々を載置し、
    前記タイヤ駆動面を循環駆動し前記車輪を車両の進行方向に向かって転動させたときに、前記車輪が前記段差を通過する過程でタイヤ駆動面の循環方向及び循環方向に直交する循環軸方向の各々に作用する力を各タイヤ駆動面毎に測定し、
    前記各タイヤ駆動面を転動された各車輪が前記段差を通過する過程での各タイヤ駆動面の循環方向に作用する力の変化に基づいて前記各車輪が前記段差を通過した期間を判断し、判断した期間内における各タイヤ駆動面の循環軸方向に作用する力の変化に基づいて車輪の姿勢角を調整する
    車両のホイールアライメント調整方法。
  3. 循環駆動による循環方向に沿って少なくとも1箇所に所定高さの段差が各々形成され、前記循環方向が互いに平行で、かつ略同一の水平面上に位置するように配置された少なくとも一対のタイヤ駆動面上に調整対象の車両のタイヤ付き車輪の各々を載置し、
    前記タイヤ駆動面を循環駆動し前記車輪を車両の進行方向に向かって転動させたときに、前記車輪が前記段差を通過する過程でタイヤ駆動面の循環方向及び循環方向に直交する循環軸方向の各々に作用する力を各タイヤ駆動面毎に測定し、
    前記各タイヤ駆動面を転動された各車輪が前記段差を通過することで、各タイヤ駆動面の循環方向に作用する力が最大又は最大に近い値となるときの各タイヤ駆動面の循環軸方向に作用する力の変化が最小となるように、車輪の姿勢角を調整する
    車両のホイールアライメント調整方法。
  4. 前記タイヤ駆動面は、循環方向に沿って連続的に循環駆動される複数の板片が連結されて形成されており、
    前記複数の板片の一部は、循環方向及び循環軸方向に各々直交する方向に沿った高さが他の板片と異なっているか、又は循環方向及び循環軸方向に各々直交する方向に突出する突出部が設けられて前記段差を形成している
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の車両のホイールアライメント調整方法。
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