JP2001033234A - タイヤ位置検出装置及びホイールアライメント調整装置 - Google Patents

タイヤ位置検出装置及びホイールアライメント調整装置

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JP2001033234A
JP2001033234A JP11203384A JP20338499A JP2001033234A JP 2001033234 A JP2001033234 A JP 2001033234A JP 11203384 A JP11203384 A JP 11203384A JP 20338499 A JP20338499 A JP 20338499A JP 2001033234 A JP2001033234 A JP 2001033234A
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wire
vehicle
tire
arrow
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Yutaka Naruse
豊 成瀬
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Bridgestone Corp
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    • G01M17/0072Wheeled or endless-tracked vehicles the wheels of the vehicle co-operating with rotatable rolls
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B5/00Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques
    • G01B5/24Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques for measuring angles or tapers; for testing the alignment of axes
    • G01B5/255Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques for measuring angles or tapers; for testing the alignment of axes for testing wheel alignment
    • GPHYSICS
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    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B2210/00Aspects not specifically covered by any group under G01B, e.g. of wheel alignment, caliper-like sensors
    • G01B2210/10Wheel alignment
    • G01B2210/28Beam projector and related sensors, camera, inclinometer or other active sensing or projecting device

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホイールアライメント調整装置に搭載した車
両の車輪の位置を正確かつ高精度に検出する。 【解決手段】 車輪302のにホイールフランジ302
Aに、治具304を取り付ける。距離測定器240から
計測用第2ワイヤー544を引き出し、第2の係止金具
546を治具304の第1の係止金具452に引っかけ
る。距離測定器240から計測用第2ワイヤー544を
引き出すと、ロータリエンコーダーの軸が引出し量に対
応した量だけ回転し、精密かつ正確な寸法測定を行うこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤの位置を検
出するタイヤ位置検出装置及び、車両のホイールアライ
メント調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の車輪には車両の走行安
定性を確保するためにキャンバー角が付与され、このキ
ャンバー角付与による片摩耗を防止するためにトー角が
付与されている。
【0003】または、逆に、車両のフロントタイヤ及び
リアタイヤで発生する力をバランスさせ、車両の走行安
定性確保するためにトー角を付与したり、トー角及びキ
ャンバー角を組み合わせて、車両の構造寸法等の制限条
件の下で車両の走行安定性とタイヤの片摩耗を最小化す
る調整が行われている。
【0004】従って、車両が走行する場合の走行安定性
及びタイヤの耐片摩耗性を向上するには、各車輪に付与
されている姿勢角であるトー角及びキャンバー角を調整
することが重要になる。
【0005】上記トー角及びキャンバー角の調整は、ホ
イールアライメント調整装置を用いて行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ホイールアライメント
調整装置で車両のホイールアライメント調整を行う場
合、車両をホイールアライメント調整装置の一端から進
入させて所定位置に停止に車両をさせ、車両を固定して
各種の測定を行い、種々の測定値に基づいてホイールア
ライメントの調整を行っている。
【0007】ここで、各種の測定を行う場合、ホイール
アライメント調整装置の中心線と車体の中心線とを一致
させる必要がある。
【0008】このため、従来では、レーザ(一例とし
て、特開平9−280843号、特開平9−32943
3号等)、ポテンショメーター(特開平7−35652
号)またはダイヤルゲージにて各車輪の位置を測定し、
左右の寸法が異なる場合には車体の中心線がホイールア
ライメント調整装置の中心線に一致していないと判断
し、車輪を搭載する載置台の位置を調整して車両の位置
修正を行っていた。
【0009】従来では、タイヤの側面にレーザを照射し
たり、部材を接触させて距離の測定を行っているが、タ
イヤ側面は凹凸があり、またタイヤ自体がゴムで出来て
いて変形し易いため、計測する毎に測定値が異なる等、
測定誤差が大きいという問題があった。
【0010】本発明は、上記事実を考慮し、正確かつ高
精度に車輪の位置検出を行うことのできるタイヤ位置検
出装置及びホイールアライメント調整装置を提供するこ
とが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のタイヤ
位置検出装置は、前記車輪のホイールに装着されるホイ
ール装着治具と、車両の車輪を搭載する車輪搭載部に対
応して設けられ、前記車輪搭載部の所定位置から前記ホ
イール装着治具の所定位置までを連結する連結手段及
び、前記連結手段の引き出し量を測定するセンサを備え
た距離測定装置と、を有することを特徴としている。
【0012】次に、請求項1に記載のタイヤ位置検出装
置の作用を説明する。
【0013】請求項1に記載のタイヤ位置検出装置で
は、ホイール装着治具が車輪のホイールに装着される。
ホイールは実質的に上剛体(金属製であり、タイヤを構
成するゴムよりも変形し難い。)であるため、ホイール
装着治具はホイールに対して位置関係が安定して装着さ
れる。
【0014】距離測定装置の連結手段が引き出されて、
車輪搭載部の所定位置からホイール装着治具の所定位置
までを連結すると、センサにより連結手段の引き出し量
が測定される。
【0015】ホイール装着治具は車輪の安定した部位
(ホイール)に装着されているため、ホイール装着治具
の所定位置も安定している部位であり、センサは、車輪
搭載部の所定位置からホイール装着治具の所定位置まで
を連結する連結手段の引き出し量を正確かつ精密に計測
することができる。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のタイヤ位置検出装置において、前記ホイール装着治具
の所定位置は、前記車輪の軸線上にあることを特徴とし
ている。
【0017】次に、請求項2に記載のタイヤ位置検出装
置の作用を説明する。
【0018】車輪の外周等では所定の部位を特定するこ
とが困難であるが、車輪の軸線は1か所しか無いため特
定し易く、測定の基準に相応しい。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のタイヤ位置検出装置において、前記連
結手段はワイヤーであることを特徴としている。
【0020】次に、請求項3に記載のタイヤ位置検出装
置の作用を説明する。
【0021】ワイヤーは自由に屈曲できるので、距離測
定装置内にコンパクトに収納し易い。
【0022】請求項4に記載の発明は請求項1乃至請求
項3の何れか1項に記載のタイヤ位置検出装置におい
て、前記距離測定装置は、前記ワイヤーを引き出す引出
口と、前記ワイヤーの端部を係止する係止部と、前記引
出口と前記係止部との間の前記ワイヤーを巻きかける動
滑車と、前記動滑車を一方向に付勢して前記ワイヤーに
張力を付与する付勢手段と、を有することを特徴として
いる。
【0023】次に、請求項4に記載のタイヤ位置検出装
置の作用を説明する。
【0024】請求項4に記載のタイヤ位置検出装置で
は、ワイヤーを引出口より引き出すと、動滑車(1個の
場合)がワイヤーの引出し量の半分の量だけ移動する。
したがって、ワイヤーを一定の距離内で収納する場合、
動滑車を用いない場合よりも短い距離内で収容すること
ができる。
【0025】また、動滑車は付勢手段により一方向に付
勢されているので、引出し口からホイール装着治具の所
定位置までの間のワイヤーに弛みが生じることがなく、
ワイヤーの引出し量を正確かつ精密に計測することがで
きる。
【0026】なお、動滑車の数を増やすことにより、一
定の距離内でワイヤーの収納量を増加させることができ
る。
【0027】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れか1項に記載のタイヤ位置検出装置におい
て、前記センサは、前記ワイヤーが巻き掛けられて前記
ワイヤーの移動により回転する回転軸を備えたロータリ
ーエンコーダーであり、前記ワイヤーの移動量に対応し
た信号を出力することを特徴としている。
【0028】次に、請求項5に記載のタイヤ位置検出装
置の作用を説明する。
【0029】請求項5に記載のタイヤ位置検出装置で
は、ワイヤーを引き出すと、ロータリーエンコーダーの
回転軸が回転し、ワイヤーの移動量に対応した信号を出
力するので、この信号に基づいてワイヤーの移動量が分
かる。
【0030】請求項6に記載のホイールアライメント調
整装置は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の
タイヤ位置検出装置と、前記車輪搭載部を水平方向に移
動する移動手段と、前記車両搭載部に設けられ前記車輪
を回転させる回転装置と、前記車両搭載部に連結され前
記車両搭載部に作用する力を測定する力センサと、を有
することを特徴としている。
【0031】次に、請求項6に記載のホイールアライメ
ント調整装置の作用を説明する。
【0032】請求項6に記載のホイールアライメント調
整装置では、各タイヤ位置検出装置によって、各車輪搭
載部に搭載された車輪の位置を測定できる。
【0033】各車輪の位置を測定することにより車体の
中心線とホイールアライメント調整装置の中心線との関
係が分かり、車体の中心線とホイールアライメント調整
装置の中心線とが一致するように移動手段によって車両
搭載部を移動し、車体の位置を修正することができる。
【0034】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
のホイールアライメント調整装置において、車両の右前
輪に対応した距離測定装置による連結手段の引き出し量
と車両の左前輪に対応した距離測定装置による連結手段
の引き出し量とが同一になるように前記左右の前輪を搭
載した前記車輪搭載部を移動する前記移動手段を制御す
ると共に、車両の右後輪に対応した距離測定装置による
連結手段の引き出し量と車両の左後輪に対応した距離測
定装置による連結手段の引き出し量とが同一になるよう
に前記左右の後輪を搭載した車輪搭載部を移動する前記
移動手段を制御する制御手段を有することを特徴として
いる。
【0035】次に、請求項7に記載のホイールアライメ
ント調整装置の作用を説明する。
【0036】請求項7に記載のホイールアライメント調
整装置では、制御装置が、車両の右前輪に対応した距離
測定装置による連結手段の引き出し量と車両の左前輪に
対応した距離測定装置による連結手段の引き出し量とが
同一になるように左右の前輪を搭載した車輪搭載部を移
動する移動手段を制御すると共に、車両の右後輪に対応
した距離測定装置による連結手段の引き出し量と車両の
左後輪に対応した距離測定装置による連結手段の引き出
し量とが同一になるように左右の後輪を搭載した車輪搭
載部を移動する移動手段を制御する。これにより、自動
的に車体の中心線とホイールアライメント調整装置の中
心線とを一致させることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明のホイールアライメント調
整装置の一実施形態を図1乃至図33にしたがって説明
する。
【0038】図1及び図4に示すように、本実施形態の
ホイールアライメント調整装置10は、床面12に垂直
に立設される4本の支柱14を備えている。
【0039】図2に示すように、各支柱14には、各々
上下送りねじ16が上部より吊り下げられた状態で固定
されている。
【0040】図3に示すように、矢印R方向側の2本の
支柱14と、矢印L方向側の2本の支柱14との間に
は、載置台18が配置されている。
【0041】載置台18は、枠部材18F,18B,1
8R,18L,18M,18Nから構成された略長方形
のメインフレーム19を備えている。
【0042】図2に示すように、メインフレーム19の
側面には、支柱14と対向する位置に軸受20が取り付
けられている。
【0043】軸受20には、雌ねじ(図示せず)の形成
された回転部材22がベアリング(図示せず)を介して
回転可能に支持されている。
【0044】回転部材22の雌ねじは上下送りねじ16
に螺合しており、回転部材22の軸方向上端部にはスプ
ロケット24が同軸的に固定されている。
【0045】図2乃至図4に示すように、メインフレー
ム19は、スプロケット24と噛み合う無端のチェーン
26(図2では図示せず)を備えており、このチェーン
26はメインフレーム19に回転可能に支持された複数
のスプロケット28に支持されている。
【0046】図3に示すように、メインフレーム19に
は、チェーン26を駆動するモータユニット30が取り
付けられており、チェーン26はこのモータユニット3
0により回転するスプロケット32に噛み合っている。
【0047】チェーン26は、各支柱14のスプロケッ
ト24を同時に回転させるので、チェーン26を所定の
方向に駆動すると各回転部材22が同時に回転して載置
台18は上下送りねじ16に沿って上昇し、チェーン2
6を所定の方向と反対方向に駆動すると載置台18は上
下送りねじ16に沿って下降する。
【0048】図3に示すように、メインフレーム19の
上部には、矢印F方向及び矢印B方向に延びる第1のサ
ブベース34R及び第1のサブベース34Lが設けられ
ている。
【0049】矢印L方向側の第1のサブベース34L
は、メインフレーム19に対して固定金具35等で固定
されている。
【0050】メインフレーム19には、矢印F方向側と
矢印B方向側とに、矢印R方向及び矢印L方向に沿って
延びるガイドレール36が取り付けられている。
【0051】第1のサブベース34Rの長手方向両端部
には、ガイドレール36に沿ってスライド自在に係合し
たリニア軸受37が取り付けられており、第1のサブベ
ース34Rはメインフレーム19に対して矢印R方向及
び矢印L方向にスライド可能となっている。
【0052】なお、第1のサブベース34Rの下面に
は、矢印R方向及び矢印L方向に延びる枠部材18M,
18Nの上面に沿って転がる荷重受けローラ(図示せ
ず)が回転自在に支持されている。
【0053】メインフレーム19の長手方向中間部には
一対のプーリー38が回転可能に支持されており、この
一対のプーリー38には無端のワイヤロープ40が掛け
渡されている。
【0054】一方のプーリー38には、プーリー38を
回転させるハンドル42が取り付けられている。
【0055】移動可能に支持されている第1のサブベー
ス34Rには、ワイヤロープ40を把持可能な把持爪4
4が設けられている。
【0056】把持爪44は第1のサブベース34Rに設
けられたソレノイド46に連結されており、ソレノイド
46が通電状態となると把持爪44がワイヤロープ40
を把持し、ソレノイド46が非通電状態となると把持爪
44がワイヤロープ40を離すようになっている。
【0057】したがって、把持爪44がワイヤロープ4
0を把持した状態でハンドル42を回すことにより、移
動可能に支持されている第1のサブベース34Rを矢印
R方向及び矢印L方向に移動させることができる。
【0058】図5に示すように、メインフレーム19に
は、矢印F方向側の枠部材18F及び矢印B方向側の枠
部材18Bに各々ラック48が固定されている。
【0059】移動可能に支持されている第1のサブベー
ス34Rには、矢印F方向側の端部及び矢印B方向側の
端部に各々ロック装置50を備えている。
【0060】ロック装置50はソレノイド52により駆
動されてメインフレーム19のラック48と接離する方
向に移動する楔状の歯54備えており、この歯54がラ
ック48の歯と歯の間(即ち、谷)に挿入されることに
より、移動可能に支持された第1のサブベース34Rが
メインフレーム19に固定された他方の第1のスライド
ベース34Lに対して平行かつ高精度に位置決め固定さ
れる。
【0061】通常、ロック装置50のソレノイド52は
非通電状態であり、このときには、図5に示すように歯
54がラック48の谷に挿入されている(ロック状
態)。一方、ソレノイド52に通電を行うと、歯54が
ラック48から離れる(ロック解除状態)。
【0062】図3に示すように、第1のサブベース34
R及び第1のサブベース34Lには、矢印F方向側の端
部付近と矢印B方向側の端部付近とに各々タイヤ駆動装
置118が設けられている。なお、タイヤ駆動装置11
8の内部構造に関しては後述する。
【0063】第1のサブベース34Rの矢印B方向側の
タイヤ駆動装置118は第1のサブベース34Rに対し
て矢印F方向及び矢印B方向に後述する機構によりスラ
イド可能に支持されており、矢印F方向側のタイヤ駆動
装置118は第1のサブベース34Rに対して矢印F方
向及び矢印B方向にはスライドしないように固定されて
いる。
【0064】同様に、第1のサブベース34Lの矢印B
方向側のタイヤ駆動装置118は第1のサブベース34
Lに対して矢印F方向及び矢印B方向に後述する機構に
よりスライド可能に支持されており、矢印F方向側のタ
イヤ駆動装置118は第1のサブベース34Lに対して
矢印F方向及び矢印B方向にはスライドしないように固
定されている。
【0065】移動可能に支持された第1のサブベース3
4Rには、スライド可能に支持されたタイヤ駆動装置1
18の移動方向に沿って延びる送りねじ56が回転可能
に支持されている。
【0066】スライド可能に支持されたタイヤ駆動装置
118には、図12に示すように、この送りねじ56に
螺合する雌ねじ(図示せず)を備えたナット58が固定
されており、送りねじ56を回転することによりナット
58の取り付けられたタイヤ駆動装置118を矢印F方
向及び矢印B方向に移動することができる。
【0067】図5に示すように、送りねじ56の矢印B
方向側の端部には、ギア60が固定されている。
【0068】なお、第1のサブベース34Lは、メイン
フレーム19に固定されている点を除いては第1のサブ
ベース34Rと同様の構成であるので説明は省略する。
【0069】図5に示すように、メインフレーム19に
は、矢印B方向側に、矢印R方向及び矢印L方向に沿っ
て延びるシャフト62が回転可能に支持されている。
【0070】シャフト62は、径の異なる2つのシャフ
トから構成されており、細径のシャフトには外面にスプ
ライン軸部分を備え、大径のシャフトには前記スプライ
ン軸部分が係合するスプライン孔部分を有しており、一
方のシャフトと他方のシャフトは軸方向の相対移動とト
ルク伝達を可能に係合している。
【0071】シャフト62には、矢印R方向に第1のサ
ブベース34Rに設けられた送りねじ56のギア60が
噛み合うギア64Rが固定され、矢印L方向に第1のサ
ブベース34Lに設けられた送りねじ56のギア60が
噛み合うギア64Lとが固定されており、シャフト62
を回転させることにより2つの送りねじ56を同時に回
転させてスライド可能に支持された2つのタイヤ駆動装
置118を同時に同方向に同量移動することができる。
【0072】なお、シャフト62には、メインフレーム
19に設けられたモータユニット66からの回転駆動力
がチェーン(図示せず)を介して伝達される。
【0073】図6及び図7に示すように、矢印B方向側
のタイヤ駆動装置118には、略コ字状とされた複数枚
の板材から構成されて矢印F方向及び矢印B方向に伸縮
可能な第1の渡り板68の一端が固定されており、この
第1の渡り板68の他端はメインフレーム19の矢印B
方向側の枠部材18Bに固定されている。
【0074】なお、タイヤ駆動装置118の上面及び第
1の渡り板68の上面は、図8に示すように略同じ高さ
に設定されている。
【0075】したがって、スライド可能に支持されたタ
イヤ駆動装置118を矢印F方向に移動しても第1の渡
り板68が伸びるので、タイヤ駆動装置118が何れの
位置にあっても載置台18の矢印B方向側からタイヤ駆
動装置118へと車両300(車輪302)を移動する
とができる。 (第2のサブベース)図6及び図8に示すように、載置
台18の上部には、第2のサブベース70が搭載され
る。
【0076】図6に示すように、第2のサブベース70
は、矢印F方向側の2本の支柱14を橋渡すように水平
に延びる水平部材72を備えている。
【0077】水平部材72の矢印R方向の端部及び矢印
L方向の端部には、支柱14の3側面を取り囲むように
形成された支持部74が設けられている。
【0078】図9に示すように、支持部74には、支柱
14の3側面に当接するように複数のガイドローラ76
が回転可能に支持されており、第2のサブベース70は
支柱14に案内されて上下動可能となっている。
【0079】図6に示すように、第2のサブベース70
の上部には、矢印R方向側と矢印L方向側に、第2の渡
り板78が設けられている。
【0080】第2の渡り板78は複数枚の板材から構成
され、第2のサブベース70から矢印B方向に伸長可能
に構成されている。
【0081】また、第2の渡り板78の上面と矢印F方
向側のタイヤ駆動装置118の上面とは、図8に示すよ
うに略同じ高さに設定されている。
【0082】図12及び図21に示すように、この第2
の渡り板78の矢印B方向側の端部には、上下方向に貫
通する孔(図示せず)の形成された板材82が設けられ
ている。
【0083】矢印B方向側の移動可能に支持されたタイ
ヤ駆動装置118に設けられている支持台246(後述
する)には、各々矢印F方向側の上端近傍に軸方向を鉛
直方向としたピン84が設けられている。
【0084】ピン84は板材82の孔に対して下側から
挿入可能とされ、ピン84を板材82の孔に挿入した状
態で移動可能なタイヤ駆動装置118を矢印B方向に移
動すると、第2の渡り板78は、第2のサブベース70
と移動可能に支持されたタイヤ駆動装置118とを掛け
渡した状態で伸び(図3及び図9参照)、移動可能なタ
イヤ駆動装置118を矢印F方向に移動すると第2の渡
り板78は短くなる(図6参照)。
【0085】ここで、矢印L方向側の第2の渡り板78
は、矢印R方向及び矢印L方向には動かないように水平
部材72に対して固定されている。
【0086】図3に示すように、矢印R方向側の第2の
渡り板78には、複数のガイドローラ(図示せず)が回
転可能に支持されており、これらのガイドローラが水平
部材72に設けられた矢印R方向及び矢印L方向に延び
る複数のガイドレール88に係合している。このため、
矢印R方向側の第2の渡り板78は、水平部材72に対
して矢印R方向及び矢印L方向側にスライド可能であ
り、ピン84を板材82の孔に挿入した状態(図8参
照)で、第1のサブベース34Rを矢印R方向または矢
印L方向に移動すると、これに伴って第2の渡り板78
も矢印R方向または矢印L方向に移動され、第1のサブ
ベース34R上の2つのタイヤ駆動装置118と矢印R
方向側の第2の渡り板78とは常に一直線上に配置され
た関係を保つ。
【0087】図9及び図10に示すように、第2のサブ
ベース70は、各支持部74にロック装置90を備えて
おり、支持部74と対応する支柱14には各々ロックプ
レート92が設けられている。
【0088】ロックプレート92は上下方向に長く形成
されており、上下方向に複数の角孔94が一定の間隔で
形成されている。
【0089】一方、ロック装置90は、角孔94に係合
するロックレバー96を備えている。
【0090】ロックレバー96は、中間部が支持部74
に固定された軸受98に支持されて揺動可能となってお
り、下端96A付近が角孔94に挿入可能となってい
る。
【0091】角孔94の下端94Aは開口側から奥側
(支柱14側)へ向かうにしたがって下方へ若干傾斜し
ており、ロックレバー96の下端96付近の下面はロッ
クレバー96の下端96Aが角孔94に挿入された状態
で角孔94の下端96Aに対して平行に接するように形
成されており、ロックレバー96は荷重が作用した際に
下端96Aが角孔94へ挿入される方向に力を受けるよ
うになっている。
【0092】ロック装置90には、複動式(ピストンの
両側に空気を出入りさせる空気室を各々有するタイプ)
のエアシリンダ102を備えている。
【0093】エアシリンダ102は、本体が支持部74
の支持部材103にピン105を介して支持され、揺動
可能となっている。
【0094】エアシリンダ102のピストンロッド10
4は、先端がロックレバー96の上端96Bにピン10
7を介して連結されている。
【0095】なお、このエアシリンダ102には、図示
しない電磁弁、圧力調整弁、エアコンプレッサ等が連結
されており、電磁弁及びエアコンプレッサの作動は図2
2に示す制御装置126によって制御されるようになっ
ている。
【0096】なお、制御装置126は、例えばマイクロ
コンピュータ等により構成することができる。制御装置
126には、後述する力センサ152による測定値や車
輪302の姿勢角の調整方向等を表示するためのCRT
等からなる表示装置126Aが接続されている。
【0097】通常、エアシリンダ102は、空気圧によ
ってロックレバー96の下端96Aがロックプレート9
2へ接近する方向にロックレバー96を付勢している。
【0098】したがって、載置台18を上昇させて第2
のサブベース70を持ち上げると、ロックレバー96の
下端96Aはロックプレート92または支柱14の側面
を摺動しながら複数の角孔94に順次係合し、載置台1
8を下降させるとロックレバー96の下端96Aが角孔
94に挿入されて下端96Aに引っ掛かり(図10の状
態)、第2のサブベース70の下降が停止し、載置台1
8のみが下降するようになっている。
【0099】なお、第2のサブベース70を載置台18
と共に下降させる場合には、先ず、載置台18で第2の
サブベース70を下から支持して若干持ち上げてロック
レバー96の下端96Aがロックプレート92の角孔9
4の下端94Aから上方へ離れてロックレバー96が揺
動可能な状態とし、その状態でエアシリンダ102を作
動させて下端96Aが角孔94から抜け出るようにロッ
クレバー96を回転させる。
【0100】次に、ロックレバー96の下端96Aが角
孔94から抜け出た状態を維持して載置台18を下降さ
せると、第2のサブベース70を載置台18の上部に搭
載した状態で載置台18と共に降下させることが出来
る。 (タイヤ駆動装置)図11に示すように、タイヤ駆動装
置118はフレーム122を備えている。
【0101】フレーム122には、図示しないスプロケ
ットの取り付けられた一対の駆動軸124が回転可能に
軸支されている。
【0102】駆動軸124の一方は、制御装置126
(図22参照)によって駆動が制御されるモータ127
に連結されている。
【0103】一方の駆動軸124のスプロケットと他方
の駆動軸124のスプロケットには無端のチェーン(図
示せず)が掛け渡されている。
【0104】このチェーンには、長さがタイヤの幅を十
分に越える長さでかつタイヤのトレッドパターンの溝に
入り込まない程度の幅の細長い板片132がチェーンの
長手方向に沿って連続的に連結されて無限軌道134が
構成されている。無限軌道134の外周面には、複数の
突起138が循環方向に沿って複数形成され、一つの突
起部を形成している。なお、タイヤ駆動装置118を上
方から見て、複数の板片132の上面によって形成され
る面をタイヤ駆動面136と称する。
【0105】図11に示すように、フレーム122の下
側には支持フレーム148が配置されている。支持フレ
ーム148には、力センサ152を介して前述したフレ
ーム122が搭載されている。力センサ152は、無限
軌道134を介してフレーム122に作用する力の大き
さ及び方向を検出可能であり、測定結果を制御装置12
6へ出力する。
【0106】図11に示すように、支持フレーム148
は、車幅方向移動ベース板156の上面に取り付けられ
ている。
【0107】車幅方向移動ベース板156の下方には、
前後方向移動ベース板166が水平に配置されている。
【0108】前後方向移動ベース板166の上面には、
車両左右方向(図11の紙面表裏方向)に沿って延びる
一対の左右スライド用ガイドレール168が取付けられ
ている。
【0109】左右スライド用ガイドレール168には、
リニア軸受170がスライド可能に支持されており、こ
のリニア軸受170に車幅方向移動ベース板156が取
り付けられている。
【0110】従って、車幅方向移動ベース板156は前
後方向移動ベース板166に対し、左右スライドガイド
レール168に沿って車両左右方向に移動可能に支持さ
れている。
【0111】幅方向移動ベース板156には、矢印B方
向側に突出するようにブラケット172が取付けられて
おり、ブラケット172の先端部には車両左右方向に沿
って貫通する雌ねじが形成されたナット(図示せず)が
取り付けられている。
【0112】前後方向移動ベース板166には、軸受1
76によって回転可能に支持された送りねじ178が設
けられており、この送りねじ178にナットが螺合して
いる。
【0113】前後方向移動ベース板166には、ブラケ
ット180に取り付けられたモータ182を備えてい
る。
【0114】モータ182の回転軸にはプーリー184
が取り付けられており、このプーリーに対向する送りね
じ178の一端にはプーリー186が取り付けられてい
る。
【0115】プーリー184とプーリー186には無端
のタイミングベルト188が掛け渡されている。
【0116】モータ182は制御装置126(図15参
照)に接続されており、制御装置126によって駆動が
制御される。
【0117】これにより、モータ182が駆動されて送
りねじ178が回転されると、車幅方向移動ベース板1
56、フレーム122、支持フレーム148等は一体と
なって、前後方向移動ベース板166に対して車両左右
方向に移動する。
【0118】図11及び図13に示すように、第1のサ
ブベース34L及び第1のサブベース34R(図11及
び図13では図示せず。)の上面には、無限軌道134
の矢印F方向及び矢印B方向に沿って互いに平行に延び
る一対の前後スライド用ガイドレール190が取り付け
られている。
【0119】前後方向移動ベース板166の下面には、
前後スライド用ガイドレール190に嵌合するリニア軸
受192が複数個取り付けられており、タイヤ駆動装置
118は車両前後方向に移動可能に支持されている。
【0120】移動可能に支持されたタイヤ駆動装置11
8の前後方向移動ベース板166には、送りねじ56と
螺合するナット58が取り付けられている。このため、
前述した様に送りねじ56を回転させることにより、移
動可能に支持されたタイヤ駆動装置118を前後方向に
移動することができる。
【0121】図11、図19及び図20に示すように、
フレーム122には、タイヤ駆動装置118を挟んで矢
印F方向側に車輪止め板194Fが、矢印B方向側に車
輪止め板194Bが揺動可能に設けられている。
【0122】車輪止め板194Fは、支持フレーム14
8に設けられた第1のシリンダ216の駆動力がショー
トリンク230及びリンク212を介して伝達され揺動
するようになっている。
【0123】一方、車輪止め板194Bは、同じく支持
フレーム148に設けられた第2のシリンダ218の駆
動力がリンク238を介して伝達され揺動するようにな
っている。
【0124】本実施形態では、車両300の移動時に
は、図11に示すように車輪止め板194F及び車輪止
め板194Bを水平に配置し、車輪302の固定を行う
場合には、図12,13に示すように起こして傾斜させ
る。
【0125】第1のシリンダ216及び第2のシリンダ
218は、制御装置126(図22参照)によって駆動
が制御される。
【0126】図3に示すように、矢印B方向側の2つの
タイヤ駆動装置118には、左右連結装置310が設け
られている。左右連結装置310は、矢印L方向側のタ
イヤ駆動装置118に一端が固定されて矢印R方向側に
延びる平鋼312と、矢印R方向側のタイヤ駆動装置1
18に設けられ、平鋼312を挟持して固定可能な挟持
装置314とから構成されている。 (治具)次に、治具304の構造を詳細に説明する。
【0127】図21及び図22に示すように、治具30
4は、直線スライドベアリング400を備えている。
【0128】直線スライドベアリング400は、図23
にも示すように、インナー402、アウター404及び
複数の鋼球406を備え、インナー402及びアウター
404は、長手方向に相対移動自在に組み合わされてい
る。
【0129】図21及び図22に示すように、アウター
404には、センターブロック408及びストッパーブ
ロック410が取り付けられている。
【0130】図22及び図23に示すように、センター
ブロック408は、長方形の本体部408Aとプレート
408Bと備えている。
【0131】本体部408Aには、幅方向中央部分に溝
412が形成されており、この溝412を覆うようにプ
レート408Bが本体部408Aに固定されている。
【0132】本体部408Aの溝412をプレート40
8Bで覆うことにより形成された長方形断面の孔部分
に、直線スライドベアリング400がスライド自在に挿
入されている。
【0133】図24に示すように、ストッパーブロック
410は、第1の部材410A、第2の部材410B及
びハンドル付き螺子418から構成されている。
【0134】第1の部材410Aには雌螺子420が形
成されており、第2の部材410Bの貫通孔421を挿
通したハンドル付き螺子418の螺子部418Aを雌螺
子420にねじ込むことによって第1の部材410Aと
第2の部材410Bとがアウター404を締め付けてス
トッパーブロック410がアウター404に固定される
ようになっている。
【0135】なお、雌螺子420から螺子部418Aが
抜け出る方向にハンドル付き螺子418を回して締め付
けを緩めると、ストッパーブロック410をアウター4
04の長手方向にスライドさせることが可能となる。
【0136】したがって、図25及び図26に示すよう
に、ストッパーブロック410をアウター404の任意
の位置に固定することができる。
【0137】図22乃至図24に示すように、センター
ブロック408の側面及びストッパーブロック410の
側面には、各々溝付きピン414が固定されている。
【0138】センターブロック408の溝付きピン41
4とストッパーブロック410の溝付きピン414とは
引張スプリング416で連結されており、引張スプリン
グ416はセンターブロック408とストッパーブロッ
ク410とを互いに接近する方向に引っ張っている。し
たがって、通常は、センターブロック408がストッパ
ーブロック410に当接している(図22、図25、図
26参照)。
【0139】図22に示すように、アウター404に
は、矢印D方向側の端部に長尺状のローラ取付金具42
2がアウター404の長手方向とは直交する方向に取り
付けられている。このローラ取付金具422の両端部に
は、ベアリング(図示せず)を内蔵したフランジ付きロ
ーラ424が回転自在に取付られている。
【0140】一方、インナー402には、矢印U方向側
の端部に長尺状のローラ取付金具426がインナー40
2の長手方向とは直交する方向に取り付けられている。
このローラ取付金具426の両端部には、アウター40
4と同様のフランジ付きローラ424が回転自在に取付
られている。
【0141】図22に示すように、フランジ付きローラ
424は、小径部分424Aの一端側にフランジ424
Bを一体的に備えており、図21及び図28に示すよう
に、フランジ424Bの小径部分424A側の側面が車
輪302のホイールフランジ302Aの車輪軸方向外側
端に当接し、小径部分424Aの外周面がホイールフラ
ンジ302Aの内周面に当接するようになっている。
【0142】また、小径部分424Aの外周面の外周面
には、図22に示すように滑り止め用のゴムリング42
4Cが取り付けられている。
【0143】図22及び図25に示すように、センター
ブロック408のプレート408Bには、矢印U方向側
から矢印D方向へ延びる第1の溝425と、矢印D方向
側から矢印U方向側へ延びる第2の溝427が形成され
ている。
【0144】なお、第1の溝425は後述するワイヤー
係止ピン440の逃げであり、第2の溝427は後述す
るワイヤー係止ピン430の逃げである。
【0145】また、センターブロック408の幅方向中
心線上には、矢印U方向側の端部近傍及び矢印D方向側
の端部近傍に各々プーリー428が回転自在に取り付け
られている。
【0146】インナー402の矢印D方向側の端部近傍
にはワイヤー係止ピン430が固定されており、ここに
第1のワイヤー432の一端が係止されている。
【0147】アウター404の矢印D方向の端部にはワ
イヤー取付金具434が取り付けられている。
【0148】このワイヤー取付金具434には、図示し
ない雌ねじが形成されており、この雌ねじに長螺子43
6がねじ込まれている。
【0149】長螺子436の端部には第1のワイヤー4
32の他端が係止されており、この第1のワイヤー43
2の中間部分が矢印U方向側のプーリー428に巻き掛
けられている。なお、長螺子436には、緩み止め用の
2つのナット438が螺合している。
【0150】また、図23及び図25に示すように、ア
ウター404の長手方向略中間部分には、ワイヤー係止
ピン440が固定されており、ここに第2のワイヤー4
42の一端が係止されている。
【0151】インナー402のローラ取付金具426に
は、ワイヤー取付金具444が取り付けられている。
【0152】このワイヤー取付金具444には、ワイヤ
ー取付金具434と同様に長螺子436及びナット43
8が取り付けられており、この長螺子436に第2のワ
イヤー442の他端が係止されている。なお、この第2
のワイヤー442の中間部分が矢印D方向側のプーリー
428に巻き掛けられている。
【0153】ここで、例えば、図26に示す状態の治具
304において、矢印U方向側のフランジ付きローラ4
24と矢印D方向側のフランジ付きローラ424とを互
いに接近させると、図29に示すようにインナー402
とアウター404とが長手方向に沿って相対移動し、セ
ンターブロック408は常に矢印U方向側のプーリー4
28と矢印D方向側のプーリー428との中間に位置す
るようにアウター404に対して移動する。
【0154】なお、このとき、センターブロック408
はストッパーブロック410から離れる方向に移動する
ので、引張スプリング416は伸び、引張スプリング4
16は矢印U方向側のフランジ付きローラ424と矢印
D方向側のフランジ付きローラ424とを互い離れる方
向に付勢する。
【0155】図21及び図27に示すように、センター
ブロック408には、矢印U方向側のフランジ付きロー
ラ424と矢印D方向側のフランジ付きローラ424と
の中間部分にフック446を介してスイベル(捩じれ止
め)448の一端が係止されている。
【0156】なお、フック446は、センターブロック
408の中央に固定されており、矢印U方向側のフラン
ジ付きローラ424と矢印D方向側のフランジ付きロー
ラ424との中間に常に位置し、4つのフランジ付きロ
ーラ424を図21及び図28に示すように車輪302
のホイールフランジ302Aの内周面に当接させると、
車輪302の回転軸の延長線上に必ず位置するようにな
っている。
【0157】スイベル448の他端には、計測用第1ワ
イヤー450の一端が接続されている。
【0158】計測用第1ワイヤー450の他端には、略
菱形の枠状に形成された第1の係止金具452が接続さ
れている。
【0159】なお、第1の係止金具452の孔部には、
計測用第1ワイヤー450の接続側とは反対側に後述す
る第2の係止金具546の板厚に相当する幅の切り込み
454が形成されている。 (距離測定器)次に、距離測定器240の構造を詳細に
説明する。
【0160】図14に示すように、各タイヤ駆動装置1
18には、距離測定器240が設けられている。
【0161】図30及び図31に示すように、距離測定
器240は、断面コ字形状とされた長尺状の第1ケース
501Aと、この第1ケース501Aの内側に摺動自在
に挿入され長尺状のボックス形状とされた第2ケース5
01Bからなる伸縮自在なロッド501を備えている。
【0162】この第2ケース501Bは一側面が開口し
ており、通常は第2ケース501Bに蓋501Cが螺子
で取り付けられて開口部分は塞がれている。
【0163】図14に示すように、第1ケース501A
の一端には、円柱状の基部500が一体的に取り付けら
れている。
【0164】支持台246の側面には雌螺子(図示せ
ず)が形成されており、この雌螺子には、基部500の
孔(図示せず)を貫通したレバー付き螺子502の雄螺
子(図示せず)が螺合している。
【0165】このため、ロッド501はレバー付き螺子
502の雄螺子部分を回転中心として回転可能であり、
レバー付き螺子502を回転して雄螺子を雌螺子にねじ
込むと、基部500が支持台246の側面に押し付けら
れ、これによりロッド501を任意の向きで固定できる
ようになっている。
【0166】図30及び図31に示すように、第1ケー
ス501Aには、長手方向に沿って長孔504が形成さ
れており、長孔504を挿通したハンドル付き螺子50
6の雄螺子508が第2ケース501Bに形成された雌
螺子(図示せず)にねじ込まれている。
【0167】このため、ハンドル付き螺子506を回し
て雄螺子508を第2ケース501Bに形成された雌ね
じにねじ込むと、第1部材501に対して第2ケース5
01Bを固定でき、雄螺子508を緩めると第2ケース
501Bを長手方向に沿って移動することが可能とな
る。
【0168】第2ケース501Bは、距離測定手段51
2を備えている。
【0169】この距離測定手段512は、第2ケース5
01Bの先端側にロータリエンコーダー514を固定し
たブロック516を備えている。ロータリエンコーダー
514の回転軸514Aには、プーリー514Bが取り
付けられている。
【0170】また、ブロック516には、プーリー51
4Bの近傍に小プーリー517が回転自在に設けられて
いる。
【0171】第2ケース501Bには、ロータリエンコ
ーダー514の側方に、直線スライドベアリング525
が取り付けられている。
【0172】直線スライドベアリング525は、長尺状
の第1の部材518、長尺状の第2の部材520及び中
間部材522を備えている。
【0173】第1の部材518と中間部材522との
間、及び第2の部材520と中間部材522との間に
は、各々複数の鋼球524が配置されており、第2の部
材520は第2ケース501Bに固定され、第1の部材
518は第2の部材520の長手方向に沿ってスムーズ
にスライド自在となっている。
【0174】第1の部材518には板材526が固定さ
れており、板材526の側部に設けられた突起526A
には、引張スプリング528の一端が係止されている。
【0175】引張スプリング528の他端は、ロータリ
エンコーダー514側とは反対側に設けられたピン53
0(第2ケース501Bに固定されている。)に係止さ
れ、板材526及び第1の部材518をピン530側に
常に引っ張っている。
【0176】板材526の中央にはプーリー532A及
びプーリー532Bが2段重ねで各々回転自在に取り付
けられている。第2の部材520とロータリエンコーダ
ー514との間には第2ケース501Bに固定された軸
533が設けられており、この軸533にプーリー53
4が回転自在に取り付けられている。
【0177】図30に示すように、第2ケース501B
の側面には、ワイヤー出入口536が設けられている。
ワイヤー出入口536は、第2ケース501Bの側面に
固着される中空の中空軸538を備えている。
【0178】中空軸538の外周面の一部には雄螺子が
形成されており、この雄螺子部分にには、長尺状の調整
ナット540及び調整ナット540の固定を行う固定用
ナット542が螺合している。
【0179】このワイヤー出入口536の中空軸538
には、計測用第2ワイヤー544が挿通している。
【0180】図30乃至図32に示すように、ワイヤー
出入口536から第2ケース501Bの内側へ延びる計
測用第2ワイヤー544は、最初にロータリエンコーダ
ー514のプーリー514B、小プーリー517、再び
プーリー514Bを順に時計回り方向に巻き掛けられた
後、プーリー532A、プーリー534、プーリー53
2Bに順に巻き掛けられた後、端部がプーリー534を
支持している軸533(第2ケース501Bに固定され
ている。)に係止されている。
【0181】一方、ワイヤー出入口536から第2ケー
ス501Bの外側へ延びる計測用第2ワイヤー544の
端部には、第1の係止金具452と係合する略菱形の枠
状に形成された第2の係止金具546が取り付けられて
いる。
【0182】図27に示すように、第2の係止金具54
6には、孔部の計測用第2ワイヤー544の接続側とは
反対側の部分に前述した第1の係止金具452の板厚に
相当する幅の切り込み548が形成されており、一部に
枠部の内外を貫通する切欠550が形成されている。な
お、切欠550は実質的に閉じており、第2の係止金具
546を弾性変形させることによって開くようになって
いる。
【0183】図30に示すように、ワイヤー出入口53
6から第2ケース501Bの外側へ延びる計測用第2ワ
イヤー544の中間部には、ストッパー金具552がカ
シメ固定されている。
【0184】計測用第2ワイヤー544には、引張スプ
リング528の作用によってワイヤー出入口536より
第2ケース501Bの内部へと引き込まれる張力が作用
している。
【0185】図30に示すように、計測用第2ワイヤー
544の巻き掛けられるプーリー532A及びプーリー
532Bは動滑車の役目をしており(他のプーリーは定
滑車)、本実施形態では、計測用第2ワイヤー544が
プーリー532A及びプーリー532Bに巻き掛けられ
ているため、計測用第2ワイヤー544をワイヤー出入
口536から外側へ引き出した寸法に対して、プーリー
532A及びプーリー532Bの移動寸法は1/4とな
る。
【0186】また、計測用第2ワイヤー544は、張力
が作用した状態でロータリエンコーダー514のプーリ
ー514Bに巻き掛けられているので、計測用第2ワイ
ヤー544を引き出すと、ロータリエンコーダー514
の回転軸514Aが計測用第2ワイヤー544の引出し
量に対応した角度回転する。
【0187】なお、図30及び図33では、計測用第2
ワイヤー544を引き出した状態を示しているが、通常
は、ストッパー金具552がワイヤー出入口536の端
部に当接しており、図32に示すように、プーリー53
2A及びプーリー532Bの取り付けられている第1の
部材518は、ピン530側に位置している(なお、ス
トッパー金具552がワイヤー出入口536の端部に当
接している状態でも、計測用第2ワイヤー544には張
力が作用している。) ロータリエンコーダー514は、回転軸514Aの回転
角度を電気信号に変換し、測定結果を制御装置126へ
出力し、これにより計測用第2ワイヤー544の引出し
量を精密かつ正確に計測することができる。
【0188】なお、距離測定手段512は、ストッパー
金具552がワイヤー出入口536の端部に当接してい
る状態で、計測用第2ワイヤー544の引出し量が零に
なるようセットされている。 (作用)次に、上記ホイールアライメント調整装置10
を用いてホイールアライメントを調整する方法の一例を
説明する。 (1) ホイールアライメント調整装置10の初期状態
は、図8に示すように、載置台18が一番下側に下降し
ており、この載置台18の上部に第2のサブベース70
が載置されている。
【0189】この状態では、第2の渡り板78の端部に
設けられた板材82の孔80に矢印B方向側の移動可能
に支持されたタイヤ駆動装置118のピン84が挿入さ
れており、第2の渡り板78が矢印F方向側のタイヤ駆
動装置118と矢印B方向側のタイヤ駆動装置118と
を連結し、第2の渡り板78及び前後のタイヤ駆動装置
118の各上面が略一致している。
【0190】また、第1の渡り板68が載置台18の矢
印B方向側の端部と矢印B方向側のタイヤ駆動装置11
8とを連結しているため、第1の渡り板68、第2の渡
り板78及び前後のタイヤ駆動装置118の各上面が略
一致している。 (2) 作業者は、調整対象の車両300のホイールベ
ース、前後のトレッドベースを測定し、ホイールベース
に合わせて左右のタイヤ駆動装置118の距離の変更を
行い、トレッドベースに合わせて前後のタイヤ駆動装置
118の距離の変更を行う。
【0191】左右のタイヤ駆動装置118の距離の変更
は以下の様に行う。 ロック装置50のソレノイド52に通電し、歯54
をラック48から離間させ、第1のサブベース34Rを
移動可能な状態(ロック解除状態)とする。 ソレノイド46に通電し、ワイヤロープ40を把持
爪44で把持させる。 ハンドル42を回してワイヤロープ40を循環さ
せ、トレッドベースに合わせて第1のサブベース34R
の左右の位置調整を行う。 ソレノイド46を非通電状態とし、把持爪44をワ
イヤロープ40から離間させる。 ロック装置50のソレノイド52を非通電状態とし
て歯54をラック48に係合させ、第1のサブベース3
4Rを矢印F方向側と矢印B方向側の両端部分でロック
する。
【0192】以上で左右のタイヤ駆動装置118の距離
の変更が終了する。
【0193】ここで、本実施形態のホイールアライメン
ト調整装置10では、左右の一方のタイヤ駆動装置11
8(第1のサブベース34Lに設けられている側)を固
定し、他方のタイヤ駆動装置118(第1のサブベース
34Rに設けられている側)を左右方向に移動する構成
のため、左右両方を移動する場合に比較してタイヤ駆動
装置118を精度良く位置決めすることができる。
【0194】また、第1のサブベース34Rを矢印F方
向側と矢印B方向側の両端部分でロック装置50によっ
て載置台18のメインフレーム19(ラック48)に固
定するので、第1のサブベース34Rに搭載されたタイ
ヤ駆動装置118の位置が外力等により移動することが
無い。
【0195】一方、前後のタイヤ駆動装置118の距離
の変更は以下の様に行う。
【0196】モータユニット66を駆動して矢印B方向
側の2つのタイヤ駆動装置118を前または後に移動
し、矢印F方向側のタイヤ駆動装置118と矢印B方向
側のタイヤ駆動装置118との距離をホイールベースに
合わせて調整する。
【0197】なお、モータユニット66の駆動を停止す
ると、ナットと送りねじの作用によりタイヤ駆動装置1
18は前後方向に移動しないようにロックされる。 (3) トレッドベース及びホイールベースに合わせて
各タイヤ駆動装置118の位置が決められたら、次に、
車両300の各車輪302がタイヤ駆動装置118のタ
イヤ駆動面136上に位置し、かつ車体の中心線がタイ
ヤ駆動装置118の無限軌道134の循環方向と略平行
となるように、車両300の操舵輪を直進状態としたま
ま矢印B方向側から載置台18上に車両300を移動す
る。
【0198】なお、各車輪302が各タイヤ駆動装置1
18のタイヤ駆動面136に対応すると、第2のサブベ
ース70の第2の渡り板78は車体の下方に位置する。 (4) 次に、各車輪302に治具304を取り付け
る。治具304の取り付け手順は、先ず、図29に示す
ように、対角方向の2つのフランジ付きローラ424の
小径部分424Aの最大寸法Lが、図28に示すホイー
ルフランジ302Aの内径Rよりも若干大きくなるよう
に、ストッパーブロック410の位置を固定する。
【0199】そして、治具304の長手方向一方側のフ
ランジ付きローラ424付近と他方側のフランジ付きロ
ーラ424付近とを手で掴んで互いに接近させ、ホイー
ルフランジ302Aの内側に治具304を挿入して手を
放し、図21及び図28に示すように4つのフランジ付
きローラ424をホイールフランジ302Aに当接させ
る。これにより、フック446が車輪302の軸心上に
位置する。
【0200】ロッド501のワイヤー出入口536が各
車輪302の中心軸上を通るように(即ちフック446
に対向するように)、各ロッド501を手動により回動
及び伸縮させて固定する。
【0201】そして、計測用第2ワイヤー544を引き
出し、第2の係止金具546を治具304の第1の係止
金具452に引っかけ、切り込み548と切り込み45
4とを互いに挿入する(図27参照)。なお、計測用第
2ワイヤー544には張力が作用しているので、計測用
第1ワイヤー450及び計測用第2ワイヤー544は一
直線状になる。 (5) 上記の作業が終了すると、作業者は制御装置1
26に対し、ホイールアライメントの測定を指示する。
【0202】これにより、制御装置126は、図16に
示すホイールアライメント測定処理の各ステップを順に
実行すると共に、図17に示す車体の向き調整処理を所
定時間毎に周期的に実行する。
【0203】以下では、まず図17を参照し、車体の向
き調整処理について説明する。
【0204】ステップ100では、各々の車輪302に
ついて、距離測定器240により距離測定器240から
車輪302までの距離(図18に示す距離a,b,A,
B。)を各々測定する(なお、実際には、各距離測定手
段512の計測用第2ワイヤー544の引出し量を測定
する。)。
【0205】なお、本実施形態のホイールアライメント
調整装置10では、剛体であるホイールフランジ302
Aに治具304を装着し、距離測定器240から引き出
した計測用第2ワイヤー544を車輪302の軸心上に
端部が係止された計測用第1ワイヤー450に連結し、
張力をかけた計測用第2ワイヤー544の引出し量をロ
ータリエンコーダー514で計測する構成としたため、
精密かつ正確な寸法測定を行うことができる。
【0206】ステップ102では、左前輪での距離aか
ら左後輪での距離bを減算した値(a−b)と、右前輪
での距離Aから右後輪での距離Bを減算した値(A−
B)と、を比較し、比較結果に基づいて車体が正しい向
きとなっているか否か判定する。
【0207】ステップ102において(a−b)=(A
−B)であった場合には、車両300の前輪のトレッド
ベースと後輪のトレッドベースとが相違していたとして
も、車体の中心線CL1 がホイールアライメント測定装
置の各タイヤ駆動装置118の循環方向と平行になって
いると判断できるので、判定が肯定され、何ら処理を行
うことなく車体の向き調整処理を終了する。
【0208】一方、ステップ102において(a−b)
≠(A−B)であった場合には、判定が否定されてステ
ップ104へ移行し、(a−b)=(A−B)を成立さ
せるためのタイヤ駆動装置118の移動距離を演算し、
演算結果に基づいてモータ182を駆動し、タイヤ駆動
装置118を循環軸方向に移動させて位置を調整する。
【0209】なお、本実施形態では、矢印F方向側の2
つのタイヤ駆動装置118は動かさず、矢印B方向側の
2つのタイヤ駆動装置118を左右連結装置310によ
って相対移動不能に固定し、互いに固定した矢印B方向
側の2つのタイヤ駆動装置118のみを循環軸方向に移
動させて位置調整を行っている。
【0210】なお、これに限らず、矢印B方向側の2つ
のタイヤ駆動装置118は動かさず、矢印F方向側の2
つのタイヤ駆動装置118のみを移動しても良く、前後
4つのタイヤ駆動装置118を移動させて位置調整を行
っても良い。
【0211】これにより、車体の中心線CL1 がホイー
ルアライメント測定装置の各タイヤ駆動装置118の循
環方向と平行になるように車体の向きが調整される。
【0212】上記処理により、載置台18上に移動した
車両300の車体の中心線CL1 が、各タイヤ駆動装置
118の循環方向に対して非平行であったとしても、平
行となるように車体の向きが修正されることになる。
【0213】また、後述するホイールアライメント測定
処理(図16)では、タイヤ駆動装置118により車両
300の車輪302を1輪ずつ転動させる。
【0214】車両300の車輪302を1輪ずつ転動さ
せると、転動している車輪302で発生した循環軸方向
の力により、転動していないタイヤに歪みが生じて車体
が微妙に変位し、タイヤ駆動面136に対し転動してい
る車輪302の姿勢角が変化するが、上述した車体の向
き調整処理は、車輪302を転動させているときにも周
期的に実行され、転動していないタイヤの歪みによっ
て、車体の姿勢が変位し、転動している車輪302のタ
イヤ駆動面136に対する姿勢角が車体の姿勢が変位し
なかったときと同様の状態を保つようにタイヤ駆動装置
118が移動されるので、タイヤ駆動面136に対する
転動している車輪302の姿勢角が一定となり、ホイー
ルアライメント測定処理による測定の精度が向上する。
【0215】次に図16のフローチャートを参照し、ホ
イールアライメント測定処理について説明する。
【0216】ステップ120では、測定対象の車輪30
2以外の3つの車輪302について、対応する車輪止め
板194F,194Bを回動することにより、前記測定
対象でない3輪が車両前後方向に移動しないようにロッ
クする。
【0217】なお、本実施形態のホイールアライメント
調整装置10では、車輪止め板194F,194Bを回
動し、これらを車輪302に当接させるのみで車輪30
2を固定、即ち、車両300を簡単に固定することがで
き、懸架装置等にクランプして固定を行う場合に比較し
て固定装置自体の構成も簡単であり、作業も簡単で済
む。
【0218】次のステップ122では測定対象の車輪3
02に対応するタイヤ駆動装置118を循環駆動する。
【0219】これにより、測定対象の車輪302がタイ
ヤ駆動面136上を転動し、測定対象の車輪302が板
片132の上面から突起部の上面に乗り上げ、次に突起
部の上面から板片132の上面に乗り下げることが繰り
返されることになる。
【0220】この突起部への乗り上げ及び突起部からの
乗り下げにより、測定対象の車輪302のタイヤには前
後力Fx(循環方向の力)、横力Fy(循環軸方向の
力)及び荷重Fz(タイヤ駆動面に垂直な方向の力)が
各々発生するが、本実施形態では、上記3方向の力のう
ち前後力Fx及び横力Fyが力センサ152によって測
定される。
【0221】このため、ステップ124では力センサ1
52からの出力(前後力Fx及び横力Fyの測定値)を
サンプリングし、サンプリングによって得られた前後力
Fx及び横力Fyの測定値をメモリ等の記憶手段に記憶
する。
【0222】次のステップ126では、測定対象の車輪
302に対する測定が終了したか否か判定する。
【0223】判定が否定された場合にはステップ122
へ戻り、ステップ122〜126を比較的短い周期で繰
り返す。
【0224】これにより、ステップ126の判定が肯定
される迄の間は、タイヤ駆動面136上を転動している
測定対象の車輪302によって発生される前後力Fx及
び横力Fyが比較的短い周期で繰り返し測定され、測定
結果が順次記憶されることになる。
【0225】所定時間が経過した、又はタイヤが所定回
回転した、又はメモリに記憶した測定データのデータ量
が所定量に達した等の条件(これらの条件は、突起部へ
の車輪の乗り上げから突起部からの車輪の乗り下げに至
る期間、前後力Fx及び横力Fyを連続的に測定するこ
とが、少なくとも1回以上行われるように設定されてい
る)を満足すると、ステップ126の判定が肯定されて
ステップ128へ移行する。
【0226】ステップ128では車両300の全ての車
輪302に対して上記の測定処理を行ったか否か判定す
る。
【0227】判定が否定された場合にはステップ120
に戻り、他の車輪302を測定対象車輪として上記処理
を繰り返す。
【0228】車両300の全ての車輪302について測
定処理を行い各車輪のデータを全て収集すると、ステッ
プ128の判定が肯定されてステップ130で車輪止め
板194F,194Bによるロックを解除した後にステ
ップ132へ移行する。
【0229】ステップ132では、車両300の全ての
車輪302について、トー角の調整方向(トーイン方向
及びトーアウト方向の何れに調整すべきか)を各々演算
する。
【0230】単一の車輪についての演算は以下のように
して行われる。
【0231】まず、記憶手段に蓄積記憶されている前後
力Fx及び横力Fyの測定値から、処理対象の車輪の前
後力Fx及び横力Fyの多数の測定値を取り込む。
【0232】次に、前後力Fxの多数の測定値につい
て、時間に関する1次微分値(dFx/dt:前後力F
xの変化率)を各々演算する。
【0233】なお、演算によって得られた前後力の1次
微分値(dFx/dt)のデータを時間軸に沿ってプロ
ットしたとすると、例として図19に細い実線で示すよ
うな波形となる。
【0234】次に、前後力の1次微分値(dFx/d
t)の一連のデータから、車輪の段差(上り段差及び下
り段差)通過時に対応する一連のデータを各々抽出す
る。
【0235】図19からも明らかなように、車輪の段差
通過時には、タイヤが大きく変形されることにより、前
後力の一次微分値(dFx/dt)に、各々所定値以上
の振幅で正負の符号が異なる2つの大きな変動が連続す
る特有の変化パターンが生ずる。
【0236】また、上り段差通過時には負方向への変動
の後に正方向への変動が生じ、下り段差通過時には正方
向への変動の後に負方向への変動が生じる。
【0237】従って、上り段差通過時及び下り段差通過
時に対応するデータの抽出は、例えば前後力の1次微分
値(dFx/dt)のデータから絶対値が所定値以上の
データを抽出し、抽出したデータを、車輪の段差通過に
よる生ずる変動のピーク又はピーク付近のデータとみな
し、該データを含む所定時間内の測定によって得られた
一連のデータに、上り段差通過時に特有の変化パターン
又は下り段差通過時に特有の変化パターンが生じていれ
ば、該一連のデータを車輪の上り段差通過時のデータ又
は下り段差通過時のデータとして抽出することにより実
現できる。
【0238】次に、上記処理によって抽出した車輪の上
り段差通過時のデータから、前記特有の変化パターンを
形成する2つの大きな変動のうち、1つ目の変動が生じ
た後に前後力の一次微分値(の絶対値)が最小になった
タイミング(すなわち前後力の絶対値が最大となったタ
イミング:図19のP1 点に相当するタイミング)を判
断する。
【0239】具体的には、例えば前記抽出した一連のデ
ータから、前後力の1次微分値の符号の変化の境界とな
っているデータ(時系列的に前のデータと後のデータの
符号が異なっているデータ)を抽出し、該データの測定
タイミングを、前後力の一次微分値(の絶対値)が最小
になったタイミングと判断する。
【0240】続いて、車輪の下り段差通過時のデータか
ら、前記特有の変化パターンを形成する2つの大きな変
動のうち、1つ目の変動が生じた後に前後力の一次微分
値(の絶対値)が最小になったタイミング(すなわち前
後力の絶対値が最大となったタイミング:図19のP2
点に相当するタイミング)を、前述の第1のタイミング
と同様にして判断する。
【0241】次に、記憶手段から取り込んだ横力Fyの
測定値から、前述の第1のタイミングから第2のタイミ
ングに至る期間内に測定された横力Fyの測定値を抽出
し、時間に関する1次微分値(dFy/dt:横力Fy
の変化率)を各々演算する。
【0242】なお、演算によって得られた横力の1次微
分値(dFy/dt)のデータを時間軸に沿ってプロッ
トしたとすると、例として図19に太い実線で示すよう
な波形となる。
【0243】続いて、所定期間内の横力Fyの変動のエ
ネルギーを演算する。本実施形態では、横力Fyの変動
のエネルギーとして、横力の1次微分値(dFy/d
t)の自乗和Eを演算する(次式参照)。
【0244】E=Σ(dFy/dt)2 そして、演算した横力Fyの変動のエネルギー(横力の
1次微分値の自乗和E)に基づき、横力の変動のエネル
ギーを小さくするためのトー角の調整方向(トーイン方
向及びトーアウト方向の何れに調整すべきか)を演算す
る。
【0245】なお、最適なトー角は自乗和E(横力の変
動のエネルギー)が最小となる角度であるが、自乗和E
が最小となるトー角を求めるためには、各車輪毎に、ト
ー角を変更しながら前後力Fx(又は荷重Fz)及び横
力Fyを繰り返し測定する必要があると共に、1回目の
測定で得られた自乗和Eの値からトー角の調整方向を判
断することは困難である。
【0246】このため、横力の1次微分値の総和S(次
式参照)も併用して調整方向を演算することが好まし
い。
【0247】S=ΣdFy/dt 上記の総和S=0となるトー角は、自乗和Eが最小とな
るトー角とは必ずしも一致しないが、自乗和Eが最小と
なるトー角と近い角度であるので、横力の1次微分値の
総和Sを併用してトー角の調整方向を演算する(例えば
自乗和Eからは調整方向が判断できない場合は総和Sに
基づいて調整方向を判断する)ことにより、前後力Fx
(又は荷重Fz)及び横力Fyの測定回数が低減される
場合が生ずる。
【0248】ステップ132では、車両の全ての車輪に
対して上述した処理を各々行うことにより、トー角の調
整方向を各々演算する。
【0249】次のステップ134では、表示装置126
Aに、演算した横力Fyの変動のエネルギー(横力の1
次微分値の自乗和E)、トー角の調整方向を各車輪毎に
表示し、処理を一旦終了する。これにより作業員は、表
示装置126Aに表示された情報に基づいて、各車輪の
トー角を調整する必要があるか否か、トー角を調整する
必要がある場合に何れの調整方向にどの程度調整すれば
良いかを容易に判断することができる。
【0250】また、作業員が車両300の各車輪のトー
角を調整した後に、再度確認する必要があれば、上述し
たホイールアライメント測定処理の実行が再度指示さ
れ、上記と同様にして、トー角調整後のホイールアライ
メントが適正か否かが前後力及び横力に基づいて再度判
定される。
【0251】これにより、車両300に装着されている
タイヤの種類に拘らず、該タイヤの特性に応じて実路面
において高い走行安定性が得られ、かつ耐片磨耗性が向
上するように、車両300の各車輪の姿勢角を適正に調
整することができる。 (6) なお、車両300の調整等を行うために車両3
00を持ち上げる場合には、モータユニット30を駆動
させる。
【0252】モータユニット30が駆動してチェーン2
6が所定方向に駆動されると、各支柱14のスプロケッ
ト24及び回転部材22が同時に回転し、載置台18と
載置台18の上部に搭載された第2のサブベース70と
が一体となって上下送りねじ16に沿って上昇する。こ
れにより、図20に示すように、載置台18の下方に作
業員の作業スペースが確保される。 (7) 車両のタイヤ交換を行う場合には、以下の手順
で行う。 上記のように載置台18と第2のサブベース70と
を上昇させた後、第2のサブベース70をロック装置9
0により支柱14にロックさせた状態で載置台18を下
降させる(図1参照)。
【0253】通常、エアシリンダ102は、空気圧によ
ってロックレバー96の下端96Aがロックプレート9
2へ接触する方向にロックレバー96を付勢しているの
で、載置台18を下降させるとロックレバー96の下端
96Aが角孔94に挿入されて下端96Aに引っ掛かり
(図10の状態)、第2のサブベース70の下降が停止
し、載置台18のみが下降する。
【0254】なお、下端96Aが角孔94に挿入されて
いれば下端96Aはその角孔94の下端に引っ掛かり、
ロックレバー96の下端96A角孔94に挿入されてい
ない場合には、その下方の角孔94に挿入された後に角
孔94の下端に引っ掛かり、これにより第2のサブベー
ス70の下降が阻止される。 そして、モータユニット30を更に駆動し続けると
載置台18のみが下降し、第2のサブベース70の第2
の渡り板78上面に車両300の車体下面が当接して車
両300が第2のサブベース70上に搭載された状態で
支持され、図1の想像線で示すようにタイヤ駆動装置1
18が車輪302から離間し、タイヤ交換可能な状態と
なる。
【0255】このように、本実施形態のホイールアライ
メント調整装置10では、上記のように第2のサブベー
ス70をロックして載置台18を下降させるのみで第2
の渡り板78を載置台18に搭載した状態から第2の渡
り板78と載置台18とを離間させた状態に変更できる
ので、タイヤ交換をする際に別途ジャッキやリジッドラ
ックを必要とせず、タイヤ交換を容易に行うことができ
る。
【0256】なお、タイヤ交換後に車両300のアライ
メント調整を行う場合や、車両300を装置より下ろす
場合には、載置台18を上昇させて第2のサブベース7
0を若干持ち上げ(ロックレバー96の下端96Aが角
孔94の下端から上方に離れるまで)、エアシリンダ1
02を作動させてロックレバー96の下端96Aをロッ
クプレート92から一旦離間させる。これにより、車両
300の車輪がタイヤ駆動装置118に載って第2のサ
ブベース70から車体が離間する。
【0257】そしてロックレバー96の下端96Aをロ
ックプレート92から離間させた状態で載置台18を下
降させると、第2のサブベース70は載置台18の上面
に搭載された状態で載置台18と共に下降する。
【0258】なお、下降終了後には、エアシリンダ10
2を作動させてロックレバー96の下端96Aがロック
プレート92へ接触する方向にロックレバー96を付勢
した状態とする。
【0259】本実施形態の距離測定器240では、定滑
車と動滑車とを組み合わせて計測用第2ワイヤー544
をコンパクトに折り返しているので、引出し寸法に対し
て短い寸法で計測用第2ワイヤー544を収納すること
ができ、距離測定器240の全長を短くすることができ
る。
【0260】また、治具304をホイールフランジ30
2Aに取り付けることによって、車輪302の軸心上の
位置を寸法測定の基準としているので、精密かつ正確な
寸法測定を行うことができる。 (他の実施形態)上記実施形態では、距離測定器240
を用いて車輪302の位置を検出することによって車両
300の向きを修正したが、トー角、キャンバー角等を
修正した際に車輪302が傾き、車輪302までの距離
(計測用第2ワイヤー544の引出し量)が変化するの
で、この変化量から車輪302の角度変化量(修正した
角度)を三角関数を用いた計算で求めることもできる。
【0261】また、距離測定器240の動滑車(プーリ
ー532A及びプーリー532B)の数を増やすことに
よって計測用第2ワイヤー544の引出し量を増やした
り、距離測定器240の長さを短くすることもできる。
【0262】また、計測用第1ワイヤー450及び計測
用第2ワイヤー544は、安定性の上でステンレスワイ
ヤーを用いることが好ましいが、引張スプリング528
によって計測精度が低下するような伸びを生じず、経年
変化が生じ難いものであれば他の材質であっても良い。
【0263】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
タイヤ位置検出装置によれば、正確かつ高精度に車輪の
位置検出を行うことができる、という優れた効果を有す
る。
【0264】請求項2に記載のタイヤ位置検出装置によ
れば、測定の基準が明確になるため、正確かつ高精度に
車輪の位置検出を行うことができる、という優れた効果
を有する。
【0265】請求項3に記載のタイヤ位置検出装置によ
れば、ワイヤーは自由に屈曲できるので、距離測定装置
内にコンパクトに収納し易く、距離測定装置を小型化で
きる、という優れた効果を有する。
【0266】請求項4に記載のタイヤ位置検出装置によ
れば、ワイヤーの引出し量を正確かつ精密に計測するこ
とができる、という優れた効果を有する。
【0267】請求項5に記載のタイヤ位置検出装置によ
れば、ワイヤーの移動量を信号に変換するので、コンピ
ュータ等で制御を行い易くなる、という優れた効果を有
する。
【0268】請求項6に記載のホイールアライメント調
整装置によれば、車体の位置を自動で修正することがで
きる、という優れた効果を有する。
【0269】請求項7に記載のホイールアライメント調
整装置によれば、自動的に車体の中心線とホイールアラ
イメント調整装置の中心線とを一致させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】載置台と第2のサブベースとが上下に分離した
状態を示すホイールアライメント調整装置の左側から見
た側面図である。
【図2】支柱の垂直断面図である。
【図3】車両後輪用の載置台が最も後方に位置している
状態を示すホイールアライメント調整装置の平面図であ
る。
【図4】支柱付近の水平断面図である。
【図5】ホイールアライメント調整装置の前後端付近の
拡大平面図である。
【図6】車両後輪用の載置台を若干前方に移動した状態
を示すホイールアライメント調整装置の平面図である。
【図7】後方から見たホイールアライメント調整装置の
側面図である。
【図8】載置台と第2のサブベースとを一番下方に下ろ
した状態を示すホイールアライメント調整装置の左側か
ら見た側面図である。
【図9】第2のサブベースの支持部付近の左側から見た
側面図である。
【図10】第2のサブベースの支持部付近の後方から見
た側面図である。
【図11】車輪止め板を傾斜させた状態を示すタイヤ駆
動装置の左側から見た側面図である。
【図12】車輪止め板を傾斜させた状態を示すタイヤ駆
動装置の左側から見た側面図である。
【図13】車輪止め板を傾斜させた状態を示すタイヤ駆
動装置の斜視図である。
【図14】車輪を固定した状態を示すタイヤ駆動装置の
斜視図である。
【図15】ホイールアライメント調整装置の制御系の概
略構成図である。
【図16】ホイールアライメント測定処理を示すフロー
チャトである。
【図17】車体の向き調整処理を示すフローチャートで
ある。
【図18】車体の向きをどのように調整するかを示す説
明図である。
【図19】車輪が上がり段差及び下り段差を順に通過し
た際の、タイヤに発生する荷重の一次微分値及び横力の
一次微分値の推移の一例を各々示す線図である。
【図20】車体を持ち上げた状態を示すホイールアライ
メント調整装置の左側から見た側面図である。
【図21】車輪に装着した治具の斜視図である。
【図22】治具の裏面側から見た斜視図である。
【図23】治具のセンターブロック部分の断面図であ
る。
【図24】治具のストッパーブロック部分の断面図であ
る。
【図25】治具の裏面から見た平面図である。
【図26】治具の裏面から見た平面図である。
【図27】第1の係止金具及び第2の係止金具の斜視図
である。
【図28】車輪及び治具の正面図である。
【図29】治具の裏面から見た平面図である。
【図30】カバーを取った距離測定器の正面図である。
【図31】距離測定器の長手方向に直角な断面図であ
る。
【図32】距離測定器の長手方向に沿った断面図であ
る。
【図33】距離測定器の長手方向に沿った断面図であ
る。
【符号の説明】
10 ホイールアライメント調整装置 118 タイヤ駆動装置(車輪搭載部) 122 フレーム 124 駆動軸(回転装置) 126 制御装置(制御手段) 127 モータ(回転装置) 134 無限軌道(回転装置) 152 力センサ(センサ) 156 車幅方向移動ベース板(移動手段) 168 左右スライドガイドレール(移動手段) 170 リニア軸受(移動手段) 176 軸受(移動手段) 172 ブラケット(移動手段) 178 送りねじ(移動手段) 182 モータ(移動手段) 184 プーリー(移動手段) 186 プーリー(移動手段) 188 タイミングベルト(移動手段) 240 距離測定器(距離測定装置,タイヤ位置検出
装置) 304 治具(ホイール装着治具,タイヤ位置検出装
置) 450 計測用第1ワイヤー(ワイヤー、連結手段) 452 第1の係止金具(連結手段) 514 ロータリエンコーダー(センサ) 514A 回転軸 528 引張スプリング(付勢手段) 532A プーリー(動滑車) 532B プーリー(動滑車) 533 軸(係止部) 536 ワイヤー出入口(引出口) 544 計測用第2ワイヤー(ワイヤー、連結手段) 546 第2の係止金具(連結手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前記車輪のホイールに装着されるホイー
    ル装着治具と、 車両の車輪を搭載する車輪搭載部に対応して設けられ、
    前記車輪搭載部の所定位置から前記ホイール装着治具の
    所定位置までを連結する連結手段及び、前記連結手段の
    引き出し量を測定するセンサを備えた距離測定装置と、 を有することを特徴とするタイヤ位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記ホイール装着治具の所定位置は、前
    記車輪の軸線上にあることを特徴とする請求項1に記載
    のタイヤ位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記連結手段はワイヤーであることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載のタイヤ位置検
    出装置。
  4. 【請求項4】 前記距離測定装置は、前記ワイヤーを引
    き出す引出口と、前記ワイヤーの端部を係止する係止部
    と、前記引出口と前記係止部との間の前記ワイヤーを巻
    きかける動滑車と、前記動滑車を一方向に付勢して前記
    ワイヤーに張力を付与する付勢手段と、を有することを
    特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の
    タイヤ位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記センサは、前記ワイヤーが巻き掛け
    られて前記ワイヤーの移動により回転する回転軸を備え
    たロータリーエンコーダーであり、前記ワイヤーの移動
    量に対応した信号を出力することを特徴とする請求項1
    乃至請求項4の何れか1項に記載のタイヤ位置検出装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記
    載のタイヤ位置検出装置と、 前記車輪搭載部を水平方向に移動する移動手段と、 前記車両搭載部に設けられ前記車輪を回転させる回転装
    置と、 前記車両搭載部に連結され前記車両搭載部に作用する力
    を測定する力センサと、 を有することを特徴とするホイールアライメント調整装
    置。
  7. 【請求項7】 車両の右前輪に対応した距離測定装置に
    よる連結手段の引き出し量と車両の左前輪に対応した距
    離測定装置による連結手段の引き出し量とが同一になる
    ように前記左右の前輪を搭載した前記車輪搭載部を移動
    する前記移動手段を制御すると共に、車両の右後輪に対
    応した距離測定装置による連結手段の引き出し量と車両
    の左後輪に対応した距離測定装置による連結手段の引き
    出し量とが同一になるように前記左右の後輪を搭載した
    車輪搭載部を移動する前記移動手段を制御する制御手段
    を有することを特徴とする請求項6に記載のホイールア
    ライメント調整装置。
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