JPH0882578A - 車両のスタビリティ測定装置 - Google Patents

車両のスタビリティ測定装置

Info

Publication number
JPH0882578A
JPH0882578A JP6217488A JP21748894A JPH0882578A JP H0882578 A JPH0882578 A JP H0882578A JP 6217488 A JP6217488 A JP 6217488A JP 21748894 A JP21748894 A JP 21748894A JP H0882578 A JPH0882578 A JP H0882578A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
axis direction
tire
roller
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6217488A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Fukamachi
嘉博 深町
Ryuzo Hayama
隆三 端山
Hiroshi Kawabe
浩 川辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP6217488A priority Critical patent/JPH0882578A/ja
Publication of JPH0882578A publication Critical patent/JPH0882578A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 セットバックが生じても簡単且つ正確に車両
足廻りを調整する。 【構成】 基盤28上にLMガイド用レール32及びロ
ーラ用ベース36が敷設されY軸方向移動台20がY軸
方向に移動可能とされる。X軸方向移動台50はY軸方
向移動台20に載せられ、X軸方向に移動可能とされて
いる。タイヤ転動装置80がX軸方向移動台50に載せ
られ、X軸方向移動台50上で自由に移動可能とされて
いる。互いに平行な2本のローラー92が、タイヤ転動
装置80に支持され、モーター106により回転され
る。X軸方向移動台50とタイヤ転動装置80との間を
繋ぐようにセンサ120が配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の走行安定性を表
わすスタビリティを測定する車両のスタビリティ測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両に取付られた車輪の走行
時の安定性を検査する車輪検査装置として、車輪のトー
角、キャンバー角及びキャスター角等の取付角度(取付
姿勢角)を測定するアライメントテスターや、車両前二
輪のタイヤの走行時におけるサイドスリップ量を測定す
るサイドスリップテスターが知られている。
【0003】つまり、車両が走行する場合のスタビリテ
ィに対して、各車輪に設けられているトー角及びキャン
バー角が重要な役割を果たす。アライメント(ホイール
アライメント)の基本的な考え方からすれば、キャンバ
ー角は車に直進性を持たせたり、ハンドルを操舵する際
にタイヤのスクラブ半径を小さくしてハンドルの操舵力
を小さくする等の目的で車輪に設けられている角度であ
る。トー角はキャンバー角を設けたことによるタイヤの
サイドスリップを補正する目的で設けられている。
【0004】上記従来のアライメントテスターは、各車
輪の角度や寸法の測定を行い、メーカーが設定した目標
値にそれぞれの角度を調整するのが一般的である。メー
カーの設定値は、車種毎に細かく設定されており、実際
のアライメント調整を行う際には車種毎に設定値を参照
しなければならない、という煩わしさがある。
【0005】また、アライメントテスターでメーカーの
設定値に正確にアライメントを調整したとしても、車両
の製造時の製造誤差や経年変化によるブッシュやダンパ
の劣化及び、車体の捩じれ等に伴って、車輪のセットバ
ック(ホイールベースの左右の相違)が生じているた
め、車両を直進走行させることが出来ない場合がある。
【0006】一方、上記従来のサイドスリップテスター
については、基本的には前輪のサイドスリップのみの測
定しかできないため、車両が直進走行することができる
かどうかの判定にはあまり役に立たない。
【0007】以上説明したように現状の車輪検査装置を
用いたアライメント調整は煩わしく、また、例えアライ
メントが調整できたとしても、セットバックによって車
両の走行性能やタイヤの諸性能を充分に引き出せないと
いうのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解消すべくなされたもので、セットバックが生じていて
も、簡単且つ正確に車両足廻りを最適に調整することが
できる車両のスタビリティ測定装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1による車両のス
タビリティ測定装置は、往復直線動可能に案内されて移
動し得る第1の移動台と、前記第1の移動台をロック状
態において移動不可能とし得る第1のロック手段と、前
記第1の移動台の移動方向と交差する方向に沿って往復
直線動可能に案内されつつ前記第1の移動台上に配置さ
れる第2の移動台と、前記第2の移動台をロック状態に
おいて移動不可能とし得る第2のロック手段と、駆動源
により回転される互いに平行なローラー対に車両のタイ
ヤを載せて回転させるタイヤ転動装置と、前記タイヤ転
動装置を前記第2の移動台上で水平方向に沿って移動可
能とするスライド手段と、前記タイヤ転動装置と前記第
2の移動台との間を繋ぐように配置され且つタイヤの回
転時に発生するローラーの回転軸方向の力及びローラー
の回転軸に直交する方向の力をそれぞれ検出するセンサ
と、センサの検出値を表示する表示手段と、を含むこと
を特徴とする。
【0010】
【作用】第2の移動台上でスライド手段により水平方向
に沿って移動可能とされるようにタイヤ転動装置が配置
されている。このタイヤ転動装置の互いに平行なローラ
ー対に車両のタイヤを載せた状態で、ローラーが駆動源
により回転されて、タイヤが回転される。このタイヤの
回転時に発生するローラーの回転軸方向の力及びローラ
ーの回転軸に直交する方向の力をそれぞれセンサが検出
し、センサの検出値を表示手段が表示する。
【0011】また、ローラー対に車両のタイヤを載せる
際には、相互に交差する方向に沿ってそれぞれ移動し得
る第1の移動台及び第2の移動台がそれぞれ移動して、
最適な位置でタイヤをローラー対に載せる。さらに、タ
イヤをローラー対に載せた後は、第1のロック手段及び
第2のロック手段により移動不可能とされ、このロック
状態において、上記の力の検出がなされる。
【0012】従って、車両のスタビリティに応じて、ロ
ーラーの回転軸方向及びローラーの回転軸に直交する方
向の少なくとも一方に力が作用するが、これらローラー
の回転軸方向及びローラーの回転軸に直交する方向の力
を検出することにより、車両のスタビリティを直接測定
することができる。また、タイヤ転動装置が移動する
為、車両のセットバックに応じてローラー対の位置を調
整することが可能となるので、セットバックが大きな車
両であっても車両のスタビリティを簡便且つ正確に測定
し、最適に車両足廻りの調整をすることができる。
【0013】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例を詳細
に説明する。
【0014】図1は本発明の一実施例に係るスタビリテ
ィ測定装置10の全体平面図を示すもので、図1に示す
ように、前輪右側用の載置台12A、前輪左側用の載置
台12B、後輪右側用の載置台12C及び後輪左側用の
載置台12Dがそれぞれ配置されている。載置台12
A、12Bと載置台12C、12Dとの間には車軸を上
昇、下降させるドライブオンリフト144A、144B
が設置される。また、図1において車両の進入方向をY
軸方向とし、Y軸に直交する方向をX軸方向とする。
【0015】これら載置台12A、12B、12C、1
2Dは、車両の大きさが異なって図2の二点鎖線で示す
ように後輪側のタイヤ14Aが位置しても良いように、
Y軸方向に移動可能とされると共に、X軸方向にもそれ
ぞれ単独で移動出来るようになっている。
【0016】そして、これら載置台12A、12B、1
2C、12Dは、設置される向き及び移動可能ストロー
ク等が異なるものの構造は同じなので、例として前輪右
側用の載置台12Aを図3から図12までを基にして説
明する。
【0017】図3、図4及び図5は、前輪右側用の載置
台12Aの拡大図を示す。この図3、図4及び図5に
は、基盤28上に、Y軸方向移動台20、X軸方向移動
台50及び、タイヤ転動装置80が下から順に積み重ね
られて、載置台12Aが構成される図が示されている。
尚、この載置台12Aの上部には、車両を問題なく載置
台12Aに載せるためにローラー92の直前までタイヤ
14Aを支持するローラーカバー150が、ローラー9
2の上面と同一高さにその上面がなるように、取り付け
られている。
【0018】図5及び図6に示すように、第1の移動台
であるY軸方向移動台20は、X軸方向を長手方向とす
るレール24A、24Bがそれぞれ上部にボルト締めさ
れたレール支持材22A、22Bと、それぞれこれらレ
ール支持材22Aとレール支持材22Bとの間を繋ぐ一
対のステーベース26A、26Bとを有して、正方形状
に形成されている。
【0019】また、基盤28上には、LMガイド用ベー
ス30を介して、Y軸方向に沿ってLMガイド用レール
32が敷設されており、このLMガイド用レール32を
それぞれスライド可能に嵌め込む凹部34Aを有した一
対のLMガイド34が、ステーベース26A側にボルト
締めされている。
【0020】さらに、基盤28上には、Y軸方向に沿っ
てローラ用ベース36が敷設されており、このローラ用
ベース36上に、中心軸38Aを軸受39により回転可
能に支持されるローラ38が位置している。そして、こ
の軸受39がステーベース26B側にボルト締めされて
いる。
【0021】この為、Y軸方向移動台20がLMガイド
用レール32に案内されつつY軸方向に移動可能とされ
ている。
【0022】さらに、図3に示すように、圧縮エアを給
排する図示しないホースが接続されたブレーキユニット
42と、ブレーキユニット42をY軸方向移動台20の
ステーベース26に取付けるブラケット44と、ブレー
キユニット42の内部を摺動可能に貫通しているリニア
シャフト46と、LMガイド用ベース30を据付けてい
ると同じ据付面である基盤28に、リニアシャフト46
の一端をリニアシャフト46がY軸方向に伸びるように
固定するブラケット48とで、第1のロック手段である
Y軸方向ブレーキ装置40が構成されている。
【0023】この為、ブレーキユニット42は、圧縮エ
アが給排されることにより、ブレーキユニット42とリ
ニアシャフト46を摺動可能にしたり、摺動不可にロッ
クしたりし、この動作を介して、Y軸方向ブレーキ装置
40がY軸方向移動台20を移動可能としたり、固定す
るロック状態としたりすることが出来る。
【0024】図7及び図8には、第2の移動台であるX
軸方向移動台50が示されている。X軸方向移動台50
は、それぞれX軸方向を長手方向とする一対の軸受部材
52A、52Bと、これら一対の軸受部材52A、52
B間をそれぞれスペーサー58を介して繋ぐステープレ
ート54及びロードセルホルダ56と、一対の軸受部材
52A、52BにそれぞれX軸方向を長手方向として一
対づつ取り付けられた直方体状のLMブロック60とで
構成されており、これらは互いにボルト締めで固定され
て一体構造となっている。
【0025】そして、図4及び図6に示すように、一対
のレール24A、24Bの相互に対向する側にそれぞれ
接するようにLMブロック60が配置されている為、レ
ール24A、24Bに沿ってLMブロック60がスライ
ドすることで、X軸方向移動台50はX軸方向に移動可
能とされている。
【0026】X軸方向移動台50の上部には、それぞれ
ボールを回転可能に支持した4個のボール支持円盤62
が取付けられている。4個のボール支持円盤62は、タ
イヤ転動装置80をX軸方向移動台50上で水平な全方
向にスライド可能とするスライド手段64を構成する。
【0027】さらに、図3に示すように、圧縮エアを給
排する図示しないホースが接続されたブレーキユニット
72と、ブレーキユニット72をX軸方向移動台50の
軸受部材52Aに取付けるブラケット74と、ブレーキ
ユニット72の内部を摺動可能に貫通しているリニアシ
ャフト76と、Y軸方向移動台20にリニアシャフト7
6の一端をリニアシャフト76がX軸方向に伸びるよう
に固定するブラケット78とで、第2のロック手段であ
るX軸方向ブレーキ装置70が構成されている。
【0028】この為、ブレーキユニット72は、圧縮エ
アが給排されることにより、ブレーキユニット72とリ
ニアシャフト76を摺動可能にしたり、摺動不可にロッ
クしたりし、この動作を介して、X軸方向ブレーキ装置
70がX軸方向移動台50を移動可能としたり、ロック
状態としたりすることが出来る。
【0029】また、図11及び図12に示すように、そ
れぞれY軸方向を長手方向とする一対の軸受プレート8
2と、これら軸受プレート82にそれぞれ取付けられた
軸受プレート84及び軸受プレート86と、それぞれX
軸方向を長手方向としてこれら軸受プレート82間をそ
れぞれ繋ぐ一対のステープレート88と、これら一対の
ステープレート88間をそれぞれ繋ぐ一対のステープレ
ート90とで、タイヤ転動装置80のフレームが構成さ
れている。そして、これら部材はそれぞれボルト締めで
分解、組立可能に固定されて一体フレームとされてい
る。
【0030】さらに、これら一対の軸受プレート82間
には、一対の軸受プレート82にそれぞれボルト締めで
固定されたサポートユニット94により両端を回転可能
に支持された互いに平行なローラー対である2本のロー
ラー92が、位置している。
【0031】尚、これらローラー92の表面は、ローレ
ット加工や凹凸面を備えた樹脂を貼着すること等によっ
て、摩擦係数が走行路面の摩擦係数に一致するようにさ
れている。なお、世界各国には種々の摩擦係数をもった
路面が存在するので、測定される車両が走行する路面の
摩擦係数に一致した摩擦係数のローラー92を用いて測
定するのがよい。
【0032】そして、図12に示すように、これら2本
のローラー92の一端にはそれぞれかさ歯車が取りつけ
られており、それぞれのかさ歯車が、主軸98に取りつ
けられている2個のかさ歯車とかみ合って、二組のマイ
タ歯車96を構成している。この為、これらマイタ歯車
96により主軸98側から2本のローラー92側にそれ
ぞれ動力が伝達される。
【0033】また、この主軸98は、軸受プレート84
にボルト締めされた2個のサポートユニット100で両
端近くを回転可能に支持されると共に、同じく軸受プレ
ート84にボルト締めされた2個のサポートユニット1
02で中央近くを回転可能に支持されていて、その一端
にプーリ104が取りつけられている。
【0034】一方、軸受プレート84には、軸受プレー
ト84にボルト締めされたモーター用ブラケット108
Aを介して駆動源であるギャードモーター106を支持
するモーター用ブラケット108Bが取付けられてい
る。
【0035】このギャードモーター106の出力軸には
プーリ110が取りつけられており、主軸98の一端に
取りつけられたプーリ104との間に掛けられたタイミ
ングベルト112で駆動力が伝達される。この為、ギャ
ードモーター106のオン、オフで2本のローラー92
の回転及び停止をすることが出来る。
【0036】尚、モーター用ブラケット108Aにモー
ター用ブラケット108Bがボルト締めで取りつけられ
てスライド可能になっているため、モーター用ブラケッ
ト108Bがタイミングベルト112の張力を調整可能
とされている。
【0037】他方、軸受プレート84と軸受プレート8
6のそれぞれの下面でボール支持円盤62の上面に乗る
箇所には、その表面が軸受プレート84、86の下面と
同一になるように、図示しない硬度の高いピンが取りつ
けられている。尚、本実施例では、ボール支持円盤62
をX軸方向移動台50上に取りつけ、ピンをタイヤ転動
装置80に取りつけたが、ボール支持円盤62をタイヤ
転動装置80の下方に取りつけ、ピンをX軸方向移動台
50上に取りつけるようにしてもよい。
【0038】図9及び図10には、タイヤ転動装置80
に作用するX軸方向、Y軸方向の力を検出するためのセ
ンサである2分力センサ120が示されている。この2
分力センサ120の本体部分を構成する2分力センサ本
体122内には、X軸方向に沿う方向に作用する力を検
出する素子及びY軸方向に沿う方向に作用する力を検出
する素子が設けられている。この2分力センサ本体12
2の素子はロードセル等で構成することができる。
【0039】また、2分力センサ本体122とアーム状
に伸びる検出材124との間及び、2分力センサ本体1
22とブラケット部126との間には、それぞれ弾性変
形を容易とする為の穴部128Aを有した一対の連結部
128が配置されていて、一対の連結部128がこれら
の間をそれぞれ連結している。
【0040】2分力センサ120のブラケット部126
はロードセルホルダ56にボルト締めで取付けられる。
また、2分力センサ120を2分力センサ本体122と
共に構成するそれぞれ板状とされた一対のピンホルダ1
30は、タイヤ転動装置80の一対のステープレート9
0にボルト締めでそれぞれ取付けられ、これらピンホル
ダ130にブッシュ132がそれぞれボルト締めで取り
つけられている。
【0041】そして、頭部にストップリング136をボ
ルト締めで固定された2本のリニアシャフト134が、
ブッシュ132の貫通孔内に上下方向に摺動可能に挿入
されている。これら2本のリニアシャフト134はそれ
ぞれ2分力センサ本体122の検出材124の両端部に
形成された貫通孔内に緊密に嵌合されている。
【0042】以上より、X軸方向移動台50とタイヤ転
動装置80との間を繋ぐように配置される2分力センサ
120が、リニアシャフト134と検出材124との間
の嵌合によりタイヤ転動装置80側から伝達された力に
基づいて、タイヤ転動装置80の2本のローラー92に
作用するローラー92の回転軸方向であるX軸方向及
び、ローラー92の回転軸に直交する方向であるY軸方
向に働く力を検出することが出来る。
【0043】一方、載置台12Aに設けられている2分
力センサ本体122は2分力センサ本体122の検出値
を表示する表示手段である表示装置16に接続されてい
る。また、載置台12Aに設けられているローラー92
にはギャードモーター106が連結されており、このギ
ャードモーター106はギャードモーター106の回転
駆動を制御するための制御装置18に接続されている。
【0044】次に、本実施例に係るスタビリティ測定装
置10の操作方法について説明する。
【0045】各載置台12のブレーキ装置40、70を
作動して移動台20、50をロック状態とし、図13に
示すように、乗込みブリッジ142をセットして、車両
14をスタビリティ測定装置10に乗り入れる。さら
に、車両14のハンドルのセンタを合わせ、図示しない
ストッパでハンドルを固定した後、2分力センサ120
の保護のため、ブレーキ装置40、70によるロック状
態を解除する。
【0046】次に、図14に示すように、ドライブオン
リフト144A、144Bにて車両14をジャッキアッ
プすると共に、乗り込みブリッジ142をはずす。そし
て、それぞれのタイヤ転動装置80のローラー92間に
タイヤ14Aの巾方向、前後方向の中心が来るように、
タイヤ転動装置80を矢印で示すように移動させると共
に、車両14のサイドブレーキを解除する。さらに、4
つのタイヤ14Aがそれぞれ各ローラー92間に乗るよ
うに、ドライブオンリフト144A、144Bを完全に
下まで降ろし、移動台20、50をロック状態とする。
【0047】この後、図15に示すように、メインリフ
ト146をアライメントポジションまでリフトアップす
ると共に、ブレーキ装置40、70によるロック状態を
解除する。
【0048】さらに、各載置台12のローラー92間に
各タイヤ14Aが乗った状態で、車両14の中心線とス
タビリティ測定装置10の中心線を平行にするように車
両14をスライドさせてから再度、ブレーキ装置40、
70によりロック状態とする。従って、移動台20、5
0がそれぞれ移動して、最適な位置でタイヤ14Aをロ
ーラー92に載せることができる。
【0049】尚、この際、測定対象の車両14がスタビ
リティ測定装置10に対して進入する前方方向に、車両
14をローラー92の回転軸に直交する方向に真直ぐ進
入させるためのガイド装置を配置して、車両14の中心
線とスタビリティ測定装置10の中心線を平行にするよ
うにしても良い。
【0050】以上で測定準備を終り次に測定に入る。
尚、測定は一輪ずつ行う。次に、スタビリティ測定装置
10を用いたスタビリティ調整について説明する。
【0051】車両14のフロントホイールトレッド及び
リアホイールトレッドの中心点が左右の載置台12の中
心線に位置するようにタイヤ14Aが載置台12に載置
された状態で、ブレーキ装置40、70によるロック状
態を維持しておいて、先ず、後輪左側用の載置台12D
のギャードモーター106を所定回転速度(例えば、車
両14の対地速度10m/分に相当する回転速度)で回
転する。この結果、ローラー92が回転駆動され、ロー
ラー92の回転を介して後輪左側のタイヤ14Aが回転
する。
【0052】そして、この後輪左側のタイヤ14Aが載
置されている載置台12Dに作用するローラー92の回
転軸方向の力及びローラー92の回転軸に直交する方向
の力を測定し、これらの力の測定値を表示装置16から
読取り、ローラー92の回転軸方向の力及びローラー9
2の回転軸に直交する方向の力の各々が最小であるか否
かを確認する。
【0053】この載置台12Dに作用するローラー92
の回転軸方向の力及びローラー92の回転軸に直交する
方向の力の各々が最小でない場合には、ローラー92を
回転させた状態でこの力の各々が最小になるように後輪
左側のタイヤ14Aの姿勢角を調整する。なお、この力
の各々が最小の場合にはこのタイヤ14Aの姿勢角の調
整は不要である。
【0054】さらに、例えば後輪右側、前輪左側、前輪
右側の順でタイヤ14Aを回転させて力を測定し、上記
と同様に全4輪について姿勢角の調整を行う。なお、上
記の手順を複数回繰り返せば姿勢角の調整精度は更に向
上する。また、上記の例以外のどのような順番で調整し
てもよい。
【0055】以上より、車両14のスタビリティに応じ
てローラー92の回転軸方向及びローラー92の回転軸
に直交する方向の少なくとも一方に力が作用するが、こ
れらローラー92の回転軸に直交する方向の力を検出す
ることにより、車両14のスタビリティを直接測定する
ことができる。
【0056】また、タイヤ転動装置80が移動台20、
50により移動する為、車両14のタイヤ14Aの各々
に対応する位置に固定して配置されている場合と比較し
て、車両14のセットバックに応じてローラー92の位
置を調整することが可能になる。この為、セットバック
が大きな車両であっても車両14のスタビリティを簡便
且つ正確に測定し、最適に車両14足廻りの調整をする
ことができる。
【0057】さらに、車輪を1輪ずつ個別に回転させ、
他の3輪を停止しているため、スタビリティ測定装置1
0上において調整中の車両が移動することを防止でき、
これによって、より精度よくスタビリティを調整するこ
とができる、という効果をも得られる。
【0058】尚、上記と異なり、調整対象の車両14の
タイヤ14Aの各々に対応する位置に、タイヤ転動装置
80を移動させてロック状態として載置台12を位置決
めした後、調整対象の車両14のタイヤ14Aの各々を
載置してもよい。
【0059】一方、本実施例の変形例として、図16に
埋め込み式のものを示す。この変形例の場合も上記実施
例と同様に作用するが、本変形例に関しては、タイヤ転
動装置80の2本のローラー92の上面が床面とほぼ同
じ高さになる様に載置台12をピット内に設置するのが
望ましい。
【0060】また、上記のように車両のスタビリティを
調整することにより、メーカーが定めたアライメントの
設定値を参照することなく、車両の製造工程におけるば
らつきや経年変化による歪み・劣化の影響を受けず、タ
イヤ種によって異る最適な設定値に最も簡便でかつ正確
に、車両足廻りの調整を行うことができる。また、これ
により車両の安定性能や乗り心地、燃費の向上、タイヤ
の異常磨耗の防止、タイヤのパターンノイズの減少を行
うことができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明の車両のスタ
ビリティ測定装置によれば、セットバックが生じていて
も、簡単且つ正確に車両足廻りを最適に調整することが
できる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るスタビリティ測定装置
の全体平面図である。
【図2】本発明の一実施例に係るスタビリティ測定装置
のLMガイド用ベース及びローラ用ベースの取付位置を
示す図である。
【図3】本発明の一実施例に係るスタビリティ測定装置
の前輪右側の載置台を拡大して示す平面図である。
【図4】図3の4−4矢視線図である。
【図5】図3の5−5矢視線図である。
【図6】本発明の一実施例に係るスタビリティ測定装置
の前輪右側の載置台に採用されるY軸方向移動台の平面
図である。
【図7】本発明の一実施例に係るスタビリティ測定装置
の前輪右側の載置台に採用されるX軸方向移動台の平面
図である。
【図8】図7の8−8矢視線図である。
【図9】本発明の一実施例に係るスタビリティ測定装置
の前輪右側の載置台に採用される2分力センサの周辺の
拡大平面図である。
【図10】図9の10−10矢視線図である。
【図11】本発明の一実施例に係るスタビリティ測定装
置の前輪右側の載置台に採用されるタイヤ転動装置の平
面図である。
【図12】本発明の一実施例に係るスタビリティ測定装
置の前輪右側の載置台に採用されるタイヤ転動装置の駆
動部周辺の拡大平面図である。
【図13】本発明の一実施例に係るスタビリティ測定装
置の全体側面図であり、車両を乗り入れた状態を示す図
である。
【図14】本発明の一実施例に係るスタビリティ測定装
置の全体側面図であり、車両をドライブオンリフタで上
昇した状態を示す図である。
【図15】本発明の一実施例に係るスタビリティ測定装
置の全体側面図であり、車両をメインリフタで上昇した
状態を示す図である。
【図16】本発明の一実施例に係るスタビリティ測定装
置の変形例の全体側面図である。
【符号の説明】
10 スタビリティ測定装置 12 載置台 16 表示装置(表示手段) 20 Y軸方向移動台(第1の移動台) 40 Y軸方向ブレーキ装置(第1のロック手段) 50 X軸方向移動台(第2の移動台) 64 スライド手段 70 Y軸方向ブレーキ装置(第2のロック手段) 80 タイヤ転動装置 120 2分力センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復直線動可能に案内されて移動し得る
    第1の移動台と、前記第1の移動台をロック状態におい
    て移動不可能とし得る第1のロック手段と、 前記第1の移動台の移動方向と交差する方向に沿って往
    復直線動可能に案内されつつ前記第1の移動台上に配置
    される第2の移動台と、 前記第2の移動台をロック状態において移動不可能とし
    得る第2のロック手段と、 駆動源により回転される互いに平行なローラー対に車両
    のタイヤを載せて回転させるタイヤ転動装置と、 前記タイヤ転動装置を前記第2の移動台上で水平方向に
    沿って移動可能とするスライド手段と、 前記タイヤ転動装置と前記第2の移動台との間を繋ぐよ
    うに配置され且つタイヤの回転時に発生するローラーの
    回転軸方向の力及びローラーの回転軸に直交する方向の
    力をそれぞれ検出するセンサと、 センサの検出値を表示する表示手段と、 を含むことを特徴とする車両のスタビリティ測定装置。
JP6217488A 1994-09-12 1994-09-12 車両のスタビリティ測定装置 Pending JPH0882578A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6217488A JPH0882578A (ja) 1994-09-12 1994-09-12 車両のスタビリティ測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6217488A JPH0882578A (ja) 1994-09-12 1994-09-12 車両のスタビリティ測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0882578A true JPH0882578A (ja) 1996-03-26

Family

ID=16705029

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6217488A Pending JPH0882578A (ja) 1994-09-12 1994-09-12 車両のスタビリティ測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0882578A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10016366A1 (de) * 2000-04-04 2001-10-18 Schenck Pegasus Gmbh Verfahren zur Positionierung eines Fahrzeugs auf einem Fahrwerkmessstand zur Messung bzw. Messung und Einstellung der Geometrie der Radachsen von Rädern eines Fahrzeugs sowie Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
CN104399229A (zh) * 2014-11-26 2015-03-11 天津大学 拆分式可调骑行试验台
CN104713736A (zh) * 2015-04-01 2015-06-17 神龙汽车有限公司 用于白车身扭转试验的高强度可调约束装置
CN111366380A (zh) * 2020-05-06 2020-07-03 吉林大学 一种多轴汽车轮与轴侧滑分量同步检测装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10016366A1 (de) * 2000-04-04 2001-10-18 Schenck Pegasus Gmbh Verfahren zur Positionierung eines Fahrzeugs auf einem Fahrwerkmessstand zur Messung bzw. Messung und Einstellung der Geometrie der Radachsen von Rädern eines Fahrzeugs sowie Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
DE10016366C2 (de) * 2000-04-04 2003-03-20 Schenck Pegasus Gmbh Verfahren zur Positionierung eines Fahrzeugs auf einem Fahrwerkmessstand zur Messung bzw. Messung und Einstellung der Geometrie der Radachsen von Rädern eines Fahrzeugs sowie Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
CN104399229A (zh) * 2014-11-26 2015-03-11 天津大学 拆分式可调骑行试验台
CN104713736A (zh) * 2015-04-01 2015-06-17 神龙汽车有限公司 用于白车身扭转试验的高强度可调约束装置
CN104713736B (zh) * 2015-04-01 2017-06-20 神龙汽车有限公司 用于白车身扭转试验的高强度可调约束装置
CN111366380A (zh) * 2020-05-06 2020-07-03 吉林大学 一种多轴汽车轮与轴侧滑分量同步检测装置
CN111366380B (zh) * 2020-05-06 2024-05-07 吉林大学 一种多轴汽车轮与轴侧滑分量同步检测装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8776587B2 (en) Tire tester
CN109470488A (zh) 一种多工况路面的模拟装置及路况模拟方法
JP2014515484A (ja) 車両の車輪のバランスを調整するバランス調整機
EP0685724B1 (en) Car stability measuring equipment and stability regulation method
JP2001018830A (ja) ホイールアライメント調整装置
JPH0882578A (ja) 車両のスタビリティ測定装置
JP3476530B2 (ja) 車両の走行特性測定装置及び車両のホイールアライメント調整方法
US5327655A (en) Method and apparatus for vehicle alignment
JP2001030945A (ja) ホイールアライメント調整装置
JP2003513227A (ja) 携帯式ローラダイナモメータ及び車両試験方法
CN218584349U (zh) 车轮工况模拟装置
US5105547A (en) Method of and apparatus for measuring the wheel alignment of automotive vehicles
KR20170071168A (ko) 편심축하중 측정장치를 가진 자동차검사용 제동시험기
KR100774062B1 (ko) 캠버 각도를 가진 타이어의 접지면 측정장치
JPH06129953A (ja) タイヤの剛性測定装置
CN209979138U (zh) 一种轮胎动平衡及均匀性试验机用轮胎零点定位装置
US5207001A (en) Device for supporting motor vehicle wheels when taking suspension geometry measurements
JP4267764B2 (ja) ホイールアライメント調整装置
KR102570929B1 (ko) 상하이동식 슬립바를 포함하는 자동차 브레이크 테스터 장치
CN115046664B (zh) 一种独滚筒四驱轴距可调的底盘测功机
JPH11258118A (ja) 前後輪測定用ホイルアライメント測定装置
JP4267766B2 (ja) ホイールアライメント調整装置
SU1654715A1 (ru) Стенд дл определени углов установки управл емых колес транспортного средства
JP3504473B2 (ja) ホイールアライメント測定装置
JPH045938B2 (ja)