JPH11258118A - 前後輪測定用ホイルアライメント測定装置 - Google Patents

前後輪測定用ホイルアライメント測定装置

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JPH11258118A
JPH11258118A JP10063621A JP6362198A JPH11258118A JP H11258118 A JPH11258118 A JP H11258118A JP 10063621 A JP10063621 A JP 10063621A JP 6362198 A JP6362198 A JP 6362198A JP H11258118 A JPH11258118 A JP H11258118A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右各々のホイルアライメントローラより測
定対象車両の各タイヤのアライメントを個々に検出を行
うために、左右個々のタイヤの横滑り量が正確且つ安定
して検出でき、従って車軸の横滑り量がさらに安定して
測定ができ、後軸にアライメントをセットした車両であ
っても車両を移動することなく後軸の横滑り量の測定も
可能とする、前後輪測定用アライメント測定装置の提供
を課題とする。 【解決手段】 測定対象車両の前軸部には第一のアライ
メント測定装置を設置し、当該測定対象車両の後軸部に
は第二のアライメント測定装置を設置し、測定対象車両
のホイルベースに応じて第一のアライメント測定装置若
しくは第二のアライメント測定装置のどちらか一方若し
くは両方の測定装置を車両進行方向に対してその摺動を
自在とするホイルベース調整機構とを備える構成を課題
を解決するための手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の動的なホ
イルアライメント測定装置にかかり、特に測定対象車両
を移動することなく同一箇所において前後それぞれの車
軸のホイルアライメントの測定ができ、併せてスピード
メータと制動力の測定を可能とする前後輪測定用ホイル
アライメント測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般公道を走行する車両は、定期的にそ
の車両の所属する運輸省管轄のいわゆる「車検場」で車
両の検査を受けることを義務付けられており、この検査
を受けるにあたり車検整備が行える民間車検整備工場と
称される整備工場で事前に整備が行われている。一方、
民間車検整備工場では定期的な車検整備に加え、事故車
両等の修理完了後に車両の点検等を兼ねて車検整備を行
う場合もある。
【0003】このような整備工場は、その敷地や工場等
の面積は限られており、従って常に有効的な敷地の利用
が考慮されている。このような整備工場では大きな据え
付け面積を必要とする車検機器が問題となるが、その対
応として従来個別に設置されていたスピードメータテス
タやブレーキテスタの車検機器を、一体型化した複合型
の車検機器が開発され、限られた敷地の工場の合理化が
図られている。
【0004】一体化を図った複合型の車検機器の例とし
ては、本出願人による特願平8−26477号公報によ
って開示される「複合型車検装置」があり、この複合型
車検装置によれば、特公平4−23207号公報に開示
されたサイドスリップテスタのサイドスリップローラを
スピードメータテスタのローラとブレーキテスタのロー
ラ間に生ずる隙間部に配置する構造とするものであり、
サイドスリップローラを組み込んだ左右各々のベース部
が基底部上で左右方向の摺動を自在に載置され、この左
右のベース部を連結機構によりリンクさせて両輪の横滑
り量を検出する機構とするものである。
【0005】このような「複合型車検装置」とすること
によって、工場スペースの効率的な使用や車両の検査や
整備に費やす作業効率の向上を図ることができ、さらに
その構造を複雑なものとしないために装置の点検や保守
を容易に行うことを可能とするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
「複合型車検装置」にあっては次のような課題を生じて
いた。 (1)測定対象車両の左右の車輪のアライメントの一要
因の「トーイン」の測定値が、連結機構によりリンクさ
せているために、このリンクのメカニカルロス等が原因
して正確な測定値を得ることができなかった。 (2)また最近の車両には、後軸の左右の車輪にもアラ
イメントの一要因である「トー」を付加したものがあ
り、このような車両のアライメント測定を行う場合に
は、測定対象車両を測定装置のローラまで前進させる必
要がある。 (3)従って、アライメント測定を含む車検整備を行う
場合、従来と同様に測定整備箇所の確保が必要であり、
また、作業時間の短縮等の効率向上が望めなかった。
【0007】このような点に鑑み本発明はなされたもの
であって、その目的とするところは、左右各々のアライ
メントローラより測定対象車両の各タイヤのアライメン
トを個々に検出を行うために、左右個々のタイヤの横滑
り量が正確且つ安定して検出でき、従って車軸の横滑り
量がさらに安定して測定することができ、後軸にアライ
メントをセットした車両であっても車両を移動すること
なく後軸の横滑り量の測定を可能とする前後輪測定用ア
ライメント測定装置の提供を課題とすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため本発明に係る前後輪測定用ホイルアライメント測
定装置は、作業ピット内に据え付けられたフレーム部材
に組み込まれ、測定対象車両に取付けられた速度指示計
の誤差の測定を行うスピードメータテスタ部と、当該測
定対象車両の制動力の測定を行うブレーキテスタ部と、
規定距離内を通過する当該測定対象車両の横滑り量の測
定を行うホイルアライメント部とからなるアライメント
測定装置であって、測定対象車両の前軸部には第一のア
ライメント測定装置を設置するとともに、当該測定対象
車両の後軸部には第二のアライメント測定装置を設置
し、測定対象車両のホイルベースに応じて第一のアライ
メント測定装置若しくは第二のアライメント測定装置の
どちらか一方若しくは両方の測定装置を車両進行方向に
対してその摺動を自在とするホイルベース調整機構とを
備える構成を課題を解決するための手段とする。
【0009】そして、前記第一のアライメント測定装置
および第二のアライメント測定装置のホイルアライメン
ト部は、前記スピードメータテスタ部のスピードメータ
ローラと前記ブレーキテスタ部のブレーキローラの隙間
部位に配置され、測定対象車両の測定車輪をその円周面
上に載置する左右一対のアライメントローラと、当該左
右一対のアライメントローラを、フリーローラ部材を介
して載置する左右各々のベース部と、この左右各々のベ
ース部の測定対象車両の進行方向に交差して水平方向に
摺動するそれぞれの摺動値を検出する検出部と、前記左
右各々のベース部を載置するとともに、前記フレーム部
材に取り付けられ、前記左右のベース部を昇降自在とす
るリフト機構を配備する基底部とから構成とすることで
ある。
【0010】また、前記ブレーキテスタ部は、測定対象
車両の制動力の検出を行うための左右一対のブレーキロ
ーラと、この左右一対のブレーキローラを回動駆動する
駆動モータと、前記左右一対のブレーキローラと駆動モ
ータを格納するベース部と、このベース部の昇降を自在
とする昇降機構とを備え、測定対象車両の制動力を測定
する際には前記駆動モータの作動によりブレーキローラ
を回動させて制動力の検出を行うとともに、前記ホイル
アライメント部の横滑り量の測定に際しては、前記昇降
機構の上昇により前記ブレーキローラを測定対象車両の
左右の測定対象車輪に当接させ、前記駆動モータの作動
により左右それぞれの測定対象車輪を回転させて走行状
態とすることにより、測定対象車輪の横滑り量の検出を
行う機構とすることである。
【0011】
【発明の実施の形態】このような特徴を有する本発明に
係る前後輪測定用ホイルアライメント測定装置の実施の
形態について添付図面に沿って説明を行う。
【0012】図1は、本発明に係る前後輪測定用ホイル
アライメント測定装置の実施の形態を示す全体斜視図で
あり、図2は図1の平面図を示し、図3は図2の側面図
を示し、図4 はホイルアライメント装置の平面図を示
し、図5はアライメント装置のアライメント部の正面図
を示し、図6は図5のアライメント部の片側の拡大図を
示し、図7はホイルアライメント測定装置の作動機構の
説明図である。
【0013】本発明の前後輪測定用ホイルアライメント
測定装置1は、図1乃至図3に示すように、測定対象車
両の前輪部を測定する第一のアライメント測定装置FA
と、この測定対象車両の後輪部を測定する第二のアライ
メント測定装置RAからなり、測定対象車両のホイルベ
ースに対応して第一のアライメント測定装置FA若しく
は第二のアライメント測定装置RAのどちらか一方の測
定装置を車両進行方向に対してその摺動を自在とするホ
イルベース調整機構WAから構成され、車両を移動する
ことなく測定対象車両の前輪及び後輪のアライメントの
測定を可能とする装置である。
【0014】これらの第一のアライメント測定装置F
A、第二のアライメント測定装置RA及びホイルベース
調整機構WAは、整備工場内に設けられたピット内に設
置されたフレーム部材100に組み込まれている。そし
て、第一のアライメント測定装置FA、第二のアライメ
ント測定装置RAの各測定装置には、測定対象車両に取
付けられた速度指示計の誤差の測定を行うスピードメー
タテスタ部30と、制動力の測定を行うブレーキテスタ
部10と、規定距離内を通過する測定対象車両のホイル
アライメントの一要因である横滑り量の測定を行うホイ
ルアライメント部20が組み込まれている。
【0015】ここで、第一のアライメント測定装置FA
および第二のアライメント測定装置RAの主要部である
ホイルアライメント部20、ブレーキテスタ部10及び
スピードメータテスタ部10について説明を行う。なお
第一のアライメント測定装置FAと第二のアライメント
測定装置RAを構成する主要部は、概ね同一の構成及び
機能を有しており、従って、同一の構成部位については
同一の符号を付しその説明は省略する。
【0016】< ホイルアライメント部>第一のアライメ
ント測定装置FAおよび第二のアライメント測定装置R
Aのホイルアライメント部20は、測定対象車軸の左右
のタイヤのホイルアライメントの一要因である左右それ
ぞれの「トー」を検出し、この検出した値に基づいて対
象車両の横滑り量を測定するものである(図4乃至図6
を参照)。一般にホイルアライメントの一要因である
「トー」の調整が正確に行われている車両は、車両走行
時に横滑りをすることなく直進し、タイヤTの偏平摩耗
等も生じることはない。ただし通常左右のタイヤTは直
進性の向上を図るために進行方向に向かって「トー」を
所定の角度で内側にセットした「トーイン」に調整され
ている。しかし、何らかの事情、例えばタイヤTに側面
から強い衝撃を受けた場合や事故後の修理により左右の
「トーイン」のバランスが狂った場合には、再度アライ
メントの調整を行う必要があり、調整が行われない場合
には車両自体の直進走行性が悪化したりタイヤTの偏平
摩耗を生ずる。また、最近の車両にあっては、後輪のタ
イヤTについても車両の走行性を向上させる観点よりア
ライメントがセットされていて、特に4WS車両や4W
D車両にあっては前輪と同様に、繊細なホイルアライメ
ント調整を必要とする車両も出現している。
【0017】〈ホイルアライメント部の構成〉このよう
な車両の前・後輪のアライメント測定等を行うアライメ
ント測定装置FA、RAのアライメント部20は、図5
乃至図6に示すように、整備工場内に設けられたピット
P内に設置されたフレーム部材100に組み込まれ、ス
ピードメータテスタ部30のスピードメータローラ30
a、30bとブレーキテスタ部10のブレーキローラ1
0a、10bに挟まれた隙間部位に配置されている( 図
1乃至図4を参照) 。そして、図6 に示すように測定対
象車両のタイヤTを、左右のアライメントローラ20
a、20bの円周面上に載置した後に、車両を自走させ
ることによってアライメントローラ20a、20bを回
転させる。このアライメントローラ20a、20bは、
軸受28a〜28bにより軸支されその回動を自在とす
るフリーローラであって、軸受28a〜28bを介して
ベース部22a、22b上に載置されている。そして、
このベース部22a、22bの底面部にはこのベース部
22a、22bが基底部23上でこの基底部23の長手
方向にその摺動を自在とするための摺動ローラ25a〜
25dが配置されている。また、左右各々のベース部2
2a、22bの端部には、ベース部22a、22bのそ
れぞれの摺動量を横滑り量として検出する検出部25が
リンク部材24を介して連結されている。なお、前記基
底部23の底面にはリフト26a〜26dが配置されて
いるが、このリフト26a〜26dアライメント測定装
置の一連の作動行程に伴ってその昇降の制御が行われ
る。(図5乃至図6を参照)。
【0018】〈スピードメータ部〉スピードメータテス
タ部30は、測定対象車両のスピードメータの精度を測
定する装置であって、前述のピットP内のフレーム部材
100上に配置されている。そして、左右一対のスピー
ドメータローラ30a、30bがそれぞれ軸受38a、
38bによって回動自在に軸支されていて、左右のスピ
ードメータローラ30a、30bはカップリング31に
よって連結されている(図4を参照)。
【0019】< ブレーキテスタ部>ブレーキテスタ部1
0は、測定対象車両の制動力の測定を行う装置であっ
て、その構成は図7に示すように、左右一対の外周面に
複数の凹形条溝を形設するブレーキローラ10a、10
bと、このブレーキローラ10a、10bの軸受18
a、18bと、前記ブレーキローラ10a、10bを回
転駆動させる駆動モータMと、これらの機構を載置する
ベース部11と、一端部をこのベース部11の両側面に
固着するとともに他端部をフレーム部材100に形設さ
れた軸受け部101に軸支する揺動アーム13と、この
揺動アーム13により前記軸受け部101を軸心として
回動するベース部材11の昇降機構である昇降シリンダ
ユニットSと、制動力を検出するための制動力検出部
(図示せず)からなるものである。また、前記昇降シリ
ングユニットSは、ホイルアライメント部20による横
滑り量の検出の際には伸長方向に作動してブレーキロー
ラ10a、10bを測定対象車両のタイヤTに当接させ
る。そしてブレーキローラ10a、10bの駆動により
測定対象車両のタイヤTを自走状態とすることによって
横滑り量の測定検出が行われる。なお、ブレーキテスタ
部10のブレーキローラ10a、10bの外周面には複
数の凹条溝が形設されているが、この凹条溝によって左
右の車輪が通常路面と接地する際に生ずる路面の摩擦係
数に近似した係数(参考として通常路面の摩擦係数μ≒
0.6に設定されている)、すなわち一般的な路面に近
似した状態に製作されている。
【0020】< ホイルベース調整機構>ホイルベース調
整機構WAは、測定対象車両の前軸用のアライメント測
定装置FA若しくは後軸用のアライメント測定装置RA
のどちらかの一方、若しくは両方の測定装置を、車両進
行方向に対して摺動を行って、測定対象車両のホイルベ
ースに応じて調整を行う機構とするものである。本実施
の形態例においては、前軸用のアライメント測定装置F
Aは固定され後軸用のアライメント測定装置RAを移動
させる機構とするものであって、前述のピットP内に設
置されたフレーム部材100に組み込まれたレール部材
200上を、後軸用のアライメント測定装置RAに組み
込まれた駆動ユニット210により移動を行わせている
( 図1乃至図3を参照) 。
【0021】このような構成とする本発明の前後輪測定
用ホイルアライメント測定装置1の作用について説明す
る。
【0022】車両の整備を完了した測定対象車両は、図
1乃至図3に示す本発明の前後輪測定用ホイルアライメ
ント測定装置1 の台上の進行方向(矢印方向)に入車す
るが、その際測定対象車両の入場を容易とするためにホ
イルアライメント部20のリフト26a〜26dを上昇
方向に作動して基底部23を上昇させ、アライメントロ
ーラ20a、20bをスピードメータ部30のスピード
メータローラ12a、12bとブレーキテスタ部10の
ブレーキローラ10a、10bと同一の高さまで上昇さ
せる。そして入場に際しては、測定対象車両を選択して
予め入力を行うことにより、ホイルベース調整機構WA
が作動してレール部材200上を後軸用のアライメント
測定装置RAが所定の位置へ移動する。
【0023】測定対象車両が本発明の前後輪測定用ホイ
ルアライメント測定装置1 への入車を完了すると、測定
対象車両の測定を行う車軸のリフト26a〜26dが下
降する。
【0024】前後輪測定用ホイルアライメント測定装置
1 のスピードメータテスタ部30によって測定対象車両
に装備された速度計の測定は以下のように行われる。測
定対象車両の対象車軸のタイヤTは,前述のホイルアラ
イメント部20のリフト26a〜26dの下降によりス
ピードメータ部30のスピードメータローラ30a、3
0bとブレーキテスタ部10のブレーキローラ10a、
10bによって形成される凹部状の隙間に保持された状
態となる。測定対象車両の対象車軸を自走により駆動さ
せ、測定車両に装備される速度計を法定の規定速度に保
持し、その際に検出されるスピードメータローラ30
a、30bから得た測定値との差異によりその測定対象
車両の速度計との比較が行われる。
【0025】次に、ブレーキテスタ部10における測定
対象車両の制動力の測定について説明を行うと、ブレー
キテスタ部10における検査対象車軸についての制動力
測定は、対象車軸のタイヤTは,前述のスピードメータ
部30と同様に左右のスピードメータローラ30a、3
0bとブレーキテスタ部10のブレーキローラ10a、
10bにより形成される隙間に保持された状態で測定が
開始される。ブレーキテスタ部10のブレーキローラ1
0a、10bは駆動モータMにより回動駆動される。ブ
レーキローラ10a、10bが駆動モータMにより回動
されると当接する対象車軸のタイヤTは,このブレーキ
ローラ10a,10bに連動して回動するが、測定対象
車両に装備されるブレーキペダルを踏み込んで制動力を
負荷させることにより、タイヤTに生ずる制動力をこの
ブレーキローラ10a,10b負荷されたトルクを検知
することによりこの車両の制動力の測定が行われる。
【0026】次にホイルアライメント部20による測定
対象車両のアライメントの一要因である横滑り量の測定
について説明を行うと、先ずホイルアライメント部20
における測定対象車両の検査対象車軸のタイヤTが前述
のリフト26a〜26dの上昇方向への作用により基底
部23を上昇させる。この上昇に伴いアライメントロー
ラ20a,20bを対象車軸のタイヤTに当接し、さら
にこのタイヤTを検査開始位置まで上昇させる。この時
検査対象の車軸と異なる他の車軸は、他のアライメント
測定装置(前軸測定時には後軸用のアライメント測定装
置RA)のリフト26a〜26dを下降させてあるため
に、測定対象車軸のタイヤTはアライメントローラ20
a、20bの外周面上への載置ができることとなる。
【0027】検査対象車軸のタイヤTをアライメントロ
ーラ20a、20bの外周面上への載置が完了すると、
検査対象車軸のタイヤTを走行状態とするため、図7に
示すブレーキテスタ部10の昇降機構の昇降シリングユ
ニットSがブレーキテスタ部10のブレーキローラ10
a、10bを図中符号Aで示す位置まで伸長し、測定対
象車軸のタイヤTに当接させる。ブレーキローラ10
a、10bをタイヤTに当接した後に、ブレーキテスタ
部10の駆動モータMを作動すると、この駆動モータM
の作動によって測定対象車軸のタイヤTが回動して走行
状態となり、前述の駆動源を持たないフリーローラであ
るアライメントローラ20a、20bを回動させる。ホ
イルアライメントの一要因である横滑り量の測定は、従
来の規定距離を通過する際の車両の左右の車輪の横滑り
量によって求められるが、横滑り量を測定するアライメ
ント20a、20bの円周値は、この規定距離に比例し
た円周値として製作されたものである。
【0028】以上説明した前後輪測定用ホイルアライメ
ント測定装置1 は、測定対象となる車両の軸重が大きな
もの、すなわち、大型車両の場合にはその軸重に対応し
た部品構成とすることにより対応が図れるのは勿論であ
り、また、ホイルアライメント部20、スピードメータ
テスタ部30、ブレーキテスタ部10の測定順序につい
ても、再検査や再測定等の事情に対応して単独・複合の
測定を問わずに車両の測定・検査を可鰭とするのは勿論
である。
【0029】
【発明の効果】以上説明をおこなった、本発明の前後輪
測定用ホイルアライメント測定装置1によれば次のよう
な効果を奏する。 (1)測定対象車両の左右のタイヤのアライメントの一
要因の「トーイン」の測定値が、左右個別に測定できる
ために、メカニカルロス等を生ずることもなく、従って
正確な測定値を得ることが可能となる。 (2)また最近の車両で、後軸にアライメントをセット
したものであっても、車両を移動することなくアライメ
ント測定が可能となる。 (3)従って、アライメント測定等の車検整備を行う場
合であっても、最小限の測定整備箇所の範囲内で整備及
び測定等が可能であり、また、作業時間の短縮等の作業
効率の向上が可能となる。 (4)さらに、機械的な摩擦抵抗による機械的損失値の
発生が起きにくいホイルアライメントのローラ構造とし
たために、正確な横滑り量の測定や検出ができるととも
に、その構造を複雑なものとしないために測定部の点検
や保守の点においても、これらの処理を容易に行うこと
が可能なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】。本発明に係る前後輪測定用ホイルアライメン
ト測定装置の実施の形態を示す全体斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】ホイルアライメント装置の平面図である。
【図5】アライメント装置のアライメント部の正面図で
ある。
【図6】図5のアライメント部の片側の拡大図である。
【図7】ホイルアライメント測定装置の作動機構の説明
図である。
【符号の説明】
1 前後輪測定用ホイルアライメント測定装置 10 ブレーキテスタ部 10a ブレーキローラ 10b ブレーキローラ 11 ベース部 13 揺勤アーム 18a 軸受 18b 軸受 20 ホイルアライメント部 20a アライメントローラ 20b アライメントローラ 22a ベース部 22b ベース部 23 基底部 25 横滑り量検出部 28a 軸受 28b 軸受 30 スピードメータテスタ部 30a スピードメータローラ 30b スピードメータローラ 31 カップリング 38a 軸受 38b 軸受 100 フレーム部材 101 軸受部材 200 レール部材 210 駆動ユニット FA 前輪用アライメント測定装置 K ホイルベース移動機構 M 駆動モータ P ピット RA 後輪用アライメント測定装置 S 昇降シリングユニット T 測定対象車両の両輪(タイヤ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業ピット内に据え付けられたフレーム
    部材に組み込まれ、測定対象車両に取付けられた速度指
    示計の誤差の測定を行うスピードメータテスタ部と、当
    該測定対象車両の制動力の測定を行うブレーキテスタ部
    と、規定距離内を通過する当該測定対象車両の横滑り量
    の測定を行うホイルアライメント部とからなるアライメ
    ント測定装置であって、 測定対象車両の前軸部には第一のアライメント測定装置
    を設置するとともに、当該測定対象車両の後軸部には第
    二のアライメント測定装置を設置し、 測定対象車両のホイルベースに応して第一のアライメン
    ト測定装置若しくは第二のアライメント測定装置のどち
    らか一方若しくは両方の測定装置を車両進行方向に対し
    てその摺動を自在とするホイルベース調整機構とを備え
    ることを特徴とする、前後輪測定用ホイルアライメント
    測定装置。
  2. 【請求項2】 前記第一のアライメント測定装置および
    第二のアライメント測定装置のホイルアライメント部
    は、 前記スピードメータテスタ部のスピードメータローラと
    前記ブレーキテスタ部のブレーキローラの隙間部位に配
    置され、 測定対象車両の測定車輪をその円周面上に載置する左右
    一対のアライメントローラと、 当該左右一対のアライメントローラを、フリーローラ部
    材を介して載置する左右各々のベース部と、 この左右各々のベース部の測定対象車両の進行方向に交
    差して水平方向に摺動するそれぞれの摺動値を検出する
    検出部と、 前記左右各々のベース部を載置するとともに、前記フレ
    ーム部材に取り付けられ、前記左右のベース部を昇降自
    在とするリフト機構を配備する基底部とからなることを
    特徴とする、請求項1に記載の前後輪測定用ホイルアラ
    イメント測定装置。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキテスタ部は、 測定対象車両の制動力の検出を行うための左右一対のブ
    レーキローラと、この左右一対のブレーキローラを回動
    駆動する駆動モータと、前記左右一対のブレーキローラ
    と駆動モータを格納するベース部と、このベース部の昇
    降を自在とする昇降機構とを備え、 測定対象車両の制動力を測定する際には前記駆動モータ
    の作動によりブレーキローラを回動させて制動力の検出
    を行うとともに、 前記ホイルアライメント部の横滑り量の測定に際して
    は、前記昇降機構の上昇により前記ブレーキローラを測
    定対象車両の左右の測定対象車輪に当接させ、前記駆動
    モータの作動により左右それぞれの測定対象車輪を回転
    させて走行状態とすることにより、測定対象車輪の横滑
    り量の検出を行う機構とすることを特徴とする、請求項
    1又は請求項2のいずれか1項に記載の前後輪測定用ホ
    イルアライメント測定装置。
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