JPH10142108A - 車両検査装置 - Google Patents

車両検査装置

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Publication number
JPH10142108A
JPH10142108A JP8295575A JP29557596A JPH10142108A JP H10142108 A JPH10142108 A JP H10142108A JP 8295575 A JP8295575 A JP 8295575A JP 29557596 A JP29557596 A JP 29557596A JP H10142108 A JPH10142108 A JP H10142108A
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JP
Japan
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test
roller
speed
brake
side slip
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Application number
JP8295575A
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English (en)
Inventor
Takashi Shirai
隆 白井
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Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一箇所でブレーキテストとスピードテストと
サイドスリップテストとが行える車両検査装置を提供す
る。 【解決手段】 支持部材32上に、ブレーキテスト用ロー
ラ13とスピードテスト用ローラ14とが前後一対配置され
るとともに、これらローラ13,14間に、回転軸心方向へ
スライド自在なサイドスリップテスト用ローラ15が配置
され、支持部材32に、ブレーキテスト用ローラ13とスピ
ードテスト用ローラ14とを共に昇降させるシリンダ装置
が設けられ、シリンダ装置はピストンロッドの出退を自
由な状態にしてブレーキテスト用ローラ13とスピードテ
スト用ローラ14との上下動を自由に許容する機能を有
し、ブレーキテスト用ローラ13とスピードテスト用ロー
ラ14とはスプリング34によって上方へ付勢されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のブレーキテ
ストとスピードテストとサイドスリップテストを行う車
両検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の検査項目としてはブレーキテスト
とスピードテストとサイドスリップテストなどが挙げら
れる。このうち、車両の車輪をブレーキテスト用ローラ
とスピードテスト用ローラとで支持して、一箇所でブレ
ーキテストとスピードテストとが実施可能な複合検査装
置は従来より存在した。また、サイドスリップテスト装
置としては、例えば特開平7−190899号公報に示
されるように、左右方向へ移動自在な左右一対の踏板か
ら構成されるものが挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来形式によると、ブレーキテストとスピードテストと
サイドスリップテストを一箇所で実施できる車両検査装
置はなく、複合検査装置によりブレーキテストとスピー
ドテストとを実施した後、車両をサイドスリップテスト
装置の設置場所まで移動させる必要があり、面倒で効率
が悪かった。また、複合検査装置の設置場所とは別にサ
イドスリップテスト装置の設置場所を確保する必要があ
るため、車両の検査に広い場所を要した。
【0004】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、一箇所でブレーキテストとスピードテストとサイド
スリップテストとが行える車両検査装置を提供すること
を目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、支持部
材上に、回転自在でかつ回転駆動装置により一方向へ強
制回転されるブレーキテスト用ローラと、回転自在なス
ピードテスト用ローラとが前後一対配置されるととも
に、これらローラ間に、回転自在でかつ回転軸心方向へ
スライド自在なサイドスリップテスト用ローラが配置さ
れ、上記支持部材に、サイドスリップテスト用ローラに
対して、ブレーキテスト用ローラとスピードテスト用ロ
ーラとを共に昇降させる昇降機能と、ブレーキテスト用
ローラとスピードテスト用ローラとの上下移動を自由に
許容する上下動許容機能とを有する昇降装置が設けら
れ、上記ブレーキテスト用ローラとスピードテスト用ロ
ーラとは付勢部材によって上方へ付勢されていることを
特徴としたものである。
【0006】これによると、昇降装置によって、サイド
スリップテスト用ローラに対し、ブレーキテスト用ロー
ラとスピードテスト用ローラとを共に上昇させ、車両の
車輪を上記ブレーキテスト用ローラとスピードテスト用
ローラとで支持する。
【0007】そして、ブレーキテストを行う場合には、
回転駆動装置によりブレーキテスト用ローラを一方向へ
強制回転することにより、車輪が回転するとともにスピ
ードテスト用ローラが従動回転する。この状態で車両の
ブレーキを作動させ、この時にブレーキテスト用ローラ
に作用する力によりブレーキ力を測定する。
【0008】また、スピードテストを行う場合には、エ
ンジンを駆動させて車輪を回転駆動させることにより、
スピードテスト用ローラとブレーキテスト用ローラとが
回転する。そして、スピードテスト用ローラの回転数か
ら求められる速度値と車両の速度計が示す速度値とを比
較して、車両の速度計の精度を検査する。
【0009】さらに、サイドスリップテストを行う場合
には、昇降装置によって、ブレーキテスト用ローラとス
ピードテスト用ローラとを共に下降させた後、昇降装置
の上下動許容機能により、ブレーキテスト用ローラとス
ピードテスト用ローラとの上下移動を自由に許容する状
態にする。これにより、車輪は下降してサイドスリップ
テスト用ローラで受け止められ、さらに、ブレーキテス
ト用ローラとスピードテスト用ローラとが付勢部材によ
って上方へ付勢されて車輪に押圧される。そして、回転
駆動装置によりブレーキテスト用ローラを一方向へ強制
回転することにより、車輪が回転するとともにスピード
テスト用ローラとサイドスリップテスト用ローラとが従
動回転する。そして、サイドスリップテスト用ローラの
回転軸心方向へのスライド量を測定してサイドスリップ
の検査を行う。
【0010】このように、一箇所でブレーキテストとス
ピードテストとサイドスリップテストとが行える。ま
た、請求項2記載の発明は、昇降装置としてシリンダ装
置を用い、昇降機能として上記シリンダ装置のピストン
ロッドを出退させ、上下動許容機能として上記ピストン
ロッドの出退を自由な状態にすることを特徴としたもの
である。
【0011】これによると、ブレーキテストとスピード
テストを行う場合は、シリンダ装置を作動させてブレー
キテスト用ローラとスピードテスト用ローラとを共に上
昇させ、車輪を上記ブレーキテスト用ローラとスピード
テスト用ローラとで支持すればよい。
【0012】また、サイドスリップテストを行う場合に
は、シリンダ装置を作動させてブレーキテスト用ローラ
とスピードテスト用ローラとを共に下降させた後、シリ
ンダ装置のピストンロッドの出退を自由な状態にすれば
よい。
【0013】また、請求項3記載の発明は、付勢部材と
してスプリングを用いたことを特徴としたものである。
また、請求項4記載の発明は、サイドスリップテストの
際、車両の車輪にかかる荷重を、サイドスリップテスト
用ローラとブレーキテスト用ローラとスピードテスト用
ローラとで分散して支持することを特徴としたものであ
る。
【0014】また、請求項5記載の発明は、サイドスリ
ップテストの際、車両の車輪にかかる荷重の約95%を
サイドスリップテスト用ローラで支持し、残りをブレー
キテスト用ローラとスピードテスト用ローラとで支持す
ることを特徴としたものである。
【0015】これによると、車輪にかかる荷重の約95
%をサイドスリップテスト用ローラで支持し、残りをブ
レーキテスト用ローラとスピードテスト用ローラとで支
持することにより、車輪に対するブレーキテスト用ロー
ラの押付力を最小にして、ブレーキテスト用ローラの強
制回転により車輪を回転させることができ、実際の車両
走行時とほぼ同じ状態で、車輪にかかる荷重の大部分が
サイドスリップテスト用ローラで支持されるため、サイ
ドスリップテストが正確に行える。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図5に示すように、1は車両検査
を行う検査室であり、車両入口部2と車両出口部3とが
形成されている。上記検査室1の内部には、車両4に対
してブレーキテストとスピードテストとサイドスリップ
テストとを行う駆動系を対象とした車両検査装置5と、
車両4を昇降させる左右一対のリフト装置6と、車両4
の排出ガスを採取して検査する排出ガステスト装置7
と、車両4のヘッドライトの照射方向や光度を測定する
ヘッドライトテスト装置8と、車両4の下廻りを洗浄す
る洗浄ノズル9とが設けられている。
【0017】図1〜図3に示すように、上記車両検査装
置5は床面11に形成されたピット12の内部に設置さ
れている。上記車両検査装置5は、前部に位置する左右
一対のブレーキテスト用ローラ13と、後部に位置する
左右一対のスピードテスト用ローラ14と、これら両ロ
ーラ13,14間に位置する左右一対のサイドスリップ
テスト用ローラ15とを備えている。
【0018】すなわち、上記両ブレーキテスト用ローラ
13はそれぞれ、左右方向の支軸17を介して、左右一
対のサイドフレーム18,19の前部間に回転自在に支
持され、減速機付きモータ20(回転駆動装置の一例)
により回転軸心21を中心にして一方向Aへ強制回転さ
れる。上記支軸17は、ブレーキテスト用ローラ13に
挿通され、軸受け22を介して回転自在に両サイドフレ
ーム18,19間に設けられている。上記減速機付きモ
ータ20は支軸17の外端部に連結されている。
【0019】尚、上記ブレーキテスト用ローラ13の内
部には、支軸17とブレーキテスト用ローラ13とを周
方向において接続分離自在な自由回転クラッチ23が内
蔵されている。このクラッチ23は、一方向Aにおいて
のみ、爪またはころ等により上記支軸17とブレーキテ
スト用ローラ13とを連結する構成を有している。これ
により、上記支軸17を減速機付きモータ20で一方向
Aに強制回転した場合、ブレーキテスト用ローラ13は
自由回転クラッチ23により接続されて支軸17と共に
一方向Aに回転する。また、ブレーキテスト用ローラ1
3に一方向Aから外力が作用した場合、ブレーキテスト
用ローラ13と支軸17とが自由回転クラッチ23を介
して分離され、支軸17は停止した状態のままで、ブレ
ーキテスト用ローラ13のみが一方向Aに遊転する。
【0020】また、上記スピードテスト用ローラ14は
それぞれ、左右方向の支軸25を介して、左右一対のサ
イドフレーム18,19の後部間に、回転軸心26を中
心にして遊転自在に支持されている。左右両スピードテ
スト用ローラ14の支軸25は、クラッチ27により接
続分離自在に連結されている。尚、上記クラッチ27と
しては電磁クラッチが用いられている。
【0021】上記両サイドフレーム18,19は昇降自
在な前後一対の昇降フレーム28,29に立設されてい
る。上記両昇降フレーム28,29はそれぞれ、ガイド
装置59により案内されて、複数のシリンダ装置30
(昇降装置の一例)により昇降される。これにより、両
ブレーキテスト用ローラ13と両スピードテスト用ロー
ラ14とが共に昇降する。尚、上記シリンダ装置30
は、ピストンロッド31を出退させる昇降機能と、ピス
トンロッド31の出退を自由な状態にする上下動許容機
能とを、切り換え可能に有している。
【0022】上記シリンダ装置30はそれぞれ支持部材
32に取付けられて支持されており、これら支持部材3
2は上記ピット12の底面に敷設されたベース材33に
取付けられて支持されている。尚、上記ガイド装置59
は、上記両昇降フレーム28,29に設けられたガイド
杆60と、上記支持部材32に設けられたガイド板61
とで構成されている。上記ガイド杆60はガイド板61
に形成されたガイド孔62に挿通されており、両昇降フ
レーム28,29の昇降と共に、ガイド杆60がガイド
孔62内を昇降することで、両昇降フレーム28,29
を昇降方向に案内する。
【0023】また、上記ブレーキテスト用ローラ13と
スピードテスト用ローラ14とはそれぞれ複数の圧縮コ
イルスプリング34(付勢部材の一例)により上方へ付
勢されている。これら圧縮コイルスプリング34の下端
は左右両側の支持部材32の上面に設けられた下部ホル
ダー35に嵌め込まれて固定され、上端は両昇降フレー
ム28,29の下面に設けられた上部ホルダー36に嵌
め込まれて固定されている。
【0024】図1,図2および図4に示すように、上記
両サイドスリップテスト用ローラ15はそれぞれ、左右
方向の支軸38を介して、左右一対の取付フレーム3
9,40間に、回転軸心41を中心にして遊転自在に支
持されている。上記両取付フレーム39,40は左右一
対の移動体42に立設されている。上記両移動体42は
それぞれ、固定フレーム44に取付けられた複数の支持
ローラ43で支持されるとともに、固定フレーム44に
取付けられた複数のガイドローラ45で案内されて、上
記回転軸心41の方向(左右方向)へ往復移動自在に設
けられている。これにより、両サイドスリップテスト用
ローラ15は移動体42と共に回転軸心41の方向(左
右方向)へスライド自在に構成される。尚、上記固定フ
レーム44は支持部材32により支持されている。
【0025】図4に示すように、上記両移動体42間は
リンク機構46で連結されている。このリンク機構46
は、鉛直軸心を中心に回転自在な回転軸48の上端に取
付けられた揺動杆49と、この揺動杆49の一端と一方
の移動体42の内端との間に連結された一方の連結杆5
0aと、上記揺動杆49の他端と他方の移動体42の内
端との間に連結された他方の連結杆50bとで構成され
ている。上記回転軸48は固定フレーム44に取付けら
れている。また、上記固定フレーム44には、揺動杆4
9を図4の実線で示す所定の位置Pに戻して両サイドス
リップテスト用ローラ15をセンター位置(すなわちス
ライド量が0の位置)に復帰させるためのセンター出し
用シリンダ装置51が2台並列に設けられている。
【0026】尚、上記サイドスリップテスト用ローラ1
5の回転軸心41の方向(左右方向)へのスライド量は
リニア型のポテンショメータ52で測定される。また、
図2に示すように、上記スピードテスト用ローラ14の
回転数はロータリーエンコーダ53で測定される。さら
に、図6に示すように、一方向Aに回転するブレーキテ
スト用ローラ13に外部から制動力が作用した場合、こ
の制動力に応じて減速機付きモータ20全体を支軸17
を中心にして上記一方向Aとは逆方向へ相対的に回転さ
せる力Fが発生し、この力Fは図3に示したロードセル
54で測定される。
【0027】また、図1に示すように、上記ピット12
の上部はカバー55で覆われており、上記各ローラ1
3,14,15の上部がカバー55の開口部63から露
出している。
【0028】以下、上記構成における作用を説明する。
図5に示すように、車両4を車両入口部2から検査室1
に進入させて、両前輪56を各ローラ13,14,15
上に載置させ、エンジンを停止させる。そして、ブレー
キテストを実施する場合は、図6に示すように、先ず、
各シリンダ装置30を作動させて両昇降フレーム28,
29を上昇させる。これにより、両ブレーキテスト用ロ
ーラ13と両スピードテスト用ローラ14とはそれぞれ
下限レベルLから上限レベルHへ上昇し、前輪56がブ
レーキテスト用ローラ13とスピードテスト用ローラ1
4とで支持される。この際、前輪56はサイドスリップ
テスト用ローラ15の上方に離間する。
【0029】そして、両減速機付きモータ20を駆動す
ることにより、支軸17が一方向Aへ回転し、自由回転
クラッチ23を介して支軸17とブレーキテスト用ロー
ラ13とが接続されて、両ブレーキテスト用ローラ13
が一方向Aへ強制回転する。これにより、前輪56が走
行時と同様に回転し、さらに、両スピードテスト用ロー
ラ14が前輪56の回転により一方向Aへ遊転する。
尚、ブレーキテスト時においては、両スピードテスト用
ローラ14は、クラッチ27を介して分離されている。
【0030】この状態で車両4のブレーキを作動させる
と、両ブレーキテスト用ローラ13に制動力が作用し、
この制動力に応じて両減速機付きモータ20全体を支軸
17を中心にして上記一方向Aとは逆方向へ相対的に回
転させる力Fが発生し、この力Fがロードセル54で測
定され、この測定値に基づいてブレーキ力が求められ、
ブレーキテストの合否が判断される。
【0031】また、スピードテストを実施する場合は、
減速機付きモータ20を停止して両ブレーキテスト用ロ
ーラ13の回転を停止し、そして、クラッチ27を介し
て両スピードテスト用ローラ14を接続する。その後、
車両4のエンジンを駆動させて前輪56を回転駆動させ
ることにより、両スピードテスト用ローラ14が一方向
Aへ遊転するとともに両ブレーキテスト用ローラ13が
一方向Aへ遊転する。この際、ブレーキテスト用ローラ
13と支軸17とは自由回転クラッチ23を介して分離
され、支軸17は停止したままで、両ブレーキテスト用
ローラ13のみが一方向Aへ遊転する。
【0032】上記スピードテスト用ローラ14の回転数
はロータリーエンコーダ53で測定され、測定された回
転数から求められる速度値と車両4の速度計が示す速度
値とを比較して、車両4の速度計の精度を検査する。
尚、スピードテスト中は、クラッチ27を介して両スピ
ードテスト用ローラ14が接続されているため、左前輪
56の回転数と右前輪56の回転数とが均等になり、信
頼性のあるスピードテストが行える。(万一、両スピー
ドテスト用ローラ14が分離されていると、車両4の差
動歯車(ディファレンシャルギア)機構によって左前輪
56の回転数と右前輪56の回転数とに差が生じ、その
結果、大きな誤差を含んだ測定値が得られるおそれがあ
る。)さらに、サイドスリップテストを実施する場合
は、車両4のエンジンを停止させて前輪56の回転駆動
を停止させ、クラッチ27を介して両スピードテスト用
ローラ14を分離する。その後、各シリンダ装置30を
作動させて両昇降フレーム28,29を下降させる。こ
れにより、両ブレーキテスト用ローラ13と両スピード
テスト用ローラ14とがそれぞれ図6で示す上限レベル
Hから図1で示す下限レベルLへ下降し、前輪56が両
サイドスリップテスト用ローラ15で受け止められる。
そして、各シリンダ装置30を昇降機能から上下動許容
機能に切り換えて、各シリンダ装置30のピストンロッ
ド31の出退を自由な状態にする。これにより、図7に
示すように、両ブレーキテスト用ローラ13と両スピー
ドテスト用ローラ14とは、昇降フレーム28,29を
介して、圧縮コイルスプリング34により上方へ付勢さ
れ、この付勢力によって昇降フレーム28,29が上昇
し、両ブレーキテスト用ローラ13と両スピードテスト
用ローラ14とが上昇して前輪56に押圧される。
【0033】これにより、前輪56はサイドスリップテ
スト用ローラ15とブレーキテスト用ローラ13とスピ
ードテスト用ローラ14とで分散して支持される。この
際、前輪56にかかる荷重の約95%がサイドスリップ
テスト用ローラ15で支持され、残りの約2.5%ずつ
がブレーキテスト用ローラ13とスピードテスト用ロー
ラ14とに分散して支持されるように、各圧縮コイルス
プリング34のばね定数が設定されている。
【0034】そして、両減速機付きモータ20を駆動す
ることにより、両ブレーキテスト用ローラ13が一方向
Aへ強制回転する。これにより、前輪56が走行時と同
様に回転し、さらに、両サイドスリップテスト用ローラ
15と両スピードテスト用ローラ14とが前輪56の回
転により一方向Aへ遊転する。
【0035】この際、前輪56のホイルアライメント
(トーイン,キャンバー,キャスター等)の釣り合いが
保たれていない場合、サイドスリップが発生し、その結
果、図4の一点鎖線および二点鎖線で示すように、移動
体42が左右方向へ移動して、両サイドスリップテスト
用ローラ15が回転軸心41の方向に沿って互いに接近
または離間する方向へスライドする。このスライド量は
リニア型のポテンショメータ52で測定され、測定され
たスライド量と基準値とを比較してサイドスリップテス
トの合否が判定される。
【0036】このようにして、前輪56のブレーキテス
トとスピードテストとサイドスリップテストとが終了し
た後、各シリンダ装置30を上下動許容機能から昇降機
能に切り換え、図1の実線で示すように、昇降フレーム
28,29を介して両ブレーキテスト用ローラ13と両
スピードテスト用ローラ14とを下限レベルLまで下降
させる。そして、車両4を前進させて、後輪57を各ロ
ーラ13,14,15上に載置させ、エンジンを停止さ
せる。その後、前輪56と同様にして、後輪57に対し
ブレーキテストとスピードテストとを実施する。尚、ス
ピードテストは、前輪56と後輪57のうち、駆動され
る側の車輪に対してのみ行えばよい。また、サイドスリ
ップテストは前輪56に対してのみ行えばよい。
【0037】尚、上記サイドスリップテストにおいて、
前輪56にかかる荷重の約95%をサイドスリップテス
ト用ローラ15で支持し、残りの約2.5%ずつをブレ
ーキテスト用ローラ13とスピードテスト用ローラ14
とに分散して支持するため、前輪56に対するブレーキ
テスト用ローラ13の押付力を最小にして、ブレーキテ
スト用ローラ13の強制回転により前輪56を回転させ
ることができ、実際の車両走行時とほぼ同じ状態で、前
輪56にかかる荷重の大部分がサイドスリップテスト用
ローラ15で支持されるため、サイドスリップテストが
正確に行える。尚、サイドスリップテスト後、図4に示
すように、両センター出し用シリンダ装置51のピスト
ンロッド58を突出させて揺動杆49を実線で示した所
定の位置Pに押し戻すことにより、リンク機構46を介
して、両サイドスリップテスト用ローラ15をセンター
位置(すなわちスライド量が0の位置)に自動的に復帰
させることができ、迅速に次回のサイドスリップテスト
に備えることができる。
【0038】また、両昇降フレーム28,29はガイド
装置59により案内されて昇降するため、ブレーキテス
ト用ローラ13とスピードテスト用ローラ14とが正確
に昇降し、上限レベルHと下限レベルLとの狂いを防止
することができる。
【0039】上記のように車両検査装置5を用いてブレ
ーキテストとスピードテストとサイドスリップテストを
行った後、車両4を前進させ、図5に示すように、リフ
ト装置6で車両4を持ち上げて車両4の下廻りの検査を
行い、さらに、排出ガステスト装置7で車両4の排出ガ
スを検査し、ヘッドライトテスト装置8でヘッドライト
の照射方向や光度を検査する。このように種々の検査を
行った後、車両4を車両出口部3から検査室1の外へ出
走させる。この際、車両4の下廻りは洗浄ノズル9から
噴射される洗浄水により洗浄される。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明によると、一箇所でブレーキテストとス
ピードテストとサイドスリップテストとが行えるため、
これら各テストごとに車両を移動させる必要がなく、し
たがってこれら各テストが効率良く簡単に行える。ま
た、各テスト用ローラを一箇所に集めて設けたため、設
置場所は一箇所でよく、広い場所を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における車両検査装置の各
ローラの配置を示す側面図である。
【図2】同、車両検査装置の平面図である。
【図3】同、車両検査装置の正面図である。
【図4】同、車両検査装置の両サイドスリップテスト用
ローラ間に設けられたリンク機構の平面図である。
【図5】同、車両検査装置を備えた検査室の内部構成を
示す斜視図である。
【図6】同、車両検査装置で、ブレーキテストおよびス
ピードテストを実施する場合における各ローラの動きを
示す側面図である。
【図7】同、車両検査装置で、サイドスリップテストを
実施する場合における各ローラの動きを示す側面図であ
る。
【符号の説明】
4 車両 5 車両検査装置 13 ブレーキテスト用ローラ 14 スピードテスト用ローラ 15 サイドスリップテスト用ローラ 20 減速機付きモータ(回転駆動装置) 30 シリンダ装置(昇降装置) 31 ピストンロッド 32 支持部材 34 圧縮コイルスプリング(付勢部材) 41 回転軸心 56 前輪 57 後輪

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材上に、回転自在でかつ回転駆動
    装置により一方向へ強制回転されるブレーキテスト用ロ
    ーラと、回転自在なスピードテスト用ローラとが前後一
    対配置されるとともに、これらローラ間に、回転自在で
    かつ回転軸心方向へスライド自在なサイドスリップテス
    ト用ローラが配置され、上記支持部材に、サイドスリッ
    プテスト用ローラに対して、ブレーキテスト用ローラと
    スピードテスト用ローラとを共に昇降させる昇降機能
    と、ブレーキテスト用ローラとスピードテスト用ローラ
    との上下移動を自由に許容する上下動許容機能とを有す
    る昇降装置が設けられ、上記ブレーキテスト用ローラと
    スピードテスト用ローラとは付勢部材によって上方へ付
    勢されていることを特徴とする車両検査装置。
  2. 【請求項2】 昇降装置としてシリンダ装置を用い、昇
    降機能として上記シリンダ装置のピストンロッドを出退
    させ、上下動許容機能として上記ピストンロッドの出退
    を自由な状態にすることを特徴とする請求項1記載の車
    両検査装置。
  3. 【請求項3】 付勢部材としてスプリングを用いたこと
    を特徴とする請求項1記載の車両検査装置。
  4. 【請求項4】 サイドスリップテストの際、車両の車輪
    にかかる荷重を、サイドスリップテスト用ローラとブレ
    ーキテスト用ローラとスピードテスト用ローラとで分散
    して支持することを特徴とする請求項1記載の車両検査
    装置。
  5. 【請求項5】 サイドスリップテストの際、車両の車輪
    にかかる荷重の約95%をサイドスリップテスト用ロー
    ラで支持し、残りをブレーキテスト用ローラとスピード
    テスト用ローラとで支持することを特徴とする請求項4
    記載の車両検査装置。
JP8295575A 1996-11-08 1996-11-08 車両検査装置 Pending JPH10142108A (ja)

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