JP2001020444A6 - 浴室等の壁パネルと天井パネルとの連結構造 - Google Patents
浴室等の壁パネルと天井パネルとの連結構造 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】天井パネルを浴室等の内側より、壁パネルに迅速、正確かつ強固に取付けることができるとともに、接合部の十分な防水処理が容易に得られる浴室等の壁パネルと天井パネルとの結合構造を提供すること。
【解決手段】水平基片4aの挿通孔7を利用して固定ねじ6で天井パネル2と結合部材4とを強固に固定したのち、結合部材4の保持片4bと固定片4cとで壁パネル1を挟持し、この状態で壁パネル1と結合部材4とを固定片4cの挿通孔7を介して浴室等内側から固定ねじ6で互いに固定する。
【選択図】図2
【解決手段】水平基片4aの挿通孔7を利用して固定ねじ6で天井パネル2と結合部材4とを強固に固定したのち、結合部材4の保持片4bと固定片4cとで壁パネル1を挟持し、この状態で壁パネル1と結合部材4とを固定片4cの挿通孔7を介して浴室等内側から固定ねじ6で互いに固定する。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば浴室の壁パネルと天井パネルとの連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のユニットルームとしての浴室の天井パネルと壁パネルの連結手段として、実公平1−11882号等が存在する。これは、防水パン周縁に立設され表面上域部分に突段面を有する側壁パネル個々の裏面上端に取付固定され上面にスリットを開口した内部中空な裏打枠と、天井パネル各辺個々に取付固定した廻し縁と、からなり、上記スリットの側壁パネル裏面側に近接する開口縁には裏打枠内方向で且つスリットを狭めるように傾斜する折曲片を折曲形成し、廻し縁は側壁パネル上端表面に添接する垂下片部と、その垂下片部を側壁パネル上端表面に添接した状態で前記折曲片に弾性的に係合する係止片部と、上記垂下片部から突出し前記突断面との間に空間部を形成する引き下げ片部とを備え、この空間部内にコーキング材を介在させるように技術であり、天井パネルAを上方へ押動しても引っ掛け片が折曲片に弾性的に係合しており、又コーキング材により接着されている為、容易には離脱せず、側壁パネルのガタ付きを防止できるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように天井パネルと壁パネルとを弾性的な係合と嵌合によって固定する場合、廻し縁である接合部材と天井パネルとが固定状態にないため、天井パネルに対して接合部材が移動してしまい正確な位置合わせに手間取り、組付け作業に時間を要することになる。
【0004】
また、壁パネルと接合部材とが前記したように弾性的な係合のみによって固定されているので、不意に生じる外力によって壁パネルから天井パネルが外れてしまうことにもなる。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、天井パネルを浴室等の内側より、壁パネルに迅速、正確かつ強固に取付けることができるとともに、接合部の十分な防水処理が容易に得られる浴室等の壁パネルと天井パネルとの結合構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の浴室等の壁パネルと天井パネルとの結合構造は、枠状をなす壁パネルの上端と天井パネルの下面とを連結する結合部材が、水平基片とその内外に垂下する固定片と保持片とを備え、前記水平基片には上下方向に固定ねじ挿通用の挿通孔が、また前記固定片には左右方向に固定ねじ挿通用の挿通孔がそれぞれ穿設され、前記天井パネルと前記結合部材とを前記水平基片の挿通孔を介して固定ねじで互いに固定したのち、前記結合部材の保持片と固定片とで壁パネルの上部を挟持するとともに、前記壁パネルと前記結合部材とを前記固定片の挿通孔を介して固定ねじで互いに固定することを特徴としている。この特徴によれば、水平基片の挿通孔を利用して固定ねじで天井パネルと結合部材とを強固に固定したのち、結合部材の保持片と固定片とで壁パネルを挟持し、この状態で壁パネルと結合部材とを固定片の挿通孔を介して浴室等内側から固定ねじで互いに固定する。そのため、天井パネルと結合部材そして壁パネルとが互いに位置ずれが防止され、正確な位置合わせに手間取ることなく天井パネルと壁パネルとを強固に固定することができることになる。
【0007】
上記結合構造において、前記水平基片下面には、前記挿通孔と連通する凹部が形成され、前記固定ねじの頭部収納スペースとして機能してなることを特徴としている。この特徴によれば、水平基片下面から挿入する固定ねじの頭部が凹部内に収納されるため、水平基片の下面の平坦状態を確保でき、接合部材を壁パネル上端に安定して載置できることになる。また、凹部は壁パネルで閉塞されるため、固定ねじが露出せず、外観上の見栄えも向上する。
【0008】
上記結合構造において、前記固定片外側面には、前記挿通孔と連通する凹部が形成され、前記固定ねじの頭部収納スペースとして機能してなることを特徴としている。この特徴によれば、固定ねじの頭部が凹部内に収納されるため、固定ねじが露出せず、外観上の見栄えが向上する。
【0009】
上記結合構造において、天井パネルの下面と壁パネルの内面に圧接可能な弾性舌片を上下部に有する防水カバーを、各結合部材の固定片に着脱可能として取付けることを特徴としている。この特徴によれば、壁パネルと天井パネルとの結合部、および固定ねじ用の凹部内の防水処理を、コーキング材等を用いることなく容易に行うことができるばかりか、この防水カバーが浴室等の内側から固定ねじを隠蔽するため、見栄えが向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1は、本発明を適用した浴室の一部を内部より見た斜視図を示すもので、1は、矩形枠状に組立てられた壁パネル、2は、壁パネル1の上端に取付けられた天井パネルである。
【0012】
両パネル1、2は、図2に示すように、薄い鉄板の表面に塩ビ被膜を施した、いわゆる塩ビ鋼板3、14よりなる枠(箱状体)の発泡ウレタン15を注入して作られたサンドイッチパネルであり、通常使用される石膏ボードの裏面に重量の大きなC型チャンネル等の金属補強材を設けたパネルに比べて、軽量化・保温性に優れるものである。
【0013】
壁パネル1と天井パネル2とは、それらの4隅に取付けた2個ずつの結合部材4により結合されている。5は、壁パネル1と天井パネル2との結合部の浴室内側の角部を覆う防水カバーである。
【0014】
図2及び図3に示すように、結合部材4は、例えばポリアミド系樹脂(ナイロン66)により、壁パネル1の上端部に上方より嵌合可能な概ね下向きコ字形に形成され、短寸の水平基片4aの両端縁には、壁パネル1の外面に弾性的に圧接するS字状の保持片4bと、壁パネル1の内面に密着状に固着される固定片4cとが下向きに連設されている。
【0015】
また、水平基片4aの外方の端部上面には、天井パネル2の側端面が当接する位置決め片4dが上向きに突設され、同じくほぼ上面中央部には、固定ねじ6の挿通孔7が上下方向に穿設されているとともに、この挿通孔7と連通するようにその下面部に凹部12が形成されている。
【0016】
固定片4cは、浴室内側の端面が開口する矩形箱状をなし、その奥面には固定ねじ6の挿通孔7が左右方向に突設されているとともに、この挿通孔7と連通するようにその外面(保持片4bと反対側)に凹部13が形成されている。また、固定片4cの上下両面には、上記防水カバー5取付用の係止突条8が長手方向に沿って形成されている。
【0017】
なお、保持片4bと固定片4cとの対向面間の最小離間寸法は、結合部材4取付前のフリー状態において壁パネル1の板厚よりも若干小さく形成されており、壁パネル1を結合部材4に嵌入できるようになっている。
【0018】
防水カバー5は、軟質塩化ビニール等の熱可塑性エラストマーと硬質塩化ビニール等の熱可塑性樹脂とを断面略コ字状に2色押出成形された壁パネル1の幅寸法と略同一の長尺物である。
【0019】
防水カバー5の上下の水平片5a、5bの先端部内面には、上記固定片4cの係止突条8に弾性的に、かつ着脱自在に係合可能な鉤状断面の係合突起9が突設されている。水平片5aの基端角部には、天井パネル2の下面に弾性的に圧接する円弧状の弾性舌片10が、浴室内に向かって斜上向きに連設されている。
【0020】
また、下方の水平片5bの先端には、壁パネル1の内面に弾性的に圧接する円弧状の弾性舌片11が、外方に向かって斜下向きに連設されている。
【0021】
次に、壁パネル1と天井パネル2との連結要領について説明する。壁パネル1を枠状に組付けたのち、まず結合部材4を、天井パネル2の4隅の下面に固定ねじ6をもって取付ける。具体的には、固定ねじ6はドリリングタッピンねじであり、天井パネル2に穴あけと同時にねじ込みを行うものであるので、固定に適した天井パネル2への後加工が不要となる。
【0022】
この際、天井パネル2の側端面を位置決め片4dに当接させることにより、結合部材4の天井パネル2に対する取付位置の決めがなされ、結合部材4の水平基片4aに上下方向に穿設された挿通孔7と天井パネル2の適正なねじ固定位置とを容易に整合させて、固定ねじ6を簡単に螺挿することができる。このため予め、天井パネル2と結合部材4とが正確な位置で強固に固定されることになる。ここで水平基片4aの挿通孔7位置にはその下面に凹部12が形成されているため、前記固定ねじ6の頭部が凹部12内に収まり、この固定ねじ6が下方に突出せず、水平基片4aの下面を平坦に保てることになる。
【0023】
ついで、天井パネル2を壁パネル1の上端に載せ、各結合部材4の保持片4bと固定片4cとを壁パネル1の上端部に嵌合する。この際、保持片4bが外方に弾性変形させられて嵌合されるため、その弾性反発力により結合部材4はガタなく安定的に壁パネル1に保持され、次のねじ止め作業に備える。
【0024】
ここで、固定ねじ6を、浴室内側より固定片4cに左右方向に穿設された挿通孔7を通して、壁パネル1の適正なねじ固定位置に螺挿し、結合部材4を壁パネル1に固定することができる。すなわち、天井パネル2と結合部材4とが予め確実に固定されており、この結合部材4の保持片4bと固定片4cとで壁パネル1が適正な位置で挟み付けられた状態で両者がねじ固定されるため、位置合わせに手間取ることなく、天井パネル2と壁パネル1とを強固かつ正確に固定できる。この固定に関しても具体的に固定ねじ6はドリリングタッピンねじであり、壁パネル1に穴あけと同時にねじ込みを行うものであるので、固定に適した壁パネル1への後加工が不要となる。
【0025】
最後に、防水カバー5を、その上下の水平片5a、5bの係合突起9を固定片4cの係止突条8に係合させることにより、結合部材4に取付ける。この取付け時において、上下の弾性舌片10は天井パネル2の下面に、下方の弾性舌片11は壁パネル1の内面に、それぞれ弾性的に圧接する。これにより、壁パネル1と天井パネル2との結合部より水滴等が侵入するのが防止され、天井パネル2に付着した水滴は、上下の弾性舌片10、11に導かれて流下し、壁パネル1の内面に沿って流れ落ちる。ここで、固定片4cの凹部13が防水カバー5により完全に覆われることになり、凹部13内の防水処理が達成されるばかりか、浴室内から固定ねじ6の頭部や凹部13が隠蔽され、見栄えが向上する。
【0026】
以上説明したように、上記実施例の結合構造においては、結合部材4を用いることにより、天井パネル2を浴室の内側より壁パネル1に容易に取付けることができ、しかも壁パネル1と天井パネル2との結合部の防水処理を、従来のようなコーキング材を用いることなく、固定片4cに防水カバー5を取付けるだけで極めて容易に行うことができる。
【0027】
なお、上記実施例では、結合部材4を4隅に2個ずつ設けているが、浴室が広く壁パネル1や天井パネル2の横幅が大きいときには、中間部等にも設けることもある。
【0028】
本発明は、上記浴室以外の壁パネルと天井パネルとの結合にも適用しうることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0030】
(a)請求項1に記載の発明によれば、この特徴によれば、水平基片の挿通孔を利用して固定ねじで天井パネルと結合部材とを強固に固定したのち、結合部材の保持片と固定片とで壁パネルを挟持し、この状態で壁パネルと結合部材とを固定片の挿通孔を介して浴室等内側から固定ねじで互いに固定する。そのため、天井パネルと結合部材そして壁パネルとが互いに位置ずれが防止され、正確な位置合わせに手間取ることなく天井パネルと壁パネルとを強固に固定することができることになる。
【0031】
(b)請求項2に記載の発明によれば、この特徴によれば、水平基片下面から挿入する固定ねじの頭部が凹部内に収納されるため、水平基片の下面の平坦状態を確保でき、接合部材を壁パネル上端に安定して載置できることになる。また、凹部は壁パネルで閉塞されるため、固定ねじが露出せず、外観上の見栄えも向上する。
【0032】
(c)請求項3に記載の発明によれば、この特徴によれば、固定ねじの頭部が凹部内に収納されるため、固定ねじが露出せず、外観上の見栄えが向上する。
【0033】
(d)請求項4に記載の発明によれば、この特徴によれば、壁パネルと天井パネルとの結合部、および固定ねじ用の凹部内の防水処理を、コーキング材等を用いることなく容易に行うことができるばかりか、この防水カバーが浴室等の内側から固定ねじを隠蔽するため、見栄えが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した浴室内部の一部の斜視図である。
【図2】図1のII−II線の拡大縦断側面図である。
【図3】同じく、分解斜視図である。
【符号の説明】
1 壁パネル
2 天井パネル
3 塩ビ鋼板
4 結合部材
4a 水平基片
4b 保持片
4c 固定片
4d 位置決め片
5 防水カバー
5a、5b 水平片
6 固定ねじ
7 挿通孔
8 係止突条
9 係合突起
10、11 弾性舌片
12 凹部
13 凹部
14 塩ビ鋼板
15 発泡ウレタン
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば浴室の壁パネルと天井パネルとの連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のユニットルームとしての浴室の天井パネルと壁パネルの連結手段として、実公平1−11882号等が存在する。これは、防水パン周縁に立設され表面上域部分に突段面を有する側壁パネル個々の裏面上端に取付固定され上面にスリットを開口した内部中空な裏打枠と、天井パネル各辺個々に取付固定した廻し縁と、からなり、上記スリットの側壁パネル裏面側に近接する開口縁には裏打枠内方向で且つスリットを狭めるように傾斜する折曲片を折曲形成し、廻し縁は側壁パネル上端表面に添接する垂下片部と、その垂下片部を側壁パネル上端表面に添接した状態で前記折曲片に弾性的に係合する係止片部と、上記垂下片部から突出し前記突断面との間に空間部を形成する引き下げ片部とを備え、この空間部内にコーキング材を介在させるように技術であり、天井パネルAを上方へ押動しても引っ掛け片が折曲片に弾性的に係合しており、又コーキング材により接着されている為、容易には離脱せず、側壁パネルのガタ付きを防止できるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように天井パネルと壁パネルとを弾性的な係合と嵌合によって固定する場合、廻し縁である接合部材と天井パネルとが固定状態にないため、天井パネルに対して接合部材が移動してしまい正確な位置合わせに手間取り、組付け作業に時間を要することになる。
【0004】
また、壁パネルと接合部材とが前記したように弾性的な係合のみによって固定されているので、不意に生じる外力によって壁パネルから天井パネルが外れてしまうことにもなる。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、天井パネルを浴室等の内側より、壁パネルに迅速、正確かつ強固に取付けることができるとともに、接合部の十分な防水処理が容易に得られる浴室等の壁パネルと天井パネルとの結合構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の浴室等の壁パネルと天井パネルとの結合構造は、枠状をなす壁パネルの上端と天井パネルの下面とを連結する結合部材が、水平基片とその内外に垂下する固定片と保持片とを備え、前記水平基片には上下方向に固定ねじ挿通用の挿通孔が、また前記固定片には左右方向に固定ねじ挿通用の挿通孔がそれぞれ穿設され、前記天井パネルと前記結合部材とを前記水平基片の挿通孔を介して固定ねじで互いに固定したのち、前記結合部材の保持片と固定片とで壁パネルの上部を挟持するとともに、前記壁パネルと前記結合部材とを前記固定片の挿通孔を介して固定ねじで互いに固定することを特徴としている。この特徴によれば、水平基片の挿通孔を利用して固定ねじで天井パネルと結合部材とを強固に固定したのち、結合部材の保持片と固定片とで壁パネルを挟持し、この状態で壁パネルと結合部材とを固定片の挿通孔を介して浴室等内側から固定ねじで互いに固定する。そのため、天井パネルと結合部材そして壁パネルとが互いに位置ずれが防止され、正確な位置合わせに手間取ることなく天井パネルと壁パネルとを強固に固定することができることになる。
【0007】
上記結合構造において、前記水平基片下面には、前記挿通孔と連通する凹部が形成され、前記固定ねじの頭部収納スペースとして機能してなることを特徴としている。この特徴によれば、水平基片下面から挿入する固定ねじの頭部が凹部内に収納されるため、水平基片の下面の平坦状態を確保でき、接合部材を壁パネル上端に安定して載置できることになる。また、凹部は壁パネルで閉塞されるため、固定ねじが露出せず、外観上の見栄えも向上する。
【0008】
上記結合構造において、前記固定片外側面には、前記挿通孔と連通する凹部が形成され、前記固定ねじの頭部収納スペースとして機能してなることを特徴としている。この特徴によれば、固定ねじの頭部が凹部内に収納されるため、固定ねじが露出せず、外観上の見栄えが向上する。
【0009】
上記結合構造において、天井パネルの下面と壁パネルの内面に圧接可能な弾性舌片を上下部に有する防水カバーを、各結合部材の固定片に着脱可能として取付けることを特徴としている。この特徴によれば、壁パネルと天井パネルとの結合部、および固定ねじ用の凹部内の防水処理を、コーキング材等を用いることなく容易に行うことができるばかりか、この防水カバーが浴室等の内側から固定ねじを隠蔽するため、見栄えが向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1は、本発明を適用した浴室の一部を内部より見た斜視図を示すもので、1は、矩形枠状に組立てられた壁パネル、2は、壁パネル1の上端に取付けられた天井パネルである。
【0012】
両パネル1、2は、図2に示すように、薄い鉄板の表面に塩ビ被膜を施した、いわゆる塩ビ鋼板3、14よりなる枠(箱状体)の発泡ウレタン15を注入して作られたサンドイッチパネルであり、通常使用される石膏ボードの裏面に重量の大きなC型チャンネル等の金属補強材を設けたパネルに比べて、軽量化・保温性に優れるものである。
【0013】
壁パネル1と天井パネル2とは、それらの4隅に取付けた2個ずつの結合部材4により結合されている。5は、壁パネル1と天井パネル2との結合部の浴室内側の角部を覆う防水カバーである。
【0014】
図2及び図3に示すように、結合部材4は、例えばポリアミド系樹脂(ナイロン66)により、壁パネル1の上端部に上方より嵌合可能な概ね下向きコ字形に形成され、短寸の水平基片4aの両端縁には、壁パネル1の外面に弾性的に圧接するS字状の保持片4bと、壁パネル1の内面に密着状に固着される固定片4cとが下向きに連設されている。
【0015】
また、水平基片4aの外方の端部上面には、天井パネル2の側端面が当接する位置決め片4dが上向きに突設され、同じくほぼ上面中央部には、固定ねじ6の挿通孔7が上下方向に穿設されているとともに、この挿通孔7と連通するようにその下面部に凹部12が形成されている。
【0016】
固定片4cは、浴室内側の端面が開口する矩形箱状をなし、その奥面には固定ねじ6の挿通孔7が左右方向に突設されているとともに、この挿通孔7と連通するようにその外面(保持片4bと反対側)に凹部13が形成されている。また、固定片4cの上下両面には、上記防水カバー5取付用の係止突条8が長手方向に沿って形成されている。
【0017】
なお、保持片4bと固定片4cとの対向面間の最小離間寸法は、結合部材4取付前のフリー状態において壁パネル1の板厚よりも若干小さく形成されており、壁パネル1を結合部材4に嵌入できるようになっている。
【0018】
防水カバー5は、軟質塩化ビニール等の熱可塑性エラストマーと硬質塩化ビニール等の熱可塑性樹脂とを断面略コ字状に2色押出成形された壁パネル1の幅寸法と略同一の長尺物である。
【0019】
防水カバー5の上下の水平片5a、5bの先端部内面には、上記固定片4cの係止突条8に弾性的に、かつ着脱自在に係合可能な鉤状断面の係合突起9が突設されている。水平片5aの基端角部には、天井パネル2の下面に弾性的に圧接する円弧状の弾性舌片10が、浴室内に向かって斜上向きに連設されている。
【0020】
また、下方の水平片5bの先端には、壁パネル1の内面に弾性的に圧接する円弧状の弾性舌片11が、外方に向かって斜下向きに連設されている。
【0021】
次に、壁パネル1と天井パネル2との連結要領について説明する。壁パネル1を枠状に組付けたのち、まず結合部材4を、天井パネル2の4隅の下面に固定ねじ6をもって取付ける。具体的には、固定ねじ6はドリリングタッピンねじであり、天井パネル2に穴あけと同時にねじ込みを行うものであるので、固定に適した天井パネル2への後加工が不要となる。
【0022】
この際、天井パネル2の側端面を位置決め片4dに当接させることにより、結合部材4の天井パネル2に対する取付位置の決めがなされ、結合部材4の水平基片4aに上下方向に穿設された挿通孔7と天井パネル2の適正なねじ固定位置とを容易に整合させて、固定ねじ6を簡単に螺挿することができる。このため予め、天井パネル2と結合部材4とが正確な位置で強固に固定されることになる。ここで水平基片4aの挿通孔7位置にはその下面に凹部12が形成されているため、前記固定ねじ6の頭部が凹部12内に収まり、この固定ねじ6が下方に突出せず、水平基片4aの下面を平坦に保てることになる。
【0023】
ついで、天井パネル2を壁パネル1の上端に載せ、各結合部材4の保持片4bと固定片4cとを壁パネル1の上端部に嵌合する。この際、保持片4bが外方に弾性変形させられて嵌合されるため、その弾性反発力により結合部材4はガタなく安定的に壁パネル1に保持され、次のねじ止め作業に備える。
【0024】
ここで、固定ねじ6を、浴室内側より固定片4cに左右方向に穿設された挿通孔7を通して、壁パネル1の適正なねじ固定位置に螺挿し、結合部材4を壁パネル1に固定することができる。すなわち、天井パネル2と結合部材4とが予め確実に固定されており、この結合部材4の保持片4bと固定片4cとで壁パネル1が適正な位置で挟み付けられた状態で両者がねじ固定されるため、位置合わせに手間取ることなく、天井パネル2と壁パネル1とを強固かつ正確に固定できる。この固定に関しても具体的に固定ねじ6はドリリングタッピンねじであり、壁パネル1に穴あけと同時にねじ込みを行うものであるので、固定に適した壁パネル1への後加工が不要となる。
【0025】
最後に、防水カバー5を、その上下の水平片5a、5bの係合突起9を固定片4cの係止突条8に係合させることにより、結合部材4に取付ける。この取付け時において、上下の弾性舌片10は天井パネル2の下面に、下方の弾性舌片11は壁パネル1の内面に、それぞれ弾性的に圧接する。これにより、壁パネル1と天井パネル2との結合部より水滴等が侵入するのが防止され、天井パネル2に付着した水滴は、上下の弾性舌片10、11に導かれて流下し、壁パネル1の内面に沿って流れ落ちる。ここで、固定片4cの凹部13が防水カバー5により完全に覆われることになり、凹部13内の防水処理が達成されるばかりか、浴室内から固定ねじ6の頭部や凹部13が隠蔽され、見栄えが向上する。
【0026】
以上説明したように、上記実施例の結合構造においては、結合部材4を用いることにより、天井パネル2を浴室の内側より壁パネル1に容易に取付けることができ、しかも壁パネル1と天井パネル2との結合部の防水処理を、従来のようなコーキング材を用いることなく、固定片4cに防水カバー5を取付けるだけで極めて容易に行うことができる。
【0027】
なお、上記実施例では、結合部材4を4隅に2個ずつ設けているが、浴室が広く壁パネル1や天井パネル2の横幅が大きいときには、中間部等にも設けることもある。
【0028】
本発明は、上記浴室以外の壁パネルと天井パネルとの結合にも適用しうることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0030】
(a)請求項1に記載の発明によれば、この特徴によれば、水平基片の挿通孔を利用して固定ねじで天井パネルと結合部材とを強固に固定したのち、結合部材の保持片と固定片とで壁パネルを挟持し、この状態で壁パネルと結合部材とを固定片の挿通孔を介して浴室等内側から固定ねじで互いに固定する。そのため、天井パネルと結合部材そして壁パネルとが互いに位置ずれが防止され、正確な位置合わせに手間取ることなく天井パネルと壁パネルとを強固に固定することができることになる。
【0031】
(b)請求項2に記載の発明によれば、この特徴によれば、水平基片下面から挿入する固定ねじの頭部が凹部内に収納されるため、水平基片の下面の平坦状態を確保でき、接合部材を壁パネル上端に安定して載置できることになる。また、凹部は壁パネルで閉塞されるため、固定ねじが露出せず、外観上の見栄えも向上する。
【0032】
(c)請求項3に記載の発明によれば、この特徴によれば、固定ねじの頭部が凹部内に収納されるため、固定ねじが露出せず、外観上の見栄えが向上する。
【0033】
(d)請求項4に記載の発明によれば、この特徴によれば、壁パネルと天井パネルとの結合部、および固定ねじ用の凹部内の防水処理を、コーキング材等を用いることなく容易に行うことができるばかりか、この防水カバーが浴室等の内側から固定ねじを隠蔽するため、見栄えが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した浴室内部の一部の斜視図である。
【図2】図1のII−II線の拡大縦断側面図である。
【図3】同じく、分解斜視図である。
【符号の説明】
1 壁パネル
2 天井パネル
3 塩ビ鋼板
4 結合部材
4a 水平基片
4b 保持片
4c 固定片
4d 位置決め片
5 防水カバー
5a、5b 水平片
6 固定ねじ
7 挿通孔
8 係止突条
9 係合突起
10、11 弾性舌片
12 凹部
13 凹部
14 塩ビ鋼板
15 発泡ウレタン
【0012】両パネル1、2は、図2に示すように、薄い鉄板の表面に塩ビ被膜を施した、いわゆる塩ビ鋼板3、14よりなる枠(箱状体)に発泡ウレタン15を注入して作られたサンドイッチパネルであり、通常使用される石膏ボードの裏面に重量の大きなC型チャンネル等の金属補強材を設けたパネルに比べて、軽量化・保温性に優れるものである。
Claims (4)
- 枠状をなす壁パネルの上端と天井パネルの下面とを連結する結合部材が、水平基片とその内外に垂下する固定片と保持片とを備え、前記水平基片には上下方向に固定ねじ挿通用の挿通孔が、また前記固定片には左右方向に固定ねじ挿通用の挿通孔がそれぞれ穿設され、前記天井パネルと前記結合部材とを前記水平基片の挿通孔を介して固定ねじで互いに固定したのち、前記結合部材の保持片と固定片とで壁パネルの上部を挟持するとともに、前記壁パネルと前記結合部材とを前記固定片の挿通孔を介して固定ねじで互いに固定することを特徴とする浴室等の壁パネルと天井パネルとの連結構造。
- 前記水平基片下面には、前記挿通孔と連通する凹部が形成され、前記固定ねじの頭部収納スペースとして機能してなる浴室等の壁パネルと天井パネルとの連結構造。
- 前記固定片外側面には、前記挿通孔と連通する凹部が形成され、前記固定ねじの頭部収納スペースとして機能してなる浴室等の壁パネルと天井パネルとの連結構造。
- 天井パネルの下面と壁パネルの内面に圧接可能な弾性舌片を上下部に有する防水カバーを、各結合部材の固定片に着脱可能として取付け、前記固定片の凹部を密封閉塞した請求項3に記載の浴室等の壁パネルと天井パネルとの連結構造。
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