JPH071502Y2 - 外壁装飾材の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、建物外壁に取付けられる胴差や化粧カバー等
の外壁装飾材を建物外壁に取付ける装置に関する。

〔従来の技術〕

実開昭63−19635号公報に示すように、建物外壁に胴差
を固着具で取付けた装置や、実開昭56−124172号公報に
示すように、建物外壁に板バネを固着具で取付けると共
に、この板バネに化粧カバーを係合して取付けるように
した装置が知られている。

〔考案が解決しようとする課題〕

前者の取付装置であると胴差を固着具で建物外壁に固着
しているから強固に取付けできるが、固着具が外部に露
出して見栄えが悪くなり、後者の取付装置であると固着
具を覆って見栄え良くできるが、板バネに係合して取付
けるので取付強度が弱くなる。

そこで、本考案は前述の課題を解決できるようにした外
壁装飾材の取付装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段及び作用〕

外壁装飾材の縦板に形成した凹部より固着具を建物躯体
に固着すると共に、その凹部にカバー材を取付け、前記
凹部の底面に一体形成した一対の支持突片における端部
側部分を凹部の底面から切り離し折曲してストッパとす
ると共に、隣接する一対の外壁装飾材間に亘ってジョイ
ント材を嵌合して連結した外壁装飾材の取付装置であ
り、これによって取付強度を強くできると共に、見栄え
を良くできるし、ジョイント材の嵌合位置をストッパに
よって規制して正しく嵌合できる。

〔実施例〕

第４図に示すように、建物躯体の開口部Ａにはサッシ窓
Ｂが取付けられ、このサッシ窓Ｂの上下における建物外
壁Ｃには外壁装飾材１が左右方向に平行に取付けてあ
り、該外壁装飾材１は第１図に示すように、縦板２と上
下の横板3,4で断面略コ字状の長尺材となり、その縦板
２には外部に開口した凹部５が長手方向に亘って形成さ
れていると共に、その凹部５の両側面5a,5aには係合用
凹凸６が形成され、底面5bには一対の支持突片7,7が一
体形成されていると共に、この各支持突片７の基部には
切溝８が形成され、その底面5bにより固着具９を建物躯
体、例えば胴縁10に固着していると共に、凹部５にカバ
ー材11が嵌合して取付けてある。

該カバー材11は断面コ字状の長尺材となり、該カバー材
11と凹部５とで中空部12を構成していると共に、カバー
材11の上下片外面に係合用凹凸13が形成されて、カバー
材11を凹部５内にスナップ式に嵌合して取付けできるよ
うにしてある。

このようであるから、外壁装飾材１を固着具９で建物外
壁Ｃに強固に取付けできると共に、固着具９をカバー材
11で覆って見栄えを良くできる。

前記隣接する一対の外壁装飾材1,1は第２図、第３図に
示すように樹脂製のジョイント材20を介して隙間Ｓを置
いて連結してある。

つまり、一対の支持突片7,7の端部側部分7a,7aを切溝８
から切り離すと共に、内側に折り曲げてストッパとし、
外壁装飾材１の内面と同一形状のジョイント材20を隣接
する一対の外壁装飾材1,1の支持突片7,7を切り離した部
分に亘って嵌合してあると共に、外壁装飾材１の凹部５
とカバー材11との間に形成した中空部12内にスポンジよ
り成るふさぎ材21を嵌め込んである。

このようであるから、長尺である外壁装飾材１が熱膨脹
しても隙間Ｓで吸収できるから弯曲変形しないと共に、
ジョイント材20によって隣接する一対の外壁装飾材1,1
を段ちがいなく一直線状に連結でき、しかもジョイント
材20の位置を支持突片７の折曲した端部側部分7aより成
るストッパで規制できるから、ジョイント材20を隣接す
る一対の外壁装飾材1,1間に亘って正確に嵌合できる。

例えば、一方の外壁装飾材１にジョイント材20の一端部
を、前記ストッパに当るようにして嵌合し、他方の外壁
装飾材１をジョイント材20の他端部に嵌合して連結する
が、この時に他方の外壁装飾材１をジョイント材20の他
端部に嵌合する際の抵抗で、ジョイント材20が押されて
一方の外壁装飾材１内に押し込められることが防止でき
る。

なお、第５図に示すように外壁装飾材１をサッシＢの周
囲に取付けて化粧カバーとしても良い。

第６図、第７図は第２実施例を示し、ふさぎ材21を、矩
形断面中空長尺形状とし、その背面21aにスポンジ等の
弾性材より成るクッション材22を長手方向に亘って接着
等で固着し、ふさぎ材21を隣接する一対の外壁装飾材1,
1の凹部5,5間に跨って取付けてある。

例えば、クッション材22の自由状態の時の厚さを大きく
して、クッション材22を外壁装飾材１の凹部５に嵌め込
んだ時にふさぎ材21を凹部５より突出させ、そのふさぎ
材21にカバー材11を嵌合させながらクッション材22を押
しつぶしてカバー材11を凹部５に嵌合して取付ける。

このようにすれば、クッション材22が外壁装飾材１の凹
部底面5bとジョイント材20の表面に圧着し、ふさぎ材21
のガタツキ等を防止できる。

また、第８図に示すように、ジョイント材20を縦板23と
上下の横板24,25で外壁装飾材１の内面形状と同一形状
とし、その上下の横板24,25に係止受部24a,25aをそれぞ
れ形成し、前記外壁装飾材１の上下の横板3,4に係止部3
a,4aを形成して、外壁装飾材１をジョイント材20にスナ
ップ式に嵌合して連結できるようにしても良い。

〔考案の効果〕

外壁装飾材１を建物躯体に固着した固着具９で建物外壁
を取付けたので、取付強度を強くでき、その固着具９を
カバー材11で覆っているから見栄えを良くできる。

さらに、固着具９を取付ける凹部５の底面部分に一対の
支持突片7,7が設けてあるから、固着具９によって外壁
装飾材１の縦板２が凹んだりすることがない。

また、隣接する一対の外壁装飾材1,1をジョイント材20
で段ちがいなく一直線となるように連結できると共に、
一対の支持突片7,7の端部側部分7aを凹部５の底面から
切り離して折曲して形成したストッパによってジョイン
ト材20の外壁装飾材１内への嵌合位置を規制できるか
ら、ジョイント材20を一対の外壁装飾材1,1間に亘って
確実に嵌合できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は第４図のＩ−Ｉ
線断面図、第２図は第４図のII部拡大図、第３図は第２
図のIII−III線断面図、第４図は建物の外観図、第５図
は他の例を示す建物の外観図、第６図は第２実施例の縦
断面図、第７図は第６図のVII−VII線断面図、第８図は
ジョイント材の変形例を示す縦断面図である。 Ｃは建物外壁、１は外壁装飾材、２は縦板、3,4は横
板、５は凹部、７は支持突片、９は固着具、11はカバー
材、20はジョイント材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】縦板２と上下の横片3,4で断面略コ字状と
   なり、縦板２に外部に開口した凹部５を有し、かつその
   凹部５の底面に一対の支持突片7,7を一体形成して外壁
   装飾材１とし、該外壁装飾材１の凹部５の底面より固着
   具９を建物躯体に固着して外壁装飾材１を建物外壁Ｃに
   取付けると共に、前記凹部５にカバー材11を嵌合して取
   付け、 前記外壁装飾材１の一対の支持突片7,7における端部側
   部分7a,7aを凹部５の底面から切り離して内側に折曲し
   てストッパとし、隣接する一対の外壁装飾材1,1間にジ
   ョイント材20を嵌合して前記支持突片７の切り離し折曲
   した端部側部分7aに突き当てることで隣接する一対の外
   壁装飾材1,1を連結したことを特徴とする外壁装飾材の
   取付装置。