JP2001008349A - ワイヤハーネス巻取り装置 - Google Patents

ワイヤハーネス巻取り装置

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JP2001008349A
JP2001008349A JP17341499A JP17341499A JP2001008349A JP 2001008349 A JP2001008349 A JP 2001008349A JP 17341499 A JP17341499 A JP 17341499A JP 17341499 A JP17341499 A JP 17341499A JP 2001008349 A JP2001008349 A JP 2001008349A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺のワイヤハーネスに任意の位置で容易に
かつ確実に組付け可能なワイヤハーネス巻取り装置を提
供する。 【解決手段】 固定体と可動体との間に配索するワイヤ
ハーネス27に組み付けるワイヤハーネス巻取り装置に
おいて、上下のカバー1,2からなるケース3を有し、
ケース3内を第1,第2収容部16,17に仕切る仕切
板18と支軸19と巻取胴20とを有するローラ4が、
ケース3内に回転可能に設けられ、ワイヤハーネスをバ
ンドクリップ39で結束し、バンドクリップ39と一体
の係合部40を、切欠部28近傍の係止部41に嵌合さ
せ、可動側ワイヤハーネス27aは、巻取胴20の外周
に巻き付けられてハーネス導出口10から外に延び、可
動側ワイヤハーネス27aの外に延びている部分に係止
具35が固定され、固定側ワイヤハーネス27bは、ロ
ーラ4の支軸19に緩く巻かれ、ハーネス導出口11に
固定されて外に延び、さらに、巻取胴20内に、ローラ
4を巻取方向に付勢する巻取ばね34が収容されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定体と可動体と
の間に配索するワイヤハーネスに組み付けるワイヤハー
ネス巻取り装置、例えば、自動車などの車両の車体側と
これに開閉可能に取り付けられるドアとの間に配索する
ワイヤハーネスに使用するのに好適なワイヤハーネス巻
取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車などの車両用のドアに
は、パワーウィンドウ用のモータ、ドアマウントスピー
カなどの各種の電装品が組み付けられており、これらの
電装品と車体側にある電源、コントロール部、各種セン
サなどとを電気的に接続するために、車体側とドアとの
間にワイヤハーネスを配索する必要がある。図9は、本
願出願人による先の先願である特願平9ー285637
号に記載されているフラットケーブル巻取り装置を示し
ている。この巻取り装置は、先端部が移動コネクタ70
に連結され、基端部が固定コネククタ71に連結された
フラットケーブル72と、固定コネククタ71が設けら
れた固定状態の軸部材73と、軸部材73に支持されて
その外周で回転するキャリア74と、キャリア74をフ
ラットケーブル72の巻き取り方向と反対方向に引き出
し、キャリア74の回転に伴って軸部材73の外周面お
よびキャリア74の外周面に相互に逆向きとなるように
巻き取るようになっている。
【0003】また、図10および図11は、特開昭63
ー176272号公報に開示された従来のフラットケー
ブル巻取り装置を示している。この巻取り装置にあって
は、フラットケーブル80の一端に移動コネクタ81
が、その他端に固定コネクタ82がそれぞれ設けられて
いる。フラットケーブル80の長さ方向の中間点が、巻
取リール83の側面に設けた開口部64を通り、該開口
部84付近で巻取リール83上に固定されている。その
中間点から移動コネクタ81までのフラットケーブル8
0の一側半分は、巻取リール83上に卷回され、巻取ば
ねに抗してケース85から引出し可能である。フラット
ケーブル80の残り半分は、巻取リール83の外に置
き、巻取リール83の軸芯延長上に巻き締め可能な状態
に置かれている。そして、固定コネクタ82は、ケース
85上に、外部に露出するように設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記前者及び後者の従
来技術は下記の問題点をそれぞれ有している。 (1)いずれもフラットケーブル用の巻取り装置であ
り、固定体と可動体との間に配索する複数の電線(断面
が円形の電線)からなるワイヤハーネスに組み付けるの
が難しい。(2)他の電線と接続するためのコネクタを
フラットケーブルの両端に設ける必要があるとともに、
他の電線側にもコネクタが必要であり、また、フラット
ケーブル自体のコストも高いため、製造コストが増大し
てしまう。 (3)フラットケーブルをケース内に組み付ける作業が
煩雑である。例えば、上記後者の従来技術では、フラッ
トケーブル80の中間点を巻取リール83の開口部84
に通し、その一側半分を巻取リール83上に卷回すると
いう煩雑な作業が必要になる。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
て為されたもので、その課題は、長尺のワイヤハーネス
に任意の位置で容易にかつ確実に組付け可能なワイヤハ
ーネス巻取り装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に係る発明は、固定体と可動体との間に配索
するワイヤハーネスに組み付けるワイヤハーネス巻取り
装置において、互いに結合可能な上下のカバーからなり
2つのハーネス導出口を有するケースを備え、上下のカ
バーのいずれか一方に回転可能に支持され、ケース内を
第1収容部と第2収容部に仕切る仕切板と、該仕切板の
上側および下側にそれぞれ設けた支軸および巻取胴とを
有するローラが、ケース内に回転可能に設けられワイヤ
ハーネスの一部をバンドクリップで結束し、該バンドク
リップと一体の係合部を、切欠部の近傍に設けた係止部
に嵌合させるとともに、ワイヤハーネスを切欠部に通し
てあり、ワイヤハーネスのうち、第2収容部側に延びる
可動側ワイヤハーネスは、巻取胴の外周に巻き付けられ
て2つのハーネス導出口の一方から外に延び、該可動側
ワイヤハーネスの外に延びている部分に取付具が固定さ
れワイヤハーネスのうち、第1収容部側に延びる固定側
ワイヤハーネスは、ローラの支軸に緩く巻かれ、2つの
ハーネス導出口の他方に固定されて該ハーネス導出口か
ら外に延び、さらに、巻取胴内には、可動側ワイヤハー
ネスを巻き取る方向記ローラを付勢する巻取ばねが収容
されていることを特徴とする。かかる構成によれば、
(1)固定体と可動体との間に配索するワイヤハーネス
に組み付ける際に、まず、ローラを上下のカバーの一方
に回転可能に取り付けた状態で、仕切板の切欠部がケー
スの一方のハーネス導出口に臨む位置にくるまで、ロー
ラを回転させ、この回転位置にローラを保持した状態
で、バンドクリップの係合部を切欠部近傍の係止部に嵌
合させるとともに、ワイヤハーネスを切欠部に通すこと
により、ワイヤハーネスを仕切板に組み付ける。この
後、ローラの保持を解除すると、巻取ばねの付勢力によ
りローラがワイヤハーネスを巻き取る方向に回転するの
で、可動側ワイヤハーネスが巻取胴の外周に自動的に巻
き取られる。この後、固定側ワイヤハーネスを他方のハ
ーネス導出口に固定し外に出す。最後に上下のカバーを
結合することにより、組付けが完了する。このように、
ワイヤハーネスを仕切板に組み付けた後、ローラの保持
を解除すると、可動側ワイヤハーネスが自動的に巻き取
られるので、ワイヤハーネスへの組付けが容易である。
また、固定側ワイヤハーネスについては、その余長分を
ケースの第1収容部内に収納できるので、長尺のワイヤ
ハーネスに任意の位置で組み付け可能である。さらに、
ワイヤハーネスの一部を結束したバンドクリップの係合
部を切欠部近傍の係止部に嵌合させるとともに、ワイヤ
ハーネスを切欠部に通すことにより、ワイヤハーネスを
仕切板に組み付けるので、ローラをワイヤハーネスに確
実に組み付けることができる。(2)固定体と可動体と
の間に配索するワイヤハーネスに直接組み付けるので、
コネクタが不要であり、低コストで製造できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るワイヤハーネ
ス巻取り装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明に係るワイヤハーネス巻取り装置の
実施の形態の一例を示しており、図1は同装置の内部構
造を示す斜視図、図2は同装置の外観を示す斜視図、図
3は同装置の分解斜視図、図4は同装置の縦断面図であ
る。ワイヤハーネス巻取り装置は、固定体と可動体との
間、例えば、自動車などの車両の車体側とこれに開閉可
能に取り付けられるドアとの間の電気的接続を行う装置
であり、固定体と可動体との間に配索するワイヤハーネ
スに組み付けられる。
【0008】例えば、この巻取り装置は、自動車などの
車両のフロントドア、バックドア、サンルーフ、ラゲー
ジドア(トランクルームのドア)等に使用される。この
巻取り装置は、図1〜図4に示すように、互いに結合可
能な上下のカバー1,2からなるケース3を有し、該ケ
ース3内にはローラ4が回転可能に設けられている。
【0009】下カバー2は、図3,図4に示すように、
中央部に支持筒部5が突設された底壁6と、該底壁6の
周縁に立設された対向する一対の周壁7,8とを有す
る。支持筒部5は、上下端が開口しかつ高さ方向のほぼ
中間に段差部5aを有する円筒部で、下側円筒部5bよ
り小径の上側円筒部5cにはボルト挿通孔9が形成され
ている。また、各周壁7,8の両端により、支持筒部5
の軸心に関してほぼ対称な位置にハーネス導出口10,
11が形成されている。一方、上カバー1は、中央に円
形孔12を有する下カバー2の蓋体であり、周縁の複数
箇所(本例では6箇所)にロック孔13を有する突出片
14が形成されている。該各突出片14のロック孔13
を、下カバー2の各周壁7,8にそれぞれ突設した複数
の(全部で6つの)係合突起15にそれぞれ嵌合させる
ことにより、上下のカバー1,2が結合されるようにな
っている。
【0010】ローラ4は、図3,図4に示すように、ケ
ース3内を第1収容部16と第2収容部17に仕切る仕
切板18と、仕切板18の中心部から上側および下側に
それぞれ設けた支軸19および円筒形の巻取胴20と、
巻取胴20の下端から仕切板18に平行に延び下カバー
2の底壁6に面接触する底板29とを有し、ケース3内
に回転可能に設けられている。支軸19は前記上側円筒
部5cが挿通する貫通孔21を有し、支軸19の下部に
は支持筒部5の段差部5aに回転可能に嵌合する円形凹
部22が形成され、又、支軸19の上部にはボルト23
の頭部および座金24を収容する円形凹部25が形成さ
れている。ローラ4の支軸19は、該支軸19の円形凹
部22を支持筒部5の段差部5aに嵌合させた状態で、
座金24を介してボルト挿通孔9に通したボルト23と
ナット26で締結することにより、段差部5aと座金2
4との間でフリーになって支持筒部5の下側円筒部5b
に回転可能に保持される。このようにローラ4を下カバ
ー2に回転可能に組み付けた状態で、ローラ4の底板2
9が下カバー2の底壁6に面接触することにより、ロー
ラ4がケース3内で円滑に回転できるようになってい
る。
【0011】仕切板18の外周には、図6に示すよう
に、ワイヤハーネス27を通す円形状の切欠部28が設
けられている。ワイヤハーネス27は複数の電線(断面
が円形の電線)からなる連続した長尺のものである。該
ワイヤハーネス27の一部は、バンドクリップ39で結
束されている。該バンドクリップ39と一体の係合部4
0を、仕切板18の切欠部28の近傍に設けた係止部4
1に嵌合させるとともに、ワイヤハーネス27を切欠部
28に通してある。バンドクリップ39は、バンド挿通
部42a(図7参照)を有するクリップ本体42と、こ
のクリップ本体42から延設した可撓性を有するバンド
部43とを備え、バンド部43をバンド挿通部42aに
通してバンド部43によりワイヤハーネス27を引き締
めると、バンド部43に設けた複数の突条の1つがクリ
ップ本体42に設けた係止部で係止され、これによっ
て、ワイヤハーネス27の一部がバンドクリップ39に
より結束される。バンド部43の中央下部に係合部40
が一体に形成されている。該係合部40と係止部41
は、係合部40を図6に示す位置から同図の一点鎖線で
示すように係止部41に差し込んで嵌合させることによ
り、両者がきつく嵌合してワイヤハーネス27がバンド
クリップ39を介して係止部41に固定されるようにな
っている。
【0012】ワイヤハーネス27のうち、第2収容部1
7側に延びる可動側ワイヤハーネス27aは、図4に示
すように巻取胴20の外周に巻き付けられて一方のハー
ネス導出口10からケース3の外に延びている(図1,
図2参照)。可動側ワイヤハーネス27aの外に延びて
いる部分には、取付具35が樹脂モールド36又は接着
等により固定されている。この取付具35は、可動側ワ
イヤハーネス27aを、固定体又は可動体のいずれか一
方のハーネス固定部(例えば、ドア側のインナーパネ
ル)に固定するためのもので、そのハーネス固定部に設
けた係止部(例えば、T字形の係止孔或いは溝)に係合
させるようになっている。なお、可動側ワイヤハーネス
27a側にT字形の係止孔などの係止部を設け、ハーネ
ス固定部側にその係止部に係合する取付具を設けてもよ
い。また、可動側ワイヤハーネス27aの1箇所或いは
複数箇所を、図1,図2或いは図8(B)に示すように
テープ巻き32により固定することにより、複数の電線
がばらばらにならいので好ましい。
【0013】また、ワイヤハーネス27のうち、第1収
容部16側に延びる固定側ワイヤハーネス27bは、ロ
ーラ4の支軸19に緩く巻かれるとともに、ケース3の
他方のハーネス導出口11にテープ巻き33やバンド等
により固定されてハーネス導出口11から外に延びてい
る。また、ケース3は、固定体又は可動体のいずれか他
方に固定されるようになっている。例えば、ケース3に
は、不図示の取付具が設けられている。この取付具は、
例えば、固定体又は可動体のいずれか一方のハーネス固
定部(例えば、車体側のインストルメントパネル)に設
けた係止部(例えば、T字形の係止孔或いは溝)に係合
させる図1に示すような係合突部などを有するものであ
る。
【0014】そして、巻取胴20内には、可動側ワイヤ
ハーネス27aを巻き取る方向、すなわち可動側ワイヤ
ハーネス27aを巻取胴20の外周に巻き取る方向(以
下、巻取方向という。)にローラ4を付勢する巻取ばね
34が収容されている。この巻取ばね34としてゼンマ
イばねが使用されており、この巻取ばね34は、取付具
35に引張力が作用し、可動側ワイヤハーネス27aが
ケース3から引き出されローラ4が回転すると縮径し、
引張力がなくなると、縮径状態からの復元力でローラ4
を巻取方向に回転付勢するように、巻取胴20内に収容
されている。そのために、巻取ばね34の一端34aは
支持筒部5の下側円筒部5bに固定され、その他端34
bは巻取胴20に固定されている。なお、巻取ばね34
として、ゼンマイばねに代えてねじりコイルばね或いは
うず巻きばねを使用してもよい。
【0015】次に、上記構成を有するワイヤハーネス巻
取り装置のワイヤハーネスへの組付け手順を、図8に基
づいて説明する。ここでは、ワイヤハーネス巻取り装置
を、自動車などの車両の車体側(固定体)とドア(可動
体)との間に配索するワイヤハーネスに組み付ける場合
について説明する。 (1)まず、巻取ばね34を巻取胴20内に上述したよ
うに収容させたローラ4を、図4に示すように、下カバ
ー2にボルト23とナット26により回転可能に組み付
けておく。この状態で、図8(A)に示すように、ロー
ラ4を、切欠部28が下カバー2の一方のハーネス導出
口10に臨む位置にくるまで回転させる。ここでは、例
えば、仕切板18に図8(A)に示すような棒差込み穴
53を設けており、この穴53に棒54を差し込み、こ
の棒54でローラ4を回転させるようにしている。 (2)前記回転位置にローラ4を保持した状態で、ワイ
ヤハーネス27に固定したバンドクリップ39の係合部
40を切欠部28近傍の係止部41に差し込んで嵌合さ
せるとともに、ワイヤハーネス27を切欠部28に通
す。これによって、ワイヤハーネス27がバンドクリッ
プ39を介して仕切板18に固定される(図8(B)参
照)。この後、ローラ4の保持を解除すると、巻取ばね
34の付勢力によりローラ4が巻取方向に回転するの
で、可動側ワイヤハーネス27aが巻取胴20の外周に
自動的に巻き取られる(図8(C)参照)。
【0016】(3)次に、固定側ワイヤハーネス27b
を、巻取胴20に巻かれた可動側ワイヤハーネス27a
の長さに応じた適宜の長さローラ4の支軸19に緩く巻
く(図8(C)参照)。この後、固定側ワイヤハーネス
27bを、テープ巻き33によりケース3の他方のハー
ネス導出口11に固定し、該ハーネス導出口11からケ
ース3の外に出す。 (4)この後、上下のカバー1,2を結合する。最後
に、取付具35を固定体又は可動体のいずれか一方に固
定するとともに、その他方にケース3を不図示の取付具
などにより固定することにより、本装置のワイヤハーネ
ス27への全ての組付け作業が完了する。
【0017】次に、上記ワイヤハーネス巻取り装置の動
作を説明する。まず、可動側ワイヤハーネス27aがケ
ース3内に巻き取られている状態で、前記ドアなどの開
動作により、取付具35に引張力が作用すると、この引
張力により可動側ワイヤハーネス27aがケース3外へ
引き出され、ローラ4が巻取ばね34の付勢力に抗して
回転する。また、前記ドアなどの閉動作などにより、前
記引張力がなくなると、ローラ4が巻取ばね34の付勢
力で巻取方向に回転し、この回転により可動側ワイヤハ
ーネス27aが巻取胴20の外周に巻き取られる。ま
た、固定側ワイヤハーネス27bについては、ローラ4
が巻取ばね34の付勢力に抗して回転する際には、支軸
19に緩く巻き付く方向に動き、ローラ4が巻取方向に
回転する際には、その緩く巻かれた状態から緩む方向に
動く。なお、第1収容部16内での固定側ワイヤハーネ
ス27bの巻き方向を、上記とは逆にしてもよい。
【0018】上記一例に係るワイヤハーネス巻取り装置
によれば、可動側ワイヤハーネス27aをバンドクリッ
プ39を介してローラ4に固定した後、ローラ4の前記
回転保持を解除すると、可動側ワイヤハーネス27aが
ローラ4の巻取胴20に自動的に巻き取られるので、本
装置をワイヤハーネス27に容易に組み付けることがで
きる。また、ワイヤハーネス27の一部を結束したバン
ドクリップ39の係合部40を切欠部28近傍の係止部
41に嵌合させることにより、ワイヤハーネス27がバ
ンドクリップ39を介してローラ4に固定されるので、
ローラ4をワイヤハーネス27に容易にかつ確実に組み
付けることができる。また、固定側ワイヤハーネス27
bについては、その余長分をケース3の第1収容部16
内に収納できるので、本装置を長尺のワイヤハーネス2
7に任意の位置で組み付け可能である。
【0019】また、上記一例によれば、固定体と可動体
との間に配索するワイヤハーネス27に直接組み付ける
ので、コネクタが不要であり、その分低コストで製造す
ることができる。また、可動側ワイヤハーネス27aに
取付具35を固定してあるので、可動側ワイヤハーネス
27aを固定体又は可動体のいずれか一方のハーネス固
定部に簡単に固定することができる。
【0020】また、上記一例によれば、バンドクリップ
39自体は小型であるため、ワイヤハーネス27をロー
ラ4に組み付ける際の作業スペースが小さく、その作業
をし易いとともに、装置全体の小型化を図れる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、長尺のワイヤハーネスに任意の位置で容易
にかつ確実に組み付けることができる。また、コネクタ
が不要となり、その分製造コストを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイヤハーネス巻取り装置の実施
の形態の一例を示す斜視図。
【図2】図1に示す一例の外観を示す斜視図。
【図3】図1に示す一例の分解斜視図。
【図4】図1に示す一例の縦断面図。
【図5】図1に示すケースにワイヤハーネスを固定した
部位を示す平面図。
【図6】図1に示すローラへのワイヤハーネスの組付け
を説明するための斜視図。
【図7】図6に示すワイヤハーネスとその関連部材を示
す側面図。
【図8】図1に示すワイヤハーネスの組付け手順を示す
説明図。
【図9】従来例を示す横断面図。
【図10】別の従来例を示す斜視図。
【図11】図10に示す従来例の内部を示す平面図。
【符号の説明】
1………………………上カバー 2………………………下カバー 3………………………ケース 4………………………ローラ 10……………………ハーネス導出口 11……………………ハーネス導出口 16……………………第1収容部 17……………………第2収容部 18……………………仕切板 19……………………支軸 20……………………巻取胴 27……………………ワイヤハーネス 27a…………………可動側ワイヤハーネス 27b…………………固定側ワイヤハーネス 28……………………切欠部 34……………………巻取ばね 35……………………取付具 39……………………バンドクリップ 40……………………係合部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定体と可動体との間に配索するワイヤ
    ハーネスに組み付けるワイヤハーネス巻取り装置におい
    て、 互いに結合可能な上下のカバーからなり2つのハーネス
    導出口を有するケースを備え、 前記上下のカバーのいずれか一方に回転可能に支持さ
    れ、前記ケース内を第1収容部と第2収容部に仕切る仕
    切板と、該仕切板の上側および下側にそれぞれ設けた支
    軸および巻取胴とを有するローラが、前記ケース内に回
    転可能に設けられ、 前記ワイヤハーネスの一部をバンドクリップで結束し、
    該バンドクリップと一体の係合部を、前記切欠部の近傍
    に設けた係止部に嵌合させるとともに、前記ワイヤハー
    ネスを切欠部に通してあり、 前記ワイヤハーネスのうち、前記第2収容部側に延びる
    可動側ワイヤハーネスは、前記巻取胴の外周に巻き付け
    られて前記2つのハーネス導出口の一方から外に延び、
    該可動側ワイヤハーネスの外に延びている部分に取付具
    が固定され、 前記ワイヤハーネスのうち、前記第1収容部側に延びる
    固定側ワイヤハーネスは、前記ローラの支軸に緩く巻か
    れ、前記2つのハーネス導出口の他方に固定されて該ハ
    ーネス導出口から外に延び、さらに、 前記巻取胴内には、前記可動側ワイヤハーネスを巻き取
    る方向に前記ローラを付勢する巻取ばねが収容されてい
    ることを特徴とするワイヤハーネス巻取り装置。
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