JP3700484B2 - 回転コネクタ - Google Patents

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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R35/00Flexible or turnable line connectors, i.e. the rotation angle being limited
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    • H01R35/025Flexible line connectors without frictional contact members having a flexible conductor wound around a rotation axis

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Controls (AREA)
  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車のステアリング装置等に使用され、外ケース側及びこれと相対的に回転可能な内ケース側との電気的接続を、可撓性を有するフラットケーブルを利用して行う回転コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の回転コネクタは、自動車のステアリングコラムに固定される外ケースと、ステアリングに取り付けられステアリングと共に回転する内ケース、及びこの外ケース側と内ケース側との電気的接続を行うフラットケーブルから構成されている。
【0003】
このような従来の回転コネクタについて、図10及び図11を用いて説明する。
【0004】
図10は従来の回転コネクタの斜視図、図11は同分解斜視図であり、同図において、1は上下面開口の円筒状の外ケース、2はこの外ケース1内に相対的に回転可能に収納された内ケース、3は外ケース1に固定され外ケース1下面の開口部を覆うカバーで、内ケース2には外ケース1上面の開口部を覆う蓋部2Aと下面中央に突出した内筒2Bが設けられ、外ケース1の内側壁と内ケース2の内筒2Bによって形成されたリング状の空間(図示せず)内には、複数の導電線を一体に被覆した可撓性を有する帯状のフラットケーブル4が、複数回巻回されて収納されている。
【0005】
そして、このフラットケーブル4の両端には端子4A,4Bが連結され、端子4Aは外ケース1に、端子4Bは内ケース2に各々固定されると共に、この端子4Bには、一端にコネクタ5を連結したリード線6の他端が接続されて、回転コネクタが構成されている。
【0006】
以上のような構成の回転コネクタは、外ケース1が自動車のステアリングコラム(図示せず)に固定され、内ケース2の内筒2Bにはステアリング(図示せず)が挿入されて、自動車のステアリング装置に装着されると共に、外ケース1に固定されたフラットケーブル4の端子4Aは、車体側のステアリングコラムの電子回路に接続され、内ケース2に固定された端子4Bから導出されたリード線6先端のコネクタ5は、ステアリング内の電子回路に接続されて、ステアリングとステアリングコラム間の電気的接続が行われる。
【0007】
そして、ステアリングの回転に伴い、これに取り付けられた内ケース2が回転し、その回転方向が反時計方向である場合には、フラットケーブル4は内ケース2の内筒2B側から巻出され、巻回状態が外ケース1の内側壁側が多くなった巻戻し状態となり、時計方向の場合には、フラットケーブル4は内ケース2の内筒2B側に巻込まれ、巻回状態は内ケース2の内筒2B側に多く巻かれた巻締め状態となるように構成されている。
【0008】
なお、以上のように、回転するステアリングと車体側に固定されたステアリングコラム間の電気的接続を、限られた長さのフラットケーブル4によって行っているため、ステアリングの時計方向と反時計方向の回転を同等のものとするためには、回転コネクタを直進位置状態にある自動車のステアリング装置に装着する際に、フラットケーブル4は内ケース2の内筒2B側と外ケース1の内側壁側が均等に巻回された中立位置の状態であることが必要となる。
【0009】
このため、従来の回転コネクタは製作時に、フラットケーブル4を内ケース2の内筒2B側と外ケース1の内側壁側が均等に巻回された中立位置の状態とした後、図10及び図11に示すように、固定ピン7の中間部の側方に突出した凸部7AのU字状の切込みを、内ケース2の蓋部2A上面に突出した保持部2Cに結合させると共に、下部の先端部7Bを、外ケース1の外側壁に設けた箱状の収納部1Aに挿入して回転コネクタに固定ピン7を装着し、内ケース2が回転しないように仮止めした状態で、回転コネクタの保管や搬送を行い、自動車のステアリング装置に装着する直前或いは直後に、固定ピン7を上方に引抜いて回転コネクタの装着を行うものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の回転コネクタにおいては、挿抜可能な固定ピン7を用いてフラットケーブル4の中立位置の仮止めを行っており、回転コネクタを製作した後の保管や搬送時に、誤って固定ピン7が引抜かれ、内ケース2が回転されて中立位置ではなくなった状態でも再び固定ピン7を装着することが可能であるため、自動車のステアリング装置に回転コネクタを装着する際、固定ピン7が装着されていたとしても、フラットケーブル4が正しく中立位置であるかどうかの確認が困難であるという課題があった。
【0011】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、フラットケーブルの中立位置を確実に保持できる回転コネクタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、固定ピンの中間部を内ケースの保持部に係止すると共に、中央近傍に係合孔とこの係合孔から一方の側面または下端面までを繋ぐスリットを設けた固定ピンの下部を、外ケースの収納部に挿入し、固定ピンの係合孔と外ケースの収納部に係止ピンを挿通して、両ケース間の回転を規制させ、固定ピンは上方向に引張ると、係止ピンが係合孔からスリットに摺動し、弾性突片が弾性変形することにより、固定ピンの下部が収納部から引抜くことができると共に、一旦引抜かれた固定ピンは弾性突片の下端が係止ピンに当接することにより、収納部に挿入不可能になるように回転コネクタを構成するものである。
【0013】
これにより、フラットケーブルの中立位置を確実に保持できる回転コネクタを得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、外側壁に上面開口の箱状の収納部を有する円筒状の外ケースと、この外ケースに相対的に回転可能に装着され上面に保持部を有する内ケースと、上記外ケースまたは内ケースのいずれか一方の中央に突出した内筒といずれか他方の内側壁によって形成される空間内に巻回して収納され、両端が各々外ケースと内ケースに固定された可撓性を有するフラットケーブルと、中間部が上記内ケースの保持部に係止され、下部が上記外ケースの収納部に挿入されて両ケース間の回転を規制すると共に、上記外ケースの収納部に挿入された上記下部の中央近傍に係合孔、及びこの係合孔から一方の側面までを繋ぐスリットを設けて、上記下部の先端に略三角状または略L字状の弾性突片を形成した固定ピンと、この固定ピンの係合孔と上記外ケースの収納部に挿通された係止ピンからなり、上記固定ピンは上方向に引張ると、上記係止ピンが上記係合孔から上記スリットに摺動し、上記弾性突片が弾性変形することにより、上記固定ピンの上記下部が上記収納部から引抜くことができると共に、一旦引抜かれた上記固定ピンは上記弾性突片の下端が上記係止ピンに当接することにより、上記収納部に挿入不可能とした回転コネクタとしたものであり、固定ピンを引抜くことは、固定ピンの下部の弾性突片が弾性変形することによって可能であるが、一旦引抜いた固定ピンを再び外ケースの収納部へ装着することは、収納部に挿通された係止ピンに弾性突片下端が当接して不可能であるため、誤って中立位置ではなくなった状態で再び固定ピンが装着されることを防止し、フラットケーブルの中立位置を確実に保持できる回転コネクタを得ることができるという作用を有する。
【0015】
請求項2に記載の発明は、外側壁に上面開口の箱状の収納部を有する円筒状の外ケースと、この外ケースに相対的に回転可能に装着され上面に保持部を有する内ケースと、上記外ケースまたは内ケースのいずれか一方の中央に突出した内筒といずれか他方の内側壁によって形成される空間内に巻回して収納され、両端が各々外ケースと内ケースに固定された可撓性を有するフラットケーブルと、中間部が上記内ケースの保持部に係止され、下部が上記外ケースの収納部に挿入されて両ケース間の回転を規制すると共に、上記外ケースの収納部に挿入された上記下部の中央近傍に係合孔、及びこの係合孔から下端面までを繋ぐスリットを設けて、分割された二つの弾性突片を形成した固定ピンと、この固定ピンの係合孔と上記外ケースの収納部に挿通された逆三角状または略四角状の係止ピンからなり、上記固定ピンは上方向に引張ると、上記係止ピンが上記係合孔から上記スリットに摺動し、上記弾性突片が弾性変形することにより、上記固定ピンの上記下部が上記収納部から引抜くことができると共に、一旦引抜かれた上記固定ピンは上記弾性突片の下端が上記係止ピンに当接することにより、上記収納部に挿入不可能とした回転コネクタとしたものであり、固定ピンを引抜くことは、スリットによって分割された二つの弾性突片が弾性変形して開くことによって可能であるが、一旦引抜いた固定ピンを再び外ケースの収納部へ装着することは、収納部に挿通された逆三角状または略四角状の係止ピンに固定ピン下端が当接して不可能であるため、誤って中立位置ではなくなった状態で再び固定ピンが装着されることを防止し、フラットケーブルの中立位置を確実に保持できる回転コネクタを得ることができるという作用を有する。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、固定ピンの下部の側面に、切欠き部を形成したものであり、切欠き部によって固定ピンの弾性突片が小さな力でも弾性変形するため、固定ピンを外ケースの収納部から容易に引抜くことができるという作用を有する。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、固定ピンの下端に、係止ピンの外径よりやや大きな窪みを設けたものであり、一旦引抜いた固定ピンを再び外ケースの収納部へ装着しようとした場合、固定ピン下端の窪みが係止ピンに当接するため、固定ピンの再装着がより行いづらくなるという作用を有する。
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図9を用いて説明する。
【0019】
なお、従来の技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0020】
(実施の形態)
図1は本発明の一実施の形態による回転コネクタの部分断面斜視図、図2は同分解斜視図、図3は同収納部の部分断面図であり、同図において、11は上下面開口の円筒状の外ケース、12はこの外ケース11内に相対的に回転可能に収納された内ケースで、内ケース12が外ケース11上面の開口部を覆う蓋部12Aと下面中央に突出した内筒12Bから構成されていることや、外ケース11下面の開口部をカバー3が覆っていることは、従来の技術の場合と同様である。
【0021】
そして、外ケース11の内側壁と内ケース12の内筒12Bによって形成されたリング状の空間(図示せず)内に、複数の導電線を一体に被覆した可撓性を有する帯状のフラットケーブル4が複数回巻回されて収納されていることや、このフラットケーブル4の一端に連結された端子4Aが外ケース11に固定され、コネクタ5を連結したリード線6が接続された、他端側の端子4Bが内ケース12に固定されていることも従来の技術の場合と同様であるが、外ケース11の外側壁には上下面開口の箱状の収納部11Aが設けられている。
【0022】
また、内ケース12の蓋部12A上面の、ステアリング内の電子回路からのコネクタの受け部12C外側壁には、並行したレール状の保持部12Dが設けられ、この保持部12Dには、固定ピン17の中間部に設けられたフック状の係合部17Aが係止されると共に、固定ピン17の下部が外ケース11の収納部11Aに挿入されて、内ケース12が回転しないように仮止めされている。
【0023】
さらに、ポリプロピレンやポリエチレン、ポリアミド等の弾性を有する熱可塑性樹脂で成形された固定ピン17の、外ケース11の収納部11Aに挿入された下部には、中央近傍に係合孔17Bと、この係合孔17Bから左下方の側面までを繋ぐスリット17Cが設けられて、略三角状の弾性突片17Dが形成され、弾性突片17Dの右側面には切欠き部17Eが設けられている。
【0024】
そして、固定ピン17の係合孔17Bには、円筒金属にスリットが形成された係止ピン18が、図4の側面断面図に示すように、外ケース11の収納部11Aの係止穴11Bから挿通され、固定ピン17を外ケース11に固定して回転コネクタが構成されている。
【0025】
以上のように構成される回転コネクタは、組立てを行って、フラットケーブル4を内ケース12の内筒12B側と外ケース11の内側壁側が均等に巻回された中立位置状態にした後、固定ピン17の係合部17Aを内ケース12の保持部12Dに、下部を外ケース11の収納部11Aに各々装着し、この後、係止ピン18を外ケース11の係止穴11Bと固定ピン17の係合孔17Bに挿通して、内ケース12が回転しないように仮止めした状態で保管や搬送が行われる。
【0026】
そして、外ケース11を自動車の直進位置状態にあるステアリングコラム(図示せず)に固定し、内ケース12の内筒12Bにステアリング(図示せず)を挿入して、回転コネクタを自動車のステアリング装置に装着した後、固定ピン17を上方に引抜くと共に、外ケース11に固定されたフラットケーブル4の端子4Aを、車体側のステアリングコラムの電子回路に、内ケース12に固定された端子4Bにリード線6を介して接続されたコネクタ5を、ステアリング内の電子回路に各々接続することによって、ステアリングとステアリングコラム間の電気的接続が行われる。
【0027】
なお、固定ピン17の挿抜方法について説明すると、まず引抜き時には、図3の固定ピン17が装着された状態から、図5(a)に示すように、固定ピン17を上方向に引張ると、係止ピン18が係合孔17Bからスリット17Cに摺動し、外ケース11の箱状の収納部11Aの側壁は、左側壁11Cは下方向に長く、右側壁11Dは短く(本実施の形態では、約1/4)形成されているため、右側面に切欠き部17Eが設けられた弾性突片17Dが右方向に開いて弾性変形する。
【0028】
そして、図5(b)に示すように、弾性突片17Dの下端が係止ピン18に、右側面が右側壁11Dに各々当接した状態から、さらに固定ピン17を上方向に引張ると、図5(c)に示すように、右側面が右側壁11Dを摺動し、弾性突片17Dが元の形状に復元しながら上方へ移動し、最後に、図5(d)に示すように、固定ピン17が完全に引抜かれた状態では、弾性突片17Dはほぼ元の形状に復元する。
【0029】
また、一旦引抜いた固定ピン17を再び外ケース11の収納部11Aへ装着しようとした場合には、図6(a)に示すように、固定ピン17を引抜いた後も外ケース11の収納部11Aには係止ピン18が残っているため、図6(b)に示すように、弾性突片17Dの下端が係止ピン18に当接して固定ピン17を挿入できず、図6(c)に示すように、さらに力を加えても、弾性突片17Dがスリット17Cの隙間の範囲で変形するだけで、固定ピン17の再装着は不可能なように構成されている。
【0030】
このように本実施の形態によれば、固定ピン17を引抜くことは可能であるが、一旦引抜いた固定ピン17を、再び外ケース11の収納部11Aへ装着することは不可能であるため、誤って中立位置ではなくなった状態で再び固定ピン17が装着されることを防止し、フラットケーブルの中立位置を確実に保持できる回転コネクタを得ることができるものである。
【0031】
そして、一旦装着された固定ピン17が引抜かれた場合には、外ケース11の収納部11Aに係止ピン18が残るため、係止ピン18の有無を目視で確かめることによって、回転コネクタを製作した後の保管や搬送時に、誤って固定ピン17が引抜かれたかどうかを容易に確認することもできる。
【0032】
また、固定ピン17の弾性突片17Dの右側面に切欠き部17Eが設けられているため、この切欠き部17Eによって弾性突片17Dが小さな力でも弾性変形して、固定ピン17を外ケース11の収納部11Aから容易に引抜くことができる。
【0033】
さらに、図7に示すように、固定ピン17の弾性突片17Dの下端に、係止ピン18の外径よりやや大きな円弧状の窪み17Fを設けることによって、一旦引抜いた固定ピン17を再び外ケース11の収納部11Aへ装着しようとした場合、この窪み17Fが係止ピン18に当接するため、固定ピン17の再装着をより行いづらくすることができる。
【0034】
なお、以上の説明では、外ケース11の収納部11Aに挿入される固定ピン17の下部に、中央近傍の係合孔17Bから左下方の側面までを繋ぐスリット17Cを設けて、右側面に切欠き部17Eを有する略三角状の弾性突片17Dを形成する構成について説明したが、スリットを左方或いは左上方に設けて、弾性突片を略L字状のものとしたり、図7に示すように、部分的に切欠き部17Gを設けても良い。
【0035】
また、図8(a)に示すように、固定ピン20下部の中央近傍に係合孔20Aとこの係合孔20Aから下端面までを繋ぐスリット20Bを設けた、分割された二つの弾性突片20C,20Dを形成し、係合孔20Aの左右の側面に切欠き部20Eを設けると共に、この固定ピン20を外ケース21の収納部21Aに挿入して、底辺がスリット20Bよりも大きな逆三角状の係止ピン22を、係合孔20Aに挿通した構成としても本発明の実施が可能である。
【0036】
この場合の固定ピン20の挿抜方法について説明すると、まず引抜き時には、外ケース21の収納部21Aの左右側壁21B,21Cが下方向に短く形成されているため、図8(a)の固定ピン20が装着された状態から、図8(b)に示すように、固定ピン20を上方向に引張ると、係止ピン22が係合孔20Aからスリット20Bに摺動し、弾性突片20C,20Dが左右方向に開いて弾性変形する。
【0037】
そして、さらに固定ピン20を上方向に引張ると、図8(c)に示すように、弾性突片20C,20Dの両側面が左右側壁21B,21Cを摺動して、元の形状に復元しながら上方へ移動し、最後に、図8(d)に示すように、固定ピン20が完全に引抜かれた状態では、弾性突片20C,20Dはほぼ元の形状に復元する。
【0038】
また、一旦引抜いた固定ピン20を再び外ケース21の収納部21Aへ装着しようとした場合には、図9に示すように、固定ピン20を引抜いた後も外ケース21の収納部21Aには、底辺がスリット20Bよりも大きな逆三角状の係止ピン22が残っているため、固定ピンの下端が係止ピン22に当接して、固定ピン20の再装着が不可能なように構成されている。
【0039】
このように、固定ピン20下部の中央近傍の係合孔20Aから下端面までを繋ぐスリット20Bを設けて、分割された二つの弾性突片20C,20Dを形成し、この固定ピン20の係合孔20Aに逆三角状の係止ピン22を挿通した構成としても、誤って中立位置ではなくなった状態で再び固定ピン20が装着されることを防止し、フラットケーブルの中立位置を確実に保持できる回転コネクタを得ることができる。
【0040】
なお、係止ピン22は逆三角状以外にも、固定ピン20の引抜きが可能で、再装着時に固定ピン20に当接する辺がスリット20Bよりも大きければ、台形等の略四角状のものでも、同様な効果が得られる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、フラットケーブルの中立位置を確実に保持できる回転コネクタを得ることができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態による回転コネクタの部分断面斜視図
【図2】 同分解斜視図
【図3】 同収納部の部分断面図
【図4】 同側面断面図
【図5】 同固定ピン引抜き時の部分断面図
【図6】 同固定ピン挿入時の部分断面図
【図7】 同固定ピン下端に窪みを形成した部分断面図
【図8】 同他の実施の形態による回転コネクタの部分断面図
【図9】 同固定ピン挿入時の部分断面図
【図10】 従来の回転コネクタの斜視図
【図11】 同分解斜視図
【符号の説明】
3 カバー
4 フラットケーブル
4A,4B 端子
5 コネクタ
6 リード線
11,21 外ケース
11A,21A 収納部
11B 係止穴
11C,21B 左側壁
11D,21C 右側壁
12 内ケース
12A 蓋部
12B 内筒
12C 受け部
12D 保持部
17,20 固定ピン
17A 係合部
17B,20A 係合孔
17C,20B スリット
17D,20C,20D 弾性突片
17E,20E 切欠き部
18,22 係止ピン

Claims (4)

  1. 外側壁に上面開口の箱状の収納部を有する円筒状の外ケースと、この外ケースに相対的に回転可能に装着され上面に保持部を有する内ケースと、上記外ケースまたは内ケースのいずれか一方の中央に突出した内筒といずれか他方の内側壁によって形成される空間内に巻回して収納され、両端が各々外ケースと内ケースに固定された可撓性を有するフラットケーブルと、中間部が上記内ケースの保持部に係止され、下部が上記外ケースの収納部に挿入されて両ケース間の回転を規制すると共に、上記外ケースの収納部に挿入された上記下部の中央近傍に係合孔、及びこの係合孔から一方の側面までを繋ぐスリットを設けて、上記下部の先端に略三角状または略L字状の弾性突片を形成した固定ピンと、この固定ピンの係合孔と上記外ケースの収納部に挿通された係止ピンからなり、上記固定ピンは上方向に引張ると、上記係止ピンが上記係合孔から上記スリットに摺動し、上記弾性突片が弾性変形することにより、上記固定ピンの上記下部が上記収納部から引抜くことができると共に、一旦引抜かれた上記固定ピンは上記弾性突片の下端が上記係止ピンに当接することにより、上記収納部に挿入不可能とした回転コネクタ。
  2. 外側壁に上面開口の箱状の収納部を有する円筒状の外ケースと、この外ケースに相対的に回転可能に装着され上面に保持部を有する内ケースと、上記外ケースまたは内ケースのいずれか一方の中央に突出した内筒といずれか他方の内側壁によって形成される空間内に巻回して収納され、両端が各々外ケースと内ケースに固定された可撓性を有するフラットケーブルと、中間部が上記内ケースの保持部に係止され、下部が上記外ケースの収納部に挿入されて両ケース間の回転を規制すると共に、上記外ケースの収納部に挿入された上記下部の中央近傍に係合孔、及びこの係合孔から下端面までを繋ぐスリットを設けて、分割された二つの弾性突片を形成した固定ピンと、この固定ピンの係合孔と上記外ケースの収納部に挿通された逆三角状または略四角状の係止ピンからなり、上記固定ピンは上方向に引張ると、上記係止ピンが上記係合孔から上記スリットに摺動し、上記弾性突片が弾性変形することにより、上記固定ピンの上記下部が上記収納部から引抜くことができると共に、一旦引抜かれた上記固定ピンは上記弾性突片の下端が上記係止ピンに当接することにより、上記収納部に挿入不可能とした回転コネクタ。
  3. 固定ピンの下部の側面に、切欠き部を形成した請求項1または2記載の回転コネクタ。
  4. 固定ピンの下端に、係止ピンの外径よりやや大きな窪みを設けた請求項1〜3のいずれか一つに記載の回転コネクタ。
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