JP2001008343A - ワイヤハーネス巻取り装置 - Google Patents

ワイヤハーネス巻取り装置

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JP2001008343A
JP2001008343A JP17336799A JP17336799A JP2001008343A JP 2001008343 A JP2001008343 A JP 2001008343A JP 17336799 A JP17336799 A JP 17336799A JP 17336799 A JP17336799 A JP 17336799A JP 2001008343 A JP2001008343 A JP 2001008343A
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harness
roller
fixed
partition plate
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JP17336799A
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Sumiko Sakota
須美子 迫田
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Yazaki Corp
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  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 長尺のワイヤハーネスに任意の位置で容易に
組付け可能にし、外観上の見映えを向上させ、電線のス
トレスを少なくし、コネクタを不要にしてコストを低減
し、さらに、ワイヤハーネスによる異音と断線を防止し
たワイヤハーネス巻取り装置を提供する。 【解決手段】 ケース3内を第1,第2収容部に仕切る
仕切板18と支軸19と巻取胴20とを有する回転可能
なローラ4が設けられ、ワイヤハーネスは仕切板18の
切欠部を貫通させる。可動側ワイヤハーネス27aは、
一端をローラに固定した帯状部材31に固定されてハー
ネス導出口10から外に延び、固定側ワイヤハーネス2
7bは、支軸19に緩く巻かれて外に延びている。取付
具35に引張力が作用すると、可動側ワイヤハーネス2
7aが帯状部材31と共に引き出され、引張力が解除さ
れると、付勢力によりローラが回転し可動側ワイヤハー
ネスが帯状部材31と共に巻取胴20に巻き取られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定体と可動体と
の間に配索するワイヤハーネスに組み付けるワイヤハー
ネス巻取り装置、例えば、自動車などの車両の車体側と
これに開閉可能に取り付けられるドアとの間に配索する
ワイヤハーネスに使用するのに好適なワイヤハーネス巻
取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車などの車両用のドアに
は、パワーウィンドウ用のモータ、ドアマウントスピー
カなどの各種の電装品が組み付けられており、これらの
電装品と車体側にある電源、コントロール部、各種セン
サなどとを電気的に接続するために、車体側とドアとの
間にワイヤハーネスを配索する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、そのような箇
所に配索するワイヤハーネス、すなわち複数の電線(断
面が円形の電線)からなるワイヤハーネスに使用するの
に適し、特に、ワイヤハーネスに容易に組み付け可能
で、ワイヤハーネスに力を加えることなくその引出しと
巻取りを行えるとともに、低コストで製造できるなどの
特徴を持つワイヤハーネス巻取り装置が、本願出願人に
より種々考えられている。このようなワイヤハーネス巻
取り装置では、上記特徴に加えて、ワイヤハーネスの振
動による異音と電線の断線を極力少なくすることも望ま
れている。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みて為され
たもので、その課題は、長尺のワイヤハーネスに任意の
位置で容易に組付け可能にし、外観上の見映えを向上さ
せ、電線のストレスを少なくし、コネクタを不要にして
コストを低減し、さらに、ワイヤハーネスの振動による
異音と断線を防止したワイヤハーネス巻取り装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に係る発明は、固定体と可動体との間に配索
するワイヤハーネスに組み付けるワイヤハーネス巻取り
装置において、上下のカバーが結合されて2つのハーネ
ス導出口を形成するケースと、該ケース内に回転可能に
設けられ、該ケース内を第1収容部と第2収容部に仕切
る仕切板と、該仕切板にそれぞれ設けられ、第1収容部
に臨む支軸および第2収容部に臨む巻取胴とを有するロ
ーラとを備え、ワイヤハーネスは、その一部が仕切板の
外周に設けた切欠部を貫通するように、仕切板に直接或
いは間接的に組み付けられ、ワイヤハーネスのうち、切
欠部から第2収容部側に延びる可動側ワイヤハーネス
は、一端をローラに固定した力伝達部材に固定されて該
力伝達部材と共に2つのハーネス導出口の一方から外に
延び、ワイヤハーネスのうち、切欠部から第1収容部側
に延びる固定側ワイヤハーネスは、支軸に緩く巻かれ、
2つのハーネス導出口の他方に固定されて該導出口から
外に延び、力伝達部材の端部に設けた取付具に引張力が
作用すると、この力が力伝達部材を介して前記ローラに
伝わり、該ローラがばねの付勢力に抗して回転して可動
側ワイヤハーネスが力伝達部材と共に引き出されるとと
もに、引張力が解除されると、付勢力によりローラが回
転して可動側ワイヤハーネスが力伝達部材と共に巻取胴
の外周に巻き取られるように構成され、さらに、第1収
容部に臨む仕切板の支軸側表面と該表面に対向するケー
スの内面との少なくとも一方に、固定側ワイヤハーネス
に当接するように、摩擦抵抗の小さい消音部材が貼着さ
れていることを特徴とする。かかる構成によれば、
(1)固定体と可動体との間に配索するワイヤハーネス
に組み付ける際に、まず、ローラを上下のカバーの一方
に回転可能に取り付けた状態で、仕切板の切欠部がケー
スの一方のハーネス導出口に臨む位置にくるまで、ロー
ラを回転させ、この回転位置にローラを保持した状態
で、ワイヤハーネスを仕切板に取り付ける。この後、ロ
ーラの保持を解除すると、ばねの付勢力によりローラが
ワイヤハーネスを巻き取る方向に回転するので、可動側
ワイヤハーネスが力伝達部材と共に巻取胴の外周に自動
的に巻き取られる。この後、固定側ワイヤハーネスを支
軸に緩く巻き、他方のハーネス導出口に固定して外に出
す。最後に上下のカバーを結合することにより、組付け
が完了する。このようにして、ワイヤハーネスに容易に
組み付けることができる。また、さらに、固定側ワイヤ
ハーネスについては、その余長分をケースの第1収容部
内に収納できるので、外観上の見映えが向上するととも
に、長尺のワイヤハーネスに任意の位置で組み付け可能
である。(2)取付具に引張力が作用すると、この引張
力が力伝達部材を介してローラに伝わり、ローラがばね
の付勢力に抗して回転して可動側ワイヤハーネスが力伝
達部材と共にケース外へ引き出される。また、引張力が
解除されると、ローラがばねの付勢力で巻取方向に回転
し、この回転が力伝達部材取付板を介して取付具に伝わ
り、可動側ワイヤハーネスが力伝達部材と共に巻取胴の
外周に巻き取られる。このように、可動側ワイヤハーネ
スの引出し時と巻取り時のいずれの場合にもワイヤハー
ネスに力が加わないので、ワイヤハーネスの電線が受け
るストレスが少ない。(3)また、本装置は、固定体と
可動体との間に配索するワイヤハーネスに直接組み付け
るので、コネクタが不要であり、低コストで製造でき
る。(4)摩擦抵抗の小さい消音部材が第1収容部内に
ある固定側ワイヤハーネスに当接しているので、ワイヤ
ハーネスの振動による異音と断線が防止される。また、
消音部材自体の摩擦抵抗が小さいので、ローラ回転時の
摩擦抵抗が小さい。
【0006】請求項2に係る発明は、消音部材は弾性を
有する多数の針状突起を有し、該多数の針状突起を固定
側ワイヤハーネスに当接させてあることを特徴とする。
かかる構成によれば、弾性を有する多数の針状突起を固
定側ワイヤハーネスに当接させてあるので、ローラ回転
時の摩擦抵抗がより小さくなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るワイヤハーネ
ス巻取り装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明に係るワイヤハーネス巻取り装置の
実施の形態の一例を示しており、図1は同装置の内部構
造を示す斜視図、図2は同装置の外観を示す斜視図、図
3は同装置の分解斜視図、図4は同装置の縦断面図であ
る。
【0008】ワイヤハーネス巻取り装置は、固定体と可
動体との間、例えば、自動車などの車両の車体側とこれ
に開閉可能に取り付けられるドアとの間の電気的接続を
行う装置であり、固定体と可動体との間に配索するワイ
ヤハーネスに組み付けられる。
【0009】例えば、この巻取り装置は、自動車などの
車両のフロントドア、バックドア、サンルーフ、ラゲー
ジドア(トランクルームのドア)等に使用される。この
巻取り装置は、図1〜図4に示すように、上下のカバー
1,2が結合されて2つのハーネス導出口を形成するケ
ース3と、該ケース3内に回転可能に設けられたローラ
4とを備える。
【0010】下カバー2は、図3,図4に示すように、
中央部に支持筒部5が突設された底壁6と、該底壁6の
周縁に立設された対向する一対の周壁7,8とを有す
る。支持筒部5は、上下端が開口しかつ高さ方向のほぼ
中間に段差部5aを有する円筒部で、下側円筒部5bよ
り小径の上側円筒部5cにはボルト挿通孔9が形成され
ている。また、各周壁7,8の両端により、支持筒部5
の軸心に関してほぼ対称な位置にハーネス導出口10,
11が形成されている。一方、上カバー1は、中央に円
形孔12を有する下カバー2の蓋体であり、周縁の複数
箇所(本例では6箇所)にロック孔13を有する突出片
14が形成されている。該各突出片14のロック孔13
を、下カバー2の各周壁7,8にそれぞれ突設した複数
の(全部で6つの)係合突起15にそれぞれ嵌合させる
ことにより、上下のカバー1,2が結合されるようにな
っている。
【0011】ローラ4は、ケース3内を第1収容部16
と第2収容部17に仕切る仕切板18と、仕切板18の
中心部から上側および下側にそれぞれ設けた支軸19お
よび円筒形の巻取胴20と、巻取胴20の下端から仕切
板18に平行に延び下カバー2の底壁6に面接触する底
板29とを有し、ケース3内に回転可能に設けられてい
る。支軸19は前記上側円筒部5cが挿通する貫通孔2
1を有し、支軸19の下部には支持筒部5の段差部5a
に回転可能に嵌合する円形凹部22が形成され、又、支
軸19の上部にはボルト23の頭部および座金24を収
容する円形凹部25が形成されている。ローラ4の支軸
19は、該支軸19の円形凹部22を支持筒部5の段差
部5aに嵌合させた状態で、座金24を介してボルト挿
通孔9に通したボルト23とナット26で締結すること
により、段差部5aと座金24との間でフリーになって
支持筒部5の下側円筒部5bに回転可能に保持される。
このようにローラ4を下カバー2に回転可能に組み付け
た状態で、ローラ4の底板29が下カバー2の底壁6に
面接触することにより、ローラ4がケース3内で円滑に
回転できるようになっている。
【0012】仕切板18の外周にはワイヤハーネス27
を通す円形状の切欠部28が設けられている。ワイヤハ
ーネス27は複数の電線(断面が円形の電線)からなる
連続した長尺のものであり、該ワイヤハーネス27の一
部を折り曲げた折曲げ部30が切欠部28に掛止されて
いる(図1,図4参照)。ワイヤハーネス27のうち、
切欠部28から第2収容部17側に延びる可動側ワイヤ
ハーネス27aが、一端31aを巻取胴20の外周に固
定した帯状部材(力伝達部材)31に固定され、帯状部
材31と共に巻取胴20の外周に所定長さ巻き付けられ
てケース3の一方のハーネス導出口10から外に延びて
いる。可動側ワイヤハーネス27aと帯状部材31と
は、テープ巻き32により固定されている。
【0013】一方、ワイヤハーネス27のうち、ローラ
4の切欠部28から第1収容部16側に延びる固定側ワ
イヤハーネス27bが、支軸19に緩く巻かれて第1収
容部16内に収容され、ケース3の他方のハーネス導出
口11に固定されて該ハーネス導出口11から外に延び
ている。固定側ワイヤハーネス27bは、図5に示すよ
うに、テープ巻き33やバンド等により他方のワイヤハ
ーネス導出口11に固定されている。
【0014】また、巻取胴20内には、可動側ワイヤハ
ーネス27aを巻取胴20の外周に巻き取る方向(以
下、巻取方向という)にローラ3を付勢する巻取ばね3
4が収容されている。この巻取ばね34としてゼンマイ
ばねが使用されている。この巻取ばね34は、後述する
取付具35に引張力が作用し、この力が帯状部材31を
介してローラ4に伝わり該ローラ4が回転すると縮径
し、引張力が解除されると、縮径状態からの復元力でロ
ーラ4を巻取方向に回転付勢するように、巻取胴20内
に収容されている。そのために、巻取ばね34の一端3
4aは支持筒部5に固定され、その他端34bは巻取胴
20に固定されている。
【0015】また、帯状部材31は可撓性を有する布や
薄い金属板などで作られている。帯状部材31の、一方
のハーネス導出口10から外に延びる部分の端部(他
端)に固定具35が固定されている。この取付具35
は、可動側ワイヤハーネス27aを、固定体又可動体の
いずれか一方のハーネス取付部(例えば、ドア側のイン
ナーパネル)に固定するためのものである。該取付具3
5は、帯状部材31の端部に固定された本体部35a
と、該本体に突設したクランプ35bとからなる。該ク
ランプ35aを、ハーネス取付部側に設けたT字形の係
止孔或いは溝などに係合させることにより、ワイヤハー
ネス27がハーネス取付部に固定されるようになってい
る。なお、取付具35側に係止孔或いは溝などを設け、
ハーネス取付部側にその係止孔などに係合するクランプ
を設けてもよい。
【0016】さらに、図3および図4に示すように、第
1収容部16に臨む仕切板18の上面(支軸19側表
面)と該上面に対向する上カバー1の内面(ケース3の
内面)との両方に、固定側ワイヤハーネス27bに当接
するように、摩擦抵抗の小さい消音部材60,60が貼
着されている。各消音部材60は、仕切板18の上面全
体および上カバー1の内面全体にそれぞれ設けられてい
る。また、各消音部材60は、弾性を有する多数の針状
突起61を有し、該多数の針状突起61を固定側ワイヤ
ハーネス27bに当接させてある。
【0017】次に、上記一例の動作を説明する。可動側
ワイヤハーネス27aおよびこれに固定された帯状部材
31がケース3内に巻き取られている状態で、前記ドア
などの開動作などにより、取付具35に引張力が作用す
ると、この引張力が帯状部材31を介してローラ4に伝
わり、ローラ4が巻取ばね34の付勢力に抗して回転し
て可動側ワイヤハーネス27aが帯状部材31と共にケ
ース3外へ引き出される。前記ドアなどの閉動作などに
より、前記引張力が解除されると、ローラ4が巻取ばね
34の付勢力で巻取方向に回転し、この回転により可動
側ワイヤハーネス27aが帯状部材31と共に巻取胴2
0の外周に巻き取られる。
【0018】また、固定側ワイヤハーネス27bについ
ては、ローラ4が巻取ばね34の付勢力に抗して回転す
る際には、支軸19に緩く巻き付く方向に動き、ローラ
4が巻取方向に回転する際には、その緩く巻かれた状態
から緩む方向に動く。このとき、摩擦抵抗の小さい消音
部材60,60が第1収容部16内にある固定側ワイヤ
ハーネス27bの上部と下部の両側に当接しているの
で、固定側ワイヤハーネス27bの振動による異音と断
線が防止される。また、消音部材60自体の摩擦抵抗が
小さいので、ローラ4の回転時の摩擦抵抗は小さい。さ
らに、各消音部材60は、弾性を有する多数の針状突起
61をしており、該多数の針状突起61を固定側ワイヤ
ハーネス27bに当接させてあるので、ローラ4の回転
時の摩擦抵抗がより小さくなる。
【0019】上記一例に係るワイヤハーネス巻取り装置
によれば、ワイヤハーネス27を取付板39を介して切
欠部28に取り付けた後、引き出した帯状部材31を離
すと、該帯状部材31と共に可動側ワイヤハーネス27
aが自動的に巻き取られるので、ローラ4を長尺のワイ
ヤハーネスに容易に組み付けることができる。また、固
定側ワイヤハーネス27bについては、その余長分をケ
ース3の第1収容部16内に収納できるので、外観上の
見映えが向上するとともに、長尺のワイヤハーネスに任
意の位置で組み付け可能になる。また、上記一例によれ
ば、可動側ワイヤハーネス27aの引出し時と巻取り時
のいずれの場合にも、力が可動側ワイヤハーネス27a
に加わらないので、可動側ワイヤハーネス27aの各電
線が受けるストレスを少なくすることができ、これによ
って、各電線の断線を防止することができる。
【0020】また、本装置は、固定体と可動体との間に
配索するワイヤハーネスに直接組み付けるので、コネク
タが不要であり、低コストで製造できる。したがって、
製造コストを低減することができる。
【0021】さらに、上記一例によれば、摩擦抵抗の小
さい消音部材60,60を第1収容部16内にある固定
側ワイヤハーネス27bの上部と下部の両側に当接させ
ているので、固定側ワイヤハーネス27bの振動による
衝撃が消音部材60,60により吸収され、これによっ
て、固定側ワイヤハーネス27bの振動による異音と断
線を防止することができる。
【0022】図6は上記一例に係るワイヤハーネス巻取
り装置の変形例を示している。この変形例では、前記消
音部材60を仕切板18の上面側にのみ設けてあるとと
もに、前記巻取ばね34としてゼンマイばねに代えて図
7に示すねじりコイルばね37を使用している。ねじり
コイルばね37の一端は支持筒部5の外周に固定され、
その他端は巻取胴20の内周に固定されている。また、
ねじりコイルばね37は、下カバー2の底壁6とローラ
4の仕切板18との間で圧縮されている。このような構
成により、第1収容部16内にある固定側ワイヤハーネ
ス27bの振動による異音と断線の発生を防止できると
ともに、ケース3が振動しても、ねじりコイルばね37
に常に反力が作用し、その振動がそのばね37で吸収さ
れる。これによって、ねじりコイルばね(巻取ばね)3
7のガタに起因する異音の発生も防止することができ
る。また、前記巻取ばね34として、ねじりコイルばね
37に代えて、うず巻きばねを、上記変形例と同様に圧
縮させて使用してもよい。この場合にも、異音の発生を
防止することができる。
【0023】なお、上記一例において、前記消音部材6
0を、上カバー1の内面側にのみ設ける構成にしてもよ
い。また、上記一例では、ワイヤハーネス27を仕切板
18の切欠部28に他の部材を介さずに貫通させて直接
取り付けてあるとともに、力伝達部材として帯状部材3
1を使用したが、本発明はその構成に限定されない。例
えば、ワイヤハーネス27を、該ワイヤハーネスの一部
が挿通する筒部を有する他の部材(取付部材)を介して
切欠部28に組み付け、ワイヤハーネス27のうち、第
2収容部17側に延びる可動側ワイヤハーネス27aに
可撓性のあるチューブ(力伝達部材)42を所定長さに
わたって被せ、該チューブの一端を前記取付板の他端に
可動側ワイヤハーネス27aと共に固定するようにして
もよい。この場合には、前記取付具35に引張力が作用
すると、この引張力が前記取付部材およびチューブを介
してローラ4に伝わり、ローラ4が巻取ばね34の付勢
力に抗して回転して可動側ワイヤハーネス27aがチュ
ーブと共にケース3外へ引き出される。前記引張力が解
除されると、ローラ4が巻取ばね34の付勢力で巻取方
向に回転し、この回転が取付部材を介してチューブに伝
わり、該チューブと共に可動側ワイヤハーネス27aが
巻取胴20の外周に巻き取られる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、長尺のワイヤハーネスに任意の位置で容易
に組み付けることができ、外観上の見映えが向上し、電
線のストレスを少なくすることができ、コネクタが不要
であるので製造コストを低減することができ、さらに、
ワイヤハーネスの振動による異音と断線を防止すること
ができるとともに、消音部材自体の摩擦抵抗が小さいの
で、ローラ回転時の摩擦抵抗が小さい。
【0025】請求項2に係る発明によれば、ローラ回転
時の摩擦抵抗がより小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイヤハーネス巻取り装置の実施
の形態の一例を示す斜視図。
【図2】図1に示す一例の外観を示す斜視図。
【図3】図1に示す一例の分解斜視図。
【図4】図1に示す一例の縦断面図。
【図5】図1に示す一例のケースにワイヤハーネスを固
定した部位を示す平面図。
【図6】図1に示す一例の変形例を示す図4と同様の断
面図。
【図7】図6に示す変形例で用いるねじりコイルばねを
示す平面図。
【符号の説明】
1………………………上カバー 2………………………下カバー 3………………………ケース 4………………………ローラ 10,11……………ハーネス導出口 16……………………第1収容部 17……………………第2収容部 18……………………仕切板 19……………………支軸 20……………………巻取胴 31……………………帯状部材(力伝達部材) 34……………………巻取ばね 35……………………取付具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定体と可動体との間に配索するワイヤ
    ハーネスに組み付けるワイヤハーネス巻取り装置におい
    て、 上下のカバーが結合されて2つのハーネス導出口を形成
    するケースと、 該ケース内に回転可能に設けられ、該ケース内を第1収
    容部と第2収容部に仕切る仕切板と、該仕切板にそれぞ
    れ設けられ、第1収容部に臨む支軸および第2収容部に
    臨む巻取胴とを有するローラとを備え、 前記ワイヤハーネスは、その一部が前記仕切板の外周に
    設けた切欠部を貫通するように、仕切板に直接或いは間
    接的に組み付けられ、 前記ワイヤハーネスのうち、前記切欠部から前記第2収
    容部側に延びる可動側ワイヤハーネスは、一端を前記ロ
    ーラに固定した力伝達部材に固定されて該力伝達部材と
    共に前記2つのハーネス導出口の一方から外に延び、 前記ワイヤハーネスのうち、前記切欠部から前記第1収
    容部側に延びる固定側ワイヤハーネスは、前記支軸に緩
    く巻かれ、前記2つのハーネス導出口の他方に固定され
    て該導出口から外に延び、 前記力伝達部材の端部に設けた取付具に引張力が作用す
    ると、この力が力伝達部材を介して前記ローラに伝わ
    り、該ローラがばねの付勢力に抗して回転して前記可動
    側ワイヤハーネスが力伝達部材と共に引き出されるとと
    もに、引張力が解除されると、前記付勢力によりローラ
    が回転して可動側ワイヤハーネスが力伝達部材と共に前
    記巻取胴の外周に巻き取られるように構成され、さら
    に、 前記第1収容部に臨む前記仕切板の支軸側表面と該表面
    に対向する前記ケースの内面との少なくとも一方に、前
    記固定側ワイヤハーネスに当接するように、摩擦抵抗の
    小さい消音部材が貼着されていることを特徴とするワイ
    ヤハーネス巻取り装置。
  2. 【請求項2】 前記消音部材は弾性を有する多数の針状
    突起を有し、該多数の針状突起を前記固定側ワイヤハー
    ネスに当接させてあることを特徴とする請求項1記載の
    ワイヤハーネス巻取り装置。
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