JP2835690B2 - 防水コネクタ - Google Patents

防水コネクタ

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JP2835690B2
JP2835690B2 JP33907293A JP33907293A JP2835690B2 JP 2835690 B2 JP2835690 B2 JP 2835690B2 JP 33907293 A JP33907293 A JP 33907293A JP 33907293 A JP33907293 A JP 33907293A JP 2835690 B2 JP2835690 B2 JP 2835690B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用ワイヤハーネス
等における電気配線相互の接続に使用される防水コネク
タに関し、詳しくは、コネクタハウジング内のコネクタ
端子保持部に電線が接続されたコネクタ端子を挿通する
ための開口部を閉じて水の侵入を防止する防水手段を具
備してなる防水コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで、自動車用ワイヤハーネス等に
おける電気配線相互の接続に使用される電気コネクタの
内、雨滴や洗浄水の飛沫がかかる虞のある箇所における
配線接続(例えば、エンジンルーム内や車内の配線接続
など)には、防水手段を装備した防水コネクタが適宜採
用されている。
【0003】従来の防水コネクタの構成を図6および図
7に示す。この防水コネクタ1は、電線2が接続された
複数個(この例では、4個)のコネクタ端子3をコネク
タハウジング4に装着した後、コネクタハウジング4に
装備されているコネクタ端子3装着用の開口部(図6,
7では、右端)に防水用のコネクタカバー5を被せるよ
うにしたものである。
【0004】このコネクタハウジング4は、絶縁性の合
成樹脂による成形品で、図示はしていないが、コネクタ
端子3を収容・保持する複数個のコネクタ端子保持部
と、電線2が接続されたコネクタ端子3をコネクタ端子
保持部に挿通するための開口部とを有した構造に形成さ
れている。また、コネクタカバー5は、軟質の合成ゴム
等による成形品で、図示のように、コネクタハウジング
4の外側周面に被着される大径筒状のコネクタ被着部7
と、複数本の電線2を束ねた状態にして挿通させる小径
の電線挿通部8とが一体に形成された構成をなしてい
る。
【0005】以上の防水コネクタ1では、コネクタカバ
ー5は図6に示すように、各コネクタ端子3をコネクタ
ハウジング4に装着する前に、予め、これらのコネクタ
端子3が装着された電線束9を電線挿通部8に挿通させ
た状態にしておく。そして、コネクタ端子3をコネクタ
ハウジング4に装着した後、あるいは更に、コネクタハ
ウジング4をこれと対をなすコネクタハウジング10に
雌雄結合させた後に、コネクタ被着部7をコネクタハウ
ジング4側に引き上げて、図7に示すように、コネクタ
被着部7をコネクタハウジング4の基端部に被着させ、
電線挿通部8上に固定用テープ11を巻き付けることに
よって締め付け固定することで組み付けを完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した従
来の防水コネクタ1はコネクタカバー5を予め電線2上
に装着しておいて、コネクタ端子3のコネクタハウジン
グ4への装着作業が完了した後に、コネクタカバー5を
引き上げてコネクタハウジング4の端部に被せるなどの
手順で組み付け作業を行わなければならず、作業に手間
がかかるという問題があった。
【0007】そして、コネクタカバー5がコネクタハウ
ジング4と別部品で、それぞれ個別に生産・管理しなけ
ればならず、部品点数の増加等に起因して、製作コスト
が高価になるという問題もあった。そこで、本発明の目
的は上記課題を解消することにあり、防水性能を得るこ
とができるだけでなく、部品点数が少なく、かつ組立作
業が簡単で、製作コストの低減を図ることもできる防水
コネクタを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は電線
が接続されたコネクタ端子の進入を許容する開口部を有
し、該開口部の奥側に該コネクタ端子を収容・保持する
コネクタ端子保持部を有したコネクタハウジングと、前
記開口部からの水の侵入を防止する防水手段とを具備し
て、電気配線相互の接続に使用される防水コネクタにお
いて、前記防水手段は前記コネクタハウジングに設けら
れた少なくとも2つの防水壁を備えており、前記各防水
壁は前記開口部に挿入された前記電線の挿通を許容する
電線挿通用切り欠きを備えて該開口部を塞ぐ遮板部と、
前記遮板部を前記開口部に対して開閉可能に連結したヒ
ンジ部とを備え、かつ、前記各防水壁は互いに異なる方
向に前記遮板部が開閉し、前記開口部を閉じた状態の時
には互いに重なり合って前記電線挿通用切り欠きによる
隙間を互いに塞ぎ合うとともに、前記開口部を挿通する
電線の略全周にわたって前記電線挿通用切り欠きの内側
縁が接触して前記電線を支持し、また、少なくとも一番
外側に重なる前記防水壁を前記コネクタハウジング側に
押しつけるように固定する係止手段が装備されているこ
とを特徴とする防水コネクタにより達成される。
【0009】また、本発明の上記目的は上記の防水コネ
クタにおける防水手段が一対設けられ、この一対の前記
遮板部が前記開口部の開口縁に沿って対向するように配
置されたヒンジ部を介しかつ前記コネクタハウジングに
一体成形されている構成により達成される。
【0010】さらに、本発明の上記目的は上記のいずれ
かの防水コネクタであって、電線挿通用切り欠きはその
最深部に向かって切り欠き幅が徐々に狭められ、かつ、
最深部ならびにその近傍の切り欠き内側縁が開口部を挿
通する電線の外周部分に圧接する構成とされた防水コネ
クタにより達成される。
【0011】また、本発明の上記目的は前記防水壁を閉
じた状態に維持する前記係止手段として、一番外側にな
る前記遮板部の側端の突片と、該突片に形成されて前記
コネクタハウジングの外側面に突設されている係止突起
に係合する係合凹部とが設けられた構成、更には、一番
外側に重なる前記防水壁を閉じた状態に維持する前記係
止手段として、一番外側に重なる前記防水壁を閉じた状
態で開口部に押さえつけるベルト状の係止手段を前記コ
ネクタハウジングに装備した構成により達成される。
【0012】
【作用】本発明の上記構成によれば、防水手段である防
水壁がコネクタハウジングと例えば一体に形成された構
成とすることができることから、部品点数を削減するこ
とが可能になる。そして、さらには、防水手段としての
各防水壁は開口部を覆う遮板部をヒンジ部によってコネ
クタハウジングに開閉可能に取り付けたもので、コネク
タハウジングの開口部を塞ぐ作業は各防水壁の遮板部を
閉じる操作だけでよく、組立作業も容易になる。したが
って、製作コストを低減させることが可能になる。
【0013】また、防水手段としてコネクタハウジング
に装備した複数個の防水壁は開閉方向が異なっており、
閉じた状態の時に互いに重なりあって、他の防水壁に装
備されている電線挿通用切り欠きを互いに塞ぎ合う。そ
して、さらには、各防水壁における電線挿通用切り欠き
相互は各防水壁毎に切れ込みの方向が異なるとともに、
切り欠きのの最深部およびその近辺の切り欠き内側縁が
開口部を挿通する電線の外周に当接する構成で、開口部
を挿通する電線の外周のほぼ全周に渡っていずれかの電
線挿通用切り欠きの内側縁が当接して、挿通する電線の
周囲にコネクタハウジングの内外を連通させる大きな隙
間が生じることを防止する。従って、優れた防水性能を
得ることもできる。
【0014】また、少なくとも一番外側の防水壁には、
開口部を閉じた状態にしたときにコネクタハウジング側
と係合して、閉じた状態を維持する係止手段を装備して
いて、閉じた状態を維持するために、粘着テープ等によ
る締め付け固定を行う必要もない。したがって、組立作
業性を、より一層と向上させることもできる。
【0015】さらに、防水壁の遮板部に形成した電線挿
通用切り欠きは最深部側に寄るほど切り欠き幅が狭くな
る構成であるため、各防水壁を閉じる作業によって、開
口部に挿通している電線を所定位置に位置決め固定する
ことが可能で、コネクタハウジングにおけるコネクタ端
子や電線の固定強度を補強して、防水コネクタ全体とし
ての強度性能を向上させることも可能になる。
【0016】
【実施例】以下、図面に示す本発明の一実施例を詳細に
説明する。図1乃至図4は本発明に係る防水コネクタ1
3の一実施例を示したものである。この防水コネクタ1
3は自動車用ワイヤハーネス等における電気配線相互の
接続に使用されるもので、コネクタハウジング14と、
該コネクタハウジング14の開口部15からの水の侵入
を防止する防水手段16とが絶縁性の合成樹脂によって
一体成形された構成となっている。
【0017】このコネクタハウジング14は外郭形状は
略箱形を呈しており、その内部には、図4に示すよう
に、コネクタ端子3を収容・保持する複数個(この実施
例では2個)のコネクタ端子保持部17が形成されてお
り、各コネクタ端子保持部17では、コネクタハウジン
グ14内に挿入されるコネクタ端子3側に突出したラン
ス18によって、挿入されたコネクタ端子3の抜けを防
止する。開口部15は電線2が接続されたコネクタ端子
3をコネクタ端子保持部17に挿通するための開口であ
る。また、このコネクタハウジング14の外側面には、
例えば該コネクタハウジング14を他の適宜部材等に係
合する係合手段であるハウジング係止腕20が突設され
ている。
【0018】また、上述の防水手段16は例えばコネク
タハウジング14に一体成形された2つの防水壁22,
23によって構成されている。ここに、各防水壁22,
23はコネクタ端子保持部17に収容・保持されたコネ
クタ端子3に接続されている2本の電線2の挿通を許容
する2つの電線挿通用切り欠き25を備えて開口部15
を塞ぐ遮板部27,28と、この各遮板部27,28を
開口部15の上下縁部に沿ってコネクタハウジング14
に連結したヒンジ部29,30とを備えた構成をなして
いる。
【0019】防水壁22は上述のようにヒンジ部29に
よって開口部15の上縁に開閉自在に連結されており、
また、防水壁23はヒンジ部30によって開口部15の
下縁に開閉自在に連結されている。即ち、これら2つの
防水壁22,23は開口部15の周辺の相対向する2ヵ
所に装備されている。
【0020】そして、これらの防水壁22,23は開口
部15の周縁の対向位置に装備されたことによって、防
水壁22は上側に開き防水壁23は下側に開くというよ
うに、開閉方向が互いに逆向きになっている。そして、
この開閉方向の相違に合せて、電線挿通用切り欠き25
の切れ込みの向きが異なって設定されている。また、防
水壁23は防水壁22を閉じた後に閉じる仕様となって
おり、その仕様に合せて、ヒンジ部29,30における
余長が設定されている。なお、ヒンジ部29,30は遮
板部27,28の回転動作に必要な可撓性を得るため
に、湾曲状態や板厚を選定した薄肉部である。
【0021】また、各遮板部27,28に形成される電
線挿通用切り欠き25は図示例では明示していないが、
その最深部の輪郭が電線2の外径に対応した半円弧状
で、その最深部に向かって切り欠き幅が徐々に狭めら
れ、かつ、最深部ならびにその近傍の切り欠き内側縁が
開口部15を挿通する電線2の外周部分に緊密に当接す
る構成とされている。そして、それぞれの防水壁22,
23は開口部15を閉じた状態の時には互いに重なり合
って電線挿通用切り欠き25による隙間を互いに塞ぎ合
うとともに、開口部15を挿通する電線2の略全周にわ
たって遮板部27,28の電線挿通用切り欠き25の内
側縁が当接して電線を支持している。例えば、遮板部2
7に形成された電線挿通用切り欠き25の最深部の半円
弧状の内側縁は電線2の外周の上側のほぼ半周分に当接
し、遮板部28に形成された電線挿通用切り欠き25の
最深部の半円弧状の内側縁は電線2の外周の下側のほぼ
半周分に当接し、結果的に、電線2のほぼ全周にわたっ
て切り欠きの内側縁が当接して、電線2の動きが拘束さ
れている。
【0022】また、以上の2つの防水壁22,23の
内、一番外側に重なる防水壁23には、コネクタハウジ
ング14側と係合して開口部15を閉じた状態を維持す
る係止手段31が装備されている。この係止手段31は
図3にも示したように、遮板部28の側端から直角に延
出して閉じた状態のときにそれよりも内側で重なりあっ
ている防水壁22の側端を覆ってコネクタハウジング1
4の外側面上に突出する突片33と、該突片33に形成
されてコネクタハウジング14の外側面に突設されてい
る係止突起34に係合する係合凹部35とが装備された
構成となっている。
【0023】防水壁23を閉じて、該防水壁23上の係
合凹部35とコネクタハウジング14上の係止突起34
とが係合した状態では、適度の付勢力で遮板部27,2
8が開口部15の周辺に密着した状態が保たれるよう
に、係合凹部35や係止突起34の設置位置が選定され
ている。
【0024】以上の防水コネクタ13では、防水手段で
ある各防水壁22,23がコネクタハウジング14と一
体に形成された構成であるため、部品点数を削減するこ
とが可能になる。そして、さらには、防水手段としての
各防水壁22,23はコネクタハウジング14の開口部
15を覆う遮板部27,28をヒンジ部29,30によ
ってコネクタハウジング14に開閉可能に取り付けたも
ので、コネクタハウジング14の開口部15を塞ぐ作業
は各防水壁22,23の遮板部27,28を閉じる操作
だけでよく、組立作業も容易になる。従って、製作コス
トを低減させることが可能になる。
【0025】また、防水手段としてコネクタハウジング
14に装備した複数個の防水壁22,23は開閉方向が
異なっており、閉じた状態の時に互いに重なりあって、
他の防水壁に装備されている電線挿通用切り欠き25を
互いに塞ぎ合う。そして、さらには、各防水壁22,2
3における電線挿通用切り欠き25相互は各防水壁2
2,23毎に切れ込みの方向が異なるとともに、切り欠
きのの最深部およびその近辺の切り欠き内側縁が開口部
15を挿通する電線2の外周に当接する構成で、開口部
15を挿通する電線の外周のほぼ全周にわたって電線挿
通用切り欠き25の内側縁が当接して、挿通する電線2
の周囲にコネクタハウジング14の内外を連通させる大
きな隙間が生じることを防止する。従って、優れた防水
性能を得ることもできる。
【0026】また、少なくとも一番外側の防水壁23に
は、開口部15を閉じた状態にしたときにコネクタハウ
ジング14側の係止突起34と係合して、閉じた状態を
維持するために突片33の係合凹部35が形成されてい
る。この突片33、係合凹部35および係合突起34か
らなる係止手段31を装備していることにより、全ての
防水壁を閉じた状態に維持することができ、従来の如き
テープ等による締め付け固定を行う必要もない。したが
って、組立作業性を、より一層と向上させることもでき
る。
【0027】さらに、各防水壁22,23の遮板部2
7,28に形成した電線挿通用切り欠き25は最深部側
に寄るほど切り欠き幅が狭くなる構成であると、各防水
壁22,23を閉じる作業によって、開口部15に挿通
している電線2を所定位置に位置決め固定することが可
能であるので、コネクタハウジング14におけるコネク
タ端子3や電線2の固定強度を補強して、防水コネクタ
13全体としての強度性能を向上させるだけでなく、電
線2を伝わってくる水等のハウジング内への進入を確実
に防止することができる。
【0028】また、上記実施例では、一番外側に重なる
防水壁23を閉じた状態に維持する係止手段31とし
て、遮板部28と一体の突片33上に係合凹部35を装
備した構成としたが、係止手段31は上記実施例に限定
するものではなく種々の形態を採ることができる。例え
ば、係止手段31として、突片33を装備する代わり、
図3に2点鎖線で示すような遮板部28と別にハウジン
グ本体に設けられた固定バンド38を利用する構造でも
よい。この固定バンド38は可撓性を有した合成樹脂製
の帯状体の一端側がコネクタハウジング14の側面に一
体成形され、他端側には、コネクタハウジング14上の
係止突起34の如き突起に係合する係合凹部(穴)39
を形成したものである。また、この固定バンド38はコ
ネクタハウジング14とは別体で両端に係合凹部39を
形成して、係合突起34に引っかける構成であってもよ
い。
【0029】なお、上記実施例では、開口部15の上縁
側および下縁側の相対向する2ヵ所に防水壁22、23
を装備したが、防水壁を装備する形態は本実施例に限る
ものではなく、3ヵ所以上の任意位置に防水壁を装備す
ることが可能であり、例えば、開口部15を囲う上下左
右の四つの縁部にそれぞれ防水壁を装備する構成として
も良い。図5には防水壁を三つ備えた構成の一例を示す
が、この場合、左右の防水壁22は共に一個の電線挿通
用切り欠き25を有した構成であって且つ互いに重なら
ないように構成されている。なお、他の構成について
は、図1に示した実施例の構成と同様である。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の防水コネク
タによれば、防水手段である防水壁がコネクタハウジン
グと一体に形成された構成であるため、部品点数を削減
することが可能になる。そして、さらには、防水手段と
しての各防水壁は開口部を覆う遮板部をヒンジ部によっ
てコネクタハウジングに開閉可能に取り付けたもので、
コネクタハウジングの開口部を塞ぐ作業は各防水壁の遮
板部を閉じる操作だけでよく、組立作業も容易になる。
従って、製作コストを低減させることが可能になる。ま
た、防水手段としてコネクタハウジングに装備した複数
個の防水壁は開閉方向が異なっており、閉じた状態の時
に互いに重なりあって、他の防水壁に装備されている電
線挿通用切り欠きを互いに塞ぎ合う。そして、さらに
は、各防水壁における電線挿通用切り欠き相互は各防水
壁毎に切れ込みの方向が異なるとともに、切り欠きのの
最深部およびその近辺の切り欠き内側縁が開口部を挿通
する電線の外周に当接する構成で、開口部を挿通する電
線の外周のほぼ全周に渡っていずれかの電線挿通用切り
欠きの内側縁が当接して、挿通する電線の周囲にコネク
タハウジングの内外を連通させる大きな隙間が生じるこ
とを防止する。従って、優れた防水性能を得ることもで
きる。また、少なくとも一番外側の防水壁には、開口部
を閉じた状態にしたときにコネクタハウジング側と係合
して、閉じた状態を維持する係止手段を装備していて、
閉じた状態を維持するために、テープ等による締め付け
固定を行う必要もない。したがって、組立作業性を、よ
り一層と向上させることもできる。 さらに、防水壁の
遮板部に形成した電線挿通用切り欠きは最深部側に寄る
ほど切り欠き幅が狭くなる構成であるため、各防水壁を
閉じる作業によって、開口部に挿通している電線を所定
位置に位置決め固定することが可能で、コネクタハウジ
ングにおけるコネクタ端子や電線の固定強度を補強し
て、防水コネクタ全体としての強度性能を向上させるこ
とも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の防水コネクタの開口部開放
状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の防水コネクタの開口部の閉
塞作業の説明図である。
【図3】本発明の一実施例の防水コネクタの組立完了状
態の斜視図である。
【図4】本発明の一実施例の防水コネクタの組立完了状
態の縦断面図である。
【図5】本発明の他の実施例の斜視図である。
【図6】従来の防水コネクタの組立工程の説明図であ
る。
【図7】従来の防水コネクタの組立状態図である。
【符号の説明】
2 電線 3 コネクタ端子 13 防水コネクタ 14 コネクタハウジング 15 開口部 16 防水手段 17 コネクタ端子保持部 18 ランス 22,23 防水壁 25 電線挿通用切り欠き 27,28 遮板部 29,30 ヒンジ部 31 係止手段 33 突片 34 係止突起 35 係合凹部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線が接続されたコネクタ端子の進入を
    許容する開口部を有し、該開口部の奥側に該コネクタ端
    子を収容・保持するコネクタ端子保持部を有したコネク
    タハウジングと、前記開口部からの水の侵入を防止する
    防水手段とを具備して、電気配線相互の接続に使用され
    る防水コネクタにおいて、 前記防水手段は前記コネクタハウジングに設けられた少
    なくとも2つの防水壁を備えており、前記各防水壁は前
    記開口部に挿入された前記電線の挿通を許容する電線挿
    通用切り欠きを備えて該開口部を塞ぐ遮板部と、前記遮
    板部を前記開口部に対して開閉可能に連結したヒンジ部
    とを備え、かつ、前記各防水壁は互いに異なる方向に前
    記遮板部が開閉し、前記開口部を閉じた状態の時には互
    いに重なり合って前記電線挿通用切り欠きによる隙間を
    互いに塞ぎ合うとともに、前記開口部を挿通する電線の
    略全周にわたって前記電線挿通用切り欠きの内側縁が接
    触して前記電線を支持し、また、少なくとも一番外側に
    重なる前記防水壁を前記コネクタハウジング側に押しつ
    けるように固定する係止手段が装備されていることを特
    徴とする防水コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記防水手段は一対の前記遮板部が前記
    開口部の開口縁に沿って対向するように配置されたヒン
    ジ部を介しかつ前記コネクタハウジングに一体成形され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の防水コネク
    タ。
  3. 【請求項3】 前記電線挿通用切り欠きはその最深部に
    向かって切り欠き幅が徐々に狭められ、かつ、該電線挿
    通用切り欠きの最深部ならびにその近傍の切り欠き内側
    縁が開口部を挿通する前記電線の外周部分に圧接するよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載
    の防水コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記防水壁を閉じた状態に維持する前記
    係止手段として、一番外側になる前記遮板部の側端の突
    片と、該突片に形成されて前記コネクタハウジングの外
    側面に突設されている係止突起に係合する係合凹部とが
    設けられたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載の防水コネクタ。
  5. 【請求項5】 一番外側に重なる前記防水壁を閉じた状
    態に維持する前記係止手段として、一番外側に重なる前
    記防水壁を閉じた状態で開口部に押さえつけるベルト状
    の係止手段を前記コネクタハウジングに装備したことを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の防水コネ
    クタ。
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