JP3177148B2 - 自動車ドア用ワイヤハーネスの取り付け構造 - Google Patents

自動車ドア用ワイヤハーネスの取り付け構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドア用ワ
イヤハーネスの取り付け構造に関し、さらに詳しくは、
ドア側板部分からドア内板部分にわたつて切欠かれた略
L字状の凹部に嵌装される互いに脱着可能なグロメツト
とプロテクタ組立体とから成りかつ自動車のドアフレー
ム内に配装された種々の電装品へ接続されるワイヤハー
ネスの集束端部を前記組立体およびグロメットを通して
ドア側板から引き出して車両側に接続する形式の取り付
け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の自動車のドア用ワイヤハーネス
の取り付け構造の従来例を図6ないし図9を参照しなが
ら説明する。図6に示すドアフレーム1の略L字状凹部
1eに図7に示す略L字状の取り付け具2が固定され
る。この取り付け具2にはグロメツト3(図8、図9)
が取り付けられ、このグロメツト3の開口3aからワイ
ヤハーネス4の引出し部分4aが引き出され、この端部
にコネクタ5が取り付けられる。
【0003】ドアフレーム1は図6に示すごとく、内板
部分1aに作業用の複数の切り欠き孔1b,1cを形成
し、ドアフレーム1の蝶着側の側板部分1dから内板部
分1aにわたつて略L字状の凹部1eを形成している。
ドア用ワイヤハーネス4は部分的に取り付け具2に平板
状に収納され、この平板状の端部はコネクタ5a,5
b,5c,5d,5eを有する各電装品への接続線4
b,4c,4d,4e,4fを形成する。
【0004】取り付け具2について図8および図9を使
用して詳しく説明する。なお、両図は取り付け具2の構
造を詳しく示すために図6および図7とは別の角度から
見て示す斜視図である。略L字状の取り付け具2はドア
フレーム1の側板部分1dに当接するワイヤハーネス導
出部分2aと内板部分1aに当接するワイヤハーネス支
持部分2bとからなり、ワイヤハーネス導出部分2aか
らワイヤハーネス支持部分2bにわたつて内側にワイヤ
ハーネス収容溝2cが形成されている。ワイヤハーネス
導出部分2aには貫通孔2dが形成され、かつ上下に取
り付け孔2eを形成した取り付けフランジ2fを備えて
いる。
【0005】ケース状のゴム製防水カバー6がワイヤハ
ーネス導出部分2aを被覆するために設けられ、この防
水カバー6はワイヤハーネス導出部分の貫通孔2aに対
応する貫通孔6aおよび取り付けフランジ2fを挿通さ
せる貫通孔6b,6bを有している。なお、図6におい
て、符号8はドア廻りの防水ゴムを示す。
【0006】ワイヤハーネス4はその平板状部分により
取り付け具2のワイヤハーネス導出部分2aおよびワイ
ヤハーネス支持部分2bの収容溝2cに適宜な方法で固
定され、引出し部分4aを貫通孔2dから引き出した
後、グロメツト3の環状溝3bを貫通孔2dの周縁に係
合させ、その後ワイヤハーネス導出部分2aに防水カバ
ー6を被せ、この状態において取り付け具2をドアフレ
ーム1の凹部1eに嵌合して取り付けフランジ2fの取
り付け孔2eを介してネジ7により固定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構造におい
ては、取り付け具2、防水カバー6およびグロメツト3
を個々に組み立てているため、グロメツト3と防水カバ
ー6および該防水カバー6と取り付け具2の結合部分に
おいて防水性に問題があり、また、L字状の取り付け具
2に合わせてワイヤハーネス4もL字状に整形して取り
付け具2の収容溝2cと固定しなければならず、さら
に、ワイヤハーネス4が直接ドアフレーム1に接する構
造であるのでワイヤハーネス4の保護にも問題がある。
【0008】本発明の目的は、自動車のドアフレーム内
に配索されるワイヤハーネスをドアフレームの孔を通す
ことなく、簡易に固定でき、防水性およびワイヤハーネ
スの保護を向上させ得る自動車のドア用ワイヤハーネス
の取り付け構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前記グ
ロメットが、一端にワイヤハーネス集束端部を引き出す
開口を備えかつ他端に下方部開口を穿設した支持板と共
に一体に取り付けられる防水唇片とを有し、前記プロテ
クタ組立体が、前記下方部開口に対応する開口を穿設し
た取着部を有する一方のアームとドアフレームへの固定
突起を備えた他方のアームとから成る略L字状のベース
と、該ベースと合体されかつ合体されたそれらの内部に
ワイヤハーネス案内通路を形成する隆起部分を備えたカ
バーとから成り、前記プロテクタ組立体のベースおよび
カバーを合体し、次いで前記取着部を前記グロメツトの
前記防水唇片に側方より嵌挿することにより、該取着部
の周囲が防水唇片により密封されるように構成したこと
を特徴とする取り付け構造が提供される。
【0010】プロテクタ組立体を構成するベースとカバ
ーがグロメツトと一体に形成された防水唇片によりドア
フレームの側板部分への当接側において周部を取り囲ま
れて固定され、ベースのドアフレームの内板部分への当
接側に設けた固定突起により内板部分に固定される。ワ
イヤハーネスの集束端部はグロメツトの引出し開口を通
って引き出され、先端に一方のコネクタが接続される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明による自動車ドア用ワイヤ
ハーネスの取り付け構造の1つの実施形態として、前記
グロメットが、頭部、ベロース、エルボ部分、支持板お
よび防水唇片とから成る中空体でありかつ弾性を有する
材料により一体成形されている。
【0012】また、本発明による自動車ドア用ワイヤハ
ーネスの取り付け構造のもう1つの実施形態として、前
記防水唇片が、前記支持板の互いに平行な上下端縁部お
よび一方の側縁から内方に延びる内向きフランジと外向
きに延びる周縁フランジとを有し、該内向きフランジと
支持板裏面との間で内周溝が画成されており、合体され
た前記プロテクタ組立体の取着部が該内周溝に嵌挿され
る。
【0013】更に、本発明による自動車ドア用ワイヤハ
ーネスの取り付け構造の別の実施形態として、前記プロ
テクタ組立体が、略L字状の前記ベースの取着部の上下
端縁部にそれぞれすくなくとも1個の固定突起が設けら
れ、かつ前記取着部が前記内周溝に嵌挿された時に係合
する取り付け孔が前記内向きフランジに対応して穿設さ
れている。
【0014】また、もう1つの本発明による自動車ドア
用ワイヤハーネスの取り付け構造の別の実施形態とし
て、前記カバーの隆起部分が矩形断面形状を有してい
る。
【0015】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づ
き詳細に説明する。
【0016】
【実施例】図1には、本発明によるワイヤハーネスの取
り付け構造10を使用した自動車のドアフレーム11が
示されている。ドアフレームは側板部分11aおよび内
板部分11bからなり、内板部分には複数の作業用孔1
1c,11dが形成され、かつ側板部分11aから内板
部分11bにわたつて略L字状の凹部11eが形成され
ている。この実施例では作業用孔11dと凹部11eと
の間に板部分を残し、ここに孔を形成して後述するよう
にプロテクタ組立体16のベース12の固定突起12b
を挿入して固定するようにしている。ドアフレーム11
の略L字状凹部11eにはグロメツト14と一体に組み
立てられたプロテクタ組立体16からなるワイヤハーネ
ス15の取り付け構造10が嵌装されかつ固着される。
なお符号18はドア廻りの防水ゴムである。
【0017】図2および3にはワイヤハーネスの取り付
け構造10が略示されている。グロメツト14は自動車
本体側ピラーに押接されるゴム等の弾性材料からなる中
空矩形状の頭部14cを上端部に有し、この頭部からベ
ロース14hを介して一体的に垂下するほぼ直角に屈曲
した中空管状のエルボ部分14fが伸びており、かつそ
の下端部において矩形の支持板14dが一体的に形成さ
れておりその中央部分に設けられた下方部開口14aに
は前記エルボ部分14fの下端が接続されかつ固定され
ている。
【0018】特に図3に示された取り付け構造10は、
その細部構成を分かりやすく示すために図1に示された
ドアとは反対側のドアに使用される同一構成のものが裏
側斜め下方から見た状態の分解斜視図で示されている。
この支持板14dの1つの側辺を除いた外周部分には弾
性材料から成る周囲から僅かに突出した周縁フランジ1
4kを備えた防水唇片14bが取り付けられている。こ
の周縁フランジ14kはドア側板部分11aの凹部11
e内に取り付け構造10を弾性的に係止する作用を生ず
る。
【0019】さらに、支持板14dの上下縁部には互い
に平行な内側に向けて折り返された一対の内向きフラン
ジ14mが形成され、裏面との間に矩形断面の内周溝1
4eを形成している。この内周溝14eにはプロテクタ
組立体16の取着部12aおよび13aが側方より挿入
される。この実施例において、これら支持板および防水
唇片は他の関連する部分であるグロメット頭部14c、
ベロース部分14h、エルボ部分14f共々、弾性を有
するゴム等の可塑性材料により一体成形により単体のグ
ロメット14として製造されている。
【0020】図2に見られるように、グロメット14の
頭部14cには、その下端部分とは反対方向に向いたワ
イヤハーネス15の引出し口として使用される開口14
gが設けられており、図1に示されているように、この
開口14gから引き出されたワイヤハーネス15の集束
端部15aに一方のコネクタ17が接続され、図示して
いない自動車々体側に設けられた他方のコネクタと接続
される。頭部14cもまた図示していない自動車々体側
の凹部内に弾性的に密封係止され、その内部に集束端部
15aがドアの開閉にかかわらづ自由に移動可能に案内
される。即ち、頭部14cとプロテクタ組立体16とは
実質的な可撓継手であるベロース14hにより連結され
ているからに他ならない。
【0021】図3から明らかなように、プロテクタ組立
体16は実質的には2つの部材から構成されており、そ
の一方の部材を構成するベース12は略L字状に折り曲
げた細長い平板で形成されている。さらに、その一方の
腕が取着部12aとして前記したグロメットの支持板1
4dの厚み分だけ段差を以て他の部分と平行に後退して
いる。このように取着部を平行に後退させることは、プ
ロテクタ組立体16とグロメット14とを組み立てた際
に、ベース12の他の部分と支持板14dの表面とが面
一となるようにするためである。
【0022】挿入されることにより防水唇片14bによ
り周部を取り囲まれる取着部12a及び13aの側には
支持板14dの下方部開口14aに対応した開口12c
が穿設されている。取着部12aの周部の適所に防水唇
片14bの内向きフランジ14mの上下各辺に少なくと
も1箇所づつ穿設された取付け孔14nに嵌合する固定
突起12bを備えている。取着部12aとは反対側に垂
直に折れ曲がって延びるベース12の部分には、ドアフ
レーム11の側板部分11aの凹部11eにこれら構造
10全体を取着および固定するために同様の固定突起1
2bが隅部に1個づつ設けられている。
【0023】プロテクタ組立体16の他方の部材を構成
するカバー13はベース12と同様に略L字状に直角に
折り曲げられた硬質樹脂あるいは金属の成形板状体で形
成され、図4の一点鎖線で示したA−Aを拡大した断面
である図5に示されるごとく、カバー13は長さ方向に
沿って台形断面の隆起部13cを有し、ベース12に重
ね合わせた状態、すなわち使用状態において、ワイヤハ
ーネスの集束端部15aに続くドア内部で配線される板
状のワイヤハーネス15を案内挿通する台形断面のL字
形に折れ曲がった空間である案内通路13dが形成され
る。なお、この断面形状は特に台形に限定されるもので
はない。カバー13はL字状の両アームの適所にベース
12の固定突起12bが挿通される透孔13bを備えて
いる。
【0024】また、図3から理解されるように、プロテ
クタ組立体16の取着部12aおよび13aは共にグロ
メットの支持板14dの厚み分だけ後退しており、これ
らグロメットとプロテクタ組立体が合体した場合に、ベ
ース12の外表面が支持板14dの表面と面一になるよ
うに工夫されている。このことにより、取り付け構造1
0がドア凹部11eの内角縁部分に整然とかつ弾性的に
嵌合可能となる。
【0025】プロテクタ組立体16の組み立ておよびグ
ロメット14への取り付け、さらに自動車のドアへの装
着を1つの例として図1も参照して説明すると、最初の
工程として、グロメット14を予めドア側板部分11a
の略L字状の凹部11eに嵌合しておくことから始め
る。次いでプロテクタ組立体16をそのベース12上の
固定突起12bをカバー10の透孔13b内を貫通し、
これらベースとカバーとを合体して組み立て、次にドア
内部で配線済みのワイヤハーネス15の既に一方のコネ
クタ17を取り付けた集束端部15aをドア側板寄りの
作業用孔11cから外に引出し、次に組上がったプロテ
クタ組立体16の外端部より案内通路13dを貫通して
取着部12aの開口12cから引出す。なお、プロテク
タ組立体16の合体に先立ってワイヤハーネス15を開
口12cに予め通した後にベース12とカバー13とを
嵌合する工程に代えることも可能である。
【0026】この引き出された集束端部15aを、予め
ドア側板部分に嵌合されたグロメット14の下方部開口
14aから挿入してエルボ部分14f、ベロース14
h、頭部14cの内部を通って前記頭部の開口14gか
ら引出し、次いで、合体されたプロテクタ組立体16の
取着部12aおよび13aをグロメット14の防水唇片
14bに形成された内周溝14eに側方から差し込む。
そして、最後の工程として、ベース12のそれぞれの固
定突起12bを防水唇片14bの内向きフランジ14m
の上下各辺に穿設された取付け孔14nおよびドア内板
部分11bの隠された取付孔に嵌合することで組み立て
および装着が完了する。
【0027】勿論、最初にグロメット14とワイヤハー
ネス15を挿通したプロテクタ組立体16を組み立て、
その後ドア側板および内板の凹部11eに嵌め込むと言
った工程も実施可能であることは言うまでもない。
【0028】再び図1を参照して、一端が一方のコネク
タ17に接続されたワイヤハーネス15は、案内通路1
3dを出た位置では平板状であるが他端は分散されてド
ア内部に内装された多数のスイッチ類のコネクタ17
a,17b,17c,17d,17eへの接続線15
b,15c,15d,15e,15fを形成する。
【0029】本発明によるワイヤハーネスの取り付け構
造10はグロメツト14に支持板14dにより支持され
た防水唇片14bを設け、これによりプロテクタ組立体
16のベース12とカバー13の取着部分12aおよび
13aの周部を密封するように取り囲んでいるので防水
性が確保される。
【0030】また、同時にワイヤハーネス15は略L字
状の長さ方向に沿って延びるプロテクタ組立体16を合
体する以前にグロメット側に挿通しておくことが可能で
あるので、組み立ておよび取付けに際しドア内部に手を
入れる必要がなく、作業能率が極めて高くまた安全であ
る。
【0031】また、ワイヤハーネス15のドアフレーム
11の側板部分11aおよび内板部分11bに当接する
部分はプロテクタカバー13により覆われているので、
この部分のワイヤハーネス15の保護性が向上する。さ
らに、かかる取り付け構造によれば、グロメツト14を
ドアフレームに簡易かつ極めて迅速に固定することが可
能である。
【0032】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明による自動車の
ドア用ワイヤハーネスの取り付け構造は、プロテクタ組
立体を比較的長さのある概ね同一形状の2つの板状体を
容易に合体および取り外し可能な構成とし、かつグロメ
ットとの接続も着脱容易としたので、自動車のドアフレ
ーム内に配索されるワイヤハーネスをドアフレームの孔
を通すことなく、簡易かつ迅速に固定でき、電気的並び
に機械的保護性を向上させると言った効果を有する。更
に、グロメットに防水唇片をプロテクタ組立体との接続
部分を密封するようにしたので、ワイヤハーネスの防水
性が向上されると言った効果も生ずる。
【0033】請求項2に記載の本発明による自動車のド
ア用ワイヤハーネスの取り付け構造は、グロメットを弾
性材料で製造することにより、より密封性の高いプロテ
クタ組立体との接続が得られるのと同時にその弾性のた
めに自動車ドア側板への取り付けおよび取り外しが容易
であり、防水性および保守性の向上が得られ、さらに各
構成部分を一体成形により製造することで、生産性が向
上すると言った効果を生ずる。
【0034】請求項3に記載の本発明による自動車のド
ア用ワイヤハーネスの取り付け構造は、上記した効果と
同様に防水唇片に周縁フランジを設けたことによりドア
側板の凹部にグロメットを適所に正確に嵌合することが
可能となり、また内向きフランジにより画成される内周
溝を設けたことにより、プロテクタ組立体との脱着が容
易となり、併せて高い防水性が確保されると言った効果
が得られる。
【0035】請求項4に記載の本発明による自動車のド
ア用ワイヤハーネスの取り付け構造は、取着部側の固定
突起と防水唇片側の取り付け孔との係合により、使用時
にプロテクタ組立体とグロメットとが離脱するのを防止
し、より堅牢な取り付け構造が得られると言う効果が期
待される。
【0036】更に、請求項5に記載の本発明による自動
車のドア用ワイヤハーネスの取り付け構造は、カバーの
隆起部分を矩形断面形状にすることにより、構造力学的
強度を確保すると言った効果を生ずる一方、他方におい
てより薄い金属板あるいはプラスチック板により成形す
ることを可能とすると言った製造面での効果も得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるワイヤハーネスの取り付け構造を
使用した自動車のドアフレームを示す概略斜視図であ
る。
【図2】本発明によるワイヤハーネスの取り付け構造を
図1のドアフレームに取り付けられる状態を示す概略斜
視図である。
【図3】図2によるワイヤハーネスの取り付け構造を別
の角度で見て示す分解斜視図である。
【図4】図3によるワイヤハーネスの取り付け構造の組
み立てた状態を示す概略斜視図である。
【図5】図4の線A−Aに沿う断面図である。
【図6】従来の自動車ドア用ワイヤハーネスの取り付け
構造を使用したドアフレームを示す概略斜視図である。
【図7】図6の取り付け構造のみの概略斜視図である。
【図8】図7の取り付け構造を別の角度から見たワイヤ
ハーネスとの組み立て状態を示す分解斜視図である。
【図9】図8の取り付け構造を組み立てた状態を示す概
略斜視図である。
【符号の説明】
10 取り付け構造 11 ドアフレーム 11a ドア側板部分 11b ドア内板部分 11e 略L字状凹部 12 ベース 12a 取着部 12b 固定突起 12c 開口 13 カバー 13a 取着部 13b 透孔 13c 隆起部 13d 案内通路 14 グロメツト 14a 下方部開口 14b 防水唇片 14c 頭部 14d 支持板 14e 内周溝 14f エルボ部分 14g 開口 14h ベロース 14k 周縁フランジ 14m 内向きフランジ 14n 取り付け孔 15 ワイヤハーネス 15a ワイヤハーネスの集束端部 15b 接続線 15c 接続線 15d 接続線 15e 接続線 15f 接続線 16 プロテクタ組立体 17 一方のコネクタ 17a コネクタ 17b コネクタ 17c コネクタ 17d コネクタ 17e コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 16/02 620

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア側板部分からドア内板部分にわたつ
    て切欠かれた略L字状の凹部に嵌装される互いに脱着可
    能なグロメツトとプロテクタ組立体とから成りかつ自動
    車のドアフレーム内に配装された種々の電装品へ接続さ
    れるワイヤハーネスの集束端部を前記組立体およびグロ
    メットを通してドア側板から引き出して車両側に接続す
    る自動車のドア用ワイヤハーネスの取り付け構造におい
    て、 前記グロメットが、一端にワイヤハーネス集束端部を引
    き出す開口を備えかつ他端に下方部開口を穿設した支持
    板と共に一体に取り付けられる防水唇片とを有し、 前記プロテクタ組立体が、前記下方部開口に対応する開
    口を穿設した取着部を有する一方のアームとドアフレー
    ムへの固定突起を備えた他方のアームとから成る略L字
    状のベースと、該ベースと合体されかつ合体されたそれ
    らの内部にワイヤハーネス案内通路を形成する隆起部分
    を備えたカバーとから成り、 前記プロテクタ組立体のベースおよびカバーを合体し、
    次いで前記取着部を前記グロメツトの前記防水唇片に側
    方より嵌挿することにより、該取着部の周囲が防水唇片
    により密封されるように構成したことを特徴とする自動
    車ドア用ワイヤハーネスの取り付け構造。
  2. 【請求項2】 前記グロメットが、頭部、ベロース、エ
    ルボ部分、支持板および防水唇片とから成る中空体であ
    りかつ弾性を有する材料により一体成形されていること
    を特徴とする請求項1に記載の自動車ドア用ワイヤハー
    ネスの取り付け構造。
  3. 【請求項3】 前記防水唇片が、前記支持板の互いに平
    行な上下端縁部および一方の側縁から内方に延びる内向
    きフランジと外向きに延びる周縁フランジとを有し、該
    内向きフランジと支持板裏面との間で内周溝が画成され
    ており、合体された前記プロテクタ組立体の取着部が該
    内周溝に嵌挿されることを特徴とする請求項2に記載の
    自動車ドア用ワイヤハーネスの取り付け構造。
  4. 【請求項4】 前記プロテクタ組立体が、略L字状の前
    記ベースの取着部の上下端縁部にそれぞれすくなくとも
    1個の固定突起が設けられかつ前記取着部が前記内周溝
    に嵌挿された時に係合する取り付け孔が前記内向きフラ
    ンジに対応して穿設されていることを特徴とする請求項
    3に記載の自動車ドア用ワイヤハーネスの取り付け構
    造。
  5. 【請求項5】 前記カバーの隆起部分が矩形断面形状を
    有していることを特徴とする請求項1に記載の自動車ド
    ア用ワイヤハーネスの取り付け構造。
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