JP2594357Y2 - 自動車用天井 - Google Patents

自動車用天井

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JP2594357Y2
JP2594357Y2 JP1991112629U JP11262991U JP2594357Y2 JP 2594357 Y2 JP2594357 Y2 JP 2594357Y2 JP 1991112629 U JP1991112629 U JP 1991112629U JP 11262991 U JP11262991 U JP 11262991U JP 2594357 Y2 JP2594357 Y2 JP 2594357Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、車両天井部にルーフ
ハーネスが配設される自動車用天井に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の自動車用天井を説明するた
めの斜視図である。同図に示すように、従来サンルーフ
付き自動車の自動車用天井を組み付ける場合、スライデ
ィングルーフ11等を含むサンルーフユニット10を車
両ボデー1のボデー天井2に取り付ける。
【0003】次に、ボデー天井2の下側に集束電線によ
り構成されるルーフハーネス20を図示しないクランプ
により取り付け、そのルーフハーネス20の配線25を
フロントピラー3の内部に通して、配線25の端部に取
り付けられたコネクタ23を、車両ボデー1に装備され
たメインハーネス4側のコネクタ5に接続する。つづい
て、ルーフハーネス20のコネクタ21,22をサンル
ーフユニット10の駆動手段12および制御手段13に
接続する。さらに、必要に応じてルーフハーネス20の
アース部(図示省略)をボデー天井2にねじ止めする。
【0004】次に図10に示すように、ボデー天井2に
成形天井30を取り付ける。つづいて、成形天井30の
ルームランプ取付口31およびマップランプ取付口32
を介して、ルーフハーネス20のコネクタ24,28
(図9参照)を、ルームランプ40およびマップランプ
41に接続し、これらを成形天井30に取り付ける。さ
らに、バックミラー42およびサンバイザ43を成形天
井30に取り付け、こうして自動車用天井が組み付けら
れる。
【0005】一方、近年になって省スペース化を図る目
的で、自動車用天井のルーフハーネス20として、FP
C等のフラットケーブルを用いる技術が注目されている
が、その場合には、集束電線に代えてフラットケーブル
を用いる点が、既述した自動車用天井と相違する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】従来の自動車用天井で
は、ルーフハーネス20をボデー天井2の下面に取り付
けているため、その取付作業が車室内の狭いスペース内
での上向き作業となり、作業者にとって負担が大きく、
作業性の改善が望まれている。この点はFPC等のフラ
ットケーブルを用いても同様である。特にフラットケー
ブルを用いる場合には、フラットケーブルの断面は偏平
形状であるため、幅方向に折り曲げることができない。
このため、ケーブル取付時の取付誤差を簡単には吸収で
きず、ケーブル取付時の位置決めにも注意を払う必要が
あり、より一層、作業性の改善が望まれている。
【0007】そこで、ルーフハーネス20をあらかじめ
成形天井30に取り付けてモジュールを形成しておき、
そのモジュールをボデー天井2に取り付けるようにすれ
ば、モジュールを取り付けるだけでルーフハーネス20
の敷設作業が完了し、作業性が著しく改善されることに
なる。
【0008】しかしながらその場合には、モジュールを
取り付けるとボデー天井2の下側が成形天井30により
覆われて密閉されてしまうので、その密閉空間に配置さ
れるルーフハーネス20の配線接続、例えばルーフハー
ネス20とメインハーネス4との接続や、ルーフハーネ
ス20とサンルーフユニット10の駆動手段12および
制御手段13との接続等が行えないという新たな問題が
発生する。
【0009】この考案は、上記従来技術の問題を解消
し、ルーフハーネスの敷設作業を簡単に行えるととも
に、ルーフハーネスとメインハーネス間の配線接続も確
実に行え、しかも省スペース化を図りながら、ルーフハ
ーネスの位置決めも簡単に行える自動車用天井を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の自動車用
天井は、上記目的を達成するため、車両ピラー内に挿通
されてその接続用端部がボデー天井下面側に配置される
メインハーネスと、配線接続用切欠部が形成された成形
天井と、その成形天井の上面に敷設されフラットケーブ
ルからなるルーフハーネスとを有し、前記ボデー天井の
下面側に取り付けられて、前記ルーフハーネスの第1の
接続用端部と自動車の天井に装着される電装品とが着脱
自在に接続されるとともに、前記ルーフハーネスの第2
の接続用端部と前記メインハーネスの接続用端部とが前
記配線接続用切欠部を介して着脱自在に接続された組付
モジュールと、前記配線接続用切欠部の周辺を下方から
覆うようにして前記組付モジュールに着脱自在に取り付
けられた化粧板とを備え、前記ルーフハーネスの側縁に
外側方へ突出する係合片が形成されるとともに、この係
合片が係合されて、その係合により前記ルーフハーネス
の位置決めが図られる位置決め部が前記成形天井に形成
され、さらに、前記第1及び第2の接続用端部のうちの
少なくともいずれかのフラットケーブル部分が蛇腹状に
折り畳まれている。
【0011】
【作用】請求項1記載の自動車用天井においては、成形
天井にルーフハーネスを取り付けて組付モジュールを形
成しているため、組付モジュールをボデー天井に取り付
けるだけでルーフハーネスの敷設作業が完了するととも
に、メインハーネスおよびルーフハーネス間の接続は、
成形天井に形成された配線接続用切欠部を利用して行
え、しかも配線接続用切欠部は化粧板により隠蔽され
る。また、ルーフハーネスを成形天井に取り付ける場
合、成形天井に形成した位置決め部にルーフハーネスの
側縁部を係合させるだけで位置決めが図られるととも
に、ルーフハーネスとして薄肉のフラットケーブルを用
いているため、省スペース化も図れる。
【0012】
【実施例】図1ないし図6はそれぞれこの考案に関連す
る構造を有する自動車用天井の提案例を説明するための
斜視図である。これらの図に示すように、この自動車
は、サンルーフ付きで、車両ボデー50のボデー天井5
1の下側にそれぞれ取付可能なメインモジュール(組付
モジュール)100と、サブモジュール200とを備え
ている。メインモジュール100には樹脂板からなる成
形天井110が設けられるとともに、サブモジュール2
00には樹脂製の化粧板210が設けられている。
【0013】図2ないし図4に示すように、メインモジ
ュール100において、成形天井110には、その中央
部にサンルーフ用開口111が形成されるとともに、後
部にルームランプ取付口113が形成される。成形天井
110の前部は上方へ打ち出されるようにしてサブモジ
ュール取付領域114が形成され、その取付領域114
前端のコーナー部に配線接続用切欠部115が形成され
る。さらに、取付領域114の中央部には作業穴116
が形成されるとともに、作業穴116の前端にはマップ
ランプ取付用切欠部117が形成される。
【0014】FPC,FFC等のフラットケーブルによ
り構成されるルーフハーネス120は、配線ラインに応
じた所定の形状に形成されて、それぞれ後述するルーム
ランプ141、メインハーネス60側のコネクタ62、
サンルーフ用の制御手段140、サンルーフ用の駆動手
段73、およびマップランプ144の各取付位置に対応
して接続端部121〜125が形成される。このうち、
接続端部121〜124は、蛇腹状に折り畳まれて伸縮
自在に構成されるとともに、各接続端部121,12
2,124,125にはそれぞれコネクタ131,13
2,134,135が取り付けられて第1の接続用端部
が形成され、接続端部123にはコネクタ133が取り
付けられてそれぞれ第2の接続用端部が形成される。
【0015】成形天井110の上面には、ルーフハーネ
ス120の折り返しコーナー部126aを含む各コーナ
ー部126,126aにそれぞれ対応して、位置決め突
起300が樹脂により一体成形される。各位置決め突起
300は、各コーナー部126,126aの外周形状に
倣って形成され、各コーナー部126,126a外側を
係合できるように構成される。
【0016】ルーフハーネス120の成形天井110へ
の取り付けは、図4に示すようにルーフハーネス120
の各コーナー部126,126a外側を各位置決め突起
300に係合させ、これによりルーフハーネス120を
位置決め、および仮固定した状態で、図示しない接着剤
やホッチキス等の固着具により本固定する。
【0017】一方、成形天井110の下面側には、ルー
ムランプ取付口113に対応する位置にルームランプ1
41がねじ142により固定されるとともに、そのルー
ムランプ141の下面側にプラスチック製のランプカバ
ー143が取り付けられる。さらに、成形天井110下
面側でマップランプ取付用切欠部114に対応する位置
にマップランプ144がねじ145により固定される。
また、成形天井110の上面側における作業穴116周
縁部には、後述するスライディングルーフの駆動を制御
するためのマイクロコンピュータ等の制御手段140
(図4参照)が取り付けられる。
【0018】そして、コネクタ134がルームランプ取
付口113に挿通されてルームランプ141に接続され
るとともに、コネクタ131が作業穴116に挿通され
てマップランプ144に接続され、さらにコネクタ13
5が上記制御手段140に接続される。こうして、メイ
ンモジュール100が形成される。
【0019】図5に示すように、サブモジュール200
の化粧板210には、中央部にマップランプ用開口21
1が形成される。そして、化粧板210の下面側におい
て、マップランプ用開口211に対応する位置にプラス
チック製のレンズ付きカバー220が取り付けられる。
さらに、前部中央にバックミラー230がねじ231に
より固定されるとともに、その固定部周辺にカバー23
2が取り付けられる。さらに、前端コーナー部にサンバ
イザ取付具241がねじ242により固定されるととも
に、サンバイザ240が取付具241にねじ243によ
り固定され、取付具241周辺にカバー244が取り付
けられる。こうして、サブモジュール200が形成され
る。
【0020】図6に示すように、車両ボデー50にはメ
インハーネス60が装備されており、メインハーネス6
0の分岐配線61がフロントピラー52内にその下方側
から挿入されて、分岐配線61の先端部にコネクタ62
が接続された接続用端部がフロントピラー52の上方に
配置される。
【0021】この自動車用天井の組付は、まず図6に示
すように、ボデー天井51の開口53の周辺部に上記制
御手段140(図2参照)を除くサンルーフユニット、
すなわちスライディング機構71、スライディングルー
フ72、サンルーフモータおよびリミットスイッチから
なる駆動手段73等を取り付ける。
【0022】次に図1に示すように、メインモジュール
100をボデー天井51下側に、図示しないクリップに
より取り付ける。つづいて、メインモジュール100の
作業穴116を利用して、ルーフハーネス120のコネ
クタ132(図4参照)を、サンルーフ駆動手段73の
コネクタ74(図6参照)に接続する。さらに、必要に
応じてルーフハーネス120に設けられた図示しないア
ース部をボデー天井51にねじ止めする。
【0023】次に、配線接続用切欠部115からルーフ
ハーネス120のコネクタ133を成形天井110の下
方側に引き出して、そのコネクタ133と分岐配線61
のコネクタ62とを接続する。
【0024】そして図1に示すように、サブモジュール
200を、そのマップランプ用開口211をメインモジ
ュール100側のマップランプ144に位置的に対応さ
せながら、ボデー天井51の下側前部に図示しないクリ
ップにより取り付ける。これにより、メインモジュール
100のサブモジュール取付領域114がサブモジュー
ル200により下方側から覆われて、作業穴116およ
び配線接続用切欠部115がそれぞれ隠蔽される。
【0025】この自動車用天井によれば、ルーフハーネ
ス120が成形天井110に取り付けられたメインモジ
ュール100を形成しているため、メインモジュール1
00をボデー天井51に取り付けるだけで、ルーフハー
ネス120の敷設作業が完了する。このため、従来のよ
うに上向きでルーフハーネスをボデー天井51に取り付
けるという繁雑な作業を省略できる。さらにこの提案例
では、メインモジュール100に、ルームランプ141
およびマップランプ144等の電装品を装着するととも
に、バックミラー230およびサンバイザ240等の非
電装品を化粧板210に取り付けてサブモジュール20
0を形成している。このため、メインモジュール100
をボデー天井51に取り付けて、所定のコネクタ接続作
業を行った後、サブモジュール200を取り付けるだけ
で天井部全体を簡単に組み付けることができる。
【0026】また、ルーフハーネス120の成形天井1
10への取り付けにおいて、コーナー部126に位置的
に対応させて、成形天井110に位置決め突起300を
形成しているため、コーナー部126を位置決め突起3
00に係合させるだけで、ルーフハーネス120の位置
決めが図られて、位置決め作業を簡単に行える。さら
に、コーナー部126の位置決め突起300への係合に
より、ルーフハーネス120の位置決めとともに、仮固
定も図られるため、ハーネス取付作業も簡単に行える。
なお、ハーネス取付作業と、上記電装品および非電装品
の取付作業は、天井組付現場とは別の広い作業スペース
で、しかも負担の少ない下向き作業で行えるため、これ
らの作業が繁雑になることはない。
【0027】また、ルーフハーネス120として、薄い
肉厚のフラットケーブル(FPC)を用いているため、
省スペース化も図ることができる。
【0028】また、ボデー天井51側に取り付けられた
サンルーフ駆動手段73とルーフハーネス120との電
気的な接続は、成形天井110に形成された作業穴11
6を利用して支障なく行えるとともに、ルーフハーネス
120とメインハーネス60との電気接続もメインモジ
ュール100に形成された配線接続用切欠部115を利
用して支障なく行える。しかも、これらの作業穴116
および切欠部115は化粧板210により被覆されるの
で、美観が損なわれることはない。
【0029】さらに、第1及び第2の接続用端部のフラ
ットケーブル部分である接続端部121〜124が蛇腹
状に折り畳まれて伸縮自在に構成されているため、それ
ら第1の接続用端部のコネクタ131〜134とマップ
ランプ141や分岐配線61のコネクタ62,ルームラ
ンプ141,駆動手段73との接続作業性に優れる。か
かる構成は、本提案例のように、ルーフハーネス120
を位置決め突起300に係合させて一定位置に固定して
いるような場合にあっては特に有効な構成であると考え
られる。
【0030】図7はこの考案の実施例である自動車用天
井を説明するための要部分解斜視図、図8はその要部拡
大斜視図である。両図に示すように、ルーフハーネス1
20Aの側縁には、外側方に突出するように複数の係合
片126Aが一体的に形成される。
【0031】一方、成形天井110Aの上面には、ルー
フハーネス120Aの複数の係合片126Aにそれぞれ
位置的に対応して、複数のコ字型位置決め突起300A
が一体形成される。
【0032】そして、図8に示すようにルーフハーネス
120Aの各係合片126Aをコ字型位置決め突起30
0Aの内周側にそれぞれ嵌合させて位置決めを図り、図
示しない接着剤やホッチキス等の固着具により固定する
とともに、上記提案例と同様にしてルームランプ等の電
装品を取り付けてメインモジュールを形成する一方、上
記と同様にサブモジュールを形成する。
【0033】その他の構成は上記提案例の自動車用天井
と同様で、組付も同様にして行われる。
【0034】この自動車用天井によれば、ルーフハーネ
ス120Aの側縁部に係合片126Aを形成するととも
に、その係合片126Aに位置的に対応させて、成形天
井110Aに位置決め突起300Aを形成しているた
め、各係合片126Aを各位置決め突起300Aに係合
させるだけで、ルーフハーネス120Aのその長手方向
への位置決めとともに、仮固定も図ることができ、その
位置決め作業および取付作業をともに簡単に行える。ま
た、上記提案例と同様な理由で、ルーフハーネス120
Aの敷設作業を簡単に行えるとともに、ルーフハーネス
120Aとメインハーネス間の配線接続も確実に行え、
しかも省スペース化も図れる。さらに、第1及び第2の
接続用端部のフラットケーブル部分である接続端部12
1〜124が蛇腹状に折り畳まれて伸縮自在に構成され
ているため、それら第1の接続用端部のコネクタ131
〜134とマップランプ141や分岐配線61のコネク
タ62,ルームランプ141,駆動手段73との接続作
業性に優れる。かかる構成は、ルーフハーネス120の
係合片126Aを位置決め突起300Aに係合させて位
置決め固定しているような構成にあっては特に有効であ
る。
【0035】また、ルーフハーネス120Aの各係合片
126Aをコ字型位置決め突起300Aの内周側にそれ
ぞれ嵌合させて位置決めを図り、接着剤やホッチキス等
の固着具により固定することにより、ルーフハーネス1
20Aを取り付けているため、その係合片126Aのコ
字型位置決め突起300Aへの係合により、ルーフハー
ネス120Aの長手方向への位置決めが確実に行われ
る。
【0036】そして、取り付け後において、例えば、成
形天井110Aが熱膨張したような場合に、主として係
合片126Aに応力が加わって、その他の部分への応力
が緩和される。したがって、そのような場合に、係合片
126Aに歪みや損傷が生じるだけで、ルーフハーネス
120A内の導体の断線等が防止される。
【0037】
【考案の効果】以上のように、請求項1記載の自動車用
天井によれば、成形天井にルーフハーネスを取り付けて
組付モジュールを形成しているため、組付モジュールを
ボデー天井に取り付けるだけで簡単にルーフハーネスの
敷設作業が完了するとともに、メインハーネスおよびル
ーフハーネス間の接続は、成形天井に形成された配線接
続用切欠部を利用して確実に行え、しかも配線接続用切
欠部は化粧板により隠蔽されるので、美観が損なわれる
ことはない。また、ルーフハーネスを成形天井に取り付
ける場合、成形天井に形成した位置決め部にルーフハー
ネス側縁の係合片を係合させるだけで簡単にそのルーフ
ハーネスの長手方向への位置決めが容易に図られ、ま
た、取り付け後においても、その長手方向への位置ずれ
を防止することができるとともに、ルーフハーネスとし
て薄肉のフラットケーブルを用いているため、省スペー
ス化も図れるという効果が得られる。
【0038】また、係合片が位置決め部に係合されるこ
とにより、ルーフハーネスの位置決め固定が図られてい
るため、取り付け後において、例えば、成形天井が熱膨
張したような場合に、主として係合片に応力が加わっ
て、その他の部分への応力が緩和される。したがって、
そのような場合に、係合片に歪みや損傷が生じるだけ
で、ルーフハーネス内の導体の断線等が防止される。
【0039】さらに、第1及び第2の接続用端部のうち
の少なくともいずれかのフラットケーブル部分が蛇腹状
に折り畳まれているため、そのように折り畳まれた接続
用端部と自動車の天井に装着される電装品との接続作業
性に優れます。特に、本考案のようにルーフハーネスの
側縁部が成形天井の位置決め部に係合されて位置決めが
図られるような構成にあっても両者を支障無く接続する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に関連する提案例の自動車用天井を示
す分解斜視図である。
【図2】同上の自動車用天井を示す要部分解斜視図であ
る。
【図3】図2の要部拡大斜視図である。
【図4】この考案に関連する提案例の自動車用天井を示
す要部分解斜視図である。
【図5】同上の自動車用天井の組付を説明するための斜
視図である。
【図6】同上の自動車用天井の組付を説明するための斜
視図である。
【図7】この考案の実施例である自動車用天井を示す要
部分解斜視図である。
【図8】図7の要部拡大斜視図である。
【図9】従来の自動車用天井を説明するための斜視図で
ある。
【図10】従来の自動車用天井の組付を説明するための
斜視図である。
【符号の説明】
51 ボデー天井 60 メインハーネス 62 コネクタ 100 メインモジュール 110,110A 成形天井 115 配線接続用切欠部 120 ルーフハーネス 210 化粧板 300,300A 位置決め突起

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両ピラー内に挿通されてその接続用端
    部がボデー天井下面側に配置されるメインハーネスと、 配線接続用切欠部が形成された成形天井と、その成形天
    井の上面に敷設されフラットケーブルからなるルーフハ
    ーネスとを有し、前記ボデー天井の下面側に取り付けら
    れて、前記ルーフハーネスの第1の接続用端部と自動車
    の天井に装着される電装品とが着脱自在に接続されると
    ともに、前記ルーフハーネスの第2の接続用端部と前記
    メインハーネスの接続用端部とが前記配線接続用切欠部
    を介して着脱自在に接続された組付モジュールと、 前記配線接続用切欠部の周辺を下方から覆うようにして
    前記組付モジュールに着脱自在に取り付けられた化粧板
    とを備え、前記ルーフハーネスの側縁に外側方へ突出する係合片が
    形成されるとともに、前記成形天井に前記係合片が係合
    される位置決め部が形成され、前記係合片が前記位置決
    め部に係合されることにより、前記ルーフハーネスの位
    置決め固定が図られ、 さらに、 前記第1及び第2の接続用端部のうちの少なく
    ともいずれかのフラットケーブル部分が蛇腹状に折り畳
    まれたことを特徴とする自動車用天井。
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