JP3530042B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP3530042B2
JP3530042B2 JP27838898A JP27838898A JP3530042B2 JP 3530042 B2 JP3530042 B2 JP 3530042B2 JP 27838898 A JP27838898 A JP 27838898A JP 27838898 A JP27838898 A JP 27838898A JP 3530042 B2 JP3530042 B2 JP 3530042B2
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明正 神田
勝也 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタハウジン
グの端子収容室に収容された端子が端子収容室から抜け
出ないようにしたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコネクタは例えば自動車用とし
て使用され、その従来例が図10及び図11に示されて
いる。図10は端子組付け前のコネクタの斜視図、図1
1は端子組付け後のコネクタの斜視図である。
【0003】図10及び図11において、コネクタ30
は合成樹脂製のコネクタハウジング31を有し、コネク
タハウジング31内には端子収容室32が形成されてい
る。この端子収容室32の前方側には図示しない相手端
子の挿入口が、該端子収容室32の後方側には端子36
の挿入口32aが、それぞれ開口している。このコネク
タハウジング31の後端部にはヒンジ部33を介してリ
ヤホルダ34が一体的に設けられ、このリヤホルダ34
は該ヒンジ部33によって挿入口32aを解放する解放
位置と挿入口32aを閉塞する閉塞位置の間で移動自在
になっている。リヤホルダ34には端面に開口された電
線用孔34bが設けられており、この電線用孔34bの
幅は電線Dの径と同等又はこれより若干大きく設定され
ている。また、リヤホルダ34には係止溝34cが設け
られ、この係止溝34cはコネクタハウジング31の係
止突起35に係止自在になっている。
【0004】端子36は導電性金属にて形成され、前方
部に設けられた相手嵌合部36aと後方部に設けられた
電線圧着部36bとから構成されている。即ち、電線圧
着部36bは、電線Dのワイヤ部(芯線部)d1を加締
めによって圧着接続するワイヤバレル部(電線導体圧着
部)37と、該電線Dの絶縁外皮d2を加締めによって
圧着するインシュレーションバレル(電線被覆圧着部)
38とから構成されている。
【0005】上記構成において、コネクタ30の組付け
手順を説明する。先ず、端子36のワイヤバレル部37
に電線Dのワイヤ部d1を圧着接続すると共に、該電線
Dの絶縁外皮d2にインシュレーションバレル38を加
締め、この端子36をコネクタハウジング31の挿入口
32aより挿入して端子収容室32に収容する。次に、
リヤホルダ34を解放位置から閉塞位置に移動し、この
移動過程で挿入口32aより外方に延びている電線Dを
リヤホルダ34の電線用孔34bに挿入する処理を行
う。リヤホルダ34を閉塞位置に位置させると、リヤホ
ルダ34の係止溝34cをコネクタハウジング31の係
止突起35に係止させれば完了する。
【0006】このように組付けられたコネクタ30にあ
って、電線Dに端子抜け方向の外力Fが作用すると、端
子36のワイヤバレル部37の後方のインシュレーショ
ンバレル38がリヤホルダ34に当接しているため、前
記外力Fをリヤホルダ34が受けることから、端子36
のコネクタハウジング31からの抜けが防止される。ま
た、前記外力Fを前記インシュレーションバレル38で
受け、ワイヤバレル部37にはほとんど作用しないた
め、端子36と電線Dのワイヤ部d1との断線が防止さ
れる。
【0007】図12は防水機能を付加した防水コネクタ
30′の断面図である。図12において、端子36′に
接続された電線Dにはゴム栓39が嵌合され、このゴム
栓39は端子36′と共に端子収容室32に嵌合されて
いる。尚、端子36′のワイヤバレル部37の後方には
インシュレーションバレル38が一体形成されている
が、他の構成は前記従来例と同様であるため、図面に同
一符号を付してその説明を省略する。
【0008】上記と同様にして端子36′がコネクタハ
ウジング31に装着されると、ゴム栓39の後面がリヤ
ホルダ34に当接される。そして、電線Dに端子抜け方
向の外力Fが作用すると、この外力Fをゴム栓39を介
して受けることによって端子36のコネクタハウジング
31からの抜けが防止されると共に、挿入口32aから
の水分の進入がゴム栓39によって防止される。
【0009】尚、これらコネクタに関する類似技術は、
特公昭58−194271号公報及び特公昭59−16
7978号公報等に開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の各コネクタ30,30′では、各端子36,36′
が電線圧着部36bとしてワイヤバレル部37とインシ
ュレーションバレル38を有するため、端子36,3
6′の長手方向の長さが長く、端子36,36′が大型
化するという問題があった。さらに、各端子36,3
6′の大型化は各コネクタ30,30′の大型化につな
がる。
【0011】また、特に、防水機能を持たせるためにゴ
ム栓39を付加すると、防水コネクタ30′の大型化に
なり、その改善が望まれている。
【0012】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、端子の抜け及び断線防止を図
りつつ端子の長手方向の長さを短く設定することができ
て小型化になるコネクタを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、コネ
クタハウジング内に挿入口を有する端子収容室を設け、
この端子収容室に前記挿入口より挿入した端子を収容
し、この端子に相手嵌合部とワイヤバレル部とを形成
し、このワイヤバレル部に電線のワイヤ部を圧着して固
定し、前記コネクタハウジングの前記挿入口側に装着さ
れる複数のリヤホルダを設け、この複数のリヤホルダ
は、前記コネクタハウジングにヒンジ部を介してそれぞ
れ設け、このヒンジ部を折り曲げることによって前記各
リヤホルダを前記コネクタハウジングに装着自在にした
コネクタにおいて、前記複数のリヤホルダは、前記コネ
クタハウジングの対向位置に設けられた一対のものとし
て構成し、この一対のリヤホルダには前記ヒンジ部とは
反対側の端面に開口部を有する電線用孔をそれぞれ設
け、前記一対のリヤホルダが装着状態では前記電線の中
心軸方向にオフセットして重なり合って配置され、且
つ、前記双方の電線用孔がオーバーラップして形成され
る孔を前記電線の外径より小さく設定し、該電線用孔
の端面には前記電線を押圧する押圧部を設け、この
圧部で前記電線をその中心軸が上下方向に折り曲げられ
た状態で支持自在にしたことを特徴とする。
【0014】このコネクタでは、電線に端子抜け方向の
外力が作用すると、この外力が複数のリヤホルダの押圧
部で受けるため、前記外力が端子には作用せず、これに
より端子の抜け及び断線が防止され、このように端子に
外力が作用しないことから、インシュレーションバレル
が不要となる。特に、各ヒンジ部を折り曲げることで一
対のリヤホルダを単にコネクタハウジングにそれぞれ装
着すれば、この装着過程で電線が一対のリヤホルダの電
線用孔に容易に挿入され、装着完了後には一対のリヤホ
ルダの各押圧部で電線がその中心線を上下方向に折り曲
げた状態で支持される。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】請求項の発明は、請求項記載のコネク
タであって、前記電線に装着され、且つ、前記端子と共
に前記端子収容室に嵌合される防水栓を有し、この防水
栓には弾性部材である係止部を設け、この係止部を前記
電線のワイヤ部と共に前記ワイヤバレル部に圧着自在に
したことを特徴とする。
【0020】このコネクタでは、請求項の発明の作用
に加え、防水栓の係止部を電線のワイヤ部と共に端子の
ワイヤバレル部で圧着することで、防水栓が係止部を介
して端子に固定される。
【0021】請求項の発明は、請求項記載のコネク
タであって、前記ワイヤバレル部の前記係止部が当接さ
れる面には凹部を設けたことを特徴とする。
【0022】このコネクタでは、請求項の発明の作用
に加え、防水栓の係止部が弾性部材であるため、端子の
凹部に対向する箇所は圧着力で凹部側に突出し、この突
出部分で防水栓が端子に係合する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0024】図1(a)は本発明の第1実施形態に係る
端子組付け前のコネクタの分解斜視図、図1(b)は端
子組付け後のコネクタの断面図、図2は端子組付け途中
のコネクタの斜視図、図3は端子組付け後のコネクタの
斜視図である。
【0025】図1〜図3に示すように、コネクタ1は合
成樹脂製で箱形のコネクタハウジング2を有し、このコ
ネクタハウジング2内には端子収容室3が形成されてい
る。この端子収容室3の前方側には相手端子の挿入口4
(図1(b)に示す)が、端子収容室3の後方側には端
子11の挿入口5がそれぞれ開口している。
【0026】コネクタハウジング2の後端の上面と下面
には各一対のヒンジ部6a,6a及び6b,6を介し
て上リヤホルダ7と下リヤホルダ8がそれぞれ連結され
ており、上リヤホルダ7の一対のヒンジ部6a,6aは
下リヤホルダ8の一対のヒンジ部6b,6bより長く設
定されている。上リヤホルダ7と下リヤホルダ8とは各
一対のヒンジ部6a,6a及び6b,6bによって挿入
口5を解放する解放位置(図1(a)の位置)と挿入口
5を閉塞する閉塞位置(図3の位置)の間で移動可能で
あり、閉塞位置では双方のリヤホルダ7,8が重なり合
うようにして配置される。
【0027】上リヤホルダ7には一対のヒンジ部6a,
6aとは反対側である下端面に開口部を有する電線用孔
7aが設けられており、この電線用孔7aの上端面は押
圧部7bとして構成されている。また、下リヤホルダ8
には一対のヒンジ部6b,6bとは反対側である上端面
に開口部を有する電線用孔8aが設けられており、この
電線用孔8aの下端面は押圧部8bとして構成されてい
る。各電線用孔7a,8aの幅は電線Dの径と同等又は
これより若干大きく設定されている。閉塞位置では双方
の電線用孔7a,8aがオーバーラップして形成される
孔は電線Dの外径より小さくなるよう設定されており、
該孔に挿通された電線Dは上リヤホルダ7の押圧部7b
で上方向の移動が規制され、下リヤホルダ8の押圧部8
bで下方向の移動が規制されることから、図1(b)に
示すように、その中心軸Cが上下方向に折曲された状態
で支持される。
【0028】各リヤホルダ7,8の側面より突出した各
一対の係合枠(係合部)9,9に係合溝9aがそれぞれ
設けられ、この各係合溝9aは各リヤホルダ7,8の閉
塞位置にあってコネクタハウジング2の係止突起(係止
部)10に係止自在になっている。
【0029】図4(a)は端子11及び電線Dの平面
図、図4(b)は端子11及び電線Dの正面図である。
図4(a),(b)において、端子11は導電性金属に
て形成され、従来例と同様に、前方部に設けられた相手
嵌合部11aと後方部に設けられた電線圧着部11bと
から形成されているが、該電線圧着部11bは電線Dの
ワイヤ部(芯線部)d1を加締めによって圧着接続する
ワイヤバレル部(電線導体圧着部)12のみである。即
ち、従来例のように、電線Dの絶縁外皮d2を加締めに
よって圧着するインシュレーションバレルが設けられて
おらず、この長さ分だけ端子11の長手方向の長さLが
短くなっている。尚、相手嵌合部11aは一対の接触バ
ネ片を折り曲げた四角筒状になっていて、該筒部内に相
手側端子が挿入されて電気的に接続されるようになって
いる。
【0030】上記構成において、コネクタ1の組付け手
順を説明する。先ず、図1(a)の状態にあって、端子
11のワイヤバレル部12に電線Dのワイヤ部d1を圧
着接続し、この端子11をコネクタハウジング2の挿入
口5より挿入して端子収容室3に収容する。次に、一対
のヒンジ部6b,6bを折り曲げることによって下リヤ
ホルダ8を解放位置から閉塞位置に移動し、この移動過
程で挿入口5より外方に延びている電線Dをリヤホルダ
8の電線用孔8aに挿入する。この際、電線用孔8aが
上面に開口しているため極めて容易に電線Dが挿入され
る。下リヤホルダ8を閉塞位置に位置させると、下リヤ
ホルダ8の各係合枠9の係合溝9aがコネクタハウジン
グ2の係止突起10に係止される。これにより、図2の
状態となる。
【0031】次に、一対のヒンジ部6a,6aを折り曲
げることによって上リヤホルダ7を解放位置から閉塞位
置に移動し、この移動過程で挿入口5より外方に延びて
いる電線Dを上リヤホルダ7の電線用孔7aに挿入す
る。この際、電線用孔7aが下面に開口しており、電線
Dが下リヤホルダ8によって位置決めされていることも
相俟ってほとんど自然に挿入される。上リヤホルダ7を
閉塞位置に位置させると、上リヤホルダ7の各係合枠9
の係合溝9aがコネクタハウジング2の係止突起10に
係止され、図3に示すように、コネクタ1の組み付けが
完了する。即ち、各一対のヒンジ部6a,6a及び6
b,6bを折り曲げることで一対のリヤホルダ7,8を
単にコネクタハウジング2にそれぞれ装着すれば、この
装着過程で電線Dが一対のリヤホルダ7,8の電線用孔
7a,8aに容易に挿入され、装着完了後には、図1
(b)に示すように、一対のリヤホルダ7,8の各押圧
部7b,8bで電線Dがその中心線Cを上下方向に折り
曲げた状態で支持される。また、コネクタハウジング2
の挿入口5は一対のリヤホルダ7,8によってほぼ完全
に閉塞されるため、ゴミ,水分等の浸入をほぼ防止する
ことができる。
【0032】上記組付け工程にあって、各リヤホルダ
7,8がコネクタハウジング2に各一対のヒンジ部6
a,6a及び6b,6bを介して連結されているため、
各リヤホルダ7,8の取扱いが容易であり、作業性が良
い。また、各リヤホルダ7,8の電線用孔7a,8aが
各一対のヒンジ部6a,6a及び6b,6bの反対側の
端面に開口しているため、上述したように電線Dの挿入
作業が容易にできる。
【0033】このように組付けられたコネクタ1にあっ
て、電線Dに端子抜け方向の外力Fが作用すると、一対
のリヤホルダ7,8の各押圧部7b,8bで電線Dがそ
の中心線Cを上下方向に折り曲げた状態で支持されてい
るので、前記外力Fを2枚のリヤホルダ7,8で受ける
ことになる。従って、前記外力Fが端子11には作用せ
ず、これにより端子11の抜け及び断線が防止される。
即ち、一対のリヤホルダ7,8が端子11の抜け防止の
みならず、端子11の断線防止をも図るため、端子11
は相手嵌合部11aとワイヤバレル部12のみで足り、
インシュレーションバレルが不要となる。その結果、端
子11の長手方向の長さが短くて済み、従来と比較して
リヤホルダの1枚分の厚さが増えるが、リヤホルダの厚
みはインシュレーションバレル部の長さに比べてほんの
わずかに過ぎずトータルとしてコネクタ1の長さを短く
でき小型化になる。また、コネクタ1の軽量化及びコス
トダウンにもなる。
【0034】図5(a)は前記第1実施形態の変形例を
示すコネクタハウジングの斜視図、図5(b)はコネク
タの断面図である。
【0035】図5(a),(b)において、コネクタ
1′は合成樹脂製で箱形のコネクタハウジング2を有
し、このコネクタハウジング2内には端子収容室3が構
成されている。この端子収容室3の前方側には相手端子
の挿入口4(図5(b)に示す)が、端子収容室3の後
方側には端子11の挿入口5がそれぞれ開口している。
【0036】コネクタハウジング2の後端の上面部と下
面部とにはホルダ挿入孔14a,14bが形成されてお
り、この2つのホルダ挿入孔14a,14bの位置は端
子挿入方向に対してシフトした位置に設定されている。
上リヤホルダ15及び下リヤホルダ16はコネクタハウ
ジング2とは別体でそれぞれ方形プレート状であり、上
リヤホルダ15の下端面は押圧部15aとして、下リヤ
ホルダ16の上端面は押圧部16aとしてそれぞれ構成
されている。上リヤホルダ15は上面部のホルダ挿入孔
14aより端子11の挿入口5に、下リヤホルダ16は
下面部のホルダ挿入孔14bより端子11の挿入口5に
それぞれ挿入できるように構成されている。
【0037】挿入口5に完全に挿入された一対のリヤホ
ルダ15,16は、例えば図示しないロック手段によっ
てロックされ、一対のリヤホルダ15,16は、電線D
の中心軸C方向にシフトして配置される。また、一対の
リヤホルダ15,16によって構成される隙間の幅は、
電線Dの径より小さく設定されており、この隙間に挿通
された電線Dは上リヤホルダ15の押圧部15aで上方
向の移動が規制され、下リヤホルダ16の押圧部16a
で下方向の移動が規制されることから、図5(b)に示
すように、その中心軸Cが上下方向に折り曲げられた状
態で支持される。尚、端子11の構成は前記第1実施形
態のものと同様であるため、図面に同一符号を付してそ
の説明を省略する。
【0038】この変形例においても、前記第1実施形態
のものと同様に、電線Dに端子抜け方向の外力Fが作用
すると、一対のリヤホルダ15,16の各押圧部15
a,16aで電線Dがその中心線Cを上下方向に折り曲
げた状態で支持されているので、前記外力Fを2枚のリ
ヤホルダ15,16の押圧部15a,16aで受ける。
従って、前記外力Fが端子11には作用せずこれにより
端子11の抜け及び断線が防止される。即ち、前記第1
実施形態と同様に、一対のリヤホルダ15,16が端子
11の抜け防止のみならず、端子11の断線防止をも図
るため、端子11は相手嵌合部11aとワイヤバレル部
12のみで足り、インシュレーションバレルが不要とな
る。
【0039】図6〜図9は本発明の第2実施形態を示
し、図6は端子の平面図、図7は防水栓の斜視図、図8
はコネクタの断面図、図9は図8の要部拡大図である。
【0040】図6〜図9において、この第2実施形態の
コネクタ1″は防水機能を有するものであり、コネクタ
ハウジング2の構成は前記第1実施形態のものと同様で
あるため、図面に同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0041】端子11は、前記第1実施形態と同様に、
前方部に設けられた相手嵌合部11aと後方部に設けら
れた電線圧着部11bであるワイヤバレル部12とから
のみ構成されており、このワイヤバレル部12には凹部
である矩形の孔20が形成されている。この端子11
は、前記第1実施形態と同様に、電線Dの端部に接続さ
れるが、この他に防水栓21も装着される。
【0042】この防水栓21は、図7に示すように、弾
性部材であるゴム材にて構成され、円筒状を有してい
る。中央の孔は電線用孔21aであり、この電線用孔2
1aに電線Dが挿入される。また、防水栓21の前端に
は舌片状の係止片(係止部)21bが一体的に設けら
れ、この係止片21bは前方に突出している。
【0043】図9に示すように、端子11のワイヤバレ
ル部12に防水栓21の係止片21bを載置すると共
に、該係止片21bの上に電線Dのワイヤ部d1を載
せ、ワイヤバレル部12を加締め加工することによって
ワイヤ部d1を圧着接続する。防水栓21の係止片21
bが弾性部材であるため、該係止片21bが押し潰され
ることで防水栓21が端子11に固定されると共に、端
子11の矩形の孔20に対向する係止片21bの箇所は
押し潰されず該孔20側に突出し、この突出部分21c
で防水栓21が端子11に係止されることによって強固
に固定される。
【0044】防水コネクタ1″の組付け手順は、先ず、
電線Dの防水栓21を装着し、この電線D及び防水栓2
1を上述したように端子11に結合する。この端子11
及び防水栓21をコネクタハウジング2の端子収容室3
に挿入し、防水栓21を端子収容室3に嵌合させる。こ
れ以降の工程は前記第1実施形態と同様であるため省略
する。
【0045】このように組付けられた防水コネクタ1″
にあって、電線Dに端子抜け方向の外力Fが作用する
と、一対のリヤホルダ7,8の各押圧部7b,8bで電
線Dがその中心線Cを上下方向に折り曲げた状態で支持
されているので、前記外力Fを2枚のリヤホルダ7,8
で受ける。従って、前記外力Fが端子11には作用せず
これにより端子11の抜け及び断線が防止される。ま
た、何等かの理由により前記外力Fがリヤホルダ7,8
で受けられないような事態になった場合には、前記外力
Fは防水栓21の嵌合力によっても受けられる。さら
に、挿入口5からの水分の進入がゴム栓21によって完
全に防止される。
【0046】尚、前記第1,第2実施形態によれば、電
線Dの折り曲げは2枚のリヤホルダ7、8又は15,1
6にて行ったが、3枚以上のリヤホルダを用いて行って
も良く、枚数が多くなればなるほど電線Dの折曲回数が
多くなり端子抜け方向の外力Fに強くなる利点がある。
また、前記第2実施形態によれば、端子11に矩形の孔
20を設け、この孔20に係止片21bの突出部分21
cが係合することによって端子11に防水栓21を強固
に固定したが、孔20を設けなくても圧縮変形された係
止片21bの弾性復帰力に基づく摩擦力のみによって固
定しても良い。さらに、前記第2実施形態によれば、凹
部として下面まで貫通する矩形の孔20を設けたが、係
止片21bの突出部分21cが係合できるものであれば
良く、例えば下面には貫通しない溝でも良い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、電線に端子抜け方向の外力が作用すると、この
外力を複数のリヤホルダの押圧部で受けるため、前記外
力が端子には作用せずこれにより端子の抜け及び断線を
防止することができ、このように端子に外力が作用しな
いことからインシュレーションバレルが不要となり、端
子の抜け及び断線防止を図りつつ端子の長手方向の長さ
を短く設定することができ、コネクタをより一層小型化
することができる。特に、各ヒンジ部を折り曲げること
で一対のリヤホルダを単にコネクタハウジングにそれぞ
れ装着すれば、この装着過程で電線を一対のリヤホルダ
の電線用孔に容易に挿入することができ、装着完了後に
は一対のリヤホルダの各押圧部で電線がその中心線を上
下方向に折り曲げた状態で支持されるため、組付け作業
を向上させることができる。
【0048】
【0049】
【0050】請求項の発明は、防水栓の係止部を電線
のワイヤ部と共に端子のワイヤバレル部で圧着すること
で、防水栓を係止部を介して端子に確実に固定すること
ができる。
【0051】請求項の発明は、防水栓の係止部が弾性
部材であり、端子の凹部に対向する箇所は圧着力で凹部
側に突出し、この突出部分で防水栓が端子に係合するた
め、防水栓を端子に強固に結合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施形態に係る端子組付
け前のコネクタの分解斜視図、(b)は端子組付け後の
コネクタの断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る端子組付け途中の
コネクタの斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る端子組付け後のコ
ネクタの斜視図である。
【図4】(a)は本発明の第1実施形態に係る端子及び
電線の平面図、(b)は端子及び電線の正面図である。
【図5】(a)は前記第1実施形態の変形例を示すコネ
クタハウジングの斜視図、 (b)はコネクタの断面図
である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る端子の平面図であ
る。
【図7】本発明の第2実施形態に係る防水栓の斜視図で
ある。
【図8】本発明の第2実施形態に係る防水コネクタの断
面図である。
【図9】図8の要部拡大図である。
【図10】従来例に係る端子組付け前のコネクタの斜視
図である。
【図11】従来例に係る端子組付け後のコネクタの斜視
図である。
【図12】他の従来例に係るコネクタの断面図である。
【符号の説明】
1,1′,1″ コネクタ 2 コネクタハウジング 3 端子収容室 5 挿入口 7 上リヤホルダ 7a,8a 電線用孔 7b,8b 押圧部 8 下リヤホルダ 11 端子 11a 相手嵌合部 11b 電線圧着部 12 ワイヤバレル部 20 凹部(孔) 21 防水栓 21b 係止片(係止部) D 電線 d1 ワイヤ部 C 中心線
フロントページの続き (72)発明者 勝亦 信 静岡県御殿場市川島田252 矢崎部品株 式会社内 (56)参考文献 特開 平7−161410(JP,A) 特開 昭63−48782(JP,A) 特開 平8−213097(JP,A) 実開 昭62−201464(JP,U) 実開 昭60−22772(JP,U) 実開 昭57−30978(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/42 H01R 13/52 301 H01R 13/58

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジング内に挿入口を有する
    端子収容室を設け、この端子収容室に前記挿入口より挿
    入した端子を収容し、この端子に相手嵌合部とワイヤバ
    レル部とを形成し、このワイヤバレル部に電線のワイヤ
    部を圧着して固定し、前記コネクタハウジングの前記挿
    入口側に装着される複数のリヤホルダを設け、この複数
    リヤホルダは、前記コネクタハウジングにヒンジ部を
    介してそれぞれ設け、このヒンジ部を折り曲げることに
    よって前記各リヤホルダを前記コネクタハウジングに装
    着自在にしたコネクタにおいて、 前記複数のリヤホルダは、前記コネクタハウジングの対
    向位置に設けられた一対のものとして構成し、この一対
    のリヤホルダには前記ヒンジ部とは反対側の端面に開口
    部を有する電線用孔をそれぞれ設け、前記一対の リヤホ
    ルダが装着状態では前記電線の中心軸方向にオフセット
    して重なり合って配置され、且つ、前記双方の電線用孔
    がオーバーラップして形成される孔を前記電線の外径よ
    り小さく設定し、該電線用孔の端面には前記電線を押
    圧する押圧部を設け、この押圧部で前記電線をその中
    心軸が上下方向に折り曲げられた状態で支持自在にした
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項記載のコネクタであって、 前記電線に装着され、且つ、前記端子と共に前記端子収
    容室に嵌合される防水栓を有し、この防水栓には弾性部
    材である係止部を設け、この係止部を前記電線のワイヤ
    部と共に前記ワイヤバレル部に圧着自在にしたことを特
    徴とするコネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項記載のコネクタであって、 前記ワイヤバレル部の前記係止部が当接される面には凹
    部を設けたことを特徴とするコネクタ。
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