JP2003297475A - 電線余長吸収装置及びそれを用いたスライドドア用給電装置 - Google Patents

電線余長吸収装置及びそれを用いたスライドドア用給電装置

Info

Publication number
JP2003297475A
JP2003297475A JP2002094938A JP2002094938A JP2003297475A JP 2003297475 A JP2003297475 A JP 2003297475A JP 2002094938 A JP2002094938 A JP 2002094938A JP 2002094938 A JP2002094938 A JP 2002094938A JP 2003297475 A JP2003297475 A JP 2003297475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
case
absorbing device
reel
length absorbing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002094938A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3940309B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Suzuki
鈴木  康広
Osamu Sano
収 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2002094938A priority Critical patent/JP3940309B2/ja
Priority to US10/372,317 priority patent/US6793259B2/en
Priority to DE10308951A priority patent/DE10308951B4/de
Publication of JP2003297475A publication Critical patent/JP2003297475A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3940309B2 publication Critical patent/JP3940309B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線の余長吸収をコンパクトでスムーズ且つ
確実に行わせる。 【解決手段】 電線導出部51,52を有するケース2
と、ケース内に周方向回動自在に設けられた電線巻回用
のリールと、リールを付勢する付勢部材を備え、ケース
2が取付側に周方向回動自在に支持された電線余長吸収
装置1を採用する。ケース2に回転軸50が設けられ、
回転軸に対する受け部が取付側に設けられた。リールの
回転中心とケース2の回転中心とが同心に位置してい
る。電線余長吸収装置1をスライドドア40又は車両ボ
ディ42に周方向回動自在に配設し、可動側の電線3a
を車両ボディ42とスライドドア40との何れか一方に
配し、固定側の電線3bを何れか他方に配したスライド
ドア用給電装置41を採用した。電線余長吸収装置1を
横置きに配置し、電線導出部51からほぼ水平に電線を
導出させてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リールに電線を巻
き取ることで弛みを吸収させる電線余長吸収装置とそれ
を用いた自動車のスライドドア用給電装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ワンボックスカー等のスライドド
アの開閉に伴って電線を伸縮させる電線余長吸収装置の
一例として、例えば図19に示す電線余長吸収装置が提
案されている(特開平12−264136号公報参
照)。
【0003】この電線余長吸収装置71は、一対のリン
クアーム72と、リンクアーム72の一端に連結された
スライダ73と、リンクアーム72の他端を連結し、且
つスライダ73をスライド自在に係合させたガイドレー
ル74とで構成されている。
【0004】電線余長吸収装置71はスライドドア75
に配設され、ガイドレール74は金属製のドアパネル7
6に水平に固定され、一対のリンクアーム72はドアパ
ネル76と合成樹脂製のドアトリム(図示せず)との間
で開閉自在である。
【0005】電線はワイヤハーネス(複数本の電線を結
束した電線束)77として一対のリンクアーム72に沿
って配索されつつスライダ73に固定され、ワイヤハー
ネス77の一方はスライダ73から大きく湾曲して車両
ボディ78のステップ部79の近傍で固定されつつ車両
ボディ側のワイヤハーネス80にコネクタ接続され、ワ
イヤハーネス77の他方はリンクアーム72の他端側か
らスライドドア75に沿ってスライドドア側の電装品等
の補機にコネクタ接続されている。
【0006】このスライドドア用給電装置によって車両
ボディ側(バッテリ側)からスライドドア側の補機類に
常時給電が行われ、スライドドア75の開閉に関係なく
補機類に電源電流や信号電流が供給される。補機として
は例えばパワーウィンドモータやドアロックユニット、
スイッチユニットやオートドア開閉ユニット等が挙げら
れる。
【0007】スライドドア75を矢印Fの如く前方へス
ライドさせて閉じるに伴って、一対のリンクアーム72
が略「へ」の字状に開いて、スライダ73がガイドレー
ル74の後部側に位置する。また、スライドドア75を
後方へスライドさせて開けるに伴って、一対のリンクア
ーム72が閉じて、スライダ73がガイドレール74の
前部側に位置する。このようにして、スライドドア75
の開閉時におけるワイヤハーネス77の余長(弛み)が
吸収される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電線余長吸収装置71にあっては、長いガイドレール7
4と一対のリンクアーム72によって構造が大型化・重
量化したり、リンクアーム72に他の部品等が干渉しな
いようにスライドドア内の部品配置等に制限が加わると
共に、車種に応じてガイドレール74やリンクアーム7
2の長さを変えなければならず、設計や製造に多くの工
数がかかり、コスト高になるという懸念があった。
【0009】本発明は、上記した点に鑑み、構造が簡単
・コンパクトで汎用性があり、しかもスムーズ且つ確実
に電線の弛み吸収を行わせることのできる電線余長吸収
装置及びそれを用いたスライドドア用給電装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る電線余長吸収装置は、電線
導出部を有するケースと、該ケース内に周方向回動自在
に設けられた電線巻回用のリールと、該リールを電線巻
き方向に付勢する付勢部材とを備え、該ケースが取付側
に周方向回動自在に支持されたことを特徴とする。上記
構成により、ケースから電線が付勢部材の付勢力に抗し
て引き出され、付勢部材の付勢力でリールに巻き取られ
て、余長吸収される。電線の引き出し時にケースが電線
引き出し方向に回動し、電線が曲がりなくほぼ真直に引
き出され、電線の巻き取り時にケースが逆方向すなわち
電線巻き取り方向に回動し、電線が曲がりなくほぼ真直
にケース内に引き込まれる。また、ケースの回動によっ
て電線の捩りが吸収される。
【0011】請求項2に係る電線余長吸収装置は、請求
項1記載の電線余長吸収装置において、前記ケースに回
転軸が設けられ、前記取付側に、該回転軸に対する受け
部が設けられたことを特徴とする。上記構成により、ケ
ースの回転軸が取付側の受け部に回転自在に係合され、
ケースが取付側に対して周方向すなわち電線引き出し方
向及び巻き取り方向に回動自在となる。
【0012】請求項3に係る電線余長吸収装置は、請求
項1又は2記載の電線余長吸収装置において、前記リー
ルの回転中心と前記ケースの回転中心とが同心に位置し
たことを特徴とする。上記構成により、リールの回転ト
ルクとケースの回転トルクとがバランスして(偏心方向
のトルクが作用せず)、ケースの回動がスムーズに行わ
れる。
【0013】請求項4に係る電線余長吸収装置は、請求
項1〜3の何れか1項に記載の電線余長吸収装置におい
て、前記電線に続く固定側の電線を緩く巻く部分が前記
リールに設けられたことを特徴とする。上記構成によ
り、電線引き出し時のリールの回動に伴って固定側の電
線の緩く巻かれた部分が引っ張られて縮径し、リールの
スムーズな回動が許容される。
【0014】請求項5に係る電線余長吸収装置は、請求
項1〜3の何れか1項に記載の電線余長吸収装置におい
て、前記リールと前記ケースとの何れか一方に接触端子
を設け、何れか他方に、該接触端子に対する環状の回路
導体を設け、該接触端子と該回路導体との何れか一方に
可動側の電線を接続し、何れか他方に固定側の電線を接
続することを特徴とする。上記構成により、可動側と固
定側の各電線が接触端子と回路導体を介して接続され、
リールの回動時に例えば接触端子が一体に回動し、回路
導体に沿って摺接することで、請求項4記載の発明にお
ける電線を緩く巻く部分が不要となる。
【0015】請求項6に係るスライドドア用給電装置
は、請求項1〜5の何れか1項に記載の電線余長吸収装
置をスライドドア又は車両ボディに周方向回動自在に配
設し、前記電線又は可動側の電線を該電線余長吸収装置
の配設側ではない車両ボディとスライドドアとの何れか
一方に配し、固定側の電線を何れか他方に配したことを
特徴とする。上記構成により、スライドドアの開閉に伴
って電線が揺動しつつ電線余長吸収装置のケースが電線
の揺動方向に一体的に回動する。これにより、電線がケ
ースから曲がりなくほぼ真直に引き出され、且つほぼ真
直にケース内に引き込まれる。また、ケースの回動によ
って電線の捩りが吸収される。
【0016】請求項7に係るスライドドア用給電装置
は、請求項6記載のスライドドア用給電装置において、
前記電線余長吸収装置を横置きに配置し、前記電線導出
部からほぼ水平に電線を導出させたことを特徴とする。
上記構成により、スライドドアの開閉時にケースから導
出された部分の電線が大きく屈曲しないから、電線に捩
りを生じることがなく、電線の引き出し及び巻き取り
(余長吸収)が一層スムーズに行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1〜図5は本発明に係る
電線余長吸収装置の一実施形態を示すものである。
【0018】この電線余長吸収装置1は、合成樹脂製の
略円形のケース2と、ケース2内に回動自在に設けら
れ、ワイヤハーネス(電線)3を巻回する合成樹脂製の
略円盤状のリール4と、リール4を一方向に付勢する金
属製の渦巻きばね5(図2,図4)とを備え、ケース2
の両側の外面のほぼ中央に回転軸50が突設され、回転
軸50を中心にケース2が回動自在であることを特徴と
するものである。
【0019】ケース2は第一のケース本体7と第二のケ
ース本体8(図2)とでリール軸方向に分割式に形成さ
れ、略円形のリール収容部9(図2)と、リール収容部
9の接線方向にほぼ真直に続くハーネス導出部10(図
1)とを備えている。一方のケース本体7は基板部38
と円弧状の周壁39とを備え、他方のケース本体8は基
板部21を備えている。両基板部21,38は平行に位
置している。各ケース本体7,8は図示しない雄ねじや
係止手段(可撓係止爪や係止穴)等で固定される。
【0020】ケース2の両基板部21,38のほぼ中央
において外向きに各回転軸50が基板部21,38と直
交して突出形成されている。回転軸50はケース2と一
体に合成樹脂で形成してもよく、あるいは金属製の回転
軸50をケース2の基板部21,38に固定ないし回動
自在に設けてもよい。回転軸50の中心とリール4の中
心とは一致していることが好ましい。これはリール4の
回転と同時にケース2がスムーズに回転するために必要
な要件である。
【0021】図3の如く、ケース2の両側の一対の回転
軸部50は取付側の壁部53,54ないしパネルに支持
される。取付側の壁部53,54は対向して並列に位置
し、回転軸50を例えばベアリング(受け部)55を介
して回動自在に支持する。ベアリング55は各壁部5
3,54の孔部59ないし凹部内に装着されている。ベ
アリング55としてはボールベアリング等の他にテフロ
ン(登録商標)等のドライベアリングを用いてもよい。
ケース2と両壁部53,54との間には若干の隙間を設
けることがスムーズにケース2を回動させる観点から好
ましい。両回転軸50は同心に位置している必要があ
る。各回転軸50の径は異なっていても構わない。壁部
53,54とケース2とを隙間なく摺接させる場合は、
ケース2の基板部21,38の外面に低摺動用の突起や
環状のリブ等を設けることが好ましい。
【0022】図1の如くケース2のハーネス導出部10
は一方と他方とに各開口部(電線導出部)51,52を
有している。本実施形態において一方の開口部51は矩
形状に形成され、他方の開口部52は先端から下端にか
けて略L字状に切欠されている。各開口部51,52は
ハーネス導出部10としての各筒状部10a,10bに
形成されているが、筒状部10a,10bを廃除してケ
ース2の略円形の部分の周壁39に開口部51,52を
直接形成してもよい。
【0023】一方の開口部51からケース2内のワイヤ
ハーネス3の一方すなわち可動側のワイヤハーネス(電
線)3aが矢印Bの如く前方(ハーネス導出部10の長
手方向)に導出され、他方の開口部52からワイヤハー
ネス3の他方すなわち固定側のワイヤハーネス(電線)
3bが後方に導出されている。固定側のワイヤハーネス
3bは開口部52の付近でケース2にテープ巻きやバン
ド等の固定手段(図示せず)で固定しておいてもよい。
【0024】ワイヤハーネス3は例えば複数本の電線を
合成樹脂製の網状のチューブやコルゲートチューブ等で
覆って構成される。コルゲートチューブは周方向の凹溝
と凸条とをハーネス長手方向に交互に配置して成るもの
である。保護チューブを用いずに、複数本の電線をビニ
ルテープで荒巻きしたものも使用可能である。接続回路
数によっては電線は一本であってもよく、柔軟なキャブ
タイヤケーブルを用いることも可能である。
【0025】図2の如く、リール4は、中心の小径な軸
部13と、軸部13の一方に続く中径のボス部14と、
軸部13の他方の径方向外側に位置する凹部15と、軸
部13及びボス部14に続くリール本体16とで構成さ
れ、リール本体16は外周側に二枚の対向する円板部1
7と、両円板部17の間に形成された環状の溝部18と
を有している。リール4は合成樹脂で一体成形可能であ
る。
【0026】軸部13の両端部は各ケース本体7,8の
受け部19に回動自在に係合している。受け部19は各
ケース本体7,8の基板部20,21の内面に突設され
た環状部と環状部の内側の穴部22とで構成され、穴部
22に軸部13が進入している。リール4の一側方の凹
部15内に渦巻きばね5が配置され、渦巻きばね5の基
端が軸部13に固定され、渦巻きばね5の先端がケース
本体7に固定されている。
【0027】リール4の溝部18にワイヤハーネス3が
巻回され、ワイヤハーネス3の一方すなわち可動側のワ
イヤハーネス3aがケース2の一方の開口部51から外
部に導出されている。ワイヤハーネス3は渦巻きばね5
の巻き方向とは反対の方向に巻かれ、リール4はワイヤ
ハーネス3の引き出し方向(矢印B方向)とは反対の方
向すなわちワイヤハーネス巻き取り方向に渦巻きばね5
で弾性付勢されている。
【0028】ワイヤハーネス3は円板部17の小孔23
(図4)を貫通してリール4の他側面4bに沿ってボス
部14の周囲に緩く巻かれ、ケース2の他方の開口部5
2(図1)から外部に導出されている。固定側のワイヤ
ハーネス3bの緩く巻かれる方向は可動側のワイヤハー
ネス3aの伸縮自在な部分3a’の巻き方向とは反対で
ある。ワイヤハーネス3bの緩く巻かれた部分3b’は
可動側のワイヤハーネス3aの引き出し時にリール4の
回転を吸収して縮径し、固定側のワイヤハーネス3bの
引張を防止する。
【0029】なお、弾性部材又は付勢部材である渦巻き
ばね5に代えて、リール4の回動角度が小さくてよい場
合は引張コイルばねや圧縮コイルばね(図示せず)をケ
ース2内に略径方向に配設することも可能である。
【0030】図6〜図9は、電線余長吸収装置の第二の
実施形態として、ワイヤハーネス3の緩く巻かれる部分
3b’(図5)を排除し、その代わりに接触端子24と
環状の回路導体26とを用いてリール27の回転に対応
した構造の電線余長吸収装置28を示すものである。接
触端子25と環状の回路導体26以外の構成は前記実施
形態と概ね同様であるので、同一の符号を用いて詳細な
説明を省略する。
【0031】図8の如くリール27の他側面27bに複
数の接触端子25が設けられ、各接触端子25の一端が
可動側のワイヤハーネス3aの各電線30に接続されて
いる。リール27の他側面方に大きなボス部14(図
2)は不要はである。本例でワイヤハーネス3は四本の
電線30で構成され、各電線30に対応して各接触端子
25の一端25aがハンダ付けや圧着や加締め等の手段
で接続され、且つリール27に固定されている。各接触
端子25は長さ違いに形成され、且つ板厚方向の弾性を
有して、自由端である他端に、各回路導体26に対する
接点25bを有している。
【0032】図9の如く各回路導体26はケース2の基
板部21の内面に環状に且つ同心円状に形成されてい
る。各回路導体26は印刷や銅箔の接着や銅板のインサ
ート形成等によってケース2に設けられる。各回路導体
26はケース2の基板部21を貫通して固定側の端子部
31(図6)に続き、各端子部31に外部の固定側のワ
イヤハーネス3bの各電線32(図6,図9)がハンダ
付けや圧着等の手段で接続されている。固定側のワイヤ
ハーネス3bはケース2の基板部21の外面側において
中央の回転軸50の径方向外側に位置する。
【0033】図7の如く、ケース2の一方の回転軸50
は例えば取付側の壁部53ないしパネルのボス部56に
ベアリング55を介して軸支され、ボス部56の厚さの
範囲でケース2と壁部53との間に厚めの隙間57が形
成され、その隙間57に固定側のワイヤハーネス3bが
移動自在に位置することが好ましい。他方の回転軸50
はもう一方の壁部54ないしパネルにベアリング55を
介して軸支されている。壁部54とケース2との間には
若干の隙間が設けられている。壁部54とケース2とを
隙間なく摺接させる場合は、ケース2の基板部38(図
6)の外面に低摺動用の突起や環状のリブ等(図示せ
ず)を設けることが好ましい。
【0034】リール27の溝部18(図6)には可動側
のワイヤハーネス3aが巻かれ、ワイヤハーネス3aの
先端側がケース2の一方の開口部51(図1)から外部
に導出され、他端側がリール27の小孔23(図8)を
貫通して接触端子25に接続されている。リール27は
渦巻きばね5でワイヤハーネス3aの引き出し方向とは
反対の方向に付勢されている。
【0035】図6〜図9の実施形態により、ワイヤハー
ネス3を緩く巻く部分3b’(図5)が排除されて、ワ
イヤハーネス3の全長が短縮されると共に、電線余長吸
収装置28が厚さ方向にコンパクト化・軽量化され、し
かも電線余長吸収装置28の組立作業が容易化・効率化
する。
【0036】なお、図6において、接触端子25をケー
ス2の基板部21に設け、環状の回路導体26をリール
27の他側面27b(図8)に設け、回路導体26に可
動側のワイヤハーネス3aをハンダ付け等で接続するこ
とも可能である。この場合、固定側のワイヤハーネス3
bは、ケース2の基板部21を貫通した接触端子25の
基端部にハンダや圧着等で接続される。
【0037】以下に図10〜図13を用いて、上記各実
施形態の電線余長吸収装置1,28の作用を説明する。
図10の如く、ケース2の一方の開口部6から導出され
た可動側のワイヤハーネス3aはコネクタ35で相手側
のワイヤハーネス36(図11)と接続される。
【0038】図11の如く、電線余長吸収装置1に対し
て相対的に相手接続部側37が矢印D方向に移動する
と、ワイヤハーネス3aが渦巻きばね5(図2)の付勢
に抗して矢印Bの如くケース2から開口部51の方向に
引き出されつつ、リール4が矢印Cの如く回転し、それ
と同時にケース2が矢印Gの如くリール4とは反対方向
に回動する。これは、ケース2が回転軸50(図10)
で取付側の壁部53,54(図3)ないしパネルに回動
自在に支持されているからに他ならず、一方の開口部5
1がワイヤハーネス3aの引き出し方向に向く(引き出
し方向と一致する方向に移動する)ことでケース2が回
動される。
【0039】リール4の回動に際して、図5の固定側の
ワイヤハーネス3bの緩く巻いた部分3b’は縮径さ
れ、図6の接触端子25は回路導体26に沿ってリール
27と一体に回動する。なお、図11は図2の実施形態
に対応して図示している。
【0040】図12の如く、相手接続部側37が電線余
長吸収装置1に対して矢印Eの如く相対的に復帰方向に
移動すると、ワイヤハーネス3aがリール軸13を支点
として矢印E方向に揺動しつつ、相手接続部側37にお
けるワイヤハーネス3aの固定部(本例ではコネクタ3
5の付近の部分)が電線余長吸収装置1に最接近するま
で、ワイヤハーネス3aがリール4に巻き取られて引き
出し部分(3a)が短縮される。リール4は渦巻きばね
5(図2)の力で矢印Fの如く図11とは反対の方向に
回動し、ワイヤハーネス3aを巻き取る。これにより、
ワイヤハーネス3aの弛みすなわち余長が吸収される。
固定側のワイヤハーネス3bはケース2の回動とは無関
係に略L字状に切欠された長めの開口部52から外部に
導出されている。固定側のワイヤハーネス3bの導出方
向はほぼ一定である。
【0041】図12の状態からさらに相手接続部側37
が相対的に同方向(矢印E方向)への移動を続けると、
図13の如くケース2がワイヤハーネス3aの揺動方向
にさらに回動を続けると共に、ワイヤハーネス3aが開
口部51から矢印Bの如く引き出され、リール4が渦巻
きばね5(図2)の付勢に抗して図12とは逆向きに
(図11と同じC方向に)回動する。固定側のワイヤハ
ーネス3bは広い開口部52から壁部53との固定部
(図示せず)に向けて導出される。
【0042】このように、ケース2が可動側のワイヤハ
ーネス3aと一体にワイヤハーネス3aの揺動方向に回
動することで、リール4の接線方向にワイヤハーネス3
aが真直に延び、ケース2の開口部51からハーネス固
定部(コネクタ35付近の部分)までワイヤハーネス3
aが真直に延びるから、ワイヤハーネス3aに無理な曲
げ力が作用せず、ワイヤハーネス3aの耐久性(寿命)
が向上し、ワイヤハーネス3aの傷みや変形等が防止さ
れる。
【0043】また、ケース2がワイヤハーネス3aの揺
動方向に回動することで、ケース2と一体にリール4が
回転方向に移動し、ワイヤハーネス3aの巻き取り速度
や引き出し速度がアップする。これにより、ワイヤハー
ネス3aが弛みなく迅速に巻き取られ、余長吸収性が高
まると共に、ワイヤハーネス3aが迅速に引き出され、
ワイヤハーネス3aに強い引張力が作用せず、ワイヤハ
ーネス3aの傷みが防止されると共に、相手接続部側3
7の相対的な急速な移動にスムーズに対応できる。
【0044】相対的な移動と言うのは、相手接続部側3
7が移動しても、あるいは電線余長吸収装置1側が移動
しても、あるいは相手接続部側37と電線余長吸収装置
1との両方が逆方向にそれぞれ移動してもよいという意
味である。
【0045】図14〜図15は、図10の電線余長吸収
装置1をワンボックスカー等の自動車のスライドドア4
0に適用したスライドドア用給電装置(構造)の一実施
形態を示すものである。
【0046】このスライドドア用給電装置41は、スラ
イドドア40に縦置きに且つ回動自在に配設された電線
余長吸収装置1と、電線余長吸収装置1の一方の開口部
51から車両ボディ42側にかけて伸縮自在に導出され
た可動側のワイヤハーネス3aと、他方の開口部52か
らスライドドア40側に導出された固定側のワイヤハー
ネス3bとで構成されている。電線余長吸収装置1の構
造は図1〜図5の形態のものでもよく、図6〜図9の形
態のものでもよい。これは後述の他の実施形態において
も同様である。
【0047】電線余長吸収装置1は金属製のドアパネル
43にケース2の一方の回転軸50を回動自在に支持さ
れ、ドアパネル43に合成樹脂製のドアトリム(図示せ
ず)を組み付けることで、他方の回転軸50がドアトリ
ムに回動自在に支持される。ドアパネル43が図3の一
方の壁部53に対応し、ドアトリムが図3の他方の壁部
54に対応する。電線余長吸収装置1はドアトリムで覆
い隠され、ドアパネル43とドアトリムとの間で回動自
在に位置する。
【0048】可動側のワイヤハーネス3aはケース2の
開口部51から車両ボディ42のステップ44の上側又
は好ましくは下側に配索され(上側の場合は例えば合成
樹脂製のスカッフプレート等で保護される)、ボディパ
ネル(符号44で代用)にハーネス固定具(図示せず)
で支持されつつ、車両ボディ42側のワイヤハーネス
(図示せず)とコネクタ接続される。ハーネス固定具と
しては、ワイヤハーネス3aの外周のコルゲートチュー
ブ(図示せず)を周方向回動自在に支持してスライドド
ア開閉時の可動側のワイヤハーネス3aの捩りを吸収さ
せるものを使用可能である。但し、ケース2の回動によ
ってワイヤハーネス3aの捩れが吸収されるから、捩れ
の心配は殆ど無用である。
【0049】固定側のワイヤハーネス3bはケース2の
開口部52から導出されてスライドドア40側のワイヤ
ハーネス47にコネクタ45で接続され、スライドドア
40側のワイヤハーネス47は各補機(図示せず)に接
続されている。補機としては例えばパワーウィンドモー
タやドアロックユニットやスピーカや自動ドア開閉ユニ
ットやスイッチユニット等が挙げられる。電線余長吸収
装置1によってスライドドア40の開閉動作に関係なく
常時給電が可能となっている。給電は電源電流に限らず
信号電流も可能である。
【0050】図14のスライドドア40の閉じ状態で可
動側のワイヤハーネス3aはケース2の開口部51から
後方に長く引き出されている(図11に対応する)。ケ
ース2の前後の開口部51,52は水平に位置してもよ
い(図14ではケース2はやや後方に回動している)。
【0051】図15の如くスライドドア40を後方にス
ライドさせて開けるに伴って、ワイヤハーネス3aが車
両ボディ42側のハーネス固定具(ハーネス固定部)を
支点として後方に揺動し、ケース2が回転軸50を中心
に矢印Gの如く後方へ回動する。開口部51が真下を向
いてほぼ垂直に位置した時点(ケース2の回転軸50が
車両ボディ側のハーネス固定具に最接近した時点)で、
ワイヤハーネス3aは渦巻きばね5(図2)の付勢でケ
ース2内にリール4で最大に巻き取られ、それにより弛
み(余長)が完全に吸収される(図12に対応する)。
【0052】スライドドアが図15の如くほぼ全開位置
まで移動した時点で、ケースは略90゜ないしそれ以上
回動し、開口部51がほぼ前向きに位置し、ワイヤハー
ネスは開口部51から車両ボディ42のハーネス固定具
にかけて再度引き出される(図13に対応する)。
【0053】図15の開き状態からスライドドア40を
図14のように前方へスライドさせて閉じるに伴って、
ワイヤハーネス3aが前方へ揺動しつつ、ケース2が前
向きに回動し、ケース2が車両ボディ側のハーネス固定
具(図示せず)に最接近した時点でワイヤハーネス3a
がリール4に最大に巻き取られて余長吸収され(図12
に対応)、さらにケース2が図14如く前向きに回動し
て、ワイヤハーネス3aが後方へ長く引き出される(図
11に対応)。
【0054】このように、スライドドア40の開き動作
又は閉じ動作に伴ってワイヤハーネス3aが揺動しつ
つ、リール4から引き出され、次いで巻き取られ、再度
引き出されるという三つの動作を行うことで、スムーズ
で且つ正確な余長吸収が可能となる。さらに、ケース2
がワイヤハーネス3aと一体に揺動方向に回動すること
で、ワイヤハーネス3aに無理な曲げ力が作用せず、ワ
イヤハーネス3aの寿命が向上し、且つワイヤハーネス
3aの巻き取り及び引き出しが迅速且つ確実に行われ
る。また、ケース2の回動によってワイヤハーネス3a
の捩れが吸収されるから、ワイヤハーネス3の寿命が高
まる。
【0055】なお、電線余長吸収装置1の位置は、スラ
イドドア40の全開時と全閉時においてケース2からの
ワイヤハーネス3aの引き出し長さが等しくなる位置に
配設されることが好ましく、これにより、ワイヤハーネ
ス3の長さが短縮化され、電線余長吸収装置1が径方向
にコンパクト化される。これは以下の実施形態において
も同様である。
【0056】図16〜図18は、スライドドア用給電装
置の他の実施形態として、電線余長吸収装置1を車両ボ
ディ42に横置き(水平)に配設したスライドドア用給
電装置46を示すものである。
【0057】電線余長吸収装置1はステップ44の上側
又は下側において回動自在に配置され、スカッフプレー
ト等で乗員の踏み付け等なく保護される。図17の如
く、例えばステップとスカッフプレートといった水平な
二枚の壁部44,49の間でケース2が回動自在に軸支
される。二枚の壁部44,49は図3の壁部53,54
に対応し、各軸部50はベアリング55等で回動自在に
支持される。
【0058】ケース2の一方の開口部51から導出され
た可動側のワイヤハーネス3aは車両ボディ42との間
の渡り部を経てスライドドア40に配索され、コネクタ
45でスライドドア側のワイヤハーネス47に接続され
ている。ケース2の他方の開口部52から導出された固
定側のワイヤハーネス3bはコネクタを介して又は直接
的に電源側等に配索されている。
【0059】図16のスライドドア40の閉じ状態で可
動側のワイヤハーネス3aはケース2の開口部6の付近
(渡り部)においてスライドドア40に向けてほぼ水平
に導出されている。コネクタ45の近傍でワイヤハーネ
ス3aはスライドドア40にバンドや固定具等(図示せ
ず)で固定されている。ケース2の開口部6の向きが水
平で、開口部6からのワイヤハーネス3aの導出部分が
ほぼ水平であるから、スライドドア40の開閉時(ワイ
ヤハーネス3aの揺動時)にワイヤハーネス3aに捩り
力が作用せず、従って捩り吸収式のハーネス固定具は不
要である。
【0060】図16の閉じ状態(図11を反転させて見
た状態に対応する)から図18の如くスライドドア40
を後方へスライドさせて開くに伴って、ワイヤハーネス
3aはケース2の回転軸50を中心に後方へ揺動し、そ
れと同時にケース2が回転軸50を中心にワイヤハーネ
ス3aと一体に後方へ回動する。
【0061】ケースの開口部51がスライドドア40に
直交する如く最接近した時点で、ワイヤハーネス3aが
リール4(図11)に最大に巻き取られ(図12に対
応)、次いで図18の如くケース2がさらに後方に回動
し、後方の開口部51においてワイヤハーネス3aがリ
ール4から引き出される(図13に対応)。
【0062】図18の開き状態からスライドドア40を
図16の如く閉じる際には、図18で後方に引き出され
たワイヤハーネス3aがケースの前方への回動に伴って
前方へ揺動しつつ開口部6からリール4で巻き取られ、
スライドドアの全閉付近で図16の如く開口部6から前
方へ引き出される。このように、前記実施形態と同様に
ケースの回動によってスムーズで確実なハーネス余長吸
収が行われる。
【0063】なお、図14〜図15でスライドドア40
内のスペースさえ確保できれば、電線余長吸収装置1を
スライドドア40に横置き(水平)に配置することも可
能である。この場合もハーネス固定具等のハーネス捩り
吸収機構は不要となる。上記各実施形態においてはケー
ス2に回転軸50を設けたが、取付側の壁部53,54
ないしパネルに回転軸を設け、ケース2に、回転軸を回
動自在に係合させる凹部等の受け部(図示せず)を設け
ることも可能である。この場合、受け部内にベアリング
55が配置される。また、ケース2の一方の開口部51
を他方の開口部52のように長く切欠形成したり、両開
口部51,52を横長スリット状に連通させることも可
能である。
【0064】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、電線の引き出し時及び巻き取り時(余長吸収時)に
ケースが周方向に回動することで、電線が曲がりなくほ
ぼ真直にケースから引き出され、且つ曲がりなくほぼ真
直にケース内に引き込まれると共に、ケースの回動によ
って電線の捩りが吸収されるから、電線の引き出し及び
余長吸収がスムーズ且つ確実に行われると共に、電線に
無理な曲げ力や捩り力が作用せず、繰り返し操作によっ
ても電線に負担がかからず、電線の寿命が向上する。ま
た、従来のリンクアーム式の余長吸収装置に較べて構造
が簡単・コンパクト・軽量であるから、取付側の省スペ
ース化が可能で、且つ電線の巻き取り長さを長く設定す
ることで、コンパクトでありながら種々の取付側に汎用
することができ、部品コストや製造コストが低減され
る。また、ケースの電線導出部を狭く形成することがで
きるので、電線導出部からケース内に水や塵等が侵入す
る心配がなくなる。
【0065】請求項2記載の発明によれば、回転軸と受
け部の係合によって、ケースが取付側に対して周方向回
動自在となり、上記請求項1記載の発明の効果が確実に
発揮されると共に、ケースに回転軸を一体成型等で容易
に形成することができ、部品コストが低減される。
【0066】請求項3記載の発明によれば、リールの回
転トルクとケースの回転トルクとがバランスして、偏心
方向のトルクが作用しないから、ケースの回動がスムー
ズに行われ、電線の引き出し及び余長吸収が一層スムー
ズ且つ確実に行われる。
【0067】請求項4記載の発明によれば、電線の緩く
巻かれた部分によってリールのスムーズな回動が許容さ
れるから、上記各請求項記載の発明の効果が確実に発揮
されると共に、製造が容易化し、部品コストが低く抑え
られる。
【0068】請求項5記載の発明によれば、リールの回
動時に接触端子が回路導体に摺接することで、リールの
回転が許容(吸収)されるから、請求項4記載の発明に
おける電線を緩く巻く部分が不要となり、構造が一層コ
ンパクト化・軽量化される。
【0069】請求項6記載の発明によれば、スライドド
アの開閉に伴って電線が揺動しつつ電線余長吸収装置の
ケースが電線の揺動方向に一体的に回動することで、電
線がケースから曲がりなくほぼ真直に引き出され、且つ
ほぼ真直にケース内に引き込まれ、さらにケースの回動
によって電線の捩りが吸収されるから、電線の無理な曲
げ力や捩り力が作用せず、電線の変形や破損等が防止さ
れ、スライドドアへの常時給電の信頼性が高まる。
【0070】請求項7記載の発明によれば、スライドド
アの開閉時に電線が大きく屈曲しないから、電線に捩り
を生じることがなく、電線の引き出し及び余長吸収が一
層スムーズに行われ、スライドドアへの給電の信頼性が
一層向上する。また、電線余長吸収装置を横置きとする
ことで、例えば車両ボディに電線余長吸収装置を省スペ
ースで且つ簡単に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電線余長吸収装置の一実施形態を
示す正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】電線余長吸収装置の取付状態を示す一部を断面
とした側面図である。
【図4】同じく電線余長吸収装置のリール部分の一側面
方を示す斜視図である。
【図5】同じくリール部分の他側面方を示す斜視図であ
る。
【図6】電線余長吸収装置の他の実施形態を示す縦断面
図である。
【図7】同じく電線余長吸収装置の取付状態を示す一部
を断面とした側面図である。
【図8】同じく電線余長吸収装置のリール部分の他側面
方を示す斜視図である。
【図9】同じく電線余長吸収装置のケースの外側部分を
示す斜視図である。
【図10】電線余長吸収装置の一実施形態を示す全体斜
視図である。
【図11】同じく電線余長吸収装置の作用(電線引き出
し時の状態)を示す説明図である。
【図12】同じく電線引き込み(巻き取り)時の状態を
示す説明図である。
【図13】同じく逆方向への電線引き出し状態を示す説
明図である。
【図14】電線余長吸収装置を用いたスライドドア用給
電装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図15】同じくスライドドア用給電装置におけるドア
開時の状態を示す斜視図である。
【図16】スライドドア用給電装置の他の実施形態を示
す斜視図である。
【図17】電線余長吸収装置の取付状態を示す一部を断
面とした側面図である。
【図18】同じくスライドドア用給電装置におけるドア
開時の状態を示す斜視図である。
【図19】従来の電線余長吸収装置を用いたスライドド
ア用給電装置の一形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,28 電線余長吸収装置 2 ケース 3a 可動側のワイヤハーネス(電線) 3b 固定側のワイヤハーネス(電線) 3b’ 緩く巻く部分 4,27 リール 5 渦巻きばね(付勢部材) 25 接触端子 26 回路導体 40 スライドドア 41,46 スライドドア用給電装置 42 車両ボディ 50 回転軸 51,52 開口部(電線導出部) 55 ベアリング(受け部)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線導出部を有するケースと、該ケース
    内に周方向回動自在に設けられた電線巻回用のリール
    と、該リールを電線巻き方向に付勢する付勢部材とを備
    え、該ケースが取付側に周方向回動自在に支持されたこ
    とを特徴とする電線余長吸収装置。
  2. 【請求項2】 前記ケースに回転軸が設けられ、前記取
    付側に、該回転軸に対する受け部が設けられたことを特
    徴とする請求項1記載の電線余長吸収装置。
  3. 【請求項3】 前記リールの回転中心と前記ケースの回
    転中心とが同心に位置したことを特徴とする請求項1又
    は2記載の電線余長吸収装置。
  4. 【請求項4】 前記電線に続く固定側の電線を緩く巻く
    部分が前記リールに設けられたことを特徴とする請求項
    1〜3の何れか1項に記載の電線余長吸収装置。
  5. 【請求項5】 前記リールと前記ケースとの何れか一方
    に接触端子を設け、何れか他方に、該接触端子に対する
    環状の回路導体を設け、該接触端子と該回路導体との何
    れか一方に可動側の電線を接続し、何れか他方に固定側
    の電線を接続することを特徴とする請求項1〜3の何れ
    か1項に記載の電線余長吸収装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1項に記載の電線
    余長吸収装置をスライドドア又は車両ボディに周方向回
    動自在に配設し、前記電線又は可動側の電線を該電線余
    長吸収装置の配設側ではない車両ボディとスライドドア
    との何れか一方に配し、固定側の電線を何れか他方に配
    したことを特徴とするスライドドア用給電装置。
  7. 【請求項7】 前記電線余長吸収装置を横置きに配置
    し、前記電線導出部からほぼ水平に電線を導出させたこ
    とを特徴とする請求項6記載のスライドドア用給電装
    置。
JP2002094938A 2002-03-29 2002-03-29 電線余長吸収装置及びそれを用いたスライドドア用給電装置 Expired - Fee Related JP3940309B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002094938A JP3940309B2 (ja) 2002-03-29 2002-03-29 電線余長吸収装置及びそれを用いたスライドドア用給電装置
US10/372,317 US6793259B2 (en) 2002-03-29 2003-02-25 Electric wire excess length absorbing device and sliding door-use power feeding apparatus using the same
DE10308951A DE10308951B4 (de) 2002-03-29 2003-02-28 Längenausgleichsvorrichtung für eine elektrische Leitung und Stromzuführungsvorrichtung für eine Schiebetür eines Motorfahrzeugs unter Verwendung der Längenausgleichsvorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002094938A JP3940309B2 (ja) 2002-03-29 2002-03-29 電線余長吸収装置及びそれを用いたスライドドア用給電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003297475A true JP2003297475A (ja) 2003-10-17
JP3940309B2 JP3940309B2 (ja) 2007-07-04

Family

ID=29387092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002094938A Expired - Fee Related JP3940309B2 (ja) 2002-03-29 2002-03-29 電線余長吸収装置及びそれを用いたスライドドア用給電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3940309B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013136379A (ja) * 2013-03-12 2013-07-11 Autonetworks Technologies Ltd スライドドア用ワイヤハーネスの取付装置
JP2017034974A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 矢崎総業株式会社 可動体用給電構造
JP2018001772A (ja) * 2016-06-27 2018-01-11 矢崎総業株式会社 サンルーフ用給電構造及びサンルーフユニット
EP3392089A1 (en) * 2017-04-20 2018-10-24 CNH Industrial Italia S.p.A. Wire routing system for the door of a work vehicle
JP2019170121A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス
CN114171994A (zh) * 2021-12-03 2022-03-11 海南电网有限责任公司信息通信分公司 一种智能电网架构的电力现场数据统计采集工具

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013136379A (ja) * 2013-03-12 2013-07-11 Autonetworks Technologies Ltd スライドドア用ワイヤハーネスの取付装置
JP2017034974A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 矢崎総業株式会社 可動体用給電構造
JP2018001772A (ja) * 2016-06-27 2018-01-11 矢崎総業株式会社 サンルーフ用給電構造及びサンルーフユニット
US10081233B2 (en) 2016-06-27 2018-09-25 Yazaki Corporation Sunroof feed structure and sunroof unit
EP3392089A1 (en) * 2017-04-20 2018-10-24 CNH Industrial Italia S.p.A. Wire routing system for the door of a work vehicle
JP2019170121A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス
JP7197278B2 (ja) 2018-03-26 2022-12-27 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス
CN114171994A (zh) * 2021-12-03 2022-03-11 海南电网有限责任公司信息通信分公司 一种智能电网架构的电力现场数据统计采集工具
CN114171994B (zh) * 2021-12-03 2024-01-26 海南电网有限责任公司信息通信分公司 一种智能电网架构的电力现场数据统计采集工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP3940309B2 (ja) 2007-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6793259B2 (en) Electric wire excess length absorbing device and sliding door-use power feeding apparatus using the same
JP3461465B2 (ja) ワイヤハーネス巻取り装置
JP4261947B2 (ja) スライドドア給電用のハーネス固定具とそれを用いた給電構造
JP4660383B2 (ja) ハーネス余長吸収機構
JP4149245B2 (ja) 給電装置とそれを用いたハーネス配索構造
US20060021781A1 (en) Power feeding device
JP2010172116A (ja) ハーネス巻取式給電装置
JP2003297475A (ja) 電線余長吸収装置及びそれを用いたスライドドア用給電装置
JP4057821B2 (ja) スライドドア用給電装置
JP4256764B2 (ja) ハーネス用ガイドプロテクタ及びそれを備えた電線余長吸収構造並びにハーネス用ガイドプロテクタの固定方法
JP3461468B2 (ja) ワイヤハーネス巻取り装置
JP4077276B2 (ja) スライドドア用給電装置
JP2005008010A (ja) スライドドア給電用のハーネス保護構造
JP2012060846A (ja) 給電装置
JP3569465B2 (ja) ワイヤハーネス巻取り装置
JP3908992B2 (ja) 給電装置とそれを用いたハーネス配索構造
JP3461466B2 (ja) ワイヤハーネス巻取り装置
JP3461464B2 (ja) ワイヤハーネス巻取り装置
JP2001114476A (ja) ワイヤハーネス巻取り装置
JP4833006B2 (ja) スライドドア用配線構造
JP2008048525A (ja) ワイヤハーネスの余長吸収構造
JP3569464B2 (ja) ワイヤハーネス巻取り装置
JP5203170B2 (ja) 給電装置
JP3574758B2 (ja) ワイヤハーネス巻取り装置
JP2008048524A (ja) ワイヤハーネスの余長吸収構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060728

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060808

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20061005

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070320

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070330

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees