JP2000512931A - 輪転印刷機の胴支承装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 輪転印刷機の胴支承装置において、胴交換のために少なくとも１つの支持ローラ（１３）が変位可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 輪転印刷機の胴支承装置 本発明は、請求の範囲第１項の上位概念に記載の形式の輪転印刷機の胴支承装 置に関する。 ヨーロッパ特許第０５９８２４０号明細書から、多色の両面印刷用のタワー構 造形式の８つの凹版印刷ユニットを有する凹版輪転印刷機が公知である。公知の 凹版輪転印刷機の場合には、版胴は３つの支持ローラを有する固定振れ止支承装 置（cradle-type mounting ）に支承されている。 本発明の課題は、輪転印刷機の胴支承装置を提供することにある。 前記課題は本発明によれば、請求の範囲第１項の特徴部分に記載の本発明によ る胴支承装置によって解決された。 本発明により得られる利点は特に、固定振れ止支承装置によって胴交換を極め て簡単に行えるということある。支持ローラを用いたロックに基づき、多方向で 分力を確実に吸収できる。変位（位置変え）可能な支持ローラが、胴の（例えば 持上げもしくは降下）位置を変えるために使用されると、有利である。 次に図示の実施例につき本発明を説明する。 第１図は、第１実施例の固定振れ止支承装置の概略 的な側面図。 第２図は、第１図による固定振れ止支承装置の拡大図。 第３図は、第２実施例の固定振れ止支承装置の概略的な側面図。 凹版輪転印刷機の印刷ユニット０１はほぼ、圧胴０２と、版胴０３と、インキ 着け装置とから構成されている。圧胴０２と版胴０３との間では、印刷材料、例 えばウェブ０６が凹版印刷法で印刷される。版胴０３は、両端にジャーナル０７ を備えている。 版胴０３のジャーナル０７はそれぞれ、凹版輪転印刷機のサイドフレーム０９ に対して固定振れ止支承装置０８によって支承されている。このために、少なく とも２つの回転可能に支承された支持ローラ１１；１２がサイドフレーム０９に 又はサイドフレーム０９内に配置されている。図示の実施例では、第３の支持ロ ーラ１３が設けられている。 第１の両支持ローラ１１；１２は、版胴０３のジャーナル０７を版胴０３の重 力に抗して支持する。例えば両支持ローラ１１；１２は、ほぼ水平線１４に沿っ て配置されている。版胴０３の回転軸線１６と第１の支持ローラ１１の回転軸線 １７とによって規定された第１の直線１８は、版胴０３の回転軸線１６と第２の 支持ローラ１２の回転軸線１９とによって規定された第２の直線２１と開放角α を成している。開放角αは 、３０°乃至１５０°、有利には７５°乃至１０５°である。 支持ローラ１１；１２；１３は、サイドフレームに対して、例えば偏心ピンに よって調節されて微調整される。 第３の支持ローラ１３の回転軸線２２は、ほぼ第１の支持ローラ１１の回転軸 線１７と版胴０３の回転軸線１６とによって規定された直線１８に沿って、第１ の支持ローラ１１に対向して配置されている。第３の支持ローラ１３は、旋回可 能なレバー２３の第１端部に回転可能に支承されている。レバー２３は、サイド フレーム０９に対して回転可能であるので、支持ローラ１３は、サイドフレーム ０９に対して旋回可能に支承されている。第３の支持ローラ１３の旋回は、調節 駆動装置２４、例えば作動シリンダ２４によって行われる。作動シリンダ２４は 、サイドフレーム０９に並びに支持ローラ１３を支持するレバー２３に枢着結合 されている。レバー２３はストッパ面２６を有していて、該ストッパ面は、支持 ローラ１３の作動位置でフレームに定置のストッパ２７と協働する。 サイドフレーム０９は、開口２８、例えば水平に延びるスリットを備えている 。 つまり第３の支持ローラ１３は、版胴０３を取出すために変位可能に配置され ている、即ち、第３の支持ローラ１３は作動位置から交換位置に移動可能である 。 作動中には第３の支持ローラ１３は、印刷中に生ずる力に抗して作用する支承 体として働く。 第２実施例では、例えば３つの支持ローラ３１；３２；３３が共通の支持体３ ４に配置されている。支持体３４は、半径方向で開口を有する支承ブシュ３４と して構成されている。前記開口は、版胴０３のジャーナル０７の直径よりも大き く形成されていてかつ周方向で１８０°よりも小さな角度に亘って延びている。 支承ブシュ３４を受容するためにサイドフレーム０９内に孔が配置されていて、 該孔は、半径方向で同様に版胴０３を取出すための開口を有している。支持ロー ラ３１；３２；３３の支持体３４はサイドフレーム０９に対して、版胴０３の回 転軸線１６に対して垂直に位置する平面内に旋回可能に配置されている。支持体 ３４を旋回させるために作動シリンダ３６が設けられている。 支持ローラ３１；３２；３３のピッチ円の中心点は、支持体３４の旋回軸線３ ５に対して偏心率ｅだけずらされている。 支持体３４の旋回によって、版胴０３の位置が変えられ、実施例では版胴０３ は降下する。版胴０３の変位が不要である場合には、偏心性は与えられない。 輪転印刷機の本発明による胴支承装置の場合には、少なくとも１つの支持ロー ラが作動位置から交換位置 に移動可能に配置されている。胴支承装置の少なくとも１つの支持ローラは変位 可能である。 ２つだけの支持ローラを有する固定振れ止支承装置の場合にも、少なくとも１ つの支持ローラが変位可能である。 第１実施例では、版胴０３の各ジャーナル０７には、交換に際して版胴０３を 昇降させるための持上げ装置３７が対応配置されている。持上げ装置３７はそれ ぞれ、旋回可能な二腕状のレバー３８を有している。レバー３８の第１端部は、 版胴０３のジャーナル０７を受容する例えばシェル状の受容部３９を備えている 。レバー３８の第２端部には、調節駆動装置４１、例えば作動シリンダ４１が作 用している。 持上げ装置３７は変位可能である。実施例では持上げ装置３７は、搬送装置４ ２、例えば走行可能なキャリッジ４２に配置されている。キャリッジ４２は、サ イドフレーム０９に固定されたレール４３を転動するローラを有している。レー ル４３は、搬送台車にまで又は実施例の場合のようにリフト４４にまで延長可能 である。リフト４４は、例えば循環するチェーン４６から成っていて、該チェー ンには、版胴０３のジャーナル０７を受容するための、半割シェル体として構成 された支持体４７が設けられている。それぞれの版胴０３のレール４３とリフト ４４の支持体４７との間には、旋回可能なレール片４８が配置されている。 キャリッジ４２を駆動するために、リニア駆動装置４９が設けられている。リ ニア駆動装置は実施例では、駆動モータ５１によって駆動される循環するチェー ン５２として構成されている。このチェーン５２には、スプロケットとして構成 された連行体５３が係合していて、該連行体は、走行可能なキャリッジ４２に固 定されている。 版胴０３を交換するために、まず固定振れ止支承装置０８の第３の支持ローラ １３が離反旋回される。キャリッジ４２は持上げ位置に移動し、これにより二腕 状のレバー３８が版胴０３のジャーナル０７を下方からつかむことができる。二 腕状のレバー３８の作動シリンダ４１は引き込まれかつレバー３８のシェル状の 受容部３８は版胴０３を持上げる。チェーン５２の駆動モータ５１は制御されて 、キャリッジ４２を持上げた版胴０３と共にサイドフレーム０９からリフト４４ の方向に移動させる。キャリッジ４２は、下向き旋回したレール片４８を介して リフト４４に達する。版胴０３のジャーナル０７は、リフト４４の支持体４７を 介して位置決めされかつチェーン５２の駆動モータ５１は遮断される。版胴０３ を置くために、キャリッジ４２の受容部３９の作動シリンダ４１が押し出される か又はリフト４４の支持体４７が上向きに移動する。 リフトは、新たな版胴０３を案内するために移動しかつキャリッジ４２の受容 部３９に対して位置決めさ れる。次いで、新たな版胴０３がリフト４４から受け取られかつ固定振れ止支承 装置０８に向けて搬送される。この場合、既述のステップが逆の順序で実施され る。 第２実施例に属する搬送装置（図示せず）は、持上げ装置を有しておらず、版 胴０３のジャーナル０７用の受容部のみを有している。この場合、版胴０３の昇 降は、固定振れ止支承装置０８；３１；３２；３３自体によってもしくはリフト ４４によって行われる。 つまり、各版胴０３には直線的に走行可能な搬送装置４２が対応配置されてい て、該搬送装置は、調節駆動装置５１によって位置決め可能である。 搬送装置４２は、持上げ装置３７を備えることができる。更に、固定振れ止支 承装置０８を持上げ装置として構成することもできる。前記搬送装置４２は、版 胴０３に対応配置されたそれぞれの圧胴０２を交換するためにも使用可能である 。このために搬送装置４２は、搬送装置４２の受容部３９が圧胴０２の下側に達 するまで、走行可能である。この場合、搬送装置４２のレール４３；４８は、サ イドフレーム０９の内側に配置されている。 前記胴交換装置及び固定振れ止支承装置は、輪転印刷機の別の交換可能な胴の ためにも使用可能である。 符号リスト ０１ 印刷ユニット ０２ 圧胴 ０３ 版胴 ０６ ウェブ ０７ ジャーナル ０８ 固定振れ止支承装置 ０９ サイドフレーム １１ 支持ローラ １２ 支持ローラ １３ 支持ローラ １４ 水平線 １６ 回転軸線 １７ 回転軸線 １８ 直線 １９ 回転軸線 ２１ 直線 ２２ 回転軸線 ２３ レバー ２４ 調節駆動装置、作動シリンダ ２６ ストッパ面 ２７ ストッパ ２８ 開口 ３１ 支持ローラ ３２ 支持ローラ ３３ 支持ローラ ３４ 支持体、支承ブシュ ３５ 旋回軸線 ３６ 作動シリンダ ３７ 持上げ装置 ３８ レバー ３９ 受容部 ４０ 中心点 ４１ 調節駆動装置、作動シリンダ ４２ 搬送装置、キャリッジ ４３ レール ４４ リフト ４６ チェーン ４７ 半割シェル体、支持体 ４８ レール片 ４９ リニア駆動装置 ５１ 駆動モータ、調節駆動装置 ５２ チェーン ５３ 連行体 ｅ 偏心率 α 開放角

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１１年７月３０日（１９９９．７．３０） 【補正内容】 明細書 輪転印刷機の胴支承装置 本発明は、請求の範囲第１項及び第４項の上位概念に記載の形式の輪転印刷機 の胴支承装置に関する。 ヨーロッパ特許第０５９８２４０号明細書から、多色の両面印刷用のタワー構 造形式の８つの凹版印刷ユニットを有する凹版輪転印刷機が公知である。前記凹 版輪転印刷機の場合には、版胴は３つの支持ローラを有する固定振れ止支承装置 （cradle-type mounting）に支承されている。 ドイツ国特許第１２４４８０７号明細書から、輪転印刷機のレバーアームに旋 回可能に支承された版胴が公知である。 イギリス国特許６０８２０６号明細書から、胴のジャーナルが３つの走行ロー ラに支承されている胴支承装置が公知である。前記３つの走行ローラは共通に変 位可能である。 ドイツ国特許第１２６１１０３号明細書から、印刷機用の支承装置が公知であ る。この場合胴のジャーナルは、一平面内に配置された４つの走行ローラに支承 され、この場合、それぞれ２つの走行ローラが相前後して並べて配置されている 。 本発明の課題は、輪転印刷機の胴支承装置を提供す ることにある。 前記課題は本発明によれば、請求の範囲第１項及び第４項の特徴部分に記載の 本発明による胴支承装置によって解決された。 本発明により得られる利点は特に、固定振れ止支承装置によって胴交換を極め て簡単に行えるということある。支持ローラを用いたロックに基づき、多方向で 分力を確実に吸収できる。変位（位置変え）可能な支持ローラが、胴の（例えば 持上げもしくは降下）位置を変えるために使用されると、有利である。 請求の範囲 １．輪転印刷機の胴支承装置であって、胴（０３）のジャーナル（０７）が、第 １の位置で少なくとも３つの支持ローラ（１１；１２；１３もしくは３１；３２ ；３３）と協働する形式のものにおいて、胴交換のために、少なくとも１つの支 持ローラ（１３もしくは３１；３２；３３）が第２の位置に移動可能でありかつ 少なくとも２つの支持ローラが第１の位置に配置されていることを特徴とする、 輪転印刷機の胴支承装置。 ２．変位可能な支持ローラ（１３）が、旋回可能なレバー（２３）に配置されて いる、請求項１記載の胴支承装置。 ３．変位可能な支持ローラ（１３）が、偏心的に支承されている、請求項１記載 の胴支承装置。 ４．輪転印刷機の胴支承装置であって、胴（０３）のジャーナル（０７）が、第 １の位置で少なくとも３つの支持ローラ（１１；１２；１３もしくは３１；３２ ；３３）と協働する形式のものにおいて、少なくとも３つの支持ローラが、共通 の旋回可能な支持体（３４）に支承されており、作動位置で最も高所に配置され た支持ローラ（３３）が、交換位置で最も低所に配置されていることを特徴とす る、輪転印刷機の胴支承装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディーター クリストマン ドイツ連邦共和国 ニュルンベルク オイ セレル ラウファー プラッツ 12 (72)発明者 ハンス−ディーター ドルム ドイツ連邦共和国 ランメルスバッハ ヘ ーヴェーク 31 (72)発明者 ルドルフ ヘルプ ドイツ連邦共和国 ボーベンハイム―ロッ クスハイム リヒャルト―ヴァーグナー― シュトラーセ 17 (72)発明者 ヴェルナー ゲオルク ローマン シュト ラウビンガー ドイツ連邦共和国 ニュルンベルク ベッ クラーシュトラーセ 11

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．輪転印刷機の胴支承装置であって、胴（０３）のジャーナル（０７）が、第 １の位置で支持ローラ（１１；１２；１３もしくは３１；３２；３３）と協働す る形式のものにおいて、胴交換のために、少なくとも１つの支持ローラ（１３も しくは３１；３２；３３）が第２の位置に移動可能であることを特徴とする、輪 転印刷機の胴支承装置。 ２．変位可能な支持ローラ（１３もしくは３１；３２；３３）に、調節駆動装置 （２４；３６）が対応配置されている、請求項１記載の胴支承装置。 ３．各ジャーナル（０７）に、少なくとも３つの支持ローラ（１１；１２；１３ もしくは３１；３２；３３）が対応配置されている、請求項１記載の胴支承装置 。 ４．全ての支持ローラ（３１；３２；３３）が変位可能である、請求項１記載の 胴支承装置。 ５．全ての支持ローラ（３１；３２；３３）が、共通の支持体（３４）に配置さ れている、請求項４記載の胴支承装置。 ６．変位可能な支持ローラ（１３）が、旋回可能なレバー（２３）に配置されて いる、請求項１記載の胴支承装置。 ７．変位可能な支持ローラ（１３）が、偏心的に支承 されている、請求項１記載の胴支承装置。 ８．変位可能な支持ローラ（１３もしくは３１；３２；３３）を用いて、胴（０ ３）の位置が可変である、請求項１記載の胴支承装置。 ９．凹版印刷機の版胴（０３）を交換するための装置であって、各版胴（０３） に固有の搬送装置（４２）が対応配置されている形式のものにおいて、前記搬送 装置（４２）が、版胴（０３）と協働する圧胴（０２）を交換するために設けら れていることを特徴とする、凹版印刷機の版胴（０３）を交換するための装置。