JP2000504736A - ペルフルオロアルキル含有金属錯体を含む医薬品と、その癌治療および治療放射線学への応用 - Google Patents

ペルフルオロアルキル含有金属錯体を含む医薬品と、その癌治療および治療放射線学への応用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、一般式(I):RF−L−A:式中のRFは式−CnF2nX:(式中のXはフッ素、塩素、臭素、ヨード又は水素原子であり、nが4−30の間の数字であり、Lが結合基であり、Aが金属錯体又はその有機及び/又は無機塩基の塩、あるいはアミノ酸又はアミノ酸アミドであり、LとAは明細書中に詳細記載されている)ペルフルオロ化された、直鎖状又は分枝状の炭素鎖である,ペルフルオロアルキル金属錯体を含む医薬品とその癌治療及び放射線治療への応用方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 ペルフルオロアルキル含有金属錯体を含む医薬品と、その癌治療および治療放射 線学への応用 本発明は特許請求に記載の対象、即ち癌治療および治療放射線学に用いるモノ マーのペルフルオロアルキル置換型金属錯体および錯体塩を含む医薬品に関する 。 今世紀初頭には既に塞栓を誘導するために注射によって血液循環に外部物質を 持ち込み利用する方法が報告されている[Dawbarn,Journal o f the American Medical Association 4 3:792,(1904)]。 この考え自体さらに30年ほど前にすでに発表されていた(Young,Br itish Medicinal Jounal 283,1144,1981 )。診断および治療を目的として、特に癌の治療に塞栓が利用されている。癌の 領域に血液を供給する幹血管を塞栓する方法は、持続性に血管を遮断し、それに よって癌を死滅させるのに応用でき、また一時的に塞栓して、同時に化学療法薬 を適用することで治療効果を高める目的にも応用できる。上記の後者の技術は化 学塞栓法と呼ばれている。この種の治療法の利点は局所域を限定して治療できる ことである。この場合、癌に血液を供給する血管が十分な大きさ(即ち、カテー テル挿入が可能な)を有していることが前提条件である。 ヒトでは、肝臓癌で特に塞栓治療が行われている。肝臓癌は80−100%が 肝臓動脈により血液の供給を受けている。さらに通常の肝臓実質の多くは(およ そ75%)門脈(portal)から血 液を受けている。そのため肝臓動脈を塞栓することにより、原発性および転移性 の肝臓癌の選択的治療が可能になる。 肝細胞癌(HCC)は欧州および米国では稀におこる病気であるが、アジア( 日本、南朝鮮)ならびアフリカでは最も頻度の高い悪性腫瘍疾患であり、患者の 半数はB型肝炎ならびにC型肝炎が原因である肝硬変を併発している[Ther apie Kocnzepte Onkologie,S.Seber,J.S chutte(Hrsg.)Springer、536−545,(1995) ]。患者が多いにもかかわらず、長いあいだ肝細胞癌は極めて予後不良な病気の ままであった。治療をしない場合だけでなく静細胞剤(なかでも5−フルオロウ ラシル、マイトマイシンC、シスプラスチン、ドキソルブシン)を用いた全身治 療を行った場合でも平均延命効果は診断後1−9ヶ月である[K.Okudaら .Natural History of HCC and Prognosi s in Relation to Treatment. Study of 850 Patients. Cancer 56,918−928,(19 85)]。およそ20%の患者にのみ適用可能な外科的手法による癌の切除を行 った時のみ、明確な延命効果が認められたが、実際の治癒した例は極めて少ない 。 基礎疾患として原発性のB型肝炎がある場合、今日の知識では大部分の患者に ついて完治することは望めないことから、新たに治療に患者の生活の質の改善が まず求められるようになりつつある。癌の手術による除去は全身を対象とした化 学療法と同様に大きな負担となる。 近年、選択法の一つとして化学塞栓法が登場してきた。この方法では、静細胞 剤と、局所的に一過性の塞栓を形成を目的とした塞栓形成剤と混ぜて同時投与し 、それによって薬物がゆっくりとそして 長い時間を(最適には5−8日間)かけて放出される。血流が制限された結果、 癌組織への薬剤暴露が強くなる[P.H.Madouleら.Chemoemb olization:principles and perspective s,J.Microencasulation 1,21−25,(1984) ]。局所性の虚血状態が癌との戦いを支援する。 日本や南朝鮮でよく利用される化学塞栓法は、LipiodolR(リポドー ル:ヨウ化モーン油)の乳剤と静細胞剤水溶液を末梢塞栓剤ならびに委託療法薬 として用いるものである。しかし、この目的にあった製品が市販されていないこ とから、上記の乳剤は病院がその場で”自家調整”処方により作製していた。こ のため、処方剤の品質は病院毎によりまちまちであり、また粒子の大きさや、癌 に滞留している期間、排泄能といった最も重要なパラメータについても正確で再 現性のあるデータが取れない。この乳剤は経皮的カテーテルを利用して選択的/ 超選択的に癌に分枝している肝臓動脈枝に投薬される。一般には、リポドール乳 剤が直ぐに排泄されるのを防ぐためにゲルフォーム(GelfoamR)−粒子 を一緒に動脈投与する。リポドールはHCCにある程度の割合で到達するが[T .Konnoら.Selective Targeting of Antic ancer Drug and Simultaneous Image En hancement in Solid Tumors by Arteria l Administered Lipid Contrast Medium Cancer 54,2367−2374,1984)、正常な肝臓実質には 極僅かしか到達しない。しかし、この方法には十分な量の乳剤が毛細血管床を通 過できず、従って肺あるいは脾臓には到達しないという問題がある。塞栓は長期 間(1−4週間)留まり、癌の中に静細 胞剤が存続する時間を長くすることに加えて、癌に対し虚血性の負荷を加えるこ とになる。生体による分解性に乏しいことから、リポドールは実際には排泄され ることはなく、壊死を起こした癌組織内に留まり、そこで僅かに吸収されるだけ である。一般に、この治療法は数週間の間隔をあけて繰り返し実施される。この 方法での延命率は癌の外科的除去に比べて若干低いものの、化学療法に比べれば 明らかに高い(T.Kanematsu,A 5−Year Experien ce of Lipiodolization:Selective Regi onal Chemotherapy for 200 Patients w ith HCC,Hepatology,10,98−102、1989.D. Vetterら.Transcatheter Oily Chemoembo lization in the Management of Advanc ed HCC in Cirrhosis:Results of a Wes tern Comparative Study in 60 Patient s、Hepatology, 13,427−433,1991)。 上記の問題にもかかわらずリポドール−法はその他の生物分解性に優れたあるい は劣った粒子懸濁液を利用する塞栓形成法(表1参照)に比べて、これまでアジ ア地域では最も広く利用されている治療法である。 本発明のペルフルオロルアルキル含有金属錯体は水溶液の形では特別な物理化 学的特性を示す。当該物質は極めて強いシキソトロピック性を示すことから、塞 栓剤としては好適である。当該溶液は静止状態ではゲル様の粘調性の物質である が、剪断力が加わると流動性を持つようになる(ポンプや長いカテーテルを利用 して促進できる)。 本発明の応用に好適な化合物はその高い粘性によって、例えば本剤が最も利用 される組織の毛細血管床の様な場所でも、血管を確実かつ一過的に閉塞する。同 時にこの化合物は、長いカテーテルを用いて利用する場合の様に圧が加わると、 極めて良好な流動性も示すようになる。 本発明の化合物は新たな高性能の静細胞剤(例えば5−フルオロウラシル、マ イトマイシンC、シスプラスチン、ドキソルビシン)処方を提供するかもしれな い。この処方では、作用物質は体内に於いて局所性に高濃度に適用される。これ によって全身投与に伴い知られている副作用を低く抑えることができる。 形成された塞栓は持続せず、ゆっくりと消失していく。構成成分は血液によっ て分解移送され、腎臓を経て排泄される。このため、製剤に組み込まれた静細胞 剤が貯蔵場所から長時間直近の癌に放出されることになり、また塞栓が消失した 後に新たに投薬することも可能である。 本発明の化合物が常磁性イオンあるいはレントゲン密度イオンを含む場合には 、NMRあるはレントゲン(CT)−診断による塞栓治療と治療効果の診断が可 能になる(治療放射線学)。 しかし、本発明の化合物を別の造影剤、例えばNMR−およびレントゲン診断 に利用されている造影剤(例えば、MagnevistR、IsovistR、I opamidolR、Ultravi stRなど)と組み合わせて利用することもできる。 本発明の物質を用いて、既存の物質について知られている副作用、例えば微小 塞栓(例えば肺での)を防ぐことができる。 本発明の方法に好適なペルフルオロアルキル含有化合物は特許請求項1に記載 の一般式1によって表される。 一般式1の化合物は好適な残基Lとして次のものを含んでいる: 発明によれば、特に好適なものは本発明記載の実施例に記載の化合物の残基L である。 さらに好適な化合物は、一般式−Cn2nXのXがフッ素であり、nが4から 15の間の数字であるものである。 式中のLが少なくとも1つの−NHCO−基を含む一般式IXであるAを有する 一般式Iの化合物は、一般式14 式中: R3は上記の通りであり、Z1は原子番号12、20−30,39,42,44 又は57−83の金属イオン当量であり、そして M1はLである。 により表される化合物を、 式中の RFは上記を意味し、 M2はLであり、そして Nuは核リンカーである。 により表される化合物と反応せしめることにより得ることができる。 核リンカ−としては次の残基が好適である: 置換は水とイソプロパノール、エタノール、メタノール、ブタノール、ジオキ サン、テトラヒドロフラン、ジメチルフォルムアミド、ジメチルアセトアミド、 フォルムアミド、又はジクロロメタンの様な有機溶媒との混合液中で行う。好ま しい混合液は水、イソプロパノールとジクロロメタンの3液混合体である。 反応は−10℃〜100℃の温度範囲内で、好ましくは0℃〜30℃の範囲で 行う。 酸捕捉体としてはトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルフォリン、ジ イソプロピルエチルアミン、ジメチルアミノピリジンの様な無機および有機塩基 が使用できる。水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト リウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムの様なアルカリと末端アルカリ 水酸化物とその炭酸塩あるいは炭酸水素塩である。 一般式15の化合物は一般式16: HO2C−M2−RF (16) (式中のM2及びRFは上前記に同じ意味である。)により表される化合物から 、文献に記載されている方法により酸をジクロロヘキシルカルボジイミド、N− ヒドロキシスクシンイミド/ジシクロ ヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾール、2−エトキシ−1−エト キシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン、オキサル酸ジクロライドあるいは クロラム酸化鉄イソブチルエステルで置換する様な当業者公知の酸活性化法によ り得ることができる。 ◆カルボン酸の活性化。Houben−Weyl、有機化学の方法(Metho den der Oranischen Chemie,第XV巻/2、Ger og Thieme出版 Stuttgart,19 ◆カルボジイミドによる活性化 R.SchwyzerとH.Kappeler ,Helv.46:1550(1963)。 ◆E.Wunschら.,B.100:173(1967)。 ◆カルボジイミド/ヒドロキシスクシンイミドを用いた活性化:J.Am.Ch em.Soc.86:1839(1964)ならびJ.Org.Chem. :3583(1988)。合成(Synthesis)453(1972)。 ◆無水物法、2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリ ン:B.Belleauら.,J.Am.Chem.Soc.,90:1651 (1986)、H.Kunzら.,Int.J.Pept.Prot.Res. ,26:493(1985)とJ.R.Voughn,Am.Soc.73:3 547(1951)。 ◆イミダゾール−法:B.F.Gisin,R.B.Menifield,D. C.Tosteon,Am.Soc.91:2691(1969)。 ◆塩酸−法、塩化チノニル:Helv.,42:1653(1959)。 ◆塩化オキサリル:J.Org.Chem.,29:843(19 64) 一般式16の化合物は市販されており(Fluorochem,ABCR)、 あるいは一般式17: H−Q−M3−RF (17) [式中: M3はLであり、そして 2(窒素原子から水素原子への結合基を共有する)である] 一般式18により表される化合物から、 (式中: HalはCl.Br.Iであり;そして R4は、H、メチル、エチル、t−ブチル、ベンジル又はイソプロピルである )により表される化合物と反応せしめることにより、例えばC.F.Ward, Soc.121,1161(1922)、アルキルハロゲンを用いたアルコール のアルキル化[Houben−Weyl、有機化学の方法、酸素化合物I、3章 、エーテルの製造と転換方法Georg Thieme出版、Stuttgar t 1965、アルキルハロゲンを用いたアルコールのアルキル化 S.24、 アルキル硫酸塩によるアルコールのアルキル化 S.33]又はアルキル硫酸塩 による硫酸アミドのN−アルキル化[Houben−Weyl、有機化学の方法 (Metho den der Organischen Chemie,第X I巻/2 窒素化合物、Georg Thieme出版 Stuttgart, 1957、S.680;J.E.RickmanとT.Atkins,Am.C hem.Soc.,96:2268,1974,96 :2268;F.ChavezとA.D.Sherry,J.Org.Chem 、1989,54:2990]により得られる。 Qが>CO−基である場合には、次の構造: + − (Ar)3P−CH−(CH2r−CO24、 (式中のrは0−16の数字である。) で表されるウイッティヒ試薬と反応せしめる。 このとき生じる−CH=CH−二重結合は構造の要素として維持されるか、又 は触媒(Pd5%/C)による水素化を受けて−CH2−CH2−基に変えられる 。 一般式18の化合物は市販されている(F1uorochem,ABCR)。 あるいは、Aが一般式IXである一般式Iの化合物は、一般式19 (式中: RF、R3およびR4は前記同様であり、そして L’はLであるが、場合によっては保護されたヒドロキシ基もしくはカルボキシ ル基を有している。) により表される化合物から得られる。 必要な場合には、当該保護基を開裂し、そしてこうして得られた複合形成体を 当業者公知の方法で(EP 250358,EP 255471)金属酸化物又 は金属塩と室温又はそれ以上の温度で反 応せしめ、そしてさらに−必要であれあば−無機および/又は有機塩基、アミノ 酸あるいはアミノ酸アミドのカチオンを介して存在する酸性水素原子と置換する 。 一般式19の化合物は一般式20: ( 式中: R4は前記と同様である。) によって表される化合物(D03Aもしくはそのエステル)から、一般式21: の化合物によって置換して得る。 (式中: R3はR1であり、場合によては保護型であり、あるいは−(CH2m−L’− RFであり、mが0,1又は2であり、そしてL’およびRFが前記である。)に より表される化合物とその反応により得られる。この反応はメタノール、エタノ ール、イソプロパノール、ブタノール、ジオキサンやテトラヒドロフラン、ジメ トキシエーテルの様なエーテル類、又は水、あるいは水と前記有機溶媒やアセト ニトリル、アセトン、ジメチルフォルムアミド、ジメチルアセトアミドもしくは ジメチルスルフォキシド、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルムとの 混合物の中で、−10℃から18 0℃の間の温度、好ましくは20℃−100℃で行う。好適にはトリエチルアミ ン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルフィリン、ジイソプロ ピルアミン、アルカリ−あるいは末端アルキルヒドロキシ化物、もしくはリチウ ム水酸化物、ナトリウム水酸化物、カリウム水酸化物、ナトリウム炭酸塩、カリ ウム炭酸塩、ナトリウム炭酸水素塩、カリウム炭酸水素塩の様なその炭酸塩もし くは炭酸水素塩の様な有機もしくは無機塩基を付加する。低沸点エポキシドの場 合、オートクレーブ内で置換反応させることもある。 一般式21の化合物は市販されており(Fluorochem,ABCR)、 あるいは一般式22: R3−CH=CH−L’−RF (22) の化合物から、例えばPayneのH22を用いたボルフラマート(Wolfr amat)−触媒酸化やハロゲンヒドリンによる環化あるいはニトリル存在下で のアルカリH22−酸化の様な当業者公知の方法を用いてエポキシ化して得るこ とができる。 当該反応に特に好適なものは、室温におけるジクロロメタン中の3−クロロペ ル安息香酸である。Houben−Weyl、有機化学の方法(Methode n der Organischen Chemie I,3章 3環系エーテ ル(1,2−エポキシド)、Georg Thieme出版 Stuttgar t, 1965;G.B.PayneとP.H.Williams,J.or g.Chem.,159,24:54;Y.OgataとY.Samaki、T etrahedron 1964,20:2065;K.B.Sharples s.ら.,Pure Appl.Chem.55.589(1983)。 一般式22の化合物は、好ましくはウイッティヒ反応、もしくはHorner ,Schlosserらの変法、あるいはBestm annの変法、[Houben−Weyl、有機化学の方法(Methoden der Oranischen Chemie),第XII/1巻、有機リン酸 化合物(Organische Phsophorverbindungen) 、1章、Georg Thieme出版 Stuttgart,1963、ホス フォニウム酸塩 S.79,フォスフォニウムイリド S.112, ウイッテ ィッヒ−反応 S.121;A.W.Johnson,リンのイライドとイミン ;John Wiley&Sons,Inc.,New York、Chich ester,Brisbane、Toronto,Singapore,199 3,ウイッティッヒ−反応 S.211;ウイッティッヒ反応のシュロッサ−改 良 S.240;ワーズワース−エッモンズ反応 S.313;ホルナ−反応S .362]により,次式: (式中のL’およびRFは前記に同じであり、そしてArはアリール、特にフ ェニルである)により表されるトリアリールホスフォニウムイリドと、市販の( Merk,Fluka)又は当業者公知の方法、(Houben−Weyl、有 機化学の方法(Methoden der Organischen Chem ie,II巻、1章、アルデヒド、Georg Thieme出版 Stuttg art,1954)を用いて第一級アルコールをクロムトリオキシド/ピリジン で酸化して得る一般式20: OHC−R3 (24) (式中: R3はHであってもよい。) により表されるアルデヒドと反応させることにより得られる。 トリアリールフォスフォニウムイリド23は対応する一般式25: Hal−CH2−L’−RF (25) (式中のHal,L’およびRFは前記と同意である)により表されるハロゲ ン化物から、当業者公知の方法、例えばHouben−Weyl、有機化学の方 法(Methoden der Organischen Chemie),第 XII/1巻、有機リン酸化合物(Organische Phsophorve rbindungen)1章、Georg Thieme出版 Stuttga rt,1963あるいはA.W.Johnson,リンのイライドとイミン;J ohn Wiley&Sons,Inc.,New York、Chiches ter,Brisbane、Toronto,Singapore,1993記 載のアリールハロゲン化物と共にトリアリールフォスフィンを加熱する方法によ り得る。一般式25の化合物は市販されている(Fluorochem、ABC R,3M)。 R3=Hである一般式21の化合物は、一般式17a: H−Q’−M3−RF (17a) (式中:Q’はQであり、しかし>CO−基ではなく、M3は直接結合以外の Lであり、そしてRFは前記に同意である。)により表される化合物物から、当 業者公知のエピハロゲンヒドリニンを用いたエーテル化あるいはスルフォンアミ ドアルキル化の方法に(Houben−Weyl、有機化学の方法(Metho den der Organischen Chemie),第I巻、3章、エ ーテルの製造および変換方法(Methoden zur Herstellu ng und Umwandlung von Et ern)Georg Thieme出版 Stuttgart,1965、アル コールのアルキル化,S.24,33;Houben−Weyl、有機化学の方 法(Methoden der Organischen Chemie),第 X/2 窒素化合物、GeorgThieme出版、Stuttgart,19 57、S.680;J.E.RickmanとT.J.J.Atkins,Am .Chem.Soc.1974,96:2268;F.ChavezとA.D. Sherry,1989,5:2990)により、一般式26: (式中の: Hal’はHal,F,−OTs又はOMs,である。)により表される化合 物との反応により得られる。 低沸点エポキシドの場合には、該置換はオートクレーブ中で実施する。 Aが一般式VIIIである一般式Iの化合物は、R2、R3,R4、L’およびRFが 前記と同意である下記一般式27: で表される化合物から、当業者公知の方法により場合によっては存在する保護基 の開裂と錯体形成により得る。 一般式27の化合物は、一般式20の化合物を、Hal,R2,R3,L’およ びRFが前記と同意である一般式28: で表される化合物により、EP 0 232 751 B1(Squibb)記 載の様な当業者公知の方法でアルキル化することにより得る。 一般式28の化合物は、L’、R3、およびRFが前記と同意である一般式29 : で表される化合物と、Nu,R2とHalが前記と同意である一般式30: で表される活性化ハロゲンカルボン酸とから、当業者公知の活性化カルボン酸[ S.11と比較せよ]をアミド結合する方法を用いて得る。 一般式30の化合物はC.Hell,B.14:891(1881);J.V ollhard,A242,141(1887);N.Zelinsky,B. 20:2026,(1887)による市販されている酸から、あるいは一般式1 5の項で記載した様な活性 化法によりハロゲン酸から得る。 一般式29の化合物は当業者公知のアミン合成法を用いて[Houben−W eyl、有機化学の方法(Methoden der Organischen Chemie)窒素化合物(Stckstoffverbindungen) II,アミノ、1章 製造法(Herstellung)、Georg Thie me出版 Stuttgart,1957]市販の一般式31: Hal−CH2CH2−L’−RF (31) で表される化合物(Flurorochem、ABCR)、又は一般式32: HO−CH2CH2−L’−RF (32) で表される化合物より、例えばアミンPhCH2NHR3を用いて化合物31をア ルキル化し、さらに触媒を用いた水素化を行いアミノ基を脱保護することによて って、あるいは化合物32をカリウムフタルイミドを用いたミツノブ(Mits unobu)−反応[H.LoibnerとE.Zbiral、Helv.59 ,2100(1976),A.K.BoseとB.Lal,Tetrahedr on Lett.3973(1973)]し、水和ヒドラジンを用いて脱保護し て得る。 Aが一般式VIIである一般式Iの化合物は、L’、RFおよびR4が前記と同意 であり、Y’が場合によっては保護されているYである一般式33: により表される化合物から、当業者公知の方法(有機合成に於ける保護基(Pr otective Groups in Organic Synthesis ),第2版,T.W.GreeneとP.G.M.Wuts,John Wil ey & Sons,Inc.,New York,1991;EP 0 13 0 934、EP 0 250 358)により、場合によっては存在する保護 基の開裂と錯体形成により得られる。 一般式33の化合物は一般式20の化合物と、Hal’,L’, 2−RFである一般式34: により表される化合物より、当業者公知の方法、例えばEP 0 232 75 1 Bl、EP 0 292 689 A2(共にSquibb)あるいはEP 0 255 471 A1(Schering)記載の方法により得る。 一般式34の化合物は、当業者公知の方法、例えばHell−Volhard −Zelinskyの方法を用いて市販品(ABCR)より得られる。 Aが一般式VIである一般式Iの化合物は、L’、R4およびRFが前記と同意で ある一般式35の化合物より、当業者公知の方法(有機合成に於ける保護基(P rotective Groups in Organic Synthesi s),第2版,T.W.GreeneとP.G.M.Wuts,John Wi ley & Sons,Inc.,New York,1991;EP 0 130 93 4、EP 0 250 358)により、場合によっては存在する保護基の開裂 と錯体形成により得られる。 一般式35: によって表される化合物は、一般式18のα−ハロゲンカルボン酸エステルもし くは−酸を、例えばEP 0 255 471又はUS4、885,363記載 の当業者公知の方法を用いて、L’とRFが前記に同意である一般式36:により表される化合物と反応せしめることにより得られる。 一般式36の化合物は、L’、RF、o,qが前記に同意であり、そしてKが 保護基である一般式37: で表される化合物を、必要に応じて当業者公知の方法でその保護基 を開裂し、次いでジボランを用いて還元することにより得られる。 一般式37の化合物は、L’,RF、0,q,Nu,およびKが前記と同意で ある活性化されたN−保護イミノ2酢酸38とアミン39を縮合反応させて得る ことができる。 好ましい核結合体(Nucleofug)はN−ヒドロキシスクシンイミドで あり、好ましい保護基はベンジルオキシカルボニル,トリフルオロアセチル又は t−ブチルオキシカルボニル基である。 一般式38の化合物は、当業者公知のアミノ基の保護およびカルボン酸活性化 [保護基、カルボニル基の活性化、S.11]の方法を用いて、Kが保護基があ る保護されたイミノジ酢酸40を介してイミノジ酢酸41より得る。 あるいは、一般式36の化合物は一般式42: により表されるの化合物から、37に記載した方法を用いて、場合によっては存 在する保護基を開裂し、ジボランで還元して得ることができる。 一般式42の化合物は、L’とRFが前記と同意である一般式43: により表されるセッコ(Secco)−化合物を、例えばムカイヤマー試薬2− フルオロ−1−メチルピリジニウムートシル塩;[J.Org.Chem.1994,59,514;Synthetic Co mmunications 1995,25,140 1]あるいはリン酸ジフェニルエステル−アザイド: [J.Am.Chem.Soc.1993,115,3420;94/1592 5]と反応せしめる標準法により、閉環して得ることができる。 一般式43の化合物は、NuとKが前記と同意である活性化酸44: と、L’、R4およびRFが前記と同意である一般式45: により表される化合物を前記の方法で縮合して得る。 一般式44の化合物は市販のトリグリシン(Bachem,Fluka)46 : から、アミノ保護およびカルボン酸活性化のための当業者公知の方法によって、 アミノ基の保護、及びそれに続く酸官能基の活性化により得られる(文献.S. 12)。 一般式45の化合物は、一般式62の化合物から、例えばサルファイトエステ ルのエステル化法のような当業者公知の方法で保護基R4を導入して容易に得る ことができる。 Aが一般式IIである一般式Iの化合物は、L’、R3,R4,RF及びY’が前 記と同意である一般式47: により表される化合物から、当業者公知の方法(保護基、EP0250 358 ,EP 0 130 934)により必要に応じて保護基の開裂と錯体の形成を 行って得られる。 一般式47のY’がOH基であった場合、この化合物は、DE3 633 2 43記載のR4が前記に同意である化合物48: を前記の件下で一般式29のアミンと反応せしめ、ついで保護基を開裂させて得 る。である場合には、同様の条件下にDTPA−ビス無水物(市販品、Merck) 49: と反応せしめる。 Aが一般式IIIである一般式Iの化合物は、L’、R2,R3,R4,及びRFが 前記と同意である一般式50: で表される化合物から、当業者公知の方法(保護基、EP 0 071564, EP 0 130 934、DE−OS 3 401 052)で必要に応じて 保護基の開裂および錯体形成により得る。 一般式50の化合物は、J.Org.Chem.1993,58:1151、 に記載の方法を用いて一般式51:により表される化合物と、R4とHalが前記と同意である一般式52: により表される化合物から得られる。 一般式51の化合物は、一般式29のアミンを、Nuが前記と同意であり、K がZ,−BOC,FMOC,−COCF3である一般式53: により表される活性化されNが保護されたアミノ酸によりアシル化し、次いで保 護基を開裂して得られる。 Aが一般式IVである一般式Iの化合物は、L’、RF,ならびにR4が前記と同 意である一般式54: により表される化合物から、当業者公知の方法(保護基、EP 0 07156 4,EP 0 130 934、DE−OS 3 401 052)を用いて必 要に応じて保護基を開裂し、そして錯体 形成することによって得る。 一般式54の化合物は、市販品(Fluorocehm,ABCR)として購 入できる一般式55: Hal−L’−RF (55) のハロゲン化合物を、公知の方法を用いてR4が前記と同意であるヒドロキシ酸 56: と反応させて得られる。 一般式56の化合物はJ.Org.Chem.1993,58:1151、に 記載の公知の方法を用いて、R4が前記と同意である一般式57: で表される市販のセリンエステル(Bachem,Fluka)と、ハロゲンカ ルボン酸エステル58: より得られる。 Aが一般式Vである一般式Iの化合物は、L’、o,q,R4, ならびにRFが前記と同意である一般式59:で表される化合物を、当業者公知の方法[保護基、EP 0 071 564, EP 0 130 934、DE−OS 3 401 052]で必要に応じて 保護基を開裂し、そして錯体を形成することによって得る。 一般式59の化合物は例えばJ.Org.Chem.,58,1151(19 93)の様な既知の方法により、HalとR4が前記と同意であるハロゲンカル ボン酸エステル18: Hal−CH2−CO24 (18) と、L’,o,q及びRFが前記に同意である一般式39: で表される化合物を反応せしめることにより得られる。 一般式39の化合物でq=0であるものは、L’、RF及びKが前記に同意で ある一般式60:により表される化合物から、公知の方法を用いて[Helv.Chim.ACT A,77:23(1994)]、ジボランで還元し保護基を開裂することで得る 。 一般式60の化合物は、L’、Nu、RF及びKが前記に同意である一般式6 1: により表される活性化化合物をエチレンジアミンを用いてアミノ分解して得る。 一般式61の化合物は、保護基化学[保護基]の公知の方法を用いて、一般式 62: により表される非保護型酸より、第一段階でアミノ基を保護化し、第二段階で酸 基の活性化し 得る。 一般式62の化合物はアミノ酸合成法[Houben−Weyl、有機化学の 方法(Methoden der Organischen Chemie)窒 素化合物(Stckstoffverbindungen)XI/2 窒素化合 物IIとIII、IIアミノ酸;G eorg Thieme出版 Stuttgart,1958、シュトレッカー 反応、S.305;エーレンマイヤー−反応、S.306;α−ハロゲンカルボ ン酸のアミノ分解,S.309]を用いて、一般式63: HOC−L’−RF (63) により表される市販のアルデヒドから、例えばアザラクトン又はシアノヒドリン を介して得る。 o=0である一般式39の化合物は、RF,L’およびKが前記に同意である 一般式64: により表される化合物から、公知の方法によりジボランにより保護基を開裂し、 そして還元して得る。 一般式64の化合物は、N−保護型活性化グリシン53を、RFとL’が前記 と同意である一般式65: により表される化合物でアミノ分解して得る。 一般式65の化合物は、一般式61の化合物から、アンモニアを用いたアミド 形成とそれに続く保護基の開裂により簡単に得ることができる。 一般式XIIIの化合物は一般式IIIの化合物に類似の方法で作成され、一般式5 2のハロゲンカルボン酸誘導体を、RF、L’およびR2が前記の同意である一般 式66: により表される化合物と反応せしめることにより得られる。 一般式66の化合物は、一般式67:により表される化合物を、アミン29を一般式53の化合物と反応させた方法に 類似の方法で、一般式53の活性化したN−保護型アミノ酸と反応せしめて得る 。 一般式67の化合物は、ピペラジン(遊離型又は必要に応じて部分的に保護さ れたもの)をペルフロオロアルキルスルフォン酸フルオライドもしくは−クロラ イドと反応させて得ることができる。(アミンとスルフォフルオライドからのス ルフォンアミド形成はDOS 2 118 190,DOS 2 153 27 0、共にBayerAG、に記載されている)。 qが数字の0又は1である一般式XIの化合物は、一般式20の化合物を、一 般式VIIIの化合物を製造した方法と類似の方法で、RFとL’,R2、及びHal が前記と同意である一般式68: により表される化合物、又はRF、L’,R2、ならびにHalが 前記と同意である一般式68a: により表される化合物と反応せしめることにより得られる。 一般式68の化合物は、一般式30の化合物と一般式67のピペラジン誘導体 から、公知の方法を用いて得る。 一般式68aの化合物は、一般式67の化合物に一般式68b: HOOC−CH2−(CH2p−NH− CO−CHR2−Hal (68b) により表される化合物をアミド結合して得る。 一般式XIIの化合物は一般式IIの化合式と同様にして、例えば一般式49の化 合物を一般式67のピペラジン誘導体と反応させて作ることができる。 Aが一般式Xである一般式Iの化合物は、式中のL’、R3、R4及びRFが前 記と同意であり、Sgが保護基である一般式69: により表される化合物を、公知の方法[有機合成における保護基(Protec tive Groups in Organic Synthesis),第2 版、T.W.GreeneとP.G.M .Wuts,John Wiley & Sons,Inc.,New Yor k,1991(EP O 130 934,EP 0 250 358)]によ り、場合によっては保護基の開裂、及び錯体形成により得る。 一般式69の化合物は一般式18のα−ハロゲンカルボン酸エステル又はその 酸を、当業者公知の方法、例えばEP 0 255 471あるいはUS4,8 85,363記載の方法を用いて、L’、RF,R3およびSgが前記と同意であ る一般式70:により表される化合物と反応せしめることにより得られる。 一般式70の化合物は、L’、RF、R3およびSgが前記に同意の一般式7 1: により表される化合物を必要に応じて公知の方法により、ジボランを用いて保護 基を開裂せしめ、それに続き還元を行って得る。 一般式71の化合物は、式中のL’,RF、R3、SgおよびNuが前記と同意 である活性化された一般式72のイミノジ酢酸誘導体と、式73のジエチレント リアミンを縮合して得る。 核結合体NuとしてはH−ヒドロキシスクシンイミドが好適である。 一般式72の化合物は、式中のL’,RF、およびSgが前記に同意である一般 式74: により表される化合物から、11項に記載の方法でカルボン酸を活性化して得る 。 一般式74の化合物は一般式18のα−ハロゲンカルボン酸エステル又はその 酸を、式中のL’、RF,R3およびSgが前記と同意である一般式75:で表される化合物と、必要に応じてエステル基を鹸化してから反応させて得るこ とができる。 一般式75の化合物は、式中のL’、RF、R3、SgおよびKが前記に同意の 一般式76: で表される化合物について公知の方法で保護基Kを開裂して得る。 一般式76の化合物は、L’、RF,R3およびKが前記と同意である一般式7 7: で表される化合物に、当業者公知の方法で保護基Sgを導入して得ることができ る。 一般式77の化合物は、L’、RF、およびKが前記に同意の一般式78:により表される化合物を、当業者公知(Houben−Weyl、有機化学の方 法(Methoden der Oranischen Chemie),第X III巻 2a、金属有機化合物(Metallorganische Verb indungen)Georg Thieme出版 Stuttgart,19 73、S。285 ff、アルデヒドによるマグネシウム有機化合物の置換(U msetzung magnesiumorganischer Verbin dungen mit Aldehyden;S.809 ff、 アルデヒド による亜鉛有機化合物の置換(Umsetzung von zinkorga nischen Verbindungen mit Aldehyden;H ouben−Weyl、有機化学の方法(Methoden der Orga nischen Chemie),第XIII/1 金属有機化合物(Metal lorganische Verbindungen)、Georg Thie me出版、Stuttgart,1970、S.175 ff、アルデヒドによ るリチウム有機化合物の置換(Umsetzung lithiumorgan ischer Verbindungen mit A1dehyden))の 方法を用いて、式中のHalとR3が前記に同意である一般式79: Hal−R3 (79) で表される化合物と反応せしめ、マグネシウム−、リチウム−、又 は亜鉛化合物の様な金属化合物として得る。 一般式79の化合物は市販品である(ABCR,Fluka)。 一般式78の化合物は、式中のL’、RF、ならびにKが前記に同意である一 般式80:で表される化合物を、ジイソブチル水酸化アルミニウムを用いて還元し製造する (Tett.Lett.,1962、619;Tett.Lett.,1969 ,1779;Sythesis,1975,617)。 一般式80の化合物は、式中のL’とRFが前記に同意である一般式45: により表される化合物に、当業者公知の方法で保護基Kを導入して製造する。 存在する遊離型カルボキシル基を中和する場合には、例えばナトリウム、カリ ウム、リチウム、マグネシウム、あるいはカルシウムの無機塩基(例えば水酸化 物、炭酸塩、あるいは炭酸水素塩)と/もしくは例えばエタノールアミン、モル フォリン、グルカミン、N−メチル−ならびにN,N−ジメチルグルカミンの様 なその他の第一級、第二級、および第三級アミン、ならびに例えばリジン、アル ギニンやオルニチンの様な塩基性アミノ酸の様な有機塩基、もしく は中性あるいは酸性アミノ酸由来のアミドを用いて行う。 中性複合化合物を作成するためには、例えば酸性錯体を所望の塩基の水溶液あ るいは懸濁液に等量加えて中和点になる様にする。得られた液体を吸引下に乾燥 する。形成された中和塩に例えば低級アルコール(メタノール、エタノール、イ ソプロパノール等)や低級ケトン(アセトン等)、極性エーテル(テトラヒドロ フラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等)の様な水に混合可能な液体 を加えて沈殿させると分離が容易になり、良好な純粋結晶を取ることができると いう利点がある。所望の塩基を反応混合液の錯体形成中に加えると、それによっ て操作手順数が少なくなる点は特に有益である。 本発明は、必要に応じて通常の医薬品添加物と共に用いる、少なくとも生理学 的に利用可能な一般式Iの化合物を含む新規の医薬品材料に関する。 本発明による医薬品材料の製造は、本発明の錯体化合物−必要に応じて医薬品 に通常用いられる添加物と加え−を水溶媒体に懸濁もしくは溶解し、当該懸濁液 もしくは液体を必要に応じて無菌化して行う。好適な添加物は、例えば生理的学 的に問題めない緩衝剤(例えばトロメタミン)、複合形成体もしくは低濃度の錯 体添加物(例えばジエチレントリアミンペンタ酢酸もしくは本発明の金属錯体の Ca−錯体)もしくは−必要な場合−塩化ナトリウムの様な電解質もしくは−必 要な場合には−アスコルビン酸の様な酸化防止剤である。 原理的には、本発明の医薬品は錯体を分離せずとも製造することができる。い ずれの場合でも、キレート形成を行い、本発明の錯体が実質的に非錯体型の有害 な作用を持つ金属イオンを含まない形で利用するよう注意しなければならない。 例えば、キシレンオレンジの様な色素指示薬を利用して製造工程中に管理のた めの滴定を行うことで上記問題を確認できる。従って、本発明は錯体形成とその 塩の製造方法にも関する。 本発明の医薬品は、好ましくは錯体の0.1μMol−1Mol/lを含み、 通常は0.0001−5mMol/kg量投与される。当該材料は経腸的および 非経腸的に適用できる。式1の錯体形成体は次の応用ができる。 1.治療管理を目的とした、元素番号21〜29、39,42、44ならびに 57〜83の元素のイオンを用いたNMR−およびレントゲン−診断薬、 2.元素番号12,20〜30、39、42、44及び57〜83の元素のイ オンと、NMR−又はレントゲン診断用造影剤との混合体、 3.元素番号12,20〜30、39、42、44及び57〜83の元素のイ オンと、化学療法薬との混合体、 4.元素番号12,20〜30、39、42、44及び57〜83の元素のイ オンと、NMR−又はレントゲン診断用造影剤ならびに化学療法薬との混合体。 さらに当該物質は体内に入れる異物量を極力少なくすることが必要な場合に有 効であり、検査を非侵襲的に行う必要がある場合に高い応用性を示す。 本発明の物質の持つ良好な水溶性と低い浸透圧特性により、高濃度の溶液を作 成することを可能にし、それによって脳精髄循環系への容積負荷を抑えられ、体 液による希釈を補うことができる。さらに、本発明の物質は試験管内だけでなく 、生体内でも高い安定性を示すことから、錯体に結合した−それ自体は有害な− イオンの遊離や交換は、新規造影剤が完全に排泄されるまで非常にゆっくりとし か起きない。 さらに、本発明の錯体化合物は体内NMRスペクトロスコピ−用の増感剤およ び転移試薬としても利用できる。 式1の化合物は、体内より完全に排泄され、従って実用性に優れているという 特徴を有している。 本発明の物質の生体内−適用では、これらの物質を例えば血清や生理的コッホ 塩液のような好適な担体や、ヒト血清アルブミンの様な別の蛋白と一緒に利用す ることができる。当該投与は細胞傷害の種類、利用する金属イオン、ならびに画 像形成法の種類により決める。 式1の化合物は医薬品に利用される添加物(例えば緩衝剤、安定化剤)が加え られた水溶液の形で利用できる。 水に溶け難い化合物の場合には、エタノール、ジメチルスルフォン酸、プロピ レングリコール又はTweenR80やTritonRX−100の様な溶解補助 剤の添加が役立つ。 96%igemエタノールを用いる場合には、本発明の物質の溶解性は高く、 500mmol/l以上溶解する。その場合、高濃度のアルコール使用による塞 栓の形成について注意が必要である。 各種溶媒(特に66%プロピレングリコール)の持つ様々な粘調性を利用して 、高い流動性持ち、細いカテーテルで液体を送る時の抵抗が僅かである液体を調 整できる。目的器官内の血液により希釈されると、注射液の粘度は大きく上昇し 、純水又は血漿中に存在しているのと同様の状態となる。 癌治療を目的とした組み合わせ製剤では、5−フルオロウラシル、マイトマイ シンC、シスプラスチン、ドキソルビシン及びマイトマイシンの利用が好ましい 。 利用に際して水溶液が必要な場合には、医薬品に使用されている溶 媒に溶解された水溶液、又は式1の化合物を混合した微結晶−懸濁液が利用でき る。 化学療法薬は1回投与当たり1−2000mg、このましくは5−1000m gが投与されるが、複数回にわけての投与も可能である。 本発明の物質は、カテーテルを用いて治療対象の癌の作用部位に投与されるこ とが好ましい。適用用量は癌の大きさによって決める。通常の投与用量は2〜8 0mlである。 まとめると、一般式1の化合物を場合によって化学療法薬と組み合わせること で、新しい癌治療の可能性を創造することができた。 さらに、本化合物はNMR−又はレントゲン診断薬として非侵襲的な治療管理 を可能にした(治療的放射先学) 以下実施例により本発明をより詳細に説明する。 実施例1: a)N−エチル−N−(ペルフルオロオクチルスルフォニル)− アミノ−酢酸−t−ブチルエステル N−エチルペルフルオロオクチルスルフォンアミド20g(37.94mmo l)と炭酸カリウム15.73g(113.8mmol)を200mlのアセト ンに懸濁し、60℃の臭化酢酸−第3級−ブチルエステル、14.80g(75 .87mmol)を滴下する。3時間、60℃で攪拌する。塩を濾過して取り除 き、濾過液を真空下に乾燥する。沈査をシリカゲルクロマトグラフィー(展開液 :ヘキサン/ジクロロメタン/アセトン=10/10/1)にかける。目的物質 を含む分画を蒸発してから、メタノール/エーテルで残査を結晶化する。 収量:蝋状の無色の固形物21.66g(89%理論値) 元素分析: 計算値.:C29.96 H2.51 F50.36 N2.18 S5.00 測定値.:C29.81 H2.70 F50.15 N2.30 S4.83 b)N−エチル−N−(ペルフルオロオクチルスルフォニル)− アミノ−酢酸 実施例1a)で得た表題化合物20g(31.18mmol)を200mlの トリフルオロ酢酸に溶解し、一晩室温にて懸濁する。真空下で蒸発して乾燥させ る。残査をメタノール/エーテルで結晶化する。 収量:無色の結晶化固形物 17.34g(95%理論値) 元素分析: 計算値.:C24.63 H1.38 F55.19 N2.39 S5.48 測定値.:C24.48 H1.50 F55.01 N2.17 S5.59 c)10−[2−ヒドロキシ−4−アザ−5−オキソ−7−アザ −7−(ペルフルオロオクチルスルフォニル)−ノニル]− 1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,1 0−テトラアザシクロドデカンのガドリニウム−錯体 実施例1b)の表題化合物10g(17.09mmol)とN−ヒドロキシス クシンイミド1.97g(18.79mmol)を、50mlのジメチルフォル ムアミド/50mlクロロフォルムの混合液に溶解する。0℃でジシクロヘキシ ルカルボジイミド3.88g(18.79mmol)を加え、1時間0℃で攪拌 してから室温でさらに3時間攪拌する。あらためて0℃に冷却してから5.19 g(51.27mmol)トリエチルアミン/50ml 2−プロ パノールを加えた。さらに10−(3−アミノ−2−ヒロドキシ−プロピル)− 1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシク ロドデカン(WO95/17451)10.78g(18.79mmol)のガ トリニウム錯体を50mlの水に溶かして加え、3時間室温で攪拌する。蒸発し て乾燥させて得た沈査を200mlメタノール/100mlクロロホルム混合液 に加え、ジシクロヘキシル尿素で濾過した。濾過液を蒸発して乾燥させてから、 RP−クロマトグラフィーにかけた(RP−18/展開液:水/n−プロパノー ル/アセトニトリルの勾配)。 収量:無色のガラス状固形物16.37g(78%理論値) 水含量:7.1% 20MHz,37℃でのT1−緩和度(L/mmol・秒): 41(水) 49(ヒト血漿) 元素分析(無水物で実施) 計算値.:C30.58 H3.18 F28.31 Gd13.78 N7. 37 S2.81 測定値.:C30.40 H3.29 F28.14 Gd13.55 N7. 28 S2.65 d)10−[2−ヒドロキシ−4−アザ−5−オキソ−7−アザ −7−(ペルフルオロオクチルスルフォニル)−ノニル]− 1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,1 0−テトラアザシクロドデカン 実施例1c)の表題化合物10g(8.76mmol)を100mlの水/1 00mlエタノールの混合液に溶解し、シュウ酸2水素1.73g(13.71 mmol)を加える。8時間80℃で加熱する。0℃に冷却してから沈殿したガ ドリニウムシュウ酸塩を濾 過して取り除く。濾過液を蒸発して乾燥させ、残査をRP−18にかける(RP −18/展開液:水/ンープロパノール/アセトニトリルの勾配)。 収量:ガラス状固形物8.96g(94%理論値) 水含量:9.3% 元素分析(無水物で実施) 計算値.:C35.30 H3.98 F32.73 N8.52 S3.25 ber.:C35.10 H4.15 F32.51 N8.35 S3.15 e)10−[2−ヒドロキシ−4−アザ−5−オキソ−7−アザ −7−(ペルフルオロオクチルスルフォニル)−ノニル]− 1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,1 0−テトラアザシクロドデカンのマンガン錯体(ナトリウム 塩として) 実施例1d)の表題化合物5g(5.07mmol)を100mlの水に溶解 し、マンガン(II)−炭酸塩を0.58g(5.07mmol)を加える。3時 間80℃で攪拌する。液を濾過し、濾過液に1Nのソーダ液を加えpH7.2に 調整してから凍結乾燥する。 収量:無色の無定型の粉末5.87g(定量) 水含量:8.4% 20MHz,37℃でのT1−緩和度(L/mmol・秒): 2.7(水) 4.2(ヒト血漿) 元素分析(無水物で実施) 計算値.:C32.81 H3.42 F30.42 Mn5.1 7 N7.92 Na2.17 S3.02 測定値.:C32.62 H3.57 F30.21 Mn5.06 N7.8 0 Na2.01 S2.90 f)10−[2−ヒドロキシ−4−アザ−5−オキソ−7−アザ −7−(ペルフルオロオクチルスルフォニル)−ノニル]− 1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,1 0−テトラアザシクロドデカンのイッテルビウム−錯体 実施例1d)の表題化合物5g(5.07mmol)を100mlの水/30 mlのエタノールの混合液に溶解し、イッテルビウム炭酸塩1.33g(2.5 3mmol)を加え、3時間80℃で攪拌する。液を濾過してから濾過液を真空 下に蒸発して乾燥させる。 収量:ガラス状固形物6.36g(定量) 水含量:7.8% 元素分析(無水物で実施) 計算値.:C30.11 H3.14 F27.92 N7.27 S2.77 Yb14.96 測定値.:C30.02 H3.27 F27.80 N7.10 S2.68 Yb14.75 g)10−[2−ヒドロキシ−4−アザ−5−オキソ−7−アザ −7−(ペルフルオロオクチルスルフォニル)−ノニル]− 1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,1 0−テトラアザシクロドデカンのジスプロジウム−錯体 実施例1d)の表題化合物5g(5.07mmol)を100mlの水/30 mlのエタノールの混合液に溶解し、酸化ジスプロジウム0.95g(2.53 mmol)を加え、3時間80℃で攪拌する。液を濾過してから濾過液を真空下 に蒸発して乾燥させる。 収量:無色のガラス状固形物6.35g(定量) 水含量:8.5% 元素分析(無水物で実施) 計算値.:C30.39 H3.17 F28.18 N7.33 S2.80 Dy14.18 測定値.:C30.17 H3.25 F28.03 N7.21 S2.65 Dy14.00 実施例2 a)13,13,13,12,12,11,11,10,10, 9,9,8,8,7,7,6,6,−ヘプタデカンフルオロ −3−オキサ−トリデカン酸−t−ブチルエステル 10gの1H,1H,2H,2H−ペルフルオロデカン−1−オル(21.5 5mmol)と0.73g(2.15mmol)のテトラブチルアンモニウム硫 化水素を含む100mlの60%カリ液/50mlトルオール混合液に10.5 1g(53.9mmol)の臭化酢酸−3級−ブチルエステルを激しく攪拌しな がら0℃で加える。この液を1時間0℃で攪拌する。これに200mlのトルオ ールを加え、水相を分離してから50mlのトルオールで2回抽出する。1つに まとめた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させてから、真空下に乾燥させる。残 査をシリカゲルクロマトグラフィ−(展開液:ヘキサン/ジクロロメタン/アセ トン=20/10/1)にかけた。 収量:無色の粘調なオイル9.72g(78%理論値) 元素分析: 計算値.:C33.23 H2.61 F55.85 測定値.:C33.09 H2.78 F55.71 b)13,13,13,12,12,11,11,10,10, 9,9,8,8,7,7,6,6,−ヘプタデカンフルオロ −3−オキサ−トリデカン酸 実施例2a)で得た表題化合物9.0g(15.56mmol)を180ml のトリフルオロ酢酸に溶解し、一晩室温にて懸濁する。真空下で蒸発して乾燥さ せる。残査をメタノール/エーテルで結晶化する。 収量:無色の固形物 7.80g(96%理論値) 元素分析: 計算値.:C27.60 H1.35 F61.85 測定値.:C27.48 H1.49 F61.66 c)10−[2−ヒドロキシ−4−アザ−5−オキサ−7−オキ サ−10,10,11,11,12,12,13,13,1 4,14,15,15,16,16,17,17,17−ヘ プタデカンフルオロ−ヘプタデシル]−1,4,7−トリス (カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシク ロドデカンのガドリニウム−錯体 実施例2b)の表題化合物7.0g(13.41mmol)とN−ヒドロキシ スクシンイミド1.70g(14.75mmol)を、30mlのジメチルフォ ルムアミド/20mlクロロフォルムの混合液に溶解する。0℃でジシクロヘキ シルカルボジイミド3.04g(14.75mmol)を加え、1時間0℃で攪 拌してから室温でさらに3時間攪拌する。あらためてo℃に冷却してから4.4 8g(44.25mmol)トリエチルアミン/50ml 2−プロパノールを 加えた。さらに10−(3−アミノ−2−ヒロドキシ−プロピル)−1,4,7 −トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン のガドリニウム−錯体8.46g(14.75mmol)を40mlの水に溶か して加え、3時間室温で攪拌する。蒸発して乾燥させ、得た沈査を100mlメ タノール/30mlクロロホルム混合液に加え、ジシクロヘキシル尿素で濾過し た。濾過液を蒸発して乾燥させてから、RP−クロマトグラフィーにかけた(R P−18/展開液:水/n−プロパノール/アセトニトリルの勾配)。 収量:無色のガラス状固形物11.8g(75%理論値) 水含量:8.2% 20MHz,37℃でのT1−緩和度(L/mmol・秒): 19(水) 33(ヒト血漿) 元素分析(無水物で実施) 計算値.:C32.32 H3.27 F29.96 Gd14.59 N6. 50 測定値.:C32.16 H3.42 F29.78 Gd14.39 N6. 40 実施例3 a)1,2−エポキシ−4−オキサ−1H,1H,2H,3H, 3H,5H,5H,6H,6H−ペルフルオロ−テトラデカ 1H,1H,2H,2H−ペルフルオロデカン−1−オル20g(43.09 mmol)とテトラブチルアンモニウム硫酸水素塩0.79g(2.32mmo l)を含む200mlの60%のカリ液/100mlトルオール混合液に、10 ℃で7.97g(86.18mmol)のエピクロロヒドリンを強く攪拌しなが ら、反応液の温度が20℃を越えない様に注意しながら滴下する。2時間、15 ℃で攪拌してから上記のエピクロロヒドリンを3.99g(43.09mmol )をさらに滴下する。それから一晩室温で攪拌する。100mlのメチル3級ブ チルエーテルを加え、水相を分離する。 水相を50mlのトルオールで2回追加抽出する。有機相をまとめてから、硫酸 マグネシウムで乾燥させ、真空下に蒸発させる。残査をシリカゲルクロマトグラ フィ−(展開液:ジクロロメタン/ヘキサン/アセトン=20/10/1)にか ける。 収量:無色のオイル19.05g(85%理論値) 元素分析: 計算値.:C30.02 H1.74 F62.09 測定値.:C29.87 H1.95 F61.81 b)10−[−2ヒドロキシ−4−オキサ−1H,1H,2H, 3H,3H,5H,5H,6H,6H−ペルフルオロ−テト ラデシル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1 ,4,7,10−テトラアザシロドデカン 1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシ ロドデカン12.0g(34.60mmol)を含む50mlの水に水酸化ナト リウム8.3g(207.6mmol)を加える。18.0g(34.60mm ol)実施例3a)の表題化合物を60mlのn−ブタノール/60ml2−プ ロパノールに溶かした液を上記液に滴下し、得られた液を一晩70℃で暖めた。 真空下に乾燥させ、残査を300mlの水に移し、3N塩酸でpH3に調整する 。それから200mlのn−ブタノールで2回抽出する。ブタノール相を一つに 集めて、これを真空下に乾燥させ、得られた残査をRP−クロマトグラフィーに かける(RP−18/展開液:水/n−ブタノール/アセトニトリルの勾配)。 収量:26.61g(79%理論値) 水含有量:11.0% 元素分析(無水物の場合): 計算値.:C37.42 H4.07 F37.27 N6.47 測定値.:C37.25 H4.19 F37.08 N6.30 c)10−[−2ヒドロキシ−4−オキサ−1H,1H,2H, 3H,3H,5H,5H,6H,6H−ペルフルオロ−テト ラデシル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1 ,4,7,10−テトラアザシロドデカンのガドリニウム− 錯体 実施例3b)の表題化合物10g(11.54mmol)を100ml水/5 0mlの2−プロパノール混合液に溶解し、これに2.09g(5.77mmo l)の酸化ガドリニウムを加える。3時間、80℃で攪拌する。溶液を濾過し、 真空下に乾燥させる。 収量:ガラス状固形物12.48g(定量) 水含量:5.6% 20MHz,37℃でのT1−緩和度(L/mmol・秒): 15.2(水) 27.5(ヒト血漿) 元素分析(無水物で) 計算値.:C31.77 H3.16 F31.64 Gd15.40 N5. 49 測定値.:C31.55 H3.30 F31.49 Gd15.28 N5. 35 実施例4 a)1,2−エポキシ−4−オキサ−1H,1H,2H,3H, 3H,5H,5H,6H,6H−ペルフルオロドデカン 1H,1H,2H,2H−ペルフルオロオクタン−1−オル20g(54. 93mmol)とテトラブチルアンモニウム硫酸水素塩1.87g(5.5mm ol)を含む200mlの60%水性カリ液/100mlトルオール混合液に、 10℃で10.17g(10 9.9mmol)のエピクロロヒドリンを強く攪拌しながら、反応液の温度が2 0℃を越えない様に注意しながら滴下する。15℃で2時間攪拌してから上記の エピクロロヒドリンを5.08g(54.93mmol)をさらに滴下する。そ れから一晩室温で攪拌する。100mlのトルエンと100mlのメチル3級ブ チルエーテルを加え、水相を分離する。水相を50mlのトルオールで2回追加 抽出する。有機相を1つにまとめてから、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下に 蒸発させる。残査をシリカゲルクロマトグラフィ−(展開液:ジクロロメタン/ ヘキサン/アセトン=20/10/1)にかける。 収量:無色のオイル19.15g(理論値の83%) 元素分析: 計算値.:C31.44 H2.16 F58.78 測定値.:C31.40 H2.29 F58. 55 b)10−[2ヒドロキシ−4−オキサ−1H,1H,2H,3 H,3H,5H,5H,6H,6H−ペルフルオロドデシル ]−1,4,7−トリス (カルボキシメチル)−1,4, 7,10−テトラアザシクロドデカン 1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシ クロドデカン(DO3A)14.84g(42.84mmol)を含む70ml の水に水酸化ナトリウム10.3g(257mmol)を加える。18.0g( 42.84mmol)の実施例4a)の表題化合物を80mlのn−ブタノール /60ml2−プロパノールに溶かした液を上記液に滴下し、得られた液を一晩 70℃で暖めた。真空下に乾燥させ、残差を300mlの水に移し、3N塩酸で pH3に調整する。それから200mlのn−ブタノールで2回抽出した。ブタ ノール相を一つに集めて、これを真空下 に乾燥させ、得られた残査をRP−クロマトグラフィーにかけた(RP−18/ 展開液:水/n−ブタノール/アセトニトリルの勾配)。 収量:ガラス状の固形物27.4g(理論値の75%) 水含有量:10.1% 元素分析(無水物の場合): 計算値.:C39.17 H4.60 F32.22 N7.31 測定値.:C39.05 H4.85 F32.05 N7.19 c)10−[−2ヒドロキシ−4−オキサ−1H,1H,2H, 3H,3H,5H,5H,6H,6H−ペルフルオロドデシ ル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4, 7,10−テトラアザシクロドデカンのガドリニウム−錯体 実施例4b)の表題化合物10g(13.04mmol)を100ml水/5 0ml 2−プロパノール混合液に溶解し、これに2.36g(6.52mmo l)の酸化ガドリニウムを加えた。3時間、80℃で攪拌する。溶液を濾過し、 真空下に乾燥させた。 収量:ガラス状固形物12.77g(定量) 水含量:6.1% 元素分析(無水物で) 計算値.:C32.61 H3.50 F26.82 Gd17.08 N6. 08 測定値.:C32.43 H3.69 F26.67 Gd16.85 N5. 91 実施例5 a)9,9,9,8,8,7,7,6,6,−ノナフルオロ−3 −オキサ−ノナン酸−t−ブチルエステル 20g(75.73mmol)の1H,1H,2H,2H−ペル フルオロヘキサン−1−オルと2.57g(7.57mmol)のテトラブチル アンモニウム硫化水素を含む300ml60%iger aqu.カリ液/20 0mlトルオールの混合液に、29.54g(151.5mmol)の臭化酢酸 −3級−ブチルエステルを0℃で激しく攪拌しながら加える。この液を1時間0 ℃で攪拌する。当該液に100mのトルオールを加え、水相を分離してから50 mlのトルオールで2回抽出する。1つにまとめた有機相を硫酸マグネシウムで 乾燥させてから、真空下に乾燥させる。残査をシリカゲルクロマトグラフィー( 展開液:ヘキサン/ジクロロメタン/アセトン=20/10/1)にかけた。 収量:無色のオイル21.48g(理論値の75%) 元素分析: 計算値.:C38.11 H4.00 F45.21 測定値.:C37.95 H4.18 F45.03 b)9,9,9,8,8,7,7,6,6,−ノナフルオロ−3 −オキサ−ノナン酸 実施例5a)で得た表題化合物20.0g(52.88mmol)を300m lのトリフルオロ酢酸に溶解し、一晩室温にて懸濁する。真空下で蒸発して乾燥 させる。残査をヘキサン/エーテルで結晶化する。 収量:無色の結晶化固形物14.82g(理論値の87%) 元素分析: 計算値.:C29.83 H2.19 F53.08 測定値.:C29.71 H2.40 F52.90 c)10−[2−ヒドロキシ−4−アザ−5−オキサ−7−オキ サ−10,10,11,11,12,12,13,13,1 3−ノナフルオロートリデシル]−1,4,7−トリス(カ ルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロド デカンのガドリニウム−錯体 実施例5b)の表題化合物7.41g(23.01mmol)とN−ヒドロキ シスクシンイミド2.91g(25.31mmol)を、40mlのジメチルフ ォルムアミド/20mlクロロフォルムの混合液に溶解する。これに0℃でジシ クロヘキシルカルボジイミド5.22g(25.31mmol)を加え、1時間 0℃で攪拌してから室温でさらに3時間攪拌する。あらためて0℃に冷却してか ら6.98g(69mmol)トリエチルアミン/30ml 2−プロパノール を加えた。さらに10−(3−アミノ−2−ヒロドキシープロピル)−1,4, 7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカ ンのガドリニウム−錯体13.2g(23.01mmol)を40mlの水に溶 かして加え、3時間室温で攪拌する。蒸発して乾燥させ、得た沈査を200ml メタノール/50mlクロロホルム混合液に加え、ジシクロヘキシル尿素で濾過 した。濾過液を蒸発して乾燥させてから、RP−クロマトグラフィーにかけた( RP−18/展開液:水/n−プロパノール/アセトニトリルの勾配)。 収量:無色のガラス状固形物15.20g(理論値の71%) 水含量:5.7% 元素分析(無水物で実施) 計算値.:C34.21 H4.02 F19.48 Gd17.91 N7. 98 測定値.:C34.09 H4.18 F19.31 Gd17.74 N7. 87 実施例6 a)N−エチル−N−(ペルフルオロオクチルスルフォニル)− アミノ−酢酸−N−(2−アミノエチル)−アミド 実施例1b)の表題化合物15g(25.63mmol)とN−ヒドロキシス クシンイミド3.24g(28.19mmol)を80mlのジメチルフォルム アミドに溶解し、0℃にしてジシクロヘキシルカルボジイミド5.82g(28 .19mmol)を加える。0℃で1時間攪拌してから、室温で2時間さらに攪 拌する。沈殿したジシクロヘキシル尿素を濾過して除き、濾過液を30分以内に 46.21g(768.9mmol)のエチレンジアミンを含む300mlのジ クロロメタン液に滴下する。これを室温で5時間攪拌する。1000mlの水を 加え、有機相を分離する。この有機相を500mlの水で2回洗い、それから硫 酸マグネシウムで乾燥してから真空下に乾燥させる。シリカゲルクロマトグラフ ィーで精製する。(展開液:ジクロロメタン/2−プロパノール=15/1) 収量:無色の蝋状の固形物11.79g(理論値の75%) 元素分析: 計算値.:C27.42 H2.30 F52.66 N4.57 S5.23 測定値.:C27.20 H2.41 F52.48 N4.38 S5.10 b)N−エチル−N−(ペルフルオロオクチルスルフォニル)− アミノ−酢酸−N−[2−(ブロモアセチル)−アミノエチ ル)−アミド 実施例6a)の表題化合物10g(16.3mmol)とトリエチルアミン2 .02g(20mmol)を40mlのジメチルメタンに溶解した。30分以内 に−10℃にてブロモアセチルブロマイド3.29g(16.3mmol)を滴 下してから0℃で2時間攪拌する。この溶液を300mlの1N塩酸に注ぎ、良 く混合する。 有機相を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥してから真空下に乾燥させる。残査を シリカゲルクロマトグラフィーにかける(展開液:ジクロロメタン/アセトン= 20/1) 収量:薄黄色の蝋状の固形物11.1g(91%理論値) 元素分析: 計算値.:C25.68 H2.02 Br10.68 F43.16 N5. 62 S4.29 測定値.:C25.47 H2.18 Br10.45 F43.29 N5. 47 S4.10 c)10−[2−オキソ−3−アザ−6−アザ−7−オキソ−9 −アザ−9−(ペルフルオロオクチルスルフォニル)−ウン デシル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1, 4,7,10−テトラアザシクロドデカン 実施例6b)の表題化合物10g(13.36mmol)を含む180mlメ タノールに1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テト ラアザシクロドデカン(DO3A)4.63g(13.36mmol)と18. 5g(133.6mmol)の炭酸カリウム塩を加える。12時間環流しながら 煮沸する。無機塩を濾過で除き、濾過液を蒸発させて乾燥させる。残査を100 mlの水に移し、5N塩酸でpH3に調整する。それから150mlのn−ブタ ノールで2回抽出する。有機相を一つに集めて、これを真空下に乾燥させ、得ら れた残査をRP−クロマトグラフィーにかける(RP−18/展開液:水/n− ブタノール/アセトニトリルの勾配)。 収量:無色の固形物10.43g(67%理論値) 水含有量:13.0% 元素分析(無水物の場合): 計算値.:C35.55 H3.98 F31.86 N9.67 S3.16 測定値.:C35.37 H3.75 F31.64 N9.78 S3.25 d)10−[−2−オキソ−3−アザ−6−アザ−7−オキソ− 9−アザ−9−(ペルフルオロオクチルスルフォニル)−ウ ンデシル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1 ,4,7,10−テトラアザシクロドデカンのガドリニウム −錯体 実施例6c)の表題化合物10g(9.86mmol)を50ml水/20m l エタノール混合液に溶解し、これに1.79g(4.93mmol)の酸化 ガドリニウムを加えた。4時間、80℃で攪拌する。溶液を濾過し、真空下に乾 燥させた。 収量:12.4g(定量) 水含量:7.1% 元素分析(無水物で) 計算値.:C30.85 H3.19 F27.65 Gd13.46 N8. 39 S2.75 測定値.:C30.64 H3.35 F27.58 Gd13.29 N8. 28 S2.65 実施例7 a)1H,1H,2H,2H−ペルフルオロドデカン−1−オル −p−トルオルスルフォン酸エステル 1H,1H,2H,2H−ペルフルオロデカン−1−オル30g(64.64 mmol)を含む300mlのジクロルメタンと10.12g(100mmol )のトリエチルアミン混合液に0℃で12.57g(65.93mmol)のp −トルオールスルフォン酸 クロライドを加える。0℃で2時間攪拌してから、室温でさらに2時間攪拌した 。この液を冷やした500mlの2N塩酸に加えて強く攪拌した。有機相を分離 し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下に蒸発させる。残査を少量のメタノール を用いて結晶化する。 収量:無色の結晶化粉末39.97g(95%理論値) 元素分析: 計算値.:C33.02 H1.79 F52.23 S5.19 測定値.:C32.81 H1.93 F52.04 S5.05 b)10−[(1−ヒドロキシメチル−1−カルボキシ)−メチ ル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4, 7,10−テトラアザシクロドデカン 1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシ クロドデカン(DO3A)20g(57.78mmol)と水酸化ナトリウム3 1.21g(780mmol)、カリウムヨウ化物2g(12mmol)を含む 100mlのジメチルフォルムアミドに2−クロロ−3−ベンジルオキシ−プロ パン酸37.2g(173.4mmol)を加え、3日間60℃で攪拌する。こ れを蒸発して乾燥させ、その残査を300mlの水に溶解する。それから3Nの 塩酸でpH3に調整し、250mlのジクロロメタンで2回抽出する。水相に4 gのパラジウム触媒(10%Pd/C)を加え、5時間60℃で水素化する。残 査をRP−クロマトグラフィーにかけ(RP−18/展開液:水/2−プロパノ ール/アセトニトリルの勾配)て精製する。 収量:無色のガラス状の固形物5.92g(DO3Aに関して理論値の21%) 水含有量:11.1% 元素分析(無水物の場合): 計算値.:C47.00 H6.96 N12.90 測定値.:C46.81 H6.78 N12.99 c)10−[1−ヒドロキシメチル−1−(メトキシカルボニル )−メチル]−1,4,7−トリス(メトキシカルボニルメ チル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 200mlのメタノールに0℃で9.53g(80mmol)の塩化チオニル を滴下する。それから実施例7b)の表題化合物5.8g(13.35mmol )を加え、1時間0℃で攪拌する。さらに当該液を6時間60℃に加温する。当 該液を蒸発して乾燥し、残査を150mの塩化メチレンに加えて、8%iger aquのソーダ液200mlを用いて3回抽出する。有機相を硫酸マグネシウ ムで乾燥させてから、蒸発して乾固させる。薄黄色のオイルとして表題化合物6 .09g(93%理論値)を得る。 元素分析: 計算値.:C51.42 H7.81 N11.42 測定値.:C51.20 H7.95 N11.28 d)10−[1−(メトキシカルボニル)−3−オキサ−1H, 2H,2H,4H,4H,5H,5H−ペルフルオロトリデ シル−1,4,7−トリス(メトキシカルボニルメチル)− 1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 実施例7c)の表題化合物6g(12.23mmol)を含む40mlのジメ チルフォルムアミドに水酸化ナトリウム0.44g(14.68mmol)(ミ ネラルオイルの80%ige懸濁液)を加え30分−10℃で攪拌した。次いで 8.32g(13.45mmol)の実施例7a)の表題化合物を加え、室温に て8時間攪拌した。400mlの氷水を注意深く加え、300mlの酢酸エチル エステルで2回抽出した。酢酸エチル−相を一つにまとめて飽和し たコッホ塩溶液で洗ってから硫酸マグネシウムで乾燥させた。真空下に乾固し、 得た沈査をシリカゲルクロマトグラフィーにかけた(展開液:ジクロロメタン/ メタノール=20/1) 収量:粘調な黄色のオイル7.68g(67%理論値) 元素分析: 計算値.:C39.75 H4.41 F34.48 N5.98 測定値.:C39.58 H4.60 F34.27 N5.75 e)10−[1−カルボキシ−3−オキサ−IH,2H,2H, 4H,4H,5H,5H−ペルフルオロトリデシル]−1, 4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10− テトラアザシクロドデカン 実施例7d)の表題化合物7.5g(8.01mmol)を50ml水/30 mlエタノール混合液に懸濁し、さらに3.84g(96mmol)の水酸化ナ トリウムを加える。これを一晩煮沸、環流する。室温まで冷却してから3N塩酸 でpH3に調整する。これを真空下に乾燥させ、得られた残査をRP−クロマト グラフィーにかけ精製する(RP−18/展開液:水/n−ブタノール/アセト ニトリルの勾配)。 収量:ガラス様の固形物6.84g(87%理論値) 水含有量:10.3% 元素分析(無水物の場合): 計算値.:C36.83 H3.78 F36.68 N6.36 測定値.:C36.67 H3.90 F36.49 N6.25 f)10−[1−カルボキシ−3−オキサ−1H,2H,2H, 4H,4H,5H,5H−ペルフルオロトリデシル]−1, 4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10− テトラアザシクロドデカンのガドリニウム−錯体(ナトリウ ム塩として) 実施例7e)の表題化合物6g(6.81mmol)を80ml水に懸濁し、 これに1.23g(3.4mmol)の酸化ガドリニウムを加える。3時間、9 0℃で攪拌する。溶液を室温まで冷却してから2Nの苛性ソーダ液でpH7.2 に調整する。この液を濾過して凍結乾燥する。 収量:無色の薄片状の粉末7.83g(定量) 水含量:8.1% 元素分析(無水物で) 計算値.:C30.69 H2.77 F30.56 Gd14.88 N5. 30 Na2.18 測定値.:C30.48 H2.85 F30.37 Gd14.69 N5. 17 Na1.95 実施例8 a)2H,2H−過フルオロオクタナル 1H,1H,2H,2H−ペルフルオロオクタン−1−オル30g(82.4 mmol)を500mlのジクロルメタンに溶解し、17.76g(82.4m mol)のピリミジニウムクロロクロム酸塩を加える。一晩室温で攪拌する。こ の液を酸化アルミニウム(中性)が充填された短いカラムにかけて濾過し、濾過 液を蒸発して乾固させ、この残査をシリカゲルクロマトグラフィ−(展開液:ジ クロロメタン/ヘキサン/アセトン=10/10/1)にかける。 収量:蝋状の固形物26.55g(89%理論値) 元素分析: 計算値.:C26.54 H0.84 F68.21 測定値.:C26.47 H1.05 F68.10 b)2−アミノ−2H,3H−3H−ペルフルオロノナン酸(塩 酸塩として) ナトリウムシアン化物7.04g(143.6mmol)と塩化アンモニウム 8.45g(158mmol)を30mlの水に溶解する。この液に40mlの エタノールと実施例8a)の表題化合物を26g(71.8mmol)を加える 。得られた液を2時間45℃に暖めた。300mlの水を加え、200mlのベ ンゾールで3回抽出する。ベンゾール相を一つにまとめてから真空下に乾燥させ る。得られた残査を100mlの6Nの塩酸/50mlメタノールに移し、2時 間環流しながら加熱する。真空下に乾燥させる。得られた残査を2−プロパノー ル/メチル−3級−ブチルエーテルで結晶化する。 収量:結晶化固形物11.15g(35%理論値) 元素分析: 計算値.:C24.37 H1.59 C17.99 F55.68 N3.1 6 測定値.:C24.15 H1.72 C17.65 F55.51 N3.0 5 c)2−[(N−ベンジルオキシカルボニル)トリグリシジル] −アミノ−2H,3H,3H−ペルフルオロノナン酸 N−ベンジルオキシカルボニル−トリグリシン8.37g(24.8mmol )とN−ヒドロキシスクシンイミド3.14g(27.28mmol)を80m lのジメチルフォルムアミドに溶解し、0℃にしてジシクロヘキシルカルボジイ ミド5.63g(27.28mmol)を加える。0℃で1時間攪拌してから、 室温で2時間さらに攪拌する。0℃に冷却してから、7.53g(74.4mm ol)のトリエチルアミンと11g(24.8mmol)の実施例8bの表題化 合物を加え、一晩室温で攪拌する。この液を真空下に 乾燥し、得られた残査を300mlの5%iger aqu.シュウ酸液に移し 、200mlの酢酸エチルエステルで3回抽出する。有機相を集めてから、硫酸 マグネシウムで乾燥する。残査をシリカゲルクロマトグラフィーにかける。(展 開液:ジクロロメタン/n−プロパノール=20/1) 収量:無色の鱗片状の固形物11.83g(67%理論値) 元素分析: 計算値.:C38.78 H2.97 F34.67 N7.86 測定値.:C38.59 H2.85 F34.48 N7.91 d)2−[トリグリシジル]−アミノ−2H、3H、3H−ペル フルオロノナン酸 実施例8c)の表題化合物11.5g(16.14mmol)を200mlの 2−プロパノールに溶解し、3gのパラジウム−触媒(10%Pd/C)を加え る。一晩室温で水素化する。濾過して触媒と分離してから濾過液を蒸発して乾燥 させる。 量:無色の固形物9.33g(定量) 元素分析: 計算値.:C31.15 H2.61F42.71 N9.69 測定値.:C31.29 H2.80F42.53 N9.48 e)2−(1H,1H−ペルフルオロヘプチル)−1,4,7, 10−テトラアザ−3,6,9,12−テトラオキソ−シク ロドデカン 実施例8d)の表題化合物9.2g(15.91mmol)を1000mlジ メチルフォルムアミドに溶解し、3.93g(15.91mmol)の2−エト キシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキシキノリンを加える。室温 で3日間攪拌する。蒸発して乾燥させ、残査をシリカゲルクロマトグラフィーに かけた(RP −18/展開液:ジクロルメタン/2−プロパノール=20/1)。 収量:蝋状の固形物4.54g(51%理論値) 元素分析: 計算値.:C32.16 H2.34 F44.08 N10.0。 測定値.:C32.05 H2.47 F43.87 N9.89 f)2−(1H,1H−ペルフルオロヘプチル)−1,4,7, 10−テトラアザシクロドデカン(テトラヒドロクロライド として) 実施例8e)の表題化合物4.4g(7.85mmol)に200mlのボラ ン−テトラヒドロフラン−錯体−液を加え2日間環流しながら煮沸した。それを 真空下に乾燥させ、得られた残査を50mlの濃塩酸に移す。これに100ml のエタノールを加え、8時間環流しながら煮沸する。真空下に蒸発して乾燥させ 、残査をエタノールを用いて結晶化する。 収量:無色の結晶粉末4.75g(93%理論値) 元素分析: 計算値.:C27.71 H3.88 C121.81 F37.99 N8. 62 測定値.:C27.65 H3.95 C121.40 F37.69 N8. 41 g)2−(1H,1H−ペルフルオロヘプチル)−1,4,7, 10−テトラ(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テ トラアザシクロドデカン 実施例8f)の表題化合物4.6g(7.07mmol)と塩素酸4.0g( 42.4mmol)を40mlの水に溶解し、30% 水性カリ液を加えてpH10に調整する。8時間、70℃で加温して、かつpH を8から10の間に維持する(30%水性カリ液を加えて)。この液を室温まで 冷却し、濃塩酸でpHを2にしてから蒸発して乾燥する。残査を150mlのメ タノールに移し、塩を濾過して取り除き、濾過液を真空下に乾燥させる。残査を RP−18クロマトグラフィーにかけて精製する(RP−18/展開液:水/2 −プロパノール/アセトニトリル)。 収量:ガラス状固形物5.03g(87%理論値) 水含有量:10.1% 元素分析(無水物について): 計算値.:C37.51 H3.97 F33.53 N7.61 測定値.:C37.35 H4.12 F33.40 N7.45 h)2−(1H,1H−ペルフルオロヘプチル)−1,4,7, 10−テトラ(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テ トラアザシクロドデカンのガドリニウム−錯体(ナトリウム 塩として) 実施例8g)の表題化合物4.5g(6.11mmol)を100mlの水に 溶解し、これに1.107g(3.05mmol)の酸化ガドリニウムを加える 。3時間、90℃に加熱する。室温まで冷却してから、2Nの苛性ソーダ液でp Hを7.2にする。この液を濾過して凍結乾燥する。 収量:無色の粉末6.03g(定量) 水含有量:7.5% 元素分析(無水物について): 計算値.:C30.23 H2.87 F27.03 Gd17.21 N6. 13 Na2.52 測定値.:C30.10 H3.05 F26.81 Gd17. 15 N5.95 Na2.30 実施例9 a)10−[2−ヒドロキシ−1H,1H,2H,3H、3H− ペルフルオロノニル]1−4,7−トリス(カルボキシメチ ル)−1,4,7, 10−テトラアザシクロドデカン 1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシク ロドデカン15g(43.3mmol)を含む50mlの水に水酸化ナトリウム 13.85g(346.4mmol)を加える。これに27.68g(64.9 5mmol)1,2−エポキシ−1H,1H,2H,3H,3H−ペルフルオロ ノナンを50mlのn−ブタノール/50ml2−プロパノールに溶かした液を 滴下し、一晩80℃で暖める。真空下に乾燥させ、残査を200mlの水に移し 、3N塩酸でpH3に調整する。それから200mlのn−ブタノールで2回抽 出した。ブタノール相を一つに集めて、これを真空下に乾燥させ、得られた残査 をRP−クロマトグラフィーにかけ精製する(RP−18/展開液:水/n−ブ タノール/アセトニトリルの勾配)。 収量:ガラス様の固形物30.34g(78%理論値) 水含有量:13.7% 元素分析(無水物の場合): 計算値.:C37.32 H4.04 F36.89 N7.25 測定値.:C37.15 H4.21 F36.70 N7.19 b)10−[2−ヒロドキシ−1H,1H,2H,3H、3H− ペルフルオロノニル]1−4,7−トリス(カルボキシメチ ル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカンのガド リニウム−錯体 実施例9a)の表題化合物10g(12.94mmol)を10 0ml水/50mlエタノール液に溶解し、これに2.34g(6.47mmo l)の酸化ガドリニウムを加える。3時間、80℃で攪拌する。溶液を濾過し、 真空下に乾燥させた。 収量:無色のガラス状固形物13.16g(定量) 水含量:9.1% 元素分析(無水物で) 計算値.:C31.11 H3.05 F30.75 Gd16.97 N6. 05 測定値.:C31.01 H3.19 F30.55 Gd16.71 N5. 88 実施例10 a)9H,9H,10H、11H、12H、12H−ペルフルオ ロエイコス−10−エン 24.77g(52.26mmol)の1H,1H,2H,2H−ペルフルオ ロデシル−1−ヨード化物と13.71g(52.26mmol)のトリフェニ ルフォスフィンを含む500mlアセトン70℃で攪拌しながら加熱する。透明 な液が乳状に濁り始め、無色のフォスフォニウム塩が分離する。このフォスフォ ニウム塩を濾過して取り、真空下に40℃で乾燥させる。 収量:38.9g(89%理論値) このフォスフォニウム塩を精製しないで直接次の反応に用いる。当該フォスフ ォニウム塩38.9g(46.5mmol)を含む250mlのジクロロメタン に5.22g(46.5mmol)のカリウム−3級−ブチレートと、0.20 g(0.75mmol)18−クラウン−6、19.54g(42.28mmo l)の2H,2H−ペルフルオロデカナルを加え、10時間室温で攪拌する。蒸 発して乾燥させてから残査をシリカゲルクロマトグラフィ−(展開 液:ジクロロメタン/n−ヘキサン/ジエチルエーテル=10/20/1)にか ける。 収量:無色の蝋状の固形物30.3g(ヨード化物に関して65%理論値) 元素分析: 計算値.:C26.92 H0.68 F72.40 測定値.:C26.81 H0.79 F72.20 b)10,11−エポキシ−9H,9H,10H、11H、12 H、12H−ペルフルオロエイコサン 実施例10a)で得た表題化合物25g(28.02mmol)が溶解した2 50mlのジクロロメタンに、0℃で10.47g(35.42mmol)の3 −クロルペルオキシベンゾ酸(約60%ig)を加え、一晩室温にて懸濁する。 300mlの5%ige aqu.の炭酸ナトリウム液を加えて、よく攪拌する 。有機相を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発して乾固させる 。残査をシリカゲルクロマトグラフィーにかける(展開液:n−ヘキサン/ジク ロロメタン/ジエチルエーテル=10/10/1)。 収量:無色の化固形物24.17g(95%理論値) 元素分析: 計算値.:C26.45 H0.67 F71.12 測定値.:C26.25 H0.88 F71.35 c)10−[1−(1H,1H−ペルフルオルノニル)−2−ヒ ドロキシ−1H,2H,3H、3H−ペルフルオロノニル] 1−4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,1 0−テトラアザシクロドデカン 1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシ クロドデカン7.63g(22.02mmol)を含 む35mlの水に水酸化ナトリウム7.04g(0.176mmol)を加える 。これに20g(22.02mmol)実施例10b)の表題化合物が溶解した 50mlのn−ブタノール/40ml2−プロパノール液を滴下し、一晩オート クレーブで120℃に暖める。真空下に乾燥させ、残査を200mlの水に移し 、3N塩酸でpH3に調整する。それから300mlのn−ブタノールで2回抽 出する。ブタノール相を一つに集めて、これを真空下に乾燥させ、得られた残査 をRP−クロマトグラフィーにかけ精製する(RP−18/展開液:水/n−ブ タノール/アセトニトリルの勾配)。 収量:無色のガラス様の固形物9.79g(31%理論値) 水含有量:12.5% 元素分析(無水物の場合): 計算値.:C32.55 H2.57 F51.49 N4.47 測定値.:C32.38 H2.75 F51.29 N4.28 d)10−[1−(IH,IH−ペルフルオルノニル)−2−ヒ ドロキシ−1H,2H,3H、3H−ペルフルオロウンデシ ル]1−4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7 ,10−テトラアザシクロドデカンのガドリニウム−錯体 実施例10c)の表題化合物8g(6.38mmol)を50ml水/40m lエタノール/20mlクロロフォルム液に溶解し、これに1.16g(3.1 9mmol)の酸化ガドリニウムを加える。4時間、オートクレーブ内で90℃ で攪拌する。溶液を濾過し、真空下に乾燥させた。 収量:ガラス状固形物9.47g(定量) 水含量:5.2% 元素分析(無水物で) 計算値.:C28.99 H2.07 F45.85 Gd11. 16 N3.98 測定値.:C28.81 H2.19 F45.71 Gd11.03 N4. 12 実施例11 a)7H,7H,8H、9H、10H、10H−ペルフルオロヘ キサデク−8−エン 18.7g(50mmol)の1H,1H,2H,2H−ペルフルオロシチル −1−ヨード化物と13.11g(50mmol)のトリフェニルフォスフィン を400mlアセトン中に70℃で攪拌しながら加熱する。透明な液が乳状に濁 り始め、無色のフォスフォニウム塩が分離する。このフォスフォニウム塩を濾過 して取り、真空下に40℃で乾燥させる。 収量:28.95g(91%理論値) このフォスフォニウム塩を精製しないで直接次の反応に用いる:当該フォスフ ォニウム塩28.95g(45.5mmol)を含む200mlのジクロロメタ ンに5.05g(45.5mmol)のカリウム−3級−ブチレートと、0.2 0g(0.75mmol)18−クラウン−6、14.98g(41.36mm ol)の実施例8a)の表題化合物を加え、10時間室温で攪拌する。蒸発して 乾燥させてから残査をシリカゲルクロマトグラフィー(展開液:ジクロロメタン /n−ヘキサン/ジエチルエーテル=10/20/1)にかける。 収量:無色の蝋状の固形物19.65g(理論値の61%) 元素分析: 計算値.:C22.38 H0.94 F76.69 測定値.:C22.20 H0.99 F76.51 b)8,9−エポキシ−7H,7H,8H、9H、10H、10 H−ペルフルオロヘキサデカン 実施例11a)で得た表題化合物19g(29.5mmol)が溶解した20 0mlのジクロロメタンに、0℃で11.03g(38.35mmol)の3− クロルペルオキシベンゾエ酸(約60%ig)を加え、一晩室温にて懸濁する。 300mlの5%水性炭酸ナトリウム液を加えて、よく攪拌する。有機相を分離 し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発して乾固させる。残査をシリカ ゲルクロマトグラフィーにかける(展開液:n−ヘキサン/ジクロロメタン/ジ エチルエーテル=10/10/1)。 収量:無色の固形物19.43g(93%理論値) 元素分析: 計算値.:C27.14 H0.85 F69.75 測定値.:C27.01 H0.97 F69.60 c)10−[1−(1H,1H−ペルフルオロヘプチル)−2− ヒドロキシ−1H,2H,3H、3H−ペルフルオロノニル ]1−4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7, 10−テトラアザシクロドデカン 1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10− テトラアザシクロドデカン9.3g(26.83mmol)を含む50mlの水 に水酸化ナトリウム8.59g(214.6mmol)を加える。これに19g (26.83mmol)の実施例11b)表題化合物が溶解した70mlのn− ブタノール/60ml 2−プロパノール液を滴下し、一晩オートクレーブで1 20℃に暖める。真空下に乾燥させ、残査を200mlの水に移し、3N塩酸で pH3に調整する。それから300mlのn−ブタノールで2回抽出する。ブタ ノール相を一つに集めて、これを真空下に乾燥させ、得られた残査をRP−クロ マトグラフィーにかけ精製する(RP− 18/展開液:水/n−ブタノール/アセトニトリルの勾配)。 収量:ガラス様の固形物9.4g(理論値の29%) 水含有量:12.7% 元素分析(無水物の場合): 計算値.:C34.17 H3.06 F46.84 N5.31 測定値.:C33.98 H3.18 F46.65 N5.20 d)10−[1−(1H,1H−ペルフルオロヘプチル)−2− ヒドロキシ−1H,2H,3H、3H−ペルフルオロノニル ]1−4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7, 10−テトラアザシクロドデカンのガドリニウム−錯体 実施例11c)の表題化合物9g(8.53mmol)を60ml水/40m lエタノール/30mlクロロフォルム液に溶解し、これに1.54g(4.2 7mmol)の酸化ガドリニウムを加える。4時間、オートクレーブ内で90℃ で攪拌する。溶液を濾過し、真空下に乾燥させた。 収量:無色のガラス状固形物11.45g(定量) 水含量:10.2% 元素分析(無水物で) 計算値.:C29.81 H2.42 F40.86 Gd13.01 N4. 63 測定値.:C29.60 H2.60 F40.63 Gd12.84 N4. 51 実施例12 a)7,12−ジオキサ−5H,5H,6H,6H、8H、8H 、9H、10H、11H,11H、13H,13H,14H ,14H−ペルフルオロオクタデク−9−エン 30g(91.74mmol)の1H,1H,2H,2H−ペル フルオロヘキシル−1−臭化物を100mlトルオールに溶解してから、3.2 3g(36.7mmol)のシス−1,4−ブテン−ジオルと1g(2.95m mol)のテトラブチルアンモニウム硫酸水素塩を加えた。これを0℃に冷却し てから、16g(400mmol)の水酸化ナトリウムの微細粉末を加える。0 ℃で1時間攪拌してから、さらに一晩室温で攪拌する。固形物を濾過して取り除 いてから、濾過液を200mlの水で2回洗い、有機相を硫酸マグネシウムで乾 燥させてから真空下に乾燥させる。残査をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ る(展開液:ジクロロメタン/n−ヘキサン/アセトン=15/15/1)。 収量:蝋状の固形物11.71g(ジオールに関して55%理論値) 元素分析: 計算値.:C33.12 H2.43 F58.93 測定値.:C33.05 H2.61 F58.73 b)9、10−エポキシ−7,12−ジオキサ−5H,5H,6 H、6H,8H,8H、9H、10H、11H、11H,1 3H、13H、14H、14H−ペルフルオロオクタデカン 実施例12a)で得た表題化合物11g(18.96mmol)が溶解した1 00mlのジクロロメタンに、0℃で7.08g(24.64mmol)の3− クロルペルオキシベンゾ酸(約60%ig)を加え、一晩室温にて懸濁する。1 50mlの5%水性炭酸ナトリウム液を加えて、よく攪拌する。有機相を分離し 、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発して乾固させる。残査をシリカゲ ルクロマトグラフィーにかける(展開液:n−ヘキサン/ジクロロメタン/ジエ チルエーテル=10/10/1)。 収量:無色の固形物10.74g(95%理論値) 元素分析: 計算値.:C32.23 H2.37 F57.35 測定値.:C32.13 H2.51 F57.20 c)10−[1−(2−オキサ−1H,1H,3H、3H,4H ,4H−ペルフルオロクチル)−2−ヒドロキシ−4−オキ サ−1H,2H,3H,3H,5H,5H,6H,6H−ペ ルフルオロデシル]1−4,7−トリス(カルボキシメチル )−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシ ロドデカン6.1g(17.61mmol)を含む40mlの水に水酸化ナトリ ウム5.63g(141mmol)を加える。これに10.5g(17.61m mol)の実施例12b)の表題化合物が溶解した50mlのn−ブタノール/ 40ml 2−プロパノール液を滴下し、一晩オートクレーブで120℃に暖め る。真空下に乾燥させ、残査を200mlの水に移し、3N塩酸でpH3に調整 する。それから300mlのn−ブタノールで2回抽出する。ブタノール相を一 つに集めて、これを真空下に乾燥させ、得られた残査をRP−クロマトグラフィ ーにかけ精製する(RP−18/展開液:水/n−ブタノール/アセトニトリル の勾配)。 収量:無色のガラス様の固形物4.96g(27%理論値) 水含有量:9.7% 元素分析(無水物の場合): 計算値.:C38.27 H4.17 F36.32 N5.95 測定値.:C38.12 H4.20 F36.20 N5.81 d)10−[1−(2−オキサ−1H,1H,3H)3H,4H ,4H−ペルフルオロクチル)−2−ヒドロキシ−4−オキ サ−1H,2H,3H,3H,5H,5H,6H,6H−ペ ルフルオロデシル]1−4,7−トリス(カルボキシメチル )−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカンのガドリ ニウム−錯体 実施例12c)の表題化合物4.7g(5mmol)を30ml水/30ml エタノール/20mlクロロフォルム液に溶解し、これに0.90g(2.5m mol)の酸化ガドリニウムを加える。3.5時間、オートクレーブ内で90℃ で攪拌する。溶液を濾過し、真空下に乾燥させた。 収量:無色のガラス状固形物5.89g(定量) 水含量:7.1% 元素分析(無水物で) 計算値.:C32.88 H3.31 F31.21 Gd14.35 N5. 11 測定値.:C32.67 H3.45 F31.04 Gd14.18 N5. 02 実施例13 a)1−フェニル−2,6−ジオキサ−1H,1H,3H,3H 、4H、5H、5H、7H、7H,8H、8H−ペルフルオ ロヘキサ−デカン−4−オル 7.14g(39.2mmol)のグリセリン−1−モノベンジルエーテルと 25g(43.55mmol)の1H,1H,2H,2H−ペルフルオロヘキシ ル−1−ヨード化物を100mlトルオールに溶解したものに、1g(2.94 mmol)のテトラブチルアンモニウム硫酸水素塩と15.6g(390mmo l)の水酸化ナトリウムの微細粉末を加える。24時間室温で攪拌する。有機相 を固形物から分離してから、5%iger aquの塩酸で2回洗う。有機相を 硫酸マグネシウムで乾燥させてから真空下に乾燥させ る。残査をシリカゲルクロマトグラフィーにかける(展開液:n−ヘキサン/ア セトン=15/1)。 収量:無色のオイル19.95g(81%理論値) 元素分析: 計算値.:C38.23 H2.73 F51.40 測定値.:C38.10 H2.89 F51.25 b)1−フェニル−4−(デシルオキシ)−2,6−ジオキサ− 1H,1H,3H,3H、4H、5H、5H、7H、7H, 8H、8H−ペルフルオロヘキサデカン 実施例13a)で得た表題化合物19.5g(31.03mmol)が溶解し た100mlのジメチルフォルムアミドに1.12g(37.24mmol)の 水酸化ナトリウム(80%ig ミネラルオイル懸濁液)を幾段階かに分けて加 え、2時間室温にて懸濁する。その後8.24g(37.24mmol)のn− デシル臭化物を加え、一晩50℃で攪拌する。150mlの氷水を加え、150 mlの酢酸エチルエステルで2回抽出する。有機相を一つにして、150mlの 水で2回洗い、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発して乾固させる。残 査をシリカゲルクロマトグラフィーにかける(展開液:n−ヘキサン/アセトン =20:1)。 収量:蝋状の固形物22.66g(95%理論値) 元素分析: 計算値.:C46.88 H4.85 F42.02 測定値.:C46.64 H4.97 F41.87 c)2−(デシクロオキシ)−4−オキサ−1H,1H,2H、 3H、3H,5H,5H,6H,6H−ペルフルオロテトラ デカン−1−オル 実施例13b)の表題化合物20g(26.02mmol)を2 00mlのイソプロパノールに溶解し、3gのパラジウム−触媒(10%Pd/ C)を加える。一晩室温で水素化する。触媒を濾過して取り除き、濾過液を真空 下に乾燥させる。 収量:無色の固形物17.65g(定量) 元素分析(無水物の場合): 計算値.:C40.72 H4.61 F47.60 測定値.:C40.55 H4.76 F47.43 d)1,2−エポキシ−4−オキサ−6−(デシクロオキシ)− 8−オキサ−1H,1H,2H、3H、3H,5H,5H, 6H,7H、7H、9H、9H、10H、10H−ペルフル オロオクタデカン 実施例13c)の表題化合物17g(25.06mmol)と2g(5.89 mmol)のテトラブチルアンモニウム硫酸水素塩を含む300mlの60%i ger aqu.のカリ液/100mlトルオール混合液に、10℃にて、9. 25g(100mmol)のエピクロロヒドリンを強く攪拌しながら、反応液温 度が20℃を越えない様に滴下する。15℃で2時間攪拌し、上記のエピクロロ ヒドリン4.63g(50mmol)を滴下する。それから一晩室温で攪拌する 。100mlのトルオールとメチル−3級−ブチルエーテルを加え、水相を分離 する。これを100mlのトルオールで2回連続抽出する。有機相を1つに集め てから、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下に乾固する。残査をシリカゲルク ロマトグラフィーにかける(展開液:ジクロロメタン/ヘキサン/アセトン=2 0/10/1)。 収量:無色の固形物14.91g(81%理論値) 元素分析(無水物で) 計算値.:C42.51 H4.80 F43.97 測定値.:C42.37 H4.96 F43.68 e)10−[2−ヒドロキシ−4、8−ジオキサ−6−(デシル オキシ)−1H,1H,2H,3H,3H,5H,5H,6 H,7H,7H,9H,9H,10H,10H−ペルフルオ ロオクタデシル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル )−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7, 10−テトラアザ シクロドデカン6.6g(19.06mmol)を含む60mlの水に水酸化ナ トリウム6.11g(152.8mmol)を加える。これに14g(19.0 6mmol)の実施例13d)の表題化合物を80mlのn−ブタノール/40 mlの2−プロパノールに溶かした液を滴下し、得られた液を一晩オートクレー ブ中に80℃で暖めた。真空下に乾燥させ、残査を200mlの水に移し、3N 塩酸でpH3に調整する。それから300mlのn−ブタノールで2回抽出する 。ブタノール相を一つに集めて、これを真空下に乾燥させ、得られた残査をRP −クロマトグラフィーにかけ精製する(RP−18/展開液:水/n−ブタノー ル/アセトニトリルの勾配)。 収量:ガラス状固形物17.88g(76%理論値) 水含有量:12.5% 元素分析(無水物の場合): 計算値.:C44.49 H5.60 F29.91 N5.19 測定値.:C44.31 H5.75 F29.70 N5.03 f)10−[−2ヒドロキシ−4、8−ジオキサ−6−(デシル オキシ)−IH,IH,2H,3H,3H,5H,5H,6 H,7H,7H,9H,9H,10H,10H−ペルフルオ ロオクタデシル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル )−1,4,7,10−テトラアザシロドデカンのガドリニ ウム−錯体 実施例13e)の表題化合物10g(9.26mmol)を30ml水/10 0mlエタノール/30mlクロロホルムに溶解し、これに1.68g(4.6 3mmol)の酸化ガドリニウムを加える。3.5時間、オートクレーブ中に9 0℃で攪拌する。溶液を濾過し、真空下に乾燥させる。 収量:無色のガラス状固形物12.39g(定量) 水含量:7.8% 元素分析(無水物で) 計算値.:C38.93 H4.66 F26.17 Gd12.74 N4. 54 測定値.:C38.71 H4.82 F26.01 Gd12.55 N4. 38 実施例14 a)1−フェニル−2−オキサ−4,4,4−トリス(2−オキ サ−1H,1H,3H,3H、4H、4H−ペルフルオロデ シル)−ブタン 4.24g(18.74mmol)のペンタエリトリット−モノベンジルエー テルと40g(93.7mmol)の1H,1H,2H,2H−ペルフルオロオ クチル−1−臭化物を150mlトルオールに溶解したものに、2g(5.89 mmol)のテトラブチルアンモニウム硫酸水素塩と22.48g(562mm ol)の水酸化ナトリウムの微細粉末を加える。24時間室温で攪拌する。有機 相を固形物から分離してから、5%水性塩酸で2回洗う。有機相を硫酸マグネシ ウムで乾燥させてから真空下に乾燥させる。残査をシリカゲルクロマトグラフィ ーにかける(展開液:n−ヘキサン/ア セトン=25/1)。 収量:無色の蝋状の固形物14.45g(ベンジルエーテルについて61%理論 値) 元素分析: 計算値.:C34.19 H2.15 F58.59 測定値.:C34.02 H2.31 F58.41 b)2,2,2−トリス(2−オキサ−1H,1H,3H,3H ,4H,4H−ペルフルオロデシル)−エタン−1−オル 実施例14a)で得た表題化合物14g(11.07mmol)が溶解した1 00mlのイソプロパノール/100mlのテトラヒドロルフランに溶解し、こ れに3gパラジウム−触媒(10%Pd/C)を加える。室温で一晩水素化する 。触媒を濾過して分離し、濾過液を真空下に乾燥させる。 収量:無色の固形物13g(定量) 元素分析: 計算値.:C29.66 H1.80 F63.09 測定値.:C29.45 H1.97 F62.91 c)1,2−エポキシ−4−オキサ−6,6,6−トリス(2−オキサ−1H ,1H,3H,3H,4H,4H−ペルフルオロデシル)−ヘキサン 実施例14b)の表題化合物12.5g(10.64mmol)と1g(2. 95mmol)のテトラブチルアンモニウム硫酸水素塩塩を含む60%iger .aqu.カリ液150ml/トルオール50mlの混合液に3.94g(42 .57mmol)のエピクロロヒドリンを強く攪拌しながら10℃で、反応液が 20℃を越えない様に注意しながら滴下する。15℃で2時間攪拌し、ついで上 記のエピクロロヒドリン1.97g(21.29mmol)を滴下 する。それから一晩室温で攪拌する。100mlのトルオールと100mlのメ チル−3級−ブチルエーテルを加え、水相を分離する。これを50mlのトルオ ールで2回連続抽出する。有機相を1つに集めてから、硫酸マグネシウムで乾燥 させ、真空下に乾固する。残査をシリカゲルクロマトグラフィーにかける(展開 液:ジクロロメタン/ヘキサン/アセトン=20/10/1)。 収量:無色の固形物8.12g(62%理論値) 元素分析(無水物で) 計算値.:C31.24 H2.05 F60.22 測定値.:C31.09 H2.19 F60.10 d)10−[2−ヒドロキシ−4−オキサ−6,6,6,−トリ ス(2−オキサ−1H,1H,3H,3H,4H,4H−ペ ルフルオロデシル)−ヘキシル]−1,4,7−トリス(カ ルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロド デカン 1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシ クロドデカン2.25g(6.50mmol)を含む30mlの水に水酸化ナト リウム2.08g(52mmol)を加える。これに8g(6.50mmol) の実施例14c)の表題化合物を50mlのn−ブタノール/30mlの2−プ ロパノールに溶かした液を滴下し、得られた液を一晩オートクレーブ中に100 ℃で暖めた。真空下に乾燥させ、残査を200mlの水に移し、3N塩酸でpH 3に調整する。それから100mlのn−ブタノールで2回抽出する。ブタノー ル相を一つに集めて、これを真空下に乾燥させ、得られた残査をRP−クロマト グラフィーにかけ精製する(RP−18/展開液:水/n−ブタノール/アセト ニトリルの勾配)。 収量:ガラス状固形物7.79g(67%理論値) 水含有量:11.9% 元素分析(無水物の場合): 計算値.:C35.06 H3.20 F47.02 N3.56 測定値.:C34.90 H3.38 F46.86 N3.47 e)10−[2−ヒドロキシ−4−オキサ−6、6、6、−トリ ス(2−オキサ−1H,1H,3H,3H,4H,4H−ペ ルフルオロデシル−ヘキシル]−1,4,7−トリス(カル ボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデ カンのガドリニウム−錯体 実施例14d)の表題化合物7g(4.44mmol)を30ml水/50m lエタノール/50mlクロロホルムに溶解し、これに0.80g(2.22m mol)の酸化ガドリニウムを加える。5時間、オートクレーブ中に90℃で攪 拌する。溶液を濾過し、真空下に乾燥させる。 収量:無色のガラス状固形物8.34g(定量) 水含量:8.1% 元素分析(無水物で) 計算値.:C31.94 H2.74 F42.83 Gd9.09 N3.2 4 測定値.:C31.74 H2.91 F42.67 Gd8.85 N3.1 5 実施例15 a)1,7−ビス[アセチル−(2−(N−エチル−N−ペルフ ルオロオクチルスルフォニルアミノ)]−1,4,7−トリ アザヘプタン 実施例1b)の表題化合物20g(34.17mmol)とN− ヒドロキシスクシンイミド4.33g(37.59mmol)を150mlのジ メチルフォルムアミドに溶解する。0℃で7.76g(37.59mmol)の ジシクロヘキシルカルボジイミドを加え、3時間室温で攪拌する。ジシクロヘキ シル尿素を濾過して除き、濾過液を1.76g(17.09mmol)のジエチ レントリアミンと13.83g(136.7mmol)トリエチルアミンを含む 200mlのジメチルフォルムアミドに室温で滴下する。一晩室温で攪拌する。 真空下で乾燥させ、残査を200mlの5%水性ソーダー液に移す。150ml のジクロロメタンで2回抽出してから、有機相を一つにまとめ硫酸マグネシウム で乾燥させてから、真空下に蒸発し乾燥させる。残査をシリカゲルクロマトグラ フィーにかける(展開液:ジクロロメタン/2−ブロパノール=20/1)。 収量:蝋状の固形物16.5g(78%理論値) 元素分析: 計算値.:C27.17 H2.04 F52.19 N5.66 S5.18 測定値.:C27.03 H2.17 F52.04 N5.49 S5.07 b)4−(3−カルボキシープロパノイル)−1,7−ビス−{ アセチル−[2−(N−エチル−N−ペルフルオロシチルス ルフォニルアミノ)]}−1,4,7−トリアザヘプタン 実施例15a)の表題化合物16g(12.93mmol)を含む100mlの メチレンクロライドに3.92g(38.78mmol)のとトリエチルアミノ を加え、0℃に冷却する。それから2.59g(25.86mmol)の無水コ ハク酸を加え、3時間0℃で攪拌し、さらに一晩室温で攪拌する。200mlの 5%水性塩酸を加え、よくかき混ぜる。有機相を分離して、硫酸マグネシウムで 乾燥させる。真空下に蒸発し乾燥させてからシリカゲルクロマトグラフィーにか ける(展開液:ジクロロメタン/2−ブロパノール=15/1)。 収量:無色の固形物15.74(91%理論値) 元素分析: 計算値.:C28.73 H2.19 F48.29 N6.24 S4.79 測定値.:C28.58 H2.40 F48.17 N5.17 S4.65 c)10−[7−ヒドロキシ−5−アザ−4−オキソ−オクタン 酸−N,N−ビス(3−アザ−4−オキソ−6−アザ−6− (ペルフルオロシチルスルフォニル)−オクチル)−アミド ]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7 ,10−テトラアザシクロドデカン 実施例15b)の表題化合物15g(11.21mmol)とN−ヒドロキシ スクシンイミド1.42g(12.33mmol)を80mlのジメチルフォル ムアミド/30mlクロロフォルムの混合液に溶解する。0℃で2.54g(1 2.33mmol)のジシクロヘキシルカルボジイミドを加え、1時間0℃で攪 拌し、つづいて3時間室温で攪拌する。0℃に冷却していから4.05g(40 mol)のトリエチルアミン/50ml2−プロパノールに加える。続いて7. 07g(12.33mmol)の10−[2−ヒドロキシ−3−アミノープロピ ル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラア ザシクロドデカンのガドリニウム−錯体を30mlの水に溶解したものを加え、 3時間室温で攪拌する。蒸発して乾燥させ、残査を100mlのメタノール/5 0mlクロロフォルムの混合液に移してジシクロヘキシル尿素を濾 過して分離する。濾過液を蒸発し乾燥させてからRP−クロマトグラフィーにか ける(RP−18/展開液:水/n−ブロパノール/アセトニトリルの勾配)。 収量:無色のガラス状固形物17.76g(78%理論値) 水分含有量:6.8% 元素分析(無水物に関して): 計算値.:C31.08 H3.03 F34.12 Gd8.31 N7.4 0 S3.39 測定値.:C30.89 H3. 15 F34.01 Gd8.14 N7. 25 S3.24 実施例16 1,4,7−トリス(カルボキシラトメチル)−10−(2−ヒ ドロキシ−19,19,20,20,21,21,22,22, 23,23,24,24,25,25,26,26,26−ヘプ タデカフルオロ−4,7,10,13,16−ペンターオキサ− ヘキサコサン)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン のガドリニウム−錯体 a)16,16,17,17,18,18,19,19,20, 20,21,21,22,22,22−ヘプタデカフルオロ −3,6,9,12−テトラ−オキサ−ドコサン−1−オル 20g(32.35mmol)の1−p−トルオルスルフォニルオキシ−1H ,1H,2H,2Hペルフルオロデカン[実施例7a参照]、1gテトラブチル アンモニウム硫酸水素塩、62.83g(323.5mmol)トテラエチレン グリコールを含む300mlのジクロロメタンと100mlの50%苛性ソーダ 液の混合液を24時間激しく5℃で攪拌する。200mlのジクロロメタンで希 釈し、相分離をしてからジクロロメタン相を水で洗浄する。有機相 を硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下に蒸発させる。所望の表題化合物を薄黄 色のオイルとして18.5g得る。 b)1、2−エポキシ−19,19,20,20,21,21, 22,22,23,23,24,24,25,25,26, 26,26−ヘプタデカンフルオロ−4,7,10,13, 16−ペンタ−オキサ−ヘキサコサン 16,16,17,17,18,18,19,19,20,20,21,21 ,22,22,22−ヘプタデカフルオロ−3,6,9,12−テトラ−オキサ −ドコサン−1−オル17g(26.5mmol)と、0.5gのテトラブチル アンモニウム硫酸水素塩、2.94gエピクロルヒドリンを含む200mlのジ クロルメタンと50mlの50%苛性ソーダ液の混合液を8時間強く室温で攪拌 する。相分離し、水相に100mlのジクロルメタンを加え攪拌し、有機相を分 離してから50mlの水を加えて攪拌し、硫酸マグネシウムで乾燥させてから真 空下に蒸発する。残査をヘキサン/5−50%酢酸エチルのシリカゲルクロマト グラフィーにかけ、表題の化合物12.92gを油として得る。 元素分析: 計算値.:C36.22 H3.62 F46.38 測定値.:C36.00 H3.78 F46.20 c)1,4,7−トリス(カルボキシラトメチル)−10−(2 −ヒドロキシ−19,19,20,20,21,21,22 ,22,23,23,24,24,25,25,26,26 ,26−ヘプタデカンフルオロ−4,7,10,13,16 −ペンタ−オキサ−ヘキサコサン)−1,4,7,10−テ トラアザシクロドデカン 1,4,7−(トリスカルボキシラトメチル)−1,4,7,1 0−テトラアザシクロドデカン6g(17.3mmol)と4gの水酸化ナトリ ウムを30mlの水に溶解した液に1,2−エポキシ−19,19,20,20 ,21,21,22,22,23,23,24,24,25,25,26,26 ,26−ヘプタデカンフルオロ−4,7,10,13,16−ペンタ−オキサ− ヘキサコサン12.05g(17.3mmol)を含む50mlのテトラヒドロ フラン液を加える。70℃で一晩攪拌し、真空下に蒸発させてから残査を150 mlの水に入れ、6Nの塩酸でpH3に調整してからn−ブタノールで数回抽出 する。抽出物を一つにまとめから真空下に蒸発して、得られた残査を水/n−ブ タノール/アセトニトリルの勾配を用いたRP−18クロマトグラフィーにかけ て精製する。黄色の粘調な油として表題化合物13.71gを得る。 元素分析: 計算値.:C40.31 H4.93 F30.97 N5.37 測定値.:C40.08 H5.21 F30.77 N5.29 d)1,4,7−トリス(カルボキシラトメチル)−10−(2 −ヒドロキシ−19,19,20,20,21,21,22 ,22,23,23,24,24,25,25,26,26 ,26−ヘプタデカンフルオロ−4,7,10,13,16 −ペンタ−オキサ−ヘキサコサン)−1,4,7,10−テ トラアザシクロドデカンのガドリニウム錯体 1,4,7−トリス(カルボキシラトメチル)−10−(2−ヒドロキシ−1 9,19,20,20,21,21,22,22,23,23,24,24,2 5,25,26,26,26−ヘプタデカンフルオロ−4,7,10,13,1 6−ペンタ−オキサ−ヘキサコサン)−1,4,7,10−テトラアザシクロド デカン5g(4.79mmol)と50mlの水、30mlのエタノールの混合 液に869mg(2.397mmol)の酸化ガドリニウム塩を加え、5時間環 流しながら加熱する。加熱した液を濾過し、真空下に蒸発する。水分含量4.1 %のガラス状の固体として表題化合物5.60gを得る。 元素分析(無水物について): 計算値.:C35.12 H4.04 F26.98 Gd13.14 N4. 68 測定値.:C34.90 H4.38 F26.70 Gd13.10 N4. 62 実施例17 1,4,7−トリス(カルボキシラトメチル)−10−(4−ア ザ−2−ヒドロキシ−26,26,26,25,25,24,2 4,23,23,22,22,21,21,20,20,19, 19−ヘプタデカフルオロ−5−オキソ−16−チア−ヘキサコ シル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカンのガドリ ニウム−錯体 a)22,22,22,21,21,20,20,19,19, 18,18,17,17,16,16,15,15−ヘプタ デカフルオロ−12−チアドコサン酸 10g(37.71mmol)の11−ブロムウンデカン酸を含む150ml のジクロロメタンに11.43gのトリエチルアミンと18.11g(37.7 1mmol)の1H,1H,2H,2H−ペルフルオロデシルメルカプタンを加 え、一晩室温で攪拌する。この液を2N塩酸で数回抽出してから、コッホの塩溶 液で線上し、硫酸マグネシウムで乾燥させてから真空下に蒸発させ、黄色のオイ ルの表題化合物21.5gを得る。 計算値.:C37.96 H3.79 F48.61 S4.83 測定値.:C38.30 H4.01 F48.40 S5.20 b)1,4,7−トリス(カルボキシラトメチル)−10−(4 −アザ−2−ヒドロキシ−26,26,26,25,25, 24,24,23,23,22,22,21,21,20, 20,19,19−ヘプタデカフルオロ−5−オキソ−16 −チア−ヘキサコシル)−1,4,7,10−テトラアザシ クロドデカンのガドリニウム−錯体 実施例17a)の表題化合物5g(7.52mmol)と0.95gのN−水 酸化スクシンイミドを25mlのジメチルフォルムアミドと15mlのクロロフ ォルムの混合液に溶解する。0℃において1.71gのジシクロヘキシルカルボ ジイミドを加え、1時間0℃で攪拌してから、さらに3時間室温で攪拌する。再 び0℃に冷却してから3mlのトリエチルアミンと20mlのn−プロパノール を加え、ついで4.75g(8.27mmol)の10−(3−アミノ−2−ヒ ドロキシ−プロピル)−1,4,7−トリス(カルボキシラトメチル)−1,4 ,7,10−テトラアザシクロドデカンのガドリニウム錯体を25mlの水に溶 解したものを加え、3時間20℃で攪拌する。蒸発して乾燥させ、得られた残査 を55mlのメタノールと20mlのクロロホルムの混合液に加え、濾過してジ シクロヘキシル尿素を分離する。濾過液を蒸発して乾燥させてから水/n−プロ パノール/アセトニトリルの勾配を用いたRP−18クロマトグラフィーにかけ て精製する。水分含量2.3%のガラス状の固体として表題化合物6.15gを 得る。 元素分析(無水物について): 計算値.:C37.41 H4.38 F26.47 Gd12.89 N5. 74 S2.63 測定値.:C37.08 H4.60 F26.30 Gd12. 68 N5.91 S2.49 実施例18 1,4,7−トリス(カルボキシラトメチル)−10−[1,2 −ジヒドロキシ一エチル)3−オキサ−6,6,7,7,8,8 ,9,9,10,10,11,11,11−トリデカフルオロ] ウンデカン−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカンのガ ドリニウム−錯体 a)1−p−トルオルスルフォニルオキシ−1H,1H,2H, 2−ペルフルオロオクタン 1H,1H,2H,2H−ペルフルオロオクタン−1−オル25g(68.7 mmol)を含む300mlのジクロルメタンに0℃で20mlのピリジンを加 え、13.49g(70.76mmol)のp−トルオールスルフォン酸クロラ イドを段階的に加える。0℃で3時間攪拌してから、室温で真空下にジクロロメ タンを飛ばす。のこったピリジン液に氷水を加えると、所望の物質が沈殿する。 上清を移し、残査をジクロロメタンに溶解してから、水で線上して、硫酸マグネ シウムで乾燥し、真空下に蒸発させる。残査をヘキサン/5−40%酢酸エチル を用いたクロマトグラフィーにかけて精製する。硬い泡状物質の表題化合物29 .2gを得る。 元素分析: 計算値.:C34.76 H2.14 F47.65 S6.19 測定値.:C34.98 H2.38 F47.39 S6.42 b)1,4,7−トリス(ベンジルオキシカルボニル)−10− [1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イ ル)−6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11 ,11,11−トリデカフルオロ−3−オキサ]−ウンデカ ン−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 1,4,7−トリス(ベンジルオキシカルボニル)−10−[2−ヒドロキシ −1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−エチル−1, 4,7,10−テトラアザシロドデカン[J.Mag.Res.Imag.5: 7−10,(1955)]7.33g(10mmol)が溶解した100mlの ジクロロメタンに50%苛性ソーダ液20ml、0.5gテトラブチルアンモニ ウム硫酸水素塩と1−p−トルオール−スルフォニルオキシ−1H,1H,2H ,2H−ペルフルオロオクタン5.18g(10mmol)[実施例18a参照 ]を連続的に加え、一晩室温で激しく混合する。相分離してから有機相を水で数 回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下に蒸発する。残査をジクロロメタ ン/1−10%エタノールを用いたシリカゲルクロマトグラフィーにかけて精製 する。粘調な油として表題化合物8.02gを得る。 元素分析(無水物の場合): 計算値.:C53.01 H5.02 F23.19 N5.26 測定値.:C53.30 H5.39 F23.01 N5.40 c)1−[1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4 −イル)−6,6,7,7,8,8,9,9,10,10, 11,11,11−トリデカフルオロ−3−オキサ]−ウン デカン−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 1,4,7−トリス(ベンジルオキシカルボニル)−10−[1−(2,2− ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−6,6,7,7,8,8,9, 9,10,10,11,11,11−トリデカフルオロ−3−オキサ]−ウンデ カン−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン7g(6.57mmol) を含む100mlのイソプロピルアルコールに0.7gパラジウムを炭(10% )と一緒に加え、3時間水素雰囲気下に攪拌する。触媒を濾過して 取り除き、真空下に蒸発する。ガラス状の泡の形で表題化合物4.20gを得る 。 元素分析: 計算値.:C41.70 H5.32 F37.28 N8.46 測定値.:C41.61 H5.57 F37.10 N8.59 d)1,4,7−トリス(カルボキシラトメチル)−10−[1 −(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−3−オキサ−6,6 ,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11 −トリデカフルオロ]ウンデカン−1,4,7,10−テト ラアザシクロドデカン 50mlの水に3.36g(24.15mmol)の臭化酢酸を溶解し、6N の苛性ソーダ液でpH7にする。40℃で攪拌しながら1−[1−(2,2−ジ メチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−6,6,7,7,8,8,9,9 ,10,10,11,11,11−トリデカフルオロ−3−オキサ]−ウンデカ ン−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン4g(6.04mmol)を 含む20mlのイソプロピルアルコールと同量の6Nの苛性ソーダ液を同時に滴 下し、pHを9−10に維持する。続いて半濃塩酸をpH1になるまで加え、さ らに3時間、60℃で攪拌する。室温まで冷却してからn−ブタノールで数回抽 出する。有機抽出物を蒸発し、得られた残査を水/n−ブタノール/アセトニト リルの勾配を用いたRP−18クロマトグラフィーにかけて精製する。水分含量 3.9%の黄色の油として表題化合物3.85gを得る。 元素分析(無水物について): 計算値.:C39.20 H4.68 F31.00 N7.03 測定値.:C39.08 H4.98 F30.72 N7.29 e)1,4,7−トリス(カルボキシラトメチル)−10−[1 −(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−3−オキサ−6,6 ,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11 −トリデカフルオロ]ウンデカン−1,4,7,10−テト ラアザシクロドデカンのガドリニウム−錯体 1,4,7−トリス(カルボキシラトメチル)−10−[1−(1,2−ジヒ ドロキシ−エチル)−3−オキサ−6,6,7,7,8,8,9,9,10,1 0,11,11,11−トリデカフルオロ]ウンデカン−1,4,7,10−テ トラアザシクロドデカン1.59g(2mmol)、25mlの水ならびに15 mlのエタノール混合液に363mg(1mmol)の酸化ガドリニウムを加え 、5時間環流して加熱する。加熱した液を濾過して、真空下に蒸発し、水分含量 4.2%のガラス状固形物である表題化合物1.85gを得る。 元素分析(無水物の場合): 計算値.:C32.84 H3.60 F25.98 Gd16.54 N5. 89 測定値.:C32.53 H3.71 F25.72 Gd16.39 N5. 93 実施例19 1,4,7−トリス(カルボキシラトメチル)−10−{2−ヒ ドロキシ−4−オキサ−[4−(2H,2H,3H,3H−1− オキサ−ペルフルオロウンデク−1−イル)]フェニル−ブト− 1−イル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカンのガド リニウム−錯体 a)1−ヒドロキシ−4−(2H,2H,3H,3H−1−オキ サ−ペルフルオロウンデク−1−イル)−ベンゾール 5g(45.41mmol)のヒドロキノンを100mlのアセト ンに加え、攪拌しながら13.8gの炭酸カリウムと14.04g(22.7m mol)の1−p−トルオルスルフォニルオキシ−1H,1H,2H,2Hペル フルオロデカン[実施例7a参照]を続けて加える。環流しながら6時間加熱し てから真空下においてさらに濃縮し、それから200mlの水で希釈し、クエン 酸を用いてpH3に調整してから、ジクロロメタンで数回抽出する。有機相抽出 物を硫酸マグネシウム塩で乾燥してから、真空下で蒸発する。残査をヘキサン/ 5−30%酢酸エチルを用いたシリカゲルクロマトグラフィーにかける。所望の 化合物を粘調な油として8.20g得る。 元素分析: 計算値.C34.55 H1.63 F58.07 測定値.C34.31 H1.79 F58.01 b)1−(3,4−エポキシ−1−オキサ−ブト−1−イル)− 4−(2H,2H,3H,3H−1−オキサ−ペルフルオロ ウンデク−1−イル)−ベンゾール 8g(14.38mmol)の1−ヒドロキシ−4−(2H,2H,3H,3 H−1−オキサ−ペルフルオロウンデク−1−イル)−ベンゾールと、0.5g のテトラブチルアンモニウム硫酸水素塩、1.60g(17.26mmol)エ ピクロルヒドリンを含む150mlのジクロルメタンと30mlの50%ige 苛性ソーダ液の混合液を30分間氷槽内においてから、5時間強く室温で攪拌す る。相分離し、有機相を水で洗浄してから硫酸マグネシウムで乾燥させ、さらに 真空下に蒸発する。残査をヘキサン/5−30%酢酸エチルのシリカゲルクロマ トグラフィーにかけて精製し、表題の化合物6.60gを粘調な油として得る。 元素分析: 計算値.:C37.27 H2.41 F52.75 測定値.:C3T.10 H2.66 F52.80 c)1,4,7−トリス(カルボキシラトメチル)−10−{2 −ヒドロキシ−4−オキサ−4−[4−(2H,2H,3H ,3H−1−オキサ−ペルフルオロウンデク−1−イル)] −フェニル}−ブト−1−イル−1,4,7,10−テトラ アザシクロドデカン 1,4,7−トリス(カルボキシラトメチル)−1,4,7,10−テトラア ザシクロドデカン3.46g(10mmol)と2.5gの水酸化ナトリウムを 25mlの水に溶解した液に、1−(3,4−エポキシ−1−オキサ−ブト−1 −イル)−4−(2H,2H,3H,3H−1−オキサ−ペルフルオロウンデク −1−イル)−ベンゾール6.12g(10mmol)を含む25mlのテトラ ヒドロフランを加え、24時間、環流しながら加熱し、さらに真空下に蒸発させ 、得られた残査を100mlの水に溶かし、6Nの塩酸でpH3に調整してから n−ブタノールで数回抽出する。得られた抽出物を一つにまとめ、真空下に蒸発 する。残査を水/n−ブタノール/アセトニトリルの勾配を用いたRP−18ク ロマトグラフィーにかけて精製する。粘調な油として表題化合物6.71gを得 る。 元素分析: 計算値.:C41.35 H4.10 F33.69 N5.84 測定値.:C41.58 H4.38 F33.50 N5.91 d)1,4,7−トリス(カルボキシラトメチル)−10−{2 −ヒドロキシ−4−オキサ−4−[4−(2H,2H,3H ,3H−1−オキサ−ペルプルオロウンデク−1−イル)] −フェニル}−ブト−1−イル−1,4,7,10−テトラ アザシクロドデカンのガドリニウム錯体 1,4,7−トリス(カルボキシラトメチル)−10−{2−ヒドロキシ−4 −オキサ−4−[4−(2H,2H,3H,3H−1−オキサ−ペルフルオロウ ンデク−1−イル)]−フェニル}−ブト−1−イル−1,4,7,10−テト ラアザシクロドデカン4.79g(5mmol)と50mlの水、30mlのエ タノールの混合液に906mg(2.5mmol)の酸化ガドリニウム塩を加え 、5時間環流しながら加熱する。加熱した液を濾過し、真空下に蒸発する。水分 含量4.9%のガラス状の固体として表題化合物5.50gを得る。 元素分析(無水物について): 計算値.:C35.62 H3.26 F29.02 Gd14.13 N5. 03 測定値.:C35.40 H3.50 F28.81 Gd14.01 N5. 18 実施例20 3,9−ビス(カルボキシメチル)−6−[(1−カルボキシ) −1H,2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペ ルフルオロトリデシル]−3,6,9−トリザウンデカン2酸の 2ナトリウム塩であるガドリニウム錯体 a)N−t−ブトキシカルボニル−セリン−(1H,1H,2H ,2H−ペルフルオロデシル)−エーテル−ベンジルエステ N−t−ブチルオキカルボニル−セリンベンジルエステル2.953g(10 mmol)を含む30mlの乾燥ジメチルフォルムアミドの液に、300mg( 10mmol)の水酸化ナトリウム(80%の油)に少量ずつ加える。完全に溶 解した後、6.072g( 10mmol)の7a)で作成したトシル塩を加える。12時間室温で攪拌する 。それから500mlの氷水に注ぎ、その液をジクロルメタンに加え、有機相を 水で洗浄してから硫酸ナトリウムで乾燥し乾固させる。残査をシリカゲルのクロ マトグラフィーにかける。展開液としてはジクロルメタンにメタノールを濃度を 漸次上昇させた混合液を用いた。表題化合物はシロップとして得る。 収量:5.902g(79.6%理論値) 元素分析: 計算値.:C40.50 H3.26 F43.56 N1.89 測定値.:C40.64 H3.37 F43.49 N1.83 b)セリン−(1H,1H,2H,2H−ペルフルオロデシル) −エーテル−ベンジルエステル(トリフルオロ酢酸の塩とし て) トリフルオロ酢酸とジクロルメタン量比2:1よりなる混合液50mlに、7 .414g(10mmol)の20a)作成のN−保護型化合物を溶解し、一晩 室温で攪拌する。これを乾燥、濃縮してからエタノールと共蒸留し、残ったトリ フルオロ酢酸を飛ばした。表題化合物はトリフルオロ酢酸の塩として分離される 。 収量:7.418g(98.2%理論値) 元素分析: 計算値.:C34.98 H2.27 F50.30 N1.85 測定値.;C34.89 H2.31 F50.39 N1.80 c)3,9−ビス(t−ブトキシカルボキシメチル)−6−[( 1−ベンジルオキシカルボニル)−1H,2H,2H,4H ,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロトリデシル )−3,6,9−トリザウンデカン2酸−2(t−ブチル) −エステル 10mlのアセトニトリルとpH8.0のリン酸緩衝液20mlの混合液に2 0b)で作成したアミン−トリフルオロ酢酸塩3.777g(5mmol)と3 .523g(10mmol)のN,N−ビス(t−ブチルオキシカルボニルメチ ル)−2−(ブロメチル)−アミンを加え、2時間激しく室温で攪拌する。それ から緩衝液相を分離し、10mlのアセトニトリルで抽出し、有機相にこれを加 える。20mlの新しい緩衝液を加えた後、さらに20時間室温で攪拌する。有 機相を分離し、濃縮してから残差を100mlのリン酸緩衝液(pH8.0)と 100mlの酢酸エステルに分配する。有機相を飽和コッホ塩溶液で洗浄し、硫 酸ナトリウムで乾燥させて濃縮する。表題化合物はシリカゲルクロマトグラフィ ーを用いて精製する。展開相としてジクロルメタンに漸次濃度を上げてメタノー ルを加えたものを用いる。表題化合物はガラス状の固形物として得られる。 収量.:3.162g(53.4%理論値) 元素分析: 計算値.:C48.69 H5.62 F27.28 N3.55 測定値.;C48.82 H5.72 F27.37 N3.50 d)3,9−ビス(カルボキシメチル)−6−[(1−カルボキ シ)−1H,2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オ キサ−ペルフルオロ−トリデシル)−3,6,9−トリザウ ンデカン2酸 トリフルオロ酢酸/ジクロルメタン量比2:1の混合液25mlに、5.92 0g(5mmol)の20c)作成の化合物を加える。一晩室温で攪拌、乾燥し 、残査を100mlの3N塩酸に移し、3時間環流しながら加熱し、真空下に乾 燥させてから水、エタノール、およびクロロホルム(10:5:1)の混合液1 60mlに入 れる。この液にイオン交換樹脂IRA67(OH-−型)を加えてpHを一定( およそ3)に保つ。上澄みをとり、濃縮してガラス状の固形物として表題化合物 を得ることができる。 収量:3.080g(71.3%理論値) 水含有量:11.3% 元素分析(無水物について): 計算値.:C34.53 H3.25 F37.15 N4.83 測定値.;C34.41 H3.32 F37.29 N4.90 e)3,9−ビス(カルボキシメチル)−6−[(1−カルボキ シ)−1H,2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オ キサ−ぺルフルオロトリデシル]−3,6,9−トリザウン デカン2酸のガドリニウム錯体 60mlの蒸留水と30mlのエタノールの混合液に、20d)で作成した酸 2.941g(3.0mmol、水分含有量11.3%)を加える。50℃に暖 め攪拌しながら543.8mg(1.5mmol)の酸化ガドリニウム塩を少し ずつ加える。全て加えてから完全に溶解するまで攪拌する。苛性ソーダ液でpH を7.2に調整しする。この液を強く泡立て乾燥濃縮する。残査を蒸留水と共に 蒸留する。ガラス状の固体である表題化合物を得る。 収量:3.489g(定量) 水含有量:8.2% 元素分析(無水物について): 計算値.:C28.12 H2.17 F30.25 Gd14.73 N3. 94 Na4.31 測定値.:C28.25 H2.26 F30.40 Gd14.85 N3. 99 Na4.38 実施例21 3,6,9−トリス(カルボキシメチル)−3,6,9−トリア ザウンデカン2酸−モノ−N−{エチル−2−アミノ−[カルボ ニルメチル−アミノ−(N−エチル−N−ペルフルオロオクチル スルフォニル)]}−アミドのガドリニウム錯体 a)3,6,9−トリス(カルボキシメチル)−3,6,9−ト リアザウンデカン2酸−モノ−N−{エチル−2−アミノ− [カルボニルメチル−アミノ−(N−エチル−N−ペルフル オロオクチルスルフォニル)]}−アミド ジメチルフォルムアミドとジクロロメタンが4:1の割合で含まれる混合液2 00mlに17.87g(50mmol)のジエチルエントリアミンペンタ酢酸 ビス無水物を懸濁し、強く攪拌しながら3.137g(5mmol)[N−(2 −アミノエチル)−N−ペルフルオロオクチルスルフォニル]−アミノ酢酸−N −(2−アミノエチル)−アミドと6.50g(64.2mmol)のトリエチ ルアミンの混合液を加える。5時間攪拌してから、乾燥し、300mlの氷水を 加え、3N塩酸を加えpHを約3に調整する。200mlのnブタノールで2回 抽出し、有機相を1つにまとめ濃縮する。得られたものをシリカゲルRP−18 のクロマトグラフィーで精製する。溶出液として水とテトラヒドロフランを用い る。表題化合物はガラス様固形物として得る。 収量:2.722g(54.3%理論値) 水含有量:9.7% 元素分析(無水物について): 計算値.:C33.54 H3.52 F32.21 N8.38 S3.20 測定値.;C33.65 H3.60 F32.14 N8.51 S3.29 b)3,6,9−トリス(カルボキシメチル)−3,6,9−ト リアザウンデカン2酸−モノ−N−{エチル−2−アミノ− [カルボニルメチル−アミノ−(N−エチル−N−ペルフル オロオクヂルスルフォニル)]}−アミドの1ナトリウム塩 、ガドリニウム錯体 蒸留水とエタノールの混合液90ml(2:1)に21a)で作成した化合物 3.259g(3mmol、水分含有量9.7%)を加える。攪拌しながら54 3.8mg(1.5mmol)の酸化ガドリニウム塩を少しずつ加える。完全に 溶解するまで攪拌し、苛性ソーダ液でpHを7.2に調整して、強く泡立てて乾 燥させる。残査を蒸留水と共に蒸留する。ガラス状の固体である表題化合物を得 る。 収量:3.861g(定量) 水含有量:8.4% 無水物についての元素分析: 計算値.:C28.53 H2.65 F27.40 Gd13.34 N7. 13. Na1.95 S2.72 測定値.:C28.61 H2.68 F27.48 Gd13.40 N7. 08 Na1.99 S2.76 実施例22 3,9−ビス(カルボキシメチル)−6−1H,1H,4H,4 H,5H,5H,8H,8H,10H,10H,11H、11H −2,7−ジオキソ−3,6−ジアザ−9−オキサ−ペルフルオ ロモノデシル−3,6,9−トリアザウンデカン2酸 a)グリコール酸−(1H、1H、2H、2H−ペルフルオロデ シル)−エーテル−N−(2−アミノエチル)−アミド ジクロルメタン80mlに10.44g(20mmol)の化合 物2b)を溶解し、さらに2.30g(20mmol)のN−ヒドロキシスクシ ンイミドと4.13g(20mmol)ジシクロヘキシルカルボジイミドを加え る。一晩攪拌した後、ジクロルヘキシル窒素を濾過して除き、濾過液を60.1 g(1000mmol)のエチレンジアミンを含む100mlのジクロルメタン に加える。一晩攪拌した後、1.5Lの水を加え、有機相を分離する。ジクロル メタン液を水で線上し、硫酸ナトリウム塩で乾燥して、濃縮し、得られたものを シリカゲルクロマトグラフィーで精製する。溶出液にはジクロルメタンに漸次イ ソプロパノロールを加えていく混合液を用いる。 収量:9.615g(85.2%理論値) 元素分析: 計算値.:C29.80 H2.32 F57.24 N4.96 測定値.;C29.96 H2.37 F57.12 N5.01 b)グリコール酸−(1H、1H、2H、2H−ペルフルオロデ シル)−エーテル−N−[エチル−2−ベンジルオキシカル ボニルアミノエチルカルボニル)]−アミド ジクロルメタン15mlに2.092g(10mmol)のベンジルオキシカ ルボニルグリシンを溶解し、さらに1.151g(10mmol)のN−ヒドロ キシスクシンイミドと2.063g(10mmol)ジシクロヘキシルカルボジ イミドを加える。一晩攪拌した後、ジクロルヘキシル窒素を濾過して除き乾燥さ せる。残査をシリカゲルを用いたカラムコロマトグラフィーで精製する。溶出液 にはジクロルメタンとエタノールの混合液を用いる。ガラス状の固形物として表 題化合物を得る。 収量:6.905g(91.4%理論値) 元素分析: 計算値.:C38.16 H2.94 F42.75 N5.56 測定値.;C38.28 H2.98 F42.82 N5.50 c)グリコール酸−(1H、1H、2H、2H−ペルフルオロデ シル)−エーテル−N−[エチル−(2−アミノメチル−カ ルボキシルアミノ)−アミド テトラヒドロキシフランとエタノールの2:1の混合液100mlに、3.77 7g(5mmol)の22b)で作成した化合物を0.2gパールマン−触媒( Pd20%/C)存在下に加え112mlの水素を取り込むまで水素化する。触 媒を吸い取り、エタノールでよく洗ってから乾燥する。ガラス状の固形物として 表題化合物を得る。 収量:3.097g(99.7%理論値) 元素分析: 計算値.:C30.93 H2.60 F51.98 N6.76 測定値.;C30.87 H2.64 F52.11 N6.82 d)3,9−ビス(t−ブチルオキシカルボニルメチル)−6− (1H,1H,4H,4H,5H,5H,8H,8H,10 H,10H,11H、11H−2,7−ジオキソ−3,6− ジアザ−9−オキサ−ペルフルオロノナデシル)3,6,9 −トリアザウンデカン2酸−ビス(t−ブチルエステル) 10mlのアセトニトリルと20mlのpH8のリン酸緩衝液の混合物に3. 107g(5mmol)の22c)作成のアミンと3.523g(10mmol )のN,N−ビス(t−ブチルオキシカルボニルメチル)−2−(ブロメチル) −アミンを加え、2時間強く室温で攪拌する。それから、緩衝液相を分離し、1 0mlのアセトニトリルで抽出し、これを有機相に加える。あらたに20mlの 緩衝液を加えてから、20時間室温で攪拌する。有機相を分離して から、乾燥させ、得られた残査を100mlのリン酸緩衝液(pH8.0)と1 00mlの氷水に分離する。有機相を飽和コッホ塩溶液で線上してから、硫酸ナ トリウムで乾燥させて濃縮する。化合物はシリカゲルのクロマトグラフィーで精 製する。溶出液としてはジクロルメタンにメタノールを漸次加えたものを用いる 。ガラス状固形物として表題化合物を得る。 収量:3.044g(52.3%理論値) 元素分析: 計算値.:C45.40 H5.71 F27.75 N6.02 測定値.;C45.47 H5.78 F27.68 N6.10 e)3,9−ビス(カルボキシメチル)−6−(1H,1H,4 H,4H,5H,5H,8H,8H,10H,10H,11 H、11H−2,7−ジオキソ−3,6−ジアザ−9−オキ サ−ペルフルオロモノデシル)−3,6,9−トリアザウン デカン−2酸 120mlのトリフルオル酢酸/ジクロルメタンの2:1の混合液に5.82 0g(5mmol)の22d)作成の化合物を加える。一晩室温で攪拌し、乾燥 させてからエタノールを用いた共蒸留で残査をトリフルオロ酢酸から分離し、2 40mlの水、エタノール、クロロホルム混合液に移す。この液にイオン交換樹 脂IRA−67(OH-−型)を加えてpHを維持する(およそ3)。これを吸 い取り、濃縮して、ガラス状固形物として表題化合物を得る。 収量:3.214g(68.4%理論値) 水分含有量:10.3% 元素分析: 計算値.:C35.79 H3.65 F34.37 N7.45 測定値.;C35.90 H3.72 F34.31 N7.51 f)3,9−ビス(カルボキシメチル)−6−1H,1H,4H ,4H,5H,5H,8H,8H,10H,10H,11H 、11H−2,7−ジオキソ−3,6−ジアザ−9−オキサ −ペルフルオロノナデシル−3,6,9−トリアザ−ウンデ カン2の1ナトリウム塩であるガドリニウム錯体 60mlの蒸留水と30mlのエタノールの混合液に22e)で作成した酸3 .143g(3mmol、水分含有量10.3%)を加える。攪拌し50℃に加 温しながら543.8mg(1.5mmol)の酸化ガドリニウム塩を加える。 加え終わったら溶解するまで攪拌する。苛性ソーダ液を加えpHを7.2に調整 し、強く泡立てて乾燥させる。残査を蒸留水と共に蒸留する。ガラス状の固体で ある表題化合物を得る。 収量:3.635g(定量) 水含有量:7.9% 無水物についての元素分析: 計算値.:C30.14 H2.71 F28.95 Gd14.09 N6. 28 Na2.06 測定値.:C30.21 H2.78 F29.03 Gd14.16 N6. 22 Na2.11 実施例23 3,6,9−トリス(カルボキシメチル)−3,6,9−トリア ザウンデカン2酸−ビス{N−[2−アミノエチル−(N−エチ ル−N−ペルフルオロオクチルスルフォニル]−アミド}のガド リニウム錯体 a)N−エチル−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−エチ ル)−ペルフルオロオクチルスルフン酸アミド ジメチルフォルムアミド30mlに5.272g(10mmol )のペルフルオロオクチルスルフン酸−N−エチルアミドを溶解する。除湿下に 330mg(11mmol)のナトリウム水素化物(80%油)を加える。ガス の発生が終了してから2.093g(10mmol)のN−ベンジルオキシカル ボニルアジリジンの溶液を滴下する。さらに300mlの氷水をそそぎ込み、ジ クロルメタンで抽出し、有機相を水で線上してから、硫酸ナトリウムで乾燥する 。残査をジクロルメタン/メタノールを用いたシリカゲルクロマトグラフィーに かける。表題化合物はガラス様固形物である。 収量:6.149g(87.3%理論値) 元素分析: 計算値.:C34.10 H2.43 F45.85 N3.98 S4.55 測定値.;C34.00 H2.49 F45.97 N4.06 S4.49 b)N−エチル−N−2−(アミノエチル)−ペルフルオロオク チルスルフォンアミド テトラヒドロフランとエタノールの2:1比の混合液100mlに23a)で 作成した化合物3.522g(5mmol)を0.2gパールマン−触媒(Pd 20%/C)存在下に加え、112mlの水素を取り込むまで水素化する。触媒 を吸い取り、エタノールでよく洗ってから乾燥する。無定型の固形物として表題 化合物を得る。 収量:2.814g(98.7%理論値) 元素分析: 計算値.:C25.27 H1.94 F56.64 N4.91 S5.62 測定値.:C25.39 H1.99 F56.57 N4.96 S5.53 c)3,6,9−トリス(カルボキシメチル)−3,6,9−ト リアザウンデカン2酸−ビス{N−[2−アミノエチル−( N−エチル−N−ペルフルオロオクチルスルフォニル]−ア ミド} 30mlの乾燥ジメチルフォルムアミドに5.703g(10mmol)の2 3b)で作成した化合物ならびい1.518g(15mmol)のトリエチルア ミンを溶解し、攪拌、除湿しながら1.787g(5mmol)のジエチレント リアミンペンタ−酢酸−ビス無水物を少しずつ加える。一晩攪拌した後、乾燥さ せてから、水を加え、3N塩酸でpHを3に調整し、100mlのnブタノール で2回抽出する。有機相を一つに集め乾燥させてからシリカゲルRP−18のク ロマトグラフィーにかける。溶出液としては水とトトラヒドロフランを使用する 。ガラス状の固形物である表題化合物を得る。 収量:6.172g(82.4%理論値) 水分含有量:9.8% 元素分析(無水物について): 計算値.:C30.47 H2.76 F43.12 N6.55 S4.28 測定値.;C30.59 H2.81 F43.00 N6.61 S4.33 d)3,6,9−トリス(カルボキシメチル)−3,6,9−ト リアザウンデカン2酸−ビス{N−[2−アミノエチル−( N−エチル−N−ペルフルオロオクチルスルフォニル]−ア ミド}のガドリニウム錯体 120mlの蒸留水と60mlのエタノールと20mlのクロロ フォルムの混合液に23c)で作成した化合物6.570g(4mmol、水分 含有量9.8%)を加える。攪拌し50℃に加温しながら725mg(82.0 mmol)の酸化ガドリニウム塩を加える。液を溶解するまで攪拌し、強く泡立 つまでかため、残査を蒸留水と共に蒸留する。共蒸留を2回繰り返す。ガラス状 の固体である表題化合物を得る。 収量:7.191g(定量) 水含有量:8.1% 元素分析(無水物について): 計算値.:C27.63 H2.32 F39.10 Gd9.52 N5.9 3 S3.88 測定値.:C27.50 H2.37 F39.22 Gd9.61 N5.8 5 S3.95 実施例24 3,6,9−トリス(カルボキシメチル)−3,6,9−トリア ザウンデカン2酸−ビス{N−<2−アミノエチル−[グリコー ル酸−(1H,1H,2H,2H−ペルフルオロデシル−エーテ ル)−アミド]>−アミド}のガドリニウム錯体 a)3,6,9−トリス(カルボニルメチル)−3,6,9−ト リアザウンデカン2酸−ビス{N−<2−アミノエチル−[ グリコール酸−(1H,1H,2H,2H−ペルフルオロデ シル−エーテル)−アミド]>−アミド} 乾燥ジメチルフォルムアミド40mlに6.711g(12mmol)の実施 例22a)で作成した化合物と1.821g(18mmol)のトリエチルアミ ンを溶解し、攪拌、除湿しながら2.144g(6mmol)のジエチレントリ アミン−ペンタ酢酸−ビス無水物を加える。一晩攪拌してから、20mlの水を 加え、3N塩 酸を加えpHを約3に調整し、150mlのブタノールで2回抽出する。有機相 を1つにまとめ濃縮する。得られたものをシリカゲルRP−18のクロマトグラ フィーで精製する。溶出液として水とテトラヒドロフランを用いる。表題化合物 はガラス様固形物として得る。 収量:6.989g(78.4%理論値) 水含有量:7.1% 元素分析(無水物について): 計算値.:C33.95 H3.05 F43.47 N6.60 測定値.;C34.06 H3.11 F43.40 N6.67 b)3,6,9−トリス(カルボキシメチル)−3,6,9−ト リアザウンデカン2酸−ビス{N−<2−アミノエチル−[ グリコール酸−1H,1H,2H,2H−ペルフルオロデシ ル−エーテル)−アミド]>−アミド}のガドリニウム錯体 蒸留水100mlとエタノール50mlならびにクロロホフム20mlの混合 液に24a)で作成した化合物4.798g(3mmol、水分含有量7.1% )を加える。攪拌して、50℃に加温しながら543.8mg(1.5mmol )の酸化ガドリニウム塩を少しずつ加える。完全に溶解するまで攪拌し、強く泡 立てて乾燥させる。残査を蒸留水と共に蒸留する。ガラス状の固体である表題化 合物を得る。 収量:5.285g(定量) 水含有量:6.9% 無水物についての元素分析: 計算値.:C30.76 H2.58 F39.39 Gd9.59 N5.9 8 測定値.:C30.87 H2.65 F39.51 Gd9.6 9 N6.11 実施例25 3,9−ビス(カルボキシメチル)−6−[(N−(1H,1H ,2H,2H−ペルフルオロデシル)アミノカルボニルメチル− 3,6,9−トリアザウンデカン2酸のナトリウム塩であるガド リニウム錯体 a)N−ベンジルオキシカルボニルグリシン−N−(1H,1H ,2H,2H−ペルフルオロデシル)−アミド 70mlのジクロロメタンに7.877g(15mmol)の1H,1H,2 H,2H−ペルフルオロデシルアミン(J.Fluor.Chem.55.85 (1991))を溶解し、さらに1.726g(15mmol)のN−ヒドロキ シスクシンイミド、3.095g(15mmol)のジシクロヘキシルカルボジ イミドと3.138g(15mmol)のN−ベンジルオキシカルボニルグリシ ン(市販品、Bachem)を加える。一晩攪拌し、ジシクロヘキシル尿素を濾 過して分離し、乾燥してから残査をシリカゲルのクロマトグラフィーにかける。 展開液としてはジクロルメタンにエタノールの混合液を用いる。固形物の表題化 合物を得る。 収量:8.951g(91.2%理論値) 元素分析: 計算値.:C36.71 H2.31 F49.36 N4.28 測定値.:C36.87 H2.39 F49.51 N4.37 b)グリシン−(1H,1H,2H,2H−ペルフルオロデシル )−アミド テトラヒドロフランとエタノールの量比2:1の混合液150mlに、7.5 94g(10mmol)の28a)作成の化合物を溶解し、パールマン触媒0. 25g(Pd20%/C)存在下に22 4mlの水素が吸収されるまで水素化する。触媒を吸い取り、エタノールとよく 混合し、乾燥させる。不定形の固形物として表題化合物を得る。 収量:6.21g(99.3%理論値) 元素分析: 計算値.:C25.37 H1.60 F56.84 N4.93 測定値.;C25.28 H1.65 F56.92 N4.99 c)3,9−ビス(t−ブチルオキシカルボニルメチル)−6− N−[1H,1H,2H,2H−ペルフルオロデシル)−ア モノカルボニルメチル−3,6,9−トリザウンデカン2酸 −ジ(t−ブチルエステル) 10mlのアセトニトリルとpH8.0のリン酸緩衝液20mlの混合液に2 5b)で作成したアミン2.841g(5mmol)と3.875g(11mm ol)のN,N−ビス(t−ブチルオキシカルボニルメチル)−2−(ブロメチ ル)−アミンを加え、2時間激しく室温で攪拌する。それから緩衝液相を分離し 、10mlのアセトニトリルで抽出し、有機相にこれを加える。20mlの新し い緩衝液を加えた後、さらに20時間室温で攪拌する。有機相を分離し、濃縮し てから残差を100mlのリン酸緩衝液(pH8.0)と100mlの酢酸エス テルに分配する。有機相を飽和コッホ塩溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ せて濃縮する。表題の化合物はシリカゲルクロマトグラフィーで精製する。展開 相としてジクロルメタンに漸次濃度を上げてメタノールを加えたものを用いる。 表題化合物はガラス状の固形物として得られる。 収量.:4.161g(78.3%理論値) 元素分析: 計算値.:C45.20 H5.59 F30.39 N5.27 測定値.;C45.35 H5.67 F30.47 N5.34 d)3,9−ビス(カルボキシメチル)−6−N−(−1H,1 H,2H,2H−ペルフルオロデシル)−アミノカルボニル −メチル−3,6,9−トリアザウンデカン2酸 トリフルオロ酢酸/ジクロルメタン量比2:1の混合液100mlに、4.7 83g(4.5mmol)の25c)作成の化合物を加える。一晩室温で撹拌、 乾燥し、残査をエタノールと共蒸留してトリフルオロ酢酸から取り除き、水、エ タノール、およびクロロホルム(10:5:1)の混合液160mlに入れる。 この液にイオン交換樹脂IRA67(OH-−型)を加えてpHをおよそ3(p H−定数)に保つ。上澄みをとり、乾燥して、濃縮してガラス状の固形物として 表題化合物を得る。 収量:3.007g(79.7%理論値) 水含有量:10.9% 元素分析: 計算値.:C34.38 H3.25 F38.52 N6.68 測定値.;C34.29 H3.33 F38.65 N6.77 e)3,9−ビス(カルボキシメチル)−6−N−(1H,1H ,2H,2H−ペルフルオロデシル)−アミノカルボニルメ チル)−3,6,9−トリアザウンデカン2酸のガドリニウ ム錯体 60mlの蒸留水と30mlのエタノールの混合液に、25d)で作成した酸 2.823g(3.0mmol、水分含有量10.9%)を加える。50℃に暖 め攪拌しながら543.8mg(1.5mmol)の酸化ガドリニウム塩を少し ずつ加える。全て加えてから完全に溶解するまで攪拌する。苛性ソーダ液でpH を7.2に調整する。この液を強く泡立て乾燥濃縮する。残査を蒸留水と共に蒸 留する。ガラス状の固体である表題化合物を得る。 収量:3.353g(定量) 水含有量:9.2% 無水物に関する元素分析: 計算値.:C28.41 H2.28 F31.83 Gd15.50 N5. 52, Na2.27 測定値.:C28.51 H2.33 F31.76 Gd15.57 N5. 46 Na2.35 実施例26 3,6,9−トリス(カルボキシメチル)−4−[(N−(1H ,1H、2H,2H−ペルフルオロトリデシルオキシ)−ベンジ ル]−3,6,9−トリアザ−ウンデカン2酸の2ナトリウム塩 であるガドリニウム錯体 a)3,6,9−トリス(t−ブチルオキシカルボニルメチル) −4−[4−(1H,1H,2H,2H−ペルフルオロデシ ルオキシ)−ベンジル−3,6,9−トリアザウンデカン2 酸−ジ(t−ブチルエステル) 乾燥したジメチルフォルムアミド50mlにPCT WO 88/07521 記載の3,6,9−トリス(t−ブチルオキシカルボニルメチル)−4−(4− ヒドロキシベンジル)−3,6,9−トリアザウンデカン2酸−ジ(t−ブチル エステル)を加え、攪拌、除湿しながら150g(5mmol)のナトリウム水 素物をすこしづつ加え(80%油)を加えた。完全に溶解してから3.092g (5mmol)の実施例7a)に作成したトシル塩を加える。12時間40℃で で攪拌する。それから500mlの氷水を加え、できたものをジクロロメタンに 移し、有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮する。残査をシリ カゲルクロマトグラフィー で精製する。展開相としてジクロルメタンとイソプロパノールとヘキサンの20 :1:5の混合液を用いる。 表題化合物は不定形の固形物として得られる。 収量.:5.015g(81.8%理論値) 元素分析: 計算値.:C49.96 H5.92 F26.34 N3.43 測定値.;C50.11 H6.00 F26.43 N3.38 b)3,6,9−トリス(カルボキシメチル)−4−[4−(1 H,1H,2H,2H−ペルフルオロデシルオキシ)−ベン ジル−3,6,9−トリアザウンデカン2酸 トリフルオロ酢酸/ジクロルメタン量比2:1の混合液100mlに、3.6 78g(3mmol)の26a)作成の化合物を加え、一晩室温で攪拌する。こ れを乾燥し、残査をエタノールと共蒸留してトリフルオロ酢酸から取り除く。残 査を、水、エタノール、およびクロロホルム(10:5:1)の混合液160m lに入れる。この液にイオン交換樹脂IRA67(OH-−型)を加えてpHを およそ3(pH−定数)に保つ。すばやく吸い上げ、乾燥して、濃縮してガラス 状の固形物として表題化合物を得る。 収量:2.357g(83.1%理論値) 水含有量:11.3% 元素分析: 計算値.:C39.38 H3.41 F34.16 N4.44 測定値.;C39.52 H3.47 F34.32 N4.36 c)3,6,9−トリス(カルボキシメチル)−4−[N−(1 H,1H,2H,2H−ペルフルオロデシルオキシ)−ベン ジル]−3,6,9−トリアザ−ウンデカン2酸の2ナトリ ウム塩のガドリニウム錯体 60mlの蒸留水と30mlのエタノールの混合液に、26b)で作成した酸 3.145g(3.0mmol、水分含有量11.3%)を加える。50℃に暖 め攪拌しながら543.8mg(1.5mmol)の酸化ガドリニウム塩を少し ずつ加える。全て加えてから完全に溶解するまで攪拌する。苛性ソーダ液でpH を7.2に調整しする。この液を強く泡立て乾燥濃縮する。残査を蒸留水と共に 2回蒸留する。ガラス状の固体である表題化合物を得る。 収量:3.804g(定量) 水含有量:9.8% 元素分析(無水物について): 計算値.:C32.55 H2.38 F28.24 Gd13.75 N3. 67, Na4.02 測定値.:C32.44 H2.43 F28.30 Gd13.66 N3. 71 Na4.10 実施例27 10−[(−ペルフルオロオクチル−スルフォニル)−ピペラジ ン−1−イル−カルボニルメチル]−1,4,7−トリス(カル ボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン のガドリニウム錯体 a)1−ペルフルオロオクチルスルフォニル−ピペラジン 34.39g(398.3mmol)のピペラジン、50g(99.6mmo l)のペルフルオロオクチルスルフォニルフロライドと10.12g(100m mol)のトリエチルアミンを24時間、85℃で攪拌しながら加熱する。50 0mlの水を加え、200mlのジクロロメタンで2回抽出をする。有機相を硫 酸マグネシウム塩で乾燥させ、真空下に蒸発乾固する。残査をシリカゲルクロマ トグラフィー(展開液:ジクロロメタン/2−プロパノール=25 :1)にかける。 収量:無色の無定型の固形物17.55g(31%理論値) 元素分析: 計算値.:C25.36 H1.60 F56.84 N4.93 S5.64 測定値.:C25.15 H1.80 F56.65 N4.81 S5.70 b)1−(2−ブロムアセチル)−4−ペルフルオロオクチルス ルフォニル−ピペラジン 実施例27a)で得た表題化合物17g(29.9mmol)と5.1g(5 0mmol)のトリメチルエタンを100mlのジクロロメタンに溶解する。− 10℃で9.1g(44.9mmol)のブロムアセチル臭化物を30分以内に 滴下し、2時間0℃で攪拌する。200mlの2N塩酸を加え、よく攪拌する。 有機相を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発して乾固させる。 残査をシリカゲルクロマトグラフィーにかける(展開液:ジクロロメタン/アセ トン=20/1)。 収量:薄黄色の蝋状固形物18.55g(90%理論値) 元素分析: 計算値.:C24.40 H1.46 F46.86 N4.06 S4.65 Br11.59 測定値.:C24.22 H1.60 F46.75 N3.97 S4.48 Br11.41 c)10−[(ペルフルオロオクチル−スルフォニル)−ピペラ ジン−1イル−カルボニルメチル]1−4,7−トリス(カ ルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロド デカン 実施例27b)の表題化合物17.78g(20mmol)を含む180ml のメタノールに4.63g(13.36mmol)の1,4,7−トリス(カル ボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン7(=DO3A )および18.5g(133.6mmol)の炭酸カリウム塩を加える。12時 間環流しながら煮沸する。無機塩を濾過して除き、濾過液を蒸発して乾燥させる 。残査を100mlの水に移し、5N塩酸でpH3に調整する。それから150 mlのn−ブタノールで2回抽出する。ブタノール相を一つに集めて、これを真 空下に乾燥させ、得られた残査をRP−クロマトグラフィーにかけ精製する(R P−18/展開液:水/n−ブタノール/アセトニトリルの勾配)。 収量:無色の固形物12.79g(67%理論値) 水含有量:8.5% 元素分析(無水物の場合): 計算値.:C35.23 H3.70 F33.83 N8.80 S3.36 測定値.:C35.17 H3.81 F33.67 N8.65 S3.18 d)10−[(ペルフルオルオクチル−スルフォニル)−ピペラ ジン−1−イル−カルボニルメチル]1−4,7−トリス( カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロ ドデカンのガドリニウム−錯体 実施例27c)の表題化合物10g(10.47mmol)を50ml水/2 0mlエタノール混合液に溶解し、これに1.90g(5.23mmol)の酸 化ガドリニウムを加える。4時間、80℃で攪拌する。溶液を濾過し、真空下に 蒸発、乾燥させた。 収量:12.2g(定量) 水含量:5.1% 元素分析(無水物で) 計算値.:C30.33 H2.91 F29.13 Gd14.18 S2. 89 測定値.:C30.39 H2.81 F29.02 Gd14.01 S2. 78 実施例28 3,9−ビス(カルボキシメチル)−6−[(4−ペルフルオロ オクチルスルフォニル)−ピペラジン−1−カルボニルメチル] −3,6,9−トリアザウンデカン2酸のガドリニウム錯体 a)1−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ)−メチル−カ ルボニル−4−(ペルフルオロオクチルスルフォニル)−ピ ペラジン 80mlのジクロルメタンに8.524g(15mmol)の実施例27a) で作成したピペラジン誘導体を溶解し、これに1.726g(15mmol)の N−ヒドロキシスクシンイミド、3.095g(15mmol)のジクロルヘキ シルカルボジイミド、3.138g(15mmol)のN−ベンジルオキシカル ボニルグリシン(市販品、Bachem)を加える。一晩攪拌し、ジクロルヘキ シル尿素を濾過して取り除き、残査をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに かける。溶出液はジクロルメタンとエタノールの混合液である。固形物の表題化 合物を得る。 収量:10.16g(89.2%理論値) 元素分析: 計算値.:C34.79 H2.39 F42.53 N5.53 S4.22 測定値.:C34.60 H2.43 F42.65 N5.66 S4.17 b)1−(2−アミノ)−アセチル−4−(ペルフルオロオクチ ル)−スルフォニル−ピペラジン テトラヒドロフランとエタノール混合比2:1の液150mlに実施例28a )で得た表題化合物7.594g(10mmol)を溶解し、0.25gのパー ルマン触媒(Pd20%/C)存在下に224mlの水素が吸収されるまで水素 化する。触媒を除き、エタノールで良く洗浄し、乾燥させる。無定型の固形物と して表題化合物を得る。 収量:6.21g(99.3%理論値) 元素分析: 計算値.:C26.89 H1.93 F51.65 N6.72 S5.13 測定値.:C27.03 H1.97 F51.77 N6.58 S5.20 c)3,9−ビス(t−ブチルオキシカルボニルメチル)−6− [(4−ペルフルオロオクチルスルフォニル)−ピペラジン −1−カルボニルメチル]−3,6,9−トリアザウンデカ ン2カルボン酸−2(t−ブチルエステル) 10mlのアセトニトリルとpH8.0の20mlのリン酸緩衝液の混合液に 3.127g(5mmol)の実施例28b)で作成したアミノと3.875g (11mmol)のN,N−ビス(t−ブチルオキシカルボニルメチル)−2− (ブロメチル)−アミンを加え、2時間室温で激しく攪拌する。それから緩衝液 を分離して、10mlのアセトニトリルで抽出し、これを有機相とする。あらた に20mlの緩衝液を加え、20時間室温で攪拌する。有機相を分離し、乾燥し てから残査を100mlのリン酸緩衝液(pH8.0 )と100mlの酢酸エステルに分配する。有機相を飽和コッホ塩溶液で洗浄し 、硫酸ナトリウムで乾燥、固める。表題化合物をシリカゲルクロマトグラフィー にかけ精製する。溶出液はジクロルメタンにメタノールを漸次量を増やして加え たものである。ガラス状の固形物の表題化合物を得る。 収量:4.481g(76.3%理論値) 元素分析: 計算値.:C43.71 H5.42 F27.99 N4.85 S2.78 測定値.:C43.84 H5.47 F28.10 N5.00 S2.69 d)3,9−ビス(カルボキシメチル)−6−[(4−ペルフル オロオクチルスルフォニル)−ピペラジン−1−イル−カル ボニルメチル]−3,6,9−トリアザウンデカン2酸 100mlのトリフルオロ酢酸/ジクロルメタンの2:1混合液に5.193 g(4.5mmol)の実施例28c)の表題化合物を加える。一晩室温で攪拌 し、乾固させ、トリフルオロ酢酸の残りをエタノールとの共蒸留により除き、水 、エタノール、クロロホルム(10:5:1)の混合液160mlに移す。イオ ン交換樹脂IRA−67(OH-−型)を加えてpHをおよそ3(pH定数)に 調整する。すぐにこれを吸い取り、乾燥してガラス状の固形物である表題化合物 を得る。 収量:3.718g(79.2%理論値) 水含量:10.9% 元素分析(無水物で) 計算値.:C33.59 H3.25 F34.74 N6.03 S3.45 測定値.:C33.69 H3.36 F34.82 N6.10 S3.38 e)3,9−ビス(カルボキシメチル)−6−[(4−ペルフル オロオクチルスルフォニル)−ピペラジン−1−カルボニル メチル]−3,6,9−トリアザウンデカン2酸のガドリニ ウム錯体 60mlの蒸留水と30mlのエタノールの混合液に、28d)で作成した酸 3.13g(3.0mmol、水分含有量10.9%)を加える。50℃に暖め 攪拌しながら543.8mg(1.5mmol)の酸化ガドリニウム塩を少しず つ加える。全て加えてから完全に溶解するまで攪拌する。苛性ソーダ液でpHを 7.2に調整する。この液を強く泡立て乾燥濃縮する。残査を蒸留水と共に2回 蒸留する。ガラス状の固体である表題化合物を得る。 収量:3.678g(定量) 水含有量:9.2% 元素分析(無水物について): 計算値.:C28.24 H2.37 F29.21 Gd14.22 N5. 07, Na2.08 S2.90 測定値.:C28.36 H2.41 F29.14 Gd14.30 N5. 15 Na2.12 S2.83 実施例29 3,6,9−トリス(カルボキシメチル)−3,6,9−トリア ザウンデカン2酸−ビス[(4−ペルフルオロオクチルスルフォ ニル)−ピペラジン]−アミドのガドリニウム錯体 a)3,6,9−トリス(カルボキシメチル)−3,6,9−ト リアザウンデカン2酸−ビス(4−ペルフルオロオクチルス ルフォニル)−ピペラジン]−アミド 30m1の乾燥ジメチルフォルムアミドにに5.683g(10mmol)の 実施例27a)で作成した化合物と1.518g(15mmol)のトリエチル アミンを溶解し、攪拌しながら除湿し、1.787g(5mmol)のジエチレ ントリアミンペンタ−酢酸−ビス無水物を加える。一晩攪拌し、乾燥させてから 、水を加え3N塩酸でpHをおよそ3に調整し、100mlのnブタノールで2 回抽出する。有機相を集めて、乾燥濃縮してからシリカゲルRP−18を用いた クロマトグラフィーにかける。溶出液には水とテトラヒドロフランを用いる。ガ ラス状の固形物である表題化合物を得る。 収量:6.741g(81.4%理論値) 水含有量:8.9% 元素分析(無水物について): 計算値.:C30,55 H2.50 F43.24 N6.56 S4.29 測定値.:C30.67 H2.55 F43.33 N6.49 S4.21 b)3,6,9−トリス(カルボキシメチル)−3,6,9−ト リアザウンデカン2酸−ビス[(4−ペルフルオロオクチル スルフォニル)−ピペラジン]−アミドのガドリニウム錯体 120mlの蒸留水と60mlのエタノール、20mlのクロロホルムの混合液 に、23c)で作成した化合物酸6.570g(4.0mmol、水分含有量9 .8%)を加える。50℃に暖め攪拌しながら725mg(82.0mmol) の酸化ガドリニウム塩を少しずつ加える。全て加えてから完全に溶解するまで攪 拌し、強く泡立て乾燥濃縮する。残査を蒸留水と共に蒸留する。この共蒸留を2 回繰り返す。ガラス状の固体である表題化合物を得る。 収量:7.191g(定量) 水含有量:8.1% 元素分析(無水物について): 計算値.:C27.69 H2.08 F39.19 Gd9.54 N5.9 5 S3.89 測定値.:C27.83 H2.15 F39.10 Gd6.91 N6.0 3 S3.88 実施例30 a)11−[N−エチル−N−(ペルフルオロオクチルスルフォ ニル)−アミノ]ウンデカン酸ベンジルエステル 20g(37.94mmol)N−エチル−N−ペルフルオロオクチルスルフ ォンアミドと15.73g(113.8mmol)の炭酸カリウムを200ml のアセトンに懸濁し、さらに60℃で26.96g(75.87mmol)の1 1−ブロモウンデカン酸ベンジルエステルを滴下する。3時間60℃で攪拌する 。塩を濾過して取り除き、濾過液を真空下に蒸発して乾固する。残査をシリカゲ ルクロマトグラフィー(展開液:ヘキサン/ジクロルメタン/アセトン=10/ 10/1)にかける。産物含有分画を蒸発してメタノール/エーテルから残査を 結晶化する。 収量:無色の結晶化粉末26.46g(理論値の87%) 元素分析: 計算値.:C41.95 H4.02 N1.75 F40.29 S4.00 測定値.:C41.78 H4.17 N1.68 F40.12 S3.88 b)11−[N−エチル−N−(ペルフルオロオクチルスルフォ ニル)−アミノウンデカン酸 実施例30a)の表題化合物20g(24.95mmol)を300mlのイ ソプロパノール/200mlジクロルメタンに溶解し、3gのパラジウム触媒( 10%Pd/C)を加える。一晩室温で水素化する。触媒を濾過で取り除き、理 科液を蒸発濾過する。残査をエーテル/ヘキサンから結晶化する。 収量:無色の結晶化固形物16.69g(理論値の94%) 元素分析: 計算値.:C35.45 H3.68 N1.97 F45.39 S4.51 測定値.:C35.31 H3.81 N1.85 F45.25 S4. 4 2 c)10−[2−ヒドロキシ−4−アザ−5−オキソ−16−ア ザ−16−(ペルフルオロオクチルスルフォニル−オクタデ シル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4 ,7,10−テトラアザシクロドデカンのガドリニウム錯体 実施例30b)の表題化合物の12.16g(17.09mmol)とN−ヒ ドロキシスクシンイミド1.97g(18.79mmol)を50mlジメチル フォルムアミド/50mlクロロホルムの混合液に溶解する。0℃で3.88g (18.70mmol)のジシクロヘキシルカルボジイミドを加えて1時間0℃ で攪拌し、ついで3時間室温で攪拌する。あらたに0℃に冷却して、5.19g (51.27mmol)のトリエチルアミン/50ml2−プロパノロールを加 える。さらに10.78g(18.79mmol)の10−(3−アミノ−2− ヒドロキシプロピル)−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7 ,10−テトラアザシクロドデカン(WO95/17451)を50mlの水に 溶解したものを加え、3時間室温で攪拌する。これを乾燥させてから残査を20 0mlのメタノール/100mlクロロホルムの混合液に加え、ジクロルヘキシ 尿素と濾過して分離する。濾過液を蒸発して乾燥させ、RP−クロマトグラフィ ーで精製する(RP−18/展開液:水/N−プロパノール/アセトニトリルの 勾配)。 収量:無色のガラス状固形物16.82g(理論値の71%) 水分含量:8.6% 元素分析(無水物について): 計算値.:C36.02 H4.30 F25.49 Gd12.41 N6. 63 S2.53 測定値.:C35.87 H4.45 F25.28 Gd12.29 N6. 50 S2.41 d)10−[2−ヒドロキシ−4−アザ−5−オキソ−16−ア ザ−16−(ペルフルオロオクチルスルフォニル−オクタデ シル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4 ,7,10−テトラアザシクロドデカン 11.1g(8.76mmol)の実施例30c)の表題化合物を100ml の水/100mlエタノールの混合液に溶解し、さらに1.73g(13.71 mmol)のオキサル酸−2水素化物を加える。8時間80℃に加熱する。0℃ に冷却してから沈殿した酸化ガドリニウム塩を濾過して除く。濾過液を蒸発乾燥 させて、得られて沈査をRP−18で精製する(RP−18/展開液:水/N− プロパノール/アセトニトリルの勾配)。 収量:ガラス状固形物9.80g(理論値の92%) 水分含量:8.5% 元素分析(無水物について): 計算値.:C41.01 H5.16 F29.02 N7.55 S2.88 測定値.:C40.87 H5.31 F28.85 N7.40 S2.73 e)10−[2−ヒドロキシ−4−アザ−5−オキソ−16−ア ザ−16−(ペルフルオロオクチルスルフォニル−オクタデ シル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4 ,7,10−テトラアザシクロドデカンのイッテルビウム− 錯体 実施例30d)の表題化合物5.64g(5.07mmol)を100mlの 水/50mlのエタノールの混合液に溶解したものに、イッテルビウム炭酸塩1 .33g(2.53mmol)を加え、3時間80℃で攪拌する。 液を濾過し、濾過液を真空下に蒸発して乾燥させる。 収量:ガラス状固形物7.08g(定量) 水含量:8.1% 元素分析(無水物で実施) 計算値.:C35.58 H4.24 F25.17 N6.55 S2.50 Yb13.49 測定値.:C35.43 H4.37 F25.05 N6.48 S2.39 Yb13.35 f)10−[2−ヒドロキシ−4−アザ−5−オキソ−16−ア ザ−16−(ペルフルオロオクチルスルフォニル−オクタデ シル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4 ,7,10−テトラアザシクロドデカンのジスプロジウム− 錯体 実施例30d)の表題化合物5.64g(5.07mmol)を100mlの 水/50mlのエタノールの混合液に溶解したものに、酸化ジスプロジウム0. 95g(2.53mmol)を加え、3 時間80℃で攪拌する。液を濾過してから濾過液を真空下に蒸発して乾燥させる 。 収量:無色のガラス状固形物7.10g(定量) 水含量:9.1% 元素分析(無水物で実施) 計算値.:C35.87 H4.28 F25.38 N6.60 S2.52 Dy12.77 測定値.:C35.69 H4.39 F25.18 N6.49 S2.43 Dy12.70 実施例31 a)11,11,11,10,10,9,9,8,8,7,7, −トリデカフルオロ−3−オキサウンデカン酸−3級−ブチ ルエステル 27.57g(75.73mmol)の1H,1H,2H,2H−ペルフルオ ロデカン−1−オルと2.57g(7.57mmol)のテトラブチルアンモニ ウム硫酸水素塩を含む300mlの60%カリ液/200mlトルオール混合液 に19.51g(100.0mmol)の臭化酢酸−3級−ブチルエステルを激 しく攪拌しながら0℃に滴下する。この液を1時間0℃で攪拌し、有機相を分離 してから水相を50mlのトルオールで2回抽出する。1つにまとめた有機相を 硫酸ナトリウムで乾燥させてから、真空下に乾燥させる。残査をシリカゲルクロ マトグラフィー(展開液:ジクロロメタン)にかけた。 収量:無色のオイル28.97g(理論値の80%) 元素分析: 計算値.:C35.16 H3.16 F51.64 測定値.:C35.08 H3.20 F51.70 b)11,11,11,10,10,9,9,8,8,7,7, −トリデカフルオロ−3−オキサウンデカン酸 実施例1a)で得た表題化合物25.29g(52.88mmol)を300 mlのトリフルオロ酢酸に溶解し、一晩室温にて懸濁する。真空下で蒸発して乾 燥させる。残査をヘキサン/ジエチルエーテルで結晶化する。 収量:無色の結晶化固形物20.54g(理論値の92%) 元素分析: 計算値.:C28.45 H1.67 F58.51 測定値.:C28.36 H1.60 F58.62 c)10−[2−ヒドロキシ−4−アザ−5−オキサ−7−オキ サ−10,10,11,11,12,12,13,13,1 4,14,15,15,15−トリデカフルオロ−ヘプタデ シル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4 ,7,10−テトラアザシクロドデカンのガドリニウム−錯 実施例31b)の表題化合物7.21g(17.09mmol)とN−ヒドロ キシスクシンイミド1.97g(18.79mmol)を、50mlのジメチル フォルムアミド/50mlクロロフォルムの混合液に溶解する。0℃でジシクロ ヘキシルカルボジイミド3.88g(18.79mmol)を加え、1時間0℃ で攪拌してから室温でさらに3時間攪拌する。あらためて0℃に冷却してから5 .19g(51.27mmol)トリエチルアミン/50ml 2−プロパノー ルを加える。さらに10−(3−アミノ−2−ヒロドキシープロピル)−1,4 ,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデ カンのガドリニウム−錯体(WO95/17451)10.78g(18.79 mmol)を 50mlの水に溶かして加え、3時間室温で攪拌する。蒸発して乾燥させ、得た 沈査を200mlメタノール/100mlクロロホルム混合液に加え、ジシクロ ヘキシル尿素を濾過して除く。濾過液を蒸発して乾燥させてから、RP−クロマ トグラフィーにかけ精製する(RP−18/展開液:水/n−プロパノール/ア セトニトリルの勾配)。 収量:無色のガラス状固形物12.68g(理論値71%) 水含量:6.4% 元素分析(無水物について) 計算値.:C33.16 H3.61 F25.26 Gd16.08 N7. 16 測定値.:C32.85 H3.84 F25.01 Gd15.87 N7. 03 実施例32 a)15,15,15,14,14,13,13,12,12, 11,11,10,10,9,9,8,8,7,7−ヘニコ サフルオロ−3−オキサペンタデカン酸−3級−ブチルエス テル 42.72g(75.73mmo1)の1H,1H,2H,2H−ペルフルオ ロデカン−1−オルと2.57g(7.57mmol)のテトラブチルアンモニ ウム硫酸水素塩を含む300ml60%カリ液/200mlトルオール混合液に 19.51g(100.0mmol)の臭化酢酸−3級−ブチルエステルを激し く攪拌しながら0℃で滴下する。この液を1時間0℃で攪拌し、有機相を分離し てから水相を50mlのトルオールで2回抽出する。1つにまとめた有機相を硫 酸ナトリウムで乾燥させてから、真空下に乾燥させる。残査をシリカゲルクロマ トグラフィー(展開液:ジクロロメタン )にかけた。 収量:無色のオイル42.12g(理論値の82%) 元素分析: 計算値.:C31.87 H2.23 F58.82 測定値.:C31.73 H2.20 F58.90 b)15,15,15,14,14,13,13,12,12, 11,11,10,10,9,9,8,8,7,7−ヘニコ サフルオロ−3−オキサペンタデカン酸−3級−ブチルエス テル 実施例1a)で得た表題化合物35.87g(52.88mmol)を300 mlのトリフルオロ酢酸に溶解し、一晩室温にて懸濁する。真空下で蒸発して乾 燥させる。残査をヘキサン/ジエチルエーテルで結晶化する。 収量:無色の結晶化固形物30.60g(理論値の93%) 元素分析: 計算値.:C27.03 H1.13 F64.12 測定値.:C26.91 H1.20 F64.02 c)10−[2−ヒドロキシ−4−アザ−5−オキソ−7−オキ サ−10,10,11,11,12,12,13,13,1 4,14,15,15,16,16,17,17,18,1 8,19,19,19−ヘニコサフルオローノナデシル]− 1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7−ト リス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザ シクロドデカンのガドリニウム−錯体 実施例32b)の表題化合物10.63g(17.09mmol)とN−ヒド ロキシスクシンイミド1.97g(18.79mmol)を、50mlのジメチ ルフォルムアミド/50mlクロロフオ ルムの混合液に溶解する。0℃でジシクロヘキシルカルボジイミド3.88g( 18.79mmol)を加え、1時間0℃で攪拌してから室温でさらに3時間攪 拌する。再び0℃まで冷却してから5.19g(51.27mmol)トリエチ ルアミン/50ml 2−プロパノールを加える。さらに10−(3−アミノ− 2−ヒロドキシプロピル)−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4 ,7,10−テトラアザシクロドデカンのガドリニウム−錯体10.78g(1 8.79mmol)(WO 95/17451)を50mlの水に溶かして加え 、3時間室温で攪拌する。蒸発して乾燥させ、得た沈査を200mlメタノール /100mlクロロホルム混合液に加え、ジシクロヘキシル尿素を濾過して除く 。濾過液を蒸発して乾燥させてから、RP−クロマトグラフィーにかけ精製する (RP−18/展開液:水/n−プロパノール/アセトニトリルの勾配)。 収量:無色のガラス状固形物14.73g(理論値69%) 水含量:5.7% 元素分析(無水物について) 計算値.:C31.61 H2.99 F33.87 Gd13.35 N5. 95 測定値.:C31.49 H3.15 F33.68 Gd13.21 N6. 01 実施例33 a)N−(2−ブロムプロピノイル)グリシン−ベンジルエステ 0℃で、グリシンベンジルエステル−p−トルオールスルフォン酸塩100g (296.4mmol)とトリエチルアミン33.0g(326.1mmol) を含む400mlの塩化メチレン液に5 5.9g(326.1mmol)の2−ブロムプロピノ酸クロライドを滴下する 。温度が5℃を越えないようにする。全て加えてから0℃で1時間さらに攪拌し 、さらに室温で2時間攪拌する。500mlの氷水を加えて、水相を10%水性 塩酸でpH2に調整する。有機相を分離し、300mlの5%水性ソーダ液と4 00mlの水でそれぞれ1回ずつ洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し 、真空下に乾固する。残査をジイソプロピルエーテルで結晶化する。 収量:無色の結晶化粉末68.51g(理論値の75%) 融解点:69−70℃ 元素分析: 計算値.:C48.02 H4.70 N4.67 Br26.62 測定値.:C47.91 H4.82 N4.51 Br26.47 b)1−[4−(ベンジルオキシカルボニル)−1−メチル−2 −オキソ−3−アザブチル]−1,4,7,10−テトラア ザシクロドデカン 600mlのクロロホルムに55.8g(324.4mmol)の1,4,7 ,10−テトラアザシクロドデカンを溶解した液に、50g(162.2mmo l)の実施例1a)の表題化合物を加え、一晩室温で攪拌する。500mlの水 を加え、有機相を分離し、さらに400mlの水で2回洗浄する。有機相を硫酸 マグネシウムで乾燥し、真空下に乾燥させる。残査をシリカゲルクロマトグラフ ィー(展開液:クロロホルム/メタノール/水性25%アンモニア=10/5/ 1)にかける。 収量:薄黄色の粘調なオイル40.0g[1aに換算して理論値の 63%] 元素分析: 計算値.:C61.36 H8.50 N17.89 測定値.:C61.54 H8.68 N17.68 c)10−[4−(ベンジルオキシカルボニル)−1−メチル− 2−オキソ−3−アザブチル]−1,4,7−トリス(3級 −ブトキシカルボニルメチル)−1,4,7,10−テトラ アザシクロドデカン(臭化ナトリウム−錯体) 実施例1b)の表題化合物20g(51.08mmol)と炭酸ナトリウム1 7.91(169mmol)を含む300mlのアセトニトリルに33g(16 9mmol)のブロム酢酸−3級−ブチルエステルを加え、24時間60℃で攪 拌する。0℃に冷却してから、塩を濾過して除き、濾過液を蒸発して乾燥させる 。残査をシリカゲルクロマトグラフィー(展開液:酢酸エチルエステル/エタノ ール/:15/l)にかける。この分画を蒸発し、残査をジイソプロピルエーテ ルで結晶化する。 収量:無色の結晶化粉末34.62g(理論値の81%) 融解点:116−117℃ 元素分析: 計算値.:C55.54 H7.59 N8.37 Na2.74 Br9.5 6 測定値.:C54.70 H7.65 N8.24 Na2.60 Br9.3 7 d)10−(4−カルボキシ−1−メチル−2−オキソ−3−ア ザブチル)−1,4,7−トリス(3級−ブトキシカルボニ ルメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン (臭化ナトリウム−錯体) 実施例1c)の表題化合物30g(35.85mmol)を500mlのイソ プロパノールに溶解し、3gのパラジウム触媒(10%Pd/C)を加える。一 晩室温で水素化する。触媒を濾過して除き、理科液を真空下に乾燥させ、アセト ンを用いて結晶化する。 収量:無色の結晶化粉末22.75g(理論値の85%) 融解点:225℃(溶解) 元素分析: 計算値.:C49.86 H7.69 N9.38 Na3.07 Br10. 71 測定値.:C49.75 H7.81 N9.25 Na2.94 Br10. 58 e)10−[1−メチル−2−オキソ−3−アザ−5−オキソ− 5−{4−ペルフルオロオクチルスルフォニル−ピペラジン −1−イル}−ペンチル]−1,4,7−トリス(カルボキ シメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 実施例33dの表題化合物10g(13.39mmol)と実施例27aの表 題化合物7.61g(13.39mmol)を150mlのテトラヒドロフラン に溶解する。0℃で3.97g(16.07mmol)のN−エトキシカルボニ ル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリン(EEDQ)を加え、3時間0℃ で攪拌し、さらに室温で12時間攪拌する。真空下に蒸発して乾燥させる。残査 を150mlのトリフルオロ酢酸に移し、12時間室温で攪拌する。蒸発して乾 燥させ、残査を水に溶解し、10%の苛性ソーダ液でpH3.2に調整する。R P−18クロマトグラフィーで精製する(水/アセトニトリル/テトラヒドロフ ランの勾配)。 収量吸湿性固形物9.67g(理論値の63%) 水分含有量:10.5% 元素分析(無水物について) 計算値.:C36.30 H3.93 N9.56 F31.49 S3.13 測定値.:C36.14 H3.98 N9.40 F31.67 S3.02 f)10−[1−メチル−2−オキソ−3−アザ−5−オキソ− 5−{4−ペルフルオロオクチルスルフォニル−ピペラジン −1−イル}−ペンチル]−1,4,7−トリス(カルボキ シメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン のガドリウム−錯体 実施例33eの表題の化合物5g(4.87mmol)を60mlの水に溶解 し、0.883g(2.44mmol)のガドリニウム酸化物を加える。3時間 90℃で攪拌する。溶液を濾過して、濾過液を凍結乾燥する。 収量容積のある不定形な粉末6.47g(定量) 水分含有量:11.3% 元素分析(無水物に関する) 計算値.:C31.56 H3.16 N8.31 F27.37 S2.72 Gd13.33 測定値.:C31.37 H3.35 N8.18 F27.19 S2.92 Gd13.05 実施例34 a)4−ペルフルオロオクタンスルフォニルピペラジン−1−イ ルペンタンジアム酸 グルタル酸無水物11.41g(100.0mmol)を含むテトラヒドロフ ラン100mlの懸濁液を強く攪拌しながら、0℃でトリエチレンアミン10. 62g(105.0mmol)と59. 67g(105.0mmol)の実施例27a)の表題化合物を含む50mlの テトラヒドロフランを滴下し、一晩室温に置く。この反応混合液に100mlの 2NのHCLで酸性化し、100mlのテトラヒドロフランで3回抽出する。有 機相を一つにまとめてから、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過してから乾燥固化す る。残査は2−プロパノール/エチル酢酸塩で結晶化する。 収量 無色の結晶化固形物52.30g(理論値の73%) 計算値.:C29.92 H2.22 N4.11 F47.33 S4.70 測定値.:C29.90 H2.18 N4.07 F47.42 S4.79 b)10−[2−ヒドロキシ−4−アザ−5、9−ジオキソ−9 −{4−ペルフルオロオクチル)−ピペラジン−1−イル} −ノニル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1 ,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10 −テトラアザシクロドデカンのガドリウム−錯体 実施例34aの表題の化合物11.66g(17.09mmol)とN−ヒロ ドキシスクシンイミド1.97g(18.79mmol)を50mlのジメチル フォルムアミド/50mlクロロフォルムに溶解する。0℃で3.88g(18 .79mmol)のジシクロヘキシルカルボジイミドを加え、1時間0℃で攪拌 し、さらに3時間室温で攪拌する。再び0℃に冷却してから5.19g(51. 27mmol)のトリエチエルアミン/50mlの2−プロパノールを加える。 続いて10.78g(18.79mmol)の10−(3−アミノ−2−ヒドロ キシプロピル)−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10 −テトラアザシクロドデカンのガドリニウム酸化物(WO95/17451)を 50mlの水 に溶解して加え、3時間室温で攪拌する。蒸発して乾燥し、残査を200mlメ タノール/100mlクロロホルム混合液に移してから、濾過してジシクロヘキ シル尿素を除く。濾過液を蒸発して乾燥し、RP−クロマトグラフィーにかけて 精製する(RP−18/展開液:水/n−プロパノール/アセトニトリルの勾配 )。 収量:無色のガラス状固形物16.7g(理論値の73%) 水分含有量:7.5% 元素分析(無水物に関する) 計算値.:C32.99 H3.50 F26.09 Gd12.70 N7. 92 S2.59 測定値.:C32.75 H3.68 F25.88 Gd12.55 N7. 84 S2.63 実施例35 a)N−ベンジルペルフルオロオクタスルフォンアミド トリエチルアミン10.62g(105.0mmol)とベンジルアミン10 .72g(100.0mmol)の混合液に80℃で強く攪拌しながら50.2 1g(100.0mmol)のペルフルオロオクタスルフォニルフロライドを滴 下する。80℃で2日間攪拌し、反応液に300mlの水を加え、エチル酢酸で 3回抽出する。有機抽出物相を一つにまとめ硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し て一つに乾燥する。残査をシリカゲルクロマトグラフィー(展開液:ジクロルメ タン/メタノール=4/1)にかける。 収量:無色の液体45.96g(理論値の78%) 元素分析: 計算値.:C30.57,H1.37,N2.38,S5.44,F54.81 測定値.:C30.49 H1.30,N2.42,S5.50, F54.90 b)N−ベンジル−N−(ペルフルオロオクチルスルフォニル) −アミノ酢酸−t−ブチルエステル 実施例35aの表題化合物22.4g(37.94mmol)と炭酸カリウム 15.73g(113.8mmol)を200mlのアセトンに懸濁し、60℃ で14.80g(75.87mmol)の臭化酢酸−3級−ブチルエステルを滴 下する。3時間60℃に攪拌する。塩を濾過して除き、濾過液を蒸発して乾燥さ せる。残査をシリカゲルクロマトグラフィー(展開液:ヘキサン/ジクロルメタ ン/アセトン=10/10/1)にかける。目的物を含む分画を蒸発して得た残 査をメタノール/エタノールで結晶化する。 収量:蝋状の無色の固形物24.02g(理論値の90%) 元素分析: 計算値.:C35.86,H2.58,N1.99,S4.56,F45.91 測定値.:C35.67 H2.71,N2.13,S4.45,F45.83 c)N−ベンジル−N−(ペルフルオロオクチルスルフォニル) −アミノ酢酸 実施例35bの表題化合物20g(28.43mmol)を200mlのトリ フルオロ酢酸に溶解し、一晩室温で攪拌する。蒸発して乾固する。残査をメタノ ール/エーテルで結晶化する。 収量:無色の結晶化固形物17.48g(理論値の95%) 元素分析: 計算値.:C31.54,H1.56,N2.16,S4.95,F49.89 測定値.:C31.38 H1.70,N2.05,S4.87, F49.71 d)10−[2−ヒドロキシ−4−アザ−5−オキソ−7−アザ −7−{ペルフルオロオクチルスルフォニル)−8−フェニ ルーオクチル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル) −1,4,7,10−テトラアザシクロドデカンのガドリウ ム−錯体 実施例35cの表題の化合物11.06g(17.09mmol)とN−ヒロ ドキシスクシンイミド1.97g(18.79mmol)を50mlのジメチル フォルムアミド/50mlクロロフォルムに溶解する。0℃で3.88g(18 .79mmol)のジシクロヘキシルカルボジイミドを加え、1時間0℃で攪拌 し、さらに3時間室温で攪拌する。再び0℃に冷却してから5.19g(51. 27mmol)のトリエチエルアミン/50mlの2−プロパノールを加える。 続いて10.78g(18.79mmol)の10−(3−アミノ−2−ヒドロ キシ−プロピル)−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,1 0−テトラアザシクロドデカンのガドリニウム酸化物(WO95/17451) を50mlの水に溶解して加え、3時間室温で攪拌する。蒸発して乾燥し、残査 を200mlメタノール/100mlクロロホルム混合液に移してから、濾過し てジシクロヘキシル尿素を除く。濾過液を蒸発して乾燥し、RP−クロマトグラ フィーにかけて精製する(RP−18/展開液:水/n−プロパノール/アセト ニトリルの勾配)。 収量:無色のガラス状固形物16.49g(理論値の75%) 水分含有量:6.5% 元素分析: 計算値.:C33.95,H3.18,N6.99,S2.67,F26.85 Gd13.07 測定値.:C33.81 H3.24,N6.82,S2.54,F26.64 Gd12.91 実施例36 a)N−デシルペルフルオロオクタンスルフォンアミド トリエチルアミン10.62g(105.0mmol)とデシルミン15.7 3g(100.0mmol)の混合液に80℃で強く攪拌しながらペルフルオロ オクタンスルフォニルフロライド50.21g(100.0mmol)を滴下す る。2日間80℃で攪拌した後、反応液に300mlの水を加え、酢酸エチルで 3回抽出する。有機抽出物を一つにまとめてから硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾 過して乾燥させる。残査をシリカゲルクロマトグラフィーにかける(展開液:ジ クロルメタン/メタノール=4/1)。 収量:無色の粘調な液体43.48g(理論値の68%) 元素分析: 計算値.:C33.81,H3.47,N2.19,S5.02,F50.51 測定値.:C33.71 H3.39,N2.15,S4.93,F50.31 b)N−デシル−N−(ペルフルオロオクチルスルフォニル)− アミノ酢酸−t−ブチルエステル 実施例36aの表題化合物24.26g(37.94mmol)と炭酸カリウ ム15.73g(113.8mmol)を200mlのアセトンに懸濁し、60 ℃で14.80g(75.87mmol)の臭化酢酸−3級−ブチルエステルを 滴下する。3時間60℃に攪拌する。塩を濾過して除き、濾過液を蒸発して乾燥 させる。残査をシリカゲルクロマトグラフィー(展開液:ヘキサン/ジクロルメ タン/アセトン=10/10/1)にかける。目的物を含む分画を 蒸発して得た残査をメタノール/エーテルで結晶化する。 収量:蝋状の無色の固形物24.87g(理論値の87%) 元素分析: 計算値.:C38.25,H4.28,N1.86,S4.26,F42.86 測定値.:C38.09 H4.41,N1.74,S4.10,F42.67 c)N−デシル−N−(ペルフルオロオクチルスルフォニル)− アミノ酢酸 実施例36bの表題化合物20g(26.54mmol)を200mlのトリ フルオロ酢酸に溶解し、一晩室温で攪拌する。蒸発して乾固する。残査をメタノ ール/エーテルで結晶化する。 収量:無色の結晶化固形物17.22g(理論値の93%) 元素分析: 計算値.:C34.44,H3.47,N2.01,S4.60,F46.31 測定値.:C34.28 H3.30,N1.95,S4.65,F46.28 d)10−[2−ヒドロキシ−4−アザ−5−オキソ−7−アザ −7−{ペルフルオロオクチルスルフォニル)−ヘプタデシ ル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4, 7,10−テトラアザシクロドデカンのガドリウム−錯体 実施例36cの表題の化合物11.92g(17.09mmol)とN−ヒロ ドキシスクシンイミド1.97g(18.79mmol)を50mlのジメチル フォルムアミド/50mlクロロフォルムに溶解する。0℃で3、88g(18 .79mmol)のジシクロヘキシルカルボジイミドを加え、1時間0℃で攪拌 し、さらに3 時間室温で攪拌する。再び0℃に冷却してから5.19g(51.27mmol )のトリエチエルアミン/50mlの2−プロパノールを加える。続いて10. 78g(18.79mmol)の10−(3−アミノ−2−ヒドロキシ−プロピ ル)−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラア ザシクロドデカンのガドリニウム錯体(WO95/17451)を50mlの水 に溶解して加え、3時間室温で攪拌する。蒸発して乾燥し、残査を200mlメ タノール/100mlクロロホルム混合液に移してから、濾過してジシクロヘキ シル尿素を除く。濾過液を蒸発して乾燥し、RP−クロマトグラフィーにかけて 精製する(RP−18/展開液:水/n−プロパノール/アセトニトリルの勾配 )。 収量:無色のガラス状固形物16.76g(理論値の71%) 水分含有量:6.5% 元素分析: 計算値.:C35.46,H4.18,N6.71,S2.56,F25.77 Gd12.55 測定値.:C35.28 H4.33,N6.80,S2.61,F25.65 Gd12.41 実施例37 a)N−ヘキシルペルフルオロオクタンスルフォンアミド トリエチルアミン10.62g(105.0mmol)とベンジルアミン10 .12g(100.0mmol)の混合液に80℃で強く攪拌しながらペルフル オロオクタンスルフォニルフロライド50.21g(100.0mmol)を滴 下する。2日間80℃で攪拌した後、反応液に300mlの水を加え、酢酸エチ ルで3回抽出する。有機抽出物を一つにまとめてから硫酸ナトリウムで乾燥させ 、濾過して乾燥させる。残査をシリカゲルクロマトグラフィーにか ける(展開液:ジクロルメタン/メタノール=4/1)。 収量:無色の液体45.50g(理論値の78%) 元素分析: 計算値.:C28.83,H2.42,N2.40,S5.50,F55.37 測定値.:C28.29 H2.39,N2.44,S5.55,F55.50 b)N−ヘキシル−N−(ペルフルオロオクチルスルフォニル) −アミノ酢酸−t−ブチルエステル 実施例37aの表題化合物22.13g(37.94mmol)と炭酸カリウ ム15.73g(113.8mmol)を200mlのアセトンに懸濁し、60 ℃で14.80g(75.87mmol)の臭化酢酸−3級−ブチルエステルを 滴下する。3時間60℃に攪拌する。塩を濾過して除き、濾過液を蒸発して乾燥 させる。残査をシリカゲルクロマトグラフィー(展開液:ヘキサン/ジクロルメ タン/アセトン=10/10/1)にかける。目的物を含む分画を蒸発して得た 残査をメタノール/エタノールで結晶化する。 収量:蝋状の無色の固形物23.02g(理論値の87%) 元素分析: 計算値.:C34.44,H3.47,N2.01,S4.60,F46.31 測定値.:C34.31 H3.61,N1.97,S4.65,F46.25 c)N−ヘキシル−N−(ペルフルオロオクチルスルフォニル) −アミノ酢酸 実施例37bの表題化合物20g(28.43mmol)を200mlのトリ フルオロ酢酸に溶解し、一晩室温で攪拌する。蒸発し て乾固する。残査をメタノール/エーテルで結晶化する。 収量:無色の結晶化固形物16.74g(理論値の91%) 元素分析: 計算値.:C29.96,H2.51,N2.18,S5.00,F50.36 測定値.:C29.87 H2.70,N2.05,S4.84,F50.17 d)10−[2−ヒドロキシ−4−アザ−5−オキソ−7−アザ −7−{ペルフルオロオクチルスルフォニル)−トリデシル ]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7 ,10−テトラアザシクロドデカンのガドリウム−錯体 実施例37cの表題の化合物10.96g(17.09mmol)とN−ヒロ ドキシスクシンイミド1.97g(18.79mmol)を50mlのジメチル フォルムアミド/50mlクロロフォルムに溶解する。0℃で3.88g(18 .79mmol)のジシクロヘキシルカルボジイミドを加え、1時間0℃で攪拌 し、さらに3時間室温で攪拌する。再び0℃に冷却してから5.19g(51. 27mmol)のトリエチエルアミン/50mlの2−プロパノールを加える。 続いて10.78g(18.79mmol)の10−(3−アミノ−2−ヒドロ キシ−プロピル)−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,1 0−テトラアザシクロドデカンのガドリニウム錯体(WO95/17451)を 50mlの水に溶解して加え、3時間室温で攪拌する。蒸発して乾燥し、残査を 200mlメタノール/100mlクロロホルム混合液に移してから、濾過して ジシクロヘキシル尿素を除く。濾過液を蒸発して乾燥し、RP−クロマトグラフ ィーにかけて精製する(RP−18/展開液:水/n−プロパノール/アセトニ トリルの勾配)。 収量:無色のガラス状固形物16.46g(理論値の75%) 水分含有量:6.8% 元素分析: 計算値.:C33.11,H3.70,N7.02,S2.68,F26.98 Gd13.14 測定値.:C33.01 H3.84,N6.95,S2.57,F26.85 Gd13.03 実施例38 a)11−[N−エチル−N−(ペルフルオロオクチルスルフォ ニル)−アミノ]−ヘキサン酸ベンジルエステル N−エチル−N−ペルフロオロオクチルスルフォニルアミド20g(37.9 4mmol)と炭酸カリウム15.73g(113.8mmol)を200ml のアセトンに懸濁し、60℃で21.64g(75.87mmol)の6−臭化 ヘキサン酸ベンジルエステルを滴下する。3時間60℃に攪拌する。塩を濾過し て除き、濾過液を真空下に蒸発して乾燥させる。残査をシリカゲルクロマトグラ フィー(展開液:ヘキサン/ジクロルメタン/アセトン=10/10/1)にか ける。目的物を含む分画を蒸発して得た残査をメタノール/エーテルで結晶化す る。 収量:無色の結晶化固形物25.26g(理論値の91%) 元素分析: 計算値.:C37.77,H3.03,N1.91,S4.38,F44.15 測定値.:C37.61 H3.18,N1.84,S4.27,F44.01 b)11−[N−エチル−N−(ペルフルオロオクチルスルフォ ニル)−アミノ]−ヘキサン酸 実施例38bの表題化合物20g(27.34mmol)を300mlのイソ プロパノール/200mlジクロルメタンに溶解し、3gのパラジウム触媒(1 0%Pd/C)を加える。一晩室温で水素化する。濾過して触媒を取り除き、濾 過液を真空下に蒸発して蒸発させる。残査をエタノール/ヘキサンで結晶化する 。 収量:無色の結晶化固形物16.13g(理論値の92%) 元素分析: 計算値.:C29.96,H2.51,N2.18,S5.00,F50.36 測定値.:C29.81 H2.70,N2.09,S4.93,F50.14 d)10−[2−ヒドロキシ−4−アザ−5−オキソ−11−ア ザ−11−{ペルフルオロオクチルスルフォニル)−トリデ シル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4 ,7,10−テトラアザシクロドデカンのガドリウム−錯体 実施例38bの表題の化合物10.96g(17.09mmol)とN−ヒロ ドキシスクシンイミド1.97g(18.79mmol)を50mlのジメチル フォルムアミド/50mlクロロフォルムの混合液に溶解する。0℃で3.88 g(18.79mmol)のジシクロヘキシルカルボジイミドを加え、1時間0 ℃で攪拌し、さらに3時間室温で攪拌する。再び0℃に冷却してから5.19g (51.27mmol)のトリエチエルアミン/50mlの2−プロパノールを 加える。続いて10.78g(18.79mmol)の10−(3−アミノ−2 −ヒドロキシ−プロピル)−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4 ,7,10−テトラアザシクロドデカンのガドリニウム錯体(WO95/174 51)を50mlの水に溶解して加え、3時間室温で攪拌する。蒸発して乾燥し 、残査を200mlメタノール/100mlクロロホルム混合液に移してから、 濾過してジシクロヘキシル尿素を除く。濾過液を蒸発して乾燥し、RP−クロマ トグラフィーにかけて精製する(RP−18/展開液:水/n−プロパノール/ アセトニトリルの勾配)。 収量:無色のガラス状固形物15.0g(理論値の69%) 水分含有量:5.9% 元素分析: 計算値.:C33.11,H3.70,N7.02,S2.68,F26.98 Gd13.14 測定値.:C33.01 H3.83,N6.91,S2.49,F26.83 Gd13.05 実施例39 レントゲンマーカーとして100mgJ/mlのIsovistRを含む、実 施例1c)の化合物の100mmol/lの水溶液を作製する。当該溶液は透明 なゲル状の粘調性を持つ液体であるが、手によって、又は注入用ポンプを利用し て20cm以上の内径0.58mmの管を160μl/分の速度で問題なく通す ことができる。 実施例40 各種溶媒ならびに各種添加物を加えた場合と投与形状に於ける実施例1c)の ガドリニウム−錯体の溶解性 実施例1c)の化合物の100mmol/Lの水溶液を作製した。当該溶液は 透明なゲル状の粘調性を持つ液体であるが、手又は注入ポンプを利用して20c m以上の長さの内径0.58mmの管内を160μL/分の速度で通すことがで きる。およそ10〜20mmol/L以下の濃度では、液体は自由に流動する。 10mmol/L(最終濃度)のHCl又はNaOHあるいは高 濃度の塩(3mol/LNaCl)の添加は調整品の粘度には影響しない。 8mol/L(最終濃度)の尿素を添加すると液体は基質濃度が高濃度(40 0mmol/L)でも自由に流動する様になる。 実施例1c)の化合物の水性調整品への界面活性剤の添加の作用は極めて多様 である。Tween80R(ポリオキシエチレン−ソルビタン−オレイン酸塩、 非イオン性界面活性剤、HLB15,4,6%最終濃度)は粘度を全く変えなか ったが、TritonRX−100(オクチルフェノール−ポリエチレン−グリ コエーテル、非イオン性界面活性剤、HLB13.5,1.7%)は粘調なゲル 状のものを流動性に変える。 当該物質はウシ血漿中にも純水にも共に溶解性であり、又その溶液は同様の粘 調度を有する。 実施例1c)の化合物は純水なポリプロピレングリコール又はDMSOには実 質的には溶解しない。当該物質は66%プロピレングリコール/水もしくはDM SO/水には高濃度でも(250mmol/L及び150mmol/L)良く溶 解し、高い流動性を有する溶液となる。 96%エタノールに対しては、当該物質は500mmol/L以上の溶解度を 示す。流動性の溶液となる。 実施例41 様々な溶媒及び様々な添加物を加えた場合や投与形態に於ける実施例30f) のジスプロジウム−錯体の溶解性 実施例30f)の化合物の100mmol/L濃度の水溶液を作製した。当該 溶液は透明なゲル状の粘調性を持つ液体であるが、手又は注入ポンプを利用して 20cm以上の長さの内径0.58mmの管内を160μL/分の速度で通すこ とができる。およそ10〜 20mmol/L以下の濃度では、液体は自由に流動する。 10mmol/L(最終濃度)のHCl又はNaOHあるいは高濃度の塩(3 mol/LNaCl)の添加は調整品の粘度には影響しない。 8mol/L(最終濃度)の尿素を添加すると液体は基質濃度が高濃度(40 0mmol/L)場合でも自由に流動する様になる。 実施例30f)の化合物の水性調整品への界面活性剤の添加の作用は極めて多 様である。Tween80R(ポリオキシエチレン−ソルビタン−オレイン酸塩 、非イオン性界面活性剤、HLB15.4,6%最終濃度)は粘度を全く変えな かったが、TritonRX−100(オクチルフェノール−ポリエチレン−グ リコエーテル、非イオン性界面活性剤、HLB13.5,1.7%)は粘調なゲ ル状のものを流動性に変える。 当該物質はウシ血漿中にも純水にも共に溶解性であり、又その溶液は同様の粘 調度を有する。 実施例30f)の化合物は純水なポリプロピレングリコール又はDMSOには 実質的には溶解しない。当該物質は66%プロピレングリコール/水もしくはD MSO/水には高濃度でも(250mmol/L及び150mmol/L)良く 溶解し、高い流動性を有する溶液となる。 96%エタノールに対しては、当該物質は500mmol/L以上の溶解度を 示す。流動性の溶液となる。 実施例42 実施例1c)の化合物の溶液への静細胞剤の添加 癌の塞栓治療に用いる物質は原則的には、癌の内部には極めて高濃度に、しか し全身性には低濃度であることから良好な濃度寛容性を得ることができる、癌へ の局所投与される静細胞剤に同じである 。さらに、塞栓の作用により物質は数日間にわたってゆっくりと放出されるため 、静細胞作用をさらに高める。 一般的にはHCCの治療には5−フルオロウラシル、ドキソルビシン、マイト マイシンC又はシスプラスチン、その他の静細胞剤が用いられる。実施例1c) の化合物の溶液を製造する目的で静細胞剤溶液を利用する場合、これらを均一に 処方する。用いる静細胞剤の濃度は適用する溶液の量により変わるが、最大の寛 容用量mg/kg体重あるいはmg/m2体面積を越えないようにする。個々の 静細胞剤について、実施例1c)の化合物の処方剤の製造には次の溶液が利用で きる: −シスプラスチン 1〜20mg/ml −マイトマイシンC 0.5〜10mg/ml −ドキソルビシン 1〜20mg/ml −5−フルオロウラシル 10〜200mg/ml 実施例43 動物モデルでの塞栓形成。ラットの腎臓血管を塞栓した結果の良 好な血管造影。 動物にカテーテル(長さ20cm、内径0.58mm)を腸管 膜動脈内に連結して、さらに左腎臓の腎動脈内に挿入する。実施例1c)の化合 物の溶液(ここでは150mgJ/mlisovistRの50mmol/l濃 度)を160μl/分の速度で投与する。合計の投与量は250μlである。続 いてカテーテルを腸管膜動脈から引き抜き、腎臓の血液供給を妨げない様にした 。その後に行ったレントゲン撮影では、左腎臓の血管が腎臓間質と明瞭に区別で きた。実施例1c)の化合物投与45分後までは腎臓の血管の信号強度は明瞭に 消失した。これはレントゲン造影剤であるIsovistRの拡散と腎臓からの 排泄によるものである。腎臓血流を管理する目的で実施例1c)の化合物を局所 投与した1時 間後に、腎移行性レントゲン造影剤UltravistR300mgJ/mlを 400μl尾静脈に注射した。塞栓が形成されていない右腎臓と尿管のみ明確な 造影が認められ、この腎臓では血液供給が良好であり十分に機能していることが 示された。これに対して、塞栓形成した左の腎臓とその尿管では造影効果は認め られなかったが、これは塞栓が持続して存在することを意味している。 当該実施例の効果については図1と2にも示した。 図1 ラット腎臓の塞栓形成 実施例1c)の化合物の液(50mmol/L+150mgJ/ml Iso vistR)250μlを腎臓動脈カテーテルを用いて動脈内(左腎臓、図の右 )に局所投与した直後。 図2 対照実験 5’p.a.UltravistR、400μl静脈注射 実施例1c)の化合物を局所投与1時間後、UltravistRを尾静脈より 投与した。右腎臓はレントゲン造影剤を排除しているが、(塞栓形成された)左 腎臓は暗いままである。気泡(右下)も明るい。 実施例44 別の動物モデルに於ける塞栓形成例。家兎の肝臓血管の塞栓形成による良好な 血管造影例。 麻酔した動物にカテーテル(長さ60cm、直径1.5mm)を大腿動脈から 大動脈を通して肝動脈内に挿入した。実施例1)のガドリニウム錯体液(150 mgJ/mlのIsovistRを含む50mmol/L)を160μL/分の 速度で注入した。続いて肝臓への動脈血供給を妨害しない様にカテーテルを大動 脈内まで引き 戻した。レントゲン撮影を行ったところ、肝臓実質に対して、肝臓血管の輪郭は 鮮明であった。実施例1c)の化合物投与後60分の間、肝臓内の血管のシグナ ル強度はゆっくりと減少したが、これは化合物により塞栓が形成されたためであ る。シグナル強度の減少の一部はレントゲン造影剤であるIsovistRの拡 散によるものである。 実施例45 家兎に於ける肝臓癌の治療 5匹の雄のチンチラ家兎にVX−2癌細胞を左肝臓葉に注入して癌を起こした 。動物を麻酔してからカテーテル(長さ60cm、直径1mm)を大腿動脈から 癌細胞の近くまで挿入した。それから実施例1cの表題化合物の液を投与した[ 50mgシスプラスチン(=CarboplatinR)75mmol/l]。 総投与量は8mlであった。 それからカテーテルを取り外した。7日後、動物をMRIで検査した。その結 果、癌の大きさが小さくなっていることが示された(平均の成長ファクター0. 8±0.2)。対照動物では(3匹)成長速度は3.7±1.5であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/704 A61K 31/70 611 33/24 33/24 // A61K 49/00 49/00 C 49/04 49/04 A C07C 229/76 C07C 229/76 237/04 237/04 311/46 311/46 C07D 257/02 C07D 257/02 295/22 295/22 A C07F 1/04 C07F 1/04 3/08 3/08 5/00 5/00 D (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AL,AM,AU,A Z,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,EE ,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,RO ,RU,SD,SG,SI,SK,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 シェレッカー,ボルフガング ドイツ連邦共和国,デー―12047 ベルリ ン,フリーデルシュトラーセ 15 (72)発明者 ウィーンマン,ハンス―ヨハイム ドイツ連邦共和国,デー―14129 ベルリ ン,ベシュトフェナー ベグ 23 (72)発明者 フレンツェル,トーマス ドイツ連邦共和国,デー―12247 ベルリ ン,パウル―シュナイダー―シュトラーセ 41

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式I: RF−L−A I 式中: RFはペルフルオル化した直鎖もしくは分枝状の式−Cn2nXで表される炭素 鎖であり、 当該式中のXがフッ素、塩素、臭素、ヨード又は水素原子であり、nが4 −30の間の数字であり、 Lは直接結合、メチレン基、−NHCO−基、又は: (式中のpは0から10の数字であり、q及びuは相互に独立した数字 0か1であり、そして R1は水素原子、メチル基、−CH2−OH−基、−CH2−CO2H−基又 は、C2−C15−鎖であり、これは1から3個の酸素原子、1から2個の>CO −基もしくはアリール基により切断されていてもよく、及び/または1から4個 のヒドロキシル基、1から2個のC1−C4−アルコキシ基、1から2個のカルボ キシ基、もしくは−SO3H−基で置換されていてもよい)により表される基、 あるいは直鎖、分枝状、飽和あるいは不飽和型のC2−C30−炭素鎖(1か ら10個の酸素原子、1から3個の−NR1−基、1から2個の硫黄原子、ピペ ラジン、CONR1−基、NR1CO−基、−SO2−基、NR1−CO2−基、1 から2個の−CO−基 、 2個の置換されたアリールを含むこともあり、及び/又は当該基により中断され ていることもあり、そして/又は1から3個の−OR1−基、1から2個のオキ ソ基、1から2個の−NH−COR1−基、1から2個の−CONHR1−基、1 から2個の−(CH2p−CO2H−基、1から2個の−(CH2p−(O)q− CH2CH2−RF基で置換されることもあり、 当該基の R1、RF、p、及びqは前記と同意であり、そして TはC2−C10−鎖であり、時に1個から2個の酸素原子もしくは1から 2個の−NHCO−基で切断されることがある)であり; Aは金属錯体、あるいはその有機および/又は無機塩基の塩、又はアミノ酸 もしくはアミノ酸アミドであり、そして特に一般式II: (式中、R3、Z1、およびYは互いに独立しており、かつR3はR1と同意であ り、又はmが0,1,もしくは2であり、LとRFが前記に同意である−(CH2 m−L−RFであり、 Z1はそれぞれ独立に水素又は原子番号12、20−30、39、42、4 4もしくは57−83の金属イオン当量であり、 Yは−OZ1−又は であり、式中のZ1、L、RF,およびR3は前記に同意である)の錯体; あるいは、 式中のR3とZ1が前記に同意であり、R2はR1とが同じである一般式III : の錯体、あるいは 式中のZ1が前記に同意である一般式IV: の錯体; あるいは 式中のZ1が前記に同意である一般式V: の錯体; あるいは 式中のZ1が前記に同意である一般式VI: の錯体;あるいは 式中のZ1とYが前記に同意である一般式VII: の錯体;あるいは 式中のR3とZ1が前記に同意でありR2がR1と同意である一般式VIII: の錯体;あるいは、 式中のR3とZ1が前記に同意である一般式IX: の錯体;あるいは 式中のR3とZ1が前記に同意である一般式X: の錯体;あるいは 式中のZ1が前記に同意であり、そしてR2がR1と同じである一般式XI : の錯体;あるいは 式中のL、RFとZ1が前記に同意である一般式XII; の錯体;あるいは 式中のZ1が前記に同意である一般式XIII: の錯体を少なくとも1種類含み、さらに癌治療のための一般医薬添加物を含むこ ともある医薬品物質。 2.請求項1記載の一般式1のペルフルオロアルキル含有化合物を少なくとも 1種類含み、さらに肝細胞癌(HCC)治療用医薬品に通常用いらる添加物も含 むことがある医薬品。 3.請求項1の一般式1のペルフルオロアルキル含有化合物を少 なくとも1種類含み、放射線治療用医薬品に通常用いられる添加物を含むことが ある医薬品。 4.式−CnF2nXのnが4−15の間の数字であることを特徴とする請求 項1もしくは3の化合物を少なくとも1種類含む医薬品。 5.式−CnF2nXのXがフッ素原子であることを特徴とする請求項1から 4の化合物を少なくとも1種類含む医薬品。 6.10−[2−ヒドロキシ−4−アザ−5−オキソ−7−アザ−7−(ペル フルオロオクチルスルフォニル)−ノニル]−1,4,7−トリス(カルボキシ メチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカンのカドリニウム−錯体 を含む請求項1の医薬品。 7.請求項1から3のいずれかの一般式Iのペルフルオロアルキル含有化合物 を少なくとも1種類と少なくとも1種類の化学治療薬を含む医薬品。 8.化学治療薬が5−フルオロウラシル、シスプラスチン、ドキソルビシン及 び/又はマイトマイシンCである請求項7の医薬品。 9.請求項1から3のいずれかの一般式のペルフルオロアルキル含有化合物を 少なくとも1種類と、NMR−又はレントゲン−診断用造影剤を少なくとも1種 類含む医薬品。 10.請求項7又は8のいずれかと、NMR−又はレントゲン−診断用造影剤 を少なくとも1種類含む医薬品。 11.請求項1の一般式Iの生理学的に利用可能な化合物の少なくとも1種類 を、癌治療に用いる方法。 12.請求項1の一般式Iの生理学的に利用可能な化合物の少なくとも1種類 を、肝細胞癌(HCC)の治療に用いる方法。 13.請求項1の一般式Iの生理学的に利用可能な化合物の少なくとも1種類 を、放射線治療に用いる方法。 14.請求項1の一般式Iの生理学的に利用可能な化合物の少なくとも1種類 を、癌治療又は放射線治療に用いる方法。 15.請求項1の一般式Iの生理学的に利用可能な化合物の少なくとも1種類 と、少なくとも1種類の化学治療薬とを一緒に用いる請求項11から13までの 方法。 16.化学治療薬が5−フルオロウラシル、シスプラスチン、ドキソルビシン 及び/又はマイトマイシンCであることを特徴とする請求項15の方法。 17.請求項1の一般式Iの生理学的に利用可能な化合物を少なくとも1種類 と、少なくとも1種類のNMR−又はレントゲン診断用造影剤とを一緒に使用す る請求項11から13までの方法。 18.請求項1の一般式Iの生理学的に利用可能な化合物を少なくとも1種類 と、少なくとも1種類のNMR−又はレントゲン診断用造影剤ならびに少なくと も1種類の化学治療薬と一緒に使用する請求項11から13までの方法。
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