JP2000504359A - オレフィンメタセシス重合反応の可使時間の延長方法 - Google Patents

オレフィンメタセシス重合反応の可使時間の延長方法

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Abstract

(57)【要約】 本出願は、開環メタセシス重合(ROMP)反応を含むオレフィンメタセシス反応の速度を触媒し、制御するための組成物および方法を記載するものであり、前記組成物は、式(I)で表されるルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体およびゲル化調節添加剤を含有する。式中、MはOsまたはRuであり得るものであり、RおよびR1 は同一でも異なってもよく、水素、またはC2 〜C20アルケニル、C2 〜C20アルキニル、C1 〜C20アルキル、アリール、C1 〜C20カルボキシレート、C1 〜C20アルコキシ、C2 〜C20アルケニルオキシ、C2 〜C20アルキニルオキシ、アリールオキシ、C2 〜C20アルコキシカルボニル、C1 〜C20アルキルチオ、C1 〜C20アルキルスルホニルおよびC1 〜C20アルキルスルフィニルを含む置換基であり得るものであり、XおよびX1 は同一でも異なってもよく、アニオン性配位子であり得るものであり、そしてLおよびL1 は同一でも異なってもよく、中性電子供与体であり得るものである。ゲル化調節添加剤は、ホスフィン、スルホン化ホスフィン、ホスファイト、ホスフィナイト(phosphinite)、ホスホナイト(phosphonite)、アルシン、スチビン、エーテル、アミン、アミド、スルホキシド、カルボキシル、ニトロシル、ピリジンもしくはチオエーテルを含む中性電子供与体または中性ルイス塩基であり得るものであり、またはトリアルキルホスフィンもしくはトリアリールホスフィンであり得るものである。

Description

【発明の詳細な説明】 オレフィンメタセシス重合反応の可使時間の延長方法 背景 本発明は、オレフィンメタセシス反応の速度を触媒し、制御するための組成物 および方法に関する。より特定的には、本発明は、開環メタセシス重合(Ring Op ening Metathesis Polymerization)(ROMP)反応の速度を触媒し、制御する ための組成物および方法ならびにROMPポリマーを用いるポリマー製品の成形 に関する。 熱硬化性ポリマーの成形は技術的に重要な加工技術である。かかる技術のある 特定の型においては、液体モノマー(例えばオレフィン)および重合触媒を混合 して、金型に注入するか、流し込むかまたは射出する。重合が進行し(製品が「 硬化し」)、完了したら、必要とされる後硬化加工のために成形品を金型から取 り出す。前記重合反応混合物には、任意に、添加した調節剤(modifier)、充填剤 、強化材、顔料などが含まれ得る。 うまく成形するためには、反応混合物は、液体モノマー/触媒混合物が金型に 導入される前に該混合物が重合するほど速く硬化してはいけない。さらに、混合 物は、金型に完全に充填される前に、または触媒が完全に溶解する時点より前に 、該混合物が重合するほど速く硬化してはいけない。便利で都合がよいサイクル 時間のために、金型に充填された後の合理的な時間内に触媒を活性化させること も重要である。 液体モノマーと触媒を混合してから、そのモノマー/触媒混合物を使用するこ とができる期間を、その重合反応混合物の「可使時間(pot life)」という。「可 使時間」を制御する能力は、大きな成形品(large parts)の成形においてはより いっそう重要になる。モノマー/触媒混合物は、被膜として製品に塗布(apply) してもよい。この場合も、混合物の「可使時間」を調節できるということが重要 である。一般的に、ROMP反応を含む触媒メタセシス反応の反応速度が制御で きるということは有用である。 従来、重合触媒およびオレフィンモノマーを用いたポリマー製品の成形には、 反応射出成形(Reaction Injection Molding、「RIM」)が使用されている( 米国特許第4,400,340号および4,943,621号)。これらの従来の方法においては、 金属(WまたはMo)含有化合物が第1のモノマー流(monomer stream)に溶解され 、アルキルアルミニウム化合物が第2のモノマー流に溶解される。次に、これら のモノマー流を混合し、金属含有化合物とアルキルアルミニウム化合物を反応さ せて活性触媒を生成させ、次いでこの活性触媒に重合反応を触媒させる。この従 来の方法においては、アルキルアルミニウム化合物流に抑制剤、通常ルイス酸( これは、触媒の生成速度を抑制する)も含まれ得るが、が含まれていてもよいが 、これらの従来の方法においては、触媒が一度生成すると、重合反応が極端に速 くなり、活性触媒種によって開始される重合の速度を制御するための方法がない 。 従来、モノマーまたは金型の温度の制御以外に、活性触媒種とモノマーの混合 物を製造し、その混合物の重合速度を制御する方法はほとんどなかった。そのよ うな制御は、例えば、触媒が室温で実質的に失活する触媒/モノマー混合物を製 造するのに有用である。次に、この混合物を、金型に注入するか、流し込むかま たは射出し、続いて混合物を加熱することによって重合を開始させ得る。 したがって、オレフィンメタセシス反応を触媒し、触媒メタセシス反応の速度 を制御するのに用いることができるオレフィンメタセシス触媒系が必要とされて いる。また、ROMP反応におけるモノマー/触媒混合物の可使時間を調節する のに用いることができるオレフィンメタセシス触媒系も必要である。 概要 本発明は、オレフィンメタセシス反応の速度を触媒し、制御するのに用いられ 得る組成物を提供することによってこれらの要求に取り組むものである。また、 本発明は、該組成物を用いたオレフィンメタセシス反応の制御方法、該組成物を 用いた開環メタセシス重合方法、および該組成物によって触媒され、制御された ROMPを用いたポリマー製品の成形方法も提供する。 本発明の一つの実施態様においては、この組成物にはルテニウムまたはオスミ ウムカルベン錯体触媒およびゲル化調節添加剤(gel modification additive)が 含まれる。ルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体触媒は、+2の酸化状態に あり、電子数16であり、且つ5配位であるルテニウムまたはオスミウム金属中心 を含み、ゲル化調節添加剤は電子供与体またはルイス塩基である。より具体的に は、ルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体触媒は、式: (式中、MはOsまたはRuであり得るものであり、RおよびR1 は同一でも異なっ てもよく、水素、またはC2 〜C20アルケニル、C2 〜C20アルキニル、C1 〜 C20アルキル、アリール、C1 〜C20カルボキシレート、C1 〜C20アルコキシ 、C2 〜C20アルケニルオキシ、C2 〜C20アルキニルオキシ、アリールオキシ 、C2 〜C20アルコキシカルボニル、C1 〜C20アルキルチオ、C1 〜C20アル キルスルホニルおよびC1 〜C20アルキルスルフィニルを含む置換基であり得る ものであり、XおよびX1 は同一でも異なってもよく、アニオン配位子であり得 るものであり、そしてLおよびL1 は同一でも異なってもよく、中性電子供与体 であり得るものである。) で表され得る。置換基は、C1 〜C5 アルキル、ハロゲン化物、C1 〜C5 アル コキシおよびフェニルを含む1以上の基で置換され得る。フェニル基は、ハロゲ ン化物、C1 〜C5 アルキルおよびC1 〜C5 アルコキシを含む1以上の基で置 換され得る。上記の基に加えて、置換基は、ヒドロキシル、チオール、ケトン、 アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、カルボン 酸、ジスルフィド、カーボネート、イソシアナート、カルボジイミド、カルボア ルコキシおよびハロゲンからなる群から選択される1以上の官能基で置換され得 る。好ましい実施態様においては、RおよびR1 基は、同一でも異なってもよく 、水素、置換アリール、非置換アリール、置換ビニル、および非置換ビニルであ り得るものであり、ここで、置換アリールおよび置換ビニルは、ヒドロキシル、 チオール、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、イミン、アミド 、ニトロ、カルボン酸、ジスルフィド、カーボネート、イソシアナート、カルボ ジイミド、カルボアルコキシ、ハロゲン、C1 〜C5 アルキル、C1 〜C5 アル コキシ、非置換フェニル、およびハロゲン化物、C1 〜C5 アルキルまたはC1 〜C5 アルコキシで置換されたフェニルからなる群から選択される1以上の基で 置換され得る。 好ましい実施態様においては、ゲル化調節添加剤は、中性電子供与体または中 性ルイス塩基である。ゲル化調節添加剤は、ホスフィン、スルホン化ホスフィン 、ホスファイト、ホスフィナイト(phosphinite)、ホスホナイト(phosphonite)、 アルシン、スチビン、エーテル、アミン、アミド、スルホキシド、カルボキシル 、ニトロシル、ピリジンまたはチオエーテルであり得る。より具体的には、ゲル 化調節添加剤は、トリアルキルホスフィンまたはトリアリールホスフィンであり 得る。好ましいゲル化調節添加剤としては、P(シクロヘキシル)3 、P(シクロペ ンチル)3 、P(イソプロピル)3 、P(フェニル)3 およびピリジンが挙げられる。 本発明の好ましい実施態様においては、組成物は、式: または (式中、Cyはシクロヘキシルまたはシクロペンチルである。) で表される触媒、および式P(フェニル)3 で表されるゲル化調節添加剤を含む。 本発明の別の実施態様においては、組成物は、式: またはで表される触媒、および式P(シクロヘキシル)3 またはP(シクロペンチル)3 で表 されるゲル化調節添加剤を含む。 また、本発明は、オレフィンを本発明による組成物と接触させる工程を含む、 オレフィンメタセシス方法も含む。オレフィンは官能化されていなくてもよく、 あるいは官能化されてヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、エステル 、エーテル、アミン、アミド、ニトロ酸(nitro acid)、カルボン酸、ジスルフィ ド、カーボネート、カルボアルコキシ酸、イソシアナート、カルボジイミド、カ ルボアルコキシ、およびハロゲンからなる群から選択される1以上の官能基を含 んでいてもよい。オレフィンは、歪んだ(strained)環状オレフィン、歪んでいな い(unstrained)環状オレフィン、非環状オレフィン、ジエン、または不飽和ポリ マー(それぞれ、官能化されていても官能化されていなくてもよい)であり得る 。 また、本発明は、官能化または非官能化環状オレフィン類の開環メタセシス重 合方法も含む。この方法は、官能化または非官能化環状オレフィンを本発明によ る組成物と接触させることを含む。環状オレフィン類は、歪んでいても歪んでい なくてもよく、単環状、二環状または多環状オレフィンであり得る。環状オレフ ィンが官能化されている場合、その環状オレフィンは、ヒドロキシル、チオール 、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、アミド、ニトロ酸、カル ボン酸、ジスルフィド、カーボネート、カルボアルコキシ酸、イソシアナート、 カルボジイミド、カルボアルコキシ、およびハロゲンを含む1以上の官能基を含 み得る。好ましい実施態様においては、環状オレフィンは、シクロブテン、シク ロヘプテン、シクロオクテン、シクロノネン、シクロデセン、シクロオクタジエ ン、シクロノナジエン、ノルボルネンおよびジシクロペンタジエンであり、それ ぞれ官能化されていても官能化されていなくてもよい。より好ましい実施態様に おいては、環状オレフィンはジシクロペンタジエンである。 また、本発明は、官能化または非官能化環状オレフィンおよび本発明による組 成物を含む混合物を金型中に供給する、ポリマー製品の成形方法も含む。この混 合物は、金型中で調製してもよく、あるいは金型外で調製した後に金型に導入し てもよい。次いで、この混合物を、少なくとも部分的に重合してポリマー製品が 形成されるまで放置し、ポリマー製品を金型から取り出す。一方、混合物を物品 上に被覆して少なくとも部分的に重合して被膜が形成されるまで放置してもよい 。この混合物は、モノマーとゲル化調節添加剤の混合物を調製し、触媒を加える ことによって製造され得る。また、本方法は、金型を加熱し、混合物を加熱する ことも含み得る。また、本方法は、架橋開始剤を混合物に加えることも含み得る 。環状オレフィンが官能化されている場合、その環状オレフィンはヒドロキシル 、チオール、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、アミド、ニト ロ酸、カルボン酸、ジスルフィド、カーボネート、カルボアルコキシ酸、イソシ アナート、カルボジイミド、カルボアルコキシ、およびハロゲンを含む1以上の 官能基を含み得る。好ましい実施態様においては、環状オレフィンは、シクロブ テン、シクロヘプテン、シクロオクテン、シクロノネン、シクロデセン、シクロ オクタジエン、シクロノナジエン、ノルボルネンおよびジシクロペンタジエンで あり、それぞれ官能化されていても官能化されていなくてもよい。より好ましい 実施態様においては、環状オレフィンはジシクロペンタジエンである。 また、本発明は、開配位部位(open coordination site)を有するメタセシス触 媒によって触媒されるオレフィンメタセシス反応の速度を制御する方法も含む。 この方法には、開配位部位を有する活性触媒を、その触媒の開配位部位に配位さ せる手段の存在下でオレフィンと接触させる工程を含む。この手段は、電子供与 体またはルイス塩基であり得る。 詳細な説明 本発明者らは、ある特定のルテニウムおよびオスミウムカルベン錯体触媒によ って触媒されるオレフィンメタセシス反応の速度を制御することが可能であるこ とを見出した。より一般的には、本発明者らは、それらの反応において、重合機 構に触媒金属中心の開配位部位が関与している場合のその重合の速度を制御する ことが可能であることを見出した。 本発明で用いられ得るルテニウムおよびオスミウムカルベン錯体触媒およびこ れらの触媒の合成方法は、本明細書および下記の参考文献に教示されており、こ の参考文献はすべて引用により本明細書に含まれるものである:米国特許第5,31 2,940号および第5,342,909号;米国特許出願第08/282,827号(1994年7月29日出 願)、第08/282,826号(1994年7月29日出願)、および第08/693,789号(1996年 7月31日出願);ならびに「水素化ルテニウム錯体からのルテニウムメタセシス 触媒の合成(Synthesis of Ruthenium Metathesis Cata1ysts from Ruthenium Hy dride complexes)」という名称の米国仮特許出願(1996年11月15日出願、発明 者:Robert H.Grubbs,Tomas BelderrainおよびSeth Brown、代理人事件登録書( docket)No.CTCH-8600)。 本発明の1つの実施態様においては、オレフィンメタセシス反応が触媒され、 その反応速度は、上記のようなルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体触媒お よびゲル化調節添加剤を含有する組成物によって制御される。本発明者らは、こ の第2の成分を、「ゲル化調節添加剤」と命名することを選択した。というのは 、この成分が、ある一定の反応において、触媒/モノマー混合物がゲル化する時 間、すなわち混合物が部分的に重合する時間を調節する(modify)からである。し かしながら、一般的には、「ゲル化調節添加剤」は、触媒と協同して触媒される 反応の速度を変化させるあらゆる物質を意味するものである。最も一般的には、 本発明者らは、ゲル化調節添加剤は電子供与体またはルイス塩基であり得ること を見出した。 ルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体触媒およびゲル化調節添加剤組成物 は、種々のオレフィンメタセシス反応における反応速度を触媒し、その反応速度 を制御するために用いられ得る。触媒され得るオレフィンメタセシス反応として は、例えば、歪んだ環状オレフィン類および歪んでいない環状オレフィン類の開 環メタセシス重合、閉環メタセシス、非環状オレフィン類の交差および自己メタ セシス、テレキリック(telechelic)重合および不飽和ポリマーの解重合が挙げら れる。これらのメタセシス反応は、下記の米国特許出願に記載されており、これ らは全て引用により本明細書に含まれるものである:出願第08/550,679号(1995 年10月31日出願)、第08/548,915号(1995年10月26日出願)、第08/548,445号( 1995年10月26日出願)、第08/550,300号(1995年10月30日出願)および第08/705 ,064号(1996年8月29日出願)。 本発明のルテニウムおよびオスミウムカルベン錯体触媒は、ヒドロキシル、チ オール、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、アミド、ニトロ酸 、カルボン酸、ジスルフィド、カーボネート、カルボアルコキシ酸、イソシアナ ート、カルボジイミド、カルボアルコキシおよびハロゲンを含む種々の官能基の 存在下で安定である。この触媒はこれらの基の存在下で安定であるので、オレフ ィン基質、ゲル化調節添加剤、および触媒のあらゆる置換基は、触媒を失活させ ることなく1以上の上記の基を含み得る。 本明細書に記載した重合反応に用いられる好ましい触媒は、一般構造: (式中、MはRuであり、R1 は水素であり、Rは置換もしくは非置換のアリール または置換もしくは非置換のビニルであり、XおよびX1 はClであり、そしてL およびL1 は、トリフェニルホスフィン類、またはトリシクロペンチルホスフィ ンおよびトリシクロヘキシルホスフィンなどのトリシクロアルキルホスフィン類 である。) で表される。この置換アリールおよび置換ビニルは、それぞれ、C1 〜C5 アル キル、ハロゲン化物、C1 〜C5 アルコキシ、および1以上のハロゲン化物、C1 〜C5 アルキルまたはC1 〜C5 アルコキシ基で任意に置換されていてもよい フェニル基を含む、1以上の基で置換され得る。また、この置換アリールおよび 置換ビニルは、ヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、エステル、エー テル、アミン、アミド、ニトロ酸、カルボン酸、ジスルフィド、カーボネート、 カルボアルコキシ酸、イソシアナート、カルボジイミド、カルボアルコキシ、お よびハロゲンを含む1以上の官能基でも置換され得る。好ましいゲル化調節添加 剤は、ホスフィン類などの中性電子供与体である。本発明の特に好ましい実施態 様は、LおよびL1 がいずれもトリシクロペンチルホスフィンであるルテニウム 触 媒を含み、ゲル化調節添加剤はトリフェニルホスフィン(PPh3 )である。 ゲル化調節添加剤 メタセシス反応の速度は、ゲル化調節添加剤の量(表2参照)およびゲル化調 節添加剤自体(表3参照)を変更することによって制御し得る。一般に行われて いるように、メタセシス反応速度は、反応温度を変更することによっても制御し 得る。本発明で用いられ得るゲル化調節添加剤としては、ホスフィン類、スルホ ン化ホスフィン類、ホスファイト類、ホスフィナイト類、ホスホナイト類、アル シン類、スチビン類、エーテル類、アミン類、アミド類、スルホキシド類、カル ボキシル類、ニトロシル類、ピリジン類、チオエーテル類、ニトリル類、チオフ ェン類およびフラン類が挙げられる。具体的なゲル化調節添加剤としては、トリ シクロペンチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリフェニルホス ファイト、ピリジン、プロピルアミン、トリブチルホスフィン、ベンゾニトリル 、トリフェニルアルシン、無水アセトニトリル、チオフェンおよびフランが挙げ られる。好ましいゲル化調節添加剤としては、トリシクロペンチルホスフィン、 トリシクロヘキシルホスフィン、トリイソプロピルホスフィン、トリフェニルホ スフィンおよびピリジンが挙げられる。 理論に縛られることなく、ゲル化調節添加剤は触媒の配位環境を変化させるこ とによって機能すると仮定される。本発明のゲル化調節添加剤を用いて重合速度 を高めたり、あるいは低下させ得る。ゲル化調節添加剤の特異的な作用は、用い られる添加剤と触媒の両方に依存する。反応の低下または増進の大きさは、ゲル 化調節添加剤の濃度にも依存する。以下に、特異的な所望の作用を達成するため のゲル化調節添加剤の選択方法を記載する。 触媒がトリシクロアルキルホスフィンLおよびL1 配位子を有する場合、トリ フェニルホスフィンが反応速度を遅らせるように作用するゲル化調節添加剤の一 例である。この場合、LおよびL1 がトリシクロアルキルホスフィンである触媒 は、LおよびL1 がトリフェニルホスフィンである触媒よりもROMPにおいて 活性が高い。したがって、LおよびL1 がトリシクロアルキルホスフィンであり 、ゲル化調節添加剤がトリフェニルホスフィンである場合、ルテニウムの配位圏 (coordinate sphere)内にあるトリシクロアルキルホスフィンが、添加されたト リフェニルホスフィンで置換され、触媒の活性を低下させると仮定される。一般 的に、LおよびL1 配位子がゲル化調節添加剤と交換されるとその触媒の活性が 低くなる場合、ゲル化調節添加剤は、反応速度を低下させる。重合にはモノマー の配位が必要であるので、ゲル化調節添加剤は、金属中心の配位部位に対してモ ノマーと競合することによって重合反応も遅延させることができる。したがって 、ゲル化調節添加剤の濃度を上昇させると重合反応の速度が低下する(表3、試 料13〜17参照)。 逆に、LおよびL1 がトリフェニルホスフィンである触媒が用いられる場合に あり得るように、可使時間(反応時間)が長すぎる場合、トリシクロヘキシルホ スフィンまたはトリシクロペンチルホスフィンなどのゲル化調節添加剤を加える ことによって可使時間を短縮する(すなわち反応速度を高める)ことができる( 表3、試料29〜31参照)。この場合、トリシクロアルキルホスフィンのゲル化調 節添加剤がトリフェニルホスフィンLおよびL1 配位子と交換してより活性の高 い触媒になると仮定される。一般的に、LおよびL1 配位子がゲル化調節添加剤 と交換されるとその触媒の活性がより高くなる場合、ゲル化調節添加剤はその反 応速度を高める。しかしながら、この場合、ゲル化調節添加剤の濃度が上昇する と、その添加剤は金属中心の配位部位に対してモノマーと競合し、該添加剤は最 終的に反応速度を低下させるように作用し得る。 全体的な反応速度、および混合とゲル化点の間の時間に影響を及ぼすように配 位子および配位子構造を変化させるために、配位子とゲル化調節添加剤には、触 媒による結合とモノマーに溶解した溶液の状態とを全体的に平衡させるのに十分 な時間が必要である。いくつかの場合においては、ゲル化調節添加剤の効果を最 大にするために、ゲル化調節添加剤および触媒錯体を、モノマーが添加される前 に非反応性溶媒中で平衡させることが必要であり得る。このことは、トリシクロ ヘキシルホスフィンなどの非常に嵩高なゲル化調節添加剤が触媒錯体上に交換さ れている場合のように、配位子とゲル化調節添加剤の交換が重合の開始に対して 遅いと思われる場合に特に重要である。この例としては、下記の表3の試料30お よび33についての結果を参照されたい。 ゲル化調節添加剤は触媒の配位環境を変化させるものと考えられるので、触媒 金属中心に配位することができるあらゆる物質は触媒反応の速度を変化させるも のと仮定される。このことは、上記の特定のルテニウムおよびオスミウム触媒に ついてだけでなく、金属中心の開配位部位を通じて反応を開始させるあらゆる触 媒についてあてはまる。したがって、本発明においては、ゲル化調節添加剤は、 触媒金属中心の開配位部位に配位することができるあらゆる種であり得る。使用 され得るゲル化調節添加剤としては、例えば、電子供与体、ルイス塩基、および 求核試薬が挙げられる。 ゲル化調節添加剤を用いた後に反応速度を増大させることが望ましい場合、反 応および/または金型温度を上昇させてもよい。ゲル化調節添加剤の量および温 度を調節することによって可使時間を所望の時間に変更することができる。所望 の可使時間を得るのに必要な添加剤の量は、用いられるゲル化調節添加剤の配位 能力および得られる置換触媒の触媒活性に依存し得る。表3に示すように、ホス ファイト類およびプロピルアミンなどのいくつかのルイス塩基ゲル化調節添加剤 は、触媒を完全に阻害し、一方、トリフェニルアルシン、ニトリリル瀬、エーテ ル類およびチオール類などのいくつかのゲル化調節添加剤は、調査した低いレベ ルの重合速度にはほとんど影響を及ぼさない。試験したホスフィン類に加えて、 ピリジンが可使時間を調節するのに意外に有効であった。 反応速度のゲル化調節添加剤の量に対する依存性の測定を助けるために、Ruお よびOsカルベン触媒が機能する機構経路についてのいくつかの最近の研究を調べ ることができる。「Well-defined Ruthenium Olefin Metathesis Catalysts:Mec hanism and Activity」(Eric L.Dias,SonBinh T.Nguyen,およびRobert H.G rubbs)という題名の科学論文には、これらの研究の結果をまとめたものであり 、最近、the Journal of the American Chemical Societyにおける発表のために 受理された。この論文は、引用により本明細書に含まれるものである。特に、こ れらの研究は、本発明において用いられる種類のルテニウム触媒によって触媒さ れる閉環メタセシス(「RCM」)反応の速度における、ホスフィン類添加の効 果を調べたものである。ROMPなどの他のメタセシス反応の機構経路は、RC M反応のものとかなり異なるということは予想されない。これらの研究において は、添加されたホスフィンは触媒のLおよびL1 配位子と同じであり、したがっ て上記の検討によれば、添加されたホスフィンは開配位部位に対してモノマーと 競合することによって反応速度を低下させるように作用することができるだけで ある。これらの研究によって、事実上、添加されたホスフィンが反応速度を低下 させるということが見出され、さらに、反応速度は、添加されたホスフィンの濃 度とは無関係の項(term)と添加されたホスフィンの濃度に反比例する項の合計で あると決定した。一般に、メタセシス反応(特にROMP)の機構はRCMの機 構に類似していると予想されるので、少なくともゲル化調節添加剤が反応を遅延 させる場合においては、メタセシス反応速度のゲル化調節添加剤の濃度に対する 依存性は上記の研究において見出されたものに類似していると予想される。した がって、ROMP反応速度のゲル化調節添加剤濃度に対する依存性の評価は、2 つの別個の反応を異なる添加剤濃度で行いさえすれば達成することができる。実 際には、異なる添加剤濃度で追加の反応を行ってその反応速度に最適な濃度を決 定することが望まれ得る。 ジシクロペンタジエンのROMP ROMP反応は、環状オレフィン類の開環による高重合体の生成において用い られている。この反応は、熱硬化性樹脂の反応射出成形(Reaction Injection Mo lding)に効果的に用いられている。これらの系のために、触媒成分を混合した後 の触媒形成速度を制御することによってポリマーのゲル化時間を調節する技術が 開発されている。本発明においては、ROMP触媒は上記のルテニウムまたはオ スミウムカルベン錯体触媒である。初期のRIMおよび樹脂トランスファー成形 (Resin Transfer Molding、「RTM」)法において用いられている触媒とは対照 的に、これらの触媒は「活性」体の状態で成形プロセス中にモノマーに添加され 得る。また、初期のRIM法とは対照的に、活性触媒の重合速度は本発明による ゲル化調節添加剤の添加によって制御することができる。 ジシクロペンタジエン(「DCPD」)のROMPは、上記の触媒によって触 媒される。得られるポリDCPDの架橋は工業的に研究されている。例えば、米 国特許出願第08/678,397号(1996年7月2日出願、これは引用により本明細書に 含まれるものである)を参照されたい。 本発明の1つの側面においては、DCPDのROMPの可使時間は、反応混合 物へのゲル化調節添加剤の添加によって調節される。ゲル化調節添加剤を加える ことによって、重合混合物の室温における可使時間は、ゲル化調節添加剤が存在 しない場合の約1〜9分から、ゲル化調節添加剤が存在する場合の2.5時間以上 にまで延長され得る。 本発明は、多数の利点をもたらし、最も重要なことには、短時間でモノマーを 完全に重合することが可能でありながら、ゲル化時間または可使時間を調節する 能力を提供する。さらに、本発明は、触媒濃縮物(すなわち、モノマー中に溶解 した触媒およびゲル化調節添加剤の濃縮混合物)の温度を下げることによって重 合反応を完全に停止させる能力を提供する。この点に関して、驚くべきことに、 本発明者らは、ゲル化調節添加剤の添加および温度の低下によって触媒の触媒活 性が長期間(1日以上(days or longer))にわたって阻害されること、および該 触媒は次いで加熱することによって「再活性化」されうることも見出した。さら に、本発明によるゲル化調節添加剤の添加は、得られるポリマーの特性に予想外 の望ましい効果を及ぼす。例えば、トリフェニルホスフィンをゲル化調節添加剤 として用いた場合、ゲル化調節添加剤なしで製造した成形品と比較して、得られ たDCPD成形品の加熱撓み温度(HDT)は有意に上昇し、その結果得られた 成形品の表面外観は改良された。したがって、本発明のゲル化調節添加剤を含有 するポリDCPD材料は、ゲル化調節添加剤なしで製造した材料と比較して、す ぐれた材料特性を有することができると推定される。 実施例 ルテニウム錯体触媒Cl2Ru(PCy3)2(=CHCH=CPh2)の合成 本発明のルテニウム錯体触媒は、下記の反応順序に図示するような1段階合成 にて調製され得る。 典型的な反応においては、[(シメン)RuCl2]2二量錯体(0.53g、Ru 1.73mmol )およびPCy3(0.91g、2当量)を、不活性雰囲気下で電磁攪拌棒を備えた100ml のシュレンク(Schlenk)フラスコ内に入れた。次に、ベンゼン(40ml)を加えた 後、3,3-ジフェニルシクロプロペン(0.33g、1当量)を加えた。続いて、反応 フラスコに不活性雰囲気下で還流冷却器を取り付けて、油浴中で83〜85℃にて6 時間加熱した。次いで、溶媒を減圧下で除去して完全に乾燥させ、残った赤色固 体を不活性雰囲気下でペンタン(4×25ml)にて洗浄した。残った赤色粉末を12 時間減圧乾燥し、得られたCl2Ru(PCy3)2(=CHCH=CPh2)(収量1.4g、収率88%) を不活性雰囲気下で保存した。DCPDモノマーの精製および脱気 DCPD 500mlを、1インチの酸化アルミニウムを含有する150mlの中多孔度 ガラス濾過器によって1リットルの丸底フラスコ内に減圧濾過した。低凝固点の 低級DCPDは、同様の精製処理後に用いることができる。 上記の精製DCPDを含有する丸底フラスコに、1インチの電磁攪拌棒を入れ た。このフラスコを、30〜35℃の水浴中に、0.10mmHgの減圧下で攪拌しながら20 分〜1時間置いた。次いで、脱気されたDCPDを減圧下で保存し、早期フリー ラジカル重合を防ぐために遮光した。 本発明の触媒の官能基の許容度により、重合を行う前のDCPDモノマーの精 製および脱気は必要ないということがわかった。(P(Cy ペンチル)3)2Cl2Ru(=CHCH=CPh2)触媒を用いた、ゲル化調節添加剤を加えな いDCPD重合 1インチの電磁攪拌棒を含有する250mlの三角フラスコに、上記のように精製 および脱気したDCPD(147.9g、150ml、1.12mol、5000当量)と、(P(Cyペン チル)3)2Cl2Ru(=CHCH=CPh2)(188.5mg、0.224mmol、1当量)とを加えた。攪拌 を開始し、必要に応じて低流量のアルゴンをフラスコ内に導入した。橙色の溶液 を、その溶液がかなり粘稠になるまで室温で8分間、アルゴン下で攪拌した。次 いで、溶液を、予め120℃で保管しておいた結晶化皿(直径14.6cm)に大気開放 した状態で(open to air)注いだ。2分後、溶液のゲル化が始まり、その後の2 分 間に煙の発生が観察された。この時点で重合が完了したようであり、結晶化皿を 室温まで冷却した。ポリマーは結晶化皿の表面から容易に分離した。このポリマ ーを120℃で3時間に渡って後硬化させ、ポリ(DCPD)を得た(141.1g、収 率95.4%)。(P(Cy ペンチル)3)2Cl2Ru(=CHCH=CPh2)触媒を用いた、ゲル化調節添加剤を加えた DCPD重合 攪拌棒を含有するフラスコに、トリフェニルホスフィン(95mg)と、上記のよ うに精製および脱気したDCPD(63.991g)とを加えた。フラスコを減圧下で 約5分間攪拌した。次いで、(P(Cyペンチル)3)2Cl2Ru(=CHCH=CPh2)(71mg)を混 合物に加えて、低流量のアルゴンをフラスコ内に導入した。続いて、溶液を室温 でアルゴン下にて攪拌した。59分後、アセトン試験(下記参照)によって、「フ ラットボール(Flat Ball)」という結果が得られた。次に、溶液を、予め60.2℃ で保管しておいた金型に大気開放の状態で注入した。注入の約10分後に、反応の 温度がピークになり、そのピーク温度は約158℃であった。アセトン試験 アセトン試験は、重合反応の程度を測定するために用いた主観的な試験であっ た。この試験において、2〜3滴の触媒されたDCPDを小ピペットで取り出し 、アセトンの試験管に滴下した。目視検査によってポリマー生成の程度を定性的 に測定した。目視の結果を、「無(Nothing)」(重合せず)、「曇り(Cloud)」、 「フラットボール(Flat Ball)」(いくらか重合している)、および「ボール(Ba ll)」と記載した。(P(Cy ペンチル)3)2Cl2Ru(=CHCH=CPh2)触媒を用いた、可使時間のゲル化調節添加 剤の濃度に対する依存性:表1 203mgのトリフェニルホスフィンを、試験管中の4.052gの95%DCPDに添加 して、その試験管をトリフェニルホスフィンが溶解するまで振盪した。次いで、 74mgの(P(Cyペンチル)3)2Cl2Ru(=CHCH=CPh2)を加え、手で振盪し、続いて攪拌棒 で約1〜2分間混合した。次に、混合物をかたわらに置いた。3時間20分後、混 合物は依然として液体であり、すなわちほんのわずかな部分重合が生じただけで あった。したがって、この反応混合物の可使時間は、3時間20分より長い。この 反応混合物を60.06gのDCPDに添加した。混合物を減圧下(これは任意であ る)でさらに5分間ゆっくりと攪拌し、次いで60.8℃に予備加熱しておいた金型 に注入した。約19分後、約69.5℃の温度で発熱量がピークになった。次に、金型 を室温まで冷却して金型からポリマーを取り出し、190℃で1時間に渡って後硬 化させた。 上記の実験手順を、異なる濃度のゲル化調節添加剤について行った。その結果 を表1にまとめる。 + 試料2および3の可使時間は、重合混合物が粘稠になっているが依然とし て注入することができる時間である。 ゲル化時間のゲル化調節添加剤の濃度に対する依存性:表2 触媒(P(Cyヘキシル)3)2Cl2RuCHPhを用いる場合 式(P(Cyヘキシル)3)2Cl2RuCHPhで表される触媒を用いて下記の反応を行った。 その結果を表2にまとめる。試料番号は表2の記載と関連している。試料#4 攪拌棒を有する250mlのフラスコ内に、減圧で濾過され、脱気された約64.6g のVelsicol VHP DCPDを注入した(注:濾過および脱気は任意である)。0.054g の触媒(P(Cyヘキシル)3)2Cl2RuCHPhを加え、約3分間攪拌した。金型に注入した 。金型温度は34.4℃であり、DCPDモノマー温度は31.5℃であった。ゲル化時 間は<2分45秒であり、ピーク発熱量を示すのは4分11秒であり、ピーク温度は 133.8℃であった。 注:ゲル化時間は、a)触媒/モノマーの混合中に250mlのフラスコ内の攪 拌棒の回転が止まる時間;またはb)非常に高粘度の注入試料内に沈められ、ま たは押し込まれたガラスピペットがもはや持ち上がらないか、または重合試料が ピペットに「くっついた」時間で定義される。試料#5 攪拌棒を有する250mlのフラスコ内に、減圧で濾過され、脱気された約64.0g のVelsicol VHP DCPDを注入した(注:濾過および脱気は任意である)。0.030g のトリフェニルホスフィンを加え、約5分間混合した。0.054gの触媒(P(Cyヘキ シル)3)2Cl2RuCHPhを加え、約3分間攪拌した。金型に注入した。金型温度は35. 0℃であり、DCPDモノマー温度は31.5℃であった。試料#6 攪拌棒を有する250mlのフラスコ内に、減圧で濾過され、脱気された約64.0g のVelsicol VHP DCPDを注入した(注:濾過および脱気は任意である)。0.065g のトリフェニルホスフィンを加え、約5分間混合した。0.054gの触媒(P(Cyヘキ シル)3)2Cl2RuCHPhを加え、約3分間攪拌した。金型に注入した。金型温度は37. 8℃であり、DCPDモノマー温度は33℃であった。試料#7 攪拌棒を有する250mlのフラスコ内に、減圧で濾過され、脱気された約64.0g のVelsicol VHP DCPDを注入した(注:濾過および脱気は任意である)。0.200g のトリフェニルホスフィンを加え、約5分間混合した。0.054gの触媒(P(Cyヘキ シル)3)2Cl2RuCHPhを加え、約3分間攪拌した。金型に注入した。金型温度は36. 3℃であり、DCPDモノマー温度は31℃であった。試料#8 25×150mm試験管に、減圧で濾過され、脱気された約8.132gのVelsicol VHP D CPDを加えた(注:濾過および脱気は任意である)。0.060gのトリフェニルホス フィンを加え、溶解するまで約3〜5分間混合した。0.054gの触媒(P(Cyヘキシ ル)3)2Cl2RuCHPhを加え、約3分間攪拌した。次いで、試験管をドライアイス/ アセトン浴中に約30秒間置いて冷却し、続いて35゜F冷蔵庫中に試料を置いて、 一 晩放置した。 翌日、減圧で濾過され、脱気された約56gのVelsicol VHP DCPDを秤量した( 注:濾過および脱気は任意である)。冷凍した触媒/TPP/DCPD濃縮物ペ レットを56gのDCPDモノマーに加えて、溶解するまで約49秒間混合した。樹 脂温度は35℃であった。さらに3分間混合し、33.8℃の金型に注入した。注入し た時の樹脂温度は35.4℃であった。試料#9 攪拌棒を有する250mlのフラスコ内に、減圧で濾過され、脱気された約64.0g のLyondell 108 94.04% DCPDを加えた。0.055gのトリフェニルホスフィン を加え、約5分間混合した。0.054gの触媒(P(Cyヘキシル)3)2Cl2RuCHPhを加え 、約3分間混合した。金型に注入した。金型温度は38℃であり、DCPDモノマ ー温度は32℃であった。試料#10 攪拌棒を有する250mlのフラスコ内に、減圧で濾過され、脱気された約64.0g のLyondell 108 94.04% DCPDを加えた。0.054gの触媒(P(Cyヘキシル)3)2C l2RuCHPhを加え、3分間混合した。金型に注入した。金型温度は38℃であり、D CPDモノマー温度は32℃であった。試料#11 攪拌棒を有する250mlのフラスコ内に、減圧で濾過され、脱気された約64.1g のVelsicol VHP DCPDを注入した(注:濾過および脱気は任意である)。0.200g のトリフェニルホスフィンを加え、約5分間混合した。0.080gの触媒(P(Cyヘキ シル)3)2Cl2RuCHPhを加え、約3分間攪拌した。金型に注入した。金型温度は32 ℃であり、DCPDモノマー温度は33℃であった。試料#12 25×150mmの試験管に、減圧で濾過され、脱気された約6.0gのVelsicol VHP D CPDを加えた(注:濾過および脱気は任意である)。0.011gのトリフェニルホス フィンを加え、溶解するまで約3〜5分間混合した。0.054gの触媒(P(Cyヘキシ ル)3)2Cl2RuCHPhを加え、約3分間攪拌した。58gのVelsicol VHP DCPDをフラス コ内に入れ、触媒/モノマー/TPP混合物を含む試験管中で1分間混合した。 金型に注入した。金型温度は37.9℃であった。樹脂温度は約31.8℃であった。 ゲル化時間のゲル化調節添加剤に対する依存性:表3 以下の実験には、ゲル化調節添加剤を変更した以外は表2で述べたものと同様 のフォーマットを用いた。これらの実験の結果は表3にまとめる。これらの実験 では、2種の異なる触媒:(P(Cyヘキシル)3)2Cl2RuCHPhおよび(PPh3)2Cl2Ru(=CH CH=CMe2)を使用した。下記の5つの特定の実験(試料#29〜33)以外、表3に示 した全ての結果は(P(Cyヘキシル)3)2Cl2RuCHPh触媒についてのものである。試料 番号は表3の記載に関連している。触媒(P(Cyヘキシル)3)2Cl2RuCHPhを用いた場合:試料#13〜28 250mlのフラスコ内に、濾過され、脱気された約64.0gのVelsicol VHP DCPDを 加えた。ゲル化調節添加剤を加えた。溶解するまで、または5分間混合した後、 触媒(P(Cyヘキシル)3)2Cl2RuCHPhを加えた。約3分間(ゲル化が生じた場合はも っと短い時間)混合した後、混合物を金型に注入した。触媒(PPh3)2Cl2Ru(=CHCH=CMe2)を用いた場合:試料#29〜33 (PPh3)2Cl2Ru(=CHCH=CMe2)触媒を用いて下記の反応を行った。試料29 攪拌棒を有する250mlのフラスコ内に、減圧で濾過され、脱気された約64.0g のVelsicol VHP DCPDを注入した(注:濾過および脱気は任意である)。0.020g のトリシクロヘキシルホスフィンを加え、約5分間混合した。0.049gの触媒(PP h3)2Cl2Ru(=CHCH=CMe2)を加え、3分間混合した。金型に注入した。金型温度は3 9.2℃であり、樹脂温度は33.6℃であった。試料30 攪拌棒を有する250mlのフラスコ内に、減圧で濾過され、脱気された約64.0g のVelsicol VHP DCPDを注入した(注:濾過および脱気は任意である)。0.054g のトリシクロヘキシルホスフィンを加え、約5分間混合した。0.049gの触媒(PP h3)2Cl2Ru(=CHCH=CMe2)を加え、3分間混合した。金型に注入した。金型温度は3 7.5℃であり、樹脂温度は約32.0℃であった。試料#31 攪拌棒を有する250mlのフラスコ内に、減圧で濾過され、脱気された約64.0g のVelsicol VHP DCPDを注入した(注:濾過および脱気は任意である)。0.032g のトリシクロヘキシルホスフィンを加え、約5分間混合した。0.049gの触媒(PP h3)2Cl2Ru(=CHCH=CMe2)を加え、3分間混合した。金型に注入した。金型温度は3 9.3℃であり、樹脂温度は32.0℃であった。試料#32 攪拌棒を有する250mlのフラスコ内に、減圧で濾過され、脱気された約64.0g のVelsicol VHP DCPDを注入した(注:濾過および脱気は任意である)。0.049g の触媒(PPh3)2Cl2Ru(=CHCH=CMe2)を加え、3分間混合した。金型に注入した。金 型温度は40.6℃であり、樹脂温度は34.0℃であった。試料#33 25×150mm試験管に、0.051gの触媒(PPh3)2Cl2Ru(=CHCH=CMe2)と、4〜6gの ジクロロメタンを加えた。攪拌棒を入れて、約5分間、または触媒が溶解してい るように見えるまで混合した。次いで、0.052gのトリシクロヘキシルホスフィ ンを加えて、アルゴンで試験管をパージした。試験管に蓋をして、室温で2時間 混合した。2時間後、ジクロロメタンを減圧除去し、触媒混合物を別のジクロロ メタン洗浄液で洗浄した。ここで、濾過され、脱気された約10.0gのVelsicol V HP DCPDを試験管に加え、約1分間、または触媒混合物がDCPDに溶解するま ですばやく混合した。濾過され、脱気された54.0gのVelsicol VHP DCPDを含有 するフラスコに、DCPD/触媒混合物を加えた。約3分間(合計混合時間)混 合を続けた。金型に注入した。金型温度は38.3℃であり、樹脂温度は32.0℃であ った。 試料4〜7の結果(表2)は、(P(Cyヘキシル)3)2Cl2RuCHPh触媒を用いた場合 、ゲル化調節添加剤PPh3の濃度が上昇すると、ゲル化時間が長くなる(すなわち 、反応速度が低下する)ということを示すものである。このことは予想どおりで ある。すなわち、試料4〜7において用いられた触媒がトリヘキシルホスフィン LおよびL1 配位子を含んでおり、これらの配位子がPPh3と交換して活性の低い 触媒が得られるので、添加されたPPh3は反応を遅延させるように作用し得るのみ である。また、これらの結果は、ゲル化調節添加剤を含有するDCPDを用いて 成形されたポリマー製品はゲル化調節添加剤を含有しないDCPDを用いて成形 された製品と比較してすぐれた加熱撓み温度特性を有するということをも示すも のである。 ゲル化時間、ピーク発熱量特性、およびHDT試験の結果が、試料8と6では 非常に類似している(表2)。これらの試料は、試料8においては触媒/ゲル化 調節添加剤/モノマー濃縮物が調製され、一晩冷凍されたということを除いて、 同様の方法で調製されているので、このことから、触媒が長期間阻害され得るも のであり、その後加熱によって「再活性化」され得るということがわかる。 試料13〜15についての結果(表3)は、(P(Cyヘキシル)3)2Cl2RuCHPh触媒を用 いた場合、ゲル化調節添加剤P(シクロペンチル)3 の濃度を増加させると、ゲル 化時間が長くなる(すなわち、反応速度が低下する)ということを示すものであ る。このことは、ゲル化調節添加剤がモノマーと開配位部位に対して競合するこ とによって反応速度を低下させ得るということを示すものである。 さらに、試料16および17についての結果(表3)は、ゲル化調節添加剤の濃度 を増加させるとゲル化時間が長くなる(すなわち反応速度が低下する)というこ とを示すものである。この場合、ゲル化調節添加剤は、LおよびL1 配位子と同 じである(いずれもトリシクロヘキシルホスフィン)。ゲル化調節添加剤ならび にLおよびL1 配位子が同じなので、配位子交換が反応速度に影響を及ぼすこと ができず、添加剤がモノマーと開配位部位に対して競合することによって反応を 遅延させるものと予想される。 最後に、試料29〜33についての結果(表3)は、(PPh3)2Cl2Ru(=CHCH=CMe2)触 媒を用いた場合、P(シクロペンチル)3またはP(シクロヘキシル)3をゲル化調節添 加剤として加えると、添加剤を加えない反応についてのゲル化時間(試料32)と 比較して、ゲル化時間が短くなる(すなわち、反応速度が高まる)ということを 示すものである。これらの結果は、P(シクロペンチル)3またはP(シクロヘキシル )3LおよびL1 配位子を有する触媒はPPh3 配位子を有する触媒よりも活性が高 いので、予想どおりである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 グラッブズ,ロバート,エイチ. アメリカ合衆国 91030 カリフォルニア 州,サウス パサデナ,スプルース スト リート 1700

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)+2の酸化状態にあり、電子数16であり、且つ5配位であるルテニ ウムまたはオスミウム金属中心を含むルテニウムまたはオスミウムカ ルベン錯体触媒、および (b)電子供与体またはルイス塩基 を含む組成物。 2.前記ルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体触媒が、式: (式中、 MはOsおよびRuからなる群から選択され、 RおよびR1 は、独立に、水素、ならびにC2 〜C20アルケニル、C2 〜C20 アルキニル、C1 〜C20アルキル、アリール、C1 〜C20カルボキシレート、 C1 〜C20アルコキシ、C2 〜C20アルケニルオキシ、C2 〜C20アルキニルオ キシ、アリールオキシ、C2 〜C20アルコキシカルボニル、C1 〜C20アルキル チオ、C1 〜C20アルキルスルホニルおよびC1 〜C20アルキルスルフィニルか らなる群から選択される置換基からなる群から選択され、 XおよびX1 は、独立に、アニオン性配位子から選択され、そして LおよびL1 は、独立に、中性電子供与体から選択される。) で表される、請求項1に記載の組成物。 3. 前記置換基が、C1 〜C5 アルキル、ハロゲン化物、C1 〜C5 アルコキ シおよびフェニルからなる群から選択される1以上の基で置換されている、請求 項2に記載の組成物。 4. 前記フェニル基が、ハロゲン化物、C1 〜C5 アルキル、およびC1 〜C5 アルコキシからなる群から選択される1以上の基で置換されている、請求項3 に記載の組成物。 5. 前記置換基が、ヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、エステル 、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、カルボン酸、ジスルフィド、カ ーボネート、イソシアナート、カルボジイミド、カルボアルコキシおよびハロゲ ンからなる群から選択される1以上の官能基で置換されている、請求項2に記載 の組成物。 6. RおよびR1 は、独立に、水素、置換アリール、非置換アリール、置換ビ ニルおよび非置換ビニルからなる群から選択され、 前記置換アリールおよび置換ビニルが、それぞれ、ヒドロキシル、チオール 、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ 、カルボン酸、ジスルフィド、カーボネート、イソシアナート、カルボジイミド 、カルボアルコキシ、ハロゲン、C1 〜C5 アルキル、C1 〜C5 アルコキシ、 非置換フェニル、ならびにハロゲン化物、C1 〜C5 アルキルまたはC1 〜C5 アルコキシで置換されたフェニルからなる群から選択される1以上の基で置換さ れている、請求項2に記載の組成物。 7. LおよびL1 が、独立に、ホスフィン、スルホン化ホスフィン、ホスファ イト、ホスフィナイト(phosphinite)、ホスホナイト(phosphonite)、アルシン、 スチビン、エーテル、アミン、アミド、スルホキシド、カルボキシル、ニトロシ ル、ピリジンおよびチオエーテルからなる群から選択される、請求項2に記載の 組成物。 8. LおよびL1 が、独立に、PR345(式中、R3 は第二級アルキル およびシクロアルキルからなる群から選択され、R4 およびR5 は、独立に、ア リール、C1 〜C10第一級アルキル、第二級アルキルおよびシクロアルキルから なる群から選択される。)から選択されるホスフィンである、請求項7に記載の 組成物。 9. LおよびL1 が、独立に、-P(シクロヘキシル)3、-P(シクロペンチル)3、 および-P(イソプロピル)3からなる群から選択される、請求項8に記載の組成物 。 10. LおよびL1 が、いずれも-P(フェニル)3である、請求項7に記載の組成 物。 11. LおよびL1 が同一である、請求項7に記載の組成物。 12. XおよびX1 が、独立に、ハロゲン、水素;C1 〜C20アルキル、アリー ル、C1 〜C20アルコキシド、アリールオキシド、C3 〜C20アルキルジケトネ ート、アリールジケトネート、C1 〜C20カルボキシレート、アリールもしくは C1 〜C20アルキルスルホネート、C1 〜C20アルキルチオ、C1 〜C20アルキ ルスルホニル、またはC1 〜C20アルキルスルフィニル(それぞれ、任意にC1 〜C5 アルキル、ハロゲン、C1 〜C5 アルコキシで、またはハロゲン、C1 〜 C5 アルキルもしくはC1 〜C5 アルコキシで任意に置換されたフェニル基で置 換されている)からなる群から選択される、請求項2に記載の組成物。 13. XおよびX1 が、独立に、Cl、Br、I、H;ベンゾエート、C1 〜C5 カ ルボキシレート、C1 〜C5 アルキル、フェノキシ、C1 〜C5 アルコキシ、C1 〜C5 アルキルチオ、アリール、またはC1 〜C5 アルキルスルホネート(そ れぞれ、任意に、C1 〜C5 アルキルで、またはハロゲン、C1 〜C5 アルキル もしくはC1 〜C5 アルコキシで任意に置換されたフェニル基で置換されている )から選択される、請求項12に記載の組成物。 14. XおよびX1 が、独立に、Cl、CF3CO2、CH3CO2、CFH2CO2、(CH3)3CO、(CF3 )2(CH3)CO、(CF3)(CH3)2CO、PhO、MeO、EtO、トシレート、メシレート、および トリフルオロメタンスルホネートからなる群から選択される、請求項13に記載の 組成物。 15. XおよびX1 が、いずれもClである、請求項14に記載の組成物。 16. 前記ルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体触媒が、式: (式中、 MはRuであり、 R1 は水素であり、 Rは置換アリール、非置換アリール、置換ビニルまたは非置換ビニルであり 、 XおよびX1 はClであり、そして LおよびL1 はトリフェニルホスフィンまたはトリシクロアルキルホスフィ ンである。) で表される、請求項1に記載の組成物。 17. 前記置換アリールが、C1 〜C5 アルキル、ハロゲン化物、C1 〜C5 ア ルコキシ、非置換フェニル、およびハロゲン化物、C1 〜C5 アルキルまたはC1 〜C5 アルコキシで置換されたフェニルからなる群から選択される1以上の基 で置換されている、請求項16に記載の組成物。 18. 前記置換ビニルが、C1 〜C5 アルキル、ハロゲン化物、C1 〜C5 アル コキシ、非置換フェニル、およびハロゲン化物、C1 〜C5 アルキルまたはC1 〜C5 アルコキシで置換されたフェニルからなる群から選択される1以上の基で 置換されている、請求項16に記載の組成物。 19. 前記置換アリールが、ヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、エ ステル、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、カルボン酸、ジスルフィ ド、カーボネート、イソシアナート、カルボジイミド、カルボアルコキシおよび ハロゲンからなる群から選択される1以上の官能基で置換されている、請求項16 に記載の組成物。 20. 前記置換ビニルが、ヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、エス テル、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、カルボン酸、ジスルフィド 、カーボネート、イソシアナート、カルボジイミド、カルボアルコキシおよびハ ロゲンからなる群から選択される1以上の官能基で置換されている、請求項16に 記載の組成物。 21. 前記触媒が、 および (式中、Cyはシクロヘキシルまたはシクロペンチルである。) からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。 22. 前記触媒が、 および からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。 23. 前記成分(b)が、中性電子供与体または中性ルイス塩基である、請求項 1に記載の組成物。 24. 前記成分(b)が、ホスフィン類、スルホン化ホスフィン類、ホスファイ ト類、ホスフィナイト類、ホスホナイト類、アルシン類、スチビン類、エーテル 類、アミン類、アミド類、スルホキシド類、カルボキシル類、ニトロシル類、ピ リジン類、チオエーテル類、ニトリル類、チオフェン類およびフラン類からなる 群から選択される、請求項1に記載の組成物。 25. 前記成分(b)が、トリアルキルまたはトリアリールホスフィンである、 請求項24に記載の組成物。 26. 前記成分(b)が、P(シクロヘキシル)3、P(シクロペンチル)3、P(イソプ ロピル)3およびピリジンからなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。 27. 前記成分(b)が、P(フェニル)3である、請求項1に記載の組成物。 28. 前記成分(b)が、トリシクロペンチルホスフィン、トリシクロヘキシル ホスフィン、トリフェニルホスファイト、ピリジン、プロピルアミン、トリブチ ルホスフィン、ベンゾニトリル、トリフェニルアルシン、無水アセトニトリル、 チオフェンおよびフランからなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。 29. 前記成分(b)が、ヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、エス テル、エーテル、アミン、アミド、ニトロ酸、カルボン酸、ジスルフィド、カー ボネート、カルボアルコキシ酸、イソシアナート、カルボジイミド、カルボアル コキシおよびハロゲンからなる群から選択される1以上の官能基を含む、請求項 1に記載の組成物。 30. (a) および (式中、Cyはトリシクロヘキシルまたはトリシクロペンチルである。) からなる群から選択される化合物、ならびに (b)トリフェニルホスフィンまたはピリジン を含有する組成物。 31. (a) および からなる群から選択される化合物、ならびに (b)トリシクロヘキシルホスフィンまたはトリシクロペンチルホスフィン を含有する組成物。 32. 官能化または非官能化オレフィンを、請求項1に記載の組成物と接触させ ることを含む、オレフィンメタセシス方法。 33. 前記オレフィンが官能化されており、ヒドロキシル、チオール、ケトン、 アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、アミド、ニトロ酸、カルボン酸、ジ スルフィド、カーボネート、カルボアルコキシ酸、イソシアナート、カルボジイ ミド、カルボアルコキシおよびハロゲンからなる群から選択される1以上の官能 基を含むものである、請求項32に記載の方法。 34. 前記オレフィンが、歪んだ環状オレフィン類、歪んでいない環状オレフィ ン類、非環状オレフィン類、ジエン類、および不飽和ポリマー(但し、これらの 各々は、官能化されていても、官能化されていなくてもよい)からなる群から選 択される、請求項32に記載の方法。 35. 前記組成物が、 (a) および (式中、Cyはシクロヘキシルまたはシクロペンチルである。) からなる群から選択される化合物、ならびに (b)P(フェニル)3またはピリジン を含有する、請求項32に記載の方法。 36. 前記組成物が、 (a) および からなる群から選択される化合物、ならびに (b)P(シクロヘキシル)3またはP(シクロペンチル)3 を含有する、請求項32に記載の方法。 37. 官能化または非官能化環状オレフィン類を請求項1に記載の組成物と接触 させる工程を含む、官能化または非官能化環状オレフィン類の開環メタセシス重 合方法。 38. 前記環状オレフィンが、ヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、 エステル、エーテル、アミン、アミド、ニトロ酸、カルボン酸、ジスルフィド、 カーボネート、カルボアルコキシ酸、イソシアナート、カルボジイミド、カ ルボアルコキシおよびハロゲンからなる群から選択される1以上の官能基を含有 する官能化環状オレフィンである、請求項37に記載の方法。 39. 前記環状オレフィンが、シクロブテン、シクロヘプテン、シクロオクテン 、シクロノネン、シクロデセン、シクロオクタジエン、シクロノナジエン、ノル ボルネンおよびジシクロペンタジエン(但し、これらの各々は、官能化されてい ても官能化されていなくてもよい)からなる群から選択される、請求項37に記載 の方法。 40. 前記環状オレフィンがジシクロペンタジエンである、請求項37に記載の方 法。 41. 前記組成物が、 (a) および (式中、Cyはシクロヘキシルまたはシクロペンチルである。) からなる群から選択される化合物、ならびに (b)P(フェニル)3またはピリジン を含有する、請求項37に記載の方法。 42. 前記組成物が、 (a) および からなる群から選択される触媒、ならびに (b)P(シクロヘキシル)3またはP(シクロペンチル)3 を含有する、請求項37に記載の化合物。 43. (a)金型中に、官能化または非官能化環状オレフィンと請求項1に記載 の組成物とを供給する工程、 (b)該混合物が少なくとも部分的に重合してポリマー製品が得られるまで待 つ工程、および (c)金型からポリマー製品を取り外す工程 を含む、ポリマー製品の成形方法。 44. 前記工程(a)が、 (i)官能化または非官能化環状オレフィンと請求項1に記載の組成物とを 含有する混合物を調製する工程、および (ii)該混合物を金型に導入する工程 を含む、請求項43に記載の方法。 45. 前記工程(i)が、 (1)官能化または非官能化環状オレフィンと請求項1に記載の組成物の成分 (b)とを含有する混合物を調製する工程、および (2)官能化または非官能化環状オレフィンと請求項1に記載の組成物の成分 (b)との前記混合物にメタセシス触媒を添加する工程 を含む、請求項44に記載の方法。 46. さらに、前記金型を加熱する工程を含む、請求項43に記載の方法。 47. さらに、前記混合物を前記金型に導入する前に、該金型を加熱する工程を 含む、請求項44に記載の方法。 48. さらに、前記混合物を前記金型に導入した後に、該金型を加熱する工程を 含む、請求項44に記載の方法。 49. さらに、前記混合物を加熱する工程を含む、請求項43に記載の方法。 50. さらに、前記混合物を前記金型に導入する前に、該混合物を加熱する工程 を含む、請求項44に記載の方法。 51. さらに、前記混合物を前記金型に導入した後に、該混合物を加熱する工程 を含む、請求項44に記載の方法。 52. さらに、前記混合物に架橋開始剤を添加する工程を含む、請求項43に記載 の方法。 53. さらに、前記混合物を前記金型に導入する前に、該混合物に架橋開始剤を 添加することを含む、請求項44に記載の方法。 54. 前記環状オレフィンが、ヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、 エステル、エーテル、アミン、アミド、ニトロ酸、カルボン酸、ジスルフィド、 カーボネート、カルボアルコキシ酸、イソシアナート、カルボジイミド、カルボ アルコキシおよびハロゲンからなる群から選択される1以上の官能基を含有する 官能化環状オレフィンである、請求項43に記載の方法。 55. 前記環状オレフィンが、シクロブテン、シクロヘプテン、シクロオクテン 、シクロノネン、シクロデセン、シクロオクタジエン、シクロノナジエン、ノル ボルネンおよびジシクロペンタジエン(但し、それらの各々は、官能化されてい ても官能化されていなくてもよい)からなる群から選択される、請求項43に記載 の方法。 56. 前記環状オレフィンがジシクロペンタジエンである、請求項43に記載の方 法。 57. 前記組成物が、 (a) および (式中、Cyはシクロヘキシルまたはシクロペンチルである。) からなる群から選択される化合物、ならびに (b)P(フェニル)3またはピリジン を含有する、請求項43に記載の組成物。 58. 前記環状オレフィンがジシクロペンタジエンである、請求項57に記載の方 法。 59. 前記組成物が、 (a) および からなる群から選択される化合物、ならびに (b)P(シクロヘキシル)3またはP(シクロペンチル)3 を含有する、請求項43に記載の化合物。 60. 前記環状オレフィンがジシクロペンタジエンである、請求項59に記載の方 法。 61. 開配位部位を有するメタセシス触媒によって触媒されるオレフィンメタセ シス反応の速度を制御する方法であって、開配位部位を有する活性触媒を、該触 媒開配位部位に配位させる手段の存在下でオレフィンと接触させることを含む方 法。 62. 前記触媒開配位部位に配位させる手段が、電子供与体またはルイス塩基で ある、請求項57に記載の方法。
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