JP2000502385A - ブレンド型感圧接着剤 - Google Patents

ブレンド型感圧接着剤

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Abstract

(57)【要約】 少なくとも2つの成分、すなわち、少なくとも1つの感圧接着剤である第1の成分および少なくとも1つの熱可塑性材料である第2の成分、のブレンドを含み;これらの成分は、2つ以上のドメインを有するブレンド型組成物を形成し;更に、一方のドメイン(通常、感圧接着剤)は実質的に連続であり、他方のドメイン(通常、熱可塑性材料)は実質的にフィブリル状〜片岩状である感圧接着剤。第2の成分は、(a)少なくとも1つの熱可塑性エラストマ、(b)少なくとも1つの粘着付与樹脂含有エラストマ、または(c)少なくとも1つのエラストマであつてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】 ブレンド型感圧接着剤 技術分野 本発明は、感圧接着剤組成物に関し、より詳細には、少なくとも2つのポリマ 材料から調製された感圧接着剤組成物(ただし、該ポリマ材料のうちの少なくと も1つのは感圧接着剤である)と、ブレンド型感圧接着剤の製造方法と、接着剤 がコーティングされた製品と、に関する。 発明の背景 新しい用途に対応できるように感圧接着剤を改質することが必要となっている 。一般的には、感圧接着剤中に添加剤を加えて感圧接着剤の改質を行う場合、剥 離接着力または剪断強度が失われないように注意する必要がある。こうしたこと が原因で、熱可塑性材料を改質剤として広範に使用することが妨げられてきた。 感圧接着剤の主要なクラスとしては、粘着性が付与された天然ゴム;ブチルゴ ムなどの合成ゴム;スチレン-ブタジエン、スチレン-エチレン/ブチレン、およ びスチレン-イソプレンなどの粘着性が付与された線状、放射状、星形、分枝状 、およびテーパ形のスチレンブロックコポリマ;ポリウレタン;ポリビニルエー テル;アクリル系化合物、特に、長鎖アルキル基を有するもの;ポリ-α-オレフ ィン;ならびにシリコーンが挙げられる。 一般的には、添加剤を使用して感圧接着剤の性質を変える場合、添加剤は、感 圧接着剤と混和するか、または分子レベルで均質なブレンドを形成する必要があ る。これまでに、いくつかのタイプの感圧接着剤が、粘着性の付与された熱可塑 性エラストマ、熱可塑性化合物、およびエラストマを用いて改質されてきた。例 えば、熱可塑性材料が、重合されたホットメルト型アクリル系感圧接着剤に添加 された。ただし、この熱可塑性材料は、包装材料またはリサイクル可能なテープ バッキングである。これらの場合、熱可塑性材料のタイプおよび量を調節すれぱ 、感圧接着剤の 接着性を劣化させることなく、熱可塑性材料を包装材料として機能させることが できる。 しかしながら、不粘着性の熱可塑性添加剤を感圧接着剤とブレンドする場合、 (感圧接着剤単独の場合と比べて)ブレンドの全接着性の低下が観測されること が多い。熱可塑性ポリマがスチレンブロックコポリマ系接着剤に添加されたが、 得られた感圧接着剤の粘着性は低下した。こうして得られた接着剤は、大きな面 積の表面への保護シートの接合に使用されてきた。 感圧接着剤は、改質されたものも改質されていないものも含めて、半世紀以上 にわたり、様々な目的のために使用されてきた。一般的には、感圧接着剤は、バ ッキングまたは支持体と、感圧接着剤と、を含むテープに使用される。典型的に は、感圧接着剤は、指圧以下の圧力で接着し、かつ永久的に粘着性を示すことが できる。 医療分野では、病院や保健所などにおいて、様々な用途に感圧接着剤が使用さ れている。ほとんどの用途で、テープは患者の皮膚に直接適用される。ここで重 要なことは、感圧接着テープに弾力性があり、かつこのテープが皮膚を刺激しな いことであり、更には、皮膚に接着し、かつテープ、または接着剤がコーティン グされた製品を取り除いたときに皮膚に損傷を与えないことである。感圧接着テ ープなどの製品の特に有用な医療用途は、経皮施用パッチの分野である。こうし たパッチは、薬剤輸送膜として、または薬剤輸送膜を皮膚に貼り付けるために使 用することができる。 感圧接着テープなどの製品は、医療分野で広範に使用されているが、多くの他 の用途においても感圧接着テープなどの製品は広く普及している。例えば、パッ キング材料のフラップ間、または布と表面の間、などの2つの面を接着するため に、転写テープを使用することができる。しかしながら、転写テープの接着剤は 、一般的には、引張強度がほとんどないため、引張強度をもたせるための1つの 解決策として、ガラス繊維の添加が行われてきた。 この他、ラベルの分野でも使用されているが、この分野では、多種多様な表面 が対象となるため、様々な感圧接着剤が必要とされている。しかしながら、感圧 接着剤は容易に裁断できるものでなければならない。しかも、その際、糸引きや 漏出を 起こすことなく、効率的な製造が行えなければならない。 感圧接着剤には、粘性と弾性との微妙なバランスが必要であり、このバランス をとることによって、接着性、凝集性、伸縮性、および弾性の4つのバランスが とられる。感圧接着剤には、一般的には、もともと粘着性のあるエラストマ、ま たは粘着付与樹脂の添加により粘着性が付与されたエラストマもしくは熱可塑性 エラストマが含まれる。 発明の概要 1態様において、本発明は、少なくとも2つの成分のブレンドを含んでなる感 圧接着剤を提供する。ただし、第1の成分は、少なくとも1つの感圧接着剤であ り、第2の成分は、少なくとも1つの熱可塑性材料である。更にまた、これらの 成分は2つ以上のドメインを有するブレンド型組成物を形成し、一方のドメイン は、実質的に連続的であり(通常は感圧接着剤である)、他方のドメインは、実 質的にフィブリル状〜片岩状である(通常は熱可塑性材料である)。 この他、第2の成分は、(a)1995 年 12 月22 日に出願された同一譲受人の 米国特許出願第 08/578,010 号に記載の少なくとも1つの熱可塑性エラストマ、 (b)1995年 12 月 22 日に出願された同一譲受人の米国特許出願第 08/577,603 号に記載の少なくとも1つの粘着付与樹脂含有エラストマ、または(c)少なく とも1つのエラストマであってもよい。 有利には、本発明のブレンド型感圧接着剤は、次の性質のうちの1つ以上を有 する接着剤を提供する。これらの性質は、熱可塑性材料とブレンドされる前の感 圧接着剤の性質よりも改良されている。こうした性質としては、以下のものが挙 げられる。 (1)単独で使用されたときの感圧接着剤成分のものよりも大きい剥離接着力 およびそれと同等な剪断強度。 (2)単独で使用されたときの感圧接着剤成分のものよりも大きい剪断強度お よびそれと同等な剥離接着力。 (3)異方性剥離接着力。 (4)異方性剪断強度。 (5)破断点伸びまでのすべての伸びに対して、ウェブの横方向の引張応力よ りも少なくとも2倍大きいウェブの進行方向の引張応力。 感圧接着剤成分は、ホットメルト処理が可能であるとともに、使用温度におい て、Handbook of Pressure-sensitive Adhesive Technology、D.Satas 編、172 ページ(1989 年)に記載の Dahlquist 判定基準に合格するものでなければなら ない。典型的には、感圧接着剤成分は、組成物の 30 重量%〜98 重量%、好ま しくは 40 重量%〜95 重量%、より好ましくは 60 重量%〜95 重量%を占める 。更に、本発明の感圧接着剤成分は単一の感圧接着剤であってもよいし、または 本発明の感圧接着剤成分は数種の感圧接着剤の混合物であってもよい。 熱可塑性材料成分は、典型的には、熱を加えると軟化し、室温まで冷却すると 固体状態に戻ることのできる高重合体である。有用な熱可塑性材料は繊維形成物 質であり、使用温度において感圧接着剤成分と本質的に混和しないが、加工温度 では、この熱可塑性材料は感圧接着剤と混和してもよい。典型的には、熱可塑性 材料成分は、2重量%〜70 重量%、好ましくは5重量%〜60 重量%、より好ま しくは5重量%〜40 重量%を占める。更に、熱可塑性材料成分は単一の熱可塑 性材料であってもよいし、または熱可塑性材料成分は数種の熱可塑性材料の混合 物であってもよい。 もう1つの態様において、ブレンド型感圧接着剤の溶融方法を提示する。両方 の成分を容器中で溶融混合し、成形してブレンド型感圧接着剤組成物を得る。成 形工程は、(1)溶融ブレンドされた成分を、剪断流および/または延伸流の条 件下で押出す工程、または(2)溶融ブレンドされた成分を押出および延伸する 工程である。次に、成形された組成物は冷却される。 この他に、感圧接着剤がコーティングされたテープなどの製品が提供される。 図面の簡単な説明 図1は、実施例 31 の感圧接着剤層に対するウェブの進行方向およびウェブの 横方向の応力-歪みプロットである。 図2は、実施例 39 の感圧接着剤層に対するレーザ光散乱試験による光散乱パ ター ンである。 図3は、実施例 44 の感圧接着剤層のウェブの進行方向に対する走査型電子顕 微鏡(SEM)による 4000 倍の断面図である。 図4は、実施例 44 の感圧接着剤層のウェブの横方向に対する SEM による 40 00倍の断面図である。 図5は、実施例 44 の感圧接着剤層に対するレーザ光散乱試験による光散乱パ ターンである。 図6は、比較例 C8 の感圧接着剤層のウェブの進行方向に対する SEM による 4000倍の断面図である。 図7は、比較例 C9 の感圧接着剤層に対するレーザ光散乱試験による光散乱パ ターンである。 図8は、実施例 46 感圧接着剤層のウェブの進行方向に対する SEM による 40 00倍の断面図である。 図9は、実施例 46 の感圧接着剤層のウェブの横方向に対する SEM による 40 00倍の断面図である。 図 10 は、実施例 46 の感圧接着剤層に対するレーザ光散乱試験による光散乱 パターンである。 図 11 は、本発明の経皮施用マトリックスデバイスの断面図である。 図 12 は、本発明の経皮施用リザーバデバイスの断面図である。 図 13 は、本発明の経皮施用薬剤含有接着剤デバイスの断面図である。 図 14 は、本発明の経皮施用マルチラミネートデバイスの断面図である。 図 15 は、本発明の経皮施用マルチラミネートデバイスのもう1つの実施態様 の断面図である。 好ましい実施態様の説明 本発明は、少なくとも2つの成分のブレンドを含んでなる感圧接着剤を提供す る。ただし、第1の成分は、少なくとも1つの感圧接着剤であり、第2の成分は 、少なくとも1つの熱可塑性材料である。更にまた、これらの成分は2つ以上の ドメイン を有するブレンド型組成物を形成する。この他、第2の成分は、(a)1995 年 12 月22日に出願された同一譲受人の米国特許出願第 08/578,010 号に記載の少 なくとも1つの熱可塑性エラストマ、(b)1995 年 12 月22 日に出願された同 一譲受人の米国特許出願第08/577,603号に記載の少なくとも1つの粘着付与樹脂 含有エラストマ、または(c)少なくとも1つのエラストマであってもよい。 感圧接着剤成分としては、The Handbook of Pressure−sensitive Adhesives 、172ページ、第1パラグラフ(1989 年)に記載の感圧接着性を有する任意の物 質が利用できる。また、有用な感圧接着剤は、ホットメルト処理が可能であり、 使用温度において Dahlquist 判定基準に合格するものである。典型的には、感 圧接着剤成分は、30 重量%〜98 重量%、好ましくは 40 重量%〜95 重量%、 より好ましくは 60 重量%〜95 重量%を占める。更に、感圧接着剤成分は単一 の感圧接着剤であってもよいし、または感圧接着剤成分は数種の感圧接着剤の混 合物であってもよい。 本発明に有用な感圧接着剤としては、粘着性が付与された天然ゴム、合成ゴム 、粘着性が付与されたスチレンブロックコポリマ、ポリビニルエーテル、アクリ ル系化合物、ポリ-α-オレフィン、およびシリコーンが挙げられる。 有用な天然ゴム系感圧接着剤には、一般に、素練型天然ゴムと、天然ゴム 100 部に対して 25 部〜300 部の1つ以上の粘着付与樹脂と、0.5 部〜2.0 部の1 つ以上の酸化防止剤と、が含まれる。天然ゴムの等級は、淡色クレープ等級から 暗色のリブ付スモークシートまでのいずれであってもよく、具体的には、粘度調 節ゴム等級のCV-60 およびリブ付スモークシートゴム等級の SMR-5 が挙げられ る。天然ゴムと併用される粘着付与樹脂としては、ウッドロジンおよびその水素 化誘導体;種々の軟化点のテルペン樹脂;ならびに石油系樹脂(例えば、C5 脂肪 族オレフィンから誘導された樹脂である Exxon 製の ESCOREZTM 1300 シリーズ) が挙げられるが、これらに限定されるものではない。天然ゴムに対する酸化的攻 撃(これは天然ゴム系接着剤の凝集強度の低下を招く)を抑制するために、酸化防 止剤が使用される。有用な酸化防止剤としては、アミン類〔例えば、AgeRite D として入手可能な N-N'ジ-β-ナフチル-1,4-フェニレンジアミン〕;フェノール 類〔例えば、Monsanto Chemical Co.から Santovar ATMとして入手可能な 2,5- ジ-(tert-アミル)ヒドロキノン、Ciba-Geigy Corp.から IRGANOXTM 1010 として入手可能なテトラキス[メチレン3-(3',5'-ジ- tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、および Antioxida nt 2246 として入手可能な 2-2'-メチレンビス(4-メチル-6-tert-ブチルフェノ ール)〕;ならびにジチオカルバメート類〔例えば、亜鉛ジチオジブチルカルバ メート〕が挙げられるが、これらに限定されるものではない。他の物質を特定の 目的のために天然ゴム系接着剤に添加することもできるが、こうした添加剤とし ては、可塑剤、顔料、および部分的に感圧接着剤を加硫するための硬化剤が挙げ られる。 他の有用なクラスの感圧接着剤は、合成ゴムを含有する接着剤である。これら の接着剤は、通常、ゴム系エラストマであり、自己粘着性であってもよいし、不 粘着性で粘着付与剤が必要であってもよい。 自己粘着性合成ゴム系感圧接着剤としては、例えば、ブチルゴム、3パーセン ト未満のイソプレンを含有するイソブチレンのコポリマ、ポリイソブチレン、イ ソプレンのホモポリマ、ポリブタジエン、またはスチレン/ブタジエンゴムが挙 げられる。ブチルゴム系感圧接着剤には、多くの場合、亜鉛ジブチルジチオカル バメートなどの酸化防止剤が含まれている。ポリイソブチレン系感圧接着剤には 、通常、酸化防止剤は含まれない。合成ゴム系感圧接着剤はまた、通常、粘着付 与剤が必要となるが、一般的には溶融処理は容易である。合成ゴム系感圧接着剤 には、ポリブタジエンまたはスチレン/ブタジエンゴム、ゴム 100 部あたり 10 部〜200 部の粘着付与剤、および通常は0.5 部〜2.0 部の酸化防止剤(例えば、 IRGAN0XTM1010)が含まれる。合成ゴムの具体例としては、BF Goodrich から入手 可能なスチレン/ブタジエンゴムである AMERIPOLTM 1011A が挙げられる。有用 な粘着付与剤としては、ロジン(例えば、Hercules,Inc.製の安定化ロジンエステ ル F0RALTM 85、Tenneco製のガムロジン SNOWTACK TM シリーズ、および Sylvac hem 製のトール油樹脂AQUATAC シリーズ)、ならびに合成炭化水素樹脂(例えば、 Hercules,Inc.製のポリテルペン PICC0LYTETM A シリーズ、C5 脂肪族オレフィ ンから誘導された樹脂ESC0REZTM 1300、および C9 芳香族/脂肪族オレフィンか ら誘導された樹脂ESC0REZTM 2000)が挙げられる。水素化ブチルゴム、顔料、可 塑剤、液状ゴム(例えば、Exxon から入手可能なポリイソブチレン液状ゴム VIS TANEXTM LMMH)、 および部分的に接着剤を加硫するための硬化剤など、他の材料を特定の目的にた めに添加することもできる。 スチレンブロックコポリマ系感圧接着剤には、一般的には、A-B タイプまたは A-B-A タイプのエラストマと、樹脂とが含まれる。ただし、Aは熱可塑性ポリ スチレンブロックを表し、Bは、ポリイソプレン、ポリブタジエン、またはポリ (エチレン/ブチレン)のゴム系ブロックを表す。ブロックコポリマ系感圧接着剤 に有用な種々のブロックコポリマとしては、例えば、線状、放射状、星形、およ びテーパ形のスチレン-イソプレンブロックコポリマ〔例えば、Shell Chemical Co.から入手可能なKRAT0NTM D1107P および EniChem Elastomers Americas,Inc. から入手可能なEUR0PRENETM S0L TE 9110〕;線状スチレン-(エチレン-ブチレン )ブロックコポリマ〔例えば、Shell Chemical Co.から入手可能な KRATONTMG165 7〕;線状スチレン-(エチレン-プロピレン)ブロックコポリマ〔例えば、Shell Ch emical Co.から入手可能な KRAT0NTM G1750X〕;ならびに線状、放射状、および 星形のスチレン-ブタジエンブロックコポリマ〔例えば、Shell Chemical Co.か ら入手可能なKRATONTM D1118X および EniChem Elastomers Americas,Inc.から 入手可能なEUROPRENETM SOL TE 6205〕が挙げられる。ポリスチレンブロックは 、長球、円柱、または平板の形状のドメインを形成する傾向があり、このため、 ブロックコポリマ系感圧接着剤は2相構造を呈する。ゴム相と会合する樹脂は、 一般的には、感圧接着剤の粘着性を高める。ゴム相と会合する樹脂としては、例 えば、脂肪族オレフィンから誘導された樹脂(例えば、ESC0REZTM 1300シリーズ および Goodyearから入手可能な WINGTACKTM シリーズ);ロジンエステル(例え ば、いずれもHercules,Inc.から入手可能な F0RALTM シリーズおよび STAYBELIT ETM エステル10);水素化炭化水素(例えば、Exxon から入手可能な ESC0REZTM 50 00 シリーズ);ポリテルペン(例えば、PICCOLYTETM A シリーズ);ならびに石油 または松脂を供給源として誘導されたテルペンフェノール樹脂(例えば、Hercule s,Inc.から入手可能な PICC0FYNTM A100)が挙げられる。熱可塑性相と会合する 樹脂は、感圧接着剤を硬くする傾向がある。熱可塑性相と会合する樹脂としては 、ポリ芳香族化合物(例えば、Hercules,Inc.から入手可能な芳香族炭化水素樹脂 PICC0TM 6000);クマロン- インデン樹脂(例えば、Neville から入手可能な CUMARTMシリーズ);およびコー ルタールまたは石油から誘導され、約 85℃を超える軟化点を有する溶解度パラ メータの大きい他の樹脂(例えば、Amoco から入手可能なαメチルスチレン樹脂 AMOCOTM18、Hercules,Inc.から入手可能なアルキル芳香族ポリインデン樹脂 PIC COVARTM130、および Hercules から入手可能なαメチルスチレン/ビニルトルエ ン樹脂PICCOTEXTMシリーズ)が挙げられる。特定の目的のために、他の材料を添 加することもできるが、こうした材料としては、ゴム相可塑化用炭化水素油(例 えば、Lydondell Petrochemical Co.から入手可能な TUFFLOTM 6056、Chevron から入手可能なポリブテン-8、Witco から入手可能な KAYD0LTM、および Shell Chemical Co.から入手可能なSHELLFLEXTM371);顔料;酸化防止剤(例えば、いずれ も Ciba-GeigyCorp.から入手可能な IRGANOXTM 1010 および IRGANOXTM 1076、U niroyalChemical Co.から入手可能な BUTAZATETM、American Cyanamid から入手 可能なCYANOXTM LDTP、および Monsanto Co.から入手可能な BUTASANTM);オゾ ン劣化防止剤(例えば、DuPont から入手可能なニッケルジブチルジチオカルバメ ート(NBC));液状ゴム(例えば、VISTANEXTM LMMH ポリイソブチレンゴム);なら びに紫外線抑制剤(例えば、Ciba-Geigy Corp.から入手可能な IRGANOXTM 1010 および TINUVINTM P)が挙げられる。 ポリビニルエーテル系感圧接着剤は、一般的には、ビニルメチルエーテル、ビ ニルエチルエーテル、もしくはビニルイソブチルエーテルのホモポリマのブレン ドであるか;またはビニルエーテルのホモポリマと、ビニルエーテルおよびアク リレートのコポリマと、のブレンドである。重合度にもよるが、ホモポリマは、 粘稠な油、粘着性の軟質樹脂、またはゴム様物質であってもよい。ポリビニルエ ーテル系接着剤の原材料として使用されるポリビニルエーテルとしては、次の化 合物:すなわち、ビニルメチルエーテル〔例えば、BASF から入手可能な LUTANO LTM M 40、ISPTechnologies,Inc.から入手可能な GANTREZTM M 574 および GANT REZTM M555〕;ビニルエチルエーテル〔例えば、LUTANOLTM A 25、LUTANOLTM A 50、および LUTANOLTM A 100〕;ビニルイソブチルエーテル〔例えば、LUTANOLT M I30、LUTANOLTM160、LUTAN0LTMIC、LUTANOLTMI60D、および LUTANOLTM I 65D〕;メタクリレート/ビニルイソブチルエーテル/アクリル酸〔BASF から 入手可能な ACRONALTM 550 D〕;を基剤とするポリマが挙げられる。ポリビニル エーテル系感圧接着剤の安定化に有用な酸化防止剤としては、例えば、Shell か ら入手可能な IONOXTM30、Ciba-Geigy から入手可能な IRGANOXTM 1010、および BayerLeverkusen から入手可能な酸化防止剤 ZKF が挙げられる。BASF の資料 に記載されているように、特定の目的のために、粘着付与剤、可塑剤、顔料など の他の材料を添加することもできる。 アクリル系感圧接着剤は、ガラス転移温度が、通常、約-20℃以下であり、C3 〜C12アルキルエステル成分(例えば、イソオクチルアクリレート、2-エチル- ヘキシルアクリレート、および n-ブチルアクリレート)100 重量%〜80 重量% と、極性成分(例えば、アクリル酸、メタクリル酸、エチレンビニルアセテート 、N-ビニルピロリドン、およびスチレンマクロマ)0重量%〜20 重量%と、が 含まれていてもよい。好ましくは、アクリル系感圧接着剤には、アクリル酸0重 量%〜20 重量%とイソオクチルアクリレート 100 重量%〜80 重量%とが含ま れる。アクリル系感圧接着剤は、自己粘着性であってもよいし、粘着性が付与さ れていてもよい。アクリル系化合物に対する有用な粘着付与剤は、ロジンエステ ル(例えば、Hercules,Inc.から入手可能なF0RALTM 85)、芳香族樹脂(例えば、PI CCOTEXTM LC-55WK)、脂肪族樹脂(例えば、Hercules,Inc.から入手可能な PICC0T ACTM 95)、およびテルペン樹脂(例えば、Arizona Chemical Co.から PICC0LYTET M A-115 および ZONAREZTM B-100 として入手可能なα-ピネンおよびβ-ピネン) である。特定の目的のために、水素化ブチルゴム、顔料、および部分的に接着剤 を加硫するための硬化剤など、他の材料を添加することもできる。 ポリ-α-オレフィン系感圧接着剤〔ポリ(1-アルケン)系感圧接着剤とも呼ばれ る〕は、一般的には、実質的に架橋されていないポリマまたは架橋されていない ポリマを含むが、このポリマは、米国特許第 5,209,971 号(Babu ら)に記載 されているように放射線により活性化可能な官能基がグラフトされていてもよい 。この特許は、引用により本明細書中に含まれるものとする。ポリ-α-オレフィ ンポリマは、自己粘着性ボリマおよび/または1つ以上の粘着付与剤を含有する ポリマであってもよい。 架橋されていないときのポリマのインヘレント粘度は、一般的には、ASTM D2857 -93「ポリマの稀薄溶液粘度の測定基準」により測定した場合、約 0.7dL/g〜5.0 dL/g である。更に、このポリマは、一般的には、ほとんどが非晶質である。有 用なポリ-α-オレフィンポリマとしては、例えば、C3〜C18ポリ(1-アルケン) ポリマ、好ましくはC5〜C12α-オレフィンのポリマおよびこれらのオレフィン とC3α-オレフィンとのコポリマ、より好ましくはC6〜C8α-オレフィンのポ リマおよびこれらのオレフィンとC3α-オレフィンとのコポリマが挙げられる。 粘着付与剤は、典型的には、ポリ-α-オレフィンポリマと混和しうる樹脂である 。ポリ-α-オレフィンポリマ中の粘着付与樹脂の合計量は、個々の用途にもよる が、ポリ-α-オレフィンポリマ 100部あたり0重量部〜150 重量部である。有用 な粘着付与樹脂としては、C5〜C9不飽和炭化水素モノマを重合することにより 誘導される樹脂、ポリテルペン、合成ポリテルペンなどが挙げられる。このタイ プのC5オレフィン部分を基剤とする市販の樹脂としては、例えば、Goodyear Ti re and Rubber Co.から入手可能な WINGTACKTM95 粘着付与樹脂および WINGTACKTM 115 粘着付与樹脂がある。他の炭化水素樹脂としては、Hercules Chemical C o.から入手可能な REGALREZTM 1078 およびREGALREZTM 1126、ならびに Arakawa Chemical Co.から入手可能な ARKONTMP115 が挙げられる。特定の目的のために 、酸化防止剤、充填剤、顔料、および放射線活性型架橋剤など、他の材料を添加 することもできる。 シリコーン系感圧接着剤には、2つの主成分、すなわち、ポリマまたはガム、 および粘着付与樹脂、が含まれる。ポリマは、典型的には、ポリマ鎖の末端にシ ラノール官能性残基(SiOH)が含まれる高分子量のポリジメチルシロキサンもしく はポリジメチルジフェニルシロキサン、またはポリジオルガノシロキサン軟質セ グメントおよび尿素末端硬質セグメントを含有するブロックコポリマである。粘 着付与樹脂は、一般的には、トリメチルシロキシ基(OSiMe)でエンドキャップさ れ、かついくつかのシラノール官能性残基を含有する三次元シリケート構造をも つ化合物である。粘着付与樹脂としては、例えば、ニューヨーク州 Waterford のGeneral Electric Co.製のSRTM545、およびカリフォルニア州TorranceのShi n-Etsu Silicones of America,Inc.製の MQD-32-2 が挙げられる。典型的なシリ コーン系感圧接着剤の製造につい ては、米国特許第 2,736,721 号(Dexter)に記載されている。シリコーン尿素ブ ロックコポリマ系感圧接着剤の製造については、米国特許第 5,214,119 号(Leir ら)に記載されている。特定の目的のために、顔料、可塑剤、および充填剤など の他の材料を添加することもできる。充填剤は、典型的には、シリコーン系感圧 接着剤 100 部あたり0部〜10 部の量で使用される。使用可能な充填剤としては 、例えば、酸化亜鉛、シリカ、カーボンブラック、顔料、金属粉末、および炭酸 カルシウムが挙げられる。 本発明の感圧接着剤組成物の第2の成分は、熱可塑性材料、または、(a)熱 可塑性エラストマ材料、(b)先に説明した粘着付与樹脂含有エラストマ材料、 もしくは(c)エラストマ材料である。熱可塑性材料成分は、典型的には、熱を 加えると軟化し、室温まで冷却すると固体状態に戻ることのできる高重合体であ る。有用な熱可塑性材料は繊維形成物質であり、使用温度において感圧接着剤成 分と本質的に混和しないが、溶融加工温度では、この熱可塑性材料は感圧接着剤 と混和してもよい。典型的には、熱可塑性材料成分は、感圧接着剤組成物の2重 量%〜70 重量%、好ましくは5重量%〜60 重量%、より好ましくは5重量%〜 40 重量%を占める。更に、熱可塑性材料成分は単一の熱可塑性材料であっても よいし、数種の熱可塑性材料の混合物であってもよい。 本発明に有用な熱可塑性材料としては、例えば、ポリオレフィン〔例えば、ア イソタクチックポリプロピレン、低密度もしくは線状低密度ポリエチレン、中密 度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリブチレン〕;ポリオレフィンコポリ マもしくはターポリマ〔例えば、エチレン/プロピレンコポリマおよびそのブレ ンド〕;エチレン-ビニルアセテートコポリマ〔例えば、DuPont Chemical Co.か ら入手可能な ELVAXTM 260〕;エチレンアクリル酸コポリマ;エチレンメタクリ ル酸コポリマ〔例えば、DuPont Chemical Co.から入手可能な SURLYNTM 1702〕 ;ポリメチルメタクリレート;ポリスチレン;エチレンビニルアルコール;ポリ エステル;非晶質ポリエステル;ポリアミド;フッ素化熱可塑性化合物〔例えば 、ポリビニリデンフルオリド、ポリテトラフルオロエチレン、フッ素化エチレン /プロピレンコポリマ、およびフッ素化エチレン/プロピレンコポリマ〕;およ びハロゲン化熱可塑性化合物〔例えば、塩素化ポリエチレン〕が挙げられる。任 意の単一熱可塑性化合 物を少なくとも1つの感圧接着剤とブレンドすることができる。この他、熱可塑 性材料のブレンドを使用してもよいが、この場合、得られたブレンドは、少なく とも1つの感圧接着剤と溶融混合されたときに、使用温度において少なくとも2 つの異なるドメインを形成しなければならない。 熱可塑性エラストマ材料とは、典型的には、21℃において少なくとも2つの相 を形成し、50℃を超える温度で流動し、しかもゴム弾性を呈する材料である。有 用な熱可塑性エラストマ材料については、1995 年 12 月 22 日に出願された同 一譲受人の米国特許出願第 08/578,010 号に更に詳しい説明がある。 エラストマ材料とは、典型的には、21℃において1つの相を形成し、約0℃未 満のガラス転移温度を有し、しかもゴム弾性を呈する材料である。粘着付与樹脂 を添加することにより、感圧性成分とエラストマ材料成分とのブレンディングを 促進してもよい。エラストマ材料については、1995 年 12 月 22 日に出願され た同一譲受人の米国特許出願第 08/577,603 号に更に詳しい説明がある。 好ましくは、各成分は、類似した溶融粘度を有する。微細に分散された形態を とることができるかは、溶融混合温度における成分の剪断粘度の比と関連がある 。剪断粘度は、押出ブレンディング条件に近似させた剪断速度、すなわち 100s- 1 および175℃、において、キャピラリーレオメトリーにより測定される。より高 粘度の成分が少量成分として存在する場合、少量成分と大量成分との粘度比は、 好ましくは約20:1 未満、より好ましくは約 10:1 未満である。より低粘度の材 料が少量成分として存在する場合、少量成分と大量成分との粘度比は、好ましく は約 1:20 より大きく、より好ましくは約 1:10 より大きい。可塑剤、粘着付与 剤、もしくは溶剤を添加することにより、または混合温度を変えることにより、 個々の成分の溶融粘度を変化させてもよい。 また、少なくとも1つの成分は、溶融ブレンディングおよびコーティングの処 理中、容易に延伸され、フィブリル状〜片岩状のドメイン(例えば、他のポリマ 材料の実質的に連続または共連続したドメインのウェブの進行方向に配向したシ ート、リボン、繊維、楕円体などを形成するドメイン)を有する微細に分散され た形態をとることが好ましい。感圧接着剤成分と熱可塑性材料成分との間に十分 な界面張力 が存在し、これにより、成形工程中に生じる剪断および延伸による変形に耐える とともに、連続フィルムの形成を促進することが好ましい。 溶融ブレンド中、ポリマ材料をいずれも十分に分散できない場合、不連続で粒 状のテクスチャを有する感圧接着剤コーティング層を生じる可能性がある。混合 条件、溶融粘度比、および押出中の剪断/延伸条件を適切に選択すれば、フィブ リル状〜片岩状のドメインの厚さを十分に薄くすることができ、実質的に連続ま たは共連続なドメインからの突発的離層は起こらなくなるであろう。好ましくは 、フィブリル状〜片岩状のドメインの厚さは、約 20 マイクロメートル未満、よ り好ましくは約 10マイクロメートル未満、最も好ましくは約1マイクロメート ル未満である。 本発明において、成分のブレンディングおよびコーティングは、溶融押出技術 を用いて行われる。混合は、実質的に均一な成分の分布が得られる任意の方法に より行うことができる。成分のブレンドの調製は、分散混合、分配混合、または 分散混合と分配混合の併用を行うことのできる装置を用いて、溶融状態または軟 化状態の成分を溶融混合することによって行われる。バッチ方式または連続方式 のブレンディング法のいずれを使用してもよい。バッチ法としては、例えば、BR ABENDERTMまたは BANBURYTM密閉混合法、およびロール混練法が挙げられる。連 続法としては、例えば、一軸スクリュー押出法、二軸スクリュー押出法、ディス ク押出法、往復一軸スクリュー押出法、およびピンバレル一軸スクリュー押出法 が挙げられる。連続法では、分配要素、ピン混合要素、およびスタティック混合 要素、ならびに分散要素(例えば、Maddock 混合要素または Saxton 混合要素) のいずれが含まれていてもよい。 混合工程の後、軟化または溶融したブレンドを、異なる形態を有するブレンド 型感圧接着剤のコーティング層に成形する。本発明において、感圧接着剤成分は 、実質的に連続したドメインを形成し、一方、熱可塑性材料は、剪断もしくは延 伸またはそれらの両方による変形を加える処理により、フィブリル的〜片岩的な 性質を有する不連続なドメインを形成する。 連続成形法には、フィルムダイから感圧接着剤組成物を延伸する工程と、それ に続いて、移動するプラスチックウェブまたは他の好適な支持体に接触させる工 程と、 が含まれる。関連した連続法には、フィルムダイから感圧接着剤組成物および同 時押出されるバッキング材料を押出す工程と、それに続いて、冷却し、感圧接着 テープを形成する工程と、が含まれる。他の連続成形法には、感圧接着剤ブレン ドを、高速で移動するプラスチックウェブまたは他の好適な支持体に直接接触さ せる工程が含まれる。この方法では、リバースオリフィスコーティング用ダイや 回転ロッドを使用した他のコンタクトダイなど、可撓性ダイリップを備えたダイ を用いて、移動するウェブ上に感圧接着剤ブレンドを配設することができる。成 形後、直接法(例えば、チルロールまたは水浴)および間接法(例えば、空気ま たはガスの吹付け)を併用して冷却するこにより、感圧接着剤コーティング層を 固化させる。 感圧接着剤をバッキング上にコーティングする前またはコーティングした後、 放射線で処理することにより、本発明の感圧接着剤組成物を架橋してもよい。好 適な放射線源としては、紫外線および電子ビームが挙げられる。紫外線を使用す る場合、通常、接着剤ブレンドに光開始剤が添加される。光開始剤を添加する場 合、所定の感圧接着剤との相容性を有するものまたは所定の感圧接着剤と併用さ れるものとして当業者に周知の光開始剤が使用される。 有利には、本発明のブレンド型感圧接着剤は、次の性質のうちの1つ以上を有 する接着剤を提供する。これらの性質は、熱可塑性材料とブレンドされる前の感 圧接着剤の性質よりも改良されている。こうした性質としては、以下のものが挙 げられる。 (1)単独で使用されたときの感圧接着剤成分よりも大きい剥離接着力および それと同等な剪断強度。 (2)単独で使用されたときの感圧接着剤成分よりも大きい剪断強度およびそ れと同等な剥離接着力。 (3)異方性剥離接着力。 (4)異方性剪断強度。 (5)破断点伸びまでのすべての伸びに対して、ウェブの横方向の引張応力の 少なくとも2倍大きいウェブの進行方向の引張応力。 感圧接着剤成分を単独で使用したときよりも 20%〜200%増強された剥離接着 力が 観測されたが、その際、剪断強度の実質的な低下は見られなかった。これは、剥 離中、ドメイン間の界面剥離または空隙形成が制限され、これによりエネルギー が余分に散逸されたためと考えられる。こうしたことが観測されるのは、不連続 ドメインが熱可塑性材料成分のときである。これはまた、使用される成分のタイ プおよび量に依存するであろう。一般的には、熱可塑性成分が 5%〜20%のとき に剥離接着力の増強が見られる。具体的には、アクリル系感圧接着剤を使用した 場合、剥離接着力の増強が見られない熱可塑性材料成分としては、例えば、ポリ スチレン、ポリメチルメタクリレート、および非晶質ポリエステルが挙げられる 。一方、剥離接着力の増強が見られる熱可塑性材料としては、例えば、線形低密 度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、およびエチレンビニルアセテートが挙げ られる。 感圧接着剤成分を単独で使用したときよりも 25%〜200%大きい剪断強度(た だし、所定の保持時間で測定した場合)が観測されたが、その際、剥離接着力の 実質的な低下は見られなかった。これは、熱可塑性材料ドメインの補強作用によ るものと考えられる。熱可塑性材料が 5%〜25%のときに、こうした現象が観測 された。熱可塑性材料のタイプは、制御要因にはならないようである。 異方性剥離力とは、接着された表面からPSA製品を引き剥がすのに必要な力が 、異なる軸に沿って測定すると異なる値を示すという珍しい性質である。すなわ ち、この PSA 製品は、異なる方向に表面から剥離した場合、異なる接着力を呈 する。感圧接着剤の製造が、接着剤を押出すことによって行われる場合、エラス トマの好ましい配向は、一般的には、「ウェブの進行方向」(または「DW」)、 すなわち、押出コーティングラインに平行な方向、である。押出コーティングラ インに垂直な方向は、通常、「ウェブの横方向」(または「CW」)と呼ばれる。 一般的には、平行な方向の剥離力は、より大きい剥離力(すなわち、垂直な方向 の剥離力)の 90%未満、好ましくは 50%未満、最も好ましくは 10%未満であ る。この効果は、不連続相が、ウェブの進行方向に配向したフィブリル状〜片岩 状の形態をとることによるものである。熱可塑性材料がより高い引張強度を有す る場合、すなわち、熱可塑性材料が、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート 、非晶質ポリエステル、および高密度ポリエチレンである場合、熱可塑性材料が 5%〜20%の範囲にあるときに異方性 剥離が観測される。熱可塑性材料がより低い引張強度を有する場合、すなわち、 熱可塑性材料が、線状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、およびエチレ ンビニルアセテートである場合、この範囲は 20%〜40%である。異方性剥離接 着力は、熱可塑性材料により PSA 組成物がウェブの進行方向に剛化することに よって生じると考えられる。 異方性剪断強度は、本発明の感圧接着剤が異方性剥離接着力を呈する場合に観 測されることが多い。このような場合、通常は、より高い剪断強度の方向が、よ り低い剥離接着力の方向に対応する。しかしながら、異方性剪断強度は、対応す る異方性剥離接着力を伴わずに得られることもある。低剪断力方向の剪断強度は 、より高い剪断強度の 80%未満、好ましくは 50%未満、最も好ましくは 10% 未満である。 破断点伸びまでのすべての伸びに対して、ウェブの横方向の引張応力よりも少 なくとも2倍大きいウェブの進行方向の引張応力が観測された。引張応力は、選 択された材料のタイプ、それらの濃度、不連続ドメインの長さと直径の比、およ び熱可塑性材料成分の破断点伸びによる影響を受ける。本発明の構成体に関して 、0.69MPa〜20.7MPa(100psi〜3000psi)の引張応力が観測された。繊維状〜片 岩状の不連続ドメインを in situ で形成することにより、感圧接着剤中にガラ ス繊維を含んでなる感圧接着剤構成体と比べて、より細かいフィブリル状〜片岩 状の熱可塑性ドメイン(1μm未満)を形成することができる。一般的には、ポリ スチレン、ポリメチルメタクリレート、非晶質ポリエステル、および高密度ポリ エチレンなどの剛性のより大きい熱可塑性材料を用いると、より高い引張応力特 性が得られる。また、ウェブの進行方向の引張応力が大きく、かつ破断点伸びが より小さいと、例えば、転写用接着テープとして使用する場合、より良好なディ スペンス特性を、本発明の感圧接着剤組成物に付与することができる。 個々の処方にもよるが、本発明の組成物を用いることにより、いくつかの配合 物の異方性を利用した種々の感圧性製品、すなわち、感圧接着テープ、感圧接着 剤転写テープ、医療用感圧接着テープ(例えば、経皮薬剤送達デバイス)、また は感圧接着剤が直接コーティングされた所望の製品を製造することができる。こ の他、種々の感圧性製品において、少なくとも1つの感圧接着剤成分と少なくと も1つのポリ マ成分(ただし、このポリマ成分は、(a)熱可塑性エラストマ材料、(b)先 に説明した粘着付与樹脂含有エラストマ材料、または(c)粘着付与樹脂を含有 しないエラストマ材料であってもよい)とを含んでなる感圧接着剤組成物を利用 することができる。 本発明の組成物はまた、経皮薬剤送達デバイスなどの医療用途にも有用である 。このようなデバイスでは、通常、皮膚への接着力の調節が行われる。この接着 力は、適用時、初期粘着性を呈するのに十分な大きさでなければならず、しかも 、取り除く際に皮膚が損傷を受ける恐れのある程度まで経時により増大したり、 デバイスが皮膚表面から剥落する恐れのある程度まで経時により低下してはなら ない。経皮薬剤送達デバイスは、治療上有効量の薬剤を、患者の皮膚を介して、 または患者の皮膚まで送達するようにデザインされている。経皮薬剤送達には、 顕著な利点がある。すなわち、経皮薬剤送達は、注射とは異なり、非侵襲性であ り;更に、経口投与とは異なり、肝臓初回通過代謝を回避し、胃腸への作用を最 小限に抑え、かつ安定した血液レベルを提供する。 様々な経皮薬剤送達デバイスが知られている。当該技術分野で周知のデバイス としては、非接着性ポリマ材料中に薬剤を含有してなるマトリックス;液体中に 添加された薬剤が速度調節膜を介して皮膚まで送達されるリザーバデバイス;接 着剤ポリマ中に薬剤を含有してなる薬剤含有接着剤デバイス;および数種の異な る層(例えば、薬剤を含有する層、賦形剤を含有する層、薬剤および賦形剤の放 出速度を調節する層、およびデバイスを皮膚に取付ける層)を含有するより複雑 なマルチラミネートデバイスが挙げられる。 これらのデバイスにはすべて、薬剤配合物と、患者の皮膚との接触を保つため の接着剤と、使用中、外部からのデバイスの汚染を防ぐためのバッキングと、が 含まれる。 マトリックスデバイスが図 11 に示されている。デバイス 10 には、バッキン グ 12と、薬剤および任意成分としての賦形剤を含有するマトリックス 14 と、 マトリックス 14 を取り囲む同心円状の接着剤層 16 と、剥離ライナ 18 と、が 含まれる。 リザーバデバイスが図 12 に示されている。デバイス 20 には、バッキング 2 2 と、 薬剤および任意成分としての賦形剤を含有する液状配合物 24 と、薬剤および賦 形剤を皮膚へ送達する速度を調製するための膜 25 と、接着剤層 26 と、剥離ラ イナ 28と、が含まれる。また、接着剤層は、マトリックスデバイス(図 11)に 関連して示したように、同心円状のリングとして存在させてもよい。 薬剤含有接着剤デバイスが図 13 に示されている。デバイス 30 には、バッキ ング32 と、薬剤および任意成分としての賦形剤を含有する接着剤層 37 と、剥 離ライナ 38と、が含まれる。 マルチラミネートデバイスが図 14に示されている。デバイス 40 には、バッ キング 42 と、薬剤および任意成分としての賦形剤を含有する接着剤層 47 と、 薬剤および賦形剤を皮膚へ送達する速度を調製するための第2の接着剤層 43 と 、剥離ライナ48 と、が含まれる。 マルチラミネートデバイスの第2の実施態様が、図 15 に示されている。デバ イス50 には、バッキング 52 と、薬剤および任意成分としての賦形剤を含有す る接着剤層 57 と、膜 55 と、の第2の接着剤層 56 と、剥離ライナ 58 と、が 含まれる。この膜は、薬剤および賦形剤の皮膚への送達速度を調製するように、 またはデバイスの物理的安定性を提供するように、選んでもよい。 皮膚接着性は、いずれの経皮薬剤送達システムに対しても決定的な要件である 。薬剤送達量は皮膚接触面積に直接比例するため、デバイスは、十分な皮膚接触 性を提供するとともに、取り除かれるまで、その接触性を保持しなければならな い。皮膚接触層中で使用される接着剤は、次の性質:すなわち、良好な初期の皮 膚接着性(つまり、粘着性);装着期間中の適度な接着性;皮膚からのきれいな 剥離;および皮膚適合性(非刺激性および非感作性)を呈するものが好ましいで あろう。これらの性質は、所定のデバイス中で使用される特定の薬剤および賦形 剤と接着剤が接触したときに、保持されることが重要である。 また、薬剤および賦形剤を含有する層または薬剤および賦形剤が通過する層の 中で使用される接着剤は、薬剤および賦形剤との相容性をもたなければならない 。接着剤は薬剤や賦形剤と化学的な反応を起こさないことが好ましいであろう。 また、多くの場合、薬剤を接着剤中に分散するよりも、薬剤を接着剤中に溶解す る方が好 ましい。特定の薬剤/賦形剤の組合せに合わせて接着剤をカスタマイズすること が望ましいかまたはそうすることが必要なことも多いであろう。 経皮送達デバイスは、テープ、パッチ、シート、包帯、または当業者に周知の 他の形状物などの製品の形態で製造することができる。一般的には、このデバイ スは、所定量の薬剤を送達するのに適したサイズのパッチの形状をとるであろう 。好適な剥離ライナとしては、PSA テープの調製に関連して先に述べたものがが 挙げられる。 異方性剥離接着特性のおかげで、グラフィックアート用途(例えば、プレマス クテープ、プレスペーステープ、グラフィックアートフィルム、ダイカット製品 、またはドライトランスファレタリング製品、具体的には、前述の Satas の文 献の第 32章に記載のグラフィックアート製品)において、本発明の感圧接着剤 製品(例えば、感圧接着剤がコーティングされたテープまたはシート)を有利に 使用することができる。また、本発明の異方性 PSA 製品は、おむつのファスナ 用テープ、壁装用テープ、または剥離力差が望まれる他の構成体として使用する こともできる。 先に述べたように、本発明の感圧接着剤製品の1実施態様において、感圧接着 剤成分および熱可塑性材料成分のタイプおよび濃度は、製品に異方性剥離力を付 与するのに十分なものである。異方性剥離力を有する製品は、グラフィックス用 テープ(プレマスクテープおよびプレスペーステープが含まれる)として使用す ることができるが、これはグラフィックアートの作業に有用である。例えば、ダ イカットグラフィックスは、ビニルデカルコマニアの形態をとることが多い。典 型的には、デカルコマニアは、接着剤のコーティングされた着色ビニルフィルム のシートに予め剥離ライナがラミネートされたものを裁断することにより作製さ れる。屑または不要物を剥ぎ取り、次に、ダイカットされたデカルコマニアの上 部にグラフィックス用テープを接合し、位置合わせを行った状態で剥離ライナか らデカルコマニアを持ち上げる。その後、デカルコマニアを所望の対象支持体に 転写し、更に、グラフィックス用テープを剥ぎ取る。このようなグラフィックス 用テープは、グラフィックのすべてのコンポーネント(この場合はデカルコマニ ア)を確実に剥離ライナから持ち上げるのに十分な強さがなければならないが、 グラフィックを対象支持体に転写した後は、容易に除去できなければならず、更 に、対象物からグラフィックを引 き剥がしてはならない。こうしたバランスをとることは困難な場合が多い。本発 明の感圧接着剤テープをグラフィックス用テープとして使用すれば、高接着力方 向に引っ張ってライナからグラフックを引き剥がし、対象支持体にグラフィック を接合し、次に、低接着力方向に引っ張ってグラフィックス用テープを除去する ことができる。他のグラフィックス用テープでは、ダイカットコンポーネントは 関係しないが、しかし、グラフィックは非常に幅が広く、従来型の接着剤を用い た場合には引き剥がすことが難しいこともがあるため、非常に容易に除去できる 方向を有するグラフィックス用テープを利用するという利点は依然として存在す る。除去する際の力を小さくするように従来型の接着剤を配合した場合、グラフ ィックを保持する能力が損なわれる。本発明の異方性感圧接着剤テープは、高い 保持能力を有するにもかかわらず、除去に要する力は小さい。 本発明の異方性感圧接着剤製品の他の用途は、面積の大きいグラフィックフィ ルムまたは保護用フィルムであって、しかも、接合される表面へ強力に接着する が、容易に除去できるフィルムである。こうした製品の用途としては、トラック の側面上の宣伝用グラフィック;製造中、輸送中、保存中に、車両の仕上面を保 護するためのフィルム;グラフィックディスプレイ中で使用される光学スクリー ン上のミクロレプリカ表面を保護するためのフィルムなどが挙げられる。 本発明の異方性剥離特性を利用できる他の用途は、おむつのファスナ用テープ の製造である。このようなテープの機械方向の剥離力が小さいと、テープの大き なストックロールを、剥離剤を用いずに巻出して加工することができる。ストッ クロールを個々のテープに加工する工程において、高接着力方向であるストック ロールの横方向がおむつの完成品の剥離方向になるように、テープを裁断するこ とが可能である。 感圧接着剤製品の更に他の用途は、壁装用フィルムである。異方性感圧接着剤 製品を用いてグラフィック壁装飾を作製する際、高接着力方向を、垂直方向、す なわち、壁から垂れ下がる方向にとることにより、重力による破壊を防止し、一 方、低接着力方向を水平方向にとることにより、壁に損傷を与えずに容易に除去 できる方向を提供するようできる。 本発明の異方性感圧接着剤製品の他の用途は、支持体の大きな領域をマスキン グするために支持体に固着されるマスキングシートまたはマスキングドレープを 利用するマスキング用途である。マスキングシートまたはマスキングドレープは 、自動車の塗装または再仕上、更に、広告用または家庭用の壁の塗装に使用され る。この場合、紙またはプラスチックフィルムを車体または壁に貼付け、マスキ ングされた領域に塗料が吹付されるのを防止する。マスキングシートが比較的長 くかつ重い場合、ドレープの方向に常に剥離力が誘起されるため、テープが支持 体から引き剥がされる恐れがある。ドレープの重さによって誘起される応力に耐 える程度により強力な接着剤を配合することはできるが、その場合、塗装作業が 終了した後、支持体から完全に除去するのが難しくなる可能性がある。機械方向 に低剥離力を呈する本発明の異方性感圧接着テープは、こうしたマスキング用途 に有用である。テープを製造する際、ドレープの重さによって誘起される剥離応 力に耐えるように横方向に大きい剥離耐性(すなわち、保持能力)を持たせ、か つ、支持体に損傷を与えずにテープを除去できるように長手方向に非常に小さい 剥離力(すなわち、除去に要する力)を持たせることができる。 感圧接着剤製品は、周知のホットメルトコーティング法を用いて感圧接着剤を 塗布することにより作製される。使用可能な好適な支持体としては、例えば、布 およびガラス繊維布、金属化フィルムおよび箔、ポリマフィルム、不織布、紙お よびポリマ被覆紙、ならびにフォームバッキングが挙げられるが、これらに限定 されるものではない。ポリマフィルムとしては、ポリオレフィン(例えば、ポリ プロピレン、ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、お よび高密度ポリエチレン);ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレー ト);ポリカーボネート;セルロースアセテート;ポリイミド(例えば、KAPTONTM )が挙げられるが、これらに限定されるものではない。通常、ランダムに配向 した繊維から製造される不織布としては、ナイロン、ポリプロピレン、エチレン -ビニルアセテートコポリマ、ポリウレタン、レーヨンなどが挙げられるが、こ れらに限定されるものではない。フォームバッキングとしては、アクリル化合物 、シリコーン、ポリウレタン、ポリエチレン、ネオプレンゴム、およびポリプロ ピレンが挙げられるが、これ らに限定されるものではない。また、これらのフォームバッキングは、充填剤が 含有されていても含有されていなくてもよい。更に、ポリエチレン-アルミニウ ム膜複合体などの層状バッキングも、好適である。 感圧テープの場合、これらの材料は、典型的には、次のように接合される。先 ず最初に、バッキング上に感圧接着剤の層をコーティングしてなるテープ構成体 を作製する。続いて、PSA コーティング層の露出面を、後で剥離可能な表面に接 合するか、または直接、所望の支持体に接合する。 転写用接着テープは、剥離コーティングが施された2つのライナの間に組成物 をコーティングすることによって作製することができる。剥離ライナは、透明な ポリマ材料(例えば、紫外線を透過するポリオレフィンまたはポリエステル)を 含むことが多い。好ましくは、最初に、本発明に利用される感圧接着剤用の剥離 剤を各剥離ライナにコーティングする。 次の実施例により本発明を更に説明するが、これにより本発明の範囲が限定さ れるものではない。実施例で作製したフィルム面の評価および特徴決定は、以下 の試験方法を用いて行った。 実施例 次の実施例により本発明を更に説明するが、これにより本発明の範囲が限定さ れるものではない。実施例において、部、比、およびパーセントはすべて、特に 記載のないかぎり、重量基準である。次の実施例の感圧接着剤組成物の特徴決定 は、以下の試験方法を用いて行った。 試験方法 剪断粘度 特に記載のないかぎり、剪断粘度は、高圧キャピラリーレオメータ(Gottfert Co.から入手可能な RHEOGRAPH 2001)を、長さ 30mm および直径 1mm のキャピ ラリーダイを用いて 175℃で作動することにより測定した。剪断速度 100s-1に おいて、 Poiseuille の式から見掛粘度を計算し、更に、Weissenberg-Rabinovitch 補正 を行って真の粘度に変換した。 180°剥離接着力試験 幅 1.25cm および長さ 15cm の感圧接着テープサンプルを用いて、ガラスおよ び/または平滑キャスト二軸延伸ポリプロピレンフィルムに対する 180°剥離接 着力を測定するための試験を行った。2.1kg(4.5 ポンド)ローラにテープを4回 通すことにより、サンプルを試験面に接着させた。特に記載のないかぎり、制御 された温度および湿度条件(約 22℃、相対湿度 40%)でエージングを約1時間 行った後、Instrumentors,Inc.から入手可能なモデル 3M90 スプリット/剥離試 験機を用い、180°構成において剥離速度 30.5cm/分(12インチ/分)でテープ の試験を行った。 剪断強度試験 保持時間により規定された剪断強度の測定は、感圧接着テープサンプルを用い て、制御された温度および湿度条件(約 22℃、相対湿度 40%)で行った。2.1k g(4.5ポンド)ローラに4回通すことにより、25.4mm×25.4mm(1.0インチ×1.0イ ンチ)のテープ切片をステンレス鋼シートに接着させた。1000 グラムの重りを サンプルか吊り下げた。重りが落下するのに要する時間を記録した。10,000 分 で試験を中止した。 レーザ光散乱試験 感圧接着テープサンプルを用いて、光散乱特性を調べる試験を行った。波長 6 32nmおよびスポットサイズ 3mm で作動するヘリウムネオンレーザを、接着テー プ面に垂直な方向に向けた。シャッタによりビームの露光時間を制御し、生じた 光散乱像を、テープサンプルから 120mm 後ろに位置する Polaroid#55 フィル ムに記録した。配向したフィブリル状〜片岩状ドメインが存在する場合、散乱光 強度が滲んで、フィルム面の繊維方向(すなわち、ウェブの進行方向)から 90 度の角度で配向した幅の狭いまたは広いラインを生じた。分散ドメインが存在す る場合または球状に分散 されたドメインが存在する場合、球状または等方的光散乱パターンを生じた。 引張試験 引張試験を行って、種々のブレンド型感圧接着剤コーティング層に対する応力 -歪データを得た。幅 2.54cm(1.0インチ)、厚さ 51 ミクロン〜127 ミクロン (2ミル〜5ミル)のサンプルに対して、INSTRONTMシリーズ9ソフトウェアパ ッケージを備えた INSTRONTMモデル 1122 をクロスヘッド速度 102cm/分(40 イ ンチ/分)で作動させて試験を行った。サンプルの DW 方向および CW 方向の両 方向について試験を行った。 皮膚接着力試験 幅 2.5cm×長さ 5cmのテープサンプルをヒト被検者の背中に貼り、皮膚接着力 試験を行った。各テープを、約 30.0cm/分の速度で移動する 2.0kgローラに、 順方向に1回、逆方向に1回通した。皮膚への接着力は、180 度の角度および 1 5.0cm/分の引き離し速度においてテープを引き離すのに要する剥離力として測 定した。最初に貼り付けた直後(T0)および 48 時間後(T48)に接着力を測定し た。好ましい皮膚接着剤は、一般的には、T0が約 50 グラム〜100 グラム(1.9 N/dm〜3.8N/dm)、T48が約 150 グラム〜300 グラム(5.8N/dm〜11.5N/dm)で ある。14 回の試験の結果を平均した。 皮膚接着浮上試験 48 時間皮膚接着力試験を行った際、テープを引き離す前にテープサンプルを 調べて皮膚から浮き上がった(剥離した)面積を求め、次のような等級付けを行っ た。 0 浮き上がりは観測されない。 1 テープの縁だけが浮き上がる。 2 試験領域の1%〜25%が浮き上がる。 3 試験領域の 25%〜25%が浮き上がる。 4 試験領域の 50%〜75%が浮き上がる。 5 試験領域の 75%〜100%が浮き上がる。 14 回の試験の結果を平均した。好ましい皮膚接着剤は、一般的には、約 2.5 未満の平均等級を呈する。 皮膚接着剤残留試験 48 時間皮膚接着力試験を行った際、テープサンプル下の皮膚を目視検査し、 皮膚表面上に残留した接着剤の量を求め、次のような等級付けを行った。 0 残留物は見られない。 1 残留物はテープの縁だけに発生する。 2 残留物は試験領域の1%〜25%を占める。 3 残留物は試験領域の 25%〜50%を占める。 4 残留物は試験領域の 50%〜75%を占める。 5 残留物は試験領域の 75%〜100%を占める。 14 回の試験の結果を平均した。好ましい皮膚接着剤は、一般的には、約 2.5 未満の平均等級を呈する。 実施例1〜17 および比較例 C1 実施例1および2において、感圧接着剤であるアクリル系成分〔イソオクチル アクリレート 95 重量%/アクリル酸5重量%:米国特許第 RE 24,906 号(Ulr ich)(引用により本明細書中に含まれるものとする)に従って水系乳化重合に より調製された剪断粘度 150Pa-s を有する物質〕および熱可塑性材料成分を、 直径 34mm の完全かみあい型同方向回転二軸スクリュー押出機(Leistritz,Inc. から入手可能なLEISTRITZTMモデル LSM34GL)中で溶融ブレンドした。熱可塑性 材料成分は押出機の供給口に導入し、感圧接着剤成分はゾーン4に導入した。ゾ ーン1からゾーン4までの温度を 38℃から 177℃まで(100°Fから350°Fまで )徐々に上昇させた。残りのゾーンの温度は、177℃〜191℃(350°F〜375°F) に保った。実施例1および2において、供給速度を調節することにより、感圧接 着剤成分対熱可塑性材料成分の比をそれぞれ 95:5および 85:15 とした。 少なくとも約 0.69MPa(100psi)の圧力で、二軸スクリュー押出機から幅 25. 4cm(10インチ)フィルムダイ〔Extrusion Dies,Inc.から入手可能な ULTRAFLEXTM 40ダイ(モデル89-12939)〕中へ連続的な送出を行った。ダイを 177℃〜191 ℃(350°F〜375°F)に保ち、ダイギャップを 0.5mm〜0.8mm(20 ミル〜30 ミル )に保った。ブレンドされた感圧接着剤組成物を、厚さ 51μm(2ミル)の二 軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムと剥離剤がコーティングされた紙ウ ェブとの間に 6.4kg/時(14 ポンド/時)の速度で供給した。フィルムおよひ ウェブを、21℃(70°F)の温度に保たれたチルロールの間に 13.7m/分(45fpm )の速度で供給し、感圧接着剤組成物層の厚さが約 64 ミクロン(2.5 ミル)で ある感圧接着テープを作製した。この他、いくつかのブレンドされた接着剤組成 物を、剥離剤がコーティングされた2つの紙ウェブの間に供給し、接着剤層の試 験またはそれに続いて異なる支持体への接着剤層の転写試験を更に行った。 実施例3、4、および5についても実施例1と同様に調製を行ったが、ただし 、異なる熱可塑性材料成分 ELVAXTM 240(剪断粘度 210Pa-s のエチレンビニル アセテートコポリマ)を、感圧接着剤成分対熱可塑性材料成分の比がそれぞれ95 :5、85:15、および 70:30 となるように感圧接着剤成分に添加した。実施例6 、7、および8についてもそれぞれ実施例3、4、および5と同様に調製を行っ たが、ただし、異なる熱可塑性材料成分 ELVAXTM450(剪断粘度 470Pa-s のエチ レンビニルアセテートコポリマ)を感圧接着剤成分に添加した。実施例9、10、 11および12についても実施例1と同様に調製を行ったが、ただし、異なる熱可塑 性材料成分 ELVAXTM260(剪断粘度 600Pa-s のエチレンビニルアセテートコポリ マ)を、感圧接着剤成分対熱可塑性材料成分の比がそれぞれ95:5、85:15、70:3 0、および 40:60 となるように感圧接着剤成分に添加した。実施例13、14、およ び15についてもそれぞれ実施例3、4、および5と同様に調製を行ったが、ただ し、異なる熱可塑性材料成分 ELVAXTM660(剪断粘度 730Pa-s のエチレンビニル アセテートコポリマ)を感圧接着剤成分に添加した。実施例 16 および 17 につ いてもそれぞれ実施例3および4と同様に調製を行つたが、ただし、異なる熱可 塑性材料成分 SURLYNTM 1702(DuPont から入手可能なエチレン-メタクリル酸コ ポリマ)を感圧接着剤成分に添加した。比較例 C1 についても実施例1と同様に調製を行ったが、ただし、熱可塑性材料成分を併用 せずに感圧接着剤成分だけを使用して感圧接着テープを作製した。 不連続な成分対実質的に連続な成分の粘度比の測定、および各感圧接着テープ のサンプルの接着剤の厚さの測定を行うとともに、ガラスに対する 180°剥離接 着力試験、二軸延伸ポリプロピレン(B0PP)に対する 180°剥離接着力試験、お よび剪断強度試験を、ウェブの進行方向(DW 方向)およびウェブの横方向(CW 方向)の両方向について行った。結果は表1に示されている。 レーザ光散乱試験により調べたところ、実施例 C1〜17 は、フィブリル状〜片 岩状の形態を呈した。表1のデータから分かるように、実施例1〜4、8、9、 12、および 16 では、熱可塑性材料成分(エチレンビニルアセテートコポリマお よびエチレンメタクリル酸コポリマ)をアクリル系感圧接着剤成分へ添加するこ とにより、対照接着剤(C1)のガラスおよび/または二軸延伸ポリプロピレンに 対する剥離接着力ならびに剪断強度が増大された。剥離接着力と剪断強度が同時 に増大することは珍しいことである。なぜなら、ほとんどのゴム系/樹脂系感圧 接着剤では、これらの2つの性質の間にトレードオフが存在するからである。熱 可塑性材料成分の濃度が5% 付近のところで特性強化が開始される。剥離接着力の強化は、エチレンビニルア セテートコポリマを含有する実施例において最も顕著に現れる。剪断強度の強化 は、エチレンメタクリル酸コポリマを含有する実施例において最も顕著に現れた 。実施例5〜7、10〜11、および 13〜15 は、ウェブの進行方向の剥離接着力よ りも著しく大きいウェブの横方向の剥離接着力を呈する顕著な異方性剥離接着力 が得られることを示している。 実施例 18〜22 実施例 18、19、および 20 はそれぞれ、実施例3、4、および5に従って実 施したが、ただし、異なる熱可塑性材料成分 TENITETM1550P(Eastman Kodakか ら入手可能な剪断粘度 675Pa-s の低密度ポリエチレン)を感圧接着剤成分に添 加した。実施例 21 および 22 はそれぞれ、実施例1および2に従って実施した が、ただし、異なる熱可塑性材料成分 DOWLEXTM 2517(Dow Chemical から入手 可能な剪断粘度 280Pa-s の線状低密度ポリエチレン)を感圧接着剤成分に添加 した。 不連続な成分対実質的に連続な成分の粘度比の測定、および各感圧接着テープ のサンプルの接着剤の厚さの測定を行うとともに、ガラスに対する 180°剥離接 着力試験、二軸延伸ポリプロピレン(B0PP)に対する 180°剥離接着力試験、お よび剪断強度試験を、ウェブの進行方向(DW 方向)およびウェブの横方向(CW 方向)の両方向について行った。これらの結果は、比較例 C1の結果と共に表2 に示されている。 光散乱試験により調べたところ、実施例 18〜22 は、フィブリル状の形態を呈し た。 表2のデータから分かるように、実施例 19、21、および 22 では、低密度およ び線状低密度ポリエチレン熱可塑性材料成分をアクリル系感圧接着剤成分へ添加 することにより、対照接着剤(C1)のガラスおよび/または二軸延伸ポリプロピ レンに対する剥離接着力および/または剪断強度が増大された。実施例 20〜21 は、3つの性質すべてに関して、異方性挙動を呈した。 実施例 23〜29 および比較例 C2 実施例 23〜29 は、実施例1に従って実施したが、ただし、異なる感圧接着剤 層の厚さ、異なる熱可塑性材料成分、および種々の感圧接着剤成分対熱可塑性材 料成分の比を使用した。実施例 23〜29 および比較例 C2において、感圧接着剤 層の厚さは約 90μm であった。実施例 23 および 24 において、熱可塑性材料 成分は FINATM3374X(Fina 0il and Chemical から入手可能な剪断粘度 700Pa-s のポリプロピレン)であり、それぞれ 90:10 および 85:15 の比で感圧接着剤 成分に添加した。実施例 25 および 26 は、実施例 23 および 24 に従って実施 したが、ただし、熱可塑性材料成分は ESC0RENETM 3860(EXXONから入手可能な ポリプロピレン)であった。実施例 27 では、DURAFLEXTM 0200(Shell Chemica l から入手可能な剪断粘度682Pa-s のポリブチレン)を使用し、比は 85:15 で あった。実施例 28 および 29 では、PRIMACORETM 1430(Dow Chemical から入 手可能な剪断粘度 630Pa-s のエチレンアクリル系エステルコポリマ)を使用し 、比はそれぞれ 92:8 および 87:13 であつた。比較例C2では、感圧接着剤組成 物層中に感圧接着剤成分だけを含有させた。 各感圧接着テープの不連続な成分対実質的に連続な成分の粘度比の測定を行う とともに、ガラスに対する 180°剥離接着力試験、二軸延伸ポリプロピレン(B0 PP)に対する 180゜剥離接着力試験、および剪断強度試験を、ウェブの進行方向 (DW 方向)およびウェブの横方向(CW 方向)の両方向について行った。これら の結果は、比較例C2の結果と共に表3に示されている。 光散乱試験により調べたところ、実施例 23〜29 は、フィブリル状の形態を呈 した。表3のデータから分かるように、実施例 23〜29 では、種々のポリプロピ レン熱可塑性材料成分をアクリル系感圧接着剤成分へ添加することにより、対照 接着剤(C2)のガラスおよび/または二軸延伸ポリプロピレンに対する剥離接着 力および/または剪断強度が増大された。実施例 23〜27 および実施例 29 は、 3つの性質のうちの1つ以上に関して、異方性挙動を呈した。 実施例 30〜33 実施例 30〜33 は、実施例1に従って実施したが、ただし、ゾーン4の温度は 204℃(400°F)であり、異なる熱可塑性材料成分を使用し、感圧接着剤成分対 熱可塑性材料成分の比は 85:15 であった。実施例 30 および 31 において、熱 可塑性材料成分は、それぞれ KodarTM 6763(Eastman Chemical Products から 入手可能な剪断粘度3150Pa-s の非晶質ポリエステル)およびStyronTM 615(Dow Chemicalから入手可能な剪断粘度 650Pa-s のポリスチレン)であった。実施例 32 および 33 において、熱可塑性材料成分は、それぞれ PlexiglasTMVMI00(A to Haas から入手可能な剪断粘度 1900Pa-s のポリメチルメタクリレート)およ び PETR0THENETM 3150B(Quantum Chemical から入手可能な剪断粘度 340Pa-s の高密度ポリエチレン)であった。感圧接着剤層の厚さは、64μm(2.5 ミル) であった。 不連続な成分対実質的に連続な成分の粘度比の測定、ガラスに対する 180°剥 離接着力試験、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)に対する 180°剥離接着力試験 、およ び剪断強度試験を、ウェブの進行方向(DW 方向)およびウェブの横方向(CW 方 向)の両方向について行った。これらの結果は、比較例 C1 の結果と共に表4に 示されている。 光散乱試験により調べたところ、実施例 30〜33 は、フィブリル状の形態を呈 した。表4のデータから分かるように、種々の他の熱可塑性材料成分をアクリル 系感圧接着剤成分へ添加することにより、ガラスおよび/または二軸延伸ポリプ ロピレンに対する異方性剥離接着力および/または異方性剪断強度を生じた。 また、実施例 30〜33 および比較例 C1 に対して、引張試験および伸び試験を 行って引張特性および伸び特性を調べた。図1は、実施例 31 のウェブの進行方 向(DW方向)およびウェブの横方向(CW 方向)に対する応力-歪曲線を表してい る。実施例 30〜33 のウェブの進行方向に対する対応する降伏応力はそれぞれ、 3.5MPa(550PSI)、20.7MPa(3000PSI)、2.2MPa(317PSI)、および 6.3MPa(9 15PSI)であつた。実施例 30〜33 のウェブの横方向に対しては、降伏応力をも 示さなかったが、ゴム弾性を有していた。比較例 C1 および実施例 30〜33 のウ ェブの進行方向の破断点伸びはそれぞれ、1143%、1125%、650%、962%、およ び 911%であった。比較例 C1 および実施例 30〜33 のウェブの横方向の破断点 伸びはそれぞれ、845%、1638%、1775%、1970%、および1797%であった。 より大きな剛度の熱可塑性ポリマをアクリル系感圧接着剤に添加すると、ウェ ブの進行方向の応力が実質的に増大し、ウェブの進行方向の破断点伸びが低下す るが、一方、ウェブの横方向の破断点伸びは増大する。このため、転写用接着テ ープとして単独で用いた場合、感圧接着剤はよりきれいに切断される。 実施例 34〜35 および比較例 C3〜C4 実施例 34〜35 は、実施例 33 に従って実施したが、ただし、異なる感圧接着 剤成分および異なる熱可塑性材料成分を使用した。実施例 34 では、感圧接着剤 は実施例33 のものと類似していたが、ただし、0.3 部のアクリルオキシベンゾ フェノンが追加されており、更に、熱可塑性材料は ELVAXTM 260であった。実施 例 35 では、感圧接着剤は HRJTM4326(Schenectedy Internationalから入手可能 な剪断粘度10Pa-sの2-エチルヘキシルアクリレート)であり、熱可塑性材料は E LVAXTM 240であった。比較例 C3 および C4 の感圧接着テープは、実施例 34 お よび 35 の場合と同じように作製したが、ただし、熱可塑性材料成分は含まれて いなかった。 各感圧接着テープの不連続な成分対実質的に連続な成分の粘度比の測定を行う とともに、ガラスに対する 180°剥離接着力試験、二軸延伸ポリプロピレン(B0 PP)に対する 180°剥離接着力試験、および剪断強度試験を、ウェブの進行方向 (DW 方向)およびウェブの横方向(CW 方向)の両方向について行った。結果は 表5に示されている。 光散乱試験により調べたところ、実施例 34〜35 は、フィブリル状の形態を呈 した。表5のデータから分かるように、熱可塑性材料成分を異なるアクリル系感 圧接着剤成分へ添加することにより、実施例 35 では、ガラスに対する異方性剥 離接着力を生じ、実施例 34 では、ガラスに対する剥離接着力が増大した。 実施例 36〜42 および比較例 C5〜C6 実施例 36〜42 は、実施例1に従って実施したが、ただし、異なる感圧接着剤 成分および異なる熱可塑性材料成分を、種々の感圧接着剤成分対熱可塑性材料成 分の比 で使用するとともに、感圧接着剤組成物の厚さを変化させた。更に、いくつかの 実施例の感圧接着剤には粘着付与剤が含まれていた。実施例 36〜42 および比較 例 C5〜C6 で使用した感圧接着剤は、実施例1で使用した水系乳化重合型接着剤 ではなく、懸濁重合されたアクリル系感圧接着剤であった。この懸濁重合型アク リル系感圧接着剤は、米国特許第 4,833,179 号(Youngら)に従って、次のよう に調製した。冷却器、サーモウェル、窒素供給口、ステンレス鋼製モータ駆動型 撹拌機、および温度調節機能付き加熱マントルを備えた2リットルのスプリット 反応器に、脱イオン水 750g を仕込み、これに酸化亜鉛 2.5g および親水性シリ カ(Cabot Corp.から入手可能な CAB-O-SILTM EH-5)0.75g を添加し、酸化亜鉛 およびシリカが完全に分散されるまで、窒素をパージングしながら 55℃まで加 熱した。この時点で、イソオクチルアクリレート 480g、メタクリル酸 20g、開 始剤(DuPont から入手可能な VAZ0TM64)2.5g、およびイソオクチルチオグリコレ ート連鎖移動剤 0.5 の仕込材料を一緒に混合した。次に、こうして得られた開 始剤および連鎖移動剤含有溶液を、良好な懸濁液が得られるように激しい撹拌( 700rpm)を続けながら、最初の水性懸濁液に添加した。窒素をパージングしなが ら、少なくとも6時間、反応を続け、この間、反応温度が 70℃未満に保たれる ように反応をモニタした。得られた感圧接着剤を回収し、少なくとも固形分 90 %まで乾燥した。実施例 36〜39 において、熱可塑性材料成分は、StyronTM615 であり、感圧接着剤対熱可塑性材料の比はそれぞれ、95:5、90:10、90:10、お よび 80:2 であった。実施例 40〜42 の感圧接着テープはそれぞれ、実施例 36 に従って作製したが、ただし、感圧接着剤には更に、脂肪族/芳香族 C9粘着付 与剤 ESCOREZTM 2393(EXXON から入手可能)が含まれており、感圧接着剤対粘 着付与剤の比はそれぞれ、76:19、76:19、および 64:16 であり、感圧接着剤組 成物の厚さはそれぞれ、およそ 46μm、30μm、および33μm であった。比較 例C5 およびC6 は、実施例 36 に従って実施したが、ただし、感圧接着剤組成物 中に感圧接着剤成分だけが含まれていた。 各感圧接着テープのサンプルの接着剤の厚さの測定、ガラスに対する 180°剥 離接着力試験、二軸延伸ポリプロピレン(B0PP)に対する 180°剥離接着力試 験、および剪断強度試験を、ウェブの進行方向(DW 方向)およびウェブの横方 向(CW 方 向)の両方向について行った。結果は表6に示されている。 レーザ光散乱試験により調べたところ、実施例 36〜42 は、フィブリル状の形 態を呈した。表6のデータから分かるように、熱可塑性材料成分を異なるアクリ ル系感圧接着剤成分へ添加することにより、ガラスおよび/または二軸延伸ポリ プロピレンに対する異方性剥離接着力および異方性剪断強度を生じた。比較例 C 5 および C6から分かるように、感圧接着剤の性質は、試験した範囲内では厚さ に対する有意な依存性を示さなかった。感圧接着剤成分に粘着付与剤を添加する と、剥離接着力の値は増大する方向にシフトし、異方性挙動は減少した。 実施例 43〜46 および比較例 C7〜C9 合成ゴム系および天然ゴム系感圧接着剤を製造するための配合装置およびコー テイング装置については、米国特許第 5,539,033 号に記載されているが、この 特許の内容は引用により本明細書中に含まれるものとする。実施例 43〜44 にお いて、合成ゴム NATSYNTM 2210(Goodyear から入手可能な剪断粘度 1500Pa-s の合成ポリイソプレン)、粘着付与剤 EXCOREZTM 1310LC、可塑剤の鉱油、およ び熱可塑性材料成分 StyronTM 615 を、直径 30mm の完全かみあい型同方向回転 二軸スクリュー押出機(Werner-Pfleiderer から入手可能なモデル ZSK30 で、 長さ対直径の比は 47:1である)中で溶融ブレンドした。弾性ポリマおよび熱可 塑性ポリマの両方を押出機のゾーン1(バレル1)中に供給した。粘着付与剤は 、ゾーン2(バレル6)に 10%、ゾーン3(バレル8)に 90%の割合で分割し て供給した。可塑剤はバレル 10 に供給 した。ゾーン1からゾーン5までの温度を 60℃から 204℃まで徐々に上昇させ た。残りのゾーンの温度は、170℃(350°F)に保った。スクリュー速度は毎分 200 回転であった。供給速度を調節することにより、合成ゴム対粘着付与剤対可 塑剤の比が61:32:7 である感圧接着剤成分を提供するとともに、実施例 43 およ び 44 に対して、感圧接着剤成分対熱可塑性材料成分の比がそれぞれ 90:10 及 び 80:20 である感圧接着剤組成物を提供した。 回転ロッドを備えたコンタクトダイを用いて、厚さ 51μm(2ミル)の二軸 延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム上にブレンドを押出し、感圧接着剤層 の厚さが 38μm である感圧接着テープを作製した。9m/分(30fpm)でフィル ムを移動させた。実施例 45〜46 は、それぞれ実施例 43〜44 に従って実施した が、ただし、合成ゴムの代わりに天然ゴム(CV-60)を使用した。比較例 C7〜C9 は、それぞれ実施例 43 および 45 に従って実施したが、ただし、熱可塑性材 料成分は添加しなかった。比較例 C8 は、実施例 44 の調製物をトルエンに溶解 し、51μM(2ミル)のPETフィルム上にコーティングしたものである。 各感圧接着テープのサンプルの接着剤の厚さを測定するとともに、ガラスに対 する 180°剥離接着力試験、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)に対する 180°剥 離接着力試験、および剪断強度試験を、ウェブの進行方向(DW 方向)およびウ ェブの横方向(CW 方向)の両方向について行った。結果は表7に示されている 。 レーザ光散乱試験により調べたところ、実施例 43〜46 は、フィブリル状の形 態を呈したが、この結果は、実施例 44 および 46 についてそれぞれ図5および 10 に示されている。これに関しては、四酸化オスミウムで染色されたサンプル の低温破壊 SEM 分析によっても確認されたが、この結果は、実施例 44 および 46 について それぞれ図 3〜4 および図 8〜9 に示されている。表7のデータから分かるよう に、熱可塑性材料成分を天然ゴム系または合成ゴム系感圧接着剤成分へ添加する ことにより、ガラスおよび二軸延伸ポリプロピレンに対する異方性剥離接着力を 生じた。更に、異方性剪断強度も観測された。図6および7は、比較例 C8 に対 する球状の形態を示している。この球状の形態は、本発明の組成物と比べて、よ り低い剪断強度および等方性剥離接着力を呈する。 実施例 47〜50 および比較例 C10-C11 実施例 47〜50 および比較例 C10-C11 は、それぞれ実施例 43〜46 ならびに 比較例 C7 および C9 に従って実施したが、ただし、その後、電子ビームの照射 を行った。ELECTROCURTAINTMモデル CB-175(マサチューセッツ州 Wilmington の EnergySciences Incorporated から入手可能)を 125kV の加速電圧で使用して 、各テープのサンプルに電子ビームを照射した。この照射は、不活性窒素雰囲気 中において計算線量 4.0 メガラドで行った。 ガラスに対する 180°剥離接着力試験、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)に対 する 180°剥離接着力試験、および剪断強度試験を、ウェブの進行方向(DW 方 向)およびウェブの横方向(CW 方向)の両方向について行った。結果は表7に 示されている。 レーザ光散乱試験により調べたところ、実施例 47〜50 は、依然としてフィブ リル状の形態を呈した。これに関しては、四酸化オスミウムで染色されたサンプ ルの低 温破壊 SEM 分析によっても確認された。表8のデータから分かるように、後続 の架橋を行うと、一般的には、剪断強度は増大し、剥離接着力は低下するが、異 方性は顕著な変化を示さなかった。 実施例 51 および比較例 C12 実施例 51 および比較例 C12 において、実施例 37 および比較例 C5 のとき と同じように感圧接着テープを作製したが、ただし、感圧接着剤層の厚さは 58 μmであり、異なる支持体を使用した。支持体は、非吸蔵性、すなわち、通気性 の織布バッキングであった。このバッキングは、ジョージア州 Spartanburg の Milliken and Co.から入手可能な 180×48 平織アセテートタフタクロスから成 り、縦糸方向に 75 デニールの繊維が、横糸方向に 150 デニールの繊維が使用 されている。 感圧接着テープの試験を行い、貼付け直後の皮膚接着力T0および 48 時間後 の皮膚接着力T48、48 時間後の皮膚接着浮上度、および 48 時間後の皮膚接着 残留度を、DW 方向およびCW 方向の両方向に対して求めた。結果は表9に示され ている。 表9のデータから分かるように、実施例 51 の感圧接着テープは、T0:T48接 着力に対して、皮膚からの異方性剥離の性能を有していたが、これはアクリル系 接着剤成分と熱可塑性成分とを適切にブレンドすることにより調節可能である。 従って、このテープは、1方向に引張ると皮膚から容易に除去されるが、良好な 保持能力を有している。 実施例 52〜57 および比較例 C13〜C14 本発明の接着剤を用いると、以下に説明される手順から分かるように、多層経 皮 薬剤送達デバイスからの薬剤の放出速度を調節することができる。実施例 52〜5 7 および比較例 C13〜C14 の試験パッチに使用される速度調節用接着剤は、それ ぞれ実施例 30、32、33、34、37、および 42、ならびに比較例 C13〜C14 に従っ て作製したが、ただし、各接着剤を剥離紙に接合した。 各試験パッチは、4層:すなわち、バッキング、薬剤を含有する第1の接着剤 層、速度調節を行うための第2の接着剤層、および剥離ライナ、から成っていた 。アクリレート接着剤コポリマ〔57.5/39/3.5 w/w/w イソオクチルアクリレート /2-ヒドロキシエチルアクリレート/ELVACITETM(ICI アクリル系化合物)1020 ポリメチルメタクリレートマクロモノマを固形分 50%でエチルアヤテートに添 加したもの〕およびフェノバルビトールを一緒にして混合し、均一なコーティン グ配合物を調製した。この配合物をバッキング(3M Company から入手可能な淡 褐色ポリエステルフィルムラミネート 1109 SCOTCHPAKTM)上にコーティングし 、次いで、43℃で 15分間乾燥した。得られたコーティング層には5重量%のフ ェノバルビタールが含まれ、その層の厚さは5ミル(127μm)であった。この 露出面を、剥離ライナ上に配設された本発明の速度調節用接着剤の層にラミネー トした。得られたラミネートをダイカットして試験パッチ(丸形、5cm2)を切り 出した。 パッチの周囲から薬剤が漏れるのを防ぐために、各試験パッチに接着剤オーバ レイを同心円状に配置した。接着剤オーバレイ〔バッキング上にコーティングさ れたポリイソブチレンの 25cm2、1ミル(25μm)の丸形の層〕を試験パッチの バッキングにラミネートしたが、その際、パッチとオーバレイを同心円状に配置 した。試験パッチから剥離ライナを取り除いた。試験パッチ/オーバレイラミネ ート上に中心を合わせてリング形オーバレイ〔バッキング上にコーティングされ たポリイソブチレンの 25cm2、内径 22mm、1ミル(25μm)の層〕を配置し、 次いで、接着剤面をラミネートして一体化し、試験パッチの周りをシールした。 剥離ライナを試験パッチ上に戻し、次いで、試験パッチが中心にくるように全ア センブリをダイカットした(丸形、12.5cm2)。箔パウチ中にアセンブリを入れ てヒートシールし、8日間かけて平衡状態にした。 次に、パウチからアセンブリを取り出し、両面塗布テープを用いてガラスプレ ー トの一端に固定した。ただし、アセンブリのバッキングが両面塗布テープと直接 接触するようにした。試験パッチから剥離ライナを取り除いた。マグネチックス ターラを備えた 120ml トールガラスジャー中にガラススライドを吊り下げた。H PLC 等級の水 6L、一塩基性リン酸ナトリウム一水和物 2.2835g、二塩基性リン 酸ナトリウム七水和物 9.7538g、および塩化ナトリウム 46.4502g を混合するこ とにより、レリース溶液を調製した。32℃のレリース溶液 100ml をジャーに添 加した。試験パッチをレリース溶液中に完全に浸漬した。ジャーに蓋をし、次い で 32℃に温度制御されたチャンバ中に入れた。実験中、絶えずレリース溶液を 攪拌した。 所定の時刻(1時間後、6.5 時間後、24 時間後、72 時間後、168 時間後、お よび336 時間後)で、蓋をとり、レリース溶液のサンプル 1.0mL を採取し、HPL C サンプルバイアル中に入れた。逆相高速液体クロマトグラフィーにより、サン プル中のフェノバルビトール含有量を定量した〔Waters LC1 Module Plus;カラ ム:15cm×4.6mm(内径)Supelcosil LC-ABZ、粒子サイズ5μm;移動相:25mM 一塩基性リン酸カリウム緩衝液75%/アクリロニトリル 25%(体積比);流量 :2.0ml/分;検出器:0.005AUFS で 254nm の uv;実験時間:10分;注入体積 :20μL〕。 放出パーセントは、次の式を用いて求めた。 ただし: Ri=時刻「i」におけるサンプルから放出されたフェノバルビトールのパ ーセ ント i=時刻のシーケンス番号(値:1,2,3n) Ci=時刻 Iにおける HPLC分析によるサンプル濃度(μg/mL単位) C0=0 T.C.=フェノバルビトールの理論含有量(μg/cm2単位) S.A.=試験パッチの表面積(cm2単位) 以下の表は、速度調節用接着剤の厚さおよび各時刻における累積放出パーセン トを示している。各値は、4つの異なる試験パッチに対する測定値の平均である 。 感圧接着剤成分に、他の実質的に不混和性の熱可塑性材料成分を添加すること により、薬剤の拡散速度を変化させることができる。このとき、少量成分は、フ ィブリル状〜片岩状の形態をとる離散したドメインを形成する。このため、2つ のポリマドメインの吸着および脱着作用の差異が増大され、速度調節用接着剤層 の成形中に曲がりくねった通路が形成される。 実施例 58 および比較例 C15〜C17 熱可塑性エラストマ成分を含有する本発明の接着剤を用いると、以下の手順か ら分かるように、多層経皮薬剤送達デバイスからの薬剤の放出速度を調節するこ とができる。実施例 58 において、直径 30mm のバレルを備え、長さ対直径の比 が 37:1である同方向回転二軸スクリュー押出機モデル SZK 30 中で、実施例 3 6 に記載の水系懸濁重合されたアクリル系感圧接着剤成分を、熱可塑性エラスト マ接着剤成分(熱可塑性エラストマブロックコポリマ KRAT0NTM D1107P 50 部と 、酸化防止剤IRGAN0XTM 1010 1部と、粘着付与樹脂 ESC0REZTM 1310LC 50 部と 、をブレンドすることにより調製されたもの)と共に、それぞれアクリル系接着 剤対熱可塑性エラストマ接着剤との比を 50:50 にして溶融ブレンドした。熱可 塑性エラストマブロックコポリマをゾーン1に供給し、粘着付与樹脂をゾーン2 に供給し、アクリル系感圧接着剤をゾーン3に供給した。温度を 249℃〜165℃ に保った。得られた感圧接着剤組成物を、接着剤層の厚さが 51μmとなるよう に剥離紙に接合した。 比較例 C15 では、実施例 58 のアクリル系接着剤だけを使用して感圧接着剤 を調製した。比較例 C16 では、次のように感圧接着剤を調製した。実施例 36 のアクリル系接着剤を、固形分 20%で 90/10 ヘプタン/イソプロピルアルコー ル混合液中に溶解した。熱可塑性エラストマ KratonTM1107 および粘着付与剤 E SC0REZTM1310LC を 50/50 の混合比で、固形分 50%となるようにトルエンに溶 解した。 適当量のアクリル系接着剤と kraton 接着剤とのブレンドを混合することによ り、混合比 50/50 のアクリレート/粘着性が付与された熱可塑性エラストマの 混合物を調製した。 感圧接着剤組成物を溶剤中に添加し、ナイフコーティングおよび乾燥を行った 。乾燥したコーティング層の厚さは、51μm(2ミル)であつた。乾燥条件は、 43℃(110°F)で5分、85℃(185°F)で2分、および 107℃(225°F)で2分で あった。 比較例 C17 では、実施例 58 の粘着性が付与された熱可塑性エラストマ接着 剤だけを使用して感圧接着剤を調製した。 各試験パッチは、4層:すなわち、バッキング、薬剤を含有する第1の接着剤 層、速度調節を行うための第2の接着剤層、および剥離ライナ、から成っていた 。アクリレート接着剤コポリマ〔59/39/2 w/w/wイソオクチルアクリレート/2− ヒドロキシエチルアクリレート/ELVACITETM(ICI アクリル系化合物)1020 ポ リメチルメタクリレートマクロモノマを固形分 51.9%で 95/5 エチルアセテー ト/イソプロパノールに添加したもの〕およびフェノバルビタールを一緒にして 混合し、均一なコーティング配合物を調製した。この配合物をバッキング(3M C ompany から入手可能な淡褐色ポリエステルフィルムラミネート 1109 SC0TCHPAKTM )上にコーティングし、次いで、43℃で 15 分間乾燥した。得られたコーティ ング層には8重量%のフェノバルビタールが含まれ、その層の厚さは 15 ミル( 382μm)であった。この露出面を、剥離ライナ上に配設された厚さ2ミル(51μ m)の速度調節用接着剤層にラミネートした。得られたラミネートをダイカット して試験パッチ(丸形、5cm2)を切り出した。 パッチの縁から薬剤が漏れるのを防ぐために、各試験パッチに接着剤オーバレ イを取り付けた。接着剤オーバレイ〔バッキング上にコーティングされたポリイ ソブ チレンの25cm2、1ミル(25μm)の丸形の層〕を試験パッチのバッキングにラミ ネートしたが、その際、パッチとオーバレイを同心円状に配置した。試験パッチ から剥離ライナを取り除いた。試験パッチ/オーバレイラミネート上に中心を合 わせてリング形オーバレイ〔バッキング上にコーティングされたポリイソブチレ ンの25cm2、内径22mm、1ミル(25μm)の層〕を配置し、次いで、接着剤面をラ ミネートして一体化し、試験パッチの周りをシールした。剥離ライナを試験パッ チ上に戻し、次いで、試験パッチが中心にくるように全アセンブリをダイカット した(丸形、12.5cm2)。箔パウチ中にアセンブリを入れてヒートシールし、8 日間かけて平衡状態にした。 次に、パウチからアセンブリを取り出し、両面塗布テープを用いてガラスプレ ートの一端に固定した。ただし、アセンブリのバッキングが両面塗布テープと直 接接触するようにした。試験パッチから剥離ライナを取り除いた。マグネチック スターラを備えた 120ml トールガラスジャー中にガラススライドを吊り下げた 。HPLC 等級の水 6L、一塩基性リン酸ナトリウム一水和物 2.2835g、二塩基性リ ン酸ナトリウム七水和物 9.7538g、および塩化ナトリウム 46.4502g を混合する ことにより、レリース溶液を調製した。32℃のレリース溶液 100mL をジャーに 添加した。試験パツチをレリース溶液中に完全に浸漬した。ジャーに蓋をし、次 いで 32℃に温度制御されたチャンバ中に入れた。実験中、絶えずレリース溶液 を攪拌した。 所定の時刻(1時間後、4時間後、8時間後、24 時間後、97.5 時間後、168 時間後、264 時間後、および336 時間後)で、蓋をとり、レリース溶液のサンプ ル 1.0mlを採取し、HPLC サンプルバイアル中に入れた。逆相高速液体クロマト グラフィーにより、サンプル中のフェノバルビタール含有量を定量した〔Waters LC1 ModulePlus;カラム:15cm×4.6mm(内径)Supelcosil LC-ABZ、粒子サイズ 5μm;移動相:25mM一塩基性リン酸カリウム緩衝液75%/アクリロニトリル25% (体積比);流量:2.0ml/分;検出器:0.005AUFS で 254nmのuv;実験時間:1 0分;注入体積:20μ1〕。 放出パーセントは、次の式を用いて求めた。 ただし: Ri=時刻「i」におけるサンプルから放出されたフェノバルビタールのパ ーセ ント i=時刻のシーケンス番号(値: 1,2,3...n) Ci=時刻Iにおける HPLC 分析によるサンプル濃度(μg/mL単位) Co=0 T.C.=フェノバルビタールの理論含有量(μg/cm2単位) S.A.=試験パッチの表面積(cm2単位) 以下の表は、速度調節層中で使用された接着剤の識別記号および各時刻におけ る累積放出パーセントを示している。各値は、4つの異なる試験パッチに対する 測定値の平均である。 感圧接着剤成分に、他の実質的に不混和性の熱可塑性材料成分を添加すること により、薬剤の拡散速度を変化させることができる。このとき、少量成分は、フ ィブリル状〜片岩状の形態をとる離散したドメインを形成する。実施例 58 と比 較例 C16とを比べると分かるように、フィブリル状〜片岩状の形態をとることに より、2つのポリマドメインの吸着および脱着作用の差異が増大され、速度調節 用接着剤層の成形中に曲がりくねった通路が形成される。 実施例 60 実施例 60 において、米国特許第5,539,033 号に記載のものと類似した方法を 用い て、実施例 36 に記載の感圧接着剤成分を、直径 30mm の完全かみあい型同方向 回転二軸スクリュー押出機(ニュージャージー州 RamseyのWerner-Pfleiderer C orp.から入手可能なモデル ZSK30 で、長さ対直径の比は 36:1 である)中で溶 融ブレンドした。使用したスクリュー構成は、米国特許第5,539,033 号の図4に 示されているものと同じであった。弾性ポリマ NATSYNTM 2210 をゾーン1に添 加した。アクリル系感圧接着剤をゾーン9に添加した。エラストマ対アクリル系 感圧接着剤の比は 50:50 であった。スクリュー速度は 475rpm であった。ゾー ン3へ空気を注入し、温度を 133℃に保つことにより、エラストマの分子量を低 下させ、ホットメルト処理適性を向上させた。ダイの温度は 154℃であった。9. 1m/分で移動する厚さ 30μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、厚 さ 42μmの層となるように感圧接着剤を塗布した。感圧接着剤層は、本質的に 非粒状性で、触れると粘着性を示し、光散乱試験により調べたところフィブリル 状の形態を呈した。 本発明の範囲および精神から逸脱することなく、本発明の種々の修正および変 更が行えることは、当業者には自明であろう。従って、本発明は、例示だけを目 的とした本明細書中に記載の内容に限定されるべきものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 121/00 C09J 129/10 129/10 133/00 133/00 153/02 153/02 175/04 175/04 183/00 183/00 A61L 15/06 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,H U,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG, MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM ,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 クルーガー,デニス・エル アメリカ合衆国54016ウィスコンシン州ハ ドソン、バン・タラ・レイン667番 (72)発明者 シップマン,ロバート・ダブリュー・ジー アメリカ合衆国55128ミネソタ州オークデ イル、ヘルモ・アベニュー・ノース4771番 (72)発明者 ヤルッソ,デイビッド・ジェイ アメリカ合衆国55126ミネソタ州ショアー ビュー、ブリッジ・ストリート201番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも1つの感圧接着剤成分と、使用温度において該感圧接着剤成分 と混和しない少なくとも1つの熱可塑性材料成分と、を含んでなる感圧接着剤組 成物であって、しかも、 (1)少なくとも 40 重量%の感圧接着剤成分と、少なくとも5重量%の熱可 塑性材料成分と、を含み、 (2)少なくとも2つの異なるドメイン、すなわち、実質的に連続な第1のド メインおよびフィブリル状〜片岩状の第2のドメイン、を含有する形態を有し、 更に、 (a)単独で使用されたときの該感圧接着剤成分のものよりも大きい剥離接着 力およびそれと同等な剪断強度、 (2)単独で使用されたときの該感圧接着剤成分のものよりも大きい剪断強度 およびそれと同等な剥離接着力、 (3)異方性剥離接着力、 (4)異方性剪断強度、および (5)破断点伸びまでのすべての伸びに対して、ウェブの横方向の引張応力よ りも少なくとも2倍大きいウェブの進行方向の引張応力、 から成る群より選ばれた少なくとも1つの感圧接着特性を有する前記感圧接着剤 組成物。 2.前記感圧接着剤成分が、アクリル系化合物、スチレンブロックコポリマ、 天然ゴム、合成ゴム、シリコーン尿素ポリマ、ポリウレタン、ポリビニルメチル エーテル、およびこれらのブレンドから成る群より選ばれる請求項1記載の感圧 接着剤組成物。 3.前記熱可塑性材料成分が、エチレン-ビニルアセテート、ポリオレフィン 、ポリスチレン、非晶質ポリエステル、ポリメチルメタクリレート、およびナイ ロンである請求項1記載の感圧接着剤組成物。 4.前記熱可塑性材料成分が、エチレン-ビニルアセテート、アイソタクチッ ク ポリプロピレン、線状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエ チレン、ポリブチレン、またはポリスチレンである請求項3記載の感圧接着剤組 成物。 5.粘着付与剤を更に含んでなる請求項1記載の感圧接着剤組成物。 6.少なくとも1つの感圧接着剤成分と、ポリスチレン、非晶質ポリエステル 、ポリメチルメタクリレート、またはナイロンから成り、使用温度において該感 圧接着剤成分と混和しない少なくとも1つの熱可塑性材料成分と、を含んでなる 感圧接着剤組成物であって、しかも、 (1)少なくとも 40 重量%の感圧接着剤成分と、少なくとも5重量%の熱可 塑性材料成分と、を含み、更に、 (2)少なくとも2つの異なるドメイン、すなわち、実質的に連続な第1のド メインおよびフィブリル状〜片岩状の第2のドメイン、を含有する形態を有する 前記感圧接着剤組成物。 7.前記感圧接着剤成分が、アクリル系化合物、スチレンブロックコポリマ、 天然ゴム、合成ゴム、シリコーン尿素ポリマ、ポリウレタン、ポリビニルメチル エーテル、およびこれらのブレンドから成る群より選ばれる請求項6記載の感圧 接着剤組成物。 8.(a)少なくとも1つの感圧接着剤成分と少なくとも1つの熱可塑性ポリ マ成分とを溶融混合して容器に移す工程と、 (b)(1)溶融混合された該成分を、剪断流もしくは延伸流の条件下または これらの両方の条件下で押出すか、あるいは、 (2)該溶融混合物を押出および延伸することにより、感圧接着剤組成 物を形成する工程と、 (c)該組成物を冷却させる工程と、 を含む、請求項1記載の感圧接着剤組成物の製造方法。 9.前記混合を、分散もしくは分配の条件下またはこれらを組合せた条件下で 行う請求項8記載の方法。 10.前記混合を、バッチ法または連続法のいずれかを用いて行う請求項8記 載の方法。 11.前記バッチ法を、密閉混合またはロール混練により行う請求項10記載 の方法。 12.前記連続法を、一軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機、ディス ク押出機、往復一軸スクリュー押出機、またはピンバレル一軸スクリュー押出機 を用いて行う請求項10記載の方法。 13.(a)少なくとも1つの感圧接着剤成分と少なくとも1つの熱可塑性ポ リマ成分とを溶融混合して容器に移す工程と、 (b)(1)溶融混合された該成分を、剪断流もしくは延伸流の条件下または これらの両方の条件下で押出すか、あるいは、 (2)該溶融混合物を押出および延伸することにより、感圧接着剤組成 物を形成する工程と、 (c)該組成物を冷却させる工程と、 を含む、請求項6記載の感圧接着剤組成物の製造方法。 14.前記混合を、分散もしくは分配の条件下またはこれらを組合せた条件下 で行う請求項13記載の方法。 15.前記混合を、バッチ法または連続法のいずれかを用いて行う請求項13 記載の方法。 16.前記バッチ法を、密閉混合またはロール混練により行う請求項15記載 の方法。 17.前記連続法を、一軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機、ディス ク押出機、往復一軸スクリュー押出機、またはピンバレル一軸スクリュー押出機 を用いて行う請求項15記載の方法。 18.支持体と、該支持体上にある請求項1記載の感圧接着剤組成物と、を含 んでなる感圧接着テープ。 19.支持体と、該支持体上にある請求項1記載の感圧接着剤組成物と、を含 んでなる感圧接着テープ。 20.(a)少なくとも1つの感圧接着剤成分と少なくとも1つの熱可塑性ポ リマ成分とを溶融混合して容器に移す工程と、 (b)(1)溶融混合された該成分を、剪断流もしくは延伸流の条件下または これらの両方の条件下で支持体上に押出すか、あるいは、 (2)該溶融混合物を、支持体上に押出および延伸することにより、感 圧接着剤のコーティングされた構成体を形成する工程と、 (c)該構成体を冷却させる工程と、 を含む、請求項1記載の感圧接着剤組成物を含んでなる感圧接着テープの製造方 法。 21.(a)少なくとも1つの感圧接着剤成分と少なくとも1つの熱可塑性ポ リマ成分とを溶融混合して容器に移す工程と、 (b)(1)溶融混合された該成分を、同時押出される支持体上に、剪断流も しくは延伸流の条件下またはこれらの両方の条件下で押出すか、あるいは、 (2)該溶融混合物を、同時押出される支持体上に押出および延伸する ことにより、感圧接着剤のコーティングされた構成体を形成する工程と、 (c)該構成体を冷却させる工程と、 を含む、請求項1記載の感圧接着剤組成物を含んでなる感圧接着テープの製造方 法。 22.(a)少なくとも1つの感圧接着剤成分と少なくとも1つの熱可塑性ポ リマ成分とを溶融混合して容器に移す工程と、 (b)(1)溶融混合された該成分を、剪断流もしくは延伸流の条件下または これらの両方の条件下で支持体上に押出すか、あるいは、 (2)該溶融混合物を、支持体上に押出および延伸することにより、感 圧接着剤のコーティングされた構成体を形成する工程と、 (c)該構成体を冷却させる工程と、 を含む、請求項6記載の感圧接着剤組成物を含んでなる感圧接着テープの製造方 法。 23.(a)少なくとも1つの感圧接着剤成分と少なくとも1つの熱可塑性ポ リマ成分とを溶融混合して容器に移す工程と、 (b)(1)溶融混合された該成分を、同時押出される支持体上に、剪断流も しくは延伸流の条件下またはこれらの両方の条件下で押出すか、あるいは、 (2)該溶融混合物を、同時押出される支持体上に押出および延伸する ことにより、感圧接着剤のコーティングされた構成体を形成する工程と、 (c)該構成体を冷却させる工程と、 を含む、請求項6記載の感圧接着剤組成物を含んでなる感圧接着テープの製造方 法。 24.経皮薬剤送達デバイス中に請求項1記載の感圧接着剤を含んでなる感圧 接着剤製品。 25.請求項1記載の感圧接着剤を含んでなるグラフィックアートフィルム。
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