JP3319749B2 - 粘着性組成物、それを用いた粘着体及びその粘着体の製造方法 - Google Patents

粘着性組成物、それを用いた粘着体及びその粘着体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、粘着性組成物、それを用いた粘着体及びそ
の粘着体の製造方法に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 従来より、紙、木、プラスチック等を固定するのに、
簡便に使用でき、初期接着力が大きいという理由から、
感圧接着テープが汎用されている。
このような感圧接着テープの製法としては、通常、下
塗り処理を施した基材フィルム上に、粘着剤組成物を有
機溶剤に溶解したものを塗布し、ついでそれを乾燥させ
る方法が採用されている。
しかしながら、このような溶剤塗工法は、乾燥工程で
多量の溶剤を除去しなければならないので、設備面で
は、長い乾燥ゾーン及び溶剤の回収設備を設けなければ
ならないという欠点があり、火災防止及び生産コストの
低減を図るためには望ましい方法とはいえず、さらに労
働衛生面では、作業者が溶剤中毒になる恐れがあるとい
う欠点があった。
そこで、有機溶媒を用いなくとも塗工できるものとし
て、水分散型感圧接着剤が注目されているが、この感圧
接着剤は、水を媒体とするために、ベースポリマーと架
橋剤が均一になりにくく、安定した凝集力(粘着力)を
得ることができないという欠点があった。
また、有機溶媒を用いない塗工法として、いわゆる熱
溶融塗工法が知られている。
しかしながら、この方法では、溶融粘度が高い高粘度
粘着剤を用いるのは、塗工が困難になるので好ましくな
く、したがって、この方法により得られた感圧接着テー
プは凝集力が不十分であるとともに、基材と粘着剤との
接着力が弱く、基材に下塗り処理を施さなければならな
いという欠点があった。
本発明の目的は、有機溶剤を用いなくとも、例えば感
圧接着テープ等を作製することができ、しかも安定した
凝集力と接着力を有する粘着性組成物、それを用いた粘
着体及びその粘着体の製造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の第1は、(メタ)アクリル酸エステルを乳化
重合して得られる平均粒子径が1μm未満の粘着性微粒
子とバインダーとを、実質的に無溶剤下で混練・押出し
て得られる粘着剤組成物である。
本発明の第2は、基材シート又は剥離ライナー上に、
シート状、テープ状又は塊状の前記粘着剤組成物を有す
る粘着体である。
本発明の第3は、(メタ)アクリル酸エステルを乳化
重合して得られる平均粒子径が1μm未満の粘着性微粒
子とバインダーとを、実質的に無溶剤下で混練・押出す
工程を含む、粘着剤組成物の製造方法である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の粘着性組成物に含有する粘着性粒子の平均粒
子径は、1μm未満である。
粘着性粒子の平均粒子径が1μm以上のときには、被
着体との密着力が不十分となる。
本発明の粘着性組成物に用いる粘着性粒子は、例えば
ラテックスから分散媒を除去して得ることができる。
前記ラテックスは、例えば、モノマーを重合開始剤、
溶媒、乳化剤及び連鎖移動剤とともに、撹拌機付きの反
応容器に投入し、無酸素下で乳化重合して得ることがで
きる。
モノマーとしては、各種(メタ)アクリル酸エステル
や共重合が可能なモノマーを用いることができ、例え
ば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸
2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸グリシジル、
(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、酢酸ビニ
ル、スチレン等を挙げることができる。これらのモノマ
ーは、単独で用いてもよいし、2種以上のものを組合わ
せて用いてもよい。
また、前記ラテックスは、このような乳化重合で得ら
れたラテックスのほか、溶液重合で得られたものを乳化
させたもの、塊状物を粉砕したもの、天然ゴムなどの天
然ラテックスでもよい。
このようなラテックスから分散媒を除く方法として
は、電解質や有機溶媒を用いた塩析法、凍結−乾燥法、
機械的破壊法等を挙げることができる。
塩析法で用いる電解質としては、塩化カルシウム、塩
化ナトリウム、塩化アルミニウム、硫酸ナトリウム、塩
酸、酢酸、ギ酸、硫酸銅(II)、硫酸亜鉛、硫酸マグネ
シウム等を挙げることができる。中でも好ましいのは、
酢酸、ギ酸、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化ア
ルミニウム、硫酸亜鉛である。
電解質の添加量は、ラテックス1に対して、1〜50
0mmol、好ましくは、100〜200mmolである。
塩析法で用いる有機溶媒としては、アセトン、2−ブ
タノール、メチルアルコール、エチルアルコール、イソ
プロピルアルコール等を挙げることができる。中でも好
ましいのは、アセトン、メチルアルコール、イソプロピ
ルアルコールである。
有機溶媒の添加量は、ラテックス100重量部に対し
て、20〜200重量部、好ましくは、50〜100重量部であ
る。
本発明の粘着性組成物は、前記粘着性粒子とバインダ
ー及び/又は充填剤を含有する。
本発明に用いるバインダーとしては、例えば、ポリエ
チレン、飽和ポリエステル、ポリブチレン、ポリイソブ
チレン、ポリブテン、ポリイソプレンビニルブチラー
ル、ポリフェニレンオキシド、ポリウレタン、ポリ−p
−キシレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、塩素化ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチ
レン、ポリクロルトリフルオロエチレン、メタクリル樹
脂、ポリメチルペンテン、ポリアクリロニトリル、ポリ
エーテル類、熱可塑性ポリエステル類、ポリアミド類、
ポリアミド誘導体、ポリケン、ポリビニルアルコール、
ポリビニルエーテル、ポリビニルブチラール、シリコー
ン類及びこれらの樹脂モノマーの共重合体等を挙げるこ
とができる。中でも好ましいのは、飽和ポリエステル、
ポリウレタン、イソブチレン共重合体、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテルであ
る。これらのバインダーは、単独で用いてもよいし、2
種以上のものを組合わせて用いてもよい。
バインダーの配合量は、粘着性粒子100重量部(ラテ
ックス換算)に対して、20〜500重量部、好ましくは、1
00〜200重量部である。
本発明に用いる充填材としては、例えば炭酸カルシウ
ム、炭酸バリウム、硫酸アルミニウム、二硫化モリブデ
ン、酸化チタン、アルミナ、シリカ、酸化マグネシウ
ム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、酸化第一鉄、
酸化第二鉄、ガラスビーズ等の無機質固体粒子;硬化ゴ
ム、エボナイト、リグニン/フェノール樹脂、スチレン
樹脂、塩化ビニル樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、メラミン樹脂、尿素
樹脂その他樹脂類等の有機質固体粒子を挙げることがで
きる。中でも好ましいのは、炭酸カルシウム、硫酸アル
ミニウム、酸化チタン、アルミナ、硬化ゴム、ポリプロ
ピレン樹脂、メラミン樹脂である。これらの充填材は、
単独で用いてもよいし、2種以上のものを組合わせて用
いてもよい。
充填材の配合量は、粘着性粒子100重量部(ラテック
ス換算)に対して、1〜100重量部、好ましくは、10〜4
0重量部である。
本発明の粘着性組成物には、前記粘着性粒子、バイン
ダー及び充填材のほか、熱硬化性樹脂及び/又は電離放
射線硬化性樹脂を含有させることができる。
本発明に用いる熱硬化性樹脂としては、例えば、エポ
キシ樹脂、アルキッド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
アクリル樹脂、ウレタン樹脂等を挙げることができる。
中でも好ましいのは、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、
アクリル樹脂、ウレタン樹脂である。
熱硬化性樹脂の配合量は、粘着性粒子100重量部(ラ
テックス換算)に対して、10〜90重量部、好ましくは、
30〜70重量部である。
本発明に用いる電離放射線硬化性樹脂としては、例え
ば、両末端アクリロイルポリブタジエンオリゴマー、エ
ポキシアクリルオリゴマー、ウレタンアクリルオリゴマ
ー、ウレタン(メタ)アクリロイルオリゴマー、ポリエ
ステルアクリルオリゴマー、シリコーンアクリルオリゴ
マー、(メタ)アクリルモノマートリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオール(メタ)ア
クリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリ
レート、ジアクリロキシエチルフォスフェート等を挙げ
ることができる。
電離放射線硬化性樹脂の配合量は、粘着性粒子100重
量部(ラテックス換算)に対して、10〜90重量部、好ま
しくは、30〜70重量部である。
本発明の粘着性組成物に熱硬化性樹脂を含有する場合
には、熱反応開始剤をともに含有するのが好ましい。
本発明に用いる熱反応開始剤としては、例えば、ベン
ゾイルパーオキシド、ジ−2−エチルヘキシルパーオキ
シジカーボネート、ジ−3−メトキシブチルパーオキシ
ジカーボネート、過酸化ベンゾイル、シクロヘキサンパ
ーオキシド等を挙げることができる。
熱反応開始剤の配合量は、前記電離放射線硬化性樹脂
と前記熱硬化性樹脂との合計量100重量部に対して、0.1
〜10重量部、好ましくは、0.5〜5重量部である。
また、本発明の粘着性組成物には、光反応開始剤、熱
可塑性樹脂、増量剤、消泡剤その他の配合剤を含有して
いてもよい。
本発明の粘着性組成物は、ラテックスからその分散媒
を除去した前記粘着性粒子と、バインダー及び/又は充
填剤を前記の配合量で、実質的に無溶剤下で混練して得
ることができる。
本発明にいう「実質的に無溶剤」とは、粒子中の残留
溶剤が1%未満であることをいう。
本発明の粘着体は、基材シート又は剥離ライナー上
に、前記粘着性組成物をシート状、テープ状又は塊状に
押し出し成形して作製することができる。
本発明の粘着体に用いる基材シートとしては、例え
ば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピ
レンフルム、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフ
ィルム、ポリウレタンフィルム、ポリカーボネートフィ
ルム、紙等を挙げることができる。
基材シートの厚さは、1〜100μmである。
本発明の粘着体に用いる剥離ライナーとしては、例え
ば、フッ素処理又はシリコン処理した、ポリエステルフ
ィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィル
ム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリウレタンフィルム、
ポリカーボネートフィルム、紙等を挙げることができ
る。
剥離ライナーの厚さは、10〜500μmである。
基材シート又は剥離ライナー上に設ける粘着性組成物
がシート状又はテープ状の場合には、その粘着性組成物
の厚さは、1〜100μm、好ましくは、10〜50μmであ
る。
また、粘着性組成物が塊状の場合には、基材シート又
は剥離ライナー1cm2当たり、粘着性組成物を、0.1〜10g
設けたものが好ましい。
[実施例] 次に実施例及び比較例を示し、本発明をさらに具体的
に説明する。
(実施例1) 撹拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を備えた
反応容器内に、アクリル酸2エチルヘキシル70重量部、
アクリル酸エチル25重量部、アクリル酸5重量部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム3重量部及び脱イオ
ン水100重量部を仕込み、窒素気流下にて撹拌しながら
加熱し、反応系が約70℃に達した時点で重合開始剤とし
て過硫酸アンモニウム0.2重量部を加えて重合を開始さ
せ、約2時間反応させた。反応終了後、約80℃まで反応
系を昇温して約2時間熟成させて、平均粒子径が0.3μ
mの粘着性粒子を含有するラテックスを得た。
得られたラテックス1に塩化カルシウム100mmolを
添加した後に、水分を除去して、粘着性粒子を得た。
次に、この粒子100重量部に飽和ポリエステル樹脂
[バイロン200、東洋紡績(株)製]50重量部及びアル
ミナ20重量部を加えて均一に混練し、粘着性組成物を調
製した。
次に、得られた粘着性組成物を押出し機で厚さ0.05m
m、幅25mmに成形し、この粘着性組成物を厚さが30μm
のPETフィルムにラミネートして、粘着テープを作製し
た。
本実施例で得られた粘着テープについて、次に示す粘
着力及び凝集力を評価した。
その結果を第1表に示す。
粘着力 ステンレスパネルに、25mm幅に切断した粘着テープ
を、2kgのローラで1往復させて圧着し、圧着後30分経
過してから、引張試験機を用いて、300mm/分の速度で剥
離して、180度剥離接着力を測定した(測定雰囲気:温
度23℃、湿度65%RH)。
凝集力 垂直に立てたガラス板に、粘着テープを幅12mm×長さ
20mmになるように貼り付けて(粘着テープの短辺が下に
なるように貼り付けて)、その下端に1kgの荷重をか
け、粘着テープ落下するまでの時間を測定した(測定温
度:40℃)。
(実施例2) 実施例1で用いたラテックスと同様のラテックス1
に塩化アルミニウム150mmolを添加した後に、水分を除
去して、粘着性粒子を得た。
次に、この粒子100重量部にイソブチレン共重合体樹
脂50重量部及び炭酸カルシウム10重量部、ネオペンチル
グリコールジメタクリレート[共栄社油脂(株)製]20
重量部、ジ・ターシャルブチル・ジパーオキシイソフタ
レート[パーブチル0、日本油脂(株)製]1重量部を
加えて均一に混練し、粘着性組成物を調製した。
次に、得られた粘着性組成物を押出し機で厚さ0.05m
m、幅25mmに成形し、この粘着性組成物を厚さが30μm
のPETフィルムにラミネートし、さらにこれを130℃で5
分間加熱して粘着テープを作製した。
得られた粘着性組成物及び粘着テープについて、実施
例1と同様にして粘着力、凝集力及び剪断接着力を評価
した。
その結果を第1表に示す。
(実施例3) 実施例1で用いたラテックスと同様のラテックス100
重量部にイソプロピルアルコール50重量部を加えて、粘
着性粒子の凝集物を得、さらにこれを真空乾燥機を用い
て残留溶剤を留去して粘着性粒子を得た。
次に、この粒子100重量部にイソブチレン共重合体樹
脂50重量部及び炭酸カルシウム10重量部、アクリルウレ
タン樹脂[アロニックスM−1000、東亜合成化学工業
(株)製]20重量部、光反応開始剤[イルガキュア65
1、チバガイギー社製]2重量部を加えて均一に混練
し、粘着性組成物を調製した。
次に、得られた粘着性組成物を押出し機で厚さ0.05m
m、幅300mmに成形し、この粘着性組成物を厚さが30μm
のPETフィルムにラミネートし、さらにこれに1kW高圧水
銀ランプ(80W/cm)を用いて、10〜15cmの距離から紫外
線を照射して粘着シートを作製した。
得られた粘着性組成物及び粘着シートについて、実施
例1と同様にして粘着力、凝集力及び剪断接着力を評価
した。
その結果を第1表に示す。
(実施例4) 実施例1で得られた粘着性組成物を均一に混練したの
ち、押し出し機にて成形し、厚さ60μm不織布の両面
に、厚さ0.75μmでラミネートし、両面テープを作製し
た。
得られた粘着テープについて、実施例1と同様にして
粘着力及び凝集力を評価した。
(実施例5) 天然ゴムラテックス100重量部にギ酸10重量部を加え
た後に水分を除去して、粘着性粒子を得た。
次に、この粒子100重量部にポリビニルエーテル50重
量部及び硫酸アルミニウム20重量部を加えて均一に混練
し、粘着性組成物を調製した。
次に、得られた粘着性組成物を押出し機で厚さ0.05m
m、幅300mmに成形し、この粘着性組成物を厚さが30μm
のPETフィルムにラミネートして粘着シートを作製し
た。
得られた粘着シートについて、実施例1と同様にして
粘着力及び凝集力を評価した。
その結果を第1表に示す。
(実施例6) 実施例1で用いたラテックスと同様のラテックス1
を、−30℃で凍結乾燥して、粘着性粒子を調製したほか
は、実施例1と同様にして粘着テープを作製し、得られ
た粘着シートについて、実施例1と同様にして粘着力及
び凝集力を評価した。
その結果を第1表に示す。
(実施例7) 実施例2で用いた粘着性組成物と同様の粘着性組成物
を剥離ライナー上に、押出し機にて厚さ1mm、幅25mmに
押し出し、これを長さ25mmに切断して粘着塊を作製し
た。
本実施例で得られた粘着塊について、次に示す剪断接
着力を評価した。
その結果を第2表に示す。
剪断接着力 JIS−K−6850に準拠して、12mm×25mm×1mmの粘着塊
を2枚の冷間圧延鋼板に挟み、荷重速度5mm/分で剪断を
行ったときの最大値を測定した。
(比較例1) 実施例で用いたラテックスを厚さが30μmのPETフィ
ルム上に塗工して粘着テープを作製した。
得られた粘着シートについて、実施例1と同様にして
粘着力及び凝集力を評価した。
その結果を第1表に示す。
(比較例2) アクリル酸ブチル70重量部及びアクリル酸エチル30重
量部を酢酸エチル150重量部中で2,2′−アゾビスイソブ
チロニトリル0.5重量部の存在下に共重合させて、アク
リル系粘着剤を調製した。
得られたアクリル系粘着剤を30μmのPETフィルム上
に塗工して、幅25mm、厚さ0.05mmの粘着テープを作製し
た。
得られた粘着シートについて、実施例1と同様にして
粘着力及び凝集力を評価した。
その結果を第1表に示す。
(比較例3) イソブチレン共重合体樹脂50重量部及び炭酸カルシウ
ム10重量部、ネオペンチルグリコールジメタクリレート
[共栄社油脂(株)製]20重量部、ジ・ターシャルブチ
ル・ジパーオキシイソフタレート[パーブチル0、日本
油脂(株)製]1重量部を加えて均一に混練し、これを
押出し機で厚さ0.05mm、幅25mmに成形し、この粘着性組
成物を厚さが30μmのPETフィルムにラミネートし、さ
らにこれを130℃で5分間加熱して粘着テープを作製し
た。
得られた粘着テープについて、実施例1と同様にして
粘着力及び凝集力を評価した。
その結果を第1表に示す。
(比較例4) 押出し機で厚さ1mmに成形し、その長さを25mmに切断
したほかは、比較例3と同様にして粘着塊を作製した。
得られた粘着塊について、実施例7と同様にして剪断
接着力を評価した。
その結果を第2表に示す。
第1表及び第2表から明らかなように、本発明の粘着
性組成物は、初期粘着性と粘着力とのバランスが優れて
いる。
[発明の効果] 本発明によると、テープ状、シート状又は塊状の粘着
体を押出成形できるので、有機溶剤を用いなくとも、感
圧粘着体を作製することができ、また、また得られた粘
着体は、安定し、かつバランスがとれた凝集力と接着力
を有する。
フロントページの続き (72)発明者 斎藤 淳次郎 東京都千代田区九段南2丁目2番4号 ニチバン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−261381(JP,A) 特開 昭62−263273(JP,A) 特開 昭54−76633(JP,A) 特開 平2−194079(JP,A) 特開 昭52−35230(JP,A) 特開 昭63−238179(JP,A) 特開 昭61−64772(JP,A) 特開 昭62−297372(JP,A) 特開 平2−80482(JP,A) 特開 平1−170677(JP,A) 特開 昭56−26968(JP,A) 特公 昭59−45705(JP,B1) 特公 昭63−44793(JP,B1) 特表 平2−500527(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 201/00 C09D 133/00 C09J 7/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(メタ)アクリル酸エステルを乳化重合し
    て得られる平均粒子径が1μm未満の粘着性微粒子とバ
    インダーとを、実質的に無溶剤下で混練・押出して得ら
    れる粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】基材シート又は剥離ライナー上に、シート
    状、テープ状又は塊状の請求項1記載の粘着剤組成物を
    有する粘着体。
  3. 【請求項3】(メタ)アクリル酸エステルを乳化重合し
    て得られる平均粒子径が1μm未満の粘着性微粒子とバ
    インダーとを、実質的に無溶剤下で混練・押出す工程を
    含む、粘着剤組成物の製造方法。
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