JP3145743B2 - 感圧性接着剤ないし接着シ―トの製造法 - Google Patents
感圧性接着剤ないし接着シ―トの製造法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然ゴム、クロロプレ
ンゴム、EPT(エチレン−プロピレンタ―ポリマ―)
ゴムなどからなる加硫ゴム成形品を接着するために用い
る、感圧性接着剤ないし接着シ―トの製造法に関する。
ンゴム、EPT(エチレン−プロピレンタ―ポリマ―)
ゴムなどからなる加硫ゴム成形品を接着するために用い
る、感圧性接着剤ないし接着シ―トの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の加硫ゴム成形品は、自動車用部
材、家電、OA機器用部材のほか、各種の工業用製品と
して多用されている。
材、家電、OA機器用部材のほか、各種の工業用製品と
して多用されている。
【0003】しかし、これらのゴム成形品は、配合物と
して各種の充てん剤、加硫剤、油成分などの接着阻害物
質を数多く含み、かつゴム成形品を加硫する工程でプレ
ス金型からの型離れを良くするためにシリコ―ンオイル
などの離型剤を用いているため、成形品表面の接着性に
劣つている。
して各種の充てん剤、加硫剤、油成分などの接着阻害物
質を数多く含み、かつゴム成形品を加硫する工程でプレ
ス金型からの型離れを良くするためにシリコ―ンオイル
などの離型剤を用いているため、成形品表面の接着性に
劣つている。
【0004】しかも、これらの加硫ゴム成形品は、高い
弾性を有するため、これを曲面に貼り付ける場合などで
は、上記の弾性作用によつて応力が加えられた状態で接
着固定されることになり、これと前記成形品表面の接着
性の悪さから、接着固定後簡単に剥がれてしまう問題が
あつた。
弾性を有するため、これを曲面に貼り付ける場合などで
は、上記の弾性作用によつて応力が加えられた状態で接
着固定されることになり、これと前記成形品表面の接着
性の悪さから、接着固定後簡単に剥がれてしまう問題が
あつた。
【0005】このため、従来では、加硫ゴム成形品の被
着面を、まずバフ研磨し、ついで溶剤洗浄、プライマ―
塗布を施し、この上に感圧性の接着シ―ト類を貼り合わ
せて、他の被着体に接着固定するといつた方法がとられ
ていた。
着面を、まずバフ研磨し、ついで溶剤洗浄、プライマ―
塗布を施し、この上に感圧性の接着シ―ト類を貼り合わ
せて、他の被着体に接着固定するといつた方法がとられ
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記のバフ
研磨やプライマ―塗布などの処理は、工数がかさむうえ
に、バフ粉や溶剤が飛散して作業環境を悪化するおそれ
があり、またバフ研磨工程では、バフ加工の程度にばら
つきが生じやすく、これに伴い接着強度にもばらつきを
生じさせる問題があつた。
研磨やプライマ―塗布などの処理は、工数がかさむうえ
に、バフ粉や溶剤が飛散して作業環境を悪化するおそれ
があり、またバフ研磨工程では、バフ加工の程度にばら
つきが生じやすく、これに伴い接着強度にもばらつきを
生じさせる問題があつた。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みて、加硫ゴム
成形品に対し、従来のようなバフ研磨やプライマ―塗布
などの処理を施さなくとも、十分な接着強度を得ること
のできる感圧性接着剤またはその接着シ―ト類の製造法
を提供することを目的としている。
成形品に対し、従来のようなバフ研磨やプライマ―塗布
などの処理を施さなくとも、十分な接着強度を得ること
のできる感圧性接着剤またはその接着シ―ト類の製造法
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために鋭意検討した結果、ゴム質ポリマ―
をはじめとする特定分子量のポリマ―成分や粘着付与剤
などに、重合架橋性の不飽和化合物を加え、この組成物
に電子線を照射して、ゲル分率が特定の範囲となるゴム
系感圧性接着剤を製造するようにしたときには、この感
圧性接着剤またはその接着シ―ト類により、加硫ゴム成
形品を、従来のようなバフ研磨やプライマ―塗布などの
処理を施すことなく、十分に接着できるものであること
を知り、本発明を完成するに至つた。
的を達成するために鋭意検討した結果、ゴム質ポリマ―
をはじめとする特定分子量のポリマ―成分や粘着付与剤
などに、重合架橋性の不飽和化合物を加え、この組成物
に電子線を照射して、ゲル分率が特定の範囲となるゴム
系感圧性接着剤を製造するようにしたときには、この感
圧性接着剤またはその接着シ―ト類により、加硫ゴム成
形品を、従来のようなバフ研磨やプライマ―塗布などの
処理を施すことなく、十分に接着できるものであること
を知り、本発明を完成するに至つた。
【0009】すなわち、本発明は、つぎのa〜d四成
分; a)重量平均分子量が20万〜150万のポリイソブチ
レン、ブチルゴムまたはハロゲン化ブチルゴム100重
量部 b)重量平均分子量が1万〜15万の液状ないし半液状
のゴム30〜300重量部 c)重量平均分子量が1万未満の粘着付与剤または/お
よび軟化剤30〜300重量部 d)1分子中に2個またはそれ以上のエチレン性不飽和
結合を含有する化合物(以下、単にポリ不飽和化合物と
いう)0.01〜20重量部 を必須成分として含む組成物に、電子線を照射して、ゲ
ル分率が10〜40%のゴム系感圧性接着剤を製造する
ことを特徴とする感圧性接着剤の製造法に係るものであ
る。また、本発明は、上記の組成物を基材の一面または
両面に塗布したのちに、電子線を照射して、ゲル分率が
10〜40%のゴム系感圧性接着剤の層を形成するよう
にした、接着シ―トの製造法に係るものである。なお、
上記「接着シ―ト」には接着テ―プも含まれる。この意
味において、本明細書では、上記「接着シ―ト」を「接
着シ―ト類」と称することもある。
分; a)重量平均分子量が20万〜150万のポリイソブチ
レン、ブチルゴムまたはハロゲン化ブチルゴム100重
量部 b)重量平均分子量が1万〜15万の液状ないし半液状
のゴム30〜300重量部 c)重量平均分子量が1万未満の粘着付与剤または/お
よび軟化剤30〜300重量部 d)1分子中に2個またはそれ以上のエチレン性不飽和
結合を含有する化合物(以下、単にポリ不飽和化合物と
いう)0.01〜20重量部 を必須成分として含む組成物に、電子線を照射して、ゲ
ル分率が10〜40%のゴム系感圧性接着剤を製造する
ことを特徴とする感圧性接着剤の製造法に係るものであ
る。また、本発明は、上記の組成物を基材の一面または
両面に塗布したのちに、電子線を照射して、ゲル分率が
10〜40%のゴム系感圧性接着剤の層を形成するよう
にした、接着シ―トの製造法に係るものである。なお、
上記「接着シ―ト」には接着テ―プも含まれる。この意
味において、本明細書では、上記「接着シ―ト」を「接
着シ―ト類」と称することもある。
【0010】
【発明の構成・作用】本発明におけるa成分のゴム質ポ
リマ―は、加硫ゴム成形品との親和性が高く、表面層の
接着阻害物質を排除して選択的な濡れ性を発揮するポリ
マ―として、イソブチレンの単独重合体であるポリイソ
ブチレン、イソブチレンと1〜3重量%のイソプレンと
の共重合体であるブチルゴム、このブチルゴムを臭素化
または塩素化したハロゲン化ブチルゴムのいずれかがが
用いられる。
リマ―は、加硫ゴム成形品との親和性が高く、表面層の
接着阻害物質を排除して選択的な濡れ性を発揮するポリ
マ―として、イソブチレンの単独重合体であるポリイソ
ブチレン、イソブチレンと1〜3重量%のイソプレンと
の共重合体であるブチルゴム、このブチルゴムを臭素化
または塩素化したハロゲン化ブチルゴムのいずれかがが
用いられる。
【0011】このゴム質ポリマ―の分子量は、重量平均
分子量で20万〜150万の範囲にあることが必要で、
特に好適には30万〜100万の範囲にあるのがよい。
20万より小さくなると、接着剤の凝集力が十分に得ら
れず、加硫ゴム成形品を曲面に貼り付ける場合などで
は、接着固定後に剥がれやすい。逆に、150万より大
きくなると、接着剤の凝集力が高くなりすぎて、加硫ゴ
ム成形品との濡れが十分に得られ難い。
分子量で20万〜150万の範囲にあることが必要で、
特に好適には30万〜100万の範囲にあるのがよい。
20万より小さくなると、接着剤の凝集力が十分に得ら
れず、加硫ゴム成形品を曲面に貼り付ける場合などで
は、接着固定後に剥がれやすい。逆に、150万より大
きくなると、接着剤の凝集力が高くなりすぎて、加硫ゴ
ム成形品との濡れが十分に得られ難い。
【0012】本発明におけるb成分の液状ないし半液状
のゴムとしては、たとえば、ポリイソブチレン、ポリブ
テン、エチレンプロピレンゴムなどが挙げられ、これら
の中でも、特にポリイソブチレンが最も好ましく用いら
れる。このb成分は、a成分のゴム質ポリマ―と良好に
相溶しこのポリマ―を適度に可塑化して、加硫ゴム成形
品に対する濡れ性を高めるためのものである。
のゴムとしては、たとえば、ポリイソブチレン、ポリブ
テン、エチレンプロピレンゴムなどが挙げられ、これら
の中でも、特にポリイソブチレンが最も好ましく用いら
れる。このb成分は、a成分のゴム質ポリマ―と良好に
相溶しこのポリマ―を適度に可塑化して、加硫ゴム成形
品に対する濡れ性を高めるためのものである。
【0013】なお、上記の液状ないし半液状とは、常温
(25℃)での状態を意味し、また半液状とは、非常に
ゆつくりではあるが、流動現象を示すような状態にある
ことを意味する。
(25℃)での状態を意味し、また半液状とは、非常に
ゆつくりではあるが、流動現象を示すような状態にある
ことを意味する。
【0014】このような液状ないし半液状のゴムの分子
量は、重量平均分子量で1万〜15万の範囲にあること
が必要で、特に好適には2万〜12万の範囲にあるのが
よい。1万より小さくなると、接着剤の凝集力が十分に
得られず、加硫ゴム成形品を曲面に貼り付ける場合など
では、接着固定後に剥がれやすい。逆に、15万より大
きくなると、十分な可塑化効果が得られず、接着剤の凝
集力が高くなりすぎて、加硫ゴム成形品との濡れが十分
に得られ難い。
量は、重量平均分子量で1万〜15万の範囲にあること
が必要で、特に好適には2万〜12万の範囲にあるのが
よい。1万より小さくなると、接着剤の凝集力が十分に
得られず、加硫ゴム成形品を曲面に貼り付ける場合など
では、接着固定後に剥がれやすい。逆に、15万より大
きくなると、十分な可塑化効果が得られず、接着剤の凝
集力が高くなりすぎて、加硫ゴム成形品との濡れが十分
に得られ難い。
【0015】このb成分の液状ないし半液状のゴムの使
用量は、a成分のゴム質ポリマ―100重量部に対し、
30〜300重量部の範囲とすることが必要で、特に好
適には50〜150重量部の範囲とするのがよい。30
重量部より少ないと、十分な可塑化効果が得られず、接
着剤の凝集力が高くなりすぎて、加硫ゴム成形品との濡
れが十分に得られ難い。逆に、300重量部より多くな
ると、接着剤の凝集力が十分に得られず、加硫ゴム成形
品を曲面に貼り付ける場合などでは、接着固定後に剥が
れやすい。
用量は、a成分のゴム質ポリマ―100重量部に対し、
30〜300重量部の範囲とすることが必要で、特に好
適には50〜150重量部の範囲とするのがよい。30
重量部より少ないと、十分な可塑化効果が得られず、接
着剤の凝集力が高くなりすぎて、加硫ゴム成形品との濡
れが十分に得られ難い。逆に、300重量部より多くな
ると、接着剤の凝集力が十分に得られず、加硫ゴム成形
品を曲面に貼り付ける場合などでは、接着固定後に剥が
れやすい。
【0016】本発明におけるc成分のひとつである粘着
付与剤としては、テルペン系樹脂、テルペン−フエノ―
ル系樹脂、石油系樹脂、スチレン系樹脂、クマロン−イ
ンデン樹脂、キシレン系樹脂、フエノ―ル系樹脂などの
室温で固形の粘着付与剤のほか、室温で液状の各種の粘
着付与剤を使用できる。また、c成分の他のひとつであ
る軟化剤としては、プロセスオイル、ポリエステル系可
塑剤、ポリブテンなどの低分子量の液状ゴムが挙げられ
る。
付与剤としては、テルペン系樹脂、テルペン−フエノ―
ル系樹脂、石油系樹脂、スチレン系樹脂、クマロン−イ
ンデン樹脂、キシレン系樹脂、フエノ―ル系樹脂などの
室温で固形の粘着付与剤のほか、室温で液状の各種の粘
着付与剤を使用できる。また、c成分の他のひとつであ
る軟化剤としては、プロセスオイル、ポリエステル系可
塑剤、ポリブテンなどの低分子量の液状ゴムが挙げられ
る。
【0017】これらc成分の分子量は、重量平均分子量
で1万未満であることが必要で、特に好適には200〜
5,000であるのがよい。1万以上となると、接着剤
の凝集力が高くなりすぎて、加硫ゴム成形品との濡れが
十分に得られ難い。
で1万未満であることが必要で、特に好適には200〜
5,000であるのがよい。1万以上となると、接着剤
の凝集力が高くなりすぎて、加硫ゴム成形品との濡れが
十分に得られ難い。
【0018】このようなc成分としての粘着付与剤また
は/および軟化剤の使用量は、a成分のゴム質ポリマ―
100重量部あたり、30〜300重量部の範囲とする
ことが必要で、特に好適には40〜150重量部の範囲
とするのがよい。30重量部より少ないと、接着剤の凝
集力が高くなりすぎて、加硫ゴム成形品との濡れが十分
に得られ難い。逆に、300重量部より多くなると、接
着剤の凝集力が十分に得られず、加硫ゴム成形品を曲面
に貼り付ける場合などでは、接着固定後に剥がれやす
い。
は/および軟化剤の使用量は、a成分のゴム質ポリマ―
100重量部あたり、30〜300重量部の範囲とする
ことが必要で、特に好適には40〜150重量部の範囲
とするのがよい。30重量部より少ないと、接着剤の凝
集力が高くなりすぎて、加硫ゴム成形品との濡れが十分
に得られ難い。逆に、300重量部より多くなると、接
着剤の凝集力が十分に得られず、加硫ゴム成形品を曲面
に貼り付ける場合などでは、接着固定後に剥がれやす
い。
【0019】本発明におけるd成分のポリ不飽和化合物
は、1分子中に2個またはそれ以上のエチレン性不飽和
結合を含有する化合物であつて、電子線の照射による重
合架橋で、a〜c成分を含む接着剤組成物に適度な架橋
結合を導入し、接着剤全体のゲル分率を10〜40%の
範囲に設定するための架橋成分として、非常に有効に機
能するものである。
は、1分子中に2個またはそれ以上のエチレン性不飽和
結合を含有する化合物であつて、電子線の照射による重
合架橋で、a〜c成分を含む接着剤組成物に適度な架橋
結合を導入し、接着剤全体のゲル分率を10〜40%の
範囲に設定するための架橋成分として、非常に有効に機
能するものである。
【0020】このようなポリ不飽和化合物としては、ポ
リオ―ルのポリ(メタ)アクリレ―ト類、ポリエポキシ
化合物のポリ(メタ)アクリレ―ト類、アリル(メタ)
アクリレ―ト類、ラジカル重合性ジカルボン酸のアリル
エステル類、上記以外のポリカルボン酸のアリルエステ
ル類などがある。
リオ―ルのポリ(メタ)アクリレ―ト類、ポリエポキシ
化合物のポリ(メタ)アクリレ―ト類、アリル(メタ)
アクリレ―ト類、ラジカル重合性ジカルボン酸のアリル
エステル類、上記以外のポリカルボン酸のアリルエステ
ル類などがある。
【0021】ポリオ―ルのポリ(メタ)アクリレ―ト類
の具体例としては、たとえば、エチレングリコ―ルジメ
タクリレ―ト、ジエチレングリコ―ルジアクリレ―ト、
テトラエチレングリコ―ルジアクリレ―ト、トリプロピ
レングリコ―ルジアクリレ―ト、1・4−ブタンジオ―
ルジアクリレ―ト、ネオペンチルグリコ―ルジメタクリ
レ―ト、1・6−ヘキサンジオ―ルジアクリレ―ト、ヒ
ドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコ―ルジアクリレ
―ト、トリメチロ―ルエタントリメタクリレ―ト、トリ
メチロ―ルプロパントリアクリレ―ト、エトキシ化トリ
メチロ―ルプロパントリアクリレ―ト、ペンタエリスリ
ト―ルトリアクリレ―ト、ペンタエリスリト―ルテトラ
アクリレ―ト、ジペンタエリスリト―ルヘキサアクリレ
―トなどが挙げられる。
の具体例としては、たとえば、エチレングリコ―ルジメ
タクリレ―ト、ジエチレングリコ―ルジアクリレ―ト、
テトラエチレングリコ―ルジアクリレ―ト、トリプロピ
レングリコ―ルジアクリレ―ト、1・4−ブタンジオ―
ルジアクリレ―ト、ネオペンチルグリコ―ルジメタクリ
レ―ト、1・6−ヘキサンジオ―ルジアクリレ―ト、ヒ
ドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコ―ルジアクリレ
―ト、トリメチロ―ルエタントリメタクリレ―ト、トリ
メチロ―ルプロパントリアクリレ―ト、エトキシ化トリ
メチロ―ルプロパントリアクリレ―ト、ペンタエリスリ
ト―ルトリアクリレ―ト、ペンタエリスリト―ルテトラ
アクリレ―ト、ジペンタエリスリト―ルヘキサアクリレ
―トなどが挙げられる。
【0022】ポリエポキシ化合物のポリ(メタ)アクリ
レ―ト類の具体例としては、たとえば、エチレングリコ
―ルジグリシジルエ―テルジアクリレ―ト、ジエチレン
グリコ―ルジグリシジルエ―テルジメタクリレ―ト、ト
リエチレングリコ―ルジグリシジルエ―テルジメタクリ
レ―ト、プロピレングリコ―ルジグリシジルエ―テルジ
アクリレ―ト、ソルビト―ルテトラグリシジルエ―テル
テトラメタクリレ―ト、グリセロ―ルトリグリシジルエ
―テルトリアクリレ―ト、ビスフエノ―ルA−ジグリシ
ジルエ―テルジアクリレ―トなどが挙げられる。
レ―ト類の具体例としては、たとえば、エチレングリコ
―ルジグリシジルエ―テルジアクリレ―ト、ジエチレン
グリコ―ルジグリシジルエ―テルジメタクリレ―ト、ト
リエチレングリコ―ルジグリシジルエ―テルジメタクリ
レ―ト、プロピレングリコ―ルジグリシジルエ―テルジ
アクリレ―ト、ソルビト―ルテトラグリシジルエ―テル
テトラメタクリレ―ト、グリセロ―ルトリグリシジルエ
―テルトリアクリレ―ト、ビスフエノ―ルA−ジグリシ
ジルエ―テルジアクリレ―トなどが挙げられる。
【0023】アリル(メタ)アクリレ―ト類の具体例と
しては、たとえば、アリルアクリレ―ト、アリルメタク
リレ―トなどが、ラジカル重合性ジカルボン酸のアリル
エステル類の具体例としては、たとえば、ジアリルマレ
―ト、ジアリルフマレ―ト、ジアリルイタコネ―トなど
が、上記以外のポリカルボン酸のアリルエステル類の具
体例としては、たとえば、ジアリルフタレ―ト、トリア
リルシアヌレ―ト、トリアリルイソシアヌレ―トなど
が、それぞれ挙げられる。
しては、たとえば、アリルアクリレ―ト、アリルメタク
リレ―トなどが、ラジカル重合性ジカルボン酸のアリル
エステル類の具体例としては、たとえば、ジアリルマレ
―ト、ジアリルフマレ―ト、ジアリルイタコネ―トなど
が、上記以外のポリカルボン酸のアリルエステル類の具
体例としては、たとえば、ジアリルフタレ―ト、トリア
リルシアヌレ―ト、トリアリルイソシアヌレ―トなど
が、それぞれ挙げられる。
【0024】これらのポリ不飽和化合物は、それぞれ単
独で、または2種以上を混合して用いることができる。
入手の容易さや、得られる感圧性接着剤の各種物性のバ
ランスの良さなどを考慮すると、トリメチロ―ルプロパ
ントリアクリレ―トなどのポリオ―ルのポリアクリレ―
ト類を使用するのが最も好ましい。
独で、または2種以上を混合して用いることができる。
入手の容易さや、得られる感圧性接着剤の各種物性のバ
ランスの良さなどを考慮すると、トリメチロ―ルプロパ
ントリアクリレ―トなどのポリオ―ルのポリアクリレ―
ト類を使用するのが最も好ましい。
【0025】このようなd成分のポリ不飽和化合物の使
用量は、a成分のゴム質ポリマ―100重量部あたり、
0.01〜20重量部の範囲とすることが必要で、特に
好適には0.1〜5重量部の範囲とするのがよい。0.
01重量部より少ないと、接着剤の凝集力が十分に得ら
れず、加硫ゴム成形品を曲面に貼り付ける場合などで
は、接着固定後に剥がれやすい。逆に、20重量部より
多くなると、接着剤の凝集力が高くなりすぎて、加硫ゴ
ム成形品との濡れが十分に得られ難い。
用量は、a成分のゴム質ポリマ―100重量部あたり、
0.01〜20重量部の範囲とすることが必要で、特に
好適には0.1〜5重量部の範囲とするのがよい。0.
01重量部より少ないと、接着剤の凝集力が十分に得ら
れず、加硫ゴム成形品を曲面に貼り付ける場合などで
は、接着固定後に剥がれやすい。逆に、20重量部より
多くなると、接着剤の凝集力が高くなりすぎて、加硫ゴ
ム成形品との濡れが十分に得られ難い。
【0026】本発明においては、上記のa〜d四成分の
ほかに、他のポリマ―成分や架橋剤を使用でき、また一
般の感圧性接着剤に用いられている各種の配合剤、たと
えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充てん剤、顔料、増
量剤などを使用することもできる。ただし、これら任意
成分の使用量は、a成分のゴム質ポリマ―100重量部
あたり、100重量部以下とすることが必要で、特に好
適には30重量部以下とするのがよい。100重量部を
超えてしまうと、ゴム系感圧性接着剤としての特徴が損
なわれるなどの弊害がある。
ほかに、他のポリマ―成分や架橋剤を使用でき、また一
般の感圧性接着剤に用いられている各種の配合剤、たと
えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充てん剤、顔料、増
量剤などを使用することもできる。ただし、これら任意
成分の使用量は、a成分のゴム質ポリマ―100重量部
あたり、100重量部以下とすることが必要で、特に好
適には30重量部以下とするのがよい。100重量部を
超えてしまうと、ゴム系感圧性接着剤としての特徴が損
なわれるなどの弊害がある。
【0027】本発明においては、上記のa〜d四成分を
必須成分とし、必要に応じて上述の各種の任意成分を含
有する組成物に、電子線を照射して、d成分の重合架橋
に基づく架橋結合を導入して、ゲル分率が10〜40%
の範囲、特に好適には10〜30%の範囲にあるゴム系
感圧性接着剤を製造する。
必須成分とし、必要に応じて上述の各種の任意成分を含
有する組成物に、電子線を照射して、d成分の重合架橋
に基づく架橋結合を導入して、ゲル分率が10〜40%
の範囲、特に好適には10〜30%の範囲にあるゴム系
感圧性接着剤を製造する。
【0028】a成分のゴム質ポリマ―は、分子内に存在
する架橋性の二重結合が少ないため、高温でしかも長時
間の処理を施さないと、架橋させにくい。しかるに、上
記の本発明のように、d成分を併用して、かつこれに電
子線を照射して架橋させるようにすると、常温でしかも
極めて短時間に架橋でき、これにより接着剤のゲル分率
を容易に前記範囲に設定できる。
する架橋性の二重結合が少ないため、高温でしかも長時
間の処理を施さないと、架橋させにくい。しかるに、上
記の本発明のように、d成分を併用して、かつこれに電
子線を照射して架橋させるようにすると、常温でしかも
極めて短時間に架橋でき、これにより接着剤のゲル分率
を容易に前記範囲に設定できる。
【0029】このようなゲル分率に設定されたゴム系感
圧性接着剤は、高い凝集力を有し、加硫ゴム成形品の反
発力に耐えうる強い接着強度を発揮する。ここで、上記
のゲル分率が10%より小さくなると、凝集力が十分に
得られず、加硫ゴム成形品を曲面に貼り付ける場合など
では、接着固定後に剥がれやすい。また、40%より大
きくなると、接着剤の凝集力が高くなりすぎて、加硫ゴ
ム成形品との濡れが十分に得られ難い。
圧性接着剤は、高い凝集力を有し、加硫ゴム成形品の反
発力に耐えうる強い接着強度を発揮する。ここで、上記
のゲル分率が10%より小さくなると、凝集力が十分に
得られず、加硫ゴム成形品を曲面に貼り付ける場合など
では、接着固定後に剥がれやすい。また、40%より大
きくなると、接着剤の凝集力が高くなりすぎて、加硫ゴ
ム成形品との濡れが十分に得られ難い。
【0030】電子線の照射量は、d成分のポリ不飽和化
合物の使用量やa成分のゴム質ポリマ―の種類などに応
じて、接着剤のゲル分率が10〜40%の範囲となる、
適宜の照射量とすればよく、一般には、全照射量が1〜
5Mradとなるようにするのが望ましい。
合物の使用量やa成分のゴム質ポリマ―の種類などに応
じて、接着剤のゲル分率が10〜40%の範囲となる、
適宜の照射量とすればよく、一般には、全照射量が1〜
5Mradとなるようにするのが望ましい。
【0031】また、電子線を照射する時点は、接着剤の
使用目的に応じて決められる。たとえば、前記のa〜d
成分を必須成分とした組成物を、トルエン、ヘキサン、
ヘプタンなどの適宜の有機溶剤に溶解させた溶液とし、
これを加硫ゴム成形品からなる被着体に対し直接塗布
し、乾燥したのちに、照射して、前記ゲル分率のゴム系
感圧性接着剤とすればよい。
使用目的に応じて決められる。たとえば、前記のa〜d
成分を必須成分とした組成物を、トルエン、ヘキサン、
ヘプタンなどの適宜の有機溶剤に溶解させた溶液とし、
これを加硫ゴム成形品からなる被着体に対し直接塗布
し、乾燥したのちに、照射して、前記ゲル分率のゴム系
感圧性接着剤とすればよい。
【0032】また、上記組成物の溶液を、基材またはセ
パレ―タに塗布し、乾燥したのち、基材の場合はそのま
ま、セパレ―タの場合はこれを基材に貼り合わせてか
ら、照射して、基材上に前記ゲル分率のゴム系感圧性接
着剤の層を形成した、シ―ト状、フイルム状、テ―プ状
などの接着シ―ト類を製造するようにしてもよい。この
場合、基材の片面だけに層形成してもよいが、加硫ゴム
成形品を他の被着体に接着する目的からして、基材の両
面に層形成した、いわゆる両面接着シ―ト類とするのが
望ましい。
パレ―タに塗布し、乾燥したのち、基材の場合はそのま
ま、セパレ―タの場合はこれを基材に貼り合わせてか
ら、照射して、基材上に前記ゲル分率のゴム系感圧性接
着剤の層を形成した、シ―ト状、フイルム状、テ―プ状
などの接着シ―ト類を製造するようにしてもよい。この
場合、基材の片面だけに層形成してもよいが、加硫ゴム
成形品を他の被着体に接着する目的からして、基材の両
面に層形成した、いわゆる両面接着シ―ト類とするのが
望ましい。
【0033】基材としては、不織布、織布、紙などの多
孔性基材や、ポリエステルフイルム、ポリエチレンフイ
ルム、ポリプロピレンフイルム、ポリ塩化ビニルフイル
ムなどのプラスチツクフイルムからなる、厚さが通常5
〜200μm程度のものが用いられる。プラスチツクフ
イルムを用いると、接着使用後長期間放置する場合に、
フイルムの一面側から他面側への接着阻害成分の移行を
防げるため、接着力の経時的な低下が抑制される。な
お、これらの基材に対して、接着剤層を設ける前に、下
塗り処理を施すと、接着剤の投錨力が向上する。
孔性基材や、ポリエステルフイルム、ポリエチレンフイ
ルム、ポリプロピレンフイルム、ポリ塩化ビニルフイル
ムなどのプラスチツクフイルムからなる、厚さが通常5
〜200μm程度のものが用いられる。プラスチツクフ
イルムを用いると、接着使用後長期間放置する場合に、
フイルムの一面側から他面側への接着阻害成分の移行を
防げるため、接着力の経時的な低下が抑制される。な
お、これらの基材に対して、接着剤層を設ける前に、下
塗り処理を施すと、接着剤の投錨力が向上する。
【0034】この基材上に設けられる接着剤層、つまり
ゴム系感圧性接着剤の層としては、その厚さが片面で通
常10〜400μm程度であるのが望ましいが、これに
限定されることなく、使用目的に応じて適宜決定でき
る。
ゴム系感圧性接着剤の層としては、その厚さが片面で通
常10〜400μm程度であるのが望ましいが、これに
限定されることなく、使用目的に応じて適宜決定でき
る。
【0035】また、両面接着シ―ト類を得る場合に、基
材の一面にのみ上記のゴム系感圧性接着剤の層を形成
し、他面に他の接着剤、特にアクリル系感圧性接着剤の
層を形成するといつた変更態様をとつてもよい。
材の一面にのみ上記のゴム系感圧性接着剤の層を形成
し、他面に他の接着剤、特にアクリル系感圧性接着剤の
層を形成するといつた変更態様をとつてもよい。
【0036】この態様によると、加硫ゴム成形品に対す
る接着はゴム系感圧性接着剤の層を利用でき、他の被着
体への接着は上記のアクリル系感圧性接着剤などの層を
利用できるため、使用目的によつてはより望ましい接着
特性が得られることになる。なお、上記のアクリル系感
圧性接着剤の層には、ゴム系感圧性接着剤の層の場合と
同様に、着色顔料などの各種添加剤を適宜含ませること
ができる。
る接着はゴム系感圧性接着剤の層を利用でき、他の被着
体への接着は上記のアクリル系感圧性接着剤などの層を
利用できるため、使用目的によつてはより望ましい接着
特性が得られることになる。なお、上記のアクリル系感
圧性接着剤の層には、ゴム系感圧性接着剤の層の場合と
同様に、着色顔料などの各種添加剤を適宜含ませること
ができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明では、ゴム質ポリ
マ―をはじめとする特定分子量のポリマ―成分や粘着付
与剤などに、重合架橋性の不飽和化合物を加え、この組
成物に電子線を照射して、ゲル分率が特定の範囲となる
ゴム系感圧性接着剤を製造するようにしたことにより、
加硫ゴム成形品の接着に際し、特にこの成形品を曲面を
有する被着体に貼り付ける場合に、従来のようなバフ研
磨やプライマ―塗布などの処理を施さなくとも、十分な
接着強度を発揮する感圧性接着剤とその接着シ―ト類
を、製造容易に得ることができる。
マ―をはじめとする特定分子量のポリマ―成分や粘着付
与剤などに、重合架橋性の不飽和化合物を加え、この組
成物に電子線を照射して、ゲル分率が特定の範囲となる
ゴム系感圧性接着剤を製造するようにしたことにより、
加硫ゴム成形品の接着に際し、特にこの成形品を曲面を
有する被着体に貼り付ける場合に、従来のようなバフ研
磨やプライマ―塗布などの処理を施さなくとも、十分な
接着強度を発揮する感圧性接着剤とその接着シ―ト類
を、製造容易に得ることができる。
【0038】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を比較例と対比して
具体的に説明する。なお以下、部とあるのは重量部を意
味するものとする。
具体的に説明する。なお以下、部とあるのは重量部を意
味するものとする。
【0039】実施例1 ブチルゴム(重量平均分子量50万) 100部 ポリイソブチレン(重量平均分子量10万) 100部 石油系樹脂(重量平均分子量2,500) 100部 トリメチロ―ルプロパントリアクリレ―ト 10部
【0040】上記の組成物をトルエン560部に溶解し
たのち、この組成物の溶液をアプリケ―タを用いて、乾
燥後の厚さが50μmとなるように、セパレ―タ上に塗
布し、100℃で3分間乾燥した。
たのち、この組成物の溶液をアプリケ―タを用いて、乾
燥後の厚さが50μmとなるように、セパレ―タ上に塗
布し、100℃で3分間乾燥した。
【0041】つぎに、上記のセパレ―タ上に形成された
組成物の層を二つ用意し、これらを厚さが25μmのポ
リエチレンテレフタレ―トフイルムの両面に貼り合わせ
た。その後、このフイルムを電子ビ―ム放射線源をよぎ
つて漸進移動させ、フイルム全体を放射線にさらして、
架橋させることにより、両面にゴム系感圧性接着剤の層
を有する両面接着シ―トを作製した。塗膜上の各点に加
えられた全照射量は3Mradであつた。
組成物の層を二つ用意し、これらを厚さが25μmのポ
リエチレンテレフタレ―トフイルムの両面に貼り合わせ
た。その後、このフイルムを電子ビ―ム放射線源をよぎ
つて漸進移動させ、フイルム全体を放射線にさらして、
架橋させることにより、両面にゴム系感圧性接着剤の層
を有する両面接着シ―トを作製した。塗膜上の各点に加
えられた全照射量は3Mradであつた。
【0042】実施例2 臭素化ブチルゴム(重量平均分子量50万) 100部 ポリイソブチレン(重量平均分子量10万) 100部 石油系樹脂(重量平均分子量2,500) 100部 トリメチロ―ルプロパントリアクリレ―ト 6部
【0043】上記の組成物をトルエン560部に溶解
し、この組成物の溶液を用いて、以下実施例1と同様に
して、両面にゴム系感圧性接着剤の層を有する両面接着
シ―トを作製した。
し、この組成物の溶液を用いて、以下実施例1と同様に
して、両面にゴム系感圧性接着剤の層を有する両面接着
シ―トを作製した。
【0044】実施例3 ポリイソブチレン(重量平均分子量80万) 100部 ポリイソブチレン(重量平均分子量10万) 100部 プロセスオイル(重量平均分子量200) 50部 トリメチロ―ルエタントリメタクリレ―ト 5部
【0045】上記の組成物をトルエン345部に溶解
し、この組成物の溶液を用いて、以下実施例1と同様に
して、両面にゴム系感圧性接着剤の層を有する両面接着
シ―トを作製した。
し、この組成物の溶液を用いて、以下実施例1と同様に
して、両面にゴム系感圧性接着剤の層を有する両面接着
シ―トを作製した。
【0046】実施例4 アクリル酸n−ブチル80部、アクリル酸2−エチルヘ
キシル17部、アクリル酸3部および酢酸エチル233
部の単量体溶液を、常法によりラジカル重合して、重量
平均分子量が60万のアクリル系ポリマ―を含む重合体
溶液を得た。これに、アクリル系ポリマ―100部に対
し、3官能性の低分子量イソシアネ―ト化合物3部を添
加混合して、アクリル系感圧性接着剤の溶液を調製し
た。
キシル17部、アクリル酸3部および酢酸エチル233
部の単量体溶液を、常法によりラジカル重合して、重量
平均分子量が60万のアクリル系ポリマ―を含む重合体
溶液を得た。これに、アクリル系ポリマ―100部に対
し、3官能性の低分子量イソシアネ―ト化合物3部を添
加混合して、アクリル系感圧性接着剤の溶液を調製し
た。
【0047】つぎに、厚さが12μmのポリエチレンテ
レフタレ―トフイルムの一面に、実施例1の組成物の溶
液を、乾燥後の厚さが50μmとなるように塗布し、1
00℃で3分間乾燥したのち、電子ビ―ム放射線源をよ
ぎつて漸進移動させ、フイルム全体を放射線にさらし
て、架橋させることにより、ゴム系感圧性接着剤の層を
形成した。塗膜上の各点に加えられた全照射量は3Mr
adであつた。
レフタレ―トフイルムの一面に、実施例1の組成物の溶
液を、乾燥後の厚さが50μmとなるように塗布し、1
00℃で3分間乾燥したのち、電子ビ―ム放射線源をよ
ぎつて漸進移動させ、フイルム全体を放射線にさらし
て、架橋させることにより、ゴム系感圧性接着剤の層を
形成した。塗膜上の各点に加えられた全照射量は3Mr
adであつた。
【0048】つぎに、このフイルムの他面に、上記のア
クリル系感圧性接着剤の溶液を乾燥後の厚さが50μm
となるように塗布し、100℃で3分間乾燥して、アク
リル系感圧性接着剤の層を形成し、両面接着シ―トを作
製した。
クリル系感圧性接着剤の溶液を乾燥後の厚さが50μm
となるように塗布し、100℃で3分間乾燥して、アク
リル系感圧性接着剤の層を形成し、両面接着シ―トを作
製した。
【0049】比較例1 ブチルゴム(重量平均分子量50万) 100部 ポリイソブチレン(重量平均分子量8万) 140部 石油系樹脂(重量平均分子量2,500) 100部 テルペン系液状樹脂(重量平均分子量680) 50部 トリメチロ―ルプロパントリアクリレ―ト 1部
【0050】上記の組成物をトルエン720部に溶解
し、この組成物の溶液を用いて、以下実施例1と同様に
して、両面にゴム系感圧性接着剤の層を有する両面接着
シ―トを作製した。塗膜上の各点に加えられた全照射量
は0.2Mradであつた。
し、この組成物の溶液を用いて、以下実施例1と同様に
して、両面にゴム系感圧性接着剤の層を有する両面接着
シ―トを作製した。塗膜上の各点に加えられた全照射量
は0.2Mradであつた。
【0051】比較例2 臭素化ブチルゴム(重量平均分子量50万) 100部 ポリイソブチレン(重量平均分子量8万) 20部 石油系樹脂(重量平均分子量2,500) 80部 トリメチロ―ルプロパントリアクリレ―ト 2部
【0052】上記の組成物をトルエン370部に溶解
し、この組成物の溶液を用いて、以下実施例1と同様に
して、両面にゴム系感圧性接着剤の層を有する両面接着
シ―トを作製した。
し、この組成物の溶液を用いて、以下実施例1と同様に
して、両面にゴム系感圧性接着剤の層を有する両面接着
シ―トを作製した。
【0053】以上の実施例1〜4および比較例1,2で
得られた各両面接着シ―トにつき、ゴム系感圧性接着剤
のゲル分率と、接着力および曲面貼り付け特性を測定し
た。その結果は、後記の表1に示されるとおりであつ
た。なお、上記のゲル分率、接着力および曲面貼り付け
特性の測定試験は、下記の要領で行つた。
得られた各両面接着シ―トにつき、ゴム系感圧性接着剤
のゲル分率と、接着力および曲面貼り付け特性を測定し
た。その結果は、後記の表1に示されるとおりであつ
た。なお、上記のゲル分率、接着力および曲面貼り付け
特性の測定試験は、下記の要領で行つた。
【0054】<ゲル分率>ゴム系感圧性接着剤約0.1
gを多孔質テフロン膜(重量b)で包み秤量する。この
重量をaとする。これを常温で7日間50mlのトルエン
に浸漬し、取り出し、130℃で3時間乾燥させる。常
温にもどして、このときの重量を秤量する。この重量を
cとする。ゲル分率は、〔(c−b)/(a−b)〕×
100(%)として算出される。
gを多孔質テフロン膜(重量b)で包み秤量する。この
重量をaとする。これを常温で7日間50mlのトルエン
に浸漬し、取り出し、130℃で3時間乾燥させる。常
温にもどして、このときの重量を秤量する。この重量を
cとする。ゲル分率は、〔(c−b)/(a−b)〕×
100(%)として算出される。
【0055】<接着力>被着体として加硫ゴム板を用い
て、JIS Z−1528に準じて、接着力(g/20
mm幅)を測定した。
て、JIS Z−1528に準じて、接着力(g/20
mm幅)を測定した。
【0056】<曲面貼り付け特性>10mm×100mmの
大きさの加硫ゴム板をウエスで乾拭きし、両面接着シ―
トの一面側を2kgロ―ル1往復で貼り合わせる。つぎ
に、剥離紙を剥がして、他面側を5kgロ―ルを用い、直
径200mmのステンレスの円筒に貼り合わせる。50℃
に2日間放置後、端面からの浮きの高さを測定した。
大きさの加硫ゴム板をウエスで乾拭きし、両面接着シ―
トの一面側を2kgロ―ル1往復で貼り合わせる。つぎ
に、剥離紙を剥がして、他面側を5kgロ―ルを用い、直
径200mmのステンレスの円筒に貼り合わせる。50℃
に2日間放置後、端面からの浮きの高さを測定した。
【0057】なお、上記の測定試験において、加硫ゴム
板としては、厚さ3mmのクロロプレンゴム板(入間川ゴ
ム製のNeo−180)と、厚さ3mmのEPTゴム板
(入間川ゴム製のEP−5065)を使用した。また、
実施例4の両面接着シ―トは、ゴム系感圧性接着剤の層
が加硫ゴム板側に接するようにして測定した。
板としては、厚さ3mmのクロロプレンゴム板(入間川ゴ
ム製のNeo−180)と、厚さ3mmのEPTゴム板
(入間川ゴム製のEP−5065)を使用した。また、
実施例4の両面接着シ―トは、ゴム系感圧性接着剤の層
が加硫ゴム板側に接するようにして測定した。
【0058】
【表1】
【0059】上記の表1の結果から明らかなように、本
発明の両面接着シ―トによれば、加硫ゴム板に対し、従
来のようなバフ研磨やプライマ―塗布などの処理を施さ
なくとも、非常に良好な接着特性が得られるものである
ことがわかる。
発明の両面接着シ―トによれば、加硫ゴム板に対し、従
来のようなバフ研磨やプライマ―塗布などの処理を施さ
なくとも、非常に良好な接着特性が得られるものである
ことがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−745(JP,A) 特開 昭50−86538(JP,A) 特開 昭52−53950(JP,A) 特開 昭59−59761(JP,A) 特公 平7−81124(JP,B2) 特公 昭34−975(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 123/20 - 123/22 C09J 7/02 - 7/04 C09J 121/00 - 121/02 C09J 123/28
Claims (4)
- 【請求項1】 つぎのa〜d四成分; a)重量平均分子量が20万〜150万のポリイソブチ
レン、ブチルゴムまたはハロゲン化ブチルゴム100重
量部 b)重量平均分子量が1万〜15万の液状ないし半液状
のゴム30〜300重量部 c)重量平均分子量が1万未満の粘着付与剤または/お
よび軟化剤30〜300重量部 d)1分子中に2個またはそれ以上のエチレン性不飽和
結合を含有する化合物0.01〜20重量部 を必須成分として含む組成物に、電子線を照射して、ゲ
ル分率が10〜40%のゴム系感圧性接着剤を製造する
ことを特徴とする感圧性接着剤の製造法。 - 【請求項2】 b成分の液状ないし半液状のゴムがポリ
イソブチレンである請求項1に記載の感圧性接着剤の製
造法。 - 【請求項3】 基材の両面に請求項1または2に記載の
組成物を塗布したのち、電子線を照射して、ゲル分率が
10〜40%のゴム系感圧性接着剤の層を形成する接着
シ―トの製造法。 - 【請求項4】 基材の一面に請求項1または2に記載の
組成物を塗布したのち、電子線を照射して、ゲル分率が
10〜40%のゴム系感圧性接着剤の層を形成し、他面
にアクリル系感圧性接着剤の層を形成する接着シ―トの
製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26900891A JP3145743B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 感圧性接着剤ないし接着シ―トの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26900891A JP3145743B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 感圧性接着剤ないし接着シ―トの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0578635A JPH0578635A (ja) | 1993-03-30 |
JP3145743B2 true JP3145743B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=17466385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26900891A Expired - Fee Related JP3145743B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 感圧性接着剤ないし接着シ―トの製造法 |
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JP2007197517A (ja) * | 2006-01-24 | 2007-08-09 | Three M Innovative Properties Co | 接着性封止組成物、封止フィルム及び有機el素子 |
JP5186142B2 (ja) * | 2007-07-04 | 2013-04-17 | 日東電工株式会社 | アクリル系粘弾性組成物、及び感圧性接着テープ又はシート |
DE102008037845A1 (de) * | 2008-08-15 | 2010-02-18 | Tesa Se | Haftklebemasse |
JP2010209168A (ja) * | 2009-03-09 | 2010-09-24 | Lintec Corp | 粘着シート |
JP5717320B2 (ja) * | 2009-03-12 | 2015-05-13 | リンテック株式会社 | 再剥離型粘着シート |
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KR20170037086A (ko) | 2015-09-25 | 2017-04-04 | 주식회사 엘지화학 | 점착제 조성물 |
US20210079270A1 (en) * | 2017-12-28 | 2021-03-18 | Nitto Denko Corporation | Sheet body, electronic part case, method for testing moisture permeation of sheet body, method for measuring moisture permeability and moisture permeation testing device for sheet body |
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JP6914403B1 (ja) * | 2020-06-25 | 2021-08-04 | デンカ株式会社 | ブチルゴム系粘着剤組成物、粘着テープ、屋根用防水シート及び接合体 |
CN113773765B (zh) * | 2021-09-02 | 2022-05-17 | 科顺防水科技股份有限公司 | 丁基压敏胶及应用该丁基压敏胶的预铺防水卷材 |
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- 1991-09-19 JP JP26900891A patent/JP3145743B2/ja not_active Expired - Fee Related
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