JP3091783B2 - 光重合性接着剤組成物とこれを用いた感圧性接着剤およびその接着シ―ト - Google Patents

光重合性接着剤組成物とこれを用いた感圧性接着剤およびその接着シ―ト

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルキル(メタ)アク
リレ―ト単量体などを含む光重合性接着剤組成物と、こ
の接着剤組成物を光重合して感圧接着性および凝集力を
付与した感圧性接着剤と、この感圧性接着剤を基材の片
面または両面に設けてなる接着シ―トに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】アルキル(メタ)アクリレ―ト単量体を
主成分とし、これにアクリル酸などの極性基含有単量体
を加えた単量体混合物を共重合させて得られる、アクリ
ル系の感圧性接着剤は、既に公知である。
【0003】アクリル系の感圧性接着剤の製造に際し、
アクリル系ポリマ―の重合に効果のある多量の溶剤を用
いることが多いが、この多量の溶剤の安全性と環境上の
制約から、最近では、エマルジヨン重合や紫外線照射に
よる光重合が多く用いられつつある。特に、光重合した
感圧性接着剤は、その製造工程で溶剤を全く使用しない
ため、安全性と環境改善の効果がある。
【0004】この安全性と環境改善の観点とは別に、近
年、感圧性接着剤の使用範囲が広がり、これまで屋内で
のみ用いられていた家電用品などが屋外でも用いられる
ようになり、これに伴い持ち運びによる衝撃を頻繁に受
けたり、屋外に近い状態で保存されることが多くなつて
きた。このため、要求される特性も高度化する傾向にあ
り、特に、使用される温度範囲が広がり、今まで以上に
低温や高温での接着特性の向上が必要となつており、ま
た−10〜30℃の通常の温度での接着特性も当然要求
される。
【0005】この要求に対し、アクリル系ポリマ―のガ
ラス転移温度を低くして、低温での接着特性を向上させ
ることが知られているが、この場合、通常の温度での凝
集力が低下する傾向があり、好ましくない。
【0006】特開昭57−47308号公報には、アル
キル(メタ)アクリレ―ト単量体100重量部に、実質
上飽和の粘着付与樹脂重合体50〜250重量部と、上
記の単量体に溶解した非晶質エラストマ―ブロツク共重
合体4〜150重量部を加えた光重合型の感圧性接着剤
が示されている。しかし、粘着付与樹脂重合体の使用量
が非常に多いために、ポリマ―のガラス転移温度を著し
く増大させ、低温での耐衝撃性が低下する問題がある。
【0007】特開平2−45580号公報、特開平2−
47182号公報には、アクリル系ポリマ―に、このポ
リマ―よりもガラス転移温度の低い炭化水素エラストマ
―を加えた感圧性接着剤が示されている。しかし、上記
の炭化水素エラストマ―の使用は、低温での耐衝撃性に
好結果を与えるが、耐老化性、耐熱性、高温での接着特
性に問題をきたし、使用範囲の拡大に伴い要求される高
度の接着特性を必ずしも満足できるものではない。
【0008】特開昭63−72532号公報には、弾性
非粘着性中空熱可塑性重合体球を含ませた感圧性接着剤
被覆シ―ト材料が示されているが、低温での接着特性が
十分とは言えない。特開平1−284572号公報に
は、電離放射線硬化型粘着剤に有機樹脂微粉末を含ませ
たものが示されているが、低温での接着力や耐衝撃性の
面で満足できるものではない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
事情に鑑み、光重合型のアクリル系感圧性接着剤におい
て、低温から高温までの接着特性が良好であると共に、
低温での耐衝撃性にすぐれたものを得ることを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために鋭意検討した結果、光重合させるべ
き接着剤組成物中にシリコ―ンゴム粒子を添加したとき
に、低温から高温までの接着特性が良好であるうえに、
低温での耐衝撃性にもすぐれた感圧性接着剤が得られる
ことを知り、本発明を完成するに至つた。
【0011】すなわち、本発明は、つぎのa〜c三成
分; a)アルキル基が平均1〜14個の炭素原子を有するア
ルキル(メタ)アクリレ―ト単量体を主成分とする主単
量体70〜99重量%と、極性基含有の共重合性単量体
30〜1重量%とからなる単量体混合物100重量部 b)シリコ―ゴム粒子2〜60重量部 c)光重合開始剤0.01〜5重量部 を必須成分として含有することを特徴とする光重合性接
着剤組成物に係るものである。
【0012】また、本発明は、上記の光重合性接着剤組
成物を、紫外線などの光照射により光重合させて、感圧
接着性および凝集力を付与したアクリル系感圧性接着剤
と、さらにこの感圧性接着剤を基材の片面または両面に
設けてなる接着シ―トに係るものである。なお、上記
「接着シ―ト」には接着テ―プも含まれる。この意味に
おいて、本明細書では、上記「接着シ―ト」を「接着シ
―ト類」と称することもある。
【0013】
【発明の構成・作用】本発明におけるa成分としての単
量体混合物は、アルキル(メタ)アクリレ―ト単量体を
主成分とする主単量体と、極性基含有の共重合性単量体
との混合物からなるものであり、前者の主単量体として
は、主成分としてのアルキル(メタ)アクリレ―ト単量
体のほかに、酢酸ビニル、スチレンなどの一般のアクリ
ル系感圧性接着剤の改質用単量体として知られる各種の
ビニル系単量体を、主単量体中、通常30重量%以下の
割合で使用することができる。
【0014】アルキル(メタ)アクリレ―ト単量体とし
ては、たとえば、メチル(メタ)アクリレ―ト、n−ブ
チル(メタ)アクリレ―ト、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレ―ト、イソオクチル(メタ)アクリレ―
ト、イソノニル(メタ)アクリレ―トなどのアルキル基
の炭素数が1〜14の範囲にあるものがいずれも使用可
能である。
【0015】極性基含有の共重合性単量体としては、
(メタ)アクリル酸、イタコン酸、2−アクリルアミド
プロパンスルホン酸などの不飽和酸、2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレ―ト、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレ―トなどの水酸基含有単量体などが用
いられる。
【0016】アルキル(メタ)アクリレ―ト単量体を主
成分とする主単量体と、極性基含有の共重合性単量体と
の使用割合としては、前者が70〜99重量%、後者が
30〜1重量%となるようにすべきであり、特に好まし
くは前者が90〜98重量%、後者が10〜2重量%と
なるようにするのがよい。これらの範囲外では、接着特
性上好ましい結果が得られない。
【0017】本発明におけるb成分としてのシリコ―ン
ゴム粒子は、たとえば、ジメチルジクロロシランの加水
分解によるシラノ―ルの重縮合により、またジメチルシ
ロキサン単位の一部をビニル基で置換したものや、メチ
ルフエニルシロキサンを共重合することなどにより、得
られるもので、そのガラス転移温度としては、−100
〜−120℃程度のものである。市販品としては、たと
えば、東レ・ダウコ―ニング・シリコ―ン(株)製のト
レフイルE−500、トレフイルE−501などを挙げ
ることができる。
【0018】このシリコ―ンゴム粒子は、種々の粒子形
状をとりうるが、好ましくは球状であるのがよい。平均
粒径は、この粒子を含む感圧性接着剤の層を基材の片面
または両面に設けて接着シ―ト類を作製する場合に、上
記層の厚さよりも小さい平均粒径となるようにするのが
よく、通常は1〜100μmの範囲から適宜設定するこ
とができる。
【0019】このようなシリコ―ンゴム粒子を用いる
と、低温での接着力や耐衝撃性にすぐれ、かつ凝集力の
面でも満足できる感圧性接着剤を得ることが可能とな
る。このシリコ―ンゴム粒子の使用量としては、前記の
a成分100重量部あたり、通常2〜60重量部、好ま
しくは5〜35重量部とするのがよい。2重量部より少
ないと、上記の作用効果が得られず、また60重量部よ
り多くなると、通常の温度での接着特性が損なわれる。
【0020】本発明におけるc成分の光重合開始剤とし
ては、ベンゾインメチルエ―テル、ベンゾインイソプロ
ピルエ―テルなどのベンゾインエ―テル、アニソ―ルメ
チルエ―テルなどの置換ベンゾインエ―テル、2・2−
ジエトキシアセトフエノン、2・2−ジメトキシ−2−
フエニルアセトフエノンなどの置換アセトフエノン、2
−メチル−2−ヒドロキシプロピオフエノンなどの置換
アルフア―ケト―ル、2−ナフタレンスルフオニルクロ
ライドなどの芳香族スルフオニルクロライド、1−フエ
ニル−1・1−プロパンジオン−2−(o−エトキシカ
ルボニル)−オキシムなどの光活性オキシムが用いられ
る。
【0021】このような光重合開始剤の使用量は、前記
のa成分100重量部あたり、通常0.01〜5重量
部、好ましくは0.01〜2重量部とするのがよい。
0.01重量部より少ないと重合率が下がり、また5重
量部より多いと重合率は上がるが分子量が低下して凝集
力が不足する。
【0022】本発明の光重合性接着剤組成物は、上記の
a〜c三成分のほかに、必要に応じて多官能アクリレ―
ト単量体を加えてもよい。この単量体としては、たとえ
ば、トリメチロ―ルプロパントリアクリレ―ト、ペンタ
エリスリト―ルテトラアクリレ―ト、1・2−エチレン
グリコ―ルジアクリレ―ト、1・6−ヘキサンジオ―ル
ジアクリレ―ト、1・12−ドデカンジオ―ルジアクリ
レ―トなどの2官能以上の多価アルキルアクリレ―ト単
量体が用いられる。
【0023】このような多官能アクリレ―ト単量体を用
いる場合の使用量としては、その官能基数などにより多
少異なるが、一般には、前記のa成分100重量部あた
り、0.1〜3重量部、好ましくは0.2〜2重量部と
するのがよい。このような範囲で多官能アクリレ―ト単
量体を用いると、上記単量体の架橋効果によつて良好な
凝集力が保持される。
【0024】本発明の光重合性接着剤組成物は、上記a
〜c三成分を必須成分とし、必要により多官能アクリレ
―ト単量体を含むものであるが、その取り扱い上、a成
分の単量体混合物については、これをc成分の光重合開
始剤の一部を用いてある程度予備重合させておくことが
できる。
【0025】また、この光重合性接着剤組成物には、上
記の成分以外に、任意成分として、可塑剤、軟化剤、充
てん剤、顔料、染料、粘着付与樹脂などの従来公知の各
種の添加剤を、その光重合性を阻害しない範囲内で適宜
配合することができる。
【0026】本発明においては、このような光重合性接
着剤組成物を、被着体上に直接塗工するか、または一旦
剥離紙上に塗工したうえで、400〜2000mj/cm2
程度の紫外線を照射して、光重合させることにより、そ
れ自体感圧接着性を有する、粘着化されたアクリル系感
圧性接着剤とすることができる。
【0027】また、被着体や剥離紙上に塗工する代わり
に、ポリエステルフイルムなどの合成樹脂フイルムや繊
維基材などの各種基材を使用し、この基材の片面または
両面に塗設して、これを上記同様に光重合させることに
より、シ―ト状やテ―プ状などの形態とした接着シ―ト
類とすることができる。
【0028】さらに、このような接着シ―ト類を得るに
あたり、感圧性接着剤の層を多層構造として、そのうち
の少なくとも一層を、本発明の接着剤組成物を光重合し
た層としてもよい。また、単層構造の感圧性接着剤の層
において、その一部だけを、本発明の接着剤組成物を光
重合した層で構成することもできる。
【0029】このようにして得られる光重合したアクリ
ル系感圧性接着剤は、低温から高温までの接着特性が良
好で、しかも低温での耐衝撃性にすぐれるという特徴を
有している。この理由は必ずしも明らかではないが、シ
リコ―ンゴム粒子を均一に分散させた状態で光重合し
て、それ自体感圧接着性を有する、粘着化された感圧性
接着剤としているため、上記粒子に基づく接着特性や耐
衝撃性の改善作用が十分に発現されるためではないかと
思われる。
【0030】これに対し、たとえば、本発明のa成分に
相当する単量体混合物を用いて溶液重合によりアクリル
系ポリマ―を得、このポリマ―溶液にシリコ―ンゴム粒
子を均一に分散させて感圧性接着剤溶液を調製し、これ
を塗布乾燥して感圧性接着剤の層を形成したときには、
乾燥時にシリコ―ンゴム粒子の均一分散が損なわれるた
めか、低温から高温までの接着特性が上記本発明のもの
に比べてやや低下する傾向がみられるだけでなく、低温
での耐衝撃性がほとんど改良されず、本発明の目的を達
成できなくなる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明では、アルキル
(メタ)アクリレ―ト単量体を主成分とした単量体混合
物に、光重合開始剤と共にシリコ―ンゴム粒子を特定量
含ませて、光重合させるようにしたことにより、低温か
ら高温までの接着特性が良好で、そのうえ低温での耐衝
撃性にすぐれたアクリル系感圧性接着剤とその接着シ―
ト類を得ることができる。
【0032】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載してより具体
的に説明する。なお、以下において、部とあるのは重量
部を意味する。また、接着テ―プの特性評価は、以下の
方法で行つた。
【0033】<接着力>JIS Z−1522に準じ、
被着体としてステンレス板を用いて、各温度下での接着
力(g/20mm幅)を測定した。
【0034】<対クリ―プ性ズレ距離>表面がBA仕上
げされたステンレス板(30mm×120mm×3.0mm)
を使用し、このステンレス板の長尺方向の一端に、接着
面積が20mm×10mmとなるように評価用サンプル(幅
10mm)を貼り合わせ、30分間放置したのち、40℃
の温度で20分間加熱処理した。つぎに、サンプルが貼
つてある方が下になるようにステンレス板を垂直に設定
し、サンプルの他端に500gの荷重をかけ、この状態
で40℃中での1時間当たりのステンレス板からのサン
プルのズレ距離をクリ―プ試験機で測定した。
【0035】<耐低温衝撃性>ポリ塩化ビニル板(15
mm×150mm×3.0mm)に評価用サンプルを5Kgロ
―ラで圧着貼付し、これを塗装鋼板(100mm×300
mm×2.0mm)の中央部に評価用サンプルを内側にして
5Kgロ―ラで圧着貼付し、試験片とした。この試験片
を、23±1℃で24時間保存し、さらに−30℃で2
時間以上放置したのち、衝撃試験機(90度の角度から
試験片に衝撃を加えることができるJIS G−319
2に規定する等辺山形鋼を用いたもの)に、ポリ塩化ビ
ニル板を内側にして試験片取付け枠に取付け、90度
(π/2・rad)の角度から50回の衝撃を与えたと
きに、上記のポリ塩化ビニル板が試験片から落下するか
どうかを調べた。
【0036】実施例1 2−エチルヘキシルアクリレ―ト90部、アクリル酸1
0部、2・2−ジメトキシ−2−フエニルアセトフエノ
ン(光重合開始剤)0.05部を、4つ口フラスコに投
入し、窒素雰囲気下で紫外線に暴露して部分的に光重合
させることにより、コ―テイング可能なシロツプ(粘度
30ポイズ)を得た。
【0037】この部分重合したシロツプ100部に、ト
リメチロ―ルプロパントリアクリレ―ト0.2部、追加
の光重合開始剤0.2部、平均粒径が3μmの球状のシ
リコ―ンゴム粒子〔東レ・ダウコ―ニング・シリコ―ン
(株)製のトレフイルE−500〕15部を、均一混合
して、光重合性接着剤組成物を調製した。
【0038】この接着剤組成物を、低接着性剥離処理が
施された厚さが25μmのポリエチレンテレフタレ―ト
フイルムの上記剥離処理面に、塗工し、さらにこの上に
厚さが25μmのポリエチレンテレフタレ―トフイルム
を基材として被覆したのち、紫外線を1500mj/cm2
照射して光重合させて、接着剤層の厚さが400μmの
接着テ―プを得た。
【0039】実施例2 シリコ―ンゴム粒子として、平均粒径が10μmの球状
のシリコ―ンゴム粒子〔東レ・ダウコ―ニング・シリコ
―ン(株)製のトレフイルE−501〕15部を用いた
以外は、実施例1と同様にして光重合性接着剤組成物を
調製し、この組成物を用いて実施例1と同様にして接着
テ―プを作製した。
【0040】実施例3 イソデシルアクリレ―ト90部、アクリル酸10部、2
−ヒドロキシエチルアクリレ―ト2部、2・2−ジメト
キシ−2−フエニルアセトフエノン(光重合開始剤)
0.1部を、4つ口フラスコに投入し、窒素雰囲気下で
紫外線に暴露して部分的に光重合させることにより、コ
―テイング可能なシロツプ(粘度50ポイズ)を得た。
このシロツプを用いた以外は、実施例1と同様にして光
重合性接着剤組成物を調製し、この組成物を用いて実施
例1と同様にして接着テ―プを作製した。
【0041】実施例4 2−エチルヘキシルアクリレ―ト90部、アクリル酸1
0部、2・2´−アゾビスイソブチロニトリル0.4
部、酢酸エチル250部を、4つ口フラスコに投入し、
窒素雰囲気下60℃で10時間重合して、重合体溶液を
得た。この重合体溶液に、ポリマ―100部に対して、
3官能のイソシアネ―ト化合物2部を添加して、感圧性
接着剤溶液を調製した。
【0042】つぎに、この接着剤溶液を、低接着性剥離
処理が施された厚さが25μmのポリエチレンテレフタ
レ―トフイルム上に、乾燥後の厚さが25μmとなるよ
うに塗布し、40℃で5分間乾燥後、100℃で5分間
乾燥した。これを実施例3で得た接着テ―プの両面にラ
ミネ―トロ―ルで圧着したのち、100℃で2時間エ―
ジングを行い、3層構造を有する接着テ―プを得た。
【0043】比較例1 シリコ―ンゴム粒子を全く用いなかつた以外は、実施例
1と同様にして光重合性接着剤組成物を調製し、この組
成物を用いて実施例1と同様にして接着テ―プを作製し
た。
【0044】比較例2 シリコ―ンゴム粒子に代えて、弾性非粘着性中空熱可塑
性重合体球〔日本フイライト(株)製のエクスパンセル
551DE〕2部を用いた以外は、実施例1と同様にし
て光重合性接着剤組成物を調製し、この組成物を用いて
実施例1と同様にして接着テ―プを作製した。
【0045】比較例3 シリコ―ンゴム粒子に代えて、架橋ポリスチレン球状マ
イクロビ―ズ〔住友化学工業(株)製のフアインパ―ル
PB3011E〕15部を用いた以外は、実施例1と同
様にして光重合性接着剤組成物を調製し、この組成物を
用いて実施例1と同様にして接着テ―プを作製した。
【0046】参考例1 2−エチルヘキシルアクリレ―ト90部、アクリル酸1
0部、2・2´−アゾビスイソブチロニトリル0.4
部、酢酸エチル250部を、4つ口フラスコに投入し、
窒素雰囲気下60℃で10時間重合して、重合体溶液を
得た。この重合体溶液に、ポリマ―100部に対して、
平均粒径が3μmの球状のシリコ―ンゴム粒子〔東レ・
ダウコ―ニング・シリコ―ン(株)製のトレフイルE−
500〕15部、3官能のイソシアネ―ト化合物2部を
添加して、感圧性接着剤溶液を調製した。
【0047】つぎに、この接着剤溶液を、厚さが25μ
mのポリエチレンテレフタレ―トフイルム上に、乾燥後
の厚さが400μmとなるように塗布し、40℃で5分
間乾燥後、100℃で5分間乾燥して、接着テ―プを得
た。
【0048】上記の実施例1〜4、比較例1〜3および
参考例1の各接着テ―プにつき、その接着特性を調べた
結果は、つぎの表1に示されるとおりであつた。
【0049】
【表1】
【0050】上記の表1の結果より、本発明の実施例1
〜4の接着テ―プは、比較例および参考例の接着テ―プ
に比べ、低温から高温までの接着特性にすぐれ、しかも
低温での耐衝撃性にすぐれたものであることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI //(C09J 133/06 183:04) (72)発明者 吉川 孝雄 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−4611(JP,A) 特開 昭49−51328(JP,A) 特開 平1−284572(JP,A) 特開 平2−47182(JP,A) 特開 昭63−72532(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 4/06 C09J 7/02 - 7/04 C09J 133/06 - 133/12 C09J 151/08 C09J 183/04 - 183/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 つぎのa〜c三成分; a)アルキル基が平均1〜14個の炭素原子を有するア
    ルキル(メタ)アクリレ―ト単量体を主成分とする主単
    量体70〜99重量%と、極性基含有の共重合性単量体
    30〜1重量%とからなる単量体混合物100重量部 b)シリコ―ンゴム粒子2〜60重量部 c)光重合開始剤0.01〜5重量部 を必須成分として含有することを特徴とする光重合性接
    着剤組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光重合性接着剤組成物
    を光重合して、感圧接着性および凝集力を付与してなる
    感圧性接着剤。
  3. 【請求項3】 基材の片面または両面に、請求項2に記
    載の感圧性接着剤の層が設けられてなる接着シ―ト
  4. 【請求項4】 感圧性接着剤の層に含まれるシリコ―ン
    ゴム粒子が、その層の厚さよりも小さい平均粒径を有す
    る請求項3に記載の接着シ―ト
  5. 【請求項5】 感圧性接着剤の層が多層構造をとつてお
    り、そのうちの少なくとも1層が請求項2に記載の感圧
    性接着剤の層からなる接着シ―ト
JP03334214A 1991-11-21 1991-11-21 光重合性接着剤組成物とこれを用いた感圧性接着剤およびその接着シ―ト Expired - Lifetime JP3091783B2 (ja)

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