JP2002511600A - 接着剤カバースリップおよび顕微鏡法 - Google Patents

接着剤カバースリップおよび顕微鏡法

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JP2002511600A JP2000543864A JP2000543864A JP2002511600A JP 2002511600 A JP2002511600 A JP 2002511600A JP 2000543864 A JP2000543864 A JP 2000543864A JP 2000543864 A JP2000543864 A JP 2000543864A JP 2002511600 A JP2002511600 A JP 2002511600A
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Abstract

(57)【要約】 試料が適用される光学顕微鏡に好適なスライドと、試料を覆うスライドに接着している光学的に透明なカバーとの組み合わせであって、カバーが、対向する第1および第2の主面を有する光学的に透明なポリマーフィルムと、第1の主面上にあってスライドと接触している接触応答接着剤とを含む組み合わせ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は広くは光学顕微鏡用の試料スライドの作成に係り、特に、スライドに
固定された試料をカバーするためのカバーおよびその作成方法に関する。
【0002】 光顕微鏡により試料を検査するのが一般的な組織学や微生物学のような学問に
おいては、試料は、通常、ガラススライド上に固定される。試料と顕微鏡の対物
レンズの両方を保護するために、試料は次にカバースリップでカバーされる。た
いていのカバースリップは、薄い透明ガラスからできている。この構造には、こ
うした薄いガラスは脆く、鋭い破片に割れて使用者にとって危険であるという欠
点がある。
【0003】 後で見るためにスライド上の試料を保存しておくのが望ましいときは、カバー
スリップをスライドに対して密閉することが知られている。溶剤ベースまたは溶
融ベースのシール剤を用いてこれを行う。例えば、カバースリップをスライドに
置く前に、キシレン中に溶解した樹脂の調製液を一二滴スライドおよび試料に適
用することが知られている。溶剤が蒸発するときに、樹脂がカバースリップをス
ライドへと接着して、試料を保護する。この手順には2つの欠点がある。第1に
、溶剤が完全に蒸発するまでいくらか時間がかかり、これがなされるまで、樹脂
を塗ることによる仕上がりスライドの目視を損なうというリスクなしにスライド
を扱うことができない。第2に、古いが貴重な試料を再度染色する必要なときが
あり、このように接着されたカバースリップを、試料に損傷を与えることなく除
去するのは非常に難しく時間のかかるものである。溶剤、最も一般的にはキシレ
ンやトルエンに長く浸すことが必要であり、これは煩雑で不便である。
【0004】 上述の方法の実施例は、米国特許第3,891,327号に記載されており、
特定のアクリレートまたはメタクリレート混合物と光開始剤を含む組成物を含有
する特定の光硬化可能な組成物を用いてカバースリップをスライドに接合するも
のである。この方法では、光重合可能なまたは光硬化可能な組成物を試料支持ス
ライドに適用し、カバースリップを試料にかぶせて、光重合可能な組成物が硬化
して、カバースリップがスライドに接合するまで、スライドを紫外線(UV)放
射線源に露光させる。この特許によれば、この方法だと、公知の樹脂状結合剤お
よび溶剤を用いる従来の方法では2または3日必要だったのに比べてスライドを
作成し、UV硬化させるのに5分間で済むとある。
【0005】 これらの公知の問題を改良する試みにおいて、手順の様々な改善が採り入れら
れている。例えば、ガラス製のものより脆性の少ないポリマー材料のカバースリ
ップを用いることが知られている。カバースリップ適用のタスクを部分的に自動
化して大量の仕事を行うことにより経済的にこれを行うために、適用のための機
械に自動的に供給できるロール形態のかかるポリマー材料を与えることが最近知
られている。また、コーティングとしてシール剤をロール材料に与えて、適用の
ための機械にて、またはカバースリップを溶剤適用によりスライドに適用する時
に、これを活性化することも知られている。例えば、米国特許第4,455,1
88号、第4,188,246号、第3,939,019号、第4,146,4
14号、第4,203,797号、第4,853,262号および第3,498
,860号を参照のこと。このタイプの市販のカバースリップとしては、サクラ
フィンテックよりTissue−Tek(登録商標)カバースリップフィルムと
いう商品名およびドイツのクリニパスコーポレーションより入手可能なKPテー
プがある。しかしながら、このやり方で作成されたスライドを即時に扱うのは未
だ不可能であり、試料の再度染色が必要なときにかかるカバースリップを取り除
くのが難しい。
【0006】 米国特許第4,853,262号、第4,188,246号、第4,171,
866号、第4,607,921号、第5,580,414号、第5,406,
421号および第5,590,414号、英国特許第1,562,643号およ
びドイツ特許第44 03 308号には、スライド、カバースリップおよび/
またはカバースリップをスライドに適用する装置が開示されている。
【0007】 発明の概要 一態様において、本発明は、試料が適用される光学顕微鏡に好適なスライドと
、試料を覆うスライドに接着している光学的に透明なカバーとの組み合わせであ
って、カバーが、対向する第1および第2の主面を有する光学的に透明なポリマ
ーフィルムと、第1の主面上にあって前記スライドと接触している接触応答(co
ntact responsive)接着剤とを含む組み合わせを提供する。
【0008】 好ましくは、低接着力バックサイズが、光学的に透明なフィルムの第2の主面
に提供される。規則的な間隔を設けて配置された格子線もまたカバーに提供され
るのが好ましい。格子線は、試料のサイズまたは試料の外形を測るのに便利であ
る。また、実質的に連続ロール形態で供給できるようカバーは十分に可撓性であ
るのが好ましい。
【0009】 他の態様において、本発明は、(a)試料をスライドに配置する工程と、(b
)試料を、一主面に接触応答接着剤を有する光学的に透明なポリマーフィルムを
含むカバーでカバーする工程と、(c)接触応答接着剤をスライドに接着する工
程とを含む光学顕微鏡用スライドの作成方法を提供する。
【0010】 本方法はまた、一主面に接触応答接着剤を有する実質的に連続した光学的に透
明なポリマーフィルムのロール形態のカバーを提供する工程(1)と、一主面に
接触応答接着剤を有する光学的に透明なポリマーフィルムを含むカバーで試料を
カバーする前にロールからカバーを分離する工程(2)も含むのが好ましい。
【0011】 本発明のある実施形態において、カバーをスライドに接着する前に湿潤剤をカ
バーまたは試料に適用して、試料をよく見えるようにすることができる。湿潤剤
として用いるのに好適な組成物としては、キシレン、d−リモネン、鉱油および
エタノールが挙げられる。
【0012】 本発明は、軽く圧力をかければ、活性化溶剤を必要とすることなく顕微鏡スラ
イドに迅速に接着するカバーを提供することによって従来技術の欠点を減じるも
のであり、これによって、スライドを扱うことができるようになる前に長い時間
乾燥させたり、硬化する必要がなくなる。本発明の好ましい実施形態において、
スライドやカバーアセンブリを溶剤に浸すことなく、カバーはスライドから除去
することができる。
【0013】 好ましい実施形態の詳細な説明 図1に、試料12が固定された顕微鏡スライド10が示されている。この図に
おいて、試料12はカバー14の透明物質を通して見られている。図2に、同じ
組立て品の断面側面図を示す。構造がより詳細にわかる。
【0014】 カバー14は、第1の側部または主面18を持つ光学的に透明なポリマーフィ
ルム16から構成される。接触応答接着剤20の層が光学的に透明なポリマーフ
ィルム16の第1の主面18に与えられている。
【0015】 図3に、光学的に透明なポリマーフィルム16の第2の反対側または主面22
に光学的に透明な引っ掻き防止コーティング24の光学層のあるカバー14を示
す。引っ掻き防止コーティング24の上には、低接着力バックサイズ26の光学
層があり、これによって、不定または実質的に連続した長さの材料のロールとし
て供給されているカバースリップを送り出すのが使用者にとって便利な場合には
、フィルムカバー14が容易に巻き戻される。光学的に透明な引っ掻き防止コー
ティングは、光学的に透明なポリマーフィルムと適合性があって接合することが
知られている光学的に透明なハードコーティングであればいずれであってもよい
。かかる材料の多くが市販されている。
【0016】 カバー14の各成分の屈折率は、ガラス顕微鏡スライド10の屈折率に近いの
が好ましい。市販のガラススライドのnDは通常ほぼ1.51であり、カバーに
用いる好ましい材料はほぼこの値に近い屈折率を有する。従って、好ましい材料
の屈折率は少なくとも1.45、より好ましくは1.47である。屈折率1.6
5の材料は有用と考えられるが、屈折率約1.47〜1.55の材料が最も好ま
しい。
【0017】 カバーを通る光の総透過率は、十分な光が試料を見る目やカメラに届くよう適
切なものでなければならないため、カバーを通る光の視感透過率(ASTM D
1003−95により測定)は最大にすべきである。カバーは、少なくとも約8
5%、より好ましくは少なくとも約94%の視感透過率を有していなければなら
ない。従って、カバー成分(すなわち、光学的に透明なポリマーフィルム)の視
感透過率は、視感透過率を最大にするように選択しなければならず、そしてカバ
ーの各成分の総透過率が少なくとも85%であるのが好ましい。
【0018】 光学的に透明なポリマーフィルム16に関して、その厚さが約100〜250
ミクロンであると最良の結果が得られることが分かっている。この範囲の厚さだ
と、自動適用システムでロール形態で用いるのに良好な可撓性を与え、一方で、
フィルムおよびカバーのコーティングおよび取扱いに十分な強度を維持する。様
々な種類の透明ポリマーフィルムを用いることができるが、例えば、二酢酸セル
ロース、三酢酸セルロース、ポリエチレンテレフタレート、スチレン−アクリロ
ニトリルおよびポリメチルメタクリレートフィルムが好適と考えられる。特に好
ましい材料は、アトハースアメリカ社(ペンシルバニア州、フィラデルフィア)
よりV045−UVA10−100として市販されているポリメチルメタクリレ
ート樹脂からできたフィルムである。
【0019】 ポリマーフィルムと接触応答接着剤間の接合を改善するために、接触応答接着
剤層を適用する直ぐ前にコロナ、プラズマ炎または化学線照射処理によりポリマ
ーフィルムを活性化させることが現在考えられている。ポリマーフィルムと接触
応答接着剤の間に中間または「つなぎ」層を与えることも本発明の範囲内と考え
られる。適切なつなぎ層の材料は、本発明で用いる接触応答接着剤および光学的
に透明なポリマーフィルムの種類に応じて選択する。つなぎ層として有用と知ら
れている多くの材料が本発明においては有用であり、例えば、ポリ塩化ビニル、
塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー、ポリ塩化ビニリデンのような塩素含有ポリ
マー、ポリカルボジイミド、エチレンビニルアセテートポリマーおよびコポリマ
ー、酸または無水変性ポリエチレン、プロピレンおよびエチレンビニルアセテー
トポリマーおよびコポリマーを本発明においては用いることができる。
【0020】 本発明に有用な接触応答接着剤は、目的物表面(すなわち、固定されたスライ
ド試料)に比較的即時に、かつ強固に接着し、光学的に透明なポリマーフィルム
上にコートしたときに皮膚に粘着する表面を実質的に持たない感圧接着剤である
。本発明において用いる接触応答接着剤は、溶剤活性を必要とすることなく目的
物表面に接合する。これに対し、「溶剤活性化された」接着剤により作成された
カバーは、接着剤を溶融し活性化するのに用いた溶剤を部分的または完全に蒸発
するまでは目的物に実質的に接着しない。本発明において、「実質的に接着する
」とは、目的物を取り扱ったり用いる(すなわち、見る)のにカバーが十分に強
固に目的物に接着していることを意味する。従って、本発明で用いる接触応答接
着剤は、即時に接合して、剪断負荷に対して抵抗性がなければならず、目的物を
用いる前の休止時間が不必要または目的物を作成する技術者に全く気に留められ
ないくらい非常に短いものとする。しかしながら、接着剤は、試料に多大な損傷
を与えることなく目的物から除去できないほど強く目的物に接合してはならない
【0021】 接触応答接着剤の正確な組成は、特定の用途に合わせて変わるが、光学的に透
明なフィルム上にコートされた接触応答接着剤は、約0.1〜2.8N/25m
m幅、好ましくは約0.2〜1.4N/25mm幅の180°剥離接着力値を示
すのが一般的である。(180°剥離接着力は、実施例に記載した方法により測
定される。)2.8N/25mm幅より高い値の接着剤は通常、試料に幾らかの
損傷を与えることなしにカバーを除去するには接着性が強すぎる。0.1未満の
値の接着剤は通常、目的物の取扱いや保管中に接合したままとするのに十分には
目的物に接着しない。
【0022】 本発明の好ましい実施形態において、接触応答接着剤は、カバーを目的物から
分離したときに、カバーから目的物へと移動しない。接着剤は、保管中に流れた
りクリープせず、目的物または近接して保管された隣接目的物をブロック(すな
わち、永続的な接合を形成)しないのが最も好ましい。接触応答接着剤は、光学
的に透明なポリマーフィルムにコートしたときに、周囲温度の目的物表面での動
的剪断強度(WO94/21742に記載された試験により測定)が約2kN/
2を超えるのが好ましく、約4kN/m2を超えるのがより好ましく、6kN/
2を超えるのが最も好ましい。場合によっては、所望の剥離接着力値を得るた
めに、コーティング重量/コーティング厚さを調整するのが必要なこともある。
本発明に有用な接着剤の中には架橋して内部または凝集強度を増大し、所望のレ
ベルまで剥離値を下げるものもある。接触応答接着剤がBACNまたはBACN
Iポリマーを含むときはこれは用いるのに特に有用な技術である。かかる架橋は
また、ブロッキングを防ぐのを助け、長い間にわたって比較的一定の剥離強度を
保つのも助ける。
【0023】 接触応答接着剤は、長い保管期間にわたって、複数ある特性の釣合いを実質的
に保つのが好ましい。従って、スライドを長い間(例えば、2〜10年)保管し
た後でも、技術者は、接着剤を用いて作成された試料スライドからカバーを取り
除いて、試料を再染色あるいは更新して、新しいカバーをスライドに接着するこ
とができる。かかる好ましい接触応答接着剤は、一般に、長い間(例えば、5〜
10年)にわたって実質的に一定の180°剥離接着力を維持し、長い間にわた
って180°剥離接着力の大幅な増加は示さない。試料スライドは比較的高湿状
態で保管されることがあるため、好ましい接触応答接着剤は、溶媒和したり、水
と接触した後で(すなわち、周囲温度で24時間までの浸漬)光学または接着特
性を大幅に損なうことがあってはならない。
【0024】 接触応答接着剤はまた、光学特性を損なう接着剤の退色へと導くUVおよび酸
化劣化プロセスに対する抵抗性も有しているのが好ましい。一般的に入手可能な
酸化防止剤およびUV安定化剤を接触応答接着剤に添加して、光学および酸化安
定性を改善することができる。
【0025】 接触応答接着剤を含むまたはこれからなるポリマー材料の具体的な例としては
、アクリロニトリルコポリマー((例えば、ブタジエン−アクリロニトリルポリ
マー(BACNポリマー))、ブタジエン−アクリロニトリル−イソプレンポリ
マー(BACNIポリマー));スチレンコポリマー(例えば、スチレン/ブタ
ジエン/スチレン(SBSポリマー)、スチレン/イソプレン/スチレン(SI
Sポリマー)およびスチレン/エチレン/ブチレン/スチレン(SEBSポリマ
ー));およびアクリレートコポリマーが挙げられる。所望であれば、ポリマー
材料のブレンドおよび混合物もまた用いてよい。
【0026】 所望であれば、様々なその他の材料をポリマー材料に組み込んで接着剤の取扱
いや適用を改善し、光学または接合特性を安定化してもよい。例えば、粘着付与
剤を用いてよい。ただし、これは一般に、スチレンコポリマーを含む接着剤に用
いるのに好ましいだけである。粘着除去剤もまた添加してよい。ただし、これは
、多くの粘着除去剤(例えば、タルク)が接着剤の光学特性を減じるため、添加
剤としてはあまり望ましくない。かかる粘着除去剤が光学特性を減じるような量
で存在する場合には市販のポリマー材料から除去するのが好ましい。可塑剤、酸
化防止剤(チバガイギーよりB561、1010および1076、シェルケミカ
ルよりIonox330、バイエルレファークーゼンより酸化防止ZKFとして
「Irganox」という登録商標で市販されているような有機亜リン酸塩およ
びフェノール)、UV安定化剤(チバガイギーよりTinuvin292および
Tinuvin328として市販されているようなヒンダードアミンおよびベン
ゾトリアゾール)等もまた用いてよい。かかる材料の正確な量は、コンパウンダ
の要求に合わせて変えてよい。ただし、得られる接着剤が釣り合いのとれた接合
特性と必要な光学特性を持つようにする。酸化防止剤あるいはUV安定化剤だけ
をポリマー材料と組み合わせて、本発明に用いる接触応答接着剤を処方するのが
好ましい。
【0027】 かかるポリマーに基づいた多くの有用なアクリロニトリルコポリマーおよび接
着剤処方については記載がなされており、例えば、米国特許第5,196,26
6号および第5,316,849号には数多くの有用なコポリマーおよび接着剤
処方が記載されている。上述の特許は、ここに開示されたポリマーおよび接着剤
に関して参考文献として組み込まれる。アクリロニトリルコポリマーは、約24
wt.%未満、好ましくは約20wt.パーセント未満、最も好ましくは約15
wt.%未満のアクリロニトリル単位を含有すべきである。アクリロニトリルコ
ポリマーの部類の中でも特に好ましいのは、BACNポリマーおよびBACNI
ポリマーである。BACNおよびBACNIポリマーは、約24〜50wt.%
のアクリロニトリル単位および約2〜20重量%のイソプレン単位を有する。好
ましくは、かかるポリマーは約20〜50wt.%、より好ましくは約15〜5
0wt.%のアクリロニトリル単位を含有する。好ましくは、BACNまたはB
ACNIポリマーは、光学的に透明なフィルムにコートする前に、少量の酸化防
止剤(ポリマー総重量に基づいて約5wt.%未満、好ましくは約1〜3wt.
%)、UV安定化剤(ポリマー総重量に基づいて約3wt.%未満、好ましくは
0.5wt.%未満)と配合する。ブロッキングを減じるために、光学的に透明
なフィルムにコートした後、接着剤をさらに架橋するのが有利である。接着剤を
架橋するために、少量の架橋剤を接着剤組成物のポリマーおよび他の成分と配合
する。例えば、少量の2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロ
ロメチル)−1,3,5−トリアジンを添加して架橋を促進することができる。
コートしたフィルムに、所望の架橋度が得られるまで、電子ビームまたは高エネ
ルギー光源(様々な電力源で電圧を上げられるSylvaniaH33CO−4
00のような)に露光することができる。コーティングを架橋するのに必要なエ
ネルギーレベルは、中でもコーティング厚さによる。しかしながら、本発明に用
いるたいていのコーティング厚さについて約150〜200ミリジュール/cm 2 または1〜5Mradのエネルギーレベルで恐らく十分である。ポリマー中の
アクリロニトリルモノマーの量もまた、処方および適切な架橋の程度に影響する
。従って、用いる特定のポリマーについては、添加剤のレベルおよび架橋の程度
をある程度限定して最適化を行う必要がある。本発明に有用なアクリロニトリル
コポリマーは市販されている。かかるコポリマーとしては、ゼオンケミカルイン
コーポレーティッド(ケンタッキー州、ルイスヴィル)より「Nipol」およ
び「Zetpol」という登録商標で入手可能なポリマー(例えば、Nipol
DN−4500、Nipol DN−3380、Nipol DN−3350
、Nipol DN−401L、Nipol DN−1201L、Zetpol
2000L、Zetpol0020、Zetpol1010、Zetpol20
10LおよびZetpolZSC2095);B.F.グッドリッチケミカル社
(オハイオ州、リッチフィールド)製「Hycar」(例えば、Hycar10
22);およびグッドイヤータイヤ・アンド・ラバー社(オハイオ州、アクロン
)製「Goodyear」(例えば、GoodyearN−206)が例示され
る。BACNおよび/またはBACNIポリマーを含む接着剤組成物が現在のと
ころ好ましい。市販のアクリロニトリルコポリマーは、ポリマー材料を、追加の
安定化剤および架橋剤と配合するのを省くために、十分量の酸化防止剤、UV安
定化剤および架橋剤を含有していてもよい。
【0028】 スチレンコポリマーを用いて作成された接着剤もまた本発明においては有用で
ある。好ましくは、かかる接着剤は、スチレン/ブタジエン/スチレンブロック
コポリマー(SBSポリマー)、スチレン/イソプレン/スチレンブロックコポ
リマー(SISポリマー)またはスチレン/エチレン/ブチレン/スチレンブロ
ックコポリマー(SEBSポリマー)を用いて作成される。かかるポリマーに基
づいた多くの有用な接着剤処方が業界では知られており、いくつかは本発明に有
用である。例えば、米国特許第5,196,266号、第5,316,849号
および第5,389,438号には、スチレンコポリマーに基づいた数多くの接
着剤処方が記載されており、その多くを本発明において用いることができる。上
述の特許は、ここに開示されたポリマーおよび接着剤に関して参考文献として組
み込まれる。有用な接着剤組成物は、約20〜80wt.%のコポリマーと対応
の20〜80wt.%の粘着付与材料を含み、この粘着付与材料は、粘着付与樹
脂(液体または固体)、可塑剤またはこれらのブレンドからなる群より選択され
る。通常、粘着付与材料のブレンドを用いると、単一の粘着付与樹脂を用いるよ
りも接着剤組成物のレオロジー特性をより制御できることから粘着付与材料のブ
レンドが好ましい。本出願において、SEBSまたはSIブロックコポリマーに
基づく組成物の複合体ミッドブロックガラス転移(CMTg)は約225〜24
0°ケルビンであるのが好ましい。SBSコポリマーに基づく組成物のCMTg
は、約215〜235°ケルビンであるのが好ましい。これらの組成物の接着特
性は、組成物のスチレン含量(コポリマーを選択して、組成物のコポリマー含量
を変えることにより)および組成物のCMTgを変えることによって変えること
ができるため、接触応答接着剤について成分の種類および量を変えて、適切な1
80°接着力値に固定することができる。例えば、範囲の上端(すなわち、50
〜80重量部)に近いコポリマー含量と、非常に粘性のある範囲の上端に近い、
またはこれを超える(すなわち、240°ケルビン±10°Kまたは235°K
±10°K)CMTgを有する組成物は、組成物中のスチレンの量をやや増やす
ことにより(すなわち、コポリマー含量をさらに増やすことにより)有効に作る
ことができる。通常、範囲の下端の量(すなわち、20〜45重量部)のコポリ
マーと、範囲の下端のCMTg(すなわち、225°K±10°Kまたは215
°K±10°K)を有する組成物は、本出願について良好な釣り合いと接着力特
性を持っている。範囲の上端のコポリマー含量を持つが、CMTgは範囲の下端
にある組成物もまた、通常、本出願について良好な釣合いの接着特性を有してい
る。しかしながら、範囲の下端のコポリマー含量と範囲の上端、またはこれをや
や超えるCMTgを持つ組成物は、本出願については粘性が強すぎる。しかしな
がら、この組成物を幾分再処方して(例えば、粘着付与樹脂の含量を減らすか、
または組成物のスチレン含量を増やすことにより)、粘着性を許容できるレベル
に調整することができる。SEBSコポリマーは、無色または無色に近く、接着
剤の退色に関して良好な長期エイジ安定性を有していることから、本発明に用い
るのに好ましいスチレンコポリマーである。有用な粘着付与材料としては、グッ
ドイヤータイヤ・アンド・ラバー社より入手可能な「Wingtack」10、
「Wingtack Plus」および「Wingtack」95、エクソンケ
ミカル社より入手可能な「Escorez」1310およびヘルクルス社より入
手可能な「Hercotack」RT−95のような4〜6個の炭素原子を含有
する不飽和種から主になる供給流れの重合から作成される粘着付与樹脂;ヘルク
ルス社より入手可能な「Hercoflex」400、「Hercoflex」
500、「Foral」85、Regalite」355および「Permal
yn」305のようなロジンエステルおよびロジン酸;エクソンケミカル社より
入手可能な「Escorez」2520のような混合脂肪族/芳香族液体粘着付
与剤;およびアリゾナケミカル社より入手可能な「Zonarez」A−25お
よび「Zonarex」A−100、およびヘルクルス社より入手可能な「Pi
ccolyte」HM−85、HM−105およびS−115のようなポリテル
ペン粘着付与剤が例示される。同様に有用なのは、エクソンケミカル社より入手
可能なECR−327、「Escorez」5380、「Escorez」53
00、「Escorez」5320および「Escorez」5340、ヘルク
ルス社より入手可能な「Regalrez」1018、「Regalrez」1
065、「Regalrez」1078、「Regalrez」1094および
「Regalrez」1126および荒川工業(株)より入手可能な「Arko
n」P−90、「Arkon」P−100、「Arkon」M−90および「A
rkon」M−100のような一般的部類の水素化粘着付与樹脂;ライヒホルド
ケミカル社より入手可能な「Nirex」K−85、「Nirez」K−105
および「Nirez」K−110のような水素化ポリテルペン樹脂;およびエク
ソンケミカル社より入手可能なECR−142HおよびECR−143Hのよう
な水素化脂肪族および脂肪族/芳香族樹脂である。好ましい粘着付与樹脂として
は、脂肪族炭化水素樹脂、水素化樹脂およびポリテルペン樹脂が挙げられる。特
に好ましいのは、水素化脂肪族および水素化脂肪族/芳香族炭化水素樹脂である
。本発明の接着剤に用いるのに好適な液体可塑油としては、シェルケミカル社よ
り入手可能な「Shelflex」371のようなナフテン油、パラフィン油、
芳香族油およびウィトコケミカル社より入手可能な「Kaydol」油のような
鉱油が挙げられる。好ましい液体可塑剤としては、ナフテン油および鉱油が挙げ
られる。さらに、少量の酸化防止剤およびUV安定化剤を、接着剤組成物のコー
ティングの前に組成物に配合すると有利である。本発明に有用な市販のスチレン
コポリマーとしては、シェルケミカルより「Kraton」という登録商標で販
売されている1107や1111、エニケムU.S.A.より「Enichem
」という登録商標で販売されているSOL T、日本ゼオンより「Quinta
c」という登録商標で販売されている3430や3530、フィナケミカル社よ
り「Finaprene」という登録商標で販売されている424のようなSI
Sコポリマー;「Kraton」1101および「Kraton」1102、フ
ァイアストーンシンセティックラテックス・アンド・ラバー社より「Stere
on」という登録商標で販売されている840A、「Enichem」Sol
T1205および「Enichem」Sol T161CのようなSBSコポリ
マー;および「Kraton」1657、「Kraton」1654X、「Kr
aton」1652、「Kraton」1651および「Kraton」165
0のようなSEBSコポリマーが例示される。特に好ましいのはSEBSコポリ
マーである。
【0029】 本発明に用いるのに好適なアクリレートコポリマー接着剤としては、(a)ホ
モポリマーが約−50℃未満のガラス転移温度(Tg)を有するC4〜C12アル
コールのアクリレートエステル少なくとも約20〜50wt.%、(b)用いら
れるホモポリマーのTgが約−50〜−20℃の1種類以上の非極性またはやや
極性のアクリレート、メタクリレートまたは置換ビニルコモノマー約0〜50w
t.%および(c)用いられるホモポリマーのTgが約20℃を超える1種類以
上の非極性またはやや極性のアクリレート、メタクリレートまたは置換ビニルコ
モノマー約42〜70wt.%と、用いられる各ホモポリマーのTgが約−20
℃〜20℃の非極性またはやや極性のアクリレート、メタクリレートまたは置換
ビニルコモノマー約0〜80wt.%との混合物約20〜100wt.%から誘
導された単位を含むようなものが挙げられる。かかるコポリマーはまた、例えば
、連鎖移動剤、アクリルアミド官能性二置換アセチルアリールケトン光開始剤等
から誘導される追加の単位を、コポリマーを重合するのに用いられる方法に応じ
て含有していてもよい。種類(a)のモノマーの代表例としては、n−ブチルア
クリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソオクチルアクリレートおよ
びイソノニルアクリレートが挙げられる。種類(b)のモノマーの代表例として
は、エチルアクリレートおよびフェノキシエチルアクリレートが挙げられる。種
類(c)のモノマーの代表例としては、イソボルニルアクリレートまたはN−ビ
ニルカプロラクタムが挙げられる。アクリレートコポリマーは、様々な公知の方
法に従って作成することができる。有用な方法については、米国特許第5,65
4,387号、第5,728,786号、第5,616,670号、第5,20
2,361号、第5,840,783号、第5,648,425号および第5,
506,279号に記載されているものが例示され、重合に関する記載について
はここに参考文献として組み込まれる。かかる接着剤の180°剥離接着力はさ
らに、架橋(内部凝集力を増大させる)および可塑剤のような添加剤により修正
することができる。用いると接着剤の光学特性を損なうことがあるときは粘着除
去剤は避けるべきである。
【0030】 本発明によるカバーは、用いるのに好適なサイズに予め切断してよいが、自動
適用のために不定の長さのロール形態でカバーを供給することもできる。これを
行うときは、ロールを巻き戻すのに必要な力を最小にすることから、任意の低接
着力バックサイズが現在のところ望ましいものと考えられている。低接着力バッ
クサイズを作成するのに有用なコーティングは業界に知られている。特に好まし
い材料としては、ウレタン、アクリル、シリコーンおよびフルオロカーボンポリ
マーを含むコーティングが例示され、かかるコーティングの多くが市販されてい
る。好適なコーティングとしては、DCP−Lohja(イリノイ州、ウエスト
チェスター)製の「6200」または「8000」シリコーンシリーズとして知
られている100%固体のUV硬化されたプラチナ触媒シリコーン系が挙げられ
る。
【0031】 フィルムを巻き戻すのに必要な力を最小にするために、この代わりに剥離ライ
ナーをつけても良い。DCP−Lohja(イリノイ州、ウェストチェスター)
より市販されている上述のプラチナ触媒シリコーン層で作成したポリエステル剥
離ライナーが現在のところ好適と考えられる。
【0032】 接触応答接着剤組成物を、リバースロール、ナイフ−オーバー−ロール、グラ
ビア、巻き線ロッド、フローティングナイフまたはエアナイフといった方法によ
る溶剤コーティング、スロットオリフィスコーター、ロールコーターまたはエク
ストルージョンコーターといったホットメルトコーティングのような従来の技術
を用いて適切なコーティング重量で光学的に透明なポリマーフィルム上にコート
することができる。この代わりに、UV活性開始剤を入れて、モノマー混合物を
、UV露光により部分的に硬化させて粘性液体に入れてもよい。この粘性液体は
、従来のいずれかの技術によりコートすることができる。最終特性は、第2のU
V露光により発現される。参考文献として組み込まれる米国特許第5,230,
701号(Meyerら)には、好適な接着剤コーティング方法が開示されてい
る。接着剤はまず、上述の技術のいずれかを用いてライナー材料上にコートされ
、次に光学的に透明なフィルムに積層されて(例えば、ローラーを用いて圧力を
加える)カバーが形成される。ライナーは、カバーのキャリアとして用いること
もできるし、除去することもできる。所望であれば、コーティング後に接着剤組
成物に硬化工程を行って(例えば、UV照射または電子ビーム照射により)、コ
ーティングを架橋することができる。約13〜51ミクロンの接着剤コーティン
グを用いるのが本発明においては好ましい。
【0033】 カバースリップフィルム上に、特に所定の間隔を設けて配置された格子線の形
態の印を印刷するのが望ましい。これにより、試料を見る人は、試料のサイズを
測ったり、領域内の対象物を数えることができる。
【0034】 実施例 180°剥離接着力 180°剥離接着力は、ガラスターゲット表面および229cm/分の剥離速
度を用いた以外は、SPM−04修正型(IMASS(マサチューセッツ州、ヒ
ンガム)より市販されている)の型番SP101B試験機を用いて実質的にAS
TM D3330に従って測定された。
【0035】 屈折率 屈折率は、アッベ−3L屈折計(ボシュロム(ニューヨーク州、ロチェスター
))またはメトリコン型番2010プリズムカプラー(メトリコン(ニュージャ
ージー州、ペニントン))を用いて測定された。
【0036】 実施例1 30.2リットルのメチルエチルケトンを38リットルのロスミキサーに入れ
て、20rpmでパドルだけを用いて攪拌することにより、接触応答接着剤処方
を調製した。攪拌しながら、8.2キログラムのBACNIポリマー(ゼオンケ
ミカル(ケンタッキー州、ルイスヴィル)製Nipol DN1201L)を約
1/4キログラムの塊に加えた。24および48時間で、混合パドルを持ち上げ
、パドルに付いたポリマーの塊を叩いて落とした。この混合物を約23℃で合計
76時間攪拌した。
【0037】 接着剤を、356ミクロンの湿潤ギャップでナイフコーターを用いて剥離ライ
ナーにコートした。コートされた構造体を65℃で乾燥させて50ミクロンのコ
ーティングを得た。剥離ライナーは、片側がシリコーン剥離コーティングでコー
トされ、もう一方の側がブロッキング防止剤でコートされた35ミクロンの厚さ
のポリエステルテレフタレートフィルムであった。
【0038】 接着剤のコートされた剥離ライナーを76ミクロンの厚さの配向ポリメチルメ
タクリレートフィルム上に積層することによりカバーテープを作成した。フィル
ムは、縦方向に2.25倍、交差方向に2.3倍伸張することにより配向させた
【0039】 接着剤の屈折率を測定したところ1.515であった。カバーのガラスに対す
る180°剥離接着力は0.28N/25mm幅で、本発明に許容される値であ
った。
【0040】 カバーテープを20cm×2.54cmのサイズ片に切断することにより試験
片を作成した。これらの片を、直径3.8cmのゴムハンドローラーおよびガラ
スを用いてガラス板に手で積層させた。実施例のいくつかについては、積層の前
にテープ3cm当たり2滴の速度でガラス板に湿潤剤を適用した。積層体の18
0°剥離接着力を初期と、2種類の湿潤剤について積層後に異なる回数で測定し
た。180°剥離接着力のデータおよび湿潤剤を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】 このデータによれば、湿潤剤が初期の180°接着力値を下げることが示され
ている。しかしながら、時間が経つにつれて急速に改善されている。後述するよ
うにカバーは剪断負荷に対して優れた初期抵抗を示す。これは、湿潤剤を用いた
ときにも示される。従って、初期の剥離接着力が即時に最良にならなくても、カ
バーのついたスライドは即時に取り扱うことができる。高倍率の顕微鏡により目
視で試料を検査したところ、主観的な画像品質は優れていた。
【0043】 湿潤剤を用いたときのカバーの剪断負荷に対する抵抗力を試験するために、カ
バーテープから試験片をさらに作成した。追加の24mm×約75mmの試験片
を作成して、湿潤剤3滴を含有するガラス顕微鏡スライド上に手で固定した。ス
ライドに2.0kgのゴムローラーをかけて、所定時間休止させた。カバースラ
イド接着の剪断負荷に対する抵抗力を、まず、カバーを支持する側を親指で、反
対側を4本の指でスライドを支持し、次に、親指でカバーに沿って「上方」およ
び「下方」に剪断力をかけて滑らせる、すなわち不可となるようにすることによ
り、カバーのスライドからの外れやすさを測ることにより評価した。スライドに
沿った動きに対するカバーの抵抗力を次のように評価した。 − 親指による最小の剪断力で粘着したり容易に外れなかった。 0 親指による強い剪断力で滑った。 + 親指によるきつい剪断力で滑らなかった。
【0044】 様々な休止時間についての抵抗力評価および湿潤剤を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】 データによれば、休止時間なしでもカバーは剪断負荷に対して良好な抵抗力を
有していた。
【0047】 カバーの視感透過率およびヘーズを測定した。ASTM D1003−95に
記載された方法を用いて視感透過率およびヘーズを測定した。ヘーズガード(登
録商標)光学テスター(BYK−ガードナー(メリーランド州、シルバースプリ
ング、米国)より入手可能)を用いて測定を行った。%視感透過率は94.8%
、ヘーズは2.32%、明瞭度は99.6%であった。
【0048】 実施例2 本実施例は、引っ掻き防止コーティングを持つ光学的に透明なフィルムの作成
について説明するものである。6インチ幅の長さ0.5mのPMMAフィルムに
、チバスペシャルティケミカル(ニューヨーク州、テリータウン)より市販され
ているIrgacure(登録商標)1173をヒンダトインヘキサアクリレー
ト100部当たり4重量部の量で含有するヒンダトインヘキサアクリレート溶液
(トルエン中20%)をコートした。引っ掻き防止コーティングを、#7のマイ
ヤロッドによりドローダウン方式で作成した。コーティングを乾燥させ、F30
0ランプ(フュージョンUVシステムズ(メリーランド州、ゲイサーバーグ)製
)で50fpmにてUV硬化させた。コーティング厚さは約2.5ミクロンであ
った。基材に対するコーティング接着力をASTM D3359により試験した
ところ値は5であった。コーティングの硬度をASTM D3363により試験
したところ4hの硬度格付けであった。
【0049】 実施例3 本実施例は、引っ掻き防止コーティングを持つ他の光学的に透明なフィルムの
作成について説明するものである。幅15cmの長さ0.5mのPMMAフィル
ムに、モノマー100部当たり4重量部の量で、サートマー(ペンシルバニア州
、エクストン)より市販されているEsacure KB1と混合されたインタ
ーナショナルスペシャルティプロダクツ(ニュージャージー州、ウェイン)より
市販されているGafgard(登録商標)233をコートした。コーティング
を、#3のマイヤロッドによりドローダウン方式で作成した。コーティングをF
300ランプにより100fpmでUV硬化させた。コーティング厚さを測定し
たところ、約9ミクロンであった。基材に対するコーティング接着力をASTM D3359により試験したところ値は5であった。コーティングの硬度をAS
TM D3363により試験したところ3hの硬度格付けであった。
【0050】 実施例4 本実施例は、紫外線安定化剤を含有する接触応答接着剤を含むカバースリップ
フィルムの作成について説明するものである。Tinuvin292(チバスペ
シャルティケミカルズ)0.29グラムを実施例1で調製した接着剤組成物79
.1グラムに添加した以外は、実施例1に記載したのと同様の手順を用いて接着
剤を調製した。得られた混合物を均一になるまで攪拌した。新しい接着剤組成物
を用い、コーティング厚さを71ミクロンとした以外は実施例1に記載したのと
同様の手順を用いてカバーテープを作成した。テープの屈折率は1.514、カ
バースリップテープのガラスに対する180°剥離接着力は1.45N/25m
m幅であった。
【0051】 実施例5 Tinuvin292を0.21グラム、Tinuvin328を0.578
グラム(両者ともチバスペシャルティケミカルズより市販されている)を実施例
1の接着剤87.16グラムに添加することにより安定化された接触応答接着剤
組成物を調製した。ここでも、得られた混合物を均一になるまで攪拌した。新し
い接着剤組成物を用い、コーティング厚さを64ミクロンとした以外は実施例1
に記載したのと同様の手順を用い、得られた組成物を用いてカバーテープを作成
した。接着剤の屈折率は1.5169、カバーテープのガラスに対する180°
剥離接着力は0.70N/25mm幅であった。
【0052】 実施例6〜10および比較例1〜2 SEBSブロックコポリマーを、水素化混合芳香族樹脂(Regalite”
R91、ヘルクルス社(デラウェア州、ウィルミントン)Tg=306°K)お
よび鉱油(鉱油米国特許、パドックラボラトリーズ社(ミネソタ州、ミネアポリ
ス)Tg=199°K)とブレンドし、この混合物をトルエン中で溶解して約2
0wt.%の溶液を作ることにより接着剤処方を調製した。得られた溶液を、厚
さ76ミクロンのポリエステルテレフタレートフィルム上に259ミクロンの湿
潤ギャップでナイフコーターを用いて直接コートした。コートされた構造体を6
5℃で乾燥させた。溶液をまた、光学試験のために、厚さ76ミクロンの配向ポ
リメチルメタクリレートフィルムに同じやり方で直接コートした。ポリメチルメ
タクリレートフィルムは、縦方向に2.25倍、交差方向に2.3倍伸張するこ
とにより配向させた。処方、光学特性、コーティング厚さおよび180°剥離接
着力値を表3に示す。
【0053】
【表3】
【0054】 データによれば、SEBSコポリマーに基づく組成物の180°剥離接着力値
は、組成物中に用いた粘着付与樹脂の量に影響を受けやすいことが分かる。実施
例6、比較例1、実施例8および比較例2は、同様の量のコポリマーおよび同様
のCMTgである。しかしながら、比較例1の組成物の180°剥離接着力は本
出願では許容されない。しかしながら、この180°剥離接着力は、コポリマー
含量を増やすか、粘着付与樹脂の量を減らすことによって許容されるレベルまで
恐らく改善することができる。
【0055】 実施例10および12および比較例4 メチルエチルケトン溶媒中にBACNポリマーを溶媒和することにより、接着
剤処方を調製した。この接着剤溶液を25wt%の固体で調製し、両側にシリコ
ーン剥離コートのコートされた厚さ50ミクロンのポリエステルテレフタレート
フィルム剥離ライナー上に127ミクロンの湿潤ギャップでナイフコーターを用
いてコートした。コートされた構造体を65℃で乾燥し、コートされた剥離ライ
ナーを厚さ76ミクロンの配向ポリメチルメタクリレートフィルム(縦方向に2
.25倍、交差方向に2.3倍伸張することにより配向させた)に積層した。ア
クリロニトリルコポリマー、コポリマー中の%アクリロニトリルモノマー、コポ
リマーのムーニー粘度、接着剤化合物の屈折率、総透過率、ヘーズ、明瞭度、コ
ーティング厚さおよび180°剥離接着力値を表4に示す。
【0056】
【表4】
【0057】 実施例13〜26および比較例5〜8 一連の実験を行って、本発明に用いるのに必要な特性を持つアクリレート接着
剤を調製できるかどうか判断した。まず、表5に示すモノマーの混合物を部分的
に重合することにより、数多くの組成物を作成した。各モノマー100重量部に
ついて、チバスペシャルティケミカルズ(ニューヨーク州、テリータウン)より
市販されているIrgacure(登録商標)184を0.04pbw添加した
。40ワットの蛍光バックライトのバンクを用いて部分重合を行い、コート可能
なシロップを与えた。
【0058】 部分重合の後、さらに0.16pbwのIrgacure184を得られたシ
ロップに添加した。この混合物を、それぞれシリコーン剥離コーティングがコー
トされた2層の厚さ51ミクロンのポリ(エチレンテレフタレート)(PET)
フィルム間にナイフコートした。コーティングキャリパは約51ミクロンであっ
た。このコーティングを、約556mJ/cm2の照射線量を与える強度2.0
W/cm2のバックライドバルブのバンクに約5.0分間露光した。記載された
手順は、ここに参考文献として組み込まれる米国特許第5,506,279号の
実施例(特に実施例9)と同様である。
【0059】
【表5】
【0060】 組成物のうちいくつかはガラスに対する剥離接着力がないが、いくつかは、接
触応答接着剤に対して許容される180°剥離接着力値の範囲から出てしまい、
接触させる繊細な顕微鏡試料に対して攻撃的すぎる高い粘性を持っていたことが
観察される。比較例8の180°剥離接着力値は許容される範囲内にあるが、実
際のところは違う。この試料は「激しい」剥離を与えたり、付着滑り現象を示し
た。30cm/分の剥離速度で再びこの試料の180°剥離接着力を測定したと
ころ、180°剥離接着力値は5.6N/25mm幅であり、この試料はスライ
ドに非常に強固に接着していた。
【0061】 請求項に定義された発明の範囲から逸脱することなく上記の構造および方法に
様々な変更を行えるように、上記の説明または図面に示したすべては例示のため
であって限定の意味合いはないものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるカバーにより定位置が封止された試料の固定された
顕微鏡スライドの平面図。
【図2】 実質的に線2−2に沿った図1の顕微鏡スライドおよびカバーの断面側面図。
【図3】 本発明の第2の好ましい実施形態を示した図2と同様の断面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 チャフィー,リンダ シー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55117,リト ル カナダ,オンタリオ ロード 2949 (72)発明者 リュグセジャー,マイケル エル. アメリカ合衆国,ミネソタ 55115,マー トメディ,ウィンザー レーン 302 (72)発明者 ホガートン,シンシア エム. アメリカ合衆国,ミネソタ 55110,ホワ イト ベア レイク,オッター レイク ロード 4870 Fターム(参考) 2G052 FA02 2H052 AE03 AE05 AE06

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料が適用される光学顕微鏡に好適なスライドと、前記試料
    を覆うスライドに接着している光学的に透明なカバーとの組み合わせであって、
    前記カバーが、対向する第1および第2の主面を有する光学的に透明なポリマー
    フィルムと、前記第1の主面上にあって前記スライドと接触している接触応答接
    着剤とを含む組み合わせ。
  2. 【請求項2】 前記光学的に透明なポリマーフィルムが、ポリエステル、二
    酢酸セルロース、三酢酸セルロース、スチレン−アクリロニトリルおよびポリメ
    チルメタクリレートフィルムからなる群より選択される請求項1記載の組み合わ
    せ。
  3. 【請求項3】 前記接触応答接着剤組成物が、アクリロニトリルコポリマー
    、スチレンコポリマーおよびアクリレートコポリマーからなる群より選択される
    ポリマーを含む請求項1記載の組み合わせ。
  4. 【請求項4】 前記カバーが、前記光学的に透明なポリマーフィルムの前記
    第2の主面に低接着力バックサイズをさらに有する請求項1記載の組み合わせ。
  5. 【請求項5】 前記低接着力バックサイズが、ウレタン、アクリル、シリコ
    ーンおよびフルオロカーボンポリマーからなる群より選択されるポリマーを含む
    コーティングである請求項4記載の組み合わせ。
  6. 【請求項6】 前記カバーは、連続ロール形態で供給できるように十分に可
    撓性であり、前記光学的に透明なフィルムが約0.25mm未満の厚さと、合計
    で少なくとも85%の透過率を有する請求項5記載の組み合わせ。
  7. 【請求項7】 前記光学的に透明なフィルムおよび接触応答接着剤が少なく
    とも1.45の屈折率を有する請求項6記載の組み合わせ。
  8. 【請求項8】 前記光学的に透明なフィルムに規則的な間隔を設けて配置さ
    れた格子線をさらに有する請求項7記載の組み合わせ。
  9. 【請求項9】 前記カバーが、前記光学的に透明なポリマーフィルムの前記
    第2の主面上に低接着力バックサイズをさらに有する請求項6記載の組み合わせ
  10. 【請求項10】 (a)試料をスライドに配置する工程と、(b)前記試料
    を、一主面に接触応答接着剤を有する光学的に透明なポリマーフィルムを含むカ
    バーでカバーする工程と、(c)前記接触応答接着剤を前記スライドに接着させ
    る工程とを含む光学顕微鏡用試料の作成方法。
  11. 【請求項11】 一主面に接触応答接着剤を有する連続した光学的に透明な
    ポリマーフィルムのロール形態のカバーを提供する工程と、前記試料を、一主面
    に接触応答接着剤を有する光学的に透明なポリマーフィルムを含むカバーでカバ
    ーする工程(b)の前に前記ロールからカバーを分離する工程とをさらに含む請
    求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記光学的に透明なポリマーフィルムが、ポリエステル、
    二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、スチレン−アクリロニトリルコポリマー
    およびポリメチルメタクリレートフィルムからなる群より選択され、前記接触応
    答接着剤組成物が、アクリロニトリルコポリマー、スチレンコポリマーまたはア
    クリレートコポリマーからなる群より選択されるポリマーを含む請求項10記載
    の方法。
  13. 【請求項13】 前記カバーに入射する光の少なくとも85%を前記カバー
    に透過させる工程をさらに含む請求項10記載の方法。
  14. 【請求項14】 工程aの後、前記カバーで前記試料をカバーする前に前記
    試料またはカバーに湿潤剤を適用する工程をさらに含む請求項10記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記湿潤剤が、キシレン、d−リモネン、鉱油およびエタ
    ノールからなる群より選択される請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 対向する第1および第2の主面を有する光学的に透明なポ
    リマーフィルムと、光学顕微鏡スライド用のカバーの前記第1の主面に接触応答
    接着剤の層とを有するテープの使用。
  17. 【請求項17】 第1および第2の主面を有する光学的に透明なポリマーフ
    ィルムと、前記光学的に透明なフィルムの前記第1の主面上に接触応答接着剤と
    を有する光学顕微鏡用のスライド上で試料をカバーするための光学的に透明なカ
    バー。
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