JP2018010093A - プレパラート作製キット - Google Patents

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修 島田
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【課題】軽量で破損し辛く、重ねた状態での搬送が容易なプレパラートを作製するプレパラート作製キットを提供する。【解決手段】薄切・染色された検体が載置される面の裏側の面にハードコート層を有する樹脂製のスライドガラスと、少なくとも前記薄切・染色された検体に接触する面の裏側の面にハードコート層を有する樹脂製のカバーガラスとを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂製のプレパラートを作製するプレパラート作製キットに関するものである。
従来、プレパラートは、薄切・染色された検体を載置するスライドガラスと、スライドガラスに載置された検体を覆うカバーガラスとを備えて構成されている。またスライドガラスとカバーガラスとを樹脂により形成したプレパラートも存在する(例えば特許文献1参照)。
特開2005−17686号公報
しかしながら、ガラス製のスライドガラスとカバーガラスにより構成されるプレパラートは、破損し易く、重いことから重ねた状態での搬送には不向きであった。また樹脂製のスライドガラスとカバーガラスにより構成されるプレパラートは、傷つきやすく、変質しやすい等の欠点があった。
本発明の目的は、軽量で破損し辛く、重ねた状態での搬送が容易なプレパラートを作製するプレパラート作製キット提供することである。
この発明のプレパラート作製キットは、薄切・染色された検体が載置される面の裏側の面にハードコート層を有する樹脂製のスライドガラスと、少なくとも前記薄切・染色された検体に接触する面の裏側の面にハードコート層を有する樹脂製のカバーガラスとを備えること特徴とする。
この発明のプレパラート作製キットは、前記樹脂製のスライドガラス及び前記樹脂製のカバーガラスが耐薬品性樹脂により形成されていることを特徴とする。
この発明のプレパラート作製キットは、前記スライドガラスと前記カバーガラスとの間に封入される封入剤を更に備えることを特徴とする。
この発明のプレパラート作製キットは、薄切・染色された検体が載置される面の裏側の面にハードコート層を有する樹脂製のスライドガラスと、前記スライドガラスに載置された前記検体に塗布するハードコート剤と、を備えること特徴とする。
この発明のプレパラート作製キットは、前記樹脂製のスライドガラスが耐薬品性樹脂により形成されていることを特徴とする。
この発明のプレパラート作製キットは、前記耐薬品性樹脂がPET樹脂であることを特徴とする。
本発明によれば、軽量で破損し辛く、重ねた状態での搬送が容易なプレパラートを作製するプレパラート作製キットを提供することができる。
第1の実施の形態に係るプレパラートの構成を示す断面図である。 第2の実施の形態に係るプレパラートの構成を示す断面図である。
以下、図面を参照して、実施の形態に係るプレパラートについて説明する。図1は第1の実施の形態に係るプレパラートの構成を示す断面図である。プレパラート2は、薄切・染色された検体4を載置する樹脂製のスライドガラス6と、検体4を覆う位置でスライドガラス6の上に載置される樹脂製のカバーガラス8と、封入剤10を備えるプレパラート作製キットを用いて作製される。
スライドガラス6は、キシレンやアルコール等の薬品に対して耐性を有する耐薬品性の樹脂、例えば高純度なPET(polyethylene terephthalate)樹脂(例えば環状オリゴマーの含有量が少ないPET樹脂等)によって形成されており、検体4を載置する面の裏側の面にはハードコート層12を有している。カバーガラス8は、高純度なPET樹脂(例えば環状オリゴマーの含有量が少ないPET樹脂等)によって形成され、検体4に接触する面の裏側の面にはハードコート層14を有している。ハードコート層12は、スライドガラス6にUV硬化型ハードコート剤を塗布し、紫外線を照射してUV硬化型ハードコート剤を硬化させることにより形成されている。またハードコート層14は、ハードコート層12と同様に、カバーガラス8にUV硬化型ハードコート剤を塗布し、紫外線を照射してUV硬化型ハードコート剤を硬化させることにより形成されている。
次に、第1の実施の形態に係る病理標本のプレパラートを作製する処理について説明する。病理検査室に病理組織が搬送されてきた場合、病理技師は病理組織をパラフィンによって固めたパラフィンブロックを作製する包埋処理を行ない、ミクロトーム等でパラフィンブロック内の病理組織を薄切して検体4を得る薄切処理を行なう。次に病理技師は、スライドガラス6のハードコート層12を有していない面に検体4を拡げて載せ、ふ卵器または加温伸展盤で検体4の加温を行ない、パラフィンを溶かして薄切された検体4をスライドガラス6上に貼り付ける。病理技師は、検体4の染色処理を行ない、染色後に検体4の保護及び長期間の保存のための封入剤10を挟んでカバーガラス8を検体4に載せて圧着する。これにより検体4が封入された病理標本のプレパラート2の作製が完了する。
この第1の実施の形態においては、PET樹脂製のスライドガラス6及びカバーガラス8を用いているため、軽量で破損し辛いプレパラート2を作製することができる。またプレパラート2の外側、即ちスライドガラス6の検体4を載置する面の裏側の面とカバーガラス8の検体4に接触する面の裏側の面に、ハードコート層12、14を形成し、耐擦傷性を向上させているため、プレパラート2の外側の傷付きを防止でき、複数のプレパラート2を重ねた状態での搬送を容易に行うことができる。
また、第1の実施の形態において、スライドガラス6及びカバーガラス8は高純度のPET樹脂製であってキシレンやアルコール等の薬品に対して耐性を有しており、スライドガラス6及びカバーガラス8のハードコート層12、14はキシレンやアルコール等の薬品に対して耐性を有しているため、薬品の付着によるスライドガラス6及びカバーガラス8の変質を防止することができる。
次に図2を参照して第2の実施の形態に係るプレパラートについて説明する。なお、第2の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態に係るプレパラート2の構成と同一の構成には、第1の実施の形態に係るプレパラート2の説明で用いたのと同一の符号を用いて説明する。図2は第2の実施の形態に係るプレパラートの構成を示す断面図である。プレパラート20は、薄切・染色された検体4を載置する樹脂製のスライドガラス6と、検体4を覆うUV硬化型ハードコート剤22とを備えるプレパラート作製キットを用いて作製される。
スライドガラス6は、キシレンやアルコール等の薬品に対して耐性を有する耐薬品性の樹脂、例えば高純度なPET樹脂によって形成されており、検体4を載置する面の裏側の面にはハードコート層12を有している。ハードコート層12は、スライドガラス6にUV硬化型ハードコート剤を塗布し、紫外線を照射してUV硬化型ハードコート剤を硬化させることにより形成されている。
次に、第2の実施の形態に係る病理標本のプレパラートを作製する処理について説明する。病理検査室に病理組織が搬送されてきた場合、病理技師は病理組織をパラフィンによって固めたパラフィンブロックを作製する包埋処理を行ない、ミクロトーム等でパラフィンブロック内の病理組織を薄切して検体4を得る薄切処理を行なう。次に病理技師は、スライドガラス6のハードコート層12を有していない面に検体4を拡げて載せ、ふ卵器または加温伸展盤で検体4の加温を行ない、パラフィンを溶かして薄切された検体4をスライドガラス6上に貼り付ける。病理技師は、検体4の染色処理を行ない、染色後に検体4の保護及び長期間の保存のため検体4にUV硬化型ハードコート剤22を塗布し、紫外線を照射してUV硬化型ハードコート剤22を硬化させる。これにより病理標本のプレパラート20の作製が完了する。
この第2の実施の形態においては、PET樹脂製のスライドガラス6を用いており、カバーガラスを用いず、検体4をUV硬化型ハードコート剤22により覆っているため、軽量で破損し辛いプレパラート2を作製することができる。
またこの第2の実施の形態においては、プレパラート2の外側、即ちスライドガラス6の検体4を載置する面の裏側の面に、ハードコート層12を形成し、更に検体4をUV硬化型ハードコート剤22により覆い、耐擦傷性を向上させているため、プレパラート20の外側の傷付きを防止でき、複数のプレパラート20を重ねた状態での搬送を容易に行うことができる。
また、第2の実施の形態において、スライドガラス6は高純度のPET樹脂製であってキシレンやアルコール等の薬品に対して耐性を有しており、UV硬化型ハードコート剤22はキシレンやアルコール等の薬品に対して耐性を有しているため、薬品の付着によるスライドガラス6の変質を防止することができる。
また、上述の実施の形態において、スライドガラス6及びカバーガラス8が高純度のPET樹脂によって形成されているため、プレパラート2を長期間保存することができる。
なお、上述した各実施の形態において、スライドガラス6の検体4を載せる面に、スライドガラス6に検体4を張り付きやすくするためにシランコーティングを行なうようにしてもよい。
また、上述した第1の実施の形態においては、プレパラート作製キットに封入剤10が含まれていなくてもよく、この場合には一般的に用いられる封入剤を用いればよい。
また、上述した第1の実施の形態においては、カバーガラス8の検体4に接触する面の裏側の面にハードコート層14を形成したが、カバーガラス8の両面にハードコート層14を形成するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態において、ハードコート層12、14を形成する際に用いるハードコート剤は、UV硬化型に限らず熱硬化型のハードコート剤等であってもよい。
2…プレパラート、4…検体、6…スライドガラス、8…カバーガラス、10…封入剤、12、14…ハードコート層、22…UV硬化型ハードコート剤

Claims (6)

  1. 薄切・染色された検体が載置される面の裏側の面にハードコート層を有する樹脂製のスライドガラスと、
    少なくとも前記薄切・染色された検体に接触する面の裏側の面にハードコート層を有する樹脂製のカバーガラスと、
    を備えること特徴とするプレパラート作製キット。
  2. 前記樹脂製のスライドガラス及び前記樹脂製のカバーガラスは、耐薬品性樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1記載のプレパラート作製キット。
  3. 前記スライドガラスと前記カバーガラスとの間に封入される封入剤を更に備えることを特徴とする請求項1または2記載のプレパラート作製キット。
  4. 薄切・染色された検体が載置される面の裏側の面にハードコート層を有する樹脂製のスライドガラスと、
    前記スライドガラスに載置された前記検体に塗布するハードコート剤と、
    を備えること特徴とするプレパラート作製キット。
  5. 前記樹脂製のスライドガラスは、耐薬品性樹脂により形成されていることを特徴とする請求項4記載のプレパラート作製キット。
  6. 前記耐薬品性樹脂は、PET樹脂であることを特徴とする請求項2または5記載のプレパラート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108871899A (zh) * 2018-07-12 2018-11-23 泰山医学院 用于组织细胞染色的切片制作方法

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