JP2000353803A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2000353803A JP11163929A JP16392999A JP2000353803A JP 2000353803 A JP2000353803 A JP 2000353803A JP 11163929 A JP11163929 A JP 11163929A JP 16392999 A JP16392999 A JP 16392999A JP 2000353803 A JP2000353803 A JP 2000353803A
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恵市 東谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 さらに微細化された半導体装置およびその製
造方法を提供する。 【解決手段】 ゲート電極312が所定のエッチン条件
においてNSG膜14より選択比の大きなシリコン窒化
膜7により覆われている。また、ソース/ドレイン領域
10,11の上面にコバルトシリサイド膜13が形成さ
れている。さらに、ゲート電極312を構成する高融点
金属シリサイド膜が、コバルトシリサイド膜12で形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルフアラインコ
ンタクト構造を有する半導体装置およびその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ゲート電極を保護する膜に対
して自己整合的にソース/ドレイン領域に接続するコン
タクトホールを形成するセルフアラインコンタクト(Se
lf Align Contact(以下、「SAC」という。))構
造が用いられてきた。この構造は、ゲート電極の位置を
考慮することなく、ソース/ドレイン領域に到達するコ
ンタクトホールを形成できるため、トランジスタ構造を
微細化することによって、半導体装置を微細化するため
には必須の構造である。したがって、従来のDRAM
(Dynamic Random Access Memory)にも多く用いら
れてきた。ただし、それらに適用されてきたSAC構造
は、ゲート電極の上には高融点金属シリサイド膜を有す
るが、ソース/ドレイン領域上には高融点金属シリサイ
ド膜を有していないSAC構造であった。
【0003】近年、半導体装置の性能をさらに向上させ
るため、ソース/ドレイン領域とコンタクト配線との間
に生じるコンタクト抵抗を小さくすることが必要となっ
ている。そのため、ソース/ドレイン領域上とゲート電
極上との両方の表面に高融点金属シリサイド膜が形成さ
れているコンタクト構造が、特に、ロジック系のデバイ
スでは主流となっている。
【0004】しかしながら、シリコン基板の全表面を高
融点金属膜で覆い、熱処理を加えることによって、シリ
コンと高融点金属とを反応させ、ソース/ドレイン領域
上とゲート電極上との両方の表面に高融点金属シリサイ
ド膜を同時に形成する従来のサリサイドプロセスを行な
うと、ゲート電極を覆う保護膜を形成することができな
かった。そのため、ゲート電極を覆う保護膜を有する状
態で、ソース/ドレイン領域に接続するためのコンタク
トホールを形成することができなかった。その理由は、
従来のサリサイドプロセスによる半導体装置の製造方法
が以下のようなものであったからである。以下、サリサ
イドプロセスでゲート電極の上面およびソース/ドレイ
ン領域の上面を同時にシリサイド化する、従来の半導体
装置の製造方法を、図25〜図40を用いて説明する。
【0005】まず、P型のシリコン基板101上に素子
形成領域を分離するための分離酸化膜102を形成す
る。次に、素子形成領域にゲート絶縁膜となる、たとえ
ば、膜厚3nmのシリコン酸化膜104を形成する。そ
の後、シリコン酸化膜104の上に膜厚200nmの多
結晶シリコン膜103を形成し、図25に示すような状
態とする。次に、図26に示すように、多結晶シリコン
膜103の上にレジスト膜108のパターン形成を行
う。その後、レジスト膜108をマスクとしてゲート酸
化膜となるシリコン酸化膜104の表面が露出するまで
エッチングを行い、レジスト膜108を除去し、図27
に示すようなゲート電極を構成する多結晶シリコン膜1
03を形成する。
【0006】次に、多結晶シリコン膜103をマスクと
して、ソースド/レイン領域110を形成するための不
純物注入を行った後、側壁絶縁膜、例えば、シリコン窒
化膜からなる側壁シリコン窒化膜109を形成する。そ
の後、ソース/ドレイン領域111を形成するための不
純物注入を行い、LDD(Lightly Doped Drain)構
造を形成し、図28に示す状態とする。
【0007】次に、シリコン基板101の全面を覆うよ
うに高融点金属膜を堆積した状態で、熱処理を行ない、
高融点金属シリサイド膜106を、多結晶シリコン膜1
03の上面およびソース/ドレイン領域111の上面に
形成し、ゲート電極136を形作った後、未反応の高融
点金属膜を除去し、図29に示すような状態にする。
【0008】次に、シリコン基板101の全表面を覆う
ように、NSG膜(Non Doped Silicate Glass)1
14を形成する。その後、NSG膜114の上にシリコ
ン窒化膜115を形成する。次に、シリコン窒化膜11
5の上にBPSG(Boro Phospho Silicate Glass)
膜116を形成する。その後、CMP(Chemical Mech
anical Polishing)法を用いてBPSG膜116の表
面の平坦化を行い、図30に示すような状態とする。
【0009】次に、ソースドレイン領域110,111
上の高融点金属シリサイド膜106に至るコンタクトホ
ール131,132を形成するために、レジスト膜のパ
ターン形成した後、シリコン窒化膜115の表面が露出
するまでエッチングを行なう。その後、シリコン窒化膜
115、NSG膜114を順次エッチングするようにコ
ンタクトホール131,132さらに掘り下げ、高融点
金属シリサイド膜106の表面が露出するまでエッチン
グを行い、図31に示すような状態とする。次に、コン
タクトホール131,132にコンタクトプラグ131
a,132aを埋め込むように形成し、図32に示すよ
うな状態とする。
【0010】上記のような製造方法によって製造された
従来のSAC構造を有する半導体装置においては、図3
1に示すように、コンタクトホール131を形成すると
きに、ゲート電極136の上に、保護膜として機能する
膜を形成できないため、ソース/ドレイン領域110,
111上の高融点金属膜106に至るコンタクトホール
131の形成位置がゲート電極136側にずれると、ソ
ース/ドレイン領域110,111上の高融点金属シリ
サイド膜106の表面のみならず、ゲート電極136上
の高融点金属シリサイド膜106の表面までもが露出し
てしまう。それにより、図32に示すように、コンタク
トホール131にコンタクトプラグ131aが埋め込ま
れると、ゲート電極136とソース/ドレイン領域11
0,111とが短絡するような構造となってしまう。
【0011】そのため、あらかじめゲート電極136上
に、保護膜として機能するシリコン窒化膜を形成してお
くことが考えられる。以下、図33〜図40を用いて、
ゲート電極の上に、保護膜として機能するシリコン窒化
膜を形成しておく半導体装置の製造方法を説明する。
【0012】まず、図25に示すような状態とするまで
は上記の半導体装置の製造方法と同様の工程を行なう。
次に、図33に示すように、多結晶シリコン膜103の
上に、シリコン窒化膜107を形成する。その後、図3
4に示すように、シリコン窒化膜107の上にレジスト
膜108のパターン形成を行う。その後、レジスト膜1
08をマスクとしてゲート酸化膜となるシリコン酸化膜
104の表面が露出するまでエッチングを行い、レジス
ト膜108を除去し、図35に示すようなゲート電極を
構成する多結晶シリコン膜103およびゲート電極を保
護するシリコン窒化膜107を形成する。
【0013】次に、多結晶シリコン膜103およびシリ
コン窒化膜107をマスクとして、ソース/ドレイン領
域110を形成するための不純物注入を行った後、側壁
絶縁膜、例えば、シリコン窒化膜からなる側壁シリコン
窒化膜109を、多結晶シリコン膜103およびシリコ
ン窒化膜107の側面に形成する。その後、ソース/ド
レイン領域111を形成するための注入を行い、LDD
(Lightly Doped Drain)構造を形成し、図36に示
す状態とする。
【0014】次に、シリコン基板101の全面を覆うよ
うに高融点金属膜を堆積した状態で、熱処理を加えて、
ソース/ドレイン領域111の上面のみに高融点金属シ
リサイド膜106を形成した後、未反応の高融点金属膜
を除去し、図37に示すような状態にする。
【0015】次に、シリコン基板101の全表面を覆う
ように、NSG膜114、シリコン窒化膜115および
BPSG膜116を、上記のゲート電極上に保護膜を形
成しない従来の半導体装置の製造方法と同様の工程で順
次形成し、図38に示すような状態とする。
【0016】次に、ソースドレイン領域111上の高融
点金属シリサイド膜106に至るコンタクトホール13
1,132を形成するために、レジスト膜のパターニン
グを行った後、BPSG膜116、シリコン窒化膜11
5、NSG膜114を、上記のゲート電極上に保護膜を
形成しない従来の半導体装置の製造方法と同様に、ソー
ス/ドレイン領域上の高融点金属シリサイド膜106の
表面が露出するまで順次エッチングし、図39に示すよ
うな状態とする。その後、コンタクトホール131,1
32を埋め込むコンタクトプラグ131a,132aを
形成し、図40に示すような状態とする。
【0017】上記した、ゲート電極である多結晶シリコ
ン膜103の上に保護膜となるシリコン窒化膜107を
形成する半導体装置の製造方法においては、シリコン窒
化膜107を、ゲート電極を構成する多結晶シリコン膜
103の直上に形成するため、ゲート電極の上表面に高
融点金属シリサイド膜を形成できない。それにより、ゲ
ート電極の導電性が低下する。
【0018】この問題を解決するために、高融点金属シ
リサイド膜をゲート電極上およびソース/ドレイン領域
上に形成し、さらに、ゲート電極を構成する高融点金属
シリサイド膜を覆う保護膜を形成した状態で、ソース/
ドレイン領域に接続するコンタクトホールを保護膜に対
して自己整合的に形成する技術が、特開平9−3264
40号公報および特開平8−250603号公報に開示
されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記、特開平9−32
6440号公報および特開平8−250603号公報に
開示された発明では、ゲート電極上に形成される高融点
金属シリサイド膜がタングステンシリサイド膜で形成さ
れている。それにより、多結晶シリコン膜の不純物がタ
ングステンシリサイド膜からなる高融点金属シリサイド
膜に吸い上げられる、あるいは、その逆になるという相
互拡散現象が生じる。そのため、多結晶シリコン膜内部
において空乏層が形成されるという不都合な現象が生じ
る。この相互拡散現象による空乏層が形成される不都合
な現象は、微細化されたDual Gate構造においては、特
に顕著に現われ、半導体装置の微細化の妨げとなってい
る。
【0020】また、保護膜で覆われたゲート電極および
配線層に至るコンタクトホールを形成する工程は、保護
膜を貫通するようなエッチングを行なうため、上記のよ
うなゲート電極を覆う保護膜に対して自己整合的にソー
ス/ドレイン領域に至るコンタクトホールの形成する工
程と同時に実行することはできない。その結果、コンタ
クトホールの形成工程をそれぞれ別個に行なう必要があ
り、工程数が多くなっている。
【0021】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであり、その目的は、さらに微細化された半
導体装置およびその製造方法を提供することであり、ま
た、他の目的は、保護膜を有するゲート電極および配線
層に至るコンタクトホールを形成するための工程数を低
減することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
における半導体装置は、主表面上に堆積した高融点金属
膜と反応して形成された第1高融点金属シリサイド膜を
ソース/ドレイン領域の上面に有するシリコン基板と、
ソース/ドレイン領域に挟まれた領域のシリコン基板上
に形成され、シリコンを含む膜とこのシリコンを含む膜
の上に堆積した高融点金属膜と反応して形成された第2
高融点金属シリサイド膜を上面に有するゲート電極と、
ゲート電極の表面を覆うように形成された第1絶縁膜
と、第1絶縁膜および第1高融点金属シリサイド膜の表
面を覆うように形成された、所定のエッチング条件にお
けるエッチング速度が第1絶縁膜より大きな第2絶縁膜
と、第2絶縁膜を貫通してソース/ドレイン領域の一方
の表面に至るように形成されたコンタクトホールとを備
えている。
【0023】このような構造にすることにより、ゲート
電極が、所定のエッチン条件において第2絶縁膜よりエ
ッチング速度が大きな、すなわち、所定のエッチングガ
スに対するエッチング速度が第2絶縁膜に対して相対的
に大きな第1絶縁膜により覆われているため、第1絶縁
膜に対して自己整合的に、ソース/ドレイン領域の一方
の上面に至るコンタクトホールを第2絶縁膜に形成する
ことができる。そのため、多少コンタクトホールの形成
位置がゲート電極側にずれても、ゲート電極は第1絶縁
膜により保護される。そのため、トランジスタの構造を
微細化しても、現状のアライメント精度で半導体装置を
形成できる。
【0024】また、第1および第2高融点金属シリサイ
ド膜が、たとえば、チタンシリサイド膜またはコバルト
シリサイド膜のような、シリコンを含む基板または膜の
上に堆積された高融点金属膜と基板中または膜の中のシ
リコンとが反応して形成されで形成されたものであるた
め、たとえば、ゲート電極が多結晶シリコン膜と高融点
金属シリサイド膜とのポリサイド構造の場合、多結晶シ
リコン膜に含まれる不純物の吸い上げ現象が、堆積によ
り形成されたタングステンシリサイド膜を含む高融点金
属シリサイド膜よりも小さい。そのため、高融点金属シ
リサイド膜と多結晶シリコン膜との境界面近傍で空乏層
が形成されることが抑制される。それにより、ゲート電
極が低抵抗化されるため、ゲート電極の膜厚および膜幅
を小さくできる。その結果、微細化されるとともに、低
抵抗化が図られたゲート電極を有する半導体装置を製造
することが可能となる。
【0025】請求項2に記載の本発明における半導体装
置は、請求項1に記載の半導体装置において、第1絶縁
膜とゲート電極との間に、第1絶縁膜の熱膨張率とゲー
ト電極を構成する材料の熱膨張率との中間の熱膨張率を
有する緩衝膜をさらに備えている。
【0026】このような構造にすることにより、半導体
装置の製造工程において、トランジスタが形成されてい
る領域に熱処理が加えられた場合、第1絶縁膜とゲート
電極との熱膨張率の相違に起因してゲート電極に生じる
ストレスを緩衝膜が緩和する。それにより、ゲート電極
の信頼性が良好となるため、半導体装置の歩留まりが向
上する。
【0027】請求項3に記載の本発明における半導体装
置は、請求項2に記載の半導体装置において、ゲート電
極が多結晶シリコン膜を含み、第1絶縁膜がシリコン窒
化膜を含み、多結晶シリコン膜とシリコン窒化膜との間
に形成された緩衝膜がシリコン酸化膜を含んでいる。
【0028】このような構造にすることにより、シリコ
ン窒化膜と多結晶シリコン膜との中間の熱膨張率である
シリコン酸化膜を用いることにより、緩衝膜の機能が果
たされる。また、シリコン酸化膜は、ゲート電極を構成
する多結晶シリコン膜の側面を熱酸化することにより形
成できるため、薄い緩衝膜を形成できる。そのため、微
細化された半導体装置のゲート電極と保護膜との間に形
成される緩衝膜の形成方法に適している。
【0029】請求項4に記載の本発明における半導体装
置は、請求項2または3に記載の半導体装置において、
第1絶縁膜がシリコン窒化膜を含み、第2高融点金属シ
リサイド膜とシリコン窒化膜との間に形成された緩衝膜
がシリコン酸化膜を含んでいる。
【0030】このような構造にすることにより、シリコ
ン酸化膜で緩衝膜を形成できるため、既存の製造方法を
用いることができる。
【0031】請求項5に記載の本発明における半導体装
置は、請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置にお
いて、第1および第2絶縁膜を貫通し、ゲート電極およ
びソース/ドレイン領域の他方の両方に至るシェアード
コンタクトホールがさらに形成されている。
【0032】このような構造にすることにより、一方の
ソース/ドレイン領域に至るように自己整合的にコンタ
トホールが形成され、他のソース/ドレイン領域および
ゲート電極に至るようにシェアードコンタクトホールが
形成されるため、コンタクトプラグを形成するためのコ
ンタクトホールの数が減少する。そのため、トランジス
タ構造を微細化してもコンタクトプラグを形成し易くな
るため、さらに半導体装置の微細化が可能な構造とな
る。
【0033】請求項6に記載の本発明における半導体装
置は、請求項5に記載の半導体装置において、シェアー
ドコンタクトホールが形成される領域の第1および第2
絶縁膜の全てが除去されている。
【0034】このような構造にすることにより、シェア
ードコンタクトホールの底に一部第1絶縁膜が残存する
ものに比較して、ゲート電極とコンタクトホールに埋め
込まれるコンタクトプラグとの接触面積が大きくなる。
そのため、ゲート電極とコンタクトプラグとの間に生じ
るコンタクト抵抗を小さくできることにより、コンタク
トプラグの径を小さくできる。その結果、ゲート電極に
至るコンタクトホールをさらに微細化できるため、より
微細化されたトランジスタを有する半導体装置となる。
【0035】請求項7に記載の本発明における半導体装
置は、請求項5または6に記載の半導体装置において、
第1および第2絶縁膜とに覆われた導電層と、第1およ
び第2絶縁膜を貫通し、導電層に至るコンタクトホール
とをさらに備えている。
【0036】このような構造にすることにより、ゲート
電極と配線層とがともに第1および第2絶縁膜で保護さ
れているため、同一のエッチング工程において、ゲート
電極およびソース/ドレイン領域に至るシェアードコン
タクトホールおよび導電層に至るコンタクトホールを同
時に形成できる。そのため、保護膜を有するゲート電極
へ至るコンタクトホールの形成工程数の低減が可能とな
る。
【0037】請求項8に記載の本発明における半導体装
置の製造方法は、主表面上に堆積した高融点金属膜と反
応して形成された第1高融点金属シリサイド膜をソース
/ドレイン領域のシリコン基板の表面に形成する工程
と、シリコン基板上に、シリコンを含む膜とこのシリコ
ンを含む膜の上に堆積した高融点金属膜と反応して形成
された第2高融点金属シリサイド膜を有するゲート電極
を形成する工程と、ゲート電極の表面を覆うように第1
絶縁膜を形成する工程と、第1絶縁膜および第1高融点
金属シリサイド膜を覆うように、所定のエッチング条件
におけるエッチング速度が第1絶縁膜より大きな第2絶
縁膜を形成する工程と、第2絶縁膜を貫通し、ソース/
ドレイン領域の表面に至るコンタクトホールを形成する
工程とを備えている。
【0038】このような製造方法を用いることにより、
第2絶縁膜をエッチングする工程において、第1絶縁膜
が保護膜として機能するため、一方のソース/ドレイン
領域の上面に至るコンタクトホールは、第1絶縁膜に対
して自己整合的に形成される。そのため、コンタクトホ
ールがソース/ドレイン領域からゲート電極側にずれて
形成された場合にも、ゲート電極が第1絶縁膜により保
護される。その結果、微細化された半導体装置において
も歩留まりが向上する。
【0039】また、第2高融点金属シリサイド膜が、た
とえば、チタンシリサイド膜またはコバルトシリサイド
膜のような、シリコンを含む膜とその上に堆積された高
融点金属膜とが反応して形成されたものであるため、堆
積されて形成されたタングステンシリサイド膜よりも低
抵抗化が図られたゲート電極が形成される。そのため、
ゲート電極の膜厚を小さくしても、所望の導電率を有す
るゲート電極が得られるため、さらに微細化された半導
体装置を製造することが可能となる。
【0040】また、第1および第2高融点金属シリサイ
ド膜を別工程で形成することにより、それぞれを所望の
膜厚に制御することができる。
【0041】請求項9に記載の本発明における半導体装
置の製造方法は、請求項8に記載の半導体装置の製造方
法において、ゲート電極を形成する工程の後、第1絶縁
膜を形成する工程の前に、第1絶縁膜の熱膨張率とゲー
ト電極を構成する材料の熱膨張率との中間の熱膨張率を
有する緩衝膜をゲート電極の表面に形成する工程をさら
に備えている。
【0042】このような製造方法を用いることにより、
トランジスタ領域に熱処理が加えられた場合、第1絶縁
膜とゲート電極との熱膨張率の相違に起因してゲート電
極に生じるストレスを緩和する緩衝膜を形成できる。そ
れにより、信頼性が良好なゲート電極を形成することが
可能となるため、歩留まりが向上した半導体装置を提供
することができる。
【0043】請求項10に記載の本発明における半導体
装置の製造方法は、請求項9に記載の半導体装置の製造
方法において、ゲート電極として多結晶シリコン膜を含
む膜を形成し、第1絶縁膜としてシリコン窒化膜を形成
し、緩衝膜として多結晶シリコン膜と第1絶縁膜との間
にシリコン酸化膜を形成する。
【0044】このような製造方法を用いることにより、
シリコン窒化膜と多結晶シリコン膜との中間の熱膨張率
であるシリコン酸化膜を用いることにより、緩衝膜の機
能が果たされる。また、シリコン酸化膜は、ゲート電極
を構成する多結晶シリコン膜の側面に熱酸化により形成
できるため、薄い緩衝膜を形成できる。そのため、ゲー
ト電極と保護膜との間に緩衝膜を有していても、微細化
された半導体装置を提供できる。
【0045】請求項11に記載の本発明における半導体
装置の製造方法は、請求項9または10に記載の半導体
装置の製造方法において、第1絶縁膜としてシリコン窒
化膜を形成し、緩衝膜として第1高融点金属シリサイド
膜と第1絶縁膜との間にシリコン酸化膜を形成する。こ
のような製造方法を用いることにより、シリコン酸化膜
で緩衝膜を形成するため、既存の製造方法を用いること
ができる。
【0046】請求項12に記載の本発明における半導体
装置の製造方法は、請求項8〜11のいずれかに記載の
半導体装置の製造方法において、ゲート電極上面および
ソース/ドレイン領域の他方の上面とを露出させるよう
に、第1および第2絶縁膜を除去するシェアードコンタ
クトホールを形成する工程をさらに備えている。
【0047】このような製造方法を用いることにより、
一方のソース/ドレイン領域の上面に至るように、第1
絶縁膜に自己整合的にコンタクトホールが形成できると
ともに、他のソース/ドレイン領域およびゲート電極に
至るようにシェアードコンタクトホールを形成できる。
【0048】請求項13に記載の本発明における半導体
装置の製造方法は、請求項12に記載の半導体装置の製
造方法において、シェアードコンタクトホールを形成す
る工程において、このシェアードコンタクトホールが形
成される領域の第1および第2絶縁膜の全てを除去す
る。
【0049】このような製造方法を用いることにより、
シェアードコンタクトホールの底に一部第1絶縁膜が残
存するものに比較して、ゲート電極とコンタクトホール
に埋め込まれるコンタクトプラグとの接触面積を大きく
できる。そのため、コンタクトプラグの径を小さくでき
る。その結果、トランジスタ構造をさらに微細化できる
ため、半導体装置をさらに微細化できる。
【0050】請求項14に記載の本発明における半導体
装置の製造方法は、請求項12または13に記載の半導
体装置の製造方法において、シェアードコンタクトホー
ルを形成する工程において、第1および第2絶縁膜とに
覆われた導電層に向かって、この導電層の表面を露出さ
せるようなコンタクトホールを第1および第2導電層に
さらに形成する。
【0051】このような製造方法を用いることにより、
ゲート電極およびソース/ドレイン領域の上面に至るシ
ェアードコンタクトホール、および、導電層に至るコン
タクトホールを同時に形成できるため、半導体装置の製
造工程数の低減が可能となる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0053】(実施の形態1)まず、本実施の形態にお
ける半導体装置の構造を、図1を用いて説明する。本実
施の形態の半導体装置は、分離酸化膜2によって分離さ
れた素子形成領域のシリコン基板1にソース/ドレイン
領域10,11が形成されている。ソース/ドレイン領
域10,11のシリコン基板1の表面には、コバルトシ
リサイド膜13が形成されている。
【0054】また、ソース/ドレイン領域10,11の
間のシリコン基板1上には、ゲート絶縁膜であるシリコ
ン酸化膜4を介して、多結晶シリコン膜3およびコバル
トシリサイド膜12から形成されたゲート電極312
が、コバルトシリサイド膜12を上側に位置するように
形成されている。また、ゲート電極312の上面を覆う
ようにシリコン窒化膜7が形成されている。ゲート電極
312の側面には、側壁シリコン窒化膜9が形成されて
いる。また、分離酸化膜2の上には、多結晶シリコン膜
3およびコバルトシリサイド膜12からなるポリサイド
構造の配線層123が、コバルトシリサイド膜12を上
側に位置するように形成されている。
【0055】また、シリコン窒化膜7、側壁シリコン窒
化膜9およびコバルトシリサイド膜13の一部ならび分
離酸化膜2および配線層123を覆うようにNSG膜1
4が形成されている。NSG膜14を覆うようにシリコ
ン窒化膜15が形成されている。シリコン窒化膜15を
覆うようにBPSG膜16が形成されている。
【0056】また、BPSG膜16、シリコン窒化膜1
5、NSG膜14を貫通して、ソース/ドレイン領域1
0,11の一方の上面に至るコンタクトホール31が形
成されている。また、BPSG膜16、シリコン窒化膜
15、NSG膜14を貫通して、他方のソース/ドレイ
ン領域10,11の上面に至るコンタクトホール32が
形成されている。さらに、BPSG膜16、シリコン窒
化膜15、NSG膜14を貫通して、分離酸化膜2の上
に形成された配線層123の上面に至るコンタクトホー
ル33が形成されている。このコンタクトホール31,
32,33には、ソース/ドレイン領域10,11およ
び配線層123のぞれぞれが他の導電層と接続できるよ
うに、導電性のコンタクトプラグ31a,32a,33
aが埋め込まれている。
【0057】このような構造にすることにより、ゲート
電極312が所定のエッチン条件におけるエッチング速
度がNSG膜14より大きなシリコン窒化膜7により覆
われているため、シリコン窒化膜7および側壁窒化膜9
に対して自己整合的に、ソース/ドレイン領域10,1
1の一方の上面に至るコンタクトホール31を形成する
ことができる。そのため、多少コンタクトホール31の
形成位置がゲート電極312側にずれても、ゲート電極
312はシリコン窒化膜7および側壁窒化膜9により保
護される。そのため、トランジスタの構造を微細化して
も、現状のアライメント精度で半導体装置を形成でき
る。
【0058】また、本実施の形態においては、ゲート電
極312を構成する高融点金属シリサイド膜が、コバル
トシリサイド膜12で形成されているため、多結晶シリ
コン膜3に含まれる不純物の吸い上げ現象がタングステ
ンシリサイド膜を含む高融点金属シリサイド膜よりも小
さい。そのため、高融点金属シリサイド膜と多結晶シリ
コン膜との境界面に空乏層が形成されることが抑制され
る。それにより、ゲート電極312が低抵抗化されるた
め、ゲート電極312の膜幅および膜厚を小さくでき
る。その結果、微細化されるとともに、低抵抗化が図ら
れたゲート電極312を有する半導体装置を製造するこ
とが可能となる。
【0059】次に、本発明の実施の形態1における半導
体装置の製造方法を、図1〜図13を用いて説明する。
本実施の形態における半導体装置の製造方法は、まず、
P型のシリコン基板1上に素子形成領域を分離するため
の分離酸化膜2を形成する。次に、素子形成領域に膜厚
15nmの酸化膜を形成した後、酸化膜を保護膜とし
て、素子形成領域にウェル形成のための不純物注入を行
う。
【0060】その後、素子形成領域上の酸化膜をウェッ
トエッチングにより除去する。次に、素子形成領域にゲ
ート絶縁膜となる、たとえば、膜厚3nmのシリコン酸
化膜4を形成する。その後、シリコン酸化膜4の上に膜
厚200nmの多結晶シリコン膜3を形成する。次に、
多結晶シリコン膜3の上に膜厚10nmのコバルト膜5
を形成し、図2に示す状態とする。
【0061】次に、図3に示すように、条件温度450
℃で約30秒の間、ランプアニールを施し、COxSi
y、すなわち、コバルトシリサイド膜6を形成した後、
未反応のコバルト膜5を除去する。次に、コバルトシリ
サイド膜6の上に、絶縁膜、たとえば、シリコン窒化膜
7を堆積した後、シリコン窒化膜7の上にレジスト膜8
のパターン形成を行い、図4に示す状態とする。その
後、レジスト膜8をマスクとしてゲート酸化膜となるシ
リコン酸化膜4が露出するまでエッチングを行う。その
後、レジスト膜8を除去し、図5に示すようなシリコン
酸化膜4を形成する。また、上記の図4の状態から図5
の状態へのエッチング工程は、コバルトシリサイド膜6
が露出するまでエッチングを行なった後、レジスト膜8
を除去し、シリコン窒化膜7をハードマスクとしてシリ
コン酸化膜4が露出するまでエッチングを行い、図5に
示すように、シリコン酸化膜4を露出させてもよい。
【0062】次に、図6に示すように、ソース/ドレイ
ン領域10を形成するための不純物注入を行った後、図
7に示すように、側壁絶縁膜、例えば、シリコン窒化膜
からなる側壁シリコン窒化膜9を形成しする。その後、
さらに、ソース/ドレイン領域11を形成するための不
純物注入を行い、LDD構造を形成する。
【0063】次に、注入不純物を活性化させるための処
理を行なった後、膜厚8nmのコバルト膜を堆積させ、
温度条件450℃で30秒の間、ランプアニールを施し
て、図8に示すように、コバルトシリサイド膜6aを形
成した後、未反応のコバルト膜を除去する。
【0064】次に、図9に示すように、温度条件900
℃で30秒の間ランプアニールを施し、コバルトシリサ
イド膜6,6aをそれぞれ、低抵抗化が図られたコバル
トシリサイド膜12,13に変化させる。それにより、
多結晶シリコン膜3およびコバルトシリサイド膜12か
らなるポリサイド構造のゲート電極312ならびにコン
タクト抵抗の低減が図られたソース/ドレイン領域1
0,11が形成される。
【0065】次に、シリコン基板1の全表面を覆うよう
に、NSG膜14を形成する。その後、NSG膜14の
上にシリコン窒化膜15を形成する。次に、シリコン窒
化膜15の上にBPSG膜16を形成する。その後、C
MP法を用いてBPSG膜16の表面の平坦化を行い、
図10に示すような状態とする。
【0066】次に、ソース/ドレイン領域10,11に
至るコンタクトホール31,32を形成するために、図
11に示すように、レジスト膜17のパターン形成を行
った後、シリコン窒化膜15が露出するまでエッチング
を行う。このとき、シリコン窒化膜15はエッチングス
トッパーとして機能する。
【0067】次に、図12に示すように、シリコン窒化
膜15、NSG膜14を順次エッチングするようにコン
タクトホール31,32さらに掘り下げ、コバルトシリ
サイド膜13の表面を露出させる。このとき、コンタク
トホール31は、シリコン窒化膜7および側壁窒化膜9
に対して自己整合的に形成される、すなわち、シリコン
窒化膜7および側壁絶縁膜9がエッチングストッパーと
して機能し、コバルトシリサイド膜12はエッチングさ
れないように保護されている。
【0068】次に、他のゲート電極312およびソース
/ドレイン領域10,11に至るコンタクトホール3
1,32の形成の後に、BPSG膜16、シリコン窒化
膜15およびNSG膜14を順次エッチングすることに
よって、他の配線層123に至るコンタクトホール33
を形成し、図13に示すような状態とする。その後、ソ
ース/ドレイン領域10,11に至るように、コンタク
トホール31,32,33にコンタクトプラグ31a,
32a,33aを埋め込むことによって、図1に示すよ
うな構造の半導体装置とする。
【0069】上記のような方法でコンタクトホール31
を形成すると、コンタクトホール31が、本来形成され
るべき位置からずれて形成され、図13に示すように、
ゲート電極312上に形成された場合においても、ゲー
ト電極312の上面および側面を覆うようにシリコン窒
化膜7および側壁窒化膜9が存在するため、側壁シリコ
ン窒化膜9およびシリコン窒化膜7に対して自己整合的
にコンタクトホール31が形成される。それにより、コ
ンタクトホール31にコンタクトプラグ31aが埋め込
まれた場合に、ソースド/レイン領域11とゲート電極
312とが短絡することが抑制される。その結果、コン
タクトホール31の形成時における形成誤差を考慮する
ことなく、コンタクトホール31を形成できるため、半
導体装置を微細化することが可能となる。
【0070】また、ゲート電極312上には、コバルト
シリサイド膜12が形成されているため、タングステン
シリサイド膜でポリサイド構造を形成したゲート電極の
場合のように、不純物の吸い上げ現象が発生することが
抑制される。その結果、多結晶シリコン膜と高融点金属
シリサイド膜との境界面において空乏層が形成されるこ
とが抑制されるため、ゲート電極312の抵抗の低減が
図られる。
【0071】さらに、上記本実施の形態における半導体
装置の製造方法によれば、ゲート電極312およびソー
ス/ドレイン領域10,11上へのコバルト膜の堆積工
程は別々に行われるため、コバルトシリサイド膜12,
13の膜厚をそれぞれの用途に適合した膜厚に形成でき
る。たとえば、コバルトシリサイド膜12はゲート電極
312を形成するためのエッチングに耐えられる程度の
膜厚に形成すればよい。また、コバルトシリサイド膜1
3は、ソース/ドレイン領域10の深さよりコバルトシ
リサイド膜13の膜厚が大きくなることによって、ウェ
ル領域にコバルトシリサイド膜13が接触することがな
いようにする膜厚、すなわち、ソース/ドレイン領域1
0,11とウェル領域との間に接合リーク電流が生じる
ことがないような程度の膜厚に設定すればよい。
【0072】なお、多結晶シリコン3はドープドポリシ
リコンでもノンドープドポリシリコンでも同様の効果が
得られる。ただし、ノンドープドポリシリコンを使用す
る場合、低抵抗化のための処理、たとえば、注入工程の
追加などが必要となる。
【0073】また、本実施の形態では、層間絶縁膜をN
SG膜14、シリコン窒化膜15およびBPSG膜16
で形成したが、層間絶縁膜の構造は他の構造であって
も、上記の効果に影響を与えることはない。
【0074】また、本実施の形態では、ゲート電極の保
護膜としてシリコン窒化膜7および側壁窒化膜9を用い
たが、NSG膜とのエッチング速度を大きくすることが
できる材料であれば他の材料であってもよい。また、シ
リコン窒化膜15も、BPSG膜16とのエッチング速
度を大きくとることができるものであれば、他の材料で
あってもよい。
【0075】また、ソース/ドレイン領域11に向かっ
て自己整合的に形成されるコンタクトホール31と配線
層123に向かって形成されるコンタクトホール33の
形成との順番が逆になっても、上記と同様の効果を得る
ことができる。
【0076】(実施の形態2)次に、本実施の形態にお
ける半導体装置の構造を、図14を用いて説明する。本
実施の形態における半導体装置は、実施の形態1におい
て図1を用いて示した半導体装置の構造に加えて、シリ
コン窒化膜7とゲート電極312を構成する多結晶シリ
コン膜3との間に、シリコン酸化膜7の熱膨張率と多結
晶シリコン膜3の熱膨張率との中間の熱膨張率を有する
ことにより緩衝膜となるシリコン酸化膜19をさらに備
えている。また、シリコン窒化膜7とコバルトシリサイ
ド膜12との間に、シリコン酸化膜7の熱膨張率とコバ
ルトシリサイド膜12の熱膨張率との中間の熱膨張率を
有することにより緩衝膜となるシリコン酸化膜18が形
成されている。
【0077】このような構造にすることにより、半導体
装置の製造工程において、トランジスタ領域に熱処理が
加えられた場合、シリコン窒化膜7とコバルトシリサイ
ド膜12、および、シリコン窒化膜7と多結晶シリコン
膜3との熱膨張率の相違に起因してゲート電極312に
生じる物理的ストレスを緩衝膜が緩和することができ
る。それにより、ゲート電極312の信頼性が良好とな
るため、半導体装置の歩留まりを向上させることが可能
となる。
【0078】また、シリコン窒化膜7と多結晶シリコン
膜3との中間の熱膨張率であるシリコン酸化膜18を用
いることにより、緩衝膜の機能が果たされるが、シリコ
ン酸化膜18は、ゲート電極312を構成する多結晶シ
リコン膜3の側面を熱酸化することにより形成できるた
め、薄い緩衝膜を形成できる。そのため、微細化された
半導体装置のゲート電極312と保護膜であるシリコン
窒化膜7との間に形成される緩衝膜の形成方法に適して
いる。また、緩衝膜を酸化膜で形成することにより、既
存の製造方法を用いることができる。
【0079】次に、本発明の実施の形態2における半導
体装置の製造方法を、図14〜図18を用いて説明す
る。本実施の形態の半導体装置の製造方法は、まず、図
3に示す状態までは、実施の形態1と同様の工程を行な
う。
【0080】次に、コバルトシリサイド膜6の上に、T
EOS(Tetra Etyle Orthro Silicate)から形成さ
れるシリコン酸化膜18を形成する。その後、シリコン
酸化膜18の上にシリコン窒化膜7を形成する。
【0081】次に、図15に示すように、レジスト膜8
をパターン形成し、これをマスクとして、ゲート絶縁膜
となるシリコン酸化膜4の表面が露出するようにエッチ
ングを行う。その後、レジスト膜8を除去し、ゲート電
極312を形成し図16のような状態とするか、もしく
は、コバルトシリサイド膜6が露出するまでエッチング
を行なった後、レジスト膜8を除去し、シリコン窒化膜
7および酸化膜18をマスクにゲート電極となるシリコ
ン酸化膜4が露出するまでエッチングを行ってゲート電
極を形成し、図16に示すような状態とする。次に、図
17に示すように、熱酸化処理を行い、多結晶シリコン
3側壁に側壁酸化膜19を形成する。次に、実施の形態
1において、図6〜図9で示す工程と同様に工程で、ソ
ース/ドレイン領域10,11および多結晶シリコン膜
3の上にコバルトシリサイド膜13,12を形成する。
その後、実施の形態1において図10で示す工程と同様
に、NSG膜14、シリコン窒化膜15およびBPSG
膜16を形成する。次に、実施の形態1で図11〜図1
3に示す工程と同様に、ソース/ドレイン領域11上の
コバルトシリサイド膜13および配線層123上のコバ
ルトシリサイド膜12に至るコンタクトホール31,3
2,33をそれぞれ形成するために、BPSG膜11
6、シリサイド窒化膜15、NSG膜14をコバルトシ
リサイド膜12,13の表面が露出するまで順次エッチ
ングし、図18に示すような状態とする。その後、コン
タクトホール31,32,33を埋め込むように、コン
タクトプラグ31a,32a,33aを形成し、図14
に示す状態とする。
【0082】このような製造方法を用いれば、実施の形
態1で得られる半導体装置を微細化および低抵抗化でき
るという効果にとともに、ゲート電極312とシリコン
窒化膜7との間に、コバルトシリサイド膜12とシリコ
ン窒化膜7との中間の熱膨張率を有することにより緩衝
膜として機能するシリコン酸化膜18を形成できる。そ
のため、コバルトシリサイド膜12とシリコン窒化膜7
との熱膨張率の相違に起因して生じるシリコン窒化膜7
がゲート電極312へ与える物理的ストレスの緩和を行
うことができる。また、ゲート電極312と側壁シリコ
ン窒化膜9との間に、多結晶シリコン膜3とシ側壁リコ
ン窒化膜9との中間の熱膨張率を有することにより緩衝
膜として機能する側壁シリコン酸化膜19を形成するこ
とで、多結晶シリコン膜3と側壁シリコン窒化膜9との
熱膨張率の相違に起因して生じる、側壁シリコン窒化膜
9がゲート電極312へ与える物理的ストレスの緩和を
行うことができる。
【0083】また、本実施の形態では、ゲート電極31
2の上側と側壁との2箇所に緩衝膜となるシリコン酸化
膜18,19を形成したが、どちらか一方でもそれぞれ
の効果は得ることができる。
【0084】(実施の形態3)まず、本実施の形態にお
ける半導体装置の構造を、図19を用いて説明する。本
実施の形態の半導体装置は、実施の形態1で図1を用い
て示した半導体装置において、ソース/ドレイン領域1
0,11に接続するコンタクトホール32の代わりに、
ゲート電極312上のコバルトシリサイド膜12とソー
ス/ドレイン領域10,11上の他方のコバルトシリサ
イド膜13との両方に至るように形成されたシェアード
コンタクトホール34が形成されている。また、このシ
ェアードコンタクトホール34には、コンタクトプラグ
34aが埋め込まれている。
【0085】このような構造にすることにより、一方の
ソース/ドレイン領域10,11に至るようにシリコン
窒化膜7および側壁シリコン窒化膜9に対して自己整合
的にコンタクトホール31が形成され、他のソース/ド
レイン領域10,11およびゲート電極312に至るよ
うにシェアードコンタクトホール34が形成されてい
る。
【0086】上記の構造によれば、ゲート電極312の
上面と配線層123の上面とがともにシリコン窒化膜7
で保護されているため、エッチング速度の相違によるコ
ンタクトホールの突き抜け等を考慮する必要がない。そ
れにより、ゲート電極312およびソース/ドレイン領
域10,11に至るシェアードコンタクトホール34お
よび配線層123に至るコンタクトホール33を同じエ
ッチング工程において同時に形成できる。そのため、保
護膜としてのシリコン窒化膜7を有するゲート電極31
2へ至るシェアードコンタクトホール34および配線層
123へ至るコンタクトホール33の形成工程数の低減
が可能となる。
【0087】次に、本発明の実施の形態3における半導
体装置の製造方法を、図19〜図22を用いて説明す
る。本実施の形態における半導体装置の製造方法は、ま
ず、実施の形態1における半導体装置の製造法における
図2〜図10に示す工程と同様の工程を行なう。次に、
図20に示すように、一方のソース/ドレイン領域1
0,11に向うコンタクトホールを形成するためのレジ
スト膜20をパターンニングする。このエッチングは、
実施の形態1と同様に行い、コンタクトホール31を形
成する。それにより、このコンタクトホール31は、実
施の形態1で示したSAC構造と同様の構造となる。そ
の後、レジスト膜20を除去する。
【0088】次に、図21に示すように、コンタクトホ
ール31を埋め込むとともに、ソース/ドレイン領域1
0,11とゲート電極312とに同時に至るシェアード
コンタクトホール34および配線層123に至るコンタ
クトホール33を形成するためのレジスト膜21のパタ
ーン形成を行う。その後、ソース/ドレイン領域10,
11上層、ゲート電極312上層および配線層123上
層のコバルトシリサイド膜12,13が露出するまでエ
ッチングを行い、ゲート電極312およびソース/ドレ
イン領域10,11に至るシェアードコンタクトホール
34、および、配線層123に至るコンタクトホール3
3を形成する。次に、レジスト膜20を除去し、図22
に示すような状態を得ることができる。その後、コンタ
クトホール31,33およびシェードコンタクトホール
34を埋め込むコンタクトプラグ31a,33a,34
aを形成し、図19に示すような状態とする。
【0089】上記のような製造法で半導体装置を形成す
ることにより、2回のエッチング工程で、それぞれ異な
るコンタクトホール31,33およびシェードコンタク
トホール34の形成が可能となる。そのため、コンタク
トホールの形成工程数の低減を図ることができる。ま
た、1つのシェアードコンタクトホール34により、ゲ
ート電極312およびソース/ドレイン領域10,11
の両方に到達するため、平面的に小さな領域でトランジ
スタを形成することが可能となる。その結果、例えば、
SRAM(Static Random Access Memory)のセル等
の面積縮小が可能となる。
【0090】(実施の形態4)次に、本実施の形態にお
ける半導体装置の構造を、図23を用いて説明する。本
実施の形態における半導体装置は、実施の形態3におい
て図19を用いて示した半導体装置の構造において、シ
ェアードコンタクトホール34が形成される代わりに、
シェアードコンタクトホール34の下部の側壁シリコン
窒化膜9がさらに除去された、シェアードコンタクトホ
ール35が形成されている。また、このシェアードコン
タクトホール35には、他の導電層と接続するためのコ
ンタクトプラグ35aが埋め込まれている。
【0091】このような構造にすることにより、シェア
ードコンタクトホール34の下部に側壁窒化膜9が残存
する実施の形態3における半導体装置の構造と比較し
て、ゲート電極312とシェアードコンタクトホール3
5に埋め込まれるコンタクトプラグ35aとの接触面積
を大きくできる。そのため、ゲート電極312に至るコ
ンタクトホール35をさらに微細化できる構造となるた
め、より微細化されたトランジスタを有する半導体装置
を形成できる。
【0092】次に、本発明の実施の形態4における半導
体装置の製造方法を、図23および図24を用いて説明
する。本実施の形態における半導体装置の製造方法は、
図24に示すように、実施の形態3で図22を用いて示
した半導体装置の製造方法の、ソース/ドレイン領域1
1上のコバルトシリサイド膜13とゲート電極312上
のコバルトシリサイド膜12とに同時に至るシェアード
コンタクトホール34を形成する工程において、さらに
側壁シリコン窒化膜9をエッチングするシェアードコン
タクトホール35を形成する。次に、コンタクトホール
31,33およびシェアードコンタクトホール35を埋
め込むように、他の導電層と接続するためのコンタクト
プラグ31a,33a,35aを形成し、図23に示す
ような状態とする。
【0093】このようなシェアードコンタクトホール3
5を形成することにより、コンタクトプラグ35aとゲ
ート電極312との接触面積が大きくなる。そのため、
コンタクトプラグ35aとゲート電極312とのコンタ
クト抵抗の低減を図ることができる半導体装置を製造す
ることが可能となる。その結果、コンタクトプラグを微
細化できることにより、微細化された半導体装置を製造
することが可能となる。
【0094】なお、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許
請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意
味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図
される。
【0095】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明における半導体
装置によれば、微細化されるとともに、低抵抗化が図ら
れたゲート電極を有する半導体装置を製造することが可
能となる。
【0096】請求項2に記載の本発明における半導体装
置によれば、ゲート電極の信頼性が良好となるため、半
導体装置の歩留まりが向上する。
【0097】請求項3に記載の本発明における半導体装
置によれば、微細化された半導体装置のゲート電極が緩
衝膜により保護されるため、半導体装置の性能が向上す
る。
【0098】請求項4に記載の本発明における半導体装
置によれば、シリコン酸化膜で緩衝膜を形成できること
により、既存の製造方法を用いることができる。
【0099】請求項5に記載の本発明における半導体装
置によれば、他のソース/ドレイン領域およびゲート電
極に至るコンタクトホールをシェアードコンタクトホー
ルとするため、さらに微細化可能な構造となる。
【0100】請求項6に記載の本発明における半導体装
置によれば、シェアードコンタクトホールの底に一部第
1絶縁膜が残存するものに比較して、ゲート電極とコン
タクトホールに埋め込まれるコンタクトプラグとの接触
面積が大きくなるため、コンタクトプラグの低抵抗化を
図ることができることにより、さらに微細化されたトラ
ンジスタを有する半導体装置となる。
【0101】請求項7に記載の本発明における半導体装
置によれば、ゲート電極およびソース/ドレイン領域に
至るシェアードコンタクトホールおよび導電層に至るコ
ンタクトホールを同時に形成できるため、製造工程数の
低減が可能な半導体装置となる。
【0102】請求項8に記載の本発明における半導体装
置の製造方法によれば、さらに微細化された半導体装置
を製造することが可能となるとともに、第1および第2
高融点金属シリサイド膜を別工程で形成することによ
り、第1および第2高融点金属シリサイド膜それぞれを
所望の膜厚に制御することができる。
【0103】請求項9に記載の本発明における半導体装
置の製造方法によれば、信頼性が良好なゲート電極を形
成することが可能となるため、歩留まりが向上した半導
体装置を提供することができる。
【0104】請求項10に記載の本発明における半導体
装置の製造方法によれば、薄い緩衝膜を形成できるた
め、ゲート電極と保護膜との間の緩衝膜を有しても、微
細化された半導体装置を提供できる。
【0105】請求項11に記載の本発明における半導体
装置の製造方法によれば、シリコン酸化膜で緩衝膜を形
成するため、既存の製造方法を用いることができる。
【0106】請求項12に記載の本発明における半導体
装置の製造方法によれば、他のソース/ドレイン領域お
よびゲート電極に至るシェアードコンタクトホールを形
成できるため、さらに半導体装置を微細化できる。
【0107】請求項13に記載の本発明における半導体
装置の製造方法によれば、シェアードコンタクトホール
の底に一部第1絶縁膜が残存するものに比較して、ゲー
ト電極とシェアードコンタクトホールに埋め込まれるコ
ンタクトプラグとの接触面積を大きくできるため、コン
タクトプラグを微細化できることにより、トランジスタ
を有する半導体装置をさらに微細化できる。
【0108】請求項14に記載の本発明における半導体
装置の製造方法によれば、シェアードコンタクトホール
および導電層に接続するコンタクトホールを同時に形成
できるため、半導体装置の製造工程数の低減が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に記載の半導体装置の
断面構造を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に記載の半導体装置の
製造方法において、多結晶シリコン膜の上にコバルト膜
を形成した直後の断面の状態を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に記載の半導体装置の
製造方法において、多結晶シリコン膜の上に形成された
コバルト膜を熱処理してコバルトシリサイド膜を形成し
た直後の断面の状態を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に記載の半導体装置の
製造方法において、シリコン窒化膜の上にレジスト膜を
パターニングした直後の断面の状態を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態1に記載の半導体装置の
製造方法において、レジスト膜をマスクとしてコバルト
シリサイド膜および多結晶シリコン膜をエッチングし、
ゲート電極を形成した直後の断面の状態を示す図であ
る。
【図6】 本発明の実施の形態1に記載の半導体装置の
製造方法において、ゲート電極および分離酸化膜に対し
て自己整合的に、シリコン基板に不純物を注入している
ときの断面の状態を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態1に記載の半導体装置の
製造方法において、ゲート電極、側壁シリコン窒化膜お
よび分離酸化膜に対して自己整合的に、シリコン基板に
不純物を注入した直後の断面の状態を示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態1に記載の半導体装置の
製造方法において、ソース/ドレイン領域の表面をシリ
サイド化した直後の断面の状態を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態1に記載の半導体装置の
製造方法において、コバルトシリサイド膜をさらに熱処
理し低抵抗化を図った直後の断面の状態を示す図であ
る。
【図10】 本発明の実施の形態1に記載の半導体装置
の製造方法において、NSG膜、シリコン窒化膜および
BPSG膜からなる層間絶縁膜を形成した直後の断面の
状態を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態1に記載の半導体装置
の製造方法において、BPSG膜を貫通するコンタクト
ホールを形成した直後の断面の状態を示す図である。
【図12】 本発明の実施の形態1に記載の半導体装置
の製造方法において、NSG膜およびシリコン窒化膜に
コンタクトホールを形成した直後の断面の状態を示す図
である。
【図13】 本発明の実施の形態1に記載の半導体装置
の製造方法において、分離酸化膜上の配線層にコンタク
トホールを形成した直後の断面の状態を示す図である。
【図14】 本発明の実施の形態2に記載の半導体装置
の断面構造を示す図である。
【図15】 本発明の実施の形態2に記載の半導体装置
の製造方法において、シリコン酸化膜の上にレジスト膜
をパターニングした直後の断面の状態を示す図である。
【図16】 本発明の実施の形態2に記載の半導体装置
の製造方法において、レジスト膜をマスクとしてエッチ
ングを行ない、ゲート電極を形成した直後の断面の状態
を示す図である。
【図17】 本発明の実施の形態2に記載の半導体装置
の製造方法において、ゲート電極の側面に熱酸化膜を形
成した直後の断面の状態を示す図である。
【図18】 本発明の実施の形態2に記載の半導体装置
の製造方法において、NSG膜、シリコン窒化膜および
BPSG膜を貫通して、ゲート電極、配線層およびソー
ス/ドレイン領域に至るコンタクトホールを順次形成し
た直後の断面の状態を示す図である。
【図19】 本発明の実施の形態3に記載の半導体装置
の断面構造を示す図である。
【図20】 本発明の実施の形態3に記載の半導体装置
の製造方法において、BPSG膜の上にソース/ドレイ
ン領域に至るコンタクトホールを形成するためのレジス
ト膜を形成した直後の断面の状態を示す図である。
【図21】 本発明の実施の形態3に記載の半導体装置
の製造方法において、ソース/ドレイン領域に接続する
コンタクトホールを埋め込むとともに、ゲート電極およ
びソース/ドレイン領域に至るシュアードコンタクトホ
ールならびに配線層に至るコンタクトホールを形成する
ために、レジスト膜を形成した直後の断面の状態を示す
図である。
【図22】 本発明の実施の形態3に記載の半導体装置
の製造方法において、エッチングにより、BPSG膜、
シリコン窒化膜およびNSG膜に、ゲート電極およびソ
ース/ドレイン領域に至るシェアードコンタクトホール
および配線層に至るコンタクトホールが形成された直後
の断面の状態を示す図である。
【図23】 本発明の実施の形態4に記載の半導体装置
の断面構造を示す図である。
【図24】 本発明の実施の形態4に記載の半導体装置
の製造方法において、図22に示す状態において、シェ
アードコンタクトホールの下部に位置する側壁窒化膜が
さらにエッチングされた直後の断面の状態を示す図であ
る。
【図25】 従来の半導体装置の製造方法において、シ
リコン酸化膜の上に多結晶シリコン膜を形成した直後の
断面の状態を示す図である。
【図26】 ゲート電極上に高融点金属シリサイド膜を
有する従来の半導体装置の製造方法において、多結晶シ
リコン膜の上にレジスト膜をパターニングした直後の断
面の状態を示す図である。
【図27】 ゲート電極上に高融点金属シリサイド膜を
有する従来の半導体装置の製造方法において、レジスト
膜をマスクとして多結晶シリコン膜をエッチングし、ゲ
ート電極を形成した直後の断面の状態を示す図である。
【図28】 ゲート電極上に高融点金属シリサイド膜を
有する従来の半導体装置の製造方法において、ゲート電
極、側壁シリコン窒化膜および分離酸化膜に対して自己
整合的に不純物を注入した直後の断面の状態を示す図で
ある。
【図29】 ゲート電極上に高融点金属シリサイド膜を
有する従来の半導体装置の製造方法において、ゲート電
極上面およびソース/ドレイン領域の上面を同時にシリ
サイド化した直後の断面の状態を示す図である。
【図30】 ゲート電極上に高融点金属シリサイド膜を
有する従来の半導体装置の製造方法において、NSG
膜、シリコン窒化膜およびBPSG膜からなる層間絶縁
膜を形成した直後の断面の状態を示す図である。
【図31】 ゲート電極上に高融点金属シリサイド膜を
有する従来の半導体装置の製造方法においてBPSG
膜、シリコン窒化膜およびNSG膜を貫通するコンタク
トホールを形成した直後の断面の状態を示す図である。
【図32】 ゲート電極上に高融点金属シリサイド膜を
有する従来の半導体装置の断面構造を示す図である。
【図33】 ゲート電極上に保護膜を有する従来の半導
体装置の製造方法において、多結晶シリコン膜の上にシ
リコン窒化膜を形成した直後の断面の状態を示す図であ
る。
【図34】 ゲート電極上に保護膜を有する従来の半導
体装置の製造方法において、シリコン窒化膜の上にレジ
スト膜をパターニングした直後の断面の状態を示す図で
ある。
【図35】 ゲート電極上に保護膜を有する従来の半導
体装置の製造方法において、レジスト膜をマスクとして
多結晶シリコン膜をエッチングし、ゲート電極を形成し
た直後の断面の状態を示す図である。
【図36】 ゲート電極上に保護膜を有する従来の半導
体装置の製造方法において、ゲート電極、シリコン窒化
膜および分離酸化膜に対して自己整合的に不純物を注入
した直後の断面の状態を示す図である。
【図37】 ゲート電極上に保護膜を有する従来の半導
体装置の製造方法において、ソース/ドレイン領域の表
面をシリサイド化した直後の断面の状態を示す図であ
る。
【図38】 ゲート電極上に保護膜を有する従来の半導
体装置の製造方法において、NSG膜、シリコン窒化膜
およびBPSG膜からなる層間絶縁膜を形成した直後の
断面の状態を示す図である。
【図39】 ゲート電極上に保護膜を有する従来の半導
体装置の製造方法において、BPSG膜、シリコン窒化
膜およびNSG膜を貫通するコンタクトホールを形成し
た直後の断面の状態を示す図である。
【図40】 ゲート電極上に高融点金属シリサイド膜を
有する従来の半導体装置の断面構造を示す図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板、2 分離酸化膜、3 多結晶シリコ
ン膜、4 シリコン酸化膜、5 コバルト膜、6,6a
コバルトシリサイド膜、7 シリコン窒化膜、8 レ
ジスト膜、9 側壁窒化膜、10,11 ソース/ドレ
イン領域、12,13 コバルトシリサイド膜、14
NSG膜、15 シリコン窒化膜、16BPSG膜、1
7 レジスト膜、18 シリコン酸化膜、19 側壁酸
化膜、20 レジスト膜、31,32,33 コンタク
トホール、34,35 シェアードコンタクトホール、
31a,32a,33a,34a,35a コンタクト
プラグ。
フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH04 HH26 JJ01 KK26 NN30 QQ09 QQ10 QQ13 QQ25 QQ37 RR04 RR06 RR15 TT02 TT08 VV16 XX03 XX33 5F040 EA08 EC01 EC07 EC13 EF02 EH02 EH08 EJ08 EJ09 EK01 FA03 FA05 FA07 FA10 FB02 FC02 FC10 FC19 FC21 FC22

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主表面上に堆積した高融点金属膜と反応
    して形成された第1高融点金属シリサイド膜をソース/
    ドレイン領域の上面に有するシリコン基板と、 前記ソース/ドレイン領域に挟まれた領域の前記シリコ
    ン基板上に形成され、シリコンを含む膜と該シリコンを
    含む膜の上に堆積した高融点金属膜と反応して形成され
    た第2高融点金属シリサイド膜を上面に有するゲート電
    極と、 前記ゲート電極の表面を覆うように形成された第1絶縁
    膜と、 前記第1絶縁膜および第1高融点金属シリサイド膜の表
    面を覆うように形成された、所定のエッチング条件にお
    けるエッチング速度が前記第1絶縁膜より大きな第2絶
    縁膜と、 前記第2絶縁膜を貫通して前記ソース/ドレイン領域の
    一方の表面に至るように形成されたコンタクトホールと
    を備えた、半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1絶縁膜と前記ゲート電極との間
    に、前記第1絶縁膜の熱膨張率と前記ゲート電極を構成
    する材料の熱膨張率との中間の熱膨張率を有する緩衝膜
    をさらに備えた、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲート電極が多結晶シリコン膜を含
    み、 前記第1絶縁膜がシリコン窒化膜を含み、 前記多結晶シリコン膜と前記シリコン窒化膜との間に形
    成された前記緩衝膜がシリコン酸化膜を含む、請求項2
    に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1絶縁膜がシリコン窒化膜を含
    み、 前記第2高融点金属シリサイド膜と前記シリコン窒化膜
    との間に形成された前記緩衝膜がシリコン酸化膜を含
    む、請求項2または3に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2絶縁膜を貫通し、前
    記ゲート電極および前記ソース/ドレイン領域の他方の
    両方に至るシェアードコンタクトホールがさらに形成さ
    れた、請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記シェアードコンタクトホールが形成
    される領域の前記第1および第2絶縁膜の全てが除去さ
    れた、請求項5に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2絶縁膜に覆われた導
    電層と、 前記第1および第2絶縁膜を貫通し、前記導電層に至る
    コンタクトホールとをさらに備えた、請求項5または6
    に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 主表面上に堆積した高融点金属膜と反応
    して形成された第1高融点金属シリサイド膜をソース/
    ドレイン領域のシリコン基板の表面に形成する工程と、 前記シリコン基板上に、シリコンを含む膜と該シリコン
    を含む膜の上に堆積した高融点金属膜と反応して形成さ
    れた第2高融点金属シリサイド膜を有するゲート電極を
    形成する工程と、 前記ゲート電極の表面を覆うように第1絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記第1絶縁膜および前記第1高融点金属シリサイド膜
    を覆うように、所定のエッチング条件におけるエッチン
    グ速度が前記第1絶縁膜より大きな第2絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記第2絶縁膜を貫通し、前記ソース/ドレイン領域の
    表面に至るコンタクトホールを形成する工程とを備え
    る、半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ゲート電極を形成する前記工程の
    後、前記第1絶縁膜を形成する前記工程の前に、前記第
    1絶縁膜の熱膨張率と前記ゲート電極を構成する材料の
    熱膨張率との中間の熱膨張率を有する緩衝膜を前記ゲー
    ト電極の表面に形成する工程をさらに備える、請求項8
    に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記ゲート電極として多結晶シリコン
    膜を含む膜を形成し、 前記第1絶縁膜としてシリコン窒化膜を形成し、 前記緩衝膜として前記多結晶シリコン膜と前記第1絶縁
    膜との間にシリコン酸化膜を形成する、請求項9に記載
    の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1絶縁膜としてシリコン窒化膜
    を形成し、 前記緩衝膜として前記第1高融点金属シリサイド膜と前
    記第1絶縁膜との間にシリコン酸化膜を形成する、請求
    項9または10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記ゲート電極上面および前記ソース
    /ドレイン領域の他方の上面とを露出させるように、前
    記第1および第2絶縁膜を除去するシェアードコンタク
    トホールを形成する工程をさらに備える、請求項8〜1
    1のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記シェアードコンタクトホールを形
    成する前記工程において、該シェアードコンタクトホー
    ルが形成される領域の前記第1および第2絶縁膜の全て
    を除去する、請求項12に記載の半導体装置の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記シェアードコンタクトホールを形
    成する前記工程において、前記第1および第2絶縁膜と
    に覆われた導電層に向かって、該導電層の表面を露出さ
    せるようなコンタクトホールを前記第1および第2導電
    層にさらに形成する、請求項12または13に記載の半
    導体装置の製造方法。
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