JPH08250603A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH08250603A
JPH08250603A JP7054444A JP5444495A JPH08250603A JP H08250603 A JPH08250603 A JP H08250603A JP 7054444 A JP7054444 A JP 7054444A JP 5444495 A JP5444495 A JP 5444495A JP H08250603 A JPH08250603 A JP H08250603A
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JP
Japan
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diffusion layer
gate electrode
layer
semiconductor substrate
semiconductor device
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JP7054444A
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English (en)
Inventor
Toyota Morimoto
本 豊 太 森
Hideaki Arai
居 英 明 新
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高性能で安価な半導体装置の提供。 【構成】 半導体基板1,3,4上に形成されたゲート
電極6,7,8と、このゲート電極に対して自己整合的
に半導体基板に形成された低濃度拡散層9,10と、ゲ
ート電極の側部に形成された側壁11と、半導体基板上
に形成された層間絶縁膜12,13と、この層間絶縁膜
に形成されるコンタクト孔14,16に対して自己整合
的に半導体基板に形成された高濃度拡散層15,17
と、を備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置及びその製造
方法に関するもので、特にMOS型電界効果トランジス
タ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
高速で高性能なLSIを実現するためには、MOSFE
T(MOS型電界効果トランジスタ)の短チャネル化に
よりトランジスタ単体の駆動能力を向上させることと、
RC遅延を改善するための徹底した寄生抵抗及び寄生容
量の削減がポイントとなる。抵抗(R)成分に関しては
拡散層の抵抗を1桁低下することのできるサリサイド
(Self-Aligned Silicide )構造が有効で積極的に用い
られている。また容量成分(C)の削減にはドレイン及
びソース拡散層の面積の縮小が有効である。しかしなが
ら、図6に示すように、拡散層51内に、コンタクト領
域53と、リソグラフィに必要な有限な合せ余裕53,
54のための領域とを確保する必要があるため、拡散層
幅を縮小することは難しかった。なお、図6の符号52
はゲート電極を示している。
【0003】上記合せ余裕を実質的に小さくするプロセ
ス技術としては、拡散層とのコンタクトを開口後、自己
整合的に不純物を導入する再拡散という技術が知られて
いる。この方法をNMOSFETを例にとって説明する
と、まず図7(a)に示すように、p型半導体基板61
上に素子分離領域62を形成し、続いて素子領域内の所
定領域上にゲート絶縁膜63およびゲート電極64を形
成する。その後、このゲート電極64をマスクにして、
濃度が比較的低く、浅いn型のn- 拡散層65を形成
し、続いてゲート電極64の側壁66を形成する(図7
(a)参照)。次いでこの側壁66とゲート電極64を
マスクにして濃度が比較的高く、深いn型のn+ 拡散層
67を形成することによりLDD(Lightly Doped Drai
n )構造とする(図7(a)参照)。その後、層間絶縁
膜68を形成する(図7(a)参照)。リソグラフィ技
術を用いて拡散層65,67との接続を取るためのコン
タクト孔69を層間絶縁膜68に設ける(図7(b)参
照)。コンタクト孔69を開口後、コンタクト孔69の
底部にn型の不純物を注入し、活性化することにより、
再拡散層70を形成する(図7(b)参照)。なお、P
MOSFETの場合はp型の不純物を注入する。
【0004】上述のようにすることにより素子分離領域
62側のコンタクト余裕54(図6参照)を削減でき
る。この場合には図6に示すように予め、素子分離領域
62にコンタクト孔57が掛かるようにコンタクト孔5
7のマスクを設計することができる。
【0005】また、コンタクト孔とゲート電極との余裕
55を削減する技術としては、図8に示すSAC(Self
Alignment Contact)と呼ばれる自己整合技術がある。
これは拡散層65,67とのコンタクト孔69を開口す
る場合に、ゲート電極64上に予め形成したキャップ窒
化膜64aと、ゲート電極64の側面に形成した窒化膜
からなる側壁66とを用い、第1層配線下の層間絶縁膜
68を窒化膜64a,66に対して選択的にエッチング
することで、コンタクト孔69をゲート電極64に対し
て自己整合的に開口するものである。これにより図6に
示すコンタクト53とゲート電極52間の余裕55を無
くし、チップ面積の縮小、拡散層容量の削減を図るもの
である。なお、図8はコンタクト孔69のエッジ69a
がゲート電極64のエッジ64bに一致するように設計
されたマスクを用いたが、コンタクト孔69が図8上で
右側にずれた場合を示している。
【0006】図7に示す技術を用いた場合は、コンタク
ト53の片側の余裕を削減することが可能となることに
より拡散層の面積を小さくすることができ高速化に寄与
するとともにチップ面積も縮小する。しかし、再拡散層
70を形成するには2回のフォトリソグラフィ工程が必
要になり、工程数が増加し、生産コストが上昇するとい
う問題があった。
【0007】また、図8に示す技術を用いた場合は、さ
したるコスト増はなく、コンタクト53の片側の余裕5
5を削減できるが、合せ余裕を無くすることはできず、
フォトリソグラフィ工程の増加なしに拡散層幅の更なる
縮小を行うことは期待できない。
【0008】図7および図8に示す技術は寄生容量を小
さくする技術であったが、寄生抵抗を小さくする場合の
従来の技術について説明する。
【0009】ソース・ドレイン領域の寄生抵抗を減少さ
せるために、ソース・ドレイン領域の金属シリサイド化
が行われている。通常、金属シリサイドは、TiやNi
等の高融点金属を、ソース・ドレイン拡散層上に堆積さ
せ、600〜900℃程度の熱工程を加えることによ
り、金属とシリコンの化合物を形成する。この結果、拡
散層の抵抗ρs は通常の70〜100Ω/□から数Ω/
□程度にまで下がり、RC遅延を大幅に減少させること
が可能となる。
【0010】ソース・ドレイン拡散領域上に金属シリサ
イドを形成した電界効果トランジスタの従来の製造工程
を図9および図10を参照して説明する。
【0011】まず、シリコンからなる半導体基板81の
表面にフィールド酸化膜82を形成し、素子領域を形成
する(図9(a)参照)。続いて上記素子領域上にゲー
ト絶縁膜83およびゲート電極84を形成し、このゲー
ト電極84をマスクにして不純物をイオン注入すること
により比較的濃度が低く、浅い拡散層85を形成する
(図9(a)参照)。なお、ゲート電極84は例えば2
層構造で下層はポリシリコンで上層は酸化膜又は窒化膜
から形成されているものとする。次に全面に窒化膜Si
Nを堆積し、RIE(Reaetive-Ion Etching)法を用い
てパターニングすることによりゲート電極84の側面に
側壁86を形成する(図9(b)参照)。続いて、厚さ
が100オングストローム程度の酸化膜87を形成し、
ゲート電極84および側壁86をマスクにして酸化膜8
7を介して不純物をイオン注入することによりLDD構
造のソース・ドレイン拡散層85aを形成する(図9
(c)参照)。次に希弗酸(HF)液を用いて酸化膜8
7を剥離してソース・ドレイン領域のSi基板を露出さ
せた後、金属シリサイドを形成するためのTi層及びT
iN層からなる膜88を堆積する(図9(d)参照)。
続いて700〜800℃程度の温度での熱工程を施し、
Tiとシリコンとを反応させて金属シリサイド88aを
拡散層上に形成した後、ゲート電極84及び側壁86並
びに素子分離領域82上の未反応のTi層及びTiN層
を、H2 2 とH2 SO4 が1:9の割合で混合された
処理液により剥離する(図10(a)参照)。
【0012】なお、この例では意図的にゲート電極84
の最上層を酸化膜又は窒化膜で形成したためこのゲート
電極84上に金属シリサイドは形成されない。これはゲ
ート電極上に金属シリサイドを形成するとゲート長Lg
が短くなったときに金属シリサイドの抵抗ρs が上昇
し、かえってトランジスタの電気特性が劣化することが
あるからである。
【0013】次にCVD法を用いて層間絶縁膜89を堆
積した後、ソース・ドレイン拡散領域85aとのコンタ
クトを取るために層間絶縁膜89にコンタクト孔92を
形成する(図10(b)参照)。このコンタクト孔を開
孔する場合、デザインルールの厳しいトランジスタでは
図10(b′)に示すように拡散層85aとフィールド
酸化膜82の両方にかかる形でコンタクト孔92が開孔
される。このときフィールド酸化膜82がエッチングさ
れることによって剥き出しにされた下地のシリコン領域
は拡散層85aを形成するときの高ドーズのイオン注入
を受けていないので、このまま、配線の形成を行うと、
確実に接合リークが生じてしまう。この接合リークを防
止するためにコンタクト開孔後に再度イオン注入を行
い、露出したシリコン領域に高濃度の拡散層を形成す
る。
【0014】次に開孔されたコンタクト孔19の底部に
バリアメタル(図示せず)を形成した後、コンタクト孔
91をAlで埋め込み、金属配線を形成する。
【0015】図9および図10に示す従来の製造方法に
おいては、Tiシリサイドを形成する際には、Ti層お
よびTiN層の堆積の前に、図9(d)の工程で説明し
たように酸化膜87を剥離しなければならない。これは
酸化膜が存在すると、Tiと拡散領域85a上のSiの
反応の障害となるからである。酸化膜87の剥離のとき
に希弗酸液を用いて処理すると、素子分離領域のフィー
ルド酸化膜82も同時にエッチングしてしまう可能性が
あった。フィールド酸化膜82がエッチングされると、
フィールド酸化膜82付近のソース・ドレイン拡散層8
5aが若干露出してしまう。この露出した領域は拡散層
形成のためのイオン注入のまわり込みによって形成され
るため、深さXjが浅く、シリサイド化の際のTiの拡
散のために電流リークが生じてしまう。
【0016】また、希弗酸処理を行わずにシリサイド化
を行ったとしても、素子の微細化に伴い拡散層の深さX
jがより浅くなったときにはやはり電流リークが発生し
てしまう。
【0017】また、デザインルールを非常に厳しくし、
コンタクト孔を拡散層と素子分離領域の酸化膜の両方に
またがって開孔するような際には、コンタクトRIEに
よって素子分離領域の酸化膜をエッチングしてしまい、
接合リークを防ぐためにイオン注入を行う必要が生じ、
工程数を増やすことになる。さらにコンタクト孔に対し
て、シリサイドを下地としてタングステンWを選択成長
させようとする場合には、エッチングされた素子分離領
域には元々シリサイドが存在しないために、そこからW
が基板のシリコン層に侵食し、ますます接合リーク特性
の劣化を引き起こすことになる。
【0018】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であって、高性能でかつ安価な半導体装置及びその製造
方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の発明による半導体
装置は、半導体基板上に形成されたゲート電極と、この
ゲート電極に対して自己整合的に前記半導体基板に形成
された低濃度拡散層と、前記ゲート電極の側部に形成さ
れた側壁と、前記半導体基板上に形成された層間絶縁膜
と、この層間絶縁膜に形成されるコンタクト孔に対して
自己整合的に前記半導体基板に形成された高濃度拡散層
と、を備えていることを特徴とする。
【0020】また、上記半導体装置の製造方法は、半導
体基板上にゲート電極を形成し、このゲート電極をマス
クにして不純物を導入することにより前記半導体基板に
低濃度拡散層を形成する工程と、前記ゲート電極の側部
に側壁を形成する工程と、全面に層間絶縁膜を形成する
工程と、前記ゲート電極に対して自己整合的に前記層間
絶縁膜にコンタクト孔を形成する工程と、前記コンタク
ト孔を介して不純物を導入することにより前記半導体基
板に高濃度拡散層を形成する工程と、を備えていること
を特徴とする。
【0021】第2の発明による半導体装置は、各々が拡
散層を有している複数の素子と、これらの素子を電気的
に分離する素子分離領域が半導体基板に形成され、前記
拡散層領域と前記素子分離領域のすべての界面領域が露
出されることなく、表面がシリサイド化されたポリシリ
コン層またはアモルファスシリコン層によって被覆され
ていることを特徴とする。
【0022】また、上記半導体装置の製造方法は、素子
分離領域が形成された半導体基板上にゲート電極を形成
し、このゲート電極をマスクにして不純物を導入するこ
とにより前記半導体基板に拡散層領域を形成する工程
と、前記拡散層領域と素子分離領域の境界近傍を被覆す
るようにポリシリコンまたはアモルファスシリコンから
なる層を形成する工程と、前記ポリシリコンまたはアモ
ルファスシリコンからなる層の表面をシリサイド化する
工程と、を備えていることを特徴とする。
【0023】
【作用】上述ように構成された第1の発明によれば、高
濃度拡散層が層間絶縁膜に形成されたコンタクト孔に対
して自己整合的に形成される。これによりコンタクト孔
とゲート電極間の距離(余裕)、およびコンタクト孔と
素子分離領域との距離(余裕)を実効的に零にすること
ができ、拡散層領域の幅の減少すなわち寄生容量の削減
が可能となり、高性能で安価な素子を実現できる。ま
た、従来に比べて、フォトリソグラフィ工程が少なくな
り、コストが低下し、工期も短縮される。
【0024】また上述のように構成された第2の発明に
よれば、素子分離領域と拡散層領域との界面領域は露出
されることなく表面がシリサイド化されたポリシリコン
またはアモルファスシリコンで被覆されているので、コ
ンタクト孔が開孔されても素子分離領域がエッチングさ
れることが無くなり、接合リークの発生を防止できると
ともに、接合リーク防止のイオン注入を行う必要が無く
なり、工程数を減らすことができる。これにより高性能
で安価な半導体装置を得ることができる。
【0025】
【実施例】第1の発明による半導体装置の第1の実施例
の製造工程を図1および図2を参照して説明する。この
実施例の半導体装置はLDD構造を有するCMOSFE
Tである。まず、シリコンからなる半導体基板1に素子
分離領域となるフィールド酸化膜2を形成し、素子領域
にpウェル3およびnウェル4を形成する。続いてゲー
ト絶縁膜5、ポリシリコン膜6、タングステシリサイド
(WSix )膜7、および例えばSiNからなる窒化膜
8を順次堆積し、パターニングすることによってゲート
電極を形成する(図1(a)参照)。このゲート電極を
マスクにしてpウェル3に対してはPイオンを加速電圧
40KeV、ドーズ量7.0×1013cm-2の条件で注入
し、nウェル4に対してはBF2 イオンを加速電圧40
KeV、ドーズ量6.0×1013cm-2の条件で注入し、
pウェル3に低濃度のn型拡散層9、nウェル4に低濃
度のp型拡散層10を形成する(図1(a)参照)。な
お、一方のウェル、例えばpウェル3にイオン注入する
場合は他方のウェル、例えばnウェル4側は例えばフォ
トレジスト等でマスクをしておく。
【0026】次に全面に厚さ100nmのシリコン窒化
膜をLPCVD(Low Pressure Chemical Vapour Depos
ition )法を用いて形成した後、異方性エッチングを用
いてエッチバッグすることによりゲート電極の側部に選
択的にシリコン窒化膜を残置し、側壁11を形成する
(図1(b)参照)。続いて図1(c)に示すように、
ステップカパレッジの優れた材質の膜、例えばLP−T
EOS(Low Pressure-Tetra-Etoxy-Ortho-Silicate )
膜12およびLP−BPSG(Low-Pressure Borophosp
hosilicate Glass)膜13を各々1000オングストロ
ーム、12000オングストローム堆積し、CMP(Ch
emiacal Mechanical Polish )技術を用いて平坦化す
る。
【0027】その後、フォトレジストを塗布し、パター
ニングし、このパターニングされたフォトレジスト(図
示せず)をマスクにしてNMOSFET部の拡散層9と
のコンタクトを取るためにBPSG膜13およびTEO
S膜12にコンタクト孔14をゲート電極に対して自己
整合的すなわち、ゲート電極のエッジとコンタクト孔の
エッジが一致するにように開孔する(図2(a)参
照)。続いてn型不純物イオン例えばAsイオンを例え
ば50KeV、ドーズ量5.0×1015cm-2の条件でイ
オン注入しソース・ドレイン領域に高濃度のn型拡散層
15を形成し、上記フォトレジストを除去する(図2
(a)参照)。なお、上記イオン注入は上記フォトレジ
ストを除去した後に行っても良い。また、イオン注入は
素子分離耐圧が許す範囲内で、Asに加えPをイオン注
入しても良い。
【0028】次にpMOSFET部の拡散層とのコンタ
クトを取るために、全面にフォトレジストを塗布し、パ
ターニングし、このパターニングされたフォトレジスト
(図示せず)をマスクにしてBPSG膜13およびTE
OS膜12にコンタクト孔16をゲート電極に対して自
己整合的に開孔する(図2(b)参照)。続いてBF2
イオンを加速電圧40KeV、ドーズ量3.0×1015
cm-2の条件で注入し、ソース・ドレイン領域に高濃度の
p型拡散層17を形成し、上記フォトレジストを除去す
る(図2(b)参照)。なお、図2(a)、(b)に示
すコンタクト開孔工程は各々のゲート電極に自己整合的
に、すなわちゲート電極のエッジとコンタクト孔のエッ
ジが一致するようにコンタクト孔を開孔したものである
が、コンタクトの合わせずれがnMOSFETでは右側
にpMOSFETでは左側に大きくずれた場合を示して
いる。
【0029】またBPSG膜13およびTEOS膜12
にコンタクト孔14,16を開孔する際には、マグネト
ロンRIE装置が使用され、例えばCHF3 +COのガ
スを用いて窒化膜8,11に対して十分な選択比をもつ
条件で行う。この選択比は10以上であることが望まし
く、必要に応じてArなどを添加しても良い。なお、コ
ンタクト孔を開孔する際のリソグラフィの合わせ精度は
現状±0.1μm以下が達成されており、コンタクト開
孔後のイオン注入はいずれも側壁窒化膜11、言い換え
るとゲート電極に対して、実質的に自己整合で形成され
る。また、素子分離領域2側のコンタクト余裕がマイナ
スの場合(コンタクト孔14が部分的に素子分離領域2
に掛る場合)でも、上述の高濃度拡散層15,17がコ
ンタクト孔14,16に対して自己整合で形成されるた
め、接合リーク等の問題は生じない。
【0030】図2(b)に示す工程が終了後、900℃
で30秒間のRTA(Rapid Thermal Annealing )処理
を行ってn型拡散層15およびp型拡散層17を活性化
する。その後、Al又はW等を用いてコンタクト孔1
4,16を埋め込み金属配線を形成する。そして必要に
応じて多層配線を形成し、パッシベーションを施すこと
によって半導体装置を完成する。
【0031】以上説明したように第1の実施例の半導体
装置は高濃度拡散層15,17はコンタクトに対して自
己整合的に、すなわちコンタクト孔を通してイオン注入
することにより形成されるため、次の効果を奏する。
【0032】(a) コンタクト孔とゲート電極間距離
(余裕)、およびコンタクト孔と素子分離領域との距離
(余裕)を実効的に零にすることができ、これにより拡
散領域の幅の減少すなわち寄生容量の削減が可能とな
り、高速で高性能な素子を実現できる。
【0033】(b) 従来の再拡散プロセスに比べて、
2回の余分なフォトリソグラフィ工程が不要となり、コ
ストが低下し、工期も短縮される。
【0034】(c) また、拡散層の幅を減少させるこ
とが可能となるため、パッキング密度が上がりコストを
低下させることができる。
【0035】なお、上記実施例においては、サリサイド
構造を使用しなかったが、図3においてサリサイド構造
を用いた場合について説明する。図3は第1の発明によ
る半導体装置の第2の実施例の工程断面図である。この
第2の実施例の半導体装置は図1(b)に示す工程まで
第1の実施例の半導体装置の場合と同様に形成する。窒
化物からなる側壁11が形成された後(図1(b)参
照)、酸系の溶液、例えば希弗酸(HF)溶液(HF:
2 O=1:100)を用いて拡散層9,10上の酸化
膜(自然酸化膜)を除去し、全面に高融点金属、例えば
Tiからなる膜を200オングストローム堆積する。次
に窒素雰囲気中で600〜800℃でアニール処理する
ことにより、シリコンがTiと接触する部分にTiSi
2 層18を形成する。続いて、キャプ層8、側壁11、
および素子分離領域2上の未反応のTi膜を、例えばH
2 OとH2 SO4 の混合液を用いて選択的に除去した
後、窒素雰囲気中で800〜900℃の温度でアニール
処理し、TiSi2 層18(図3参照)のシート抵抗を
下げる。その後、第1の実施例の場合と同様に図1
(c)から図2(b)で説明した工程を施すことによ
り、図3に示す半導体装置を得ることができる。
【0036】この第2の実施例の半導体装置は第1の実
施例と同様の効果を奏することは言うまでもない。ま
た、シリサイド層18が形成された後に高濃度不純物が
イオン注入されるため、シリサイド化を阻害する高濃度
不純物、特にAsの影響を受けることなくシリサイド化
を行うことが可能となる。これによりプロセスの自由
度、特に温度等に関する自由度が広がり、シート抵抗が
上昇するという細線効果を緩和、抑制することができ
る。
【0037】なお、第2の実施例においては、シリサイ
ド材としてTiを用いたが、適切な成膜温度を用いるこ
とで、Co、V等のシリサイド材を用いることができ
る。また、Tiシリサイド(TiSi2 )18を形成す
る場合、Ti膜を堆積後、シリサイド化させたが、Ti
膜の堆積後、TiN膜を更に堆積し、シリサシド化させ
ても良い。この場合には選択エッチング時に未反応のT
i膜と同時にTiN膜も剥離させる。
【0038】なお、第1および第2の実施例において
は、ゲート電極はWポリサイド構造のものであったが、
Moなどの他のポリサイド構造ものでも良い。更に、n
MOSFETのゲート電極のポリシリコン層6はn+
リシリコン層であり、pMOSFETのゲート電極のポ
リシリコン層6はp+ ポリシリコン層であるデュアルゲ
ート構造であっても良い。
【0039】また第1の実施例においてはコンタクト開
孔して高濃度のn型拡散層15およびp型拡散層17を
形成した後、コリメーションスパッタ等を用いてサリサ
イド工程を行うことも可能である。
【0040】次に第2の発明による半導体装置の一実施
例の製造工程を図4および図5を参照して説明する。ま
ず図4(a)に示すようにシリコン基板31上にフィー
ルド酸化膜32による素子分離領域を形成する。続いて
ゲート絶縁膜33を堆積した後、例えばポリシリコン
層、SiO2 またはSiNからなるキャップ層を順次堆
積し、パターニングすることによってゲート電極34を
形成する(図4(a)参照)。その後、このゲート電極
34をマスクにしてイオン注入することにより比較的低
濃度の拡散層35を形成する(図4(a)参照)。
【0041】続いて全面に例えばSiNからなる窒化膜
を堆積し、異方性エッチングを用いてエッチバックする
ことによりゲート電極34の側部に側壁36を形成し、
この側壁36およびゲート電極34をマスクにしてイオ
ン注入することによりソース・ドレイン領域に高濃度の
不純物層を形成し、LDD構造のソース・ドレイン領域
35aを形成する(図4(b)参照)。
【0042】次に基板表面に例えば500〜1000オ
ングストローム程度の薄いポリシリコン膜39を堆積さ
せた後、RIE法またはCDE(Chemical Dry Etchin
g)法を用いてパターニングし、ポリシリコン膜39が
拡散層35aとフィールド酸化膜32との境界付近を被
覆するようにする(図4(c)参照)。なお、膜39は
アモルファスシリコンによって形成しても良い。
【0043】図4(c)においてはポリシリコン膜39
は隣合ったトランジスタが短絡しなようにフィールド酸
化膜32上で切断されているが、回路の設計上、隣合っ
たトランジスタを接続したい場合は図4(c)に示すよ
うにポリシリコン膜39をフィールド酸化膜32上で切
断しなくても良い。
【0044】次に高融点金属または遷移金属、例えばT
iを堆積させた後、700〜800℃程度の温度での熱
工程を施し、シリコンの露出した拡散層35aおよびポ
リシリコン層39上の高融点金属層または遷移金属層4
1を選択的にシリサイド化する。その後、ゲート電極3
4、側壁36上の未反応の高融点金属層を、所定の処理
液(例えばH2 2 とH2 SO4 の混合液)を用いて選
択的に剥離する(図5(a)参照)。なお、ここで注意
すべきことは、堆積した高融点金属層または遷移金属層
の厚さが厚すぎると、シリサイデーョンがポリシコン層
39の下の拡散層に達し、フィールド酸化膜端にシリサ
イドが形成されてしまい、その結果接合リークが発生す
ることである。したがって、高融点金属または遷移金属
はポリシリコン層39をすべてシリサイドに変化させな
い膜厚に保つことがポイントとなる。
【0045】次に例えばSiO2 からなる層間絶縁膜4
2をCVD法を用いて堆積し、コンタクト孔43を開孔
する(図5(b)参照)。このとき層間絶縁膜42と金
属シリサイド41との間にエッチングの選択比が十分に
あるので、シリサイド層41はほとんど削れられること
はない。
【0046】続いてコンタクト孔43をW等の金属で埋
め込み金属配線44を形成する。
【0047】以上説明したように本実施例によれば、フ
ィールド酸化膜32と拡散層35aとの界面領域は露出
することなく表面がシリサイド化されたポリシリコンま
たはアモルファスシリコンで被覆されているのでコンタ
クト孔開孔に起因する接合リークは発生せず、またコン
タクト孔が開孔されてもフィールド酸化膜がエッチング
されることが無くなるので、接合リーク防止のイオン注
入を行う必要が無くなり、工程数を減少させることが可
能となる。これにより高性能で安価な半導体装置を得る
ことができる。
【0048】また、ソース・ドレイン拡散層35aとフ
ィールド酸化膜32との境界を被覆するように形成され
たポリシリコン層39がソース・ドレイン拡散層35a
の表面と同時に金属シリサイド化され、これによりコン
タクト孔の開孔された領域には確実に金属シリサイドが
残っているので、この金属シリサイドを下地としてW等
の金属は成長し、このため下地の侵食は起こらず、接合
リークを防止することができる。
【0049】更にシリサイド化されたポリシリコン層3
9は、パターニング次第では局所配線として使用するこ
とが可能となるので、ポリシリコン等を用いた通常の局
所配線のプロセスと比べると工程が簡単になる。
【0050】なお、上記実施例においては、シリサイド
化するのにTi層のみを堆積したが、従来技術で説明し
たように、Ti層を堆積した後、TiN層を堆積し、シ
リサイド化しても良い。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、高性
能でかつ安価な半導体装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明による半導体装置の第1の実施例の
製造工程を示す工程断面図。
【図2】第1の発明による半導体装置の第1の実施例の
製造工程を示す工程断面図。
【図3】第1の発明による半導体装置の第2の実施例の
工程断面図。
【図4】第2の発明による半導体装置の一実施例の製造
工程を示す工程断面図。
【図5】第2の発明による半導体装置の一実施例の製造
工程を示す工程断面図。
【図6】コンタクト余裕について説明するトランジスタ
の平面図。
【図7】従来の半導体装置の工程断面図。
【図8】従来の半導体装置の断面図。
【図9】従来の半導体装置の製造工程を示す工程断面
図。
【図10】従来の半導体装置の製造工程を示す工程断面
図。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 フィールド酸化膜 3 pウェル 4 nウェル 5 ゲート絶縁膜 6 ポリシリコン層 7 WSi層 8 窒化膜 9 低濃度拡散層(n- 層) 10 低濃度拡散層(p- 層) 11 側壁 12 LP−TEOS膜 13 LP−BPSG膜 14 コンタクト孔 15 高濃度拡散層(n+ 層) 16 コンタクト孔 17 高濃度拡散層(p+ ) 18 シリサイド層 31 シリコン基板 32 フィールド酸化膜 33 ゲート絶縁膜 34 ゲート電極 35,35a 拡散層 36 側壁 39 ポリシリコン膜 41 シリサイド層 42 層間絶縁膜 43 コンタクト孔 44 金属配線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に形成されたゲート電極と、 このゲート電極に対して自己整合的に前記半導体基板に
    形成された低濃度拡散層と、 前記ゲート電極の側部に形成された側壁と、 前記半導体基板上に形成された層間絶縁膜と、 この層間絶縁膜に形成されるコンタクト孔に対して自己
    整合的に前記半導体基板に形成された高濃度拡散層と、 を備えていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記拡散層の表面に高融点金属シリサイド
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導
    体装置。
  3. 【請求項3】前記コンタクト孔は前記ゲート電極に対し
    て自己整合的に形成されていることを特徴とする請求項
    1または2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】半導体基板上にゲート電極を形成し、この
    ゲート電極をマスクにして不純物を導入することにより
    前記半導体基板に低濃度拡散層を形成する工程と、 前記ゲート電極の側部に側壁を形成する工程と、 全面に層間絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート電極に対して自己整合的に前記層間絶縁膜に
    コンタクト孔を形成する工程と、 前記コンタクト孔を介して不純物を導入することにより
    前記半導体基板に高濃度拡散層を形成する工程と、 を備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記側壁が形成された後、前記層間絶縁膜
    を形成する前に前記拡散層上に高融点金属シリサイド層
    を形成する工程を更に備えていることを特徴とする請求
    項4記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】各々が拡散層を有している複数の素子と、
    これらの素子を電気的に分離する素子分離領域が半導体
    基板に形成され、前記拡散層領域と前記素子分離領域の
    すべての界面領域が露出されることなく、表面がシリサ
    イド化されたポリシリコン層またはアモルファスシリコ
    ン層によって被覆されていることを特徴とする半導体装
    置。
  7. 【請求項7】前記拡散層領域の表面もシリサイド化され
    ていることを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】素子分離領域が形成された半導体基板上に
    ゲート電極を形成し、このゲート電極をマスクにして不
    純物を導入することにより前記半導体基板に拡散層領域
    を形成する工程と、 前記拡散層領域と素子分離領域の境界近傍を被覆するよ
    うにポリシリコンまたはアモルファスシリコンからなる
    層を形成する工程と、 前記ポリシリコンまたはアモルファスシリコンからなる
    層の表面をシリサイド化する工程と、 を備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】前記拡散層領域の表面は前記ポリシリコン
    またはアモルファスシリコンからなる層の表面と同時に
    シリサイド化されることを特徴とする請求項7記載の製
    造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999031733A1 (en) * 1997-12-18 1999-06-24 Advanced Micro Devices, Inc. Silicon oxynitride spacer for preventing over-etching during local interconnect formation
US6479873B1 (en) 1999-06-10 2002-11-12 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor device with self-aligned contact structure
KR100365483B1 (ko) * 1999-03-19 2002-12-18 가부시끼가이샤 도시바 반도체장치의 제조방법
KR100414220B1 (ko) * 2001-06-22 2004-01-07 삼성전자주식회사 공유 콘택을 가지는 반도체 장치 및 그 제조 방법

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