JP2000347454A - トナー及びそれを用いた画像形成方法 - Google Patents

トナー及びそれを用いた画像形成方法

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JP2000347454A
JP2000347454A JP11161397A JP16139799A JP2000347454A JP 2000347454 A JP2000347454 A JP 2000347454A JP 11161397 A JP11161397 A JP 11161397A JP 16139799 A JP16139799 A JP 16139799A JP 2000347454 A JP2000347454 A JP 2000347454A
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Yasuhiro Oya
康博 大矢
Susumu Yoshino
進 吉野
Masanobu Ninomiya
正伸 二宮
Koichi Hamano
弘一 濱野
Kaori Ooishi
かおり 大石
Tetsuya Taguchi
哲也 田口
Kotaro Yoshihara
宏太郎 吉原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐オフセット性及びOHP透明性に優れ、不
快なギラツキのない高画質が得られるトナー及びそれを
用いた画像形成方法の提供。 【解決手段】 少なくとも、結着樹脂、着色剤、及びワ
ックスを含有するトナーにおいて、該トナーのTHF可
溶分におけるゲルパーミエーションクロマトグラフィー
による、数平均分子量が2500〜5500、重量平均
分子量が13000〜25000、ピーク分子量が50
00〜15000、分子量105以上の成分が10重量
%以下、分子量104以上の成分が30〜70重量%で
あり、前記ワックスのDSC吸熱ピークが50〜120
℃であることを特徴とするトナーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法、静電印刷法等に用いられるトナー、及びそれを
用いた画像形成方法に関し、特に熱定着方式を採用して
いる複写機、プリンター等に好適に用いられるトナー、
及びそれを用いた画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やレーザービームプリンタ
等において画像を形成する場合、一般にカールソン法が
用いられている。従来の画像形成方法は、光学的手段に
よって感光体上に形成された静電潜像は現像工程で現像
された後、転写工程で記録紙等の記録媒体に転写され、
次に定着工程で一般に熱と圧力により記録紙等の記録媒
体に定着される。そして、上記感光体は繰り返し使用す
るため、転写後に感光体上に残る残存トナーを取り除く
必要があり、クリーニング装置が設置されている。
【0003】この静電潜像の現像に用いられる現像方式
は、トナーだけを用いる一成分現像法、トナー及びキャ
リアを用いる二成分現像法があるが、二成分現像法にお
ける二成分現像剤では、トナーとキャリアとを撹拌する
ことによってトナーを摩擦帯電させているため、キャリ
アの特性、撹拌条件を選定することによって、トナーの
摩擦帯電量を相当程度制御でき、画像品質の信頼性が高
く優れている。
【0004】また、トナー像を定着する方式としては、
加熱ローラーや加熱フィルムによる接触加熱定着方式が
あるが、熱効率がよく高速定着が可能であることから広
く用いられている。この定着方式の問題として、加熱部
材表面と溶融状態のトナー像が加圧下で接触するため、
トナー像の一部が加熱ローラーに付着し、付着したトナ
ーが再転写して複写画像を汚染する、所謂オフセット現
象が発生することがある。この現象を防止することを目
的に、加熱部材表面をトナーに対する離型性に優れたシ
リコーンゴムやフッ素樹脂で形成し、更にその表面にシ
リコーンオイル等の離型性液体を供給する方法がとられ
ている。この方法は、トナーのオフセット現象を防止す
る点では極めて有効であるが、前記離型性液体を供給す
るための装置が必要になる等の問題がある。これは、小
型化、軽量化と逆の方向であり、また、前記離型性液体
が加熱されて蒸発し不快臭を与えることや、機内の汚染
を生じることがある。また、プリント上にオイルが残存
し、手で触った感触にベタツキがあり不快感を生じるこ
とがある。
【0005】このような問題を改善するために、トナー
樹脂成分の分子量分布を規定する方法(特開平3‐39
971号、同5−158282号、同10−06303
5号、同10−207126号、同10−254173
号、同10−228131号公報)、トナーの粘度を限
定する方法(特開平1−133065号、同2−161
466号、同2−100059号、同3−229265
号公報)、トナーに離型性のある樹脂等のワックスを含
有させる方法(特公昭52―3304号公報)、ワック
スの溶融粘度を限定する方法(特開平3−260659
号、同3−122660号公報)、ワックスドメインの
径とワックスのトナー表面での存在率を限定する方法
(特開平7−84398号公報)、ワックスドメイン形
状を限定する方法(特開平6−161145号公報)等
が提案されている。
【0006】また、加熱フィルムによる加熱定着方式に
ついては、やはりより安定な定着性、省エネルギーの観
点から様々な提案がなされている。例えば、オフセット
現象をより抑制することを目的にトナーの構成成分であ
る結着樹脂、離型剤の粘度を限定する方法(特開平3−
122661号公報)が提案されている。このように定
着性に対する様々な提案がされてきている。
【0007】特に、耐オフセット性とOHP透明性の両
立は、非常に困難を要する課題であり、耐オフセット性
を重視して単純にトナーの結着樹脂の高分子量化を図っ
ても、OHP透明性が劣り黒ずんだ画像になってしま
う。従来、上記のごとく多くの改善の提案がなされてき
たが、これらはそのトナーの定着特性を十分に解決した
といえず、満足のいくものとなっていないのが現状であ
る。また、従来のカラートナーでは定着時にオイル供給
をしながら使用され、比較的低粘度の結着樹脂が使用さ
れていたが、低粘度ゆえの画像のギラツキが不快感を与
えることがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける問題を解決し、以下の目的を達成することを課題
とする。即ち、本発明は、耐オフセット性及びOHP透
明性に優れ、不快なギラツキのない高画質が得られるト
ナー及びそれを用いた画像形成方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、以下の通りである。即ち、 <1> 少なくとも、結着樹脂、着色剤、及びワックス
を含有するトナーにおいて、該トナーのTHF可溶分に
おけるゲルパーミエーションクロマトグラフィーによ
る、数平均分子量が2500〜5500、重量平均分子
量が13000〜25000、ピーク分子量が5000
〜15000、分子量105以上の成分が10重量%以
下、分子量104以上の成分が30〜70重量%であ
り、前記ワックスのDSC吸熱ピークが50〜120℃
であることを特徴とするトナーである。 <2> 潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成工程
と、該潜像をトナーを用いて顕像化する現像工程と、前
記潜像担持体上に形成したトナー画像を被転写体上に転
写する転写工程と、該トナー画像を加熱部材を用いて該
被転写体上に加熱定着する定着工程とを有する画像形成
方法において、前記トナーが前記<1>に記載のトナー
であり、前記加熱部材が弾性層を有することを特徴とす
る画像形成方法である。
【0010】更に、前記課題を解決するための手段は、
以下の態様が好ましい。 <3> 前記結着樹脂がポリエステル樹脂である前記<
1>に記載のトナーである。 <4> 前記トナーの表面に無機粉が添加されてなり、
該無機粉の総添加量が、トナー粒子に対して2〜6重量
%である前記<1>又は<3>に記載のトナーである。 <5> 前記加熱部材の少なくとも被転写体に接する方
の表面が、離型層を有する前記<2>に記載の画像形成
方法である。 <6> 前記離型層が、テトラフルオロエチレンとパー
フルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体、テトラ
フルオロエチレンとエチレンとの共重合体、又はテトラ
フルオロエチレンとヘキサフルオロエチレンとの共重合
体を含有する前記<2>又は<5>に記載の画像形成方
法である。 <7> 前記加熱部材が、2本のロールにより構成さ
れ、被転写体上のトナー画像に接する方のロール表面
が、もう一方のロール表面よりも大きく凹んでニップを
形成する前記<2>、<5>又は<6>に記載の画像形
成方法である。 <8> 前記加熱部材が、ロールとベルトとにより構成
され、被転写体上のトナー画像に接する方がロールであ
る前記<2>、<5>から<7>のいずれかに記載の画
像形成方法である。 <9> 前記ベルトを介し、ベルト内部から被転写体上
のトナー画像に接するロールへ圧力を与えて凹みを形成
する前記<8>に記載の画像形成方法である。 <10> 前記加熱部材の表面温度が、トナーに含まれ
るワックスのDSC吸熱ピークにおける温度よりも30
℃以上高い前記<2>、<5>から<9>のいずれかに
記載の画像形成方法である。 <11> 前記加熱部材が、非画像部に温度コントロー
ルセンサーを有する<2>、<5>から<10>のいず
れかに記載の画像形成方法である。 <12> 前記トナーとして、黒トナー、イエロートナ
ー、マゼンタトナー、及びシアントナーを用いる前記<
2>、<5>から<11>のいずれかに記載の画像形成
方法である。 <13> 前記被転写体上のトナー画像が、マゼンタト
ナー又はシアントナーによる像、イエロートナーによる
像、黒トナーによる像を、この順に該被転写体上に積層
してなる前記<12>に記載の画像形成方法である。 <14> 前記トナーとして、イエロートナー、マゼン
タトナー、及びシアントナーを用い、前記被転写体上の
トナー画像が、マゼンタトナー又はシアントナーによる
像、イエロートナーによる像を、この順に該被転写体上
に積層してなる前記<2>、<5>から<11>のいず
れかに記載の画像形成方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のトナーについて、
詳しく説明する。 [トナー]本発明のトナーは、少なくとも、結着樹脂、
着色剤、及びワックスを含有し、更に必要に応じて、そ
の他の成分を含有してなる。
【0012】本発明のトナーは、トナーのTHF(テト
ラヒドロフラン)可溶分におけるゲルパーミエーション
クロマトグラフィーによる、数平均分子量が2500〜
5500であり、好ましくは3000〜5000であ
り、より好ましくは3500〜4500である。該数平
均分子量が2500より小さいと、トナー自体の機械的
強度が弱くなり、現像時攪拌された際に微粒化し、カブ
リ等が発生しやすくなる。また、定着画像強度が弱くな
り、画像を折り曲げた際にトナーの脱落が発生しやす
い。該数平均分子量が5500より大きいと、定着後の
光沢性が低くなり、また、OHP透過画像の彩度が低く
なってしまう。
【0013】本発明のトナーは、トナーのTHF可溶分
におけるゲルパーミエーションクロマトグラフィーによ
る、重量平均分子量が13000〜25000であり、
好ましくは15000〜23000であり、より好まし
くは16000〜20000である。該重量平均分子量
が13000より小さいと、定着時にオフセットが発生
しやすい。一方、該重量平均分子量が25000より大
きいと、定着後の光沢性が低くなり、また、OHP透過
画像の彩度が低くなってしまう。
【0014】本発明のトナーは、トナーのTHF可溶分
におけるゲルパーミエーションクロマトグラフィーによ
る、ピーク分子量(分子量分布における極大値)が50
00〜15000であり、好ましくは7000〜150
00であり、より好ましくは、8000〜14000で
ある。該ピーク分子量が5000より小さいと、定着時
にオフセットが発生しやすい。一方、該ピーク分子量が
15000より大きいと、定着後の光沢性が低くなり、
また、OHP透過画像の彩度が低くなってしまう。メイ
ンとなるピーク分子量は上記範囲にあり、また、サブピ
ークあるいはショルダーが、他の範囲に存在していても
よい。
【0015】本発明のトナーは、トナーのTHF可溶分
におけるゲルパーミエーションクロマトグラフィーによ
る、分子量105以上の成分が該トナーのTHF可溶分
に対して10重量%以下であり、好ましくは5重量%以
下であり、より好ましくは3重量%以下であり、分子量
104以上の成分が該トナーのTHF可溶分に対して3
0〜70重量%であり、好ましくは35〜65重量%で
あり、より好ましくは40〜60重量%である。該分子
量105以上の成分が10重量%より多く、該分子量1
4以上の成分が70重量%より多いと、オフセット性
はよくなるが定着後の光沢性が低くなり、また、OHP
透過画像の彩度が低くなってしまう。また、該分子量1
4以上の成分が30重量%より少ないとオフセット性
が劣る。これらの分子量分布は、それ単独で光沢性やO
HP透過画像の彩度、オフセット性に対して効果がある
が、全てを満足するには、上記範囲に制御しなければな
らない。
【0016】本発明のトナーは、トナー中に含有される
ワックスのDSC吸熱ピークが50〜120℃であり、
好ましくは60〜115℃であり、より好ましくは70
〜110℃である。該ワックスの示差走査熱量計により
測定されるDSC曲線での吸熱ピークが50℃未満で
は、トナーブロッキング性が劣り、120℃を超える
と、低温時の加熱部材からの離型性が劣り、巻き付き、
オフセット等が発生する。
【0017】本発明のトナーは、上記に規定する物性値
を総て満たすことにより初めて、耐オフセット性及びO
HP透明性に優れ、不快なギラツキのない高画質を得る
ことができる。上記に規定する物性値は、結着樹脂のモ
ノマー種や重合温度、重合時間等を調整することにより
制御することができる。
【0018】(結着樹脂)本発明のトナーに使用される
結着樹脂としては、公知のものが使用される。前記結着
樹脂としては、スチレン、クロロスチレン等のスチレン
類、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン等の
モノオレフィン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安
息香酸ビニル、酢酸ビニル等のビニルエステル、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フ
ェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチ
レン脂肪族モノカルボン酸エステル、ビニルメチルエー
テル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等
のビニルエーテル、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシ
ルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケト
ン等の単独重合体あるいは共重合体を例示することがで
きる。
【0019】特に代表的な結着樹脂としては、ポリスチ
レン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレ
ン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、
スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等が挙げられる。更に、ポリエステル、ポ
リウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミ
ド、変性ロジン、パラフィン、ワックス類が挙げられ
る。これらの中でも、特にポリエステル樹脂を結着樹脂
とした場合に、低温定着性、オフセット、ブロッキング
性に対し有効である。
【0020】本発明に使用されるポリエステル樹脂とし
ては、ポリオール成分と酸成分とから重縮合により合成
される。前記ポリオール成分としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
1,5−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノー
ル、水添ビスフェノールA、ビスフェノール−A・エチ
レンオキサイド付加物、ビスフェノール−A・プロピレ
ンオキサイド付加物等が挙げられる。前記酸成分として
は、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸、コハク酸、ドデセニルコハク酸、トリメ
リット酸、ピロメリット酸、シクロヘキサントリカルボ
ン酸、1,5−シクロヘキサンジカルボン酸、2,5,
7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレ
ントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン
酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチレンカルボキシ
プロパンテトラメチレンカルボン酸及びそれらの無水物
が挙げられる。また、軟化点90〜150℃、ガラス転
移点55〜75℃、酸価1〜40、水酸基価5〜40を
示す樹脂が特に好ましく使用される。
【0021】(ワックス)本発明に用いられるワックス
としては、例えば、パラフィンワックス及びその誘導
体、モンタンワックス及びその誘導体、マイクロクリス
タリンワックス及びその誘導体、フィッシャートロプシ
ュワックス及びその誘導体、ポリオレフィンワックス及
びその誘導体等が挙げられる。誘導体とは、酸化物、ビ
ニルモノマーとの重合体、グラフト変性物を含む。この
他に、アルコール、脂肪酸、植物系ワックス、動物系ワ
ックス、鉱物系ワックス、エステルワックス、酸アミド
等も使用することができる。
【0022】前記ワックスのトナーに対する添加量は、
1〜10重量%が好ましく、3〜8重量%がより好まし
い。該添加量が1重量%より少ないと、十分な定着ラチ
チュード(トナーのオフセットなしに定着できる定着ロ
ール温度範囲)が得られないことがあり、10重量%よ
り多いと、トナーから脱離して遊離するワックス量が増
えて、トナーの粉体流動性が悪化し、また、静電潜像を
形成する感光体表面に遊離ワックスが付着して、静電潜
像が正確に形成できなくなることがある。
【0023】(着色剤)本発明のトナーに用いられる着
色剤としては、カーボンブラック、ニグロシン、アニリ
ンブルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルト
ラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエ
ロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブル
ー、マラカイトグリーン・オキサレート、ランプブラッ
ク、ローズベンガル、C.I.ピグメント・レッド4
8:1、C.I.ピグメント・レッド122、C.I.
ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメント・イ
エロー97、C.I.ピグメント・イエロー12、C.
I.ピグメント・イエロー17、C.I.ピグメント・
イエロー180、C.I.ピグメント・ブルー15:
1、C.I.ピグメント・ブルー15:3等を代表的な
ものとして例示することができる。
【0024】また、顔料の水性ペースト及び結着樹脂を
樹脂の軟化点以上の温度で常圧にて混練しフラッシング
処理を施したフラッシング処理生成物、あるいは同じ着
色剤の乾燥顔料と結着樹脂とを加熱溶融して、高剪断力
を付与しながら、例えば、加熱型2本又は3本ロール等
の手段により、混合することによって調製した高濃度顔
料ペレットを用いてもよく、着色剤分散の観点からは、
後者が好ましい。
【0025】前記着色剤の含有量は、前記結着樹脂10
0重量部に対し0.5〜15重量部が好ましく、1〜1
0重量部がより好ましい。該含有量が0.5重量部より
少ないと、着色力が弱くなることがある。一方、該含有
量が15重量部より多いと、透明性が悪化することがあ
る。
【0026】本発明のトナーは、前記着色剤の一部又は
総てに磁性粉末を用いることにより、磁性一成分現像剤
とすることができる。結着樹脂中に分散される磁性粉末
としては、公知の磁性体、例えば、鉄、コバルト、ニッ
ケル等の金属及びこれらの合金、Fe34、γ−Fe2
3、コバルト添加酸化鉄等の金属酸化物、MnZnフ
ェライト、NiZnフェライト等の各種フェライト、マ
グネタイト、ヘマタイト等が使用でき、更にそれらの表
面をシランカップリング剤、チタネートカップリング剤
等の表面処理剤で処理したもの、あるいはポリマーコー
テイングしたもの等でもよい。前記磁性粉末の混合割合
は、トナー粒子に対して30〜70重量%が好ましく、
35〜65重量%がより好ましい。該磁性粉末が30重
量%より少ない場合は、トナー担持体のマグネットによ
るトナーの拘束力が低下し、トナー飛散やカブリが発生
することがある。一方、該磁性粉末が70重量%を超え
る場合は、画像濃度が低下することがある。また、これ
らの磁性粉末の平均粒径は、0.05〜0.35μm程
度のものが結着樹脂への分散性の観点で好ましい。
【0027】(その他の成分)本発明のトナーは、前記
その他の成分として、内部添加剤として帯電を調整する
帯電制御剤、ワックス分散助剤等を含有することができ
る。更に、トナーの長期保存性、流動性、現像性、転写
性をより向上させるために、トナー表面に無機粉、樹脂
粉を単独又は併用して添加してもよい。前記無機粉とし
ては、例えば、カーボンブラック、シリカ、アルミナ、
チタニア、酸化亜鉛、メタチタン酸化合物等が挙げられ
る。前記無機粉は、1種単独で用いてもよく、2種以上
を併用してもよく、該無機粉の総添加量は、トナー粒子
に対して2〜6重量%が好ましく、2.5〜5重量%が
より好ましい。前記樹脂粉としては、例えば、PMM
A、ナイロン、メラミン、ベンゾグアナミン、フッ素系
等の球状粒子、そして、塩化ビニリデン、脂肪酸金属塩
等の不定形粉末が挙げられる。前記樹脂粉の添加量は、
トナー粒子に対して0.1〜4重量%が好ましく、0.
5〜3重量%がより好ましい。また、それぞれの表面添
加粉末は、所望の表面処理を施して用いてもよい。
【0028】本発明のトナー粒子は、体積平均粒径が約
30μm以下であり、好ましくは3〜20μmであり、
より好ましくは5〜9μmである。本発明のトナーは、
一成分現像方式、二成分現像方式のどちらで用いてもよ
いが、樹脂被覆キャリアと組み合わせた二成分現像方式
で用いるのが好ましい。キャリアとして樹脂被膜キャリ
アを使用することにより、トナーの小粒径化による帯電
の立ち上がりや帯電分布の悪化、及び帯電量の低下から
くる地汚れや濃度ムラを改善することができる。キャリ
アは、公知のキャリアであれば特に制限されるものでな
く、鉄粉系キャリア、フェライト系キャリア、表面コー
トフェライトキャリア等が使用できる。キャリアの粒径
は20〜100μm程度であり、好ましくは25〜60
μmである。
【0029】(トナーの製造方法)本発明のトナーの製
造方法としては、三本ロール型、一軸スクリュー型、二
軸スクリュー型、バンバリーミキサー型等による溶融混
練工程、機械式・衝撃式等による粉砕工程、遠心式・コ
アンダ効果式等による分級工程、Vブレンダー・ヘンシ
ェルミキサー・メカノフージョン等による外部添加剤混
合工程、20〜200μm目開きメッシュ等による篩分
工程等を経て製造する方法、湿式重合工程によりトナー
母体作製後に上記外部添加剤混合工程、篩分工程等を経
て製造する方法のいずれでもよい。
【0030】[画像形成方法]次に、本発明の画像形成
方法について説明する。本発明の画像形成方法は、潜像
担持体上に潜像を形成する潜像形成工程と、該潜像をト
ナーを用いて顕像化する現像工程と、前記潜像担持体上
に形成したトナー画像を被転写体上に転写する転写工程
と、該トナー画像を加熱部材を用いて該被転写体上に加
熱定着する定着工程とを有する画像形成方法において、
前記トナーが前記本発明のトナーであり、前記加熱部材
が弾性層を有することを特徴とする。本発明の画像形成
方法によれば、前記本発明のトナーを用いているため、
耐オフセット性及びOHP透明性に優れ、不快なギラツ
キのない高画質を得ることができる。
【0031】前記加熱部材における弾性層は、画質を向
上させる役割を有し、シリコーンゴムやフッ素系ゴム材
料等からなる。前記弾性層の厚みは、目的に応じて適宜
選択することができるが、0.5〜5.0mmが好まし
い。
【0032】前記加熱部材は、離型層を有することが好
ましい。該離型層は、トナーを付着させない目的で、ト
ナーに対して離型性の優れた材料、例えば、シリコーン
ゴムやフッ素系樹脂等で形成することが好ましい。該フ
ッ素系樹脂の具体例としては、例えば、テトラフルオロ
エチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共
重合体、テトラフルオロエチレンとエチレンとの共重合
体、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロエチレン
との共重合体が好ましく挙げられる。前記離型層の厚み
は、目的に応じて適宜選択することができるが、10〜
60μmが好ましい。
【0033】この際、加熱部材に塗布されるシリコーン
オイル等の離型性液体は、限りなく少ないことが有効で
ある。該離型性液体は、定着ラチチュードに対しては有
効であるが、定着される被転写材に転移するため、ベト
ツキがあり、また、テープを貼れない、マジックで文字
を書き加えられない等の問題がある。これはOHPにつ
いて顕著である。また、該離型性液体は、定着表面の荒
さをスムーズにできないため、OHP透明性の低下の要
因にもなっている。前記本発明のトナーの構成では、十
分な定着ラチチュードを示すため、定着ロールに塗布さ
れるシリコーンオイル等の離型性液体はわずかでよい。
例えば、A4用紙1枚当たりにつき1μl以下でよい。
この程度の範囲にあれば、前述の諸問題は実質上回避す
ることができる。尚、本発明のトナーの構成では、離型
性液体を塗布しなくても十分な定着ラチチュードを示す
ため、省スペース化を図るために離型性液体塗布機構を
取り除くこともできる。
【0034】前記加熱部材が、2本のロールにより構成
されている場合、被転写体上のトナー像に接する方のロ
ール表面が、もう一方のロール表面よりも大きく凹んで
ニップを形成することが、前記被転写体のロールへの巻
き付きが発生し難く、好ましい。例えば、被転写体上の
トナー像に接する方のロールにおける弾性層の肉厚を2
mm、もう一方のロールにおける弾性層の肉厚を1mm
にする、あるいは同じ肉厚で弾性層の硬度を、被転写体
上のトナー像に接する方のロールを低く設定し荷重をか
けることにより達成することができる。この構成により
定着ロール通過直後の被転写体の排出方向が、被転写体
上のトナー像に接する方のロールから離れる方向とな
り、巻き付きが発生し難い。
【0035】前記加熱部材が、1本のロールとベルトと
により構成され、被転写体上のトナー像に接する方がロ
ールであることが、ベルトの熱容量が小さいため消費電
力の観点から好ましい。該ベルトの材料は、テトラフル
オロエチレン、ポリイミド等の耐熱材料が好ましく、該
ベルトの層厚は2mm以下が好ましく、また、表面には
加熱部材と同等なフッ素系樹脂で被覆することが好まし
い。また、ベルトを介し、ベルト内部から加圧ロール等
で被転写体上のトナー像に接するロールへ圧力を与えて
凹みを形成させることにより、定着ロール通過直後の被
転写体の排出方向が、被転写体上のトナー像に接する方
のロールから離れる方向となり、巻き付きが発生し難く
好ましい。
【0036】前記加熱部材の表面温度が、前記本発明の
トナーに含まれるワックスのDSC吸熱ピークにおける
温度よりも30℃以上高いことが好ましく、50℃以上
高いことがより好ましい。該表面温度が、該ワックスの
DSC吸熱ピーク温度よりも30℃以上高くないと、該
ワックスの離型効果を十分に発揮できなくなることがあ
る。
【0037】前記加熱部材の温度コントロールセンサー
として熱電対等の接触型のタイプを使用する場合、従来
の離型性液体を多く塗布するタイプと異なり、本発明の
構成では加熱部材の表面が摩耗しやすいため、前記温度
コントロールセンサーの位置が画像部に存在すると画質
欠陥となるため、非画像部に設定することが好ましい。
この非画像部とは、用紙の通過しない部分とともに用紙
上にトナーが転写されない端部も含む。
【0038】フルカラーでの画像形成時において黒トナ
ーを含まない場合、即ち、前記トナーとして、イエロー
トナー、マゼンタトナー、及びシアントナーを用い、前
記被転写体上のトナー画像が、マゼンタトナー又はシア
ントナーによる像、イエロートナーによる像を、この順
に該被転写体上に積層してなることが、イエローの透明
性が他色に比べ良好なため、高画質のプリントサンプル
を得ることができ好ましい。また、画像形成時に黒トナ
ーを含む場合、前記被転写体上のトナー画像が、マゼン
タトナー又はシアントナーによる像、イエロートナーに
よる像、黒トナーによる像を、この順に該被転写体上に
積層してなることが、黒で形成された文字がボケルこと
なく、高画質のプリントサンプルを得ることができ好ま
しい。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。尚、
以下の実施例における「部」は、「重量部」を意味す
る。
【0040】 (実施例1) ・ポリエステル樹脂 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 88部 (テレフタル酸/ビスフェノールA・エチレンオキシド付加物/無水トリメリッ ト酸より得られたポリエステル:Tg=62℃、Mn=5320、Mw=245 00、酸価=17、水酸基価=33) ・ポリエチレンワックス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7部 (Polywax 725、東洋ペトロライト社製、DSC吸熱ピーク102℃ ) 上記成分に、それぞれ下記顔料を配合した。黒顔料以外
は、上記ポリエステル樹脂とのフラッシング処理を施し
たものを使用した。 ・イエロー顔料(C.I.ピグメント・イエロー180) ・・・・・ 5部 ・マゼンタ顔料(C.I.ピグメント・レッド122) ・・・・・・ 5部 ・シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3) ・・・・・・ 5部 ・黒顔料(カーボンブラック #25B、三菱化学社製) ・・・・・ 5部
【0041】上記混合物を予備混合した後、エクストリ
ューダーで混錬し、ジェットミルで粉砕した。コアンダ
効果式分級機で分級して各色の分級品を得た。各色のト
ナーの体積平均粒径は、イエロートナーが6.5μm、
マゼンタトナーが7.0μm、シアントナーが6.1μ
m、黒トナーが8.0μmであった。これらのトナー1
00部に対し、それぞれ疎水性酸化チタン(平均粒径3
0nm)1.0部、疎水性シリカ微粉末(平均粒径50
nm)1.5部をヘンシェルミキサーで混合し、38μ
m目開きメッシュで篩分し、篩分後の各色のトナーを得
た。これらのトナーに、スチレン−メチルメタクリレー
ト共重合体で被覆された平均粒径40μmのフェライト
キャリアをトナー濃度8%になるように混合し、現像剤
を得た。
【0042】定着加熱部材として、以下の定着ロールを
作製した。直径50mmのアルミパイプ表面に厚さ2m
mのシリコーンゴムを施し弾性層を形成し、更にその上
にテトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニ
ルエーテルとの共重合体で、厚み30μmにチュービン
グして離型層を形成し、被転写体上の未定着トナーに接
するロールとした。シリコーンゴムの厚さを1mmに変
えた以外は、同様にしてもう一方のロールを作製した。
上記現像剤、定着加熱部材を、富士ゼロックス社製A−
Color 935複写機改造機に搭載して以下の評価
を行った。尚、定着加熱部材の温度コントロールセンサ
ーは、接触型熱電対タイプでその位置は、非通紙部に配
した。コントロール温度は、130〜200℃まで可変
とし、定着ラチチュードテストを行った。この際の被転
写体上のトナー画像は、シアン、マゼンタ、イエロー、
黒の順に、被転写体上に積層した。
【0043】 (実施例2) ・ポリエステル樹脂 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 88部 (テレフタル酸/ビスフェノールA・エチレンオキシド付加物/無水トリメリッ ト酸より得られたポリエステル:Tg=62℃、Mn=4100、Mw=168 00、酸価=17、水酸基価=33) ・カルナバワックス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7部 (精製粒状カルナバワックス、東亜化成社製、DSC吸熱ピーク82℃) 上記成分に、それぞれ下記顔料を配合した。黒顔料以外
は、上記線状ポリエステル樹脂とのフラッシング処理を
施したものを使用した。 ・イエロー顔料(C.I.ピグメント・イエロー180) ・・・ 10部 ・マゼンタ顔料(C.I.ピグメント・レッド57:1) ・・・・ 5部 ・シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3) ・・・・・ 5部 ・黒顔料(カーボンブラック #25B、三菱化学社製) ・・・・ 5部 上記混合物を用いて、実施例1と同様にして各色のトナ
ーを作製し、更に現像剤を作製し、実施例1と同様にし
て以下の評価を行った。
【0044】(実施例3)実施例1において、ポリエス
テル樹脂を下記ポリエステル樹脂に代えた以外は、実施
例1と同様にして、各色のトナーを作製し、更に現像剤
を作製し、実施例1と同様にして以下の評価を行った。 ・ポリエステル樹脂(テレフタル酸/ビスフェノールA
・エチレンオキシド付加物/シクロヘキサンジメタノー
ルより得られたポリエステル:Tg=60℃、Mn=3
500、Mw=20000、酸価=7、水酸基価=2
0)
【0045】(実施例4)実施例1において、ポリエス
テル樹脂を下記ポリエステル樹脂に代えた以外は、実施
例1と同様にして、各色のトナーを作製し、更に現像剤
を作製し、実施例1と同様にして以下の評価を行った。 ・ポリエステル樹脂(テレフタル酸/ビスフェノールA
・エチレンオキシド付加物/シクロヘキサンジメタノー
ルより得られたポリエステル:Tg=60℃、Mn=3
000、Mw=19000、酸価=27、水酸基価=3
6)
【0046】(実施例5)実施例1において、定着加熱
部材の被転写体上の未定着トナーと接しない方のロール
を、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビ
ニルエーテルとの共重合体(PFA)を表面に有するポ
リイミドフィルムベルト(厚さ500μm)に代え、厚
さ1mmのシリコーンゴムを表面に施した直径10mm
のロールを、前記ベルト内部から被転写体上の未定着ト
ナーと接するロールに押し当て、ニップを形成する定着
機構成とした以外は、実施例1と同様にして以下の評価
を行った。
【0047】(比較例1)実施例1において、ポリエス
テル樹脂を下記ポリエステル樹脂に代えた以外は、実施
例1と同様にして、各色のトナーを作製し、更に現像剤
を作製し、実施例1と同様に、以下の評価を行った。 ・ポリエステル樹脂(テレフタル酸/ビスフェノールA
・エチレンオキシド付加物/無水トリメリット酸より得
られたポリエステル:Tg=65℃、Mn=4000、
Mw=21000、酸価=22、水酸基価=30)
【0048】(比較例2)実施例1において、ポリエス
テル樹脂を下記ポリエステル樹脂に代えた以外は、実施
例1と同様にして、各色のトナーを作製し、更に現像剤
を作製し、実施例1と同様にして以下の評価を行った。 ・ポリエステル樹脂(テレフタル酸/ビスフェノールA
・エチレンオキシド付加物/無水トリメリット酸より得
られたポリエステル:Tg=65℃、Mn=2400、
Mw=11000、酸価=28、水酸基価=38)
【0049】(比較例3)実施例1において、ポリエス
テル樹脂を下記ポリエステル樹脂に代えた以外は、実施
例1と同様にして、各色のトナーを作製し、更に現像剤
を作製し、実施例1と同様にして以下の評価を行った。 ・ポリエステル樹脂(テレフタル酸/ビスフェノールA
・エチレンオキシド付加物/無水トリメリット酸より得
られたポリエステル:Tg=68℃、Mn=6100、
Mw=28900、酸価=15、水酸基価=29)
【0050】(比較例4)実施例1において、ポリエス
テル樹脂を下記ポリエステル樹脂に代えた以外は、実施
例1と同様にして、各色のトナーを作製し、更に現像剤
を作製し、実施例1と同様にして以下の評価を行った。 ・ポリエステル樹脂(テレフタル酸/ビスフェノールA
・エチレンオキシド付加物/無水トリメリット酸より得
られたポリエステル:Tg=68℃、Mn=5350、
Mw=45000、酸価=18、水酸基価=24)
【0051】<トナーの分子量分布>トナーのTHF可
溶分における分子量の測定は、以下の条件で行った。東
ソー(株)HLC−8120GPC,SC−8020、
カラム TSK gel,Super HM−H(6.
0mmID×15cm×2)を使用し、溶離液として、
テトラヒドロフラン(純正化学、1級、安定剤入り)を
用い、流速0.6ml/min、サンプル注入量10μ
l、温度調節40℃、検出器RI、試料濃度0.5%の
条件下、検量線 A−500,F−1,F−10,F−
80,F−380,A−2500,F−4,F−40,
F−128,F−700の以上10サンプルを用いた。
図1に、実施例2のトナーのGPC(ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィー)チャートを示す。図1では、
例えば、logMが4.00以上、即ち、分子量104
以上の成分が、トナーのTHF可溶分に対して約55重
量%存在することを示している。尚、分子量360付近
にピークがあるが、これは溶離液由来のものであり、数
平均及び重量平均の分子量解析から除外した。このケー
スでは、分子量解析には、分子量450以上を対象とし
た。トナーのTHF可溶分におけるGPCによる分子量
の測定結果を、表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】<普通紙画像光沢度>最低定着温度のとき
のサンプルで、KK村上色彩技術研究所 Model
GM−26D For75°にて画像光沢度を測定し
た。用紙は、富士ゼロックス製J紙を使用し、赤、青、
緑の2次色の最大値を使用した。画像光沢度が40未満
では、色再現性・質感の点で好ましくなく、75より大
きいと画像にギラツキ感があり好ましくない。画像光沢
度が40〜60であると、実用上好ましいレベルであ
る。評価結果を表2に示す。
【0054】<OHP透過性>富士ゼロックス製OHP
シートV516、富士ゼロックス製OHP ZM型のO
HP投影機を使用し、官能評価でにごりが観察されるも
のを×、観察されないものを○とした。評価結果を表2
に示す。
【0055】<オフセット>富士ゼロックス製J紙を使
用し、オフセットの有無を目視で評価した。オフセット
の未発生のものを○、オフセットの発生しているものを
×、と評価した。評価結果を表2に示す。
【0056】<最低定着温度>シアン、マゼンタ、イエ
ローの単色、及び赤、青、緑の2次色の全てにおいて、
ソリッド画像を折り曲げ、再度開いたときのトナーの脱
落程度を官能評価した。全色の脱落幅が0.5mm以下
となる温度を最低定着温度とした。最低定着温度は、1
60℃以下であれば、実用上好ましいレベルである。評
価結果を表2に示す。
【0057】<定着ラチチュード>最低定着温度からオ
フセット発生温度までを定着ラチチュードとした。定着
ラチチュードは、40℃以上であれば、実用上好ましい
レベルである。評価結果を表2に示す。尚、シアン、マ
ゼンタ、イエロー、黒、それぞれのトナーの被転写体上
の乗り量は、全て0.50mg/cm2とした。(2次
色の赤等は、マゼンタ、イエローそれぞれ0.50mg
/cm2であり、合計1.0mg/cm2とし、他の2次
色も同様である。)
【0058】
【表2】
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、耐オフセット性及びO
HP透明性に優れ、不快なギラツキのない高画質が得ら
れるトナー及びそれを用いた画像形成方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、GPC(ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー)チャートを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二宮 正伸 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 濱野 弘一 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 大石 かおり 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 田口 哲也 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 吉原 宏太郎 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA06 AA21 CA13 CA14 CA21 DA04 DA06 EA03 EA06 EA07 FB01 2H033 BA58 BB04 BB15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、結着樹脂、着色剤、及びワ
    ックスを含有するトナーにおいて、該トナーのTHF可
    溶分におけるゲルパーミエーションクロマトグラフィー
    による、数平均分子量が2500〜5500、重量平均
    分子量が13000〜25000、ピーク分子量が50
    00〜15000、分子量105以上の成分が10重量
    %以下、分子量104以上の成分が30〜70重量%で
    あり、前記ワックスのDSC吸熱ピークが50〜120
    ℃であることを特徴とするトナー。
  2. 【請求項2】 潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成
    工程と、該潜像をトナーを用いて顕像化する現像工程
    と、前記潜像担持体上に形成したトナー画像を被転写体
    上に転写する転写工程と、該トナー画像を加熱部材を用
    いて該被転写体上に加熱定着する定着工程とを有する画
    像形成方法において、前記トナーが請求項1に記載のト
    ナーであり、前記加熱部材が弾性層を有することを特徴
    とする画像形成方法。
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