JP2003215842A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP2003215842A
JP2003215842A JP2002010241A JP2002010241A JP2003215842A JP 2003215842 A JP2003215842 A JP 2003215842A JP 2002010241 A JP2002010241 A JP 2002010241A JP 2002010241 A JP2002010241 A JP 2002010241A JP 2003215842 A JP2003215842 A JP 2003215842A
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particles
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fixing
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Takahisa Fujii
隆寿 藤井
Yasuo Matsumura
保雄 松村
Shuichi Taniguchi
秀一 谷口
Satoshi Yoshida
聡 吉田
Yohito Nakajima
与人 中嶋
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03G13/20Fixing, e.g. by using heat

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高生産性を維持しつつ、高光沢であり、保管
性に優れ、さらに、OHPなどに対しても優れた透過性
を有する画像を形成することができる画像形成方法を提
供すること。 【解決手段】静電荷像担持体上に静電潜像を形成する工
程と、トナーを含む現像剤により現像剤担持体上の前記
静電潜像を現像してトナー画像を形成する工程と、トナ
ー画像を転写体上に転写する工程と、トナー画像を熱定
着する工程と、を有する画像形成方法において、トナー
として、少なくとも結着樹脂、着色剤、及びトナー粒子
の10〜25質量%の範囲の離型剤を含み、形状係数S
F1が140以下の電子写真用トナーを用い、且つ、前
記熱定着する工程を、定着時170mm/秒以上のプロ
セススピードで、式(A)200<0.7×α+200
0×β[α:定着温度(℃)、β:加熱時間(秒)、な
お、αは160℃以上である。]の関係を満たすように
行うことを特徴とする画像形成方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ等の電子写真プロセスを利用した機
器、特にカラー複写機に利用される、電子写真法または
静電記録法などのの画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法など静電荷像を経て画像情報
を可視化する方法は、現在様々な分野で利用されてい
る。電子写真法に置いては帯電、露光工程により感光体
上に静電荷像を形成し、トナーを含む現像剤で静電潜像
を現像し、転写、定着工程を経て可視化される。ここで
用いられる現像剤には、トナーとキャリアからなる2成
分現像剤と、磁性トナーまたは非磁性トナーを単独で用
いる1成分現像剤とがあるがそのトナーの製法は通常、
熱可塑性樹脂を顔料、帯電制御剤、ワックスなどの離型
剤とともに溶融混練し、冷却後、微粉砕し、さらに分級
する混練粉砕製法が使用されている。これらトナーに
は、必要であれば流動性やクリーニング性を改善するた
めの無機、有機の微粒子をトナー粒子表面に添加するこ
ともある。近年カラー電子写真法による複写機、プリン
ター、またそれらやファクシミリなどの複合機などの普
及が著しいが、カラー画像画像再現における適度な光沢
及び優れたOHP画像を得るための透明性を実現する場
合、ワックスなどの離型剤を用いることが一般的に難し
い。このため、剥離補助のために定着ロールに多量のオ
イルを付与することとなるためOHPを含む複写画像の
べたつき感やペンなどいよる画像への追記が困難とな
り、また不均一な光沢感を生じることも多い。通常の白
黒コピーでは、一般的に使用されるポリエチレン、ポリ
プロピレン、パラフィンなどのワックスは、OHP透明
性を損なうために使用することがより困難である。
【0003】また、例えば、透明性を犠牲にしたとして
も、従来の混練粉砕法によるトナー製造方法では、表面
へのトナー露出を抑制することが困難であるために、現
像剤として使用する際、著しい流動性の悪化や、現像
機、感光体へのフィルミングなどの問題を招く。
【0004】これらの問題の根本的な改善方法として、
樹脂の原料となる単量体と着色剤からなる油相を水相中
に分散し、直接重合してトナーとする方法により、これ
らワックスをトナー内部に内包して表面への露出を制御
する重合法による製造方法が提案されている。
【0005】また、他に意図的なトナー形状及び表面構
造の制御を可能とする手段として特開昭63−2827
52号公報や特開平6−250439号公報に乳化重合
凝集法によるトナーの製造方法が提案されている。これ
らは、一般に乳化重合などにより樹脂微粒子分散液を作
製し、一方溶媒に着色剤粒子を分散した着色剤粒子分散
液を作成し、混合し、トナー粒径に相当する凝集粒子を
形成し、加熱することによって融合合一しトナーとする
製造方法である。
【0006】これらの製法はワックスの内包を実現する
ばかりでなく、トナーの小径化を容易とし、より高解像
かつ鮮明な画像再現を可能とするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、カラーのコピー
やプリンタの高速化に伴い少量部数の印刷機としての役
割が期待されている。印刷機として用いる場合オフィス
ユースに比べドキュメントの長期保管性や、多種の用紙
への対応が要求されており、パンフレット等に用いる高
光沢紙を用いた場合でも、紙の光沢と現像像との光沢に
差が無いことは必須である。従来のオフィスユースを対
象とした機は厚紙モードを設けるなど通紙速度を低下さ
せて、画像の光沢を得る方法を取ることができたが、高
生産性が前提となる機においては、同手法を取ることが
できないのが現状である。
【0008】従って、本発明は、前記従来における諸問
題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。
即ち、本発明の目的は、高生産性を維持しつつ、高光沢
であり、保管性に優れ、さらに、OHPなどに対しても
優れた透過性を有する画像を形成することができる画像
形成方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の手段
により解決される。即ち、本発明は、 <1>静電荷像担持体上に静電潜像を形成する工程と、
トナーを含む現像剤により現像剤担持体上の前記静電潜
像を現像してトナー画像を形成する工程と、前記トナー
画像を転写体上に転写する工程と、前記トナー画像を熱
定着する工程と、を有する画像形成方法において、前記
トナーとして、少なくとも結着樹脂、着色剤、及びトナ
ー粒子の10〜25質量%の範囲の離型剤を含み、形状
係数SF1が140以下の電子写真用トナーを用い、且
つ、前記熱定着する工程を、定着時170mm/秒以上
のプロセススピードで、式(A)200<0.7×α+
2000×β[α:定着温度(℃)、β:加熱時間
(秒)、なお、αは160℃以上である。]の関係を満
たすように行うことを特徴とする画像形成方法である。
【0010】<2>前記離型剤の平均ドメイン径が0.
5〜2.3μmであることを特徴とする前記<1>に記
載の画像形成方法である。
【0011】<3>前記電子写真用トナーが、少なくと
も樹脂微粒子、着色剤粒子、及び離型剤粒子を分散させ
た分散液中で凝集粒子を形成し凝集粒子分散液を調製す
る凝集工程と、前記凝集粒子分散液を加熱して、凝集粒
子を融合する融合工程と、を含む湿式製法により得られ
ることを特徴とする前記<1>又は<2>に記載の画像
形成方法である。
【0012】<4>さらに、前記融合工程後に、融合さ
れた凝集粒子を冷却する冷却工程を含み、前記離型剤の
平均ドメイン径が、前記冷却工程において制御されてな
ることを特徴とする前記<3>に記載の画像形成方法で
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の画像形成方法は、トナーとして、少なくとも結
着樹脂、着色剤、及びトナー粒子の10〜25質量%の
範囲の離型剤を含み、形状係数SF1が140以下の電
子写真用トナーを用い、且つ、熱定着する工程(定着工
程)を、定着時170mm/秒以上のプロセススピード
で、式(A)200<0.7×α+2000×β[α:
定着温度(℃)、β:加熱時間(秒)、なお、αは16
0℃以上である。]の関係を満たすように行うことを特
徴とする。
【0014】通常、高光沢を得るためには、定着像表面
に優れた平滑性を得る必要があり、定着温度を高くする
ことでトナーの粘弾性を下げることにより平滑性を得易
くなるが、高プロセススピードにおいては如何に離型剤
をトナー画像(定着画像)表面に染み出させ平滑なトナ
ー画像を得るかが重要となる。また、離型剤がトナー画
像表面への染み出さないと、トナー画像の保管性や透過
性に悪影響を及ぼす。このことを鑑み、離型剤のトナー
画像表面への染み出しは、定着時の定着温度も効果があ
るものの、加熱時間がより重要であることを、発明者ら
は鋭意研究の結果、見出した。従って、本発明の画像形
成方法では、適量の離型剤を含むトナーを用い、且つ、
定着時170mm/秒以上のプロセススピードにおいて
定着温度と未定着像へ熱を付与する加熱時間(定着時
間)とが特定の関係を満たすように定着工程を行うこと
で、速いプロセススピードでも離型剤がトナー画像表面
へ適切に染み出し、高生産性を維持しつつ、高光沢であ
り、保管性に優れ、さらに、OHPなどに対しても優れ
た透過性を有する画像を形成することができた。
【0015】本発明の画像形成方法において、熱定着す
る工程(定着工程)は、定着時170mm/秒以上のプ
ロセススピードで、式(A)200<0.7×α+20
00×β[α:定着温度(℃)、β:加熱時間(秒)、
なお、αは160℃以上である。]の関係を満たすよう
に行われる。また、定着を2段階以上の多段階で行う場
合には、式(A’)220<0.7×α+2000×β
の関係を満たすことが好ましく、1段目の右辺の値が2
段目の右辺の値よりも大きいことが好ましい。即ち、1
段目で基本的な定着を行い、2段目以降は表面を均一化
する定着を行うことが望ましい。なお、定着を多段で行
う場合には、それぞれの段階での右辺の値を算出し、合
計したものを用いる。この関係式(A)において、右辺
が200以下であると、離型剤が十分にトナー画像(定
着像)表面に染み出ることができず、結果、高光沢が得
られず、また定着像内に残った離型剤は、定着像の強度
を悪化させるばかりでなく、透過光を散乱させOHP像
に定着した場合、像の濁りの原因となり透過性が悪化す
る。
【0016】また、定着温度が160℃未満の場合に
は、定着時間を長くしても、溶融したトナーの粘度が高
く、離型剤(ワックス)が定着像表面に移行することが
困難となる。なお、定着温度の上限は220℃以下が好
ましく、この温度を超える場合には、ホットオフセット
が発生することがある。この定着温度は加熱部材の表面
を熱電対で測定することにより得られる。具体的には、
定着温度は加熱部材の長軸方向(紙の進行方向に向かっ
て垂直方向)での少なくとも3点(両端近傍と中央)の
平均値により得れる。
【0017】ここで、βで表される加熱時間(秒)は、
定着部材のニップ幅(mm)/プロセススピード(mm
/秒)で求められる時間である。また、定着工程は、一
機の定着装置を用いて1段階で行われてもよいし、例え
ば2機以上直列に設置しタンデム方式で2段階以上行わ
れてもよい。定着工程を2段階以上行う場合、上記関係
式(A)の右辺は、1段目の定着温度をα1、定着時間
をβ1、2段目の定着温度をα2、定着時間をβ2とし
たとき、[0.7×α1+2000×β1]+[0.7
×α2+2000×β2]で表され、各段階における関
係式の値の和により算出される。なお、前記式は実験的
に求められたものである。
【0018】以下、本発明の画像形成方法において、用
いられるトナーについて説明する。トナーは、トナー粒
子の10〜25質量%の範囲の離型剤を含むが、離型剤
は、好ましくは15〜25質量%、より好ましくは17
〜20質量%で含まれることがよい。この離型剤量が1
0質量%未満であると定着し得られたドキュメントを長
期保管において、熱や圧力により定着像が対向する用紙
や像に移行するいわゆるドキュメントオフセットが生じ
てしまうし、25質量%を超えると、定着時溶融するト
ナーの粘弾性が極めて低下しホットオフセット、あるい
はOHPに離型剤が染み込まず定着ロールに離型剤が付
着し、ロールの2回転め以降にもOHPに離型剤痕が残
るワックスオフセットと呼ばれる現象が発生してしま
う。
【0019】トナー中の離型剤の平均ドメイン径は、
0.5〜2.3μmであることが離型剤のトナー画像表
面への染み出しを良好にする観点から好ましく、より好
ましくは0.8〜1.6μmである。この平均ドメイン
径が0.5μm未満であると加熱時間が充分にあっても
離型剤が染み出しにくくなることがあり、一方、平均ド
メイン径が2.3μmを超えるとトナー表面に露出し易
く、露出した離型剤は外添剤を埋没させ易く、感材への
フィルミングやキャリアへ等装置内の汚染を引き起こす
ことがある。ここで、離型剤の平均ドメイン径は、透過
型電子顕微鏡TEM装置(例えば、日本電子社製 JE
M−1010型電子顕微鏡)により、100個以上の離
型剤粒子断面を観察し、各々のドメインの長軸径をドメ
イン径として、その平均により求められる。
【0020】トナー中の離型剤の平均ドメイン径の制御
する方法としては、後述する湿式製法(凝集融合法)に
おける融合工程後に行われる、融合された凝集粒子を冷
却する冷却工程により行う方法が好適に挙げられる。離
型剤の平均ドメイン径は、5℃/分程度の急速冷却にお
いては凝集工程おける分散液の離型剤粒子径程度のドメ
イン径となる傾向にあり、1℃/分以上の緩慢な冷却に
おいては冷却過程において離型剤同士が凝集融合しドメ
インとして成長する傾向がある。このため、適宜冷却速
度を調整することで、好適に離型剤の平均ドメイン径を
制御することができる。
【0021】トナーは、その形状係数SF1が140以
下であるが、好ましくは、137以下、より好ましくは
135以下である。この形状係数SF1がSF1が14
0を超えると、転写性が低下したり、トナー現像像の密
度が低下する場合がある。なお、形状係数SF1が低す
ぎると、トナー粒子間の付着力が弱くなり、転写時に飛
び散りが発生しやすくなることがあるため、好ましくな
い。
【0022】ここで、形状係数SF1は、SF1=(M
2/A)×(π/4)×100(ML:トナー粒子の
絶対最大長、A:トナー粒子の投影面積)を指す。SF
1は、主に顕微鏡画像または走査電子顕微鏡(SEM)
画像を画像解析装置を用いて解析することによって数値
化され、例えば、以下のようにして算出することができ
る。スライドガラス上に散布したトナーの光学顕微鏡を
ビデオカメラを通じてルーゼックス画像解析装置に取り
込み、100個以上のトナー粒子の最大長と投影面積を
求め、上記式によって計算し、その平均値を求めること
により得られる。即ち、本発明における形状係数SF1
は、光学顕微鏡にて観察した画像をルーゼックス画像解
析装置にて解析することで算出されたものである。
【0023】この形状係数SF1を115〜140に制
御する方法としては、混練粉砕法により得られたトナー
粒子を熱風下で球形化させる方法も用いることができる
が、後述する湿式製法(凝集融合法)によってトナーを
製造することが、製造安定性の観点で好ましい。
【0024】トナーは、その画質上体積平均粒子径が3
〜8μmの範囲にある必要がある。体積平均粒子径が9
μm以上であると高画質が得られにくくことがあり、3
μm以下であると安定した帯電が得られにくいことがあ
る。
【0025】以下、トナーについて、その好適な製造方
法と共により詳細に説明する。トナーは、少なくとも樹
脂微粒子、着色剤粒子、及び離型剤粒子を分散させた分
散液中で凝集粒子を形成し凝集粒子分散液を調製する凝
集工程と、前記凝集粒子分散液を加熱して、凝集粒子を
融合する融合工程と、を含む湿式製法により得ることが
シャープな粒度分布を有する小粒子径トナーを容易に得
ることができ、高画質な画像が形成可能な観点から好適
である。さらに必要に応じて、その他の工程と含むこと
ができる。
【0026】特に、融合工程後に、融合された凝集粒子
を冷却する冷却工程を設けることが好ましい。上述のよ
うに、この冷却工程において適宜冷却速度を調整するこ
とで、好適に離型剤の平均ドメイン径を制御することが
できる。
【0027】また、凝集工程と融合工程との間に、凝集
粒子分散液中に、微粒子を分散させた微粒子分散液を添
加混合して前記凝集粒子に微粒子を付着させて付着粒子
を形成する工程(付着工程)を設けることもできる。付
着工程では、凝集工程で調製された凝集粒子分散液中
に、微粒子分散液を添加混合して、凝集粒子に微粒子を
付着させて付着粒子を形成するが、添加される微粒子
は、凝集粒子に凝集粒子から見て新たに追加される粒子
に該当するので、本明細書では「追加微粒子」と記載す
る場合がある。追加微粒子としては、樹脂微粒子の他に
離型剤微粒子、着色剤微粒子等を単独もしくは複数組み
合わせたものであってもよい。微粒子分散液を追加混合
する方法としては、特に制限はなく、例えば徐々に連続
的に行ってもよいし、複数回に分割して段階的に行って
もよい。このようにして、微粒子(追加微粒子)を添加
混合することにより、微小な粒子の発生を抑制し、得ら
れる静電荷像現像用トナーの粒度分布をシャープにする
ことができ、高画質化に寄与する。また、付着工程を設
けることにより、擬似的なシェル構造を形成することが
でき、着色剤や離型剤などの内添物のトナー表面露出を
低減でき、結果として帯電性や寿命を向上させることが
できることや、融合工程における融合時において、粒度
分布を維持し、その変動を抑制することができると共
に、融合時の安定性を高めるための界面活性剤や塩基ま
たは酸等の安定剤の添加を不要にしたり、それらの添加
量を最少限度に抑制することができ、コストの削減や品
質の改善可能となる点で有利である。特に、本発明にお
いては、離型剤を使用するため、付着工程により樹脂微
粒子を主体とした追加微粒子を添加することが好まし
い。さらに、この方法を用いれば、融合工程において、
温度、攪拌数、pHなどの調整により、トナー形状制御
を簡単に行うことができる。
【0028】樹脂微粒子及び追加微粒子に用いる樹脂
(結着樹脂)としては、例えば、熱可塑性樹脂などを挙
げることができ、具体的には、スチレン、パラクロロス
チレン、α−メチルスチレン等のスチレン類の単独重合
体又は共重合体(スチレン系樹脂);アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロプル、アク
リル酸n−ブチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2
−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸ラウ
リル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のビニル基を
有するエステル類の単独重合体又は共重合体(ビニル系
樹脂);アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のビ
ニルニトリル類の単独重合体又は共重合体(ビニル系樹
脂);ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテ
ル等のビニルエーテル単独重合体又は共重合体(ビニル
系樹脂);ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、
ビニルイソプロペニルケトン類の単独重合体又は共重合
体(ビニル系樹脂);エチレン、プロピレン、ブタジエ
ン、イソプレン等のオレフィン類の単独重合体又は共重
合体(オレフィン系樹脂);エポキシ樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロー
ス樹脂、ポリエーテル樹脂等の非ビニル縮合系樹脂、及
びこれら非ビニル縮合系樹脂とビニル系モノマーとのグ
ラフト重合体などが挙げられる。これらの樹脂は1種単
独で用いても良いし、2種以上を併用してもよい。
【0029】これら樹脂の中でもビニル系樹脂が特に好
ましい。ビニル系樹脂の場合、イオン性界面活性剤など
を用いて乳化重合やシード重合により樹脂微粒子分散液
を容易に調製できる点で有利である。ビニル系モノマー
としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、ケイ皮酸、フマル酸、ビニルスルフォン酸、エチ
レンイミン、ビニルピリジン、ビニルアミン、などのビ
ニル系高分子酸やビニル系高分子塩基の原料となるモノ
マーが挙げられる。本発明においては、前記樹脂微粒子
が、前記ビニル系モノマーをモノマー成分として含有す
るのが好ましい。これらのビニル系モノマーの中でも、
ビニル系樹脂の形成反応の容易性の点でビニル系高分子
酸がより好ましく、具体的にはアクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、ケイ皮酸、フマル酸などのカルボキシ
ル基を解離基として有する解離性ビニル系モノマーが、
重合度やガラス転移点の制御の点で特に好ましい。
【0030】樹脂微粒子の分散液中での平均粒径は、1
μm以下であることが好ましく、より好ましくは0.0
1〜1μmの範囲が適当である。平均粒径が1μmを超
えると、凝集融合して得るトナー粒子の粒度分布が広く
なったり、遊離粒子が発生してトナーの性能や信頼性の
低下を招きやすい。特に、樹脂微粒子の平均粒径を上記
範囲に調製することにより、凝集粒子中への樹脂微粒子
の分散を良好にし、トナー粒子間の組成の偏在を抑制す
ることができ、トナー性能や信頼性のバラツキを低く抑
えることが出来るという利点がある。ここで、樹脂微粒
子の平均粒径は、例えばレーザー回折式粒度分布測定機
やコールターカウンターなどで測定することができる。
【0031】着色剤(粒子)としては、例えばカーボン
ブラック、クロムイエロー、ハンザイエロー、ベンジジ
ンイエロー、スレンイエロー、キノリンイエロー、パー
マネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカ
ンオレンジ、ウオッチヤングレッド、パーマネントレッ
ド、ブリリアントカーミン3B、ブリリアントカーミン
6B、デュポンオイルレッド、ピラゾロンレッド、リソ
ールレッド、ローダミンBレーキ、レーキレッドC、ロ
ーズベンガル、アニリンブルー、ウルトラマリンブル
ー、カルコオイルブルー、メチレンブルークロライド、
フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、マラ
カライトグリーンオキサレート、などの種々の顔料:ア
クリジン系、キサンテン系、アゾ系、ベンゾキノン系、
アジン系、アントラキノン系、ジオキサジン系、チアジ
ン系、アゾメチン系、インジコ系、チオインジコ系、フ
タロシアニン系、アニリンブラック系、ポリメチン系、
トリフェニルメタン系、ジフェニルメタン系、チアゾー
ル系、キサンテン系などの各種染料などを挙げることが
出来る。これらの着色剤は1種単独で使用してもよい
し、2種以上を併用してもよい。
【0032】着色剤(粒子)の分散液中での平均粒径は
1μm以下であることが好ましく、より好ましくは0.
5μm、さらに好ましくは0.01〜0.5μmの範囲
が適当である。平均粒径が1μmを超えると、最終的に
得られる静電荷現像用トナーの粒度分布が広くなった
り、遊離粒子が発生しやすくなり、トナーの性能や信頼
性の低下を招きやすい。特に、着色剤粒子の平均粒径を
上記範囲に調製することにより、凝集粒子中への着色剤
への分散を良好にし、トナー粒子間の組成の偏在を抑制
することができ、トナー性能や信頼性のバラツキを低く
抑えることが出来るという利点がある。そして、着色剤
粒子の平均粒子を0.5μm以下にすることにより、ト
ナーの発色性、色再現性、OHP透過性等を一層向上さ
せることができる。また、凝集粒子における着色剤(粒
子)の含有量は、50質量%以下が好ましくは、より好
ましくは2〜20質量%の範囲が適当である。ここで、
着色剤粒子の平均粒径は、例えばレーザー回折式粒度分
布測定機などを用いて測定することができる。
【0033】離型剤(粒子)としては、一般にトナーの
結着樹脂(樹脂微粒子)との相溶性に乏しい物が好まし
い。結着樹脂(樹脂微粒子)と相溶性に富む離型剤を用
いると離型剤が結着樹脂と溶け込み結着樹脂の可塑化を
促し、高温定着時におけるトナーの粘度を低下させてオ
フセットが発生しやすくなることがある。
【0034】離型剤(粒子)の具体例としては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテン等の低分子量ポリ
オレフィン類加熱により軟化点を示すシリコーン類;オ
レイン酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸アミ
ド、ステアリン酸アミド等の脂肪酸アミド類;カルナウ
バワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス、
木ロウ、ホホバ油等の植物系ワックス;ミツロウ等の動
物系ワックス;モンタンワックス、オゾケライト、セレ
シン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワッ
クス、フィッシャートロプシュワックス等の鉱物・石油
ワックス、ステアリン酸ステアリル、ベヘン酸ベヘニル
等の高脂肪酸と高級アルコールとのエステルワックス
類;ステアリン酸ブチル、オレイン酸プロピル、モノス
テアリン酸グリセリド、ジステアリン酸グリセリド、ペ
ンタエリスリトールテトラベヘネート等の高級脂肪酸と
単価又は多価低級アルコールとのエステルワックス類;
ジエチレングリコールモノステアレート、ジプロピレン
グリコールジステアレート、ジステアリン酸ジグリセリ
ド、テトラステアリン酸トリグリセリド等の高級脂肪酸
と多価アルコール多量体とからなるエステルワックス
類;ソルビタンモノステアレート等のソルビタン高級脂
肪酸エステルワックス類;コレステリルステアレート等
のコレステロール高級脂肪酸エステルワックス類などを
挙げることが出来る。これらの離型剤は1種単独で用い
てもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
【0035】離型剤(粒子)の分散液中での離型剤の平
均粒径は、2μm以下であることが好ましく、より好ま
しくは0.1〜1.5μmである。この平均粒径が2μ
mを超えると、最終的に得られる静電荷現像用トナーの
粒度分布が広くなったり、遊離粒子が発生しやすくな
り、トナーの性能や信頼性の低下を招きやすいことがあ
る。特に、離型剤粒子の平均粒径を上記範囲に調製する
ことにより、トナー粒子間の組成の偏在を抑制すること
ができ、トナー性能や信頼性のバラツキを低く抑えるこ
とが出来るという利点がある。ここで、離型剤粒子の平
均粒径は、例えばレーザー回折式粒度分布測定機や、遠
心式粒度分布測定機などを用いて測定することができ
る。
【0036】上記凝集工程においては、樹脂微粒子分散
液、着色剤粒子分散液、離型剤粒子分散液などに必要に
応じて、内添剤、帯電制御剤、無機微粒子、有機微粒
子、滑剤、研磨剤などの微粒子を添加することが可能で
ある。添加方法は樹脂微粒子分散液、着色剤粒子分散
液、離型剤粒子分散液中に前記微粒子を分散させてもよ
いし、樹脂微粒子分散液、着色剤粒子分散液、離型剤粒
子分散液などを混合してなる分散液中に、前記微粒子を
分散させてなる分散液を添加して混合してもよい。
【0037】内添剤としては、例えば、フェライト、マ
グネタイト、還元鉄、コバルト、マンガン、ニッケル等
の金属、合金、又はこれら金属を含有する化合物などの
磁性体などが挙げられる。帯電制御剤としては、例え
ば、4級アンモニウム塩化合物、ニグロシン系化合物や
アルミニウム、鉄、クロムなどの錯体からなる染料、ト
リフェノルメタン系顔料をなどが挙げられる。なお、帯
電制御剤の添加は、凝集時、付着時、融合時などの安定
性に影響するイオン強度を制御する目的や排水汚染を減
少する目的で添加される。この帯電制御剤は水に溶解し
がたい素材のものが好ましい。無機微粒子としては、例
えばシリカ、チタニア、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、リン酸三カルシウム、酸化セリウム等の通常トナ
ー表面に付着させる外添剤と同様なものが挙げられる。
また、有機微粒子としては、例えば、ビニル系樹脂、ポ
リエステル樹脂、シリコーン樹脂等、通常トナー表面に
付着させる外添剤と同様なものが挙げられる。なお、こ
れらの無機微粒子や有機微粒子は流動性助剤、クリーニ
ング助剤として使用することもできる。潤滑剤として
は、例えばエチレンビスステアリン酸アミド、オレイン
酸アミド等の脂肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステア
リン酸カルシウムなどの脂肪酸金属塩等を挙げることが
出来る。前記研磨剤としては、例えばシリカ、アルミ
ナ、酸化セリウムなどが挙げられる。これら、内添剤、
帯電制御剤、無機微粒子、有機微粒子、滑剤、研磨剤な
どの微粒子の平均粒径は、1μm以下であることが好ま
しく、より好ましくは0.01〜1μmの範囲が適当で
ある。これらの平均粒径が1μmを超えると最終的に得
られる静電荷現像用トナーの粒度分布が広くなったり、
遊離粒子が発生しやすくなり、トナーの性能や信頼性の
低下を招きやすいことがある。特に、これらの平均粒径
を上記範囲に調製することにより、トナー粒子間の組成
の偏在を抑制することができ、トナー性能や信頼性のバ
ラツキを低く抑えることができるという利点がある。な
お、上述した以外のその他の微粒子は、本発明の目的を
阻害しない範囲であれば適宜添加することができるが、
一般的にごく少量であり、具体的には0.01〜5質量
%の範囲程度、好ましくは0.01〜3質量%の範囲が
適当である。ここで、これらの平均粒径は例えばレーザ
ー回折式粒度分布測定機や、遠心式粒度分布測定機等を
用いて測定することが可能である。
【0038】以上のような材料を用いて、凝集工程で
は、少なくとも樹脂微粒子分散液、着色剤粒子分散液、
及び離型剤粒子分散液を含み、必要に応じてその他の成
分を添加混合して調整された分散液を、攪拌しながら室
温から樹脂のガラス転移温度プラス5℃程度の温度範囲
で加熱することにより樹脂微粒子及び着色剤などを凝集
させて凝集粒子を形成する。凝集粒子の平均粒径は2〜
9μmの範囲にあることが好ましい。このようにして形
成された凝集粒子に、樹脂微粒子(追加微粒子)を追加
添加し凝集粒子の表面に被覆層を形成してもよい(付着
工程)。次いで、樹脂の軟化点以上の温度、一般には7
0〜120℃に加熱処理して凝集粒子を融合させ、トナ
ー粒子含有液(トナー粒子分散液)を得る。必要に応じ
て、その後、冷却工程において、トナー粒子含有液(ト
ナー粒子分散液)を冷却する。次いで、得られたトナー
粒子含有液は、遠心分離または吸引濾過により処理し
て、トナー粒子を分離し、イオン交換水によって1〜3
回洗浄する。その際pHを調整することで洗浄効果をよ
り高めることができる。その後、トナー粒子を濾別し、
イオン交換水によって1〜3回洗浄し、乾燥することに
よって、トナーを得ることができる。
【0039】なお、トナーには、流動性助剤、クリーニ
ング助剤、研磨剤等として、無機粒体および有機粒体を
添加することができる。無機粒体としては、例えば、シ
リカ、アルミナ、チタニア、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、リン酸三カルシウム、酸化セリウム等の通常
トナー表面の外添剤として使用される総ての粒子があげ
られ、有機粒体としては、例えば、ビニル系樹脂、ポリ
エステル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂等の通常
トナー表面の外添剤として使用される総ての粒子が挙げ
られる。さらに、滑剤を添加することもできる。滑剤と
して、例えば、エチレンビスステアリル酸アミド、オレ
イン酸アミド等の脂肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸カルシウムなどの脂肪酸金属塩があげられ
る。無機粒体のなかでも疎水化されたシリカを必須成分
として添加することが好ましい。
【0040】トナーは、目的に応じて成分組成を選択す
ることができる。単独で用いて一成分用現像剤として使
用してもよいし、キャリアと組み合わせて二成分の現像
剤としてもちいてもよいが、本発明においては高プロセ
ススピードを目的とするため高速適性に向いた二成分現
像剤として用いるのが好ましい。
【0041】キャリアとしては、特に制限されることは
なく、それ自体公知のキャリアを用いることができる
が、特に、キャリアとしては樹脂被覆キャリアが好適に
用いられる。キャリアの核体粒子としては、通常の鉄
粉、フェライト、マグネタイト造型物などを使用でき、
その体積平均粒径は30〜200μmの範囲が適当であ
る。核体粒子の被覆樹脂としては、例えば、スチレン、
パラクロロスチレン、α−メチルスチレン等のスチレン
類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
n−プロピル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エ
チルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−
プロピル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−エ
チルヘキシル等のα−メチレン脂肪酸モノカルボン酸
類、ジメチルアミノエチルメタクリレート等の含窒素ア
クリル類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の
ビニルニトリル類、2−ビニルピリジン、4−ビニルピ
リジン等のビニルピリジン類、ビニルメチルエーテル、
ビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニ
ルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロ
ベニルケトン等のビニルケトン類、エチレン、プロピレ
ン等のオレフィン類、フッ化ビニリデン、テトラフルオ
ロエチレン、ヘキサフルオロエチレン等のビニル系フッ
素含有モノマー等の単独重合体、又は2種類以上のモノ
マーからなる共重合体、メチルシリコーン、メチルフェ
ニルシリコーン等のシリコーン類、ビスフェノール、グ
リコール等を含有するポリエステル類、エポキシ樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、
ポリエーテル樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられ
る。これらの樹脂は1種単独で用いてもよいし、2種以
上併用してもよい。被覆樹脂の使用量は、核体粒子10
0質量部に対して0.1〜10質量部の範囲、好ましく
は0.5〜3.0質量部の範囲が適当である。
【0042】キャリアの製造には、加熱型ニーダー、加
熱型ヘンシェルミキサー、UMミキサーなどを使用する
ことができ、被覆樹脂量によっては、加熱型流動転動
床、加熱型キルンなどを使用することができる。トナー
とキャリアとの混合比は、特に制限はなく、目的に応じ
て適宜選択することができる。
【0043】以下、本発明の画像形成方法について、さ
らに詳細に説明する。本発明の画像形成方法は、静電荷
像担持体上に静電潜像を形成する工程と、トナーを含む
静電荷像現像剤により現像剤担持体上の前記静電潜像を
現像してトナー画像を形成する工程と、トナー画像を転
写体上に転写する工程と、トナー画像を熱定着する工程
と、を有する画像形成方法である。定着工程を除く各工
程は、それ自体一般的な工程であり、例えば、特開昭5
6−40868号公報、特開昭49−91231号公報
等に記載されており、本明細書に好適に適用可能であ
る。なお、本発明の画像形成方法は、それ自体公知のコ
ピー機、ファクシミリ機等の画像形成装置を用いて実施
することができる。また、トナー画像を転写体上に転写
する工程では、静電荷像担持体上のトナー画像を直接、
被転写体に転写する方式で行われてもよいし、中間転写
体を介して被転写体に転写する方式で行われてもよい。
【0044】定着工程も、上述した定着温度と加熱時間
との関係を満たすことができれば、特に制限されるもの
ではない。同様に定着工程において用いられる定着装置
も、それ自体公知の定着装置を用いることができるが、
その加熱部材には離型層を有することが好ましい。離型
層は、トナーを付着させない目的で、トナーに対して離
型性の優れた材料、例えばシリコーンゴムや、フッ素系
樹脂等で形成するのが好ましい。該フッ素系樹脂の具体
例としては、例えば、テトラフルオロエチレンとパーフ
ルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体、テトラフ
ルオロエチレンとエチレンとの共重合体、テトラフルオ
ロエチレンとヘキサフルオロエチレンとの共重合体が好
ましく挙げられる。前記離型層の厚みは、目的に応じて
適宜選択することができるが、10〜60μmが好まし
い。
【0045】定着工程において用いられる定着装置は、
トナーに離型剤を含有するため、シリコーンオイル等を
加熱部材に塗布する離型性液体は不要であるが、高温定
着領域確保等の目的でA4用紙1枚当たりにつき1μl
以下程度使用してもよい。
【0046】定着工程において用いられる定着装置が2
本のロールにより構成されている場合、1方の弾性層の
硬度を変え、2本のロールのうち1方のロール表面より
も大きく凹んでニップを形成することが、加熱時間確保
の点より好ましい。また、定着装置が1本のロールとベ
ルトによって構成され、未定着のトナー像に接する方が
ロールであることが、2本のロールに比べニップ時の圧
力に対し比較的自由にニップ幅を確保できるるという点
で望ましい。また、ベルトの熱容量が小さいため消費電
力の観点からも望ましい。ベルトの材料は、テトラフル
オロエチレン、ポリイミド等の耐熱材料が好ましく、該
ベルトの層厚は2mm以下が好ましく、また、表面には
加熱部材と同等なフッ素系樹脂で被覆することが好まし
い。また、ベルトを介し、ベルト内部から加圧ロール等
で、加熱ロールへ圧力を与えて凹みを形成させることに
より、ニップする幅の確保、また、定着ロール通過直後
の用紙の排出方向が、トナー像に接する方のロールから
離れる方向となり、巻き付きが発生し難くなるため好ま
しい。
【0047】
【実施例】以下、本発明を、実施例を挙げてさらに具体
的に説明する。ただし、これら各実施例は、本発明を制
限するものではない。文中、「部」は、「質量部」を意
味する。なお、トナーの体積平均粒径D50はコールタ
ーカウンター(コールター社製TA2型)を用いて測定
した。また、樹脂微粒子、着色剤微粒子および離型剤微
粒子の平均粒径は、レーザー回折式粒度分布測定機(堀
場製作所製 LA−700)で測定した。凝集粒子中の
樹脂ならびに樹脂被膜用樹脂(追加微粒子)の分子量及
び分子量分布は、ゲルパーミエションクロマトグラフ
(東ソー社製 HLC−8120GPC)を用いて測定
した。樹脂粒子のガラス転移点は、示差走査熱量計(島
津製作所社製 DSC−50)を用い、昇温速度3℃/
分の条件下で測定した。グロスはグロスメータ(村上色
彩研究所社製 MODEL GM−26D for75
°)で75°グロスを測定した。また、OHPの光透過
性は、FUJI XEROX社製OHPシート(XER
OXFILM)を用いて、定着を行い、DIANO社製
Match ScanIIでPE値を測定した。
【0048】 −樹脂微粒子分散液(1)の調整− ・スチレン ・・・・350部 ・アクリル酸ブチル ・・・・50部 ・アクリル酸 ・・・・8部 ・ドデシルメルカプタン ・・・・10部 ・四臭化炭素 ・・・・3部
【0049】上記成分を予め混合して溶解し、溶液を調
整しておき、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製 ノ
ボニール)7g及びアニオン性界面活性剤(第一工業製
薬社製 ネオゲンR)10gをイオン交換水520gに
溶解した界面活性剤溶液をと前記溶液をフラスコに投
入、分散させて乳化し10分間ゆっくりと混合しながら
更に、過硫酸アンモニウム3gを溶解したイオン交換水
70gを投入し、窒素置換を行なった。その後、フラス
コを攪拌しながらオイルバスで内容物が70℃になるま
で加熱し、6時間そのまま乳化重合を継続した。その
後、この反応液を室温まで冷却して平均粒径148n
m、ガラス転移点58.2℃、重量平均分子量2100
0の樹脂微粒子分散液(1)を得た。
【0050】 −樹脂微粒子分散粒子液(2)の調整− ・スチレン ・・・・280部 ・nブチルアクリレート ・・・・100部 ・アクリル酸 ・・・・8部 ・ドデカンチオール ・・・・10部 ・四臭化炭素 ・・・・3部
【0051】上記成分を予め混合して溶解し、溶液を調
整しておき、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製 ノ
ボニール)10g及びアニオン性界面活性剤(第一工業
製薬社製 ネオゲンRK)6gをイオン交換水520g
に溶解した界面活性剤溶液をと前記溶液をフラスコに投
入、分散させて乳化し10分間ゆっくりと混合しながら
更に、過硫酸アンモニウム3gを溶解したイオン交換水
70gを投入し、窒素置換を行なった。その後、フラス
コを攪拌しながらオイルバスで内容物が70℃になるま
で加熱し、6時間そのまま乳化重合を継続した。その
後、この反応液を室温まで冷却して平均粒径160n
m、ガラス転移点59.6℃、重量平均分子量2300
0の樹脂微粒子分散液(2)を得た。
【0052】 −樹脂微粒子分散粒子液(3)の調整− ・ポリエステル ・・・・220部 ・テトラヒドロフラン ・・・・300部 ・ポリエチレングリコール ・・・・20部 ・イオン交換水 ・・・・500部
【0053】上記成分を予め混合して溶解し、溶液を調
整しておき、ローター・ステーター・ホモジナイザー
(IKA社製、ウルトラタラックス)により15分分散
させ、その後昇温して80℃で4時間放置した後、冷却
し、平均粒径200nm、ガラス転移点57.3℃、重
量平均分子量20000の樹脂微粒子分散液(3)を得
た。
【0054】 −着色剤粒子分散液(1)の調整− ・フタロシアニン顔料(大日精化社製 PVFASTBLUE)・・・・70部 ・アニオン界面活性剤(和光純薬社製) ・・・・3部 ・イオン交換水 ・・・・400部
【0055】上記成分を混合して溶解させた後、ホモジ
ナイザー(IKA社製、ウルトラタラックス)を用いて
分散させ、平均粒径150nmの着色剤(フタロシアニ
ン顔料)を分散させてなる着色剤粒子分散液(1)を得
た。
【0056】 −離型剤粒子分散液(1)の調整− ・ポリエチレンワックス ・・・・100部 (東洋ペトロライト社製 POLYWAX655 融点93℃) ・アニオン界面活性剤(竹本油脂社製 パイオニンA−45−D)・・・・2部 ・イオン交換水 ・・・・500部
【0057】上記成分を混合して溶解させた後、ホモジ
ナイザー(IKA社製、ウルトラタラックス)を用いて
分散させた後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理
し、平均粒径280nmの離型剤微粒子(ポリエチレン
ワックス)を分散させてなる離型剤粒子分散液(1)を
得た。
【0058】 (実施例1) −トナーAの調整− ・樹脂微粒子分散液(1)・・・・300部 ・着色剤粒子分散液(1)・・・・200部 ・離型剤粒子分散液(1)・・・・110部(トナーに対して18.0質量%) ・カチオン性界面活性剤(花王社製 サニゾールB50)・・・・3部 ・イオン交換水 ・・・・500部
【0059】上記成分を丸底ステンレス製フラスコ中で
ホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT5
0)を用いて混合分散させた後、加熱用オイルバスで5
0℃まで攪拌しながら加熱し、50℃で30分保持して
凝集粒子を形成した。得られた凝集粒子の一部を光学顕
微鏡で観察したところ、凝集粒子の平均粒径は約5.1
μmであった。この凝集液に樹脂微粒子分散液(1)を
緩やかに30部追加し、更に50℃で30分間加熱攪拌
し、得られた凝集液を光学顕微鏡で観察すると凝集粒子
の平均粒径は約5.7μmであった。
【0060】ついで、この分散液にアニオン性界面活性
剤ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(第一工業社
製 ネオゲンSC)6部を追加して97℃まで加熱し、
7時間そのまま保持して凝集粒子を融合した。その後
0.5℃/minの降下速度で、45℃まで冷却、濾
過、イオン交換水で充分洗浄した後、400メッシュの
篩で濾過を行なった。コールターカウンターで融合粒子
の体積平均粒径を測定したところ5.8μmであった。
これを真空乾燥機で乾燥させトナー粒子を得た。TEM
装置にてトナー粒子の断面を確認したところ、離型剤の
平均ドメイン径は、1.4μmであった。
【0061】得られたトナー粒子100部に対しコロイ
ダルシリカ(日本アエロジル社製、R972)1.5部
を添加しヘンシェルミキサーを用いて混合することによ
りトナーAを得た。
【0062】―現像剤Aの調整― ポリメチルメタクリレート(総研化学社製)を1%被覆
した体積平均径50μmのフェライトキャリアに対し、
トナー濃度5質量%となるようにガラス瓶にトナーAを
秤量し、トナーAとフェライトキャリアとをボールミル
台上で5分間混合し現像剤Aを得た。
【0063】―画像形成― 得られた現像剤Aを、VIVACE400改造機(定着
機構成は加熱ロールとベルト、ニップ幅は7mm)にセ
ットし、単位面積あたりのトナー濃度を4.0mg/c
2になるよう調整して、用紙(グロス47)にトナー
画像を形成して、定着温度180℃、プロセススピード
180mm/秒で定着を行い、定着像と用紙とのグロス
差を確認した。グロスは用紙グロス(47)との差で判
定し、用紙グロスより−5以上の場合”○”とし、それ
未満の場合”×”とした。また、得られた定着像を2枚
を対向させ荷重250g/cm2を掛け60℃×1週間
のストレス保管を行ない、対向した像が付着しなかった
場合”○”とし、付着した場合”不可”とした。さら
に、FUJI XEROX社製OHPシート(XERO
XFILM)を用いて同様にとトナー画像を形成し、P
E値を測定して、この70%以上を”○”とし、それ未
満を”×”としてOHP透過性を評価した。結果を表1
に示す。
【0064】 (実施例2) −トナーBの調整− ・樹脂微粒子分散液(2)・・・・300部 ・着色剤粒子分散液(1)・・・・200部 ・離型剤粒子分散液(1)・・・・140部(トナーに対して21.9質量%) ・カチオン性界面活性剤(花王社製 サニゾールB50)・・・・3部 ・イオン交換水 ・・・・500部
【0065】上記成分を丸底ステンレス製フラスコ中で
ホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT5
0)を用いて混合分散させた後、加熱用オイルバスで5
0℃まで攪拌しながら加熱し、50℃で30分保持して
凝集粒子を形成した。得られた凝集粒子の一部を光学顕
微鏡で観察したところ、凝集粒子の平均粒径は約4.9
μmであった。この凝集液に樹脂微粒子分散液(2)を
緩やかに30部追加し、更に50℃で30分間加熱攪拌
し、得られた凝集液を光学顕微鏡で観察すると凝集粒子
の平均粒径は約5.6μmであった。ついで、この分散
液にアニオン性界面活性剤ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム(第一工業社製 ネオゲンSC)6部を追加
して97℃まで加熱し、7時間そのまま保持して凝集粒
子を融合した。その後0.7℃/minの降下速度で、
45℃まで冷却、濾過、イオン交換水で充分洗浄した
後、400メッシュの篩で濾過を行なった。コールター
カウンターで融合粒子の体積平均粒径を測定したところ
5.6μmであった。これを真空乾燥機で乾燥させトナ
ー粒子を得た。TEM装置にてトナー粒子の断面を確認
したところ、離型剤の平均ドメイン径は、1.8μmで
あった。
【0066】得られたトナー粒子100部に対しコロイ
ダルシリカ(日本アエロジル社製、R972)1.5部
を添加しヘンシェルミキサーを用いて混合することによ
りトナーBを得た。
【0067】―現像剤Bの調整― ポリメチルメタクリレート(総研化学社製)を1%被覆
した体積平均径50μmのフェライトキャリアに対し、
トナー濃度5質量%となるようにガラス瓶にトナーBを
秤量し、トナーBとフェライトキャリアとをボールミル
台上で5分間混合し現像剤(B)を得た。
【0068】―画像形成― 得られた現像剤Aを、VIVACE400改造機(定着
機構成は2本ロール、ニップ幅は5.5mmの定着機構
成を2列直列に配置構成)にセットし、単位面積あたり
のトナー濃度を4.0mg/cm2になるよう調整し
て、用紙(グロス47)にトナー画像を形成して、定着
温度180℃、プロセススピード200mm/秒で定着
を2段階で行い、定着像と用紙とのグロス差を確認し
た。また、実施例1と同様にストレス保管、OHP透過
性の評価を行なった。結果を表1に示す。
【0069】 (実施例3) ―トナーCの調整― ・樹脂微粒子分散液(3)・・・・300部 ・着色剤粒子分散液(1)・・・・200部 ・離型剤粒子分散液(1)・・・・120部(トナーに対して19.4質量%) ・カチオン性界面活性剤(花王社製 サニゾールB50)・・・・3部 ・イオン交換水 ・・・・500部
【0070】上記成分を丸底ステンレス製フラスコ中で
ホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT5
0)を用いて混合分散させた後、加熱用オイルバスで5
0℃まで攪拌しながら加熱し、50℃で30分保持して
凝集粒子を形成した。得られた凝集粒子の一部を光学顕
微鏡で観察したところ、凝集粒子の平均粒径は約4.7
μmであった。この凝集液に樹脂微粒子分散液(3)を
緩やかに30部追加し、更に52℃で45分間加熱攪拌
し、得られた凝集液を光学顕微鏡で観察すると凝集粒子
の平均粒径は約5.8μmであった。ついで、この分散
液にアニオン性界面活性剤ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム(第一工業社製 ネオゲンSC)6部を追加
して97℃まで加熱し、7時間そのまま保持して凝集粒
子を融合した。その後0.5℃/minの降下速度で、
45℃まで冷却、濾過、イオン交換水で充分洗浄した
後、400メッシュの篩で濾過を行なった。コールター
カウンターで融合粒子の体積平均粒径を測定したところ
5.7μmであった。これを真空乾燥機で乾燥させトナ
ー粒子を得た。TEM装置にてトナー粒子の断面を確認
したところ、離型剤の平均ドメイン径は、1.1μmで
あった。
【0071】得られたトナー粒子100部に対しコロイ
ダルシリカ(日本アエロジル社製、R972)1.5部
を添加しヘンシェルミキサーを用いて混合することによ
りトナーCを得た。
【0072】―現像剤Cの調整― ポリメチルメタクリレート(総研化学社製)を1%被覆
した体積平均径50μmのフェライトキャリアに対し、
トナー濃度5質量%となるようにガラス瓶にトナーCを
秤量し、トナーCとフェライトキャリアとをボールミル
台上で5分間混合し現像剤Cを得た。
【0073】―画像形成― 得られた現像剤Cを、VIVACE400改造機(定着
機構成は加熱ロールとベルト、ニップ幅は8mm)にセ
ットし、単位面積あたりのトナー濃度を4.0mg/c
2になるよう調整して、用紙(グロス47)にトナー
画像を形成して、定着温度170℃、プロセススピード
170mm/秒で定着を行い、定着像と用紙とのグロス
差を確認した。また、実施例1と同様にストレス保管、
OHP透過性の評価を行なった。結果を表1に示す。
【0074】 (比較例1) ―トナーDの調整― ・樹脂微粒子分散液(1) ・・・300部 ・着色剤粒子分散液(1)・・・・200部 ・離型剤粒子分散液(1) ・・・・50部(トナーに対して9.1質量%) ・カチオン性界面活性剤(花王社製 サニゾールB50)・・・・3部 ・イオン交換水 ・・・・500部
【0075】上記成分を丸底ステンレス製フラスコ中で
ホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT5
0)を用いて混合分散させた後、加熱用オイルバスで5
0℃まで攪拌しながら加熱し、50℃で30分保持して
凝集粒子を形成した。得られた凝集粒子の一部を光学顕
微鏡で観察したところ、凝集粒子の平均粒径は約5.2
μmであった。この凝集液に樹脂微粒子分散液(1)を
緩やかに30部追加し、更に50℃で30分間加熱攪拌
し、得られた凝集液を光学顕微鏡で観察すると凝集粒子
の平均粒径は約5.9μmであった。ついで、この分散
液にアニオン性界面活性剤ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム(第一工業社製 ネオゲンSC)6部を追加
して97℃まで加熱し、7時間そのまま保持して凝集粒
子を融合した。その後0.5℃/minの降下速度で、
45℃まで冷却、濾過、イオン交換水で充分洗浄した
後、400メッシュの篩で濾過を行なった。コールター
カウンターで融合粒子の体積平均粒径を測定したところ
5.8μmであった。これを真空乾燥機で乾燥させトナ
ー粒子を得た。TEM装置にてトナー粒子の断面を確認
したところ、離型剤の平均ドメイン径は、0.4μmで
あった。
【0076】得られたトナー粒子100部に対しコロイ
ダルシリカ(日本アエロジル社製、R972)1.5部
を添加しヘンシェルミキサーを用いて混合することによ
りトナーDを得た。
【0077】―現像剤Dの調整― ポリメチルメタクリレート(総研化学社製)を1%被覆
した体積平均径50μmのフェライトキャリアに対し、
トナー濃度5質量%となるようにガラス瓶にトナーDを
秤量し、トナーDとフェライトキャリアとをボールミル
台上で5分間混合し現像剤Dを得た。
【0078】―画像形成― 得られた現像剤Dを用いて、実施例1と同様に画像形成
(定着)を行い、評価した。結果を表1に示す。
【0079】(比較例2)実施例1と同様の現像剤A
を、VIVACE400改造機(定着機構成は加熱ロー
ルとベルト、ニップ幅は6mm)にセットし、単位面積
あたりのトナー濃度を4.0mg/cm2になるよう調
整して、トナー画像を形成して、定着温度190℃、プ
ロセススピード200mm/秒で定着を行い、定着像と
用紙とのグロス差を確認した。また、実施例1と同様に
ストレス保管、OHP透過性の評価を行なった。結果を
表1に示す。
【0080】(比較例3) ―トナーEの調整― 樹脂微粒子分散液(1)300部、着色剤粒子分散液
(1)200部、離型剤粒子分散液(1)220部(ト
ナーに対して30.6質量%)を用い、実施例1と同様
に97℃で7時間保持して凝集粒子を融合した。その
後、2.0℃/minの降下速度で、45℃まで急速冷
却、濾過、イオン交換水で充分洗浄した後、400メッ
シュの篩で濾過を行なった。コールターカウンターで融
合粒子の体積平均粒径を測定したところ5.7μmであ
った。これを真空乾燥機で乾燥させトナー粒子を得た。
TEM装置にてトナー粒子の断面を確認したところ、離
型剤の平均ドメイン径は、2.0μmであった。
【0081】得られたトナー粒子100部に対しコロイ
ダルシリカ(日本アエロジル社製、R972)1.5部
を添加しヘンシェルミキサーを用いて混合することによ
りトナーEを得た。
【0082】―現像剤Eの調整― ポリメチルメタクリレート(総研化学社製)を1%被覆
した体積平均径50μmのフェライトキャリアに対し、
トナー濃度5質量%となるようにガラス瓶にトナーEを
秤量し、トナーEとフェライトキャリアとをボールミル
台上で5分間混合し現像剤Eを得た。
【0083】―画像形成― 得られた現像剤Eを用いて、実施例1と同様に画像形成
(定着)を行い、評価した。結果を表1に示す。
【0084】
【表1】
【0085】表1の結果より。適量に離型剤を含むトナ
ーを用い、且つ定着温度と加熱時間とを特定の関係を満
たすように定着した画像形成方法では、高光沢紙を用い
ても高速で、用紙グロスと同等或いはそれ以上の光沢性
を有し、保管性に優れた画像を得ることができることが
わかる。
【0086】
【発明の効果】以上、本発明によれば、高生産性を維持
しつつ、高光沢であり、保管性に優れ、さらに、OHP
などに対しても優れた透過性を有する画像を形成するこ
とができる画像形成方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 秀一 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 吉田 聡 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 中嶋 与人 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA06 AA15 AB02 AB03 AB06 CA13 CA14 EA05 EA07 2H033 AA01 BA11 BA24 BA30 BA58 BB37

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電荷像担持体上に静電潜像を形成する
    工程と、トナーを含む現像剤により現像剤担持体上の前
    記静電潜像を現像してトナー画像を形成する工程と、前
    記トナー画像を転写体上に転写する工程と、前記トナー
    画像を熱定着する工程と、を有する画像形成方法におい
    て、 前記トナーとして、少なくとも結着樹脂、着色剤、及び
    トナー粒子の10〜25質量%の範囲の離型剤を含み、
    形状係数SF1が140以下の電子写真用トナーを用
    い、 且つ、前記熱定着する工程を、定着時170mm/秒以
    上のプロセススピードで、式(A)200<0.7×α
    +2000×β[α:定着温度(℃)、β:加熱時間
    (秒)、なお、αは160℃以上である。]の関係を満
    たすように行うことを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記離型剤の平均ドメイン径が0.5〜
    2.3μmであることを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記電子写真用トナーが、少なくとも樹
    脂微粒子、着色剤粒子、及び離型剤粒子を分散させた分
    散液中で凝集粒子を形成し凝集粒子分散液を調製する凝
    集工程と、前記凝集粒子分散液を加熱して、凝集粒子を
    融合する融合工程と、を含む湿式製法により得られるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 さらに、前記融合工程後に、融合された
    凝集粒子を冷却する冷却工程を含み、前記離型剤の平均
    ドメイン径が、前記冷却工程において制御されてなるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の画像形成方法。
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