JP2000329819A - 電子部品基板の試験装置および試験方法 - Google Patents

電子部品基板の試験装置および試験方法

Info

Publication number
JP2000329819A
JP2000329819A JP11135976A JP13597699A JP2000329819A JP 2000329819 A JP2000329819 A JP 2000329819A JP 11135976 A JP11135976 A JP 11135976A JP 13597699 A JP13597699 A JP 13597699A JP 2000329819 A JP2000329819 A JP 2000329819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
electronic component
test
substrate
component substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11135976A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Takahashi
弘行 高橋
Yoshiyuki Masuo
芳幸 増尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advantest Corp filed Critical Advantest Corp
Priority to JP11135976A priority Critical patent/JP2000329819A/ja
Priority to KR1020000026370A priority patent/KR20000077300A/ko
Publication of JP2000329819A publication Critical patent/JP2000329819A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/2851Testing of integrated circuits [IC]
    • G01R31/2855Environmental, reliability or burn-in testing
    • G01R31/2872Environmental, reliability or burn-in testing related to electrical or environmental aspects, e.g. temperature, humidity, vibration, nuclear radiation
    • G01R31/2874Environmental, reliability or burn-in testing related to electrical or environmental aspects, e.g. temperature, humidity, vibration, nuclear radiation related to temperature
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/2851Testing of integrated circuits [IC]
    • G01R31/2855Environmental, reliability or burn-in testing
    • G01R31/286External aspects, e.g. related to chambers, contacting devices or handlers
    • G01R31/2865Holding devices, e.g. chucks; Handlers or transport devices
    • G01R31/2867Handlers or transport devices, e.g. loaders, carriers, trays
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/2851Testing of integrated circuits [IC]
    • G01R31/2886Features relating to contacting the IC under test, e.g. probe heads; chucks
    • G01R31/2891Features relating to contacting the IC under test, e.g. probe heads; chucks related to sensing or controlling of force, position, temperature
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L22/00Testing or measuring during manufacture or treatment; Reliability measurements, i.e. testing of parts without further processing to modify the parts as such; Structural arrangements therefor
    • H01L22/10Measuring as part of the manufacturing process
    • H01L22/14Measuring as part of the manufacturing process for electrical parameters, e.g. resistance, deep-levels, CV, diffusions by electrical means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえばメモリモジュールなどの電子部品基
板を収容した状態で、電子部品基板を試験するために適
した電子部品基板の試験装置および試験方法であって、
特に、電子部品基板および試験用ソケットの破損を防止
することができる電子部品基板の試験装置および試験方
法を提供すること。 【解決手段】 格納部200の内部に移動可能に収容さ
れた供給用トレイ202から試験前のメモリモジュール
10を取り出し、ローダ部300に待機している試験用
トレイ20に移し替える際に、メモリモジュール10の
切り欠き14および16に光を透過させ、センサユニッ
ト600で検出することにより、メモリモジュール10
の表裏面が所定向きであることを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばメモリモ
ジュールなどの電子部品基板を収容した状態で、電子部
品基板を試験するために適した電子部品基板の試験装置
および試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】メモリモジュールなどの電子部品基板の
製造過程においては、最終的に製造されたメモリモジュ
ールを試験する試験装置が必要となる。このような試験
装置の一種として、常温よりも高いまたは低い温度条件
で、メモリモジュールを試験するための装置が知られて
いる。メモリモジュールの特性として、高温または低温
でも良好に動作することが保証されるからである。
【0003】従来のメモリモジュール試験用装置におい
て高温試験を行う場合には、試験前のメモリモジュール
を装置内の予熱部で加熱し、加熱されたメモリモジュー
ルを、ピック・アンド・プレース動作で測定部まで搬送
し、メモリモジュールに加えられた予熱により高温試験
を行っている。
【0004】また、従来のメモリモジュール試験用装置
において低温試験を行おうとする場合には、試験前のメ
モリモジュールを装置内の冷却部で冷却し、冷却された
メモリモジュールを、ピック・アンド・プレース動作で
測定部まで搬送し、メモリモジュールに加えられた冷熱
により、低温試験を行うことが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電子部品基板の試験装置では、予熱部または
冷却部から測定部までメモリモジュールをピック・アン
ド・プレース動作で数個づつ搬送するため、試験のスル
ープットが非常に悪い。また、メモリモジュールを測定
部まで搬送するまでにメモリモジュールに印加された温
度が変化してしまい、測定部での温度精度が悪く、正確
な温度で試験を行うことが困難であった。特に低温試験
では、低温に冷却されたメモリモジュールの表面に結露
が生じるおそれがあり、実際問題として、従来の試験装
置では、低温試験を行うことが困難であった。メモリモ
ジュールに結露が生じると、その結露水がメモリモジュ
ールの端子またはソケット端子に付着し、試験に悪影響
を与えるからである。
【0006】このような不都合を解消するために、予熱
部(または冷却部)および測定部を全てチャンバで覆
い、チャンバの内部を所定温度に維持することも考えら
れる。しかしながら、チャンバの内部でメモリモジュー
ルのピック・アンド・プレース動作を行わせることは、
その機構が煩雑になると共に、チャンバを大きく設計し
なければならず、試験装置の大型化、複雑化および高コ
スト化を招き好ましくない。
【0007】さらに、メモリモジュールのような大きな
電子部品基板を試験装置に搬入または搬出する場合に
は、電子部品基板を直立させて並べる類のトレイが用い
られるが、こうしたトレイは互いに積み重ねることがで
きない。このため、試験装置の搬入部及び搬出部には、
トレイを一枚づつ収納する引き出し棚状のトレイ収納部
が設けられる。しかしながら、引き出し棚状のトレイ収
納部では、分類数を多くすればするほど、試験装置自体
が大型になるといった問題があった。
【0008】そこで、本出願人は、メモリモジュールな
どの電子部品基板を試験用トレイに収容したままで、試
験を行うことができる試験用トレイを持つ試験装置を開
発し、先に出願している。
【0009】しかしながら、このような試験装置では、
メモリモジュールの表裏面を間違えないで所定の向きに
揃えて試験用トレイ内に移し替える必要がある。もし仮
に、メモリモジュールの表裏面の向きを間違えて試験用
トレイ内に収容した場合には、測定部において、自動作
業にてメモリモジュールの端子をソケット内に挿入する
と、メモリモジュールまたはソケットを破損してしまう
おそれがある。
【0010】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、たとえばメモリモジュールなどの電子部品基板を収
容した状態で、電子部品基板を試験するために適した電
子部品基板の試験装置および試験方法であって、特に、
電子部品基板および試験用ソケットの破損を防止するこ
とができる電子部品基板の試験装置および試験方法を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る電子部品基板の試験装置は、試験前お
よび試験済の電子部品基板を格納する格納部と、前記試
験前の電子部品基板を試験する測定部と、前記試験前の
電子部品基板を前記測定部に送り込むローダ部と、前記
測定部で試験が行なわれた試験済の電子部品基板を分類
して取り出し、前記格納部へ受け渡すアンローダ部と、
前記格納部の内部に移動可能に収容され、前記試験前の
電子部品基板が保持される供給用トレイと、前記格納部
の内部に移動可能に収容され、前記試験済の電子部品基
板が保持される収納用トレイと、前記ローダ部、測定部
およびアンローダ部を循環移動するように配置され、前
記電子部品基板を保持する試験用トレイと、前記ローダ
部に具備され、前記供給用トレイ内に保持された電子部
品基板を前記試験用トレイ内に搬送する第1搬送手段
と、前記アンローダ部に具備され、前記試験用トレイ内
に保持された試験済の電子部品を、試験結果に応じて分
類して前記収納用トレイ内に搬送する第2搬送手段と、
前記ローダ部に設置してあり、前記試験用トレイに保持
される前記電子部品基板の表裏面が所定向きであること
を検出する基板表裏面検出センサと、を有する。
【0012】前記電子部品基板には、基板の表裏面を検
出するための切り欠きが形成してあり、前記基板表裏面
検出センサが、前記切り欠きを透過する光を検出または
検出しないことにより、前記電子部品基板の表裏面を判
別することが好ましい。
【0013】前記電子部品基板には、基板の表裏面を検
出するための切り欠きが形成してあり、前記基板表裏面
検出センサが、前記切り欠き以外の部分で反射する光を
検出または検出しないことにより、前記電子部品基板の
表裏面を判別することもできる。
【0014】前記基板表裏面検出センサが、前記電子部
品基板を試験用トレイに移し替える前に基板把持機構に
より把持した状態で、前記電子部品基板の表裏面を検出
する位置に設置してあることが好ましい。
【0015】または、前記基板表裏面検出センサを、前
記電子部品基板を試験用トレイに移し替える前に位置決
めするためのプリサイサの近傍に設置しても良い。
【0016】または、前記基板表裏面検出センサを、前
記電子部品基板を試験用トレイに移し替えるために試験
用トレイが待機する位置に設置しても良い。
【0017】本発明に係る電子部品基板の試験装置は、
複数の前記基板表裏面検出センサを移動自在に保持する
センサホルダと、前記センサホルダに対して着脱自在に
装着され、複数の前記基板表裏面検出センサの相対位置
を固定するためのセンサ貫通孔を持つ位置決めブロック
とをさらに有することが好ましい。
【0018】前記試験用トレイは、前記電子部品基板の
基板端子が露出するように、前記電子部品基板の両側端
部が移動自在に挿入される保持溝が形成してあるインサ
ートと、前記電子部品基板の基板端子が露出するよう
に、前記インサートを保持するトレイ本体とを有するこ
とが好ましい。
【0019】前記測定部には、前記電子部品基板の基板
端子が着脱自在に挿入される試験用ソケットと、前記電
子部品基板が前記試験用トレイ内に装着してある状態
で、前記電子部品基板の基板端子を前記試験用ソケット
内に押し込むためのボードプッシャとが具備してあるこ
とが好ましい。
【0020】前記格納部には、前記供給用トレイおよび
/または前記収納用トレイが独立して上下方向に収納さ
れる第1のトレイ収納部と、前記供給用トレイおよび/
または前記収納用トレイが独立して上下方向に収納され
る第2のトレイ収納部と、前記第1のトレイ収納部と前
記第2のトレイ収納部との間に昇降可能に設けられ、前
記第1のトレイ収納部および前記第2のトレイ収納部と
の間で前記供給用トレイおよび/または前記収納用トレ
イの受け渡しを行う第1の昇降手段と、前記第1のトレ
イ収納部、前記第2のトレイ収納部および前記第1の昇
降手段の上部に設けられ、これらの並設方向に移動可能
とされて、前記第1の昇降手段との間で前記供給用トレ
イおよび/または前記収納用トレイの受け渡しを行う水
平搬送手段と、目的とするポジションに対して昇降可能
とされ、前記水平搬送装置との間で前記供給用トレイお
よび/または前記収納用トレイの受け渡しを行う第2の
昇降手段とが具備してあることが好ましい。
【0021】本発明に係る電子部品基板の試験方法は、
格納部の内部に移動可能に収容された供給用トレイから
試験前の電子部品基板を取り出し、ローダ部に待機して
いる試験用トレイに移し替える際に、前記電子部品基板
の表裏面が所定向きであることを検出する工程と、前記
試験用トレイに保持された電子部品基板を、試験用トレ
イと共に測定部へと移動させる工程と、前記測定部へ移
動された試験用トレイ内に電子部品基板が装着してある
状態で、前記電子部品基板の基板端子を前記測定部に装
着してある試験用ソケット内に押し込み、当該電子部品
基板の試験を行う工程と、前記測定部にて試験が行われ
た電子部品基板を試験用トレイから取り出すことなく、
そのままの状態で、アンローダ部へ移動させる工程と、
前記アンローダ部に移動してきた試験用トレイから、電
子部品基板を取り出し、前記格納部に待機してある収納
用トレイに、試験結果に基づき分類して移し替える工程
とを有する。
【0022】前記電子部品基板には、基板の表裏面を検
出するための切り欠きが形成してあり、光検出センサ
が、前記切り欠きを透過する光を検出または検出しない
ことにより、前記電子部品基板の表裏面を判別すること
が好ましい。
【0023】または、光検出センサが、前記切り欠き以
外の部分で反射する光を検出または検出しないことによ
り、前記電子部品基板の表裏面を判別しても良い。
【0024】前記電子部品基板を試験用トレイに移し替
える前に基板把持機構により把持した状態で、前記電子
部品基板の表裏面を検出することが好ましい。
【0025】または、前記電子部品基板を試験用トレイ
に移し替える前に位置決めする際に、前記電子部品基板
の表裏面を検出しても良い。
【0026】または、前記電子部品基板を試験用トレイ
に移し替えた後、前記電子部品基板の表裏面を検出して
も良い。
【0027】
【作用】本発明の電子部品基板の試験装置および試験方
法では、格納部の内部に移動可能に収容された供給用ト
レイから試験前の電子部品基板を取り出し、ローダ部に
待機している試験用トレイに移し替える際に、電子部品
基板の表裏面が所定向きであることを検出する。このた
め、試験用トレイには、全ての電子部品基板の表裏面の
向きが一定方向に揃えられて収容される。その結果、試
験用トレイ内に電子部品基板が装着してある状態で、電
子部品基板の基板端子を試験用ソケット内に押し込み、
当該電子部品基板の試験を行う際に、電子部品基板また
は試験用ソケットの破損を有効に防止することができ
る。
【0028】また、本発明の電子部品基板の試験方法で
は、試験用トレイに複数の電子部品基板を保持したま
ま、試験装置の内部を移動させ、試験測定部において、
同時に複数の電子部品基板を試験することができるの
で、試験のスループットが大幅に向上する。また、試験
測定部において、電子部品基板のピック・アンド・プレ
ース動作を行う必要がなくなり、試験装置の内部構造を
単純化することができ、試験装置全体の小型化、単純化
および低コスト化を図ることができる。また、試験測定
部が内部に設置してあるチャンバの内部を高温または低
温の一定温度に保持することで、電子部品基板の試験時
における温度精度が向上し、正確な試験が可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。図1(A)は本発明の電子部品
基板の試験装置の実施形態を示す平面概念図、同図
(B)はB−B線断面図、図2は同じく側面断面図、図
3は本実施形態で用いられる供給用または収納用トレイ
の一例を示す斜視図、図4(A)は本実施形態のメモリ
モジュール格納部を示す斜視図、同図(B)はトレイ収
納部とエレベータの部分を示す斜視図、図5は本実施形
態のXY搬送装置で用いられるメモリモジュール把持機
構を示す斜視図、図6は本実施形態の測定部全体を示す
断面図、図7は本実施形態で用いられる試験用トレイを
示す斜視図、図8は図7の試験用トレイのインサートを
示す(A)平面図、(B)正面図および(C)側面図、
図9は本実施形態のテストヘッド部を示す斜視図、図1
0はテストヘッド部におけるメモリモジュールとソケッ
トとの接触状態を示す断面図である。
【0030】なお、以下の実施形態では、試験対象とし
て図3に示す形状のメモリモジュール10を例に挙げて
本発明を説明するが、本発明の試験装置の試験対象は同
図に示す形状のメモリモジュールにのみ限定されるもの
ではなく、トレイを積み重ねてトレイ収納部へ収納でき
ないような電子部品であれば全て含まれる趣旨である。
【0031】まず、これら図1〜図10を参照して本実
施形態の試験装置の全体構成を概説する。本実施形態の
試験装置は、図2に示すように、試験対象であるメモリ
モジュール10を取り廻すためのハンドラ1と、メモリ
モジュール10が電気的に接触されるテストヘッドTH
と、このテストヘッドTHに所定パターンのテスト信号
を送り、メモリモジュールのテストを実行するテスタT
Sとから構成されている。
【0032】なお、本発明の試験装置はあらゆるテスト
ヘッドTHおよびテスタTSに適用でき、全てのテスト
ヘッドTHおよびテスタTSが含まれるので、これらは
図2にのみ示すこととし、その他の図面から省略する。
【0033】図1に示すように、ハンドラ1は、テスト
ヘッドTHが装着されるチャンバ100と、これから試
験を行なうメモリモジュール10を格納し、また試験済
のメモリモジュール10を分類して格納するメモリモジ
ュール格納部200と、メモリモジュール10をチャン
バ100に送り込むローダ部300と、チャンバ100
で試験が行なわれた試験済のメモリモジュール10を分
類して取り出すアンローダ部400と、から構成されて
いる。
【0034】このハンドラ1は、メモリモジュール10
に高温または低温の温度ストレスを与えた状態でこのメ
モリモジュール10が適切に動作するかどうかを試験
(検査)し、当該試験結果に応じてメモリモジュール1
0を分類する装置であって、こうした温度ストレスを与
えた状態での動作テストは、試験対象となるメモリモジ
ュール10が多数搭載された供給用トレイ202から当
該ハンドラ1内を搬送される試験用トレイ20にメモリ
モジュール20を載せ替えて実施される。
【0035】この試験用トレイ20は、ローダ部300
でメモリモジュール10が積み込まれた後チャンバ10
0に送り込まれ、当該試験用トレイ20に搭載された状
態でチャンバ100の測定部102において各メモリモ
ジュール10が試験される。そして、試験済のメモリモ
ジュール10はアンローダ部400に運び出された後、
当該アンローダ部400において各メモリモジュール1
0は試験結果に応じた収納用トレイ204に載せ替えら
れる。
【0036】チャンバ100は、試験用トレイ20に積
み込まれたメモリモジュール10に目的とする高温又は
低温の温度ストレスを与えるソークチャンバ(恒温槽)
101と、このソークチャンバ101で熱ストレスが与
えられた状態にあるメモリモジュール10をテストヘッ
ドTHのソケット50に接触させる測定部102と、測
定部102で試験されたメモリモジュール10から、与
えられた熱ストレスを除去するアンソークチャンバ(除
熱槽)103とで構成されている。
【0037】アンソークチャンバ103では、ソークチ
ャンバ101で高温を印加した場合は、メモリモジュー
ル10を送風により冷却して室温に戻し、またはそのま
ま自然冷却させて室温近傍まで戻す。これに対して、ソ
ークチャンバ101で例えば−30℃程度の低温を印加
した場合は、メモリモジュール10を温風またはヒータ
等で加熱して、結露が生じない程度の温度まで戻す。そ
して、この除熱されたメモリモジュール10をアンロー
ダ部400に搬出する。
【0038】なお、アンソークチャンバ103は、ソー
クチャンバ101や測定部102と熱的に断絶すること
が好ましいので、本例ではチャンバ100外にアンソー
クチャンバ103を設けているが、概念的にはチャンバ
100にソークチャンバ103をも含むこともある。
【0039】メモリモジュール格納部200、ローダ部
300、チャンバ100およびアンローダ部400の各
領域の構成をさらに詳細に説明する。
【0040】メモリモジュール格納部200 まず、試験対象であるメモリモジュール10は、ハンド
ラ1に対して、その端子12を下にした直立姿勢で、図
3に示すトレイ202,204に搭載されて搬入され、
また同じ荷姿で搬出される。同図に示す205はメモリ
モジュール10を直立姿勢に保つための凸部である。
【0041】なお、試験前のメモリモジュール10を搭
載するためのトレイを供給用トレイ202と、試験を終
えたメモリモジュール10を搭載するためのトレイを収
納用トレイ204と称することとするが、これらトレイ
202,204は同一形状であっても異なる形状であっ
ても良い。ただし、少なくとも供給用トレイ202は、
搭載されたメモリモジュール10の位置決め機能を備え
るものが望ましい。供給用トレイ202に搭載されたメ
モリモジュール10は、これからハンドラ1内へ搬入さ
れて複数のピックアップ装置(後述するXY搬送装置3
03)によって載せ替え等の操作が行われるからであ
る。
【0042】本実施形態のメモリモジュール格納部20
0には、一対のトレイ収納部212,214が設けられ
ている。図1、図2および図4に示すように、一方のト
レイ収納部212には、主としてこれから試験が行われ
るメモリモジュール10が搭載された供給用トレイ20
2が、積み重ねることなく、互いに独立して上下方向に
保持収納されている。これに対して他方のトレイ収納部
214には、試験を終えたメモリモジュール10が適宜
に分類された収納用トレイ204が、同じく積み重ねる
ことなく互いに独立して上下方向に保持収納されてい
る。すなわち、トレイ202,204はこれらトレイ収
納部212,214にたとえば引き出し棚状に収納され
る。
【0043】なお、これらトレイ収納部212,214
に収納可能なトレイ枚数は特に限定されず、ハンドラ1
の大きさと分類能力等の関係で適宜決定することができ
る。本例では、各トレイ収納部212,214に最大7
枚づつのトレイ202,204を収納できるようになっ
ている。
【0044】また詳細は後述するが、トレイ収納部21
2,214は互いに同じ構造とされているので、供給用
トレイ202、収納用トレイ204の何れをも互いに収
納することができる。つまり、試験結果の分類が、良品
と不良品の別の外に、良品の中でも動作速度が高速のも
の、中速のもの、低速のもの、あるいは不良の中でも再
試験が必要なもの等々、多分類が必要とされる場合は、
2つのトレイ収納部212,214を総合的に使用する
ことで対処することができる。
【0045】一対のトレイ収納部212,214の間に
は、エレベータ206が昇降可能に設けられている。こ
のエレベータ206は、図4(A)に示すように、たと
えばボールネジ駆動装置206aによって、少なくとも
各トレイ収納部212,214の最下段から最上段まで
の間を上下方向に移動制御される。
【0046】このエレベータ206は、各トレイ収納部
212,214との間でトレイ202,204の受け渡
しを行う。こうした動作は、たとえば図4(B)に示す
ように、トレイ202,204またはこれを載置するプ
レートに、流体圧シリンダ206bのロッドなどを引っ
かけ、流体圧シリンダ206bを進退駆動することで、
トレイ202,204の出し入れ操作が実行される。
【0047】これらトレイ収納部212,214および
エレベータ206の直上には、トランアーム208が、
図4に示す±X軸方向に移動自在に設けられている。こ
のトランアーム208は、たとえばボールネジ駆動装置
208aによって±X軸方向の所望の位置に移動制御さ
れる。トランアーム208は、エレベータ206に載置
されたトレイ202,204を受け取って後述するセッ
トプレート210に受け渡したり、逆にセットプレート
210に載置されたトレイ202,204を受け取って
エレベータ206に受け渡す。この際に、トレイ20
2,204を保持および解放するためにフック機構20
8b(図11参照)が開閉可能に設けられている。
【0048】なお、本実施形態ではトランアーム208
の可動方向を±X軸方向にのみ設定しているが、±Z軸
方向に対しても昇降可能として、トレイ202,204
の受け渡しの際に±Z軸方向に昇降させても良い。ま
た、±Y軸方向に対しても可動とし、後述するセットプ
レート210の設定範囲に自由度を持たせても良い。
【0049】本実施形態では、トランアーム208の直
上に3つのセットプレート210が設けられている。こ
れらセットプレート210は、たとえばボールネジ駆動
装置210aによって、それぞれ独立して±Z軸方向に
昇降可能とされ、少なくともトランアーム208よりも
低い位置とトランアーム208よりも高い位置との間を
昇降することができる。ここでいう下限位置が、トレイ
202,204の受け渡しの際の位置であり、上限位置
がトレイ202,204のセット位置(つまり、XY搬
送装置303によりメモリモジュール10を試験用トレ
イ20に引き渡す位置およびXY搬送装置403により
試験用トレイ20からメモリモジュール10を受け取る
位置)である。
【0050】なお、本例では3つのセットプレート21
0が設けられ、図4の左の一つがローダ部300のセッ
トプレート210とされ、右の二つがアンローダ400
のセットプレート210,210とされている。ただ
し、本発明はこれに何ら限定されず、2つであってもま
た4つ以上であっても良い。
【0051】ローダ部300 上述した供給用トレイ202はローダ部300の窓部3
06に下方からセットされ、当該ローダ部300におい
て供給用トレイ202に積み込まれたメモリモジュール
10が、ローダ部300に停止(待機)している試験用
トレイ20に積み替えられる。
【0052】供給用トレイ202から試験用トレイ20
へメモリモジュール10を積み替える搬送装置として
は、図1に示すように、Y軸レール301と、このY軸
レール301に添って供給用トレイ202と試験用トレ
イ20との間を±Y軸方向に移動することができるX軸
レール302と、このX軸レール302に沿って±X軸
方向に移動できる可動ヘッド304とを備えたXY搬送
装置303が用いられる。
【0053】このXY搬送装置303の可動ヘッド30
4には、図5に示すメモリモジュール把持機構500が
下向に装着されている。同図に示す把持機構500は、
把持したメモリモジュール10を±Z軸方向に移動させ
るためのZ軸アクチュエータ502と、メモリモジュー
ル10の両側縁をつかむための一対のチャック504
と、この一対のチャック504を開閉動作させるための
Y軸アクチュエータ506とから構成されている。そし
て、Y軸アクチュエータ506によりチャック504が
開閉することでメモリモジュール10の両側縁をつかん
だり放したりすることができ、またZ軸アクチュエータ
502により、つかんだメモリモジュール10を昇降さ
せることができる。
【0054】このようにして、把持機構500がメモリ
モジュール10をつかみながら移動することで、供給用
トレイ202からメモリモジュール10を把持し、その
メモリモジュール10を試験用トレイ20に積み替え
る。本例の把持機構500は、可動ヘッド303に対し
て例えば8本程度装着されており、一度に8個のメモリ
モジュールを試験用トレイ20に積み替えることができ
る。
【0055】なお、供給用トレイ202において、メモ
リモジュールを搭載するために凹状に形成されたポケッ
トが、メモリモジュール10の形状よりも比較的大きく
形成されているので、供給用トレイ202に格納された
状態におけるメモリモジュール10の位置は、多少なり
ともバラツキを持っている。したがって、この状態でメ
モリモジュール10を把持機構500で把持し、直接試
験用トレイ20に運ぶと、試験用トレイ20のインサー
ト30に正確に落し込むことが困難となる場合もある。
【0056】このため、本実施形態では、供給用トレイ
202の設置位置と試験用トレイ20との間にプリサイ
サ305と呼ばれるメモリモジュール10の位置修正手
段が設けられている。このプリサイサ305は、メモリ
モジュール10が挿入できる程度の比較的深い凹部を有
し、この凹部の周縁が傾斜面で囲まれた形状とされてい
る。したがって、この凹部にメモリモジュール10を落
し込むと、傾斜面でメモリモジュール10の落下位置が
修正されることになる。これにより、8個のメモリモジ
ュール10の相互の位置が正確に定まり、位置が修正さ
れたメモリモジュール10を再び把持機構500で吸着
して試験用トレイ20に積み替えることで、試験用トレ
イ20のインサート30に精度良くメモリモジュール1
0を積み替えることができる。
【0057】また、本実施形態では、図5および図15
に示すように、メモリモジュール10を把持機構500
により把持し、所定の高さ位置に保持した状態で、メモ
リモジュール10の下端中央位置とその隣に形成してあ
る一対の切り欠き14および16を通過する光を受光す
るセンサユニット600が図1中のローダ部300内に
配置してある。図5および図15に示すように、把持機
構500により把持されたメモリモジュール10を挟ん
でセンサユニット600の反対側には、発光ユニット6
10が配置してあり、メモリモジュール10を把持機構
500により把持し、所定の高さ位置に保持した状態
で、メモリモジュール10の一対の切り欠き14および
16を通過する光を発するようになっている。
【0058】図15(A)および(B)に示すように、
センサユニット600は、基板表裏面検出センサとして
のフォトセンサ602aおよび602bを有する。これ
らフォトセンサ602aおよび602bは、センサホル
ダ604に形成してある水平長孔606に沿って移動可
能に装着してある。これらフォトセンサ602aおよび
602bの水平方向間隔は、図5に示すメモリモジュー
ル10の下端に形成してある切り欠き14および16の
間隔に対応している。メモリモジュール10の下端に形
成してある切り欠き14および16の間隔は、メモリモ
ジュール10の種類などに応じて変化することから、フ
ォトセンサ602aおよび602bの間隔も、それに合
わせて調節する必要がある。
【0059】本実施形態では、図15(B)に示すよう
に、センサ602aおよび602bの相対位置を固定す
るための一対のセンサ貫通孔622を持つ位置決めブロ
ック620が、センサホルダ604に対して着脱自在に
取り付けられる。一対のセンサ貫通孔622内に各セン
サ602aおよび602bを挿通させることで、フォト
センサ602aおよび602bの間隔が、切り欠き14
および16の間隔に合わせて固定される。メモリモジュ
ール10の種類に応じて、貫通孔622の間隔が異なる
位置決めブロック620を準備しておき、試験すべきメ
モリモジュール10の種類が変わった段階で、位置決め
ブロック620を交換し、切り欠き14および16の間
隔に合わせたフォトセンサ602aおよび602bの間
隔に調節する。
【0060】発光ユニット610の構造は、フォトセン
サ602aおよび602bが発光素子612aおよび6
12bとなる以外は、基本的には、センサユニット60
0の構造と同様である。すなわち、一対の発光素子61
2aおよび612bが、素子ホルダ614に形成してあ
る水平長孔616に沿って移動可能に装着してある。こ
れら発光素子612aおよび612bの水平方向間隔
は、図5に示すメモリモジュール10の下端に形成して
ある切り欠き14および16の間隔に対応している。メ
モリモジュール10の下端に形成してある切り欠き14
および16の間隔は、メモリモジュール10の種類など
に応じて変化することから、発光素子612aおよび6
12bの間隔も、それに合わせて調節する必要がある。
発光素子612aおよび612bの間隔を調節するため
に、本実施形態では、図15(B)に示すセンサユニッ
ト600のための位置決めブロック620と同様な位置
決めブロックが用いられる。
【0061】メモリモジュール10の下端に形成してあ
る切り欠き14は、メモリモジュール10の下端中央位
置に形成してあるが、切り欠き16はメモリモジュール
10の正面から見て、中央から左側位置に形成してあ
る。したがって、もし仮に、メモリモジュール10の表
裏面が通常と逆の状態で、図5に示す把持機構500が
メモリモジュール10を把持しているとすると、切り欠
き16は、発光ユニット610側からみて、中央よりも
右に位置することになる。その場合には、発光素子61
2bから発する光は、メモリモジュール10の下端に遮
られて、センサ602bで受光することはない。したが
って、このことにより、図5に示す把持機構500がメ
モリモジュール10を表裏面逆の状態で把持しているこ
とを検出することができる。
【0062】前述したように、本例の把持機構500
は、可動ヘッド303に対して例えば複数本程度装着さ
れており、一度に複数個のメモリモジュール10を試験
用トレイ20に積み替えることができる。そこで、本実
施形態では、図15(A)に示すように、一度に複数個
のメモリモジュール10を所定の高さに持ち上げて、メ
モリモジュール10の表裏面の向きが揃っているか否か
を検出する。一度に持ち上げられた複数個のメモリモジ
ュール10のうちの一つでも表裏面の向きが逆のものが
あるとすれば、発光素子612bから発する光は、メモ
リモジュール10の下端に遮られて、センサ602bで
受光することはない。したがって、このことにより、一
度に持ち上げられた複数個のメモリモジュール10のう
ちの少なくとも一つが表裏面逆の状態であることを検出
することができる。
【0063】センサユニット600により検出された検
出信号は、試験装置の制御装置へと入力され、メモリモ
ジュールが表裏面逆の状態で把持されていることが検出
された場合には、アラーム信号などを発生させ、オペレ
ータに知らせる。または、制御装置は、何らかの処理を
行うための制御信号を発生させる。
【0064】これら発光ユニット610およびセンサユ
ニット600の対が設置される場所は、図1に示すロー
ダ部300内であれば特に制限されないが、把持機構5
00により持ち上げられたメモリモジュール10の下端
位置に対応するZ軸高さの位置に設置される。試験すべ
きメモリモジュール10の種類が変化した場合には、メ
モリモジュール10のZ軸方向幅も変化することもあ
る。そこで、メモリモジュール10のZ軸方向幅が変化
した場合でも、切り欠き14および16のZ軸方向高さ
をセンサユニット600および発光ユニット610のZ
軸方向高さ位置に合わせるために、Z軸アクチュエータ
502は、モータアクチュエータであることが好まし
い。圧力シリンダでは、任意のZ軸方向高さ位置でメモ
リモジュール10を停止させることは困難である。
【0065】チャンバ部100 上述したように、試験用トレイ20はローダ部300で
メモリモジュール10を積み込み、ソークチャンバ10
1に運び込まれる。図示は省略するが、ソークチャンバ
101には垂直搬送装置が設けられており、この垂直搬
送装置によって、測定部102が空くまでの間、複数枚
の試験用トレイ20が支持された状態で待機する。そし
て、主としてこの待機中にメモリモジュール10に高温
又は低温の温度ストレスが印加される。
【0066】測定部102には、その中央にテストヘッ
ドTHが配置され、ソケット50が測定部102内に対
して下から臨むようにセットされる。そして、このセッ
トされたテストヘッドTHの上に試験用トレイ20が運
ばれて、複数のメモリモジュール10のそれぞれを複数
のソケット50に電気的に同時に接触させることにより
試験が行われる。試験が終了した試験用トレイ20は、
アンソークチャンバ103で除熱され、メモリモジュー
ル10の温度を室温またはそれに相当する温度に戻した
のち、アンローダ部400に搬出される。
【0067】また、アンローダ部400に搬出された試
験用トレイ20は、図外のローラコンベアなどによっ
て、再びローダ部300およびチャンバ100へ返送さ
れる。
【0068】図7に詳細に示すように、メモリモジュー
ルの試験用トレイ20は、メモリモジュール10が着脱
自在に収容されるインサート30と、複数のインサート
30をX軸方向に沿って一列に保持するトレイ本体20
aとを有する。トレイ本体20aは、矩形状の上部フレ
ーム22と、同じ大きさで矩形状の下部フレーム24と
を有し、これらフレーム22および24は、複数のロッ
ド状スペーサ26で略平行に連結されている。
【0069】上部フレーム22および下部フレーム24
には、各インサート30を貫通させて保持するための保
持孔21,23が、それぞれX軸方向に沿って所定間隔
で形成されている。上部フレーム22に形成された保持
孔21のY軸方向の両端近傍には、一対の位置決め孔2
5がX軸方向に位置ズレして形成されている。これら位
置決め孔25には、図8(C)に示すように、インサー
ト30に形成された位置決めピン42が嵌合し、各イン
サート30をトレイ本体20aに対して位置決めする。
なお、ピン42の下端には、キャップ43が取り付けら
れ、インサート30は、トレイ本体20aに対して抜け
止めされる。
【0070】図7および図8(A),(B)に示すよう
に、インサート30は、逆台形の切り欠き31が形成さ
れた一対の側壁32を有し、これら側壁32の間にモジ
ュール収容空間34が形成されるように、これら側壁3
2は、端壁33aおよび33bで一体化されている。各
インサート30は、たとえば合成樹脂で構成されてい
る。
【0071】図8(B)に示すように、端壁33aおよ
び33bの内側には、収容空間34に対して突出するボ
ス部35が形成されており、各ボス部35の内周に、保
持溝36と保持用底壁37とが形成されている。図8
(A)および(B)に示すように、一対の側板32の間
に形成された収容空間34の底部は、対向するボス部3
5および35の間で、貫通孔38となっており、保持溝
36の保持用底壁37間で保持されるメモリモジュール
10の基板端子12が、貫通孔38を通して、下方に露
出している。
【0072】保持溝36には、メモリモジュール10の
両側端部が上方から着脱自在に差し込まれることが可能
になっており、図8(A)に示すように、保持溝36の
上方には、メモリモジュール10の両側端部を保持溝3
6内に案内するためのテーパ状ガイド溝42が形成され
ている。インサート30の内部では、メモリモジュール
10は、X軸方向およびY軸方向に僅かなクリアランス
を持って保持溝36の保持用底壁37により位置決めさ
れて自重により保持され、インサート30のその他の部
分とは接触しないように比較的広いクリアランスで収容
空間34の隙間が形成されている。
【0073】端壁33aおよび33bの上部には、フラ
ンジ39が一体成形されている。フランジ39は、図7
に示すように、インサート30がトレイ本体20aの保
持孔21および23内に貫通して保持された状態で、上
部フレーム22の保持孔縁部に載せられ、インサート3
0が保持孔21および23から下方に落下するのを防止
する。フランジ39の下面には、図7および図8に示す
ように、それぞれ位置決めピン42が突出して具備し、
これら位置決めピン42は、図8(C)に示すように、
上部フレーム22に形成された位置決め孔25に対して
嵌合する。
【0074】位置決めピン42の下端には、キャップ4
3が装着され、インサート30は、トレイ本体20aに
対して上方への抜け止めがなされる。その結果、各イン
サート30は、トレイ本体20aに対して位置決めされ
て保持される。ただし、位置決め孔25と位置決めピン
42とのクリアランスは、インサート30がトレイ本体
20aに対してX軸,Y軸方向に0.5〜1.5mm程
度に移動可能な程度に大きく設定しておくことが好まし
い。後述するように、各インサート30は、各ボードプ
ッシャ76および各ソケット50に対してそれぞれ位置
決めされる必要があり、トレイ本体20aに対して移動
可能とする必要があるからである。また、各インサート
30は、トレイ本体20aに対して、Z軸方向にも僅か
に移動可能とする必要があることから、図8(C)に示
すキャップ43は、位置決めピン42の下端に対して、
インサート30とトレイ本体20aとのZ軸方向の相対
移動を許容するように取り付けられる。なお、下部フレ
ーム24に形成された保持孔23に対するインサート3
0の下端部外形のクリアランスは、位置決め孔25と位
置決めピン42とのクリアランスと略同一であり、イン
サート30がトレイ本体20aに対して必要以上に傾斜
することを防止している。
【0075】特に図8(B)に示すように、端壁33a
および33bには、フランジ39を貫通するように形成
された上方位置決め孔40と、端壁33aおよび33b
の底部に開口する下方位置決め孔41とが形成されてい
る。上方位置決め孔40には、図6に示すボードプッシ
ャ76の保持板78に形成された位置決めピン80が挿
入され、ボードプッシャ76とインサート30とを位置
決めするようになっている。また、下方位置決め孔41
には、図6に示す試験用ソケット50のソケットガイド
52に形成された位置決めピン56が挿入され、試験用
ソケット50に対して、インサート30に保持されたメ
モリモジュール10の基板端子12を位置決めするよう
になっている。
【0076】図6に示すように、インサート30を保持
してある試験用トレイ20は、トレイ搬送ベース44の
上に載せられ、たとえばX軸方向に搬送可能になってい
る。トレイ搬送ベース44は、ソケット50を保持する
テストヘッドベース48に対して、たとえばスプリング
46(または圧力シリンダ)などの手段により弾性保持
されている。その結果、トレイ搬送ベース44には、テ
ストヘッドベース48上で試験用トレイ20がソケット
50から離れる方向にスプリング力が加えられている。
【0077】測定部102における試験用トレイ20と
テストヘッドTHとの構造関係は以下のようになってい
る。まず図9に示すように、テストヘッドベース48の
上には、共通テスト基板64および個別テスト基板66
を介して、複数のソケット50が、X軸方向に沿って配
置されている。図9に示すソケット50の配置数は、図
7に示す試験用トレイ20に保持されたインサート30
の配置数の整数分の1であることが好ましい。また、図
9に示す各ソケット50間のX軸方向の配置ピッチは、
図7に示すインサート30のX軸方向の配置ピッチの整
数倍であることが好ましい。
【0078】たとえば図7に示すインサート30がX軸
方向に沿って16個配置されている場合には、図9に示
すソケット50は、X軸方向に沿って16個の1/2で
ある8個の配置数で配置する。また、図9に示す各ソケ
ット50間のX軸方向の配置ピッチは、図7に示すイン
サート30のX軸方向の配置ピッチの2倍とする。この
ような配置数および配置ピッチでソケット50を配置す
ることにより、次に示すように、複数回(たとえば2
回)に分けて、試験用トレイ20に保持された全てのメ
モリモジュール10の試験を行うことができる。
【0079】すなわち、まず、図7に示す試験用トレイ
20の各インサート30に保持されたメモリモジュール
10のうち、X軸方向に沿って奇数番目(または偶数番
目)のメモリモジュール10の基板端子12を、図9に
示す各ソケット50のソケット溝51に差し込み、これ
らを同時に試験する。その後、図7に示す試験用トレイ
20をX軸方向に沿って、インサート30のX軸方向の
配置ピッチと同じ間隔だけ移動させ、今度はX軸方向に
沿って偶数番目(または奇数番目)のメモリモジュール
10の基板端子12を、図9に示す各ソケット50のソ
ケット溝51に差し込み、これらを同時に試験する。こ
のようにして試験用トレイ20に保持された全てのメモ
リモジュール10の試験を行うことができる。
【0080】図9に示すように、各ソケット50は、Y
軸方向に沿うソケット溝51が形成されたソケット本体
53と、このソケット本体53を保持する台座68とを
有する。台座68は、個別テスト基板66の上部に接続
されている。また、台座68の上部で、ソケット本体5
3の外周には、Y軸方向に細長い貫通孔54が形成され
たソケットガイド52が装着されており、ソケット本体
53のY軸方向の両端とソケットガイド52との間に
は、貫通孔54の両端部に対応する逃げ溝55が形成さ
れている。図6に示すように、これらの逃げ溝55に
は、インサート30の端壁33aおよび33bの下端に
形成されたボス部35が入り込み、ボス部35の保持溝
36に両側端が保持されたメモリモジュール10の基板
端子12が、ソケット50のソケット溝51内に都合良
く差し込み可能になっている。
【0081】さらに、図10に示すように、ソケット5
0のソケット溝51の内部には、ソケット端子58が配
置されている。ソケット端子58は、メモリモジュール
10の下端に形成された基板端子12がソケット溝51
の内部に挿入された状態で、基板端子12に対して電気
的に接続される。ソケット端子58は、台座68、個別
試験基板66、共通試験基板64およびテストヘッドベ
ース48の内部配線を介して、テストヘッドTHおよび
テスタTSに接続されており、各メモリモジュール10
毎の試験結果を読み取り可能になっている。
【0082】また、本実施形態では、図10に示すよう
に、ソケット溝51の底部には、モジュール10の下端
を受けるパッド60と、パッド60を上方に押し上げる
スプリング力を付与する戻りスプリング62とが設けら
れている。したがって、メモリモジュール10に対して
何らの外力も作用しない状態では、メモリモジュール1
0の下端をソケット溝51から上方に押し出すようにな
っている。
【0083】図6に示すように、搬送ベース44の上に
保持された試験用トレイ20の上部には、ボードプッシ
ャ76を、鉛直方向(Z方向)に移動させるためのZ軸
駆動ユニット70が配置されている。このZ軸駆動ユニ
ット70は、共通駆動板72と、マッチプレート74
と、ボードプッシャ76を保持する保持板78とを有す
る。
【0084】ボードプッシャ76の下面には、各メモリ
モジュール10の上端部を最終的に押圧するための押圧
面71が形成されている。押圧面71のY軸方向の両端
部の位置には、ボードプッシャ76の下面から下方に突
出するガイド突起73が一体に形成されている。また、
ガイド突起73は、インサート30の収容空間34の内
部に入り込むことが可能になっている。
【0085】ガイド突起73の内側には、メモリモジュ
ール10の両上部側端部が挿入されてモジュール10の
インサート30内における傾きを較正するガイド溝77
が形成されている。ガイド溝77の下端には、テーパ部
75が形成されており、ガイド溝77内にメモリモジュ
ール10の両上部側端部が挿入され易くなっている。
【0086】ボードプッシャ76を保持する保持板78
のY軸方向の両端部の下面には、位置決めピン80が設
けられている。この位置決めピン80は、保持板78が
Z軸方向の下方に移動した場合に、インサート30の上
方位置決め孔40の内部に挿入され、ボードプッシャ7
6とメモリモジュール10との位置決めを行う。
【0087】ボードプッシャ76および保持板78は、
ソケット50のX軸方向の配置ピッチに対応した間隔お
よび配置数で、X軸方向に沿って複数配置され、各々の
保持板78は、複数の懸架ロッド82の下端にそれぞれ
固定されている。懸架ロッド82の上端は、個別駆動板
84の下面に固定されている。個別駆動板84も、ソケ
ット50のX軸方向の配置ピッチに対応した間隔および
配置数で、X軸方向に沿って複数配置され、それぞれの
個別駆動板84は、単一のマッチプレート74の上面に
X軸方向に沿って複数形成された各収容溝86の内部に
各々Z軸方向に移動自在に載置されている。各収容溝8
6の内側壁は、すり鉢状のテーパが形成されており、ボ
ードプッシャ76が保持板78、懸架ロッド82および
個別駆動板84を介してマッチプレート74に対して吊
り下げ保持された状態で、個別駆動板84は、収容溝8
6に対して位置決めされて保持される。
【0088】マッチプレート74と共通駆動板72と
は、図13(A)〜(D)に示すように、連結ブロック
92により連結され、これらは同一間隔を保ちながら、
Z軸方向に移動可能になっている。なお、マッチプレー
ト74と共通駆動板72とをZ軸方向に移動させるため
の駆動機構(圧力シリンダあるいはモータアクチュエー
タなど)の図示は省略してある。
【0089】図6に示すように、共通駆動板72の下面
には、各個別駆動板84の上部に対応してY軸方向に一
対のコンタクトシリンダ88が装着されている。各コン
タクトシリンダ88には、押圧パッド90がZ軸方向に
駆動自在に設けられており、後述するように、所定のタ
イミングで、マッチプレート74から浮き上がった個別
駆動板84を下方に押圧可能になっている。
【0090】アンローダ部400 アンローダ部400にも、ローダ部300に設けられた
XY搬送装置303と同一構造のXY搬送装置403が
設けられている。このXY搬送装置403も、Y軸レー
ル401と、このY軸レール401に添って収納用トレ
イ204と試験用トレイ20との間を±Y軸方向に移動
することができるX軸レール402と、このX軸レール
402に沿って±X軸方向に移動できる可動ヘッド40
4とを備え、この可動ヘッド404には、図5に示すメ
モリモジュール把持機構500が下向に装着されてい
る。このXY搬送装置403によって、アンローダ部4
00に運び出された試験用トレイ20から試験済のメモ
リモジュール10が収納用トレイ204に積み替えられ
る。
【0091】また、アンローダ部400には、当該アン
ローダ部400へ運ばれた収納用トレイ204が下方か
ら臨むように配置される一対の窓部406a,406b
が開設されている。記述したように、それぞれの窓部4
06a,406bの下側には、収納用トレイ204を昇
降させるためのセットプレート210,210が設けら
れており、ここでは試験済のメモリモジュール10が積
み替えられて満杯になった収納用トレイ204を載せて
下降し、この満杯トレイ204をトランアーム208に
受け渡す。
【0092】ちなみに、本実施形態のハンドラ1では、
仕分け可能なカテゴリーの最大数をたとえば8種類にし
たい場合でも、アンローダ部400の窓部406a,4
06bには最大2枚の収納用トレイ204しか配置する
ことができない。したがって、リアルタイムに仕分けで
きるカテゴリは2分類に制限される。一般的には、良品
を高速応答素子、中速応答素子、低速応答素子の3つの
カテゴリに分類し、これに不良品を加えて4つのカテゴ
リで充分ではあるが、たとえば試験結果が不明確で再試
験を必要とするものなどのように、これらのカテゴリに
属さないカテゴリが生じることもある。
【0093】このように、アンローダ部400の窓部4
06a,406bに配置された2つの収納用トレイ20
4に割り当てられたカテゴリー以外のカテゴリーに分類
されるメモリモジュール10が発生した場合には、アン
ローダ部400から1枚の収納用トレイ204を格納部
200に戻し、これに代えて新たに発生したカテゴリー
のメモリモジュール10を格納すべき収納用トレイ20
4をアンローダ部400に転送し、そのメモリモジュー
ル10を格納すればよい。
【0094】ただし、仕分け作業の途中で収納用トレイ
204の入れ替えを行うと、その間は仕分け作業を中断
しなければならず、スループットが低下するといった問
題がある。このため、本実施形態のハンドラ1では、ア
ンローダ部400の試験用トレイ20と窓部406a,
406bとの間にバッファ部405を設け、このバッフ
ァ部405に、希にしか発生しないカテゴリのメモリモ
ジュール10を一時的に預かるようにしている。
【0095】たとえば、バッファ部405に30〜60
個程度のメモリモジュール10が格納できる容量をもた
せるとともに、バッファ部405の各格納位置に格納さ
れたメモリモジュール10のカテゴリをそれぞれ記憶す
る記憶装置を設けて、バッファ部405に一時的に預か
ったメモリモジュール10のカテゴリと位置とを各メモ
リモジュール10毎に記憶しておく。そして、仕分け作
業の合間またはバッファ部405が満杯になった時点
で、バッファ部405に預かっているメモリモジュール
10が属するカテゴリの収納用トレイ204を格納部2
00から呼び出し、その収納用トレイ204に収納す
る。このとき、バッファ部405に一時的に預けられる
メモリモジュール10は複数のカテゴリにわたる場合も
あるが、こうしたときは、収納用トレイ204を呼び出
す際に一度に複数の収納用トレイ204をアンローダ部
400の窓部406a,406bに呼び出せばよい。
【0096】次に動作を説明する。まず図11および図
12を参照してメモリモジュール格納部200の動作か
ら説明する。図11および図12では、試験前のメモリ
モジュール10が満載された供給用トレイ202をトレ
イ収納部212の全ての段に収納し、これをハンドラ1
のローダ部300にセットする動作と、ハンドラ1のア
ンローダ部400で試験済みメモリモジュール10が満
載となった収納用トレイ204をトレイ収納部214に
移送する動作とを連続して説明する。
【0097】たとえばトレイ収納部212の最上段から
供給用トレイ202を取り出すとすると、図11(A)
に示すようにまずエレベータ206をトレイ収納部21
2の最上段の高さ位置まで移動させ、図4(B)に示す
流体圧シリンダ206aにてトレイ収納部212の最上
段の供給用トレイ202をエレベータ206に押し出
す。これと相前後して、トランアーム208をエレベー
タ206の直上に移動させておく。
【0098】次に、供給用トレイ202が載置されたエ
レベータをトランアーム208との受け渡し位置まで上
昇させ、トランアーム208のフック機構208bを閉
じることにより供給用トレイ202を受け取ってこれを
保持する。そして、目的のポジションであるローダ部3
00の下部へトランアーム208を移動させる。この移
動の前に、ローダ部300のセットプレート210を下
限位置まで下降させておく。
【0099】この状態を図11(B)に示すが、ここで
セットプレート210を僅かに上昇させ(あるいはトラ
ンアーム208に±Z軸方向の昇降機能が付加されてい
るときはトランアーム208側を僅かに下降させ)、ト
ランアーム208のフック機構208bを開いて供給用
トレイ202をセットプレート210上に受け渡す。そ
して、トランアーム208をその位置から待避させたの
ち、図11(C)に示すようにセットプレート210を
上限位置まで上昇させて供給用トレイ202をローダ部
300にセットする。以上で、試験前のメモリモジュー
ル10が満載された供給用トレイ202をローダ部30
0にセットする動作が完了する。
【0100】図11(C)において、ローダ部300の
下部に位置していたトランアーム208は、試験を終え
たメモリモジュール10が満載された収納用トレイ20
4を受け取るため、アンローダ部400の右側まで移動
する。この移動の前に、アンローダ部400の右側のセ
ットプレート210は下限位置まで下降させておく。そ
して、セットプレート210を僅かに上昇させ(あるい
はトランアーム208に±Z軸方向の昇降機能が付加さ
れているときはトランアーム208側を僅かに下降さ
せ)、トランアーム208のフック機構208bを閉じ
て収納用トレイ204をトランアーム208へ受け渡し
保持する。
【0101】次に図12(A)に示すように、上昇位置
で待機しているエレベータ206の上部までトランアー
ム208を移動させ、ここでトランアーム208のフッ
ク機構208bを開いて収納用トレイ204をエレベー
タ206上に受け渡す。そして、図12(B)に示すよ
うに、トレイ収納部214の所定の空き段(本例では上
から3段目)までエレベータ206を下降させたのち、
図4(B)に示す流体圧シリンダ206bを用いて収納
用トレイ204をトレイ収納部214へ引き込む。以上
で、試験済みメモリモジュール10が満載された収納用
トレイ204をアンローダ部400からトレイ収納部2
14へ移送する動作が完了する。
【0102】このように、本実施形態のトレイ移送装置
を用いると、トレイ収納部212,214そのものを昇
降させる必要がないので、これらトレイ収納部212,
214の上部に昇降軌跡のためのスペースを設ける必要
もない。したがって、試験装置そのものが少なくとも高
さ方向に小型化される。
【0103】なお、図11および図12に示されたトレ
イの取り廻しシーケンスは、本発明の単なる一例に過ぎ
ず、本発明によれば、エレベータ206が一対のトレイ
収納部212,214に収納されたトレイ202,20
4の何れにもアクセスできる構造であるため、ローダ部
300およびアンローダ部400とトレイ収納部21
2,214との間で、何れのトレイ202,204も出
し入れすることができる。
【0104】たとえば、供給用トレイ202と収納用ト
レイ204が同じトレイである場合には、メモリモジュ
ール10が満載された供給用トレイ202を図11
(A)〜(C)に示す手順でローダ部300へ移送し、
その後このローダ部300の供給用トレイ202が空に
なったら、これを直接的または間接的にトランアーム2
08にてアンローダ部400へ移送し、収納用トレイ2
04として用いることもできる。
【0105】また、アンローダ部400でメモリモジュ
ール10が満載となった収納用トレイは、通常はトレイ
収納部214の方へ収納されるが、トレイ収納部212
の方の空の段をも用いることで、分類数の増加に対して
も柔軟に対処することができる。
【0106】すなわち、供給用トレイ202と収納用ト
レイ204とをそれぞれ独立して使用すると、供給用ト
レイ数をA、収納用トレイ数をB、分類数をnとしたと
きに、収納用トレイ204がB=A+(n−1)以上な
いと連続して動作させることができないが、これらのト
レイ202,204を共用化することで、n=B+1ま
で連続的に分類動作を行うことができるようになる。
【0107】上述したメモリモジュール格納部200か
らローダ部300の窓部306にセットされた供給用ト
レイ202に満載された試験前のメモリモジュール10
は、図1に示すXY搬送装置303にてメモリモジュー
ルの試験用トレイ20に移載されたのち、試験用トレイ
20に搭載された状態でチャンバ100内に搬送され
る。このチャンバ100においては、ソークチャンバ
(恒温槽)101にてメモリモジュール10は試験を行
うべき温度(高温または低温)まで加熱または冷却さ
れ、測定部102にてテストヘッドに押し付けられる。
このテストヘッドへの押し付けは、試験用トレイ20に
搭載された状態で行われ、幾つかのメモリモジュール2
0が同時に押し付けられる。
【0108】この測定部102における動作を図13お
よび図14を参照して詳細に説明する。
【0109】まず、図7に示すメモリモジュール10が
複数保持された試験用トレイ20が、図6に示すよう
に、トレイ搬送ベース44により、テストヘッドベース
48の上部に固定してあるソケット50の上方位置ま
で、他の位置から搬送され、ソケット50に対して位置
決めされて停止する。
【0110】次に、図13(A)に示す位置から図13
(B)に示す位置まで、Z軸駆動ユニット70をZ方向
に下降移動させる。すると、図6に示す保持板78の下
面に形成してある位置決めピン80が、試験用トレイ2
0の各インサート30に形成してある上方位置決め孔4
0の内部に入り込み、ボードプッシャ78とインサート
30に保持してあるメモリモジュール10とが位置決め
される。
【0111】同時に、各ボードプッシャ76のガイド突
起73がインサート30の収容空間34の内部に入り込
み、メモリモジュール10の両上部側端部がガイド溝7
7に差し込まれ、インサート30の内部に収容してある
メモリモジュール10の傾きが較正され、メモリモジュ
ール10は、ボードプッシャ76の押圧面71に対して
略垂直に保たれる。
【0112】その時点では、図6に示すボードプッシャ
76の保持板78がインサート30の上面に当接し、イ
ンサート30をトレイ20と共に、下方に押圧する。た
だし、その時点では、図6に示すボードプッシャの押圧
面71は、メモリモジュール10の上端部に完全には接
触していない。
【0113】その後、図13(C)に示すように、駆動
ユニット70をさらにZ方向に沿って下降移動させる
と、連結ブロック92の下端がトレイ搬送ベース44の
上端に当たる。マッチプレート74と共通駆動板72と
のZ方向の間隔は変化せず、搬送ベース44に対して試
験用トレイ20が保持してあるため、インサート30の
上面に接触するボードプッシャ76は、個別駆動板84
と共に、マッチプレート74に対して相対的に僅かに上
方に持ち上がる。ただし、その時点でも、図6に示すボ
ードプッシャ76の押圧面71は、インサート30の内
部に収容してあるメモリモジュール10の上端に完全に
は接触しない。
【0114】次に、図13(D)に示すように、駆動ユ
ニット70をさらにZ方向に沿って下降移動させると、
連結ブロック92は、トレイ搬送ベース44を、図6に
示すスプリング46の力に抗して押し下げる。その結
果、トレイ搬送ベース44に保持してある試験用トレイ
20もZ方向に沿って押し下げられ、図6に示すインサ
ート30のボス部35の下端が、ソケット50の逃げ溝
55内に入り込み、メモリモジュール10の下端がソケ
ット50と接触する。同時に、ソケット50の位置決め
ピン56がインサート30の下方位置決め孔41内に入
り込み、インサート30とソケット50との位置決めが
行われる。
【0115】図14(A)に示すように、駆動ユニット
70をさらにZ方向に沿って下降移動させると、図10
に示すメモリモジュール10の下端がソケット50のソ
ケット溝51内に入り込み始め、ソケット端子58の反
発力で、メモリモジュール10のみは、その位置にとど
まる。すなわち、メモリモジュール10は、インサート
30およびトレイ20の下方移動に対して静止すること
から、相対的に上方に押し戻され、その結果、メモリモ
ジュール10の上端部は、図6に示す押圧面71に接触
する。メモリモジュール10以外のインサート30を含
むトレイ20、搬送ベース44、マッチプレート74お
よび共通駆動板72は、下降移動を継続することにな
る。ただし、図6に示すソケット50のいずれかの位置
にスプリングなどのバネ機構を装着することで、インサ
ート30もメモリモジュール10と共に、下降移動が一
時停止するように構成しても良い。
【0116】図14(B)に示すように、駆動ユニット
70をさらに下降移動させると、連結ブロック44が、
テストヘッドベース48上に具備してあるメカストッパ
94に対して突き当たり、駆動ユニット70の下降移動
が停止される。なお、駆動ユニット70を圧力シリンダ
以外のモータアクチュエータなどで駆動する場合には、
メカストッパ94を用いることなく、数値制御により正
確な位置で下降移動を停止させてても良い。
【0117】次に、図14(C)に示すように、図6に
示すコンタクトシリンダ88を動作させ、押圧パッド9
0を押し下げ、マッチプレート74の上部に浮いていた
個別駆動板84を押し下げる。その結果、ボードプッシ
ャ76の押圧面71がメモリモジュール10を押し下
げ、図10に示すように、メモリモジュール10の下端
がソケット溝51の内部に完全に入り込み、基板端子1
2がソケット端子に対して電気的に接続される。この
時、図6に示すコンタクトシリンダ88は、メモリモジ
ュール10をソケット50のソケット溝51の内部に挿
入するために必要十分な押し下げ力を有し、必要以上に
過大な力を与えないように設計される。メモリモジュー
ル10は、ソケット50に設けられたメカエンド(図示
省略)に突き当てられ、高さ方向の位置決めがなされ
る。この時、コンタクトシリンダ88は、ストロークに
余裕を持っており、メモリモジュール10の高さ寸法誤
差(たとえば0.3mm程度)を吸収し、一定の力でメ
モリモジュール10を下方に押圧するように設計してあ
る。
【0118】なお、図14(B)に示す状態で、インサ
ート30もメモリモジュール10と共に、下降移動が一
時停止するように構成してあった場合には、図14
(C)に示す状態では、図6に示すボードプッシャ76
により、メモリモジュール10と共に、インサート30
も下方に押される。
【0119】図14(C)に示す状態で、図10に示す
ように、各メモリモジュール10の基板端子12がソケ
ット端子58と電気的に接続され、トレイ20内に収容
した状態で複数のメモリモジュール10の試験が同時に
行われる。
【0120】試験の終了後には、図6に示すコンタクト
シリンダ88による押圧を解除し、駆動ユニット70を
上方に移動させる。その結果、トレイ20を保持するト
レイ搬送ベース44が、スプリング46または圧力シリ
ンダなどの戻し機構により、元のトレイ搬送高さまで戻
ろうとする。また、図10に示すソケット50のソケッ
ト溝51の底部に装着してある戻りスプリング62のバ
ネ力によりにより、メモリモジュール10の下端部は、
ソケット溝51から上方に抜去される。なお、本発明で
は、ソケットとしては、図10に示す戻りスプリング6
2などの自己抜去力を有するソケットのみでなく、自己
抜去力のないソケットでも用いることが可能である。
【0121】その場合には、ソケット自身に抜去力がな
いため、メモリモジュール10は、ソケット50に留ま
ったままでいようとする。このため、図6に示すトレイ
搬送ベース44には、メモリモジュール10をソケット
50から抜き出す力と、トレイ20をインサート30と
共にトレイ搬送高さまでに持ち上げる力とが作用するよ
うに、図6に示すスプリング46または圧力シリンダの
持ち上げ力を設計する。なお、メモリモジュール10を
ソケットから抜去するための力は、インサート30とソ
ケット50とが位置決めされた時に、インサート30と
ソケット50とを引き離そうとする力を引き起こすスプ
リングなどを、インサート30またはソケット50に装
着することなどで対応しても良い。
【0122】このような構造を採用することにより、メ
モリモジュール10は、余分な力が作用することなくソ
ケット50に挿入され、ソケット50から抜去すること
ができる。また、万が一、ソケット50へのメモリモジ
ュール10の挿入が失敗したとしても、図6に示すコン
タクトシリンダ88は、ソケット50への挿入力以上の
力では、メモリモジュール10を押し下げようとしない
ので、メモリモジュール10に対してダメージを与える
ことは少ないと共に、トレイ20に余分な負荷が作用す
ることもない。
【0123】こうした試験用トレイ20を用いたハンド
ラ1では、試験用トレイ20に複数のメモリモジュール
10を保持したまま、ハンドラ1の内部を移動させ、試
験測定部102において、同時に複数のメモリモジュー
ル10を試験することが可能になり、試験のスループッ
トが大幅に向上する。また、試験測定部102におい
て、メモリモジュール10のピック・アンド・プレース
動作を行う必要がなくなり、ハンドラ1の内部構造を単
純化することができ、ハンドラ全体の小型化、単純化お
よび低コスト化を図ることができる。また、本実施形態
に係るハンドラ1では、こうした試験機構の全部または
一部をチャンバの内部に配置しているので、チャンバの
内部を高温または低温の一定温度に保持することで、メ
モリモジュール10の試験時における温度精度が向上
し、正確な試験が可能となる。
【0124】なお、本実施形態では、各部材の位置決め
のための手段は、特に限定されず、位置決めピンおよび
位置決め孔以外に、その他の手段を採用しても良い。ま
た、ソケット本体52とソケット本体53とは一体の構
造でも良い。
【0125】さらに、ボードプッシャ76としては、図
6に示す実施形態に限定されず、本発明においては、ガ
イド突起73、ガイド溝77およびテーパ部75は、必
ずしも必須のものではなく、少なくとも押圧面71を有
するものであればよい。ただし、位置決め手段としての
位置決めピン80は、具備させた方が好ましい。
【0126】こうした手順で試験を終えると、試験用ト
レイ20はアンソークチャンバ103に搬送され、試験
を終えたメモリモジュール10を室温近傍まで戻す。こ
れは主として低温印加を行った場合の結露防止を目的と
して行われる。
【0127】室温まで戻されたメモリモジュール10が
満載された試験用トレイ20は、アンローダ部400へ
搬送され、ここでXY搬送装置403を用いて試験済み
メモリモジュール10を収納用トレイ204へ移載す
る。このとき、各メモリモジュール10はそれぞれの試
験結果に応じた収納用トレイ204へ移載される。
【0128】ここで、図5および図15に示すセンサユ
ニット600および発光ユニット610の作用を次に説
明する。本実施形態の試験装置および試験方法では、格
納部200の内部に移動可能に収容された供給用トレイ
202から試験前のメモリモジュール10を取り出し、
ローダ部300に待機している試験用トレイ20に移し
替える際に、センサユニット600および発光ユニット
610の対により、メモリモジュール10の表裏面が所
定向きに揃っている否かを検出する。このため、試験用
トレイ20には、全てのメモリモジュール10の表裏面
の向きが一定方向に揃えられて収容される。その結果、
試験用トレイ20内にメモリモジュール10が装着して
ある状態で、メモリモジュール10の基板端子12を試
験用ソケット50内に押し込み、当該メモリモジュール
10の試験を行う際に、メモリモジュール10または試
験用ソケット50の破損を有効に防止することができ
る。
【0129】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されることなく、本発明の範囲内で種々に改変すること
ができる。たとえば、上述した実施形態では、把持機構
500によりメモリモジュール10をZ軸方向の所定の
高さに持ち上げた位置で、センサユニット600および
発光ユニット610の対で、一度に複数のメモリモジュ
ール10の表裏面の向きを検出している。その他の実施
形態として、図16に示すように、プリサイサ305に
形成してあるメモリモジュール収容凹部310の底部
に、メモリモジュール10の面に対して略垂直方向に貫
通する1以上の貫通孔312を形成し、この貫通孔31
2の両端に、センサユニット600および発光ユニット
610を設置しても良い。
【0130】貫通孔312は、図5に示すメモリモジュ
ール10の表裏面が正常状態で、その下端に形成してあ
る切り欠き14および16の位置に対応して、2箇所形
成しても良いし、切り欠き14および16を透過できる
幅を持つ一箇所の貫通孔でも良い。センサユニット60
0および発光ユニット610の構成および作用は、前述
した実施形態と同様である。
【0131】また、その他の実施形態として、図7に示
す試験用トレイ20の各インサート30およびトレイ本
体20aに、メモリモジュール10の下端に形成してあ
る切り欠き14および16に対応するパターンで、図1
6に示すプリサイサ305の貫通孔と同様な構成の貫通
孔を形成しても良い。この試験用トレイ20が、図1に
示すローダ部300の待機位置に搬送されてきた場合に
は、図7中のX軸方向両側に、図16に示すセンサユニ
ット600および発光ユニット610が位置し、図16
に示す場合と同様にして、複数のメモリモジュール10
の表裏面の向きが一方向に並んでいるか否かを検出する
ことができる。
【0132】また、上述した各実施形態では、発光ユニ
ット610とセンサユニット600とを、複数のメモリ
モジュール10を挟んで両側に配置させ、切り欠き14
および16を透過する光を検出または検出しないことに
より、メモリモジュール10の表裏面を判別させてい
る。その他の実施形態として、発光ユニット610とセ
ンサユニット600とを一体化し、メモリモジュール1
0の片側に配置し、切り欠き14または16が形成され
ていない部分で反射する光を検出または検出しないこと
により、メモリモジュール10の表裏面を判別させても
良い。
【0133】さらに、上述した実施形態では試験対象と
してメモリモジュール10を例に挙げたが、本発明の試
験装置の試験対象は、メモリモジュールにのみ限定され
る意味ではなく、トレイを積み重ねてトレイ収納部へ収
納できないような電子部品であれば全て含まれる趣旨で
ある。
【0134】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、たとえばメモリモジュールなどの電子部品基板を収
容した状態で、電子部品基板を試験するために適した電
子部品基板の試験装置および試験方法であって、特に、
電子部品基板および試験用ソケットの破損を防止するこ
とができる電子部品基板の試験装置および試験方法を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子部品基板の試験装置の実施形態を
示す(A)概略平面図および(B)正面概略断面図であ
る。
【図2】図1に示す電子部品基板の試験装置の側面概略
断面図である。
【図3】本発明で用いられる供給用または収納用トレイ
の一例を示す斜視図である。
【図4】(A)は図1のメモリモジュール格納部を示す
斜視図、同図(B)は同じくトレイ収納部とエレベータ
の部分を示す斜視図である。
【図5】図1のXY搬送装置で用いられるメモリモジュ
ール把持機構を示す斜視図である。
【図6】図1の測定部全体を示す断面図である。
【図7】本発明で用いられる試験用トレイの一例を示す
斜視図である。
【図8】図7の試験用トレイのインサートを示す(A)
平面図、(B)正面図および(C)側面図である。
【図9】図1のテストヘッド部を示す斜視図である。
【図10】図1のテストヘッド部におけるメモリモジュ
ールとソケットとの接触状態を示す断面図である。
【図11】本発明の供給用または収納用トレイの取り廻
し方法を説明するための概念図である。
【図12】図11の続きを示す概念図(その2)であ
る。
【図13】図1の測定部における動作を説明するための
要部断面図である。
【図14】図13の続きを示す要部断面図である。
【図15】(A)はセンサとメモリモジュールの切り欠
きとの関係を示す図、(B)はセンサユニットの分解図
である。
【図16】他の実施形態に係るセンサとメモリモジュー
ルの切り欠きとの関係を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ハンドラ(電子部品基板の試験装置) 100…チャンバ 200…メモリモジュール格納部 202…供給用トレイ 204…収納用トレイ 206…エレベータ(第1の昇降手段) 208…トランアーム(水平搬送手段) 210…セットプレート(第2の昇降手段) 212,214…トレイ収納部 300…ローダ部 400…アンローダ部 405…バッファ部 406a,406b…窓部 500…把持機構 600…センサユニット(基板表裏面検出センサ) 610…発光ユニット 10…メモリモジュール(電子部品基板) 12…端子 14,16…切り欠き 20…試験用トレイ 20a…トレイ本体 30…インサート 40…上方位置決め孔(第1位置決め孔) 41…下方位置決め孔(第2位置決め孔) 50…試験用ソケット 74…マッチプレート 76…ボードプッシャ
フロントページの続き Fターム(参考) 2G003 AA08 AC03 AD02 AG01 AG11 AH00 AH07 2G032 AA07 AB02 AE01 AJ07 AL00 4M106 AA20 BA14 DG02 DG03 DG16 DH07 9A001 BB06 HH35 JJ49 KK54 LL05

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験前および試験済の電子部品基板を格
    納する格納部と、 前記試験前の電子部品基板を試験する測定部と、 前記試験前の電子部品基板を前記測定部に送り込むロー
    ダ部と、 前記測定部で試験が行なわれた試験済の電子部品基板を
    分類して取り出し、前記格納部へ受け渡すアンローダ部
    と、 前記格納部の内部に移動可能に収容され、前記試験前の
    電子部品基板が保持される供給用トレイと、 前記格納部の内部に移動可能に収容され、前記試験済の
    電子部品基板が保持される収納用トレイと、 前記ローダ部、測定部およびアンローダ部を循環移動す
    るように配置され、前記電子部品基板を保持する試験用
    トレイと、 前記ローダ部に具備され、前記供給用トレイ内に保持さ
    れた電子部品基板を前記試験用トレイ内に搬送する第1
    搬送手段と、 前記アンローダ部に具備され、前記試験用トレイ内に保
    持された試験済の電子部品を、試験結果に応じて分類し
    て前記収納用トレイ内に搬送する第2搬送手段と、 前記ローダ部に設置してあり、前記試験用トレイに保持
    される前記電子部品基板の表裏面が所定向きであること
    を検出する基板表裏面検出センサと、 を有する電子部品基板の試験装置。
  2. 【請求項2】 前記電子部品基板には、基板の表裏面を
    検出するための切り欠きが形成してあり、 前記基板表裏面検出センサが、前記切り欠きを透過する
    光を検出または検出しないことにより、前記電子部品基
    板の表裏面を判別することを特徴とする請求項1に記載
    の電子部品基板の試験装置。
  3. 【請求項3】 前記電子部品基板には、基板の表裏面を
    検出するための切り欠きが形成してあり、 前記基板表裏面検出センサが、前記切り欠き以外の部分
    で反射する光を検出または検出しないことにより、前記
    電子部品基板の表裏面を判別することを特徴とする請求
    項1に記載の電子部品基板の試験装置。
  4. 【請求項4】 前記基板表裏面検出センサが、前記電子
    部品基板を試験用トレイに移し替える前に基板把持機構
    により把持した状態で、前記電子部品基板の表裏面を検
    出する位置に設置してあることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の電子部品基板の試験装置。
  5. 【請求項5】 前記基板表裏面検出センサが、前記電子
    部品基板を試験用トレイに移し替える前に位置決めする
    ためのプリサイサの近傍に設置してあることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の電子部品基板の試験
    装置。
  6. 【請求項6】 前記基板表裏面検出センサが、前記電子
    部品基板を試験用トレイに移し替えるために試験用トレ
    イが待機する位置に設置してあることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の電子部品基板の試験装置。
  7. 【請求項7】 複数の前記基板表裏面検出センサを移動
    自在に保持するセンサホルダと、 前記センサホルダに対して着脱自在に装着され、複数の
    前記基板表裏面検出センサの相対位置を固定するための
    センサ貫通孔を持つ位置決めブロックとをさらに有する
    請求項1〜6のいずれかに記載の電子部品基板の試験装
    置。
  8. 【請求項8】 前記試験用トレイが、 前記電子部品基板の基板端子が露出するように、前記電
    子部品基板の両側端部が移動自在に挿入される保持溝が
    形成してあるインサートと、 前記電子部品基板の基板端子が露出するように、前記イ
    ンサートを保持するトレイ本体とを有する請求項1〜7
    のいずれかに記載の電子部品基板の試験装置。
  9. 【請求項9】 前記測定部には、 前記電子部品基板の基板端子が着脱自在に挿入される試
    験用ソケットと、 前記電子部品基板が前記試験用トレイ内に装着してある
    状態で、前記電子部品基板の基板端子を前記試験用ソケ
    ット内に押し込むためのボードプッシャとが具備してあ
    る請求項1〜8のいずれかに記載の電子部品基板の試験
    装置。
  10. 【請求項10】 前記格納部には、 前記供給用トレイおよび/または前記収納用トレイが独
    立して上下方向に収納される第1のトレイ収納部と、 前記供給用トレイおよび/または前記収納用トレイが独
    立して上下方向に収納される第2のトレイ収納部と、 前記第1のトレイ収納部と前記第2のトレイ収納部との
    間に昇降可能に設けられ、前記第1のトレイ収納部およ
    び前記第2のトレイ収納部との間で前記供給用トレイお
    よび/または前記収納用トレイの受け渡しを行う第1の
    昇降手段と、 前記第1のトレイ収納部、前記第2のトレイ収納部およ
    び前記第1の昇降手段の上部に設けられ、これらの並設
    方向に移動可能とされて、前記第1の昇降手段との間で
    前記供給用トレイおよび/または前記収納用トレイの受
    け渡しを行う水平搬送手段と、 目的とするポジションに対して昇降可能とされ、前記水
    平搬送装置との間で前記供給用トレイおよび/または前
    記収納用トレイの受け渡しを行う第2の昇降手段とが具
    備してある請求項1〜9のいずれかに記載の電子部品基
    板の試験装置。
  11. 【請求項11】 格納部の内部に移動可能に収容された
    供給用トレイから試験前の電子部品基板を取り出し、ロ
    ーダ部に待機している試験用トレイに移し替える際に、
    前記電子部品基板の表裏面が所定向きであることを検出
    する工程と、 前記試験用トレイに保持された電子部品基板を、試験用
    トレイと共に測定部へと移動させる工程と、 前記測定部へ移動された試験用トレイ内に電子部品基板
    が装着してある状態で、前記電子部品基板の基板端子を
    前記測定部に装着してある試験用ソケット内に押し込
    み、当該電子部品基板の試験を行う工程と、 前記測定部にて試験が行われた電子部品基板を試験用ト
    レイから取り出すことなく、そのままの状態で、アンロ
    ーダ部へ移動させる工程と、 前記アンローダ部に移動してきた試験用トレイから、電
    子部品基板を取り出し、前記格納部に待機してある収納
    用トレイに、試験結果に基づき分類して移し替える工程
    とを有する電子部品基板の試験方法。
  12. 【請求項12】 前記電子部品基板には、基板の表裏面
    を検出するための切り欠きが形成してあり、光検出セン
    サが、前記切り欠きを透過する光を検出または検出しな
    いことにより、前記電子部品基板の表裏面を判別するこ
    とを特徴とする請求項11に記載の電子部品基板の試験
    方法。
  13. 【請求項13】 前記電子部品基板には、基板の表裏面
    を検出するための切り欠きが形成してあり、光検出セン
    サが、前記切り欠き以外の部分で反射する光を検出また
    は検出しないことにより、前記電子部品基板の表裏面を
    判別することを特徴とする請求項11に記載の電子部品
    基板の試験方法。
  14. 【請求項14】 前記電子部品基板を試験用トレイに移
    し替える前に基板把持機構により把持した状態で、前記
    電子部品基板の表裏面を検出することを特徴とする請求
    項11〜13のいずれかに記載の電子部品基板の試験方
    法。
  15. 【請求項15】 前記電子部品基板を試験用トレイに移
    し替える前に位置決めする際に、前記電子部品基板の表
    裏面を検出することを特徴とする請求項11〜13のい
    ずれかに記載の電子部品基板の試験方法。
  16. 【請求項16】 前記電子部品基板を試験用トレイに移
    し替えた後、前記電子部品基板の表裏面を検出すること
    を特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の電子
    部品基板の試験方法。
JP11135976A 1999-05-17 1999-05-17 電子部品基板の試験装置および試験方法 Withdrawn JP2000329819A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11135976A JP2000329819A (ja) 1999-05-17 1999-05-17 電子部品基板の試験装置および試験方法
KR1020000026370A KR20000077300A (ko) 1999-05-17 2000-05-17 전자 부품 기판의 시험장치 및 시험방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11135976A JP2000329819A (ja) 1999-05-17 1999-05-17 電子部品基板の試験装置および試験方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000329819A true JP2000329819A (ja) 2000-11-30

Family

ID=15164285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11135976A Withdrawn JP2000329819A (ja) 1999-05-17 1999-05-17 電子部品基板の試験装置および試験方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2000329819A (ja)
KR (1) KR20000077300A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002075342A1 (en) * 2001-03-20 2002-09-26 Rentec B.V. Apparatus and method for testing circuit modules
JP2007057444A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Nidec-Read Corp 基板検査装置、及び基板検査装置の温度維持機構
KR101499574B1 (ko) * 2010-06-15 2015-03-10 (주)테크윙 모듈아이씨 핸들러 및 모듈아이씨 핸들러에서의 로딩방법
KR20190143081A (ko) * 2018-06-20 2019-12-30 엠에스테크놀러지 주식회사 트레이 피더
JP2021139629A (ja) * 2020-03-02 2021-09-16 エスペック株式会社 板状試料載置治具

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI269772B (en) * 2006-01-24 2007-01-01 Au Optronics Corp Apparatus for loading and unloading workpiece
KR102172787B1 (ko) * 2019-03-13 2020-11-02 주식회사 오킨스전자 리플로우 솔더링 공정 시 납 전이가 방지되는 반도체 테스트용 버티컬 젠더 및 그 제조 방법

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002075342A1 (en) * 2001-03-20 2002-09-26 Rentec B.V. Apparatus and method for testing circuit modules
US6943541B2 (en) 2001-03-20 2005-09-13 Rentec B.V. Apparatus and method for testing circuit modules
JP2007057444A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Nidec-Read Corp 基板検査装置、及び基板検査装置の温度維持機構
KR101499574B1 (ko) * 2010-06-15 2015-03-10 (주)테크윙 모듈아이씨 핸들러 및 모듈아이씨 핸들러에서의 로딩방법
KR20190143081A (ko) * 2018-06-20 2019-12-30 엠에스테크놀러지 주식회사 트레이 피더
KR102104611B1 (ko) 2018-06-20 2020-04-24 엠에스테크놀러지 주식회사 트레이 피더
JP2021139629A (ja) * 2020-03-02 2021-09-16 エスペック株式会社 板状試料載置治具
JP7274436B2 (ja) 2020-03-02 2023-05-16 エスペック株式会社 板状試料載置治具

Also Published As

Publication number Publication date
KR20000077300A (ko) 2000-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7400161B2 (en) Electronic device test system
KR100301750B1 (ko) 반도체디바이스용트레이꺼내기장치및반도체디바이스용트레이수납장치
JP4202498B2 (ja) 部品ハンドリング装置
KR101767663B1 (ko) 기판 제조 설비 및 기판 제조 방법
JP4451992B2 (ja) 試験用電子部品搬送媒体、電子部品試験装置および試験方法
KR100748482B1 (ko) 반도체 소자 테스트 핸들러
JPH10232262A (ja) 半導体デバイスのテスト用搬送装置
WO1999001776A1 (fr) Controleur de semi-conducteurs et plateau d'essai associe
WO2004106945A2 (ja) 電子部品試験装置
US20090314607A1 (en) Electronic device conveying method and electronic device handling apparatus
JPH11297791A (ja) トレイ移送アーム及びこれを用いたトレイの移載装置、ic試験装置並びにトレイの取り廻し方法
JP2000329809A (ja) 電子部品基板の試験装置および試験方法
JP2000329819A (ja) 電子部品基板の試験装置および試験方法
JPH112657A (ja) 複合ic試験装置
JP2001033519A (ja) 電子部品試験装置用インサート
WO2008050443A1 (fr) Plateau client et appareil de test de composant électronique
KR101104291B1 (ko) 트레이 반송장치 및 이를 구비한 전자부품 시험장치
JPH09152466A (ja) Ic試験方法及び装置
CN101211808A (zh) 用在搬送机中的捡拾器和使该捡拾器放置封装芯片的方法
JP2000356665A (ja) 電子部品基板用トレイ、電子部品基板の試験装置および試験方法
JP2000206186A (ja) トレイ移送装置
JP2000206194A (ja) 電子部品基板試験用トレイおよび電子部品基板の試験装置
KR20000053458A (ko) 전자부품기판의 시험장치
JP2000356666A (ja) 電子部品試験用トレイ搬送装置、電子部品の試験装置および試験方法
JP2001116800A (ja) 電子部品試験装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060801