JP2001033519A - 電子部品試験装置用インサート - Google Patents

電子部品試験装置用インサート

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JP2001033519A
JP2001033519A JP11203552A JP20355299A JP2001033519A JP 2001033519 A JP2001033519 A JP 2001033519A JP 11203552 A JP11203552 A JP 11203552A JP 20355299 A JP20355299 A JP 20355299A JP 2001033519 A JP2001033519 A JP 2001033519A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被試験ICのコンタクト部への位置決め精度に
優れるとともに構成部品の汎用性に優れた電子部品試験
装置用インサートを提供する。 【解決手段】被試験電子部品ICを搭載して電子部品試
験装置1内を取り廻すトレイTSTに、微動可能に設け
られるインサート16であって、被試験電子部品のボー
ル端子HBに接触してこれを位置決めするガイド孔16
12を有し、インサート本体に対して微動可能に設けら
れたガイドコア161を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路素
子などの電子部品(以下、単にICともいう。)をテス
トするための電子部品試験装置およびこれに用いられる
トレイ並びにインサートに関し、特に被試験ICのコン
タクト部への位置決め精度に優れるとともに構成部品の
汎用性に優れたインサート、トレイおよび電子部品試験
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハンドラ (handler)と称される電子部品
試験装置では、トレイに収納された多数のICを試験装
置内に搬送し、各ICをテストヘッドに電気的に接触さ
せ、電子部品試験装置本体(以下、テスタともいう。)
に試験を行わせる。そして、試験を終了すると各ICを
テストヘッドから搬出し、試験結果に応じたトレイに載
せ替えることで、良品や不良品といったカテゴリへの仕
分けが行われる。
【0003】従来の電子部品試験装置には、試験前のI
Cを収納したり試験済のICを収納するためのトレイ
(以下、カスタマトレイともいう。)と、電子部品試験
装置内を循環搬送されるトレイ(以下、テストトレイと
もいう。)とが相違するタイプのものがあり、この種の
電子部品試験装置では、試験の前後においてカスタマト
レイとテストトレイとの間でICの載せ替えが行われて
おり、ICをテストヘッドに接触させてテストを行うテ
スト工程においては、ICはテストトレイに搭載された
状態でテストヘッドに押し付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ボールグリ
ッドアレイ(BGA:Ball Grid Aray)型ICをテスト
する場合、図17に示されるように、テストヘッド10
4のコンタクト部は、スプリング(不図示)によって出
没可能に設けられた複数のコンタクトピン51からな
り、その先端には、図18のB部に示されるように、被
試験ICのボール状入出力端子(以下、半田ボールHB
ともいう。)に応じた円錐状凹部51aが形成されてい
る。従来の電子部品試験装置では、ICのパッケージモ
ールドPMの外周形状を用いて被試験ICとコンタクト
ピン51との位置合わせを行っていた。
【0005】しかしながら、チップサイズパッケージ
(CSP:Chip Size Package)等のICでは、パッケー
ジモールドPMの寸法精度がきわめてラフであり、外周
形状と半田ボールHBとの位置精度が必ずしも保障され
ていない。このため、ICパッケージモールドPMの外
周で位置決めを行うと、図18のC部に示されるよう
に、コンタクトピン51に対して半田ボールHBがずれ
た状態で押し付けられることになり、コンタクトピン5
1の鋭利な先端で半田ボールHBに損傷を与えるおそれ
があった。
【0006】また、パッケージモールドPMの外周形状
の寸法が精度良くされたICであっても、外周形状によ
り位置決めを行うと、半田ボールHBのマトリックスが
同じICであっても、外周形状が異なるとテストトレイ
のインサートまでも交換する必要が生じ、テストコスト
がアップすることになる。
【0007】また、チップサイズパッケージIC以外の
ICでも、コンタクトピン51による半田ボールHBへ
の損傷を回避するために、被試験ICをテストヘッドの
コンタクトピン51へ押し付ける前に、被試験ICをソ
ケット部で離し、ここで一旦位置決めしていたので、I
C試験装置のインデックスタイムが長くなるという問題
があった。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、被試験ICのコンタクト部
への位置決め精度に優れるとともに構成部品の汎用性に
優れた電子部品試験装置用インサートを提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1−1)上記目的を達
成するために、本発明の第1の観点によれば、被試験電
子部品を搭載して電子部品試験装置内を取り廻すトレイ
に、微動可能に設けられるインサートであって、前記被
試験電子部品の端子に接触してこれを位置決めする第1
のガイドを有し、インサート本体に対して微動可能に設
けられたガイドコアを備えたインサートが提供される。
【0010】本発明のインサートでは、被試験電子部品
のパッケージモールドを位置決めするのではなく、コン
タクト部に押し当てられる端子自体を直接的に第1のガ
イドで位置決めするので、コンタクト部に対する被試験
電子部品の端子の位置決め精度が著しく向上し、端子の
損傷等を防止できる。
【0011】この場合、被試験電子部品の端子を位置決
めする第1のガイドは、インサート本体に対して微動可
能に設けられたガイドコアに形成されているので、イン
サート本体と被試験電子部品の端子との間に搭載誤差が
あっても、ガイドコアの微動動作によってこれを吸収す
ることができる。
【0012】この結果、コンタクト部への押し付け前に
被試験電子部品の位置修正を行う工程が不要となって、
電子部品試験装置のインデックスタイムを短縮すること
ができる。
【0013】また、被試験電子部品の端子の配列マトリ
ックスが共通すれば、パッケージモールドの形状が相違
してもインサートを共用することができ、専用部品の製
作や交換などの段取り作業時間に要するコストを低減す
ることができる。
【0014】さらに、被試験電子部品の配列マトリック
スが相違する場合でも、ガイドコアのみの交換で足り、
インサート本体は共用化できるので、専用部品の製作に
要するコストを低減することができる。
【0015】(1−2)上記発明においては特に限定さ
れないが、ガイドコアは、前記電子部品試験装置の、前
記被試験電子部品をピックアップする搬送機との位置決
めを行う第2のガイドを有することがより好ましい。
【0016】第2のガイドを用いて電子部品試験装置の
ピックアップ搬送機との位置決めを行うことで、被試験
電子部品をトレイへ載せる際および被試験電子部品をト
レイから取り出す際に、トレイ本体やインサート本体と
ピックアップ搬送機との位置関係(位置誤差)に拘わら
ず、ピックアップ搬送機とガイドコアとの位置精度が確
保できる。したがって、ピックアップ搬送機で精度よく
被試験電子部品を保持していれば、ガイドコアの正規の
位置に被試験電子部品を搭載することができる。また、
ガイドコアに被試験電子部品が精度よく搭載されていれ
ば、これをピックアップ搬送機で精度よく保持すること
ができるので、搭載先へ精度よく被試験電子部品を搬送
することができる。
【0017】(1−3)また、上記発明においては特に
限定されないが、ガイドコアは、前記電子部品試験装置
のテストヘッドのコンタクト部との位置決めを行う第3
のガイドを有することがより好ましい。
【0018】第3のガイドを用いてテストヘッドのコン
タクト部との位置決めを行うことで、被試験電子部品の
端子をコンタクト部へ押し付ける際に、トレイ本体やイ
ンサート本体とコンタクト部との位置関係(位置誤差)
に拘わらず、コンタクト部とガイドコアとの位置精度が
確保できる。これにより、被試験電子部品の端子が正し
くコンタクト部に押し付けられ、端子の損傷等を防止す
ることができる。
【0019】(1−4)上記発明においては特に限定さ
れないが、前記第2のガイドと前記第3のガイドとを、
共通の孔またはピンで構成することがより好ましい。
【0020】(1−5)本発明において適用される被試
験電子部品は、特に限定されず、全てのタイプの電子部
品が含まれるが、特に被試験電子部品の端子がボール状
端子である、いわゆるボールグリッドアレイ型ICに適
用するとその効果も特に著しい。
【0021】また、本発明における第1のガイドは、被
試験電子部品の端子に接触してこれを位置決めする機能
を備えたものであれば、その形状、設定位置、数、材質
等々は特に限定されず、全てのものが含まれる。
【0022】たとえば、第1のガイドとして、ボールグ
リッドアレイ型ICのボール状端子が嵌合する孔を挙げ
ることができる。この場合、全てのボール状端子にそれ
ぞれ嵌合する孔を設けることも、あるいは幾つかのボー
ル状端子にそれぞれ嵌合する孔を設けることもできる。
さらに、一つのボール状端子を一つの孔に嵌合させる手
段以外にも、一つの孔に、ある一つのボール状の端子の
一端と他のボール状端子の一端とを嵌合させることもで
きる。なお、ここでいう「孔」とは、ガイドコアを貫通
する貫通孔以外にも、ガイドコアを貫通しない凹部など
も含む趣旨である。
【0023】(2)上記目的を達成するために、本発明
の第2の観点によれば、電子部品試験装置のテストヘッ
ドのコンタクト部へ被試験電子部品を搬入し、これを搬
出するトレイであって、上記インサートを有するトレイ
が提供される。
【0024】(3)さらに、上記目的を達成するため
に、本発明の第3の観点によれば、テストヘッドのコン
タクト部へ被試験電子部品の端子を押し付けてテストを
行う電子部品試験装置であって、上記トレイを有する電
子部品試験装置が提供される。
【0025】この場合、前記トレイに前記被試験電子部
品を搭載する前に、前記被試験電子部品の位置を修正す
るプリサイサをさらに有し、前記プリサイサは、前記被
試験電子部品の端子に接触してこれを位置決めする第4
のガイドと、前記被試験電子部品を前記第4のガイドに
て位置決めする際に、前記被試験電子部品の端子以外の
部分を案内して前記被試験電子部品の端子を前記第4の
ガイドに合致させる第5のガイドと、を有することがよ
り好ましい。
【0026】さらにこの場合、前記プリサイサは、前記
被試験電子部品をピックアップする搬送機との位置決め
を行う第6のガイドを有することがより好ましい。
【0027】被試験電子部品が搭載されるカスタマトレ
イは、使用者によって搭載数や搭載ピッチが相違するこ
とが少なくないが、こうしたカスタマトレイに搭載され
た被試験電子部品を、電子部品試験装置内を搬送される
トレイに載せ替える際に、そのピッチを変更する必要が
ある。本発明のプリサイサはこの種のピッチ変更や、そ
の他被試験電子部品の姿勢修正に用いて好ましいもので
ある。
【0028】特に本発明では、プリサイサに被試験電子
部品を載せると、まず第5のガイドによって端子以外の
部分がガイドされ、そして電子部品の端子が第4のガイ
ドに合致する。これにより、プリサイサに移載された電
子部品は、その位置が正確に定まることとなり、こうし
て位置精度が確保された電子部品を、第6のガイドを用
いてピックアップ搬送機で保持すれば、保持の位置精度
が高まることになる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の電子部品試験装置の
実施形態を示す斜視図、図2は図1の電子部品試験装置
における被試験電子部品の取り廻し方法を示すトレイの
フローチャート、図3は図1の電子部品試験装置のIC
ストッカの構造を示す斜視図、図4は図1の電子部品試
験装置で用いられるカスタマトレイを示す斜視図、図5
は図1の電子部品試験装置で用いられるテストトレイを
示す一部分解斜視図、図6は本発明のインサートの実施
形態を示す分解斜視図、図7は図6の VII-VII線に沿う
断面図、図8は図7のVIII部を拡大した断面図、図9は
図1の電子部品試験装置における電子部品の載せ替え方
法を説明するための要部斜視図、図10は図1のテスト
ヘッドにおけるプッシャ、インサート、ソケットガイド
およびコンタクトピンの構造を示す断面図、図11は本
発明のインサートの他の実施形態を示す分解斜視図、図
12は図11の XII-XII線に沿う断面図、図13は本発
明のインサートのさらに他の実施形態を示す分解斜視
図、図14は図13の XIV-XIV線に沿う断面図、図15
は本発明に係るガイドコアの他の実施形態を示す斜視図
および断面図、図16は本発明に係るガイドコアのさら
に他の実施形態を示す斜視図および断面図である。
【0030】なお、図2は本実施形態の電子部品試験装
置における被試験電子部品(以下、単に被試験ICまた
はICともいう。)の取り廻し方法を理解するための図
であって、実際には上下方向に並んで配置されている部
材を平面的に示した部分もある。したがって、その機械
的(三次元的)構造は図1を参照して説明する。
【0031】本実施形態の電子部品試験装置1は、被試
験ICに高温もしくは低温の温度ストレスを与えた状態
または温度ストレスを与えない状態で、ICが適切に動
作するかどうかを試験(検査)し、当該試験結果に応じ
てICを分類する装置であって、こうした温度ストレス
を与えた状態または与えない状態での動作テストは、試
験対象となる被試験ICが多数搭載されたトレイ(以
下、カスタマトレイKSTともいう。図4、図9参照)
から当該電子部品試験装置1内を搬送されるテストトレ
イTST(図5参照)に被試験ICを載せ替えて実施さ
れる。
【0032】このため、本実施形態の電子部品試験装置
1は、図1および図2に示すように、これから試験を行
なう被試験ICを格納し、また試験済のICを分類して
格納するIC格納部200と、IC格納部200から送
られる被試験ICをチャンバ部100に送り込むローダ
部300と、テストヘッドを含むチャンバ部100と、
チャンバ部100で試験が行なわれた試験済のICを分
類して取り出すアンローダ部400とから構成されてい
る。
【0033】IC格納部200 IC格納部200には、試験前の被試験ICを格納する
試験前ICストッカ201と、試験の結果に応じて分類
された被試験ICを格納する試験済ICストッカ202
とが設けられている。
【0034】これらの試験前ICストッカ201及び試
験済ICストッカ202は、図3に示すように、枠状の
トレイ支持枠203と、このトレイ支持枠203の下部
から侵入して上部に向って昇降可能とするエレベータ2
04とを具備して構成されている。トレイ支持枠203
には、カスタマトレイKSTが複数積み重ねられて支持
され、この積み重ねられたカスタマトレイKSTのみが
エレベータ204によって上下に移動される。
【0035】そして、試験前ICストッカ201には、
これから試験が行われる被試験ICが格納されたカスタ
マトレイKSTが積層されて保持される一方で、試験済
ICストッカ202には、試験を終えた被試験ICが適
宜に分類されたカスタマトレイKSTが積層されて保持
されている。
【0036】なお、これら試験前ICストッカ201と
試験済ICストッカ202とは同じ構造とされているの
で、試験前ICストッカ201と試験済ICストッカ2
02とのそれぞれの数を必要に応じて適宜数に設定する
ことができる。
【0037】図1及び図2に示す例では、試験前ストッ
カ201に2個のストッカSTK−Bを設け、またその
隣にアンローダ部400へ送られる空ストッカSTK−
Eを2個設けるとともに、試験済ICストッカ202に
8個のストッカSTK−1,STK−2,…,STK−
8を設けて試験結果に応じて最大8つの分類に仕分けし
て格納できるように構成されている。つまり、良品と不
良品の別の外に、良品の中でも動作速度が高速のもの、
中速のもの、低速のもの、あるいは不良の中でも再試験
が必要なもの等に仕分けされる。
【0038】ローダ部300 上述したカスタマトレイKSTは、IC格納部200と
装置基板105との間に設けられたトレイ移送アーム2
05によってローダ部300の窓部306に装置基板1
05の下側から運ばれる。そして、このローダ部300
において、カスタマトレイKSTに積み込まれた被試験
ICをX−Y搬送装置304によって一旦プリサイサ
(preciser)305に移送し、ここで被試験ICの相互
の位置を修正したのち、さらにこのプリサイサ305に
移送された被試験ICを再びX−Y搬送装置304を用
いて、ローダ部300に停止しているテストトレイTS
Tに積み替える。
【0039】カスタマトレイKSTからテストトレイT
STへ被試験ICを積み替えるIC搬送装置304とし
ては、図1に示すように、装置基板105の上部に架設
された2本のレール301と、この2本のレール301
によってテストトレイTSTとカスタマトレイKSTと
の間を往復する(この方向をY方向とする)ことができ
る可動アーム302と、この可動アーム302によって
支持され、可動アーム302に沿ってX方向に移動でき
る可動ヘッド303とを備えている。
【0040】このX−Y搬送装置304の可動ヘッド3
03には、吸着ヘッド307(図9参照、本発明に係る
ピックアップ搬送機に相当する。)が下向に装着されて
おり、この吸着ヘッド307が空気を吸引しながら移動
することで、カスタマトレイKSTから被試験ICを吸
着し、その被試験ICをテストトレイTSTに積み替え
る。こうした吸着ヘッド307は、可動ヘッド303に
対して例えば8本程度装着されており、一度に8個の被
試験ICをテストトレイTSTに積み替えることができ
る。特に本実施形態の吸着ヘッド307には、後述する
プリサイサ305やインサート16のガイドコア161
に形成されたガイド孔3053,1611に嵌合して、
互いの位置決めを行うためのガイドピン3071が2つ
設けられている。
【0041】なお、一般的なカスタマトレイKSTにあ
っては、被試験ICを保持するための凹部KST1が、
被試験ICの形状よりも比較的大きく形成されているの
で、カスタマトレイKSTに格納された状態における被
試験ICの位置は、大きなバラツキをもっている。ま
た、カスタマトレイKSTによっては凹部KST1のピ
ッチも相違することが少なくない。このため、この状態
で被試験ICを吸着ヘッド307で吸着し、直接テスト
トレイTSTに運ぶと、テストトレイTSTに設けられ
たインサート16に正確に落し込むことが困難となる。
【0042】そこで、本実施形態の電子部品試験装置1
では、カスタマトレイKSTの設置位置とテストトレイ
TSTとの間にプリサイサ305と呼ばれるICの位置
修正手段が設けられている。
【0043】このプリサイサ305は、図9に示すよう
に周縁に傾斜面を有する比較的深い凹部3051(本発
明に係る第5のガイドに相当する。)と、この凹部30
51の底面に形成された開口部3052(本発明に係る
第4のガイドに相当する。)と、さらに上述した吸着ヘ
ッド307のガイドピン3071が嵌合する2つのガイ
ド孔3053とを有している。開口部3052は、図8
に示すガイドコア161のガイド孔1612と同様に、
ICの最外周のボール端子HBに沿って開口されてい
る。
【0044】そして、カスタマトレイKSTから吸着ヘ
ッド307にICを吸着し、ガイドピン3071とガイ
ド孔3053とを、吸着ヘッド307とプリサイサ30
5との位置出しに用いながら、凹部3051に、吸着ヘ
ッド307に吸着された被試験ICを落し込むと、傾斜
面で被試験ICの落下位置が修正され、さらに開口部3
052にICのボール端子HBが嵌合することになる。
これにより、8個の被試験ICの相互の位置が著しく正
確に定まり、位置が修正された被試験ICを再び吸着ヘ
ッド307で吸着してテストトレイTSTに積み替える
ことで、テストトレイTSTに設けられたインサート1
6のガイドコア161に精度良く被試験ICを積み替え
ることができる。
【0045】なお、プリサイサ305の凹部3051
は、被試験ICのパッケージの外周をガイドしながら位
置修正を行うものであることから、パッケージの形状が
異なる場合には、その形状に応じたプリサイサ305に
交換される。被試験ICの種類が変わったときの、いわ
ゆるチェンジキットの一つである。
【0046】チャンバ部100 上述したテストトレイTSTは、ローダ部300で被試
験ICが積み込まれたのちチャンバ部100に送り込ま
れ、当該テストトレイTSTに搭載された状態で各被試
験ICがテストされる。
【0047】チャンバ部100は、テストトレイTST
に積み込まれた被試験ICに目的とする高温又は低温の
熱ストレスを与える恒温槽101と、この恒温槽101
で熱ストレスが与えられた状態にある被試験ICをテス
トヘッド104に接触させるテストチャンバ102と、
テストチャンバ102で試験された被試験ICから、与
えられた熱ストレスを除去する除熱槽103とで構成さ
れている。
【0048】除熱槽103では、恒温槽101で高温を
印加した場合は、被試験ICを送風により冷却して室温
に戻し、また恒温槽101で例えば−30℃程度の低温
を印加した場合は、被試験ICを温風またはヒータ等で
加熱して結露が生じない程度の温度まで戻す。そして、
この除熱された被試験ICをアンローダ部400に搬出
する。
【0049】図1に示すように、チャンバ部100の恒
温槽101及び除熱槽103は、テストチャンバ102
より上方に突出するように配置されている。また、恒温
槽101には、図2に概念的に示すように、垂直搬送装
置が設けられており、テストチャンバ102が空くまで
の間、複数枚のテストトレイTSTがこの垂直搬送装置
に支持されながら待機する。主として、この待機中にお
いて、被試験ICに高温又は低温の熱ストレスが印加さ
れる。
【0050】テストチャンバ102には、その中央にテ
ストヘッド104が配置され、テストヘッド104の上
にテストトレイTSTが運ばれて、被試験ICの入出力
端子HBをテストヘッド104のコンタクトピン51に
電気的に接触させることによりテストが行われる。一
方、試験が終了したテストトレイTSTは、除熱槽10
3で除熱され、ICの温度を室温に戻したのち、アンロ
ーダ部400に排出される。
【0051】また、恒温槽101と除熱槽103の前側
には、図1に示すように装置基板105が差し渡され、
この装置基板105にテストトレイ搬送装置108が装
着されている。この装置基板105上に設けられたテス
トトレイ搬送装置108によって、除熱槽103から排
出されたテストトレイTSTは、アンローダ部400お
よびローダ部300を介して恒温槽101へ返送され
る。
【0052】図5は本実施形態で用いられるテストトレ
イTSTの構造を示す分解斜視図である。このテストト
レイTSTは、方形フレーム12に複数の桟(さん)1
3が平行かつ等間隔に設けられ、これら桟13の両側お
よび桟13と対向するフレーム12の辺12aに、それ
ぞれ複数の取付け片14が等間隔に突出して形成されて
いる。これら桟13の間および桟13と辺12aとの間
と、2つの取付け片14とによって、インサート収納部
15が構成されている。
【0053】各インサート収納部15には、それぞれ1
個のインサート16が収納されるようになっており、こ
のインサート16はファスナ17を用いて2つの取付け
片14にフローティング状態(微動可能な状態)で取付
けられている。このために、インサート16の両端部に
は、それぞれ取付け片14への取付け用孔21が形成さ
れている。こうしたインサート16は、たとえば1つの
テストトレイTSTに、16×4個程度取り付けられ
る。
【0054】なお、各インサート16は、同一形状、同
一寸法とされており、それぞれのインサート16には後
述するガイドコア161が装着されて、このガイドコア
161に被試験ICが収納される。その詳細は後述す
る。
【0055】ここで、テストヘッド104に対して一度
に接続される被試験ICは、図5に示すように4行×1
6列に配列された被試験ICであれば、たとえば4列お
きに4行の被試験ICが同時に試験される。つまり、1
回目の試験では、1列目から4列おきに配置された16
個の被試験ICをテストヘッド104のコンタクトピン
51に接続して試験し、2回目の試験では、テストトレ
イTSTを1列分移動させて2列目から4列おきに配置
された被試験ICを同様に試験し、これを4回繰り返す
ことで全ての被試験ICを試験する(いわゆる16個同
時測定)。この試験の結果は、テストトレイTSTに付
された例えば識別番号と、テストトレイTSTの内部で
割り当てられた被試験ICの番号で決まるアドレスに記
憶される。
【0056】図6および図7に示すように、インサート
16の中央には、ガイドコア161がピン1613を介
してインサート本体に装着されている。このピン161
3は、図7の断面図に示されるようにガイドコア161
のフランジ1614に接し、ガイドコア161の抜けを
阻止するだけのものであり、ガイドコア161はインサ
ート本体に対して三次元的に微動可能とされている。い
わゆる、フローティング状態で設けられている。
【0057】ガイドコア161には、図8に示すような
開口部からなるガイド孔1612(本発明に係る第1の
ガイド)が形成されており、このガイド孔1612は、
被試験ICであるボールグリッドアレイ型ICの半田ボ
ールHBの位置に対応して形成されている。なお、パッ
ケージモールドPMの外周面の大きさが多少異なって
も、被試験ICの半田ボールHBの配列マトリックスが
同じである限り、半田ボールHBがこのガイド孔161
2に対して何ら障害なく円滑に嵌合できるように、ガイ
ドコア161の底面には僅かな隙間Sが形成されてい
る。
【0058】ちなみに、同図に示すガイド孔1612
は、BGA型ICの半田ボールHBのうち最外周の半田
ボールHBのみが嵌合するように、一つの開口部として
構成されているが、本発明の第1のガイドはこれ以外に
も種々の形態が考えられる。
【0059】図15に示す他の実施形態は、BGA型I
Cの全ての半田ボールHBが嵌合するガイド孔1612
をガイドコア161の底面に設け、全ての半田ボールH
Bに対して下側からコンタクトピン51が接触できるよ
うに貫通孔とした例である。
【0060】また、図16に示す他の実施形態は、BG
A型ICの半田ボールHBのうち外側から2列の半田ボ
ールHBのみが嵌合するガイド孔1612aをガイドコ
ア161の底面に設け、それ以外の半田ボールHBに対
してもコンタクトピン51が接触できるように、ガイド
コア161の底面の中央に開口1612bを形成した例
である。
【0061】また、ガイドコア161には、上述した吸
着ヘッド307のガイドピン3071が嵌合する2つの
ガイド孔1611(本発明に係る第2のガイドおよび第
3のガイドに相当する。)が設けられており、図7に二
点鎖線で示すように吸着ヘッド307のガイドピン30
71がガイドコア161のガイド孔1611に嵌合する
と、インサート本体やテストトレイ自体の位置誤差に拘
わらず、ダイレクトに吸着ヘッド307とガイドコア1
61との位置合わせが行われることになる。
【0062】なお、このガイドコア161のガイド孔1
611には、その下方からソケットのガイドピン52
(図9または図10参照)が嵌合できるようになってい
る。すなわち、ガイド孔1611は本発明に係る第3の
ガイドをも構成している。
【0063】本発明に係るガイドコア161の具体的構
造は図6に示すものに何ら限定されず、これ以外にも種
々の形態が考えられる。
【0064】図11および図12に示す他の実施形態
は、ピン1613を用いないで、その代わりにガイドコ
ア161に可撓性を有するフック1615を形成し、こ
のフック1615をインサート本体に係合させたもので
ある。本例においても、ガイドコア161はインサート
本体に対して三次元的に微動可能とされている。いわゆ
る、フローティング状態で設けられている。
【0065】また、図13および図14に示す他の実施
形態は、ピン1613に代えてタップピン1616を用
いたもので、本例においても、タップピン1616の寸
法を考慮することで、ガイドコア161はインサート本
体に対して三次元的に微動可能とされている。いわゆ
る、フローティング状態で設けられている。
【0066】図10は同電子部品試験装置のテストヘッ
ド104におけるプッシャ30、インサート16(テス
トトレイTST側)、ソケットガイド40およびコンタ
クトピン51を有するソケット50の構造を示す断面図
であり、プッシャ30は、テストヘッド104の上側に
設けられており、図示しないZ軸駆動装置(たとえば流
体圧シリンダ)によってZ軸方向に上下移動する。この
プッシャ30は、一度にテストされる被試験ICの間隔
に応じて(上記テストトレイにあっては4列おきに4行
の計16個)、Z軸駆動装置に取り付けられている。
【0067】プッシャ30の中央には、被試験ICを押
し付けるための押圧子31が形成され、その両側に後述
するインサート16のガイド孔20およびソケットガイ
ド40のガイドブッシュ41に挿入されるガイドピン3
2が設けられている。また、押圧子31とガイドピン3
2との間には、当該プッシャ30がZ軸駆動手段にて下
降した際に、下限を規制するためのストッパガイド33
が設けられており、このストッパガイド33は、ソケッ
トガイド40のストッパ面42(片側のみを示す。)に
当接することで、被試験ICを破壊しない適切な圧力で
押し付けるプッシャの下限位置が決定される。
【0068】インサート16は、図5を参照しながら説
明したように、テストトレイTSTに対してファスナ1
7を用いて取り付けられているが、その両側に、上述し
たプッシャ30のガイドピン32およびソケットガイド
40のガイドブッシュ41が上下それぞれから挿入され
るガイド孔20が形成されている。プッシャ30の下降
状態においては、同図の左側のガイド孔20は、上半分
がプッシャ30のガイドピン32が挿入されて位置決め
が行われる小径孔とされ、下半分がソケットガイド40
のガイドブッシュ41が挿入されて位置決めが行われる
大径孔とされている。ちなみに、図において右側のガイ
ド孔20と、プッシャ30のガイドピン32およびソケ
ットガイド40のガイドブッシュ41とは、遊嵌状態と
されている。
【0069】一方、テストヘッド104に固定されるソ
ケットガイド40の両側には、プッシャ30の2つのガ
イドピン32が挿入されて、これら2つのガイドピン3
2との間で位置決めを行うためのガイドブッシュ41が
設けられており、このガイドブッシュ41の左側のもの
は、インサート16との間でも位置決めを行う。
【0070】ソケットガイド40の下側には、複数のコ
ンタクトピン51を有するソケット50が固定されてお
り、このコンタクトピン51は、図外のスプリングによ
って上方向にバネ付勢されている。したがって、被試験
ICを押し付けても、コンタクトピン51がソケット5
0の上面まで後退する一方で、被試験ICが多少傾斜し
て押し付けられても、全てのボール端子HBにコンタク
トピン51が接触できるようになっている。なお、コン
タクトピン51の先端には、ボールグリッドアレイ型I
Cの半田ボールHBを収容する略円錐状凹部51aが形
成されている(図18参照)。
【0071】また、ソケット50には、インサート16
にフローティング状態で装着されたガイドコア161の
ガイド孔1611に嵌合するガイドピン52が別途設け
られており、プッシャ30が下降してインサート16も
下降すると、インサート16の位置誤差の有無に拘わら
ず、ガイドコア161がガイドピン52によって位置決
めされ、これによりICのボール端子HBとコンタクト
ピン51との位置合わせが精度よく行える。
【0072】アンローダ部400 アンローダ部400にも、ローダ部300に設けられた
X−Y搬送装置304と同一構造のX−Y搬送装置40
4,404が設けられ、このX−Y搬送装置404,4
04によって、アンローダ部400に運び出されたテス
トトレイTSTから試験済のICがカスタマトレイKS
Tに積み替えられる。
【0073】図1に示されるように、アンローダ部40
0の装置基板105には、当該アンローダ部400へ運
ばれたカスタマトレイKSTが装置基板105の上面に
臨むように配置される一対の窓部406,406が二対
開設されている。
【0074】また、図示は省略するが、それぞれの窓部
406の下側には、カスタマトレイKSTを昇降させる
ための昇降テーブルが設けられており、ここでは試験済
の被試験ICが積み替えられて満杯になったカスタマト
レイKSTを載せて下降し、この満杯トレイをトレイ移
送アーム205に受け渡す。
【0075】ちなみに、本実施形態の電子部品試験装置
1では、仕分け可能なカテゴリーの最大が8種類である
ものの、アンローダ部400の窓部406には最大4枚
のカスタマトレイKSTしか配置することができない。
したがって、リアルタイムに仕分けできるカテゴリは4
分類に制限される。一般的には、良品を高速応答素子、
中速応答素子、低速応答素子の3つのカテゴリに分類
し、これに不良品を加えて4つのカテゴリで充分ではあ
るが、たとえば再試験を必要とするものなどのように、
これらのカテゴリに属さないカテゴリが生じることもあ
る。
【0076】このように、アンローダ部400の窓部4
06に配置された4つのカスタマトレイKSTに割り当
てられたカテゴリー以外のカテゴリーに分類される被試
験ICが発生した場合には、アンローダ部400から1
枚のカスタマトレイKSTをIC格納部200に戻し、
これに代えて新たに発生したカテゴリーの被試験ICを
格納すべきカスタマトレイKSTをアンローダ部400
に転送し、その被試験ICを格納すればよい。ただし、
仕分け作業の途中でカスタマトレイKSTの入れ替えを
行うと、その間は仕分け作業を中断しなければならず、
スループットが低下するといった問題がある。このた
め、本実施形態の電子部品試験装置1では、アンローダ
部400のテストトレイTSTと窓部406との間にバ
ッファ部405を設け、このバッファ部405に希にし
か発生しないカテゴリの被試験ICを一時的に預かるよ
うにしている。
【0077】たとえば、バッファ部405に20〜30
個程度の被試験ICが格納できる容量をもたせるととも
に、バッファ部405の各IC格納位置に格納されたI
Cのカテゴリをそれぞれ記憶するメモリを設けて、バッ
ファ部405に一時的に預かった被試験ICのカテゴリ
と位置とを各被試験IC毎に記憶しておく。そして、仕
分け作業の合間またはバッファ部405が満杯になった
時点で、バッファ部405に預かっている被試験ICが
属するカテゴリのカスタマトレイKSTをIC格納部2
00から呼び出し、そのカスタマトレイKSTに収納す
る。このとき、バッファ部405に一時的に預けられる
被試験ICは複数のカテゴリにわたる場合もあるが、こ
うしたときは、カスタマトレイKSTを呼び出す際に一
度に複数のカスタマトレイKSTをアンローダ部400
の窓部406に呼び出せばよい。
【0078】次に、主として図9を参照しながら作用を
説明する。まず、試験前のICが満載されたカスタマト
レイKSは、ICストッカ201からローダ部300の
窓部306へ搬送され、ここでXY搬送装置304を用
いて8個ずつプリサイサ305へ載せ替えられる。カス
タマトレイKSTに搭載された状態では、ICの位置は
きわめてラフであり、XY搬送装置304の吸着ヘッド
307はこれを吸着してプリサイサ305へ落とし込
む。このプリサイサ305では、ICのパッケージの外
周形状に応じた凹部3051によって、それまでラフで
あったICの位置が、比較的精度よく定まり、さらに凹
部3051の底面に形成された開口部3052がICの
ボール端子HBをガイドすることで、プリサイサ305
に対するIC端子の位置が正確に定まることになる。
【0079】次に、同じXY搬送装置304を用いて位
置出しされたICを吸着するが、このとき吸着ヘッド3
07のガイドピン3071とプリサイサ305のガイド
孔3053とが嵌合することにより、これら吸着ヘッド
307とプリサイサ305との位置関係が精度よく決ま
るので、ICは精度よく吸着ヘッド307に吸着される
ことになる。
【0080】この状態でXY搬送装置304の可動アー
ム302および可動ヘッド303を動作させて、ICを
テストトレイTSTの一つのインサート16まで搬送す
る。そして、吸着ヘッド307を下降させてガイドピン
3071をインサート16のガイドコア161のガイド
孔1611に嵌合させることにより、吸着ヘッド307
とガイドコア161との位置合わせを行い、この状態で
ICを放す。これにより、ICは、そのボール端子HB
がガイドコア161のガイド孔1612に係合すること
になる。
【0081】全てのインサート16にICを搬送する
と、テストトレイTSTをチャンバ部100内のテスト
工程まで搬送する。このテスト工程においては、被試験
ICは、図5に示すテストトレイTSTに搭載された状
態、より詳細には個々の被試験ICは、同図のインサー
ト16のガイドコア161に落とし込まれた状態でテス
トヘッド104の上部に搬送されてくる。
【0082】テストトレイTSTがテストヘッド104
において停止すると、Z軸駆動装置が作動し始め、図1
0に示す一つのプッシャ30が一つのインサートに対応
するように下降してくる。そして、プッシャ30の2本
のガイドピン32,32は、インサート16のガイド孔
20,20をそれぞれ貫通し、さらにソケットガイド4
0のガイドブッシュ41,41に嵌合する。そして、ソ
ケット50に設けられたガイドピン52がガイドコア1
61のガイド孔1611に嵌合することになる。
【0083】ここで、テストヘッド104(つまり、電
子部品試験装置1側)に固定されたソケット50および
ソケットガイド40に対して、インサート16およびプ
ッシャ30はある程度の位置誤差を有しているが、プッ
シャ30の左側のガイドピン32がインサート16のガ
イド孔20の小径孔に嵌合することでプッシャ30とイ
ンサート16との位置合わせが行われ、その結果、プッ
シャ30の押圧子31は適切な位置で被試験ICを押し
付けることができる。
【0084】また、インサート16の左側のガイド孔2
0の大径孔が、ソケットガイド40の左側のガイドブッ
シュ41に嵌合することで、インサート16とソケット
ガイド40との位置合わせが行われ、これにより被試験
ICとコンタクトピン51との位置精度が高まることに
なる。
【0085】特に本実施形態およびその他の変形例で
は、図10に示すように、被試験ICの半田ボールHB
自体をインサート16のガイドコア161のガイド孔1
612で位置決めし、これに加えて、ガイドコア161
とソケットとをガイドピン52およびガイド孔1611
で位置決めしているので、半田ボールHBとコンタクト
ピン51との位置合わせが高精度で実現できることにな
る。
【0086】このように、被試験ICの半田ボールHB
とコンタクトピン51との位置精度が充分に出されてい
るので、その他の位置合わせを行うことなくストッパガ
イド33がストッパ面42に当接するまでプッシャ30
をさらに下降させ、押圧子31により被試験ICをコン
タクトピン51に接触させる。この状態で静止して、所
定のテストを実行する。
【0087】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0088】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、被試
験電子部品のパッケージモールドを位置決めするのでは
なく、コンタクト部に押し当てられる端子自体を直接的
に第1のガイドで位置決めし、さらにインサート本体と
被試験電子部品の端子との間に搭載誤差があっても、ガ
イドコアの微動動作によってこれを吸収することができ
るので、コンタクト部に対する被試験電子部品の端子の
位置決め精度が著しく向上し、端子の損傷等を防止でき
る。この結果、コンタクト部への押し付け前に被試験電
子部品の位置修正を行う工程が不要となって、電子部品
試験装置のインデックスタイムを短縮することができ
る。
【0089】また、被試験電子部品の端子の配列マトリ
ックスが共通すれば、パッケージモールドの形状が相違
してもインサートを共用することができ、専用部品の製
作や交換などの段取り作業時間に要するコストを低減す
ることができる。
【0090】さらに、被試験電子部品の配列マトリック
スが相違する場合でも、ガイドコアのみの交換で足り、
インサート本体は共用化できるので、専用部品の製作に
要するコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子部品試験装置の実施形態を示す斜
視図である。
【図2】図1の電子部品試験装置における被試験電子部
品の取り廻し方法を示すトレイのフローチャートであ
る。
【図3】図1の電子部品試験装置のICストッカの構造
を示す斜視図である。
【図4】図1の電子部品試験装置で用いられるカスタマ
トレイを示す斜視図である。
【図5】図1の電子部品試験装置で用いられるテストト
レイを示す一部分解斜視図である。
【図6】本発明のインサートの実施形態を示す分解斜視
図である。
【図7】図6の VII-VII線に沿う断面図である。
【図8】図7のVIII部を拡大した断面図である。
【図9】図1の電子部品試験装置における電子部品の載
せ替え方法を説明するための要部斜視図である。
【図10】図1のテストヘッドにおけるプッシャ、イン
サート、ソケットガイドおよびコンタクトピンの構造を
示す断面図である。
【図11】本発明のインサートの他の実施形態を示す分
解斜視図である。
【図12】図11の XII-XII線に沿う断面図である。
【図13】本発明のインサートのさらに他の実施形態を
示す分解斜視図である。
【図14】図13の XIV-XIV線に沿う断面図である。
【図15】本発明に係るガイドコアの他の実施形態を示
す斜視図および断面図である。
【図16】本発明に係るガイドコアのさらに他の実施形
態を示す斜視図および断面図である。
【図17】一般的なコンタクトピン(ソケット)を示す
斜視図である。
【図18】ICのボール端子とコンタクトピントの接触
状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
IC…IC、被試験IC(被試験電子部品) PM…パッケージモールド HB…半田ボール(被試験電子部品の端子) 1…電子部品試験装置 100…チャンバ部 104…テストヘッド 51…コンタクトピン(コンタクト部) 300…ローダ部 304…X−Y搬送装置(ピックアップ搬送機) 305…プリサイサ 3051…凹部(第5のガイド) 3052…ガイド孔(第4のガイド) 3053…ガイド孔(第6のガイド) KST…カスタマトレイ TST…テストトレイ(トレイ) 16…インサート 161…ガイドコア 1611…ガイド孔(第2のガイド、第3のガイド) 1612…ガイド孔(第1のガイド)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被試験電子部品を搭載して電子部品試験装
    置内を取り廻すトレイに、微動可能に設けられるインサ
    ートであって、 前記被試験電子部品の端子に接触してこれを位置決めす
    る第1のガイドを有し、インサート本体に対して微動可
    能に設けられたガイドコアを備えたインサート。
  2. 【請求項2】前記ガイドコアは、前記電子部品試験装置
    の、前記被試験電子部品をピックアップする搬送機との
    位置決めを行う第2のガイドを有する請求項1記載のイ
    ンサート。
  3. 【請求項3】前記ガイドコアは、前記電子部品試験装置
    のテストヘッドのコンタクト部との位置決めを行う第3
    のガイドを有する請求項1記載のインサート。
  4. 【請求項4】前記ガイドコアは、前記電子部品試験装置
    のテストヘッドのコンタクト部との位置決めを行う第3
    のガイドを有する請求項2記載のインサート。
  5. 【請求項5】前記第2のガイドと前記第3のガイドと
    は、共通の孔またはピンである請求項4記載のインサー
    ト。
  6. 【請求項6】前記被試験電子部品の端子が、ボール状端
    子である請求項1〜5の何れかに記載のインサート。
  7. 【請求項7】前記第1のガイドは、前記ボール状端子が
    嵌合する孔である請求項6記載のインサート。
  8. 【請求項8】電子部品試験装置のテストヘッドのコンタ
    クト部へ被試験電子部品を搬入し、これを搬出するトレ
    イであって、請求項1〜7の何れかに記載のインサート
    を有するトレイ。
  9. 【請求項9】テストヘッドのコンタクト部へ被試験電子
    部品の端子を押し付けてテストを行う電子部品試験装置
    であって、請求項8記載のトレイを有する電子部品試験
    装置。
  10. 【請求項10】前記トレイに前記被試験電子部品を搭載
    する前に、前記被試験電子部品の位置を修正するプリサ
    イサをさらに有し、 前記プリサイサは、 前記被試験電子部品の端子に接触してこれを位置決めす
    る第4のガイドと、 前記被試験電子部品を前記第4のガイドにて位置決めす
    る際に、前記被試験電子部品の端子以外の部分を案内し
    て前記被試験電子部品の端子を前記第4のガイドに合致
    させる第5のガイドと、を有する請求項9記載の電子部
    品試験装置。
  11. 【請求項11】前記プリサイサは、前記被試験電子部品
    をピックアップする搬送機との位置決めを行う第6のガ
    イドを有する請求項10記載の電子部品試験装置。
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