JP2000356665A - 電子部品基板用トレイ、電子部品基板の試験装置および試験方法 - Google Patents

電子部品基板用トレイ、電子部品基板の試験装置および試験方法

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JP2000356665A
JP2000356665A JP11167504A JP16750499A JP2000356665A JP 2000356665 A JP2000356665 A JP 2000356665A JP 11167504 A JP11167504 A JP 11167504A JP 16750499 A JP16750499 A JP 16750499A JP 2000356665 A JP2000356665 A JP 2000356665A
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Toshiyuki Kiyokawa
敏之 清川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の小型化を図ることができると共に、装
置内に収容できるトレイ枚数を増大させることができる
電子部品基板の試験装置、試験方法およびそれに用いら
れる電子部品基板用トレイを提供すること。 【解決手段】 メモリモジュール10を取り出し可能に
保持する基板保持体222と、基板保持体222が回動
自在に装着されるトレイフレーム220と、トレイフレ
ーム220に取り付けられ、基板保持体222の回動を
制御するリンク機構とを有するトレイ。リンク機構は、
リンクロッド232を有し、リンクロッド232に形成
してある係合ピン234が、基板保持体222のリンク
溝230に係合し、リンクロッド232が、その長手方
向に往復移動することにより、トレイフレーム220に
対する基板保持体222の回動が制御されるように構成
してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばメモリモ
ジュールなどの電子部品基板を試験するために適した電
子部品基板の試験装置、試験方法およびそれに用いられ
る電子部品基板用トレイに関する。
【0002】
【従来の技術】メモリモジュールなどの電子部品基板の
製造過程においては、最終的に製造されたメモリモジュ
ールを試験する試験装置が必要となる。このような試験
装置の一種として、常温よりも高いまたは低い温度条件
で、メモリモジュールを試験するための装置が知られて
いる。メモリモジュールの特性として、高温または低温
でも良好に動作することが保証されるからである。
【0003】従来のメモリモジュール試験用装置におい
て高温試験を行う場合には、試験前のメモリモジュール
を装置内の予熱部で加熱し、加熱されたメモリモジュー
ルを、ピック・アンド・プレース動作で測定部まで搬送
し、メモリモジュールに加えられた予熱により高温試験
を行っている。
【0004】また、従来のメモリモジュール試験用装置
において低温試験を行おうとする場合には、試験前のメ
モリモジュールを装置内の冷却部で冷却し、冷却された
メモリモジュールを、ピック・アンド・プレース動作で
測定部まで搬送し、メモリモジュールに加えられた冷熱
により、低温試験を行うことが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電子部品基板の試験装置では、予熱部または
冷却部から測定部までメモリモジュールをピック・アン
ド・プレース動作で数個づつ搬送するため、試験のスル
ープットが非常に悪い。また、メモリモジュールを測定
部まで搬送するまでにメモリモジュールに印加された温
度が変化してしまい、測定部での温度精度が悪く、正確
な温度で試験を行うことが困難であった。特に低温試験
では、低温に冷却されたメモリモジュールの表面に結露
が生じるおそれがあり、実際問題として、従来の試験装
置では、低温試験を行うことが困難であった。メモリモ
ジュールに結露が生じると、その結露水がメモリモジュ
ールの端子またはソケット端子に付着し、試験に悪影響
を与えるからである。
【0006】このような不都合を解消するために、予熱
部(または冷却部)および測定部を全てチャンバで覆
い、チャンバの内部を所定温度に維持することも考えら
れる。しかしながら、チャンバの内部でメモリモジュー
ルのピック・アンド・プレース動作を行わせることは、
その機構が煩雑になると共に、チャンバを大きく設計し
なければならず、試験装置の大型化、複雑化および高コ
スト化を招き好ましくない。
【0007】また、メモリモジュールのような大きな電
子部品基板を試験装置に搬入または搬出する場合には、
電子部品基板を直立させて並べる類のトレイが用いられ
るが、こうしたトレイは互いに積み重ねることができな
い。このため、試験装置の搬入部及び搬出部には、トレ
イを一枚づつ収納する引き出し棚状のトレイ収納部が設
けられる。しかしながら、引き出し棚状のトレイ収納部
では、分類数を多くすればするほど、試験装置自体が大
型になるといった問題があった。また、電子部品基板を
直立させて並べるように構成してあるトレイであるため
に、トレイを収納するためのスペースが大きくなり、試
験装置の内部に収容できるトレイの数が制限されてい
た。
【0008】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、たとえばメモリモジュールなどの電子部品基板を試
験するために適した電子部品基板の試験装置、試験方法
およびそれに用いられる電子部品基板用トレイであっ
て、特に、装置の小型化を図ることができると共に、装
置内に収容できるトレイ枚数を増大させることができる
電子部品基板の試験装置、試験方法およびそれに用いら
れる電子部品基板用トレイを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る電子部品基板用トレイは、電子部品基
板を取り出し可能に保持する基板保持体と、前記基板保
持体が回動自在に装着されるトレイフレームと、前記ト
レイフレームに取り付けられ、前記基板保持体の回動を
制御するリンク機構とを有する。
【0010】前記リンク機構は、リンクロッドを有し、
リンクロッドに形成してある係合ピンが、前記基板保持
体のリンク溝に係合し、リンクロッドが、その長手方向
に往復移動することにより、前記トレイフレームに対す
る前記基板保持体の回動が制御されるように構成してあ
ることが好ましい。
【0011】前記リンク機構は、前記リンクロッドを一
方向に押圧または引き寄せるスプリング機構をさらに有
し、前記リンクロッドに対して前記スプリング機構以外
の外力が作用しない状態で、前記リンクロッドは、前記
基板保持体を前記トレイフレームに対して傾斜させる位
置にあることが好ましい。
【0012】本発明に係る電子部品基板の試験装置は、
試験前および試験済の電子部品基板を格納するための格
納部と、前記電子部品基板を試験する測定部と、前記試
験前の電子部品基板を前記測定部に送り込むローダ部
と、前記測定部で試験が行なわれた試験済の電子部品基
板を分類して取り出し、前記格納部へ受け渡すアンロー
ダ部と、前記格納部の内部に移動可能に収容され、前記
試験前の電子部品基板が保持される供給用トレイと、前
記格納部の内部に移動可能に収容され、前記試験済の電
子部品基板が保持される収納用トレイと、前記ローダ
部、測定部およびアンローダ部を循環移動するように配
置され、前記電子部品基板を保持する試験用トレイと、
前記ローダ部に具備され、前記供給用トレイ内に保持さ
れた電子部品基板を前記試験用トレイ内に搬送する第1
搬送手段と、前記アンローダ部に具備され、前記試験用
トレイ内に保持された試験済の電子部品を、試験結果に
応じて分類して前記収納用トレイ内に搬送する第2搬送
手段とを有する電子部品基板の試験装置であって、前記
供給用トレイおよび/または収納用トレイが、電子部品
基板を取り出し可能に保持する基板保持体と、前記基板
保持体が回動自在に装着されるトレイフレームと、前記
トレイフレームに取り付けられ、前記基板保持体の回動
を制御するリンク機構とを有することを特徴とする。
【0013】前記リンク機構は、リンクロッドを有し、
リンクロッドに形成してある係合ピンが、前記基板保持
体のリンク溝に係合し、リンクロッドが、その長手方向
に往復移動することにより、前記トレイフレームに対す
る前記基板保持体の回動が制御されるように構成してあ
ることが好ましい。
【0014】前記リンク機構は、前記リンクロッドを一
方向に押圧または引き寄せるスプリング機構をさらに有
し、前記リンクロッドに対して前記スプリング機構以外
の外力が作用しない状態で、前記リンクロッドは、前記
基板保持体を前記トレイフレームに対して傾斜させる位
置にあることが好ましい。
【0015】前記供給用トレイから電子部品基板を取り
出す位置には、前記リンクロッドに対して外力を加え、
当該リンクロッドを前記スプリング機構のスプリング力
に抗して移動させ、前記基板保持体を前記トレイフレー
ムに対して起立させる方向に回動させるための第1リン
クロッド駆動機構が具備してあることが好ましい。
【0016】前記収納用トレイに電子部品基板を収納す
る位置には、前記リンクロッドに対して外力を加え、当
該リンクロッドを前記スプリング機構のスプリング力に
抗して移動させ、前記基板保持体を前記トレイフレーム
に対して起立させる方向に回動させるための第2リンク
ロッド駆動機構が具備してあることが好ましい。
【0017】本発明に係る電子部品基板の試験方法は、
格納部の内部に移動可能に収容された供給用トレイから
試験前の電子部品基板を取り出し、ローダ部に待機して
いる試験用トレイに移し替える工程と、前記試験用トレ
イに保持された電子部品基板を、試験用トレイと共に測
定部へと移動させる工程と、前記測定部へ移動された試
験用トレイ内に電子部品基板が装着してある状態で、前
記電子部品基板の基板端子を前記測定部に装着してある
試験用ソケット内に押し込み、当該電子部品基板の試験
を行う工程と、前記測定部にて試験が行われた電子部品
基板を試験用トレイから取り出すことなく、そのままの
状態で、アンローダ部へ移動させる工程と、前記アンロ
ーダ部に移動してきた試験用トレイから、電子部品基板
を取り出し、前記格納部に待機してある収納用トレイ
に、試験結果に基づき分類して移し替える工程とを有す
る電子部品基板の試験方法であって、前記供給用トレイ
から試験前の電子部品基板を取り出し、前記試験用トレ
イに移し替える際には、前記供給用トレイのトレイフレ
ームに対して回動自在に保持してある基板保持体をトレ
イフレームに対して起立させた状態で、電子部品基板を
基板保持体から取り出し、前記供給用トレイからの試験
前の電子部品基板を取り出しが終了した後には、前記基
板保持体をトレイフレームに対して傾斜させた状態で、
前記供給用トレイを、前記格納部の内部で移動および保
管することを特徴とする。
【0018】また、本発明の別の観点に係る電子部品基
板の試験方法は、格納部の内部に移動可能に収容された
供給用トレイから試験前の電子部品基板を取り出し、ロ
ーダ部に待機している試験用トレイに移し替える工程
と、前記試験用トレイに保持された電子部品基板を、試
験用トレイと共に測定部へと移動させる工程と、前記測
定部へ移動された試験用トレイ内に電子部品基板が装着
してある状態で、前記電子部品基板の基板端子を前記測
定部に装着してある試験用ソケット内に押し込み、当該
電子部品基板の試験を行う工程と、前記測定部にて試験
が行われた電子部品基板を試験用トレイから取り出すこ
となく、そのままの状態で、アンローダ部へ移動させる
工程と、前記アンローダ部に移動してきた試験用トレイ
から、電子部品基板を取り出し、前記格納部に待機して
ある収納用トレイに、試験結果に基づき分類して移し替
える工程とを有する電子部品基板の試験方法であって、
前記アンローダ部に移動してきた試験用トレイから、電
子部品基板を取り出し、前記格納部に待機してある収納
用トレイに、試験結果に基づき分類して移し替える際に
は、前記収納用トレイのトレイフレームに対して回動自
在に保持してある基板保持体をトレイフレームに対して
起立させた状態で、電子部品基板を基板保持体に保持さ
せ、前記収納用トレイへの電子部品基板の移し替えが終
了した後には、前記基板保持体を、前記電子部品基板と
共に、トレイフレームに対して傾斜させた状態で、前記
収納用トレイを、前記格納部の内部で移動および保管す
ることを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明の電子部品基板用トレイ、電子部品基板
の試験装置および試験方法では、電子部品基板用トレイ
から電子部品基板を取り出す際には、トレイフレームに
対して回動自在に保持してある基板保持体をトレイフレ
ームに対して起立させた状態で、電子部品基板を基板保
持体から取り出す。また、電子部品基板用トレイに、電
子部品基板を移し替える際にも、トレイフレームに対し
て回動自在に保持してある基板保持体をトレイフレーム
に対して起立させた状態で行う。
【0020】そして、トレイからの電子部品基板の取り
出し、またはトレイへの電子部品基板の移し替えが終了
した後には、基板保持体をトレイフレームに対して傾斜
させた状態で、トレイを試験装置の内部で移動および保
管する。
【0021】このため、トレイからの電子部品基板の取
り出し、またはトレイへの電子部品基板の移し替えの際
には、容易に電子部品基板の出し入れが可能であり、し
かも、トレイを装置の内部で移動または保管する際に
は、従来に比べてトレイの高さを小さくすることができ
る。トレイの高さを小さくすることができれば、トレイ
の移動スペースおよび保管スペースを小さくすることが
でき、結果として試験装置の小型化を図ることができ
る。また、試験装置の内部に収容することができるトレ
イの枚数を増大させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。図1(A)は本発明の電子部品
基板の試験装置の実施形態を示す平面概念図、同図
(B)はB−B線断面図、図2は同じく側面断面図、図
3(A)および(B)は本実施形態で用いられる供給用
または収納用トレイの一例を示す断面図、図4は図3に
示すトレイの要部斜視図、図5(A)は本実施形態のメ
モリモジュール格納部を示す斜視図、同図(B)はトレ
イ収納部とエレベータの部分を示す斜視図、図6は本実
施形態のXY搬送装置で用いられるメモリモジュール把
持機構を示す斜視図、図7は本実施形態の測定部全体を
示す断面図、図8は本実施形態で用いられる試験用トレ
イを示す斜視図、図9は図8の試験用トレイのインサー
トを示す(A)平面図、(B)正面図および(C)側面
図、図10は本実施形態のテストヘッド部を示す斜視
図、図11はテストヘッド部におけるメモリモジュール
とソケットとの接触状態を示す断面図である。
【0023】なお、以下の実施形態では、試験対象とし
て図4に示す形状のメモリモジュール(電子部品基板)
10を例に挙げて本発明を説明するが、本発明の試験装
置の試験対象は同図に示す形状のメモリモジュールにの
み限定されるものではなく、基板状の電子部品であれば
全て含まれる趣旨である。
【0024】まず、本実施形態の試験装置の全体構成を
概説する。本実施形態の試験装置は、図2に示すよう
に、試験対象であるメモリモジュール10を取り廻すた
めのハンドラ1と、メモリモジュール10が電気的に接
触されるテストヘッドTHと、このテストヘッドTHに
所定パターンのテスト信号を送り、メモリモジュールの
テストを実行するテスタTSとから構成されている。
【0025】なお、本発明の試験装置はあらゆるテスト
ヘッドTHおよびテスタTSに適用でき、全てのテスト
ヘッドTHおよびテスタTSが含まれるので、これらは
図2にのみ示すこととし、その他の図面から省略する。
【0026】図1に示すように、ハンドラ1は、テスト
ヘッドTHが装着されるチャンバ100と、これから試
験を行なうメモリモジュール10を格納し、また試験済
のメモリモジュール10を分類して格納するメモリモジ
ュール格納部200と、メモリモジュール10をチャン
バ100に送り込むローダ部300と、チャンバ100
で試験が行なわれた試験済のメモリモジュール10を分
類して取り出すアンローダ部400と、から構成されて
いる。
【0027】このハンドラ1は、メモリモジュール10
に高温または低温の温度ストレスを与えた状態でこのメ
モリモジュール10が適切に動作するかどうかを試験
(検査)し、当該試験結果に応じてメモリモジュール1
0を分類する装置であって、こうした温度ストレスを与
えた状態での動作テストは、試験対象となるメモリモジ
ュール10が多数搭載された供給用トレイ202から当
該ハンドラ1内を搬送される試験用トレイ20にメモリ
モジュール20を載せ替えて実施される。
【0028】この試験用トレイ20は、ローダ部300
でメモリモジュール10が積み込まれた後チャンバ10
0に送り込まれ、当該試験用トレイ20に搭載された状
態でチャンバ100の測定部102において各メモリモ
ジュール10が試験される。そして、試験済のメモリモ
ジュール10はアンローダ部400に運び出された後、
当該アンローダ部400において各メモリモジュール1
0は試験結果に応じた収納用トレイ204に載せ替えら
れる。
【0029】チャンバ100は、試験用トレイ20に積
み込まれたメモリモジュール10に目的とする高温又は
低温の温度ストレスを与えるソークチャンバ(恒温槽)
101と、このソークチャンバ101で熱ストレスが与
えられた状態にあるメモリモジュール10をテストヘッ
ドTHのソケット50に接触させる測定部102と、測
定部102で試験されたメモリモジュール10から、与
えられた熱ストレスを除去するアンソークチャンバ(除
熱槽)103とで構成されている。
【0030】アンソークチャンバ103では、ソークチ
ャンバ101で高温を印加した場合は、メモリモジュー
ル10を送風により冷却して室温に戻し、またはそのま
ま自然冷却させて室温近傍まで戻す。これに対して、ソ
ークチャンバ101で例えば−30℃程度の低温を印加
した場合は、メモリモジュール10を温風またはヒータ
等で加熱して、結露が生じない程度の温度まで戻す。そ
して、この除熱されたメモリモジュール10をアンロー
ダ部400に搬出する。
【0031】なお、アンソークチャンバ103は、ソー
クチャンバ101や測定部102と熱的に断絶すること
が好ましいので、本例ではチャンバ100外にアンソー
クチャンバ103を設けているが、概念的にはチャンバ
100にソークチャンバ103をも含むこともある。
【0032】以下に、メモリモジュール格納部200、
ローダ部300、チャンバ100およびアンローダ部4
00の各領域の構成をさらに詳細に説明する。
【0033】メモリモジュール格納部200 試験対象であるメモリモジュール10は、メモリモジュ
ール格納部200において、図3に示す供給用トレイ2
02(または収納用トレイ204)に搭載されて移動お
よび保管される。供給用トレイ202と収納用トレイ2
04とは、同じ構造であっても良いが、異なる構造であ
っても良い。本実施形態では、少なくとも供給トレイ2
02としては、図3および図4に示す構造のトレイを用
いる。
【0034】図3および図4に示すように、本実施形態
のトレイ202は、トレイフレーム220を有し、トレ
イフレーム220の底部開口部228には、回動軸22
6を介して、複数の基板保持体222が回動自在に保持
してある。基板保持体222は、フレーム220の底部
開口部228の長手方向に沿って一列に配置してある。
【0035】各基板保持体222は、図4に示すよう
に、平板形状を持ち、メモリモジュール10の端子12
側の略下半分が着脱自在に収容される保持溝224を有
する。保持体222の両側端部には、保持溝224の深
さ方向に延在するリンク溝230が形成してある。本実
施形態では、リンク溝230と保持溝224とは連通し
ていない。
【0036】また、保持体222の両側端部の下方に
は、それぞれ回動軸226が一体成形してある。回動軸
226は、前述したように、図3に示すフレーム220
の底部開口部228の下方側壁に形成してある軸受穴に
差し込まれる。その結果、基板保持体222は、図3
(A)に示す状態から、図3(B)に示す状態へと回動
可能になっている。なお、保持体222の材質は、特に
限定されず、合成樹脂やセラミックなどの絶縁体、また
は金属などの導電体で構成される。
【0037】図4に示すように、各リンク溝230に
は、リンクロッド232の内側に形成してある係合ピン
234がそれぞれ係合してある。図3(A)に示すよう
に、リンクロッド232は、フレーム220の底部開口
部228の長手方向に沿って配置してある。リンクロッ
ド232の先端は、圧縮スプリング236を介して、フ
レーム220の内側に保持してあり、その後端は、フレ
ーム220の側壁に形成してある貫通孔238内に軸方
向移動自在に保持してある。その結果、リンクロッド2
32は、フレーム220に対して、底部開口部228に
沿って往復移動可能になっている。
【0038】図3(A)に示すように、リンクロッド2
32に対して圧縮スプリング236以外の外力が作用し
ない状態で、圧縮スプリング236は、リンクロッド2
32を、ロッド232の後端側に押圧している。その結
果、係合ピン234とリンク溝230とのリンク機構に
より、図3(A)に示すように、全ての基板保持体22
2は、回動ピン226を中心として、トレイフレームに
対して傾斜する位置まで回動した状態となる。したがっ
て、基板保持体222に保持してあるメモリモジュール
10は、フレーム220の上側開口部229から飛び出
すことはなくなり、トレイ202の高さH1を、従来の
ものよりも低くすることができる。たとえば従来のトレ
イの高さが41mmであったものを、本実施形態のトレ
イ202では、33mmと低くできる。
【0039】図1に示す格納部200の内部に配置され
たトレイ202は、図3(A)に示す状態で、格納部2
00の内部に保管され且つ移動される。図1に示すよう
に、トレイ202は、ローダ部300の窓部306まで
搬送され、その位置で、トレイ202内に保持してある
メモリモジュール10をトレイ202から取り出す必要
がある。図3(A)に示す状態では、トレイ202から
メモリモジュール10を取り出すことは困難である。
【0040】そこで、本実施形態では、ローダ部300
の窓部306には、図3に示すリンクロッド駆動機構2
40が配置してある。リンクロッド駆動機構240は、
たとえば圧力シリンダ、モータアクチュエータ、電磁弁
などで構成され、軸方向に前進および後退移動可能な駆
動ロッド242を有する。リンクロッド駆動機構240
は、トレイ202が窓部306に位置する状態で、駆動
ロッド242がフレーム220の貫通孔238の内部に
入り込むことが可能な位置に配置してある。
【0041】リンクロッド駆動機構240を駆動し、駆
動ロッド242の先端を貫通孔238の内部に入り込ま
せることで、リンクロッド232は、スプリング236
の圧縮力に抗して、先端方向に移動する。その結果、図
4に示すリンク溝230と係合ピン234とのリンク機
構により、図3(B)に示すように、全てのリンク保持
体222は、トレイフレーム220に対して起立し、メ
モリモジュール10の上端は、フレーム220の上端開
口部229から飛び出すことになる。したがって、メモ
リモジュール10の取り出しが容易になる。
【0042】なお、本実施形態においては、格納部20
0に配置される収納用トレイ204も、図3に示すトレ
イの構造とすることが好ましく、その場合には、アンロ
ーダ部の窓部406aおよび406bにも、図3に示す
ものと同様なリンクロッド駆動機構240を配置するこ
とが好ましい。
【0043】また、本実施形態においては、図4に示す
リンクロッド232は、保持体222の片側側端部のみ
に配置しても良い。その場合には、リンクロッド232
が配置されない側の保持体222の側端部には、リンク
溝230を形成しなくとも良い。
【0044】次に、本実施形態のメモリモジュール格納
部200内におけるトレイ202および204の配置お
よび流れについて説明する。
【0045】本実施形態のメモリモジュール格納部20
0には、一対のトレイ収納部212,214が設けられ
ている。図1、図2および図5に示すように、一方のト
レイ収納部212には、主としてこれから試験が行われ
るメモリモジュール10が搭載された供給用トレイ20
2が、積み重ねられ、または互いに独立して上下方向に
保持収納されている。これに対して他方のトレイ収納部
214には、試験を終えたメモリモジュール10が適宜
に分類された収納用トレイ204が、同じく積み重ねら
れ、または互いに独立して上下方向に保持収納されてい
る。本実施形態では、トレイ202,204は、これら
トレイ収納部212,214に、たとえば引き出し棚状
に収納されるものとして説明する。
【0046】なお、これらトレイ収納部212,214
に収納可能なトレイ枚数は特に限定されないが、本実施
形態では、前述したように、図3に示す保管時のトレイ
202(204)の高さH1を、従来のものに比べて低
くすることができるため、収納部200の大きさが同じ
であれば、たとえば約2割程度に収納可能トレイ枚数を
増大することができる。
【0047】また詳細は省略するが、試験結果の分類
が、良品と不良品の別の外に、良品の中でも動作速度が
高速のもの、中速のもの、低速のもの、あるいは不良の
中でも再試験が必要なもの等々、多分類が必要とされる
場合などは、トレイ収納部212の内部に収納用トレイ
204を配置しても良い。また、トレイ収納部214の
内部に供給用トレイ202を配置しても良い。
【0048】一対のトレイ収納部212,214の間に
は、エレベータ206が昇降可能に設けられている。こ
のエレベータ206は、図5(A)に示すように、たと
えばボールネジ駆動装置206aによって、少なくとも
各トレイ収納部212,214の最下段から最上段まで
の間を上下方向に移動制御される。
【0049】このエレベータ206は、各トレイ収納部
212,214との間でトレイ202,204の受け渡
しを行う。こうした動作は、たとえば図5(B)に示す
ように、トレイ202,204またはこれを載置するプ
レートに、流体圧シリンダ206bのロッドなどを引っ
かけ、流体圧シリンダ206bを進退駆動することで、
トレイ202,204の出し入れ操作が実行される。
【0050】これらトレイ収納部212,214および
エレベータ206の直上には、トランアーム208が、
図5に示す±X軸方向に移動自在に設けられている。こ
のトランアーム208は、たとえばボールネジ駆動装置
208aによって±X軸方向の所望の位置に移動制御さ
れる。トランアーム208は、エレベータ206に載置
されたトレイ202,204を受け取って後述するセッ
トプレート210に受け渡したり、逆にセットプレート
210に載置されたトレイ202,204を受け取って
エレベータ206に受け渡す。この際に、トレイ20
2,204を保持および解放するためにフック機構20
8b(図12参照)が開閉可能に設けられている。
【0051】なお、本実施形態ではトランアーム208
の可動方向を±X軸方向にのみ設定しているが、±Z軸
方向に対しても昇降可能として、トレイ202,204
の受け渡しの際に±Z軸方向に昇降させても良い。ま
た、±Y軸方向に対しても可動とし、後述するセットプ
レート210の設定範囲に自由度を持たせても良い。
【0052】本実施形態では、トランアーム208の直
上に3つのセットプレート210が設けられている。こ
れらセットプレート210は、たとえばボールネジ駆動
装置210aによって、それぞれ独立して±Z軸方向に
昇降可能とされ、少なくともトランアーム208よりも
低い位置とトランアーム208よりも高い位置との間を
昇降することができる。ここでいう下限位置が、トレイ
202,204の受け渡しの際の位置であり、上限位置
がトレイ202,204のセット位置(つまり、XY搬
送装置303によりメモリモジュール10を試験用トレ
イ20に引き渡す位置およびXY搬送装置403により
試験用トレイ20からメモリモジュール10を受け取る
位置)である。
【0053】なお、本例では3つのセットプレート21
0が設けられ、図5の左の一つがローダ部300のセッ
トプレート210とされ、右の二つがアンローダ400
のセットプレート210,210とされている。ただ
し、本発明はこれに何ら限定されず、2つであってもま
た4つ以上であっても良い。
【0054】ローダ部300 上述した供給用トレイ202はローダ部300の窓部3
06に下方からセットされ、当該ローダ部300におい
て供給用トレイ202に積み込まれたメモリモジュール
10が、ローダ部300に停止している試験用トレイ2
0に積み替えられる。供給用トレイ202からメモリモ
ジュール10を取り出す際には、前述したように、トレ
イ202の基板保持体222は、図3(B)に示すよう
に、起立状態となる。
【0055】供給用トレイ202から試験用トレイ20
へメモリモジュール10を積み替える搬送装置として
は、図1に示すように、Y軸レール301と、このY軸
レール301に添って供給用トレイ202と試験用トレ
イ20との間を±Y軸方向に移動することができるX軸
レール302と、このX軸レール302に沿って±X軸
方向に移動できる可動ヘッド304とを備えたXY搬送
装置303が用いられる。
【0056】このXY搬送装置303の可動ヘッド30
4には、図6に示すメモリモジュール把持機構500が
下向に装着されている。同図に示す把持機構500は、
把持したメモリモジュール10を±Z軸方向に移動させ
るための流体圧シリンダ502と、メモリモジュール1
0の両側縁をつかむための一対のチャック504と、こ
の一対のチャック504を開閉動作させるための流体圧
シリンダ506とから構成されている。そして、流体圧
シリンダ506によりチャック504が開閉することで
メモリモジュール10の両側縁をつかんだり放したりす
ることができ、また流体圧シリンダ502により、つか
んだメモリモジュール10を昇降させることができる。
【0057】このようにして、把持機構500がメモリ
モジュール10をつかみながら移動することで、供給用
トレイ202からメモリモジュール10を把持し、その
メモリモジュール10を試験用トレイ20に積み替え
る。本例の把持機構500は、可動ヘッド303に対し
て例えば8本程度装着されており、一度に8個のメモリ
モジュールを試験用トレイ20に積み替えることができ
る。
【0058】なお、供給用トレイ202に格納された状
態におけるメモリモジュール10の位置は、多少なりと
もバラツキを持っている場合がある。したがって、この
状態でメモリモジュール10を把持機構500で把持
し、直接試験用トレイ20に運ぶと、試験用トレイ20
のインサート30に正確に落し込むことが困難となる場
合もある。
【0059】このため、本実施形態では、供給用トレイ
202の設置位置と試験用トレイ20との間にプリサイ
サ305と呼ばれるメモリモジュール10の位置修正手
段が設けられている。このプリサイサ305は、メモリ
モジュール10が挿入できる程度の比較的深い凹部を有
し、この凹部の周縁が傾斜面で囲まれた形状とされてい
る。したがって、この凹部にメモリモジュール10を落
し込むと、傾斜面でメモリモジュール10の落下位置が
修正されることになる。これにより、8個のメモリモジ
ュール10の相互の位置が正確に定まり、位置が修正さ
れたメモリモジュール10を再び把持機構500で吸着
して試験用トレイ20に積み替えることで、試験用トレ
イ20のインサート30に精度良くメモリモジュール1
0を積み替えることができる。
【0060】チャンバ部100 上述したように、試験用トレイ20はローダ部300で
メモリモジュール10を積み込み、ソークチャンバ10
1に運び込まれる。図示は省略するが、ソークチャンバ
101には垂直搬送装置が設けられており、この垂直搬
送装置によって、測定部102が空くまでの間、複数枚
の試験用トレイ20が支持された状態で待機する。そし
て、主としてこの待機中にメモリモジュール10に高温
又は低温の温度ストレスが印加される。
【0061】測定部102には、その中央にテストヘッ
ドTHが配置され、ソケット50が測定部102内に対
して下から臨むようにセットされる。そして、このセッ
トされたテストヘッドTHの上に試験用トレイ20が運
ばれて、複数のメモリモジュール10のそれぞれを複数
のソケット50に電気的に同時に接触させることにより
試験が行われる。試験が終了した試験用トレイ20は、
アンソークチャンバ103で除熱され、メモリモジュー
ル10の温度を室温またはそれに相当する温度に戻した
のち、アンローダ部400に搬出される。
【0062】また、アンローダ部400に搬出された試
験用トレイ20は、図外のローラコンベアなどによっ
て、再びローダ部300およびチャンバ100へ返送さ
れる。
【0063】図8に詳細に示すように、メモリモジュー
ルの試験用トレイ20は、メモリモジュール10が着脱
自在に収容されるインサート30と、複数のインサート
30をX軸方向に沿って一列に保持するトレイ本体20
aとを有する。トレイ本体20aは、矩形状の上部フレ
ーム22と、同じ大きさで矩形状の下部フレーム24と
を有し、これらフレーム22および24は、複数のロッ
ド状スペーサ26で略平行に連結されている。
【0064】上部フレーム22および下部フレーム24
には、各インサート30を貫通させて保持するための保
持孔21,23が、それぞれX軸方向に沿って所定間隔
で形成されている。上部フレーム22に形成された保持
孔21のY軸方向の両端近傍には、一対の位置決め孔2
5がX軸方向に位置ズレして形成されている。これら位
置決め孔25には、図9(C)に示すように、インサー
ト30に形成された位置決めピン42が嵌合し、各イン
サート30をトレイ本体20aに対して位置決めする。
なお、ピン42の下端には、キャップ43が取り付けら
れ、インサート30は、トレイ本体20aに対して抜け
止めされる。
【0065】図8および図9(A),(B)に示すよう
に、インサート30は、逆台形の切り欠き31が形成さ
れた一対の側壁32を有し、これら側壁32の間にモジ
ュール収容空間34が形成されるように、これら側壁3
2は、端壁33aおよび33bで一体化されている。各
インサート30は、たとえば合成樹脂で構成されてい
る。
【0066】図9(B)に示すように、端壁33aおよ
び33bの内側には、収容空間34に対して突出するボ
ス部35が形成されており、各ボス部35の内周に、保
持溝36と保持用底壁37とが形成されている。図9
(A)および(B)に示すように、一対の側板32の間
に形成された収容空間34の底部は、対向するボス部3
5および35の間で、貫通孔38となっており、保持溝
36の保持用底壁37間で保持されるメモリモジュール
10の基板端子12が、貫通孔38を通して、下方に露
出している。
【0067】保持溝36には、メモリモジュール10の
両側端部が上方から着脱自在に差し込まれることが可能
になっており、図9(A)に示すように、保持溝36の
上方には、メモリモジュール10の両側端部を保持溝3
6内に案内するためのテーパ状ガイド溝42が形成され
ている。インサート30の内部では、メモリモジュール
10は、X軸方向およびY軸方向に僅かなクリアランス
を持って保持溝36の保持用底壁37により位置決めさ
れて自重により保持され、インサート30のその他の部
分とは接触しないように比較的広いクリアランスで収容
空間34の隙間が形成されている。
【0068】端壁33aおよび33bの上部には、フラ
ンジ39が一体成形されている。フランジ39は、図8
に示すように、インサート30がトレイ本体20aの保
持孔21および23内に貫通して保持された状態で、上
部フレーム22の保持孔縁部に載せられ、インサート3
0が保持孔21および23から下方に落下するのを防止
する。フランジ39の下面には、図8および図9に示す
ように、それぞれ位置決めピン42が突出して具備し、
これら位置決めピン42は、図9(C)に示すように、
上部フレーム22に形成された位置決め孔25に対して
嵌合する。
【0069】位置決めピン42の下端には、キャップ4
3が装着され、インサート30は、トレイ本体20aに
対して上方への抜け止めがなされる。その結果、各イン
サート30は、トレイ本体20aに対して位置決めされ
て保持される。ただし、位置決め孔25と位置決めピン
42とのクリアランスは、インサート30がトレイ本体
20aに対してX軸,Y軸方向に0.5〜1.5mm程
度に移動可能な程度に大きく設定しておくことが好まし
い。後述するように、各インサート30は、各ボードプ
ッシャ76および各ソケット50に対してそれぞれ位置
決めされる必要があり、トレイ本体20aに対して移動
可能とする必要があるからである。また、各インサート
30は、トレイ本体20aに対して、Z軸方向にも僅か
に移動可能とする必要があることから、図9(C)に示
すキャップ43は、位置決めピン42の下端に対して、
インサート30とトレイ本体20aとのZ軸方向の相対
移動を許容するように取り付けられる。なお、下部フレ
ーム24に形成された保持孔23に対するインサート3
0の下端部外形のクリアランスは、位置決め孔25と位
置決めピン42とのクリアランスと略同一であり、イン
サート30がトレイ本体20aに対して必要以上に傾斜
することを防止している。
【0070】特に図9(B)に示すように、端壁33a
および33bには、フランジ39を貫通するように形成
された上方位置決め孔40と、端壁33aおよび33b
の底部に開口する下方位置決め孔41とが形成されてい
る。上方位置決め孔40には、図7に示すボードプッシ
ャ76の保持板78に形成された位置決めピン80が挿
入され、ボードプッシャ76とインサート30とを位置
決めするようになっている。また、下方位置決め孔41
には、図7に示す試験用ソケット50のソケットガイド
52に形成された位置決めピン56が挿入され、試験用
ソケット50に対して、インサート30に保持されたメ
モリモジュール10の基板端子12を位置決めするよう
になっている。
【0071】図7に示すように、インサート30を保持
してある試験用トレイ20は、トレイ搬送ベース44の
上に載せられ、たとえばX軸方向に搬送可能になってい
る。トレイ搬送ベース44は、ソケット50を保持する
テストヘッドベース48に対して、たとえばスプリング
46(または圧力シリンダ)などの手段により弾性保持
されている。その結果、トレイ搬送ベース44には、テ
ストヘッドベース48上で試験用トレイ20がソケット
50から離れる方向にスプリング力が加えられている。
【0072】測定部102における試験用トレイ20と
テストヘッドTHとの構造関係は以下のようになってい
る。図10に示すように、テストヘッドベース48の上
には、共通テスト基板64および個別テスト基板66を
介して、複数のソケット50が、X軸方向に沿って配置
されている。図10に示すソケット50の配置数は、図
8に示す試験用トレイ20に保持されたインサート30
の配置数の整数分の1であることが好ましい。また、図
10に示す各ソケット50間のX軸方向の配置ピッチ
は、図8に示すインサート30のX軸方向の配置ピッチ
の整数倍であることが好ましい。
【0073】たとえば図8に示すインサート30がX軸
方向に沿って16個配置されている場合には、図10に
示すソケット50は、X軸方向に沿って16個の1/2
である8個の配置数で配置する。また、図10に示す各
ソケット50間のX軸方向の配置ピッチは、図8に示す
インサート30のX軸方向の配置ピッチの2倍とする。
このような配置数および配置ピッチでソケット50を配
置することにより、次に示すように、複数回(たとえば
2回)に分けて、試験用トレイ20に保持された全ての
メモリモジュール10の試験を行うことができる。
【0074】すなわち、まず、図8に示す試験用トレイ
20の各インサート30に保持されたメモリモジュール
10のうち、X軸方向に沿って奇数番目(または偶数番
目)のメモリモジュール10の基板端子12を、図10
に示す各ソケット50のソケット溝51に差し込み、こ
れらを同時に試験する。その後、図8に示す試験用トレ
イ20をX軸方向に沿って、インサート30のX軸方向
の配置ピッチと同じ間隔だけ移動させ、今度はX軸方向
に沿って偶数番目(または奇数番目)のメモリモジュー
ル10の基板端子12を、図10に示す各ソケット50
のソケット溝51に差し込み、これらを同時に試験す
る。このようにして試験用トレイ20に保持された全て
のメモリモジュール10の試験を行うことができる。
【0075】図10に示すように、各ソケット50は、
Y軸方向に沿うソケット溝51が形成されたソケット本
体53と、このソケット本体53を保持する台座68と
を有する。台座68は、個別テスト基板66の上部に接
続されている。また、台座68の上部で、ソケット本体
53の外周には、Y軸方向に細長い貫通孔54が形成さ
れたソケットガイド52が装着されており、ソケット本
体53のY軸方向の両端とソケットガイド52との間に
は、貫通孔54の両端部に対応する逃げ溝55が形成さ
れている。図7に示すように、これらの逃げ溝55に
は、インサート30の端壁33aおよび33bの下端に
形成されたボス部35が入り込み、ボス部35の保持溝
36に両側端が保持されたメモリモジュール10の基板
端子12が、ソケット50のソケット溝51内に都合良
く差し込み可能になっている。
【0076】さらに、図11に示すように、ソケット5
0のソケット溝51の内部には、ソケット端子58が配
置されている。ソケット端子58は、メモリモジュール
10の下端に形成された基板端子12がソケット溝51
の内部に挿入された状態で、基板端子12に対して電気
的に接続される。ソケット端子58は、台座68、個別
試験基板66、共通試験基板64およびテストヘッドベ
ース48の内部配線を介して、テストヘッドTHおよび
テスタTSに接続されており、各メモリモジュール10
毎の試験結果を読み取り可能になっている。
【0077】また、本実施形態では、図11に示すよう
に、ソケット溝51の底部には、モジュール10の下端
を受けるパッド60と、パッド60を上方に押し上げる
スプリング力を付与する戻りスプリング62とが設けら
れている。したがって、メモリモジュール10に対して
何らの外力も作用しない状態では、メモリモジュール1
0の下端をソケット溝51から上方に押し出すようにな
っている。
【0078】図7に示すように、搬送ベース44の上に
保持された試験用トレイ20の上部には、ボードプッシ
ャ76を、鉛直方向(Z方向)に移動させるためのZ軸
駆動ユニット70が配置されている。このZ軸駆動ユニ
ット70は、共通駆動板72と、マッチプレート74
と、ボードプッシャ76を保持する保持板78とを有す
る。
【0079】ボードプッシャ76の下面には、各メモリ
モジュール10の上端部を最終的に押圧するための押圧
面71が形成されている。押圧面71のY軸方向の両端
部の位置には、ボードプッシャ76の下面から下方に突
出するガイド突起73が一体に形成されている。また、
ガイド突起73は、インサート30の収容空間34の内
部に入り込むことが可能になっている。
【0080】ガイド突起73の内側には、メモリモジュ
ール10の両上部側端部が挿入されてモジュール10の
インサート30内における傾きを較正するガイド溝77
が形成されている。ガイド溝77の下端には、テーパ部
75が形成されており、ガイド溝77内にメモリモジュ
ール10の両上部側端部が挿入され易くなっている。
【0081】ボードプッシャ76を保持する保持板78
のY軸方向の両端部の下面には、位置決めピン80が設
けられている。この位置決めピン80は、保持板78が
Z軸方向の下方に移動した場合に、インサート30の上
方位置決め孔40の内部に挿入され、ボードプッシャ7
6とメモリモジュール10との位置決めを行う。
【0082】ボードプッシャ76および保持板78は、
ソケット50のX軸方向の配置ピッチに対応した間隔お
よび配置数で、X軸方向に沿って複数配置され、各々の
保持板78は、複数の懸架ロッド82の下端にそれぞれ
固定されている。懸架ロッド82の上端は、個別駆動板
84の下面に固定されている。個別駆動板84も、ソケ
ット50のX軸方向の配置ピッチに対応した間隔および
配置数で、X軸方向に沿って複数配置され、それぞれの
個別駆動板84は、単一のマッチプレート74の上面に
X軸方向に沿って複数形成された各収容溝86の内部に
各々Z軸方向に移動自在に載置されている。各収容溝8
6の内側壁は、すり鉢状のテーパが形成されており、ボ
ードプッシャ76が保持板78、懸架ロッド82および
個別駆動板84を介してマッチプレート74に対して吊
り下げ保持された状態で、個別駆動板84は、収容溝8
6に対して位置決めされて保持される。
【0083】マッチプレート74と共通駆動板72と
は、図14(A)〜(D)に示すように、連結ブロック
92により連結され、これらは同一間隔を保ちながら、
Z軸方向に移動可能になっている。なお、マッチプレー
ト74と共通駆動板72とをZ軸方向に移動させるため
の駆動機構(圧力シリンダあるいはモータアクチュエー
タなど)の図示は省略してある。
【0084】図7に示すように、共通駆動板72の下面
には、各個別駆動板84の上部に対応してY軸方向に一
対のコンタクトシリンダ88が装着されている。各コン
タクトシリンダ88には、押圧パッド90がZ軸方向に
駆動自在に設けられており、後述するように、所定のタ
イミングで、マッチプレート74から浮き上がった個別
駆動板84を下方に押圧可能になっている。
【0085】アンローダ部400 アンローダ部400にも、ローダ部300に設けられた
XY搬送装置303と同一構造のXY搬送装置403が
設けられている。このXY搬送装置403も、Y軸レー
ル401と、このY軸レール401に添って収納用トレ
イ204と試験用トレイ20との間を±Y軸方向に移動
することができるX軸レール402と、このX軸レール
402に沿って±X軸方向に移動できる可動ヘッド40
4とを備え、この可動ヘッド404には、図6に示すメ
モリモジュール把持機構500が下向に装着されてい
る。このXY搬送装置403によって、アンローダ部4
00に運び出された試験用トレイ20から試験済のメモ
リモジュール10が収納用トレイ204に積み替えられ
る。
【0086】また、アンローダ部400には、当該アン
ローダ部400へ運ばれた収納用トレイ204が下方か
ら臨むように配置される一対の窓部406a,406b
が開設されている。記述したように、それぞれの窓部4
06a,406bの下側には、収納用トレイ204を昇
降させるためのセットプレート210,210が設けら
れており、ここでは試験済のメモリモジュール10が積
み替えられて満杯になった収納用トレイ204を載せて
下降し、この満杯トレイ204をトランアーム208に
受け渡す。
【0087】ちなみに、本実施形態のハンドラ1では、
仕分け可能なカテゴリーの最大数をたとえば8種類にし
たい場合でも、アンローダ部400の窓部406a,4
06bには最大2枚の収納用トレイ204しか配置する
ことができない。したがって、リアルタイムに仕分けで
きるカテゴリは2分類に制限される。一般的には、良品
を高速応答素子、中速応答素子、低速応答素子の3つの
カテゴリに分類し、これに不良品を加えて4つのカテゴ
リで充分ではあるが、たとえば試験結果が不明確で再試
験を必要とするものなどのように、これらのカテゴリに
属さないカテゴリが生じることもある。
【0088】このように、アンローダ部400の窓部4
06a,406bに配置された2つの収納用トレイ20
4に割り当てられたカテゴリー以外のカテゴリーに分類
されるメモリモジュール10が発生した場合には、アン
ローダ部400から1枚の収納用トレイ204を格納部
200に戻し、これに代えて新たに発生したカテゴリー
のメモリモジュール10を格納すべき収納用トレイ20
4をアンローダ部400に転送し、そのメモリモジュー
ル10を格納すればよい。
【0089】ただし、仕分け作業の途中で収納用トレイ
204の入れ替えを行うと、その間は仕分け作業を中断
しなければならず、スループットが低下するといった問
題がある。このため、本実施形態のハンドラ1では、ア
ンローダ部400の試験用トレイ20と窓部406a,
406bとの間にバッファ部405を設け、このバッフ
ァ部405に、希にしか発生しないカテゴリのメモリモ
ジュール10を一時的に預かるようにしている。
【0090】たとえば、バッファ部405に30〜60
個程度のメモリモジュール10が格納できる容量をもた
せるとともに、バッファ部405の各格納位置に格納さ
れたメモリモジュール10のカテゴリをそれぞれ記憶す
る記憶装置を設けて、バッファ部405に一時的に預か
ったメモリモジュール10のカテゴリと位置とを各メモ
リモジュール10毎に記憶しておく。そして、仕分け作
業の合間またはバッファ部405が満杯になった時点
で、バッファ部405に預かっているメモリモジュール
10が属するカテゴリの収納用トレイ204を格納部2
00から呼び出し、その収納用トレイ204に収納す
る。このとき、バッファ部405に一時的に預けられる
メモリモジュール10は複数のカテゴリにわたる場合も
あるが、こうしたときは、収納用トレイ204を呼び出
す際に一度に複数の収納用トレイ204をアンローダ部
400の窓部406a,406bに呼び出せばよい。
【0091】次に動作を説明する。まず図12および図
13を参照してメモリモジュール格納部200の動作か
ら説明する。図12および図13では、試験前のメモリ
モジュール10が満載された供給用トレイ202をトレ
イ収納部212の全ての段に収納し、これをハンドラ1
のローダ部300にセットする動作と、ハンドラ1のア
ンローダ部400で試験済みメモリモジュール10が満
載となった収納用トレイ204をトレイ収納部214に
移送する動作とを連続して説明する。
【0092】たとえばトレイ収納部212の最上段から
供給用トレイ202を取り出すとすると、図12(A)
に示すようにまずエレベータ206をトレイ収納部21
2の最上段の高さ位置まで移動させ、図5(B)に示す
流体圧シリンダ206aにてトレイ収納部212の最上
段の供給用トレイ202をエレベータ206に押し出
す。これと相前後して、トランアーム208をエレベー
タ206の直上に移動させておく。
【0093】次に、供給用トレイ202が載置されたエ
レベータをトランアーム208との受け渡し位置まで上
昇させ、トランアーム208のフック機構208bを閉
じることにより供給用トレイ202を受け取ってこれを
保持する。そして、目的のポジションであるローダ部3
00の下部へトランアーム208を移動させる。この移
動の前に、ローダ部300のセットプレート210を下
限位置まで下降させておく。
【0094】この状態を図12(B)に示すが、ここで
セットプレート210を僅かに上昇させ(あるいはトラ
ンアーム208に±Z軸方向の昇降機能が付加されてい
るときはトランアーム208側を僅かに下降させ)、ト
ランアーム208のフック機構208bを開いて供給用
トレイ202をセットプレート210上に受け渡す。そ
して、トランアーム208をその位置から待避させたの
ち、図12(C)に示すようにセットプレート210を
上限位置まで上昇させて供給用トレイ202をローダ部
300にセットする。以上で、試験前のメモリモジュー
ル10が満載された供給用トレイ202をローダ部30
0にセットする動作が完了する。
【0095】図12(C)において、ローダ部300の
下部に位置していたトランアーム208は、試験を終え
たメモリモジュール10が満載された収納用トレイ20
4を受け取るため、アンローダ部400の右側まで移動
する。この移動の前に、アンローダ部400の右側のセ
ットプレート210は下限位置まで下降させておく。そ
して、セットプレート210を僅かに上昇させ(あるい
はトランアーム208に±Z軸方向の昇降機能が付加さ
れているときはトランアーム208側を僅かに下降さ
せ)、トランアーム208のフック機構208bを閉じ
て収納用トレイ204をトランアーム208へ受け渡し
保持する。
【0096】次に図13(A)に示すように、上昇位置
で待機しているエレベータ206の上部までトランアー
ム208を移動させ、ここでトランアーム208のフッ
ク機構208bを開いて収納用トレイ204をエレベー
タ206上に受け渡す。そして、図13(B)に示すよ
うに、トレイ収納部214の所定の空き段(本例では上
から3段目)までエレベータ206を下降させたのち、
図5(B)に示す流体圧シリンダ206bを用いて収納
用トレイ204をトレイ収納部214へ引き込む。以上
で、試験済みメモリモジュール10が満載された収納用
トレイ204をアンローダ部400からトレイ収納部2
14へ移送する動作が完了する。
【0097】このように、本実施形態のトレイ移送装置
を用いると、トレイ収納部212,214そのものを昇
降させる必要がないので、これらトレイ収納部212,
214の上部に昇降軌跡のためのスペースを設ける必要
もない。したがって、試験装置そのものが少なくとも高
さ方向に小型化される。
【0098】なお、図12および図13に示されたトレ
イの取り廻しシーケンスは、本発明の単なる一例に過ぎ
ず、本発明によれば、エレベータ206が一対のトレイ
収納部212,214に収納されたトレイ202,20
4の何れにもアクセスできる構造であるため、ローダ部
300およびアンローダ部400とトレイ収納部21
2,214との間で、何れのトレイ202,204も出
し入れすることができる。
【0099】たとえば、メモリモジュール10が満載さ
れた供給用トレイ202を、図12(A)〜(C)に示
す手順でローダ部300へ移送し、その後、このローダ
部300の供給用トレイ202が空になったら、これを
直接的または間接的にトランアーム208にてアンロー
ダ部400へ移送し、収納用トレイ204として用いる
こともできる。
【0100】また、アンローダ部400でメモリモジュ
ール10が満載となった収納用トレイは、通常はトレイ
収納部214の方へ収納されるが、トレイ収納部212
の方の空の段をも用いることで、分類数の増加に対して
も柔軟に対処することができる。
【0101】すなわち、供給用トレイ202と収納用ト
レイ204とをそれぞれ独立して使用すると、供給用ト
レイ数をA、収納用トレイ数をB、分類数をnとしたと
きに、収納用トレイ204がB=A+(n−1)以上な
いと連続して動作させることができないが、これらのト
レイ202,204を共用化することで、n=B+1ま
で連続的に分類動作を行うことができるようになる。
【0102】上述したメモリモジュール格納部200か
らローダ部300の窓部306にセットされた供給用ト
レイ202に満載された試験前のメモリモジュール10
は、図1に示すXY搬送装置303にてメモリモジュー
ルの試験用トレイ20に移載されたのち、試験用トレイ
20に搭載された状態でチャンバ100内に搬送され
る。このチャンバ100においては、ソークチャンバ
(恒温槽)101にてメモリモジュール10は試験を行
うべき温度(高温または低温)まで加熱または冷却さ
れ、測定部102にてテストヘッドに押し付けられる。
このテストヘッドへの押し付けは、試験用トレイ20に
搭載された状態で行われ、幾つかのメモリモジュール2
0が同時に押し付けられる。
【0103】この測定部102における動作を図14お
よび図15を参照して詳細に説明する。
【0104】まず、図8に示すメモリモジュール10が
複数保持された試験用トレイ20が、図7に示すよう
に、トレイ搬送ベース44により、テストヘッドベース
48の上部に固定してあるソケット50の上方位置ま
で、他の位置から搬送され、ソケット50に対して位置
決めされて停止する。
【0105】次に、図14(A)に示す位置から図14
(B)に示す位置まで、Z軸駆動ユニット70をZ方向
に下降移動させる。すると、図7に示す保持板78の下
面に形成してある位置決めピン80が、試験用トレイ2
0の各インサート30に形成してある上方位置決め孔4
0の内部に入り込み、ボードプッシャ78とインサート
30に保持してあるメモリモジュール10とが位置決め
される。
【0106】同時に、各ボードプッシャ76のガイド突
起73がインサート30の収容空間34の内部に入り込
み、メモリモジュール10の両上部側端部がガイド溝7
7に差し込まれ、インサート30の内部に収容してある
メモリモジュール10の傾きが較正され、メモリモジュ
ール10は、ボードプッシャ76の押圧面71に対して
略垂直に保たれる。
【0107】その時点では、図7に示すボードプッシャ
76の保持板78がインサート30の上面に当接し、イ
ンサート30をトレイ20と共に、下方に押圧する。た
だし、その時点では、図7に示すボードプッシャの押圧
面71は、メモリモジュール10の上端部に完全には接
触していない。
【0108】その後、図14(C)に示すように、駆動
ユニット70をさらにZ方向に沿って下降移動させる
と、連結ブロック92の下端がトレイ搬送ベース44の
上端に当たる。マッチプレート74と共通駆動板72と
のZ方向の間隔は変化せず、搬送ベース44に対して試
験用トレイ20が保持してあるため、インサート30の
上面に接触するボードプッシャ76は、個別駆動板84
と共に、マッチプレート74に対して相対的に僅かに上
方に持ち上がる。ただし、その時点でも、図7に示すボ
ードプッシャ76の押圧面71は、インサート30の内
部に収容してあるメモリモジュール10の上端に完全に
は接触しない。
【0109】次に、図14(D)に示すように、駆動ユ
ニット70をさらにZ方向に沿って下降移動させると、
連結ブロック92は、トレイ搬送ベース44を、図7に
示すスプリング46の力に抗して押し下げる。その結
果、トレイ搬送ベース44に保持してある試験用トレイ
20もZ方向に沿って押し下げられ、図7に示すインサ
ート30のボス部35の下端が、ソケット50の逃げ溝
55内に入り込み、メモリモジュール10の下端がソケ
ット50と接触する。同時に、ソケット50の位置決め
ピン56がインサート30の下方位置決め孔41内に入
り込み、インサート30とソケット50との位置決めが
行われる。
【0110】図15(A)に示すように、駆動ユニット
70をさらにZ方向に沿って下降移動させると、図11
に示すメモリモジュール10の下端がソケット50のソ
ケット溝51内に入り込み始め、ソケット端子58の反
発力で、メモリモジュール10のみは、その位置にとど
まる。すなわち、メモリモジュール10は、インサート
30およびトレイ20の下方移動に対して静止すること
から、相対的に上方に押し戻され、その結果、メモリモ
ジュール10の上端部は、図7に示す押圧面71に接触
する。メモリモジュール10以外のインサート30を含
むトレイ20、搬送ベース44、マッチプレート74お
よび共通駆動板72は、下降移動を継続することにな
る。ただし、図7に示すソケット50のいずれかの位置
にスプリングなどのバネ機構を装着することで、インサ
ート30もメモリモジュール10と共に、下降移動が一
時停止するように構成しても良い。
【0111】図15(B)に示すように、駆動ユニット
70をさらに下降移動させると、連結ブロック44が、
テストヘッドベース48上に具備してあるメカストッパ
94に対して突き当たり、駆動ユニット70の下降移動
が停止される。なお、駆動ユニット70を圧力シリンダ
以外のモータアクチュエータなどで駆動する場合には、
メカストッパ94を用いることなく、数値制御により正
確な位置で下降移動を停止させてても良い。
【0112】次に、図15(C)に示すように、図7に
示すコンタクトシリンダ88を動作させ、押圧パッド9
0を押し下げ、マッチプレート74の上部に浮いていた
個別駆動板84を押し下げる。その結果、ボードプッシ
ャ76の押圧面71がメモリモジュール10を押し下
げ、図11に示すように、メモリモジュール10の下端
がソケット溝51の内部に完全に入り込み、基板端子1
2がソケット端子に対して電気的に接続される。この
時、図7に示すコンタクトシリンダ88は、メモリモジ
ュール10をソケット50のソケット溝51の内部に挿
入するために必要十分な押し下げ力を有し、必要以上に
過大な力を与えないように設計される。メモリモジュー
ル10は、ソケット50に設けられたメカエンド(図示
省略)に突き当てられ、高さ方向の位置決めがなされ
る。この時、コンタクトシリンダ88は、ストロークに
余裕を持っており、メモリモジュール10の高さ寸法誤
差(たとえば0.3mm程度)を吸収し、一定の力でメ
モリモジュール10を下方に押圧するように設計してあ
る。
【0113】なお、図15(B)に示す状態で、インサ
ート30もメモリモジュール10と共に、下降移動が一
時停止するように構成してある場合には、図15(C)
に示す状態では、図7に示すボードプッシャ76によ
り、メモリモジュール10と共に、インサート30も下
方に押される。
【0114】図15(C)に示す状態で、図11に示す
ように、各メモリモジュール10の基板端子12がソケ
ット端子58と電気的に接続され、トレイ20内に収容
した状態で複数のメモリモジュール10の試験が同時に
行われる。
【0115】試験の終了後には、図7に示すコンタクト
シリンダ88による押圧を解除し、駆動ユニット70を
上方に移動させる。その結果、トレイ20を保持するト
レイ搬送ベース44が、スプリング46または圧力シリ
ンダなどの戻し機構により、元のトレイ搬送高さまで戻
ろうとする。また、図11に示すソケット50のソケッ
ト溝51の底部に装着してある戻りスプリング62のバ
ネ力によりにより、メモリモジュール10の下端部は、
ソケット溝51から上方に抜去される。なお、本発明で
は、ソケットとしては、図11に示す戻りスプリング6
2などの自己抜去力を有するソケットのみでなく、自己
抜去力のないソケットでも用いることが可能である。
【0116】その場合には、ソケット自身に抜去力がな
いため、メモリモジュール10は、ソケット50に留ま
ったままでいようとする。このため、図7に示すトレイ
搬送ベース44には、メモリモジュール10をソケット
50から抜き出す力と、トレイ20をインサート30と
共にトレイ搬送高さまでに持ち上げる力とが作用するよ
うに、図7に示すスプリング46または圧力シリンダの
持ち上げ力を設計する。なお、メモリモジュール10を
ソケットから抜去するための力は、インサート30とソ
ケット50とが位置決めされた時に、インサート30と
ソケット50とを引き離そうとする力を引き起こすスプ
リングなどを、インサート30またはソケット50に装
着することなどで対応しても良い。
【0117】このような構造を採用することにより、メ
モリモジュール10は、余分な力が作用することなくソ
ケット50に挿入され、ソケット50から抜去すること
ができる。また、万が一、ソケット50へのメモリモジ
ュール10の挿入が失敗したとしても、図7に示すコン
タクトシリンダ88は、ソケット50への挿入力以上の
力では、メモリモジュール10を押し下げようとしない
ので、メモリモジュール10に対してダメージを与える
ことは少ないと共に、トレイ20に余分な負荷が作用す
ることもない。
【0118】こうした試験用トレイ20を用いたハンド
ラ1では、試験用トレイ20に複数のメモリモジュール
10を保持したまま、ハンドラ1の内部を移動させ、試
験測定部102において、同時に複数のメモリモジュー
ル10を試験することが可能になり、試験のスループッ
トが大幅に向上する。また、試験測定部102におい
て、メモリモジュール10のピック・アンド・プレース
動作を行う必要がなくなり、ハンドラ1の内部構造を単
純化することができ、ハンドラ全体の小型化、単純化お
よび低コスト化を図ることができる。また、本実施形態
に係るハンドラ1では、こうした試験機構の全部または
一部をチャンバの内部に配置しているので、チャンバの
内部を高温または低温の一定温度に保持することで、メ
モリモジュール10の試験時における温度精度が向上
し、正確な試験が可能となる。
【0119】なお、本実施形態では、各部材の位置決め
のための手段は、特に限定されず、位置決めピンおよび
位置決め孔以外に、その他の手段を採用しても良い。ま
た、ソケット本体52とソケット本体53とは一体の構
造でも良い。
【0120】さらに、ボードプッシャ76としては、図
7に示す実施形態に限定されず、本発明においては、ガ
イド突起73、ガイド溝77およびテーパ部75は、必
ずしも必須のものではなく、少なくとも押圧面71を有
するものであればよい。ただし、位置決め手段としての
位置決めピン80は、具備させた方が好ましい。
【0121】こうした手順で試験を終えると、試験用ト
レイ20はアンソークチャンバ103に搬送され、試験
を終えたメモリモジュール10を室温近傍まで戻す。こ
れは主として低温印加を行った場合の結露防止を目的と
して行われる。
【0122】室温まで戻されたメモリモジュール10が
満載された試験用トレイ20は、アンローダ部400へ
搬送され、ここでXY搬送装置403を用いて試験済み
メモリモジュール10を収納用トレイ204へ移載す
る。このとき、各メモリモジュール10はそれぞれの試
験結果に応じた収納用トレイ204へ移載される。
【0123】本実施形態の供給用トレイ202および収
納用トレイ204を用いた試験装置および試験方法で
は、供給用トレイ202からメモリモジュール10を取
り出す際には、図3(B)に示すように、トレイフレー
ム220に対して回動自在に保持してある各基板保持体
222をトレイフレーム220に対して起立させた状態
で行う。また、収納用トレイ204に、メモリモジュー
ル10を移し替える際にも、図3(B)に示すように、
トレイフレーム220に対して回動自在に保持してある
基板保持体222をトレイフレーム220に対して起立
させた状態で行う。
【0124】そして、トレイ202からのメモリモジュ
ール10の取り出し、またはトレイ204へのメモリモ
ジュール10の移し替えが終了した後には、図3(A)
に示すように、基板保持体222をトレイフレーム22
0に対して傾斜させた状態で、トレイ202および20
4を格納部200の内部で移動および保管する。
【0125】このため、トレイ202からのメモリモジ
ュール10の取り出し、またはトレイ204へのメモリ
モジュール10の移し替えの際には、たとえば図6に示
すメモリモジュール把持機構500を用いて、容易にメ
モリモジュール10の出し入れが可能である。しかも、
トレイ202および204を装置の内部で移動または保
管する際には、図3(A)に示すように、従来に比べて
トレイ202および204の高さH1を小さくすること
ができる。トレイ202および204の高さを小さくす
ることができれば、トレイ202および204の移動ス
ペースおよび保管スペースを小さくすることができ、結
果として試験装置の小型化を図ることができる。また、
試験装置における収納部200内部に収容することがで
きるトレイの枚数を増大させることができる。
【0126】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されることなく、本発明の範囲内で種々に改変すること
ができる。たとえば上述した実施形態では、トレイフレ
ーム220の内部には、一列の基板保持体222を配置
したが、本発明では、二列以上の基板保持体222の組
を配置しても良い。また、基板保持体222の具体的形
状は、図4に示すものに限定されず、種々の形状を採用
することができる。
【0127】また、上述した実施形態では、図3(A)
に示すように、基板保持体222を常時傾斜させるため
に、圧縮スプリングを用いたが、本発明では、圧縮スプ
リングに限らず、引張スプリング、板バネ、弾力性部材
などのその他のスプリング機構を用いても良い。
【0128】さらに、上述した実施形態では試験対象と
してメモリモジュール10を例に挙げたが、本発明の試
験装置の試験対象は、メモリモジュールにのみ限定され
る意味ではなく、基板状の電子部品であれば全て含まれ
る趣旨である。
【0129】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、たとえばメモリモジュールなどの電子部品基板を試
験するために適した電子部品基板の試験装置、試験方法
およびそれに用いられる電子部品基板用トレイであっ
て、特に、装置の小型化を図ることができると共に、装
置内に収容できるトレイ枚数を増大させることができる
電子部品基板の試験装置、試験方法およびそれに用いら
れる電子部品基板用トレイを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子部品基板の試験装置の実施形態を
示す(A)概略平面図および(B)正面概略断面図であ
る。
【図2】図1に示す電子部品基板の試験装置の側面概略
断面図である。
【図3】本発明で用いられる供給用または収納用トレイ
の一例を示す斜視図である。
【図4】図3に示すトレイの要部斜視図である。
【図5】(A)は図1のメモリモジュール格納部を示す
斜視図、同図(B)は同じくトレイ収納部とエレベータ
の部分を示す斜視図である。
【図6】図1のXY搬送装置で用いられるメモリモジュ
ール把持機構を示す斜視図である。
【図7】図1の測定部全体を示す断面図である。
【図8】本発明で用いられる試験用トレイの一例を示す
斜視図である。
【図9】図8の試験用トレイのインサートを示す(A)
平面図、(B)正面図および(C)側面図である。
【図10】図1のテストヘッド部を示す斜視図である。
【図11】図1のテストヘッド部におけるメモリモジュ
ールとソケットとの接触状態を示す断面図である。
【図12】本発明の供給用または収納用トレイの取り廻
し方法を説明するための概念図である。
【図13】図12の続きを示す概念図(その2)であ
る。
【図14】図1の測定部における動作を説明するための
要部断面図である。
【図15】図14の続きを示す要部断面図である。
【符号の説明】
1…ハンドラ(電子部品基板の試験装置) 100…チャンバ 200…メモリモジュール格納部 202…供給用トレイ 204…収納用トレイ 206…エレベータ 208…トランアーム 210…セットプレート 212,214…トレイ収納部 220…トレイフレーム 222…基板保持体 224…保持溝 226…回動軸 230…リンク溝 232…リンクロッド 234…係合ピン 236…圧縮スプリング 240…リンクロッド駆動機構 300…ローダ部 306…窓部 400…アンローダ部 405…バッファ部 406a,406b…窓部 10…メモリモジュール(電子部品基板) 12…端子

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品基板を取り出し可能に保持する
    基板保持体と、 前記基板保持体が回動自在に装着されるトレイフレーム
    と、 前記トレイフレームに取り付けられ、前記基板保持体の
    回動を制御するリンク機構とを有する電子部品基板用ト
    レイ。
  2. 【請求項2】 前記リンク機構は、リンクロッドを有
    し、前記リンクロッドに形成してある係合ピンが、前記
    基板保持体のリンク溝に係合し、前記リンクロッドが、
    その長手方向に往復移動することにより、前記トレイフ
    レームに対する前記基板保持体の回動が制御されるよう
    に構成してある請求項1に記載の電子部品基板用トレ
    イ。
  3. 【請求項3】 前記リンク機構は、前記リンクロッドを
    一方向に押圧または引き寄せるスプリング機構をさらに
    有し、前記リンクロッドに対して前記スプリング機構以
    外の外力が作用しない状態で、前記リンクロッドは、前
    記基板保持体を前記トレイフレームに対して傾斜させる
    位置にあることを特徴とする請求項2に記載の電子部品
    基板用トレイ。
  4. 【請求項4】 試験前および試験済の電子部品基板を格
    納するための格納部と、 前記電子部品基板を試験する測定部と、 前記試験前の電子部品基板を前記測定部に送り込むロー
    ダ部と、 前記測定部で試験が行なわれた試験済の電子部品基板を
    分類して取り出し、前記格納部へ受け渡すアンローダ部
    と、 前記格納部の内部に移動可能に収容され、前記試験前の
    電子部品基板が保持される供給用トレイと、 前記格納部の内部に移動可能に収容され、前記試験済の
    電子部品基板が保持される収納用トレイと、 前記ローダ部、測定部およびアンローダ部を循環移動す
    るように配置され、前記電子部品基板を保持する試験用
    トレイと、 前記ローダ部に具備され、前記供給用トレイ内に保持さ
    れた電子部品基板を前記試験用トレイ内に搬送する第1
    搬送手段と、 前記アンローダ部に具備され、前記試験用トレイ内に保
    持された試験済の電子部品を、試験結果に応じて分類し
    て前記収納用トレイ内に搬送する第2搬送手段とを有す
    る電子部品基板の試験装置であって、 前記供給用トレイおよび/または収納用トレイが、 電子部品基板を取り出し可能に保持する基板保持体と、 前記基板保持体が回動自在に装着されるトレイフレーム
    と、 前記トレイフレームに取り付けられ、前記基板保持体の
    回動を制御するリンク機構とを有することを特徴とする
    電子部品基板の試験装置。
  5. 【請求項5】 前記リンク機構は、リンクロッドを有
    し、前記リンクロッドに形成してある係合ピンが、前記
    基板保持体のリンク溝に係合し、前記リンクロッドが、
    その長手方向に往復移動することにより、前記トレイフ
    レームに対する前記基板保持体の回動が制御されるよう
    に構成してある請求項4に記載の電子部品基板の試験装
    置。
  6. 【請求項6】 前記リンク機構は、前記リンクロッドを
    一方向に押圧または引き寄せるスプリング機構をさらに
    有し、前記リンクロッドに対して前記スプリング機構以
    外の外力が作用しない状態で、前記リンクロッドは、前
    記基板保持体を前記トレイフレームに対して傾斜させる
    位置にあることを特徴とする請求項5に記載の電子部品
    基板の試験装置。
  7. 【請求項7】 前記供給用トレイから電子部品基板を取
    り出す位置には、前記リンクロッドに対して外力を加
    え、当該リンクロッドを前記スプリング機構のスプリン
    グ力に抗して移動させ、前記基板保持体を前記トレイフ
    レームに対して起立させる方向に回動させるための第1
    リンクロッド駆動機構が具備してある請求項6に記載の
    電子部品基板の試験装置。
  8. 【請求項8】 前記収納用トレイに電子部品基板を収納
    する位置には、前記リンクロッドに対して外力を加え、
    当該リンクロッドを前記スプリング機構のスプリング力
    に抗して移動させ、前記基板保持体を前記トレイフレー
    ムに対して起立させる方向に回動させるための第2リン
    クロッド駆動機構が具備してある請求項6に記載の電子
    部品基板の試験装置。
  9. 【請求項9】 格納部の内部に移動可能に収容された供
    給用トレイから試験前の電子部品基板を取り出し、ロー
    ダ部に待機している試験用トレイに移し替える工程と、 前記試験用トレイに保持された電子部品基板を、試験用
    トレイと共に測定部へと移動させる工程と、 前記測定部へ移動された試験用トレイ内に電子部品基板
    が装着してある状態で、前記電子部品基板の基板端子を
    前記測定部に装着してある試験用ソケット内に押し込
    み、当該電子部品基板の試験を行う工程と、 前記測定部にて試験が行われた電子部品基板を試験用ト
    レイから取り出すことなく、そのままの状態で、アンロ
    ーダ部へ移動させる工程と、 前記アンローダ部に移動してきた試験用トレイから、電
    子部品基板を取り出し、前記格納部に待機してある収納
    用トレイに、試験結果に基づき分類して移し替える工程
    とを有する電子部品基板の試験方法であって、 前記供給用トレイから試験前の電子部品基板を取り出
    し、前記試験用トレイに移し替える際には、前記供給用
    トレイのトレイフレームに対して回動自在に保持してあ
    る基板保持体をトレイフレームに対して起立させた状態
    で、電子部品基板を基板保持体から取り出し、 前記供給用トレイからの試験前の電子部品基板を取り出
    しが終了した後には、前記基板保持体をトレイフレーム
    に対して傾斜させた状態で、前記供給用トレイを、前記
    格納部の内部で移動および保管することを特徴とする電
    子部品基板の試験方法。
  10. 【請求項10】 格納部の内部に移動可能に収容された
    供給用トレイから試験前の電子部品基板を取り出し、ロ
    ーダ部に待機している試験用トレイに移し替える工程
    と、 前記試験用トレイに保持された電子部品基板を、試験用
    トレイと共に測定部へと移動させる工程と、 前記測定部へ移動された試験用トレイ内に電子部品基板
    が装着してある状態で、前記電子部品基板の基板端子を
    前記測定部に装着してある試験用ソケット内に押し込
    み、当該電子部品基板の試験を行う工程と、 前記測定部にて試験が行われた電子部品基板を試験用ト
    レイから取り出すことなく、そのままの状態で、アンロ
    ーダ部へ移動させる工程と、 前記アンローダ部に移動してきた試験用トレイから、電
    子部品基板を取り出し、前記格納部に待機してある収納
    用トレイに、試験結果に基づき分類して移し替える工程
    とを有する電子部品基板の試験方法であって、 前記アンローダ部に移動してきた試験用トレイから、電
    子部品基板を取り出し、前記格納部に待機してある収納
    用トレイに、試験結果に基づき分類して移し替える際に
    は、前記収納用トレイのトレイフレームに対して回動自
    在に保持してある基板保持体をトレイフレームに対して
    起立させた状態で、電子部品基板を基板保持体に保持さ
    せ、 前記収納用トレイへの電子部品基板の移し替えが終了し
    た後には、前記基板保持体を、前記電子部品基板と共
    に、トレイフレームに対して傾斜させた状態で、前記収
    納用トレイを、前記格納部の内部で移動および保管する
    ことを特徴とする電子部品基板の試験方法。
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