JP2000356666A - 電子部品試験用トレイ搬送装置、電子部品の試験装置および試験方法 - Google Patents

電子部品試験用トレイ搬送装置、電子部品の試験装置および試験方法

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JP2000356666A
JP2000356666A JP11167505A JP16750599A JP2000356666A JP 2000356666 A JP2000356666 A JP 2000356666A JP 11167505 A JP11167505 A JP 11167505A JP 16750599 A JP16750599 A JP 16750599A JP 2000356666 A JP2000356666 A JP 2000356666A
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tray
test tray
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JP11167505A
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English (en)
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Toshiyuki Kiyokawa
敏之 清川
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Advantest Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験用トレイを比較的高速で移動および停止
させることが可能であり、試験のインデックスタイムの
短縮を図ることができ、且つ試験の信頼性を向上させる
ことができるトレイ搬送装置、試験装置および試験方法
を提供すること。 【解決手段】 メモリモジュール10を保持する試験用
トレイ20を着脱自在に把持する把持機構120a,1
20bと、把持機構を吊り下げ保持する移動体110
と、把持機構により試験用トレイ20を把持した状態
で、移動体110を移動させる駆動機構144とを有す
る試験装置。把持機構120a,120bは、トレイ2
0のX軸方向に沿った異なる位置を把持可能であり、移
動体110の移動ストローク以上の距離で、トレイ20
をX軸方向に沿って移動可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品試験用ト
レイ搬送装置、電子部品の試験装置および試験方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】メモリモジュールなどの電子部品の製造
過程においては、最終的に製造されたメモリモジュール
を試験する試験装置が必要となる。このような試験装置
の一種として、常温よりも高いまたは低い温度条件で、
メモリモジュールを試験するための装置が知られてい
る。メモリモジュールの特性として、高温または低温で
も良好に動作することが保証されるからである。
【0003】従来のメモリモジュール試験用装置におい
て高温試験を行う場合には、試験前のメモリモジュール
を装置内の予熱部で加熱し、加熱されたメモリモジュー
ルを、ピック・アンド・プレース動作で測定部まで搬送
し、メモリモジュールに加えられた予熱により高温試験
を行っている。
【0004】また、従来のメモリモジュール試験用装置
において低温試験を行おうとする場合には、試験前のメ
モリモジュールを装置内の予冷却部で冷却し、冷却され
たメモリモジュールを、ピック・アンド・プレース動作
で測定部まで搬送し、メモリモジュールに加えられた冷
熱により、低温試験を行うことが考えられる。
【0005】しかしながら、このような従来の試験装置
では、予熱部または予冷却部から測定部までメモリモジ
ュールをピック・アンド・プレース動作で搬送するた
め、試験のスループットが非常に悪い。また、メモリモ
ジュールを測定部まで搬送するまでにメモリモジュール
の温度が変化してしまい、測定部での温度精度が悪く、
正確な温度で試験を行うことが困難であった。
【0006】特に低温試験では、低温に冷却されたメモ
リモジュールの表面に結露が生じるおそれがあり、実際
問題として、従来の試験装置では、低温試験を行うこと
が困難であった。メモリモジュールに結露が生じると、
その結露水がメモリモジュールの端子またはソケット端
子に付着し、試験に悪影響を与えるからである。
【0007】このような不都合を解消するために、予熱
部(または冷却部)および測定部を全てチャンバで覆
い、チャンバの内部を所定温度に維持することも考えら
れる。しかしながら、チャンバの内部でメモリモジュー
ルのピック・アンド・プレース動作を行わせることは、
その機構が煩雑になると共に、チャンバを大きく設計し
なければならず、試験装置の大型化、複雑化および高コ
スト化を招き好ましくない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本出願人は、
試験用トレイ内にメモリモジュールを収容した状態で、
メモリモジュールを試験することができる試験装置を開
発し、先に出願している。この試験装置では、測定部に
おいて、試験用トレイからメモリモジュールをピック・
アンド・プレース動作で取り出す必要がなく、試験のス
ループットを向上させることが期待できる。
【0009】ところが、この試験装置では、予熱部また
は予冷却部から測定部の上部まで、試験用トレイを水平
搬送させる必要があり、その際の搬送機構が問題とな
る。水平搬送機構としては、搬送ベルトが一般的であ
る。しかし、搬送ベルトを用いて、試験用トレイを測定
部の上部に水平搬送する機構では、以下に示す課題を有
する。
【0010】試験用トレイは搬送ベルトとの摩擦により
搬送され、測定部上方の所定位置でストッパに突き当た
ることにより位置決めされる。このため、ストッパへの
衝撃を低減するために、素早い速度で搬送ベルトを駆動
することができない。その結果、試験のインデックスタ
イムを、さらに向上させることが困難になっている。
【0011】また、測定部における試験用ソケットの配
置ピッチは、試験用トレイ内のメモリモジュールの配置
ピッチ程には狭くできない。そのため、試験用トレイ内
の全てのメモリモジュールの試験を行うには、試験用ト
レイ内に配置された所定数個おき毎のメモリモジュール
の端子を試験用ソケット内に差し込み、試験終了後に、
所定ピッチ試験用トレイを移動させ、他の所定数個おき
毎のメモリモジュールの試験を行う必要がある。このよ
うな測定方法を採用する場合には、試験用トレイは、複
数の試験用ソケットが配置された測定部の上部で、複数
位置で停止させる必要がある。そのため、搬送ベルトに
は、停止位置の数に対応した数でストッパが必要とな
り、試験のインデックスタイムの短縮をさらに困難にし
ている。
【0012】また、搬送ベルトを用いる場合には、搬送
ベルトを駆動するためにプーリを必要とする。搬送ベル
トを駆動するプーリの外径を小さく設定すると、ベルト
の寿命が短くなるため、あまりに小さくすることはでき
ない。搬送ベルトは、試験用トレイとテストヘッドとの
間に配置される。また、試験用トレイ内のメモリモジュ
ールの端子は、テストヘッド上に配置された試験用ソケ
ットに差し込む必要がある。これらのことから、試験用
ソケットは、テストヘッドの上面から試験用ソケットに
向けて高く突き出す必要がある。このため、試験用ソケ
ットとテストヘッドとの間の距離を短くすることが困難
である。試験用ソケットとテストヘッドとの間の距離が
長いと、それらの間の配線が長くなり、ノイズが入り易
い。
【0013】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、試験用トレイを比較的高速で移動および停止させる
ことが可能であり、試験のインデックスタイムの短縮を
図ることができ、且つ試験の信頼性を向上させることが
できる電子部品試験用トレイ搬送装置、試験装置および
試験方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る電子部品試験用トレイ搬送装置は、電
子部品を保持する電子部品試験用トレイを着脱自在に把
持する把持機構と、前記把持機構を吊り下げ保持する移
動体と、前記把持機構により前記試験用トレイを把持し
た状態で、前記移動体を移動させる駆動機構とを有す
る。
【0015】前記駆動機構は、軸芯周りに回転駆動可能
な駆動軸と、前記駆動軸の回転移動を前記移動体の直線
移動に変換する変換機構とを有することが好ましい。
【0016】前記駆動機構は、前記移動体の直線移動を
案内するレールをさらに有することが好ましい。
【0017】前記駆動機構は、前記移動体を前記試験用
トレイと共に移動させることができる全移動ストローク
内の所定位置で停止可能に構成してあることがさらに好
ましい。
【0018】本発明に係るトレイ搬送装置は、前記移動
体の全移動ストローク中の所定位置で前記移動体を停止
させ、前記把持機構による前記試験用トレイの把持を解
除した状態で、前記試験用トレイを支持するベースと、
前記ベースに対する前記試験用トレイの位置決めを行う
位置決め機構とをさらに有することが好ましい。
【0019】本発明に係るトレイ搬送装置では、試験用
トレイをストッパなどに突き当てて停止させる構造では
ないので、ストッパによる衝撃を考慮する必要がなく、
トレイの移動速度を向上させることができる。その結
果、試験のインデックスタイムを短縮することができ
る。また、試験用トレイを把持機構により把持しつつ移
動させる構造であるために、この点でも、トレイの移動
速度を向上させることができ、試験のインデックスタイ
ムを短縮することができる。
【0020】このような本発明に係るトレイ搬送装置
は、下記に示す本発明に係る電子部品の試験装置におい
て、試験前の電子部品を収容する試験用トレイを測定部
の上部に搬入し、試験済の電子部品を収容する試験用ト
レイを測定部の上部から搬出するための装置として好適
に用いることができる。
【0021】本発明に係る電子部品の試験装置は、電子
部品を保持する電子部品試験用トレイを着脱自在に把持
する把持機構と、前記把持機構を吊り下げ保持する移動
体と、前記把持機構により前記試験用トレイを把持した
状態で、前記移動体を移動させる駆動機構と、前記試験
用トレイ内に保持した状態の電子部品の端子が差し込ま
れる試験用ソケットが配置された測定部と、前記移動体
の全移動ストローク中の所定位置で前記移動体を停止さ
せ、前記把持機構による前記試験用トレイの把持を解除
した状態で、前記試験用トレイを支持するベースと、前
記ベースに対する前記試験用トレイの位置決めを行う位
置決め機構と、前記ベースを前記試験用ソケット方向に
押し下げ、前記試験用トレイ内の電子部品の端子を前記
試験用ソケットに挿入させる押圧機構と、を有する。
【0022】前記試験用トレイには、前記移動体の移動
ストローク方向に沿って複数の電子部品が第1ピッチの
間隔で収容してあり、前記測定部には、前記移動体の移
動ストローク方向に沿って複数の試験用ソケットが、前
記第1ピッチの整数倍である第2ピッチの間隔で配置し
てあり、前記駆動機構は、前記移動体を前記試験用トレ
イと共に移動させることができる全移動ストローク内の
複数の所定停止位置で停止可能に構成してあり、前記試
験用トレイの複数の所定停止位置が、前記第1ピッチの
間隔で配置してあり、且つ当該複数の所定停止位置は、
前記試験用トレイ内に収容してある全ての電子部品のう
ちの所定数個おき毎の電子部品が、前記第2ピッチで配
置された複数の試験用ソケットの上部に位置する位置で
あることが好ましい。
【0023】本発明に係る電子部品の試験装置では、搬
送ベルトにより試験用トレイを搬送する機構ではないた
めに、試験用トレイを、試験用ソケットが配置されたテ
ストヘッドの近くで搬送および停止することが可能にな
る。したがって、試験用ソケットとテストヘッドとの距
離が短くなり、それらの間を接続する配線などにノイズ
が入り込む要素が小さくなり、試験の信頼性が向上す
る。
【0024】また、前記駆動機構を、全移動ストローク
内の複数の所定停止位置で停止可能に構成したとして
も、本発明では、停止位置の数に対応してストッパを設
ける必要がなく、この点でも、試験インデックスタイム
の短縮を図ることができる。
【0025】このような本発明に係る電子部品の試験装
置は、下記に示す電子部品の試験方法を実現するために
特に適している。
【0026】本発明に係る電子部品の試験方法は、電子
部品を保持する電子部品試験用トレイを着脱自在に把持
する把持機構で、前記試験用トレイの第1把持位置を把
持しつつ、前記試験用トレイを搬入方向に沿って移動さ
せ、前記試験用トレイに保持してある電子部品の端子
を、測定部に配置された試験用ソケットの上方に位置さ
せる工程と、前記把持機構による前記試験用トレイの把
持を解除し、前記試験用トレイをベース上で支持する工
程と、前記ベースを前記試験用ソケット方向に押し下
げ、前記試験用トレイ内の電子部品の端子を前記試験用
ソケットに挿入させ、電子部品の試験を行う工程と、試
験終了後の前記電子部品が収容してある前記試験用トレ
イを支持する前記ベースを上方に持ち上げる工程と、前
記把持機構により前記試験用トレイを再度把持し、前記
試験用トレイを搬出方向に沿って移動させる工程とを有
する。
【0027】前記把持機構により前記試験用トレイを再
度把持する位置は、前記第1把持位置と同じ位置であっ
ても良い。
【0028】または、前記把持機構による前記試験用ト
レイの把持を解除した状態で、前記把持機構を、前記搬
入方向とは逆の方向に移動させ、その後、前記把持機構
により、前記第1把持位置とは異なる位置で、前記試験
用トレイを再度把持し、前記試験用トレイを搬出方向に
沿って移動させても良い。その場合には、把持機構の全
移動ストローク以上の移動距離で、試験用トレイを、搬
入方向から搬出方向へと移動させることができる。その
ため、把持機構を移動させるための駆動機構の小型化を
図ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。図1は本発明の1実施形態に係
るメモリモジュールの試験装置の要部断面図、図2は図
1に示す試験装置に用いるメモリモジュール試験用トレ
イの一部分解斜視図、図3(A)は図2に示すインサー
トの平面図、同図(B)は同図(A)に示すIIIB−IIIB
線に沿う要部断面図、同図(C)はインサートを試験用
トレイに取り付けた場合の要部断面図、図4はソケット
の一部分解斜視図、図5は図4に示すV−V線に沿う要部
断面図、図6〜図8は図1に示す装置の動きを示す要部
斜視図、図9(A)〜(D)は図6〜図8に示す移動体
とトレイとの関係を示す概略図、図10(A)〜(D)
は図1に示す試験装置の動きを示す工程図、図11
(A)〜(C)は図10の続きを示す工程図、図12
(A)は試験装置の全体構成を示す概略平面図、同図
(B)は同図(A)に示すB−B線に沿う概略断面図、図
13は図12に示す試験装置で用いるメモリモジュール
移送装置の概略斜視図、図14は図12に示すトレイの
一例を示す斜視図である。
【0030】第1実施形態 図1および図2に示すように、本実施形態に係るメモリ
モジュールの試験装置は、電子部品としてのメモリモジ
ュール10をメモリモジュール試験用トレイ20の内部
に収容したままで、複数のメモリモジュール10を同時
に試験を行うための装置である。
【0031】図2に詳細に示すように、メモリモジュー
ル試験用トレイ20は、メモリモジュール10が着脱自
在に収容されるインサート30と、複数のインサート3
0をX方向に沿って一列に保持するトレイ本体20aと
を有する。トレイ本体20aは、矩形状の上部フレーム
22と、同じ大きさで矩形状の下部フレーム24とを有
し、これらフレーム22および24は、複数のロッド状
スペーサ26で略平行に連結してある。
【0032】上部フレーム22および下部フレーム24
には、各インサート30を貫通させて保持するための保
持孔21および23が、それぞれX方向に沿って所定間
隔で形成してある。上部フレーム22に形成してある保
持孔21のY方向(水平面においてX方向に対して垂
直)の両端近傍には、一対の位置決め孔25がX方向に
位置ズレして形成してある。これら位置決め孔25に
は、図3(C)に示すように、インサート30に形成し
てある位置決めピン42が嵌合し、各インサート30を
トレイ本体20aに対して位置決めする。なお、ピン4
2の下端には、キャップ43が取り付けられ、インサー
ト30は、トレイ本体20aに対して抜け止めされる。
【0033】図2および図3(A),(B)に示すよう
に、インサート30は、逆台形の切り欠き31が形成し
てある一対の側壁32を有し、これら側壁32の間にモ
ジュール収容空間34が形成されるように、これら側壁
32は、端壁33aおよび33bで一体化してある。各
インサート30は、たとえば合成樹脂で構成してある。
【0034】図3(B)に示すように、端壁33aおよ
び33bの内側には、収容空間34に対して突出するボ
ス部35が形成してあり、各ボス部35の内周に、保持
溝36と保持用底壁37とが形成してある。図3(A)
および(B)に示すように、一対の側板32の間に形成
してある収容空間34の底部は、対向するボス部35お
よび35の間で、貫通孔38となっており、保持溝36
の保持用底壁37間で保持されるメモリモジュール10
の基板端子12が、貫通孔38を通して、下方に露出し
ている。
【0035】保持溝36には、メモリモジュール10の
両側端部が上方から着脱自在に差し込まれることが可能
になっており、図3(A)に示すように、保持溝36の
上方には、メモリモジュール10の両側端部を保持溝3
6内に案内するためのテーパ状ガイド溝42が形成して
ある。インサート30の内部では、メモリモジュール1
0は、XおよびY方向に僅かなクリアランスを持って保
持溝36の保持用底壁37により位置決めされて自重に
より保持され、インサート30のその他の部分とは接触
しないように比較的広いクリアランスで収容空間34の
隙間が形成してある。
【0036】端壁33aおよび33bの上部には、フラ
ンジ39が一体成形してある。フランジ39は、図2に
示すように、インサート30がトレイ本体20aの保持
孔21および23内に貫通して保持された状態で、上部
フレーム22の保持孔縁部に載せられ、インサート30
が保持孔21および23から下方に落下するのを防止す
る。フランジ39の下面には、図2および図3に示すよ
うに、それぞれ位置決めピン42が突出して具備してあ
り、これら位置決めピン42は、図3(C)に示すよう
に、上部フレーム22に形成してある位置決め孔25に
対して嵌合する。
【0037】位置決めピン42の下端には、キャップ4
3が装着され、インサート30は、トレイ本体20aに
対して上方への抜け止めがなされる。その結果、各イン
サート30は、トレイ本体20aに対して位置決めされ
て保持される。ただし、位置決め孔25と位置決めピン
42とのクリアランスは、インサート30がトレイ本体
20aに対してX,Y方向に0.5〜1.5mm程度に
移動可能に構成してあることが好ましい。後述するよう
に、各インサート30は、各ボードプッシャ76および
各ソケット50に対してそれぞれ位置決めされる必要が
あり、トレイ本体20aに対して移動可能とする必要が
あるからである。また、各インサート30は、トレイ本
体20aに対して、Z方向にも僅かに移動可能とする必
要があることから、図3(C)に示すキャップ43は、
位置決めピン42の下端に対して、インサート30とト
レイ本体20aとのZ方向相対移動を許容するように取
り付けられる。なお、下部フレーム24に形成してある
保持孔23に対するインサート30の下端部外形のクリ
アランスは、位置決め孔25と位置決めピン42とのク
リアランスと略同一であり、インサート30がトレイ本
体20aに対して必要以上に傾斜することを防止してい
る。
【0038】特に図3(B)に示すように、端壁33a
および33bには、フランジ39を貫通するように形成
してある上方位置決め孔40と、端壁33aおよび33
bの底部に開口する下方位置決め孔41とが形成してあ
る。上方位置決め孔40には、図1に示すボードプッシ
ャ76の保持板78に形成してある位置決めピン80が
挿入され、ボードプッシャ76とインサート30とを位
置決めするようになっている。また、下方位置決め孔4
1には、図1に示す試験用ソケット50のソケットガイ
ド52に形成してある位置決めピン56が挿入され、試
験用ソケット50に対して、インサート30に保持して
あるメモリモジュール10の基板端子12を位置決めす
るようになっている。
【0039】図1に示すように、インサート30を保持
してある試験用トレイ20は、トレイ搬送ベース44の
上に載せられ、たとえばX方向に搬送可能になってい
る。トレイ搬送ベース44は、ソケット50を保持する
テストヘッドベース48に対して、たとえばスプリング
46(または圧力シリンダ)などの手段により弾性保持
してある。その結果、トレイ搬送ベース44には、テス
トヘッドベース48上で試験用トレイ20がソケット5
0から離れる方向にスプリング力が加えられている。
【0040】図4に示すように、テストヘッドベース4
8の上には、共通テスト基板64および個別テスト基板
66を介して、複数のソケット50が、X方向に沿って
配置してある。図4に示すソケット50の配置数は、図
2に示す試験用トレイ20に保持してあるインサート3
0の配置数の整数(1を含む)分の1であることが好ま
しい。また、図4に示す各ソケット50間のX方向配置
ピッチは、図2に示すインサート30のX方向の配置ピ
ッチの整数(1を含む)倍であることが好ましい。
【0041】たとえば図2に示すインサート30がX方
向に沿って16個配置してある場合には、図4に示すソ
ケット50は、X方向に沿って16個の1/2である8
個の配置数で配置する。また、図4に示す各ソケット5
0間のX方向配置ピッチは、図2に示すインサート30
のX方向の配置ピッチの2倍とする。このような配置数
および配置ピッチでソケット50を配置することによ
り、次に示すように、複数回(たとえば2回)に分け
て、試験用トレイ20に保持してある全てのメモリモジ
ュール10の試験を行うことができる。すなわち、ま
ず、図2に示す試験用トレイ20の各インサート30に
保持してあるメモリモジュール10のうち、X方向に沿
って奇数番目(または偶数番目)のメモリモジュール1
0の基板端子12を、図4に示す各ソケット50のソケ
ット溝51に差し込み、同時に試験を行う。その後、図
2に示す試験用トレイ20をX方向に沿って、インサー
ト30のX方向配置ピッチと同じ間隔で移動させ、X方
向に沿って偶数番目(または奇数番目)のメモリモジュ
ール10の基板端子12を、図4に示す各ソケット50
のソケット溝51に差し込み、同時に試験を行う。この
ようにして試験用トレイ20に保持してある全てのメモ
リモジュール10の試験を行うことができる。
【0042】図4に示すように、各ソケット50は、Y
方向に沿って形成してあるソケット溝51が形成してあ
るソケット本体53と、ソケット本体53を保持する台
座68とを有する。台座68は、個別テスト基板66の
上部に接続してある。台座68の上部で、ソケット本体
53の外周には、Y方向に細長い貫通孔54が形成して
あるソケットガイド52が装着してあり、ソケット本体
53のY方向両端とソケットガイド52との間には、貫
通孔54の両端部に対応する逃げ溝55が形成される。
図1に示すように、これらの逃げ溝55には、インサー
ト30の端壁33aおよび33bの下端に形成してある
ボス部35が入り込み、ボス部35の保持溝36に両側
端が保持してあるメモリモジュール10の基板端子12
が、ソケット50のソケット溝51内に都合良く差し込
み可能になっている。
【0043】図5に示すように、ソケット50のソケッ
ト溝51の内部には、ソケット端子58が配置してあ
る。ソケット端子58は、メモリモジュール10の下端
に形成してある基板端子12がソケット溝51の内部に
挿入された状態で、基板端子12に対して電気的に接続
される。ソケット端子58は、台座68、個別試験基板
66、共通試験基板64およびテストヘッドベース48
の内部配線を介して、図示省略してある試験信号発生・
受信装置に接続してあり、各メモリモジュール10毎の
試験結果を読み取り可能になっている。
【0044】また、本実施形態では、図5に示すよう
に、ソケット溝51の底部には、モジュール10の下端
を受けるパッド60と、パッド60を上方に押し上げる
スプリング力を付与する戻りスプリング62とが具備し
てある。したがって、メモリモジュール10に対して何
ら外力が作用しない状態では、メモリモジュール10の
下端をソケット溝51から上方に押し出すようになって
いる。
【0045】図1に示すように、搬送ベース44の上に
保持された試験用トレイ20の上部には、ボードプッシ
ャ76を、鉛直方向(Z方向)に移動させるためのZ軸
駆動ユニット70が配置してある。Z軸駆動ユニット7
0は、共通駆動板72と、マッチプレート74と、ボー
ドプッシャ76を保持する保持板78とを有する。
【0046】ボードプッシャ76の下面には、各メモリ
モジュール10の上端部を最終的に押圧するための押圧
面71が形成してある。押圧面71のY方向両端部の位
置には、ボードプッシャ76の下面から下方に突出する
ガイド突起73が一体に形成してある。ガイド突起73
は、インサート30の収容空間34の内部に入り込むこ
とが可能になっている。
【0047】ガイド突起73の内側には、メモリモジュ
ール10の両上部側端部が挿入されてモジュール10の
インサート30内における傾きを較正するガイド溝77
が形成してある。ガイド溝77の下端には、テーパ部7
5が形成してあり、ガイド溝77内にメモリモジュール
10の両上部側端部が挿入され易くなっている。
【0048】ボードプッシャ76を保持する保持板78
のY方向両端部の下面には、位置決めピン80が具備し
てある。位置決めピン80は、保持板78がZ方向下方
に移動した場合に、インサート30の上方位置決め孔4
0の内部に挿入され、ボードプッシャ76とメモリモジ
ュール10との位置決めを行う。
【0049】ボードプッシャ76および保持板78は、
ソケット50のX方向配置ピッチに対応した間隔および
配置数で、X方向に沿って複数配置され、各々の保持板
78は、複数の懸架ロッド82の下端にそれぞれ固定し
てある。懸架ロッド82の上端は、個別駆動板84の下
面に固定してある。個別駆動板84も、ソケット50の
X方向配置ピッチに対応した間隔および配置数で、X方
向に沿って複数配置され、それぞれの個別駆動板84
は、単一のマッチプレート74の上面にX方向に沿って
複数形成してある各収容溝86の内部に各々Z方向移動
自在に載置してある。各収容溝86の内側壁には、すり
鉢状のテーパが形成してあり、ボードプッシャ76が保
持板78、懸架ロッド82および個別駆動板84を介し
てマッチプレート74に対して吊り下げ保持された状態
で、個別駆動板84は、収容溝86に対して位置決めさ
れて保持される。
【0050】マッチプレート74と共通駆動板72と
は、図10(A)〜(D)に示すように、連結ブロック
92により連結してあり、これらは同一間隔を保ちなが
ら、Z方向に移動可能になっている。共通駆動板72の
上面には、図1および図6に示すように、Z軸方向駆動
軸69が連結してある。これらの駆動軸69の上端は、
チャンバ外部に配置された駆動機構(圧力シリンダある
いはモータアクチュエータなど)などに連結され、駆動
軸69をZ軸方向に駆動可能になっている。
【0051】図1に示すように、共通駆動板72の下面
には、各個別駆動板84の上部に対応してY方向に一対
のコンタクトシリンダ88が装着してある。各コンタク
トシリンダ88には、押圧パッド90がZ方向に駆動自
在に具備してあり、後述するように、所定のタイミング
で、マッチプレート74から浮き上がった個別駆動板8
4を下方に押圧可能になっている。
【0052】図1および図6〜図8に示すように、Z軸
駆動ユニット70の上部には、レール保持板116が配
置してある。レール保持板116は、図示省略してある
吊り下げロッドなどにより駆動ユニット70とは別個に
チャンバの内壁に吊り下げ保持してある。
【0053】レール保持板116の上面には、X軸方向
に沿って延在する一対のレール114が固定してある。
レール114の上には、直線軸受112を介して、板状
の移動体110が、X軸方向に沿って移動自在に配置し
てある。直線軸受112は、移動体110の下面に対し
て固定してある。
【0054】移動体110の四隅部には、それぞれ懸架
ロッド118の上端部が固定してあり、ロッド118の
下端には、試験用トレイ20のY軸方向両側に配置され
る把持ブロック(把持機構)120aおよび120bが
連結してある。一方の把持ブロック120aには、トレ
イクランプ用シリンダ122が固定してある。トレイク
ランプ用シリンダ122には、把持ピン124が前進お
よび後退移動可能に装着してある。
【0055】シリンダ122を駆動して把持ピン124
を突出する方向に前進移動させることで、ピン124
は、試験用トレイ20の上部フレーム22の側端部に形
成してある係合穴126内に挿入可能になっている。ピ
ン124が係合穴126内に入り込むことで、把持ブロ
ック120aと試験用トレイ20とが連結され、試験用
トレイ20は、把持ブロック120aおよびロッド11
8を介して、移動体110の下方に吊り下げ保持され
る。なお、シリンダ122は、両方の把持ブロック12
0aおよび120bに具備させても良い。
【0056】係合穴126は、試験用トレイ20のX軸
方向に沿って複数箇所に形成してあることが好ましい。
把持ブロック120aにより、試験用トレイ20のX軸
方向任意の位置で、試験用トレイを把持することを可能
にするためである。
【0057】図1に示すように、搬送ベース44上に
は、位置決め用シリンダ128が配置してある。位置決
め用シリンダ128には、位置決めピン130が前進お
よび後退移動可能に装着してある。
【0058】シリンダ128を駆動して位置決めピン1
30を突出する方向に前進移動させることで、ピン13
0は、試験用トレイ20の下部フレーム24の側端部に
形成してある係合穴132内に挿入可能になっている。
把持ピン124と係合穴126との係合を解除し、位置
決めピン124を係合穴132内に差し込むことで、試
験用トレイ20は、搬送ベース44上で、X軸方向の所
定位置に位置決めされ、搬送ベース44と共に、Z軸方
向に移動可能となる。
【0059】位置決め用シリンダ128の位置決めピン
130は、搬送ベース44のX軸方向に沿って複数位置
に配置してある。搬送ベース44上における位置決めピ
ン130のX軸方向位置は、試験用トレイ20の停止位
置に対応し、試験用トレイ20内に収容してある全ての
メモリモジュール10のうちの所定数個おき毎のメモリ
モジュール10が、所定ピッチで配置された複数の試験
用ソケット50の上部に位置するように決定される。
【0060】図1および図6〜図8に示すように、移動
体110の上面には、Y軸方向に沿って延在するリンク
溝142が形成してあるリンクブロック140が固定し
てある。リンクブロック140のリンク溝142には、
リンクレバー146の先端部に連結してあるリンクピン
148の摺動部150が入り込む。リンクレバー146
は、その後端部において駆動軸144に対して連結して
ある。
【0061】駆動軸144の上端部は、ステップモータ
などの回転量の制御が可能なモータ152に連結してあ
り、その軸芯周りに駆動軸144を回転駆動可能になっ
ている。モータ152は、たとえばチャンバの外部に配
置され、リンクレバー146は、駆動軸144を介し
て、チャンバの天井壁から吊り下げ保持されている。
【0062】これらリンクレバー146、リンクピン1
48およびリンク溝142は、駆動軸144の回転運動
を移動体110の直線移動に変換する変換機構を構成
し、駆動軸144を回転させることで、移動体110を
X軸方向に移動可能になっている。また、駆動軸144
の回転量を制御することで、移動体110を任意の位置
で停止させることができる。
【0063】次に、本実施形態に係る装置を用いて試験
用トレイ20を試験測定部の上部までX軸方向に水平搬
送するための方法について説明する。本実施形態では、
図6に示すように、レール保持板116上で、移動体1
10がX軸方向の最左端位置にある時に、移動体110
の下方に装着してある把持ブロック120aおよび12
0bが、X軸に沿った搬入方向からの試験用トレイ20
を、Y軸方向両側から把持する。その状態での移動体1
10と試験用トレイ20との位置関係を図9(A)に示
す。把持ブロック120aおよび120bを用いて試験
用トレイを把持するための方法は、トレイクランプ用シ
リンダ122についての説明の際に既に述べたので、こ
こでは省略する。
【0064】図6に示す状態から、モータ152に制御
信号を送り、リンクレバー146を時計回り方向に回動
させれば、図7に示すように、移動体110は、レール
114に沿ってX軸方向に移動する。同時に、把持ブロ
ック120aおよび120bにより把持してある試験用
トレイ20も、X軸方向に移動する。移動体110は、
試験用トレイ20内に収容してある全てのメモリモジュ
ール10のうちの所定数個おき毎のメモリモジュール1
0が、所定ピッチで配置された複数の試験用ソケット5
0の上部に位置する位置で停止するように移動制御され
る。その状態での移動体110と試験用トレイ20との
位置関係を図9(B)に示す。
【0065】その状態で、次に、図1に示す把持ブロッ
ク120aに対して固定してあるシリンダ122を駆動
し、把持ピン124と係合穴126との係合を解除し、
試験用トレイ20を搬送ベース44のみで支持させる。
また、同時に、シリンダ128を駆動し、位置合わせ用
ピン130を係合穴132内に差し込み、搬送ベース4
4上での試験用トレイ20のX軸方向位置決めおよび固
定を行う。
【0066】次に、搬送ベース44を試験用トレイ20
と共に下降移動させ、試験用トレイ20の内部に収容し
てあるメモリモジュール10の端子12をソケット50
に差込み、各メモリモジュール10の試験を行う。その
詳細を以下に示す。
【0067】まず、図10(A)に示す位置から図10
(B)に示す位置まで、Z軸駆動ユニット70をZ方向
に下降移動させる。すると、図1に示す保持板78の下
面に形成してある位置決めピン80が、試験用トレイ2
0の各インサート30に形成してある上方位置決め孔4
0の内部に入り込み、ボードプッシャ78とインサート
30に保持してあるメモリモジュール10とが位置決め
される。同時に、各ボードプッシャ76のガイド突起7
3がインサート30の収容空間34の内部に入り込み、
メモリモジュール10の両上部側端部がガイド溝77に
差し込まれ、インサート30の内部に収容してあるメモ
リモジュール10の傾きが較正され、メモリモジュール
10は、ボードプッシャ76の押圧面71に対して略垂
直に保たれる。その時点では、図1に示すボードプッシ
ャ76の保持板78がインサート30の上面に当接し、
インサート30をトレイ20と共に、下方に押圧する。
ただし、その時点では、図1に示すボードプッシャの押
圧面71は、メモリモジュール10の上端部に完全には
接触していない。
【0068】その後、図10(C)に示すように、駆動
ユニット70をさらにZ方向に沿って下降移動させる
と、連結ブロック92の下端がトレイ搬送ベース44の
上端に当たる。マッチプレート74と共通駆動板72と
のZ方向の間隔は変化せず、搬送ベース44に対して試
験用トレイ20が保持してあるため、インサート30の
上面に接触するボードプッシャ76は、個別駆動板84
と共に、マッチプレート74に対して相対的に僅かに上
方に持ち上がる。ただし、その時点でも、図1に示すボ
ードプッシャ76の押圧面71は、インサート30の内
部に収容してあるメモリモジュール10の上端に完全に
は接触しない。
【0069】次に、図10(D)に示すように、駆動ユ
ニット70をさらにZ方向に沿って下降移動させると、
連結ブロック92は、トレイ搬送ベース44を、図1に
示すスプリング46の力に抗して押し下げる。その結
果、トレイ搬送ベース44に保持してある試験用トレイ
20もZ方向に沿って押し下げられ、図1に示すインサ
ート30のボス部35の下端が、ソケット50の逃げ溝
55内に入り込み、メモリモジュール10の下端がソケ
ット50と接触する。同時に、ソケット50の位置決め
ピン56がインサート30の下方位置決め孔41内に入
り込み、インサート30とソケット50との位置決めが
行われる。
【0070】図11(A)に示すように、駆動ユニット
70をさらにZ方向に沿って下降移動させると、図5に
示すメモリモジュール10の下端がソケット50のソケ
ット溝51内に入り込み始め、ソケット端子58の反発
力で、メモリモジュール10のみは、その位置にとどま
る。すなわち、メモリモジュール10は、インサート3
0およびトレイ20の下方移動に対して静止することか
ら、相対的に上方に押し戻され、その結果、メモリモジ
ュール10の上端部は、図1に示す押圧面71に接触す
る。メモリモジュール10以外のインサート30を含む
トレイ20、搬送ベース44、マッチプレート74およ
び共通駆動板72は、下降移動を継続することになる。
ただし、図1に示すソケット50のいずれかの位置にス
プリングなどのバネ機構を装着することで、インサート
30もメモリモジュール10と共に、下降移動が一時停
止するように構成しても良い。
【0071】図11(B)に示すように、駆動ユニット
70をさらに下降移動させると、連結ブロック44が、
テストヘッドベース48上に具備してあるメカストッパ
94に対して突き当たり、駆動ユニット70の下降移動
が停止される。なお、駆動ユニット70を圧力シリンダ
以外のモータアクチュエータなどで駆動する場合には、
メカストッパ94を用いることなく、数値制御により正
確な位置で下降移動を停止させてても良い。
【0072】次に、図11(C)に示すように、図1に
示すコンタクトシリンダ88を動作させ、押圧パッド9
0を押し下げ、マッチプレート74の上部に浮いていた
個別駆動板84を押し下げる。その結果、ボードプッシ
ャ76の押圧面71がメモリモジュール10を押し下
げ、図5に示すように、メモリモジュール10の下端が
ソケット溝51の内部に完全に入り込み、基板端子12
がソケット端子に対して電気的に接続される。この時、
図1に示すコンタクトシリンダ88は、メモリモジュー
ル10をソケット50のソケット溝51の内部に挿入す
るために必要十分な押し下げ力を有し、必要以上に過大
な力を与えないように設計される。メモリモジュール1
0は、ソケット50に設けられたメカエンド(図示省
略)に突き当てられ、高さ方向の位置決めがなされる。
この時、コンタクトシリンダ88は、ストロークに余裕
を持っており、メモリモジュール10の高さ寸法誤差
(たとえば0.3mm程度)を吸収し、一定の力でメモ
リモジュール10を下方に押圧するように設計してあ
る。
【0073】なお、図11(B)に示す状態で、インサ
ート30もメモリモジュール10と共に、下降移動が一
時停止するように構成してあった場合には、図11
(C)に示す状態では、図1に示すボードプッシャ76
により、メモリモジュール10と共に、インサート30
も下方に押される。
【0074】図11(C)に示す状態で、図5に示すよ
うに、各メモリモジュール10の基板端子12がソケッ
ト端子58と電気的に接続され、トレイ20内に収容し
た状態で複数のメモリモジュール10の試験が同時に行
われる。
【0075】試験の終了後には、図1に示すコンタクト
シリンダ88による押圧を解除し、駆動ユニット70を
上方に移動させる。その結果、トレイ20を保持するト
レイ搬送ベース44が、スプリング46または圧力シリ
ンダなどの戻し機構により、元のトレイ搬送高さまで戻
ろうとする。また、図5に示すソケット50のソケット
溝51の底部に装着してある戻りスプリング62のバネ
力によりにより、メモリモジュール10の下端部は、ソ
ケット溝51から上方に抜去される。なお、本発明で
は、ソケットとしては、図5に示す戻りスプリング62
などの自己抜去力を有するソケットのみでなく、自己抜
去力のないソケットでも用いることが可能である。
【0076】その場合には、ソケット自身に抜去力がな
いため、メモリモジュール10は、ソケット50に留ま
ったままでいようとする。このため、図1に示すトレイ
搬送ベース44には、メモリモジュール10をソケット
50から抜き出す力と、トレイ20をインサート30と
共にトレイ搬送高さまでに持ち上げる力とが作用するよ
うに、図1に示すスプリング46または圧力シリンダの
持ち上げ力を設計する。なお、メモリモジュール10を
ソケットから抜去するための力は、インサート30とソ
ケット50とが位置決めされた時に、インサート30と
ソケット50とを引き離そうとする力を引き起こすスプ
リングなどを、インサート30またはソケット50に装
着することなどで対応しても良い。
【0077】このような構造を採用することにより、メ
モリモジュール10は、余分な力が作用することなくソ
ケット50に挿入され、ソケット50から抜去すること
ができる。また、万が一、ソケット50へのメモリモジ
ュール10の挿入が失敗したとしても、図1に示すコン
タクトシリンダ88は、ソケット50への挿入力以上の
力では、メモリモジュール10を押し下げようとしない
ので、メモリモジュール10に対してダメージを与える
ことは少ないと共に、トレイ20に余分な負荷が作用す
ることもない。
【0078】以上の動作により、試験用トレイ20の内
部に収容してある全てのメモリモジュール10のうち
の、たとえば奇数番目の複数のメモリモジュール10の
試験が終了したとすると、次に、偶数番目の複数のメモ
リモジュール10の試験を行う必要がある。そこで、本
実施形態では、以下に示す方法を用いて、試験用トレイ
20のX軸方向位置を所定ピッチでずらす。
【0079】すなわち、本実施形態では、トレイ内のた
とえば奇数番目の複数のメモリモジュール10の試験を
行っている間に、図6〜図8に示すモータ152を駆動
し、移動体110を、図6に示すように、X軸方向左端
の位置まで戻す。その際に、把持ブロック120aおよ
び120bによるトレイ20の把持は解除されているの
で、トレイ20がX軸方向に移動することはない。
【0080】次に、トレイ内の奇数番目の複数のメモリ
モジュール10の試験が終了後に、図1に示すように、
搬送ベース44は、トレイ20と共に上昇し、元の位置
に戻る。その状態で、シリンダ128を駆動し、位置決
めピン130を後退移動させ、ピン130と係合穴13
2との係合を解除する。
【0081】次に、シリンダ122を駆動し、トレイ2
0の上部フレーム22の側端部に形成してある係合穴1
26内に把持ピン124を差し込み、把持ブロック12
0aおよび120bにより、トレイ20を両側から把持
する。移動体110は、図9(C)に示すように、トレ
イ20のX軸方向左端に移動しているので、把持ブロッ
ク120aおよび120bは、トレイ20の左端を把持
する。その状態で、移動体110を、X軸方向に沿っ
て、トレイ20内のメモリモジュール10のX軸方向配
置ピッチに対応するピッチでずらすことで、今度は、ト
レイ内の偶数番目の複数のメモリモジュール10が、試
験用ソケット50の直上部に位置する。
【0082】その状態で、前述した方法と同様にして、
トレイ20に対する把持ブロック120aおよび120
bの把持を解除し、トレイ20を搬送ベース44に対し
て位置決めし、トレイ20をソケット50に向けて押し
下げ、トレイ内の偶数番目の複数のメモリモジュール1
0の試験を行う。その結果、トレイ20内に収容してあ
る全てのメモリモジュール10の試験が終了する。
【0083】その後、前述した方法と同様にして、搬送
ベース44を持ち上げ、図1に示す状態に戻し、シリン
ダ122を駆動し、トレイ20の上部フレーム22の側
端部に形成してある係合穴126内に把持ピン124を
差し込み、把持ブロック120aおよび120bによ
り、トレイ20を両側から把持する。移動体110は、
図9(C)に示すように、トレイ20のX軸方向左端に
移動しているので、把持ブロック120aおよび120
bは、トレイ20の左端を把持する。その状態で、移動
体110を、図9(D)に示すように、X軸方向に沿っ
て最大ストロークで移動させれば、図8に示すように、
トレイ20は、試験測定部からX軸方向に沿って排出さ
れる。
【0084】本実施形態に係るメモリモジュールの試験
装置では、試験用トレイ20に複数のメモリモジュール
10を保持したまま、試験装置の内部を移動させ、試験
測定部において、同時に複数のメモリモジュール10を
試験することが可能になり、試験のスループットが大幅
に向上する。また、試験測定部において、メモリモジュ
ール10のピック・アンド・プレース動作を行う必要が
なくなり、試験装置の内部構造を単純化することがで
き、試験装置全体の小型化、単純化および低コスト化を
図ることができる。また、本実施形態に係る試験装置の
全部または一部をチャンバの内部に配置し、チャンバの
内部を高温または低温の一定温度に保持することで、メ
モリモジュール10の試験時における温度精度が向上
し、正確な試験が可能となる。
【0085】特に本実施形態に係る装置では、試験用ト
レイ20をストッパなどに突き当てて停止させる構造で
はないので、ストッパによる衝撃を考慮する必要がな
く、トレイ20の移動速度を向上させることができる。
その結果、試験のインデックスタイムを短縮することが
できる。また、試験用トレイ20を把持ブロック120
aおよび120bにより把持しつつ移動させる構造であ
るために、この点でも、トレイ20の移動速度を向上さ
せることができ、試験のインデックスタイムを短縮する
ことができる。
【0086】また、本実施形態に係る装置では、搬送ベ
ルトにより試験用トレイを搬送する機構ではないため
に、試験用トレイ20を、試験用ソケット20が配置さ
れたテストヘッドベース48の近くで搬送および停止す
ることが可能になる。したがって、試験用ソケット50
とテストヘッドベース48との距離(高さ)が短くな
り、それらの間を接続する配線などにノイズが入り込む
要素が小さくなり、試験の信頼性が向上する。
【0087】また、本実施形態に係る装置では、図9
(A)〜図9(D)に示すように、移動体110の全移
動ストローク以上の移動距離で、試験用トレイ20を、
搬入方向から搬出方向へと移動させることができる。そ
のため、移動体110を移動させるための駆動機構の小
型化を図ることができる。
【0088】第2実施形態 上述した第1実施形態に係るメモリモジュールの試験装
置は、いわゆるハンドラに適用することができる。半導
体デバイスなどの電子部品の試験装置は、たとえば試験
すべきメモリモジュールに所定パターンのテスト信号を
印加して、その電気的特性を測定するものであり、一般
にICテスタと称されるが、このICテスタには、メモ
リモジュールを測定部に搬送し、この測定部においてメ
モリモジュールをテストヘッドのソケットに電気的に接
触させ、テスト終了後に試験済みのメモリモジュールを
測定部から搬出し、テスト結果に基づいて試験済みメモ
リモジュールを良品、不良品に分類する搬送処理装置を
接続したものが多い。この種の搬送処理装置は一般にハ
ンドラと称されるが、以下の実施形態は、図1に示す試
験装置を図12に示すハンドラ1の内部に設けてあるチ
ャンバ100の内部に位置する測定部102に、実際に
組み込んだ例である。以下、上述した図1〜図11に加
えて図12〜図14を参照しながら説明するが、図1〜
図11で説明した部材と同一の部材は図12においては
同一符号を付してある。
【0089】図12は本実施形態のハンドラ1の全体構
成を示し、(A)は概略平面図、(B)はB−B線に沿う
概略断面図であり、このハンドラ1は、テストヘッド
(図4に示すテストヘッドベース48が設けられる本体
をいう)が装着されるチャンバ100と、これから試験
を行なうメモリモジュール10を格納し、また試験済の
メモリモジュール10を分類して格納するメモリモジュ
ール格納部200と、メモリモジュール10をチャンバ
100に送り込むローダ部300と、チャンバ100で
試験が行なわれた試験済のメモリモジュール10を分類
して取り出すアンローダ部400と、から構成されてい
る。
【0090】このハンドラ1は、メモリモジュール10
に高温または低温の温度ストレスを与えた状態でこのメ
モリモジュール10が適切に動作するかどうかを試験
(検査)し、当該試験結果に応じてメモリモジュール1
0を分類する装置であって、こうした温度ストレスを与
えた状態での動作テストは、試験対象となるメモリモジ
ュール10が多数搭載された供給用トレイ202から当
該ハンドラ1内を搬送される試験用トレイ20(図2参
照)にメモリモジュール20を載せ替えて実施される。
【0091】この試験用トレイ20は、ローダ部300
でメモリモジュール10が積み込まれたのちチャンバ1
00に送り込まれ、当該試験用トレイ20に搭載された
状態でチャンバ100の測定部102において、図1に
示す装置を用いて各メモリモジュール10が試験され
る。このときの動作が、図6〜図11を参照して説明し
た動作である。
【0092】そして、試験済のメモリモジュール10は
試験用トレイ20に搭載された状態でアンローダ部40
0に運び出されたのち、当該アンローダ部400におい
て各メモリモジュール10は試験結果に応じた収納用ト
レイ204に載せ替えられる。
【0093】メモリモジュール格納部200には、試験
前のメモリモジュール10が満載された供給用トレイ2
02と試験済みのメモリモジュール10を収納するため
の収納用トレイ204とを、互いに積み重ねることなく
独立して引き出し棚状に収納するトレイ収納部212,
214が設けられており、図12の左側のトレイ収納部
212が主として供給用トレイ202を収納するもの
で、同図の右側のトレイ収納部214が収納用トレイ2
04を収納するための収納部である。
【0094】これら供給用トレイ202および収納用ト
レイ204の一例を図14に示すが、試験対象であるメ
モリモジュール10は、ハンドラ1に対して、その端子
12を下にした直立姿勢で、同図に示すトレイ202,
204に搭載されて搬入され、また同じ荷姿で搬出され
る。同図に示す205はメモリモジュール10を直立姿
勢に保つための凸部である。これらのトレイ202,2
04は互いに同じ形状であっても良く、また異なる形状
であっても良い。
【0095】一対のトレイ収納部212,214の間に
は、エレベータ206が昇降可能に設けられている。こ
のエレベータ206は、たとえばボールネジ駆動装置に
よって、少なくとも各トレイ収納部212,214の最
下段から最上段までの間を上下方向に移動制御され、各
トレイ収納部212,214との間でトレイ202,2
04の受け渡しを行う。
【0096】また、トレイ収納部212,214および
エレベータ206の直上には、トランアーム208が、
±X方向に移動自在に設けられている。このトランアー
ム208は、たとえばボールネジ駆動装置によって±X
方向の所望の位置に移動制御され、エレベータ206に
載置されたトレイ202,204を受け取って後述する
セットプレート210に受け渡したり、逆にセットプレ
ート210に載置されたトレイ202,204を受け取
ってエレベータ206に受け渡す。
【0097】さらに本実施形態では、トランアーム20
8の直上に3つのセットプレート210が設けられてい
る。これらセットプレート210は、たとえばボールネ
ジ駆動装置によって、それぞれ独立して±Z方向に昇降
可能とされ、少なくともトランアーム208よりも低い
位置とトランアーム208よりも高い位置との間を昇降
することができる。ここでいう下限位置が、トレイ20
2,204の受け渡しの際の位置であり、上限位置がト
レイ202,204のセット位置(つまり、XY搬送装
置303によりメモリモジュール10を試験用トレイ2
0に引き渡す位置およびXY搬送装置403により試験
用トレイ20からメモリモジュール10を受け取る位
置)である。
【0098】なお、本例では3つのセットプレート21
0が設けられ、図12の左の一つがローダ部300のセ
ットプレート210とされ、右の二つがアンローダ40
0のセットプレート210,210とされている。
【0099】ローダ部300には、Y軸レール301
と、このY軸レール301に添って供給用トレイ202
と試験用トレイ20との間を±Y軸方向に移動すること
ができるX軸レール302と、このX軸レール302に
沿って±X軸方向に移動できる可動ヘッド304とを備
えたXY搬送装置303が設けられている。
【0100】このXY搬送装置304の可動ヘッド30
4には、図13に示すメモリモジュール把持機構500
が下向に装着されている。同図に示す把持機構500
は、把持したメモリモジュール10を±Z軸方向に移動
させるための流体圧シリンダ502と、メモリモジュー
ル10の両側縁をつかむための一対のチャック504
と、この一対のチャック504を開閉動作させるための
流体圧シリンダ504とから構成されている。そして、
流体圧シリンダ504によりチャック504が開閉する
ことでメモリモジュール10の両側縁をつかんだり放し
たりすることができ、また流体圧シリンダ502によ
り、つかんだメモリモジュール10を昇降させることが
できる。
【0101】このようにして、把持機構500がメモリ
モジュール10をつかみながら移動することで、窓部3
06から上部に露出した供給用トレイ202からメモリ
モジュール10を把持し、そのメモリモジュール10を
試験用トレイ20に積み替える。本例の把持機構500
は、可動ヘッド304に対して例えば8本程度装着され
ており、一度に8個のメモリモジュールを試験用トレイ
20に積み替えることができる。
【0102】なお、本実施形態では、供給用トレイ20
2の設置位置と試験用トレイ20との間にプリサイサ3
05と呼ばれるメモリモジュール10の位置修正手段が
設けられている。このプリサイサ305は、メモリモジ
ュール10が挿入できる程度の比較的深い凹部を有し、
この凹部の周縁が傾斜面で囲まれた形状とされている。
したがって、この凹部にメモリモジュール10を落し込
むと、傾斜面でメモリモジュール10の落下位置が修正
されることになる。これにより、8個のメモリモジュー
ル10の相互の位置が正確に定まり、位置が修正された
メモリモジュール10を再び把持機構500で吸着して
試験用トレイ20に積み替えることで、試験用トレイ2
0のインサート30に精度良くメモリモジュール10を
積み替えることができる。
【0103】チャンバ100は、試験用トレイ20に積
み込まれたメモリモジュール10に目的とする高温また
は低温の温度ストレスを与えるソークチャンバ(恒温
槽)101と、このソークチャンバ101で熱ストレス
が与えられた状態にあるメモリモジュール10をテスト
ヘッドベース48のソケット50に接触させる測定部1
02と、測定部102で試験されたメモリモジュール1
0から、与えられた熱ストレスを除去するアンソークチ
ャンバ(除熱槽)103とで構成されている。
【0104】アンソークチャンバ103では、ソークチ
ャンバ101で高温を印加した場合は、メモリモジュー
ル10を送風により冷却して室温に戻し、またはそのま
ま自然冷却させて室温近傍まで戻す。これに対して、ソ
ークチャンバ101で例えば−30℃程度の低温を印加
した場合は、メモリモジュール10を温風またはヒータ
等で加熱して、結露が生じない程度の温度まで戻す。そ
して、この除熱されたメモリモジュール10をアンロー
ダ部400に搬出する。
【0105】なお、アンソークチャンバ103は、ソー
クチャンバ101や測定部102と熱的に断絶すること
が好ましいので、本例ではチャンバ100外にアンソー
クチャンバ103を設けているが、概念的にはチャンバ
100にソークチャンバ103をも含むこともある。
【0106】アンローダ部400にも、ローダ部300
に設けられたXY搬送装置303と同一構造のXY搬送
装置403が設けられ、このXY搬送装置403によっ
て、アンローダ部400に運び出された試験用トレイ2
0から試験済のメモリモジュール10が収納用トレイ2
04,204に積み替えられる。
【0107】また、アンローダ部400には、当該アン
ローダ部400へ運ばれた収納用トレイ204が下方か
ら臨むように配置される一対の窓部406a,406b
が開設されている。記述したように、それぞれの窓部4
06a,406bの下側には、収納用トレイ204を昇
降させるためのセットプレート210,210が設けら
れており、ここでは試験済のメモリモジュール10が積
み替えられて満杯になった収納用トレイ204を載せて
下降し、この満杯トレイ204をトランアーム208に
受け渡す。
【0108】このように構成された本実施形態に係るハ
ンドラ1では、試験用トレイ20に複数のメモリモジュ
ール10を保持したまま、ハンドラ1の内部を移動さ
せ、試験測定部102において、同時に複数のメモリモ
ジュール10を試験することが可能になり、試験のスル
ープットが大幅に向上する。また、チャンバ100の内
部の試験測定部102において、メモリモジュール10
のピック・アンド・プレース動作を行う必要がなくな
り、チャンバ100の内部構造を単純化することがで
き、ハンドラ1全体の小型化、単純化および低コスト化
を図ることができる。また、チャンバ100の内部を高
温または低温の一定温度に保持することで、メモリモジ
ュール10の試験時における温度精度が向上し、正確な
試験が可能となる。
【0109】その他の実施形態 なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるもので
はなく、本発明の範囲内で種々に改変することができ
る。
【0110】たとえば、本発明に係る試験用トレイおよ
び電子部品の試験装置は、図12に示すハンドラ1以外
のハンドラにも適用することが可能である。また、本発
明に係る電子部品試験用トレイ搬送装置、電子部品の試
験装置および試験方法の対象となる電子部品としては、
メモリモジュールなどの電子部品基板に限定されず、I
Cチップなどの電子部品であっても良い。
【0111】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、試験用トレイを比較的高速で移動および停止させる
ことが可能であり、試験のインデックスタイムの短縮を
図ることができ、且つ試験の信頼性を向上させることが
できる電子部品試験用トレイ搬送装置、試験装置および
試験方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の1実施形態に係るメモリモジ
ュールの試験装置の要部断面図である。
【図2】 図2は図1に示す試験装置に用いるメモリモ
ジュール試験用トレイの一部分解斜視図である。
【図3】 図3(A)は図2に示すインサートの平面
図、同図(B)は同図(A)に示すIIIB−IIIB線に沿う
要部断面図、同図(C)はインサートを試験用トレイに
取り付けた場合の要部断面図である。
【図4】 図4はソケットの一部分解斜視図である。
【図5】 図5は図4に示すV−V線に沿う要部断面図で
ある。
【図6】 図6は図1に示す装置の動きを示す要部斜視
図である。
【図7】 図7は図1に示す装置の動きを示す要部斜視
図である。
【図8】 図8は図1に示す装置の動きを示す要部斜視
図である。
【図9】 図9(A)〜(D)は図6〜図8に示す移動
体とトレイとの関係を示す概略図である。
【図10】 図10(A)〜(D)は図1に示す試験装
置の動きを示す工程図である。
【図11】 図11(A)〜(C)は図10の続きを示
す工程図である。
【図12】 図12(A)は試験装置の全体構成を示す
概略平面図、同図(B)は同図(A)に示すB−B線に沿
う概略断面図である。
【図13】 図13は図12に示す試験装置で用いるメ
モリモジュール移送装置の概略斜視図である。
【図14】 図14は図12に示すトレイの一例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1…ハンドラ 100…チャンバ 200…メモリモジュール格納部 300…ローダ部 400…アンローダ部 10…メモリモジュール(電子部品) 12…基板端子 20…試験用トレイ 20a…トレイ本体 30…インサート 36…保持溝 44…トレイ搬送ベース 50…試験用ソケット 70…Z軸駆動ユニット(押圧機構) 110…移動体 114…レール 116…レール保持板 120a,120b…把持ブロック(把持機構) 122…トレイクランプ用シリンダ 126,132…係合穴 124…把持ピン 128…位置決め用シリンダ 130…位置決めピン(位置決め機構) 142…リンク溝 144…駆動軸(駆動機構) 146…リンクレバー 148…リンクピン 152…モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G003 AA08 AB01 AC03 AD01 AD02 AF05 AF06 AG01 AG10 AG11 AG12 AG16 AH04 2G032 AA07 AB01 AB02 AB13 AE01 AE02 AG02 AJ07 AL03 AL11 3F072 AA09 AA14 AA28 GB10 GD05 GE03 GE05 GG12 KD01 KD22 KD27 KE01 KE11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品を保持する電子部品試験用トレ
    イを着脱自在に把持する把持機構と、 前記把持機構を吊り下げ保持する移動体と、 前記把持機構により前記試験用トレイを把持した状態
    で、前記移動体を移動させる駆動機構とを有する電子部
    品試験用トレイ搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動機構が、 軸芯周りに回転駆動可能な駆動軸と、 前記駆動軸の回転移動を前記移動体の直線移動に変換す
    る変換機構とを有する請求項1に記載の電子部品試験用
    トレイ搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動機構が、前記移動体の直線移動
    を案内するレールをさらに有する請求項2に記載の電子
    部品試験用トレイ搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動機構は、前記移動体を前記試験
    用トレイと共に移動させることができる全移動ストロー
    ク内の所定位置で停止可能に構成してあることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の電子部品試験用ト
    レイ搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記移動体の全移動ストローク中の所定
    位置で前記移動体を停止させ、前記把持機構による前記
    試験用トレイの把持を解除した状態で、前記試験用トレ
    イを支持するベースと、 前記ベースに対する前記試験用トレイの位置決めを行う
    位置決め機構とをさらに有する請求項4に記載の電子部
    品試験用トレイ搬送装置。
  6. 【請求項6】 電子部品を保持する電子部品試験用トレ
    イを着脱自在に把持する把持機構と、 前記把持機構を吊り下げ保持する移動体と、 前記把持機構により前記試験用トレイを把持した状態
    で、前記移動体を移動させる駆動機構と、 前記試験用トレイ内に保持した状態の電子部品の端子が
    差し込まれる試験用ソケットが配置された測定部と、 前記移動体の全移動ストローク中の所定位置で前記移動
    体を停止させ、前記把持機構による前記試験用トレイの
    把持を解除した状態で、前記試験用トレイを支持するベ
    ースと、 前記ベースに対する前記試験用トレイの位置決めを行う
    位置決め機構と、 前記ベースを前記試験用ソケット方向に押し下げ、前記
    試験用トレイ内の電子部品の端子を前記試験用ソケット
    に挿入させる押圧機構と、を有する電子部品の試験装
    置。
  7. 【請求項7】 前記試験用トレイには、前記移動体の移
    動ストローク方向に沿って複数の電子部品が第1ピッチ
    の間隔で収容してあり、 前記測定部には、前記移動体の移動ストローク方向に沿
    って複数の試験用ソケットが、前記第1ピッチの整数倍
    である第2ピッチの間隔で配置してあり、 前記駆動機構は、前記移動体を前記試験用トレイと共に
    移動させることができる全移動ストローク内の複数の所
    定停止位置で停止可能に構成してあり、 前記試験用トレイの複数の所定停止位置が、前記第1ピ
    ッチの間隔で配置してあり、且つ当該複数の所定停止位
    置は、前記試験用トレイ内に収容してある全ての電子部
    品のうちの所定数個おき毎の電子部品が、前記第2ピッ
    チで配置された複数の試験用ソケットの上部に位置する
    位置である請求項6に記載の電子部品の試験装置。
  8. 【請求項8】 電子部品を保持する電子部品試験用トレ
    イを着脱自在に把持する把持機構で、前記試験用トレイ
    の第1把持位置を把持しつつ、前記試験用トレイを搬入
    方向に沿って移動させ、前記試験用トレイに保持してあ
    る電子部品の端子を、測定部に配置された試験用ソケッ
    トの上方に位置させる工程と、 前記把持機構による前記試験用トレイの把持を解除し、
    前記試験用トレイをベース上で支持する工程と、 前記ベースを前記試験用ソケット方向に押し下げ、前記
    試験用トレイ内の電子部品の端子を前記試験用ソケット
    に挿入させ、電子部品の試験を行う工程と、 試験終了後の前記電子部品が収容してある前記試験用ト
    レイを支持する前記ベースを上方に持ち上げる工程と、 前記把持機構により前記試験用トレイを再度把持し、前
    記試験用トレイを搬出方向に沿って移動させる工程とを
    有する電子部品の試験方法。
  9. 【請求項9】 前記把持機構により前記試験用トレイを
    再度把持する位置が、前記第1把持位置と同じ位置であ
    る請求項8に記載の電子部品の試験方法。
  10. 【請求項10】 前記把持機構による前記試験用トレイ
    の把持を解除した状態で、前記把持機構を、前記搬入方
    向とは逆の方向に移動させ、その後、前記把持機構によ
    り、前記第1把持位置とは異なる位置で、前記試験用ト
    レイを再度把持し、前記試験用トレイを搬出方向に沿っ
    て移動させることを特徴とする請求項8に記載の電子部
    品の試験方法。
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