JP2021139629A - 板状試料載置治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】載置する板状試料の安定性を確保しつつ、取り扱いが容易な板状試料載置治具を提供する。【解決手段】板状試料載置治具14aは、試料を載置するために環境形成装置の内部空間に配置される棚板11に取り付けられる。棚板11は試料載置部材であって、複数の線状部分11aを有している。板状試料載置治具14aは、下方に向かって開口しており、下方に向かって板状試料載置治具14aを棚板11に近づけたときに互いに平行な2つの線状部分11aを収容可能な、延在方向が共通した少なくとも2つの取付溝部15と、少なくとも2つの取付溝部15の間に形成され且つ上方に向かって開口しており、板状試料Mの少なくとも一部を収容可能な少なくとも1つの試料収容凹部16と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、試料が配置される内部空間を所定の環境とする環境形成装置において用いられる板状試料載置治具に関する。
特許文献1には、試料が配置された試験室(内部空間)内の環境を所定の環境に維持する環境試験装置(環境形成装置)として、吸込口を通じて吸い込んだ試験室内の空気を調和した後に、吹出口を通じて試験室内に調和空気を吹き出す空調装置を備えたものが開示されている。特許文献1の装置では、試験室内に配設された棚板に試料が載置され、空調装置によって試験室内が所定の環境に維持される。
特開2010−107062号公報
特許文献1の装置の棚板上には、プリント基板などの板状試料が配置されることがある。この場合、例えば、複数の板状試料を棚板上に立てて載置するためのラックが、棚板上に配置される。このラックの上面には等間隔にスリットが形成されており、当該スリットに板状試料を挿入することで、板状試料がラックに保持される。
しかし、単に、板状試料を保持したラックを棚板上に配置しただけでは、試験室内を流れる調和空気によってラックが動くおそれがあり、板状試料の安定性を十分に確保できない。このため、別途、固定部材を用いてラックを棚板に固定する必要があり、手間となっていた。
本発明の目的は、載置する板状試料の安定性を確保しつつ、取り扱いが容易な板状試料載置治具を提供することである。
第1の発明に係る板状試料載置治具は、試料を載置するために環境形成装置の内部空間に配置される試料載置部材に取り付けられる板状試料載置治具であって、前記試料載置部材は、複数の線状部分を有しており、一方向に向かって開口しており、前記一方向に向かって前記板状試料載置治具を前記試料載置部材に近づけたときに互いに平行な2つの前記線状部分を収容可能な、延在方向が共通した少なくとも2つの取付溝部と、前記少なくとも2つの取付溝部の間に形成され且つ前記一方向とは反対方向に向かって開口しており、板状試料の少なくとも一部を収容可能な少なくとも1つの試料収容凹部と、を備えている。
本発明によれば、試料載置部材が有する互いに平行な2つの線状部分が2つの取付溝部に収容されることによって、試料載置部材に板状試料載置治具が固定される。したがって、環境形成装置の内部空間に容易に板状試料載置治具を取り付けることができ、さらに、板状試料載置治具に載置する板状試料の安定性を確保することができる。
第2の発明に係る板状試料載置治具は、第1の発明に係る板状試料載置治具において、3つ以上の前記取付溝部及び2つ以上の前記試料収容凹部を有し、隣接する2つの前記取付溝部の間には、それぞれ1つの前記試料収容凹部が設けられていることを特徴とするものである。本発明によれば、複数の板状試料を並べて設置することができる。
第3の発明に係る板状試料載置治具は、第1及び第2の発明に係る板状試料載置治具において、前記試料収容凹部の内面の一部には、内側に向かって突出する弾性部が設けられており、前記弾性部は、前記試料収容凹部に収容された前記板状試料に圧力を付与することを特徴とするものである。
例えば、板状試料がプリント基板などであって、表面に電子部品が実装されている場合、実装された電子部品と試料収容凹部との接触は避けることが好ましい。本発明によれば、板状試料の電子部品が実装されている側の表面と試料収容凹部との間の距離を確保することができ、実装された電子部品と試料収容凹部とが接触しにくくなる。また、本発明によれば、試料収容凹部に設置した板状試料をより確実に固定することができる。
第4の発明に係る板状試料載置治具は、第1〜第3の発明に係る板状試料載置治具において、前記取付溝部と前記試料収容凹部とが一体形成されていることを特徴とするものである。本発明によれば、取付溝部と試料収容凹部とが別体である場合と比べて、板状試料載置治具の試料載置部への取り付けが容易となる。また、1つの金型から板状試料載置治具を製造することができるため、製造が容易となる。
第5の発明に係る板状試料載置治具は、第1〜第4の発明に係る板状試料載置治具において、前記複数の線状部分が少なくとも1つの貫通孔を画定しており、前記試料載置部材に取り付けられたときに、前記試料収容凹部の下端が、前記試料載置部の下端よりも下側に位置することを特徴とするものである。本発明によれば、試料収容凹部によって、上下方向の広い範囲にわたって、板状試料を支持することができるため、板状試料を安定して設置することができる。
第6の発明に係る板状試料載置治具セットは、第1〜第5の発明のいずれかに係る板状試料載置治具である第1板状試料載置治具と、第1〜第5の発明のいずれかに係る板状試料載置治具である第2板状試料載置治具と、を有している。
本発明によれば、第1板状試料載置治具と第2板状試料載置治具とを対向配置させることで、1つの板状試料を第1板状試料載置治具と第2板状試料載置治具との両方の試料収容凹部に収容させることができる。これにより、板状試料をより安定して設置することができる。また、板状試料の幅に応じて、第1板状試料載置治具と第2板状試料載置治具との間隔を調整することで、様々な大きさの板状試料を設置することができる。
本発明によれば、載置する板状試料の安定性を確保しつつ、取り扱いが容易な板状試料載置治具を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る環境試験装置の概略構成を示す図である。 棚板に取り付けられた板状試料載置治具セットの斜視図である。 棚板に取り付けられた第1板状試料載置治具の側面図である。 第1変形例に係る板状試料載置治具の側面図である。 第2変形例に係る板状試料載置治具の側面図である。
(環境試験装置1の全体構成)
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る環境試験装置(本発明の環境形成装置)1の全体構成を説明する。以下、図1の紙面上下方向を上下方向、紙面左右方向を前後方向と定義する。また、図1の紙面に垂直な方向を左右方向とし、紙面表側を右方とする。
環境試験装置1は、例えば、電気電子、自動車、材料工学等の分野において、部品や材料の性能を検査するのに用いられる。環境試験装置1は、図1に示すように、内部空間10aに試料(各種材料、電子部品等)が配置される試験槽10を備え、試験槽10の内部空間10aの環境を予め設定された試験条件にして試料の環境試験を行うように構成されている。本実施形態において、試料は板状試料Mである。
試験槽10の内部空間10aは、仕切板12によって2つの空間(試験室10a1及び空調室10a2)に分離されている。試験室10a1と空調室10a2とは、仕切板12の上部開口12a及び下部開口12bを介して、互いに連通している。
試験室10a1には、板状試料Mを載置するための棚板(本発明の試料載置部材)11と、試験室10a1の温度及び湿度を測定する温湿度センサ30とが設けられている。また、試験槽10の前部には、開閉可能な扉13が設けられている。そして、扉13を開放した状態において、板状試料Mが外部から試験室10a1に運び込まれる、又は試験室10a1から外部に運び出される。
空調室10a2には、送風機21、加熱器22、冷却器23及び加湿器24が設けられている。加熱器22は、空調室10a2の加熱を行うものであり、例えばシーズヒータ等の電熱ヒータからなってよい。冷却器23は、空調室10a2の冷却及び除湿を行うものであり、冷却器23に接続する図示しない冷凍機として、例えば蒸気圧縮冷凍機、スターリング冷凍機が用いられてもよい。また、冷却器23としてペルチェ素子、ヒートパイプ、ヒートレーン等が用いられてよい。加湿器24は、空調室10a2の加湿を行うものであり、容器内の水を内蔵ヒータで加熱して加湿を行うように構成されている。
送風機21の駆動により、空調室10a2において加湿器24、冷却器23及び加熱器22によって温度及び湿度が調整された空気は、上部開口12aを介して空調室10a2から試験室10a1に流入する。また、上部開口12aを介して試験室10a1に流入した空気は、試験室10a1において上部から下方に移動し、下部開口12bを介して空調室10a2に流入する。このようにして、試験室10a1と空調室10a2とにおいて空気が循環する。
棚板11は、試験室10a1内において、水平に配置されており、例えば、複数本の断面円形の線材が格子状に組み合わされて互いの接触部分で溶接されたものである。棚板11は、図2に示すように、複数の貫通孔40を画定する複数の線状部分11a及び11bを有している。各貫通孔40は、線状部分11aの延在方向に細長い矩形形状を有している。本実施形態では、線状部分11aは左右方向に延びており、複数の線状部分11aが前後方向に等間隔に配列されている。また、線状部分11bは前後方向に延びており、複数の線状部分11bが左右方向に等間隔に配列されている。複数の線状部分11bのうち、棚板11の左右方向の両端に位置する2つの線状部分11bは、試験室10a1の内側面に直接的又は棚受けを介して間接的に固定又は接着されている。なお、線状部分11bは、棚板11の左右方向の両端に位置する2つのみであってもよい。また、棚板11は、ステンレス製である。なお、棚板11の表面は、非導電性の絶縁塗料で塗装されていてもよい。本実施形態において、貫通孔40は、左右方向に板状試料Mよりも長い。
(板状試料載置治具セット)
続いて、図2及び図3を参照しつつ、棚板11に取り付けられる板状試料載置治具セット14について以下に説明する。
板状試料載置治具セット14は、板状試料Mを載置するためのものであり、第1板状試料載置治具14aと第2板状試料載置治具14bとを有している。第1板状試料載置治具14a及び第2板状試料載置治具14bは、それぞれ、1枚の帯状ステンレス部材の曲げ加工によって形成されたものである。第1板状試料載置治具14a及び第2板状試料載置治具14bの表面は絶縁塗装されている。第1板状試料載置治具14aと第2板状試料載置治具14bとは左右方向に沿って対向配置されており、それぞれが棚板11に取り付けられる。第1板状試料載置治具14aは左右方向の右側に配置され、第2板状試料載置治具14bは左右方向の左側に配置されている。そして、第1板状試料載置治具14aと第2板状試料載置治具14bの双方に板状試料Mが載置される。本実施形態において、第1板状試料載置治具14a及び第2板状試料載置治具14bは、左右方向に板状試料Mの1/20から1/5程度の幅を有しているが、貫通孔40の左右方向の長さの半分以下の幅であればどのような幅であってもよい。また、第1板状試料載置治具14a及び第2板状試料載置治具14bは、左右方向に板状試料Mの両端からはみ出ることがないような位置にあるが、それぞれその一部が板状試料Mから左又は右にはみ出していてもよい。
第1板状試料載置治具14a及び第2板状試料載置治具14bは、図2及び図3に示すように、それぞれ、5つの取付溝部15と、4つの試料収容凹部16とを備えている。以下、第1板状試料載置治具14aと第2板状試料載置治具14bとの間の共通構成については、同一の符号を付して説明する。取付溝部15は、第1板状試料載置治具14a及び第2板状試料載置治具14bを棚板11に取り付けるための部分である。取付溝部15は、下方に向かって開口しており、上方から下方に向かって棚板11に近づけたときに線状部分11aを収容可能な方向である左右方向に延在している。取付溝部15は、左右方向から見たとき円弧形状となっており、その内径は、線状部分11aの直径とほぼ同じである(図3を参照)。これにより、取付溝部15を線状部分11aに取り付けたとき、より安定性が確保される。また、5つの取付溝部15は、前後方向に並んで配列されており、隣接する取付溝部15の前後方向の間隔は、隣接する線状部分11aの前後方向の間隔と同じである。このため、取付溝部15を棚板11に取り付けるとき、5つの取付溝部15は、隣接する5つの線状部分11aをそれぞれ収容することとなる。
試料収容凹部16は、板状試料Mの少なくとも一部を収容するための部分である。試料収容凹部16は、上方に向かって開口したV字形状であり、取付溝部15と一体形成されている。4つの試料収容凹部16は、隣接する2つの取付溝部15の間にそれぞれ1つずつ配置されている。隣接する試料収容凹部16の前後方向のピッチは、隣接する線状部分11aの前後方向のピッチに等しい。また、図3に示すように、試料収容凹部16は、第1板状試料載置治具14a及び第2板状試料載置治具14bが棚板11に取り付けられたときに、取付溝部15よりも下側に位置する。これにより、第1板状試料載置治具14a及び第2板状試料載置治具14bが棚板11に取り付けられたときに、試料収容凹部16の下端が棚板11の下端よりも下側に位置するような構成となる。
さらに、図3に示すように、それぞれの試料収容凹部16の内面の一部には、内側に向かって突出する弾性部17が2つずつ設けられている。2つの弾性部17は、1つの試料収容凹部16のV字の内面のうちの、前後方向前側の内面の上下方向における中央付近と、前後方向後側の内面の上下方向における中央付近とに設けられている(図3参照)。弾性部17は、試料収容凹部16の内面から内側に向かう方向に弾性変形可能である。本実施形態において、弾性部17は、試料収容凹部16と一体成形されているが、試料収容凹部16とは別体のばね部材又はゴムなどのエラストマー部材等からなるものであってもよい。弾性部17は、試料収容凹部16に収容された板状試料Mに対して、試料収容凹部16の内面から内側に向かう方向に圧力を付与する。これにより、試料収容凹部16に収容された板状試料Mを固定する。
弾性部17の左右方向の幅は、試料収容凹部16の左右方向の幅のほぼ半分である。試料収容凹部16に収容された板状試料Mは、試料収容凹部16の前側の内面に設けられた弾性部17と、後側の内面に設けられた弾性部17とによって、挟持されるようにして保持される。これにより、試料収容凹部16に収容された板状試料Mと、試料収容凹部16の内面との間の距離を確保することができ、板状試料Mの表面に実装された電子部品(不図示)が試料収容凹部16の内面に接触しにくくなる。また、板状試料Mをより確実に固定することができる。なお、弾性部17の左右方向の幅は、試料収容凹部16の左右方向の幅の半分未満でもよく、半分より大きくてもよい。
さらに、弾性部17は、図2に示すように、第1板状試料載置治具14aの試料収容凹部16の左右方向の右端に設けられ、第2板状試料載置治具14bの試料収容凹部16の左右方向の左端に設けられている。ここで、一般に、電子部品は板状試料Mの表面の端部には実装されない。本実施形態の構成では、第1板状試料載置治具14a及び第2板状試料載置治具14bの弾性部17によって、板状試料Mのより外側の部分が保持されることになるため、板状試料Mの表面に実装された電子部品(不図示)が、試料収容凹部16の内面により接触しにくくなる。
続いて、棚板11に取り付けられた板状試料載置治具セット14に、板状試料Mを載置する手順について、以下に説明する。まず、第1板状試料載置治具14aと第2板状試料載置治具14bとを左右方向に沿って対向配置する。このとき、第1板状試料載置治具14aと第2板状試料載置治具14bとの互いの間の左右方向の間隔が、板状試料Mの左右方向の幅よりもわずかに小さくなるようにする。次に、板状試料Mを、線状部分11aと線状部分11bとによって画定された貫通孔40を通して、試料収容凹部16の弾性部17を外側(試料収容凹部16の内面側)に広げながら、試料収容凹部16に収容する。このとき、1つの板状試料Mは、第1板状試料載置治具14aの試料収容凹部16と、当該試料収容凹部16と左右方向に対向する第2板状試料載置治具14bの試料収容凹部16とのそれぞれに収容される。これにより、試料収容凹部16に収容された板状試料Mは、面方向が左右方向と平行になるように配置されることとなる。また、複数の板状試料Mは、それぞれの板状試料Mの左右方向における両端部が左右方向において同じ位置となるように、前後方向に配列される。より詳細には、図2に示すように、複数の板状試料Mのほぼ下側半分のうち、右端部近傍が第1板状試料載置治具14aの試料収容凹部16に収容され、左端部近傍が第2板状試料載置治具14bの試料収容凹部16に収容される。
(効果)
本実施形態の板状試料載置治具14a及び14bは、複数の線状部分11a及び11bを有する棚板11に取り付けられる板状試料載置治具14a及び14bであって、下方に向かって開口しており、下方に向かって板状試料載置治具14a及び14bを棚板11に近づけたときに互いに平行な2つの線状部分11aを収容可能な、延在方向が共通した5つの取付溝部15と、5つの取付溝部15の間に形成され且つ上方に向かって開口しており、板状試料Mの少なくとも一部を収容可能な4つの試料収容凹部16と、を備える。つまり、隣接する2つの取付溝部15の間に、それぞれ1つの試料収容凹部16が設けられている。本実施形態によれば、棚板11が有する互いに平行な2つの線状部分11aが2つの取付溝部15に収容されることによって、板状試料載置治具14a及び14bが固定される。したがって、環境試験装置1の内部空間10aに容易に板状試料載置治具14aを取り付けることができ、さらに、板状試料載置治具14aに載置する板状試料Mの安定性を確保することができる。
また、本実施形態の板状試料載置治具14a及び14bにおいて、試料収容凹部16の内面の一部には、内側に向かって突出する弾性部17が設けられており、弾性部17は、試料収容凹部16に収容された板状試料Mに圧力を付与する。例えば、板状試料Mがプリント基板などであって、表面に電子部品が実装されている場合、実装された電子部品と試料収容凹部16との接触は避けることが好ましい。本実施形態によれば、板状試料Mの電子部品が実装されている側の表面と試料収容凹部16との間の距離を確保することができ、実装された電子部品と試料収容凹部16とが接触しにくくなる。また、試料収容凹部16に設置した板状試料Mをより確実に固定することができる。
また、本実施形態の板状試料載置治具14a及び14bにおいて、取付溝部15と試料収容凹部16とが一体形成されている。本実施形態によれば、取付溝部15と試料収容凹部16とが別体である場合と比べて、板状試料載置治具14a及び14bの棚板11への取り付けが容易となる。また、1つの金型から板状試料載置治具14a及び14bを製造することができるため、製造が容易となる。
また、本実施形態の板状試料載置治具14a及び14bは、複数の線状部分11aと11bとが貫通孔40を画定している棚板11に取り付けられたときに、試料収容凹部16の下端が、棚板11の下端よりも下側に位置する。本実施形態によれば、試料収容凹部16によって、上下方向の広い範囲にわたって、板状試料Mを支持することができるため、板状試料Mを安定して設置することができる。
また、本実施形態の板状試料載置治具セット14は、第1板状試料載置治具14aと第2板状試料載置治具14bとを有する。本実施形態によれば、第1板状試料載置治具14aと第2板状試料載置治具14bとを対向配置させることで、1つの板状試料Mを第1板状試料載置治具14aと第2板状試料載置治具14bとの両方の試料収容凹部16に収容させることができる。これにより、板状試料Mをより安定して設置することができる。また、板状試料Mの幅に応じて、第1板状試料載置治具14aと第2板状試料載置治具14bとの間隔を調整することで、様々な大きさの板状試料Mを設置することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は、これらの例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。以下に、前記実施形態に変更を加えた変形例について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
(第1変形例)
以下、第1変形例について説明する。第1変形例に係る板状試料載置治具セットは、図4に示すように、第1板状試料載置治具50aと第2板状試料載置治具50bとから構成されている。第1板状試料載置治具50a及び第2板状試料載置治具50bの試料収容凹部51は、前後方向前側の面を形成する前面部51aと、前後方向後側の面を形成する後面部51bとに分割されており、前面部51aと後面部51bとは蝶番52によって接続されている。取付溝部15と試料収容凹部51とは、ある程度柔軟性のある部材からなる。これにより、蝶番52を中心に、前面部51aと後面部51bとの間の角度は可変となる。そして、試料収容凹部51の上下方向の深さ、及び、隣接する試料収容凹部51の前後方向のピッチを変更することが可能である(図4(a)及び図4(b)を参照)。さらに別の変形例として、取付溝部15と試料収容凹部51とが、蝶番で接続されていてもよい。
第1変形例に係る第1板状試料載置治具50a及び第2板状試料載置治具50bでは、例えば、辺の長さが大きい板状試料M’を試料収容凹部51に収容させる場合、図4(a)に示すように、蝶番52を中心に前面部51aと後面部51bとの間の角度を小さくする。そして、取付溝部15を、それぞれ隣り合う線状部分11aに取り付ける。すると、試料収容凹部51の上下方向の深さは大きくなる。これにより、深さの大きい試料収容凹部51に板状試料M’を収容することができるため、板状試料M’の安定性が向上する。一方で、厚みが大きく、表面に大型部品mが実装された板状試料M’’を試料収容凹部51に収容させる場合、図4(b)に示すように、蝶番52を中心に前面部51aと後面部51bとの間の角度を大きくする。そして、取付溝部15を、1つ置きに線状部分11aに取り付ける。すると、試料収容凹部51の前後方向のピッチが大きくなる。これにより、板状試料M’’と前面部51aとの間の距離を大きくすることができ、板状試料M’’の表面に実装された大型部品mと試料収容凹部51の内面(前面部51a)とが接触することを回避できる。
(第2変形例)
次に、第2変形例について説明する。上記実施形態では、第1板状試料載置治具14a及び第2板状試料載置治具14bは、それぞれ1枚の帯状ステンレス部材の曲げ加工によって形成されている。しかしながら、本変形例では、図5に示すように、第1板状試料載置治具60a及び第2板状試料載置治具60bは、それぞれ1つの板状の部材からなる。板状の第1板状試料載置治具60a及び第2板状試料載置治具60bには、それぞれ、下方に向かって開口する5つの取付溝部65と、上方に向かって開口するスリット(本発明の試料収容凹部)66が形成されている。
取付溝部65は、上方から下方に向かって棚板11に近づけたときに線状部分11aを収容可能である。取付溝部65の形状は、上記実施形態と同様、左右方向から見たとき円弧形状となっており、その内径は、線状部分11aの直径とほぼ同じである。スリット66は、板状試料Mを載置する部分である。スリット66の前後方向の幅は、板状試料Mの厚さとほぼ同じであり、スリット66に挟まれるようにして板状試料Mは保持される。また、スリット66は、板状の第1板状試料載置治具60a及び第2板状試料載置治具60bが棚板11に取り付けられたときに、取付溝部65よりも上側に位置する。さらに、隣接する2つの取付溝部65の間には、取付溝部65の端部から下方に延びた延在部67が形成されている。延在部67によって、取付溝部65が線状部分11aから外れにくくなっている。また、延在部67の自重によって、棚板11に取り付けられた第1板状試料載置治具60a及び第2板状試料載置治具60bの安定性が向上する。
(その他の変形例)
上記実施形態では、環境形成装置は環境試験装置1である。しかしながら、環境形成装置は、内部空間に配置された試料に熱処理を施すための熱処理装置でもよい。
上記実施形態では、棚板11の線状部分11a及び11bによって、貫通孔40が画定されている。しかしながら、棚板11は、貫通孔40を有していなくてもよい。この場合、例えば、線状部分11a及び線状部分11bは、平板である棚板11から上方に突出したものである。そして、取付溝部15が、上方に突出した線状部分11a又は線状部分11bを収容する。
上記実施形態では、試料収容凹部16は、上方に向かって開口したV字形状である。しかしながら、例えば、コの字状でもよく、円弧形状でもよく、その他の凹形状でもよい。
上記実施形態では、試料収容凹部16の内面の一部には、前後方向前側の内面から内側に向かって突出する弾性部17と、前後方向後側の内面から内側に向かって突出する弾性部17とが設けられている。しかしながら、試料収容凹部16の前後方向前側の内面と前後方向後側の内面とのうち、いずれか一方のみから内側に突出する弾性部17が設けられていてもよい。この場合、試料収容凹部16に収容される板状試料Mは、試料収容凹部16の前後方向の一方の面から内側に突出する弾性部17と、試料収容凹部16の前後方向の他方の面とによって、挟持されるようにして保持される。また、弾性部17は設けられていなくてもよい。この場合、板状試料Mの電子部品が実装されていない表面が第1板状試料載置治具14a及び第2板状試料載置治具14bの試料収容凹部16に支持されるように、板状試料Mを載置する。
上記実施形態では、板状試料載置治具セット14は、第1板状試料載置治具14aと第2板状試料載置治具14bとを有している。しかしながら、板状試料載置治具セット14は、3つ以上の板状試料載置治具を有していてもよい。また、板状試料載置治具セットではなく、単一の板状試料載置治具でもよい。この場合、例えば、板状試料載置治具の左右方向の幅を広くして、板状試料Mの1/5から1/2程度の幅とすることが好ましい。これにより、単一の板状試料載置治具によって保持される板状試料Mの安定性を担保することができる。また、この場合、板状試料載置治具の試料収容凹部16は、穴開け加工されていることが好ましい。これにより、試験室10a1の上方から下方へと送られる空気が、試料収容凹部16によって阻害されることを抑制し、環境試験への影響を小さくすることができる。
上記実施形態では、取付溝部15と試料収容凹部16とが一体形成されている。しかしながら、取付溝部15と試料収容凹部16とが別体であってもよい。また、上記実施形態では、取付溝部15と試料収容凹部16とが前後方向において、交互に並んで配置されている。しかしながら、2つの取付溝部15の間に複数の試料収容凹部16が配置されていてもよい。
上記実施形態では、取付溝部15は、線状部分11aに取り付けられている。しかしながら、取付溝部15は、線状部分11bに取り付けられてもよい。この場合、取付溝部15は、前後方向から見たときに円弧形状となっており、その内径は、線状部分11bの直径とほぼ同じである。また、複数の取付溝部15は、左右方向に沿って配列される。
上記実施形態では、第1板状試料載置治具14a及び第2板状試料載置治具14bは、ステンレス部材である。しかしながら、銅やアルミニウムなど、ステンレス以外の金属でもよい。また、金属表面に絶縁塗装が行われていてもよいし、行われていなくてもよい。さらに、第1板状試料載置治具14a及び第2板状試料載置治具14bは、ある程度剛性を有する樹脂製でもよく、その場合は、耐熱樹脂製であることが好ましい。金属表面に絶縁塗装が行われている場合、又は、樹脂製である場合、試験室10a1において、板状試料載置治具セット14に載置した板状試料Mの通電試験を行うことが可能となる。
板状試料載置治具セットは、一方向(例えば、前後方向)に配列された試料収容凹部16と、試料収容凹部16に収容された板状試料Mとを、一方向と直交する直交方向(例えば、左右方向)から挟むことで固定する挟持体をさらに有していてもよい。これにより、環境試験装置1の内部空間10aにおいて生じる空気の流れによる板状試料Mの揺れを抑制することができる。
また、板状試料載置治具セットは、複数の試料収容凹部16に収容された複数の板状試料Mの上方に配置され、それぞれの板状試料Mの外縁の少なくとも一部に接することで板状試料Mの揺れを抑制するための試料上方固定部をさらに有していてもよい。試料上方固定部は、例えば、複数の試料収容凹部16に収容された複数の板状試料Mの外縁に沿った形状である。これにより、板状試料Mをより安定して設置することができる。
1 環境試験装置
10 試験槽
11 棚板
11a 線状部分
11b 線状部分
14 板状試料載置治具セット
14a 第1板状試料載置治具
14b 第2板状試料載置治具
15 取付溝部
16 試料収容凹部
17 弾性部
40 貫通孔
50a 第1板状試料載置治具
50b 第2板状試料載置治具
51 試料収容凹部
60a 第1板状試料載置治具
60b 第2板状試料載置治具
65 取付溝部
66 スリット
M 板状試料

Claims (6)

  1. 試料を載置するために環境形成装置の内部空間に配置される試料載置部材に取り付けられる板状試料載置治具であって、
    前記試料載置部材は、複数の線状部分を有しており、
    一方向に向かって開口しており、前記一方向に向かって前記板状試料載置治具を前記試料載置部材に近づけたときに互いに平行な2つの前記線状部分を収容可能な、延在方向が共通した少なくとも2つの取付溝部と、
    前記少なくとも2つの取付溝部の間に形成され且つ前記一方向とは反対方向に向かって開口しており、板状試料の少なくとも一部を収容可能な少なくとも1つの試料収容凹部と、を備えた板状試料載置治具。
  2. 3つ以上の前記取付溝部及び2つ以上の前記試料収容凹部を有し、
    隣接する2つの前記取付溝部の間には、それぞれ1つの前記試料収容凹部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の板状試料載置治具。
  3. 前記試料収容凹部の内面の一部には、内側に向かって突出する弾性部が設けられており、
    前記弾性部は、前記試料収容凹部に収容された前記板状試料に圧力を付与することを特徴とする請求項1又は2に記載の板状試料載置治具。
  4. 前記取付溝部と前記試料収容凹部とが一体形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の板状試料載置治具。
  5. 前記複数の線状部分が、少なくとも1つの貫通孔を画定しており、
    前記試料載置部材に取り付けられたときに、前記試料収容凹部の下端が、前記試料載置部の下端よりも下側に位置することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の板状試料載置治具。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の板状試料載置治具である第1板状試料載置治具と、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の板状試料載置治具である第2板状試料載置治具と、を有する板状試料載置治具セット。
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