JP2000327262A - 門型リフターの転倒防止装置 - Google Patents

門型リフターの転倒防止装置

Info

Publication number
JP2000327262A
JP2000327262A JP11141689A JP14168999A JP2000327262A JP 2000327262 A JP2000327262 A JP 2000327262A JP 11141689 A JP11141689 A JP 11141689A JP 14168999 A JP14168999 A JP 14168999A JP 2000327262 A JP2000327262 A JP 2000327262A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
support
column
wire
lifter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11141689A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4290277B2 (ja
Inventor
Norio Noda
紀男 野田
Shoji Akamatsu
正二 赤松
Toshio Kimura
利夫 木村
Akihiro Iritani
明宏 入谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NODA ENG KK
Tadano Engineering Ltd
Original Assignee
NODA ENG KK
Tadano Engineering Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NODA ENG KK, Tadano Engineering Ltd filed Critical NODA ENG KK
Priority to JP14168999A priority Critical patent/JP4290277B2/ja
Publication of JP2000327262A publication Critical patent/JP2000327262A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4290277B2 publication Critical patent/JP4290277B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control And Safety Of Cranes (AREA)
  • Leg Units, Guards, And Driving Tracks Of Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の門型リフターでは、転倒防止のための
控え用ワイヤーの連結高さを、リフト装置の下部筒上端
部高さより高位置にすることができず、控え用ワイヤー
によるリフト装置の転倒防止力が小さかった。 【解決手段】 門型リフターにおいて、リフト装置1の
側方に上下に長い支柱61を沿わせ、支柱61を、その
下端側を下部筒2側に保持させた状態で支柱上端高さが
最伸長状態の上部筒3の上端部31より高位置となるよ
うに設置するとともに、上部筒3の上端部寄り位置に設
けたスライダー33を支柱61に対してスライド自在に
嵌合させ、支柱61における下部筒2の上端高さより高
位置に控え用ワイヤー7を連結するためのワイヤー連結
部63を設けることにより、リフト装置1を従来より高
位置において控え用ワイヤー7で支持し得るようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、門型リフターの
転倒防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の門型リフターとして、従来から
図8に示すようなものがある。この図8に示す門型リフ
ターは、下部筒2に対して上部筒3を上下方向に伸縮さ
せ得るようにした一対のリフト装置1,1を所定間隔を
もって配置するとともに、各上部筒3,3の上端部間に
ビーム5を架設して構成されている。尚、図8におい
て、便宜上、各リフト装置1,1の間隔方向(A−B方
向)を左右方向といい、それに水平方向に直交する方向
(C−D方向)を前後方向という。
【0003】図8の門型リフターにおいて、各上部筒
3,3は、下部筒2,2に内蔵された伸縮装置(油圧シ
リンダ)によって同期伸縮せしめられる。
【0004】そして、この門型リフターは、各上部筒
3,3を縮小させた状態で、ビーム5の下方に荷物Wを
セットした後、各側の伸縮装置を伸長作動させることに
より、荷物Wを吊上げ得るようになっている。
【0005】ところで、この種の門型リフターでは、荷
物Wを吊上げたときに、その吊上げ荷物Wが揺れること
があり、その場合には各リフト装置1,1に対して転倒
作用が発生する。尚、荷物Wが大重量であるほど、又は
荷物Wの吊上げ高さが高くなるほど、荷物Wが揺れたと
きの転倒力が大きくなる。
【0006】この種の門型リフターでは、各リフト装置
1,1の上部がビーム5で連結されているので、左右方
向(A−B方向)の転倒強度はかなりの強さがあるもの
の、前後方向(C−D方向)の転倒強度は比較的弱いも
のとなっている。そして、従来の門型リフターでは、前
後方向(C−D方向)の転倒防止のために、各下部筒
2,2の上端部21からそれぞれ前後に控え用のワイヤ
ー7,7を張設する場合がある。尚、控え用ワイヤー7
による門型リフターの転倒防止力は、リフト装置1に対
するワイヤー7の連結高さを高くするほど大きくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8(従
来)の門型リフターにおいて、前後方向(C−D方向)
に控え用ワイヤー7,7を張設する場合、該控え用ワイ
ヤー7を上部筒3やビーム5等の可動部分に連結するこ
とはできず、該ワイヤー7の連結高さは最高位置でも下
部筒上端部21までである。このように、控え用ワイヤ
ー7の連結高さが低いと、該控え用ワイヤー7による門
型リフターの転倒防止力が小さくなり、特に大重量の荷
物Wを最高所まで吊上げた状態で該荷物Wが大きく揺れ
たときには、各控え用ワイヤー7,7による転倒防止力
に不安が生じる。従って、従来の門型リフターでは、吊
上げ荷物Wの重量を減らしたり、あるいは吊上げ高さを
低くしたりする等の制限が必要となって、作業能率が悪
くなるという問題があった。
【0008】又、従来の門型リフターでは、各上部筒
3,3に対する転倒保持力は各下部筒2,2との摺接に
よる保持力だけであるので、例えば下部筒2の強度を増
強しても、吊上げ荷物Wが揺れることによって発生する
上部筒3のこねる作用を軽減することができない。従っ
て、従来の門型リフターを使用して作業を行う場合、吊
上げ荷物Wを如何に揺らさないようにするかが重要な問
題となり、そのためには慎重な作業が要求されていた
(作業能率が悪くなる)。
【0009】本願発明は、上記した従来の問題点に鑑
み、門型リフターにおいて、控え用ワイヤーによる転倒
防止力を大きくできるようにした転倒防止装置を提供す
ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。本願請求項1の発明 本願請求項1の発明は、門型リフターを対象にしてい
る。この門型リフターは、下部筒に対して上部筒を上下
方向に伸縮させ得るようにした一対のリフト装置を所定
間隔を配置するとともに、該各リフト装置の上部筒の上
端部間にビームを架設して構成されている。尚、門型リ
フターとしては、各リフト装置を定位置に固定した定置
式のものでも、あるいは各リフト装置をレールに沿って
移動させ得るようにした移動式のものでもよい。
【0011】そして、本願請求項1の転倒防止装置で
は、リフト装置の側方に上下に長い支柱を沿わせてい
る。この支柱は、一方のリフト装置側だけでもよいが両
方のリフト装置に設けることが好ましい。又、この支柱
は、1本でもよいが2本1組として使用することができ
る。尚、その場合は、2本1組の各支柱の上端部におい
て連結材で連結しておくとよい。そして、この支柱は、
その下端側を下部筒側に保持させた状態で支柱上端高さ
が最伸長状態の上部筒の上端部より高位置となるように
設置している。尚、この請求項1の場合は、支柱を下部
筒に対して固定状態で取付けたものでもよい。
【0012】他方、上部筒の上端部寄り位置には、支柱
に対してスライド自在に嵌合させたスライダーが設けら
れている。従って、上部筒は、その上端部寄り位置が支
柱にガイドされた状態で上下動するようになっている。
【0013】又、支柱には、下部筒の上端高さより高位
置において、控え用ワイヤーを連結するためのワイヤー
連結部を設けている。尚、このワイヤー連結部の設置高
さは、下部筒の上端高さより高位置であればよいが、支
柱の上端部に近づけるほどよい。
【0014】この門型リフターは、定置式の場合は揚重
作業位置において各下部筒を固定した状態で設置され、
又移動式の場合は各リフト装置をそれぞれレール上に載
せて設置する。そして、本願請求項1の転倒防止装置
は、支柱に設けたワイヤー連結部に2本の控え用ワイヤ
ーの各端部を連結し、該各控え用ワイヤーをそれぞれ所
定角度をもって前後各側(ビーム長さ方向とは水平直交
方向の各側)に緊張状態で張設すればセットが完了す
る。尚、支柱を各側のリフト装置に設置した場合には、
各側の支柱のワイヤー連結部にそれぞれ2本の控え用ワ
イヤーを連結し、緊張状態で張設する。
【0015】この請求項1の転倒防止装置では、支柱の
下端側が下部筒側に保持され、且つ支柱の上部側(下部
筒上端高さより高位置)が2本の控え用ワイヤーで支持
されているので、該支柱は上下2位置で強固に保持され
ている。又、上部筒の上端部寄り位置に設けたスライダ
ーが支柱に対してスライド自在に嵌合されているので、
該上部筒の上端部寄り位置が支柱にガイドされた状態で
上下動するようになっている。
【0016】このように、請求項1の転倒防止装置で
は、リフト装置の伸縮側となる上部筒を、支柱を介して
控え用ワイヤーで支持できる。又、控え用ワイヤーの連
結位置が下部筒上端高さより高位置であるので、該控え
用ワイヤーによるリフト装置の転倒防止力が大きくな
る。従って、この門型リフターで揚重作業を行うとき
に、リフト装置全体及び上部筒の転倒作用に対して強度
が大きくなる。本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、上記請求項1の転倒防止装置に
おいて、支柱を下部筒に対して上下動可能にガイドし、
且つ該支柱を上部筒の伸長動作に連動して上動させ得る
ようにするとともに、支柱が所定高さまで上動した位置
で、該支柱を下動不能に支持するための支持手段を設け
たことを特徴としている。
【0017】支柱は、下部筒に対して上下動可能にガイ
ドしているが、この場合、下部筒側に支柱を上下スライ
ド自在に保持する保持筒を設けて、該保持筒で支柱を上
下動可能にガイドするとよい。
【0018】又、支柱は、上部筒の伸長動作に連動して
上動させ得るようにしているが、この場合、支柱側に係
合突起を設けて、上部筒側のスライダーが上動する際に
該係合突起を押し上げるようにするとよい。尚、上部筒
のスライダーは、支柱の係合突起部分より下方側におい
て自由にスライドし得るようになっている。
【0019】支柱を下動不能に支持するための支持手段
としては、例えば支柱にピンを差込む形式のものを使用
でき、その支柱に差込んだピンを下部筒側で支持し得る
ようにしたものが採用できる。又、この支持手段は、支
柱の支持高さを可変にし得る構造にするとよい。例え
ば、支持手段としてピンを使用するものでは、支柱の上
下複数箇所に間隔をもってそれぞれピン穴を形成してお
き、そのうちの任意のピン穴にピンを差込み得るように
することができる。尚、この支持手段は、支柱を下部筒
に対して下動不能にし得るものであればよく、該支持手
段で支柱を支持した状態において、該支柱が下部筒に対
して上方にスライドし得る構造であっても差し支えな
い。
【0020】この請求項2の転倒防止装置は、次のよう
にしてセットされる。まず、各リフト装置を縮小させた
状態で支柱の上部寄り位置に設けたワイヤー連結部に一
対の控え用ワイヤーの各一端を連結し、その後に伸縮装
置で上部筒を伸長させることによって支柱を所定高さま
で上動させ、その状態で支柱を支持手段(例えばピン)
で下動不能に支持する。尚、支持手段で支柱を支持した
状態では、上部筒を縮小させても支柱は上動位置のまま
で維持される。そして、各控え用ワイヤーをそれぞれ所
定角度を持たせた状態で緊張させると、この転倒防止装
置のセットが完了する。
【0021】この請求項2の転倒防止装置では、支柱の
支持手段を外し、各リフト装置を最縮小(上部筒を最下
動)させた状態では、該支柱が自重で降下しており、支
柱に設けたワイヤー連結部も比較的低位置となる。従っ
て、控え用ワイヤーの端部をワイヤー連結部に連結する
際に、比較的低位置で作業が行える。
【0022】
【発明の実施の形態】図1〜図7を参照して本願実施形
態の門型リフターの転倒防止装置を説明すると、この実
施形態では、門型リフターとして定置式のものを採用し
ている。この実施形態の門型リフターは、下部筒2に対
して上部筒3を上下方向に伸縮させ得るようにした一対
のリフト装置1,1を所定間隔をもってそれぞれ定位置
に固定するとともに、各リフト装置1,1の上部筒3,
3の上端部31,31間にビーム5を架設して構成され
ている。尚、本願の他の実施形態では、門型リフターと
して、各リフト装置1,1をレール上に載せて移動させ
得るようにしたものも採用できる。又、この実施形態に
おいて、便宜上、各リフト装置1,1の間隔方向(A−
B方向)を左右方向といい、それに水平方向に直交する
方向(C−D方向)を前後方向という。
【0023】この実施形態では、下部筒2として、4〜
5m程度のかなり長いものが使用されている。各下部筒
2,2内には、それぞれ油圧シリンダからなる伸縮装置
4(図6、図7参照)が収納されていて、該伸縮装置4
を伸縮作動させることによって上部筒3を上下に伸縮さ
せ得るようになっている。又、各下部筒2,2の側面に
は、該下部筒上端部21付近まで梯子9が取付けられて
いる。尚、各下部筒2,2の下端部には、それぞれ各側
の伸縮装置4の作動を制御する油圧制御機器10が設け
られている。
【0024】ビーム5には、荷物Wを吊持するためのフ
ック装置11が設けられている。このフック装置11
は、油圧モータ12でビーム5に沿って左右方向(A−
B方向)に移動せしめられる。
【0025】この実施形態の門型リフターには、各リフ
ト装置1,1部分にそれぞれ転倒防止装置6,6が設け
られている。尚、各側の転倒防止装置6,6は、同構造
であるので、その一方の転倒防止装置6について説明す
る。
【0026】この転倒防止装置6は、リフト装置1の側
方に該リフト装置1を挟むようにして2本1組の支柱6
1,61を沿わせている。この各支柱61,61は、こ
の実施形態では5〜6m程度とかなりの長さを有してい
る。尚、この支柱61は、150〜200mm程度の四角
パイプ製でかなりの剛性を有している。そして、この各
支柱61,61は、リフト装置1を前後(C−D方向)
から挟む位置において鉛直姿勢で平行に配置している。
尚、1組の支柱61,61は、その上端部において連結
材62で連結されている。
【0027】各支柱61,61の上端部には、控え用ワ
イヤー7の一端部を連結するためのワイヤー連結部6
3,63がそれぞれ設けられている。尚、このワイヤー
連結部63は、ピンをブラケットに差込むことでワイヤ
ー7の端部を連結し得るようにしたものが採用されてい
る。
【0028】各支柱61,61は、下部筒2側に設けた
各保持筒23,23でスライド自在に保持する一方、上
部筒3側に設けた各スライダー33,33でスライド自
在に保持している。下部筒2側の各保持筒23,23
は、短小な四角筒状であって下部筒2の上端部21寄り
位置において各サポート22,22で支持されている。
上部筒3側の各スライダー33,33も短小な四角筒状
であって上部筒3の上端部31において各サポート3
2,32で支持されている。そして、各支柱61,61
は、下部筒2側の保持筒23及び上部筒3側のスライダ
ー33に対してそれぞれガタつきのない状態で上下にス
ライドし得るようになっている。
【0029】又、各支柱61,61の上部寄り位置に
は、各スライダー33,33に対して下方への抜け落ち
を防止するための係合突起(ピン)64がそれぞれ設け
られている。そして、この各係合突起64,64は、そ
れぞれスライダー33,33の上面に衝合して、各支柱
61,61がそれ以上、下方に落ちないようになってい
る。又、上部筒3を伸長させると、各スライダー33,
33によって各係合突起64,64を押し上げて、各支
柱61,61を上方に連動させるとともに、上部筒3を
上動位置から縮小させると、支持力を失って各支柱6
1,61が自重で降下するようになっている。
【0030】支柱61の上端部は、リフト装置1の最縮
小状態(図1、図2)において下部筒上端部21から例
えば1m程度だけ高くなる位置に設定している。そし
て、リフト装置1を最縮小させた状態で、梯子9の最上
部まで登ると、支柱61の上端部(ワイヤー連結部6
3)に手が十分に届くようになっている。
【0031】各支柱61,61は、それらを所定高さ位
置まで上動させた状態でそれぞれ支持手段8,8で下動
不能に支持される。この実施形態の支持手段8,8は、
下部筒2側の保持筒23,23より上側において各支柱
61,61に外嵌合させた各スライド筒81,81と、
該スライド筒81と支柱61を連結する連結ピン83,
83とを有している。各スライド筒81,81にはそれ
ぞれピン穴82が形成されている。尚、この各スライド
筒81は、支柱61に対してスライド自在でその自重に
より下部筒2側の保持筒23上に着座している。他方、
各支柱61,61には、その下端寄り位置から上方に所
定間隔(例えば500mm程度の間隔)をもって複数のピ
ン穴66,66・・を形成している。このピン穴66
は、図示例では各支柱61,61にそれぞれ4箇所づつ
形成しているが、少なくとも1箇所づつあればよい。
尚、連結ピン83は、不使用時には、図1、図2、図
5、図6に示すように、支柱61の下端部に抜き差し自
在状態で保管しておく。
【0032】そして、この各支持手段8,8は、次のよ
うにして機能させる。即ち、各リフト装置1,1を図1
及び図2に示す縮小状態から図3及び図4に示すように
所定長さだけ伸長させて(このとき上部筒3が上動する
のに伴って各支柱61,61も上動する)、支柱61側
の適宜のピン穴66をスライド筒81のピン穴82に合
致させ、その両ピン穴82,66に連結ピン83を挿入
することで、支柱61とスライド筒81とを連結する。
尚、スライド筒81は、下部筒2の上端部21付近にあ
って高所であるため、連結ピン83の抜き差し作業は梯
子9に登って行う。このように、連結ピン83を両ピン
穴82,66に挿入した状態では、各上部筒3,3を縮
小させても、各スライド筒81,81が下部筒2側の各
保持筒23,23上に着座しているので、支柱61を上
動位置のままで保持できる。
【0033】尚、支持手段8は、他の実施形態では、ス
ライド筒81を使用することなく、支柱61を直接保持
筒23に固定することができるが、本願実施形態のよう
にスライド筒81を使用して行うと、両ピン穴82,6
6を合致させる際にスライド筒81を手で上下にスライ
ド調整させることができ、連結ピン83による連結作業
が容易に行える。
【0034】この実施形態の転倒防止装置6は、次のよ
うにして使用される。まず、図1及び図2に示すよう
に、各リフト装置1,1を最縮小させた状態で、各側の
梯子9,9を登ってそれぞれ前後一対の控え用ワイヤー
7,7の各端部を支柱上端部の各ワイヤー連結部63,
63に連結させる。尚、この状態では、各控え用ワイヤ
ー7,7は弛ませておく。そして、各リフト装置1,1
を同期伸長させて各上部筒3,3とともに各側の支柱6
1,61を所望高さまで上動させる(図3及び図4の状
態では最上動させている)。次に、その状態で、各支持
手段8のスライド筒81を上下に調整してそのピン穴8
2を支柱61側の所定のピン穴66に合致させた後、両
ピン穴82,66に連結ピン83を挿入する(同様にし
て4つの支持手段8を機能させる)。そして、一端をそ
れぞれ支柱61のワイヤー連結部63に連結した各控え
用ワイヤー7,7をそれぞれ所定傾斜角度をもって前後
(C−D方向)各側に緊張状態で張設すると、この各転
倒防止装置6,6のセットが完了する。尚、転倒防止装
置6のセット状態で、伸縮装置4を縮小させると、転倒
防止装置6を高所に維持させたままで上部筒3及びビー
ム5を下動させることができ、そのとき各スライダー3
3,33が図7に鎖線図示(符号33′)するように支
柱61に沿って下動する。従って、転倒防止装置6を取
付けたものであっても、門型リフターとしての機能を損
ねることがない。
【0035】この転倒防止装置つき門型リフターでは、
各転倒防止装置6,6を高所にセットしたままで各リフ
ト装置1,1を自由に伸縮させることができ、それによ
ってフック装置11に掛けた荷物Wを通常通り昇降させ
ることができる。又、各側の転倒防止装置6,6におい
て、各支柱61,61の下端側がそれぞれ支持手段8,
8及び保持筒23,23を介して下部筒2側に保持さ
れ、且つ各支柱上端部が高位置において前後2本づつの
控え用ワイヤー7,7で支持されているので、各支柱6
1,61はそれぞれ上下2位置で強固に保持されてい
る。又、上部筒3の上端部寄り位置に設けたスライダー
33,33が各支柱61,61に嵌合されているので、
該上部筒3の上端部寄り位置が支柱61,61にガイド
されており、伸縮側となる上部筒3が支柱61,61を
介して間接的に控え用ワイヤー7,7で支持されてい
る。又、控え用ワイヤー7,7の連結位置が高位置(こ
の実施形態ではビーム5よりさらに上方)であるので、
控え用ワイヤー7,7によるリフト装置1,1の転倒防
止力が大きくなる。
【0036】従って、この門型リフターで揚重作業を行
うときに、リフト装置1,1全体及び上部筒3,3の転
倒作用に対する支持強度が大きくなり、安全性が高くな
る。このように、転倒防止力が大きくなると、大重量の
荷物Wを吊上げたり、より高所まで吊上げたり、あるい
は高速操作により荷物Wが揺れたりした場合であって
も、安全性が確保でき、作業能率を向上させることがで
きる。
【0037】又、この実施形態の転倒防止装置6では、
支柱61の支持手段8を外し(連結ピン83を抜き)、
各リフト装置1,1を最縮小させた状態では、支柱61
が自重で降下するので、支柱上端部にあるワイヤー連結
部63,63も比較的低位置となる。従って、使用状態
において控え用ワイヤー7を高位置に張設するようにし
た転倒防止装置であっても、控え用ワイヤー7,7の端
部をワイヤー連結部63,63に連結する際の作業を比
較的低位置で行える(ワイヤー端部の連結作業が容易と
なる)。
【0038】又、この実施形態では、支柱61,61を
リフト装置1に対して上下動し得るようにしているの
で、使用時に支柱61,61を支持手段8で任意の高さ
に設定でき、作業内容(荷物Wの重量、揚程、設置場所
等)に応じて、控え用ワイヤー7の張設高さを適宜に設
定することができる。
【0039】尚、この実施形態の転倒防止装置6では、
上部筒3側のスライダー33,33が支柱61,61に
対してスライドするので、この転倒防止装置6の重量が
リフト装置1の伸縮側(上部筒3及びビーム5)に加わ
ることがなく、転倒防止装置6の重量によって許容吊上
げ重量が少なくなることがない。
【0040】
【発明の効果】本願発明の門型リフターの転倒防止装置
は、次のような効果がある。本願請求項1の発明の効果 本願請求項1の発明の転倒防止装置は、門型リフターに
おいて、リフト装置1の側方に上下に長い支柱61を沿
わせ、該支柱61を、その下端側を下部筒2側に保持さ
せた状態で支柱上端高さが最伸長状態の上部筒3の上端
部31より高位置となるように設置し、上部筒3の上端
部寄り位置に設けたスライダー33を支柱61に対して
スライド自在に嵌合させ、支柱61における下部筒2の
上端高さより高位置にワイヤー連結部63を設けたこと
を特徴としている。
【0041】このように、本願請求項1の転倒防止装置
では、上部筒3の上端部寄り位置が支柱61にガイドさ
れていることにより、該上部筒3を支柱61を介して控
え用ワイヤー7で支持させることができ、又、控え用ワ
イヤー7を従来(リフト装置の下部筒上端部が限度であ
った)より高所に連結できる。
【0042】従って、本願請求項1の転倒防止装置で
は、控え用ワイヤー7によるリフト装置1の転倒防止力
が大きくなって、作業時における安全性が向上するとと
もに、吊上げ荷物Wの重量増、又は高揚程化等を可能と
し、しかも荷物Wの揺れにも対応できて高速作業化も達
成し得るという効果がある。本願請求項2の発明の効果 本願請求項2の発明は、上記請求項1の転倒防止装置に
おいて、支柱61を下部筒2に対して上下動可能にガイ
ドし、且つ支柱61を上部筒3の伸長動作に連動して上
動させ得るようにするとともに、支柱61が所定高さま
で上動した位置で、該支柱61を下動不能に支持するた
めの支持手段8を設けたことを特徴としている。
【0043】そして、この請求項2の転倒防止装置で
は、支持手段8を外した状態でリフト装置1を縮小させ
ると支柱61も降下させて、ワイヤー連結部63を比較
的低位置まで下げることができる。従って、使用状態に
おいて控え用ワイヤー7を高位置に張設するようにした
転倒防止装置であっても、控え用ワイヤー7の端部をワ
イヤー連結部63に連結する際の作業を比較的低位置で
行え、その連結作業が安全且つ容易となるという効果が
ある。
【0044】又、この請求項2の転倒防止装置では、支
柱61をリフト装置1に対して上下動し得るようにして
いるので、使用時に支柱61を任意の高さに設定でき、
作業内容に応じて控え用ワイヤー7の張設高さを変更で
きるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態の転倒防止装置つき門型リフター
の格納状態における正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の転倒防止装置つき門型リフターの使用状
態の正面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】図1の一部斜視図である。
【図6】図5のVI−VI断面図である。
【図7】図6の状態変化図である。
【図8】従来の門型リフターの斜視図である。
【符号の説明】
1はリフト装置、2は下部筒、3は上部筒、4は伸縮装
置、5はビーム、6は転倒防止装置、7は控え用ワイヤ
ー、8は支持手段、21は下部筒上端部、23は保持
筒、31は上部筒上端部、33はスライダー、61は支
柱、63はワイヤー連結部である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 利夫 香川県大川郡津田町鶴羽820番地1 (72)発明者 入谷 明宏 香川県高松市木太町3区1947−1 Fターム(参考) 3F202 AA01 AB04 3F204 AA03 BA02 CA05 FC10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部筒(2)に対して上部筒(3)を上
    下方向に伸縮させ得るようにした一対のリフト装置
    (1,1)を所定間隔をもって配置し、該各リフト装置
    (1,1)の上部筒(3,3)の上端部間にビーム
    (5)を架設してなる門型リフターにおいて、 リフト装置(1)の側方に上下に長い支柱(61)を沿
    わせ、該支柱(61)は、その下端側を下部筒(2)側
    に保持させた状態で支柱上端高さが最伸長状態の上部筒
    (3)の上端部(31)より高位置となるように設置す
    るとともに、上部筒(3)の上端部寄り位置に設けたス
    ライダー(33)を支柱(61)に対してスライド自在
    に嵌合させ、支柱(61)における下部筒(2)の上端
    高さより高位置に控え用ワイヤー(7)を連結するため
    のワイヤー連結部(63)を設けた、 ことを特徴とする門型リフターの転倒防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 支柱(61)を下部筒(2)に対して上下動可能にガイ
    ドし、且つ該支柱(61)を上部筒(3)の伸長動作に
    連動して上動させ得るようにするとともに、支柱(6
    1)が所定高さまで上動した位置で、該支柱(61)を
    下動不能に支持するための支持手段(8)を設けた、 ことを特徴とする門型リフターの転倒防止装置。
JP14168999A 1999-05-21 1999-05-21 門型リフターの転倒防止装置 Expired - Fee Related JP4290277B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14168999A JP4290277B2 (ja) 1999-05-21 1999-05-21 門型リフターの転倒防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14168999A JP4290277B2 (ja) 1999-05-21 1999-05-21 門型リフターの転倒防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000327262A true JP2000327262A (ja) 2000-11-28
JP4290277B2 JP4290277B2 (ja) 2009-07-01

Family

ID=15297938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14168999A Expired - Fee Related JP4290277B2 (ja) 1999-05-21 1999-05-21 門型リフターの転倒防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4290277B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105329799A (zh) * 2015-10-19 2016-02-17 南宁市正极机电有限公司 一种电力设备维修用的起吊装置
CN105329798A (zh) * 2015-10-19 2016-02-17 南宁市正极机电有限公司 一种移动式发电设备维修运输架
CN109592587A (zh) * 2018-12-13 2019-04-09 国网山东省电力公司龙口市供电公司 一种电力系统快速组合吊装工具
CN109867233A (zh) * 2019-04-03 2019-06-11 彭国成 一种集装箱堆高机门架机构及堆高机和应用
CN115676635A (zh) * 2022-12-29 2023-02-03 河南省矿山起重机有限公司 一种吊钩可接连的双小车桥式起重机
CN116588812A (zh) * 2023-07-13 2023-08-15 河南工学院 一种采用人工智能的起重机监控系统

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101898143B1 (ko) * 2017-11-21 2018-09-12 조대복 타겟 교체용 리프트 장치

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105329799A (zh) * 2015-10-19 2016-02-17 南宁市正极机电有限公司 一种电力设备维修用的起吊装置
CN105329798A (zh) * 2015-10-19 2016-02-17 南宁市正极机电有限公司 一种移动式发电设备维修运输架
CN109592587A (zh) * 2018-12-13 2019-04-09 国网山东省电力公司龙口市供电公司 一种电力系统快速组合吊装工具
CN109867233A (zh) * 2019-04-03 2019-06-11 彭国成 一种集装箱堆高机门架机构及堆高机和应用
CN115676635A (zh) * 2022-12-29 2023-02-03 河南省矿山起重机有限公司 一种吊钩可接连的双小车桥式起重机
CN115676635B (zh) * 2022-12-29 2023-04-04 河南省矿山起重机有限公司 一种吊钩可接连的双小车桥式起重机
CN116588812A (zh) * 2023-07-13 2023-08-15 河南工学院 一种采用人工智能的起重机监控系统
CN116588812B (zh) * 2023-07-13 2023-10-03 河南工学院 一种采用人工智能的起重机监控系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP4290277B2 (ja) 2009-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009102972A (ja) 重量物昇降装置
JP2000327262A (ja) 門型リフターの転倒防止装置
JP4556136B2 (ja) 転落防止具及びその使用方法、並びに転落防止柵及びその使用方法
RU2005101761A (ru) Устройство и способ для перемещения контейнеров
KR20190109873A (ko) 고소 작업용 승강작업대
JP4610477B2 (ja) 高所使用器材付きリフター装置
JP4108005B2 (ja) 荷受台昇降装置及びそのワイヤ取替方法
JPH0812262A (ja) 天井クレーンの設置方法及びその装置
JP2002046951A (ja) エレベーターの保守用足場装置
JPH08100517A (ja) 昇降式作業台
JPS6110668A (ja) 昇降式伸縮作業足場
CN218932889U (zh) 一种应用于钢腹板连续梁施工的挂篮结构
JP3176208B2 (ja) 可動式フック装置付多連梯子
JPS623477Y2 (ja)
JPH0240076Y2 (ja)
JP5689280B2 (ja) 作業台
JP2890341B2 (ja) 構造物構築用最上階フレームのリフトアップ方法及び装置
JP2004113096A (ja) 葉たばこラックリフタ
JP5297059B2 (ja) 重量物昇降装置
JP2002362890A (ja) 昇降装置
JP2004210410A (ja) 段差解消階段
JP3571655B2 (ja) クレーンの拘束装置
JP4053850B2 (ja) 伸縮機構、及び同伸縮機構を具備する多段梯子
JP2647303B2 (ja) 作業用構造物の揚重装置
JP2002106207A (ja) スライド鉄構による鉄塔嵩上げ工法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090310

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4290277

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150410

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees