JP4108005B2 - 荷受台昇降装置及びそのワイヤ取替方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤを用いて荷受台を垂直昇降させる荷受台昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワイヤを用いて荷受台を垂直昇降させる荷受台昇降装置(例えば、特許文献1参照。)では、車体後部に垂直に設けられた左右一対のコラム(支柱)内をスライダが上下に移動し、これに接続された荷受台が昇降する構成となっている。一対のコラムは、クロスメンバによって車幅方向に連結され、ワイヤの一端(固定端)は、クロスメンバ内で固定されている。また、ワイヤの他端(可動端)は、スライダに接続されている。ワイヤは、固定端から可動端に至る途中でシリンダのピストンロッドの伸長動作により張力が付与されており、シリンダの伸縮動作に応じてスライダが上下に移動する。
【0003】
上記のようなワイヤを用いる荷受台昇降装置では、使用時間に応じてワイヤが劣化するため、定期的に新品のワイヤに取り替える必要がある。ワイヤを取り替えるには、従来、まず車体後部をクレーンで吊り上げ、コラムの下端からスライダを下方に引き出し、スライダとワイヤの可動端との接続部を露出させる。そして、この状態で接続部の接続を外し、さらに、クロスメンバのカバーを外してワイヤの固定端を外す。こうして、両端が自由になったワイヤを引き出すことができる。その後、新品のワイヤを逆の手順で取り付ける。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−112547号公報(第3〜5頁、図3,図6)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の荷受台昇降装置は、上記のように車体後部をクレーンで吊り上げるため、大掛かりな設備が必要であり、作業も容易でない。
上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、クレーン等の大掛かりな設備がなくても容易にワイヤの取替ができる荷受台昇降装置を提供すること、及び、そのようなワイヤ取替方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車体の端部に立設された一対の支柱と、前記一対の支柱間において横方向に設けられ、作業用の開口を備えたクロスメンバと、前記クロスメンバ内に設けたシリンダと、前記支柱の内部を上下に移動可能に設けられたスライダと、前記スライダによって支持された荷受台と、前記クロスメンバ内で固定された一端から前記スライダに接続された他端までの間に前記シリンダの動作点を係合させて張架され、前記シリンダの伸縮動作に応じて他端を移動させることにより前記スライダを昇降させるワイヤとを備えた荷受台昇降装置において、前記ワイヤと前記スライダとの接続部が前記支柱内の所定位置にある状態で、当該接続部に近接した前記支柱の側壁にワイヤメンテナンス孔が形成されていることを特徴とするものである。
【0007】
上記のように構成された荷受台昇降装置は、ワイヤメンテナンス孔の存在により、この孔にワイヤとスライダとの接続部が近接した状態でワイヤの張力を緩めれば、当該ワイヤメンテナンス孔を利用してワイヤの上記他端(可動端)とスライダとの脱着を行うことができる。また、ワイヤの上記一端(固定端)はクロスメンバの開口から脱着可能である。すなわち、車体後部を吊り上げてスライダを支柱から抜かなくても、ワイヤの取替が可能となる。
【0008】
また、上記荷受台昇降装置において、ワイヤメンテナンス孔は、スライダが上昇端位置にあるときのワイヤとの接続部に近接して形成されており、当該上昇端位置から起立格納させた荷受台を車体側にロックするロック装置が設けられているものであってもよい。
この場合、起立格納させた荷受台をロック装置により車体側にロックすれば、荷受台はワイヤに依存せず車体に固定される。従って、起立格納用のロック装置をワイヤ取替時用のロック装置として兼用することができ、ワイヤ取替時用に荷受台をロックする装置を別途設けなくてもよいので、部材点数の増大を防止できる。
【0009】
また、本発明は、荷受台を支持するスライダが、ワイヤに吊設された状態で支柱内を上下に移動することにより荷受台を昇降させる荷受台昇降装置のワイヤ取替方法であって、(1)前記荷受台及びスライダを、その動作が規制された状態とすることにより前記ワイヤによる吊設状態から解放し、(2)前記ワイヤの張力を緩め、(3)前記ワイヤの固定端の接続を外して自由な状態とするとともに、前記支柱に形成されたワイヤメンテナンス孔から、前記ワイヤの可動端と前記スライダとの接続を解除し、(4)前記支柱に形成されたいずれかの孔から前記ワイヤを抜き取り、(5)新品のワイヤを前記孔から前記支柱内に入れ、(6)前記ワイヤメンテナンス孔から、前記新品のワイヤの可動端と前記スライダとを接続するとともに、所定の態様で張架し、その固定端を車体側に固定し、(7)前記新品のワイヤに所定の張力を付与することを特徴とするものである。
【0010】
上記のような荷受台昇降装置のワイヤ取替方法においては、荷受台及びスライダを吊設状態から解放した後、ワイヤの張力を緩め、固定端の接続を外して自由な状態とするとともに、支柱に形成されたワイヤメンテナンス孔から、ワイヤの可動端とスライダとの接続を解除することができる。また、新品のワイヤの可動端をスライダに接続する場合にも、当該ワイヤメンテナンス孔から接続を行うことができる。すなわち、車体後部を吊り上げてスライダを支柱から抜かなくても、ワイヤの取替が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1及び図2はそれぞれ、本発明の一実施形態による荷受台昇降装置を搭載した車両の車体後部を、側方及び後方から見た図である。図1及び図2において、車体1の荷箱(コンテナ)1aの左右後端部には、荷受台昇降動作のガイドとなるコラム(支柱)2が立設されている。コラム2は、角パイプ若しくはチャンネル材からなる2種類の中空部材2a,2bを互いに溶接したものであり、必要に応じて開口や切り欠きが設けられている。後方側の中空部材2aの内部には、スライダ3が上下に移動可能に収納されている。荷受台4は、左右一対のスライダ3によって支持され、ピン5を中心に図1の時計回り方向に回動可能である。図1及び図2に示す荷受台4は、ほぼ垂直な起立姿勢で支持された格納状態にあり、ロック装置6,7によって車体側に固定されている。左右一対のコラム2間には、横方向(車幅方向)に延びるクロスメンバ8が設けられている。
【0012】
図3の(a)は、上記スライダ3を単体で側面から見た図であり、(b)、(c)及び(d)はそれぞれ(a)におけるB−B線断面図、C−C線断面図及びD−D線断面図である。スライダ3は2枚のプレート31,32を、水平断面形状でT字状になるように溶接したものである。プレート31には、その上端部近傍及び中間部よりやや下の位置に、双輪のローラ33及び34が回転自在に取り付けられている。上方のローラ33は外周面が右方にはみ出るように、また、下方のローラ34は外周面が左方にはみ出るように、それぞれ取り付けられている。プレート32の下端部には、荷受台を支持するためのブラケット35が溶接されている。プレート31の上端近傍の左側には、後述するワイヤ15,17を接続するためのワイヤブラケット36が溶接されている。
【0013】
図1に戻り、上記スライダ3のローラ33は、コラム2の中空部材2aの後方側(図の右方側)の内面に接しており、他方、ローラ34は、中空部材2aの前方側の内面に接している。スライダ3は、荷受台4を水平に展開した状態において、各ローラ33,34を転動させながら、コラム2に対して上下に移動可能である。図4は、水平に展開された荷受台4の上昇端位置(実線)及び下降端位置(二点鎖線)を示している。スライダ3の上端部が、コラム2内部に設けられたストッパ(図8の符号19)に当接すると、その位置が上昇端である。また、荷受台4が着地すると、その位置が事実上の下降端となる。
【0014】
次に、ワイヤ等によるスライダ3の駆動機構について説明する。図5は、一対のコラム2及びクロスメンバ8の内部に収容された駆動機構を示す、車両の後部の斜視図である。クロスメンバ8内には、シリンダ(油圧シリンダ)9が設けられている。シリンダ9の左端は、クロスメンバ8に固定されており、ピストンロッド9aの先端には車幅方向に移動可能な可動シーブ10が取り付けられている。また、クロスメンバ8の両端にはサイドシーブ11及び12が取り付けられ、それぞれ、その位置で回転自在である。さらに、左右のコラム2の上端近傍にはトップシーブ13及び14が取り付けられ、それぞれ、その位置で回転自在である。
【0015】
ワイヤは左右二系統設けられており、右側のワイヤ15(一点鎖線)の固定端15aは、クロスメンバ8内に固定されたワイヤブラケット16に挿通され、ダブルナットで接続(抜け止め)されている。ワイヤ15は、この固定端15aから順に、可動シーブ10、左のサイドシーブ11、右のサイドシーブ12、右のトップシーブ14に巻き掛けられ、可動端15bは右側のスライダ3のワイヤブラケット36(図3)に挿通され、ダブルナットにより接続(抜け止め)されている。
【0016】
一方、左側のワイヤ17(実線)の固定端17aは、クロスメンバ8内に固定されたワイヤブラケット18に挿通され、ダブルナットで接続(抜け止め)されている。ワイヤ17は、この固定端17aから順に、可動シーブ10、左のサイドシーブ11、左のトップシーブ13に巻き掛けられ、可動端17bは左側のスライダ3のワイヤブラケット36(図3)に挿通され、ダブルナットにより接続(抜け止め)されている。
上記のように巻き掛けられたワイヤ15及び17はそれぞれ、固定端15a,17aから可動端15b,17bまでの間にシリンダ9の動作点としての可動シーブ10を係合させて張架されている。
【0017】
上記ワイヤ15,17には、シリンダ9のピストンロッド9aを伸長方向に寸動させることにより一定の張力が付与され、荷受台4(図4)を支持することができる。また、図示の位置から伸長動作により第1シーブ10を右方向へ移動させると、各ワイヤ15,17の可動端15b,17bが左右同期して等量上方へ移動する。これにより、荷受台4を上昇させることができる。また、逆に、収縮動作により第1シーブ10を戻すと、荷受台4等の荷重を受ける各ワイヤ15,17の可動端15b,17bが左右同期して等量下方へ移動し、荷受台4を下降させることができる。
【0018】
次に、コラム2及びクロスメンバ8に設けられた、メンテナンス用の開口等について説明する。図6の(a)は、これらの開口等を示す、車両の後部の斜視図である。左のコラム2の上方の外側面には、中空部材2bにトップシーブ13(図5)のメンテナンス用のトップシーブ孔2c、及び、中空部材2aにスライダ3のストッパ調整のためのストッパ孔2dがそれぞれ形成されている。通常は、これらのトップシーブ孔2c及びストッパ孔2dは、それぞれ、カバー2e及び2fにより塞がれている。また、内側面には、縦長な矩形のワイヤメンテナンス孔2gが形成されており、この孔2gは、通常はカバー2hにより塞がれている。一方、左のコラム2の中空部材2bの下方には、サイドシーブ11(図5)のメンテナンス用のサイドシーブ孔2iが形成され、通常は、カバー2jにより塞がれている。
【0019】
右側のコラム2についても左右対称に同様に、ワイヤメンテナンス孔2gが形成されており、カバー2hによって塞がれる。また、図7は、右舷側から見た車体後部の斜視図の一部であり、左側と同様に、トップシーブ孔2c,ストッパ孔2d,サイドシーブ孔2iやカバー2e,2f,2jが設けられている。
また、図6の(b)は、(a)におけるB−B線断面図であり、(a)及び(b)において、クロスメンバ8の後方側は斜面状になっており、カバー8bを外すと、横長の作業用の開口8aが現れる。
【0020】
図8は、右舷側のコラム2を内側から見た部分拡大図である。これは、スライダ3が上昇端まで達したときの状態を示しており、このとき、スライダ3の上端部に設けられている調節ねじ37(図3の(a)も参照。)は、コラム2内に設けられたストッパ19に当接している。ストッパ孔2dから、この調節ねじ37を調節して、上昇端位置の微調節をすることができるようになっている。ワイヤ15の可動端15bは、前述のようにワイヤブラケット36に挿通され、ダブルナット20によりワイヤブラケット36に係合し、スライダ3を吊り下げている。ワイヤメンテナンス孔2gは、可動端15bとスライダ3との接続部に近接した位置にあり、ワイヤ15の張力を緩めれば、可動端15bをダブルナット20とともに、ワイヤメンテナンス孔2gから引っ張り出して、ダブルナット20を外すことができる。トップシーブ孔2cはトップシーブ14の下方に設けられ、トップシーブ14のメンテナンス又は交換作業や、ワイヤ15の掛け外しを、ここから行うことができる。なお、左舷側のコラム2についても同様である。
【0021】
次に、ワイヤ15,17の取替手順について説明する。図9〜図13は、右舷側のスライダ3を支持するワイヤ15の取替に関する図であり、図面の簡略化のため左舷側のワイヤ17その他説明に必要でない部分の図示は省略している。同様に、図14〜図18は、左舷側のスライダ3を支持するワイヤ17の取替に関する図である。
【0022】
まず、展開されている荷受台4を地上まで降ろしてから、図6に示す、クロスメンバ8のカバー8b、並びに、左右一対のトップシーブ孔2c、ワイヤメンテナンス孔2g及びサイドシーブ孔2iのカバー2e、2h及び2jをそれぞれ取り外す。次に、荷受台4を上昇端まで上昇させる。このときの可動シーブ10は、図9,図14に示す位置にあり、また、ワイヤ15及び17は、それぞれ、図9及び図14に示す状態にある。すなわち、可動シーブ10は右方へ移動し、ワイヤ15の可動端15b及びワイヤ17の可動端17bはそれぞれ上昇端に達している。ここで、図1に示すように、荷受台4を畳み、起立格納状態にしてロック装置6,7によりロックする。このロックにより、荷受台4はワイヤ15,17に依存せず車体側に固定されている状態となる。すなわち、ワイヤ15,17の張力を緩めてもよい状態となる。
【0023】
なお、仮に、荷受台4が起立格納状態以外の状態(荷受台着地状態を除く。)にあるときにワイヤ取替作業を行おうとすると、荷受台4をその状態にロックする装置を別途設ける必要があるが、上記のように起立格納状態でロック装置6,7によりロックしてワイヤ取替作業を行うことにより、ワイヤ取替時用に別途ロック装置を設ける必要がなく、部材点数の増大を防止できる点で好適である。
【0024】
ここで、シリンダ9(図5)を収縮動作させ、ワイヤ15,17の張力を緩めた後、図10及び図15に示すように、固定端15a及び17aをそれぞれワイヤブラケット16及び18から取り外す。続いて、図11及び図16に示すように右左のサイドシーブ孔2iからそれぞれワイヤ15及び17を引き出し、固定端15a,17aを外側に抜き出す。
次に、ワイヤ15,17の可動端15b,17bをそれぞれワイヤメンテナンス孔2gから引き出しながらダブルナット20(図8)を外し、ワイヤブラケット36(図3,図8)から抜いて、図12及び図17に示すように可動端15b及び17bを自由にする。
そして、図13及び図18に示すように、トップシーブ孔2cからそれぞれ外側へ可動端15b,17bを抜き出してワイヤ15,17を引き出し、コラム2から抜き去る。
【0025】
次に、新品のワイヤ15,17を装着するには、以下の手順による。まず、ワイヤ15,17の可動端15b,17bを先にトップシーブ孔2cからコラム2内に入れて、ワイヤブラケット36に挿通させる。続いて、両側のワイヤメンテナンス孔2gからそれぞれワイヤブラケット36を通り抜けた可動端15b,17bを引き出し、ダブルナット20を固定して抜脱規制する。また、ワイヤ15,17をそれそれトップシーブ14,13に巻き掛ける。次に、ワイヤ15,17の固定端15a,17aをそれぞれ両側のトップシーブ孔2cから入れ、下へ降ろす。
【0026】
固定端15a,17aがそれぞれのサイドシーブ孔2i又は開口8aから触れ得る位置まで降りてきたら、これを、一旦サイドシーブ孔2iから引き出すか又は引き出さずにそのままクロスメンバ8内を引き回してサイドシーブ11,12及び可動シーブ10に巻き掛ける。これにより、図10及び図15の状態となる。ここで、固定端15a,17aをそれぞれワイヤブラケット16,18に接続する。次に、シリンダ9のピストンロッド9a(図5)を伸長動作方向に寸動させ、慎重にワイヤ15,17の張り具合を見ながら所定の張力を付与する。こうして新品のワイヤ15,17を装着し終えたら、各カバー2e,2j,8b(図6)を取り付けて、取替完了となる。
【0027】
以上のような取替手順によれば、スライダ3をコラム2から抜かなくても、ワイヤメンテナンス孔2gからワイヤ15,17の可動端15b,17bを引っ張り出して、これらを脱着することができる。また、固定端15a,17aはクロスメンバ8の開口8aから脱着可能である。すなわち、車体後部を吊り上げることなくワイヤ15,17の取替を行うことができる。従って、クレーン等の大掛かりな設備がなくても容易にワイヤ15,17の取替を行うことができる。
【0028】
なお、上記実施形態では、ワイヤ15,17をコラム2から抜き去るときトップシーブ孔2cを利用したが、代わりに、サイドシーブ孔2iを利用して抜くこともできる。
また、上記実施形態では、荷受台4を起立格納したときのワイヤ15,17とスライダ3との接続部に近接した位置にワイヤメンテナンス孔2gを設けたが、図4の二点鎖線で示すように荷受台4が着地したときのワイヤ15,17とスライダ3との接続部に近接した位置にワイヤメンテナンス孔2gを設けてもよい。すなわち、荷受台4及びスライダ3の動作が規制される状態(下降しない状態)とすることにより吊設状態から解放されるスライダ3とワイヤ15,17との接続部に近接してワイヤメンテナンス孔2gを設ければよい。
【0029】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明の荷受台昇降装置によれば、ワイヤメンテナンス孔の存在により、この孔にワイヤとスライダとの接続部が近接した状態でワイヤの張力を緩めれば、当該ワイヤメンテナンス孔を利用してワイヤの可動端とスライダとの脱着を行うことができる。また、ワイヤの固定端はクロスメンバの開口から脱着可能である。すなわち、車体後部を吊り上げてスライダを支柱から抜かなくても、ワイヤの取替が可能となる。従って、クレーン等の大掛かりな設備がなくても容易にワイヤの取替を行うことができる。
【0030】
また、本発明の荷受台昇降装置のワイヤ取替方法によれば、荷受台及びスライダを吊設状態から解放した後、ワイヤの張力を緩め、固定端の接続を外して自由な状態とするとともに、支柱に形成されたワイヤメンテナンス孔から、ワイヤの可動端とスライダとの接続を解除することができる。また、新品のワイヤの可動端をスライダに接続する場合にも、当該ワイヤメンテナンス孔から接続を行うことができる。すなわち、車体後部を吊り上げてスライダを支柱から抜かなくても、ワイヤの取替が可能となる。従って、クレーン等の大掛かりな設備がなくても容易にワイヤの取替を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による荷受台昇降装置を搭載した車両の車体後部を側方から見た図である。
【図2】上記荷受台昇降装置を搭載した車両の車体後部を後方から見た図である。
【図3】(a)は、上記荷受台昇降装置のスライダを単体で側面から見た図であり、(b)、(c)及び(d)はそれぞれ(a)におけるB−B線断面図、C−C線断面図及びD−D線断面図である。
【図4】図1の状態から荷受台を展開して昇降させる状態を示す側面図である。
【図5】上記荷受台昇降装置における、一対のコラム及びクロスメンバの内部に収容された駆動機構を示す、車両の後部の斜視図である。
【図6】(a)は、上記コラムやクロスメンバの開口等を示す、車両の後部の斜視図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図である。
【図7】右舷側から見た車体後部の斜視図の一部である。
【図8】右舷側のコラムを内側から見た部分拡大図である。
【図9】コラム及びクロスメンバ内のワイヤの取替手順を示す斜視図であり、スライダを上昇端まで上げたときの右舷側のワイヤの状態を示す。
【図10】図9の状態からワイヤの張力を緩め、固定端を外した状態を示す図である。
【図11】図10の状態からワイヤを側方へ引き出す途中の状態を示す図である。
【図12】ワイヤの固定端側を側方へ完全に引き出して、可動端をスライダから外した状態を示す図である。
【図13】図12の状態から、ワイヤをコラム外へ抜き去る途中の状態を示す図である。
【図14】コラム及びクロスメンバ内のワイヤの取替手順を示す斜視図であり、スライダを上昇端まで上げたときの左舷側のワイヤの状態を示す。
【図15】図14の状態からワイヤの張力を緩め、固定端を外した状態を示す図である。
【図16】図15の状態からワイヤを側方へ引き出す途中の状態を示す図である。
【図17】ワイヤの固定端側を側方へ完全に引き出して、可動端をスライダから外した状態を示す図である。
【図18】図17の状態から、ワイヤをコラム外へ抜き去る途中の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 車体
2 コラム(支柱)
2c トップシーブ孔
2g ワイヤメンテナンス孔
3 スライダ
4 荷受台
6,7 ロック装置
8 クロスメンバ
8a 開口
9 シリンダ
15,17 ワイヤ
15a,17a 固定端
15b,17b 可動端
Claims (3)
- 車体の端部に立設された一対の支柱と、
前記一対の支柱間において横方向に設けられ、作業用の開口を備えたクロスメンバと、
前記クロスメンバ内に設けたシリンダと、
前記支柱の内部を上下に移動可能に設けられたスライダと、
前記スライダによって支持された荷受台と、
前記クロスメンバ内で固定された一端から前記スライダに接続された他端までの間に前記シリンダの動作点を係合させて張架され、前記シリンダの伸縮動作に応じて他端を移動させることにより前記スライダを昇降させるワイヤとを備えた荷受台昇降装置において、
前記ワイヤと前記スライダとの接続部が前記支柱内の所定位置にある状態で、当該接続部に近接した前記支柱の側壁にワイヤメンテナンス孔が形成されていることを特徴とする荷受台昇降装置。 - 前記ワイヤメンテナンス孔は、前記スライダが上昇端位置にあるときの前記ワイヤとの接続部に近接して形成されており、当該上昇端位置から起立格納させた前記荷受台を車体側にロックするロック装置が設けられている請求項1記載の荷受台昇降装置。
- 荷受台を支持するスライダが、ワイヤに吊設された状態で支柱内を上下に移動することにより荷受台を昇降させる荷受台昇降装置のワイヤ取替方法であって、前記荷受台及びスライダを、その動作が規制された状態とすることにより前記ワイヤによる吊設状態から解放し、
前記ワイヤの張力を緩め、
前記ワイヤの固定端の接続を外して自由な状態とするとともに、前記支柱に形成されたワイヤメンテナンス孔から、前記ワイヤの可動端と前記スライダとの接続を解除し、
前記支柱に形成されたいずれかの孔から前記ワイヤを抜き取り、
新品のワイヤを前記孔から前記支柱内に入れ、
前記ワイヤメンテナンス孔から、前記新品のワイヤの可動端と前記スライダとを接続するとともに、所定の態様で張架し、その固定端を車体側に固定し、
前記新品のワイヤに所定の張力を付与する
ことを特徴とする荷受台昇降装置のワイヤ取替方法。
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2003
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