JP6195158B2 - 荷受台昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、荷役車両に昇降可能に設けられる荷受台昇降装置に関する。
荷役車両の荷受台昇降装置において、荷役車両の車体に案内支柱を立設し、この案内支柱を、アウタコラムと、そこに昇降可能に挿入されるインナコラムとより構成し、そのインナコラムに、荷受台を支持したスライダを昇降可能に挿入し、このスライダを昇降駆動装置によりインナコラムに沿って昇降作動して、荷受台上の積荷を、地上と車体間で積み降ろしできるようにしたものは、既に公知である(後記特許文献1参照)。
また、荷役車両の荷受台昇降装置において、荷役車両の車体にガイド部材(係合部材)を設け、一方、荷受台には、規制アーム(被係合部材)を退避位置(格納位置)と張出位置との間で回動可能に設け、荷受台の略水平な状態において、規制アームを張出位置に張り出して荷受台を上昇させると、その規制アームがガイド部材に係合して荷受台を格納位置に自動的に起立回動させるようにしたもの(オートターン装置)を備えたものは、既に公知である(後記特許文献2参照)。
特許第3642441号公報 特許第2981971号公報
ところで、前記特許文献1および2の構成をいずれも備えた、荷役車両の荷受台昇降装置では、荷受台を略鉛直に起立した格納位置から略水平な張出位置に展開させるとき(所謂オートターン時)に、アウタコラムに対してインナコラムが傾動してインナコラムの外壁面とアウタコラムの内壁面間に摩擦が発生し、インナコラムの下降が一時的に停止して、スライダのみが先行して下降し、その後、荷受台が水平な張出状態に展開し終わると、前記摩擦が解除されて、インナコラムがアウタコラムに対して一気に急落下する(理由は後に詳述)。このとき、仮に、荷役作業を行う作業者の足がインナコラムの直下に臨んでいると、その足の上にインナコラムが落下して思わぬ事故を生起するという問題がある。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、インナコラムが一気に急降下するのを防止して前記問題を解決できるようにした新規な、荷受台昇降装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、車体に設けられる一対の案内支柱と、案内支柱に沿って昇降可能な一対のスライダと、そのスライダに略水平な張出位置と略鉛直な格納位置間を回動可能に軸支される荷受台と、スライダを荷受台と共に前記案内支柱に沿って昇降作動させる昇降駆動装置と、前記荷受台を、その昇降作動に伴い前記張出位置と前記格納位置間で自動的に起伏回動させる荷受台自動起伏装置とを備え、
前記案内支柱は、車体に固定されるアウタコラムと、このアウタコラムに昇降可能に挿入されるインナコラムとよりなり、
前記スライダは、前記インナコラムに昇降可能に挿入されて、その上下部にインナコラムの内壁面上をそれぞれ転動し得る上、下部案内ローラを有し、
前記荷受台自動起伏装置は、前記車体と前記荷受台のいずれか一方に設けられる係合手段と、その他方に設けられる被係合手段とを備え、被係合手段は、係合手段と係合し得る係合位置と、係合手段から離間した退避位置とに選択的に保持されるようにされ、前記係合位置にあるとき、スライダの昇降に伴って荷受台を回動させ、また前記退避位置にあるとき、スライダの昇降に伴って、荷受台を回動させることなく昇降させるようにした、荷受台昇降装置において、
前記スライダに摩擦部材を設け、該摩擦部材は、荷受台の格納位置から張出位置への展開時に、前記上、下部案内ローラに先行してインナコラムの内壁面に当接し、スライダとインナコラムとが一体に下降できるようにし、
また、前記荷受台が前記張出位置に展開したのち、前記スライダが昇降する過程で、スライダが、荷受台との軸支点回りに前記荷受台に近づく方向に傾動したとき、前記摩擦部材は、スライダの下部案内ローラよりも先行してインナコラムの、荷受台から離れる方向の前内壁面に当接しない位置、もしくは、スライダの上部案内ローラよりも先行して荷受台に近づく方向の後内壁面に当接しない位置に設けることを特徴としている。
前記目的を達成するために、請求項2記載の発明は、前記請求項1記載のものにおいて、前記荷受台が前記格納位置から前記張出位置に展開する過程で、前記スライダが、荷受台との軸支点回りに前記荷受台から離れる方向に傾動したとき、前記摩擦部材は、前記下部案内ローラよりも先行してインナコラムの、荷受台に近づく方向の後内壁面に当接する位置、もしくは前記上部案内ローラよりも先行してインナコラムの、荷受台から離れる方向の前内壁面に当接する位置に設けることを特徴としている。
前記目的を達成するために、請求項3記載の発明は、前記請求項1または2記載のものにおいて、前記インナコラムには、前記スライダを貫通して昇降案内する縦スリットが設けられ、スライダに設けられる摩擦部材の、前記縦スリットの幅方向の高さは、スライダとスリット間の最大間隙よりも大きくしたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、荷受台を起立した格納状態から略水平な張出位置に展開し終わると、スライダに先行してインナコラムのみが一気に下降するのを防止して、荷役作業の安全性を向上させることができる。
また、荷受台の張出位置での通常の昇降時に、摩擦部材は、スライダに設けた案内ローラに先行してインナコラムに当接することがなく、スライダとインナコラムを支障なく円滑に昇降させることができる。
また、請求項2の発明によれば、荷受台の起立格納位置から張出位置への展開時(オートターン時)に、摩擦部材を、スライダに設けた案内ローラに先行してインナコラムに確実に当接させ、スライダとインナコラムを一体に下降させることができる。
請求項3の発明によれば、インナコラムとスライダとの相対位置に関わりなく、摩擦部材をインナコラムの内壁面に確実に当接させることができる。
本発明荷受台昇降装置を備えた荷役車両の側面図 図1の2線矢視の荷受台昇降装置の斜視図 図2の3−3線に沿う断面図 図2の4矢視仮想線囲い部分の斜視図 図3の5矢視仮想線囲い部分の拡大図 図5の6−6線に沿う断面図 荷受台を張出位置に展開した状態を示す側面図 図7の8−8線に沿う断面図 張出位置にある荷受台の昇降状態を示す側面図 自動起伏装置の分解斜視図 (A)スライダの側面図、(B)(A)のB矢視図、(C)(B)のC−C線断面図 (A)荷受台のオートターン時における、スライダにかかる力の向きを示す作用図 (B)スライダの通常の昇降時に、スライダにかかる力の向きを示す作用図 (A)荷受台の格納位置から張出位置への展開時に、摩擦部材がインナコラムに当接する領域を示す図 (B)荷受台の通常昇降時に、摩擦部材がインナコラムに当接しない領域を示す図 (C)(A)の領域と、(B)の領域を何れも満たす領域を示す図
本発明の実施形態を、添付図面により、以下に具体的に説明する。
なお、以下の説明において、「前後」、「左右」および「上下」とは、荷役車両を基準にして云うものとする。
図1〜13を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1〜3において、荷役車両の車体F上には、後面開放の荷箱Vが架装されている。荷箱Vの後端の左右両側縁には、略垂直方向に延びる、左右一対の案内支柱L,Lが設けられる。各案内支柱Lは、荷箱Vに固定される中空の角筒体よりなるアウタコラム2と、このアウタコラム2に上下方向に昇降可能に挿入される、同じく中空の角筒体よりなるインナコラム3とよりなり構成されている。アウタコラム2は、その上端は天板2aにより閉じられ、その下端は開口されている。また、アウタコラム2内の中央部には、中間板2bが上下方向に一体に設けられる。
アウタコラム2の後壁には、後述するスライダ14を昇降案内するための縦スリット4が開口されている。アウタコラム2の下端には、インナコラム3の昇降作動を案内するための、案内ローラ5が回転自在に軸支され、さらに、左右一対のアウタコラム2,2の上端には、後述されるワイヤ32,33をそれぞれ案内するためのトップ固定シーブ36,37が回転自在に軸支され、さらに、アウタコラム2,2の下端に、インナコラム3,3の下端が当接するストッパ10,10が固定されている。
一対のアウタコラム2,2内には、左右一対のインナコラム3,3がそれぞれ昇降自在に挿入される。各インナコラム3の後壁には、アウタコラム2の縦スリット4と一致するように他の縦スリット7が開口されている。各インナコラム3の上端には、ブラケット9を介して案内ローラ8が回転自在に軸支され、この案内ローラ8は、インナコラム3の昇降作動時に、アウタコラム2の後壁内面を転動してインナコラム3の昇降を案内する。
各インナコラム3の下端にはブラケット11を介して弾性ストッパ12が設けられ、このストッパ12は、アウタコラム2下端のストッパ10に当接してインナコラム3の最上昇位置を規制する。
一対のインナコラム3,3には、スライダ14,14がそれぞれ昇降自在に挿入されており、それらのスライダ14,14の後縁は、前記インナコラム3,3およびアウタコラム2,2に形成した縦スリット4,4;7,7をそれぞれ貫通してそれらの後方に延出しており、それらの縦スリット4,4;7,7に案内されてアウタコラム2,2およびインナコラム3,3に対して昇降可能である。スライダ14,14の上、下部には、上、下部案内ローラ15,16が回転自在に軸支され、これらの案内ローラ15,16は、スライダ14,14がインナコラム3,3に対して昇降するとき、インナコラム3,3の内壁面を転動する。各スライダ14の上縁には、ストッパゴム17が設けられ、このストッパゴム17はインナコラム3の上端に当接してスライダ14の上昇位置が規制される。一対のスライダ14,14の外面下端には、ブラケット18,18がそれぞれ固定され、これらのブラケット18,18に、荷受台1が略水平な張出位置と、略鉛直な格納位置間を回動できるように、軸支19,19されている。また、各スライダ14の下端に固定したステー21には、荷受台1の基端に当接してこれを張出位置に保持するためのストッパボルト22が上下位置を調節できるように取り付けられている。
図5、6および11に示すように、スライダ14の、下部案内ローラ16の上部両側面には、鉄板よりなる、本発明にかかる摩擦部材20が固定されている。この摩擦部材20は、スライダ14の長手方向と直交する方向に長い短冊状に形成され、その一端面(後端面)には摩擦面20aが形成されており、この摩擦面20aは、下部案内ローラ16の外周面よりもインナコラム3の後方側の後内壁面3b側に若干突出しており、後に述べるように、荷受台1が起立した格納位置から張出位置に展開する時(オートターン時)に、下部案内ローラ16に先行して、インナコラム3の後方側の後内壁面3bに当接するようにされ、これによりスライダ14とインナコラム3と一体に下降するようにされる。
なお、図5、6および11には、一対の摩擦部材20をスライダ14の両側面にそれぞれ固定した場合が示されるが、単一の摩擦部材20をスライダ14の一側面に固定するようにしてもよい。また、左右一対のスライダ20のいずれか一方またはそれらの両方に設けるようにしてもよい。
図2〜4に示すように、一対のアウタコラム2,2の下端には、横方向に延びるクロスメンバー24が横架固定されている。このクロスメンバー24の内部には昇降駆動装置としての油圧シリンダCYが設けられている。前記油圧シリンダCYは、クロスメンバー24の内において、その長手方向に沿って配設されており、そのシリンダバレル26の基端が、クロスメンバー24の一端(左端)内部に溶接したリブプレート25に連結ピン28およびボルト29をもって取り付けられている。油圧シリンダCYのシリンダロッド27の先端は、クロスメンバー24の途中まで延びていて、そこにブラケット30を介して車幅方向に移動可能な左右可動シーブ31l,31rが並列して回転自在に取り付けられており、前記ブラケット30は、クロスメンバー24内に長手方向に沿って固定されるガイドレール38に摺動可能に支持されている。
図2に示すように、クロスメンバー24の左端には、一対の左右サイド固定シーブ34l,34rが並列して回転自在に取り付けられ、またクロスメンバー24の右端には、右サイド固定シーブ35が回転自在に取り付けられており、さらに、左右のアウタコラム2,2の上部には、左右トップ固定シーブ36,37がそれぞれ回転自在に取り付けられている。
図2〜4に示すように、前記油圧シリンダCYには、左右2系統のワイヤ32,33が連接されている。すなわち、左系統のワイヤ32は、その一端がクロスメンバー24の中間部に結着32aされて該クロスメンバー24に沿って延びており、前記左可動シーブ31l、左サイド固定シーブ34lおよび左トップ固定シーブ36を順次に巻き掛けられて、その他端が左側のスライダ14に結着されている。同じく右系統のワイヤ33は、その一端が、クロスメンバー24の中間部に結着33aされて該クロスメンバー24に沿って延びており、前記右可動シーブ31r、右サイド固定シーブ34r,35および右トップ固定シーブ37を順次に巻き掛けられて、その他端が右側のスライダ14に結着されている。
したがって、昇降駆動装置としての油圧シリンダCYを伸縮作動すれば、2系統のワイヤ32,33を介して左右一対のスライダ14,14が同調して昇降作動され、これに連結される荷受台1を昇降作動することができる。
図5〜10に示すように、車体F側のアウタコラム2と、荷受台1との間には、荷受台1を略水平な張出位置から略鉛直な起立格納位置へ自動的に起伏回動させる自動起伏装置(オートターン装置)OTが設けられる。この自動起伏装置OTは、アウタコラム2に設けられる車体側の係合手段40と、荷受台1に設けられる荷受台1側の被係合手段50とより構成されている。
前記係合手段40は、アウタコラム2前後方向に揺動可能に軸支42される、長さ調整可能な係合アーム41と、この係合アーム41とアウタコラム2間に張架されて、その係合アーム41を前方の格納位置に付勢する戻しばね43とより構成され、係合アーム41の先端には、後述する被係合手段50の被係合ピン53と係脱可能な断面U字状の係合凹部44が一体に形成されている。
一方、被係合部材50は、荷受台1の基部一側に固定した案内部材1aに形成した、支持孔1bに沿って前後方向、すなわち突出位置と退避位置との間を移動可能に支持される被係合アーム51と、荷受台1と被係合アーム51間に設けられてこの被係合アーム51を退避方向に付勢する戻しばね52とより構成され、被係合アーム51の前端には、前記係合凹部44と係脱し得る被係合ピン53が固定され、またその後端には、荷受台1の外側に形成した案内孔1cを摺動自在に貫通する操作杆54が固定されている。
したがって、図7に示すように、作業員が操作杆54を把持して戻しばね51の付勢力に抗して被係合アーム51を突出位置に移動操作した状態で、スライダ14を上昇させると、被係合ピン53が係合凹部44に連結56され、その後はスライダ14の上昇に応じて、荷受台1を略水平な張出位置より起立回動させて格納位置に起立させることができる。
また、前記被係合アーム51の移動操作を解除すれば、戻しばね52の弾発力により被係合アーム51は、退避位置に後退し、被係合ピン53は係合凹部44と係合することなく、荷受台1は、略水平な張出位置を保持したまま昇降させることができる(図9)。
ところで、図12(A)に示すように、被係合ピン53と係合凹部44との係合状態において、荷受台1を、起立した格納状態からスライダ14との軸支19点まわりに略水平な張出位置へ展開した時(オートターン時)、荷受台1の自重により、その荷受台1には、下向きの力aが作用する一方、被係合アーム51と係合アーム41との連結56点(被係合ピン53と係合凹部44との係合箇所)には、該係合アーム41の突っ張りにより、係合アーム41の軸線方向に沿う前斜め上向きの力bが加わる。そして、前記力a、bにより荷受台1とスライダ14との軸支19点には、前記被係合ピン53の中心軸まわりの後斜め下向き力cが加わる。この後斜め下向き力cは下向きの鉛直分力c1 と後向きの水平分力c2 とに分けられ、その後向きの水平分力c2 により、荷受台1の展開時(オートターン時)には、スライダ14は、荷受台1との軸支19点まわりに前方(荷受台1から離れる方向)へ傾動し、スライダ14は、その上、下部案内ローラ15,16が、インナコラム3の前、後内壁面3a,3bに沿って転動して、その自重により下降する一方、インナコラム3は、前記後斜め下向きの力cの後向きの水平分力c2 により後方へ押付けられアウタコラム2に摩擦当接してその下降が一時的に停止される。このとき、
[スライダ14に摩擦部材20を設けない従来のものの場合]
荷受台1の展開時(オートターン時)には、前述のようにインナコラム3はアウタコラム2に摩擦当接してその下降が停止されるのに対し、スライダ14はインナコラム3に下部ローラ16に当接しているため、スライダ14のみがインナコラム3に沿って下降する。そして、図12(B)に示すように、荷受台1の軸支19点まわりの展開が終了して張出位置にくると、前記被係合アーム51と係合アーム41との係合が解除され、係合アーム41の突っ張りによる前斜め上向きの力bが無くなり、これに伴い荷受台1からスライダ14に対する軸支19点の後斜め下向きの力cの後向きの水平分力c2 が無くなる。すると、スライダ14がインナコラム3を後方へ押し付ける力が無くなり、インナコラム3がアウタコラム2を後方へ押し付ける力も無くなるため、前記摩擦当接が解除されてインナコラム3が一気に急下降する。このとき、仮にインナコラム3直下の地上に、作業員の足などが臨んでいると、急落下するインナコラム3が、その足に当たる事故を生起する虞れがある。
[スライダ14に摩擦部材20を設けた本実施形態の場合]
スライダ14に設けた摩擦部材20が、上、下部ローラ15,16に先行して、インナコラム3の、後内壁面3bに摩擦当接して、それらの間の摩擦力により、インナコラム3とスライダ14は一体となって下降するようにしているので、インナコラム3の前述の急落下を防止することができ、前記事故の発生を未然に防止することができる。
荷受台1の展開(オートターン)の終了後の下降時には、図12(B)に示すように、スライダ14は、荷受台1の自重により軸支19点まわりに荷受台1に近づく方向に回動し、上、下部案内ローラ15,16は、インナコラム3の前、後内壁面3a,3bを転動して、インナコラム3は、スライダ14に追従して後方に回動し、インナコラム3上端の案内ローラ8はアウタコラム2の後内壁面を転動し、アウタコラム2下端の案内ローラ5はインナコラム3の前外壁面を転動してスライダ14と共に下降する。
図11には、スライダ14に設けられる摩擦部材20の、インナコラム3に対する取付状態が示される。角筒状に形成されるインナコラム3には、スライダ14が昇降可能に挿入されており、インナコラム3の後面には、スライダ14の昇降を案内する縦スリット7が上下方向に形成されている。
ところで、図11(C)に2点鎖線で示すように、スライダ14がインナコラム3の縦スリット7の片方に寄ったときにも、摩擦部材20が確実にインナコラム3の後内壁面3bに当接できるように、摩擦部材20の高さhは、スライダ14と縦スリット7との間の最大間隙dよりも高く設定される。これにより、摩擦部材20をインナコラム3の、後内壁面3bに確実に当接させることができ、荷受台1の展開時に、スライダ14とインナコラム3との一体下降が保障される。
図13には、摩擦部材20の、インナコラム3に対する配置関係が示される。
なお、図13において、下部案内ローラ16に近づけてスライダ14の下部に設けた摩擦部材20を実線で、また下部案内ローラ15に近づけてスライダ14の上部に設けた摩擦部材20を鎖線で示す。
(1) 図13(A)には、荷受台1の、格納位置から張出位置への展開時(オートターン時)に、スライダ14が、荷受台1との軸支19点回りに前方(荷受台1から離れる方向)に傾動して、インナコラム3とアウタコラム2との間に摩擦力が発生したとき、スライダ14に設けた摩擦部材20がインナコラム3に当接する領域Z1が1点鎖線で示される。
摩擦部材20(実線)は、前記領域Z1にあることにより、荷受台1のオートターン展開時に下部案内ローラ16に先行してインナコラム3の、後内壁面3bに当接し、あるいは摩擦部材20(鎖線)は、上部案内ローラ15に先行してインナコラム3の前内壁面3aに当接する。
これにより、荷受台1のオートターン展開時に、摩擦部材20がインナコラム3に確実に当接して、スライダ14とインナコラム3の一体下降が有効に行われる。
(2) 図13(B)には、荷受台1の通常昇降時、スライダ14が、荷受台1との軸支19点まわりに後方(荷受台1に近づく方向)に傾動してインナコラム3とアウタコラム2との間の摩擦力が解除されたとき、摩擦部材20がインナコラム3に当接しない領域Z2が2点鎖線で示される。
摩擦部材20が前記領域Z2にあることにより、荷受台1の通常昇降時に、摩擦部材20はインナコラム3に当接せず、摩擦部材20が、荷受台1の昇降に支障を及ぼすことがない。
(3) 図13(C)には、前記(1) 、(2) の条件を何れも満足させる領域Z3が鎖線で示されており、
摩擦部材20が前記領域Z3にあることにより、荷受台1のオートターン展開時に、摩擦部材20をインナコラム3に適確に当接して、スライダ14とインナコラム3の一体下降が有効に行われ、しかも荷受台1の通常昇降時に、摩擦部材20はインナコラム3に当接することなく、摩擦部材20が、荷受台1の昇降に支障を及ぼすことがない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はその実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施形態が可能である。
たとえば、前記実施の形態では、摩擦部材20を板状の鉄板により形成したが、この摩擦部材は、上下部案内ローラに先行してインナコラム3に当接するものであればよく、その形状、スライダへの取付位置を問わない。摩擦部材20の材質は、インナコラム3とアウタコラム2間と同等以上の摩擦係数となるものが好ましい。たとえばインナコラム3とアウタコラム2が鉄製の場合、摩擦部材20も鉄製に設定すると同等以上の摩擦係数になる。
他にステー21の大きさを変えて領域Z3に入るようにして摩擦部材20に兼用してもよい。また摩擦部材20は領域Z3にあればよく、スライダ14の上、下部案内ローラ15、16が共にインナコラム3の後内壁面3bに近づく場合、該上、下部案内ローラ15、16に先行してインナコラム3の後内壁面3bに摩擦当接する位置に設けるようにしてもよい。また、前記実施形態では、摩擦部材をスライダの両面に設けているが、摩擦部材をスライダの片面に設けてもよい。
また、前記実施形態では、荷受台の昇降駆動装置は、駆動源を油圧シリンダとしたワイヤ駆動方式を用いているが、油圧シリンダに代えて他のアクチュエータを用いてもよく、またワイヤ駆動方式に代えて他の駆動方式を用いてもよい(特公昭51−21488参照 )。
また、前記実施形態では、荷受台昇降装置を車体後端に設けているが、これを車体側方や車体に設けた扉に備えたものでもよい。
また、前記荷受台自動起伏装置は、前記実施形態のものに代えて従来公知のものを採用してもよく、たとえば、荷受台側の係合部材の先端にローラを備え、車体側の係合部材をガイド板として、前記ローラを前記ガイド板にガイドさせて荷受台を起伏させてもよく(特許第2981971号公報参照)、また車体側に被係合手段を、荷受台側に係合手段を設けるようにしてもよい(特開2012−6454号公報参照)。さらに車体側の係合手段を係合位置と格納位置とに選択できるようにしてもよい。
1 荷受台
2 アウタコラム
3 インナコラム
3a 前内壁面(内壁面)
3b 後内壁面(内壁面)
7 縦スリット
14 スライダ
15 上部案内ローラ
16 下部案内ローラ
19 軸支
20 摩擦部材
40 係合手段
50 被係合手段
L 案内支柱
OT 自動起伏装置
CY 昇降駆動装置
h 摩擦部材20の高さ
d 縦スリットの最大間隙

Claims (3)

  1. 車体(F)に設けられる一対の案内支柱(L)と、案内支柱(L)に沿って昇降可能な一対のスライダ(14)と、そのスライダ(14)に略水平な張出位置と略鉛直な格納位置間を回動可能に軸支(19)される荷受台(1)と、スライダ(14)を荷受台(1)と共に案内支柱(L)に沿って昇降作動させる昇降駆動装置(CY)と、荷受台(1)を、その昇降作動に伴い前記張出位置と前記格納位置間で自動的に起伏回動させる荷受台自動起伏装置(OT)とを備え、
    前記案内支柱(L)は、車体(F)に固定されるアウタコラム(2)と、このアウタコラム(2)に昇降可能に挿入されるインナコラム(3)とよりなり、
    前記スライダ(14)は、前記インナコラム(3)に昇降可能に挿入されて、その上下部にインナコラム(3)の内壁面(3a、3b)上をそれぞれ転動し得る上、下部案内ローラ(15、16)を有し、
    前記荷受台自動起伏装置(OT)は、前記車体(F)と前記荷受台(1)のいずれか一方に設けられる係合手段(40)と、その他方に設けられる被係合手段(50)とを備え、被係合手段(50)は、係合手段(40)と係合し得る係合位置と、係合手段(40)から離間した退避位置とに選択的に保持されるようにされ、前記係合位置にあるとき、前記スライダ(14)の昇降に伴って前記荷受台(1)を回動させ、また前記退避位置にあるとき、スライダ(14)の昇降に伴って、荷受台(1)を回動させることなく昇降させるようにした、荷受台昇降装置において、
    前記スライダ(14)に摩擦部材(20)を設け、該摩擦部材(20)は、前記荷受台(1)の格納位置から張出位置への展開時に、前記上、下部案内ローラ(15、16)に先行してインナコラム(3)の内壁面(3a、3b)に当接し、スライダ(14)とインナコラム(3)とが一体に下降できるようにし、
    また、前記荷受台(1)が前記張出位置に展開したのち、前記スライダ(14)が昇降する過程で、スライダ(14)が、荷受台(1)との軸支(19)点回りに前記荷受台(1)に近づく方向に傾動したとき、前記摩擦部材(20)は、スライダ(14)の下部案内ローラ(16)よりも先行してインナコラム(3)の、荷受台(1)から離れる方向の前内壁面(3a)に当接しない位置、もしくは、スライダ(14)の上部案内ローラ(15)よりも先行して荷受台(1)に近づく方向の後内壁面(3b)に当接しない位置に設けることを特徴とする荷受台昇降装置。
  2. 前記荷受台(1)が前記格納位置から前記張出位置に展開する過程で、前記スライダ(14)が、荷受台(1)との軸支(19)点回りに前記荷受台(1)から離れる方向に傾動したとき、前記摩擦部材(20)は、前記下部案内ローラ(16)よりも先行してインナコラム(3)の、荷受台(1)に近づく方向の後内壁面(3b)に当接する位置、もしくは前記上部案内ローラ(15)よりも先行してインナコラム(3)の、荷受台(1)から離れる方向の前内壁面(3a)に当接する位置に設けることを特徴とする、請求項1記載の荷受台昇降装置。
  3. 前記インナコラム(3)には、前記スライダ(14)を貫通して昇降案内する縦スリット(7)が設けられ、スライダ(14)に設けられる摩擦部材(20)の、前記縦スリット(7)の幅方向の高さ(h)は、スライダ(14)とスリット(7)間の最大間隙(d)よりも大きくしたことを特徴とする、請求項1または2記載の荷受台昇降装置。
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