JP2002362890A - 昇降装置 - Google Patents

昇降装置

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JP2002362890A
JP2002362890A JP2001172695A JP2001172695A JP2002362890A JP 2002362890 A JP2002362890 A JP 2002362890A JP 2001172695 A JP2001172695 A JP 2001172695A JP 2001172695 A JP2001172695 A JP 2001172695A JP 2002362890 A JP2002362890 A JP 2002362890A
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lifting
tension
elevating
winding transmission
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JP2001172695A
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English (en)
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Masanobu Soeda
政信 添田
Hidehiko Yoshida
英彦 吉田
Kenji Ochiai
健二 落合
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Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースレールが左右に一定間隔を置いて配設
されるラダー式昇降装置において、簡明な構成で左右を
同調させて昇降させる昇降装置を得る。 【解決手段】 昇降装置は、それぞれ内側に向けて開い
た左右一対の断面視凹状のベースレール11rを有し、
このベースレールの内側に、第2マスト12、第3マス
ト13等が入れ子式に嵌挿されて上下に摺動移動可能に
支持される。第1・第2マストの左側部には第1マスト
11に対して第2マスト12を昇降させる昇降シリンダ
21が配設される。左右のベースレール11rの上部に
は回転自在な第1シーブ22および第2シーブ23が設
けられ、第2マストの左上部に固定された上昇同調ワイ
ヤー24が第2シーブ22および第2シーブ23を介し
て第2マストの右下端部に取り付けられて昇降装置が構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基台に固定されて
上下に延びる左右一対のベースレールと、これらのベー
スレールに上下に相対移動可能に支持された昇降マスト
と、基台に対して昇降マストを昇降作動させる昇降作動
手段とを有する昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような、いわゆるラダー式昇降装
置を有する作業装置の一例として高所作業車がある。高
所作業車は一般にトラックシャーシをベースとして構成
されており、運転キャビン後方の車体左右に上下に延び
るベースレールが固設され、この左右のベースレールに
複数段の昇降マストが入れ子式に嵌挿されるとともに、
ベースレールまたは車体と昇降マストとの間に設けられ
た油圧シリンダ等のアクチュエータの作動により車体に
対して昇降マストを昇降移動可能に構成されている。先
端の昇降マストには作業者が搭乗可能な作業台が取り付
けられるとともに、昇降操作を行う昇降操作装置が設け
られており、作業台に搭乗する作業者がこの昇降操作装
置を操作することで作業台を昇降移動させ所望の高所位
置に移動させて作業を行えるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に高所作業車に用いられるラダー式昇降装置では、格納
時の高さ寸法を抑制するため、昇降マストの幅方向の寸
法に対して上下方向の寸法が小さいという特徴を有して
いる。このことは、昇降マストを相対移動可能に支持す
るレールの支持点間隔が相対的に上下方向に短いことを
意味し、昇降マストがその昇降面内で左右に傾きやすい
という傾向を有している。とくに、左右のベースレール
の間隔が広い昇降装置ではこの傾向が大きく、昇降マス
トの撓み変形も手伝って昇降マストが引っかかりやすい
という問題があった。
【0004】このため、従来の昇降装置には、左右のベ
ースレールの中間に油圧シリンダを配設して昇降マスト
の中央部を支持させ、このシリンダを伸縮作動させるこ
とで昇降マストを上下動させるように構成するものがあ
った。また、他の従来の昇降装置として、左右のベース
レールに各々油圧シリンダを配設して昇降マストの左右
を支持させ、左右両方の油圧シリンダを同時に伸縮作動
させて昇降マストを左右同時に上下動させるように構成
するものがあった。
【0005】しかしながら、例えば左右のベースレール
の中間に油圧シリンダを配設する構成では、左右のベー
スレール間隔がさほど大きくない小型の昇降装置につい
ては良好であっても、左右のベースレールが車体の左右
いっぱいに離れて配設されるような昇降装置では、作業
台の重心が左右いずれかに偏ったときに、昇降マストが
当該方向に傾いて引っかかりを生じやすいという問題
や、トラックシャーシに搭載しようとするときに、車体
中央を前後に延びるシャーシフレームやプロペラシャフ
トとの関係から、荷台よりも下方に伸びるような長尺の
油圧シリンダを用いることができないなどの問題があっ
た。
【0006】また、左右のベースレールに沿って2本の
油圧シリンダを配設する構成では、構造が複雑化して製
品コストが上昇するという問題や、簡便な油圧回路構成
で左右のピストンロッドを完全に同調させて伸作動及び
縮作動させることが難しく、昇降作動中に昇降マストが
傾いて引っかかりを生じることがあるという問題があっ
た。
【0007】本発明は上記のような問題に鑑みて成され
たものであり、簡明な構成でありながら、昇降マストを
左右同調して昇降作動させることができる昇降装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、基台(例えば実施形態における車体フレ
ーム)に固定されて上下に延びる左右一対のベースレー
ル(例えば実施形態における第1マストのレール部材1
1r)と、左右のベースレールに上下に相対移動可能に
支持された昇降マスト(例えば実施形態における第2マ
スト12)と、左右いずれかの一側部に配設されて昇降
マストの一側部を支持し基台に対して昇降マストを昇降
作動させる昇降作動手段(例えば実施形態における昇降
シリンダ21)と、左右のベースレールの上部に回転自
在に配設された一側部側の第1巻き掛け伝動輪(例えば
実施形態における第1シーブ22)及び他側部側の第2
巻き掛け伝動輪(例えば実施形態における第2シーブ2
3)と、一端が昇降マストの一側部側の上部に固定され
て下方の第1巻き掛け伝動輪に掛け回され、他端が第2
巻き掛け伝動輪に掛け回されて昇降マストの他側部側の
下部に取り付けられる第1張力伝動部材(例えば実施形
態における上昇同調ワイヤー24)とを有し、昇降作動
手段を作動させて昇降マストの一側部側を上動させたと
きに、第1張力伝動部材が第1及び第2巻き掛け伝動輪
を介して張力を昇降マストの他側部側の下部に伝達し、
昇降マストの他側部側を同調して上動させるように昇降
装置を構成する。
【0009】上記構成の昇降装置は、左右のベースレー
ルに上下に相対移動可能に支持された昇降マストの一側
部に油圧シリンダ等の昇降作動手段が配設されており、
昇降作動手段は昇降マストの一側部側を上下動させる。
昇降装置には、昇降マストの一側部側上部からその下方
の第1巻き掛け伝動輪および他側部側の第2巻き掛け伝
動輪を介して昇降マストの他側部側下部に第1張力伝動
部材が掛け回されており、昇降作動手段によって昇降マ
ストの一側部側が上動されたときに、その上動力が張力
として第1張力伝動部材により伝達され、昇降マストの
他側部側を引き上げるように作用して昇降マストの他側
部側を上動させる。このため、本構成の昇降装置によれ
ば、昇降作動手段を左右いずれかに設け、上昇用の巻き
掛け伝動機構を配設するという簡明な構成で、昇降マス
トの左右を完全に同調させて上昇移動させる昇降装置を
提供することができる。
【0010】また、上記左右のベースレールの上部に第
1及び第2巻き掛け伝動輪と隣接して回転自在に配設さ
れた一側部側の第3巻き掛け伝動輪(例えば実施形態に
おける第3シーブ26)及び他側部側の第4巻き掛け伝
動輪(例えば実施形態における第4シーブ27)と、一
端が昇降マストの一側部の下部に取り付けられて上方の
第3巻き掛け伝動輪に掛け回され、他端が第4巻き掛け
伝動輪に掛け回されて昇降マストの他側部側の上部に固
定される第2張力伝動部材(例えば実施形態における下
降同調ワイヤー28)とを有し、昇降作動手段を作動さ
せて昇降マストの一側部側を下動させたときに、第2張
力伝動部材が第3及び第4巻き掛け伝動輪を介して張力
を昇降マストの他側部側の上部に伝達し、昇降マストの
他側部側を同調して下動させるように昇降装置を構成す
る。
【0011】このような構成の昇降装置では、昇降マス
トの他側部側の下部からその上方の第3巻き掛け伝動輪
および一側部側の第4巻き掛け伝動輪を介して昇降マス
トの一側部側上部に第2張力伝動部材が掛け回されてお
り、昇降作動手段によって昇降マストの一側部側が下動
されたときに、その下動力が張力として第2張力伝動部
材により伝達され、昇降マストの他側部側を引き下ろす
ように作用して昇降マストの他側部側を下動させる。こ
のため、上記構成の昇降装置によれば、上述した昇降装
置に下降用の巻き掛け伝動機構を配設するという簡明な
構成で、昇降マストの左右を完全に同調させて下降させ
る昇降装置を提供することができる。
【0012】なお、昇降マストの他側部側の下部に取り
付けられる第1張力伝動部材の取付部に、掛け回された
第1張力伝動部材の取付長さを調整する調整手段(例え
ば実施形態における調整端子25とナットN等)を設
け、調整手段を用いて取付長さを調整することにより昇
降マストの左右方向の傾き調整を可能に構成することが
好ましい。
【0013】すなわち、第1張力伝動部材は第1巻き掛
け伝動輪及び第2巻き掛け伝動輪に掛け回されて昇降マ
ストの他端側下部を吊り上げるように支持しており、こ
の取付部において第1張力伝動部材の取付長さを調整す
ることで昇降マストの左右方向の傾きを調整することが
できる。従って、このような構成の昇降装置によれば、
昇降装置の組立時においてベースレールに対する昇降マ
ストの傾きを容易に調整することができるとともに、例
えば経時変化等により第1張力伝動部材に伸びが生じて
昇降マストが傾いてきたときにも、この傾きを簡単な調
整で容易に補正することができる。
【0014】また、昇降マストの一側部側の下部に取り
付けられる第2張力伝動部材の取付部に、掛け回された
第2張力伝動部材の取付長さを調整する調整手段(例え
ば実施形態における調整端子25とナットN等)を設
け、調整手段を用いて取付長さを調整することにより第
1張力伝動部材および第2張力伝動部材の張力調整を可
能に構成することが好ましい。
【0015】このような構成の昇降装置によれば、昇降
装置の組立時においてたすきがけ状に掛け回された第1
張力伝動部材と第2張力伝動部材の取付張力を容易に適
正張力に調整することができるとともに、経時変化等に
よりこれらの張力伝動部材に伸びが生じて緩みやがたつ
きが生じたときにも、簡単な調整で容易に補正すること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照して説明する。本発明に係る昇降装
置を適用した作業装置の一例として、車体上に昇降装置
を備える高所作業車を図4に斜視図として示している。
この高所作業車1は、いわゆる平ボディ型の運搬トラッ
クをベースに構成されており、車体前方に運転キャビン
2を有し前後のタイヤ車輪3a,3bで走行自在な運搬
トラックの荷台4に、垂直昇降可能な昇降装置10が取
り付けられ、その先端の第4マスト14に作業台50が
取り付けられて構成されている。
【0017】昇降装置10は、車体の左右側部にそれぞ
れ内向きに開いた断面視凹状のレール部を有する第1マ
スト11、この第1マストのレール部に順次入れ子式に
嵌挿され、レール内面に配設されたスライダーに挟持さ
れてレールの延びる上下方向に摺動移動可能に支持され
た第2マスト12、第3マスト13、第4マスト14、
第1マスト11と第2マスト12との間に設けられた昇
降シリンダ21、第1マスト11と第3マスト13との
間に張り渡されたチエーン32、第2マスト12と第4
マスト14との間に張り渡されたチェーン33等からな
り、伸縮シリンダ21を伸縮作動させることで基端側の
第1マストに対し先端側の第4マスト14を昇降作動さ
せるように構成されている。
【0018】各マスト11,12,13,14は、車体
の左右に位置する各一対のレール部材(例えば、第2マ
スト12における12r,12r)と、左右のレール部
材の上部および下部をそれぞれ水平に結ぶ連結部材(1
2u,12l)とからなり、各マストごとに溶接等の接
続手段によって外郭方形の枠状に形成している。本明細
書では各マストの番号(12)に添字rを付してレール
部材を、添字uを付して上部連結部材を、添字lを付し
て下部連結部材を示している。
【0019】第1マスト11は、図5および図6に示す
ように、左右のレール部材11rの下端が荷台4の前端
部に設けられた開口部を通って下方に延びて配設され、
荷台4の下部において車体フレーム(シャーシフレー
ム)に固定されている。上方に延びる左右のレール部材
は、荷台4上で下部連結部材11lにより連結されると
ともに、上端部で前方に突出する上部連結部材11uで
連結され、外郭方形枠状のマストを形成している。
【0020】この第1マスト11に支持される第2マス
ト12および第3マスト13は、上記第1マスト11と
同様に左右のレール部材12r,13rが上下の連結部
材12u,12l,13u,13lで連結された外郭方
形枠状の形態をなし、レール部材の下端部が荷台前端部
の開口を通って上下に移動可能に配設されている。各レ
ール部材の下端部には、後述するチェーンやワイヤーを
固定し、あるいはスプロケットやシーブを回転自在に支
持するためのブラケットプレート12b,13bが固着
されている。
【0021】第4マスト14の上端部には、左右のレー
ル部材14rを結んで作業台50が取り付けられるとと
もに、その下部に左右のレール部材を結ぶ連結部材14
lが取り付けられ、レール下端部にはブラケットプレー
ト14bが固着されている。レール部材の下端部は第2
および第3マストと同様に前記荷台前端部の開口を通っ
て上下に移動可能に配設されている。
【0022】このように第1マスト11の左右レール部
内に上下にスライド移動可能に支持された第2マスト〜
第4マストを昇降作動させる昇降機構が配設されてい
る。昇降機構は第1マスト11と第2マストとの間に配
設される昇降シリンダ21、第1マスト11と第3マス
ト13との間に張り渡されたチエーン32、第2マスト
12と第4マスト14との間に張り渡されたチェーン3
3などから構成される。
【0023】第1マスト11に対して第2マスト12を
昇降作動させる昇降機構を図1から図3に示す。なお、
以下では説明の便宜上、図1に示した左右方向(図4〜
図6に示す実施形態において車体後方から昇降装置を見
たときの左右方向)をそれぞれ左・右として説明する。
【0024】この昇降機構は、大別して、昇降作動の駆
動力を発生する昇降作動手段と、第2マストの上動時に
マスト左右を同調して上昇させる上昇用の巻き掛け伝動
機構と、第2マストの下動時にマストの左右を同調して
下降させる下降用の巻き掛け伝動機構とから構成されて
いる。
【0025】昇降作動手段たる昇降シリンダ21は、第
1マスト11の左側レールに沿って第1マストのレール
基端部と第2マストの上部連結部材12uとの間に設け
られており、シリンダチューブのボトムエンドが第1マ
ストのレール基端部に枢結され、このシリンダチューブ
に対して伸縮作動するピストンロッドの先端部が第2マ
ストの上部連結部材に枢結されている。
【0026】このように全マストのベースとなる第1マ
ストのレール部材を荷台4よりも下方に突出して配設
し、荷台面よりも寸法Lの分レール長さを延長するとと
もに、昇降シリンダ21を車体中央からオフセットして
左側レールに沿って配設することで、第2〜第4マスト
のレール長さおよび昇降シリンダのシリンダ長を延長さ
せさせることができ、これによりマスト一段あたりの揚
程をL分増加させ、マスト全体で4L分増加させること
ができる。
【0027】第2マストの上動時にマスト左右を同調し
て上昇させる上昇用の巻き掛け伝動機構は、第1マスト
11の上部に回転自在に配設された左側の第1シーブ2
2および右側の第2シーブ23と、一端24fが第2マ
ストの左上部に固定されて下方の第1シーブ22に掛け
回され、他端24mが第2シーブ23に掛け回されて第
2マスト右下端部のブラケットプレート12bに取り付
けられる上昇同調ワイヤー24とから構成される。図1
では上昇同調ワイヤー24を実線で表記している。
【0028】第2マストの下動時にマストの左右を同調
して下降させる下降用の巻き掛け伝動機構は、図1中に
II-II矢視の部分平面図を示すように、第1シーブ22
および第2シーブ23と前後にオフセットして第1マス
トの上部に回転自在に配設された左側の第3シーブ26
および右側の第4シーブ27と、一端28mが第2マス
トの左下端部のブラケットプレート12bに取り付けら
れて上方の第3シーブ26に掛け回され、他端28fが
第4シーブ27に掛け回されて第2マストの左上部に固
定される下降同調ワイヤー28とから構成される。図1
では上昇同調ワイヤー24との混同を防止するため、下
降同調ワイヤー28を一点鎖線で表記している。
【0029】第2マスト右下端部のブラケットプレート
12bに取り付けられる上昇同調ワイヤー24の取付端
部24mには、図3にその部分拡大図を示すように、上
昇同調ワイヤー24の端部に、ねじ部を有する金属製の
調整端子25がカシメ圧着されており、ブラケットプレ
ート12bに穿設された取付孔を通して2個のナットN
を螺合・緩み止め固定させることで、上昇同調ワイヤー
24の取付長さを調整可能に構成している。
【0030】このため、ダブルナットNの取り付け位置
を調整することにより、上昇同調ワイヤー24の固定端
部24fを基準として、吊り上げ支持する第2マストの
右下端位置を調整することができ、これにより第2マス
ト12の左右方向の傾きを容易に調整することができ
る。
【0031】このワイヤーの取付長さ調整機構は、第2
マスト左下端部の下降同調ワイヤー28の取付端部28
mについても同様に設けられており、ナットNの取り付
け位置を調整することで上昇同調ワイヤー24と下降同
調ワイヤー28のワイヤー張力を適切な張力に調整でき
るように構成されている。
【0032】第3マスト13および第4マスト14の昇
降機構は、図4に示すように、第1マストの上部連結部
材11uと第3マスト下端のブラケットプレート13b
との間に掛け回された左右一対のチェーン32、および
第2マストの上部連結部材12uと第4マスト下端のブ
ラケットプレート14bとの間に掛け回された左右一対
のチェーン33とにより構成される。
【0033】第3マスト13を昇降作動させるチェーン
32は、その一端32fが第1マストの上部連結部材1
1uに固定されており、中間部で第2マストの上部連結
部材12uに回動自在に取り付けられたスプロケット
(不図示)に巻掛けられて折り返され、他端32mが第
3マスト下端のブラケットプレート13bに固定されて
いる。
【0034】また、第4マストを昇降作動させるチェー
ン33は、その一端33fが第2マストの上部連結部材
12uに固定されており、中間部で第3マストの上部連
結部材13uに回動自在に取り付けられたスプロケット
(不図示)に巻掛けられて折り返され、他端33mが第
4マスト下端のブラケットプレート14bに固定されて
いる。
【0035】第4マスト14には、折りたたみ格納自在
な作業台50が取り付けられている。この作業台50
は、昇降装置10の第4マスト14の上端部に取り付け
られる作業台フレーム52と、この作業台フレーム52
の下端部に上下に揺動可能に枢結された床面パネル5
3、2枚のパネル部材54a,54bからなり内側に向
けて水平に屈伸可能に構成された左右一対の側面パネル
54、左右の側面パネル54bの先端部に水平面内に揺
動可能に取り付けられて左右の側面パネルの先端部を結
ぶ前面部材55などから構成されている。
【0036】作業台50は図5に示すように昇降装置1
0を車体に格納した状態で荷台4上に位置し、作業者は
荷台4から前面パネルに55設けられた乗降口を通って
容易に作業台に乗降することができる。作業台50は、
図5のように展開された状態で、床面パネル53の外周
縁部が左右の側面パネル54および前面パネル55の内
側に設けられた支持部と係合して水平に保持され、図示
しないロック機構により作業台50が展開された状態で
ロックされる。
【0037】作業台50は、図6に示すように折りたた
んでマストに格納することができる。格納時には、ま
ず、床面パネル53のロックを解除して床面パネル先端
側を跳ね上げるように揺動させて直立させ、次いで前面
パネル55をマスト方向に押圧して左右の側面パネル5
4を折り込むようにして格納する。格納時には図示しな
いロック手段で格納状態に保持される。
【0038】作業台50には図示しない昇降操作装置が
設けられており、作業台に搭乗する作業者が昇降操作装
置を自らボタン操作することで、作業台の上昇および下
降操作を行うことができるようになっている。
【0039】以上のように構成される昇降装置10にお
いて、作業台50を上昇させる作動操作が行われたとき
には、昇降シリンダ21のチューブ側油室に電磁比例弁
を介して所定のバルブ開度で作動油を供給させ、バルブ
開度に比例した伸長速度でピストンロッドを伸長作動さ
せて、第1マスト11に対して第2マスト12を上昇作
動させる。
【0040】前述したように、昇降シリンダ21のピス
トンロッド先端部は第2マスト左側の上部連結部材12
uに枢結されており、昇降シリンダ21の押し上げ力は
第2マスト12の左上部を押し上げるように作用して第
2マスト左側を上動させる。このとき、第2マスト12
の左上部に固定された上昇同調ワイヤー24は、その固
定端部24fが第2マスト左側の上昇とともに上動し、
上昇同調ワイヤー24の固定端側が引き上げられるよう
に上昇する(図1参照)。
【0041】上昇同調ワイヤー24の固定端部が引き上
げられると、その引き上げ力が第1シーブ22および第
2シーブ23を介して上昇同調ワイヤー他端の取付端部
24mに伝達され、上昇同調ワイヤー24が取り付けら
れた第2マスト右下端のブラケットプレート12bを引
き上げるように上動させる。
【0042】上昇同調ワイヤー24の固定端部24fの
上昇量とこのワイヤー他端の取付端部24mの上昇量と
は同一であるため、昇降シリンダ21により上動される
第2マストの左側レールと上昇同調ワイヤー24により
引き上げられる第2マスト右側レールとは完全に同調し
て上昇移動する。このため、第2マスト12は左右に傾
くことなく第1マスト11のレール11rと平行に上動
される。
【0043】第2マスト12が上動すると、このマスト
の上部連結部材12uに取り付けられたスプロケットが
これに伴って上動され、このスプロケットに巻掛けられ
た左右のチェーン32を引き上げるようにして第3マス
トのブラケットプレート13bを上動させ、左右平行に
第3マスト13が上動される。
【0044】また、第3マスト13が上動されると、第
3マストの上部連結部材13uに取り付けられたスプロ
ケットがこれに伴って上昇し、このスプロケットに巻掛
けられた左右のチェーン33を引き上げるようにして第
4マストのブラケットプレート14bを上動させ、左右
平行に第4マスト14が上動される。
【0045】このように、昇降シリンダー21を伸長作
動させることで、第1マスト11に対して第2マスト1
2を上昇させ、以降チェーンを介して第3マスト13お
よび第4マスト14を均等にかつ平行に伸長作動させる
ことができ、これにより作業台50を左右同調して上昇
させることができる。
【0046】一方、作業台50を下降させる作動操作が
行われたときには、例えば昇降シリンダ21として単動
型の伸縮シリンダを用いた場合には、昇降シリンダー2
1のチューブ側油室に保持された作動油圧を電磁比例弁
を介して所定のバルブ開度でタンクにドレンさせる。昇
降シリンダ21のピストンロッドには第2マストより上
部のマストや作業台の自重が作用しており、この重量で
ピストンロッドを押圧させてバルブ開度に比例した縮長
速度でピストンロッドを縮長作動させて第2マスト12
を下降作動させる。
【0047】第2マスト12を支持するピストンロッド
先端部は第2マスト左側の上部連結部材12uに枢結さ
れており、昇降シリンダ21の支持力は第2マスト12
の左上部を押し上げるように作用している。昇降シリン
ダが縮長作動しピストンロッドが支持する第2マスト左
側が下動すると、第2マスト12の左下部に固定された
下降同調ワイヤー28の取付端部28mがこれとともに
下動し引き下げられるように下降する(図1参照)。
【0048】下降同調ワイヤー28の取付端部28mが
引き下げられると、その引き下げ力が第3シーブ26お
よび第4シーブ27を介して下降同調ワイヤー他端の固
定端部28fに伝達され、第2マスト右上部を引き下げ
るように下動させる。
【0049】下降同調ワイヤー28の取付端部28mの
下降量とこのワイヤー他端の固定端部28fの下降量と
は同一であるため、昇降シリンダ21の縮長により下動
される第2マストの左側レールと下降同調ワイヤー28
により引き下げられる第2マスト右側レールとは完全に
同調して下降移動する。このため、第2マスト12は左
右に傾いたり引っかかったりすることなく第1マスト1
1のレール11rと平行に下動される。
【0050】第2マスト12が下降すると、このマスト
の上部連結部材12uに取り付けられたスプロケットが
これに伴って下動され、このスプロケットに巻掛けられ
た左右のチェーン32に支持される第3マスト13が左
右平行に下降する。そして第3マスト13が下降する
と、第3マストの上部連結部材13uに取り付けられた
スプロケットがこれとともに下降し、このスプロケット
に巻掛けられた左右のチェーン33に支持される第4マ
スト14が左右平行に下降する。
【0051】このように、昇降シリンダー21を縮長作
動させることで、第1マスト11に対して第2マスト1
2を下降させ、以降チェーンを介して第3マスト13お
よび第4マスト14を均等にかつ平行に縮長作動させる
ことができ、これにより作業台50を左右同調して下降
させることができる。
【0052】なお、以上説明した実施例では、上昇用の
巻き掛け伝動機構と下降用の巻き掛け伝動機構を、ワイ
ヤーとシーブで構成した例を開示したが、これらの伝動
機構はマストに作用する荷重を支持して張力を伝動可能
なものであれば良く、例えば、チェーンとスプロケット
やベルトとベルト車等の組み合わせであっても同様に構
成し同様の効果を得ることができる。
【0053】また、実施例では昇降作動手段の一例とし
て、油圧で作動する伸縮シリンダを第1マストの下端部
と第2マストの上端部との間に配設する構成を例示した
が、昇降作動手段は車体に対して第2マストを昇降移動
可能な手段であれば良く、例えば、荷台4と第2マスト
との間に伸縮シリンダを配設する構成や、伸縮シリンダ
に代えてボールねじでガイドする構成や引き上げワイヤ
ーで第2マストを上動させる構成であっても良い。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、基台に
固定されて上下に延びる左右一対のベースレールと、こ
のベースレールに上下に相対移動可能に支持された昇降
マストと、左右いずれかの一側部に配設されて昇降マス
トの一側部を支持し基台に対して昇降マストを昇降作動
させる昇降作動手段と、左右のベースレールの上部に回
転自在に配設された第1及び第2巻き掛け伝動輪と、一
端が昇降マストの一側部側の上部に固定されて下方の第
1巻き掛け伝動輪に掛け回され、他端が第2巻き掛け伝
動輪に掛け回されて昇降マストの他側部側の下部に取り
付けられる第1張力伝動部材とを有し、昇降作動手段を
作動させて昇降マストの一側部側を上動させたときに、
第1張力伝動部材が第1及び第2巻き掛け伝動輪を介し
て昇降マストの他側部側の下部に張力を伝達し、昇降マ
ストの他側部側を同調して上動させるように昇降装置を
構成する。このため、昇降作動手段を昇降装置の左右い
ずれか一方に設け、上昇用の巻き掛け伝動機構を配設す
るという簡明且つ低コストな構成で、昇降マストの傾き
を抑制し左右を完全に同調させて上昇移動させる昇降装
置を提供することができる。
【0055】また、上記第1・第2巻き掛け伝動輪と隣
接して回転自在に配設された第3および第4巻き掛け伝
動輪と、一端が昇降マストの一側部の下部に取り付けら
れて上方の第3巻き掛け伝動輪に掛け回され、他端が第
4巻き掛け伝動輪に掛け回されて昇降マストの他側部側
の上部に固定される第2張力伝動部材とを有し、昇降作
動手段を作動させて昇降マストの一側部側を下動させた
ときに、第2張力伝動部材が第3及び第4巻き掛け伝動
輪を介して張力を昇降マストの他側部側の上部に伝達
し、昇降マストの他側部側を同調して下動させるように
昇降装置を構成する。このため、上述の昇降装置に下降
用の巻き掛け伝動機構を配設するという簡明且つ低コス
トな構成で、昇降マストの傾きを抑制し左右を完全に同
調させて下降させる昇降装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る昇降装置の好ましい実施形態を示
す正面図である。
【図2】図1中にII-II矢視で示すワイヤーシーブ取付
部の平面図である。
【図3】図1中に二点鎖線で囲みIIIを付して示すワイ
ヤー取付部の部分拡大図である。
【図4】本発明に係る昇降装置を備える高所作業車の斜
視図である。
【図5】本発明に係る昇降装置の斜視図であり、作業台
を展開した状態を示す説明図である。
【図6】本発明に係る昇降装置の斜視図であり、作業台
を格納した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 高所作業車 2 運転キャビン 4 荷台 10 昇降装置 11 第1マスト 11r 第1マストのレール部材(ベースレール) 12 第2マスト(昇降マスト) 13 第3マスト 14 第4マスト 21 昇降シリンダ(昇降作動手段) 22 第1シーブ(第1巻き掛け伝動輪) 23 第2シーブ(第2巻き掛け伝動輪) 24 上昇同調ワイヤー(第1張力伝動部材) 25 調整端子(調整手段) 26 第3シーブ(第3巻き掛け伝動輪) 27 第4シーブ(第4巻き掛け伝動輪) 28 下降同調ワイヤー(第2張力伝動部材) 50 作業台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 落合 健二 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 Fターム(参考) 3F333 AA01 AA08 AB14 AC01 BA02 BD02 CB09 CB14 CB17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台に固定されて上下に延びる左右一対
    のベースレールと、 前記左右のベースレールに上下に相対移動可能に支持さ
    れた昇降マストと、 前記左右いずれかの一側部に配設されて前記昇降マスト
    の一側部を支持し前記基台に対して前記昇降マストを昇
    降作動させる昇降作動手段と、 前記左右のベースレールの上部に回転自在に配設された
    前記一側部側の第1巻き掛け伝動輪及び他側部側の第2
    巻き掛け伝動輪と、 一端が前記昇降マストの前記一側部側の上部に固定され
    て下方の前記第1巻き掛け伝動輪に掛け回され、他端が
    前記第2巻き掛け伝動輪に掛け回されて前記昇降マスト
    の前記他側部側の下部に取り付けられる第1張力伝動部
    材とを有し、 前記昇降作動手段を作動させて前記昇降マストの一側部
    側を上動させたときに、前記第1張力伝動部材が前記第
    1及び第2巻き掛け伝動輪を介して張力を前記昇降マス
    トの前記他側部側の下部に伝達し、前記昇降マストの他
    側部側を同調して上動させることを特徴とする昇降装
    置。
  2. 【請求項2】 前記左右のベースレールの上部に前記第
    1及び第2巻き掛け伝動輪と隣接して回転自在に配設さ
    れた前記一側部側の第3巻き掛け伝動輪及び前記他側部
    側の第4巻き掛け伝動輪と、 一端が前記昇降マストの前記一側部の下部に取り付けら
    れて上方の前記第3巻き掛け伝動輪に掛け回され、他端
    が前記第4巻き掛け伝動輪に掛け回されて前記昇降マス
    トの前記他側部側の上部に固定される前記第2張力伝動
    部材とを有し、 前記昇降作動手段を作動させて前記昇降マストの一側部
    側を下動させたときに、前記第2張力伝動部材が前記第
    3及び第4巻き掛け伝動輪を介して張力を前記昇降マス
    トの前記他側部側の上部に伝達し、前記昇降マストの他
    側部側を同調して下動させることを特徴とする昇降装
    置。
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