JP2000326614A - 多色孔版印刷装置 - Google Patents

多色孔版印刷装置

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JP2000326614A
JP2000326614A JP11329870A JP32987099A JP2000326614A JP 2000326614 A JP2000326614 A JP 2000326614A JP 11329870 A JP11329870 A JP 11329870A JP 32987099 A JP32987099 A JP 32987099A JP 2000326614 A JP2000326614 A JP 2000326614A
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光弘 菅原
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41LAPPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
    • B41L13/00Stencilling apparatus for office or other commercial use
    • B41L13/04Stencilling apparatus for office or other commercial use with curved or rotary stencil carriers
    • B41L13/06Stencilling apparatus for office or other commercial use with curved or rotary stencil carriers with a single cylinder carrying the stencil

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷に使用しない版胴に対する無製版マスタ
の使用を無くして印刷コストの低減を図れる多色孔版印
刷装置を提供する。 【解決手段】 異なる色のインキを内部に有する複数の
版胴1A,1Bと、これにそれぞれ接離可能に設けられ
た複数の印圧部材2A,2Bとでそれぞれ印刷用紙22
を挟持して印刷する印刷モードが、複数の版胴と印圧部
材の内の任意の版胴と印圧部材により印刷用紙22を挟
持して印刷する色選択印刷モードである場合に、色選択
印刷モードで使用されない印圧部材を、対応する保持手
段5Aまたは5Bを用いて版胴から離間した位置に保持
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の版胴を備え
て多色印刷を行える孔版印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の版胴を用紙搬送方向に並列
配置された多色孔版印刷装置では、各版胴に接離可能に
設けられた印圧部材による印圧が各版胴に加えられるこ
とで、各版胴と各印圧部材の間に搬送される印刷用紙を
挟持し、印刷用紙に版胴の回転力を伝達して搬送力を与
えながら印刷を行い、用紙搬送方向の最下流に配置され
た排紙部に印刷用紙を排紙している。このような多色孔
版印刷装置の一例として特開平10−297073号公
報に記載のものが挙げられる。この多色孔版印刷装置で
は、全色印刷、単色印刷にかかわらず印圧部材による印
圧が各版胴に加えられてしまう構成であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の多色孔版印刷装
置では、単色印刷時であっても印圧部材による印圧が各
版胴に加えられてしまう構成であったので、印刷に使用
しない版胴のインキが、該版胴に印圧を与える印圧部材
や印刷用紙に付着してしまう。このため、印刷に使用し
ない版胴の外周面に無製版のマスタを巻装して、印圧部
材や印刷用紙にインキが付着するのを防いでいる。この
ような構成であると、単色印刷を行うたびに使用しない
版胴の外周面に無製版のマスタを巻装しなければなら
ず、非常に無駄なものとなっている。また、排紙部が用
紙搬送方向の最下流に配置されているので、印圧部材に
よる印圧が解除されてしまうと、印刷用紙に対して十分
な搬送力を与えることができず、印刷用紙の搬送不良を
招いてしまう場合がある。
【0004】本発明は、印刷に使用しない版胴に対する
無製版マスタの使用を無くして印刷コストの低減を図れ
る多色孔版印刷装置を提供することを目的としている。
本発明は、印圧部材による印圧がなくても印刷用紙に対
して十分な搬送力を与えて印刷用紙の搬送不良を防止で
きる多色孔版印刷装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、異なる色のインキを内部に
有する複数の版胴と、各版胴にそれぞれ接離可能に設け
られた複数の印圧部材とを備え、これら版胴と印圧部材
を用いて印刷用紙を挟持して印刷を行う印刷モードを備
えた多色孔版印刷装置において、印刷モードが各版胴と
各印圧部材の内の任意の版胴と印圧部材により印刷用紙
を挟持して印刷する色選択印刷モードの場合に、色選択
印刷モードで使用されない印圧部材をそれに対応する版
胴から離間した位置に保持する保持手段を備えたことを
特徴としている。
【0006】印刷モードが色選択印刷モードであると、
この色選択印刷モードで使用されない版胴に対して接離
可能な印圧部材が保持手段によって版胴から離間した位
置に保持されるので、印刷に使用しない版胴と印圧部材
の接触が無くなり、従来のように無製版のマスタを版胴
の外周面に巻装しなくて済む。本発明において、「色選
択印刷モード」とは、複数の版胴のうちから単に印刷に
使用する版胴を選択するモードを含むものである。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の多
色孔版印刷装置において、保持手段が、印圧部材を回転
自在に支持し、この印圧部材の外周面を版胴の外周面に
圧接する押圧位置と版胴の外周面から離れた離間位置へ
と印圧部材を移動するアーム部材と、アーム部材と係脱
可能に設けられ離間位置においてアーム部材を係止する
ストッパと、ストッパをアーム部材との係止方向に付勢
する付勢手段と、アーム部材との離脱位置に向かってス
トッパを移動する電磁アクチュエータとを有することを
特徴としている。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載の多
色孔版印刷装置において、複数の版胴の中から任意の版
胴を選択する版胴選択手段と、印刷モードが色選択印刷
モードである場合に版胴選択手段で選択された版胴に対
応する印圧部材の外周面が選択された版胴の外周面と接
触する位置を占めるように、ストッパを離脱位置に移動
すべく電磁アクチュエータを駆動する制御手段とを有す
ることを特徴としている。
【0009】色選択印刷モード中において複数の版胴の
中から任意の版胴が選択されると、制御手段によって電
磁アクチュエータが駆動され、選択された版胴に対して
印圧部材の外周面が接触する位置を占めるので、この選
択された版胴によって印刷が行われる。また、選択され
ない版胴に対応する印圧部材は、版胴から離間した位置
に保持手段で保持され、印刷に使用しない版胴と印圧部
材の接触を無くしながら、使い勝手がよくなる。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項2記載の多
色孔版印刷装置において、各版胴の有無を検知する複数
の版胴有無検知手段と、版胴有無検知手段からの検知情
報に基づき印刷モードを各版胴と各印圧部材によりそれ
ぞれ印刷用紙を挟持して印刷する全色印刷モードまたは
色選択印刷モードに切り替えると共に、切り替えられた
印刷モードが色選択印刷モードである場合に版胴有無検
知手段で検知された版胴に対応する印圧部材の外周面が
検知された版胴の外周面と接触する位置を占めるよう
に、ストッパを離脱位置に移動すべく電磁アクチュエー
タを駆動する制御手段とを有することを特徴としてい
る。
【0011】版胴の有無に応じて印刷モードが色選択印
刷モードに切り替えられると、制御手段によって電磁ア
クチュエータが駆動され、版胴有無検知手段で検知され
た版胴に対して印圧部材の外周面が接触する位置を占め
るので、検知された版胴で印刷が行える。検知されない
版胴に対応する印圧部材は、版胴から離間した位置に保
持手段で保持されたままとなり、印刷に使用しない版胴
と印圧部材の接触を無くしながら、使い勝手がよく、誤
操作も低減する。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項4記載の多
色孔版印刷装置において、制御手段は、各版胴有無検知
手段の少なくとも1つから検知情報が出力された場合に
は色選択印刷モードを選択し、各版胴有無検知手段の全
てから検知情報が出力された場合には全色印刷モードを
選択することを特徴としている。
【0013】版胴有無検知手段の少なくとも1つから検
知信号が出力されると、この検知された版胴を用いた色
選択印刷モードとなり、版胴有無検知手段で検知されな
かった版胴、すなわち印刷に用いられない版胴に対応す
る印圧部材が保持手段によって版胴から離間した位置に
保持されるので、印刷に使用しない版胴と印圧部材との
接触を無くしながら、印刷モードを版胴の有無に応じて
自動的に切り替えることができる。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の
何れか1つに記載の多色孔版印刷装置において、全色印
刷モードと色選択印刷モードとを選択する印刷モード選
択手段を有することを特徴としている。このため、選択
された版胴や版胴の装着状態と共に、印刷モード選択手
段によって、印刷モードを全色印刷モードと色選択印刷
モードとに選択することができる。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1乃至5の
何れか1つに記載の多色孔版印刷装置において、各印圧
部材を各版胴との対向部において各版胴の印刷時におけ
る回転方向と同方向に回転駆動する駆動手段を有するこ
とを特徴としている。
【0016】印圧部材が駆動手段によって各版胴の印刷
時における回転方向と同方向に回転駆動されると、版胴
と離間した位置に保持手段で保持された印圧部材であっ
ても印刷用紙に十分な搬送方向への搬送力を与えること
ができる。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項7記載の多
色孔版印刷装置において、気流を発生させる送風源と、
送風源からの気流を各版胴と各印圧部材の対向部近傍に
版胴側から供給する流路とを有する配風手段を備えたこ
とを特徴としている。
【0018】送風源で発生した気流が各版胴と各印圧部
材の対向部近傍に搬送された印刷用紙に対して版胴側か
ら噴き付けられることで、印刷用紙が、保持手段によっ
て版胴から離間した位置に保持された状態で版胴の印刷
時における回転方向と同方向に回転駆動される印圧部材
に向かって押し付けられる。このため、印圧部材の回転
が効率よく印刷用紙に伝達され、印圧部材と版胴の双方
で印刷用紙を挟持しなくても、印刷用紙に対してより十
分な搬送方向への搬送力を与えることができる。
【0019】請求項9記載の発明は、異なる色のインキ
を内部に有する複数の版胴と、各版胴にそれぞれ接離可
能に設けられた複数の印圧部材とを備えた多色孔版印刷
装置において、各版胴と各印圧部材によりそれぞれ印刷
用紙を挟持して印刷する全色印刷モードと、複数の版胴
と複数の印圧部材の中における任意の版胴と印圧部材に
より印刷用紙を挟持して印刷する色選択印刷モードとを
選択する印刷モード選択手段を有することを特徴として
いる。このため、印刷モードを全色印刷モードと色選択
印刷モードとに印刷モード選択手段によって自由に切り
替えることができるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。 (第1の実施の形態)図1に示す多色孔版印刷装置は、
矢印Xで示す用紙搬送方向(以下、「用紙搬送方向X」
と記す)の上流側から下流側に向かって並設され異なる
色のインキをそれぞれその内部に有する2つの版胴1
A,1B(以下、「第1版胴1A」、「第2版胴1B」
と記す)と、各版胴にそれぞれ接離可能に設けられた複
数の印圧部材としてのプレスローラ2A,2Bとを装置
本体100内に有している。多色孔版印刷装置は、第1
版胴1Aとプレスローラ2A及び第2版胴1Bとプレス
ローラ2Bにより印刷用紙22を挟持して印刷を行う全
色印刷モードと、第1版胴1Aとプレスローラ2Aある
いは第2版胴1Bとプレスローラ2Bの選択された何れ
か一方側で印刷用紙22を挟持して印刷を行う色選択印
刷モードとを制御手段80で適宜切り替えられるもので
ある。
【0021】多色孔版印刷装置は、装置本体100内の
第1版胴1Aと第2版胴1Bの外廻りに、周知の製版給
版装置3A,3Bと排版装置4A,4B、プレスローラ
2A,2Bを各版胴の外周面1a,1bから離間した位
置に保持する保持手段5A,5B、配風手段6A,6
B,6Cがそれぞれ配置されている。第1版胴1Aと第
2版胴1Bのそれぞれの内部には、インキ供給手段7
A,7Bが配設されている。これら第1版胴1Aと第2
版胴1B、プレスローラ2A,2B、製版給版装置3
A,3B、排版装置4A,4B、保持手段5A,5B、
配風手段6A,6B,6C、インキ供給手段7A,7B
は、略同一の機能及び構成を有しているので、同一数字
符号の末尾に符号AまたはBあるいはCを付加すること
で各構成部を区別し、重複説明は省略する。
【0022】本形態に係る多色孔版印刷装置は、周知の
感熱デジタル製版一体型の孔版印刷装置であって、装置
本体100の上部に配置される図示しない原稿読取装置
で原稿の画像を読み取り、CCD(電荷結合素子)等の
光電変換素子からなる画像センサにより光電変換し、こ
の光電変換された電気信号を図示しないアナログ/デジ
タル変換基板に送信することによりデジタル画像信号に
変換し、製版給版装置3A,3Bに送信している。製版
給版装置3A,3Bでは、このデジタル画像信号に応じ
て無製版のマスタを図示しない周知のサーマルヘッドで
製版し、製版されたマスタ8A,8Bを各版胴の外周面
1a,1bに向かって給版している。給版されたマスタ
8A,8Bは、各版胴の外周面1a,1bに設けられた
クランパ9A,9Bでそれぞれ保持され、第1版胴1A
と第2版胴1Bが回転駆動されることで各版胴の外周面
1a,1bにそれぞれ巻装される。巻装されたマスタ8
A,8Bは、印刷が終了して次の製版が開始される時
に、排版装置4A,4Bによって各版胴の外周面1a,
1bから剥離されて排版装置4A,4B内に廃棄され
る。これら製版給版装置3A,3Bや排版装置4A,4
B等は、制御手段80によって適宜後述の駆動部の駆動
動作が制御されることで動作する。
【0023】第1版胴1Aと第2版胴1Bは、周知の多
孔性円筒状をなし、ドラム軸35A,35Bの周りにそ
れぞれ回転自在に支持されている。ドラム軸35A,3
5Bは、装置本体100に対して着脱可能に設けられた
フレーム36A,36Bにその両端が支持されている。
このため、第1版胴1Aと第2版胴1Bは、それぞれ装
置本体100に対して着脱可能となっている。第1版胴
1Aと第2版胴1Bは、図示しない歯車列やベルトとプ
ーリからなる周知の動力伝達機構を介して互いに連結さ
れている。この動力伝達機構には、後述する駆動源とな
る版胴駆動モータ68が連結されていて、第1版胴1A
と第2版胴1Bを図1に矢印で示した印刷方向となる時
計回り方向に回転駆動するように構成されている。第1
版胴1Aと第2版胴1Bは、制御手段80によって適宜
版胴駆動モータ68の駆動動作が制御されることで、そ
の回転速度や回転方向が制御される。第1版胴1A及び
第2版胴1Bは、マスタ8A,8Bの給版から版付け時
までは印刷時よりも遅い速度で図1において時計回り方
向に回転され、印刷時には印刷速度で時計回り方向に回
転される。
【0024】印刷用紙22は、用紙搬送方向Xの最上流
側に配置された昇降可能な給紙トレイ10上に積載され
ていて、積載された最上位のものから呼び出しコロ11
と分離コロ対12,13及び分離板14の協働作用によ
り1枚に分離され、上下一対のガイド板15,16に案
内されつつレジストローラ対17に向けて給紙される。
印刷用紙22は、レジストローラ対17でタイミングを
計られて送り出され、プレスローラ2Aと第1版胴1A
の間に形成される対向部としての印刷部18や、プレス
ローラ2Bと第2版胴1Bの間に形成される対向部とし
ての印刷部19を経由して用紙搬送方向Xの下流側に配
置された排紙トレイ20まで搬送される。これら呼び出
しコロ11、分離コロ対12,13及びレジストローラ
対17は、印刷時や版付け時に制御手段80によって適
宜後述の駆動部の駆動動作を制御されることで回転動作
し、マスタ8A,8Bの巻装後に行われる版付け時には
印刷用紙22を1枚給紙し、印刷時には設定された印刷
枚数分の印刷が終了するまで印刷用紙22を給紙するよ
うに構成されている。
【0025】印刷部18と印刷部19の間には、第1版
胴1Aと第2版胴1Bの間の用紙搬送経路を構成する搬
送装置21とガイド部材23,24が配置されている。
印刷部19と排紙トレイ20の間には、排紙装置25が
配置されている。搬送装置21は、駆動ローラ26と従
動ローラ27に巻きかけられた多孔性の搬送ベルト28
と、搬送ベルト28の下方に配置された吸着ファン29
とを備えている。搬送ベルト28は、図1において反時
計回り方向に移動されると共に、その上面に吸着ファン
29の回転により発生する吸引力が作用している。搬送
装置21は、印刷部18を通過した印刷用紙22を搬送
ベルト28上に吸着して用紙搬送方向Xの下流側、すな
わち、ここでは印刷部19ヘ向かって搬送するように構
成されている。
【0026】排紙装置25は、駆動ローラ30と従動ロ
ーラ31に巻きかけられた多孔性の排紙ベルト32と、
排紙ベルト32の下方に配置された吸着ファン33とを
備えている。排紙ベルト32は、図1において反時計回
り方向に移動されると共に、その上面に吸着ファン33
の回転により発生する吸引力が作用している。排紙装置
25は、印刷部19を通過した印刷用紙22を排紙ベル
ト32上に吸着して排紙トレイ20に向かって搬送する
ようになっている。これら搬送装置21や排紙装置25
は、印刷用紙22が給紙される印刷時や版付け時に、制
御手段80によって適宜後述の駆動部を駆動されること
で動作する。
【0027】搬送装置21及び排紙装置25の上方に
は、印刷用紙22を各版胴の外周面1a,1bから分離
・剥離するための分離爪34A,34Bが配置されてい
る。分離爪34A,34Bは、櫛状に形成されて印刷用
紙22の幅方向に延在しており、配風手段6B,6Cか
ら供給される気流を印刷部18,19の近傍に通風可能
に構成されている。
【0028】第1版胴1A及び第2版胴1Bの内部にそ
れぞれ配置されたインキ供給手段7A,7Bは、インキ
溜り39A,39Bを構成する周知のインキローラ37
A,37Bとドクタローラ38A,38Bを備え、各ロ
ーラが回転することによってインキ溜り39A,39B
のインキを混練して伸ばし、インキローラ37A,37
Bを介して各版胴の内周面に供給している。ドラム軸3
5A,35Bは、その軸方向にそれぞれ複数の孔が形成
され、各々の一端が図示しないインキポンプを介して異
なる色のインキが収納されたインキパックにそれぞれ接
続されており、インキ供給パイプの機能を有している。
インキ溜り39A,39Bには、ドラム軸35A,35
Bからインキがそれぞれ供給される。本形態において、
インキ溜り39Aには黒色のインキが、インキ溜り39
Bには赤色のインキが、インキ溜り39A,39Bのイ
ンキ量が低減するとそれぞれ供給されるようになってい
る。
【0029】保持手段5A,5Bは、プレスローラ2
A、2Bを各版胴の外周面1a,1bに接離可能に支持
するアーム部材40A,40Bと、アーム部材40A,
40Bに対してそれぞれ係脱可能に設けられたストッパ
41A,41Bと、各ストッパをアーム部材40A,4
0Bとの係止方向にそれぞれ付勢する付勢手段としての
引っ張りバネ42A,42Bと、ストッパ41A,41
Bをアーム部材40A,40Bとの離脱位置に向かって
移動する電磁アクチュエータとしての電磁ソレノイド4
3A,43B(以下「第1ソレノイド43A,第2ソレ
ノイド43B」と記す)とを備えている。
【0030】アーム部材40A,40Bは、図2に示す
ように略L字状を成し、その屈曲部が装置本体100に
固定された軸44A,44Bでそれぞれ揺動自在に支持
されている。プレスローラ2A,2Bは、アーム部材4
0A,40Bの一方の揺動端401A,401Bに軸4
5A,45Bでそれぞれ回転自在に支持されている。ア
ーム部材40A,40Bの他方の揺動端402A,40
2Bには、コロ46A,46Bが設けられている。揺動
端402A,402Bには、アーム部材40A,40B
に時計回り方向への回動習性と各版胴に対して印圧を与
えるプレスローラテンション47A,47Bの一端が係
止されている。プレスローラテンション47A,47B
の他端は、装置本体100側に係止されている。
【0031】コロ46A,46Bは、プレスローラ2
A,2Bの外周面2a,2bをそれぞれ各版胴の外周面
1a,1bに対して接離させるカム48A,48Bの輪
郭周面と圧接している。カム48A,48Bは、図示し
ない連結機構を介して第1版胴1A及び第2版胴1Bの
回転と同期して回転するように構成されている。カム4
8A,48Bの輪郭周面は、クランパ9A,9Bが印刷
部18,19を通過する際に、プレスローラ2A,2B
の外周面2a,2bを各版胴の外周面1a,1bから離
間するカムプロフィールにそれぞれ形成されている。つ
まり、アーム部材40A,40Bは、図2に示すように
プレスローラ2A,2Bの外周面2a,2bを、各版胴
の外周面1a,1bから離れた離間位置と、図3に実線
で示すように各版胴の外周面1a,1bに圧接させる押
圧位置とに移動可能に軸44A,44Bで支持されてい
る。プレスローラ2A,2Bは、給送されてきた印刷用
紙22を各版胴の外周面1a,1bに押し付けて印刷画
像を印刷用紙22上に転写する機能を有している。
【0032】アーム部材40A,40Bには、係止ピン
49A,49Bがそれぞれ設けられている。ストッパ4
1A,41Bは、図2に示すように、その基端41a,
41bが装置本体100側に揺動自在に支持されてアー
ム部材40A,40Bの近傍に配置されている。ストッ
パ41A,41Bの揺動端41c,41dは略直角に屈
曲されていて、アーム部材40A,40Bが離間位置を
占めたときに、係止ピン49A,49Bと係合するよう
に設けられている。引っ張りバネ42A,42Bは、一
端を装置本体100側に係止され、他端をストッパ41
A,41Bに係止されており、ストッパ41A,41B
を係止ピン49A,49Bと係合する向きに付勢してい
る。
【0033】第1ソレノイド43A及び第2ソレノイド
43Bは、その可動ロッド50A,50Bがストッパ4
1A,41Bにそれぞれピン結合されている。第1ソレ
ノイド43A及び第2ソレノイド43Bは、通電されて
オンすると、可動ロッド50A,50Bを引き込むプル
タイプのもので、オン状態となると、図3に示すよう
に、ストッパ41A,41Bを引っ張りバネ42A,4
2Bのバネ力に抗してそれぞれ2点鎖線で示す係止位置
から実線で示す離脱位置へと移動させるようになってい
る。
【0034】図2に示すように、プレスローラ2A,2
Bの側面には、プーリ51A,51Bが一方向クラッチ
69A,69Bを介してそれぞれ装着されている。一方
向クラッチ69A,69Bは、プーリ51A,51B側
からプレスローラ2A,2Bへの回転だけを伝達する構
成となっている。プーリ51A,51Bには、軸44
A,44Bに回転自在に支持されたダブルプーリ52
A,52Bとの間に、連結ベルト53A,53Bがそれ
ぞれ巻きかけられている。ダブルプーリ52A,52B
には、駆動ベルト57A,57Bが、駆動手段としての
駆動モータ54A,54B(以下「第1駆動モータ54
A,第2駆動モータ54B」と記す)の出力軸55A,
55Bに嵌挿された駆動プーリ56A,56Bとの間で
それぞれ巻きかけられている。第1駆動モータ54A及
び第2駆動モータ54Bは、制御手段80の制御下にお
かれていて、図2において、出力軸55A,55Bをそ
れぞれ反時計回り方向に回転駆動する。
【0035】このため、プレスローラ2A,2Bは、第
1駆動モータ54A及び第2駆動モータ54Bの駆動時
には、各版胴との対向部において各版胴の印刷時におけ
る回転方向と同方向となる反時計回り方向にそれぞれ回
転駆動され、第1駆動モータ54Aや第2駆動モータ5
4Bの停止時に各版胴の外周面1a,1bとそれぞれ接
触すると、一方向クラッチ69A,69Bの構成により
各版胴の回転に対して従動回転するようになっている。
【0036】図1に示すように、配風手段6Aは第1版
胴1Aの右方に配置され、配風手段6Bは第1版胴1A
と第2版胴1Bの間に配置され、配風手段6Cは第2版
胴1Bの左側に配置されている。配風手段6A,6B,
6Cは、気流を発生させる送風源としてのファン58
A,58B,58Cと、各ファンを回転駆動する送風駆
動モータ59A,59B,59Cと、ファン58A,5
8B,58Cで発生した気流を印刷部18,19の近傍
に案内する流路60A,60B,60Cとをそれぞれ備
えている。
【0037】流路60Aは、図4に示すように、ファン
58Aを収納するケース61Aから印刷部18に向かっ
て延びた導風板62Aで四方を覆われていて、その下部
を噴出口63Aとしている。噴出口63Aは、レジスト
ローラ対17と印刷部18の間に位置する用紙搬送経路
64内に臨んでいて、用紙搬送経路64から印刷部18
にかけて用紙搬送方向Xの上流側からファン58Aで発
生する気流を噴き付けるようになっている。流路60A
は、噴出口63Aに向かうにつれてその断面が狭められ
ており、噴出口63A付近で気流の流速を速められてい
る。
【0038】流路60Cは、ファン58Cを収納するケ
ース61Cから印刷部19に向かって延びた導風板62
Cで四方を覆われていて、その下部を噴出口63Cとし
ている。噴出口63Cは、分離爪34Bの上方近傍に臨
んでいて、分離爪34Bの下方に位置する用紙搬送経路
65から印刷部19にかけて用紙搬送方向Xの下流側か
らファン58Cで発生する気流を噴き付けるようになっ
ている。流路60Cは、噴出口63Cに向かうにつれ
て、その断面が狭められていおり、噴出口63C付近で
気流の流速を速められている。
【0039】流路60Bは、ファン58Bを収納するケ
ース61Bから搬送装置21の搬送ベルト28に向かっ
て延びた導風板62Bで四方を覆われ、その内部を2つ
に分岐してその下部を噴出口63Ba、63Bbとして
いる。噴出口63Baは、分離爪34Aの上部近傍に臨
んでいて、分離爪34Aと搬送ベルト28の間に形成さ
れる用紙搬送経路66から印刷部18にかけて用紙搬送
方向Xの下流側からファン58Bで発生する気流を噴き
付けるようになっている。噴出口63Bbは、搬送ベル
ト28とガイド部材24で形成される用紙搬送経路67
に臨んでいて、この用紙搬送経路67から印刷部19に
かけて用紙搬送方向Xの上流側からファン58Bで発生
する気流を噴き付けるようになっている。
【0040】導風板62A,62B,62Cは、それぞ
れ第1版胴1A、第2版胴1Bの母線方向への長さより
も幾分長い幅に形成されており、装置本体100に固着
されている。導風板62A,62B,62Cは、各版胴
の外周面1a,1bに沿うようにそれぞれ湾曲形成さ
れ、第1版胴1A及び第2版胴1Bの回転時に、クラン
パ9A,9Bと接触しない位置にそれぞれ配置されてい
る。
【0041】本形態の多色孔版印刷装置は、図5に示す
ように操作パネル70を備えている。操作パネル70に
は、印刷枚数を設定するためのテンキー71、設定枚数
に対する印刷動作を開始させるための印刷スタートキー
72、原稿の画像読み取りから製版、給版、版付けに至
るまでの一連の動作を開始させるための製版スタートキ
ー73、色選択印刷モードと全色印刷モードとを選択す
る印刷モード選択手段としての色選択印刷モードキー7
4と全色印刷モードキー75、版胴選択時に用いる版胴
選択手段としての第1版胴選択キー76と第2版胴選択
キー77、テンキー71で設定された印刷枚数や印刷残
枚数、選択された版胴の情報や印刷モード等を表示する
ための液晶表示装置で構成された表示部78が配置され
ている。
【0042】制御手段80は、CPU81、ROM8
2、RAM83等を備え、それらが図示しない信号バス
によって接続された周知のマイクロコンピュータから構
成されている。CPU81には、操作パネル70の各種
キーや表示部、電源79、製版給版装置3A,3Bを駆
動する製版給版系駆動部84、排版装置4A,4Bを駆
動する排版系駆動部85、呼び出しコロ11や分離コロ
対12,13等の給紙系を駆動する給紙系駆動部86、
搬送装置21を駆動する搬送系駆動部87、排紙装置2
5を駆動する排紙系駆動部88と共に、版胴駆動モータ
68、第1及び第2ソレノイド43A,43B、第1及
び第2駆動モータ54A,54B、送風駆動モータ59
A,59B,59C、版胴の有無を検知する版胴有無検
知手段としての第1版胴検知センサ89と第2版胴検知
センサ90が電気的にそれぞれ接続されている。
【0043】第1版胴検知センサ89と第2版胴検知セ
ンサ90は、図1に示すように、第1版胴1Aと第2版
胴1Bの側面と対向する装置本体100の部位に設けら
れたスイッチであって、各版動が装置本体100に装着
されているときにオンして検知情報となる信号を出力す
るように構成されている。
【0044】ROM82には、色選択印刷モードや全色
印刷モード、色選択印刷モードにおける第1色選択印刷
モードと第2色選択印刷モードや、製版スタートキー7
3の押下によって作動して製版から試し刷りまでの一連
の動作を行う製版動作プログラムや、印刷スタートキー
72の押下によって作動して印刷枚数に対して一連の印
刷動作を行う印刷動作プログラムと共に、印刷モードや
版胴の状態に応じたプレスローラ2A,2Bの位置や駆
動、配風手段6A,6B,6Cに対する制御動作プログ
ラムがそれぞれ記憶されている。
【0045】色選択印刷モードでは、選択された版胴に
対してだけ排版及び製版給版動作が行われるとともに、
選択された版胴だけを用いた印刷動作が実行される。本
形態では、版胴が2つあるので、色選択印刷モードが選
択されると、第1版胴1Aまたは第2版胴1Bの何れか
一方による単色印刷が行われる。全色印刷モードでは、
第1版胴1A及び第2版胴1Bの双方に対して、排版及
び製版給版動作が行われると共に、2つの版胴を用いた
全色印刷動作が実行される。第1色選択印刷モードでは
第1版胴1Aに対して排版及び製版給版動作が行われる
と共に、第1版胴1Aだけを用いた単色印刷動作が実行
され、第2色選択印刷モードでは第2版胴1Bに対して
排版及び製版給版動作が行われると共に、第2版胴1B
だけを用いた単色印刷動作が実行される。
【0046】このような構成の多色孔版印刷装置の動作
を、図6,図8に示すフローチャートを基に、各印刷モ
ードでのプレスローラ2A,2Bと配風手段6A,6
B,6Cの制御動作を中心に説明する。
【0047】最初に、手動操作による印刷モード選択時
の動作について説明する。本形態では、色選択印刷モー
ドキー74または全色印刷モードキー75を押下して印
刷モードを選択し、第1版胴選択キー76または第2版
胴選択キー77を押下して使用する版胴を選択した後、
製版スタートキー73を押下することで製版動作プログ
ラムが開始されて、排版、製版、版付けの動作が実行さ
れる。版付け終了後に印刷スタートキー72を押下する
と印刷動作プログラムが開始され、印刷動作が実行され
る。
【0048】図6に示すフローチャートは、製版スター
トキー73や印刷スタートキー72が押下されると、製
版動作プログラムや印刷動作プログラムと並列的に開始
する。ステップA1ではオペレータにより選択された印
刷モード情報を取込み、ステップA2で印刷モードを判
断する。ここで色選択印刷モードキー74が押されてい
て色選択印刷モードであるとステップA3に進み、色選
択印刷モードでなければ全色印刷モードとしてこのプロ
グラムは終了する。
【0049】ステップA3,A4では、第1版胴選択キ
ー76と第2版胴選択キー77の状態が判断される。そ
して、第1版胴選択キー76がオン状態であると、第1
版胴1Aが選択されたものとして、ステップA5に進ん
で第1ソレノイド43Aをオンし、ステップA6に進ん
で第2駆動モータ54Bをオンし、ステップA7におい
て送風駆動モータ59A,59B,59Cをオンして終
了する。
【0050】第1ソレノイド43Aのオンにより、スト
ッパ41Aは図4に示すように離脱位置におかれるの
で、アーム部材40Aがプレスローラテンション47A
のバネ力によって時計回り方向に回動し、プレスローラ
2Aが第1版胴1Aの外周面1aに圧接され、第1版胴
1Aによる印刷を可能とする。また、第2駆動モータ5
4Bがオンすると、プレスローラ2Bが図4において、
反時計回り方向に回転駆動され、送風駆動モータ59
A,59B,59Cのオンにより、ファン58A,58
B,58Cが回転して気流が発生し、各気流が流路60
A,60B,60Cを通り噴出口63A,63Ba,6
3Bb,63Cから印刷部18,19の近傍に噴き出さ
れる。
【0051】一方、ステップA4で第2版胴選択キー7
7がオン状態であると、第2版胴1Bが選択されたもの
として、ステップA8に進んで第2ソレノイド43Bを
オンし、ステップA9で第1駆動モータ54Aをオン
し、ステップA7において送風駆動モータ59A,59
B,59Cをオンする。
【0052】第2ソレノイド43Bのオンによりストッ
パ41Bは、図7に示すように離脱位置におかれるの
で、アーム部材40Bがプレスローラテンション47B
のバネ力によって時計回り方向に回動し、プレスローラ
2Bが第2版胴1Bの外周面1bに圧接され、第2版胴
1Bによる印刷を可能とする。また、第1駆動モータ5
4Aがオンすると、図7において、プレスローラ2Aが
反時計回り方向に回転駆動され、送風駆動モータ59
A,59B,59Cのオンにより、ファン58A,58
B,58Cが回転して気流が発生し、各気流が流路60
A,60B,60Cを通り噴出口63A,63Ba,6
3Bb,63Cから印刷部18,19の近傍に噴き出さ
れる。
【0053】つまり、第1版胴1Aが選択された場合に
は、色選択印刷モードで使用されない版胴、つまり選択
されなかった第2版胴1Bに対応するプレスローラ2B
が、保持手段5Bによって第2版胴1Bから離間した位
置に保持され、第2版胴1Bが選択された場合には、色
選択印刷モードで使用されない版胴、つまり選択されな
かった第1版胴1Aに対応するプレスローラ2Aが、保
持手段5Aによって第1版胴1Aから離間した位置に保
持される。このため、選択されかなった版胴に対して無
製版のマスタを巻きつける必要が無く印刷コストを低減
できる。また、印刷に使用する版胴を任意に選択するこ
とができるので使い勝手がよい。
【0054】第1版胴1Aが選択される場合には、図4
において印刷動作プログラムが開始されて印刷用紙22
が給紙されると、印刷部18を通過する印刷用紙22に
プレスローラ2Aによる印圧がかかり、第1版胴1Aに
巻装されたマスタ8Aから画像が転写される。そして、
印刷用紙22の先端が用紙搬送経路66に到達すると、
ファン58Bから送風され噴出口63Baから噴き出さ
れる気流が、版胴側、すなわち上方から印刷用紙22の
先端に噴き付けられると共に、印刷用紙22自身のコシ
により、第1版胴1Aの外周面1aに付着した印刷用紙
22が分離爪34Aよりも手前で分離・離間され、印刷
用紙22の巻き上がりが低減される。分離された印刷用
紙22の先端は、噴出口63Baから噴き出される気流
により搬送ベルト28に向かって案内され、搬送ベルト
28に吸着されて印刷部19に向かって搬送される。印
刷用紙22にコシがなかったり、インキが多く付着して
印刷用紙22と第1版胴1Aとの付着力が大きい場合で
も、図4に破線で示すように、印刷用紙22の先端は分
離爪34Aと噴出口63Baから吹き出される気流によ
って第1版胴1Aの外周面1aから良好に分離される。
【0055】搬送ベルト28に吸着されて用紙搬送方向
Xに搬送される印刷用紙22が印刷部19にさしかかる
と、噴出口63Bbから噴き出される気流によって離間
位置にあって回転駆動しているプレスローラ2Bに押し
つけられる。さらに、印刷部19の下流側からも、印刷
部19の近傍に噴出口63Cから気流が噴き出されてい
るので、印刷部19を通過した後でも印刷用紙22がプ
レスローラ2Bに押し付けられる。
【0056】このため、プレスローラ2Bと第2版胴1
Bの双方で印刷用紙22を挟持しなくても、印刷用紙2
2に対してプレスローラ2Bの回転が伝達されるので、
十分な搬送力が得られ、搬送力不足による印刷用紙22
の搬送不良や用紙ジャムを確実に防止することができ
る。印刷部19を通過した印刷用紙22は、噴出口63
Cから噴き出される気流を受けつつ排紙ベルト32に吸
着されて図1に示す排紙トレイ20上に排紙される。
【0057】第2版胴1Bが選択されて、図7において
印刷用紙22が給紙されると、印刷部18の上流側と下
流側に位置する噴出口63A,63Baから噴き出され
る気流が印刷部18を通過する印刷用紙22に対して上
方から噴き付けられるので、離間位置で回転駆動してい
るプレスローラ2Aに対して印刷用紙22が押し付けら
れることになる。このため、プレスローラ2Aと第1版
胴1Aの双方で印刷用紙22を挟持しなくても、印刷用
紙22に対してプレスローラ2Aの回転が伝達されるの
で、十分な搬送力が得られ、搬送力不足による印刷用紙
22の搬送不良や用紙ジャムを確実に防止することがで
きる。
【0058】印刷部18を良好に通過した印刷用紙22
は、搬送ベルト28で印刷部19へと搬送され、印刷部
19を通過する際にプレスローラ2Bによる印圧がかか
り、第2版胴1Bに巻装されたマスタ8Bから画像が転
写される。印刷部19を通過した印刷用紙22は、噴出
口63Cから噴き出される気流を受けつつ排紙ベルト3
2に吸着されて図1に示す排紙トレイ20上に排紙され
る。
【0059】一方、全印刷モードが選択されると、印刷
用紙22には印刷部18,19でプレスローラ2A,2
Bによる印圧がそれぞれかかり、第1版胴1A、第2版
胴1Bに巻装されたマスタ8A,8Bから画像がそれぞ
れ転写され、排紙トレイ20上に排紙される。
【0060】印刷モードの自動切り換えについて図8,
図9を用いて説明する。ここでの印刷モードの自動切り
換えは、版胴の有無に応じて行われる。図8のステップ
B1では各版胴検知センサからの検知情報を取込み、ス
テップB2で第1版胴検知センサ89の状態を判断す
る。ここで、第1版胴検知センサ89がオンしている
と、第1版胴1Aが装置本体100に装着状態であると
してステップB3に進んで第2版胴検知センサ90の状
態を判断する。ステップB2で第1版胴検知センサ89
がオンでなければ、第1版胴1Aが装置本体100に装
着されていないものとしてステップB4に進み、第2版
胴検知センサ90の状態を判断する。
【0061】ステップB4において第2版胴検知センサ
90がオンしていると、第2版胴1Bだけが装置本体1
00に装着状態であるとしてステップB5に進む。ステ
ップB5では第2版胴1Bからの印刷画像を得るべく第
2色選択印刷モードが選択され、製版スタートキー73
や印刷スタートキー72の押下状態に応じて製版動作プ
ログラムや印刷動作プログラムが実行されると共に、ス
テップB6,B7に進む。ステップB6,B7では第2
ソレノイド43Bと第1駆動モータ54Aをそれぞれオ
ンし、その後ステップB12に進んで送風駆動モータ5
9A,59B,59Cをオンしてこの制御を終える。
【0062】ステップB4で第2版胴検知センサ90が
オンしていなければ、装置本体100に2つの版胴が全
て装着されていないものとしてステップB8に進み、表
示部78に版胴無しの表示をし、製版スタートキー73
や印刷スタートキー72が押下されていても製版動作プ
ログラムや印刷動作プログラムを実行せずに全ての動作
を停止して制御を終える。
【0063】ステップB3において、第2版胴検知セン
サ90がオンしていると、第1版胴1A及び第2版胴1
Bの双方が装置本体100に装着状態であるとして、ス
テップB13に進んで全色印刷モードとし、製版動作プ
ログラムや印刷動作プログラムを開始しながらステップ
B14に進んで、第1ソレノイド43Aと第2ソレノイ
ド43Bをオンする。このため、全色印刷モードでは、
保持手段5A,5Bにより離間位置に保持されていたプ
レスローラ2A,2Bが、第1版胴1A及び第2版胴1
Bと圧接状態となり、給紙トレイ10から給紙される印
刷用紙22に対して印刷部18,19で第1版胴1A及
び第2版胴1Bに巻装されたマスタ8A,8Bから画像
がそれぞれ転写されて全色印刷が行われる。
【0064】ステップB3において、第2版胴検知セン
サ90がオンしていなければ、第1版胴1Aだけが装置
本体100に装着されているものとしてステップB9に
進む。ステップB9では第1版胴1Aからの印刷画像を
得るべく第1色選択印刷モードが選択され、製版スター
トキー73や印刷スタートキー72の押下状態に応じて
製版動作プログラムや印刷動作プログラムが実行される
と共に、ステップB10,B11に進む。ステップB1
0,B11では、第1ソレノイド43Aと第2駆動モー
タ54Bをそれぞれオンし、ステップB12に進んで送
風駆動モータ59A,59B,59Cをオンしてこの制
御を終える。
【0065】このため、第1色選択印刷モードが設定さ
れた場合には、この印刷モードで使用されない版胴、つ
まり装置本体100に装着されていない第2版胴1B側
に対応するプレスローラ2Bが、保持手段5Bによって
第2版胴1Bから離間した位置に保持されつつ回転駆動
され、印刷部18,19の近傍に対してファン58A,
58B,58Cの回転で発生した気流が流路60A,6
0B,60Cを通り噴出口63A,63Ba,63B
b,63Cから噴き出されることになる。
【0066】第2色選択印刷モードが設定された場合に
は、この色選択印刷モードで使用されない版胴、つまり
装置本体100に装着されていない第1版胴1Aに対応
するプレスローラ2Aが、保持手段5Aによって第1版
胴1Aから離間した位置に保持されつつ回転駆動され、
印刷部18,19の近傍に対してファン58A,58
B,58Cの回転で発生した気流が流路60A,60
B,60Cを通り噴出口63A,63Ba,63Bb,
63Cから噴き出されることになる。
【0067】例えば、図9に示すように、第2版胴1B
が装着されていない場合は、自動的に第1色選択印刷モ
ードが設定され、反対に、第1版胴1Aが装着されてい
ない場合は、自動的に第2色選択印刷モードが設定され
るので、オペレータが版胴の着脱状態を気にしなくてよ
く、誤操作を防止することができる。
【0068】第1色選択印刷モードが設定されて印刷用
紙22が給紙されると、この印刷用紙22は、印刷部1
8において画像を印刷されて下流側に搬送され、印刷部
19の近傍において流路60B,60Cを通り噴出口6
3Bb,63Cから噴き出される気流によって回転駆動
しているプレスローラ2Bに押し付けられるため、第2
版胴1Bが無くても十分な搬送力を得られる。このた
め、搬送力不足による印刷用紙22の搬送不良や用紙ジ
ャムを確実に防止することができる。
【0069】第2色選択印刷モードが設定されて印刷用
紙22が給紙された場合には、この印刷用紙22は、印
刷部18の近傍において流路60A,60Bを通り噴出
口63A,63Baから噴き出される気流によって回転
駆動しているプレスローラ2Aに押し付けられるため、
第1版胴1Aが無くてもプレスローラ2Aの回転を伝達
されて十分な搬送力を得られる。このため、搬送力不足
による搬送不良や用紙ジャムを確実に防止しながら、印
刷用紙22を印刷部19まで確実に搬送することができ
る。 (第2の実施の形態)本形態は、4つの版胴を用紙搬送
方向Xの上流側から下流側に向かって並設したものでも
ある。以下、4つの版胴とそれに対応する4つの印圧部
材を備えた多色孔版印刷装置について図面を用いて説明
する。
【0070】図10に示す多色孔版印刷装置は、用紙搬
送方向Xの上流側から下流側に向かって並設され異なる
色のインキをそれぞれ有する4つの版胴1A,1B,1
C,1D(以下、「第1版胴1A」、「第2版胴1
B」、「第3版胴1C」、「第4版胴1D」、と記す)
と、各版胴にそれぞれ接離可能に設けられた複数の印圧
部材としてのプレスローラ2A,2B,2C,2Dとを
装置本体100内に備えている。多色孔版印刷装置は、
第1版胴1Aとプレスローラ2A、第2版胴1Bとプレ
スローラ2B、第3版胴1Cとプレスローラ2C、第4
版胴1Dとプレスローラ2Dによりそれぞれ印刷用紙2
2を挟持し、全ての版胴を用いて印刷する全色印刷モー
ドと、第1版胴1Aとプレスローラ2A、第2版胴1B
とプレスローラ2B、第3版胴1Cとプレスローラ2C
あるいは第4版胴1Dとプレスローラ2Dの中から選択
されたもので印刷用紙22を挟持して印刷する色選択印
刷モードとを制御手段280で適宜切り替えられるもの
である。
【0071】本形態に係る多色孔版印刷装置は、装置本
体1000内の第1版胴1A,第2版胴1B,第3版胴
1C,第4版胴1Dの外廻りに、プレスローラ2A,2
B,2C,2Dを各版胴の外周面1a,1b,1c,1
dから離間した位置に保持する保持手段5A,5B,5
C,5D、配風手段6A,6B,6C,6D,6Eが配
置され、第1版胴1A,第2版胴1B,第3版胴1C,
第4版胴1Dのそれぞれの内部にインキ供給手段7A,
7B,7C,7Dが配設されている。この多色孔版印刷
装置は、図示を省略したが、第1の実施の形態と同様
の、各版胴に対応する周知の製版給版装置と排版装置を
備えている。
【0072】各版胴、各プレスローラ、各保持手段、各
配風手段、各インキ供給手段は、基本的に第1の実施の
形態における多色孔版印刷装置と略同一の機能及び構成
を有しているので、同一数字符号の末尾に符号A、B,
C,DあるいはEを付加することで各構成部を区別し、
重複説明は省略する。なお、第1の実施の形態で説明し
た第1版胴1A及び第2版胴1Bに関係する部材の説明
は極力省略し、第3版胴1C及び第4版胴1Dに関係す
る構成と、第1の実施の形態と異なる構成部について主
に説明する。
【0073】本形態では、用紙搬送方向Xの上流側から
版胴の順に、第1版胴1Aにはイエロー、第2版胴1B
にはマゼンタ、第3版胴1Cにはシアン、第4版胴1D
にはブラックのインキがそれぞれ図示しないインキパッ
クからドラム軸35A,35B,35C,35Dを介し
てそれぞれ供給されるように構成されていて、フルカラ
ー印刷を可能な多色孔版印刷装置となっている。
【0074】第3版胴1C及び第4版胴1Dは、ドラム
軸35C,35Dの周りにそれぞれ回転自在に支持され
ていて、フレーム36C,36Dを介して装置本体10
00に着脱可能となっている。第3版胴1Cと第4版胴
1Dは、図示しない歯車列やベルトとプーリ等の周知の
動力伝達機構を介して版胴駆動モータ68と連結されて
いる。第3版胴1C及び第4版胴1Dは、第1版胴1A
及び第2版胴1Bと同期して図10に矢印で示した印刷
方向となる時計回り方向に回転駆動するように構成され
ている。全ての版胴(第1版胴1A〜第4版胴1D)
は、図14に示す制御手段280によって適宜版胴駆動
モータ68の駆動動作が制御されることで、その回転速
度や回転方向が制御される。第3版胴1C及び第4版胴
1Dは、マスタ8C,8Dの給版から版付け時までは印
刷時よりも遅い速度で図10において時計回り方向に回
転され、印刷時には印刷速度で時計回り方向に回転され
る。
【0075】プレスローラ2Cと第3版胴1Cの間には
対向部としての印刷部180が、プレスローラ2Dと第
4版胴1Dの間には対向部としての印刷部190がそれ
ぞれ形成されている。印刷部19と印刷部180の間に
は、搬送装置21と同一構成の、第2版胴1Bと第3版
胴1Cの間の用紙搬送経路を構成する搬送装置21Bと
ガイド部材23B,24Bが配置されている。印刷部1
80と印刷部190の間には、搬送装置21と同一構成
の、第3版胴1Cと第4版胴1Dの間の用紙搬送経路を
構成する搬送装置21Cとガイド部材23C,24Cが
配置されている。本形態の場合、排紙装置25は印刷部
190と排紙トレイ20の間に配置されている。
【0076】搬送装置21B,21Cは、反時計回りに
回転移動する搬送ベルト28B,28Cと、各搬送ベル
トの下方の吸着ファン29B,29Cとをそれぞれ備
え、印刷部19,180を通過した印刷用紙22を各搬
送ベルト上に吸着して用紙搬送方向Xの下流側、ここで
は印刷部180,190ヘ向かって搬送するように構成
されている。
【0077】搬送装置21C及び排紙装置25の上方に
は、印刷用紙22を第3版胴1C及び第4版胴1Dのそ
れぞれの外周面1c,1dから分離・剥離するための分
離爪34C,34Dが配置されている。分離爪34C,
34Dは、櫛状に形成されて印刷用紙22の幅方向に延
在しており、配風手段6E,6Cから供給される気流を
印刷部180,190の近傍に通風可能に構成されてい
る。
【0078】保持手段5C,5Dは、プレスローラ2
C,2Dを第3版胴1Cの外周面1cと第4版胴1Dの
外周面1dにそれぞれ接離可能に支持するアーム部材4
0C,40Dと、アーム部材40C,40Dに対してそ
れぞれ係脱可能に設けられたストッパ41C,41D
と、各ストッパをアーム部材40C,40Dとの係止方
向にそれぞれ付勢する付勢手段としての引っ張りバネ4
2C,42Dと、ストッパ41C,41Dをアーム部材
40C,40Dとの離脱位置に向かって移動する電磁ア
クチュエータとしての電磁ソレノイド43C,43D
(以下「第3ソレノイド43C,第4ソレノイド43
D」と記す)とを備えている。
【0079】アーム部材40C,40Dは、図11に示
すように、その屈曲部が装置本体100に固定された軸
44C,44Dでそれぞれ揺動自在に支持されている。
プレスローラ2C,2Dは、アーム部材40C,40D
の一方の揺動端401C,401Dに軸45C,45D
でそれぞれ回転自在に支持されている。アーム部材40
C,40Dの他方の揺動端402C,402Dには、コ
ロ46C,46Dが設けられている。揺動端402C,
402Dには、アーム部材40C,40Dに時計回り方
向への回動習性と第3版胴1C及び第4版胴1Dに対し
て印圧を与えるプレスローラテンション47C,47D
の一端が係止されている。プレスローラテンション47
C,47Dの他端は、装置本体1000側に係止されて
いる。
【0080】コロ46C,46Dには、プレスローラ2
C,2Dの外周面2c,2dをそれぞれ第3及び第4版
胴の外周面1c,1dに対してそれぞれ接離させるカム
48C,48Dの輪郭周面が圧接されている。カム48
C,48Dは、図示しない連結機構を介して第3版胴1
C、第4版胴1Dの回転と同期して回転するように構成
されている。カム48C,48Dの輪郭周面は、クラン
パ9C,9Dが印刷部180,190を通過する際に、
プレスローラ2C,2Dの外周面2c,2dを第3及び
第4版胴の外周面1c,1dから離間するカムプロフィ
ールに形成されている。つまり、アーム部材40C,4
0Dは、プレスローラ2C,2Dの外周面2c,2d
を、第3及び第4版胴の外周面1c,1dから離れた離
間位置と、これら版胴の外周面1c,1dに圧接させる
押圧位置とに移動可能に軸44C,44Dで支持されて
いる。プレスローラ2C,2Dは、給送されてきた印刷
用紙22を外周面1c,1dにそれぞれ押し付けて印刷
画像を印刷用紙22上に形成する機能を有している。
【0081】アーム部材40C,40Dには、係止ピン
49C,49Dがそれぞれ設けられている。ストッパ4
1C,41Dは、図11に示すように、その基端41
e,41fが装置本体1000側に揺動自在に支持され
てアーム部材40C,40Dの近傍に配置されている。
ストッパ41C,41Dの揺動端41g,41hは略直
角に屈曲されていて、アーム部材40C,40Dが離間
位置を占めたときに、係止ピン49C,49Dと係合す
るように設けられている。引っ張りバネ42C,42D
は、一端を装置本体1000側に係止され、他端をスト
ッパ41C,41Dに係止されており、ストッパ41
C,41Dを係止ピン49C,49Dと係合する向きに
付勢している。
【0082】第3ソレノイド43C及び第4ソレノイド
43Dは、その可動ロッド50C,50Dがストッパ4
1C,41Dにそれぞれピン結合されている。第3ソレ
ノイド43C及び第4ソレノイド43Dは、通電されて
オンすると、可動ロッド50C,50Dを引き込むプル
タイプのもので、オン状態となると、ストッパ41C,
41Dを引っ張りバネ42C,42Dのバネ力に抗して
係止位置から離脱位置へと移動させるようになってい
る。
【0083】図11に示すように、プレスローラ2C,
2Dの側面には、プーリ51C,51Dが一方向クラッ
チ69C,69Dを介してそれぞれ装着されている。一
方向クラッチ69C,69Dは、プーリ51C,51D
側からプレスローラ2C,2Dへの回転だけを伝達する
構成となっている。プーリ51C,51Dには、連結ベ
ルト53C,53Dが、軸44C,44Dに回転自在に
支持されたダブルプーリ52C,52Dとの間でそれぞ
れ巻きかけられている。ダブルプーリ52C,52Dに
は、駆動手段としての駆動モータ54C,54D(以下
「第3駆動モータ54C,第4駆動モータ54D」と記
す)の出力軸55C,55Dに嵌挿された駆動プーリ5
6C,56Dとの間で駆動ベルト57C,57Dがそれ
ぞれ巻きかけられている。第3駆動モータ54C及び第
4駆動モータ54Dは、制御手段280の制御下におか
れていて、図11において、それぞれの出力軸55C,
55Dを反時計回り方向に回転駆動する。
【0084】プレスローラ2C,2Dは、第3駆動モー
タ54C及び第4駆動モータ54Dの駆動時には、各版
胴との対向部において各版胴の印刷時における回転方向
と同方向となる反時計回り方向に回転駆動し、第3駆動
モータ54Cや第4駆動モータ54Dの停止時に各版胴
の外周面1c,1dとそれぞれ接触すると、一方向クラ
ッチ69C,69Dの作用により各版胴の回転に対して
従動回転するようになっている。
【0085】図10に示すように、配風手段6Dは第2
版胴1Bと第3版胴1Cの間に配置され、配風手段6E
は第3版胴1Cと第4版胴1Dの間に配置され、配風手
段6Cは第4版胴1Dの左側に配置されている。配風手
段6D,6E,6Cは、気流を発生させる送風源として
のファン58D,58E,58Cと、各ファンを回転駆
動する送風駆動モータ59D,59E,59Cと、ファ
ン58D,58E,58Cで発生する気流を印刷部1
9,180,190の近傍に案内する流路60D,60
E,60Cとをそれぞれ備えている。
【0086】流路60Dは、図12,図13に示すよう
に、ファン58Dを収納するケース61Dから搬送装置
21Bの搬送ベルト28Bに向かって延びた導風板62
Dで四方を覆われ、その内部を2つに分岐してその下部
を噴出口63Da,63Dbとしている。噴出口63D
aは、分離爪34Bの上部近傍に臨んでいて、分離爪3
4Bと搬送ベルト28Bの間に形成される用紙搬送経路
65から印刷部19にかけて用紙搬送方向Xの下流側か
らファン58Dで発生する気流を噴き付けるようになっ
ている。噴出口63Dbは、搬送ベルト28Bとガイド
部材24Bで形成される用紙搬送経路164に臨んでい
て、この用紙搬送経路164から印刷部180にかけて
用紙搬送方向Xの上流側からファン58Dで発生する気
流を噴き付けるようになっている。
【0087】流路60Eは、ファン58Eを収納するケ
ース61Eから搬送装置21Cの搬送ベルト28Cに向
かって延びた導風板62Eで四方を覆われ、その内部を
2つに分岐してその下部を噴出口63Ea,63Ebと
している。噴出口63Eaは、分離爪34Cの上部近傍
に臨んでいて、分離爪34Cと搬送ベルト28Cの間に
形成される用紙搬送経路166から印刷部180にかけ
て用紙搬送方向Xの下流側からファン58Eで発生する
気流を噴き付けるようになっている。噴出口63Eb
は、搬送ベルト28Cとガイド部材24Cで形成される
用紙搬送経路167に臨んでいて、この用紙搬送経路1
67から印刷部190にかけて用紙搬送方向Xの上流側
からファン58Eで発生する気流を噴き付けるようにな
っている。
【0088】流路60Cは、ファン58Cを収納するケ
ース61Cから印刷部190に向かって延びた導風板6
2Cで四方を覆われていて、その下部を噴出口63Cと
している。噴出口63Cは、分離爪34Dの上方近傍に
臨んでいて、分離爪34Dの下方に位置する用紙搬送経
路165から印刷部190にかけて用紙搬送方向Xの下
流側からファン58Cで発生する気流を噴き付けるよう
になっている。流路60Cは、噴出口63Cに向かうに
つれて、その断面が狭められていおり、噴出口63C付
近で気流の流速を速められている。
【0089】導風板62D,62E,62Cは、それぞ
れ第2版胴1B、第3版胴1C、第4版胴1Dの母線方
向への長さよりも幾分長い幅に形成され、装置本体10
00に固着されている。導風板62D,62E,62C
は、版胴の外周面1b,1c,1dに沿うように湾曲形
成され、第2版胴1B、第3版胴1C、第4版胴1Dの
回転時に、クランパ9B,9C,9Dと接触しない位置
にそれぞれ配置されている。
【0090】図14に示すように、本形態に係る操作パ
ネル70には、版胴選択時に用いる版胴選択手段として
の第3版胴選択キー176及び第4版胴選択キー177
が追加されている。
【0091】制御手段280は、CPU81、ROM1
82、RAM83等を備えた周知のマイクロコンピュー
タから構成されている。CPU81には、第1の実施の
形態で説明したものの他に、新たに第3ソレノイド43
C及び第4ソレノイド43D、第3駆動モータ54C及
び第4駆動モータ54D、送風駆動モータ59D,59
E、第3版胴1Cと第4版胴1Dの有無を検知する版胴
有無検知手段としての第3版胴検知センサ189と第4
版胴検知センサ190がそれぞれ電気的に接続されてい
る。本形態において、製版給版系駆動部84と排版系駆
動部85は、第3版胴1Cと第4版胴1Dに対応する図
示しない製版給版装置や排版装置の駆動部も構成してい
る。搬送系駆動部87は搬送装置21B,21Cを駆動
する駆動部としても機能する。
【0092】第3版胴検知センサ189と第4版胴検知
センサ190は、図10に示すように、第3版胴1C及
び第4版胴1Dの側面と対向する装置本体1000の部
位に設けられたスイッチであって、第3版胴1C及び第
4版胴1Dが装置本体1000に装着されているときに
オンして検知信号を出力するようになっている。
【0093】ROM182には、色選択印刷モードや全
色印刷モード、色選択印刷モードにおける第1色選択印
刷モードから第3色選択印刷モードや、製版動作プログ
ラム、印刷動作プログラムと共に、印刷モードや版胴に
応じたプレスローラ2A〜2Dの位置や駆動、配風手段
6A〜6Eの駆動を制御する制御動作プログラムが記憶
されている。
【0094】色選択印刷モードでは、選択された版胴に
対してだけ排版及び製版給版動作が行われるとともに、
選択された版胴だけを用いた印刷動作が実行される。本
形態では、版胴が4つであるので、色選択印刷モードが
選択されると、単色から3色までの印刷が行われる。全
色印刷モードでは、第1版胴1Aから第4版胴1Dの全
ての版胴に対して、排版及び製版給版動作が行われると
共に、4つの版胴を用いた全色印刷動作が実行される。
【0095】第2の実施の形態に係る多色孔版印刷装置
の動作を、図15乃至図24に示すフローチャートを基
に、各印刷モードでのプレスローラ2A〜2Dと配風手
段6A〜6Eの制御動作を中心に説明する。
【0096】手動操作による印刷モード選択時の動作に
ついて説明する。本形態では、色選択印刷モードキー7
4または全色印刷モードキー75を押下して印刷モード
を選択し、第1版胴選択キー76〜第4版胴選択キー1
77を押下して使用する版胴を選択した後に、製版スタ
ートキー73を押下することで製版動作プログラムが開
始され、排版、製版、版付けの動作が実行される。版付
け終了後に印刷スタートキー72を押下すると印刷動作
プログラムが開始され、印刷動作が実行される。
【0097】図15に示すフローチャートは、製版スタ
ートキー73や印刷スタートキー72が押下されると、
製版プログラムや印刷プログラムと並列的に開始する。
ステップE1ではオペレータにより選択された印刷モー
ド情報を取込み、ステップE2で取込んだ印刷モードを
判断する。ここで色選択印刷モードキー74が押されて
いて色選択印刷モードであるとステップE5に進み、色
選択印刷モードでなければステップE3に進んで全色印
刷モードとし、第1〜第4の全てのソレノイド43A〜
43Dを駆動してこのプログラムは終了する。第1〜第
4ソレノイド43A〜43Dがオンすると、ストッパ4
1A〜41Dがそれぞれ離脱位置におかれるので、図1
0に示すアーム部材40A〜40Dがプレスローラテン
ション47A〜47Dのバネ力によって時計回り方向に
それぞれ回動する。そして、プレスローラ2Aが第1版
胴1Aの外周面1aに、プレスローラ2Bが第2版胴1
Bの外周面1bに、プレスローラ2Cが第3版胴1Cの
外周面1cに、プレスローラ2Dが第4版胴1Dの外周
面1dにそれぞれ圧接され、第1版胴1Aから第4版胴
1Dを用いたフルカラー印刷が行われる。
【0098】ステップE5、ステップE6、ステップE
7では第1版胴選択キー76、第2版胴選択キー77、
第3版胴選択キー176の状態が判断され、各ステップ
において各版胴選択キーが全てオン状態であると、第1
版胴1Aから第3版胴1Cまでの3つの版胴が選択され
たものとしてステップE8に進み、3色選択印刷モード
となりステップE9に進む。ステップE9では第1、第
2、第3の各ソレノイド43A,43B,43Cの3つ
をオンし、ステップE10で第4駆動モータ54Dをオ
ンし、ステップE11において全ての送風駆動モータ5
9A,59B,59D,59E,59Cをオンして終了
する。
【0099】この一連のステップE5からステップE1
1においては、第1ソレノイド43A、第2ソレノイド
43B、第3ソレノイド43Cのオンにより図10に示
すストッパ41A,41B,41Cがそれぞれ離脱位置
におかれ、アーム部材40A,40B,40Cが時計回
り方向に回動する。この動作によりプレスローラ2Aは
第1版胴1Aの外周面1aに、プレスローラ2Bは第2
版胴1Bの外周面1bに、プレスローラ2Cは第3版胴
1Cの外周面1cにそれぞれ圧接され、第1版胴1Aか
ら第3版胴1Cを用いた3色印刷が行われる。第4駆動
モータ54Dがオンするとプレスローラ2Dが反時計回
り方向に回転駆動される。全ての送風駆動モータがオン
すると、ファン58A,58B,58D,58E,58
Cが回転して気流が発生し、各気流が流路60A,60
B,60D,60E,60Cを通り噴出口63A,63
Ba,63Bb,63Da,63Db,63Ea,63
Eb,63Cから印刷部18,19,180,190の
近傍に噴き出される。
【0100】ステップE5,E6,E7において、第
1、第2及び第3の各版胴選択キー76,77,176
がそれぞれオフであると、ステップE5では図16に示
すステップE12に進み、ステップE6では図18に示
すステップE40に進み、ステップE7では図19に示
すステップE55に進む。
【0101】図16のステップE12では、第2版胴選
択キー77の状態が判断され、第2版胴選択キー77が
オンであるとステップE13に進み、オンでなければ図
17に示すステップE28に進む。ステップE13にお
いて第3版胴選択キー176がオンで、ステップE14
で第4版胴選択キー177がオンであると、第2版胴1
Bから第4版胴1Dまでの3つの版胴が選択されたもの
としてステップE15に進み3色選択印刷モードとなっ
てステップE16に進む。ステップE16では第2、第
3及び第4の各ソレノイド43B,43C,43Dの3
つをオンしてステップE17に進み、第1駆動モータ5
4Aをオンし、ステップE11(図15)において全て
の送風駆動モータをオンして終了する。
【0102】ステップE12からステップE17を経て
ステップE11に到るまでの間では、第2ソレノイド4
3B、第3ソレノイド43C、第4ソレノイド43Dの
オンによりそれぞれのストッパ41B,41C,41D
がそれぞれ離脱位置におかれ、アーム部材40B,40
C,40Dが時計回り方向に回動する。この動作により
プレスローラ2Bが第2版胴1Bの外周面1bに、プレ
スローラ2Cが第3版胴1Cの外周面1cに、プレスロ
ーラ2Dが第4版胴1Dの外周面1dにそれぞれ圧接さ
れ、第2版胴1Bから第4版胴1Dを用いた3色印刷が
行われる。第1駆動モータ54Aがオンすると、プレス
ローラ2Aが反時計回り方向に回転駆動され、各送風駆
動モータのオンにより、各ファンが回転して気流が発生
し、各気流が各流路を通り各噴出口から印刷部18,1
9,180,190の近傍に噴き出される。
【0103】ステップE13で第3版胴選択キー176
がオンでなければ、ステップE18に進んで第4版胴選
択キー177の状態が判断され、オンであると第2版胴
1Bと第4版胴1Dが選択されたものとして、ステップ
E19に進み2色選択印刷モードとなりステップE20
に進む。ステップE20において、第2ソレノイド43
B及び第4ソレノイド43Dの2つをオンし、ステップ
E21で第1駆動モータ54A及び第3駆動モータ54
Cをオンし、ステップE11(図15)において全ての
送風駆動モータをオンして終了する。
【0104】ステップE18からステップE21を経て
ステップ11に到るまでの間では、第2ソレノイド43
B、第4ソレノイド43Dのオンによりそれぞれのスト
ッパ41B,41Dがそれぞれ離脱位置におかれ、アー
ム部材40B,40Dが時計回り方向に回動する。そし
て、プレスローラ2Bが第2版胴1Bの外周面1bに、
プレスローラ2Dが第4版胴1Dの外周面1dにそれぞ
れ圧接され、第2版胴1B及び第4版胴1Dを用いた2
色印刷が行われる。第1駆動モータ54A及び第3駆動
モータ54Cがオンすると、プレスローラ2A,2Cが
反時計回り方向にそれぞれ回転駆動され、各送風駆動モ
ータのオンにより気流が発生し、各気流が各流路を通り
各噴出口から印刷部18,19,180,190の近傍
に噴き出される。
【0105】ステップE18で第4版胴選択キー177
がオンでなければ、第2版胴1Bだけが選択されたもの
としてステップE22に進み、単色選択印刷モードとな
る。そして、ステップE23において第2ソレノイド4
3Bだけがオンし、ステップE24で第1、第3及び第
4の各駆動モータ54A,54C,54Dがオンし、ス
テップE11(図15)において全ての送風駆動モータ
をオンして終了する。
【0106】ステップE18からステップE24を経て
ステップE11へ到るまでの間では、第2ソレノイド4
3Bのオンによりストッパ41Bが離脱位置におかれ、
アーム部材40Bが時計回り方向に回動する。そして、
プレスローラ2Bが第2版胴1Bの外周面1bに圧接さ
れ、第2版胴1Bを用いた単色印刷が行われる。第1駆
動モータ54A、第3駆動モータ54C、第4駆動モー
タ54Dがオンすると、プレスローラ2A,2C,2D
が反時計回り方向にそれぞれ回転駆動され、各送風駆動
モータのオンにより気流が発生し、各気流が各流路を通
り各噴出口から印刷部18,19,180,190の近
傍に噴き出される。
【0107】ステップE14で第4版胴選択キー177
がオンでなければ、第2版胴1Bと第3版胴1Cが選択
されたものとして、ステップE25に進み2色選択印刷
モードとなる。そして、ステップE26において、第2
ソレノイド43B及び第3ソレノイド43Cをオンし、
ステップE27で第1駆動モータ54A及び第4駆動モ
ータ54Dをオンし、ステップE11(図15)におい
て全ての送風駆動モータをオンして終了する。
【0108】ステップE14からステップE27を経て
ステップE11へ到るまでの間では、第2ソレノイド4
3B及び第3ソレノイド43Cのオンによりストッパ4
1B,41Cがそれぞれ離脱位置におかれるので、アー
ム部材40B,40Cが時計回り方向に回動する。そし
て、プレスローラ2Bが第2版胴1Bの外周面1bに、
プレスローラ2Cが第3版胴1Cの外周面1cにそれぞ
れ圧接し、第2版胴1B及び第3版胴1Cを用いた2色
印刷が行われる。第1駆動モータ54A及び第4駆動モ
ータ54Dがオンすると、プレスローラ2A,2Dが反
時計回り方向にそれぞれ回転駆動され、各送風駆動モー
タのオンにより気流が発生し、各気流が各流路を通り各
噴出口から印刷部18,19,180,190の近傍に
噴き出される。
【0109】図17に示すステップE28において、第
3版胴選択キー176がオン状態であるとステップE2
9に進み、オンでなければステップE36に進む。ステ
ップ29で第4版胴選択キー177がオンであると、第
3版胴1C及び第4版胴1Dが選択されたものとして、
ステップE30に進み2色選択印刷モードとなる。そし
て、ステップE31において、第3ソレノイド43C及
び第4ソレノイド43Dの2つをオンし、ステップE3
2で第1駆動モータ54A及び第2駆動モータ54Bを
オンし、ステップE11(図15)において全ての送風
駆動モータをオンして終了する。
【0110】ステップE28からステップE32を経て
ステップE11へ到るまでの間では、第3ソレノイド4
3C及び第4ソレノイド43Dのオンによりストッパ4
1C,41Dがそれぞれ離脱位置におかれ、アーム部材
40C,40Dが時計回り方向に回動する。そして、プ
レスローラ2Cが第3版胴1Cの外周面1cに、プレス
ローラ2Dが第4版胴1Dの外周面1dにそれぞれ圧接
され、第3版胴1C及び第4版胴1Dを用いた2色印刷
が行われる。第1駆動モータ54A及び第2駆動モータ
54Bがオンすると、プレスローラ2A,2Bが反時計
回り方向にそれぞれ回転駆動され、各送風駆動モータの
オンにより気流が発生し、各気流が各流路を通り各噴出
口から印刷部18,19,180,190の近傍に噴き
出される。
【0111】ステップE36で第4版胴選択キー177
がオンであると、第4版胴1Dだけが選択されたものと
して、ステップE37に進み単色選択印刷モードとなっ
てステップE38に進み、オンでなければ全ての版胴が
未だ選択されていないものとして、図15のステップE
5に戻る。ステップE38では第4ソレノイド43Dだ
けをオンし、ステップE39で第1、第2及び第3の各
駆動モータ54A,54B,54Cをオンし、ステップ
E11(図15)において全ての送風駆動モータをオン
して終了する。
【0112】ステップE36からステップE39を経て
ステップE11へ到るまでの間では、第4ソレノイド4
3Dのオンによりストッパ41Dが離脱位置におかれ、
アーム部材40Dが時計回り方向に回動してプレスロー
ラ2Dが第4版胴1Dの外周面1dに圧接され、第4版
胴1Dを用いた単色印刷が行われる。第1駆動モータ5
4A、第2駆動モータ54B及び第3駆動モータ54C
がオンすると、プレスローラ2A,2B,2Cが反時計
回り方向にそれぞれ回転駆動され、各送風駆動モータの
オンにより気流が発生し、各気流が各流路を通り各噴出
口から印刷部18,19,180,190の近傍に噴き
出される。
【0113】ステップE29で第4版胴選択キー177
がオンでないと、第3版胴1Cだけが選択されたものと
して、ステップE33に進み単色選択印刷モードとなり
ステップE34に進む。ステップE34では第3ソレノ
イド43Cだけをオンし、ステップE35で第1、第2
及び第4駆動モータ54A,54C,54Dをオンし、
ステップE11(図15)において全ての送風駆動モー
タをオンして終了する。
【0114】ステップE29からステップE35を経て
ステップE11へ到るまでの間では、第3ソレノイド4
3Cのオンによりストッパ41Cが離脱位置におかれて
アーム部材40Cが時計回り方向に回動し、プレスロー
ラ2Cが第3版胴1Cの外周面1cに圧接されて第3版
胴1Cを用いた単色印刷が行われる。第1駆動モータ5
4A、第2駆動モータ54B及び第4駆動モータ54D
がオンすると、プレスローラ2A,2B,2Dが反時計
回り方向にそれぞれ回転駆動され、各送風駆動モータの
オンにより気流が発生し、各気流が各流路を通り各噴出
口から印刷部18,19,180,190の近傍に噴き
出される。
【0115】図18に示すステップE40において、第
3版胴選択キー176がオン状態であるとステップE4
1に進み、オンでなければステップE45に進む。ステ
ップE41で第4版胴選択キー177がオンであると、
第1版胴1A、第3版胴1C、第4版胴1Dが選択され
たものとして、ステップE42に進み3色選択印刷モー
ドとなる。そしてステップE43において、第1ソレノ
イド43A、第3ソレノイド43C及び第4ソレノイド
43Dの3つをオンし、ステップE44で第2駆動モー
タ54Bだけをオンし、ステップE11(図15)にお
いて全ての送風駆動モータをオンして終了する。
【0116】ステップE40からステップE44を経て
ステップE11へ到るまでの間では、第1ソレノイド4
3A、第3ソレノイド43C、第4ソレノイド43Dの
オンによりストッパ41A,41C,41Dがそれぞれ
離脱位置におかれるので、アーム部材40A,40C,
40Dが時計回り方向に回動する。そして、プレスロー
ラ2Aが第1版胴1Aの外周面1aに、プレスローラ2
Cが第1版胴1Cの外周面1cに、プレスローラ2Dが
第4版胴1Dの外周面1dにそれぞれ圧接され、第1版
胴1A、第3版胴1C、第4版胴1Dを用いた3色印刷
が行われる。第2駆動モータ54Bがオンすると、プレ
スローラ2Bだけが反時計回り方向に回転駆動され、各
送風駆動モータのオンにより気流が発生し、各気流が各
流路を通り各噴出口から印刷部18,19,180,1
90の近傍に噴き出される。
【0117】ステップE45で第4版胴選択キー177
がオンであると、第1版胴1A及び第4版胴1Dが選択
されたものとして、ステップE46に進み2色選択印刷
モードとなりステップE47に進む。ステップE47で
は第1ソレノイド43A及び第4ソレノイド43Dをオ
ンし、ステップE48で第2駆動モータ54B及び第3
駆動モータ54Cをオンし、ステップE11(図15)
において全ての送風駆動モータをオンして終了する。
【0118】ステップE45からステップE48を経て
ステップE11へ到るまでの間では、第1ソレノイド4
3A及び第4ソレノイド43Dのオンによりストッパ4
1A,43Dがそれぞれ離脱位置におかれるので、アー
ム部材40A,40Dが時計回り方向に回動する。そし
て、プレスローラ2Aが第1版胴1Aの外周面1aに、
プレスローラ2Dが第4版胴1Dの外周面1dにそれぞ
れ圧接され第1版胴1Aと第4版胴1Dを用いた2色印
刷が行われる。第2駆動モータ54Bと第3駆動モータ
54Cがオンすると、プレスローラ2B,2Cが反時計
回り方向にそれぞれ回転駆動され、各送風駆動モータの
オンにより気流が発生し、各気流が各流路を通り各噴出
口から印刷部18,19,180,190の近傍に噴き
出される。
【0119】ステップE45で第4版胴選択キー177
がオンでないと、第1版胴1Aだけが選択されたものと
して、ステップE49に進み単色選択印刷モードとなり
ステップE50に進む。ステップE50では第1ソレノ
イド43Aだけをオンし、ステップE51で第2、第3
及び第4の各駆動モータ54B,54C,54Dをオン
し、ステップE11(図15)において全ての送風駆動
モータをオンして終了する。
【0120】ステップE45からステップE51を経て
ステップE11へ到るまでの間では、第1ソレノイド4
3Aのオンによりストッパ41Aが離脱位置におかれる
ので、アーム部材40Aが時計回り方向に回動する。そ
して、プレスローラ2Aが第1版胴1Aの外周面1aに
圧接され、第1版胴1Aを用いた単色印刷が行われる。
第2駆動モータ54Bと第3駆動モータ54Cと第4駆
動モータ54Dがオンすると、プレスローラ2B,2
C,2Dが反時計回り方向にそれぞれ回転駆動され、各
送風駆動モータのオンにより気流が発生し、各気流が各
流路を通り各噴出口から印刷部18,19,180,1
90の近傍に噴き出される。
【0121】ステップE41で第4版胴選択キー177
がオンでないと、第1版胴1Aと第3版胴1Cが選択さ
れたものとして、ステップE52に進み2色選択印刷モ
ードとなりステップE53に進む。ステップE53では
第1ソレノイ43Aと第3ソレノイド43Cをオンし、
ステップE54で第2及び第4の各駆動モータ54B,
54Dをオンし、ステップE11(図15)において全
ての送風駆動モータをオンして終了する。
【0122】ステップE41からステップE54を経て
ステップE11へ到るまでの間では、第1ソレノイド4
3Aと第3ソレノイド43Cのオンによりストッパ41
A,41Cがそれぞれ離脱位置におかれるので、アーム
部材40A,40Cが時計回り方向に回動する。そし
て、プレスローラ2Aが第1版胴1Aの外周面1aに、
プレスローラ2Cが第3版胴1Cの外周面1cにそれぞ
れ圧接され、第1版胴1Aと第3版胴1Cを用いた2色
印刷が行われる。第2駆動モータ54Bと第4駆動モー
タ54Dがオンすると、プレスローラ2B,2Dが反時
計回り方向にそれぞれ回転駆動され、各送風駆動モータ
のオンにより気流が発生し、各気流が各流路を通り各噴
出口から印刷部18,19,180,190の近傍に噴
き出される。
【0123】図19に示すステップE55において、第
4版胴選択キー177がオン状態であると、第1版胴1
Aと第2版胴1Bと第4版胴1Dが選択されたものとし
て、ステップE56に進み3色選択印刷モードとなる。
そして、ステップE57において第1ソレノイド43
A、第2ソレノイド43B及び第4ソレノイド43Dの
3つをオンし、ステップE58で第3駆動モータ54C
をオンし、ステップE11(図15)において全ての送
風駆動モータをオンして終了する。
【0124】ステップE55からステップE58を経て
ステップE11へ到るまでの間では、第1ソレノイド4
3Aと第2ソレノイド43Bと第4ソレノイド43Dの
オンによりストッパ41A,41B,41Dがそれぞれ
離脱位置におかれるので、アーム部材40A,40B,
40Dが時計回り方向に回動する。そして、プレスロー
ラ2Aが第1版胴1Aの外周面1aに、プレスローラ2
Bが第2版胴1Bの外周面1bに、プレスローラ2Dが
第4版胴1Dの外周面1dにそれぞれ圧接され、第1版
胴1A、第2版胴1B及び第4版胴1Dを用いた3色印
刷が行われる。第3駆動モータ54Cがオンすると、プ
レスローラ2Cだけが反時計回り方向に回転駆動され、
各送風駆動モータのオンにより気流が発生し、各気流が
各流路を通り各噴出口から印刷部18,19,180,
190の近傍に噴き出される。
【0125】ステップE55で第4版胴選択キー177
がオンでないと、第1版胴1Aと第2版胴1Bが選択さ
れたものとして、ステップE59に進んで2色選択印刷
モードとなりステップE60に進む。ステップE60で
は第1ソレノイド43Aと第2ソレノイド43Bをオン
し、ステップE61で第3駆動モータ54Cと第4駆動
モータ54Dをオンし、ステップE11(図15)にお
いて全ての送風駆動モータをオンして終了する。
【0126】ステップE55からステップE61を経て
ステップE11へ到るまでの間では、第1ソレノイド4
3Aと第2ソレノイド43Bのオンによりストッパ41
A,41Bがそれぞれ離脱位置におかれるので、アーム
部材40A,40Bが時計回り方向に回動する。そし
て、プレスローラ2Aが第1版胴1Aの外周面1aに、
プレスローラ2Bが第2版胴1Bの外周面1bにそれぞ
れ圧接され、2色印刷が行われる。第3駆動モータ54
Cと第4駆動モータ54Dがオンすると、プレスローラ
2C,2Dが反時計回り方向にそれぞれ回転駆動され、
各送風駆動モータのオンにより気流が発生し、各気流が
各流路を通り各噴出口から印刷部18,19,180,
190の近傍に噴き出される。
【0127】このように、第1版胴選択キー76から第
4版胴選択キー177によって選択されなかった版胴に
対応するプレスローラは、保持手段5A〜5Dによって
選択されなかった版胴から離間した位置にそれぞれ保持
される。このため、選択されなかった版胴に対して無製
版のマスタを巻きつける必要が無く印刷コストを低減で
きるとともに、印刷に使用する版胴を選択することがで
きるので使い勝手がよい。
【0128】例えば第2版胴1B、第3版胴1C、第4
版胴1Dの3つが選択されて、印刷刷動作プログラムが
開始されると、図12に示すように、プレスローラ2A
は保持手段5Aによって保持された状態のまま矢印方向
に回転する。給紙された印刷用紙22は、噴出口63A
から噴き出される気流を印刷部18の上流側で上方から
吹き付けられるため、離間位置にあって回転しているプ
レスローラ2Aに押しつけられる。さらに、印刷部18
の下流側からも、印刷部18の近傍に噴出口63Baか
ら気流が噴き出しているので、印刷部18を通過した後
でも印刷用紙22がプレスローラ2Aに押し付けられ
る。このため、プレスローラ2Aと第1版胴1Aの双方
で印刷用紙22を挟持しなくても、印刷用紙22に対し
てプレスローラ2Aの回転が伝達されるので、十分な搬
送力が得られ、搬送力不足による印刷用紙22の搬送不
良や用紙ジャムを確実に防止することができる。
【0129】印刷部18を通過した印刷用紙22は、噴
出口63Baから噴き出される気流を受けつつ搬送ベル
ト28に向かって案内され、搬送ベルト28に吸着され
て印刷部19に向かって搬送される。搬送ベルト28に
吸着されて用紙搬送方向Xに搬送される印刷用紙22
は、印刷部19を通過する際にプレスローラ2Bによる
印圧がかかり、第2版胴1Bに巻装されたマスタ8Bか
ら画像が転写される。
【0130】印刷部19を通過した印刷用紙22の先端
が用紙搬送経路65に到達すると、ファン58Dから送
風され噴出口63Daから噴き出される気流が、上方か
ら印刷用紙22の先端に噴き付けられると共に、印刷用
紙22自身のコシにより、第2版胴1Bの外周面1bに
付着した印刷用紙22が分離爪34Bよりも手前で分離
・離間され、印刷用紙22の巻き上がりが低減される。
分離された印刷用紙22の先端は、噴出口63Daから
噴き出される気流により搬送ベルト28Bに向かって案
内され、搬送ベルト28Bに吸着されて図13に示すよ
うに、印刷部180に向かって搬送される。印刷用紙2
2にコシがなかったり、インキが多く付着して印刷用紙
22と第2版胴1Bとの付着力が大きい場合でも、印刷
用紙22の先端が分離爪34Bと、噴出口63Daから
吹き出される気流によって第2版胴1Bの外周面1bか
ら良好に分離される。
【0131】搬送ベルト28Bに吸着されて用紙搬送方
向Xに搬送される印刷用紙22が印刷部180にさしか
かると、噴出口63Dbから噴き出される気流を受けつ
つ印刷部180でカム48Cの回転によって接離動作し
ているプレスローラ2Cによる印圧がかかり、第3版胴
1Cに巻装されたマスタ8Cから画像が転写される。印
刷部180を通過した印刷用紙22の先端が用紙搬送経
路166に到達すると、ファン58Eから送風され噴出
口63Eaから噴き出される気流が、上方から印刷用紙
22の先端に噴き付けられると共に、印刷用紙22自身
のコシにより、第3版胴1Cの外周面1cに付着した印
刷用紙22が分離爪34Cよりも手前で分離・離間さ
れ、印刷用紙22の巻き上がりが低減される。分離され
た印刷用紙22の先端は、噴出口63Eaから噴き出さ
れる気流により搬送ベルト28Cに向かって案内され、
搬送ベルト28Cに吸着されて印刷部190に向かって
搬送される。
【0132】印刷部180を通過した印刷用紙22が搬
送ベルト28Cによって搬送されて印刷部190にさし
かかると、噴出口63Ebから噴き出される気流を受け
つつ印刷部190でカム48Dの回転によって接離動作
しているプレスローラ2Dによる印圧がかかり、第4版
胴1Dに巻装されたマスタ8Dから画像が転写される。
印刷部190を通過した印刷用紙22の先端が用紙搬送
経路165に到達すると、ファン58Cから送風され噴
出口63Cから噴き出される気流が、上方から印刷用紙
22の先端に噴き付けられると共に、印刷用紙22自身
のコシにより、第4版胴1Dの外周面1dに付着した印
刷用紙22が分離爪34Dよりも手前で分離・離間さ
れ、印刷用紙22の巻き上がりが低減される。分離爪3
4Dで分離された印刷用紙22は、排紙ベルト32で吸
着搬送され、排紙トレイ20(図10参照)へと搬送さ
れる。
【0133】印刷モードの自動切り換えについて図20
乃至図24に示すフローチャートを基に説明する。ここ
での印刷モードの自動切り換えは、版胴の有無に応じて
行われる。
【0134】図20のステップD1では各版胴検知セン
サからの検知情報を取込み、ステップD2で第1乃至第
4の版胴検知センサ89,90,189,190の状態
を判断する。ここで全ての版胴検知センサがオンしてい
ると、全ての版胴が装置本体1000に装着されている
ものとしてステップD3に進んで全色印刷モードとし、
第1から第4までの全てのソレノイドを駆動してこのプ
ログラムは終了する。
【0135】各ソレノイドがオンすると、ストッパ41
A,41B,41C,41Dがそれぞれ離脱位置におか
れるので、図10に示すアーム部材40A,40B,4
0C,40Dがプレスローラテンション47A,47
B,47C,47Dのバネ力によって時計回り方向に回
動する。そして、プレスローラ2Aが第1版胴1Aの外
周面1aに、プレスローラ2Bが第2版胴1Bの外周面
1bに、プレスローラ2Cが第3版胴1Cの外周面1c
に、プレスローラ2Dが第4版胴1Dの外周面1dにそ
れぞれ圧接され、第1版胴1Aから第4版胴1Dまでの
4つの版胴を用いたフルカラー印刷が行われる。
【0136】ステップD2において、何れか1つでも版
胴検知センサがオンしないとステップD5に進む。ステ
ップD5、ステップD6、ステップD7では第1版胴検
知センサ89、第2版胴検知センサ90、第3版胴検知
センサ189の状態が判断され、各ステップにおいて各
版胴検知センサがオン状態であると、第1版胴1Aから
第3版胴1Cまでの3つの版胴が装置本体1000に装
着されているものとしてステップD8に進み、3色選択
印刷モードとなってステップD9に進む。ステップD9
では第1ソレノイド43A、第2ソレノイド43B、第
3ソレノイド43Cの3つをオンし、ステップD10で
第4駆動モータ54Dをオンし、ステップD11におい
て全ての送風駆動モータをオンして終了する。
【0137】この一連のステップD5からステップD1
1においては、第1ソレノイド43A、第2ソレノイド
43B、第3ソレノイド43Cのオンにより各ストッパ
がそれぞれ離脱位置におかれ、それぞれのアーム部材4
0A,40B,40Cが時計回り方向に回動する。この
動作によりプレスローラ2Aは第1版胴1Aの外周面1
aに、プレスローラ2Bは第2版胴1Bの外周面1b
に、プレスローラ2Cは第3版胴1Cの外周面1cにそ
れぞれ圧接され、第1版胴1Aから第3版胴1Cまでを
用いた3色印刷が行われる。第4駆動モータ54Dがオ
ンすると、プレスローラ2Dだけが反時計回り方向に回
転駆動され、各送風駆動モータのオンにより、各ファン
が回転して気流が発生し、各気流が流路を通り各噴出口
から各印刷部の近傍に噴き出される。
【0138】ステップD5,D6,D7において、第
1,第2,第3の各版胴検知センサ89,90,189
がそれぞれオフであると、ステップD5では図21に示
すステップD12に進み、ステップD6では図23に示
すステップD41に進み、ステップD7では図24に示
すステップD56に進む。
【0139】図21のステップD12では、第2版胴検
知センサ90の状態が判断され、第2版胴検知センサ9
0がオンであるとステップD13に進み、オンでなけれ
ば図22に示すステップD28に進む。ステップD13
において第3版胴検知センサ189がオンで、ステップ
D14で第4版胴検知センサ190がオンであると、第
2版胴1Bから第4版胴1Dまでの3つの版胴が装置本
体1000に装着されているものとしてステップD15
に進み3色選択印刷モードとなってステップD16に進
む。ステップD16では、第2,第3,第4の各ソレノ
イド43B,43C,43Dをオンし、ステップD17
で第1駆動モータ54Aをオンし、ステップD11(図
20)において全ての送風駆動モータをオンして終了す
る。
【0140】ステップD12からステップD17を経て
ステップD11に到るまでの間では、第2ソレノイド4
3B、第3ソレノイド43C、第4ソレノイド43Dの
オンにより対応する各ストッパがそれぞれ離脱位置にお
かれ、アーム部材40B,40C,40Dが時計回り方
向に回動する。この動作によりプレスローラ2Bが第2
版胴1Bの外周面1bに、プレスローラ2Cが第3版胴
1Cの外周面1cに、プレスローラ2Dが第4版胴1D
の外周面1dにそれぞれ圧接され、第2版胴1Bから第
4版胴1Dまでを用いた3色印刷が行われる。第1駆動
モータ54Aがオンすると、プレスローラ2Aだけが反
時計回り方向に回転駆動され、各送風駆動モータのオン
により、各ファンが回転して気流が発生し、各気流が流
路を通り各噴出口から各印刷部の近傍に噴き出される。
【0141】ステップD13で第3版胴検知センサ18
9がオンでなければ、ステップD18に進んで第4版胴
検知センサ190の状態が判断され、オンであると第2
版胴1Bと第4版胴1Dが装置本体1000に装着され
ているものとして、ステップD19に進み2色選択印刷
モードとなりステップD20に進む。ステップD20に
おいて、第2ソレノイド43Bと第4ソレノイド43D
の2つをオンし、ステップD21で第1駆動モータ54
Aと第3駆動モータ54Cをオンし、ステップD11
(図20)において全ての送風駆動モータをオンして終
了する。
【0142】ステップD18からステップD21を経て
ステップD11に到るまでの間では、第2ソレノイド4
3Bと第4ソレノイド43Dのオンによりストッパ41
B,41Dがそれぞれ離脱位置におかれ、アーム部材4
0B,40Dが時計回り方向に回動する。そして、プレ
スローラ2Bが第2版胴1Bの外周面1bに、プレスロ
ーラ2Dが第4版胴1Dの外周面1dにそれぞれ圧接さ
れ、第2版胴1Bと第4版胴1Dを用いた2色印刷が行
われる。第1駆動モータ54Aと第3駆動モータ54C
がオンすると、プレスローラ2A,2Cが反時計回り方
向にそれぞれ回転駆動され、各送風駆動モータのオンに
より気流が発生し、各気流が各流路を通り各噴出口から
各印刷部の近傍に噴き出される。
【0143】ステップD18で第4版胴検知センサ19
0がオンでなければ、第2版胴1Bだけが装着されてい
るものとしてステップD22に進み、単色選択印刷モー
ドとなる。そして、ステップD23において第2ソレノ
イド43Bだけがオンし、ステップD24で第1,第
3,第4の各駆動モータ54A,54C,54Dがオン
し、ステップD11(図20)において全ての送風駆動
モータをオンして終了する。
【0144】ステップD18からステップD24を経て
ステップD11へ到るまでの間では、第2ソレノイド4
3Bのオンによりストッパ41Bが離脱位置におかれ、
アーム部材40Bが時計回り方向に回動する。そして、
プレスローラ2Bが第2版胴1Bの外周面1bに圧接さ
れ、第2版胴1Bを用いた単色印刷が行われる。第1駆
動モータ54A、第3駆動モータ54C、第4駆動モー
タ54Dがオンすると、プレスローラ2A,2C,2D
が反時計回り方向にそれぞれ回転駆動され、各送風駆動
モータのオンにより気流が発生し、各気流が各流路を通
り各噴出口から各印刷部の近傍に噴き出される。
【0145】ステップD14で第4版胴検知センサ19
0がオンでなければ、第2版胴1Bと第3版胴1Cが装
置本体1000に装着されているものとして、ステップ
D25に進み2色選択印刷モードとなる。そしてステッ
プD26において、第2ソレノイド43Bと第3ソレノ
イド43Cをオンし、ステップD27で第1駆動モータ
54Aと第4駆動モータ54Dをオンし、ステップD1
1(図20)において全ての送風駆動モータをオンして
終了する。
【0146】ステップD14からステップD27を経て
ステップD11へ到るまでの間では、第2ソレノイド4
3Bと第3ソレノイド43Cのオンによりストッパ41
B,41Cがそれぞれ離脱位置におかれるので、アーム
部材40B,40Cが時計回り方向に回動する。そし
て、プレスローラ2Bが第2版胴1Bの外周面1bに、
プレスローラ2Cが第3版胴1Cの外周面1cにそれぞ
れ圧接し、第2版胴1Bと第3版胴1Cを用いた2色印
刷が行われる。第1駆動モータ54Aと第4駆動モータ
54Dがオンすると、プレスローラ2A,2Dが反時計
回り方向にそれぞれ回転駆動され、各送風駆動モータの
オンにより気流が発生し、各気流が各流路を通り各噴出
口から各印刷部の近傍に噴き出される。
【0147】図22に示すステップD28において、第
3版胴検知センサ189がオン状態であるとステップD
29に進み、オンでなければステップD36に進む。ス
テップD29で第4版胴検知センサ190がオンである
と、第3版胴1Cと第4版胴1Dが装置本体1000に
装着されているものとして、ステップD30に進み2色
選択印刷モードとなる。そして、ステップD31におい
て、第3ソレノイド43Cと第4ソレノイド43Dの2
つをオンし、ステップD32で第1駆動モータ54Aと
第2駆動モータ54Bをオンし、ステップD11(図2
0)において全ての送風駆動モータをオンして終了す
る。
【0148】ステップD28からステップD32を経て
ステップD11へ到るまでの間では、第3ソレノイド4
3Cと第4ソレノイド43Dのオンによりストッパ41
C,41Dがそれぞれ離脱位置におかれ、アーム部材4
0C,40Dが時計回り方向に回動する。そして、プレ
スローラ2Cが第2版胴1Cの外周面1cに、プレスロ
ーラ2Dが第4版胴1Dの外周面1dにそれぞれ圧接さ
れ、第3版胴1C及び第4版胴1Dを用いた2色印刷が
行われる。第1駆動モータ54Aと第2駆動モータ54
Bがオンすると、プレスローラ2A,2Bが反時計回り
方向にそれぞれ回転駆動され、各送風駆動モータのオン
により気流が発生し、各気流が各流路を通り各噴出口か
ら各印刷部の近傍に噴き出される。
【0149】ステップD36で第4版胴検知センサ19
0がオンであると、第4版胴1Dだけが装置本体100
0に装着されているものとして、ステップD37に進み
単色選択印刷モードとなりステップD38へ進み、オン
でなければ全ての版胴が装着されていないものとして本
制御を終了する。ステップD38では第4ソレノイド4
3Dだけをオンし、ステップD39で第1、第2、第3
の各駆動モータ54A,54B,54Cをオンし、ステ
ップD11(図20)において全ての送風駆動モータを
オンして終了する。
【0150】ステップD36からステップD39を経て
ステップD11へ到るまでの間では、第4ソレノイド4
3Dのオンによりストッパ41Dが離脱位置におかれ、
アーム部材40Dが時計回り方向に回動してプレスロー
ラ2Dが第4版胴1Dの外周面1dに圧接され、第4版
胴1Dを用いた単色印刷が行われる。第1駆動モータ5
4A、第2駆動モータ54B、第3駆動モータ54Cが
オンすると、プレスローラ2A,2B,2Cが反時計回
り方向にそれぞれ回転駆動され、各送風駆動モータのオ
ンにより気流が発生し、各気流が各流路を通り各噴出口
から各印刷部の近傍に噴き出される。
【0151】ステップD29で第4版胴検知センサ19
0がオンでないと、第3版胴1Cだけが装置本体100
0に装着されているものとして、ステップD33に進み
単色選択印刷モードとなりステップD34に進む。ステ
ップD34では第3ソレノイド43Cだけをオンし、ス
テップD35で第1,第2,第4の各駆動モータ54
A,54C,54Dをオンし、ステップD11(図2
0)において全ての送風駆動モータをオンして終了す
る。
【0152】ステップD29からステップD35を経て
ステップD11へ到るまでの間では、第3ソレノイド4
3Cのオンによりストッパ41Cが離脱位置におかれて
アーム部材40Cが時計回り方向に回動し、プレスロー
ラ2Cが第3版胴1Cの外周面1cに圧接されて第3版
胴1Cを用いた単色印刷が行われる。第1駆動モータ5
4A、第2駆動モータ54B、第4駆動モータ54Dが
オンすると、プレスローラ2A,2B,2Dが反時計回
り方向にそれぞれ回転駆動され、各送風駆動モータのオ
ンにより気流が発生し、各気流が各流路を通り各噴出口
から各印刷部の近傍に噴き出される。
【0153】図23に示すステップD41において、第
3版胴検知センサ189がオン状態であるとステップD
42に進み、オンでなければステップD46に進む。ス
テップD42で第4版胴検知センサ190がオンである
と、第1版胴1Aと第3版胴1Cと第4版胴1Dが装置
本体1000に装着されているものとして、ステップD
43に進み3色選択印刷モードとなる。そしてステップ
D44において、第1ソレノイド43Aと第3ソレノイ
ド43Cと第4ソレノイド43Dの3つをオンし、ステ
ップD45で第2駆動モータ54Bだけをオンし、ステ
ップD11(図20)において全ての送風駆動モータを
オンして終了する。
【0154】ステップD41からステップD45を経て
ステップD11へ到るまでの間では、第1ソレノイド4
3A、第3ソレノイド43C、第4ソレノイド43Dの
オンにより、ストッパ41A,41C,41Dがそれぞ
れ離脱位置におかれるので、アーム部材40A,40
C,40Dが時計回り方向に回動する。そして、プレス
ローラ2Aが第1版胴1Aの外周面1aに、プレスロー
ラ2Cが第1版胴1Cの外周面1cに、プレスローラ2
Dが第4版胴1Dの外周面1dにそれぞれ圧接され、第
1版胴1Aと第3版胴1Cと第4版胴1Dを用いた3色
印刷が行われる。第2駆動モータ54Bがオンすると、
プレスローラ2Bだけが反時計回り方向に回転駆動さ
れ、各送風駆動モータのオンにより気流が発生し、各気
流が各流路を通り各噴出口から各印刷部の近傍に噴き出
される。
【0155】ステップD46で第4版胴検知センサ19
0がオンであると、第1版胴1Aと第4版胴1Dが装置
本体1000に装着されているものとして、ステップD
47に進み2色選択印刷モードとなりステップD48に
進む。ステップD48では第1ソレノイド43Aと第4
ソレノイド43Dをオンし、ステップD49で第2駆動
モータ54Bと第3駆動モータ54Cをオンし、ステッ
プD11(図20)において全ての送風駆動モータをオ
ンして終了する。
【0156】ステップD46からステップD49を経て
ステップD11へ到るまでの間では、第1ソレノイド4
3Aと第4ソレノイド43Dのオンによりストッパ41
A,43Dがそれぞれ離脱位置におかれるので、アーム
部材40A,40Dが時計回り方向に回動する。そし
て、プレスローラ2Aが第1版胴1Aの外周面1aに、
プレスローラ2Dが第4版胴1Dの外周面1dにそれぞ
れ圧接され、第1版胴1Aと第4版胴1Dを用いた2色
印刷が行われる。第2駆動モータ54Bと第3駆動モー
タ54Cがオンすると、プレスローラ2B,2Cが反時
計回り方向にそれぞれ回転駆動され、各送風駆動モータ
のオンにより気流が発生し、各気流が各流路を通り各噴
出口から各印刷部の近傍に噴き出される。
【0157】ステップD46で第4版胴検知センサ19
0がオンでないと、第1版胴1Aだけが装置本体100
0に装着されているものとして、ステップD50に進み
単色選択印刷モードとなりステップD51に進む。ステ
ップD51では第1ソレノイド43Aだけをオンし、ス
テップD52で第2、第3及び第4の各駆動モータ54
B,54C,54Dをオンし、ステップD11(図2
0)において全ての送風駆動モータをオンして終了す
る。
【0158】ステップD46からステップD52を経て
ステップD11へ到るまでの間では、第1ソレノイド4
3Aのオンによりストッパ41Aが離脱位置におかれる
ので、アーム部材40Aだけが時計回り方向に回動す
る。そして、プレスローラ2Aが第1版胴1Aの外周面
1aに圧接され、第1版胴1aだけを用いた単色印刷が
行われる。第2駆動モータ54Bと第3駆動モータ54
Cと第4駆動モータ54Dがオンすると、プレスローラ
2B,2C,2Dが反時計回り方向にそれぞれ回転駆動
され、各送風駆動モータのオンにより気流が発生し、各
気流が各流路を通り各噴出口から各印刷部の近傍に噴き
出される。
【0159】ステップD42で第4版胴検知センサ19
0がオンでないと、第1版胴1Aと第3版胴1Cが装置
本体1000に装着されているものとして、ステップD
53に進み2色選択印刷モードとなりステップD54に
進む。ステップD54では第1ソレノイ43Aと第3ソ
レノイド43Cをオンし、ステップD55で第2駆動モ
ータ54Bと第4駆動モータ54Dをオンし、ステップ
D11(図20)において全ての送風駆動モータをオン
して終了する。
【0160】ステップD42からステップD55を経て
ステップD11へ到るまでの間では、第1ソレノイド4
3Aと第3ソレノイド43Cのオンによりストッパ41
A,41Cがそれぞれ離脱位置におかれるので、アーム
部材40A,40Cが時計回り方向に回動する。そし
て、プレスローラ2Aが第1版胴1Aの外周面1aに、
プレスローラ2Cが第3版胴1Cの外周面1cにそれぞ
れ圧接され、第1版胴1Aと第3版胴1Cを用いた2色
印刷が行われる。第2駆動モータ54Bと第4駆動モー
タ54Dがオンすると、プレスローラ2B,2Dが反時
計回り方向にそれぞれ回転駆動され、各送風駆動モータ
のオンにより気流が発生し、各気流が各流路を通り各噴
出口から各印刷部の近傍に噴き出される。
【0161】図24に示すステップD56において、第
4版胴検知センサ190がオン状態であると、第1版胴
1A、第2版胴1B、第4版胴1Dが装置本体1000
に装着されているものとして、ステップD57に進み3
色選択印刷モードとなる。そして、ステップD58にお
いて第1ソレノイド43A、第2ソレノイド43B、第
4ソレノイド43Dの3つをオンし、ステップD59で
第3駆動モータ54Cだけをオンし、ステップD11
(図20)において全ての送風駆動モータをオンして終
了する。
【0162】ステップD56からステップD59を経て
ステップD11へ到るまでの間では、第1ソレノイド4
3Aと第2ソレノイド43Bと第4ソレノイド43Dの
オンによりストッパ41A,41B,41Dがそれぞれ
離脱位置におかれるので、アーム部材40A,40B,
40Dが時計回り方向に回動する。そして、プレスロー
ラ2Aが第1版胴1Aの外周面1aに、プレスローラ2
Bが第2版胴1Bの外周面1bに、プレスローラ2Dが
第4版胴1Dの外周面1dにそれぞれ圧接され、第1版
胴1Aと第2版胴1Bと第4版胴1Dを用いた3色印刷
が行われる。第3駆動モータ54Cがオンすると、プレ
スローラ2Cだけが反時計回り方向に回転駆動され、各
送風駆動モータのオンにより気流が発生し、各気流が各
流路を通り各噴出口から各印刷部の近傍に噴き出され
る。
【0163】ステップD56で第4版胴検知センサ19
0がオンでないと、第1版胴1Aと第2版胴1Bが装置
本体1000に装着されているものとして、ステップD
60に進み2色選択印刷モードとなりステップD61に
進む。ステップD61では第1ソレノイド43Aと第2
ソレノイド43Bをオンし、ステップD62で第3駆動
モータ54Cと第4駆動モータ54Dをオンし、ステッ
プD11(図20)において全ての送風駆動モータをオ
ンして終了する。
【0164】ステップD56からステップD62を経て
ステップD11へ到るまでの間では、第1ソレノイド4
3Aと第2ソレノイド43Bのオンによりストッパ41
A,41Bがそれぞれ離脱位置におかれるので、アーム
部材40A,40Bが時計回り方向に回動する。そし
て、プレスローラ2Aが第1版胴1Aの外周面1aに、
プレスローラ2Bが第2版胴1Bの外周面1bにそれぞ
れ圧接され、2色印刷が行われる。第3駆動モータ54
Cと第4駆動モータ54Dがオンすると、プレスローラ
2C,2Dが反時計回り方向にそれぞれ回転駆動され、
各送風駆動モータのオンにより気流が発生し、各気流が
各流路を通り各噴出口から各印刷部の近傍に噴き出され
る。
【0165】例えば、図10に示す第1〜第4の版胴の
内、第1版胴1Aと第2版胴1Bが装着されていない場
合は、自動的に第3版胴1Cと第4版胴1Dを用いた2
色選択印刷モードが設定され、第1版胴1Aが装着され
ていない場合は、自動的に第2版胴1Bと第3版胴1C
と第4版胴1Dを用いた3色選択印刷モードが設定され
る。このように、装置本体1000に対する版胴の有無
により印刷に使用する版胴が自動的に選択されるので、
オペレータが版胴の着脱状態を気にしなくてよく、誤操
作を防止することができる。特に本形態のように版胴が
4つも有る多色印刷装置においては、版胴の装着状態を
確認しないで済むことは装置を利用する上で操作性を向
上することになるので大変好ましい。
【0166】無論本形態においても、装置本体1000
に装着されない版胴に対応するプレスローラは、各保持
手段によって離間位置に保持された状態で回転駆動さ
れ、かつ各印刷部には版胴側から気流が送風される。こ
のため、版胴の装着されていない印刷部を印刷用紙22
が通過する場合でも、印刷用紙22は、各噴出口から噴
き出される気流によって回転駆動しているプレスローラ
に押し付けられるため、十分な搬送力を得られ、搬送力
不足による搬送不良や用紙ジャムを確実に防止すること
ができる。
【0167】各形態では、配風手段6A,6B,6D,
6E,6Cを全て駆動させて印刷部18,19,18
0,190の近傍に対して気流を供給し、印刷用紙22
の各版胴に対する巻き上がり等をも考慮しているが、こ
のような印刷用紙22の巻き上がりを考慮しなければ、
離脱位置に保持されたプレスローラ側や、版胴の装着さ
れていない側のプレスローラの近傍にだけ気流を供給す
べく、送風駆動モータ59A,59B,59D,59
E,59Cの駆動を制御手段80,280で制御するよ
うにしてもよい。このように制御すると、各送風駆動モ
ータによる気流の噴き出し音を小さくしながらモータの
駆動率を低減できるので、装置の静粛性を高めつつ耐久
性を向上することができる。
【0168】各形態において、各版胴間に配置した配風
手段6B,6D,6Eは、1つの送風駆動モータで発生
させた気流を、1つ流路60B,60D,60Eを分割
して各印刷部の近傍に供給しているが、送風駆動モータ
を2つ設け、各流路も2つに独立して形成し、各印刷部
に対してそれぞれ独立して気流を供給する構成の配風手
段6B,6D,6Eとしてもよい。
【0169】本発明は、感熱デジタル製版一体型の孔版
印刷装置を構成するものに限らず、例えば製版給版装置
や排版装置を持たず、装置本体100,1000と別体
に配設した製版装置で製版したものを各版胴に巻装した
り、印刷後に各版胴から使用済みのマスタを剥離しても
よく、各製版給版装置及び各排版装置を装置本体10
0,1000に必ずしも具備していなくても良い。製版
するためのデータは、上記したように原稿読取装置で読
み取ったデータでもよいし、あるいは孔版印刷装置と個
別に設けたコンピュータ等の外部入出力装置で作成ある
いは出力されるデータであっても良い。本発明におい
て、「色選択印刷モード」とは、複数の版胴のうちから
単に印刷に使用する版胴を選択するモードを含むもので
ある。
【0170】
【発明の効果】請求項1、2記載の発明によれば、色選
択印刷モードが選択されると、この色選択印刷モードで
使用されない版胴に対して接離可能な印圧部材が保持手
段によって版胴から離間した位置に保持されるので、印
刷に使用しない版胴と印圧部材の接触が無くなり、従来
のように無製版のマスタを版胴の外周面に巻装しなくて
も済み、印刷コストを低減することができる。
【0171】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の多色孔版印刷装置において、色選択印刷モード中に
おいて複数の版胴の中から任意の版胴が選択されると、
制御手段によって電磁アクチュエータが駆動され、選択
された版胴に対して印圧部材の外周面が接触する位置を
占めるので、この選択された版胴による印刷が行えると
共に、選択されない版胴に対応する印圧部材が版胴から
離間した位置に保持手段で保持されるので、印刷に使用
しない版胴と印圧部材の接触を無くしながら、色選択印
刷モードにおける版胴を選択することができ、従来のよ
うに無製版のマスタを版胴の外周面に巻装しなくてもよ
く、印刷コストを低減しながら装置の使い勝手がよくな
る。
【0172】請求項4、5記載の発明によれば、請求項
2記載の多色孔版印刷装置において、版胴の有無に応じ
て印刷モードが全色印刷モードや色選択印刷モードに切
り替えられると共に、色選択印刷モードに切り替えられ
ると、制御手段によって電磁アクチュエータが駆動さ
れ、版胴有無検知手段で検知された版胴に対して印圧部
材が接触する位置を占めるので、検知された版胴による
印刷が行えると共に、検知されない版胴に対応する印圧
部材は、版胴から離間した位置に保持手段で保持された
ままなので、印刷に使用しない版胴と印圧部材の接触を
無くしながら、従来のように無製版のマスタを版胴の外
周面に巻装しなくても済み、印刷コストを低減しながら
装置の使い勝手がよく、誤操作も低減して装置の信頼性
が高くなる。
【0173】請求項7記載の発明によれば、請求項1乃
至6の何れか1つに記載の多色孔版印刷装置において、
印圧部材が駆動手段によって各版胴の印刷時における回
転方向と同方向に回転駆動されるので、版胴と離間した
位置に保持手段で保持された印圧部材であっても印刷用
紙に十分な搬送方向への搬送力を与えることができ、印
刷に使用しない版胴に対する無製版マスタの使用を無く
して印刷コストの低減を図りながら、印圧部材による印
圧がなくても印刷用紙に対して十分な搬送力を与えら
れ、印刷用紙の搬送不良を防止することができる。
【0174】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の多色孔版印刷装置において、送風源で発生した気流
が各版胴と各印圧部材の対向部近傍に搬送された印刷用
紙に対して版胴側から噴き付けられ、印圧部材が保持手
段によって版胴から離間した位置に保持された状態でも
版胴の印刷時における回転方向と同方向に回転駆動され
る印圧部材に向かって印刷用紙が押し付けられること
で、印刷用紙に印圧部材の回転が効率よく伝達されるの
で、印刷用紙に対してより十分な搬送方向への搬送力を
与えることができ、印刷用紙の搬送不良をより確実に防
止することができる。
【0175】請求項6、9記載の発明によれば、全色印
刷モードと色選択印刷モードとを切り替えることができ
るので、用途に応じた印刷を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す多色孔版印刷
装置の構成図である。
【図2】印圧部材と保持手段と駆動手段の構成を示す拡
大図である。
【図3】保持手段の動作と印圧部材の動作を示す拡大図
である。
【図4】配風手段の構成と動作並びに第1版胴が選択さ
れた時の印刷用紙に対する作用を示す拡大図である。
【図5】第1の実施の形態に係る制御手段の構成とそれ
につながる各部のブロック図である。
【図6】制御手段による制御の一形態を示すフローチャ
ートである。
【図7】第2版胴が選択された時の印刷用紙に対する作
用を示す拡大図である。
【図8】制御手段による制御の別形態を示すフローチャ
ートである。
【図9】一方の版胴の非装着時における印刷用紙に対す
る作用を示す拡大図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態を示す多色孔版印
刷装置の構成図である。
【図11】第3版胴と第4版胴に対応する印圧部材と保
持手段と駆動手段の構成を示す拡大図である。
【図12】第2の実施の形態に係る第1版胴と第2版胴
の近傍に配置された各部の構成と動作を示す拡大図であ
る。
【図13】第2の実施の形態に係る第3版胴と第4版胴
の近傍に配置された各部の構成と動作を示す拡大図であ
る。
【図14】第2の実施の形態に係る制御手段とそれにつ
ながる各部のブロック図である。
【図15】図14に示す制御手段による制御の一形態を
示すフローチャートである。
【図16】図15に示すにつながるフローチャートで
ある。
【図17】図16に示す12(丸付き)につながるフロー
チャートである。
【図18】図15に示すにつながるフローチャートで
ある。
【図19】図15に示すにつながるフローチャートで
ある。
【図20】図14に示す制御手段による制御の別形態を
示すフローチャートである。
【図21】図20に示すにつながるフローチャートで
ある。
【図22】図21に示すにつながるフローチャートで
ある。
【図23】図20に示すにつながるフローチャートで
ある。
【図24】図20に示すにつながるフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D 版胴 1a,1b,1c,1d 版胴の外周
面 2A,2B,2C,2D 印圧部材 2a,2b,2c,2d 印圧部材の
外周面 5A,5B,1C,1D 保持手段 6A,6B,6C,6D,6E 配風手段 22 印刷用紙 40A,40B,40C,40D アーム部材 41A,41B,41C,41D ストッパ 42A,42B,42C,42D 付勢手段 43A,43B,43C,43D 電磁アクチ
ュエータ 54A,54B,54C,54D 駆動手段 58A,58B,58C,58D,58E 送風源 60A,60B,60C,60D,60E 流路 74,75 印刷モード
選択手段 76,77,176,177 版胴選択手
段 80,280 制御手段 89,90,189,190 版胴有無検
知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 直樹 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1・東北リコー株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なる色のインキを内部に有する複数の版
    胴と、各版胴にそれぞれ接離可能に設けられた複数の印
    圧部材とを備え、これら版胴と印圧部材を用いて印刷用
    紙を挟持して印刷を行う印刷モードを備えた多色孔版印
    刷装置において、 上記印刷モードが複数の版胴と複数の印圧部材の内の任
    意の版胴と印圧部材により印刷用紙を挟持して印刷する
    色選択印刷モードの場合に、色選択印刷モードで使用さ
    れない印圧部材をそれに対応する版胴から離間した位置
    に保持する保持手段を備えた多色孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の多色孔版印刷装置におい
    て、 上記保持手段は、上記印圧部材を回転自在に支持し、印
    圧部材の外周面が版胴の外周面に圧接する押圧位置と版
    胴の外周面から離れた離間位置へと上記印圧部材を移動
    するアーム部材と、上記アーム部材と係脱可能に設けら
    れ上記離間位置において上記アーム部材を係止するスト
    ッパと、上記ストッパを上記アーム部材との係止方向に
    付勢する付勢手段と、上記アーム部材との離脱位置に向
    かって上記ストッパを移動する電磁アクチュエータとを
    有する多色孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の多色孔版印刷装置におい
    て、 上記複数の版胴の中から任意の版胴を選択する版胴選択
    手段と、 上記印刷モードが色選択印刷モードである場合に上記版
    胴選択手段で選択された版胴に対応する印圧部材の外周
    面が選択された版胴の外周面と接触する位置を占めるよ
    うに、上記ストッパを離脱位置に移動すべく上記電磁ア
    クチュエータを駆動する制御手段とを有する多色孔版印
    刷装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の多色孔版印刷装置におい
    て、 上記各版胴の有無を検知する複数の版胴有無検知手段
    と、 上記版胴有無検知手段からの検知情報に基づき上記印刷
    モードを上記各版胴と各印圧部材によりそれぞれ印刷用
    紙を挟持して印刷する全色印刷モードまたは上記色選択
    印刷モードに切り替えると共に、切り替えられた印刷モ
    ードが色選択印刷モードである場合に上記版胴有無検知
    手段で検知された版胴に対応する印圧部材の外周面が検
    知された版胴の外周面と接触する位置を占めるように、
    上記ストッパを離脱位置に移動すべく上記電磁アクチュ
    エータを駆動する制御手段とを有する多色孔版印刷装
    置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の多色孔版印刷装置におい
    て、 上記制御手段は、上記版胴有無検知手段の少なくとも1
    つから検知情報が出力された場合には色選択印刷モード
    を選択し、上記版胴有無検知手段の全てから検知情報が
    出力された場合には全色印刷モードを選択する多色孔版
    印刷装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5の何れか1つに記載の多色
    孔版印刷装置において、 上記全色印刷モードと上記色選択印刷モードとを選択す
    る印刷モード選択手段を有する多色孔版印刷装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6の何れか1つに記載の多色
    孔版印刷装置において、 上記各印圧部材を各版胴との対向部において各版胴の印
    刷時における回転方向と同方向に回転駆動する駆動手段
    を有する多色孔版印刷装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の多色孔版印刷装置におい
    て、 気流を発生させる送風源と、この送風源からの気流を各
    版胴と各印圧部材との対向部近傍に版胴側から供給する
    流路とを有する配風手段を備えた多色孔版印刷装置。
  9. 【請求項9】異なる色のインキを内部に有する複数の版
    胴と、上記各版胴にそれぞれ接離可能に設けられた複数
    の印圧部材とを備えた多色孔版印刷装置において、 各版胴と各印圧部材によりそれぞれ印刷用紙を挟持して
    印刷する全色印刷モードと、上記複数の版胴と複数の印
    圧部材の中における任意の版胴と印圧部材により印刷用
    紙を挟持して印刷する色選択印刷モードとを選択する印
    刷モード選択手段を有する多色孔版印刷装置。
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