JP2007144830A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】両面記録時における画像記録効率の低下や消費電力の増大を伴うことなく、記録面の擦れによる搬送手段の汚れや画像品質の低下を防止可能なインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェット記録装置100において画像記録を行う場合、搬送ベルト2が反時計回りに回転を開始し、用紙3が給紙トレイ4から搬送ベルト2上へ搬送され、所定のタイミングによりインクジェットヘッド1a〜1dによって所定のフルカラー画像が記録される。搬送ベルト2の下方には上流側から順にヒータ31及びスイッチバック装置13が配置されている。両面記録モードの場合、用紙3は静電吸着により搬送ベルト2に吸着された状態で搬送され、ヒータ31を通過する際に画像記録面のインクが乾燥された後、スイッチバック装置13により表裏が反転される。
【選択図】図2
【解決手段】インクジェット記録装置100において画像記録を行う場合、搬送ベルト2が反時計回りに回転を開始し、用紙3が給紙トレイ4から搬送ベルト2上へ搬送され、所定のタイミングによりインクジェットヘッド1a〜1dによって所定のフルカラー画像が記録される。搬送ベルト2の下方には上流側から順にヒータ31及びスイッチバック装置13が配置されている。両面記録モードの場合、用紙3は静電吸着により搬送ベルト2に吸着された状態で搬送され、ヒータ31を通過する際に画像記録面のインクが乾燥された後、スイッチバック装置13により表裏が反転される。
【選択図】図2
Description
本発明は、用紙等の記録媒体にインクを吐出することによって画像記録を行うインクジェット記録装置に関し、特に、記録媒体の両面に画像記録可能なインクジェット記録装置に関する。
従来、複写機、プリンタ等の電子写真方式を用いた画像形成装置においては、用紙の片面に画像を形成した後、その用紙を排出せずに再度画像形成部に搬送し、他方の面にも画像を形成する両面記録方式のものが広く用いられている。このような両面記録方式の画像形成装置においては、片面に画像が形成された用紙を反転させる反転手段と、反転した用紙を画像形成部へ再搬送する再搬送手段とを備えている。両面記録方式のインクジェット記録装置の概略構成を図5に示す。
図5において、100はインクジェット記録装置であり、ここでは一例としてカラー印刷を行うカラーインクジェットプリンタを示している。インクジェット記録装置100内には4つのインクジェットヘッド1a、1b、1c及び1dが、搬送ベルト2の近傍に配設されている。これらのインクジェットヘッド1a〜1dは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのインクが充填されたインクタンク(図示せず)が搭載されている。
インクジェットヘッド1a〜1dは、印字幅方向(図の紙面方向)に掛け渡されたガイド軸(図示せず)に沿って往復移動することにより、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。なお、インクタンクは各インクジェットヘッド1a〜1dと一体的に構成しても良いし、インクタンクを分離可能に構成して、インクが無くなった時にインクタンクだけを交換するようにしても構わない。インクジェットヘッド1a〜1dのインクの吐出方式としては、例えば、図示しないピエゾ素子を用いてインクを押し出すピエゾ方式や、発熱体によって気泡を発生させ、圧力をかけてインクを吐出するサーマルインクジェット方式が挙げられる。
用紙(記録媒体)3は、装置右側の給紙トレイ4内に収容されており、給紙ローラ5及び給紙ローラ5に圧接され従動回転する従動ローラ6を介してループ状の搬送ベルト2上へ供給され、各インクジェットヘッド1a〜1dの位置へと搬送される。搬送ベルト2には誘電体樹脂製のシートが用いられ、その両端部を互いに重ね合わせて接合しエンドレス形状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられる。
搬送ベルト2は、給紙側(上流側)のベルトローラ7と、排紙側(下流側)のベルトローラ8とに掛け渡されており、搬送ベルト2が反時計回り(図の矢印X方向)に回転を開始すると、用紙3が給紙トレイ4から搬送ベルト2上へ搬送される。このとき画像書き出し信号がONとなり、所定のタイミングにより最上流側のインクジェットヘッド1aによりシアンのインクが用紙3上に吐出され、シアンの画像が記録される。以後、上述と同様の方法によりインクジェットヘッド1b〜1dによってそれぞれマゼンタ、イエロー及びブラックの画像が記録される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために用紙3に対し予め定められた所定の位置関係をもって形成される。
フルカラー画像が記録された用紙3は、複数方向に分岐した分岐部に設けられた分岐部材9により搬送方向が振り分けられる。片面のみに画像を記録する場合(片面記録モード)は、用紙3は搬送ベルト2から離脱しそのまま排出ローラ10及び従動ローラ11によって装置本体外に設けられた排紙トレイ12へと搬送される。
一方、用紙の両面に画像を記録する場合(両面記録モード)は、用紙3は分岐部材9でスイッチバック装置13方向に振り分けられ、スイッチバック装置13内のフィードローラ対14を逆回転させて搬送方向が切り換えられた後、分岐部材9の揺動により画像記録面を搬送ベルト2側に向けた状態で両面搬送路18へ振り分けられ、搬送ベルト2及び搬送ローラ対15、16により画像記録面が下向きの状態でインクジェットヘッド1a〜1dに再搬送される。そして、次の画像が用紙3の画像が記録されていない側の面(以下、非画像記録面という)に記録された後、搬送ベルト2から離脱して排出ローラ10及び従動ローラ11によって排紙トレイ12に排出される。
両面記録方式の画像形成装置においては、上述したようなスイッチバック装置13を用いて用紙を反転させ、両面への記録を行うのが一般的であるが、インクジェット記録の場合はインクの乾燥に時間を要するため、フィードローラ対14や搬送ベルト2によって記録直後の画像が擦られ、フィードローラ対14や搬送ベルト2にインクが付着したり、画像品質が低下したりするという問題点があった。
そこで、記録面の擦れによる搬送手段の汚れや画像品質の低下を抑制する方法が提案されており、例えば特許文献1には、両面記録時において、片面の記録終了後の用紙を一旦装置本体外に排出して乾燥させた後、再度装置内部へ用紙を送り込むインクジェット記録装置が開示されている。また、特許文献2には、両面記録時において、片面の記録終了後の用紙をスイッチバック位置で所定時間停止させ、用紙に吐出されたインクを乾燥させてから記録部へ再給紙を行うインクジェット記録装置が開示されている。しかしながら、特許文献1、2の方法ではインクを自然乾燥させているため、乾燥時間が長くなって両面記録時の記録効率が低下するという問題点があった。
また、特許文献3には、用紙の両面に記録される画像の範囲や濃度等に基づいて各面のインク乾燥時間を推定し、乾燥時間の短い側の画像から順に記録を行うことにより記録効率を向上させるインクジェットプリンタの両面記録方法が開示されているが、特許文献1、2と同様にインクを自然乾燥させるため記録効率がさほど向上せず、特に両面の乾燥時間が同程度の場合には有効な方法とはいえなかった。また、複数ページの両面記録を行う場合は表裏が逆転した記録用紙が混在して排出されてしまい、ページ番号の整合性がとれなくなるという問題点もあった。
一方、特許文献4には、インクを乾燥させるためのヒータを備えたインクジェットプリンタが開示されているが、特許文献4の方法では両面記録時の記録効率を低下させることなく画質の劣化を防止できる反面、ヒータにより消費電力が増大するため、装置のランニングコスト上昇の原因となる。
特開2004−291654号公報
特開2004−224057号公報
特開2005−1251号公報
特開平7−1749号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、両面記録時における画像記録効率の低下や消費電力の増大を伴うことなく、記録面の擦れによる搬送手段の汚れや画像品質の低下を防止可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、記録媒体を搬送するループ状の搬送手段と、該搬送手段により搬送される記録媒体表面にインクを吐出するインクジェットヘッドと、記録媒体の搬送方向を切り換えて前記搬送手段に対する記録媒体の表裏を反転させるスイッチバック装置と、を備え、記録媒体の片面に画像記録を行う片面記録モードと記録媒体の両面に画像記録を行う両面記録モードとを実行可能なインクジェット記録装置において、前記搬送手段に沿って前記インクジェットヘッドの下流側且つ前記スイッチバック装置の上流側に配置され、前記インクジェットヘッドにより記録媒体表面に吐出されたインクの乾燥を行う乾燥手段と、前記搬送手段へ記録媒体を吸着させる吸着手段と、該吸着手段及び前記乾燥手段のON/OFFを制御する制御手段と、が設けられており、前記制御手段は、前記両面記録モードの実行時に、記録媒体を前記搬送手段に吸着させた状態で搬送しながら前記乾燥手段により記録媒体の片面に吐出されたインクを乾燥させた後、前記スイッチバック装置により記録媒体の表裏を反転させて前記インクジェットヘッドに再搬送することを特徴としている。
また、本発明は、上記構成のインクジェット記録装置において、前記吸着手段による記録媒体の吸着は、静電吸着若しくは減圧吸着により行われることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成のインクジェット記録装置において、前記制御手段は、前記両面記録モードの実行時に記録媒体の片面に画像が記録されてから記録媒体が前記スイッチバック装置に搬送されるまでの間、前記乾燥手段をON状態とすることを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、両面記録モードにおいて記録媒体の片面に吐出されたインクはスイッチバック装置に到達するまでに乾燥手段により乾燥されるため、未乾燥インクによる搬送手段の汚れや画像品質の低下が生じるおそれがなくなる。また、記録媒体の搬送を継続しながらインクの乾燥を行うことができるため、両面記録モードにおける画像記録処理効率を高めることができ、さらに片面記録モードの場合は乾燥手段をOFF状態にしておくことで画像形成装置の消費電力を低減することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成のインクジェット記録装置において、静電吸着若しくは減圧吸着により記録媒体を搬送手段に吸着させることにより、簡易な構成で搬送手段への記録媒体の吸着を実現することができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1又は第2の構成のインクジェット記録装置において、両面記録モードの実行時に乾燥手段のON状態を必要最小限とすることにより、画像形成装置の消費電力を一層低減することができる。
以下に本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明のインクジェット記録装置1の構成を示すブロック図である。従来例の図5と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。インクジェット記録装置100には制御部20が備えられており、制御部20には、インターフェース21、ROM22、RAM23、エンコーダ24、モータ制御回路25、インクジェットヘッド制御回路26、及び電圧制御回路27等が接続されている。
インターフェース21は、例えば、図示しないパソコン等のホスト装置とデータの送受信を行う。そして、制御部20は、インターフェース21を介して受信された画像データに基づいて各種制御回路に制御信号を出力する。
ROM22は、インクジェットヘッド1a〜1dを駆動させて画像記録を行う際のプログラムや、後述する搬送ベルト2への用紙の吸着やヒータ31によるインクの乾燥を行う際の制御プログラム等を記憶している。RAM23は、制御部20がインターフェース21を介して受信した画像データを所定の領域に格納する。
エンコーダ24は、搬送ベルト2を駆動する排紙側のベルトローラ8に接続されており、ベルトローラ8の回転軸の回転変位量に応じてパルス列を出力する。制御部20は、エンコーダ24から送信されるパルス数をカウントすることで回転量を算出し、用紙の送り量(用紙位置)を把握する。そして制御部20は、エンコーダ24からの信号に基づいて、モータ制御回路25及びインクジェットヘッド制御回路26に制御信号を出力する。
モータ制御回路25は、制御部20からの出力信号により記録媒体搬送用モータ28とキャリッジ移動用モータ29を駆動する。記録媒体搬送用モータ28は駆動してベルトローラ6を回転させ、搬送ベルト2を図5の反時計回りに回動させて用紙を矢印X方向へと搬送する。また、キャリッジ移動用モータ29は駆動して、各色のインクジェットヘッド1a〜1dが搭載されるキャリッジ30を用紙幅方向に往復運動させる。
インクジェットヘッド制御回路26は、制御部20からの出力信号に基づいて、印刷データをインクジェットヘッド1a〜1dへ転送し、転送された印刷データに基づいてインクジェットヘッド1a〜1dからのインクの吐出を制御する。かかる制御と、記録媒体搬送用モータ28によって駆動する搬送ベルト2による用紙の搬送の制御と、キャリッジ移動用モータ29によるキャリッジ30の往復運動の制御とにより、用紙への記録処理が行われる。
電圧制御回路27は、制御部20からの出力信号に基づいて給紙側のベルトローラ7に電圧を印加することにより交番電界を発生させ、搬送ベルト2に用紙を静電吸着させる。静電吸着の解除は、制御部20からの出力信号に基づいてベルトローラ7又は8を接地させることにより行われる。また、制御部20は、用紙上に吐出されたインクを乾燥させるヒータ31のON、OFF制御も行う。なお、ここでは給紙側のベルトローラ7に電圧を印加する構成としたが、排紙側のベルトローラ8に電圧を印加する構成としても良い。
図2は、本発明のインクジェット記録装置の概略構成を示す側面断面図である。図1及び従来例の図5と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本発明においては、搬送ベルト2の下方にヒータ31を配置し、スイッチバック装置13をヒータ31の下流側に配置している。両面記録モードの場合、用紙3は静電吸着により搬送ベルト2に吸着された状態で、画像記録面がヒータ31に対向するように搬送され、ヒータ31を通過する際に画像記録面のインクが乾燥される。ヒータ31としては、赤外線放射式や温風吹き出し式等のように、非接触でインクを乾燥できるタイプのものが好ましい。
この構成により、用紙3がスイッチバック装置13に到達するまでにヒータ31によりインクが乾燥されるため、用紙3のスイッチバック時に画像記録面が擦れてフィードローラ対14や搬送ベルト2を汚染したり、画像品質が低下したりするおそれがなくなる。また、用紙3の搬送を継続しながらインクの乾燥を行うことができるため、両面記録モードにおける記録効率を向上できる。一方、片面記録モードの場合はヒータ31をOFF状態にしておくことで、消費電力を低減することができる。
なお、用紙3を搬送ベルト2に吸着させる方法としては静電吸着に限られるものではなく、例えば搬送ベルト2に微細な貫通孔を多数形成し、減圧装置により搬送ベルト2の内側から空気を吸引して用紙3を吸着させる減圧吸着を用いても良い。
図3は、本発明のインクジェット記録装置の動作を示すフローチャートである。図1及び図2を参照しながら、図3のステップに従い画像記録プロセスについて説明する。先ず、ユーザにより画像形成が開始されると(ステップS1)、給紙トレイ4から給紙ローラ5及び従動ローラ6により搬送ベルト2上に用紙3が搬送される(図2のAの位置)。そして、制御部20から電圧制御回路27へ制御信号が送信され、給紙側のベルトローラ7に所定の電圧が印加される(ステップS2)。これにより、用紙3は搬送ベルト2上に静電吸着される。
用紙3は、搬送ベルト2によりインクジェットヘッド1a〜1dの位置まで搬送され、インターフェース21を介して受信された画像データに基づいてインクジェットヘッド1a〜1dより順次インクが吐出され(ステップS3)、用紙3上の所定箇所にフルカラー画像が記録される。
次に、両面記録モードが設定されているか否かが判断され(ステップS4)、両面記録モードである場合は、制御部20からヒータ31へ制御信号が送信され、ヒータ31をONにする(ステップS5)。そして、用紙3は分岐部(図2のCの位置)において搬送ベルト2に吸着されたまま下方に搬送され、画像記録面がヒータ31に向けられた状態でヒータ31近傍(図2のDの位置)を通過し、インクの乾燥が行われる(ステップS6)。
用紙3がベルトローラ7の手前(図2のEの位置)を通過すると、制御部20から電圧制御回路27及びヒータ31へ制御信号が送信され、給紙側のベルトローラ7が接地されるとともに(ステップS7)ヒータ31がOFF状態となる(ステップS8)。そして、用紙3は搬送ベルト2から離間し、搬送ローラ対15及びフィードローラ対14により一旦スイッチバック装置13内に搬送される。
次に、フィードローラ対14が用紙3の後端を保持した状態でフィードローラ対14を逆転させるとともに、分岐部Fに設けられた分岐部材32を揺動させることにより、用紙3をスイッチバック装置13内から再び搬送ベルト2上(図2のBの位置)に搬送するスイッチバックを行う(ステップS9)。また、制御部20から電圧制御回路27へ制御信号が送信され、ベルトローラ7の接地が解除される(ステップS10)。これにより、用紙3の表裏が反転して画像記録面が下向きの状態で再び搬送ベルト2に吸着される。
そして、用紙3は非画像記録面を上向きにして再びインクジェットヘッド1a〜1dの位置まで搬送され、画像データに基づいてインクジェットヘッド1a〜1dより順次インクが吐出され(ステップS11)、用紙3の非画像記録面にフルカラー画像が記録される。その後、制御部20から電圧制御回路27へ制御信号が送信され、排紙側のベルトローラ8を接地するとともに(ステップS12)、分岐部Cに設けられた分岐部材9を揺動させることにより、用紙3は搬送ベルト2から離間し、排出ローラ10及び従動ローラ11により排出トレイ12上に排出される(ステップS13)。
一方、ステップS4において片面記録モードである場合は、用紙3の片面に画像記録を行った後、すぐに排紙側のベルトローラ8を接地させ(ステップS12)、分岐部Cに設けられた分岐部材9を揺動させることにより、用紙3は搬送ベルト2から離間し、排出ローラ10及び従動ローラ11により排出トレイ12上に排出される(ステップS13)。
ベルトローラ7、8の接地やヒータ31のON/OFF制御は、搬送ベルト2に沿って用紙位置を検知する複数の検知センサを設けておき、各検知センサからの信号に基づいて制御する構成としても良いし、給紙開始から用紙が所定位置を通過するまでの基準時間を用紙サイズ毎に予めROM22或いはRAM23に記憶しておき、基準時間及び給紙開始からの経過時間に基づいて用紙位置を算出して制御する構成としても良い。
なお、ここでは両面記録モードにおいて、片面の記録が終了した時点でヒータ31をONし、給紙側のベルトローラ7の接地とともにヒータ31をOFFとしたが、例えば両面記録モードが設定された時点でヒータ31をONとしても良く、両面記録が終了して排紙トレイ12に排紙された時点でヒータ31をOFFとしても良い。しかし、インクジェット記録装置100の消費電力を一層低減するためには、ヒータ31のON状態を必要最小限とする図3の制御とすることが好ましい。
また、図3ではステップS7において給紙側のベルトローラ7を接地し、ステップS12において排紙側のベルトローラ8を接地しているが、ベルトローラ7、8及び搬送ベルト2は電気的に接続されているため、ステップS7及びステップS12ではベルトローラ7、8の少なくとも一方を接地すれば搬送ベルト2への用紙の吸着が解除される。
その他、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記実施形態においては、給紙トレイ4から横方向に用紙を搬送するタイプのインクジェット記録装置を例に挙げて説明したが、本発明は図4に示すような、装置下部の給紙トレイ4から装置上面の排出トレイ1に向けて用紙を搬送する縦搬送タイプのインクジェット記録装置にも全く同様に適用可能である。
また、図1ではユーザからの入力をパソコン等の外部からインターフェース21を介して入力する構成としているが、これに限らず、インクジェット記録装置100に設けられた操作パネル等を用いて入力する構成としても構わない。また、本発明はインクジェットヘッドが印字幅方向に往復移動するシリアルヘッド方式のインクジェット記録装置に限らず、多数のインクジェットヘッドが所定のピッチで記録幅以上に固定されたラインヘッド方式のインクジェット記録装置にも適用でき、カラーインクジェットプリンタに限らず、ブラックのインクジェットヘッド1dのみを備えたモノクロインクジェットプリンタにも適用できるのはもちろんである。
本発明は、記録媒体を搬送するループ状の搬送手段と、該搬送手段により搬送される記録媒体表面にインクを吐出するインクジェットヘッドと、記録媒体の搬送方向を切り換えて搬送手段に対する記録媒体の表裏を反転させるスイッチバック装置と、を備え、記録媒体の片面に画像記録を行う片面記録モードと記録媒体の両面に画像記録を行う両面記録モードとを実行可能なインクジェット記録装置において、搬送手段に沿ってインクジェットヘッドの下流側且つスイッチバック装置の上流側に配置され、インクジェットヘッドにより片面に画像が形成された記録媒体表面の乾燥を行う乾燥手段と、搬送手段へ記録媒体を吸着させる吸着手段と、吸着手段及び乾燥手段のON/OFFを制御する制御手段と、が設けられており、制御手段は、両面記録モードの実行時に、記録媒体を搬送手段に吸着させた状態で搬送しながら乾燥手段により表面のインクを乾燥させた後、スイッチバック装置により記録媒体の表裏を反転させてインクジェットヘッドに再搬送する。
これにより、両面記録モードにおいて記録媒体の片面に吐出されたインクは乾燥手段により十分に乾燥された後、下流側のスイッチバック装置に到達するため、画像記録面が乾燥しないうちにスイッチバックされて搬送手段に擦れることによる搬送手段の汚れや画像品質の低下を効果的に抑制するインクジェット記録装置を簡便且つ低コストで提供することができる。また、記録媒体を搬送しながらインクの乾燥を行うため、両面記録モードにおける画像記録処理効率の向上にも貢献する。記録媒体は、静電吸着や減圧吸着といった簡易な構成で搬送手段へ吸着させることができる。
また、片面記録モードの場合は乾燥手段をOFF状態にしておくことで、インクジェット記録装置の消費電力を低減することができる。さらに、両面記録モード中の乾燥手段のON時間を片面記録終了時からスイッチバック時までとしておけば、乾燥手段の消費電力を必要最小限とすることができる。
1a インクジェットヘッド(シアン)
1b インクジェットヘッド(マゼンタ)
1c インクジェットヘッド(イエロー)
1d インクジェットヘッド(ブラック)
2 搬送ベルト(搬送手段)
3 用紙(記録媒体)
4 給紙トレイ
7 ベルトローラ(給紙側)
8 ベルトローラ(排紙側)
12 排紙トレイ
13 スイッチバック装置
14 フィードローラ対
20 制御部(制御手段)
31 ヒータ(乾燥手段)
100 インクジェット記録装置
1b インクジェットヘッド(マゼンタ)
1c インクジェットヘッド(イエロー)
1d インクジェットヘッド(ブラック)
2 搬送ベルト(搬送手段)
3 用紙(記録媒体)
4 給紙トレイ
7 ベルトローラ(給紙側)
8 ベルトローラ(排紙側)
12 排紙トレイ
13 スイッチバック装置
14 フィードローラ対
20 制御部(制御手段)
31 ヒータ(乾燥手段)
100 インクジェット記録装置
Claims (3)
- 記録媒体を搬送するループ状の搬送手段と、該搬送手段により搬送される記録媒体表面にインクを吐出するインクジェットヘッドと、記録媒体の搬送方向を切り換えて前記搬送手段に対する記録媒体の表裏を反転させるスイッチバック装置と、を備え、記録媒体の片面に画像記録を行う片面記録モードと記録媒体の両面に画像記録を行う両面記録モードとを実行可能なインクジェット記録装置において、
前記搬送手段に沿って前記インクジェットヘッドの下流側且つ前記スイッチバック装置の上流側に配置され、前記インクジェットヘッドにより記録媒体表面に吐出されたインクの乾燥を行う乾燥手段と、前記搬送手段へ記録媒体を吸着させる吸着手段と、該吸着手段及び前記乾燥手段のON/OFFを制御する制御手段と、が設けられており、
前記制御手段は、前記両面記録モードの実行時に、記録媒体を前記搬送手段に吸着させた状態で搬送しながら前記乾燥手段により記録媒体の片面に吐出されたインクを乾燥させた後、前記スイッチバック装置により記録媒体の表裏を反転させて前記インクジェットヘッドに再搬送することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記吸着手段による記録媒体の吸着は、静電吸着若しくは減圧吸着により行われることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記制御手段は、前記両面記録モードの実行時に記録媒体の片面に画像が記録されてから記録媒体が前記スイッチバック装置に搬送されるまでの間、前記乾燥手段をON状態とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
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