JP2000325581A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2000325581A
JP2000325581A JP11140266A JP14026699A JP2000325581A JP 2000325581 A JP2000325581 A JP 2000325581A JP 11140266 A JP11140266 A JP 11140266A JP 14026699 A JP14026699 A JP 14026699A JP 2000325581 A JP2000325581 A JP 2000325581A
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Japan
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symbol
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JP11140266A
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English (en)
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Atsushi Kashiwagi
敦詞 柏木
Fumiyoshi Taki
文良 滝
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Mitsuboshi Inc
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Mitsuboshi Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遊技盤面に設けられる図柄表示装置の図柄変動
の契機となる単一の図柄変動始動装置に複数備える図柄
変動始動口のいずれに遊技球が落入したかの判別が可能
なパチンコ遊技機を提供すること。 【解決手段】遊技盤10面に特別図柄表示装置2と、特
別図柄表示装置2の図柄変動を起動させる可動翼片タイ
プの第一種始動装置14と、7セグメントのデジタル表
示により数字や記号等の図柄を表示する普通図柄表示装
置6と、普通図柄表示装置6の図柄変動を起動させる左
右ゲート20、21とを備え、前記第一種始動装置14
には常時遊技球が落入可能な第一始動入賞口15aと、
普通図柄表示装置6の表示図柄により開放される第二始
動入賞口15bとを有し、前記第一及び第二始動入賞口
15a、15bに落入した遊技球の通過経路15f、1
5gにはそれぞれ始動入賞口用スイッチ90a、90b
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機に
関し、更に詳しくは、遊技盤面に設けられる図柄表示装
置の図柄変動を起動させる複数の始動口を備えたパチン
コ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパチンコ遊技機において
は、遊技盤面に設けられる第一種始動口(図柄変動始動
口)に遊技球が落入すると、その遊技盤面に設けられる
特別図柄表示装置が図柄変動を開始し、その変動図柄が
停止した時の図柄表示態様(あるいは、複数の図柄の組
み合わせ)が特定の図柄表示態様(あるいは、図柄の組
み合わせ)と一致した時には、いわゆる「大当たり」と
称される特別な遊技状況が発生し、遊技者に大量の賞品
球を獲得する機会を与えるようにしたものが知られてい
る。
【0003】そしてその場合にこの特別図柄表示装置の
図柄変動を起動させる図柄変動始動口を遊技盤面に1個
だけ備え、その始動口に遊技球が落入することにより図
柄変動が開始されるようにしたもの、あるいは、遊技盤
面に設けられるいわゆる可動翼片タイプの第一種始動入
賞装置にその可動翼片が閉じている状態でも遊技球が落
入できる始動口を中央位置に備えると共に、その可動翼
片が開放された状態ではその中央の始動口からの遊技球
の落入のほかに、両サイドからの落入も可能とし、全体
として遊技球が落入し易くしたものがある。
【0004】そしてこの可動翼片タイプの第一種始動入
賞装置では、遊技盤面に例えば、7セグメントのデジタ
ル表示に数字・記号等を可変表示する普通図柄表示装置
と、この普通図柄表示装置の図柄変動を起動させるゲー
ト(7セグ始動用スルーチャッカ、あるいは入賞口)と
を備え、このゲートに遊技球が通過(あるいは、入賞)
することにより普通図柄表示装置が数字・記号等の図柄
変動を開始し、停止した時の数字・記号等が特定の数字
・記号等と一致した時に開放されるようにしたものであ
る。
【0005】また別の構成としては、例えば、遊技盤面
に上述した特別図柄装置の図柄変動を起動させる2個の
図柄変動始動口を別個に備え、また7セグメントデジタ
ル表示の普通図柄表示装置と7セグ始動用スルーチャッ
カを備え、一方の図柄変動始動口に遊技球が落入した時
に特別図柄表示装置の図柄変動が起動されると共に、7
セグ始動用スルーチャッカへの遊技球の通過により図柄
変動する普通図柄表示装置の数字・記号等が特定の数字
・記号等と一致した時には他方の図柄変動始動口が一定
時間開放され、その開放された図柄変動始動口に遊技球
が落入した時にも特別図柄表示装置が図柄変動し、いず
れの場合でも特別図柄表示装置の図柄表示態様が特定の
表示態様と一致すれば、「大当たり」の遊技状況が発生
するようにしたものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなパチンコ遊技機において、最初の遊技機、すなわ
ち、遊技盤面に1個だけ図柄変動始動口を備えるもので
は、その始動口に遊技球が落入しなければ、特別図柄表
示装置が図柄変動を行なわないものであるから、その始
動口に遊技球が落入しにくい状態に釘が操作されている
遊技台では、遊技者は遊技に対する興趣を失なってしま
う。
【0007】また、2番目の遊技機、すなわち、可動翼
片タイプの第一種始動入賞装置を備えたものでは、可動
翼片が閉じている状態と開いている状態の両方での遊技
球の落入が期待できるものであるから、最初のものより
は遊技者の興趣を沸き起こさせるものではあるが、可動
翼片が開放されている状態で遊技球が真上から落入した
のか、翼片が開放したため落入したのか等の判別がされ
ていない。
【0008】そのために遊技機一台一台の特徴が把握し
難く、遊技機メーカでは品質出荷管理の徹底が図れない
という問題がある。また遊技場ホール側でも第一種始動
装置の真上からの落入なのか、翼片が開放されている状
態での横(サイド)からの落入なのか判別できず、釘の
調整や日常の当たり台の決定管理等がやり難いといった
問題もあった。
【0009】さらに、3番目のパチンコ遊技機、すなわ
ち特別図柄表示装置の図柄変動を起動させる2個の図柄
変動始動口(始動入賞装置)を別個に備えるものでは、
真上からのみ遊技球が落入する始動口に遊技球が落入し
たものか、7セグメントデジタル表示の普通図柄表示装
置に特定の数字等が得られたために開放された始動口
(始動入賞装置)に遊技球が落入したものかは解るが、
図柄変動始動口(始動入賞装置)を2つ設けなければな
らず、製造コストが掛かり、その上、製造工程も複雑に
なっていた。
【0010】本発明の解決しようとする課題は、遊技盤
面に設けられる図柄表示装置の図柄変動を起動させるた
めに1つの図柄変動始動装置(ユニット)に複数の図柄
変動始動口を備えると共に、いずれの始動口に遊技球が
落入したかの判断を可能としたパチンコ遊技機を提供す
ることにある。これにより、遊技機一台一台の図柄変動
始動ユニットの動作状況を把握し、管理の徹底を図らん
とするものである。また遊技者には複数の図柄変動始動
口を有することにより遊技への興趣を高め、さらに製造
組立て上は複数の図柄変動始動口を有する単一の図柄変
動始動装置(ユニット)を遊技盤面に取付けることで組
付けられることによる製造効率の向上を図らんとするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明のパチンコ遊技機は、請求項1に記載のよう
に、遊技盤面に設けられる図柄表示装置の図柄変動を起
動させる複数の始動口を有する単一の図柄変動始動装置
を遊技盤面に備え、該図柄変動始動装置に備える少なく
とも1つの始動口は常時遊技球が落入可能な状態にあ
り、他の少なくとも1つの始動口は遊技状況の変化によ
り開放されて遊技球が落入可能な状態となるものであっ
て、さらにいずれの始動口に遊技球が落入したかを判別
する判別手段を備えることを要旨とするものである。
【0012】上記構成を有するパチンコ遊技機によれ
ば、遊技盤面に設けられる図柄変動始動ユニットに設け
られる常時遊技球が落入可能な状態にある始動口に遊技
球が落入しても図柄表示装置の図柄変動は起動される
し、その図柄変動始動ユニットの別の始動口である、遊
技状況の変化により開放されて遊技球が落入可能な状態
となる始動口が開放状態にあるときに遊技球が落入した
場合にも図柄表示装置の図柄変動が起動されるが、その
時にいずれの始動口に遊技球が落入したかが判別され
る。
【0013】したがって図柄表示装置は数多くの図柄変
動〜停止を繰り返すものであるが、図柄変動始動ユニッ
トのどちらの始動口(常時落入可能な状態にある始動口
か、開放されたり閉じられたりする始動口か)に遊技球
が落入して図柄変動がより多く行なわれているのかが判
り、遊技機一台一台の特性が把握されることとなる。ま
た遊技者には複数の図柄変動始動口を有することにより
遊技への興趣が高められることになる。
【0014】この場合に、請求項2に記載のように、前
記図柄変動始動装置の各始動口に落入した遊技球の流出
経路にそれぞれ球検出手段を設け、該球検出手段からの
検出信号に基づいて前記判別手段により遊技球が落入し
た始動口が判別されるようにすれば、遊技機一台一台の
管理の徹底が図られることになる。
【0015】また本発明のパチンコ遊技機は、請求項3
に記載のように、遊技盤面に複数の図柄の組み合わせに
より遊技者に特別の利益を付与する特別図柄表示装置
と、該特別図柄表示装置の図柄変動を起動させる複数の
始動口を有する単一の図柄変動始動ユニットと、7セグ
メントのデジタル表示により数字や記号等の図柄を表示
する普通図柄表示装置と、該普通図柄表示装置の図柄変
動を起動させる7セグ始動用チャッカとを備え、前記図
柄変動始動ユニットには、常時遊技球が落入可能な状態
にある第一始動口と、前記普通図柄表示装置の表示図柄
により開放される第二始動口とを有すると共に、前記第
一及び第二始動口に落入した遊技球の流出経路にはそれ
ぞれ球検出手段を設けたことを要旨とするものでもあ
る。
【0016】この請求項3に記載の遊技機によれば、遊
技盤面に設けられる図柄変動ユニットの第一始動口に遊
技球が落入しても特別図柄表示装置は図柄変動が起動さ
れるし、7セグ始動用チャッカに遊技球が落入し、普通
図柄表示装置の図柄変動による表示図柄により図柄変動
始動ユニットの第二始動口が開放された時には、第一及
び第二始動口のいずれに遊技球が落入しても前記特別図
柄表示装置は図柄変動が起動され、その特別図柄表示装
置の複数の図柄の組み合わせにより遊技者に多量の賞品
球を獲得する機会が与えられるが、その時に第一及び第
二始動口への遊技球の落入の頻度がそれぞれの球流出経
路に設けられる球検出手段によって検出されることとな
る。
【0017】したがってこの場合にも、数多くの図柄変
動〜停止を繰り返す図柄表示装置は、図柄変動始動ユニ
ットのどちらの始動口(常時落入可能な状態にある第一
始動口か、開放されたり閉じられたりする第二始動口
か)に遊技球が落入して図柄変動がより多く行なわれて
いるのかが判り、遊技機一台一台の特性が把握されて各
台毎の管理の徹底が図られることになる。
【0018】さらに請求項4に記載の、本発明のパチン
コ遊技機は、遊技盤面に設けられる図柄表示装置の図柄
変動を起動させる始動口を遊技盤面に複数備えると共
に、いずれの始動口に遊技球が落入したかを判別する判
別手段を備えることを要旨とするものである。この発明
は最も上位概念的に把えたものであるが、図柄表示装置
の図柄変動を起動させる始動口を必ずしも単一の図柄変
動始動ユニットに設けなくとも、いずれの始動口に遊技
球が落入したかが判別されることにより、やはり各始動
口への遊技球の落入頻度が把握でき、遊技台毎の特性管
理が果たされることとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施の形
態を図面を参照して詳しく説明する。図1(a)は、本
実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤面を示したもの
であり、図1(b)はその遊技盤面の略中央に設けられる
特別図柄表示装置の取付枠部材を立体的に示している。
図示するように、遊技盤10の遊技領域中央部に設けら
れる特別図柄表示装置2は、その表示画面2fの上半分
には各々個別に変動可能な左図柄表示部2a、右図柄表
示部2b、中図柄表示部2cが設けられ、下半分領域に
は各種のキャラクタ等の絵柄が表示される図柄表示領域
2dが設けられる。そして図1(b)に示すように、前
記特別図柄表示装置2の周囲を囲む装飾枠体4の上部左
側位置には、7セグメントデジタル表示でもって数字や
記号等の図柄が表示される普通図柄表示装置6が設けら
れる。この実施例では、「0」〜「9」までの数字が可
変設定されるようになっている。
【0020】また、前記特別図柄表示装置2の真下位置
には、遊技盤10面を転動する遊技球の落入により特別
図柄表示装置2の各図柄表示部2a、2b、2cの図柄
変動を起動させる第一種始動装置(ユニット)14が設
けられる。この第一種始動装置14は、前記普通図柄表
示装置6に所定の図柄が表示された場合に開閉動作を行
う左右の可動翼片14a、14aを有する普通電動役物
であって、図2(a)に図示するように前記可動翼片1
4aの開閉に関わらず遊技球が常時落入可能な第一始動
入賞口15aと、図2(b)に図示するように前記可動
翼片14aが開放されたときにのみ遊技球の落入が可能
となる第二始動入賞口15bが設けられる。
【0021】そして遊技盤10面には、遊技球の落入
(通過)により前記普通図柄表示装置6の図柄変動を起
動させる左ゲート20及び右ゲート21が各々設けられ
る。又、前記第一種始動入賞口14の下方位置には、通
常は閉じており前記特別図柄表示装置2の各図柄表示部
2a、2b、2cの表示図柄の組み合わせが表1に示し
た組み合わせのいずれかの表示態様と一致した時に開放
される第一種特別電動役物に係る大入賞口16が設けら
れ、その内側には、該大入賞口16が開放された時に入
賞可能となる特定領域入賞口18が設けられる。
【0022】その他遊技盤10面の下方位置には普通入
賞口である左袖入賞口22及び右袖入賞口23、更に左
落し入賞口24、右落し入賞口25が各々設けられる。
これらの普通入賞口に遊技球が落入すると、右袖入賞口
23においては7個、左袖入賞口22及び左右落し入賞
口24,25においては6個、又、前記第一種始動装置
14においては6個、大入賞口16及び特定領域入賞口
18においては15個の賞品球(以下「賞球」という)
が各々払出されるようになっている。
【0023】尚、前記特別図柄表示装置2の周囲を囲む
装飾枠体4の左右壁面には、前記遊技盤10面を転動す
る遊技球が該装飾枠体4の内側へ転入可能なように転入
孔4a、4aが設けられ、また該装飾枠体4の枠内底面
は中央がへこんだ緩やかな傾斜が設けられ、その中央部
には遊技球を再度遊技盤10面に落出させるための誘導
排出口4bが設けられる。また、前記装飾枠体4の枠内
底面の奥側には、キャラクタ等を立体表示した装飾部材
5が遊技状況等に関連なく駆動用モータ5aの駆動に伴
って一定周期で上下運動を繰り返すように設けられる。
【0024】更に装飾枠体4の上部右側位置には、前記
普通図柄表示装置6がこれから図柄変動〜停止を繰り返
す回数をランプの点灯でもって表示する普通図柄用記憶
表示LED8が設けられ、また装飾枠体4の中央位置に
は、特別図柄表示装置2がこれから図柄変動〜停止を繰
り返す回数をやはりランプの点灯でもって表示する特別
図柄用記憶表示LED12が設けられる。
【0025】ここで前記特別図柄表示装置2の表示図柄
について詳しく説明すると、特別図柄表示装置2の各図
柄表示部2a、2b、2cに表示される図柄は、表2に
示すように左右図柄表示部2a、2bにおいては各々3
0種類、中図柄表示部2cにおいては36種類が設定さ
れる。そして変動停止により表示される図柄の組合せが
表1に示した図柄、すなわち表1(a)に示す通常図柄
(非特定図柄)、若しくは表1(b)に示す特定図柄(こ
れらを総称して以下「大当たり図柄」という)のいずれ
かの組合せと一致すると「大当たり」と称される特別な
遊技状況が発生することになる。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】また、前記普通図柄表示装置6に表示され
る「当たり」図柄は「1」「3」「5」「7」「9」の
5種類であり、したがって「当たり」図柄が表示される
ことにより前記第一種始動装置14の可動翼片14a、
14aが開放される抽選確率は5/10(=1/2)と
いうことになる。そして普通図柄表示装置6に「当た
り」図柄が表示された時には、前記第一種始動装置14
の可動翼片14a、14aが0.3秒間に1回開放され
るようになっている。これによって第二始動入賞口15
bへも遊技球の落入が可能となり、その間は遊技盤10
面を転動する遊技球が第一種始動装置14の第一始動入
賞口15aからのみならず、第二始動入賞口15bから
も入賞可能な状態になるように構成されている。
【0029】尚、前記左右ゲート20,21を通過した
遊技球数はカウントされ、前記普通図柄用記憶表示LE
D8に最大4個まで記憶されてランプの点灯でもって表
示される。そして前記普通図柄表示装置6は、この記憶
個数分の図柄変動を繰り返すこととなる。
【0030】また、前記特別図柄表示装置2が前記表1
(a)、(b)に示した「大当たり図柄」の何れかを表
示する抽選確率には最低確率(1/359)と最高確率
(6/359)が設定される。そして遊技開始時(電源
投入時)は無条件で最低確率(1/359)が設定され
るが、この抽選確率は遊技状況によって変動し、前記表
1(a)に示した通常図柄(非特定図柄)の組合せでもっ
て「大当たり」が発生した場合は、特別図柄表示装置2
に係る抽選確率は最低確率(1/359)が設定され、
前記各図柄表示部2a、2b、2cの図柄変動時間には
7.7秒間、第一種始動装置14の可動翼片14a、1
4aの開放時間には0.3秒間が各々設定される。
【0031】また、前記表1(b)に示した特定図柄の
組合せでもって「大当たり」が発生した場合は、「大当
たり」が終了してから再度「大当たり」が発生するまで
の間の前記抽選確率は最高確率(6/359)に移行す
るようになっている。そしてこの移行に伴って前記各図
柄表示部2a、2b、2cの図柄変動時間は最低確率時
には7.7秒間であるが、この抽選確率が最低確率から
最高確率に移行するに伴って5.2秒間に短縮され、
「大当たり」発生の抽選の機会が高められると共に、更
に前記第一種始動装置14の可動翼片14aの開放時間
が0.3秒間から4.5秒間に延長され、第一種始動装
置14への遊技球の落入の機会も高められることとな
る。
【0032】尚、遊技盤10面には、前述したように各
種の入賞口等が設けられるが、これらの他にも釘部材や
遊技球の流下速度及び落下方向を無作為に変化させる風
車26,26等が設けられる。更に、遊技盤10面の周
囲やその内部には、これも図示しない飾りランプ等が多
数設けられ、点灯点滅することによって遊技機を彩るよ
うに構成される。そして、前記遊技盤10面の最下部に
は球排出口27が設けられ、何れの入賞口等にも落入し
なかった遊技球は、この球排出口27から遊技盤10面
外へ排出されるようになっている。
【0033】図3は、前記第一種始動装置14の詳細な
構成を立体的に示したもので、図3(a)は可動翼片1
4a、14aの閉鎖時の状態を示したもの、図3(b)は
可動翼片14a、14aの開放時の状態を示したもので
ある。また図4にはその側断面図((a)可動翼片14
a、14aの閉鎖時、(b)可動翼片14a、14aの開
放時)を示している。既述したように第一種始動装置1
4は、第一始動入賞口15aと第二始動入賞口15bと
を備え、第一始動入賞口15aに落入した遊技球は第一
通過経路15fを介して遊技盤10面の裏面へと誘導さ
れ、後述するセーフ球排出機構部へと送り出される。
【0034】一方、前記第二始動入賞口15bが開放さ
れる間にその第二始動入賞口15bに落入した遊技球
は、第二通過経路15gを介して遊技盤10面の裏面へ
と誘導され、これも前記同様、後述するセーフ球排出機
構部へと送り出されるようになっている。
【0035】つまり、前記第一通過経路15fと第二通
過経路15gは、途中で合流するように構成される。但
し、前記図4に図示するように前記第一、第二始動入賞
口15a,15bから第一、第二部通過経路15f,1
5gが合流するまでの間には、各々遊技球の通過を検知
するための検知スイッチ(第一始動入賞口用スイッチ9
0a、第二始動入賞口用スイッチ90b)が各々設けら
れ、それぞれの通過経路15f、15gを通る遊技球の
通過が検知され、第一始動入賞口15aに落入した遊技
球か、第二始動入賞口15bに落入した遊技球かが判別
されるようになっている。
【0036】尚、前記第一種始動装置14への遊技球の
落入によって得られる遊技状況は、前記第一始動入賞口
15a及び第二始動入賞口15bのどちらに落入した場
合でも同じである。そして、前記第一種始動装置14の
第一始動入賞口15a及び第二始動入賞口15bに落入
した遊技球数はカウントされ、特別図柄用記憶表示LE
D12によって最大4個まで記憶されると共に、その記
憶個数はランプの点灯でもって表示され、前記特別図柄
表示装置2は、この記憶個数分の図柄変動を繰り返すこ
ととなる。
【0037】図6は、パチンコ遊技機の裏面図を示して
いる。パチンコ遊技機の裏面に設けられる機構板40面
の上方位置には、遊技場の島から供給される遊技球を一
時貯留する賞球タンク41が設けられ、更に該賞球タン
ク41に貯留された遊技球が後述する賞品球払出装置へ
向けて流下する際の流路となるタンクレール42が連設
して設けられる。前記タンクレール42には、前記賞球
タンク41及びタンクレール42上における遊技球の貯
留状態を検知する補給スイッチ46が設けられ、球切れ
状態が生じた際に作動する。
【0038】また前記タンクレール42の下端位置に
は、該タンクレール42から流下してきた遊技球を制御
して所定個数の賞球払出し動作を行う賞球払出機構部4
4が設けられる。この賞球払出機構部44の直前には、
前記流下してきた遊技球の球切れ状態を検出して該機構
部44の空動作を未然に防止する空切り防止スイッチ4
8が設けられ、該スイッチ48が作動すると前記賞球払
出機構部44は作動せず賞球の払出し動作が停止するよ
うに設定される。
【0039】尚、前記賞球払出機構部44より払出され
た賞球が遊技機内に充満した場合には、これを検出する
満タンスイッチ50及び賞球を係留させて払出しを一旦
停止させる満タンストッパ52も各々設けられる。この
満タンスイッチ50が作動すると、この場合も前記賞球
払出機構部44は作動せず、賞球の払出し動作が停止す
るように設定される。
【0040】更に前記機構板40の下方位置には、遊技
盤10面に設けられる各入賞口に入賞した入賞球(セー
フ球)を検出するセーフ球排出機構部54が設けられ
る。前記セーフ球は、前記遊技盤10の裏面を覆う中央
カバー56の内部に設けられる図示しないセーフ球誘動
樋を介してセーフ球排出機構部54へと導出され、一球
毎に球切りしてその個数等が検出された後に機外へ排出
されることになる。
【0041】また、前記機構板40には各種の制御基板
が取付けられ、その動作が制御される。例えば、プリペ
イドカードに関する情報を処理するプリペイドカードユ
ニットと遊技機本体とを接続するCR外部接続端子基板
58を有する外部接続端子60、前記賞球払出機構部4
4の作動を制御するCR賞球払出制御基板62、プリペ
イドカードの情報と球貸し状態を表示する度数表示情
報、更に前記球貸し情報に基づいてCR賞球払出制御部
を制御するカードインターフェイス基板64が設けられ
る。
【0042】更に、前記CR外部接続端子基板58及び
カードインターフェイス基板64、CR賞球払出制御基
板62の相互間における制御処理を中継するCR中継基
板66、所定の遊技状況の発生を検知し特別図柄表示装
置2の作動を制御すると共に、CR賞球払出制御基板6
2を制御して前記特別図柄表示装置2の表示様態に応じ
て所定個数の賞球を払出す主制御基板70等が取付けら
れる。
【0043】そして、これらの独立した制御基板等がパ
チンコ遊技機に各々組付けられた後にコネクタ配線をも
って相互に接続される。尚、パチンコ遊技機外部に設け
られる図示しないプリペイドカードユニットと遊技機本
体との間における情報の入出力は、カードインターフェ
イス接続部76を介して行われる。
【0044】前記CR賞球払出制御基板62は、賞球の
不足欠乏、供給及び排出状態の異常を検出し、賞球払出
し動作の停止と表示動作を合わせて行う。そして、CR
賞球払出制御基板62や前記賞球払出機構部44等の賞
球払出制御機構に賞球の不足や球詰まり、制御回路及び
ソフトエラー等の異常が発生した場合には、その旨を表
示するエラー表示部72が設けられる。そして前記エラ
ー状態が解除された場合には、該エラー表示部72を初
期設定状態に復帰させるエラー表示リセットボタン74
が設けられる。
【0045】このように、前記特別図柄表示装置2の表
示図柄、入賞装置等の始動回数及び「大当たり」の発生
回数、遊技者に特別な利益状態を継続させる継続情報や
当該遊技機における「当たり」の出現確率、不正検出信
号等の情報は、前記機構板40の上部片隅に設けられる
外部接続端子基板60を介して遊技場の監視室に設けら
れる管理装置へ出力されるように設定される。
【0046】また、前記機構板40の裏面下方位置に設
けられる打球発射装置80は、打球発射モータ81の
他、発射装置制御回路、打球槌、弾発力調整手段等によ
り構成され、更に該打球発射装置80に近接して設けら
れる発射装置制御基板82には、前記打球発射モータ8
1の駆動制御回路及びタッチスイッチ回路が含まれる。
この打球発射モータ81の駆動制御回路にはモータの回
転速度、トルク、特に1分間に発射する打球間隔、速度
等が設定される。
【0047】図7は、前記遊技盤10面に設けられる各
種入賞口を通過した遊技球の遊技盤裏面における通過経
路及び各種スイッチ類やソレノイド類等の配置状態を示
している。図示するように、前記第一種始動装置14に
設けられる第一始動入賞口15aに接続される第一通過
経路15fには、第一始動入賞口用スイッチ90aが設
けられ、又、第二始動入賞口15bに接続される第二通
過経路15gには第二始動入賞口用スイッチ90bが設
けられる。そして、前記大入賞口16における遊技球の
通過経路にはカウント用スイッチ91、更に該大入賞口
16内に設けられる特定領域入賞口18における遊技球
の通過経路には、特定領域用スイッチ92が各々設けら
れる。
【0048】また、前記左右ゲート20,21には左ゲ
ート用スイッチ100及び右ゲート用スイッチ102が
設けられ、これらの左右ゲート用スイッチ100,10
2に遊技球の通過が検知されると、その検知信号に基づ
いて前記普通図柄表示装置6の図柄変動が開始されるこ
とになる。
【0049】さらに、前記右袖入賞口23における遊技
球の通過経路には右袖入賞口用スイッチ93が設けら
れ、これらのスイッチに遊技球の通過が検知されると、
その検知信号に基づいて第一種始動装置14の第一、第
二部始動入賞口15a,15bにおいては各々6個、大
入賞口16及び特定領域入賞口18においては15個、
右袖入賞口23においては7個の賞球が前記賞球払出機
構部44から払出されるようになっている。
【0050】また、前記第一種始動装置14には、前記
普通図柄表示装置6に表示された図柄が「当たり」図柄
であった場合に可動翼片14aを開閉動作させる普通電
動役物用ソレノイド97が設けられる。更に前記大入賞
口16には、前記特別図柄表示装置2に「大当たり」図
柄が表示された場合に大入賞口16を開閉動作させる大
入賞口開放用ソレノイド98が設けられ、又、特定領域
入賞口18には、該特定領域入賞口18を開閉動作させ
る特定領域用ソレノイド99が各々設けられる。これら
のソレノイドは、前記各検出スイッチによる検出信号や
所定の遊技状況の発生に基づいて作動する。
【0051】そして、前記入賞口へ入賞した遊技球は、
各々の通過経路を介して集合板101上へと集められ、
該集合板101からセーフ球排出機構部54へと送り出
される。尚、ここで前記左袖入賞口22及び左右落し入
賞口24,25における遊技球の通過経路には遊技球の
通過を検出する検出スイッチは設けられていない。その
ため、これらの入賞口に入賞した遊技球は、前記セーフ
球排出機構部54に設けられたセーフ球検出スイッチ9
6からの検出信号があって、他の入賞球検出スイッチか
らの検出信号がない場合に6個ずつの賞球が払出される
ようになっている。
【0052】図8は、前記各種制御基板及びスイッチ類
等の接続関係を示すブロック図である。図示するよう
に、主制御基板70は中継基板71及びCR外部接続端
子基板58、CR賞球払出制御基板62と直接接続され
る。このCR賞球払出制御基板62には、カードインタ
ーフェイス基板64、発射装置制御基板82が接続さ
れ、主制御基板70の制御処理に基づいて動作する。そ
して又、前記セーフ球排出機構部54に設けられるセー
フ球検出スイッチ96等が接続され、該セーフ球検出ス
イッチ96によって遊技球の通過が検知されると、その
検知信号はCR賞球払出制御基板62を介して主制御基
板70に出力され制御処理される。
【0053】また、前記主制御基板70には、特別図柄
表示装置2及び普通図柄表示装置6に係る制御を行う図
柄表示装置基板94が接続され、更に中継基板71を介
して大入賞口6に係る制御を行う大入賞口基板16aが
接続される。この大入賞口基板16aには、前述したカ
ウント用スイッチ91、特定領域用スイッチ92が接続
されると共に、大入賞口開放用ソレノイド98、特定領
域用ソレノイド99が各々接続され所定の遊技状況に応
じて制御処理される。
【0054】そして、前記主制御基板70には各種のス
イッチ類が直接接続される。例えば、前記左右ゲート2
0,21における遊技球の通過を検知する左右ゲート用
スイッチ100,102、第一種始動装置14の第一、
第二始動入賞口15a、15bにおける遊技球の通過を
検知する第一始動入賞口用スイッチ90a、第二始動入
賞口用スイッチ90bが各々接続される。これにより、
前記主制御基板70は各々のスイッチから受信する検知
信号を基に遊技状況に応じた動作を設定制御するように
構成される。尚、本遊技機には上記説明した以外にも各
種制御基板や検出スイッチ、ソレノイド等が接続されて
いるが、その図示及び説明については割愛する。
【0055】図9は本遊技機の遊技状況を示したフロー
チャートである。遊技者によって打球発射された遊技球
が遊技盤10に設けられる左右のゲート20,21の何
れかを通過する(S10「YES」)と、その通過が左
右ゲート用スイッチ100,102によって検知され、
その検知信号に基づいて普通図柄表示装置6が図柄変動
を開始する(S11)。そしてこの普通図柄表示装置6
は図柄変動を開始してから5.0秒間が経過すると停止
し、「0」から「9」までの何れかの数字が表示され
る。
【0056】ここで表示された普通図柄表示装置6の図
柄が「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の何れ
か、いわゆる「当たり」図柄の何れかであった場合(S
12「YES」)は、第一種始動装置14の可動翼片1
4a、14aが、特別図柄表示装置2に係る抽選確率が
最低確率時であれば0.3秒間、最高確率時であれば
4.5秒間各々一回開放される(S26)。通常は最低
抽選確率状態にあるので0.3秒間開放されることにな
る。
【0057】そして、前記可動翼片14a、14aの開
放状態にある間に遊技球が第一始動入賞口15aから第
一種始動装置14に落入した場合(S14「YE
S」)、若しくは遊技球が第二始動入賞口15bから第
一種始動装置14へ落入した場合(S14「NO」、S
15「YES」)は、それぞれの遊技球の通過経路15
f、15gに設けられる第一始動入賞口用スイッチ90
a、あるいは第二始動入賞口用スイッチ90bからの検
知信号に基づき、何れの場合においても6個の賞球が払
出されると共に、特別図柄表示装置2の各図柄表示部2
a、2b、2cの図柄変動が開始される(S16)。こ
の場合に図柄変動時間は特別図柄表示装置2に係る抽選
確率によって異なり、抽選確率が最低確率時においては
約7.7秒間、最高確率持においては約5.2秒間図柄
変動が行なわれることになる。そして変動を開始してか
ら所定時間が経過すると停止される。
【0058】ここで停止した図柄の組合せが、前記表1
に示した「大当たり」図柄の何れかと一致する(S17
「YES」)と、その表示された「大当たり」図柄が前
記表1(b)に示した特定図柄の何れかであった場合
(S18「YES」)は、「大当たり」が終了した後の
抽選確率は最高確率(6/359)が設定され、特別図
柄表示装置2の図柄変動時間は5.2秒、第一種始動装
置14の可動翼片14a、14aの開放時間は4.5秒
間が各々設定される(S19)。
【0059】また、前記特別図柄表示装置2に表示され
た図柄の組合せが前記表1(a)に示した通常図柄の何
れかであった場合(S18「NO」、S21)は、最低
確率(1/359)が設定され、特別図柄表示装置2の
図柄変動時間は7.7秒、第一種始動装置14の可動翼
片14a、14aの開放時間は0.3秒間となる(S2
2)。そして前記「大当たり」図柄の別に応じて抽選確
率が設定された後、「大当たり」の遊技が開始され条件
装置が作動する(S20)。
【0060】このように「大当たり」は、先ず前記普通
図柄表示装置6に「当たり」図柄が表示され、更に特別
図柄表示装置2にも「大当たり」図柄が表示されること
によって発生する。よって、図中S12に示したように
普通図柄表示装置6に「当たり」図柄が表示されなかっ
た場合(S12「NO」)、あるいはS17に示したよ
うに特別図柄表示装置2が変動したにも関わらず「大当
たり」図柄が表示されなかった場合(S17「NO」)
は、遊技状況は変動しないことになる。
【0061】また次の図10は、前記図9にて示した
「大当たり」が発生し条件装置が作動した場合の遊技状
況を示したフローチャートである。前述したように、特
別図柄表示装置2に「大当たり」が発生すると、それに
伴って条件装置が作動する(S18)が、その時に特別
図柄表示装置2には「大当たり」用の表示画面に切換表
示される(S50)。そして、前記条件装置の作動開始
と共に第一種特別電動役物である大入賞口16が29秒
間開放され(S51)、更に該大入賞口16の内側に設
けられる特定領域入賞口18が同時に開放される(S5
2)。この開放された大入賞口16に遊技球が落入する
(S54「YES」)と、カウント用スイッチ91によ
って遊技球の落入が検知され、その際に発せられる検知
信号に基づいて賞球払出機構部44から15個の賞球が
払出される(S56)。
【0062】ここで前記大入賞口16に落入した遊技球
数はカウントされ(S58)、該カウント数が10個に
至った場合若しくは大入賞口16が開放されてから29
秒間が経過する(S60「YES」)と大入賞口16は
閉鎖され(S62)、更に「大当たり」表示画面の作動
も終了(S64)して一連の「大当たり」に伴う条件装
置の作動は終了する(S66)。但し、前記大入賞口1
6への遊技球の落入個数が10個未満か、若しくは大入
賞口16を開放してから29秒間が経過していない(S
60「NO」)場合は、この何れか一方の条件を満たす
まで大入賞口16の開放状態を維持する。
【0063】また前記S54に示したように、遊技球が
大入賞口16の内部に設けられた特定領域入賞口18に
落入する(S54「NO」、S70「YES」)と、そ
の通過が特定領域用スイッチ92に検知され、該スイッ
チ92による検知信号に基づいて賞球払出機構部44か
ら15個の賞球が払出される(S72)。そして特定領
域用ソレノイド99が作動して特定領域入賞口18が一
旦閉鎖され(S74)、更に前記S60に示した遊技球
の落入個数及び開放時間に関わらず、大入賞口16も無
条件で閉鎖される(S76)。
【0064】そして前記閉鎖をもって条件装置に設定さ
れた連続作動回数(例えば最大16回を設定)のうちの
1回目(以下「ラウンド」という)が終了し、ここで終
了したラウンドが16ラウンド未満あれば(S78「N
O」)前記条件装置が再度作動(連続動作)し、次ラウ
ンドが開始する(S79)。つまり、特定領域入賞口1
8への遊技球の落入の有無によって条件装置が連続動作
するか否か、ラウンドが進むか否かが決定されることに
なる。
【0065】前記条件装置が連続動作して後続する次ラ
ウンドが開始されると、その切換に伴って前記特別図柄
表示装置2に表示される「大当たり」表示画面も次ラウ
ンド用に設定された表示画面に切換表示される(S8
0)。そして更に大入賞口16及び特定領域入賞口18
が再度開放され、上記の遊技状況を繰り返す。但し、前
記条件装置の連続動作が16ラウンドに至った場合(S
78「YES」)は、そのラウンドの終了をもって前記
「大当たり」表示画面の表示も終了し(S64)条件装
置の作動が終了する(S66)。これにより「大当た
り」に伴う遊技動作は終了し通常の遊技に復帰すること
になる。
【0066】かくして前記第一種始動装置14の可動翼
片14a、14aが開放状態において、第一始動入賞口
15aと第二始動入賞口15bのいずれを経由して遊技
球が入賞したかは、それぞれの遊技球の第一、第二通過
経路15f、15gに設けられる第一入賞口用スイッチ
90a、第二入賞口用スイッチ90bからの検知信号が
主制御基板70に入力されて判別され、その主制御基板
70に内蔵されるメモリ(RAM)にそのデータが累積
格納される。
【0067】また前記第一種始動装置14は、可動翼片
14a、14aが閉じている状態においても、第一始動
入賞口15aからの遊技球の落入が可能であり、この場
合にも第一入賞口用スイッチ90aからの検知信号によ
りその入賞球数がカウントされることとなる。したがっ
てゲート用スイッチ100、102からの検知信号と第
一、第二始動入賞口用スイッチ90a、90bからの検
知信号のAND/OR信号の解析により、第一種始動装
置14が開放状態の時の入賞か、閉じている時の入賞
か、第一種始動装置が開放状態の時には第一始動入賞口
15aへの入賞か、第二始動入賞口15bへの入賞か等
が細かくデータ管理がなされることとなる。
【0068】そしてこの遊技機では、特別図柄表示装置
2の「大当たり」図柄発生抽選確率が最高確率時と最低
確率時とでは異なり、最低確率時には0.3秒間の開
放、最高確率時には4.5秒間の開放ということになっ
ているので、その確率変動との関係で解放時間が短かい
時と長い時とでどの程度遊技球の入賞に差があるのか等
のデータ管理も可能となる。
【0069】したがって第一入賞口用スイッチ90a、
第二入賞口用スイッチ90bからの信号をホール側の集
中管理室のCPUに入力する伝送手段(配線系統、出力
端子)当該パチンコ遊技機に設けることにより、単一の
図柄変動始動装置、実施の形態によっては複数の異なる
図柄変動始動装置に落入した始動用の遊技球を、複数種
類の落入経路別に設けた第一入賞口用スイッチ90a、
第二入賞口用スイッチ90bからの個別の信号(デー
タ)により各遊技台毎、図柄変動始動装置(第一種始動
装置14)毎、入賞経路毎に遊技球の入賞状況や、遊技
球の入り易さ等を正確に把握できることとなり、遊技盤
面の釘の調整等にその情報を役立てることができるもの
である。
【0070】本発明は、上記した実施の形態に何ら限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々の改変が可能である。例えば、第一種始動装置に設
けられる入賞口の個数及び配置、形状、又遊技球の通過
を検知する検知スイッチを備える配置や個数、その検知
方法等の増減及び変更等は適宜可能であり、それによっ
て更に効率的な遊技機を提供することができる。
【0071】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載のパチンコ遊技
機によれば、遊技盤面に設けられる図柄表示装置の図柄
変動を起動させる複数の始動口を有する単一の図柄変動
始動ユニットのいずれの始動口に遊技球が落入したかが
判別できるようにしたものであるから、遊技台毎にその
遊技機のデータ管理の徹底が図られる利点がある。また
遊技者は複数の始動口のいずれに遊技球が落入しても図
柄表示装置の図柄変動により「大当たり」の発生が期待
されるものであるから、遊技への興趣が高められる効果
もある。
【0072】その場合に請求項2に記載の発明のよう
に、前記図柄変動始動ユニットの各始動口に落入した遊
技球がそれぞれの流出経路に設けられる球検出手段から
の検出信号に基づいて判別されるようにすれば、何れの
落入口へ遊技球が落入したかが容易且つ確実に検知でき
ることになる。そして、この検知スイッチによる検知信
号を管理用のCPU等に接続してデータを得るように構
成すれば遊技球の落入状況に関するデータが得られ、該
データを遊技盤面の釘調整等に用いることができ、効率
的である。
【0073】更に請求項3に記載の発明のように、遊技
盤面に特別図柄表示装置と、特別図柄表示装置の図柄変
動を起動させる複数の始動口を有する単一の図柄変動始
動ユニットと、7セグメントのデジタル表示により数字
や記号等の図柄を表示する普通図柄表示装置と、普通図
柄表示装置の図柄変動を起動させる7セグ始動用チャッ
カとを備えたものにおいて、前記図柄変動始動ユニット
が備える常時遊技球が落入可能な状態にある第一始動口
と、前記普通図柄表示装置の表示図柄により開放される
第二始動口とのそれぞれの遊技球の落入を検出するよう
にすれば、具体的な実施態様としての効果はより一層大
きいものである。
【0074】更に請求項4に記載の発明のように、遊技
盤面に設けられる図柄表示装置の図柄変動を起動させる
始動口を遊技盤面に複数備え、いずれの始動口に遊技球
が落入したかを判別するようにすることが、本発明の趣
旨を最も良く反映するものであり、その効果の奏すると
ころは大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1(a)、(b)】本発明の一実施の形態に係るパ
チンコ遊技機の遊技盤面を示したもので、(a)は正面
図、(b)はその遊技盤面の中央に設けられる特別図柄
表示装置の装飾枠体の外観斜視図である。
【図2(a)、(b)】図1に示した遊技機の遊技盤面
における第一種始動装置の正面図であり、(a)を可動
翼片が閉じた状態、(b)は可動翼片が開いた状態の図
である。
【図3(a)、(b)】図2に示した第一種始動装置の
外観斜視図であり、(a)は可動翼片が閉じている状態
での遊技球の流落経路を示し、(b)は可動翼片が開い
ている状態での遊技球の流落経路を示した図である。
【図4(a)、(b)】図2に示した第一種始動装置の
作動状態を示した側断面図である。
【図5】図1に示した特別図柄表示装置の表示画面の一
例を示した詳細図である。
【図6】本遊技機の裏面図である。
【図7】本遊技機の遊技盤裏面での遊技球(セーフ球)
の流出経路及び各種スイッチ類やソレノイド類等の配置
図である。
【図8】本遊技機における各種制御基板及びスイッチ類
等の接続関係を示す制御ブロック図である。
【図9】本遊技機における遊技動作の要部を示した制御
フローチャートである。
【図10】本遊技機における特別図柄表示装置の「大当
たり」発生時の遊技動作を示した制御フローチャートで
ある。
【符号の説明】
10 遊技盤 14 第一種始動装置(ユニット) 14a、14a 可動翼片 15a 第一始動入賞口 15b 第二始動入賞口 15f 第一通過経路 15g 第二通過経路 20 左ゲート 21 右ゲート 70 主制御基板 90a 第一入賞口用スイッチ 90b 第二入賞口用スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤面に設けられる図柄表示装置の図
    柄変動を起動させる複数の始動口を有する単一の図柄変
    動始動装置を遊技盤面に備え、該図柄変動始動装置に備
    える少なくとも1つの始動口は常時遊技球が落入可能な
    状態にあり、他の少なくとも1つの始動口は遊技状況の
    変化により開放されて遊技球が落入可能な状態となるも
    のであって、さらにいずれの始動口に遊技球が落入した
    かを判別する判別手段を備えることを特徴とするパチン
    コ遊技機。
  2. 【請求項2】 前記図柄変動始動装置の各始動口に落入
    した遊技球の流出経路にそれぞれ球検出手段を設け、該
    球検出手段からの検出信号に基づいて前記判別手段によ
    り遊技球が落入した始動口が判別されるようにしたこと
    を特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】 遊技盤面に複数の図柄の組み合わせによ
    り遊技者に特別の利益を付与する特別図柄表示装置と、
    該特別図柄表示装置の図柄変動を起動させる複数の始動
    口を有する単一の図柄変動始動ユニットと、7セグメン
    トのデジタル表示により数字や記号等の図柄を表示する
    普通図柄表示装置と、該普通図柄表示装置の図柄変動を
    起動させる7セグ始動用チャッカとを備え、前記図柄変
    動始動ユニットには、常時遊技球が落入可能な状態にあ
    る第一始動口と、前記普通図柄表示装置の表示図柄によ
    り開放される第二始動口とを有すると共に、前記第一及
    び第二始動口に落入した遊技球の流出経路にはそれぞれ
    球検出手段を設けたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  4. 【請求項4】 遊技盤面に設けられる図柄表示装置の図
    柄変動を起動させる始動口を遊技盤面に複数備えると共
    に、いずれの始動口に遊技球が落入したかを判別する判
    別手段を備えることを特徴とするパチンコ遊技機。
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