JPH1157135A - パチンコ遊技機における大当たり不正防止装置 - Google Patents

パチンコ遊技機における大当たり不正防止装置

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JPH1157135A
JPH1157135A JP24929997A JP24929997A JPH1157135A JP H1157135 A JPH1157135 A JP H1157135A JP 24929997 A JP24929997 A JP 24929997A JP 24929997 A JP24929997 A JP 24929997A JP H1157135 A JPH1157135 A JP H1157135A
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big hit
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JP24929997A
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English (en)
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Atsushi Kashiwagi
敦詞 柏木
Katsunori Kashiwagi
克規 柏木
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Sansei KK
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Sansei KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ遊技機に設けられる主制御基板の
「大当たり」判定用の乱数カウンタにおいて、外部から
付設される不正な基板に対処可能な、不正防止装置を提
供すること。 【解決手段】 遊技機の内部に設けられる主制御基板9
1において、乱数Aカウンタのカウンタ値と大当たり乱
数設定テーブルの加算値に基づいて大当たり乱数が複数
設定され、遊技盤14面に設けられる第1種始動入賞口
4への入賞球の検出信号に基づいて得られた乱数値が、
予め設定される大当たり乱数値と一致しているか否かの
判断により、「大当たり」の発生の有無が設定される
(S10〜S21)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機に
関し、更に詳しくは、「大当たり」状態を大当たり乱数
値により決定制御するパチンコ遊技機においてその大当
たり乱数値を外部から認識できないようにした不正防止
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機においては遊技盤
面上に各種入賞口が設けられ、遊技者はこれらの入賞口
に遊技球を入賞させることによって、一定数の賞球払出
を得るものである。この入賞口の中には普通図柄表示装
置や特別図柄表示装置を変動させる入賞口が設けられ、
その入賞口への入賞によって複数の図柄(数字や絵模様
等)が変動し、該表示装置に表示される停止図柄の組合
せによっては「大当り」と称される条件装置が働き、遊
技盤面下方に設けられる大入賞口が連続して開口され、
その間に多数の入賞が得られ遊技者に大量の賞球が払出
されるものである。
【0003】しかし、この様な遊技機における「大当た
り」状態は、「大当たり」が発生する確率及びその判定
値を主制御基板に内蔵される中央演算装置(CPU)に
より制御指示することによって得られる。そしてこの制
御指示は、乱数を用いたポインタやカウンタの値と予め
設定された「大当たり」の値が一致するか否かで判定す
ることから、該ポインタやカウンタの値がパターン化し
易く、確率及び判定値も単一化してしまう等の問題があ
った。
【0004】この問題を解決すべく、特開平7−155
436号公報には、制御回路に設けられた乱数列ポイン
タの変化によって乱数列が変化し、順番ポインタの変化
によって乱数列中に読み出す乱数の順番を変化させるこ
とによって当たりの確率を遊技状況に応じて変化させる
様にした技術が開示されている。この公報ののものによ
れば、乱数列を指定するポインタと乱数列中の順番を指
定するポインタを有し、これらを時間カウンタによって
増分処理し、乱数値を設定するものである。
【0005】又、特開平9−129480号公報には、
制御回路に設けられた演算回路にて乱数生成演算を行
い、一様乱数を発生させる乱数生成用ICを用いて動作
制御を行うパチンコ遊技機が開示されている。この遊技
機によれば、演算タイミング制御部によって発せられた
タイミング信号に基づいて乱数生成演算を行い、インタ
ーフェイス部を介して外部の制御装置に乱数データを出
力して制御が行われるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−155436号公報及び特開平9−129480号
公報に開示されたものは、何れも「大当たり」を判定す
る値は変動することなく、遊技状況に応じて変動する乱
数値を細分化して設定可能な方法にとどまり、「大当た
り」を判定する値を変動させるには至っていない。その
為、制御信号やカウンタ及びポインタから発せられる信
号を検知すれば「大当たり」の設定値が認識できること
から、不正基板を取付けて故意に「大当たり」状態を発
生させることにより、大量の賞球の不正授受が発生する
問題があった。
【0007】尚、上記不正基板を用いて不正に「大当た
り」発生させる方法を図11のフローチャートにて示
す。不正な制御基板として用いられるいわゆる「ぶら下
げ基板」は、ROM及びRAMが内蔵されたCPU等に
よって構成され、遊技機の裏面に備えられた主制御基板
から第1種始動口用スイッチ及び主制御基板の割り込み
周期やスイッチ等に送られる、信号を取得するものであ
る。その為、前記主制御基板と各々信号が取得できる位
置に外部からバイパスして設置される。
【0008】その作動は、遊技機本体の電源が「ON」
となると同時に作動し(S100)、前記割り込み信号
に対して監視を開始する(S102)。そして、リセッ
ト割り込みが発生する毎に主制御基板に内蔵されたカウ
ンタ値に「1」ずつ加算されると、「ぶら下げ基板」同
様に「1」ずつカウンタ値を加算していく(S10
4)。この時遊技者は通常に遊技を行うが(S10
6)、一定条件を用いた、いわゆる「セット打法」を開
始する(S108)。「セット打法」とは、遊技盤面上
に設けられた第1種始動入賞口に一定数の遊技球を入賞
させた後、一旦遊技を止め一定時間(例えば3分)待機
した後に再度遊技を開始する(S110)。そして、再
び一定数の遊技球を入賞させて一定時間が経過するのを
待つ(S112)。
【0009】この操作を数回行うことによって「セット
完了」し(S114)、次に遊技球が入賞することによ
ってスイッチが「ON」になるタイミングを制御する
(S116)。この制御によって第1種始動入賞口用ス
イッチは「ON」となり「大当たり」が発生する(S1
18、S120)。
【0010】本発明の解決しようとする課題は、この
「大当たり」状況を制御指示する主制御基板において、
遊技球が入賞した場合に発せられる入賞信号を乱数値を
用いた乱数カウンタ方式にて制御し、これにより不正を
防止して公平且つ遊興性の高い遊技状況を提供するため
の大当たり不正防止装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明に係るパチンコ遊技機の不正防止装置は、大当
たりの判定値を乱数を用いたカウンタ値と加算値とに基
づいて演算処理する演算手段と、該演算手段による演算
処理によって求められる乱数値に基づいて大当たり判定
値を設定する大当たり判定値設定手段と、遊技盤面に設
けられる始動入賞口へ入賞した始動入賞球の検出に応じ
て前記大当たり判定値設定手段により設定される大当た
り判定値より大当たり値を抽出する大当たり選択設定手
段とを備えることを要旨とするものである。
【0012】上記構成を有する大当たり不正防止装置に
よれば、乱数を用いたカウンタ値と加算値を用いて演算
処理して求められた乱数値に基づいて大当たり判定値が
設定され、そして遊技盤面上に設けられる始動入賞口へ
入賞した遊技球の入賞検出に応じて「大当たり」判定値
が抽出され、「大当たり」判定値は演算処理された乱数
値を用いることになることから、「大当たり」判定値を
乱数で設定することが可能である。
【0013】又、請求項2に記載の発明は、大当たりの
判定値を乱数を用いたカウンタ値と加算値とに基づいて
演算処理する演算手段と、該演算手段による演算処理に
よって求められる乱数値に基づいて大当たり判定値を複
数設定する大当たり判定値設定手段と、遊技盤面に設け
られる始動入賞口へ入賞した始動入賞球の検出に応じて
前記大当たり判定値設定手段により設定される大当たり
判定値より大当たり値を抽出する大当たり選択設定手段
とを備えることを要旨とするものである。
【0014】この請求項2に記載の大当たり不正防止装
置によれば、乱数を用いたカウンタ値と加算値を用いて
演算処理して求められた値に基づいて大当たり判定値
は、乱数で設定され且つ複数であることから、抽出され
る「大当たり」判定値も複数且つ乱数で設定することが
可能である。
【0015】請求項1又は2に記載の発明において、大
当たり乱数設定手段が、カウント更新されると共に遊技
球の始動入賞口への入賞信号に基づいて決定される乱数
カウンタと、同じくカウント更新される加算値決定用カ
ウンタと備えていると良い。そうすれば、乱数カウンタ
の値と加算値決定用カウンタの値との組合わせによる乱
数値に基づいて「大当たり」発生の有無が判定され値の
予測は困難となることから、不正手段を用いた「大当た
り」の発生を防止することができる。
【0016】又、大当たり選択設定手段が、リセット割
り込み毎に更新処理されるリセット割り込み更新手段
と、始動入賞口への入賞球の検出信号に基づいて乱数カ
ウンタの乱数値を記憶する乱数カウンタ記憶手段と、該
乱数カウンタ記憶手段によって記憶された乱数値を用い
て「大当たり」を判別する「大当たり」判別手段とを備
ていると良い。そうすれば「大当たり」判定に用いる乱
数値の設定をリセット割り込み毎に更新し、更に始動入
賞球の検出時に記憶した乱数カウンタの値を用いて「大
当たり」を判定することから、「大当たり」判定値はリ
セット割り込みの発生毎に更新されることになり、且つ
その値は乱数値であることから値を予測することが困難
となり、不正手段を用いた「大当たり」発生の防止が可
能となる。
【0017】更に、本発明の請求項5に記載の不正防止
装置は、乱数値に基づいて判定値を複数設定する大当た
り判定値設定手段と、遊技盤面に設けられる始動入賞口
へ入賞した始動入賞球の検出に応じて前記大当たり判定
値設定手段により設定される大当たり判定値より大当た
り値を抽出する大当たり選択設定手段とを備えることを
要旨とするものである。この大当たり判定値設定手段が
乱数カウンタによるカウント動作により、複数の大当た
り乱数決定テーブルより特定の大当たり判定値を抽出す
るものであれば更に良い。これにより「大当たり」の設
定値を予測することは更に困難となり、不正な「大当た
り」の発生を防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して詳しく説明する。図1は、本実施例の
パチンコ遊技機の遊技機正面図、図2はその外観斜視図
を示したものである。パチンコ遊技機10はパチンコ機
本体側部を構成する外枠11と、パチンコ機前面部のベ
ースとなる内枠12とを備え、その内枠12の額縁状に
形成された開口内周縁には金枠13が嵌められると共
に、その金枠13には遊技盤14の前面を覆うガラス扉
15が開閉可能に設けられる。
【0019】そしてガラス扉15の下方位置には、打球
発射装置に供給される遊技球を貯留するための上受け皿
16が取り付けられ、更にその下方には賞品球の排出時
に上受け皿16から溢れた球を貯留する下受け皿17が
設けられている。尚、上受け皿16に設けられる球抜け
ボタン18の操作により上受け皿16内の遊技球が下受
け皿17に向けて抜き落とされる。
【0020】下受け皿17の図中右側位置には、遊技球
を遊技盤14面に向けて弾発発射する発射レバー20が
設けられ、この発射レバー20には遊技球を一球毎に発
射する為の単発スイッチ21が備えられる。発射レバー
20の回動操作する量に応じて遊技球を遊技盤14面に
向けて弾発発射する程度が調整されると共に、一定回動
位置の検出により発射電源が投入される。
【0021】又、前記内枠12の上辺縁から図中右側辺
縁には、合成樹脂製のレンズ体で構成される枠トップ飾
り23が設けられ、この枠トップ飾り23の内部には、
枠飾りランプ24,24…や前記ガラス扉15開閉用の
鍵穴25の周囲を飾る鍵飾りランプ26が設けられる。
【0022】遊技機10の一側には、プリペイドカード
による玉貸機(以下、「プリペイドカードユニット」と
称する)30が設置される。このプリペイドカードユニ
ット30は遊技機毎に各1台づつ設置される。又、前記
上受け皿16には、該プリペイドカードによる遊技球の
貸出し操作を行う為の球貸し操作部31が設けられ、こ
の球貸し操作部31には、プリペイドカードによる球貸
出しを操作する球貸出しボタン32、その球貸出しの可
能状態を示す球貸出しボタンランプ33、プリペイドカ
ードを排出させるカード返却ボタン34、プリペイドカ
ードの残高表示、及びエラー表示を行う度数表示部35
等が備えられる。
【0023】プリペイドカードの使用に際しては、プリ
ペイドカードユニット30に備えられるカード利用可表
示ランプ36の点灯中にカード挿入口37にプリペイド
カードを挿入し、金額設定ボタン38を操作することに
より、貸出し金額(100円、200円、300円、5
00円等)を選択することができる。前記上受け皿16
に備えられる球貸し操作部31の球貸出しボタン32を
操作することにより、予め選択された金額の球技球が貸
出される。
【0024】前記内枠12の前面に設けられる遊技盤1
4は、遊技板に装着された金属製の内レール41、打球
発射位置より弾発発射された遊技球を盤面に向けて誘導
する外レール42、打球位置及び発射レールより転動し
遊技盤面に至った球の跳ね返り作用により、再び打球が
発射レールや打球位置に戻ることを防止するファール止
43、弾発発射された遊技球の衝撃を吸収しつつ遊技板
面下に向けて落下させる返しゴム44等によりその周囲
が構成され、その内側に遊技領域が形成される。
【0025】図3は、遊技盤面を拡大して示したもので
ある。遊技盤14の遊技領域の中央やや上方には特別図
柄表示装置2が設けられ、その中央部に3つの特別図柄
表示部(左図柄表示部2a、中図柄表示部2b、右図柄
表示部2c)が設けられる。特別図柄表示装置2の直下
位置には第1種始動入賞口4が設けられ、更にその下方
位置に通常は閉じている大入賞口6と、該大入賞口6が
開放されたときに遊技球の入賞が可能となる特定領域入
賞口8とを備える。
【0026】そして、その左右には普通入賞口である左
落とし入賞口11、右落とし入賞口12が設けられ、更
に該表示装置2の上部には天入賞口16、左右側部には
左袖入賞口18及び右袖入賞口20が備えられる。これ
らの入賞口に遊技球が入賞すると一定個数の賞球(例え
ば、第1種始動入賞口4及び天入賞口16は6個、左右
落とし入賞口11,12、左右袖入賞口18,20は1
0個、大入賞口6は15個等)が払出される。
【0027】前記特別図柄表示装置2の左側には遊技球
が通過可能なゲート22が備えられ、遊技球が通過する
毎に普通図柄表示装置24の図柄がセグデジタル表示で
変動を開始する。ここでゲート22を通過した遊技球は
カウントされ、普通図柄用記憶表示LED25において
最大4個まで記憶されランプの点灯でもって表示され
る。このゲート22は遊技球が通過したときに賞球(例
えば6個)が払出されるようにしてもよい。又遊技盤面
には、弾発発射された遊技球の落下方向を無作為に変更
したり、打球の流下速度及び方向を変化させる風車26
及びランプ風車27、袖下飾り28或いは単なる通過口
29が設けられる。
【0028】更に、遊技盤14には各種のランプが設け
られ、一定の遊技状況の発生を受けて点灯点滅を行う。
遊技盤14の左右にはサイドランプ30、又、遊技領域
外上部には賞球の払出動作時に点灯(点滅)し表示する
球払出LED46、遊技機10の裏面に設けられたタン
クやタンクレール上の遊技球が一定量以下になった場合
に点灯(点滅)し、その旨表示する球切れLED47が
備えられている。更に前記特別図柄表示装置2の両側に
は、特別図柄用記憶表示LED42a〜42dが設けら
れ、最大4個まで記憶されランプの点灯でもって表示さ
れる。
【0029】発射装置20により、遊技盤14面に発射
された遊技球が第1種始動入賞口4に入賞すると、特別
図柄表示装置2の特別図柄2a〜2cが変動を開始す
る。そして一定時間経過後にその変動は停止し、その時
に表示された図柄の組合せが全て一致した時には、いわ
ゆる「大当り」と称せられる特別遊技状態が得られ条件
装置が作動する。
【0030】上記条件装置が作動すると大入賞口6が一
定時間開放され、開口した大入賞口6に遊技球が入賞す
ると賞球が払出される(例えば15個)。そして遊技球
が特定領域入賞口8を通過すると、役物連続作動装置が
作動し大入賞口6の開放動作終後に再び大入賞口6が開
放される。この大入賞口6が開放される間に一定個数の
遊技球(例えば10個)が入賞する都度、開放動作時間
中であってもその大入賞口6は一旦閉じられ、一定のイ
ンターバル時間(例えば、3〜4秒)経過後、次の開放
動作へ移行する。尚、この「大当り」の遊技状態におけ
る連続開閉作動は最高作動回数が決められ、この回数内
で作動を繰り返す。但し、大入賞口6が開放動作中に遊
技球が特定領域入賞口8を通過しなかった場合、その大
入賞口6の開放動作の終了後、新たにその大入賞口6が
開放されることはなく、これにより「大当り」の状態は
終了する。
【0031】尚、第1種始動入賞口4への入賞個数は4
個まで記憶され、その個数分特別図柄表示装置2の左右
に設けられる特別図柄用記憶表示LED42a〜42d
が点灯する。特別図柄表示装置2の図柄2a、2b、2
cの組合せがこの特別図柄表示用LEDが点灯し始動入
賞の記憶ある間は、その記憶表示LED42a〜42d
に表示される個数分の図柄変動停止が繰り返される。
【0032】特別図柄表示装置2の直上位置には、7セ
グデジタル表示の普通図柄表示装置24が設けられる。
この普通図柄表示装置24の図柄は、遊技盤14面の特
別図柄表示装置2の左側に設けられたゲート22を遊技
球が通過すると変動を開始する。そして、一定時間が経
過すると変動停止して表示図柄が確定し、その図柄に応
じた時間分、前記第1種始動入賞口4が開放動作を行
う。その間に第1種始動入賞口4に遊技球が入賞すれ
ば、入賞個数分だけ前述の特別図柄表示装置2の特別図
柄の変動開始回数が増えることになる。ゲート22を通
過した遊技球の個数は4個まで記憶され、その個数分普
通図柄表示装置24の隣に設けられる普通図柄用記憶表
示LED25a〜25dが点灯する。そして、記憶表示
LED25a〜25dが点灯した個数分、普通図柄の変
動停止が繰り返される。
【0033】図4は遊技機の裏面図、図5はその外観斜
視図である。遊技機10の裏面に設けられる機構板76
面の上方位置に、遊技場の島から供給される遊技球を一
時貯留する賞球タンク77が設けられると共に、該賞球
タンク77に連設されてタンクレール78が設けられ、
このタンクレール78の賞球流下下端部分に同じく機構
板76面に設けられる賞球払出機構部80が連設され
る。
【0034】このタンクレール78には、前記賞球タン
ク77やタンクレール78上の遊技球の補給状態により
作動される補給スイッチ81が設けられ、又、賞球払出
機構部80の直前において賞球の欠乏を検出し、払出し
機構の空動作を防止する空切り防止スイッチ82が設け
られる。更に、賞球払出機構により払出された賞球が遊
技機内で充満した場合に、これを検出する満タンスイッ
チ83或いは機内で充満した遊技球により係動され満タ
ンスイッチ83を押動する満タンストッパ84等も備え
られる。
【0035】又、機構板76には遊技盤14面の各入賞
口に入った入賞球(セーブ球)を一球毎に球切りして検
出するセーフ球排出機構部85が設けられ、このセーフ
球排出機構部85により検出されたセーブ球は、機外へ
排出される。遊技機10の遊技板裏面は中央カバー86
に覆われており、各入賞口に入ったセーフ球は、この中
央カバー86が覆設される機構板76下部に形成された
セーフ球誘導路で集められてセーフ球排出機構部85へ
導出される。
【0036】そして、各種制御基板がこの機構板76に
は取付けられている。例えば、プリペイドカードに係わ
る情報を遊技機10の外部において処理するプリペイド
カードユニット30と遊技機本体とを電気的に接続する
CR外部接続端子基板87を含む外部接続端子97、発
生したセーフ球の種別に応じて一定個数の賞球を賞球払
出機構部80に払出し動作させる回路が装着されたCR
賞球払出制御基板88、該CR賞球払出制御基板88と
プリペイドカードユニット30及び球貸し操作基板、度
数表示基板(図2の球貸し操作部31に収容されてい
る)との間に設けられ、プリペイドカードユニット30
に挿入されたプリペイドカードの情報と、遊技機10の
前面に設けられた球貸し操作部31への球貸し要求信号
と球貸し状態を表示する度数表示情報と、球貸し情報に
基づいてCR賞球払出制御部を司令制御する情報との授
受を行うカードインターフェイス基板89が設けられ
る。
【0037】又、前記CR外部接続端子基板87、カー
ドインターフェイス基板89、CR賞球払出制御基板8
8の相互間においてカードデータ処理に係わる信号を中
継するCR中継基板90、遊技機10の遊技盤14面で
発生したセーフ球を検出して特別図柄表示装置2を駆動
制御し、該特別図柄の表示態様を設定制御すると共に入
賞の種別に応じて一定個数の賞球の払出し等を行う主制
御基板91等がこの機構板76に取付けられている。そ
して、これら独立した各種基板が遊技機10に各々組み
付けられた後、コネクタ配線を用いて互いに脱着可能に
電気接続される。尚、遊技機10の外部のプリペイドカ
ードユニット30と遊技機本体との間の情報の入出力
は、カードインターフェイス接続部92を介して行われ
る。
【0038】前記CR賞球払出制御基板88は、賞球の
不足欠乏及び供給状態、排出状態の異常を検出すると共
に払出し動作の停止と表示動作も行われるもので、ここ
には、CR賞球払出制御基板88や賞球払出機構部80
等の賞球払出制御機構において遊技球の不足、球詰ま
り、回路操作異常、ソフトエラー等の異常が発生した場
合にその旨を表示するエラー表示部93、或いはエラー
状態が解除された場合に前記エラー表示部93を初期状
態に復帰リセットさせるエラー表示リセットボタン94
が設けられる。
【0039】又、前記主制御基板91には、特定図柄表
示装置2に発生する当たりの出現状態(確率)を3個の
LEDにて表示する設定表示LED95、或いは前記当
たりの出現確率を一定条件下のみ切替え可能に設定する
確率モード設定スイッチ96が設けられる。
【0040】遊技機10で発生した各種情報は、機構板
76の上部片隅に設けられる外部接続端子97を介して
遊技機外部の遊技場管理装置へ出力される。特別図柄表
示装置2の図柄若しくは入賞装置の始動回数、一定図柄
の確定により発生する「大当たり」の発生回数、遊技者
に特別な利益状態を継続させる継続情報、当該パチンコ
遊技機における当たりの出現確率、不正検出信号等の各
種情報等が、この外部接続端子92を介して入出力され
る。
【0041】更に機構板76の裏面下方隅寄り位置に
は、前記上受け皿16に供給された遊技球を遊技盤14
面に向けて弾発発射する打球発射装置100が備えられ
る。該打球発射装置100は打球発射モータ101の
他、発射装置制御回路、打球槌、弾発力調整手段等によ
り構成される。タッチ感度調整ボリューム102は、遊
技者の打球発射操作ハンドルへの接触を検出して打球発
射モータ101の電源を投入するタッチスイッチ回路の
検出感度を調整し、遊技球発射調整ダイヤル103は、
遊技盤14面へ向けての遊技球弾発力、飛走距離を遊技
機の裏面側で調整設定する。
【0042】又、打球発射装置100に近接して発射装
置制御基板104が設けられ、これには打球発射モータ
101の駆動制御回路及びタッチスイッチ回路が含まれ
る。該打球発射モータ101の駆動制御回路ではモータ
の回転速度、トルク、特に1分間に発射する打球間隔、
速度等が設定される。
【0043】尚、この遊技機10は電源プラグ106を
介してAC100V電源に接続されている。又、前記外
部接続端子97より引き出されたリード線107の端末
にはコネクタ108が設けられ、このコネクタ108に
脱着可能に継がれる電源プラグ109側の電源入力線を
介してAC24V電源へ接続される。
【0044】図6は、遊技盤裏面における賞球の流出経
路を示したものである。図示されるように、第1種始動
入賞口4左落とし入賞口11、天入賞口16、左袖入賞
口20に入賞した入賞球は、傾斜版状の入賞球集合路
(入賞球集合板)50上に落下し、その傾斜位置に設け
られる、同じ傾斜版上の入賞球誘導路(入賞球誘導版)
51を介して入賞球排出機構部へ誘導される。又、第1
種始動入賞口4、大入賞口6、特定入賞口8、右袖入賞
口20、右落とし入賞口12に入賞した入賞級は、直接
入賞球誘導路51上に落下し、入賞球排出機構部へ誘導
される。
【0045】前記第1種始動入賞口4の流出経路には、
各々入賞を検知する第1種始動口用検出スイッチ52が
設けられる。又、前記大入賞口6の流出経路には、該大
入賞口6への入賞球数をカウントするカウント用スイッ
チ54が設けられ、特定領域入賞口8の流出経路には、
特定領域入賞検出用スイッチ55が設けられる。更に前
記ゲート22を遊技球が通過したことを検知する入賞口
用スイッチ56が設けられる。
【0046】そして、前記第1種始動口用検出スイッチ
52から検出信号が発せられ、第1種始動入賞口4に入
賞があったことが検知されると、特別図柄表示装置2が
駆動する。又、前記カウント用スイッチ54から検出信
号が発せられ、大入賞口6の1回の開放状態において1
0個の入賞球があったことが検知されると、該大入賞口
6は閉じられる。更に大入賞口6の開放中に前記特定領
域入賞口8に入賞球があったことが検知されれば、これ
らの動作は繰り返される。
【0047】更に、入賞口用スイッチ56から検出信号
が発せられた場合は、普通図柄表示装置24が駆動され
る。又、その他第1種始動入賞口4を開閉動作する普通
電動役物開放用ソレノイド57、大入賞口6を開閉動作
する大入賞口開放用ソレノイド58が設けられる。
【0048】一方、前記天入賞口16及び左右袖入賞口
18,20に入賞した入賞球の流路には入賞検出用スイ
ッチ60が設けられ、これらのスイッチからの検出信号
に基づいて賞球払出機構部より賞球が払出される。尚、
左右落とし入賞口11,12の入賞球の流路には入賞検
出用のスイッチは設けられていないが、入賞球払出機構
部に設けられる入賞球検出スイッチ62によりトータル
の入賞球数がカウントされることから、その個数差分だ
けの賞球が払出される。即ち、連続してセーフ球排出樋
63を流下する賞球は、セーフ球排出樋63の途中に設
置されたテコ部材65がセーフ球排出ソレノイド67に
間欠的に揺動作用され、セーフ球排出樋63に貯留され
ている賞球が1個ずつ通過するが、その時に入賞用検出
スイッチ60、カウント用スイッチ54、特定領域入賞
検出スイッチ55から入賞信号が発せられていなけれ
ば、一定数(例えば10個)の賞球が払出される。
【0049】図7は、各種制御基板の電気的接続関係を
示す制御ブロック図である。この制御ブロック図に図示
されるように、特別図柄表示装置2の特別図柄制御基板
152は直接主制御基板91に接続され、普通図柄表示
装置24の普通図柄表示装置基板154は中継基板16
2を介して主制御基板91に接続されている。また、特
別図柄用記憶表示基板153a、153b、ゲートLE
D基板155a、155b、サイドランプ基板156、
袖入賞口ランプ基板157a、157b、ランプ風車基
板164a、164b、第1種始動口用スイッチ52、
天飾りLED基板161等も中継基板162を介して主
制御基板91に接続される。
【0050】一方、大入賞口ランプ基板159a,15
9b、大入賞口LED基板160a、160b、第1種
始動口用スイッチ52、カウント用スイッチ54、特定
領域入賞検出用スイッチ55、普通電動役物開放用ソレ
イド57、大入賞口開放用ソレノイド58等は大入賞口
基板158に接続されており、この大入賞口基板158
が中継基板162を介して主制御基板91に接続され
る。
【0051】更に前記主制御基板91は、CR外部接続
端子基板87やCR賞球払出制御基板88と接続され、
CR賞球払出制御基板88はCR中継基板90を介して
賞球払出機構部80の賞球モータ131やフォトセンサ
134、空切り防止スイッチ82等と接続される。又、
CR賞球払出制御基板88には満タンスイッチ83、セ
ーフ球排出ソレノイド141、セーフ球検出スイッチ1
42、金枠スイッチ163等が接続される他、発射装置
制御基板104を介して発射レバー20、単発スイッチ
21、発射モータ101が接続される。このCR賞球払
出制御基板88は、カードインターフェース基板89を
介してプリペイドカードユニット30と接続され、前述
の球貸し操作基板及び度数表示基板に接続される。
【0052】その他にも各種の制御基板、及び各種スイ
ッチ類もこの制御回路内には設けられているが、図面に
示すのみで説明は省略する。また、各制御基板間の電気
信号の送受信関係や各種スイッチ類信号の入出力関係は
矢印で示しており、重ねて説明することは割愛する。
【0053】図8は、乱数カウンタを用いた「大当た
り」判定値の設定及びその判定方法を示している。「大
当たり」判定値を設定する「乱数Aカウンタ」は、
「0」〜「M」迄の任意の数値が設定され(S10)、
遊技機10に電源が投入された時点に初期値として
「0」が入力され初期化され(S12)、その後常時カ
ウント更新される。そして遊技盤面上に設けられた第1
種始動入賞口4に遊技球が入賞すると、その入賞時点に
おける「乱数Aカウンタ」の値をメモリに記憶する(S
14)。ここで記憶された「乱数Aカウンタ」の値は、
「大当たり」の判定値を有する「大当たり乱数決定テー
ブル」判定値を抽出ために用いられる。
【0054】前記「乱数Aカウンタ」の値には、その各
々に対応した「大当たり乱数決定テーブル」の値が設定
されており、前記「乱数Aカウンタ」の値をメモリに記
憶する際には、その値に対応した「大当たり乱数決定テ
ーブル」の値を抽出する(S16、S17)。この抽出
された値は、今回の遊技における「大当たり」か否かを
判定する判定値として用いられ(S19)、この値をも
って「大当たり」か否かが判定されることになる(S2
1)。例えば、「乱数Aカウンタ」の数値を「0」〜
「2」迄の3種類で設定した場合、「大当たり」と判定
される判定値は3種類あることになり、この中の1つが
選択されて「大当たり」の判定値が設定されることにな
る。
【0055】つまり、第1種始動入賞口4に遊技球が入
賞し、その時の「乱数Aカウンタ」の値が「0」〜
「2」のうちの「1」だった場合、「乱数Aカウンタ」
の値「1」はメモリに記憶されると共に、「1」に対応
する「大当たり乱数決定テーブル」の値「17」が抽出
される。この「17」の値が今回の遊技状況における
「大当たり」判定値として設定され「大当たり」の有無
の判定に用いられる(S23)。
【0056】図9は、図8に示した「更新処理」を詳細
に示したフローチャートであり、リセット割り込みが発
生する毎に「乱数Aカウンタ」の更新処理を行う方法を
示している。尚、この「乱数Aカウンタ」の更新処理を
行う際に必要な条件を表1((a)加算値決定用カウンタ
に対応する加算値)、(b)各値の設定範囲)に示す。図
9(a)に示すように、「乱数Aカウンタ」の更新処理
はリセット割り込みの発生に伴って更新処理が開始され
る(S30)。そして遊技機本体への電源投入時であれ
ば、RAMに「0」が与えられ初期化される(S32
「YES」、S34)。このRAMの初期化に伴って、
加算値「N」には初期値として「1」が与えられ、「R
ND」には「0」が与えられる。この値を初期値として
加算値決定用カウンタの更新処理が行われる(S3
6)。
【0057】
【表1】
【0058】前記リセット割り込みの発生が遊技機本体
への電源投入に伴うものではなかった場合、上記加算値
「N」及び「RND」を初期化する必要はなく、そのま
ま「乱数Aカウンタ」の乱数の更新処理を行う(S32
「NO」、S38)。そして乱数の値を更新処理した
後、加算値決定用カウンタの更新処理が行われる(S3
6)。
【0059】前記加算値決定用カウンタの更新処理方法
を図9(b)に示す(S36)。加算値決定用カウンタ
は「0」〜「6」迄の数値が設定されることから、7種
類の設定値「0」〜「6」を常時「1」ずつ加算してい
き、リセット割り込みが発生した時に得た「CNT1」
の値に対応した加算値「N」を得るものである(S40
「NO」,S42)。例えば、リセット割り込み発生時
に「CNT1」の値として「3」を得た場合、加算値
「N」は「7」となる。ここで加算値決定用カウンタは
常時「1」ずつ加算していくことから、その値が最大設
定値である「6」を越えてしまった場合は(S40「Y
ES」)、加算値決定用カウンタの値は「0」に戻され
再度加算を繰り返し(S44)、残余時間の限りこれら
の動作を繰り返し終了する(S46)。
【0060】前記「乱数Aカウンタ」に用いる乱数の更
新処理方法を図9(c)に示す(S38)。第1種始動
入賞口4に遊技球が入賞すると、その入賞時点における
「乱数Aカウンタ」の値はメモリに記憶されるが、この
値である「RND」が記憶されていない、つまり「0」
であった場合は(S50「YES」)、「CNT1」に
対応した加算値を抽出し「RND」に加算する(S5
2,S54)。つまり、「CNT1」が「1」であった
場合は「2」を、「4」であった場合は「11」を加算
した値が「RND」の値となる。但し「RND」が
「0」以外の値を有していた場合は(S50「N
O」)、「N」を加算する(S54)。ここで「N」を
加算した結果「RND」の値が「201」を越えてしま
った場合(S56「YES」)、「RND」から「20
1」を減算して補正する(S58)。そしてこの補正が
終了した場合、若しくは「RND」の値が「201」を
越えていなければ(S56「NO」)、処理を終了する
(S60)。
【0061】図10は、設定条件を契機に「乱数Aカウ
ンタ」の乱数値をメモリに記憶させる方法を示したフロ
ーチャートである。この方法は、「大当たり」を判定す
る乱数の初期値を記憶するEEPROMを主制御基板9
1に搭載し、リセット割り込みの発生を契機に「大当た
り」を判定する乱数値の初期値をEEPROMに記憶す
る。尚、この契機は遊技機の「当たり」が発生する確率
設定終了時や「大当たり」状態の終了時等でも可能であ
り、図9に示したと同様に「RND」を記憶し、この
「RND」の値と「大当たり」を判定する乱数値が一致
した場合に「大当たり」と判定するものである。尚、こ
の方法を用いる際に必要な条件は、表1((a) 加算値
決定用カウンタに対応する加算値)、(b)各値の設定範
囲)に示すとおりである。
【0062】図10(a)に示すように、設定条件を契
機に乱数値を記憶する方法は、リセット割り込みの発生
と共にその処理が開始され(S70)、乱数値(RN
D)の更新処理を行ってその処理が終了する(S72、
S74)。図10(b)に示すように(S72)、第1
種始動入賞口4に遊技球が入賞すると、その入賞時点に
おける「乱数Aカウンタ」の値はメモリに記憶される
が、この値である「RND」が「0」であった場合は
(S78「YES」)、「CNT1」に対応した加算値
「N」を抽出し「RND」に加算する(S80,S8
2)。ここで「RND」が「0」以外の値を得ていた場
合は(S78「NO」)、その値に「N」を加算する
(S82)。但し、加算された結果「201」を越えて
しまった場合は(S84「YES」)、「RND」から
「201」を減算して補正し、その結果が「RND」と
設定される(S86)。そして補正処理が終了した場
合、又は「RND」が「201」以下であった場合は
(S84「NO」)、更新処理を終了する(S88)。
【0063】上記「CNT1」は図10(c)に示すよ
うに、遊技球の入賞が検知され、その入賞に応じた処理
が行われ(S90)、その処理と共に第1種始動口用ス
イッチ113bが遊技球の入賞を検知する(S92)。
この該スイッチ113bの通過による波形長から「CN
T1」が設定される(S92「YES」、S94)。但
し、遊技球が入賞した入賞口が第1種始動入賞口用スイ
ッチ113bが設けられる入賞口以外であった場合は
(S92「NO」)、「CNT1」の値は得ずに処理は
終了する(S96)。
【0064】以上、実施例について説明したが、従来
「ぶら下げ基板」を用いることによって不正に「大当た
り」を発生させることができたものが、この実施例もよ
うに、主制御基板の乱数更新処理における更新方法を
「+1」ずつではなく「+N」ずつとし、更に「大当た
り」の判定を行う乱数カウンタの初期値を変動して記憶
することによって、外部から「乱数カウンタ」の値を予
測及び認識することは困難となる。
【0065】本発明は、上記した実施の形態に何ら限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々の改変が可能である。例えば、各「乱数カウンタ」
の設定範囲の増減、加算値の種類の増減、又、基板及び
スイッチとの接続方式を遊技盤面へのコンセントプラグ
式とし、更にその上面を絶縁体等のカバーを設けて基板
やコネクタコードを露出しない等の形状変更等は適宜可
能である。それによって効果的に不正を防止できる。
【0066】
【発明の効果】本発明の請求項1及び請求項2に記載の
パチンコ遊技機における不正防止装置によれば、主制御
基板に設けられる「乱数カウンタ」の乱数値更新処理の
更新値及び更新方法を変更して、不正に取付けられる
「ぶら下げ基板」に対して該主制御基板内で更新される
乱数値の予測及び認識を困難とするものであるから「ぶ
ら下げ基板」は作動せず、これにより不正な「大当た
り」の発生も防止できる。
【0067】また、請求項3に記載の発明によれば、乱
数値更新処理方法として「大当たり」を発生する第一乱
数作成手段である「乱数カウンタ」と、乱数を加算更新
する第二乱数作成手段である加算値決定用カウンタと、
この加算値決定用カウンタに対応した乱数値を有し、こ
れらを用いた更新値は遊技中の入賞毎に異なった数値が
取出されて使用されるために加算値は常に不定数であ
る。その為「大当たり」と判定される際の乱数値も変動
し、それによって外部からの乱数値の認識は困難とな
る。
【0068】更に請求項4に記載の発明によれば、カウ
ンタ値を用いて決定された乱数値は、リセット割り込み
毎に更新処理される。この更新処理は、第一種始動入賞
口が入賞を検知した場合にその時の乱数値を記憶し、更
にこの記憶した乱数値を「大当たり」判定用の判定値と
して用いる。これによって「大当たり」と判定される判
定用の値が外部から認識できず、乱数値の認識が困難と
なることから「ぶら下げ基板」の作動の妨げとなり、不
正防止に対応できる。
【0069】又、請求項5及び請求項6に記載の方法に
よれば、乱数値に基づいて大当たり判定値を複数設定
し、この中から大当たり値を抽出する。この大当たり判
定値の設定は乱数カウンタを用いて、複数の大当たり乱
数設定テーブルより抽出する。これによって、外部から
乱数値の認識が困難となり不正防止に一層有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるパチンコ遊技機
の遊技盤正面図である。
【図2】その斜視図である。
【図3】図1に示した遊技盤面における詳細図である。
【図4】本遊技機における裏面図である。
【図5】その斜視図である。
【図6】本遊技機における賞球払出経路図である。
【図7】本遊技機における各種制御基板の電気的接続関
係を示す制御ブロック図である。
【図8】本遊技機における「乱数カウンタ」を用いた
「大当たり」の判定方法を示すフローチャートである。
【図9(a),(b),(c)】本遊技機におけるリセット割り
込み毎の「乱数カウンタ」の更新処理方法を示すフロー
チャートである。
【図10(a),(b),(c)】本遊技機における「乱数カウ
ンタ」の初期値を設定条件を契機に記憶させる更新処理
方法を示すフローチャートである。
【図11】不正操作を行う「ぶら下げ基板」を用いた場
合の作動方法を示したフローチャートである。
【符号の説明】
2 特別図柄表示装置 4 第1種始動入賞口 6 大入賞口 8 特定領域入賞口 10 遊技機 14 遊技盤 24 普通図柄表示装置 52 第1種始動口用スイッチ 54 カウント用スイッチ 55 特定領域入賞検出用スイッチ 91 主制御基板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大当たりの判定値を乱数を用いたカウン
    タ値と加算値とに基づいて演算処理する演算手段と、該
    演算手段による演算処理によって求められる乱数値に基
    づいて大当たり判定値を設定する大当たり判定値設定手
    段と、遊技盤面に設けられる始動入賞口へ入賞した始動
    入賞球の検出に応じて前記大当たり判定値設定手段によ
    り設定される大当たり判定値より大当たり値を抽出する
    大当たり選択設定手段とを備えることを特徴とするパチ
    ンコ遊技機における大当たり不正防止装置。
  2. 【請求項2】 大当たりの判定値を乱数を用いたカウン
    タ値と加算値とに基づいて演算処理する演算手段と、該
    演算手段による演算処理によって求められる乱数値に基
    づいて大当たり判定値を複数設定する大当たり判定値設
    定手段と、遊技盤面に設けられる始動入賞口へ入賞した
    始動入賞球の検出に応じて前記大当たり判定値設定手段
    により設定される大当たり判定値より大当たり値を抽出
    する大当たり選択設定手段とを備えることを特徴とする
    パチンコ遊技機における大当たり不正防止装置。
  3. 【請求項3】 前記大当たり判定値設定手段が、常時カ
    ウント更新されると共に遊技球の始動入賞口への入賞信
    号に基づいて決定される乱数カウンタと、同じく常時カ
    ウント更新される加算値決定用カウンタとを備え、該乱
    数カウンタの値と加算値決定用カウンタの値との組合わ
    せによる乱数値に基づいて「大当たり」発生の有無が判
    定されるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に
    記載のパチンコ遊技機における大当たり不正防止装置。
  4. 【請求項4】 更に、リセット割り込み毎に更新処理さ
    れるリセット割り込み更新手段と、始動入賞口への入賞
    球の検出信号に基づいて乱数カウンタの乱数値を記憶す
    る乱数カウンタ記憶手段と、該乱数カウンタ記憶手段に
    よって記憶された乱数値を用いて「大当たり」を判別す
    る「大当たり」判別手段とを備えることを特徴とする請
    求項1、2又は3に記載のパチンコ遊技機における大当
    たり不正防止装置。
  5. 【請求項5】 乱数値に基づいて判定値を複数設定する
    大当たり判定値設定手段と、遊技盤面に設けられる始動
    入賞口へ入賞した始動入賞球の検出に応じて前記大当た
    り判定値設定手段により設定される大当たり判定値より
    大当たり値を抽出する大当たり選択設定手段とを備える
    ことを特徴とするパチンコ遊技機における大当たり不正
    防止装置。
  6. 【請求項6】 前記大当たり判定値設定手段が、乱数カ
    ウンタによるカウント動作により、複数の大当たり乱数
    決定テーブルより特定の大当たり判定値を抽出するもの
    であることを特徴とする請求項5に記載のパチンコ遊技
    機における大当たり不正防止装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009101232A (ja) * 2009-02-16 2009-05-14 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2010029698A (ja) * 2009-11-09 2010-02-12 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

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