JPH0559750B2 - - Google Patents

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JPH0559750B2
JPH0559750B2 JP22106584A JP22106584A JPH0559750B2 JP H0559750 B2 JPH0559750 B2 JP H0559750B2 JP 22106584 A JP22106584 A JP 22106584A JP 22106584 A JP22106584 A JP 22106584A JP H0559750 B2 JPH0559750 B2 JP H0559750B2
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JP
Japan
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winning ball
winning
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variable winning
ball device
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JP22106584A
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Toshio Ando
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Publication of JPH0559750B2 publication Critical patent/JPH0559750B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、パチンコ遊技機等で代表される弾球
遊技機に関し、詳しくは、打玉を遊技領域に打込
んで遊技が行なわれる弾球遊技機に関する。
[従来の技術] この種の弾球遊技機において、従来から一般的
に知られているものに、たとえば、遊技者にとつ
て有利となる第1の状態と遊技者にとつて不利と
なる第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置が
遊技領域に設けられ、予め定められた特定遊技状
態の発生に基づいて前記可変入賞球装置を第1の
状態に駆動制御し、遊技者に遊技価値を付与可能
な状態にするものがあつた。
[発明が解決しようとする課題] しかし、この種の従来の弾球遊技機において
は、 前記特定遊技状態の発生に基づいて、第1の状
態となつている可変入賞球装置内に多くの打玉を
入賞させることのできる打球操作技術の優れた熟
練者のみに遊技価値の付与が集中し、初心者も含
めて広く遊技サービスの均一化を図ることができ
ないという欠点があつた。そこで、この欠点を解
決すべく、可変入賞球装置内に入賞した入賞玉を
検出する入賞玉検出手段を設け、第1の状態とな
つている可変入賞球装置内に入賞可能な打玉の上
限個数を設定し、入賞玉がその上限個数に達した
場合には可変入賞球装置を第2の状態に駆動制御
するように構成することが考えられる。しかし、
このように構成した場合には、前記入賞玉検出手
段が入賞玉を検出できないように不正に細工を施
し、前記上限個数を超えて打玉を可変入賞装置内
に入賞させることができるようにするという不正
が行なわれるおそれがある。また、故障により入
賞玉検出手段が入賞玉を検出しない場合にも遊技
サービスの均一化を図ることができなくなる。
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたもの
であり、その目的は、可変入賞球装置内に入賞し
た入賞玉を検出する入賞玉検出手段をめぐる不正
や故障の発生を判定できる弾球遊技機を提供する
ことである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、打玉を遊技領域に打込んで遊技が行
なわれる弾球遊技機であつて、 前記遊技領域に設けられ、遊技者にとつて有利
となる第1の状態と遊技者にとつて不利となる第
2の状態とに変化可能な可変入賞球装置と、 前記遊技領域に設けられた特定入賞領域と、 該特定入賞領域に入賞した特定入賞玉を検出す
る特定入賞玉検出手段と、 該特定入賞検出手段により検出された特定入賞
玉を再度検出する位置に設けられ、前記可変入賞
球装置に入賞した入賞玉を検出する入賞玉検出手
段と、 予め定められた特定遊技像体の発生に基づい
て、前記可変入賞球装置を第1の状態に駆動制御
し、前記入賞玉検出手段により検出された入賞玉
が所定個数に達した場合に前記可変入賞球装置を
第2の状態に駆動制御し、前記特定入賞玉検出手
段の検出出力があつたことを必要条件として、前
記可変入賞装置の第1の状態を中断して一旦第2
の状態にし再び第1の状態に繰り返し継続制御す
る駆動制御手段と、 前記特定入賞玉検出手段の検出出力があつたに
もかかわらず前記入賞玉検出手段の検出出力がな
かつた場合に異常を判定する異常判定手段とを含
むことを特徴とする。
[作用] 本発明によれば、遊技者にとつて有利となる第
1の状態と遊技者にとつて不利となる第2の状態
とに変化可能な可変入賞球装置が遊技領域に設け
られている。つまり、遊技領域に設けられた特定
入賞領域に入賞した入賞玉を検出する特定入賞玉
検出手段と、前記可変入賞球装置に入賞した入賞
玉を検出する入賞玉手段とが設けられており、前
記特定入賞玉検出手段により検出された特定入賞
玉は再度前記入賞玉検出手段により検出される。
そして、予め定められた特定遊技状態の発生に基
づいて、可変入賞球装置が第1状態に駆動制御さ
れ、前記入賞玉検出手段により検出された入賞玉
が所定個数に達した場合に可変入賞球装置が第2
の状態に駆動制御され、さらに、前記特定入賞玉
検出手段の検出力があつたことを必要条件として
可変入賞球装置の第1の状態が中断して一旦第2
の状態になり再び第1の状態に繰り返し継続制御
される。
つまり、特定遊技状態の発生に基づいて可変入
賞球装置が第1の状態に駆動制御され、その第1
の状態は、打玉が特定入賞領域に入賞した場合に
は一旦第2の状態になつた後再び第1の状態が繰
り返し継続制御されるために、遊技者は、特定遊
技状態の発生に基づいて可変入賞装置の第1の状
態に伴う醍醐味を繰り返し継続して味わうことが
できる。
さらに、特定入賞玉検出手段により検出された
特定入賞玉は入賞玉検出手段により再度検出され
るのであるが、その入賞玉検出手段が入賞玉を検
出できない状態になるように不正に細工が施され
た場合や故障した場合には、特定入賞検出手段の
検出出力があつたにもかかわらず、入賞玉検出手
段の検出出力がない状態となり、その場合には異
常判定手段により異常が判定される。
[実施例] 以下には、図面を参照して、この発明の実施例
について詳細に説明をする。
第2図は、この発明の一実施例のパチンコ遊技
機の正面図である。構成において、パチンコ遊技
機1は、開閉自在に取付けられた前面枠2を有
し、該前面枠2には遊技盤3が装着されている。
遊技盤3の中央部には可変入賞球装置4が配置さ
れ、その下側には始動入賞孔5,6,7が設けら
れている。可変入賞球装置4は可動翼片32,3
3を備えている。始動入賞孔5,6,7のいずれ
かにパチンコ球が入賞することにより、可変入賞
球装置4の可動翼片32,33が変化するように
されている。この場合、始動入賞孔5および7に
パチンコ球が入賞すると、可動翼片32,33は
図示の閉じた状態から1回開成状態に変化し再び
閉じる。また、始動入賞孔6にパチンコ球が入賞
すると、可動翼片32,33は2回開く。遊技盤
3上には、さらに、セーフ孔8,9、チユーリツ
プと称されるいわゆるヤクモノ10,11、アウ
ト孔12、その他遊技盤3の盤面に沿つて落下す
るパチンコ球の落下に変化を与えるための風車1
3や図示しない多数の釘等が備えられている。
可変入賞球装置4、始動入賞孔5,6,7、セ
ーフ孔8,9およびヤクモノ10,11は、それ
らに入賞するパチンコ球を遊技盤3の裏面へ導
き、該導かれたパチンコ球(入賞球)によつて商
品球としてのパチンコ球を放出するように決めら
れた入賞領域である。なお、これら入賞領域は、
上述のようにパチンコ球を遊技盤3の裏面へ導く
ような入賞孔に限らず、パチンコ球の通過可能な
通過領域であつてもよい。その場合は、通過領域
を通過したパチンコ球を検出するための通過球検
出スイツチ等が設けられ、その出力で賞品球の放
出指令等が出力されるようにすればよい。
パチンコ遊技機1の前面枠2の下方部には前面
板14が備えられ、その表面には賞品球放出口1
5および打球供給皿16が設けられている。ま
た、前面枠2のさらに下方部には、打球ハンドル
17、余剰賞品球放出口18および余剰球受皿1
9が配設されている。ここで、打球供給樋16
は、賞品球放出口15から放出された賞品球およ
び遊技者が玉貸機等で借りたパチンコ球を一時貯
留する貯留皿として用いられるとともに、貯留さ
れたパチンコ球を整列して1個ずつ打球供給装置
(図示せず)へ供給する働きをする。打球ハンド
ル17は、それが回動されることによつて打球強
さを調整してパチンコ球を遊技盤3の前面に形成
された遊技領域に打球するものである。
第3図は、パチンコ遊技機1の裏面構造を示す
図解図である。第3図を参照して、可変入賞球装
置4に対応する裏面側には、該可変入賞球装置4
に入賞したパチンコ球が通過して出てくる特定入
賞孔20および入賞孔21,22が形成されてい
る。これら特定入賞孔20および入賞孔21,2
2に関連して径路23が形成され、その最下方部
には入賞検出器24が取付けられている。このた
め、特定入賞孔20および入賞孔21,22から
落下するパチンコ球の全個数は、この入賞球検出
器24によつて検出される。この入賞球検出器2
4は、可変入賞装置4内の所定の領域への入賞玉
のみを検出するものであつてもよい。
また、特定入賞孔20のすぐ下側には第1の入
賞玉検出手段の一例の特定入賞球検出器25が設
けられている。この特定入賞球検出器25は、特
定入賞孔20から落下する特定入賞球を検出する
ためのものである。特定入賞球はこの特定入賞球
検出器25を通過した後、上記径路23で導かれ
て第2の入賞玉検出手段の一例の入賞球検出器2
4で検出されることになる。
すなわち、可変入賞球装置4に入賞したパチン
コ球のうち、特定入賞孔20に入賞したパチンコ
球は特定入賞球検出器25で検出された後入賞球
検出器24で検出され、該特定入賞孔20以外の
入賞孔21または22に入賞したパチンコ球は特
定入賞球検出器25で検出されることなく、入賞
球検出器24によつて検出されるのである。
なお、この実施例では、可変入賞球装置4の入
賞領域の一部を特定入賞孔20として、この特定
入賞孔20にパチンコ球が入賞することにより、
後述するように所定の遊技価値が生じるようにし
たが、特定入賞領域(特定入賞孔)は、可変入賞
球装置4の入賞領域以外の場所に設けてもよい。
その場合は、パチンコ遊技機1の裏面側におい
て、可変入賞球装置4の入賞領域以外の場所に設
けられた特定入賞領域に入賞したパチンコ球も入
賞球検出器24に導かれるように径路を設ければ
よい。
さらに、パチンコ遊技機1の裏面側には、次の
ものが設けられている。
セーフ孔8,9に対応する裏面には、該セーフ
孔9,9に入賞したパチンコ球を下方へ導くため
の径路26,27が設けられている。径路26,
27はセーフ孔8,9に入賞したパチンコ球をヤ
クモノ10,11にそれぞれ導くためのものであ
る。なお、このように導かれたパチンコ球は、そ
れぞれヤクモノ10,11の玉受片を開成するの
に利用される。
アウト孔12よりもやや上部位置の遊技盤3の
裏面には、径路28が設けられている。この径路
28は、可変入賞球装置4、始動入賞孔5,6,
7、セーフ孔8,9およびヤクモノ10,11へ
入賞したパチンコ球を入賞球処理器29へ導くた
めのものである、入賞球処理器29は、径路28
によつて導かれる入賞球を1個ずつ落下させる。
入賞球処理器29で1個ずつ落下されたパチンコ
球は、従来周知の賞品球放出機構に連結された作
動部材(図示せず)を作動させて、1個の入賞球
につき一定数の賞品球の放出を行なわせるように
働く。
なお、第3図において、パチンコ遊技機1の左
下方部に位置するのは打球駆動部30である。こ
の打球駆動部30は、パチンコ遊技機1の前面側
に設けられた打球ハンドル17(第2図参照)に
連結されており、パチンコ球を打球するための機
構である。
第4図は、可変入賞球装置4の斜視図であり、
また第5図は、可変入賞球装置4の正面図であ
る。これら第4図および第5図を参照して、可変
入賞球装置4の構成と動作を説明する。
可変入賞球装置4は取付基板31を備えてお
り、その表面側下方部には特定入賞孔20および
入賞孔21,22が形成されている。また、入賞
孔21,22は、特定入賞孔20の左右両側のほ
かに、取付基板31に対して斜めに組込まれた傾
斜板56の後方両側にも形成されている。特定入
賞孔20の上には該特定入賞孔20および入賞孔
21,22へのパチンコ球の入賞を調整するため
の1対の可動翼片32,33が設けられ、さらに
その上部には発光ダイオード等が組込まれた表示
装置34が装着されている。
特定入賞孔20の上側に位置する可動翼片3
2,33は、それぞれ回転軸35および36によ
つて回動自在に支持されている。回転軸35,3
6は、ともに取付基板31に対してほぼ直交方向
に、後方に延びている。回転軸35,36の後方
端は連結部材37を介してソレノイド38に結合
されている。そして、ソレノイド38の付勢、消
勢に応じて回転軸35,36は互いに逆方向に回
動されるようになつている。したがつて、回転軸
35,36の先端部に結合された可動翼片32,
33は、回転軸35,36の回動に応じて可動翼
片32,33の長さ方向が水平方向に位置する第
4図に示すような開成状態と、可動翼片32,3
3の長さ方向がほぼ垂直で平行になつて位置する
第5図に示すような閉成状態とに変化される。こ
の実施例では、遊技者にとつて有利な第1の状態
になると、可動翼片32,33は、上記開成状態
と閉成状態とに交互に変化される状態になる。ま
た、遊技者にとつて不利な第2の状態では、可動
翼片32,33は、上記閉成状態で停止するよう
にされている。
さらに、玉受部材39が1対の可動翼片32,
33の間に設けられている。この玉受部材39
は、前後に延びる軸57、すなわち取付基板31
に対して直交方向に延びる軸57と、その軸57
の左右両側に水平に設けられた1対の三角片5
8,59とからなつている。三角片58,59は
後方に向つてその幅が狭くなつている。したがつ
て、可動翼片32,33が開成状態のときに該可
動翼片32,33によつて導かれたパチンコ球は
玉受部材39、特に玉受部材39の三角片58,
59によつて左右に散らされて主として後方へ落
下される。このため、パチンコ球は傾斜板56の
両側後方に形成された入賞孔21,22に比較的
高い確率で入賞し、取付基板31の後方に形成さ
れた特定入賞孔20および入賞孔21,22、特
に中央の特定入賞孔20へは比較的低い確率で入
賞するようにさらている。
表示装置34は、たとえば7つの表示窓40を
有しており、それぞれの窓40に対応する内部に
は発光ダイオード等が設けられている。この表示
窓40は、可変入賞球装置4が連続して第1の状
態を何回とることができるかを表示するものであ
る。可変入賞球装置4が、第1回目の遊技者にと
つて有利な第1の状態になり、その状態のときに
特定入賞孔20へパチンコ球が入賞した場合、可
変入賞球装置は2回目の第1の状態に入る。この
ときには、最初全部点燈していた窓40のうち、
たとえば左端の窓が消灯する。そして、第1の遊
技状態が連続して順次更新されるごとに窓40は
右から左に向つて順次消灯していき、第1の状態
を連続して残り何回とることができるか、言替え
れば残り何回第1の状態をとることができるかを
点燈している窓の数によつて表示する。また、表
示装置34は、可動翼片32,33が閉成状態の
ときには、可動翼片32,33の上側を寒いでお
り、パンチンコ球が可変入賞球装置4の入賞領域
へ入賞するのを阻止する働きもしている。
なお、第4図および第5図では、ソレノイド3
8および表示装置34内に内蔵された発光ダイオ
ード等の電気的接続のための配線は省略されてい
る。
第1図は、この発明の一実施例の可変入賞球装
置4のための制御回路図である。第1図の説明に
入る前に、この実施例の可変入賞球装置4の一般
的な動作について、第2図ないし第5図を参照し
て説明をしておく。
遊技者の打球したパチンコ球が遊技盤3に沿つ
て落下し、始動入賞孔5,6,7のいずれかに或
る確率で入賞する。今、始動入賞孔5に入賞した
とする。すると、それに応じてソレノイド38が
たとえば0.6秒励磁され、可変入賞球装置4の可
動翼片32,33はその励磁期間だけ開いて再び
閉成状態になる。すなわち、通常は第2図または
第5図に示すような閉じた状態の可動翼片32,
33が、ソレノイド38の励磁期間だけ第3図に
示すような状態に開くのである。このように可動
翼片32,33が開くとパチンコ球は該開いた可
動翼片32,33によつて導かれて可変入賞球装
置4に非常に入賞しやすくなる。そして、このよ
うに可動翼片32,33が1度だけ開く間にパチ
ンコ球が特定入賞領域20に入賞した場合に特定
遊技状態が発生し、可動翼片32,33の開成と
閉成とが連続して18回繰返される遊技者にとつて
有利な第1の状態となり、いわゆる「大当たり」
状態になる。なお、複数種類の識別情報が可変表
示可能な可変表示装置を設け、その可変表示装置
の停止時の表示結果が予め定められた識別情報と
なつた場合に特定遊技状態が発生するようにして
もよい。
一方、既に述べたように、可変入賞球装置4は
第1の状態においてパチンコ球を受入れやすく、
それゆえに可変入賞球装置4の第1の状態が長く
続くと遊技者の獲得するパチンコ球の数、すなわ
ち賞品球も多くなつてギヤンブル性が高くなる。
このため、所定の許認可基準が設けられている。
この許認可基準は、可変入賞球装置が第1の状態
を1回とることにつき、すなわち可動翼片32,
33の開成が18回繰返される間に、可変入賞球装
置4に入賞するパチンコ球は10個以下でなければ
ならないとの規制である。このため、第3図に参
照符号24で示すような可変入賞球装置4への入
賞球検出器が設けられ、これによつて可変入賞球
装置4の特定入賞孔20および入賞孔21,22
に入賞したパチンコ球が検出されるようにされて
いるのである。そして、可変入賞球装置4が第1
の状態を1回とつている間に、すなわち可動翼片
32,33が、連続して18回開閉を繰返している
間において、入賞球検出器24が10個のパチンコ
球を計数し、しかも特定入賞球検出器25でパチ
ンコ球が検出されていないときには、可変入賞球
装置4の可動翼片32,33は18回の開閉を待た
ずに強制的に第2の状態である閉成状態になるよ
うにされている。なお、可変入賞球装置4は入賞
玉がたとえば10個に達することのみにより第2の
状態なるようにし、開閉回数の制限(18回)をな
くしてもよい。
ところで、このように可変入賞球装置4の駆動
が制御される場合において、不正等が行なわれ、
入賞球検出器24がたとえば取外された場合に
は、可変入賞球装置4が1回第1の状態をとつて
いる場合において、可変入賞球装置4に入賞する
パチンコ球の数が制限を受けない。したがつて、
可変入賞球装置4が第1の状態になり、可動翼片
32,33が連続して18回開閉を繰返している間
に、該可変入賞球装置4に入賞するパチンコ球の
入賞数上限に制限がないため、いわゆる許認可基
準に適合しない製品となつてしまう。
この実施例は、このような不正ができないよう
に、回路構成が考慮されている。すなわち、入賞
球検出器24(第3図参照)が除去され、あるい
は可変入賞球装置24の配線が切断された場合等
において、可変入賞球装置4が遊技者にとつて有
利な状態になつてかつそのときに許認可基準に適
合しない状態になつたとき、可変入賞球装置4の
駆動を停止させ、可変入賞球装置4を強制的に常
時閉制状態にしようとするものである。なお、可
変入賞球装置4の第1の状態は可変翼片32,3
3が開成された状態で維持されるものであつても
よく、また、第2の状態としては、打玉が入賞困
難な状態であつてもよい。
次に、第1図に基づいて、この発明の一実施例
の可変入賞球装置4の制御回路について説明をす
る。
第1図において、左端に位置しているスイツチ
ング素子は、上からそれぞれ特定入賞球検出器2
5、入賞球検出器24、可変入賞球装置4を1回
だけ開成状態にする始動入賞孔5,7に設けられ
たスイツチ5a,7aおよび可変入賞装置4を2
回開成状態にする始動入賞孔6に設けられたスイ
ツチ6aである。
遊技者が打球したパチンコ球がたとえば始動入
賞孔5に入賞すると、常開スイツチの始動入賞ス
イツチ5aが瞬間的に閉じ、それによつて入力回
路41からラツチ回路42のクロツク端子Cにパ
ルス信号が与えられる。応じて、ラツチ回路42
の出力端子Qからハイレベル信号が導出され、時
間設定回路43に与えられる。時間設定回路43
では、このハイレベル信号に基づいてソレノイド
駆動回路44にたとえば0.6秒信号を与え、該ソ
レノイド駆動回路44によつてソレノイド38を
駆動させて可動翼片32,33(第4図参照)を
1回開かせる。また、時間設定回路43からはオ
アゲート45を介してラツチ回路42のリセツト
端子Rにリセツト信号が与えられ、ラツチ回路4
2の端子Qからの信号がローレベルに反転する。
パチンコ球が始動入賞孔6に入賞した場合は、
その入賞が始動入賞スイツチ6aで検出され、上
述の場合と同様に、入力回路46、ラツチ回路4
7、時間設定回路43、ソレノイド駆動回路4
4、ソレノイド38およびオアゲート48で構成
される回路によつてソレノイド38の駆動制御が
行なわれ、ソレノイド38は2回開閉される。な
お、この場合には、ラツチ回路47の出力がオア
ゲート45を介してラツチ回路42のリセツト端
子Rに与えられるようになつているため、たとえ
ば同時に始動入賞孔5と始動入賞孔6とにパチン
コ球が入賞しても、常に始動入賞孔6に入賞した
パチンコ球に基づく信号が優先され、可変入賞球
装置4の可動翼片32,33は2回開閉されるよ
うにされている。
可変入賞球装置4が上述のようにして開かれて
いる場合において、特定入賞孔20にパチンコ球
が入賞した場合を考える。特定入賞孔20にパチ
ンコ球が入賞すると、特定入賞検出器25によつ
てそれが検出され、入力回路49からラツチ回路
50のクロツク端子Cにパルスが与えられる。ラ
ツチ回路50では、それに応じて出力端子Qから
ハイレベル信号を導出し、そのハイレベル信号は
判定回路51の入力端子Dに与えられる。判定回
路51は、その出力端子Qからパルス信号を出力
することにより、時間設定回路43に所定の遊技
価値を付与する。この実施例では、判定回路51
の出力端子Qからのパルス信号に応答して、判定
回路43はソレノイド駆動回路44に信号を与
え、ソレノイド38をたとえば0.6秒間隔で18回
連続して励磁するようにされている。また、後述
するように、判定回路51からの出力によつて、
時間設定回路43はソレノイド駆動回路44を介
してソレノイド33を不能動化させるようにもさ
れている。
今、第3図の特定入賞孔20に入賞したパチン
コ球は特定入賞球検出器25で検出され、正常な
状態であれば、さらに入賞球検出器24に落下す
る。したがつて、第1図において、特定入賞球検
出器25がオンし、次いで入賞球検出器24がオ
ンする。入賞球検出器24のオンにより、入力回
路52からカウンタ53の入力端子Cに1個のパ
ルスが与えられる。カウンタ53では、入力端子
Cに与えられるパルスの数を累積的に計数すると
ともに、その入力パルスに応じて、出力端子Q0
から出力パルスを導出し、判定回路51の端子C
に与える。判定回路51では、入力端子Dにハイ
レベル信号が与えられ、かつ入力端子Cにカウン
タ53からの所定のパルス信号が与えられたとき
に、最大価値を与えるべき遊技状態であるものと
判定し、出力端子Qから時間設定回路43に所定
タイミングのパルス信号を導出する。時間設定回
路43では、それに基づいて、たとえば0.6秒間
隔のような所定の時間間隔でソレノイド駆動回路
44に信号を与え、ソレノイド38によつて可変
入賞球装置4の可動翼片32,33を連続的に18
回開閉させる。
また、可動翼片32,33が18回開閉される間
に特定入賞孔20にパチンコ球が入賞した場合に
は、その入賞時点でカウンタ53の計数値がリセ
ツトされる。そして、その時点から、再び判定回
路51の信号に基づいて時間設定回路43がソレ
ノイド回路44を介してソレノイド38を18回励
磁するように再設定し、それに従つてソレノイド
38を励磁する。
言替えれば、第1の遊技状態になり可動翼片3
2,33が18回連続して開閉動作を行なつている
途中において、特定入賞孔20にパチンコ球が入
賞した場合、その入賞によつてその回の第1の遊
技状態が終了し、続いて次の回の第1の遊技状態
に入ることになる。そして、このような第1の遊
技状態は、最大8回繰返されるように構成されて
いる。この繰返し制御は、特定入賞球検出器25
の検出出力のみに基づいて行なつてもよく、ま
た、特定入賞検出器25の検出出力と入賞球検出
器24の検出出力との両方があつたことを条件と
して行なつてもよい。
なお、この実施例では、可変入賞球装置が第1
の状態になつているとき、すなわち可動翼片3
2,33が連続して18回開閉しているときに、特
定入賞孔20にパチンコ球が入賞すれば、その入
賞時点でカウンタ53のカウント数がリセツトさ
れ、かつ可動翼片32,33の開閉もその時点か
ら改めて18回行なわれるようにされているが、こ
のような構成に変え、次のような構成にすること
もできる。すなわち、可動翼片32,33が連続
して18回開閉する第1の状態の途中で特定入賞孔
20にパチンコ球が入賞した場合、その入賞をた
とえばフリツプフロツプ等の記憶回路等を用いて
記憶しておき、可動翼片32,33の開閉が18回
終了後、あるいは入賞領域へのパチンコ球の入賞
が10個あつた後に、上記フリツプフロツプの出力
により再度可変入賞球装置4が第1の状態になる
ようにすることもできる。
次に、可変入賞球装置4が開閉する上述のよう
な第1の状態において、カウンタ53で計数され
るパチンコ球が10個を越えた場合について説明を
する。入賞検出器24からのパルスが入力回路5
2を介してカウンタ53に与えられる度ごとに、
カウンタ53では、このパルス数を累積計数す
る。そして、カウンタ53がパルスを2個計数し
たとき、出力端子Q1からハイレベル信号が導出
され、さらにカウンタ53がその後8個のパルス
を計数すると、出力端子Q3からもハイレベルパ
ルスが導出される。これら2つの信号に基づい
て、アンドゲート54から出力が導出され、オア
ゲート55を介して判定回路51およびラツチ回
路50に与えられる。判定回路51ではリセツト
端子Rに与えられる信号に基づいて出力端子Qか
ら出力されるパルスサイクルを変化させ、それに
応じて時間設定回路42ではソレノイド駆動回路
44を介してソレノイド38を制御し、可動翼片
32,33を閉成させる。したがつて、可変入賞
球装置4が第1の状態を1回とるにつき、可変入
賞球装置4に11個以上のパチンコ球が入賞するの
が防止されている。
次に、入賞球検出器24が除去される等の不正
があつた場合について説明する。この場合は、特
定入賞球検出器25によりパチンカ球が検出され
ても、入賞球検出器24によつてパチンコ球が検
出されない。したがつて、ラツチ回路50の出力
端子Qからの出力は判定回路51に与えられる
が、カウンタ53の出力端子Q0からの出力は導
出されず、判定回路51の入力端子Cにはパルス
は与えられない。すなわち、判定回路51の入力
端子Dだけにパルスが与えられ、入力端子Cには
パルスは与えられないから、入力端子Dに入力パ
ルスがあつて後、所定時間以内に入力端子Cにパ
ルスが与えられないときには、判定回路51は不
正があつたものと判別する。そして、出力端子Q
からその旨を表わすサイクルのパルス信号を時間
設定回路43に与える。時間設定回路43はそれ
を受けてソレノイド駆動回路44を制御し、ソレ
ノイド38を不能動化状態にする。これは、たと
えばソレノイド38を常時消勢状態にすればよ
い。よつて、ソレノイド38によつて駆動される
可動翼片32,33は閉じた状態が持続され、可
変入賞球装置4は常閉されることになる。
なお上述の場合において、判定回路51で、入
力端子Dにパルスが入力した後、所定時間内に入
力端子Cにパルスが入力しない場合に不正を判別
するのに代えて、入力端子Dに連続して2個のパ
ルスが与えられ、その間に入力端子Cにパルスが
入力しない場合に不正を判定するような構成にす
ることもできる。
次に、上述した一実施例のパチンコ遊技機1の
制御を、第1図に示すようなデイスクリートな論
理回路ではなく、マイクロコンピユータによつて
制御する場合の構成と動作とについて説明をす
る。
第6図は、この実施例をマイクロコンピユータ
で制御する場合の制御装置の構成ブロツク図であ
る。図において、特定入賞孔20(第3図、第4
図参照)への入賞を検出するV入賞センサ25、
入賞孔21,22(第3図および第4図参照)へ
の入賞を検出する入賞球センサ24、始動入賞孔
5,6,7(第2図参照)への入賞を検出する始
動入賞球センサ5a,6a,7aのそれぞれの検
出出力は、マルチプレクサ60およびアナログ/
デイジタル(A/D)コンバータ61を介して
CPU62に与えられる。マルチプレクサ60は、
CPU62によつて切換えられるスイツチング素
子で、各センサ25,24,5a,6aおよび7
aからの入力を順次切換えてA/Dコンバータ6
1へ与えるものである。A/Dコンバータ61
は、各センサ25,24,5a,6aおよび7a
からのアナログ信号をCPU62に適するデイジ
タル信号に変換するためのものである。
CPU62には、ROM63およびRAM64が
結合されている。また、CPU62のクロツク端
子CKには発振素子65からのクロツクが与えら
れている。ROM63はCPU62の動作プログラ
ムを格納したメモリで、ROM63の記憶内容は
固定的である。CPU62はこのROM63に記憶
されたプログラムを読出し、そのプログラムに従
つて制御動作を実行する。RAM64はデータの
書込みおよび読出しができるメモリで、CPU6
2は各センサ25,24,5a,6aおよび7a
から入力されるデータをこのRAM64に一時記
憶するとともに、それらのデータに基づいて所定
のカウント動作等を行なう。すなわち、CPU6
2は発振素子65から与えられるCPUサイクル
のクロツクによつて動作されるとともに、該クロ
ツクを所定のサイクルごとにRAM64の所定エ
リアに書込み、時間の計測や数値の計数等を行な
うタイマやカウンタを構成している。
CPU62には、さらに、I/Oインターフエ
イス66を介してソレノイドドライバ回路67お
よびその回路により駆動されるソレノイド38、
アラームドライバ回路68およびその回路により
駆動されるアラーム装置69が接続されている。
このアラーム装置69は、警報音出力部と警報表
示部とのうち少なくとも一方を有している。I/
Oインターフエイス66はCPU62から出力さ
れる信号ソレノイドドライバ回路67およびアラ
ームドライバ回路68に与えられる信号との整合
をとるための装置である。
第7図は、第6図に示すRAM64に記憶され
るデータの内容を図解的に示すメモリマツプであ
る。RAM64には、各エリアに次のような内容
が記憶される。すなわち、始動入賞フラグFINは、
始動入賞孔5,6,7(第2図参照)のいずれか
へのパチンコ球の入賞が始動入賞球センサ5a,
6a,7aのいずれかで検出されたときに、該セ
ンサの出力に基づいてセツトされる。始動入賞孔
フラグF6は、始動入賞孔のうちの入賞孔6にパ
チンコ球が入賞したことが始動入賞球センサ6a
で検出されたときにセツトされる。V入賞フラグ
FFは、V入賞球センサ25の検出出力に基づい
てセツトされる。アラームフラグFAは、CPU6
2が不正を判別したときにセツトされる。開閉回
数カウンタC1は、可変入賞球装置4の可動翼片
32および33の開閉回数を記憶する。入賞球数
カウンタC2は可変入賞球装置4への入賞球数を
記憶する。第1の状態数カウンタC3は、可変入
賞球装置4が遊技者にとつて有利な第1の状態に
なつた回数を記憶する。タイマT1は可変入賞球
装置4の可動翼片32および33を可動させるた
めに励磁されるソレノイド38の励磁時間を記憶
する。タイマT2はアラームフラグFAのセツト
時間を記憶するためのものである。
第8A図、第8B図および第8C図は、第6図
に示す制御装置、特にCPU62の制御動作を説
明するためのフロー図である。次に、第6図ない
し第8C図を参照して、この実施例の動作につい
て説明をする。
まず、第8A図において、制御動作をがスター
トすると、CPU62は初期化を行ないRAM64
の記憶内容をクリアする(ステツプS1)。次い
で、CPU62は、始動入賞球センサ5a,6a,
7aの出力に基づいて始動入賞孔5,6,7のい
ずれかにパチンコ球が入賞したか否かの判別を
し、入賞するのを待つ(ステツプS2)。そして、
RAM64の始動入賞フラグFINがセツト(=1)
か否かの判別をし、始動入賞フラグFINがセツト
であれば、そのフラグFINがリセツトされるまで
は次のステツプには進まない。すなわち、これに
よつて始動入賞孔5,6,7のいずれかにパチン
コ球が入賞してそれにより可変入賞球装置4が制
御されている場合は、その制御が終了するまでに
次のパチンコ球が始動入賞孔5,6,7のいずれ
かに入賞しても、それに基づく制御はされないよ
うにされている。
ステツプS3において、始動入賞フラグFINがセ
ツトされていないと判別すると、CPU62は始
動入賞フラグFINをセツトし(ステツプS4)、始動
入賞孔5,6,7のうち始動入賞孔6にパチンコ
球が入賞した否かの判別をする(ステツプS5)。
そして、始動入賞孔6にパチンコ球が入賞したと
判別した場合は、始動入賞孔6フラグF6をセツ
トし(ステツプS6)、タイマT1をスタートさせ
る。(ステツプS7)。そして、ソレノイドドライ
バ回路67に信号を与え、ソレノイド38を励磁
させる(ステツプS8)。これによつて、可変入賞
球装置4の可動翼片32および33が開く。そし
て、この間にV入賞センサ25が特定入賞孔20
へのパチンコ球の入賞を検出したか否かの判別を
し(ステツプS9)、V入賞があればV入賞フラグ
FVをセツトし(ステツプS10)、入賞がないとき
はV入賞フラグFVをセツトすることなくステツ
プS11に進む。ステツプS11では、タイマT1が
0.6秒を計時したか否かを判別し、0.6秒を計時す
るまでステツプS9〜ステツプS11を繰返す。
タイマT1が0.6秒を計時したとき、CPU62
はソレノイドドライバ回路67に停止信号を与
え、ソレノイド38の励磁を停止する。これによ
つて可変入賞球装置4の可動翼片32および33
が閉じる。
次いで、始動入賞孔6フラグF6がセツトか否
かを判別する。そして該フラグF6がセツトであ
ればそれをリセツトし(ステツプS14)、ステツ
プS7からの制御動作を繰返す。すなわち、可変
入賞球装置4の可動翼片32および33を0.6秒
開き、その間にV入賞センサ25が特定入賞孔2
0へのパチンコ球の入賞を検出するか否かの判別
をするのである。このように、始動入賞孔6にパ
チンコ球が入賞した場合は、可変入賞球装置4の
可動翼片32および33を2度開かせるのは、既
に述べたように、始動入賞孔6にそのような遊技
価値が与えられているからである。なお、上記説
明から明らかなように、始動入賞孔5または7に
パチンコ球が入賞した場合は、可変入賞球装置装
置4の可動翼片32および33は1度だけ開かれ
る。
次に、ステツプS15において、CPU62はV入
賞フラグFVがセツトかリセツトかの判別をする。
そして、V入賞フラグFVがセツトされていない
とき、言替えれば始動入賞孔5,6,7のいずれ
かにパチンコ球が入賞し、それに基づいて可変入
賞球装置4の可動翼片32および33が1回また
は2回開く間に特定入賞孔20にパチンコ球が入
賞しなかつた場合は、制御は最初に戻る。
可変入賞球装置4の可動翼片32および33が
1回または2回開く間に特定入賞孔20にパチン
コ球が入賞した場合には、CPU62の制御はス
テツプS16以降へと進む。すなわち、CPU62は
V入賞フラグFVリセツトし、入賞球数カウンタ
C2をクリアし(ステツプS16、S17)、開閉回数
カウンタC1を+1インクリメントして(ステツ
プS18)、タイマT1をスタートさせる(ステツ
プS19)。そしてソレノイドドライバ回路67に
信号を与え、ソレノイド38を励磁させて可変入
賞球装置4の可動翼片32および33を開成させ
る(ステツプS20)。そしてCPU62はこの間に
V入賞があるか否かを判別し、V入賞があり、か
つV入賞フラグFVが未だセツトされていなけれ
ばV入賞フラグFVをセツトする(ステツプS20〜
S22b)。さらに、CPU62は、入賞か否か、すな
わち特定入賞孔20または入賞孔21もしくは2
2にパチンコ球が入賞し、入賞球センサ24がそ
れを検出したか否かの判別をする(ステツプ
S23)。そして入賞があれば入賞球数カウンタC
2を+1インクリメントする(ステツプS24)。
入賞がない場合は、CPU62がV入賞フラグ
FVがセツトか否かを判別し(ステツプS25)、セ
ツトされていなければそのままステツプS28に進
む。逆に、V入賞フラグFVがセツトされていれ
ば、さらにアラームフラグFAがセツトか否かを
判別し(ステツプS26)、アラームフラグFAがセ
ツトされていればそのまま、またアラームフラグ
FAがセツトされていなければタイマT2をスタ
ートさせ、アラームフラグFAをセツトして(ス
テツプS27)、ステツプS28へと進む。
つまり、ステツプS25ないしステツプS27にお
いては、V入賞がありかつ入賞がない場合は、特
定入賞孔20に入賞した後に入賞球センサ24で
当然検出されるべきパチンコ球が検出されないの
であるから、その旨をCPU62が判別し、所定
の時間が経過しても入賞球が検出されない場合は
不正を判別すべくその判別基準となるアラームフ
ラグFAをセツトしかつタイマT2をスタートさ
せるのである。
次いで、ステツプS28において、タイマT1が
0.6秒を計時したか否かの判別をする。すなわち、
可動翼片32および33を励磁するためのソレノ
イド38の励磁時間が終了したか否かの判別をす
る。タイマT1が0.6秒を計時していない場合は、
CPU62はステツプS21からの制御動作を繰返
す。
ステツプS28において、タイマT1が0.6秒を計
時したとCPU62が判別した場合、CPU62は
ソレノイドドライバ回路67に停止信号を与え、
ソレノイド38の励磁を停止させて、可変入賞球
装置4の可動翼片32および33を閉成させる
(ステツプS29)。そして、ステツプS30ないしス
テツプS37において、上記ステツプS21ないしス
テツプS27で説明したと同様にして、V入賞およ
び入賞の判別をし、場合によつてはアラームフラ
グFAをセツトしタイマT2をスタートさせる。
このように、ソレノイド38の励磁を停止し、
可変入賞球装置4の可変翼片32および33が閉
じてから後もV入賞や入賞があるか否かを判別す
るのは、パチンコ球が特定入賞孔20または入賞
孔21もしくは22に入賞した後V入賞センサ2
5または入賞球センサ24で検出されるまでに、
わずかではあるが時間差が生じることを考慮した
ものである。というのは、可変入賞球装置4の可
動翼片32および33が開いた状態においてパチ
ンコ球が特定入賞孔20または入賞孔21もしく
は22に入賞し、その後すぐにソレノイド38の
励磁が停止され、可動翼片32および33が閉じ
た後に、該入賞したパチンコ球がV入賞センサ2
5または入賞球センサ24に到達して、その入賞
が検出される場合があることを考慮したものであ
る。
次いで、CPU62の制御はステツプS38に移
る。ステツプS38では、CPU62は入賞球数カウ
ンタC2の計数値が「10」か否かの判別をする。
これによつて可変入賞球装置4に10個のパチンコ
球が入賞したか否かが判別される。可変入賞球装
置4への入賞球が10個未満の場合は、ステツプ
S39において、CPU62は開閉回数カウンタC1
「18」を計数したか否かの判別をする。これによ
つて可変入賞球装置4の可動翼片32および33
が18回開閉動作を繰返したか否かが判定される。
開閉回数カウンタC1が「18」を計数していない
場合、CPU62はステツプS40において、タイマ
T1の計時が1.2秒か否かの判別をする。そして
タイマT1が1.2秒にならない場合はステツプS30
からの動作を繰返し、可変入賞球装置4の可動翼
片32および33が閉じた状態でのV入賞および
入賞の有無をさらに判別する。
タイマT1の計時が1.2秒と判別したときは、
次いでタイマ2が予め定める所定時間t0よりも経
過しているか否かの判別を行なう(ステツプ
S41)。すなわち、アラームフラグFAがセツトさ
れている場合には、アラームフラグFAがセツト
されてから所定時間t0が経過しているか否かの判
別をするのである。そして、タイマT2が所定時
間t0以上経過していると判別したとき、つまりV
入賞センサ25入賞球を検出して後所定時間t0
に入賞球センサ24が入賞球を検出しない場合に
は、パチンコ遊技機1に不正が行なわれているも
のと判別して、CPU62はアラームドライバ回
路68に信号を与え、アラーム装置69をオンさ
せる(ステツプS42)。また、CPU62はソレノ
イドドライバ回路67に信号を与え、以後のソレ
ノイド38の励磁を禁止して、可変入賞球装置4
の動作を不能動化する(ステツプS43)。この可
変入賞球装置4の不能動化状態は、その後に打玉
の始動入賞があつても持続するようにしてもよ
い。このS43に従つて、打球装置30を不能動
化したり、打球装置30への打球の供給を禁止し
たり、パチンコ遊技機の電気/電子的制御手段と
しての制御用電気/電子回路基板への給電を禁止
したりしてもよい。
ステツプS41において、タイマT2が所定時間
t0未満のとき、つまりタイマT2がスタートされ
ていなかつたり、タイマT2がスタートした後所
定時間t0までに入賞球が検出された場合等には、
CPU62の制御動作はステツプS18に移る。そし
て、開閉回数カウンタC1を+1インクリメント
し、タイマT1をスタートさせ(ステツプS19)、
ソレノイドドライバ回路67にソレノイド38を
励磁すべき信号を与えて可動翼片32および33
を開成させ(ステツプS20)、以後同様の制御動
作を繰返す。
以上のような制御動作が繰返され、ステツプ
S38で、CPU62が、入賞したパチンコ球が10個
になつたものと判別したとき、またはステツプ
S39において、CPU62が、可動翼片32および
33が18回開閉したと判別したときには、ステツ
プS44に移り、V入賞フラグFVがセツトされてい
るか否かの判別をする。V入賞フラグFVがセツ
トされていなければ、いわゆる「大当り」状態の
終了であるから、CPU62の制御動作は最初に
戻り、改めて繰返される。V入賞フラグFvがセ
ツトされていれば、次いでCPU62は第1の状
態数カウンタC3「8」を計数したか否かの判別
をする(ステツプS45)。つまり、連続して8回
可変入賞球装置5が遊技者にとつて有利な第1の
状態を続けたか否かの判別を行なう。もしまだ可
変入賞球装置4が連続して8回遊技者にとつて有
利な第1の状態を続けていない場合は、第1の状
態数カウンタC3を+1インクリメントし(ステ
ツプS46)、開閉回数カウンタC1をクリアして
(ステツプS47)、CPU62はステツプS16からの
動作を繰返し、再度可動翼片32および33が18
回開閉される。
そして、可変入賞球装置4が連続して8回遊技
者にとつて有利な第1の状態になつたときには、
いわゆる「大当たり」状態の終了であり、制御動
作は最初に戻る(ステツプS45)。
以上のようにして、この実施例のパチンコ遊技
機1はマイクロコンピユータによつてもその制御
を行なうことができる。
なお、この発明は、上述した実施例の構成の可
変入賞球装置を有するパチンコ遊技機にのみ適用
できるというものではなく、その他の構成の可変
入賞球装置を有するパチンコ遊技機(たとえば可
変表示装置が設けられたパチンコ遊技機)等にも
簡単な設計変更によつて同様に適用することがで
きることはもちろんである。
[発明の効果] 本発明は、特定遊技状態の発生に基づく可変入
賞球装置の第1の状態が繰り返し継続制御される
ために、遊技者は、特定遊技状態の発生に基づく
可変入賞球装置の第1の状態に伴う醍醐味を繰り
返し継続して味わうことができ、大きな満足を味
わすことができる。しかも、可変入賞球装置に入
賞した入賞玉を検出する入賞玉検出手段をめぐる
不正あるいは入賞玉を検出できない故障が発生し
た場合には、異常判定手段により異常が判定され
るため、異常に対する適切な対処を行なうことも
可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の特徴となる可変入賞球装
置の一実施例の制御回路ブロツク図である。第2
図は、この発明の一実施例のパチンコ遊技機の正
面図である。第3図は、該実施例のパチンコ遊技
機の裏面図である。第4図は、第1図に示すパチ
ンコ遊技機に用いられている可変入賞球装置の斜
視図である。第5図は、その可変入賞球装置の正
面図である。第6図は、この発明の一実施例をマ
イクロコンピユータによつて制御する場合の制御
装置の構成ブロツク図である。第7図は、第6図
のRAMに記憶されるデータの内容を図解的に示
すRAMのメモリマツプである。第8A図、第8
B図および第8C図は、第6図の制御装置の動作
を説明するためのフロー図である。 図において、1はパチンコ遊技機、4は可変入
賞球装置、5,6,7は始動入賞孔、5a,6
a,7aは始動入賞スイツチ、20は特定入賞
孔、21,22は入賞孔、32,33は可動翼
片、42,47,50はラツチ回路、43は時間
設定回路、51は判定回路、53はカウンタ、6
2はCPU、64RAMを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわれる
    弾球遊技機であつて、 前記遊技領域に設けられ、遊技者にとつて有利
    となる第1の状態と遊技者にとつて不利となる第
    2の状態とに変化可能な可変入賞球装置と、 前記遊技領域に設けられた特定入賞領域と、 該特定入賞領域に入賞した特定入賞玉を検出す
    る特定入賞玉検出手段と、 該特定入賞玉検出手段により検出された特定入
    賞玉を再度検出する位置に設けられ、前記可変入
    賞球装置に入賞した入賞玉を検出する入賞玉検出
    手段と、 予め定められた特定遊技状態の発生に基づい
    て、前記可変入賞球装置を第1の状態に駆動制御
    し、前記入賞玉検出手段により検出された入賞玉
    が所定個数に達した場合に前記可変入賞球装置を
    第2の状態に駆動制御し、前記特定入賞玉検出手
    段の検出出力があつたことを必要条件として、前
    記可変入賞球装置の第1の状態を中断して一旦第
    2の状態にし再び第1の状態に繰り返し継続制御
    する駆動制御手段と、 前記特定入賞玉検出手段の検出出力があつたに
    もかかわらず前記入賞玉検出手段の検出出力がな
    かつた場合に異常を判定する異常判定手段とを含
    むことを特徴とする、弾球遊技機。 2 前記特定入賞領域は、前記可変入賞球装置の
    入賞領域の一部に形成されていることを特徴とす
    る、特許請求の範囲第1項記載の弾球遊技機。 3 前記特定入賞領域は、前記可変入賞球装置の
    入賞領域以外の場所に設けられた入賞領域である
    ことを特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の
    弾球遊技機。 4 前記入賞玉検出手段は、前記可変入賞球装置
    に入賞したすべての入賞玉を検出することを特徴
    とする、特許請求の範囲第1項ないし第3項のい
    ずれかに記載の弾球遊技機。 5 前記入賞玉検出手段は、前記可変入賞球装置
    に入賞した入賞玉のうち、所定の領域に入賞した
    入賞玉を検出することを特徴とする、特許請求の
    範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の弾球
    遊技機。 6 前記異常判定手段の異常判定に基づいて遊技
    を不能動化する遊技不能動化手段をさらに含むこ
    とを特徴とする、特許請求の範囲第1項ないし第
    5項のいずれかに記載の弾球遊技機。 7 前記遊技不能動化手段は、打玉を前記遊技領
    域に打球発射する打球装置を不能動化するもので
    あることを特徴とする、特許請求の範囲第6項記
    載の弾球遊技機。 8 前記遊技不能動化手段は、打玉を前記遊技領
    域に打球発射する打球装置への打玉の供給を禁止
    するものであることを特徴とする、特許請求の範
    囲第6項記載の弾球遊技機。 9 前記遊技不能動化手段は、前記可変入賞球装
    置を常時前記第2の状態に維持するものであるこ
    とを特徴とする、特許請求の範囲第6項記載の弾
    球遊技機。 10 前記遊技不能動化手段は、前記弾球遊技機
    の所定の電気/電子的制御手段への電源の供給を
    禁止するものであることを特徴とする、特許請求
    の範囲第6項記載の弾球遊技機。 11 前記異常判定手段による異常判定に基づい
    て警報を発生する警報発生手段を含むことを特徴
    とする、特許請求の範囲第1項ないし第10項の
    いずれかに記載の弾球遊技機。 12 前記警報発生手段は、警報音出力部と警報
    表示部とのうち少なくとも一方を含むことを特徴
    とする、特許請求の範囲第11項記載の弾球遊技
    機。
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