JP2000296218A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000296218A
JP2000296218A JP11105714A JP10571499A JP2000296218A JP 2000296218 A JP2000296218 A JP 2000296218A JP 11105714 A JP11105714 A JP 11105714A JP 10571499 A JP10571499 A JP 10571499A JP 2000296218 A JP2000296218 A JP 2000296218A
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Application number
JP11105714A
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English (en)
Inventor
Jinichi Nishitani
仁一 西谷
Hidehiro Matsumoto
英廣 松本
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Takasago Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Takasago Electric Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Takasago Electric Industry Co Ltd filed Critical Takasago Electric Industry Co Ltd
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  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】図柄表示の娯楽性を高めて、遊技の興趣を増す
ことにより、遊技者の遊技に対する興味心を持続させる
ことができる遊技機を提供すること。また、遊技者の射
幸心をさらに煽ることができる遊技機を提供すること。 【解決手段】遊技情報報知フラグがセットされている場
合には(ステップS3でYES)、図柄表示器の各図柄
表示位置において図柄が変動している途中で、所定の遊
技情報を報知するための遊技情報報知処理が行われる
(ステップS5)。この遊技情報報知処理では、たとえ
ば、すべての図柄表示位置における図柄変動動作を一旦
停止させて、予め定める3個の図柄の組み合わせを表示
させることにより、その後に高確率でリーチ状態に突入
することが報知される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえばパチン
コ機のような弾球遊技機やスロットマシンなどの遊技機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、遊技球が始動口に入球したこ
とに応答して抽選を行い、その抽選結果が入賞(当た
り)であれば、遊技者に有利な特別遊技モードを実行す
るパチンコ機が知られている。この種のパチンコ機に
は、抽選の結果を表示するための図柄表示器が備えられ
ている。この図柄表示器には、それぞれ複数種類の図柄
を表示可能な複数の図柄表示位置が設定されており、抽
選の結果を、各図柄表示位置に表示された図柄の組み合
わせで表すことができるようになっている。たとえば、
抽選の結果が入賞であれば、すべての図柄表示位置に同
一図柄を表示させ、抽選の結果が非入賞であれば、少な
くとも1つの図柄表示位置に他の図柄表示位置とは異な
る図柄を表示させることにより、抽選の結果を図柄の組
み合わせで表すことができる。
【0003】このような抽選の結果を表す図柄の組み合
わせは、一般には、遊技球が始動口に入球して、図柄表
示器の各図柄表示位置の表示が変動した後、その変動中
の各図柄表示位置の表示が順次に停止されていくことに
より表示される。したがって、この種のパチンコ機で
は、入賞を表す図柄の組み合わせは、残り1個の図柄で
入賞/非入賞が判明する、いわゆるリーチ状態を経た後
に表示されることになる。ゆえに、このリーチ状態に突
入すると、遊技者の入賞への期待感が急激に高まる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、リーチ状態
に突入する確率は低く、リーチ状態を経た後に入賞また
は非入賞を表す図柄の組み合わせが表示されることより
も、リーチ状態に突入しないで非入賞を表す図柄の組み
合わせが表示されることの方が多い。そのため、始動口
に多くの遊技球が入球して、図柄表示器の表示が頻繁に
変動しても、なかなかリーチ状態に突入しないために、
遊技者が遊技に飽きてしまうおそれがあった。
【0005】このことは、上述のパチンコ機に限らず、
始動レバーの操作に応答して複数個のリールを一斉に回
転開始させた後、停止釦スイッチの押操作によってリー
ルを順次に停止させていき、すべてのリールの回転が停
止した時点で、リール表示窓内の有効ライン上に並んだ
図柄の組み合わせに基づきゲームの勝敗(入賞/非入
賞)が決定されるスロットマシンなどの遊技機に共通す
る課題の1つである。
【0006】そこで、この発明の目的は、図柄表示の娯
楽性を高めて、遊技の興趣を増すことにより、遊技者の
遊技に対する興味心を持続させることができる遊技機を
提供することである。また、この発明の他の目的は、遊
技者の射幸心をさらに煽ることができる遊技機を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、予め定め
る複数種類の図柄を変動表示させることができる複数の
図柄表示位置を有する図柄表示手段と、上記複数の図柄
表示位置における表示図柄の変動開始を指示するための
始動信号を出力する始動信号出力手段と、この始動信号
出力手段から始動信号が出力されたことに基づいて、上
記複数の図柄表示位置における表示図柄の変動を開始さ
せ、その後、各図柄表示位置に所定の図柄をそれぞれ表
示させる図柄表示制御手段と、この図柄表示制御手段に
よって上記複数の図柄表示位置における表示図柄の変動
動作が行われている途中で、少なくとも1つの図柄表示
位置の図柄変動速度を上記予め定める複数種類の図柄が
視認可能な速度に下げることにより、予め定める図柄を
表示させて所定の遊技情報を報知する遊技情報報知手段
とを含むことを特徴とする遊技機である。
【0008】なお、上記視認可能な速度に下げること
は、上記少なくとも1つの図柄表示位置における表示図
柄の変動が停止されることを含んでいてもよい。この発
明によれば、複数の図柄表示位置における表示図柄の変
動動作の途中で、遊技情報報知手段によって所定の遊技
情報が報知される。これにより、図柄表示手段の図柄の
表示動作に遊技者の注目を集めることができる。その結
果、遊技者を遊技に集中させることができ、遊技者の遊
技に対する興味心を持続させることができる。
【0009】また、図柄表示の娯楽性が高められること
により、この遊技機における遊技の興趣が増す。ここ
で、報知ランプの点滅や音などによって所定の遊技情報
を報知することが考えられる。しかしながら、この場合
には、遊技者が上記報知ランプの点滅や音の発生に注目
して、図柄表示手段の表示動作に対する遊技者の興味心
を損ねるため、却って遊技の興趣を損ねるおそれがあ
る。これに対し、この発明によれば、図柄表示手段の図
柄表示動作に遊技者の注目を確実に集めることができ、
遊技の興趣を確実に増すことができる。
【0010】請求項2記載の発明は、上記始動信号出力
手段から始動信号が出力されたことに応答して、遊技者
に特別の遊技価値を与えるか否かを決定するための抽選
を実行する抽選実行手段をさらに含み、上記各図柄表示
位置にそれぞれ表示される所定の図柄は、上記抽選実行
手段による抽選の結果に基づいて決定された図柄である
ことを特徴とする請求項1記載の遊技機である。
【0011】この発明によれば、抽選実行手段による抽
選の結果に応じて、遊技者に特別の遊技価値が与えられ
る。この特別の遊技価値とは、遊技者に対して多量の遊
技球またはメダルが付与されることである。また、この
発明によれば、各図柄表示位置にそれぞれ表示される所
定の図柄は、抽選実行手段による抽選の結果に基づいて
決定される。すなわち、抽選実行手段による抽選の結
果、遊技者に特別の遊技価値が与えられるか否かは、各
図柄表示位置に表示される図柄の組み合わせによって報
知される。したがって、図柄表示動作への遊技者の興味
をさらに増大させることができ、図柄表示動作が進むに
つれて、遊技者の射幸心を煽り立てることができる。
【0012】なお、請求項3のように、上記遊技機は、
遊技盤に向けて遊技球を発射して遊技を行うものであっ
て、上記始動信号出力手段は、上記遊技盤に設けられた
所定の有効領域を遊技球が通過したことに検出し、これ
に応答して上記始動信号を出力する通過検出手段であっ
てもよい。この場合、上記所定の有効領域は、遊技球の
入球に応答して賞球(遊技球)が払い出される始動口で
あってもよいし、遊技球が通過しても賞球の払出しがな
い始動ゲートであってもよい。
【0013】また、請求項4のように、上記遊技機は、
遊技に使用すべき所定枚数のメダルを投入して遊技を行
うものであって、上記始動信号出力手段は、遊技者によ
ってメダルが投入された後に操作されたことに応答して
上記始動信号を出力する操作具であってもよい。さら
に、上記操作具は、操作レバーであってもよいし、操作
ボタンであってもよい。
【0014】請求項5記載の発明は、上記図柄表示制御
手段は、上記複数の図柄表示位置において変動している
図柄を1個ずつ順次に停止させていくことにより、各図
柄表示位置に所定の図柄をそれぞれ表示させるものであ
り、上記所定の遊技情報は、上記図柄表示制御手段によ
って変動中の図柄が順次に停止されていく過程におい
て、残り1個の図柄表示位置に所定の図柄が表示される
ことにより、上記抽選実行手段による抽選の結果が判明
するリーチ状態に比較的高確率で突入するといった情報
を含むことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに
記載の遊技機である。
【0015】この発明によれば、図柄の変動動作の途中
でリーチ状態に高確率で突入することを報知することに
より、変動中の図柄が停止されていく過程に遊技者の注
目を集めることができる。そのうえ、変動中の図柄が1
個ずつ停止されるごとに、リーチ状態に突入することに
対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技者の射
幸心を煽り立てることができる。
【0016】請求項6記載の発明は、上記所定の遊技情
報は、上記各図柄表示位置にそれぞれ表示される所定の
図柄の組み合わせに応じて、上記特別の遊技価値が与え
られるといった情報を含むことを特徴とする請求項2な
いし5のいずれかに記載の遊技機である。この発明によ
れば、図柄の変動動作の途中で、各図柄表示位置にそれ
ぞれ表示される所定の図柄の組み合わせに応じては、特
別の遊技価値が与えられるといった情報を報知すること
により、変動中の図柄が停止されていく過程に遊技者の
注目を集めることができる。そのうえ、変動中の図柄が
停止されていくにつれ、特別の遊技価値が与えられるこ
とに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技者
の射幸心を煽り立てることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の第1の実施形態に係るパチンコ機の正面図であ
る。このパチンコ機は、遊技盤1と、この遊技盤1内に
向けて遊技球を発射する球発射装置を動作/非動作させ
るためのハンドル2と、球発射装置に供給すべき遊技球
を貯留しておくための上皿3と、機内から払い出される
賞球を貯留しておくことのできる下皿4とを備えてい
る。
【0018】遊技盤1の周縁には、円弧状に形成された
ガイドレール11が配置されている。上記球発射装置か
ら発射された遊技球は、ガイドレール11に案内されて
遊技盤1の上部へ導かれ、遊技盤1に打設された多数本
の遊技釘(図示せず)の間を通って下方へ落下してい
く。遊技盤1のほぼ中央には、たとえば液晶表示器から
なる図柄表示器12が配置されている。図柄表示器12
の下方には、遊技球が入球可能な始動口13が配置され
ており、この始動口13に遊技球が入球すると、予め定
める個数の賞球が付与されるとともに、遊技者に有利な
特別遊技を実行するか否か(当たりかはずれか)を決定
するための乱数抽選が行われて、その乱数抽選の結果が
図柄表示器12に表示される。
【0019】図柄表示器12の表示画面は、たとえば3
個の図柄表示位置に分割されており、各図柄表示位置に
は、それぞれ1桁の数字(0〜9)が表示されるように
なっている。上記乱数抽選の結果は、各図柄表示位置に
表示される数字の組み合わせによって表示される。たと
えば、乱数抽選の結果が当たりである場合には、図柄表
示器12の各図柄表示位置にすべて同じ数字が表示され
る。一方、乱数抽選の結果がはずれである場合には、3
個の図柄表示位置のうちの少なくとも1つの図柄表示位
置に、その他の図柄表示位置に表示される数字とは異な
る数字が表示される。これにより、遊技者は、図柄表示
器12に表示される図柄の組み合わせを見れば、始動口
13への遊技球の入球に基づいて行われた乱数抽選の結
果が当たりであるかはずれであるかを認識することがで
きる。
【0020】始動口13の下方には、左右に長い長方形
状に形成された大入賞口14が配置されている。この大
入賞口14に関連して、大入賞口14を開閉可能な開閉
板15が取り付けられている。開閉板15は、通常は盤
面に沿った状態で大入賞口14を閉塞しており、上記抽
選結果が大当たりである場合にのみ、大入賞口14の下
端縁に沿って配置された回動軸(図示せず)を中心に手
前側に倒伏して、大入賞口14を開放し、開閉板15に
向けて落下してくる遊技球を大入賞口14内へ導き入れ
ることができる。
【0021】また、大入賞口14の下方には、始動口1
3および大入賞口14に入球しなかった遊技球(アウト
球)を回収するためのアウト口16が形成されている。
なお、遊技盤1内には、始動口13や大入賞口14の他
に、遊技球の入球に対して予め定める個数の賞球を単に
付与するだけの通常入賞口や、遊技球が入球すると、予
め定める個数の賞球を付与するとともに、たとえばチュ
ーリップ羽根のような役物開閉部材を開いて、その後の
遊技球の入球を容易にする役物入賞口などが設けられて
いてもよい。
【0022】また、図柄表示器12としては、上記した
液晶表示器以外に、たとえば、エレクトロルミネセンス
パネルやドットマトリックスディスプレイが適用されて
もよいし、多数個のLED素子を配列して構成されたL
ED表示器が適用されてもよい。さらには、周面に複数
の図柄が表された複数のリールと、この複数のリールの
周面の一部が視認可能なリール表示窓とを含むものであ
ってもよい。
【0023】さらに、始動口13に遊技球が入球すると
乱数抽選が行われるとしているが、たとえば、遊技球が
通過可能であり、遊技球が通過しても賞球の払出しがな
い始動ゲートが遊技盤内に設けられ、この始動ゲートを
遊技球が通過すると乱数抽選が行われるようにされても
よい。図2は、このパチンコ機の電気的構成を示すブロ
ック図である。このパチンコ機は、CPU51、ROM
52、RAM53および乱数カウンタ54を含むマイク
ロコンピュータを備えている。CPU51は、ROM5
2に記憶されているプログラムに従ってパチンコ機の各
部の動作を制御し、このときRAM53には、制御に必
要なデータが書き込まれる。また、乱数カウンタ54
は、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを決定す
るための乱数抽選に使用されるものであり、予め定める
複数個の乱数値(たとえば、「0〜199」のうち2種
類の数値)を一定周期で繰り返しカウントしている。
【0024】CPU51には、始動口13への遊技球の
入球を検出するための始動口センサ17の出力信号が与
えられている。CPU51にはさらに、図柄表示器1
2、開閉板15、および始動口13や大入賞口14への
遊技球の入球に対する賞球を払い出すための賞球払出装
置18が接続されている。CPU51は、始動口センサ
17の出力信号に基づいて、図柄表示器12、開閉板1
5および賞球払出装置18の動作を制御する。
【0025】図3は、CPU51が実行する処理の流れ
を示すフローチャートである。また、図4は、図3に示
す処理において変化する図柄表示器12の表示画面の一
例を示す図である。このパチンコ機におけるゲーム(遊
技)は、遊技者がハンドル2を適当な角度だけ回して、
玉発射装置から遊技盤1に向けて遊技球を発射すること
によって開始される。CPU51は、遊技者によるゲー
ムが行われている間、始動口センサ17の出力を常に監
視しており(ステップS1)、始動口センサ17から検
出信号が入力されると、以下に説明する処理を実行す
る。
【0026】始動口13に遊技球が入球して、始動口セ
ンサ17から検出信号が出力されると、CPU51は、
賞球払出装置18を制御して、予め定められた個数の賞
球の払出しを行う。また、この賞球の払出しと並行し
て、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを決定す
るための乱数抽選を行う(ステップS2)。すなわち、
CPU51は、始動口センサ17からの信号入力に応答
して、その時点で乱数カウンタ54がカウントしている
乱数値を読み込む。そして、その読み込んだ乱数値が予
め定める入賞値と一致しているか否かを調べ、一致して
いる場合には当たり(入賞)と決定し、そうでない場合
にははずれ(非入賞)と決定する。
【0027】次に、CPU51は、たとえばRAM53
内に設けられた遊技情報報知フラグがセットされている
か否かを判断する(ステップS3)。遊技情報報知フラ
グは、後述する遊技情報報知処理を行うか否かを表すフ
ラグであり、セット状態は遊技情報報知処理を行うこと
を表し、リセット状態は遊技情報報知処理を行わないこ
とを表している。この遊技情報報知フラグのセットおよ
びリセットは、ステップS2における乱数抽選の直後
に、乱数抽選の際に乱数カウンタ54から読み込まれた
乱数値に応じて行われる。上記乱数値が予め定める値と
一致している場合には、遊技情報報知フラグはセットさ
れ、上記乱数値が予め定める値と一致していない場合に
は、遊技情報報知フラグはリセットされる。
【0028】なお、この実施形態では、乱数抽選の際に
乱数カウンタ54から読み込まれた乱数値に応じて、遊
技情報報知フラグのセットおよびリセットが行われると
しているが、遊技情報報知処理を行うか否かを決定する
ための抽選が上記乱数抽選とは別に行われて、この抽選
結果に基づいて遊技情報報知フラグのセットおよびリセ
ットが行われてもよい。
【0029】遊技情報報知フラグがセットされている場
合には(ステップS3でYES)、CPU51は、図柄
表示器12の各図柄表示位置における表示図柄の変動を
開始させる(ステップS4)。これにより、たとえば図
4に示すように、この処理の開始時において図柄表示器
12に図柄の組み合わせ「243」が表示されていた場
合には、その各図柄「2」「4」「3」が他の種類の図
柄に次々と高速に変更されていく。なお、図4において
は、図柄表示器12の各図柄表示位置において図柄が変
動している状態を「↓」で表している。
【0030】CPU51は、図柄表示器12の各図柄表
示位置において図柄が変動している途中で、所定の遊技
情報を報知するための遊技情報報知処理を行う(ステッ
プS5)。遊技情報報知処理では、たとえば、すべての
図柄表示位置における図柄変動動作を一旦停止させて、
予め定める3個の図柄の組み合わせ(たとえば、図4に
示す「123」)を表示させることにより、その後に高
確率でリーチ状態に突入することが報知される。
【0031】ここで、リーチ状態とは、変動中の図柄が
順次に停止されていく過程において、残り1個の図柄の
変動を停止させることにより上記乱数抽選の結果が判明
する状態である。たとえば、各図柄表示位置において変
動している図柄を左、右、中央の順に停止させる場合
は、左端の図柄と右端の図柄とが一致し、中央の図柄の
変動が停止した時点で、乱数抽選の結果が当たりである
かはずれであるかが判明する状態をいう。
【0032】なお、遊技情報報知処理では、必ずしも3
個の図柄表示位置における図柄変動動作をすべて停止さ
せる必要はなく、2個の図柄表示位置における図柄変動
動作を一旦停止させて、予め定める2個の図柄の組み合
わせ(たとえば、図4に示す「69」)を表示させるこ
とにより、所定の遊技情報が報知されてもよい。また、
1個の図柄表示位置における図柄変動動作のみを一旦停
止させて、予め定める1個の図柄(たとえば、図4に示
す「5」)を表示させることにより、所定の遊技情報が
報知されてもよい。
【0033】こうして遊技情報報知処理を行うと、CP
U51は、停止中の図柄の変動を再開させる(ステップ
S6)。その後、図柄の変動を再開してから所定時間が
経過すると、各図柄表示位置において変動している図柄
を、たとえば左、右、中央の順に停止させていく(ステ
ップS7)。そして、すべての図柄の変動が停止された
時点で、ステップS2における乱数抽選の結果に応じた
図柄の組み合わせが図柄表示器12に表示される。
【0034】この図柄表示器12に最終的に表示される
図柄の組み合わせは、たとえば、CPU51が、上述し
た図柄変動動作と並行して、当たり図柄決定抽選または
はずれ図柄決定抽選を行うことにより決定される。ステ
ップS2で行われた乱数抽選の結果が当たりである場合
には、当たり図柄決定抽選が行われる。この当たり図柄
決定抽選では、ROM52に格納されている当たり図柄
テーブル(図示せず)が用いられ、この当たり図柄テー
ブルから当たり図柄「000」〜「999」のうちの1
つが無作為に読み出されることにより、当たり図柄が決
定される。
【0035】一方、乱数抽選の結果がはずれである場合
には、はずれ図柄抽選が行われる。このはずれ図柄決定
抽選では、遊技情報報知フラグの状態に応じて、ROM
52に格納されている第1はずれ図柄テーブルまたは第
2はずれ図柄テーブル(図示せず)のいずれかが用いら
れる。具体的には、遊技情報報知フラグがセット状態で
あれば、第1はずれ図柄テーブルが用いられて、この第
1はずれ図柄テーブルからはずれ図柄が無作為に読み出
される。一方、遊技情報報知フラグがリセット状態であ
れば、第2はずれ図柄テーブルが用いられて、この第2
はずれ図柄テーブルからはずれ図柄が無作為に読み出さ
れる。第1はずれ図柄テーブルは、第2はずれテーブル
と比較して、ステップS7で変動中の図柄が停止されて
いく過程においてリーチ状態に突入する確率が高くなる
ように作成されている。したがって、遊技情報報知フラ
グがセットされ、第1はずれ図柄テーブルに基づいて、
図柄表示器12に最終的に表示させるべきはずれ図柄が
決定された場合には、そのはずれ図柄が表示されるまで
の過程でリーチ状態に突入する確率が高い。
【0036】こうして、当たり図柄決定抽選またははず
れ図柄決定抽選で決定された図柄の組み合わせが図柄表
示器12に表示されると、CPU51は、その表示され
た図柄の組み合わせが当たりを表すものかはずれを表す
ものかを判断する(ステップS8)。たとえば、CPU
51は、ステップS2で行った乱数抽選の結果を確認す
ることにより、当たりであるかはずれであるかを判断す
ることができる。そして、乱数抽選の結果が当たりであ
り、3個の図柄表示位置に同一図柄(図4の例では
「7」)が表示された場合には、CPU51は、大入賞
口14を約30秒間または約10個の遊技球が入球する
まで開放し、その開放中に入球した遊技球のうちの少な
くとも1個が大入賞口14内の特別領域(いわゆるVゾ
ーン)を通過していれば、大入賞口14を一度閉塞した
後に再び大入賞口14を開放するという動作を最大16
回行う特別遊技に関する制御を実行する(ステップS
9)。そして、その特別遊技が終了すると、この処理を
リターンする。
【0037】また、抽選の結果がはずれであり、3個の
図柄表示位置のうちの少なくとも2個の図柄表示位置に
異なる図柄が表示された場合には、CPU51は、ステ
ップS9をスキップして特別遊技を実行せずに、この処
理をリターンする。一方、遊技情報報知フラグがリセッ
ト状態である場合には(ステップS3でNO)、CPU
51は、図柄表示器12の各図柄表示位置における表示
図柄の変動を開始させる(ステップS10)。そして、
この図柄変動動作と並行して、上述した当たり図柄決定
抽選またははずれ図柄決定抽選と同様な処理を行い、図
柄表示器12に最終的に表示させるべき図柄の組み合わ
せを決定する。なお、この場合のはずれ図柄決定抽選で
は、上述した第1はずれ図柄テーブルは用いられず、第
2はずれ図柄テーブルのみが用いられる。したがって、
この遊技情報報知フラグがセットされている場合には、
リーチ状態に突入する確率は通常の確率に維持される。
その後、図柄の変動を開始してから所定時間が経過する
と、各図柄表示位置において変動している図柄を順次に
停止させていき(ステップS7)、上述のようにして決
定した図柄の組み合わせが図柄表示器12に表示させ
る。そして、その表示された図柄の組み合わせが当たり
を表すものであれば(ステップS8でYES)、特別遊
技に関する制御を実行し(ステップS9)、はずれを表
すものであれば、ステップS9をスキップして特別遊技
を実行せずに、この処理をリターンする。
【0038】以上のように、この実施形態によれば、図
柄表示器12における表示図柄の変動動作の途中で、遊
技情報報知フラグの状態に応じて、その後に高確率でリ
ーチ状態に突入することを報知するための遊技情報報知
処理が行われる。これにより、図柄表示器12の表示動
作に遊技者の注目を集めることができる。その結果、遊
技者を遊技に集中させることができ、遊技者の遊技に対
する興味心を持続させることができる。
【0039】また、図柄表示器12の図柄表示の娯楽性
が高められるので、このパチンコ機における遊技の興趣
を増すことができる。しかも、遊技情報報知処理が行わ
れた場合には、変動中の図柄が停止されていく過程でリ
ーチ状態に突入する確率が高いので、その図柄が停止さ
れていく過程に遊技者の注目をさらに集めることができ
る。そのうえ、変動中の図柄が1個ずつ停止されるごと
に、リーチ状態に突入することに対する遊技者の期待感
を高めることができ、遊技者の射幸心を煽り立てること
ができる。
【0040】さらには、遊技情報報知処理が行われなく
ても、その後にリーチ状態に突入する場合があるので、
遊技情報報知処理が行われないからといって、図柄表示
器12の表示動作に対する遊技者の興味心が失われるこ
とはなく、遊技者が遊技に飽きてしまうことはない。こ
こで、図柄表示器12における表示図柄の変動動作の途
中で遊技情報報知処理を行う構成に代えて、図柄表示器
12とは別に設けられた報知ランプの点滅や音などによ
って、その後に高確率でリーチ状態に突入することを報
知することが考えられる。しかしながら、この場合に
は、遊技者が上記報知ランプの点滅や音の発生に注目し
て、図柄表示器12の表示動作に対する遊技者の興味心
を損ねるため、却って遊技の興趣を損ねるおそれがあ
る。これに対し、この実施形態の構成によれば、図柄表
示器12の表示動作に遊技者の注目を確実に集めること
ができ、このパチンコ機における遊技の興趣を確実に増
すことができる。
【0041】なお、この実施形態では、たとえば図4に
示す図柄の組み合わせ「123」を表示することによっ
て所定の遊技情報を報知するとしたが、この所定の遊技
情報を報知するための図柄の組み合わせは、1個〜3個
の数字を任意に組み合わせることによって作成されると
よい。たとえば「246」「268」のように、3個の
偶数を昇順に並べることによって作成されたものであっ
てもよいし、たとえば「135」「157」「579」
のように、3個の奇数を昇順に並べることによって作成
されたものであってもよい。また、たとえば「642」
や「531」のように、3個の偶数または奇数が降順に
並べられることによって作成されたものであってもよ
い。さらに、所定の遊技情報を報知するための図柄の組
み合わせは、たとえば、3個の数字の合計数が所定値範
囲内である図柄の組み合わせであってもよい。
【0042】また、この実施形態では、図柄表示器12
に乱数抽選の結果を表す図柄が表示されていく過程でリ
ーチ状態に高確率で突入することを報知するとしている
が、遊技情報報知処理によって報知される所定の遊技情
報として、たとえば、大入賞口14の開閉回数が異なら
せることなどによって、複数種類の特別遊技が設定され
ている場合には、実行されるべき特別遊技の種類が報知
されてもよい。また、いわゆる確率変動モード(乱数抽
選において当たりが出やすいモード)に突入すること
や、いわゆる時短モード(図柄表示器12における表示
図柄の変動時間が短いモード)に突入することが報知さ
れてもよい。
【0043】図5は、この発明の第2の実施形態に係る
スロットマシンの正面図である。このスロットマシン
は、たとえば1〜3枚のメダルを投入(BET)してゲ
ーム(遊技)を開始するものであり、遊技に関する種々
の情報が表示される表示部6と、遊技に際して操作され
る操作部7とを有している。表示部6のほぼ中央には、
3個のリール表示窓61A,61B,61Cが形成され
ている。このリール表示窓61A〜61C内には、それ
ぞれリール62A,62B,62Cが回転可能に配置さ
れている。リール62A〜62Cの周面には、それぞれ
複数種類の図柄が表示されており、リール62A〜62
Cの回転中は、それぞれの周面に表示された図柄がリー
ル表示窓61A〜61C内に次々に現れる。また、リー
ル62A〜62Cを停止させたときには、各リール62
A〜62Cのたとえば3コマ分の図柄が中、上、下、斜
めの各停止ラインL1,L2,L3,L4,L5上に整
列して並ぶ。
【0044】停止ラインL1〜L5は、メダルの投入枚
数に応じて順次に有効化されて有効ラインとなる。たと
えば、1枚のメダルが投入されたときは、1本の停止ラ
インL1が有効ラインとなり、2枚のメダルが投入され
たときは、3本の停止ラインL1〜L3が有効ラインと
なり、3枚のメダルが投入されたときは、5本の停止ラ
インL1〜L5が有効ラインとなる。そして、有効ライ
ン上に整列した図柄が予め定める入賞にかかるものであ
れば、入賞の種類ごとに定められた所定の枚数のメダル
が付与される。また、有効ライン上に整列した図柄が予
め定めるボーナス配列(たとえば「777」)であれ
ば、以後の複数回のゲームにおいて入賞が高確率で発生
するボーナスゲームに突入して、遊技者に多数枚のメダ
ルが付与される。
【0045】リール表示窓61Aの左側には、5個の有
効ラインランプ63A,63B,63C,63D,63
Eが配設されている。この有効ラインランプ63A〜6
3Eは、各停止ラインL1〜L5に対応して設けられて
おり、各停止ラインL1〜L5が有効化されたときに点
灯される。有効ラインランプ63A〜63Eのさらに左
側には、メダル貯留枚数表示器64、メダル払出枚数表
示器65およびゲームオーバランプ66などが配設され
ている。メダル貯留枚数表示器64は、機内に預けられ
ているメダルの枚数を表示するものであり、メダル払出
枚数表示器65は、入賞時に付与されるメダルの枚数を
表示するものである。ゲームオーバランプ66は、1ゲ
ームが終了する度に点灯されて、ゲームオーバであるこ
とを報知するためのランプである。
【0046】また、リール表示窓61A〜61Cの下方
には、それぞれ停止釦ランプ67A,67B,67Cが
配設されている。この停止釦ランプ67A〜67Cは、
後述する停止釦スイッチ73A,73B,73Cからリ
ール62A〜62Cの停止を指示することができる間は
点灯され、リール62A〜62Cが停止されると消灯さ
れる。
【0047】操作部7には、機内にメダルを投入するた
めのメダル投入口71と、リール62A〜62Cを一斉
に始動させるための始動レバー72と、リール62A〜
62Cをそれぞれ停止させるための停止釦スイッチ73
A,73B,73Cとが配設されている。メダル投入口
71からメダルが投入されると、その投入枚数に応じた
本数の停止ラインが有効化されて、その有効化された停
止ラインに対応する有効ラインランプが点灯される。3
枚以上のメダルがメダル投入口71から投入された場合
には、3枚を超えて投入されたメダルが機内に預けられ
て、その預けられたメダルの枚数がメダル貯留枚数表示
器64に表示される。
【0048】また、操作部7には、機内に預けているメ
ダルをゲームに使用することを指示するためのメダル投
入スイッチ(図示せず)と、機内に預けているメダルを
メダル受皿8に払い出させるための精算スイッチ(図示
せず)とが配設されている。機内にメダルが預けられて
いる場合には、メダル投入スイッチを押すことによって
も、停止ラインL1〜L5を有効化することができる。
たとえば、メダル投入スイッチを1回押すと、1枚のメ
ダルが使用されて1本の停止ラインL1が有効化され
る。また、メダル投入スイッチを2回押すと、2枚のメ
ダルが一度に使用されて3本の停止ラインL1〜L3が
有効化され、メダル投入スイッチを3回押すと、3枚の
メダルが一度に使用されて5本の停止ラインL1〜L5
が有効化される。このとき、使用されたメダルの枚数分
だけ、メダル貯留枚数表示器64の表示が減算される。
【0049】こうして有効ラインが指定された後、始動
レバー72が操作されると、リール62A〜62Cが一
斉に回転開始される。その後、停止釦スイッチ73A〜
73Cが押されると、回転中のリール62A〜62C
が、押された停止釦スイッチに対応するリールから順に
停止されていく。そして、上記したように、3つのリー
ル62A〜62Cがすべて停止された時点で、有効ライ
ン上に整列した図柄の組み合わせが予め定める入賞にか
かるものであれば、入賞の種類ごとに定められた所定の
枚数のメダルが付与されて、その枚数がメダル払出枚数
表示器65に表示されるとともに、その枚数分だけメダ
ル貯留枚数表示器64の表示が加算される。以上で1ゲ
ーム終了であり、ゲームオーバランプ66が点灯され
る。
【0050】なお、この実施形態では、始動レバー72
の操作に応答してリール62A〜62Cが一斉に始動さ
れるとしているが、始動レバー72に代えて始動ボタン
が設けられて、この始動ボタンの押操作に応答してリー
ル62A〜62Cが一斉に始動される構成であってもよ
い。図6は、このスロットマシンの電気的構成を示すブ
ロック図である。このスロットマシンは、CPU91、
ROM92、RAM93および乱数カウンタ94を含む
マイクロコンピュータを備えている。CPU91は、R
OM92に記憶されているプログラムに従ってパチンコ
機の各部の動作を制御し、このときRAM93には、制
御に必要なデータが書き込まれる。また、乱数カウンタ
94は、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを決
定するための乱数抽選に使用されるものであり、予め定
める複数個の乱数値(たとえば、「0〜199」のうち
2種類の数値)を一定周期で繰り返しカウントしてい
る。
【0051】CPU91には、リール62A,62B,
62Cをそれぞれ回転駆動するためのリールモータ68
A,68B,68Cが接続されている。リールモータ6
8A〜68Cは、たとえばステッピングモータで構成さ
れており、CPU91から駆動パルス信号が1つ与えら
れる度に所定角度だけ回転する。また、CPU91に
は、始動レバー72、停止釦スイッチ73A,73B,
73C、およびメダル投入口71から投入されたメダル
を検出するためのメダル投入センサ74からの信号が入
力されるようになっている。CPU91は、上記各セン
サからの入力信号に基づいて、リールモータ68A〜6
8Cの駆動を制御する。また、有効ラインランプ63A
〜63E、ゲームオーバランプ66および停止釦ランプ
67A〜67Cなどの表示ランプ類の点滅、ならびに、
メダル貯留枚数表示器64およびメダル払出枚数表示器
65などの表示器類の表示を制御する。
【0052】図7、図8および図9は、CPU91が実
行する処理の流れを示すフローチャートである。以下に
説明する処理は、遊技者によってメダルが投入されて、
始動レバー72が操作されたことに応答して実行開始さ
れる(ステップT1でYES)。始動レバー72が操作
されると、CPU91は、たとえばRAM93内に設け
られたボーナスフラグがセットされているか否かを判断
する(ステップT2)。ボーナスフラグは、遊技者に有
利な特別遊技であるボーナスゲームを実行するか否かを
表すフラグであり、セット状態はボーナスゲームを実行
することを表し、リセット状態はボーナスゲームを実行
しないことを表している。なお、ボーナスフラグは、こ
のスロットマシンへの電源投入時にリセットされてい
る。
【0053】また、始動レバー72が操作されたことに
応答して、CPU91は、ボーナスゲームを実行するか
否かを決定するための乱数抽選を行う(ステップT
3)。すなわち、CPU91は、始動レバー72が操作
されたことに応答して、その時点で乱数カウンタ94が
カウントしている乱数値を読み込む。そして、その読み
込んだ乱数値が予め定める入賞値と一致しているか否か
を調べ、一致している場合にはボーナス入賞と決定し、
そうでない場合にはボーナス非入賞と決定する。
【0054】乱数抽選でボーナス入賞が決定された場合
には(ステップT4でYES)、CPU91は、上記ボ
ーナスフラグをセットする(ステップT5)。この後、
ボーナスフラグは、ボーナスゲームが終了するまでセッ
ト状態に保たれ、ボーナスゲームが終了した時点でリセ
ットされる。こうしてボーナスフラグがセットされる
と、処理は図8のステップT6に進み、CPU91は、
リールモータ68A〜68Cを始動させて、3個のリー
ル62A〜62Cを回転開始させる。そして、3個のリ
ール62A〜62Cの始動後は、各リール62A〜62
Cの回転速度を監視しており(ステップT7)、すべて
のリール62A〜62Cが規定回転速度(たとえば約8
0回転/分)に達すると、ボーナスフラグがセットされ
たことを報知するためのフラグ成立報知処理(遊技情報
報知処理)を行う(ステップT8)。
【0055】このフラグ成立報知処理では、たとえば、
すべてのリール62A〜62Cを一旦停止させて、ボー
ナスフラグがセットされたことを表す図柄の組み合わせ
である、いわゆるリーチ目をリール表示窓61A〜61
C内に表示させる。これにより、ボーナスフラグがセッ
トされたことを遊技者に認識させることができ、ボーナ
スゲームの突入に対する遊技者の期待感を高めることが
できる。
【0056】こうしてフラグ成立報知処理を行うと、C
PU91は、停止中のリール62A〜62Cの回転を再
開させる。そして、すべてのリール62A〜62Cが上
記規定回転速度に達すると(ステップT9でYES)、
すべての停止釦ランプ67A〜67Cを点灯させる(ス
テップT10)。点灯された停止釦ランプ67A〜67
Cは、遊技者によって停止釦スイッチ73A〜73Cが
押されて、回転中のリール62A〜62Cが順に停止さ
れていくと、そのリール62A〜62Cの停止に応答し
て消灯されていく。
【0057】そして、3つのリール62A〜62Cがす
べて停止された時点で、有効ライン上に上記ボーナス配
列が整列した場合には(ステップT12でYES)、C
PU91は、以後の複数回のゲームにおいて入賞が高確
率で発生するボーナスゲームに関する制御を実行する
(ステップT13)。そして、そのボーナスゲームが終
了すると、この処理をリターンする。また、乱数抽選に
よってボーナス入賞が決定され、ボーナスフラグがセッ
トされているにもかかわらず、有効ライン上に上記ボー
ナス配列が整列しなかった場合には(ステップT12で
NO)、CPU91は、ステップT13をスキップして
ボーナスゲームに突入せずに、この処理を終了する。
【0058】なお、ボーナスフラグがセットされたま
ま、この処理が終了された場合には、その後に始動レバ
ー72が操作されて、この処理が再び開始されると、ス
テップT2でボーナスフラグがセットされていると判断
されて、上述したステップT3,T4,T5の処理はス
キップされてステップT6に進み、リール62A〜62
Cの回転が開始される。
【0059】一方、乱数抽選によってボーナス非入賞が
決定された場合には(ステップT4でNO)、処理は図
9のステップT14に進み、CPU91は、リールモー
タ68A〜68Cを始動させて、3個のリール62A〜
62Cを回転開始させる。そして、すべてのリール62
A〜62Cが上記規定回転速度に達すると(ステップT
15でYES)、CPU91は、たとえばRAM93内
に設けられた疑似情報報知フラグがセットされているか
否かを判断する(ステップT16)。
【0060】この疑似情報報知フラグは、リール62A
〜62Cの回転途中で、遊技者にボーナスフラグがセッ
トされたと思わせるような疑似情報を報知するための疑
似情報報知処理(遊技情報報知処理)を行うか否かを表
すフラグであり、セット状態は疑似情報報知処理を行う
ことを表し、リセット状態は疑似情報報知処理を行わな
いことを表している。この疑似情報報知フラグのセット
およびリセットは、ステップT3における乱数抽選の直
後に、乱数抽選の際に乱数カウンタ94から読み込まれ
た乱数値に応じて行われる。上記乱数値が予め定める値
と一致している場合には、疑似情報報知フラグはセット
され、上記乱数値が予め定める値と一致していない場合
には、疑似情報報知フラグはリセットされる。
【0061】なお、この実施形態では、乱数抽選の際に
乱数カウンタ94から読み込まれた乱数値に応じて、疑
似情報報知フラグのセットおよびリセットが行われると
しているが、疑似情報報知処理を行うか否かを決定する
ための抽選が上記乱数抽選とは別に行われて、この抽選
結果に基づいて疑似情報報知フラグのセットおよびリセ
ットが行われてもよい。
【0062】疑似情報報知フラグがセットされている場
合には(ステップT16でYES)、CPU91は、リ
ール62A〜62Cの回転途中で疑似情報報知処理を行
う(ステップT17)。疑似情報報知処理では、たとえ
ば、すべてのリール62A〜62Cを一旦停止させて、
遊技者にボーナスフラグがセットされたと思わせるよう
な図柄の組み合わせである、いわゆるパターン目をリー
ル表示窓61A〜61C内に表示させる。これにより、
ボーナスフラグがセットされたかもしれないと遊技者に
思わせることができ、ボーナスゲームの突入に対する遊
技者の期待感を高めることができる。
【0063】こうして疑似情報報知処理を行うと、CP
U91は、停止中のリール62A〜62Cの回転を再開
させる。そして、すべてのリール62A〜62Cが上記
規定回転速度に達すると(ステップT18でYES)、
図8のステップT10に進み、すべての停止釦ランプ6
7A〜67Cを点灯させる。その後は、上述したステッ
プT11以降の処理を実行する。
【0064】一方、疑似情報報知フラグがセットされて
いない場合には(ステップT16でNO)、CPU91
は、上述したステップT17,T18をスキップして図
8のステップT10に進み、このステップT10以降の
処理を実行する。以上のように、この実施形態によれ
ば、リール62A〜62Cの回転途中に、ボーナスフラ
グの状態に応じて、ボーナスフラグがセットされたこと
を報知するためのフラグ成立報知処理が行われる。これ
により、リール62A〜62Cの回転動作に遊技者の注
目を集めることができる。その結果、遊技者を遊技に集
中させることができ、遊技者の遊技に対する興味心を持
続させることができる。
【0065】また、リール62A〜62Cの回転態様の
変化によって図柄表示の娯楽性が高められるので、この
スロットマシンにおける遊技の興趣を増すことができ
る。しかも、フラグ成立報知処理が行われた場合には、
有効ライン上にボーナス配列が表示されるように各リー
ル62A〜62Cを停止させることにより、ボーナスゲ
ームに突入させることができるので、リール62A〜6
2Cを停止させることに遊技者の神経を集中させること
ができる。そのうえ、回転中のリール62A〜62Cを
1個ずつ停止させるごとに、ボーナスゲームに突入する
ことに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技
者の射幸心を煽り立てることができる。
【0066】また、この実施形態では、フラグ成立報知
処理の他に、リール62A〜62Cの回転途中で、遊技
者にボーナスフラグがセットされたと思わせるような疑
似情報を報知するための疑似情報報知処理が行われる場
合がある。これにより、ボーナスフラグがセットされた
かもしれないと遊技者に思わせることができ、ボーナス
ゲームの突入に対する遊技者の期待感を高めることがで
きる。
【0067】以上、この発明の2つの実施形態について
説明したが、この発明は、上述の各実施形態に限定され
るものではない。たとえば、上述の実施形態では、図柄
表示器12における表示図柄の変動途中またはリール6
2A〜62Cの回転途中に、その変動中の図柄または回
転中のリール62A〜62Cを一旦停止させることによ
り、所定の遊技情報を報知するとした。しかしながら、
たとえば、図柄表示器12における表示図柄の変動中の
所定期間だけ、その変動速度を遊技者が視認可能な程度
の低速度に下げたり、たとえば数十msecごとに図柄を変
化させる駒送り変動を行ったりして、その期間中に予め
定める図柄(たとえば「7」)を表示させることによ
り、所定の遊技情報が報知されてもよい。
【0068】また、この発明が適用される遊技機は、遊
技者が遊技球またはメダルを供給して遊技を開始するタ
イプの遊技機であってもよいし、プリペイドカードをカ
ード式玉貸機またはカード式メダル貸機に挿入して貸出
ボタンを押すと、所定数の遊技球またはメダルが自動供
給されるタイプのカード式遊技機であってもよい。ま
た、玉貸機またはメダル貸機に紙幣または硬貨を投入す
ると、その投入金額に応じて貸し出された遊技球または
メダルが自動供給されるタイプの遊技機であってもよ
い。
【0069】さらに、遊技者に対して付与される遊技球
やメダルは、実際に機内から払い出されてもよいし、た
とえば、上記したカード式遊技機の場合には、遊技球ま
たはメダルの払出しが実際に行われず、付与される遊技
球またはメダルの個数(枚数)分だけカードに記録され
ている所持玉数または所持メダル数が増やされてもよ
い。
【0070】さらにまた、上述の第1の実施形態では、
この発明がパチンコ機に適用された例を取り上げたが、
たとえばスマートボールのような他の種類の弾球遊技機
に、この発明が適用されてもよい。その他、特許請求の
範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係るパチンコ機の
正面図である。
【図2】上記パチンコ機の電気的構成を示すブロック図
である。
【図3】上記パチンコ機において実行される処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図4】図3に示す処理において変化する図柄表示器の
表示画面の一例を示す図である。
【図5】この発明の第2の実施形態に係るスロットマシ
ンの正面図である。
【図6】上記スロットマシンの電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】上記スロットマシンにおいて実行される処理の
流れを示すフローチャートである。
【図8】上記スロットマシンにおいて実行される処理の
流れを示すフローチャートである。
【図9】上記スロットマシンにおいて実行される処理の
流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技盤 12 図柄表示器(図柄表示手段) 13 始動口(所定の有効領域) 17 始動口センサ(始動信号出力手段) 51,91 CPU(図柄表示制御手段、遊技情報報知
手段) 54,94 乱数カウンタ(抽選実行手段) 61A〜61C リール表示窓(図柄表示手段) 62A〜62C リール(図柄表示手段) 71 メダル投入口 72 始動レバー(始動信号出力手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め定める複数種類の図柄を変動表示させ
    ることができる複数の図柄表示位置を有する図柄表示手
    段と、 上記複数の図柄表示位置における表示図柄の変動開始を
    指示するための始動信号を出力する始動信号出力手段
    と、 この始動信号出力手段から始動信号が出力されたことに
    基づいて、上記複数の図柄表示位置における表示図柄の
    変動を開始させ、その後、各図柄表示位置に所定の図柄
    をそれぞれ表示させる図柄表示制御手段と、 この図柄表示制御手段によって上記複数の図柄表示位置
    における表示図柄の変動動作が行われている途中で、少
    なくとも1つの図柄表示位置の図柄変動速度を上記予め
    定める複数種類の図柄が視認可能な速度に下げることに
    より、予め定める図柄を表示させて所定の遊技情報を報
    知する遊技情報報知手段とを含むことを特徴とする遊技
    機。
  2. 【請求項2】上記始動信号出力手段から始動信号が出力
    されたことに応答して、遊技者に特別の遊技価値を与え
    るか否かを決定するための抽選を実行する抽選実行手段
    をさらに含み、 上記各図柄表示位置にそれぞれ表示される所定の図柄
    は、上記抽選実行手段による抽選の結果に基づいて決定
    された図柄であることを特徴とする請求項1記載の遊技
    機。
  3. 【請求項3】上記遊技機は、遊技盤に向けて遊技球を発
    射して遊技を行うものであって、 上記始動信号出力手段は、上記遊技盤に設けられた所定
    の有効領域を遊技球が通過したことに検出し、これに応
    答して上記始動信号を出力する通過検出手段であること
    を特徴とする請求項1または2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】上記遊技機は、遊技に使用すべき所定枚数
    のメダルを投入して遊技を行うものであって、 上記始動信号出力手段は、遊技者によってメダルが投入
    された後に操作されたことに応答して上記始動信号を出
    力する操作具であることを特徴とする請求項1または2
    記載の遊技機。
  5. 【請求項5】上記図柄表示制御手段は、上記複数の図柄
    表示位置において変動している図柄を1個ずつ順次に停
    止させていくことにより、各図柄表示位置に所定の図柄
    をそれぞれ表示させるものであり、 上記所定の遊技情報は、上記図柄表示制御手段によって
    変動中の図柄が順次に停止されていく過程において、残
    り1個の図柄表示位置に所定の図柄が表示されることに
    より、上記抽選実行手段による抽選の結果が判明するリ
    ーチ状態に比較的高確率で突入するといった情報を含む
    ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の
    遊技機。
  6. 【請求項6】上記所定の遊技情報は、上記各図柄表示位
    置にそれぞれ表示される所定の図柄の組み合わせに応じ
    て、上記特別の遊技価値が与えられるといった情報を含
    むことを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載
    の遊技機。
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JP2006000512A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Samii Kk 回胴式遊技機
JP2008055240A (ja) * 2007-11-19 2008-03-13 Sophia Co Ltd 遊技機
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