JPH074444B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH074444B2
JPH074444B2 JP3271574A JP27157491A JPH074444B2 JP H074444 B2 JPH074444 B2 JP H074444B2 JP 3271574 A JP3271574 A JP 3271574A JP 27157491 A JP27157491 A JP 27157491A JP H074444 B2 JPH074444 B2 JP H074444B2
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prize
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利男 安藤
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Sankyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機等で代
表される弾球遊技機に関し、詳しくは、打玉を遊技領域
に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弾球遊技機において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば、予め定められ
た特定遊技状態が発生したことに基づいて可変入賞球装
置が遊技者にとって有利な第1の状態に駆動制御されて
遊技者に大きな遊技価値が付与可能な状態となるものが
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の従来
の弾球遊技機においては、可変入賞球装置が第1の状態
に駆動制御されている期間中その可変入賞球装置内に多
くの打玉を入賞させることができる打球操作技術に優れ
た熟練者にのみ遊技価値の付与が集中してしまい、初心
者をも含めて広く遊技サービスを提供して遊技サービス
の均一化を図ることができないという欠点があった。
【0004】そこで、可変入賞球装置内に入賞した入賞
玉を検出する入賞玉検出手段を設け、その入賞玉検出手
段の検出出力に基づいて可変入賞球装置内に入賞した入
賞玉が所定の上限個数に達したと判断された場合にその
可変入賞球装置を遊技者にとって不利となる第2の状態
に駆動制御するように構成することが考えられる。しか
し、このように構成した場合には、前記入賞玉検出手段
が入賞玉を検出できない状態になるように不正に細工を
施して、第1の状態となっている可変入賞球装置内に前
記上限個数を超える打玉を入賞させることができるよう
に不正が行なわれるおそれがある。また、入賞玉検出手
段が故障して入賞玉を検出しない場合にも遊技サービス
の均一化を図ることができなくなる。そこで、第1の状
態となっている可変入賞球装置内に入賞した入賞玉を検
出してその入賞玉が上限個数に達した場合に第2の状態
に制御するための前述した入賞玉検出手段ばかりでな
く、その入賞玉検出手段により検出された入賞玉を再度
検出可能な入賞玉検出手段を設け、それら両入賞玉検出
手段双方から検出出力があった場合に可変入賞球装置を
第1の状態に駆動制御することが考えられる。このよう
に構成すれば、前記両入賞玉検出手段の少なくとも一方
が入賞玉を検出できないように不正な細工を施した場合
や、入賞玉検出手段が故障した場合には、可変入賞球装
置か第1の状態に駆動制御されなくなり却って遊技者に
不利な状態となるために、可変入賞球装置内に入賞した
入賞玉を検出する入賞玉検出手段を巡る不正を行なう利
益や、入賞玉検出手段が故障した状態で遊技を行なう利
益がなくなるのであり、その結果、このような入賞玉検
出手段をめぐる不正が少なくなり、また、入賞玉検出手
段の故障により不利な状態となった遊技者からの苦情の
発生に基づいて故障が発生したことが発見しやすくな
る。しかし、このように構成した場合においても、入賞
玉検出手段の故障は、遊技者からの苦情の発生がない限
り遊技場側が発見しにくいのであり、遊技者へのサービ
スの観点からすれば遊技者からの苦情の発生に頼ること
なく前記苦情を遊技場側が発見できるようにするのか望
ましい。つまり、遊技場においては、前記入賞玉検出手
段の異常の発生を判定する異常判定機能を有する弾球遊
技機のニーズがあった本発明は、係る実情に鑑み考え出
されたものであり、その目的は、第1の状態にある可変
入賞球装置内に入賞可能な打玉の個数を所定の上限個数
を設定した場合において、その可変入賞球装置内に入賞
した入賞玉を検出する入賞玉検出手段をめぐる不正を防
止するとともに、その入賞玉検出手段の故障等の異常の
発生を判定する異常判定機能を有する弾球遊技機を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、打玉を遊技領
域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機であって、前
記遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利となる第1
の状態と遊技者にとって不利となる第2の状態とに変化
可能な可変入賞球装置と、該可変入賞球装置内に入賞し
た入賞玉を検出可能な第1の入賞玉検出手段と、該第1
の入賞玉検出手段により検出された入賞玉を再度検出可
能な第2の入賞玉検出手段と、前記第1の入賞玉検出手
段の検出出力と前記第2の入賞玉検出手段の検出出力と
の両方の出力があった場合に前記可変入賞球装置を第1
の状態に駆動制御し、第1の状態となっている可変入賞
球装置内に予め定める個数の打玉が入賞した場合に前記
可変入賞球装置を第2の状態にする駆動制御手段と、前
記第1の入賞玉検出手段の検出結果と前記第2の入賞玉
検出手段の検出結果とを比較して異常が発生したか否か
を判定する異常判定手段とを含むことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明によれば、遊技者にとって有利となる第
1の状態と遊技者にとって不利となる第2の状態とに変
化可能な可変入賞球装置が遊技領域に設けられ、その可
変入賞球装置内に入賞した入賞玉が検出可能な第1の入
賞玉検出手段と、その第1の入賞玉検出手段により検出
された入賞玉を再度検出可能な第2の入賞玉検出手段と
が設けられている。さらに、駆動制御手段の働きによ
り、第1の入賞玉検出手段の検出出力と第2の入賞玉検
出手段の検出出力との両方の出力があった場合に可変入
賞球装置が第1の状態に駆動制御され、第1の状態とな
っている可変入賞球装置内に予め定める個数の打玉が入
賞した場合に可変入賞球装置が第2の状態になる。ま
た、異常判定手段の働きにより、第1の入賞玉検出手段
の検出結果と第2の入賞玉検出手段の検出結果とを比較
して異常が発生したか否かが判定される。
【0007】つまり、第1や第2の入賞玉検出手段を入
賞玉が検出できないように不正に細工を施した場合や入
賞玉検出手段が故障した場合には、その細工を施したり
故障した入賞玉検出手段からは全く検出出力が導出され
ない状態となるのであるが、駆動制御手段が、第1の入
賞玉検出手段の検出出力と第2の入賞玉検出手段の検出
出力との両方の出力があった場合に可変入賞球装置を第
1の状態に駆動制御するものであるために、前述した入
賞玉検出手段の不正が行なわれた場合や入賞玉検出手段
が故障した場合には可変入賞球装置が第1の状態に駆動
制御されないことになるとともに、異常判定手段の働き
により異常が発生したことが判定される。
【0008】
【実施例】以下には、図面を参照して、この発明の実施
例について詳細に説明をする。
【0009】図2は、この発明の一実施例のパチンコ遊
技機の正面図である。構成において、パチンコ遊技機1
は、開閉自在に取付けられた前面枠2を有し、該前面枠
2には遊技盤3が装着されている。遊技盤3の中央部に
は可変入賞球装置4が配置され、その下側には始動入賞
孔5,6,7が設けられている。可変入賞球装置4は可
動翼片32,33を備えている。始動入賞孔5,6,7
のいずれかにパチンコ球が入賞することにより、可変入
賞球装置4の可動翼片32,33が変化するようにされ
ている。この場合、始動入賞孔5および7にパチンコ球
が入賞すると、可動翼片32,33は図示の閉じた状態
から1回開成状態に変化し再び閉じる。また、始動入賞
孔6にパチンコ球が入賞すると、可動翼片32,33は
2回開く。遊技盤3上には、さらに、セーフ孔8,9、
チューリップと称されるいわゆるヤクモノ10,11、
アウト孔12、その他遊技盤3の盤面に沿って落下する
パチンコ球の落下に変化を与えるための風車13や図示
しない多数の釘等が備えられている。
【0010】可変入賞球装置4、始動入賞孔5,6,
7、セーフ孔8,9およびヤクモノ10,11は、それ
らに入賞するパチンコ球を遊技盤3の裏面へ導き、該導
かれたパチンコ球(入賞球)によって賞品球としてのパ
チンコ球を放出するように決められた入賞領域である。
なお、これら入賞領域は、上述のようにパチンコ球を遊
技盤3の裏面へ導くような入賞孔に限らず、パチンコ球
の通過可能な通過領域であってもよい。その場合は、通
過領域を通過したパチンコ球を検出するための通過球検
出スイッチ等が設けられ、その出力で賞品球の放出指令
等が出力されるようにすればよい。
【0011】パチンコ遊技機1の前面枠2の下方部には
前面板14が備えられ、その表面には賞品球放出口15
および打球供給皿16が設けられている。また、前面枠
2のさらに下方部には、打球ハンドル17、余剰賞品球
放出口18および余剰球受皿19が配設されている。こ
こで、打球供給樋16は、賞品球放出口15から放出さ
れた賞品球および遊技者が玉貸機等で借りたパチンコ球
を一時貯留する貯留皿として用いられるとともに、貯留
されたパチンコ球を整列して1個ずつ打球供給装置(図
示せず)へ供給する働きをする。打球ハンドル17は、
それが回動されることによって打球強さを調整してパチ
ンコ球を遊技盤3の前面に形成された遊技領域に打球す
るものである。
【0012】図3は、パチンコ遊技機1の裏面構造を示
す図解図である。図3を参照して、可変入賞球装置4に
対応する裏面側には、該可変入賞球装置4に入賞したパ
チンコ球が通過して出てくる特定入賞孔20および入賞
孔21,22が形成されている。これら特定入賞孔20
および入賞孔21,22に関連して径路23が形成さ
れ、その最下方部には入賞球検出器24が取付けられて
いる。このため、特定入賞孔20および入賞孔21,2
2から落下するパチンコ球の全個数は、この入賞球検出
器24によって検出される。この入賞球検出器24は、
可変入賞球装置4内の所定の領域への入賞玉のみを検出
するものであってもよい。
【0013】また、特定入賞孔20のすぐ下側には第1
の入賞玉検出手段の一例の特定入賞球検出器25が設け
られている。この特定入賞球検出器25は、特定入賞孔
20から落下する特定入賞球を検出するためのものであ
る。特定入賞球はこの特定入賞球検出器25を通過した
後、上記径路23で導かれて第2の入賞玉検出手段の一
例の入賞球検出器24で検出されることになる。
【0014】すなわち、可変入賞球装置4に入賞したパ
チンコ球のうち、特定入賞孔20に入賞したパチンコ球
は特定入賞球検出器25で検出された後入賞球検出器2
4で検出され、該特定入賞孔20以外の入賞孔21また
は22に入賞したパチンコ球は特定入賞球検出器25で
検出されることなく、入賞球検出器24によって検出さ
れるのである。
【0015】なお、この実施例では、可変入賞球装置4
の入賞領域の一部を特定入賞孔20として、この特定入
賞孔20にパチンコ球が入賞することにより、後述する
ように所定の遊技価値が生じるようにしたが、特定入賞
領域(特定入賞孔)は、可変入賞球装置4の入賞領域以
外の場所に設けてもよい。その場合は、パチンコ遊技機
1の裏面側において、可変入賞球装置4の入賞領域以外
の場所に設けられた特定入賞領域に入賞したパチンコ球
も入賞球検出器24に導かれるように径路を設ければよ
い。また、入賞球検出器24を第1の入賞玉検出手段と
して特定入賞球検出器25よりも入賞玉の流下上手側に
配設し、入賞球検出器24で検出された入賞玉が再度第
2の入賞玉検出手段としての特定入賞球検出器25で検
出可能になるようにして、特定入賞球検出器25で検出
される入賞玉は、その前に必ず入賞球検出器24で検出
されるように構成してもよい。さらに、パチンコ遊技機
1の裏面側には、次のものが設けられている。
【0016】セーフ孔8,9に対応する裏面には、該セ
ーフ孔9,9に入賞したパチンコ球を下方へ導くための
径路26,27が設けられている。径路26,27はセ
ーフ孔8,9に入賞したパチンコ球をヤクモノ10,1
1にそれぞれ導くためのものである。なお、このように
導かれたパチンコ球は、それぞれヤクモノ10,11の
玉受片を開成するのに利用される。
【0017】アウト孔12よりもやや上部位置の遊技盤
3の裏面には、径路28が設けられている。この径路2
8は、可変入賞球装置4、始動入賞孔5,6,7、セー
フ孔8,9およびヤクモノ10,11へ入賞したパチン
コ球を入賞球処理器29へ導くためのものである。入賞
球処理器29は、径路28によって導かれる入賞球を1
個ずつ落下させる。入賞球処理器29で1個ずつ落下さ
れたパチンコ球は、従来周知の賞品球放出機構に連結さ
れた作動部材(図示せず)を作動させて、1個の入賞球
につき一定数の賞品球の放出を行なわせるように働く。
【0018】なお、図3において、パチンコ遊技機1の
左下方部に位置するのは打球駆動部30である。この打
球駆動部30は、パチンコ遊技機1の前面側に設けられ
た打球ハンドル17(図2参照)に連結されており、パ
チンコ球を打球するための機構である。
【0019】図4は、可変入賞球装置4の斜視図であ
り、また図5は、可変入賞球装置4の正面図である。こ
れら図4および図5を参照して、可変入賞球装置4の構
成と動作を説明する。
【0020】可変入賞球装置4は取付基板31を備えて
おり、その表面側下方部には特定入賞孔20および入賞
孔21,22が形成されている。また、入賞孔21,2
2は、特定入賞孔20の左右両側のほかに、取付基板3
1に対して斜めに組込まれた傾斜板56の後方両側にも
形成されている。特定入賞孔20の上には該特定入賞孔
20および入賞孔21,22へのパチンコ球の入賞を調
整するための1対の可動翼片32,33が設けられ、さ
らにその上部には発光ダイオード等が組込まれた表示装
置34が装着されている。
【0021】特定入賞孔20の上側に位置する可動翼片
32,33は、それぞれ回転軸35および36によって
回動自在に支持されている。回転軸35,36は、とも
に取付基板31に対してほぼ直交方向に、後方に延びて
いる。回転軸35,36の後方端は連結部材37を介し
てソレノイド38に結合されている。そして、ソレノイ
ド38の付勢,消勢に応じて回転軸35,36は互いに
逆方向に回動されるようになっている。したがって、回
転軸35,36の先端部に結合された可動翼片32,3
3は、回転軸35,36の回動に応じて可動翼片32,
33の長さ方向が水平方向に位置する図4に示すような
開成状態と、可動翼片32,33の長さ方向がほぼ垂直
で平行になって位置する図5に示すような閉成状態とに
変化される。この実施例では、遊技者にとって有利な第
1の状態になると、可動翼片32,33は、上記開成状
態と閉成状態とに交互に変化される状態になる。また、
遊技者にとって不利な第2の状態では、可動翼片32,
33は、上記閉成状態で停止するようにされている。
【0022】さらに、玉受部材39が1対の可動翼片3
2,33の間に設けられている。この玉受部材39は、
前後に延びる軸57、すなわち取付基板31に対して直
交方向に延びる軸57と、その軸57の左右両側に水平
に設けられた1対の三角片58,59とからなってい
る。三角片58,59は後方に向ってその幅が狭くなっ
ている。したがって、可動翼片32,33が開成状態の
ときに該可動翼片32,33によって導かれたパチンコ
球は玉受部材39、特に玉受部材39の三角片58,5
9によって左右に散らされて主として後方へ落下され
る。このため、パチンコ球は傾斜板56の両側後方に形
成された入賞孔21,22に比較的高い確率で入賞し、
取付基板31の後方に形成された特定入賞孔20および
入賞孔21,22、特に中央の特定入賞孔20へは比較
的低い確率で入賞するようにされている。
【0023】表示装置34は、たとえば7つの表示窓4
0を有しており、それぞれの窓40に対応する内部には
発光ダイオード等が設けられている。この表示窓40
は、可変入賞球装置4が連続して第1の状態を何回とる
ことができるかを表示するものである。可変入賞球装置
4が、第1回目の遊技者にとって有利な第1の状態にな
り、その状態のときに特定入賞孔20へパチンコ球が入
賞した場合、可変入賞球装置は2回目の第1の状態に入
る。このときには、最初全部点燈していた窓40のう
ち、たとえば左端の窓が消灯する。そして、第1の遊技
状態が連続して順次更新されるごとに窓40は右から左
に向って順次消灯していき、第1の状態を連続して残り
何回とることができるか、言替えれば残り何回第1の状
態をとることができるかを点燈している窓の数によって
表示する。また、表示装置34は、可動翼片32,33
が閉成状態のときには、可動翼片32,33の上側を塞
いでおり、パチンコ球が可変入賞球装置4の入賞領域へ
入賞するのを阻止する働きもしている。
【0024】なお、図4および図5では、ソレノイド3
8および表示装置34内に内蔵された発光ダイオード等
の電気的接続のための配線は省略されている。
【0025】図1は、この発明の一実施例の可変入賞球
装置4のための制御回路図である。図1の説明に入る前
に、この実施例の可変入賞球装置4の一般的な動作につ
いて、図2ないし図5を参照して説明をしておく。
【0026】遊技者の打球したパチンコ球が遊技盤3に
沿って落下し、始動入賞孔5,6,7のいずれかに或る
確率で入賞する。今、始動入賞孔5に入賞したとする。
すると、それに応じてソレノイド38がたとえば0.6
秒励磁され、可変入賞球装置4の可動翼片32,33は
その励磁期間だけ開いて再び閉成状態になる。すなわ
ち、通常は図2または図5に示すような閉じた状態の可
動翼片32,33が、ソレノイド38の励磁期間だけ図
3に示すような状態に開くのである。このように可動翼
片32,33が開くとパチンコ球は該開いた可動翼片3
2,33によって導かれて可変入賞球装置4に非常に入
賞しやすくなる。そして、このように可動翼片32,3
3が1度だけ開く間にパチンコ球が特定入賞領域20に
入賞した場合に特定遊技状態が発生し、可動翼片32,
33の開成と閉成とが連続して18回繰返される遊技者
にとって有利な第1の状態となり、いわゆる「大当た
り」状態になる。なお、複数種類の識別情報が可変表示
可能な可変表示装置を設け、その可変表示装置の停止時
の表示結果が予め定められた識別情報となった場合に特
定遊技状態が発生するようにしてもよい。
【0027】一方、既に述べたように、可変入賞球装置
4は第1の状態においてパチンコ球を受入れやすく、そ
れゆえに可変入賞球装置4の第1の状態が長く続くと遊
技者の獲得するパチンコ球の数、すなわち賞品球も多く
なってギャンブル性が高くなる。このため、所定の許認
可基準が設けられている。この許認可基準は、可変入賞
球装置が第1の状態を1回とることにつき、すなわち可
動翼片32,33の開成が18回繰返される間に、可変
入賞球装置4に入賞するパチンコ球は10個以下でなけ
ればならないとの規制である。このため、図3に参照符
号24で示すような可変入賞球装置4への入賞球検出器
が設けられ、これによって可変入賞球装置4の特定入賞
孔20および入賞孔21,22に入賞したパチンコ球が
検出されるようにされているのである。そして、可変入
賞球装置4が第1の状態を1回とっている間に、すなわ
ち可動翼片32,33が、連続して18回開閉を繰返し
ている間において、入賞球検出器24が10個のパチン
コ球を計数し、しかも特定入賞球検出器25でパチンコ
球が検出されていないときには、可変入賞球装置4の可
動翼片32,33は18回の開閉を待たずに強制的に第
2の状態である閉成状態になるようにされている。な
お、可変入賞球装置4は入賞玉がたとえば10個に達す
ることのみにより第2の状態となるようにし、開閉回数
の制限(18回)をなくしてもよい。
【0028】ところで、このように可変入賞球装置4の
駆動が制御される場合において、不正等が行なわれ、入
賞球検出器24がたとえば取外された場合には、可変入
賞球装置4が1回第1の状態をとっている場合におい
て、可変入賞球装置4に入賞するパチンコ球の数が制限
を受けない。したがって、可変入賞球装置4が第1の状
態になり、可動翼片32,33が連続して18回開閉を
繰返している間に、該可変入賞球装置4に入賞するパチ
ンコ球の入賞数上限に制限がないため、いわゆる許認可
基準に適合しない製品となってしまう。
【0029】この実施例は、このような不正ができない
ように、回路構成が考慮されている。すなわち、入賞球
検出器24(図3参照)が除去され、あるいは可変入賞
球装置24の配線が切断された場合等において、可変入
賞球装置4が遊技者にとって有利な状態になってかつそ
のときに許認可基準に適合しない状態になったとき、可
変入賞球装置4の駆動を停止させ、可変入賞球装置4を
強制的に常時閉成状態にしようとするものである。な
お、可変入賞球装置4の第1の状態は可動翼片32,3
3が開成された状態で維持されるものであってもよく、
また、第2の状態としては、打玉が入賞困難な状態であ
ってもよい。
【0030】次に、図1に基づいて、この発明の一実施
例の可変入賞球装置4の制御回路について説明をする。
【0031】図1において、左端に位置しているスイッ
チング素子は、上からそれぞれ特定入賞球検出器25、
入賞球検出器24、可変入賞球装置4を1回だけ開成状
態にする始動入賞孔5,7に設けられたスイッチ5a ,
7a および可変入賞球装置4を2回開成状態にする始動
入賞孔6に設けられたスイッチ6a である。
【0032】遊技者が打球したパチンコ球がたとえば始
動入賞孔5に入賞すると、常開スイッチの始動入賞スイ
ッチ5a が瞬間的に閉じ、それによって入力回路41か
らラッチ回路42のクロック端子Cにパルス信号が与え
られる。応じて、ラッチ回路42の出力端子Qからハイ
レベル信号が導出され、時間設定回路43に与えられ
る。時間設定回路43では、このハイレベル信号に基づ
いてソレノイド駆動回路44にたとえば0.6秒信号を
与え、該ソレノイド駆動回路44によってソレノイド3
8を駆動させて可動翼片32,33(図4参照)を1回
開かせる。また、時間設定回路43からはオアゲート4
5を介してラッチ回路42のリセット端子Rにリセット
信号が与えられ、ラッチ回路42の端子Qからの信号が
ローレベルに反転する。
【0033】パチンコ球が始動入賞孔6に入賞した場合
は、その入賞が始動入賞スイッチ6a で検出され、上述
の場合と同様に、入力回路46、ラッチ回路47、時間
設定回路43、ソレノイド駆動回路44、ソレノイド3
8およびオアゲート48で構成される回路によってソレ
ノイド38の駆動制御が行なわれ、ソレノイド38は2
回開閉される。なお、この場合には、ラッチ回路47の
出力がオアゲート45を介してラッチ回路42のリセッ
ト端子Rに与えられるようになっているため、たとえば
同時に始動入賞孔5と始動入賞孔6とにパチンコ球が入
賞しても、常に始動入賞孔6に入賞したパチンコ球に基
づく信号が優先され、可変入賞球装置4の可動翼片3
2,33は2回開閉されるようにされている。
【0034】可変入賞球装置4が上述のようにして開か
れている場合において、特定入賞孔20にパチンコ球が
入賞した場合を考える。特定入賞孔20にパチンコ球が
入賞すると、特定入賞球検出器25によってそれが検出
され、入力回路49からラッチ回路50のクロック端子
Cにパルスが与えられる。ラッチ回路50では、それに
応じて出力端子Qからハイレベル信号を導出し、そのハ
イレベル信号は判定回路51の入力端子Dに与えられ
る。判定回路51は、その出力端子Qからパルス信号を
出力することにより、時間設定回路43に所定の遊技価
値を付与する。この実施例では、判定回路51の出力端
子Qからのパルス信号に応答して、判定回路43はソレ
ノイド駆動回路44に信号を与え、ソレノイド38をた
とえば0.6秒間隔で18回連続して励磁するようにさ
れている。また、後述するように、判定回路51からの
出力によって、時間設定回路43はソレノイド駆動回路
44を介してソレノイド33を不能動化させるようにも
されている。
【0035】今、図3の特定入賞孔20に入賞したパチ
ンコ球は特定入賞球検出器25で検出され、正常な状態
であれば、さらに入賞球検出器24に落下する。したが
って、図1において、特定入賞球検出器25がオンし、
次いで入賞球検出器24がオンする。入賞球検出器24
のオンにより、入力回路52からカウンタ53の入力端
子Cに1個のパルスが与えられる。カウンタ53では、
入力端子Cに与えられるパルスの数を累積的に計数する
とともに、その入力パルスに応じて、出力端子Q0 から
出力パルスを導出し、判定回路51の端子Cに与える。
判定回路51では、入力端子Dにハイレベル信号が与え
られ、かつ入力端子Cにカウンタ53からの所定のパル
ス信号が与えられたときに、最大価値を与えるべき遊技
状態であるものと判定し、出力端子Qから時間設定回路
43に所定タイミングのパルス信号を導出する。時間設
定回路43では、それに基づいて、たとえば0.6秒間
隔のような所定の時間間隔でソレノイド駆動回路44に
信号を与え、ソレノイド38によって可変入賞球装置4
の可動翼片32,33を連続的に18回開閉させる。
【0036】また、可動翼片32,33が18回開閉さ
れる間に特定入賞孔20にパチンコ球が入賞した場合に
は、その入賞時点でカウンタ53の計数値がリセットさ
れる。そして、その時点から、再び判定回路51の信号
に基づいて時間設定回路43がソレノイド駆動回路44
を介してソレノイド38を18回励磁するように再設定
し、それに従ってソレノイド38を励磁する。
【0037】言替えれば、第1の遊技状態になり可動翼
片32,33が18回連続して開閉動作を行なっている
途中において、特定入賞孔20にパチンコ球が入賞した
場合、その入賞によってその回の第1の遊技状態が終了
し、続いて次の回の第1の遊技状態に入ることになる。
そして、このような第1の遊技状態は、最大8回繰返さ
れるように構成されている。
【0038】なお、この実施例では、可変入賞球装置が
第1の状態になっているとき、すなわち可動翼片32,
33が連続して18回開閉しているときに、特定入賞孔
20にパチンコ球が入賞すれば、その入賞時点でカウン
タ53のカウント数がリセットされ、かつ可動翼片3
2,33の開閉もその時点から改めて18回行なわれる
ようにされているが、このような構成に変え、次のよう
な構成にすることもできる。すなわち、可動翼片32,
33が連続して18回開閉する第1の状態の途中で特定
入賞孔20にパチンコ球が入賞した場合、その入賞をた
とえばフリップフロップ等の記憶回路等を用いて記憶し
ておき、可動翼片32,33の開閉が18回終了後、あ
るいは入賞領域へのパチンコ球の入賞が10個あった後
に、上記フリップフロップの出力により再度可変入賞球
装置4が第1の状態になるようにすることもできる。
【0039】次に、可変入賞球装置4が開閉する上述の
ような第1の状態において、カウンタ53で計数される
パチンコ球が10個を越えた場合について説明をする。
入賞球検出器24からのパルスが入力回路52を介して
カウンタ53に与えられる度ごとに、カウンタ53で
は、このパルス数を累積計数する。そして、カウンタ5
3がパルスを2個計数したとき、出力端子Q1 からハイ
レベル信号が導出され、さらにカウンタ53がその後8
個のパルスを計数すると、出力端子Q3 からもハイレベ
ルパルスが導出される。これら2つの信号に基づいて、
アンドゲート54から出力が導出され、オアゲート55
を介して判定回路51およびラッチ回路50に与えられ
る。判定回路51ではリセット端子Rに与えられる信号
に基づいて出力端子Qから出力されるパルスサイクルを
変化させ、それに応じて時間設定回路43ではソレノイ
ド駆動回路44を介してソレノイド38を制御し、可動
翼片32,33を閉成させる。したがって、可変入賞球
装置4が第1の状態を1回とるにつき、可変入賞球装置
4に11個以上のパチンコ球が入賞するのが防止されて
いる。
【0040】次に、入賞球検出器24が除去される等の
不正があった場合について説明する。この場合は、特定
入賞球検出器25によりパチンコ球が検出されても、入
賞球検出器24によってパチンコ球が検出されない。し
たがって、ラッチ回路50の出力端子Qからの出力は判
定回路51に与えられるが、カウンタ53の出力端子Q
0 からの出力は導出されず、判定回路51の入力端子C
にはパルスは与えられない。すなわち、判定回路51の
入力端子Dだけにパルスが与えられ、入力端子Cにはパ
ルスは与えられないから、入力端子Dに入力パルスがあ
って後、所定時間以内に入力端子Cにパルスが与えられ
ないときには、判定回路51は不正があったものと判別
する。そして、出力端子Qからその旨を表わすサイクル
のパルス信号を時間設定回路43に与える。時間設定回
路43はそれを受けてソレノイド駆動回路44を制御
し、ソレノイド38を不能動化状態にする。これは、た
とえばソレノイド38を常時消勢状態にすればよい。よ
って、ソレノイド38によって駆動される可動翼片3
2,33は閉じた状態が持続され、可変入賞球装置4は
常閉されることになる。
【0041】なお上述の場合において、判定回路51
で、入力端子Dにパルスが入力した後、所定時間内に入
力端子Cにパルスが入力しない場合に不正を判別するの
に代えて、入力端子Dに連続して2個のパルスが与えら
れ、その間に入力端子Cにパルスが入力しない場合に不
正を判定するように構成することもできる。前記判定回
路51により、前記第1の入賞玉検出手段の検出結果と
前記第2の入賞玉検出手段の検出結果とを比較して異常
が発生したか否かを判定する異常判定手段が構成されて
いる。
【0042】次に、上述した一実施例のパチンコ遊技機
1の制御を、図1に示すようなディスクリートな論理回
路ではなく、マイクロコンピュータによって制御する場
合の構成と動作とについて説明をする。
【0043】第6図は、この実施例をマイクロコンピュ
ータで制御する場合の制御装置の構成ブロック図であ
る。図において、特定入賞孔20(図3,図4参照)へ
の入賞を検出するV入賞センサ25、入賞孔21,22
(図3および図4参照)への入賞を検出する入賞球セン
サ24、始動入賞孔5,6,7(図2参照)への入賞を
検出する始動入賞球センサ5a,6a,7aのそれぞれ
の検出出力は、マルチプレクサ60およびアナログ/デ
ィジタル(A/D)コンバータ61を介してCPU62
に与えられる。マルチプレクサ60は、CPU62によ
って切換えられるスイッチング素子で、各センサ25,
24,5a,6aおよび7aからの入力を順次切換えて
A/Dコンバータ61へ与えるものである。A/Dコン
バータ61は、各センサ25,24,5a,6aおよび
7aからのアナログ信号をCPU62に適するディジタ
ル信号に変換するためのものである。
【0044】CPU62には、ROM63およびRAM
64が結合されている。また、CPU62のクロック端
子CKには発振素子65からのクロックが与えられてい
る。ROM63はCPU62の動作プログラムを格納し
たメモリで、ROM63の記憶内容は固定的である。C
PU62はこのROM63に記憶されたプログラムを読
出し、そのプログラムに従って制御動作を実行する。R
AM64はデータの書込みおよび読出しができるメモリ
で、CPU62は各センサ25,24,5a,6aおよ
び7aから入力されるデータをこのRAM64に一時記
憶するとともに、それらのデータに基づいて所定のカウ
ント動作等を行なう。すなわち、CPU62は発振素子
65から与えられるCPUサイクルのクロックによって
動作されるとともに、該クロックを所定のサイクルごと
にRAM64の所定エリアに書込み、時間の計測や数値
の計数等を行なうタイマやカウンタを構成している。
【0045】CPU62には、さらに、I/Oインター
フェイス66を介してソレノイドドライバ回路67およ
びその回路により駆動されるソレノイド38、アラーム
ドライバ回路68およびその回路により駆動されるアラ
ーム装置69が接続されている。このアラーム装置69
は、警報音出力部と警報表示部とのうち少なくとも一方
を有している。I/Oインターフェイス66はCPU6
2から出力される信号とソレノイドドライバ回路67お
よびアラームドライバ回路68に与えられる信号との整
合をとるための装置である。
【0046】第7図は、第6図に示すRAM64に記憶
されるデータの内容を図解的に示すメモリマップであ
る。RAM64には、各エリアに次のような内容が記憶
される。すなわち、始動入賞フラグFINは、始動入賞孔
5,6,7(図2参照)のいずれかへのパチンコ球の入
賞が始動入賞球センサ5a,6a,7aのいずれかで検
出されたときに、該センサの出力に基づいてセットされ
る。始動入賞孔フラグF 6 は、始動入賞孔のうちの入賞
孔6にパチンコ球が入賞したことが始動入賞球センサ6
aで検出されたときにセットされる。V入賞フラグFV
は、V入賞球センサ25の検出出力に基づいてセットさ
れる。アラームフラグFA は、CPU62が不正を判別
したときにセットされる。開閉回数カウンタC1は、可
変入賞球装置4の可動翼片32および33の開閉回数を
記憶する。入賞球数カウンタC2は、可変入賞球装置4
への入賞球数を記憶する。第1の状態数カウンタC3
は、可変入賞球装置4が遊技者にとって有利な第1の状
態になった回数を記憶する。タイマT1は可変入賞球装
置4の可動翼片32および33を可動させるために励磁
されるソレノイド38の励磁時間を記憶する。タイマT
2はアラームフラグFA のセット時間を記憶するための
ものである。
【0047】図8、図9および図10は、図6に示す制
御装置、特にCPU62の制御動作を説明するためのフ
ロー図である。次に、図6ないし図10を参照して、こ
の実施例の動作について説明をする。
【0048】まず、図8において、制御動作をがスター
トすると、CPU62は初期化を行ないRAM64の記
憶内容をクリアする(ステップS1)。次いで、CPU
62は、始動入賞球センサ5a,6a,7aの出力に基
づいて始動入賞孔5,6,7のいずれかにパチンコ球が
入賞したか否かの判別をし、入賞するのを待つ(ステッ
プS2)。そして、RAM64の始動入賞フラグFIN
セット(=1)か否かの判別をし、始動入賞フラグFIN
がセットであれば、そのフラグFINがリセットされるま
では次のステップには進まない。すなわち、これによっ
て始動入賞孔5,6,7のいずれかにパチンコ球が入賞
してそれにより可変入賞球装置4が制御されている場合
は、その制御が終了するまでに次のパチンコ球が始動入
賞孔5,6,7のいずれかに入賞しても、それに基づく
制御はされないようにされている。
【0049】ステップS3において、始動入賞フラグF
INがセットされていないと判別すると、CPU62は始
動入賞フラグFINをセットし(ステップS4)、始動入
賞孔5,6,7のうち始動入賞孔6にパチンコ球が入賞
した否かの判別をする(ステップS5)。そして、始動
入賞孔6にパチンコ球が入賞したと判別した場合は、始
動入賞孔6フラグF6をセットし(ステップS6)、タ
イマT1をスタートさせる。(ステップS7)。そし
て、ソレノイドドライバ回路67に信号を与え、ソレノ
イド38を励磁させる(ステップS8)。これによっ
て、可変入賞球装置4の可動翼片32および33が開
く。そして、この間にV入賞センサ25が特定入賞孔2
0へのパチンコ球の入賞を検出したか否かの判別をし
(ステップS9)、V入賞があればV入賞フラグFV
セットし(ステップS10)、入賞がないときはV入賞
フラグFV をセットすることなくステップS11に進
む。ステップS11では、タイマT1が0.6秒を計時
したか否かを判別し、0.6秒を計時するまでステップ
S9〜ステップS11を繰返す。
【0050】タイマT1が0.6秒を計時したとき、C
PU62はソレノイドドライバ回路67に停止信号を与
え、ソレノイド38の励磁を停止する。これによって可
変入賞球装置4の可動翼片32および33が閉じる。
【0051】次いで、始動入賞孔6フラグF6 がセット
か否かを判別する。そして、該フラグF6 がセットであ
ればそれをリセットし(ステップS14)、ステップS
7からの制御動作を繰返す。すなわち、可変入賞球装置
4の可動翼片32および33を0.6秒開き、その間に
V入賞センサ25が特定入賞孔20へのパチンコ球の入
賞を検出するか否かの判別をするのである。このよう
に、始動入賞孔6にパチンコ球が入賞した場合は、可変
入賞球装置4の可動翼片32および33を2度開かせる
のは、既に述べたように、始動入賞孔6にそのような遊
技価値が与えられているからである。なお、上記説明か
ら明らかなように、始動入賞孔5または7にパチンコ球
が入賞した場合は、可変入賞球装置装置4の可動翼片3
2および33は1度だけ開かれる。
【0052】次に、ステップS15において、CPU6
2はV入賞フラグFV がセットかリセットかの判別をす
る。そして、V入賞フラグFV がセットされていないと
き、言替えれば始動入賞孔5,6,7のいずれかにパチ
ンコ球が入賞し、それに基づいて可変入賞球装置4の可
動翼片32および33が1回または2回開く間に特定入
賞孔20にパチンコ球が入賞しなかった場合は、制御は
最初に戻る。
【0053】可変入賞球装置4の可動翼片32および3
3が1回または2回開く間に特定入賞孔20にパチンコ
球が入賞した場合には、CPU62の制御はステップS
16以降へと進む。すなわち、CPU62はV入賞フラ
グFV をリセットし、入賞球数カウンタC2をクリアし
(ステップS16,S17)、開閉回数カウンタC1を
+1インクリメントして(ステップS18)、タイマT
1をスタートさせる(ステップS19)。そしてソレノ
イドドライバ回路67に信号を与え、ソレノイド38を
励磁させて可変入賞球装置4の可動翼片32および33
を開成させる(ステップS20)。そしてCPU62は
この間にV入賞があるか否かを判別し、V入賞があり、
かつV入賞フラグFV が未だセットされていなければV
入賞フラグFV をセットする(ステップS20〜S22
b)。さらに、CPU62は、入賞か否か、すなわち特
定入賞孔20または入賞孔21もしくは22にパチンコ
球が入賞し、入賞球センサ24がそれを検出したか否か
の判別をする(ステップS23)。そして入賞があれば
入賞球数カウンタC2を+1インクリメントする(ステ
ップS24)。
【0054】入賞がない場合は、CPU62はV入賞フ
ラグFV がセットか否かを判別し(ステップS25)、
セットされていなければそのままステップS28に進
む。逆に、V入賞フラグFV がセットされていれば、さ
らにアラームフラグFA がセットか否かを判別し(ステ
ップS26)、アラームフラグFA がセットされていれ
ばそのまま、またアラームフラグFA がセットされてい
なければタイマT2をスタートさせ、アラームフラグF
A をセットして(ステップS27)、ステップS28へ
と進む。
【0055】つまり、ステップS25ないしステップS
27においては、V入賞がありかつ入賞がない場合は、
特定入賞孔20に入賞した後に入賞球センサ24で当然
検出されるべきパチンコ球が検出されないのであるか
ら、その旨をCPU62が判別し、所定の時間が経過し
ても入賞球が検出されない場合は不正を判別すべくその
判別基準となるアラームフラグFA をセットしかつタイ
マT2をスタートさせるのである。
【0056】次いで、ステップS28において、タイマ
T1が0.6秒を計時したか否かの判別をする。すなわ
ち、可動翼片32および33を励磁するためのソレノイ
ド38の励磁時間が終了したか否かの判別をする。タイ
マT1が0.6秒を計時していない場合は、CPU62
はステップS21からの制御動作を繰返す。
【0057】ステップS28において、タイマT1が
0.6秒を計時したとCPU62が判別した場合、CP
U62はソレノイドドライバ回路67に停止信号を与
え、ソレノイド38の励磁を停止させて、可変入賞球装
置4の可動翼片32および33を閉成させる(ステップ
S29)。そして、ステップS30ないしステップS3
7において、上記ステップS21ないしステップS27
で説明したと同様にして、V入賞および入賞の判別を
し、場合によってはアラームフラグFA をセットしタイ
マT2をスタートさせる。
【0058】このように、ソレノイド38の励磁を停止
し、可変入賞球装置4の可動翼片32および33が閉じ
てから後もV入賞や入賞があるか否かを判別するのは、
パチンコ球が特定入賞孔20または入賞孔21もしくは
22に入賞した後V入賞センサ25または入賞球センサ
24で検出されるまでに、わずかではあるが時間差が生
じることを考慮したものである。というのは、可変入賞
球装置4の可動翼片32および33が開いた状態におい
てパチンコ球が特定入賞孔20または入賞孔21もしく
は22に入賞し、その後すぐにソレノイド38の励磁が
停止され、可動翼片32および33が閉じた後に、該入
賞したパチンコ球がV入賞センサ25または入賞球セン
サ24に到達して、その入賞が検出される場合があるこ
とを考慮したものである。
【0059】次いで、CPU62の制御はステップS3
8に移る。ステップS38では、CPU62は入賞球数
カウンタC2の計数値が「10」か否かの判別をする。
これによって可変入賞球装置4に10個のパチンコ球が
入賞したか否かが判別される。可変入賞球装置4への入
賞球が10個未満の場合は、ステップS39において、
CPU62は開閉回数カウンタC1が「18」を計数し
たか否かの判別をする。これによって可変入賞球装置4
の可動翼片32および33が18回開閉動作を繰返した
か否かが判定される。開閉回数カウンタC1が「18」
を計数していない場合、CPU62はステップS40に
おいて、タイマT1の計時が1.2秒か否かの判別をす
る。そしてタイマT1が1.2秒にならない場合はステ
ップS30からの動作を繰返し、可変入賞球装置4の可
動翼片32および33が閉じた状態でのV入賞および入
賞の有無をさらに判別する。
【0060】タイマT1の計時が1,2秒と判別したと
きは、次いでタイマT2が予め定める所定時間tより
も経過しているか否かの判別を行なう(ステップS4
1)。すなわち、アラームフラグFがセットされてい
る場合には、アラームフラグFがセットされてから所
定時間tが経過しているか否かの判別をするのであ
る。そして、タイマT2が所定時間t以上に経過して
いると判別したとき、つまりV入賞センサ25が入賞球
を検出して後所定時間t内に入賞球センサ24が入賞
球を検出しない場合には、パチンコ遊技機1に不正が行
なわれているものと判別して、CPU62はアラームド
ライバ回路68に信号を与え、アラーム装置69をオン
させる(ステップS42)。また、CPU62はソレノ
イドドライバ回路67に信号を与え、以後のソレノイド
38の励磁を禁止して、可変入賞球装置4の動作を不能
動化する(ステップS43)。このS43に従って、打
球装置30を不能動化したり、打球装置30への打球の
供給を禁止したり、パチンコ遊技機の電気/電子的制御
手段としての制御用電気/電子回路基板への給電を禁止
したりしてもよい。前記ステップS23,S25,S2
6,S27,S33,S35,S36,S37,S41
により、前記第1の入賞玉検出手段の検出結果と前記第
2の入賞玉検出手段の検出結果とを比較して異常が発生
したか否かを判定する異常判定手段が構成されている。
【0061】ステップS41において、タイマT2が所
定時間t0 未満のとき、つまりタイマT2がスタートさ
れていなかったり、タイマT2がスタートした後所定時
間t 0 までに入賞球が検出された場合等には、CPU6
2の制御動作はステップS18に移る。そして、開閉回
数カウンタC1を+1インクリメントし、タイマT1を
スタートさせ(ステップS19)、ソレノイドドライバ
回路67にソレノイド38を励磁すべき信号を与えて可
動翼片32および33を開成させ(ステップS20)、
以後同様の制御動作を繰返す。
【0062】以上のような制御動作が繰返され、ステッ
プS38で、CPU62が、入賞したパチンコ球が10
個になったものと判別したとき、またはステップS39
において、CPU62が、可動翼片32および33が1
8回開閉したと判別したときには、ステップS44に移
り、V入賞フラグFV がセットされているか否かの判別
をする。V入賞フラグFV がセットされていなければ、
いわゆる「大当り」状態の終了であるから、CPU62
の制御動作は最初に戻り、改めて繰返される。V入賞フ
ラグFV がセットされていれば、次いでCPU62は第
1の状態数カウンタC3が「8」を計数したか否かの判
別をする(ステップS45)。つまり、連続して8回可
変入賞球装置5が遊技者にとって有利な第1の状態を続
けたか否かの判別を行なう。もしまだ可変入賞球装置4
が連続して8回遊技者にとって有利な第1の状態を続け
ていない場合は、第1の状態数カウンタC3を+1イン
クリメントし(ステップS46)、開閉回数カウンタC
1をクリアして(ステップS47)、CPU62はステ
ップS16からの動作を繰返し、再度可動翼片32およ
び33が18回開閉される。
【0063】そして、可変入賞球装置4が連続して8回
遊技者にとって有利な第1の状態になったときには、い
わゆる「大当たり」状態の終了であり、制御動作は最初
に戻る(ステップS45)。
【0064】以上のようにして、この実施例のパチンコ
遊技機1は、マイクロコンピュータによってもその制御
を行なうことができる。
【0065】なお、この発明は、上述した実施例の構成
の可変入賞球装置を有するパチンコ遊技機にのみ適用で
きるというものではなく、その他の構成の可変入賞球装
置を有するパチンコ遊技機(たとえば可変表示装置が設
けられたパチンコ遊技機)等にも簡単な設計変更によっ
て同様に適用することができることはもちろんである。
【0066】
【発明の効果】入賞玉検出手段が入賞玉を検出できない
ように不正な細工を施した場合や、入賞玉検出手段が故
障した場合には、可変入賞球装置が第1の状態に駆動制
御されなくなりかえって遊技者に不利な状態となるため
に、可変入賞球装置内に入賞した入賞玉を検出する入賞
玉検出手段をめぐる不正を行なう利益や、入賞玉検出手
段が故障した状態で遊技を行なう利益がなくなるのであ
り、その結果、このような入賞玉検出手段をめぐる不正
が少なくなり、しかも、入賞玉検出手段の故障等の異常
が発生した場合にその異常の発生を判定する機能を有す
る弾球遊技機を提供し得るに至った。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の特徴となる可変入賞球装置の一実施
例の制御回路ブロック図である。
【図2】この発明の一実施例のパチンコ遊技機の正面図
である。
【図3】パチンコ遊技機の裏面図である。
【図4】図1に示すパチンコ遊技機に用いられている可
変入賞球装置の斜視図である。
【図5】可変入賞球装置の正面図である。
【図6】この発明の一実施例をマイクロコンピュータに
よって制御する場合の制御装置の構成ブロック図であ
る。
【図7】図6のRAMに記憶されているデータの内容を
図解的に示すRAMのメモリマップである。
【図8】図6の制御装置の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図9】図6の制御装置の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図10】図6の制御装置の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1はパチンコ遊技機、4は可変入賞球装置、5,6,7
は始動入賞孔、5a,6a,7aは始動入賞スイッチ、
20は特定入賞孔、21,22は入賞孔,32,33は
可動翼片、42,47,50はラッチ回路、43は時間
設定回路、51は判定回路、53はカウンタ、62はC
PU、64はRAM、25は特定入賞球検出器、24は
入賞球検出器である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわ
    れる弾球遊技機であって、前記遊技領域に設けられ、遊
    技者にとって有利となる第1の状態と遊技者にとって不
    利となる第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置と、
    該可変入賞球装置内に入賞した入賞玉を検出可能な第1
    の入賞玉検出手段と、該第1の入賞玉検出手段により検
    出された入賞玉を再度検出可能な第2の入賞玉検出手段
    と、前記第1の入賞玉検出手段の検出出力と前記第2の
    入賞玉検出手段の検出出力との両方の出力があった場合
    に前記可変入賞球装置を第1の状態に駆動制御し、第1
    の状態となっている可変入賞球装置内に予め定める個数
    の打玉が入賞した場合に前記可変入賞球装置を第2の状
    態にする駆動制御手段と、前記第1の入賞玉検出手段の
    検出結果と前記第2の入賞玉検出手段の検出結果とを比
    較して異常が発生したか否かを判定する異常判定手段と
    を含むことを特徴とする、弾球遊技機。
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