JP5764885B2 - 集積回路装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、集積回路装置及び電子機器等に関する。
近年、ジャイロセンサーや加速度センサーなどのモーションセンサーが脚光を浴びている。このようなモーションセンサーを用いることで、例えば、カメラの手ブレ補正や、ゲーム機における直感的な操作入力などを実現できる。このようなセンサーデバイスからの検出信号を受けて、A/D変換処理やフィルター処理を行う装置の従来技術としては、例えば特許文献1に開示される技術がある。
ところで、ジャイロセンサーや加速度センサーでは、角速度(或いは角加速度)や加速度の検出信号が、DC電圧の検出電圧信号として出力される。そして、アプリケーション側は、検出電圧信号により得られた角速度、加速度をソフトウェア処理により積算して、角度、速度、距離などを求める。
しかしながら、ジャイロセンサーや加速度センサーからの検出電圧信号のDC電圧レベルには、プロセスバラツキ等に起因するDCオフセットが存在する。従って、このようなDCオフセットが存在する検出電圧信号を、上述のように積算して角度、速度、距離を求めると、誤差が非常に大きくなってしまう。
この点、上述の特許文献1の従来技術では、複数の増幅器と複数のオフセット調整レジスターと複数のD/A変換器を設けて、演算増幅器のオフセット電圧等をキャンセルしている。
しかしながら、このように複数のD/A変換器等を設けてオフセットキャンセルを行う手法では、集積回路装置が大規模化したり、オフセット調整処理の負荷が過大になってしまうという問題がある。特に、精度の高いオフセット調整を行うためには、D/A変換器のビット数を大きくする必要があり、これは集積回路装置の更なる大規模化を招く。
特開2009−200829号公報
本発明の幾つかの態様によれば、各チャネルの信号が第1、第2信号により構成される場合に、第1、第2信号の差分に対応する信号のA/D変換を少ない回路規模で実現できる集積回路装置及び電子機器等を提供できる。
本発明の一態様は、第1チャネルの信号を構成する第1チャネル第1信号と、第2チャネルの信号を構成する第2チャネル第1信号とが入力され、第1チャネル計測期間においては前記第1チャネル第1信号を第1信号として出力し、第2チャネル計測期間においては前記第2チャネル第1信号を前記第1信号として出力する第1マルチプレクサーと、前記第1チャネルの信号を構成する第1チャネル第2信号と、前記第2チャネルの信号を構成する第2チャネル第2信号とが入力され、前記第1チャネル計測期間においては前記第1チャネル第2信号を第2信号として出力し、前記第2チャネル計測期間においては前記第2チャネル第2信号を前記第2信号として出力する第2マルチプレクサーと、前記第1マルチプレクサーからの前記第1信号と、前記第2マルチプレクサーからの前記第2信号とが入力され、前記第1信号と前記第2信号の差分に対応する信号を出力する増幅回路と、前記増幅回路の出力信号についてのA/D変換を行うA/D変換器とを含む集積回路装置に関係する。
本発明の一態様によれば、第1チャネル計測期間においては、第1マルチプレクサーから第1チャネル第1信号が出力され、第2マルチプレクサーから第1チャネル第2信号が出力される。そして増幅回路が、第1チャネル第1信号と第1チャネル第2信号の差分に対応する信号を出力し、A/D変換器が、出力された信号のA/D変換を行う。一方、第2チャネル計測期間においては、第1マルチプレクサーから第2チャネル第1信号が出力され、第2マルチプレクサーから第2チャネル第2信号が出力される。そして増幅回路は、第2チャネル第1信号と第2チャネル第2信号の差分に対応する信号を出力し、A/D変換器が、出力された信号のA/D変換を行う。
このように本発明の一態様によれば、各チャネルの信号が第1、第2信号により構成される場合に、各チャネルの第1、第2信号の差分に対応する信号が、時分割でA/D変換されるようになる。従って、第1、第2信号の差分に対応する信号のA/D変換を少ない回路規模で実現できる。
また本発明の一態様では、前記第1チャネル第1信号及び前記第1チャネル第2信号は、センサーデバイスの前記第1チャネルから出力される信号であり、前記第2チャネル第1信号及び前記第2チャネル第2信号は、前記センサーデバイスの前記第2チャネルから出力される信号であってもよい。
このようにすれば、センサーデバイスの各チャネルから、異なる物理量についての検出信号が出力される場合に、これらの検出信号を各チャネルごとに効率よくA/D変換することが可能になる。
また本発明の一態様では、第2センサーデバイスからの信号と、前記増幅回路からの出力信号が入力され、第3信号を出力する第3マルチプレクサーを含み、前記A/D変換器は、前記第3マルチプレクサーからの前記第3信号についてのA/D変換を行ってもよい。
このようにすれば、センサーデバイスからの信号のみならず、第2センサーデバイスからの信号についても、時分割でA/D変換することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記第1マルチプレクサーは、前記センサーデバイスからの第3チャネルの信号を構成する第3チャネル第1信号が入力され、第3チャネル計測期間においては前記第3チャネル第1信号を前記第1信号として出力し、前記第2マルチプレクサーは、前記センサーデバイスからの前記第3チャネルの信号を構成する第3チャネル第2信号が入力され、前記第3チャネル計測期間においては前記第3チャネル第2信号を前記第2信号として出力してもよい。
このようにすれば、第3チャネル計測期間においては、第1マルチプレクサーから第3チャネル第1信号が出力され、第2マルチプレクサーから第3チャネル第2信号が出力されて、第3チャネル第1信号と第3チャネル第2信号の差分に対応する信号のA/D変換が行われるようになる。
また本発明の一態様では、前記第3マルチプレクサーは、前記第2センサーデバイスからの第4チャネルの信号と第5チャネルの信号と第6チャネルの信号が入力され、第4チャネル計測期間においては前記第4チャネルの信号を前記第3信号として出力し、第5チャネル計測期間においては前記第5チャネルの信号を前記第3信号として出力し、第6チャネル計測期間においては前記第6チャネルの信号を前記第3信号として出力してもよい。
このようにすれば、第1チャネル計測期間〜第3チャネル計測期間では、センサーデバイスからの第1、第2信号の差分に対応する信号を時分割でA/D変換し、第4チャネル計測期間〜第6チャネル計測期間においては、第2センサーデバイスからの信号を時分割でA/D変換できるようになる。
また本発明の一態様では、前記増幅回路、前記A/D変換器を制御する制御部を含み、前記制御部は、前記第1チャネル計測期間、前記第2チャネル計測期間、前記第3チャネル計測期間においては、前記増幅回路及び前記A/D変換器を動作イネーブル状態に設定し、前記第4チャネル計測期間、前記第5チャネル計測期間、前記第6チャネル計測期間においては、前記増幅回路を動作ディスエーブル状態又は省電力状態に設定し、前記A/D変換器を動作イネーブル状態に設定してもよい。
このようにすれば、第1チャネル計測期間〜第3チャネル計測期間では、増幅回路とA/D変換器の両方を動作させて、第1チャネル〜第3チャネルの信号を構成する第1、第2信号の差分に対応する信号のA/D変換を実現できる。一方、第4チャネル計測期間〜第6チャネル計測期間では、増幅回路を動作ディスエーブル状態又は省電力状態に設定することで、無駄な電力が増幅回路で消費されてしまうのを抑止できる。
また本発明の一態様では、前記制御部は、前記第4チャネル計測期間、前記第5チャネル計測期間、前記第6チャネル計測期間が終了して、次の前記第1チャネル計測期間、前記第2チャネル計測期間、前記第3チャネル計測期間が開始するまでの間、前記増幅回路及び前記A/D変換器を動作ディスエーブル状態又は省電力状態に設定してもよい。
このようにすれば、第4チャネル計測期間〜第6チャネル計測期間が終了し、次の第1チャネル計測期間〜第3チャネル計測期間が開始するまでの間、増幅回路及びA/D変換器を動作ディスエーブル状態又は省電力状態に設定することで、無駄な電力が増幅回路及びA/D変換器で消費されてしまうのを抑止できる。
また本発明の一態様では、前記センサーデバイスは、ジャイロセンサーデバイスであり、前記第2センサーデバイスは、加速度センサーデバイスであってもよい。
このようにすれば、ジャイロセンサーと加速度センサーにより実現されるモーションセンサーに好適な計測システムを提供できる。
また本発明の一態様では、前記センサーデバイスは、ジャイロセンサーデバイスであり、前記第2センサーデバイスは、加速度センサーデバイスであり、前記ジャイロセンサーデバイスからの前記第1チャネルの信号、前記第2チャネルの信号、前記第3チャネルの信号は、各々、X軸回りの角速度又は角加速度検出信号、Y軸回りの角速度又は角加速度検出信号、Z軸回りの角速度又は角加速度検出信号であり、前記加速度センサーデバイスからの前記第4チャネルの信号、前記第5チャネルの信号、前記第6チャネルの信号は、各々、X軸方向の加速度検出信号、Y軸方向の加速度検出信号、Z軸方向の加速度検出信号であってもよい。
このようにすれば、3軸ジャイロセンサーからの角速度又は角加速度検出信号を構成する第1、第2信号については、増幅回路においてその差分信号を生成して、A/D変換器によりA/D変換できる。一方、3軸加速度センサーからの加速度検出信号については、そのままA/D変換器に入力してA/D変換できるようになる。従って、3軸ジャイロセンサーと3軸加速度センサーからなる6軸モーションセンサーに好適な計測システムを提供できる。
また本発明の一態様では、前記第1チャネル第1信号は、前記第1チャネルの第1検出電圧の信号であり、前記第1チャネル第2信号は、前記第1検出電圧の基準となる第1基準電圧の信号であり、前記第2チャネル第1信号は、前記第2チャネルの第2検出電圧の信号であり、前記第2チャネル第2信号は、前記第2検出電圧の基準となる第2基準電圧の信号であってもよい。
このようにすれば、各チャネルの検出電圧と基準電圧の差分電圧をA/D変換できるため、チャネル間において基準電圧が異なっていても、高精度の測定を実現できるようになる。
また本発明の一態様では、前記第1チャネル第1信号と前記第1チャネル第2信号は、所定電圧レベルを基準に平衡な関係にある第1差動信号であり、前記第2チャネル第1信号と前記第2チャネル第2信号は、所定電圧レベルを基準に平衡な関係にある第2差動信号であってもよい。
このようにすれば、各チャネルの信号が差動信号である場合にも、高精度の測定を実現できるようになる。
また本発明の一態様では、前記増幅回路は、前記A/D変換器のA/D変換範囲のセンター電圧となるアナロググランド電圧に対して、前記第1信号と前記第2信号の差分に対応する電圧を加算した電圧信号を出力してもよい。
このようにすれば、検出電圧と基準電圧の差分電圧によりセンサーデバイスの検出信号が伝えられる場合にも、A/D変換範囲を、アナロググランド電圧を中心にした広い範囲に設定して、差分電圧をA/D変換することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記第1チャネル第1信号が入力される第1端子と、前記第1チャネル第2信号が入力される第2端子と、前記第2チャネル第1信号が入力される第3端子と、前記第2チャネル第2信号が入力される第4端子と、前記第1チャネル第1信号が伝達される第1信号線と、前記第1信号線に沿って配線され、前記第1信号線をシールドする第1シールド線と、前記第1チャネル第2信号が伝達される第2信号線と、前記第2信号線に沿って配線され、前記第2信号線をシールドする第2シールド線と、前記第2チャネル第1信号が伝達される第3信号線と、前記第3信号線に沿って配線され、前記第3信号線をシールドする第3シールド線と、前記第2チャネル第2信号が伝達される第4信号線と、前記第4信号線に沿って配線され、前記第4信号線をシールドする第4シールド線を含んでもよい。
このようにすれば、各信号線により伝達される信号にノイズが重畳して、各信号が示す検出電圧や基準電圧が変動してしまう事態を抑止できるため、検出信号の計測精度を高精度に維持できる。
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載の集積回路装置を含む電子機器に関係する。
本実施形態の集積回路装置の第1の構成例。 本実施形態の集積回路装置の動作説明図。 本実施形態の集積回路装置の詳細な第2の構成例。 第2の構成例の動作説明図。 図5(A)〜図5(C)は各チャネル信号を構成する第1、第2信号の説明図。 図6(A)は増幅回路の動作説明図であり、図6(B)は各チャネル信号を構成する第1、第2信号が差動信号である場合の例。 本実施形態の集積回路装置の詳細な第3の構成例。 第3の構成例の動作説明図。 本実施形態の詳細な動作説明図。 本実施形態の集積回路装置の省電力制御の動作説明図。 図11(A)、図11(B)はスイッチドキャパシター回路により構成される増幅回路の構成例。 スイッチドキャパシター回路により構成される増幅回路の動作説明図。 サンプリング用スイッチ素子とマルチプレクサーのスイッチ素子を共用する場合の構成例。 図14(A)、図14(B)は複数の増幅器、複数のD/A変換器、複数のオフセット調整レジスターで構成される増幅回路の構成例。 図15は第1チャネル第1信号VQ1等の信号線のレイアウト例。 本実施形態の集積回路装置を含む電子機器の構成例。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.第1の構成例
図1に本実施形態の集積回路装置(回路装置)の第1の構成例を示す。この集積回路装置は、第1マルチプレクサーMUX1と、第2マルチプレクサーMUX2と、増幅回路AMPと、A/D変換器ADCを含む。
第1チャネルCH1の信号は、第1チャネル第1信号VQ1と第1チャネル第2信号VR1により構成される。即ちVQ1とVR1の信号がペアーになってCH1の信号が構成される。同様に、第2チャネルCH2の信号は、第2チャネル第1信号VQ2と第2チャネル第2信号VR2により構成される。即ちVQ2とVR2の信号がペアーになってCH2の信号が構成される。なお、後述するようにチャネル数は2チャネルに限定されず、3チャネル以上であってもよい。
ここで第1チャネル第1信号VQ1及び第1チャネル第2信号VR1は、センサーデバイスの第1チャネルCH1から出力される信号である。また第2チャネル第1信号VQ2及び第2チャネル第2信号VR2は、センサーデバイスの第2チャネルCH2から出力される信号である。例えばセンサーデバイスが、複数の座標軸の各座標軸での物理量(例えば加速度)又は各座標軸周りでの物理量(例えば角速度、角加速度)を検出する場合に、各座標軸又は各座標軸周りで検出された物理量を示す信号が、各チャネルの信号として出力される。
例えば第1チャネル第1信号VQ1は、後述するように、チャネルCH1の第1検出電圧(第1センサー検出電圧)の信号であり、第1チャネル第2信号VR1は、第1検出電圧の基準となる第1基準電圧の信号である。また第2チャネル第1信号VQ2は、チャネルCH2の第2検出電圧(第2センサー検出電圧)の信号であり、第2チャネル第2信号VR2は、第2検出電圧の基準となる第2基準電圧の信号である。なお、信号VQ1とVR1が、所定電圧レベル(センター電圧)を基準に平衡な関係にある第1差動信号であり、信号VQ2とVR2が、所定電圧レベルを基準に平衡な関係にある第2差動信号であってもよい
これらの信号VQ1、VR1、VQ2、VR2は、センサーデバイスから出力されて、集積回路装置の端子(パッド)を介して集積回路装置の内部に入力される。なお、センサーデバイスと集積回路装置の間に他の回路素子(例えば後述するパッシブフィルターの回路素子等)が介在していてもよい。
第1マルチプレクサーMUX1は、第1チャネルCH1の信号を構成する第1チャネル第1信号VQ1と、第2チャネルCH2の信号を構成する第2チャネル第1信号VQ2が入力され、第1信号SG1を出力する。具体的には、第1チャネル計測期間においては、第1チャネル第1信号VQ1を第1信号SG1として出力する。一方、第2チャネル計測期間においては、第2チャネル第1信号VQ2を第1信号SG1として出力する。
第2マルチプレクサーMUX2は、第1チャネルCH1の信号を構成する第1チャネル第2信号VR1と、第2チャネルCH2の信号を構成する第2チャネル第2信号VR2が入力され、第2信号SG2を出力する。具体的には、第1チャネル計測期間においては、第1チャネル第2信号VR1を第2信号SG2として出力する。一方、第2チャネル計測期間においては、第2チャネル第2信号VR2を第2信号SG2として出力する。
増幅回路AMPは、第1マルチプレクサーMUX1からの第1信号SG1と、第2マルチプレクサーMUX2からの第2信号SG2とが入力される。そして第1信号SG1と第2信号SG2の差分(差分電圧)に対応する信号AMQを出力する。ここで、第1、第2信号SG1、SG2の差分に対応する信号とは、第1、第2信号SG1、SG2の差分信号そのものや、差分信号をゲイン倍した信号などである。
A/D変換器ADCは、増幅回路AMPの出力信号AMQについてのA/D変換を行う。ここで出力信号AMQについてのA/D変換とは、増幅回路AMPから直接出力される信号AMQそのもののA/D変換や、増幅回路AMPから他のマルチプレクサー等の他の回路素子を介してA/D変換器ADCに入力された信号のA/D変換などである。
A/D変換器ADCとしては例えば逐次比較型のA/D変換器(例えば10〜16ビット)を採用できる。逐次比較型のA/D変換器は、例えば、比較回路と、逐次比較レジスターと、D/A変換器を備え、入力信号をサンプリング(サンプル・ホールド)した信号を逐次比較動作によりA/D変換することでデジタルデータを出力する。なおA/D変換器ADCとして、逐次比較型以外のA/D変換器を採用することも可能である。
図2は、図1の集積回路装置の動作説明図である。図2に示すように第1チャネル計測期間TCH1においては、マルチプレクサーMUX1により、第1チャネル第1信号VQ1が選択され、第1信号SG1として増幅回路AMPに出力される。またマルチプレクサーMUX2により、第1チャネル第2信号VR1が選択され、第2信号SG2として増幅回路AMPに出力される。
一方、第2チャネル計測期間TCH2においては、マルチプレクサーMUX1により、第2チャネル第1信号VQ2が選択され、第1信号SG1として増幅回路AMPに出力される。またマルチプレクサーMUX2により、第2チャネル第2信号VR2が選択され、第2信号SG2として増幅回路AMPに出力される。
以上のように本実施形態の集積回路装置では、CH1、CH2の各チャネルの信号を構成する第1信号VQ1、VQ2(例えば検出電圧信号又は差動信号の正極側信号)については、マルチプレクサーMUX1を介して信号SG1として増幅回路AMPに入力される。一方、CH1、CH2の各チャネルの信号を構成する第2信号VR1、VR2(例えば基準電圧信号又は差動信号の負極側信号)については、マルチプレクサーMUX2を介して信号SG2として増幅回路AMPに入力される。
すると増幅回路AMPは、第1チャネル計測期間では、信号VQ1、VR1が入力されて、VQ1とVR1の差分に対応する信号をA/D変換器ADCに出力する。一方、第2チャネル計測期間では、信号VQ2、VR2が入力されて、VQ2とVR2の差分に対応する信号をA/D変換器ADCに出力する。
このようにすれば、各チャネルの信号がペアーとなる第1、第2信号により構成される場合に、第1信号についてはマルチプレクサーMUX1を介して増幅回路AMPに入力し、第2信号についてはマルチプレクサーMUX2を介して増幅回路AMPに入力できる。そして、増幅回路AMPにより第1信号、第2信号の差分信号を生成して、A/D変換器ADCに入力できる。この場合に、第1チャネルの第1、第2信号の差分信号については、第1チャネル計測期間においてA/D変換器ADCに入力し、第2チャネルの第1、第2信号の差分信号については、第2チャネル計測期間においてA/D変換器ADCに入力でき、時分割で差分信号をA/D変換器ADCに入力できるようになる。従って、各チャネルの信号が第1、第2信号により構成される場合に、第1、第2信号の差分に対応する信号のA/D変換を少ない回路規模で実現できる。
2.第2の構成例
図3に本実施形態の集積回路装置の詳細な第2の構成例を示す。この第2の構成例では、センサーデバイス10としてジャイロセンサーのデバイスが用いられている。ジャイロセンサーとしては、振動子が回転することによるコリオリ力から角速度を検出する振動型などの角速度センサーや、静電容量の変化や慣性力の変化から角加速度を検出する角加速度センサーなどを採用できる。
図3では、X軸回りでの角速度(又は角加速度)の検出信号、Y軸回りでの角速度(又は角加速度)の検出信号、Z軸回りでの角速度(又は角加速度)の検出信号が、各々、チャネルCH1、CH2、CH3の検出電圧信号VQ1、VQ2、VQ3として、センサーデバイス10から出力される。またCH1、CH2、CH3の検出電圧信号VQ1、VQ2、VQ3の基準電圧となる基準電圧信号VR1、VR2、VR3が、センサーデバイス10から出力される。
CH1の信号VQ1、VR1と、CH2の信号VQ2、VR2と、CH3の信号VQ3、VR3は、センサーデバイス10から、集積回路装置の端子(パッド)を介して集積回路装置の内部に入力される。なお図3では、集積回路装置のVQ1、VR1の端子とセンサーデバイス10のチャネルCH1の端子の間には、各々、抵抗R11及びキャパシターC11からなるパッシブのローパスフィルター、抵抗R12及びキャパシターC12からなるパッシブのローパスフィルターが設けられている。集積回路装置のVQ2、VR2の端子とセンサーデバイス10のチャネルCH2の端子や、集積回路装置のVQ3、VR3の端子とセンサーデバイス10のチャネルCH3の端子の間にも、同様の構成のパッシブのローパスフィルターが設けられている。これらの各ローパスフィルター(アンチエリアスフィルター)は、例えば集積回路装置の外付け部品となる抵抗及びキャパシターにより構成される。
図3に示すように第2の構成例の集積回路装置は、マルチプレクサーMUX1、MUX2、増幅回路AMP、A/D変換器ADC、制御部50、電源回路60を含む。また制御部50はデジタルフィルター52を含む。なお本実施形態の集積回路装置は図3に示す構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
図1の第1の構成例と図3の第2の構成例の違いは、図1ではチャネル数が2チャネルであるのに対して図3ではチャネル数が3チャネルである点である。
具体的には図3のマルチプレクサーMUX1には、センサーデバイス10からのチャネルCH1、CH2の信号を構成する第1チャネル第1信号VQ1、第2チャネル第1信号VQ2に加えて、チャネルCH3の信号を構成する第3チャネル第1信号VQ3が入力される。そしてマルチプレクサーMUX1は、第3チャネル計測期間においては第3チャネル第1信号VQ3を第1信号SG1として出力する。
またマルチプレクサーMUX2には、センサーデバイス10からのチャネルCH1、CH2の信号を構成する第1チャネル第2信号VR1、第2チャネル第2信号VR2に加えて、チャネルCH3の信号を構成する第3チャネル第2信号VR3が入力される。そしてマルチプレクサーMUX2は、第3チャネル計測期間においては第3チャネル第2信号VR3を第2信号SG2として出力する。
増幅回路AMPは、信号SG1、SG2が入力され、これらの信号の差分に対応する信号AMQをA/D変換器ADCに出力する。A/D変換器ADCは、信号AMQのA/D変換を行い、得られたデジタルデータDQを制御部50に出力する。
制御部50は、A/D変換器ADCからのデジタルデータDQに基づいて種々のデジタル処理を行う。具体的には制御部50のデジタルフィルター52がデジタルデータDQに基づいてデジタルフィルター処理を行う。この制御部50の機能は、例えばゲートアレイ(G/A)などのロジック回路により実現できる。
デジタルフィルター52は、A/D変換器ADCのサンプリング周波数の1/2以下のカットオフ周波数のローパスフィルター処理を行うものであり、所望信号の周波数成分以外の周波数成分の信号を除去する。例えばA/D変換器ADCが1kHzの周波数でサンプリングを行っている場合には、デジタルフィルター52は、例えば250Hzや125Hzのカットオフ周波数のローパスフィルター処理を行う。このように集積回路装置内でローパスフィルター処理を行うことで、集積回路装置に接続される後段のマイクロコンピューター(MCU)等の処理負荷を軽減することが可能になる。
また制御部50は、集積回路装置内の各回路ブロックの制御を行う。例えば制御部50は、制御信号SCAM、SCADを出力して、増幅回路AMP、A/D変換器ADCを制御する。また制御信号SCM1、SCM2を出力して、マルチプレクサーMUX1、MUX2での信号選択の制御を行う。
電源回路60は、アナログ回路用の電源電圧VDDAやアナロググランド電圧AGND(アナログ基準電圧)を生成する。この電源回路60は、例えば、基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、生成された基準電圧に基づいて電源電圧VDDAを生成するレギュレーターを含むことができる。またレギュレーターは、電源回路60の電源電圧VDDAの出力ノードとVSSノード(低電位側電源ノード)との間に設けられる電圧分割回路と、第1入力ノードに基準電圧が供給され、電圧分割回路の電圧微調整用タップからの電圧が第2入力ノードに供給される演算増幅器を含むことができる。そしてアナロググランド電圧AGNDは、この電圧分割回路のアナロググランド用タップからの電圧に基づいて生成できる。
増幅回路AMP、A/D変換器ADCは、電源回路60から供給される電源電圧VDDAに基づいて動作する。また増幅回路AMPは、A/D変換器ADCのA/D変換範囲のセンター電圧となるアナロググランド電圧AGNDに対して、第1、第2信号SG1、SG2の差分に対応する電圧を加算した電圧信号を、信号AMQとして出力する。
図4は第2の構成例の動作説明図である。図4に示すように第1チャネル計測期間TCH1においては、マルチプレクサーMUX1、MUX2により、各々、信号VQ1、VR1が選択され、信号SG1、SG2として増幅回路AMPに出力される。また第2チャネル計測期間TCH2においては、マルチプレクサーMUX1、MUX2により、各々、信号VQ2、VR2が選択され、信号SG1、SG2として増幅回路AMPに出力される。また第3チャネル計測期間TCH3においては、マルチプレクサーMUX1、MUX2により、各々、信号VQ3、VR3が選択され、信号SG1、SG2として増幅回路AMPに出力される。
図5(A)は、信号VQ1、VQ2と信号VR1、VR2の関係を示す説明図である。同図に示すように第1チャネル第1信号VQ1は、チャネルCH1の第1検出電圧の信号であり、第1チャネル第2信号VR1は、第1検出電圧の基準となる第1基準電圧の信号である。また第2チャネル第1信号VQ2は、第2チャネルの第2検出電圧の信号であり、第2チャネル第2信号VR2は、第2検出電圧の基準となる第2基準電圧の信号である。第3チャネル第1信号VQ3と第3チャネル第2信号VR3の関係も同様である。
なお、以下では、信号VQ1、VQ2、VQ3で示される検出電圧を、適宜、検出電圧VQ1、VQ2、VQ3と表記し、信号VR1、VR2、VR3で示される基準電圧を、適宜、基準電圧VR1、VR2、VR3と表記する。
図3のセンサーデバイス10は、X軸回りの角速度を検出するX軸用センサー、Y軸回りの角速度を検出するY軸用センサー、Z軸回りの角速度を検出するZ軸用センサーを内蔵する。即ち、これらの独立したX軸用センサー、Y軸用センサー、Z軸用センサーが、1つのパッケージ(筐体)内に実装される。そしてX軸用センサーがチャネルCH1の信号VQ1、VR1を出力し、Y軸用センサーがチャネルCH2の信号VQ2、VR2を出力し、Z軸用センサーがチャネルCH3の信号VQ3、VR3を出力する。
そしてX軸回りの角速度は、検出電圧VQ1と基準電圧VR1の差分電圧VDF1で表され、Y軸回りの角速度は、検出電圧VQ2と基準電圧VR2の差分電圧VDF2で表される。Z軸回りの角速度も同様である。
この場合にX軸用、Y軸用、Z軸用の各センサーは、独立のセンサーユニットにより構成されるため、検出電圧の基準となる基準電圧(各センサーユニットのアナロググランド電圧)は、プロセスバラツキ等が原因で異なった電圧になってしまう。例えば図5(A)では、チャネルCH1の基準電圧VR1は、チャネルCH2の基準電圧VR2よりも低くなっており、VR1とVR2の間には電圧差ΔVRが存在する。
例えば図5(B)に、X軸用、Y軸用、Z軸用の各センサーの構成例を示す。各センサーは、振動子310(広義には物理量トランスデューサ)、駆動回路320、検出回路330を含み、検出回路330は、増幅回路332、同期検波回路334、フィルター部336を含む。そして駆動回路320が駆動信号により振動子310を駆動し、振動子310からの検出信号が検出回路330の増幅回路(QV変換回路)332に入力される。同期検波回路334は、駆動回路320からの同期信号に基づいて、増幅回路332の出力信号に対して同期検波を行い、所望信号を抽出する。そしてフィルター部336が不要信号を除去するためのローパスフィルター処理を行い、検出電圧VQ(VQ1、VQ2、VQ3)の信号と基準電圧VR(VR1、VR2、VR3)の信号を出力する。
ここで図5(C)に示すように、検出電圧VQは角速度(dps)に比例するDC電圧になっており、例えば角速度が速くなるほどVQの電圧が高くなる。
そして図3のX軸用、Y軸用、Z軸用の各センサーは、検出電圧と基準電圧をペアーとして出力し、図5(C)に示すように、検出電圧と基準電圧の差分電圧が、角速度の大きさを表すものになる。
このため図3のマルチプレクサーMUX1が、図4に示すようにチャネルCH1、CH2、CH3の各計測期間において、各々、検出電圧VQ1、VQ2、VQ3を選択して、増幅回路AMPに出力する。またマルチプレクサーMUX2が、チャネルCH1、CH2、CH3の各計測期間において、各々、基準電圧VR1、VR2、VR3を選択して、増幅回路AMPに出力する。そして増幅回路AMPが、チャネルCH1、CH2、CH3の各計測期間において、各々、VDF1=VQ1−VR1、VDF2=VQ2−VR2、VDF3=VQ3−VR3の差分電圧を生成して、A/D変換器ADCに出力する。
このように本実施形態によれば、図3のX軸用、Y軸用、Z軸用の各センサーが検出電圧と基準電圧をペアーとして出力する場合にも、検出電圧と基準電圧の差分電圧を、A/D変換器ADCにより適正にA/D変換できる。従って、図5(A)のように、チャネル間で基準電圧が異なっていても、高い精度の測定を実現できる。
また本実施形態によれば、センサーデバイス10が3チャネルの信号を出力する場合にも、3つの増幅回路を設けなくてもよく、1つの増幅回路AMPだけを設ければ済むようになる。即ち、マルチプレクサーMUX1、MUX2を用いた時分割処理を行うことで、増幅回路AMPの個数を減らすことができる。これにより、集積回路装置の回路規模を大幅に削減することが可能になり、検出精度の向上と集積回路装置の小規模化を両立できるようになる。
また図3では増幅回路AMPには、アナロググランド電圧AGNDが供給される。図6(A)に示すように、このアナロググランド電圧AGNDは、A/D変換器ADCのA/D変換範囲RADのセンター電圧VCTとなっている。ここでA/D変換範囲RADは、その上限電圧が電源電圧VDDAであり、下限電圧が低電位側電源電圧VSS(=0V)になっている。
そして増幅回路AMPは、センター電圧VCTであるアナロググランド電圧AGNDに対して、信号SG1、SG2の差分に対応する電圧VDF(検出電圧と基準電圧の差分電圧)を加算した電圧信号AMQを出力する。
このようにすれば、検出電圧と基準電圧の差分電圧により角速度検出信号が伝えられる場合にも、A/D変換範囲RADを、AGNDを中心にした広い範囲に設定して、差分電圧をA/D変換することが可能になる。これによりA/D変換器ADCのダイナミックレンジを最大限に活用した角速度検出信号のA/D変換が可能になり、検出精度の向上等を図れる。
なお、以上では、センサーデバイス10の各チャネルから出力される第1、第2信号が、図5(A)に示すような検出電圧の信号と基準電圧の信号である場合について説明したが、本実施形態はこれに限定されない。例えば図6(B)に示すように、第1信号と第2信号は、所定電圧レベル(センター電圧)を基準に平衡な関係にある差動信号VP、VNであってもよい。即ち第1信号は差動信号を構成する正極性の信号であり、第2信号は差動信号を構成する負極性の信号であってもよい。図3を例にとれば、第1チャネル第1信号VQ1と第1チャネル第2信号VR1が、所定電圧レベルを基準に平衡な関係にある第1差動信号であり、第2チャネル第1信号VQ2と第2チャネル第2信号VR2が、所定電圧レベルを基準に平衡な関係にある第2差動信号であってもよい。VQ3、VR3の信号も同様である。
このように第1、第2信号が差動信号である場合にも、マルチプレクサーMUX1、MUX2を設け、増幅回路AMPが差分電圧を出力して、A/D変換器ADCがA/D変換することで、検出精度の向上と集積回路装置の小規模化を両立して実現することが可能になる。
3.第3の構成例
図7に本実施形態の集積回路装置の詳細な第3の構成例を示す。この第3の構成例では、センサーデバイス10としてジャイロセンサーのデバイスが用いられ、センサーデバイス20(第2センサーデバイス)として加速度センサーのデバイスが用いられている。加速度センサーとしては、梁構造で支えられた可動部での位置変化を静電容量の変化として検出する静電容量型のセンサーや、ダイヤフラムの位置変化をピエゾ抵抗素子によって検出するピエゾ抵抗型のセンサーや、ガス温度分布型のセンサーなどを採用できる。なおセンサーデバイス10とセンサーデバイス20は、同じパッケージ(筺体)内に一体に実装されるものであってもよいし、異なるパッケージに実装されるものであってもよい。
図7の第3の構成例では、このようなセンサーデバイス20(加速度センサー)からの信号を計測するために第3マルチプレクサーMUX3が更に設けられている。この第3マルチプレクサーMUX3は、センサーデバイス20(第2センサーデバイス)からの信号VQ4、VQ5、VQ6と、増幅回路AMPからの出力信号AMQが入力され、第3信号SG3を出力する。そしてA/D変換器ADCは、第3マルチプレクサーMUX3からの第3信号SG3についてのA/D変換を行う。
具体的には第3マルチプレクサーMUX3には、センサーデバイス20からの第4チャネルCH4の信号VQ4と第5チャネルCH5の信号VQ5と第6チャネルCH6の信号VQ6が入力される。そして第3マルチプレクサーMUX3は、第4チャネル計測期間においては第4チャネルCH4の信号VQ4を第3信号SG3として出力し、第5チャネル計測期間においては第5チャネルCH5の信号VQ5を第3信号SG3として出力する。また第6チャネル計測期間においては第6チャネルCH6の信号を第3信号SG3として出力する。
そして図7のようにセンサーデバイス20が加速度センサーデバイスである場合には、センサーデバイス20からの第4チャネルCH4の信号VQ4、第5チャネルCH5の信号VQ5、第6チャネルCH6の信号VQ6は、各々、X軸方向の加速度検出信号、Y軸方向の加速度検出信号、Z軸方向の加速度検出信号になる。
なお図7では、集積回路装置のVQ4、VQ5、VQ6の端子とセンサーデバイス20の各端子との間には、各々、電位安定化用のキャパシターC4、C5、C6が設けられている。これにより、キャパシターC4、C5、C6とセンサーデバイス20の出力抵抗からなるパッシブのローパスフィルター(アンチエリアスフィルター)が構成される。
図8は第3の構成例の動作説明図である。図8に示すように第1チャネル計測期間TCH1では、マルチプレクサーMUX1、MUX2により、各々、信号VQ1、VR1が選択され、増幅回路AMPが、出力信号AMQとしてVQ1、VR1の差分電圧信号VDF1を出力する。そしてマルチプレクサーMUX3は、この差分電圧信号VDF1を第3信号SG3としてA/D変換器ADCに出力する。同様に、第2チャネル計測期間TCH2においては、マルチプレクサーMUX3は、信号VQ2、VR2の差分電圧信号VDF2を第3信号SG3としてA/D変換器ADCに出力する。また第3チャネル計測期間TCH3においては、マルチプレクサーMUX3は、信号VQ3、VR3の差分電圧信号VDF3を第3信号SG3としてA/D変換器ADCに出力する。
一方、マルチプレクサーMUX3は、第4チャネル計測期間TCH4においては、センサーデバイス20からの信号VQ4を選択して、第3信号SG3としてA/D変換器ADCに出力する。同様にマルチプレクサーMUX3は、第5、第6チャネル計測期間TCH5、TCH6においては、各々、信号VQ5、VQ6を選択して、第3信号SG3としてA/D変換器ADCに出力する。
図7の構成によれば、3軸ジャイロセンサーと3軸加速度センサーからなる6軸モーションセンサーに最適な計測システムを提供できる。即ち、6軸モーションセンサーからの角速度検出信号を構成する第1、第2信号については、増幅回路AMPにおいてその差分電圧信号を生成して、A/D変換器ADCによりA/D変換できる。一方、モーションセンサーからのシングルエンドの加速度検出信号については、マルチプレクサーMUX3を介してA/D変換器ADCに入力してA/D変換できるようになる。そして、モーションセンサーからの3チャネルの角速度検出信号と3チャネルの加速度検出信号を図8に示すように時分割に計測してA/D変換することで、集積回路装置の小規模化を実現できる。また図5(A)等で説明したように、角速度検出信号や加速度検出信号を高精度で検出できるようになる。
例えば後段のマイクロコンピューター等により角速度、加速度を積算して、角度、速度、距離を求める場合に、角速度、加速度のDCオフセットが大きいと、そのDCオフセットが積算されて、角度、速度、距離の誤差が大きくなってしまう事態が生じる。このような事態が生じると、モーションセンサーが搭載される電子機器が、実際には回転や移動をしていなくても、回転や移動をしているものとして検出されてしまう。
この点、本実施形態によれば、角速度、加速度のDCオフセットを最小限に抑えることができる。従って、電子機器が実際には回転や移動をしていなくても回転や移動をしているものとして検出されてしまう事態を抑止できる。
図9に本実施形態の集積回路装置の詳細な動作説明図を示す。図9のA1、A2に示すように、スイッチドキャパシター回路により構成される増幅回路AMPは、第1チャネル計測期間TCH1において、入力信号のサンプリング動作を行い、その後にホールド(出力)動作を行う。そしてA3、A4に示すように、A/D変換器ADCが、増幅回路AMPの出力信号のサンプリング動作を行い、その後にホールド&コンバージョン動作を行う。その後に、A5、A6に示すようにチャネルCH1、CH2についても同様の動作が行われる。なお、図9の「SA1」、「SA2」、「SA3」は、チャネルCH1、CH2、CH3での増幅回路AMPのサンプリング動作を表し、「HL」はホールド動作を表す。また「SA」はA/D変換器ADCのサンプリング動作を表し、「HL&C」はホールド&コンバージョン動作を表す。
図9のA7に示すように制御部50のデジタルフィルター52は、A/D変換器ADCからのデジタルデータDQのデジタルフィルター処理DFLT1、DFLT2等を行う。そしてA8に示すように、デジタルフィルター処理後のデジタルデータDATA1、DATA2等が後段のマイクロコンピューター等に出力される。
このように本実施形態では、増幅回路AMP、A/D変換器ADC、デジタルフィルター52での各チャネルの処理が、パイプライン処理により時分割に行われる。
図10は、本実施形態の集積回路装置の省電力制御についての動作説明図である。図10に示すように、制御部50は、第1チャネル計測期間TCH1、第2チャネル計測期間TCH2、第3チャネル計測期間TCH3においては、増幅回路AMP及びA/D変換器ADCを動作イネーブル状態に設定する。この動作イネーブル状態の設定は、制御信号SCAM、SCADを用いて行われる。動作イネーブル状態に設定された増幅回路AMP、A/D変換器ADCは、電源回路60から供給される電源電圧VDDAを用いて通常動作を行う。
一方、制御部50は、第4チャネル計測期間TCH4、第5チャネル計測期間TCH5、第6チャネル計測期間TCH6においては、増幅回路AMPを動作ディスエーブル状態又は省電力状態に設定し、A/D変換器ADCを動作イネーブル状態に設定する。この場合の増幅回路AMPの動作ディスエーブル状態(省電力状態)の設定は、制御信号SCAMを用いて行われる。動作ディスエーブル状態(省電力状態)に設定された増幅回路AMPは、その動作が停止され、動作電流等がカット(低減)される。この動作ディスエーブル状態(省電力状態)の設定は、例えば増幅回路AMPへの電源電圧VDDAの供給を停止したり、増幅回路AMPの各回路に設けられる動作イネーブル用トランジスターをオフ状態にすることなどで実現される。
また制御部50は、第4チャネル計測期間TCH4、第5チャネル計測期間TCH5、第6チャネル計測期間TCH6が終了して、次の第1チャネル計測期間TCH1、第2チャネル計測期間TCH2、第3チャネル計測期間TCH3が開始するまでの間、増幅回路AMP及びA/D変換器ADCを動作ディスエーブル状態又は省電力状態に設定する。この場合の増幅回路AMP及びA/D変換器ADCの動作ディスエーブル状態(省電力状態)の設定は、制御信号SCAM、SCADを用いて行われる。動作ディスエーブル状態(省電力状態)に設定された増幅回路AMP、A/D変換器ADCは、その動作が停止され、動作電流等がカット(低減)される。
例えば図7において、第1チャネル計測期間〜第3チャネル計測期間TCH1〜TCH3では、増幅回路AMPが、センサーデバイス20からの第1、第2信号の差分電圧信号を出力し、A/D変換器ADCがA/D変換を行う。従って、これらの計測期間TCH1〜TCH3においては、図8に示すように増幅回路AMP、A/D変換器ADCを動作イネーブル状態に設定する。
一方、第4チャネル計測期間〜第6チャネル計測期間TCH4〜TCH6では、マルチプレクサーMUX3は、増幅回路AMPからの出力信号AMQではなく、センサーデバイス20からの信号VQ4、VQ5、VQ6を選択する。従って、これらの計測期間TCH4〜TCH6においては、図8に示すように、増幅回路AMPについては動作ディスエーブル状態(省電力状態)に設定する一方で、A/D変換器ADCを動作イネーブル状態に設定する。このようにすることで、増幅回路AMPにおいて無駄な電力が消費されてしまう事態を抑止できる。
また、計測期間TCH4〜TCH6が終了した後に、A/D変換器ADCが動作を続けていると、その分だけ電力が無駄に消費されてしまう。このため図8に示すように、計測期間TCH4〜TCH6が終了した後、次の計測期間TCH1〜TCH3が開始するまでの間は、増幅回路AMPのみならずA/D変換器ADCについても動作イネーブル状態(省電力状態)に設定する。このようにA/D変換器ADCを間欠動作させることで、集積回路装置の更なる低消費電力化を実現できる。
4.増幅回路
図11(A)に増幅回路AMPの構成例を示す。この増幅回路AMPは、増幅回路AMPが有する演算増幅器OPのオフセット電圧をキャンセルするスイッチドキャパシター回路により構成される。ここで演算増幅器OPのオフセット電圧は、入力換算オフセット電圧であり、例えば演算増幅器OPの第1、第2入力ノードNI1、NI2の間のオフセット電圧である。
なお本実施形態の増幅回路AMPは図11(A)の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加したり、その接続関係を変更するなどの種々の変形実施が可能である。
図11(A)の増幅回路AMPは、演算増幅器OPと、オフセットキャンセル用キャパシターCOFを含む。オフセットキャンセル用キャパシターCOFは、その第2入力ノードNI2(非反転入力ノード)にアナロググランド電圧AGNDが設定された演算増幅器OP(ボルテージフォロワ接続の演算増幅器)の第1入力ノードNI1(反転入力ノード)と、ANGDノードとの間に設けられる。そして演算増幅器OPのオフセット電圧に対応する電荷を記憶(蓄積)する。具体的には、キャパシターCOFの一端は、第1入力ノードNI1に接続されると共に、スイッチ素子SW3を介して演算増幅器OPの出力ノードNPQに接続される。一方、キャパシターCOFの他端は、スイッチ素子SW1を介してAGNDノードに接続される。
なお演算増幅器OPの第2入力ノード(非反転入力ノード)はアナロググランド電圧AGNDに設定される。このようにすることで、図6(A)で説明したように、増幅回路AMPは、A/D変換範囲RADのセンター電圧VCTとなるアナロググランド電圧AGNDに対して、第1、第2信号の差分電圧を加算した電圧信号を出力することが可能になる。
また増幅回路AMPは、増幅回路AMPの入力ノードNIと演算増幅器OPの第1入力ノードNI1との間に設けられるサンプリング用キャパシターCSを含む。具体的には、サンプリング用キャパシターCSの一端は、演算増幅器OPの第1入力ノードNI1に接続され、サンプリング用キャパシターCSの他端は、第1サンプリング用スイッチ素子SWS1及び第2サンプリング用スイッチ素子SWS2の他端に接続される。そして第1サンプリング用スイッチ素子SWS1、第2サンプリング用スイッチ素子SWS2の一端には、各々、第1信号SG1、第2信号SG2が入力される。
また図11(A)に示すように、オフセットキャンセル用キャパシターCOFは、演算増幅器OPの第1入力ノードNI1と第1ノードNOFとの間に設けられる。そして増幅回路AMPは、第1スイッチ素子SW1、第2スイッチ素子SW2、第3スイッチ素子SW3を更に含む。
第1スイッチ素子SW1は、第1ノードNOFとアナロググランド電圧AGNDのノードとの間に設けられる。そして第1スイッチ素子SW1は、第1期間T1においてオンになり、第2期間T2においてオフになる。
第2スイッチ素子SW2は、第1ノードNOFと演算増幅器OPの出力ノードNPQとの間に設けられる。そして第2スイッチ素子SW2は、第1期間T1においてオフになり、第2期間T2においてオンになる。
第3スイッチ素子SW3は、演算増幅器OPの出力ノードNPQと第1入力ノードNI1との間に設けられる。そして第3スイッチ素子SW3は、第1期間T1においてオンになり、第2期間T2においてオフになる。
また増幅回路AMPは第4スイッチ素子SW4を含む。第4スイッチ素子SW4は、演算増幅器OPの出力ノードNPQと増幅回路AMPの出力ノードNQとの間に設けられる。そして第4スイッチ素子SW4は、第1期間T1においてオフになり、第2期間T2においてオンになる。
なおスイッチ素子SW1〜SW4、SWS1、SWS2は、例えばCMOSのトランジスター(N型トランジスター)やトランスファーゲートなどにより実現される。また本実施形態では、第1期間T1に続く期間が第2期間T2である場合を例にとり説明するが、第2期間T2に続く期間が第1期間T1であってもよい。
図12は増幅回路AMPは動作を説明する信号波形図である。図12において、信号のHレベルは、それに対応するスイッチ素子がオンであることを示し、信号のLレベルは、それに対応するスイッチ素子がオフであることを示す。
図11(A)は、スイッチドキャパシター回路のサンプリング期間である第1期間T1での各スイッチ素子のオン・オフ状態を示しており、図11(B)は、ホールド期間(出力期間)である第2期間T2での各スイッチ素子のオン・オフ状態を示している。
図11(A)、図12に示すように第1期間T1では、スイッチ素子SWS1、SW1、SW3がオンになり、スイッチ素子SWS2、SW2、SW4がオフになる。スイッチ素子SWS1、SW1がオンになることで、信号SG1の電圧と、アナロググランド電圧AGNDに演算増幅器OPのオフセット電圧を加算した電圧との差分電圧に対応する電荷が、キャパシターCSに蓄積される。またスイッチ素子SW3がオンになることで、演算増幅器OPが、いわゆるボルテージフォロワ接続になり、演算増幅器OPのオフセット電圧に対応する電荷がキャパシターCOFに蓄積される。またスイッチ素子SW4がオフになることで、演算増幅器OPの出力ノードNPQと増幅回路AMPの出力ノードNQとの間の接続が遮断される。
図11(B)、図12に示すように第2期間T2では、スイッチ素子SWS2、SW2、SW4がオンになり、スイッチ素子SWS1、SW1、SW3がオフになる。スイッチ素子SWS2、SW2、SW4がオンになることで、信号SG1と信号SG2の差分電圧をアナロググランド電圧AGNDに加算した電圧が、増幅回路AMPの出力ノードNQに出力されるようになる。
例えば図11(A)において、信号SG1、SG2の電圧を、各々、VQ、VRと表し、キャパシターCS、COFの容量値をC1、C2と表す。また演算増幅器OPのオフセット電圧をVOFと表し、アナロググランド電圧をAGNDと表す。
すると図11(A)の第1期間T1では、ノードNIの電位はVQになり、ノードNI1の電位はAGND+VOFになり、ノードNOFの電位はAGNDになる。従って、キャパシターCS、COFに蓄積される電荷Q1、Q2は、下式(1)(2)のように表される。
Q1=C1・(VQ−AGND−VOF) (1)
Q2=−C2・VOF (2)
一方、図11(A)の第2期間T2でのノードNQの出力電圧をVPQと表す。すると第2期間T2では、ノードNIの電位はVRになり、ノードNI1の電位はAGND+VOFになり、ノードNOFの電位はVPQになる。従って、キャパシターCS、COFに蓄積される電荷Q1’、Q2’は、下式(3)(4)のように表される。
Q1’=C1・(VR−AGND−VOF) (3)
Q2’=C2・(VPQ−AGND−VOF) (4)
そして電荷保存の法則により下式(5)が成立する。
Q1+Q2=Q1’+Q2’ (5)
そして上式(5)に上式(1)〜(4)を代入することで、下式(6)が得られる。
VPQ=(C1/C2)・(QV−VR)+AGND (6)
従って、図6(A)で説明したように、増幅回路AMPの出力ノードNQには、信号SG1、SG2の差分に対応する電圧VDF=(C1/C2)・(QV−VR)がAGNDに加算された電圧VPQが出力されるようになる。
また上式(6)から明らかなように、演算増幅器OPのオフセット電圧VOFはキャンセルされ、出力電圧VPQには現れないようになる。従って、いわゆるオフセットフリーの増幅回路AMPを実現できる。
即ち、前述の特許文献1の従来技術では、演算増幅器等のオフセット電圧をキャンセルするために、複数のD/A変換器と複数のオフセット調整レジスターが必要になり、回路規模が大きくなるという問題がある。特に計測の精度を高めるためには、D/A変換器のビット数が大きくなってしまい、これは回路の更なる大規模化を招く。更に、従来技術ではオフセットキャンセル処理が複雑になり、制御部の処理負荷が過大になるという問題もある。
この点、図11(A)の構成の増幅回路AMPによれば、アナログ処理により演算増幅器OPのオフセット電圧がキャンセルされる。このように演算増幅器OPのオフセット電圧をキャンセルすることで、計測電圧である出力電圧VPQも高精度になり、センサー出力を高精度に計測できるようになる。また、D/A変換器やオフセット調整レジスターが不要になるため、回路規模を大幅に削減できると共に省電力化も実現できる。また、ビット数が大きなD/A変換器を用いなくても、高精度な計測が可能になるという利点もある。
特に図7のようにセンサーデバイスのチャネル数が多い場合に、図11(A)のようなスイッチドキャパシター回路の増幅回路AMPを用いることは効果的である。即ち増幅回路AMPとして、オフセットキャンセル機能を有するスイッチドキャパシター回路を用いることで、複数チャネルの信号を時分割に高精度に計測できるようになる。また、従来技術のように各チャネルに対応して増幅回路を設ける必要がなく、1つの増幅回路AMPを設けるだけで済むため、回路の小規模化や低消費電力を実現できる。また制御部50の制御処理は、マルチプレクサーMUX1、MUX2、MUX3の信号選択の切り替えや、増幅回路AMP、A/D変換器ADCの動作制御だけで済むため、制御部50の処理負荷も軽減できる。
なお図11(A)、図11(B)のサンプリング用のスイッチ素子SWS1、SWS2は、図7のマルチプレクサーMUX1、MUX2のスイッチ素子と共用することができる。図13は、このようにマルチプレクサーMUX1、MUX2のスイッチ素子と共用した場合の構成例を示す図である。
例えば第1チャネル計測期間TCH1では、図13のマルチプレクサーMUX1、MUX2のスイッチ素子SWQ1、SWR1により、図11(A)、図11(B)のスイッチ素子SWS1、SWS2の機能が実現される。
即ち第1チャネル計測期間TCH1の第1期間T1では、図13のスイッチ素子SWQ1がオンになり、スイッチ素子SWR1がオフになる。これにより図11(A)に示すスイッチ素子SWS1のオンとスイッチ素子SWS2のオフが実現され、検出電圧VQ1がキャパシターCSの一端に印加されるようになる。
また第1チャネル計測期間TCH1の第2期間T2では、図13のスイッチ素子SWQ1がオフになり、スイッチ素子SWR1がオンになる。これにより図11(B)に示すスイッチ素子SWS1のオフとスイッチ素子SWS2のオンが実現され、基準電圧VR1がキャパシターCSの一端に印加されるようになる。
また第2チャネル計測期間TCH2では、マルチプレクサーMUX1、MUX2のスイッチ素子SWQ2、SWR2により、図11(A)、図11(B)のスイッチ素子SWS1、SWS2の機能が実現される。
即ち第2チャネル計測期間TCH2の第1期間T1では、スイッチ素子SWQ2がオンになり、スイッチ素子SWR2がオフになる。これにより図11(A)に示すスイッチ素子SWS1のオンとスイッチ素子SWS2のオフが実現され、検出電圧VQ2がキャパシターCSの一端に印加されるようになる。
また第2チャネル計測期間TCH2の第2期間T2では、スイッチ素子SWQ2がオフになり、スイッチ素子SWR2がオンになる。これにより図11(B)に示すスイッチ素子SWS1のオフとスイッチ素子SWS2のオンが実現され、基準電圧VR2がキャパシターCSの一端に印加されるようになる。
また第3チャネル計測期間TCH3も上述と同様であり、マルチプレクサーMUX1、MUX2のスイッチ素子SWQ3、SWR3によりスイッチ素子SWS1、SWS2の機能が実現される。
このようにマルチプレクサーのスイッチ素子とスイッチドキャパシター回路のサンプリング用スイッチ素子を共用することで、回路の更なる小規模化や簡素化を図れる。
なお本実施形態の集積回路装置に用いられる増幅回路AMPは図11(A)のようなスイッチドキャパシター回路には限定されず、例えば図14(A)に示すような構成の増幅回路を用いてもよい。
図14(A)の増幅回路AMPは、カスケード接続された複数の増幅器AM1、AM2、AM3と、複数のD/A変換器DAC1、DAC2、DAC3と、複数のオフセット調整レジスターRA1、RA2、RA3を有する。オフセット調整レジスターRA1、RA2、RA3は、増幅器AM1、AM2、AM3に対応して設けられ、オフセット調整データを記憶する。D/A変換器DAC1、DAC2、DAC3は、増幅器AM1、AM2、AM3に対応して設けられ、オフセット調整データのD/A変換を行って、増幅回路AMPのオフセット調整を行う。
図14(A)の構成の増幅回路AMPによれば、制御部50がオフセット調整データをオフセット調整レジスターRA1、RA2、RA3を設定することで、増幅回路AMPでのオフセットキャンセルを実現できる。これにより、センサー信号の高精度な計測処理を実現できる。
図14(B)は、図14(A)の増幅器AM1の具体的な構成例を示す図である。図14(B)の前段側の増幅器は、演算増幅器OP01、OP02と、抵抗R01、R02、R03を含み、後段側の増幅器は、演算増幅器OP1と、抵抗R11、R12、R13、R14を含む。これらの前段側及び後段側の増幅器により、3つの演算増幅器OP01、OP02、OP1を用いた計装アンプ(ins trumentation amplifier)が構成される。そして、D/A変換器DAC1が、オフセット調整レジスターRA1のオフセット調整データに対応するオフセット調整電圧を出力することで、例えば演算増幅器OP1のオフセット電圧等のキャンセルを実現できる。
5.信号線のレイアウト
図15に、集積回路装置での第1チャネル第1信号VQ1等の信号線のレイアウト例を示す。
図15に示すように、本実施形態の集積回路装置は、第1端子P11、第2端子P12、第3端子P21、第4端子P22を含む。これらの端子は、例えば集積回路装置のI/O領域に配置されるパッドにより実現される。
また集積回路装置は、第1信号線L11、第1シールド線S11A、S11B、第2信号線L12、第2シールド線S12A、S12B、第3信号線L21、第3シールド線S21A、S21B、第4信号線L22、第4シールド線S22A、S22B等を含む。
第1端子P11には、センサーデバイス10からの第1チャネル第1信号VQ1が入力され、第2端子P12には、第1チャネル第2信号VR1が入力される。第3端子P21には、センサーデバイス10からの第2チャネル第1信号VQ2が入力され、第4端子P22には、第2チャネル第2信号VR2が入力される。
第1信号線L11では、第1チャネル第1信号VQ1が伝達される。そして第1シールド線S11A、S11Bは、第1信号線L11に沿って配線され、第1信号線L11をシールドする。
第2信号線L12では、第1チャネル第2信号VR1が伝達される。そして第2シールド線S12A、S12Bは、第2信号線L12に沿って配線される。
第3信号線L21では、第2チャネル第1信号VQ2が伝達される。そして第3シールド線S21A、S21Bは、第3信号線L21に沿って配線される。
第4信号線L22では、第2チャネル第2信号VR2が伝達される。そして第4シールド線S22A、S22Bは、第4信号線L22に沿って配線される。
図15に示すように、信号線L11に沿ってシールド線S11A、S11Bを配線することで、信号線L11により伝達される信号VQ1にノイズが重畳して、信号VQ1が示す検出電圧が変動してしまう事態を抑止できる。これにより、チャネルCH1のセンサー信号の計測精度を高精度に維持できるようになる。
また信号線L12に沿ってシールド線S12A、S12Bを配線することで、信号線L12により伝達される信号VR1にノイズが重畳して、信号VR1が示す基準電圧が変動してしまう事態を抑止できる。これにより、チャネルCH1のセンサー信号の計測精度を高精度に維持できるようになる。
同様に、信号線L21に沿ってシールド線S21A、S21Bを配線したり、信号線L22に沿ってシールド線S22A、S22Bを配線することで、チャネルCH2のセンサー信号の計測精度を高精度に維持できるようになる。
即ち図5(A)で説明したように、本実施形態では、信号VQ1とVR1の差分電圧や、信号VQ2とVR2の差分電圧を計測することで、センサーデバイス10により検出された角速度を計測している。従って、信号VQ1、VQ2が示す検出電圧や、信号VR1、VR2が示す基準電圧が、ノイズ等が原因で変動すると、角速度の計測の検出精度も低下してしまう。
この点、図15のように信号線及びシールド線を配線することで、信号線により伝達される検出電圧や基準電圧にノイズが重畳して電圧変動が生じてしまう事態を抑止できる。これにより、角速度の計測の検出精度の低下を抑止して、より高精度な角速度の計測を実現できる。
6.電子機器
次に本実施形態の集積回路装置を含む電子機器の構成例について、図16を用いて説明する。なお本実施形態の電子機器は図16の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
図16の電子機器は、センサーデバイス10、20と本実施形態の集積回路装置500を含む。また処理部510、記憶部520、無線回路530、アンテナ540を含むことができる。
センサーデバイス10、20(物理量トランスデューサ)が、各種の物理量(角速度、加速度、角加速度、力、質量等)を検出する。そして物理量を電流(電荷)や電圧等に変換して、検出信号として出力する。
集積回路装置500は、センサーデバイス10、20からの検出信号を受け、検出信号のA/D変換を行ったり、必要であればA/D変換後のデジタルデータに対する演算処理(信号処理)を行う。そして、得られたデジタルデータを、処理部510などに出力する。
処理部510は、デジタルデータに対する種々のデジタル処理を行う。この処理部510の機能は、例えばマイクロコンピューターなどにより実現される。記憶部520は、デジタルデータ等を一時的に記憶する。この記憶部520の機能は、RAMなどのメモリーにより実現される。
無線回路530は、集積回路装置500により得られたデジタルデータに対して変調処理などを行い、アンテナ540を用いて外部機器(相手側の電子機器)に送信する。またアンテナ540を用いて、外部機器からのデータを受信し、ID認証を行ったり、センサーデバイス10、20の制御等を行ってもよい。
図16の構成によれば、センサーデバイス10、20により検出された情報を、外部機器に送信することが可能になり、無線機能とセンサー機能を有する種々の電子機器を実現できる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また集積回路装置、電子機器の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定に限定されず、種々の変形実施が可能である。
MUX1〜MUX3 第1マルチプレクサー〜第3マルチプレクサー、
AMP 増幅回路、ADC A/D変換器、
CH1〜CH6 第1チャネル〜第6チャネル、
VQ1〜VQ3 第1チャネル第1信号〜第3チャネル第1信号、
VR1〜VR3 第1チャネル第2信号〜第3チャネル第2信号、
VQ4〜VQ6 第4チャネル〜第6チャネルの信号、
TCH1〜TCH6 第1チャネル計測期間〜第6チャネル計測期間、
OP 演算増幅器、SW1〜SW4、SWS1、SWS2 スイッチ素子、
CS サンプリング用キャパシター、COF オフセットキャンセル用キャパシター、
AGND アナロググランド電圧、VDDA 電源電圧、RAD A/D変換範囲、
10、20 センサーデバイス、50 制御部、52 デジタルフィルター、
60 電源回路、310 振動子、320 駆動回路、330 検出回路、
332 増幅回路、334 同期検波回路、336 フィルター部、
500 集積回路装置、510 処理部、520 記憶部、530 無線回路、
540 アンテナ

Claims (13)

  1. 第1チャネルの信号を構成する第1チャネル第1信号と、第2チャネルの信号を構成する第2チャネル第1信号とが入力され、第1チャネル計測期間においては前記第1チャネル第1信号を第1信号として出力し、第2チャネル計測期間においては前記第2チャネル第1信号を前記第1信号として出力する第1マルチプレクサーと、
    前記第1チャネルの信号を構成する第1チャネル第2信号と、前記第2チャネルの信号を構成する第2チャネル第2信号とが入力され、前記第1チャネル計測期間においては前記第1チャネル第2信号を第2信号として出力し、前記第2チャネル計測期間においては前記第2チャネル第2信号を前記第2信号として出力する第2マルチプレクサーと、
    前記第1マルチプレクサーからの前記第1信号と、前記第2マルチプレクサーからの前記第2信号とが入力され、前記第1信号と前記第2信号の差分に対応する信号を出力する増幅回路と、
    前記増幅回路の出力信号についてのA/D変換を行うA/D変換器と、
    を含み、
    前記第1チャネル第1信号と前記第1チャネル第2信号は、所定電圧レベルを基準に平衡な関係にある第1差動信号であり、
    前記第2チャネル第1信号と前記第2チャネル第2信号は、所定電圧レベルを基準に平衡な関係にある第2差動信号であることを特徴とする集積回路装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1チャネル第1信号及び前記第1チャネル第2信号は、センサーデバイスの前記第1チャネルから出力される信号であり、
    前記第2チャネル第1信号及び前記第2チャネル第2信号は、前記センサーデバイスの前記第2チャネルから出力される信号であることを特徴とする集積回路装置。
  3. センサーデバイスの第1チャネルから出力される信号を構成する第1チャネル第1信号と、前記センサーデバイスの第2チャネルから出力される信号を構成する第2チャネル第1信号とが入力され、第1チャネル計測期間においては前記第1チャネル第1信号を第1信号として出力し、第2チャネル計測期間においては前記第2チャネル第1信号を前記第1信号として出力する第1マルチプレクサーと、
    前記センサーデバイスの前記第1チャネルから出力される信号を構成する第1チャネル第2信号と、前記センサーデバイスの前記第2チャネルから出力される信号を構成する第2チャネル第2信号とが入力され、前記第1チャネル計測期間においては前記第1チャネル第2信号を第2信号として出力し、前記第2チャネル計測期間においては前記第2チャネル第2信号を前記第2信号として出力する第2マルチプレクサーと、
    前記第1マルチプレクサーからの前記第1信号と、前記第2マルチプレクサーからの前記第2信号とが入力され、前記第1信号と前記第2信号の差分に対応する信号を出力する増幅回路と、
    第2センサーデバイスからの信号と、前記増幅回路からの出力信号が入力され、第3信号を出力する第3マルチプレクサーと、
    前記第3マルチプレクサーからの前記第3信号についてのA/D変換を行うA/D変換器と、
    を含むことを特徴とする集積回路装置。
  4. 請求項3において、
    前記第1マルチプレクサーは、
    前記センサーデバイスからの第3チャネルの信号を構成する第3チャネル第1信号が入力され、第3チャネル計測期間においては前記第3チャネル第1信号を前記第1信号として出力し、
    前記第2マルチプレクサーは、
    前記センサーデバイスからの前記第3チャネルの信号を構成する第3チャネル第2信号が入力され、前記第3チャネル計測期間においては前記第3チャネル第2信号を前記第2信号として出力することを特徴とする集積回路装置。
  5. 請求項4において、
    前記第3マルチプレクサーは、
    前記第2センサーデバイスからの第4チャネルの信号と第5チャネルの信号と第6チャネルの信号が入力され、第4チャネル計測期間においては前記第4チャネルの信号を前記第3信号として出力し、第5チャネル計測期間においては前記第5チャネルの信号を前記第3信号として出力し、第6チャネル計測期間においては前記第6チャネルの信号を前記第3信号として出力することを特徴とする集積回路装置。
  6. 請求項5において、
    前記増幅回路、前記A/D変換器を制御する制御部を含み、
    前記制御部は、
    前記第1チャネル計測期間、前記第2チャネル計測期間、前記第3チャネル計測期間においては、前記増幅回路及び前記A/D変換器を動作イネーブル状態に設定し、
    前記第4チャネル計測期間、前記第5チャネル計測期間、前記第6チャネル計測期間においては、前記増幅回路を動作ディスエーブル状態又は省電力状態に設定し、前記A/D変換器を動作イネーブル状態に設定することを特徴とする集積回路装置。
  7. 請求項6において、
    前記制御部は、
    前記第4チャネル計測期間、前記第5チャネル計測期間、前記第6チャネル計測期間が終了して、次の前記第1チャネル計測期間、前記第2チャネル計測期間、前記第3チャネル計測期間が開始するまでの間、前記増幅回路及び前記A/D変換器を動作ディスエーブル状態又は省電力状態に設定することを特徴とする集積回路装置。
  8. 請求項3又は4において、
    前記センサーデバイスは、ジャイロセンサーデバイスであり、
    前記第2センサーデバイスは、加速度センサーデバイスであることを特徴とする集積回路装置。
  9. 請求項5乃至7のいずれかにおいて、
    前記センサーデバイスは、ジャイロセンサーデバイスであり、
    前記第2センサーデバイスは、加速度センサーデバイスであり、
    前記ジャイロセンサーデバイスからの前記第1チャネルの信号、前記第2チャネルの信号、前記第3チャネルの信号は、各々、X軸回りの角速度又は角加速度検出信号、Y軸回りの角速度又は角加速度検出信号、Z軸回りの角速度又は角加速度検出信号であり、
    前記加速度センサーデバイスからの前記第4チャネルの信号、前記第5チャネルの信号、前記第6チャネルの信号は、各々、X軸方向の加速度検出信号、Y軸方向の加速度検出信号、Z軸方向の加速度検出信号であることを特徴とする集積回路装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
    前記第1チャネル第1信号は、前記第1チャネルの第1検出電圧の信号であり、
    前記第1チャネル第2信号は、前記第1検出電圧の基準となる第1基準電圧の信号であり、
    前記第2チャネル第1信号は、前記第2チャネルの第2検出電圧の信号であり、
    前記第2チャネル第2信号は、前記第2検出電圧の基準となる第2基準電圧の信号であることを特徴とする集積回路装置。
  11. 請求項3乃至9のいずれかにおいて、
    前記第1チャネル第1信号と前記第1チャネル第2信号は、所定電圧レベルを基準に平衡な関係にある第1差動信号であり、
    前記第2チャネル第1信号と前記第2チャネル第2信号は、所定電圧レベルを基準に平衡な関係にある第2差動信号であることを特徴とする集積回路装置。
  12. 第1チャネルの信号を構成する第1チャネル第1信号と、第2チャネルの信号を構成する第2チャネル第1信号とが入力され、第1チャネル計測期間においては前記第1チャネル第1信号を第1信号として出力し、第2チャネル計測期間においては前記第2チャネル第1信号を前記第1信号として出力する第1マルチプレクサーと、
    前記第1チャネルの信号を構成する第1チャネル第2信号と、前記第2チャネルの信号を構成する第2チャネル第2信号とが入力され、前記第1チャネル計測期間においては前記第1チャネル第2信号を第2信号として出力し、前記第2チャネル計測期間においては前記第2チャネル第2信号を前記第2信号として出力する第2マルチプレクサーと、
    前記第1マルチプレクサーからの前記第1信号と、前記第2マルチプレクサーからの前記第2信号とが入力され、前記第1信号と前記第2信号の差分に対応する信号を出力する増幅回路と、
    前記増幅回路の出力信号についてのA/D変換を行うA/D変換器と、
    を含み、
    前記増幅回路は、
    前記A/D変換器のA/D変換範囲のセンター電圧となるアナロググランド電圧に対して、前記第1信号と前記第2信号の差分に対応する電圧を加算した電圧信号を出力することを特徴とする集積回路装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれかに記載の集積回路装置を含むことを特徴とする電子機器。
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